JP6321567B2 - 扇風機の首振り機構 - Google Patents

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Description

本発明は、扇風機に首振り専用のモータを備えた形式の首振機構に関する。
扇風機の首振り機構として、家庭用扇風機に多用されているリンク機構を用いたもの、電車の天吊り型扇風機に用いられている歳差運動を利用したもの、首振り用のサーボモータを用いてモータの回転方向を変えて往復運動するもの等が知られている。尚、首振り機構を用いずにルーバー(前カバー)が回転して風向きを変化させるものも用いられている。
更に、立体首振り機構の代表的なものとして、サーボモータを2個用いたり、リンク機構を2個用いて、X軸、Y軸の揺動運動を組み合わせるものもある。
上述した扇風機の首振り機構として、リンク機構は小型化するとアームが短くなるため、首振り往復運動の右回転、左回転の速度差が大きくなってしまったり、首振り角度を大きく採ることが困難となる欠点を有する。
サーボモータを用いて首振りを行うものは、構造が単純で往復運動の左右回転差がなく首振り角の自由度が大きいという利点を有するが、高価であるという欠点がある。
立体首振り機構でモータを2個用いるものは、2個のモータの同期をとることが困難であり、そのため2個のモータに回転差を設けて向きをランダムに変化させているので、向きの変化の周期が一定でなく、また、モータを2個用いるためコスト高となる不都合がある。
また、立体首振り機構でリンク機構を2個用いるものは、組立て時にX軸、Y軸の位相を合わせる必要があり、機構の小型化が難しく、外力が加わって位相がずれるとこれを戻すことが困難である等の不都合がある。
そこで、本願出願人は、先に、小型扇風機において、小型で汎用性のある首振り機構を提案した(特許文献1)。
特許第5649085号公報 特公昭50−16740号公報
上記発明は、図4〜図8に示すように、首振り動作を行う扇風機本体Aと、底板41及びこの底板41の上部に回転可能に設けられた台部25とから構成される台座部Cと、扇風機本体A及び台座部Cの間に設けられる首振り駆動用ユニットBとを具備し、首振り駆動用ユニットB内に首振り駆動用のモータ13を備えた扇風機の首振り機構において、首振り駆動用ユニットBは、扇風機本体Aに保持されるとともに、台座部Cの台部25に固定される左右のユニットケース15,22を設けて、これらユニットケース15,22の間に前記モータ13の回転に駆動連係するカム体21と、このカム体に駆動連係して揺動動作しその揺動端部にラック20aを設けた揺動ラック体20と、台座部Cの底板41に保持されるラチェット歯車40と、を備えるとともに、揺動ラック体20のラック20aとラチェット歯車40とが噛合して構成される扇風機の首振り機構である。
更に上記の第2発明は、扇風機本体Aと台座部Cとの間に首振り駆動用ユニットBを設け、首振り駆動用ユニット内に首振り駆動用のモータ13を備えた形式の扇風機の首振り機構において、扇風機本体Aは、首振り駆動用ユニットBを覆う一方及び他方のケース部(中ケース3,後ケース6)を備えるとともに、他方のケース部(後ケース6)には首振り駆動用ユニットBの上端部を保持する首振り駆動用ユニットBの保持部63を備えて、この保持部63と首振り駆動用ユニットBの上端部とが、前記ケース部及び首振り駆動用ユニットBにおける相対回動の支点部を構成し、首振り駆動用ユニットBは、モータ13に駆動連係するカム体21と、このカム体を回転可能に支持するユニットケース22と、を備えて、当該首振り駆動用ユニットBの下部を台座部Cに固定し、カム体21は、鉛直方向に位置するとともに、当該カム体の前記ユニットケース側の鉛直面部には、8の字状カム溝21aが形成され、ユニットケース22には、8の字状カム溝21aに対向する長穴22bを設け、更に、ユニットケース22の長穴22bに対向する位置における前記一方のケース部(中ケース3)には、その先端が前記長穴22bを挿通して8の字状カム溝21aと係合する前後駆動制御ピン24を設けて構成される扇風機の首振り機構である。
また、上記の第3発明は、首振り動作を行う扇風機本体Aと、底板41及びこの底板41の上部に回転可能に設けられた台部25とから構成される台座部Cと、扇風機本体A及び台座部Cの間に設けられる首振り駆動用ユニットBとを具備し、首振り駆動用ユニットB内に首振り駆動用のモータ13を備えた扇風機の首振り機構において、首振り駆動用ユニットBは、扇風機本体Aに保持されるとともに、台座部Cの台部25に固定される左右のユニットケース15,22を設けて、これらユニットケース15,22の間にモータ13の回転に駆動連係するカム体21と、このカム体21に駆動連係して揺動動作しその揺動端部にラック20aを設けた揺動ラック体20と、台座部Cの底板41に保持されるラチェット歯車40と、を備えるとともに、揺動ラック体20のラック20aとラチェット歯車40とが噛合して構成され、また、扇風機本体Aは、首振り駆動用ユニットBを覆う一方及び他方のケース部(中ケース3,後ケース6)を備えるとともに、他方のケース部(後ケース6)には、首振り駆動用ユニットBの上端部を保持する首振り駆動用ユニットBの保持部63を備えて、この保持部63と首振り駆動用ユニットBの上端部とが、前記ケース部(中ケース3,後ケース6)及び首振り駆動用ユニットBにおける相対回動の支点部を構成し、カム体21は、鉛直方向に位置するとともに、当該カム体の前記ユニットケース側の鉛直面部には、8の字状カム溝21aが形成され、ユニットケース22には、8の字状カム溝に対向する長穴22bを設け、更に、ユニットケース22の長穴22bに対向する位置における前記一方のケース部(中ケース3)には、その先端が前記長穴22bを挿通して8の字状カム溝21aと係合する前後駆動制御ピン24を設けて構成される扇風機の首振り機構である。
また、上記の第4発明は、前記ラチェット歯車40はラチェット爪40bを備え、他方、台座部Cにてラチェット歯車40を保持する部位にはラチェット爪40bと係合する歯部41bを設けて、ラチェット構造を構成した扇風機の首振り機構である。
そして、上記第1発明によれば、モータ13の回転に伴い揺動ラック体20が揺動し、この揺動ラック体のラック20aとこれに噛合するラチェット歯車40との相対駆動により、当該揺動ラック体20が当該ラチェット歯車40の回りを噛み合い往復回動し、これにより首振り駆動用ユニットBが回動駆動して、扇風機本体Aが水平方向に首振り駆動する扇風機の首振り機構を得ることができるようになった。
上記第2発明によれば、モータ13の回転に伴いカム体21が回転し、このカム体が偏心回転して、8の字状カム溝21aに係合する前後駆動制御ピン24を前後駆動せしめ、この前後駆動制御ピンの前後駆動により、ケース部3を介して、首振り駆動用ユニットBが前後方向に揺動し、これにより首振り駆動用ユニットBを保持する扇風機本体Aが前後方向に首振り駆動する扇風機の首振り機構を得ることができるようになった。
上記第3発明によれば、モータ13の回転に伴い前記揺動ラック体20が揺動し、この揺動ラック体20のラック20aとこれに噛合する前記ラチェット歯車40との相対駆動により、当該揺動ラック体20が当該ラチェット歯車40の周りを噛み合い往復回動し、これにより首振り駆動用ユニットBが水平方向に首振り駆動し、また、カム体21の偏心回転により、8の字状カム溝21aに係合する前後駆動制御ピン24を前後駆動せしめ、この前後駆動制御ピン24の前後駆動により、前記ケース部(中ケース3)を介して、首振り駆動用ユニットBが、前後方向に首振り駆動するので、水平方向の首振り駆動と前後方向の首振り駆動とが合体して扇風機本体Aが水平方向及び前後方向に駆動する扇風機の首振り機構を得ることができるようになった。
上記第4発明によれば、首振り駆動用ユニットBに外力が加わった際に、当該ラチェット爪40bと歯部41bとの係合が外れるラチェット構造を具備した扇風機の首振り機構を得ることができるようになったものである。
上記各発明によれば、上述した作用効果を奏することができるようになり、極めて有用な技術を提供することができるようになった。本発明は、上記の発明を、より一層発展させたものである。
すなわち、上記の発明の場合、首振り筐体(上記発明では台座部Cの台部25)がラチェット部(上記発明ではラチェット歯車40)等の底板41側の部分に自重分だけ載置されているため、首振り駆動用ユニットBに、モータ配線等のコードに僅かに抵抗が加わっても、その影響が首振り駆動用ユニットBにも出て、ラック20aと前記ラチェット歯車40との噛み合いにおける歯車のバックラッシ分、首振り駆動用ユニットBへフラツキを与える可能性を生じる。
そこで、本発明は、このような首振り駆動用ユニットBへ与え得るフラツキを回避することができる扇風機の首振り機構を提案することを第1の目的とするものである。
また、前掲特許文献2は、首振り機構を備えた扇風機を開示するものであり、その明細書に記載されている当該扇風機の構成を符号とともに記すと、回転翼駆動用モータ2を内蔵する頭部ケース1と、その頭部ケース1をスタンド3上に左右首振可能に支持する支持軸4及び俯仰角調整可能に支持する手段5と、前記モータ2に連結された歯車機構及びその歯車機構を内蔵するギヤボックス6と、前記歯車機構に駆動軸12を介して連結されたクランク板15と、そのクランク板15によって作動される作動リンク16とを備え、前記スタンド3上において回転翼を頭部ケース1と共に俯仰角調整可能にし且つ支持軸4のまわりで首振り運動を行なうものにおいて、前記ギヤボックス6とクランク板15との間に、頭部ケースを仰向させたときの頭部全体の重量による支持軸4のまわりのモーメントに抗する制動手段17を装置したことを特徴とする扇風機を開示している。
ところが、この制動手段17は、首振り機構における駆動側部材(前記特許文献1における首振り駆動用ユニットBに相応)の内部における歯車のバックラッシュ、リンク機構各部材の寸法誤差及び組み付け誤差等によって首振り運動が円滑に行われない点を阻止するべく、前記モーメントに抗する制御を行うものであり、駆動側部材(前記扇風機本体A)と固定側部材(前記台座部C)との間の圧椄状態を円滑にもたらすものではない。
そこで、本発明は、前記扇風機本体Aと前記台座部Cとの間の圧椄状態を円滑にもたらすことができる扇風機の首振り機構を提案することを第2の目的とするものである。
本願第1請求項に記載した発明は、実施例で用いた符号を付して記すと、首振り動作を行う扇風機本体Aと、底板41及びこの底板41の上部に回転可能に設けられた台部25とから構成される台座部Cと、前記扇風機本体A及び台座部Cの間に設けられる首振り駆動用ユニットBとを具備し、前記首振り駆動用ユニットB内に首振り駆動用のモータ13を備え、
更に前記首振り駆動用ユニットBは、前記モータ13の回転に駆動連係するカム体21と、このカム体に駆動連係して揺動動作しその揺動端部にラック20aを設けた揺動ラック体20と、前記台座部Cの前記底板41に保持されるラチェット歯車40と、を備えるとともに、前記揺動ラック体20のラック20aと前記ラチェット歯車40とが噛合する扇風機の首振り機構において
前記ラチェット歯車40の中央筒部40cに円筒状の段部40dを設け、この段部40dにコイルばね42を装着し、
前記コイルばね42の上端及び下端にリング状のスペーサ43を配置し、
前記コイルばね42の上端部を、前記スペーサ43を介して前記台部25に圧椄させたことを特徴とする扇風機の首振り機構である。
本発明によれば、前記ラチェット歯車40の中央筒部40cに円筒状の段部40dを設け、この段部40dにコイルばね42を装着し、更にこのコイルばね42の上端及び下端にリング状のスペーサ43を配置して、コイルばね42の上端部を、スペーサ43を介して前記台部25に圧椄させた構成を備えたので、歯車の噛み合いにバックラッシがあっても、モータ配線等のコードに抵抗が加わったときにこれに影響されずに首振り駆動用ユニットBの円滑な回転を得ることができ、ひいては首振り駆動用ユニットBの回転ムラを回避することができ、加えてコイルばね42の上端を直接、台部25に当接するものに比べて、当該圧椄状態すなわち、駆動側部材たる前記扇風機本体Aと固定側部材たる前記台座部Cとの圧接状態を円滑にもたらすことができるという本発明固有の作用効果を奏するものである。
扇風機の首振り機構を示す縦断側面図である。 図1の台座部におけるラチェット部と台部との係合構造を示す図である。 本発明の実施例に係り、図2のラチェット部にコイルばねを装着した状態を示す図である。 台座部におけるラチェット部に段部を設けたものを示す図である。 従来例に係り、扇風機の首振り機構を示す分解斜視図である。 従来例に係り、首振りユニット部分を示す分解斜視図である。 従来例に係り、首振りユニット部分を示す分解斜視図である。 従来例に係り、首振りユニット部分を示す組立て斜視図である。 従来例に係り、扇風機の首振り機構の要部を示す外観図であって、(a)は側面方向からの図、(b)は正面右上方向からの斜視図、(c)は背面上方向からの斜視図である。
以下に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。まず、本発明の前提となる従来例における扇風機の首振り機構を、図5〜図9を用いて説明する。
図5において、従来例の扇風機の首振り機構は、首振り動作を行う扇風機本体A、首振り駆動用ユニットB及び台座部Cで構成される。
扇風機本体Aは、送風部を構成するもので、図5において順に、前ケース1、下流側インペラ2、中ケース3、下流側モータ4、上流側モータ5、後ケース6、上流側インペラ7、グリルカバー8、スイッチ回路部9,10,11,12で形成されている。
前記中ケース3は、更に図6に示すように、モータ覆い部から垂下する柱状部31、後ケース6の保持部63を覆う横板状部32、横板状部32の下方に形成されるスイッチ配置部33、スイッチ配置部33の一方側面から後ケース6の方向に突出する突片34を備える。
前記突片34は、右ユニットケース22の長穴22bに対応した箇所に形成され、前後揺動制御ピン24を挿入するための孔34aを備える。
前記後ケース6は、モータ覆い部から垂下する柱状部61、首振り駆動用ユニットBの載置部62、及び、前記柱状部61の下端に形成される首振り駆動用ユニットBの保持部63を備える。この保持部63は、後述する首振り駆動用ユニットBの上部軸受部(上部軸20c)を保持する。
尚、前記スイッチ回路部9,10,11,12は、中ケース3の前記スイッチ配置部33に設置されている。尚、10は回路基板、11はプッシュスイッチ、12はスライドスイッチで、これらのプッシュスイッチ11とスライドスイッチ12の双方を、ボタン9で操作することができる。このボタン9は、前ケース1の孔1aに装着される。
首振り駆動用ユニットBは、図5〜図9に示すように、ウオームギア13aをモータ軸に固着したモータ13、順に、ブッシュ14、左ユニットケース15、歯車16,17,18,19で形成される減速歯車列、揺動ラック体20、前記歯車19で回転駆動されるカム体21、右ユニットケース22で構成されている。
左ユニットケース15は、モータ13を固定し、上部に軸受部15a、減速歯車列の歯車19の支持用軸15b、右ユニットケース22との固着部15cを備え、下端は後述する台座部Cの台部25に載置される。前記軸受部15aは、揺動ラック体20の上部軸20cの一端を支持する。
前記減速歯車列は、前記ウオームギア13aとその大径歯車16aが噛み合う歯車16、歯車16の小径歯車16bがその大径歯車17aと噛み合う歯車17、歯車17の小径歯車17bがその大径歯車18aと噛み合う歯車18、歯車18の小径歯車18bがその大径歯車19aと噛み合う歯車19で構成されている。
歯車19の小径歯車19bは、後に上述するカム体21のギア受部21cと噛合する。尚、小径歯車19bは中央に筒部を備え、この筒部が、ギア受部21cの中央に形成されている突出軸21bに嵌合する。これにより、小径歯車19bとギア受部21cとの噛合が確実になされるように構成されている。
揺動ラック体20は、上部に揺動用の上部軸20c、下部にラック20a、中間部には、カム体21のカム縁部を内嵌め係合するカム係合穴20bを備える。
前記ラック20aは、湾曲形状を呈している。この湾曲形状は、上部軸20cとラック20a間を半径とする円弧に相応している。
カム体21は、その外周縁はカム体回転中心に対し偏心するカム縁部を構成し、減速歯車列の側にギア受部21c、裏面(右ユニットケース22の側)には8の字状カム溝21a、ギア受部21cの中央には表裏側に突出する突出軸21bを、それぞれ形成している。
右ユニットケース22は、上部に軸部22a、カム体21裏面の8の字状カム溝21aに臨む長穴22b、左ユニットケース15との固着部22c、左ユニットケース15の方向へ突出した部位の先端部に形成した軸部22dを備える。この軸部22dには、歯車16の小径歯車16bが装着される。また、軸部22aにはブッシュ23が装着される。固着部22cには、左ユニットケース15の固着部15c(この例では軸)が固着される。そして、この固着部22cは、本例では孔であり、この孔に図示を省略したねじを挿通して、左ユニットケース15の固着部15cを固定する。尚、図8に示すように、22eは孔で、この孔22eに、カム体21の突出軸21bを回転可能に支持する。また、右ユニットケース22の下端は、台座部Cの台部25に載置される。
右ユニットケース22において、軸部22aは揺動ラック体20の上部(軸20cに対応する箇所)と係合して、揺動ラック体20を支持する。更に、右ユニットケース22は、前記左ユニットケース15とともに揺動ラック体20の上部を保持する(図8参照)。このようにして組み立てられた首振り駆動用ユニットBの上部(左ユニットケース15の上部、揺動ラック体20の上部、右ユニットケース22の上部)は、前述したように、後ケース6の保持部63に保持される。
首振り駆動用ユニットBの上部は、後ケース6の保持部63に保持され、更に前記中ケース3の横板状部32で覆われる。このようにして、首振り駆動用ユニットBは、この上部を支点として、扇風機本体Aに対し、相対的に揺動する。本例では、首振り駆動用ユニットBが台座部Cの台部25に固定されるので、扇風機本体Aの方が首振り駆動用ユニットBに対して、揺動することとなる。
尚、扇風機本体Aの首振り駆動用ユニットBに対する揺動は、扇風機本体Aが水平回動する際は、図示を省略した部材により相互に固定されて阻止されるが、前後方向に回動する際には、当該揺動がなされる。
右ユニットケース22の長穴22bは、扇風機本体Aが前後方向に揺動する際に機能するもので、後述するカム体回転時における8の字状カム溝21aに対向して設けられる。そして、この長穴22bに前後揺動制御ピン24が挿入された際に、この扇風機本体Aが前後方向に揺動可能なように、長穴22bは若干湾曲形成されている。尚、首振り駆動用ユニットBに対する扇風機本体Aの前後方向の揺動は後に詳述する。
台座部Cは、ラチェット歯車40をその筒状部41aに装着した底板41と、底板41の上部に回転可能に設けられる台部25とから構成される。ラチェット歯車40は、ラチェット爪40bを備える。また、台座部Cにおいて、ラチェット歯車40を保持する部位には、前記ラチェット爪40bと係合する歯部41bを設けている。これらラチェット爪40bと歯部41bで構成されるラチェット構造を具備して、首振りユニットBに一定以上の外力が加わった際に、ラチェット爪40bと歯部41bとの係合が外れるように設けている。尚、図5中、26,27,28,29はブッシュである。
次に、首振りユニットBの水平方向の駆動(水平駆動)について説明する。
この例の扇風機の首振り機構は、扇風機本体Aと台座部Cとの間に首振り駆動用ユニットBを設け、前記首振りユニット内に首振り駆動用のモータ13を備えた形式のものにおいて、前記のとおり、首振り駆動用ユニットBは、前記モータの回転を伝達する減速歯車列16,17,18,19と、この減速歯車列に駆動連係するカム体21と、このカム体に駆動連係して揺動動作しその揺動端部にラック20aを設けた揺動ラック体20と、台座部Cに保持されるラチェット歯車40と、を備え、更に、前記揺動ラック体20のラック20aと前記ラチェット歯車40とが噛合して構成される。
上記首振り機構において、モータ13の回転により、減速歯車列16,17,18,19及び前記カム体21の回転によって揺動ラック体20が揺動し、この揺動ラック体のラック20aとこれに噛合する前記ラチェット歯車40の歯部40aとの相対駆動により、当該揺動ラック体が当該ラチェット歯車の回りを噛み合い往復回動し、これにより前記首振り駆動用ユニットBが、水平方向に首振り駆動する。
上記首振り機構において、図1〜図2に示すように、台部25は、その中央部に下方へ突出する筒部25aを備え、この筒部25aは、ラチェット歯車40の中央筒部40cに挿入されている。尚、図中、符号44は、位置決め用ビスで、底板41の中央下部から挿入し、これに台部25の筒部25aが外嵌めされて位置決めされる。また、符号41cはプーリーで、台部25の回転を円滑にするように作用する。
更に、本例では、図1及び図3に示すように、ラチェット歯車40の中央部にコイルばね42を配置し、このコイルばね42の上端部を台部25に圧椄させている。
このように、コイルばね42を配置して、このコイルばね42の上端部を台部25に圧椄させた場合は、歯車の噛み合いにバックラッシがあっても、モータ配線等のコードに抵抗が加わったときにこれに影響されずに首振り駆動用ユニットBの円滑な回転を得ることができ、ひいては首振り駆動用ユニットBの回転ムラを回避することができるものである。
本例では、図4に示すように、ラチェット歯車40の中央部に円筒状の段部40dを設け、この段部40dに前記コイルばね42を装着し、更にこのコイルばね42の上端及び下端にリング状のスペーサ43を配置している。
コイルばね42の上下にスペーサ43を配置した場合は、コイルばね42の上端を直接、台部25に当接するものに比べて、当該圧椄状態を円滑にもたらすことができる。
本発明の扇風機の首振り機構は、例えばパソコンのUSBを電源として駆動する小型扇風機に好適である。
A 扇風機本体
B 首振り駆動用ユニット
C 台座部
1 前ケース
1a 孔
2 下流側インペラ
3 中ケース
31 柱状部
32 横板状部
33 スイッチ配置部
34 突片
34a 孔
4 下流側モータ
5 上流側モータ
6 後ケース
61 柱状部
62 載置部
63 保持部
7 上流側インペラ
8 グリルカバー
9,10,11,12 スイッチ回路部
13 モータ
13a ウオームギア
15 左ユニットケース
15a 軸受部
15b 支持用軸
15c 固着部
16 歯車
16a 大径歯車
16b 小径歯車
17 歯車
17a 大径歯車
17b 小径歯車
18 歯車
18a 大径歯車
18b 小径歯車
19 歯車
19a 大径歯車
19b 小径歯車
20 揺動ラック体
20a ラック
20b カム係合穴
20c 上部軸
21 カム体
21a 8の字状カム溝
21b 突出軸
21c ギア受部
22 右ユニットケース
22a 軸部
22b 長穴
22c 固着部
22d 軸部
22e 孔
23 ブッシュ
24 前後駆動制御ピン
25 台部
25a 筒部
26,27,28,29 ブッシュ
40 ラチェット歯車
40a 歯部
40b ラチェット爪
40c 中央筒部
40d 段部
41 底板
41a 筒状部
41b 歯部
41c プーリー
42 コイルばね
43 スペーサ
44 位置決め用ビス

Claims (1)

  1. 首振り動作を行う扇風機本体Aと、底板41及びこの底板41の上部に回転可能に設けられた台部25とから構成される台座部Cと、前記扇風機本体A及び台座部Cの間に設けられる首振り駆動用ユニットBとを具備し、前記首振り駆動用ユニットB内に首振り駆動用のモータ13を備え、
    更に前記首振り駆動用ユニットBは、前記モータ13の回転に駆動連係するカム体21と、このカム体に駆動連係して揺動動作しその揺動端部にラック20aを設けた揺動ラック体20と、前記台座部Cの前記底板41に保持されるラチェット歯車40と、を備えるとともに、前記揺動ラック体20のラック20aと前記ラチェット歯車40とが噛合する扇風機の首振り機構において
    前記ラチェット歯車40の中央筒部40cに円筒状の段部40dを設け、この段部40dにコイルばね42を装着し、
    前記コイルばね42の上端及び下端にリング状のスペーサ43を配置し、
    前記コイルばね42の上端部を、前記スペーサ43を介して前記台部25に圧椄させたことを特徴とする扇風機の首振り機構。
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