JP2017067074A - 扇風機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファンブレードの回転軸が360度回転し、空気流が吹き出される範囲を拡大する扇風機を提供する。
【解決手段】扇風機は、モータ2、回転盤3及びファンブレード41を備える。モータ2には、駆動軸21が延設される。回転盤3は、モータ2の一端に枢着されるとともに、ファンシャフト4が枢着される。ファンシャフト4は、駆動軸21に対して傾くように配設される。駆動軸21は、ファンシャフト4との間に設けた接続部材5を介してファンシャフト4を駆動する。回転盤3は、動力装置により駆動され、駆動軸35を中心にファンシャフト4を回転させる。ファンブレード41は、ファンシャフト4上に設けられ、ファンシャフト4により駆動される。
【選択図】図2

Description

本発明は、扇風機に関し、特に、ファンブレードの回転軸が360度回転し、空気流が吹き出される範囲を拡大する扇風機に関する。
扇風機は、モータにより回転軸を回転させ、回転軸に取り付けたファンブレードが回転して空気流を吹き出す装置である。従来の扇風機の構造(例えば、特許文献1及び特許文献2)は、図10に示すように、回転軸92を有するモータ91を含む。回転軸92の末端には、ファンブレード93が設けられる。しかし回転軸92がモータ91から真っ直ぐ延びてファンブレード93を固定位置で回転させるため、発生する空気流が同一方向のみで吹き出されて吹き付け範囲が小さめであるという問題点があった。そのような問題点を改善するために扇風機9を左右方向へ揺動させて吹き付け範囲を広げる技術もあったが、その効果は依然として限定的であり改良が求められていた。
中国実用新案公告第CN2145274Y号公報 米国特許出願公開第20080304969A1号明細書
本発明の目的は、ファンシャフトがモータの駆動軸に対して傾くように配設されるとともに、モータにより駆動軸を伝動し、回転盤の回転によりファンシャフトを駆動し、ファンシャフトをモータの回転軸に対して回転させることにより、ファンブレードが発生させる空気流の吹き付け範囲を拡大する扇風機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によれば、モータ、回転盤及びファンブレードを備えた扇風機であって、前記モータには、駆動軸が延設され、前記回転盤は、前記モータの一端に枢着されるとともに、ファンシャフトが枢着され、前記ファンシャフトは、前記駆動軸に対して傾くように配設され、前記駆動軸は、前記ファンシャフトとの間に設けた接続部材を介して前記ファンシャフトを駆動し、前記回転盤は、動力装置により駆動され、前記駆動軸を中心に前記ファンシャフトを回転させ、前記ファンブレードは、前記ファンシャフト上に設けられ、前記ファンシャフトにより駆動されることを特徴とする扇風機が提供される。
図1は、本発明の第1実施形態に係る扇風機を示す斜視図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る扇風機を示す分解斜視図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る扇風機を示す別の角度からの斜視図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係る扇風機を示す背面図である。 図5は、本発明の第2実施形態に係る扇風機の動力装置を示す側面図である。 図6は、本発明の第1実施形態に係る扇風機の動作状態を示す説明図である。 図7は、本発明の第1実施形態に係る扇風機の動作状態を示す説明図である。 図8は、本発明の第1実施形態に係る扇風機及びサポートを示す分解斜視図である。 図9は、本発明の第2実施形態に係る扇風機の接続部材を示す分解斜視図である。 図10は、従来の扇風機を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、これによって本発明が限定されるものではない。
図1〜図3を参照する。図1〜図3に示すように、本発明の第1実施形態に係る扇風機は、少なくともベース11から構成されてなる。ベース11は、前側111及び後側112を有する。後側112には、モータ2が設けられる。モータ2には、駆動軸21が延設される。駆動軸21は、第1の端部22及び第2の端部23を有する。第1の端部22は、ベース11に挿設されて前側111から延びる。第2の端部23は、ベース11の後方へ延びるとともに螺溝を有する。
ベース11の前側111には、回転可能な回転盤3が設けられる。回転盤3の中心部には、駆動軸21の第1の端部22が延びる貫通孔31が形成されている。回転盤3上には、ファンシャフト4が枢着された拘束部が固設される。ファンシャフト4には、ファンブレード41が接続されている。第1実施形態の拘束部はハウジング32である。ハウジング32上には、隆起部33が設けられている。隆起部33の頂面には、開口34が形成されている。ファンシャフト4は、隆起部33に挿設されて開口34に枢着され、開口34から延びる。上述の隆起部33は、駆動軸21の第1の端部22に対して傾くように延び、開口34が駆動軸21の第1の端部22に対して傾き、駆動軸21の第1の端部22に対して傾くようにファンシャフト4が配設される。ファンシャフト4と駆動軸21の第1の端部22とは、接続部材5を介して接続される。第1実施形態の接続部材5は、可撓性を有する管体であり、両端がファンシャフト4と、駆動軸21の第1の端部22とそれぞれ固着され、接続部材5を介して駆動軸21がファンシャフト4を同期で回転させ、ファンブレード41を回転させて空気流を発生させる。上述の駆動軸21によりファンシャフト4を同期で回転させる過程で、ファンシャフト4がハウジング32の開口34により規制され、接続部材5は変形可能な可撓性を有するため、ファンシャフト4が駆動軸21により駆動されて自転し、ファンブレード41を回転させる。
回転盤3は、動力装置により駆動され、ベース11上で駆動軸21を中心に回転する。図3及び図4に示すように、第1実施形態の動力装置は、モータ2の駆動軸21の第2の端部23と、第2の端部23に接続された第1の伝動機構6と、を含む。第1の伝動機構6は、ベース11の後側112に設けられた歯車伝動アセンブリである。この歯車伝動アセンブリは、複数の歯車と、第1のプルロッド61と、ギヤ軸66と、を含む。第1のプルロッド61は、第1の連動部材62及び第1のギヤ63を有する。第1のギヤ63は、第2のギヤ64と噛合される。第3のギヤ65は、第2のギヤ64と同軸に配置される。ギヤ軸66は、一端が第3のギヤ65と接続され、他端がベース11の前側111まで延びて第4のギヤ67を有する。図1を併せて参照する。回転盤3の周縁には外歯部36が設けられ、第4のギヤ67は、回転盤3の外歯部36に噛合される。上述の第1の連動部材62は、同様にギヤであり、駆動軸21の第2の端部23に噛合され、駆動軸21の回転動作を伝達して回転盤3を回転させる。
図5を参照する。図5に示すように、本発明の第2実施形態に係る扇風機は、ベース11の後側112に固定するサーバモータ8と、サーバモータ8により駆動される駆動ギヤ81と、を含む。回転盤3の周縁には、駆動ギヤ81と噛合する外歯部36が設けられ、サーバモータ8により回転盤3を回転させる。
図6及び図7を参照する。図6及び図7に示すように、回転盤3を回転する際、ハウジング32も回転盤3により同期で駆動される。ファンシャフト4が隆起部33の開口34により規制されるため、ファンシャフト4が隆起部33により駆動され、駆動軸21の第1の端部22を中心として回転する。上述の動作により、ファンブレード41は、ファンシャフト4に伴って同期で移動し、発生する空気流の吹き出し方向は、ファンシャフト4の駆動軸21に対して回転して変化し、その吹き付け範囲も拡大する。
図4を参照する。図4に示すように、第1のプルロッド61を牽引すると第1の連動部材62が駆動軸21の第2の端部23から外れ、駆動軸21は第1の伝動機構6を駆動しなくなる。そのため、回転盤3の回転が止まり、ファンシャフト4が駆動軸21に対して回転しなくなり、ファンブレード41が発生させる空気流の吹き出し方向が固定される。
図8を参照する。図8に示すように、本発明の第1実施形態に係る扇風機は、サポート12をさらに含む。サポート12は、軸座13を有する。モータ2は、軸ロッド14を介して軸座13に枢着される。駆動軸21の第2の端部23は、第2の伝動機構7に接続される。第2の伝動機構7は、カム15に接続される。軸座13とカム15とは、連杆16を介して接続される。図3及び図4に示すように、第1実施形態の第2の伝動機構7は、歯車伝動アセンブリである。この歯車伝動アセンブリは、複数の歯車と、第2のプルロッド71と、を含む。第2のプルロッド71は、駆動軸21の第2の端部23と噛合される第2の連動部材72(第1実施形態では歯車である)を有する。第2のプルロッド71の底端には、第5のギヤ73が設けられる。第5のギヤ73は、第6のギヤ74及び第7のギヤ75に順次接続される。第7のギヤ75はカム15に接続される。
上述の構造により、駆動軸21の第2の端部23が第2の伝動機構7を介してカム15を回転させると、連杆16によりモータ2が左右方向へ揺動する。また、本実施形態において、第2のプルロッド71を牽引すると第2の連動部材72が駆動軸21の第2の端部23から外れ、駆動軸21は第2の伝動機構7を駆動しなくなり、カム15の回転が止まると、モータ2は左右方向へ揺動しなくなる。
図9に示すように、本発明の第2実施形態に係る扇風機の接続部材は、互いに噛合する第8のギヤ51と第9のギヤ52との組合せからなる。第8のギヤ51は、駆動軸21の第1の端部22に設けられる。第9のギヤ52は、ファンシャフト4に設けられる。この構成により、駆動軸21の第1の端部22は、上述の第8のギヤ51及び第9のギヤ52の伝動により、ファンシャフト4を同期で回転させ、前述した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
2 モータ
3 回転盤
4 ファンシャフト
5 接続部材
6 第1の伝動機構
7 第2の伝動機構
8 サーバモータ
9 扇風機
11 ベース
12 サポート
13 軸座
14 軸ロッド
15 カム
16 連杆
21 駆動軸
22 第1の端部
23 第2の端部
31 貫通孔
32 ハウジング
33 隆起部
34 開口
35 第1の歯部
36 外歯部
41 ファンブレード
51 第8のギヤ
52 第9のギヤ
61 第1のプルロッド
62 第1の連動部材
63 第1のギヤ
64 第2のギヤ
65 第3のギヤ
66 ギヤ軸
67 第4のギヤ
71 第2のプルロッド
72 第2の連動部材
73 第5のギヤ
74 第6のギヤ
75 第7のギヤ
81 駆動ギヤ
91 モータ
92 回転軸
93 ファンブレード
111 前側
112 後側

Claims (6)

  1. モータ、回転盤及びファンブレードを備えた扇風機であって、
    前記モータには、駆動軸が延設され、
    前記回転盤は、前記モータの一端に枢着されるとともに、ファンシャフトが枢着され、前記ファンシャフトは、前記駆動軸に対して傾くように配設され、前記駆動軸は、前記ファンシャフトとの間に設けた接続部材を介して前記ファンシャフトを駆動し、前記回転盤は、動力装置により駆動され、前記駆動軸を中心に前記ファンシャフトを回転させ、
    前記ファンブレードは、前記ファンシャフト上に設けられ、前記ファンシャフトにより駆動されることを特徴とする扇風機。
  2. 前記モータの一端は、ベースに固設され、
    前記回転盤は、前記ベース上に枢着されて前記動力装置により回転されるとともに、拘束部を有し、
    前記拘束部には、前記接続部材が配設されるとともに、前記ファンシャフトが枢着され、
    前記ファンシャフトは、前記拘束部により拘束され、前記駆動軸に対して傾くように配設されることを特徴とする請求項1に記載の扇風機。
  3. 前記モータの前記駆動軸は、第1の端部及び第2の端部を有し、
    前記第1の端部は、前記ベース及び前記回転盤から延び、前記ファンシャフトを駆動し、
    前記動力装置は、前記モータの前記駆動軸の前記第2の端部と、前記第2の端部に接続された第1の伝動機構と、を含み、前記回転盤の周縁には、第1の歯部が設けられ、前記駆動軸の前記第2の端部には、第2の歯部が設けられ、
    前記第1の伝動機構は、互いに噛合する複数のギヤを含み、一端が前記回転盤の前記第1の歯部に噛合され、他端が前記駆動軸の前記第2の歯部に噛合されることを特徴とする請求項2に記載の扇風機。
  4. 前記動力装置は、前記ベースの一側に固定されるサーバモータと、前記サーバモータにより駆動するギヤと、を含み、
    前記回転盤の周縁には、前記駆動歯車と噛合する外歯部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の扇風機。
  5. 前記拘束部はハウジングであるとともに、開口を有し、
    前記ハウジング内には、前記接続部材が配設され、
    前記開口は、前記駆動軸側へ傾くように形成され、
    前記ファンシャフトは、前記開口に枢着されて前記開口から延び、
    前記接続部材は、可撓性を有する管体であり、両端が前記ファンシャフトと前記駆動軸の前記第1の端部とにそれぞれ固着されることを特徴とする請求項3に記載の扇風機。
  6. サポートをさらに備え、
    前記サポートは、前記モータを枢着する軸座を有し、
    前記駆動軸の前記第2の端部には、第2の伝動機構が接続され、
    前記第2の伝動機構には、カムが接続され、
    前記軸座と前記カムとは、連杆を介して接続され、
    前記第1の伝動機構及び前記第2の伝動機構には、プルロッドがそれぞれ設けられ、各前記プルロッドは、連動部材を介して前記駆動軸の前記第2の端部に接続され、各前記プルロッドを牽引し、対応する前記連動部材を前記駆動軸から外すことを特徴とする請求項3に記載の扇風機。
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