JP2017066379A - エチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体およびシール材 - Google Patents

エチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体およびシール材 Download PDF

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光生 松本
俊文 飛鳥井
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奈律加 白井
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Abstract

【課題】有害ガスの発生を抑制し、高発泡化したエチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体およびそれを備えるシール材を提供すること。【解決手段】エチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体は、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、発泡剤、架橋剤および充填材を含有するゴム組成物を発泡させることにより得られ、エチレン・プロピレン・ジエンゴムが、長鎖分岐構造を有するエチレン・プロピレン・ジエンゴムを含有し、発泡剤が、実質的に炭酸水素ナトリウムのみからなり、見掛け密度が、0.15g/cm3以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、エチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体およびそれを備えるシール材に関する。
従来、各種産業製品のシール材として、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(以下、EPDMと表記する場合がある。)を発泡してなるEPDM発泡体が知られている。EPDM発泡体は、一般的には、EPDMを、発泡剤によって発泡させるとともに、架橋剤によって架橋することにより、製造されている。
このようなEPDM発泡体に使用される発泡剤としては、ADCA(アゾジカルボンアミド)、DPT(ジニトロソペンタメチレンテトラミン)、OBSH(p,p´−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド)などがある(例えば、特許文献1参照)。特に、特許文献1では、EPDMおよびADCAを含有するゴム組成物を発泡させて得られるEPDM発泡体が開示されている。
特許文献1のEPDM発泡体のように、ADCAは、発生ガスが多いため、高発泡化が必要なEPDM発泡体に使用されている。このようなEPDM発泡体は、例えば、自動車や住宅などにおけるシール材、電気電子機器などにおける遮音材や制振材などの振動低減材として使用されている。
特開2012−17452号公報
しかしながら、これらの発泡剤を使用すると、発泡の際に、分解生成物として有害ガスが発生する。具体的には、ADCAの場合では、悪臭や腐食の原因となるアンモニアが発生する。そのため、発泡体の製造時には、分解生成物を適切に処理するための大掛かりな設備が必要である。また、発泡後の発泡体においても、発泡体の内部に分解生成物が残留するため、発泡体を設置する周辺において、悪臭や金属腐食などの汚染が発生する不具合がある。
本発明の目的は、有害ガスの発生を抑制し、高発泡化したエチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体およびそれを備えるシール材を提供することにある。
本発明[1]は、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、発泡剤、架橋剤および充填材を含有するゴム組成物を発泡させることにより得られ、前記エチレン・プロピレン・ジエンゴムが、長鎖分岐構造を有するエチレン・プロピレン・ジエンゴムを含有し、前記発泡剤が、実質的に炭酸水素ナトリウムのみからなり、見掛け密度が、0.15g/cm以下であるエチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体を含んでいる。
本発明[2]は、前記充填材が、板状の充填材を含有する[1]に記載のエチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体を含んでいる。
本発明[3]は、前記充填材が、板状の無機系充填材、および、非板状の無機系充填材を併用する[2]に記載のエチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体を含んでいる。
本発明[4]は、前記エチレン・プロピレン・ジエンゴムが、ジエン量が0.5質量%以上9.0質量%未満であるエチレン・プロピレン・ジエンゴムをさらに含有する[1]〜[3]のいずれかに記載のエチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体を含んでいる。
本発明[5]は、50%圧縮荷重値が、0.10N/cm以上1.00N/cm以下である[1]〜[4]のいずれか一項に記載のエチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体を含んでいる。
本発明[6]は、平均セル径が、500μm以上3000μm以下である[1]〜[5]のいずれか一項に記載のエチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体。
本発明[7]は、部材の隙間を充填するためのシール材であって、[1]〜[6]のいずれか一項に記載のエチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体と、前記エチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体の少なくとも一方面に設けられる粘着層とを備えるシール材を含んでいる。
本発明のエチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体は、長鎖分岐構造を有するエチレン・プロピレン・ジエンゴム、発泡剤、実質的に炭酸水素ナトリウムのみからなる架橋剤、および、充填材を含有するゴム組成物を発泡させることにより得られ、見掛け密度が、0.15g/cm以下である。そのため、アンモニアなどの有害ガスを発生させずに、高倍率で発泡されている。また、有害ガスを発生させずに発泡されているため、発泡体の内部に残留する有害ガスを抑制することができる。
また、本発明のシール材によれば、高発泡化したエチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体を備えるため、部材の隙間を確実に充填してシールすることができる。また、シール材周辺の汚染の発生を防止することができる。
図1は、本発明のシール材の一実施形態を示す概略図である。
本発明のエチレン・プロピレン・ジエンゴム(以下、EPDMと表記する場合がある。)発泡体は、EPDM、発泡剤、架橋剤および充填材を含有するゴム組成物を発泡させることにより得られる。
EPDMは、エチレン、プロピレンおよびジエン類の共重合によって得られるゴムであり、エチレンおよびプロピレンに加えて、さらにジエン類を共重合させることにより、不飽和結合を導入して、後述する架橋剤による架橋を可能としている。
ジエン類としては、例えば、5−エチリデン−2−ノルボルネン、1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエンなどが挙げられる。これらジエン類は、単独使用または2種類以上併用することができる。
EPDMは、長鎖分岐構造を有するエチレン・プロピレン・ジエンゴム(以下、第1のEPDMと表記する場合がある。)を含有する。
第1のEPDMのジエン量は、例えば、7.0質量%以上、好ましくは、9.0質量%以上であり、また、例えば、15.0質量%以下、好ましくは、12.0質量%以下である。これにより、低密度、低圧縮荷重のEPDM発泡体を確実に得ることができる。
ジエン量は、原料仕込みの質量割合により求めることができる。また、ASTM D 6047に準拠して求めることもできる。
第1のEPDMにおけるジエン類として、上記の中でも好ましくは、5−エチリデン−2−ノルボルネンが挙げられる。
第1のEPDMのエチレン量は、例えば、40質量%以上、60質量%以下である。エチレン量は、原料仕込みの質量割合により求めることができる。また、ASTM D 3900に準拠して求めることもできる。
第1のEPDMは、長鎖分岐構造を有している。すなわち、粘弾性測定(測定温度;190℃、回転角度;1°))において、せん断速度(Γ=0.15 (1/s))の複素粘度η(Γ=0.15)と、せん断速度(Γ=17.5 (1/s))の複素粘度η(Γ=17.5)との比(η(Γ=0.15)/η(Γ=17.5))が、9以上であり、好ましくは、10以上である。また、好ましくは、60以下、より好ましくは、40以下、さらに好ましくは、20以下である。高分子の粘度のせん断速度依存性が、分子量分布の広い長鎖分岐構造に対して、より強く依存する観点から、上記比が9以上であることは、長鎖分岐構造を有していることを意味する。一方、上記比が9未満である場合は、実質的に長鎖分岐構造を有していないことを意味する。また、上記比が60を超過すると、ゲル成分を生じて、シール材などへの成形性が低下する場合が生じる。
粘弾性測定は、レオメーター(RPA2000;アルファーテクノロジーズ社製)を用いて実施される。
第1のEPDMが長鎖分岐構造を有することにより、炭酸水素ナトリウムの分解により発生する炭酸ガスを、ゴム組成物の外部へ放出することを抑制して、ゴム組成物の内部に確実に内包させることできる。よって、ゴム組成物を高倍率で発泡させて、EPDM発泡体の密度を小さくすることができる。
第1のEPDMは、例えば、チーグラー・ナッタ触媒、メタロセン触媒、バナジウム触媒などの触媒によって製造され、好ましくは、EPDMに長い分岐鎖構造を導入する観点から、メタロセン触媒によって製造される。
EPDMは、第1のEPDMに加えて、第1のEPDM以外のEPDM(以下、第2のEPDMと表記する場合がある。)を含有することもできる。
第2のEPDMのジエン量は、例えば、0.5質量%以上、好ましくは、1.0質量%以上、より好ましくは、4.0質量%以上であり、また、例えば、9.0質量%未満、好ましくは、7.0質量%未満、より好ましくは、5.0質量%以下である。このような第2のEPDMを含有することにより、伸び率の高いEPDM発泡体を得ることができる。
第2のEPDMにおけるジエン類として、上記の中でも好ましくは、5−エチリデン−2−ノルボルネンが挙げられる。
第2のEPDMのエチレン量は、例えば、40質量%以上、80質量%以下である。
第2のEPDMは、好ましくは、長鎖分岐構造を有していない、すなわち、好ましくは、直鎖構造である。
第2のEPDMは、例えば、チーグラー・ナッタ触媒、メタロセン触媒、バナジウム触媒などの触媒によって製造され、好ましくは、チーグラー・ナッタ触媒によって製造される。
ゴム組成物中におけるEPDMの含有割合は、例えば、5質量%以上、好ましくは、10質量%以上、より好ましくは、20質量%以上であり、また、例えば、80質量%以下、好ましくは、50質量%未満である。
EPDMは、低密度および低圧縮荷重の観点からは、好ましくは、第1のEPDMのみからなる。
一方、EPDMは、伸び率の観点からは、好ましくは、第1のEPDMおよび第2のEPDMを併用する。これらのEPDMを併用する場合、第1のEPDMと第2のEPDMとの質量割合は、例えば、第1のEPDM:第2のEPDM=10:90〜90:10、好ましくは、30:70〜70:30、より好ましくは、40:60〜60:40である。
発泡剤としては、炭酸水素ナトリウムが挙げられる。特に、本発明のゴム組成物では、発泡剤として、実質的に炭酸水素ナトリウムのみからなる。実質的に炭酸水素ナトリウムのみからなるというのは、全発泡剤のうち90%以上(好ましくは、95%以上、より好ましくは、98%以上、さらに好ましくは、100%)を炭酸水素ナトリウムが占めることを意味する。
これにより、炭酸水素ナトリウムは、発泡ガスとして炭酸ガスを発生させるため、他の有機系発泡剤によるアンモニアなどの有害ガスの発生を防止することができる。
発泡剤の含有割合は、EPDM100質量部に対して、例えば、5質量部以上、好ましくは、20質量部以上であり、また、例えば、70質量部以下、好ましくは、50質量部以下である。
架橋剤としては、例えば、硫黄、例えば、4、4’−ジチオジモルホリンなどの硫黄化合物、例えば、p−キノンジオキシム、p、p’−ジベンゾイルキノンジオキシム、ポリ−p−ジニトロソベンゼンなどのキノイド化合物、例えば、ジクミルパーオキサイド、ジメチルジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、α,α´−ジ(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼンなどの有機過酸化物、例えば、p−ジニトロソベンゼンなどのニトロソ化合物、例えば、アルキルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド縮合物などのホルムアルデヒド系樹脂などが挙げられる。また、例えば、セレン、ポリアミンなども挙げられる。これら架橋剤は、単独使用または2種類以上併用することができる。
低密度の観点から、好ましくは、硫黄、硫黄化合物、より好ましくは、硫黄が挙げられる。
架橋剤の含有割合は、EPDM100質量部に対して、例えば、0.5質量部以上、好ましくは、1質量部以上であり、また、例えば、20質量部以下、好ましくは、10質量部以下、より好ましくは、5質量部以下である。
充填材としては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸およびその塩類、クレー(例えば、焼成クレー)、タルク、マイカ、ベントナイト、シリカ、アルミナ、アルミニウムシリケート、アルミニウム粉などの無機系充填材、例えば、コルクなどの有機系充填材、その他公知の充填材が挙げられる。これら充填材は、単独使用または2種類以上併用することができる。
好ましくは、無機系充填材が挙げられる。
充填材の形状としては、例えば、板状(鱗片状も含む)、球状(真球、楕円球)、針状、破砕状などが挙げられる。
ゴム組成物は、好ましくは、板状の充填材、より好ましくは、板状の無機系充填材を含有する。これにより、低密度、低圧縮荷重、良好な伸び率を有するEPDM発泡体を確実に得ることができる。
このような板状の充填材としては、上記した中でも、例えば、クレー(特に、焼成クレー)、タルク、マイカ、ベントナイトなどが挙げられる。特に、伸び率の観点から、好ましくは、板状のクレーが挙げられ、また、低密度、低圧縮密度の観点から、好ましくは、板状のマイカが挙げられる。
板状の充填材のアスペクト比(充填材の最大長さの平均/充填材の平均厚み)は、例えば、2以上、好ましくは、5以上であり、また、例えば、100以下、好ましくは、20以下である。
充填材の平均粒子径(板状の場合は、最大長さの平均)は、例えば、0.1μm以上、好ましくは、0.5μm以上、より好ましくは、1μm以上であり、また、例えば、100μm以下、好ましくは、50μm以下、より好ましくは、5μm以下である。
充填材の平均粒子径は、メジアン径(D50)であって、例えば、レーザー回折・散乱式粒子径分布測定装置(日機装社製、マイクロトラックMT3000)によって測定される。
また、充填材は、好ましくは、板状の無機系充填材、および、非板状(球状、針状、破砕状など)の無機系充填材を併用する。これにより、より一層低密度、低圧縮荷重、良好な伸び率を有するEPDM発泡体を得ることができる。
併用する非板状の無機系充填材としては、好ましくは、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムが挙げられ、より好ましくは、炭酸カルシウムが挙げられる。
充填材の含有割合は、EPDM100質量部に対して、例えば、30質量部以上、好ましくは、50質量部以上、より好ましくは、100質量部以上であり、また、例えば、300質量部以下、好ましくは、200質量部以下である。
充填材が、板状の無機系充填材および非板状の無機系充填材を併用する場合、非板状の無機系充填材の含有割合は、板状の無機系充填材100質量部に対して、例えば、50質量部以上、好ましくは、100質量部以上であり、また、例えば、300質量部以下、好ましくは、250質量部以下である。
ゴム組成物は、好ましくは、架橋促進剤を含有する。
架橋促進剤としては、例えば、ジベンゾチアジルジスルフィド、2−メルカプトベンゾチアゾールなどのチアゾール類、例えば、ジエチルチオウレア、トリメチルチオウレア、ジブチルチオウレアなどのチオウレア類、例えば、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジベンジルジチオカルバミン酸亜鉛などのジチオカルバミン酸塩類、例えば、ジフェニルグアニジン、ジ−o−トリルグアニジンなどのグアニジン類、例えば、ベンゾチアジル−2−ジエチルスルフェンアミド、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミドなどのスルフェンアミド類、例えば、テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラベンジルチウラムジスルフィドなどのチウラム類、例えば、イソプロピルキサントゲン酸ナトリウム、イソプロピルキサントゲン酸亜鉛などのキサントゲン酸類、例えば、ヘキサメチレンテトラミンなどのアルデヒドアンモニア類、例えば、n−ブチルアルデヒドアニリン、ブチルアルデヒドモノブチルアミンなどのアルデヒドアミン類、例えば、エタノール、エチレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのアルコール類などが挙げられる。これら架橋促進剤は、単独使用または2種類以上併用することができる。
架橋促進剤として、好ましくは、チアゾール類、チオウレア類、ジチオカルバミン酸塩類、チウラム類が挙げられ、より好ましくは、チアゾール類、チオウレア類、チウラム類が挙げられ、さらに好ましくは、チアゾール類、チオウレア類およびチウラム類からなる。
架橋促進剤の含有割合は、EPDM100質量部に対して、例えば、0.1質量部以上、好ましくは、0.2質量部以上であり、また、例えば、20質量部以下、好ましくは、10質量部以下、より好ましくは、5質量部以下である。
ゴム組成物は、好ましくは、架橋促進助剤を含有する。
架橋促進助剤としては、例えば、金属酸化物(例えば、酸化亜鉛、酸化マグネシウムなど)が挙げられる。これら架橋促進助剤は、単独使用または2種類以上併用することができる。
好ましくは、酸化亜鉛が挙げられる。
架橋促進助剤の含有割合は、EPDM100質量部に対して、例えば、1質量部以上、好ましくは、3質量部以上であり、また、例えば、20質量部以下、好ましくは、15質量部以下である。
また、ゴム組成物は、必要により、軟化剤、加工助剤、発泡助剤などを適宜選択して含有することもできる。
軟化剤としては、例えば、乾性油類や動植物油類(例えば、アマニ油など)、パラフィン(例えば、パラフィンペレットなど)、アスファルト類(例えば、ブローンアスファルトなど)、石油系オイル類(例えば、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、アロマ系プロセスオイルなど)、低分子量ポリマー類、有機酸エステル類(例えば、フタル酸エステル(例えば、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(DOP)、フタル酸ジブチル(DBP))、リン酸エステル、高級脂肪酸エステル、アルキルスルホン酸エステルなど)などが挙げられる。これら軟化剤は、単独使用または2種類以上併用することができる。好ましくは、石油系オイル類が挙げられる。
軟化剤の含有割合は、EPDM100質量部に対して、例えば、10質量部以上、好ましくは、30質量部以上であり、また、例えば、180質量部以下、好ましくは、80質量部以下である。
加工助剤としては、例えば、ステアリン酸やそのエステル類、ステアリン酸亜鉛などが挙げられる。これら加工助剤は、単独使用または2種類以上併用することができる。
加工助剤の含有割合は、EPDM100質量部に対して、例えば、0.1質量部以上、好ましくは、0.5質量部以上であり、また、例えば、10質量部以下、好ましくは、5質量部以下である。
さらに、ゴム組成物は、その目的および用途によって、得られるEPDM発泡体の優れた効果に影響を与えない範囲において、例えば、発泡助剤(クエン酸系、サリチル酸系、安息香酸系など)、ポリマー、顔料、難燃剤、粘着付与剤、老化防止剤、酸化防止剤、着色剤、防カビ剤などの公知の添加剤を適宜の割合で含有することができる。
なお、ゴム組成物は、好ましくは、尿素を実質的に含有しない。これにより、アンモニアの発生を抑制することができる。尿素の含有割合は、ゴム組成物に対して、例えば、1.0質量%以下、好ましくは、0.5質量%以下、より好ましくは、0質量%である。
次に、EPDM発泡体の製造方法について説明する。
EPDM発泡体を製造するには、まず、上記した各成分を配合して、ニーダー、ミキサーまたはミキシングロールなどを用いて混練することにより、ゴム組成物を混和物として混練する(混練工程)。
なお、混練工程では、例えば、まず、発泡剤、架橋剤および架橋促進剤以外の成分を混練して、一次混和物を得て、次いで、一次混和物に、発泡剤、架橋剤および架橋促進剤を添加して混練して、ゴム組成物(二次混和物)を得ることもできる。また、混練工程では、適宜加熱しながら混練することもできる。
そして、得られたゴム組成物(混和物)を、押出成形機を用いてシート状などに押出成形し(成形工程)、押出成形されたゴム組成物を、加熱して発泡させる(発泡工程)。
ゴム組成物は、配合される架橋剤の架橋開始温度や、配合される発泡剤の発泡温度などによって、適宜選択され、例えば、熱風循環式オーブンなどを用いて、例えば、40℃以上、好ましくは、60℃以上、また、例えば、200℃以下、好ましくは、120℃以下で、例えば、1分間以上、好ましくは、5分間以上、また、例えば、60分間以下、好ましくは、30分間以下、予熱する。予熱後、例えば、250℃以下、好ましくは、190℃以下、また、例えば、100℃以上、好ましくは、160℃以上で、例えば、5分間以上、好ましくは、10分間以上、また、例えば、60分間以下、好ましくは、30分間以下、加熱される。
これにより、ゴム組成物が発泡しながら架橋されて、EPDM発泡体を得ることができる。
このようなEPDM発泡体の製造方法によれば、低密度および低圧縮荷重のEPDM発泡体を、簡易かつ確実に製造することができる。
なお、得られたゴム組成物を、押出成形機を用いて、加熱しながらシート状に押出成形(成形工程)して(つまり、ゴム組成物シートを作製して)、シート状のゴム組成物(ゴム組成物シート)を連続的に架橋発泡(発泡工程)させることもできる。この方法によれば、EPDM発泡体を生産効率よく製造することができる。
得られたEPDM発泡体の厚みは、例えば、0.1mm以上、好ましくは、1mm以上であり、また、例えば、50mm以下、好ましくは、45mm以下である。
EPDM発泡体は、例えば、連続気泡構造(連続気泡率100%)または半連続半独立気泡構造(連続気泡率が、例えば、0%を超過し、好ましくは、連続気泡率10%以上であり、また、例えば、100%未満、好ましくは、98%以下)である。好ましくは、半連続半独立気泡構造である。EPDM発泡体が、半連続半独立気泡構造であれば、柔軟性の向上を図ることができ、ひいては、部材の隙間に対してEPDM発泡体のシール性の向上を図ることができる。
このようにして得られるEPDM発泡体の体積発泡倍率(発泡前後の密度比)は、例えば、5倍以上、好ましくは、10倍以上であり、また、例えば、30倍以下である。
EPDM発泡体の見掛け密度(JIS K 6767(1999)に準ずる。)は、0.15g/cm以下、好ましくは、0.13g/cm以下、より好ましくは、0.12g/cm以下であり、また、例えば、0.01g/cm以上である。EPDM発泡体の見掛け密度が上記範囲である場合、高発泡倍率であり、また、EPDM発泡体の柔軟性を良好にすることできる。
EPDM発泡体の平均セル径は、例えば、200μm以上、好ましくは、500μm以上、より好ましくは、600μm以上、さらに好ましくは700μm以上であり、また、例えば、3000μm以下、好ましくは、1500μm以下、より好ましくは、1300μm以下、さらに好ましくは1100μmである。EPDM発泡体の平均セル径が上記範囲である場合、シール性および柔軟性を良好にすることができる。
EPDM発泡体の50%圧縮荷重値(JIS K 6767(1999)に準ずる。)は、例えば、1.00N/cm以下、好ましくは、0.80N/cm以下、より好ましくは、0.50N/cm以下であり、また、例えば、0.05N/cm以上、好ましくは、0.10N/cm以上、より好ましくは、0.20N/cm以上である。EPDM発泡体の50%圧縮荷重値が上記範囲である場合、部材に圧縮してシールする際に、部材にかかる荷重を低減できるため、部材を容易にシールできるとともに、部材の変形または破壊を抑制することができる。
EPDM発泡体の伸び率(JIS K 6251(2010)に準ずる。)は、例えば、100%以上であり、好ましくは、150%以上、より好ましくは、200%以上であり、また、例えば、900%以下、好ましくは、700%以下である。EPDM発泡体の伸び率が上記範囲である場合、EPDM発泡体の加工時や組み付け時に破断しにくくなり、また、凹凸面に対しては段差追従性が良好となるため高いシール性を発揮できる。
EPDM発泡体の発泡時アンモニア発生量は、例えば、100μg/g以下、好ましくは、0μg/gである。これにより、発泡体生産時に発生する悪臭を抑制することができ、作業者の負担軽減だけでなく、脱臭炉などの設備投資を省略することができる。
EPDM発泡体の発泡体アンモニア発生量は、例えば、10μg/g以下、好ましくは、0μg/gである。これにより、EPDM発泡体が発生する悪臭や、EPDM発泡体を設置する周辺に存在する金属への腐食などを抑制することができる。
このEPDM発泡体は、特に制限されることなく、制振、吸音、遮音、防塵、断熱、緩衝、水密などを目的として各種部材の隙間をシールする、例えば、防振材、吸音材、遮音材、防塵材、断熱材、緩衝材、止水材などとして用いることができる。より具体的には、自動車の筐体と部品(例えば、尾灯など)との隙間、電気・電気機器の筐体と部品(例えば、エンジンコントロールユニット(ECU)など)との隙間などに用いることができる。
そして、このEPDM発泡体は、EPDM、発泡剤、架橋剤および充填材を含有するゴム組成物を発泡させることにより得られ、発泡剤として、実質的に炭酸水素ナトリウムのみからなる。このため、発泡ガスとして炭酸ガスを発生するため、発泡ガスとして有害ガスを発生しない。よって、ゴム組成物を発泡させるEPDM発布体の生産設備において、脱臭炉などの発生ガスを処理する設備が不要となる。また、EPDM発泡体の内部に残留する有害ガスが抑制されている。よって、EPDM発泡体をシール材などとして被着体に設置した場合であっても、その周辺において悪臭の発生を抑制したり、その周辺に存在する金属などに対する腐食の発生を抑制することができる。
また、このEPDM発泡体のゴム組成物中のEPDMは、長鎖分岐構造を有する。このため、ゴム組成物を確実に発泡させることができ、EPDM発泡体の密度を低くすることができる。これは、以下のメカニズムによるものと推測される。一般的に、炭酸水素ナトリウムが発泡時に発生させる炭酸ガスはポリマー透過性が高いため、通常のEPDMやポリマーを使用すると、炭酸ガスは、EPDMなどを透過して外部へと放出されてしまい、その結果、発泡倍率が低下する。しかし、本発明のゴム組成物中のEPDMは長鎖分岐構造を有するため、その長鎖分岐構造の絡み合いに起因して、伸長粘度が増大する。この伸長粘度が、炭酸ガスのポリマー透過性を効果的に低下させ、炭酸ガスがゴム組成物の外部に放出されることを抑制する。その結果、ゴム組成物の内部に炭酸ガスを確実に内包させることできる。よって、ゴム組成物に高倍率で発泡され、EPDM発泡体の密度が小さくなる。
また、このEPDM発泡体は、見掛け密度が、0.15g/cm以下であるため、高発泡化されている。
図1は、本発明のシール材の一実施形態を示す概略構成図である。
つまり、図1において、このシール材1は、上記したEPDM発泡体2と、EPDM発泡体2の一方面(表面)に設けられる粘着層3とを備えている。
粘着層3は、例えば、公知の粘着剤から形成される。
粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、エポキシ系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、フッ素系粘着剤などが挙げられる。また、粘着剤としては、ホットメルト型粘着剤なども挙げられる。これら粘着剤は、単独使用または2種類以上併用することができる。
粘着剤として、好ましくは、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤が挙げられる。
アクリル系粘着剤は、例えば、(メタ)アクリル系アルキルエステルを主成分とする粘着剤であって、公知の方法により得ることができる。
ゴム系粘着剤は、例えば、天然ゴムおよび/または合成ゴム、詳しくは、例えば、ポリイソブチレンゴム、ポリイソプレンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ニトリルブチルゴムなどのゴムから、公知の方法により得ることができる。
また、粘着剤の形態は、特に制限されず、例えば、エマルジョン系粘着剤、溶剤系粘着剤、オリゴマー系粘着剤、固形粘着剤など、種々の形態を採用することができる。
粘着層3の厚みは、例えば、10μm以上、好ましくは、50μm以上であり、また、例えば、10000μm以下、好ましくは、5000μm以下である。
シール材1を形成する方法としては、特に制限されず、公知の方法を採用することができる。具体的には、例えば、EPDM発泡体2の表面に、粘着層3を、公知の方法により積層する。
そして、このようなシール材1によれば、低密度でありながら、良好な圧縮荷重値を有するEPDM発泡体2を備えるため、EPDM発泡体2を部材に容易に密着させることができるとともに、各種部材の隙間を確実にシールすることができる。
また、図1の実施形態では、EPDM発泡体2の一方面にのみ粘着層3を備えているが、図示しないが、例えば、EPDM発泡体2の両面(表面および裏面)に、粘着層3を備えることもできる。
以下に実施例および比較例を示し、本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は、何ら実施例および比較例に限定されない。以下の記載において用いられる配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなどの具体的数値は、上記の「発明を実施するための形態」において記載されている、それらに対応する配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなど該当記載の上限値(「以下」、「未満」として定義されている数値)または下限値(「以上」、「超過」として定義されている数値)に代替することができる。
実施例1〜9および比較例1〜5
(1)EPDM発泡体の製造
表1に示す配合処方に記載の配合量において、EPDM、充填材、軟化剤および加工助剤を配合し、3L加圧ニーダーにて混練し、一次混和物を調製した。
別途、発泡剤、架橋剤、架橋促進剤、発泡助剤などを配合し、それらを一次混和物に配合して、10インチミキシングロールにて混練し、ゴム組成物(二次混和物)を調製した(混練工程)。
次いで、ゴム組成物を、一軸押出成形機(45mmφ)を用いて、厚み約10mmのシート状に押し出し、ゴム組成物シートを作製した(成形工程)。
続いて、ゴム組成物シートを、120℃の熱風循環式オーブン内に投入し、その後、15分かけて180℃まで昇温させ、そのまま180℃で15分間加熱して発泡させ(発泡工程)、EPDM発泡体を製造した。
(2)物性測定
各実施例および各比較例のEPDM発泡体の各物性を、下記に示す方法で測定した。それらの結果を表1に示す。
<見掛け密度>
EPDM発泡体の見掛け密度をJIS K 6767(1999)に準じて測定した。具体的には、EPDM発泡体のスキン層を除去して、厚み約10mmの試験片を作製した。その後、質量を測定して、単位体積あたりの質量(見掛け密度)を算出した。
<平均セル径>
EPDM発泡体のセル径の平均を測定した。具体的には、圧縮荷重値デジタルマイクロスコープ(VH−8000、キーエンス社製)を用いて、EPDM発泡体の気泡部の拡大画像を取り込み、その拡大画像を画像解析ソフト(Win ROOF、三谷商事社製)に基づいて画像解析することにより、EPDM発泡体の平均セル径(μm)を求めた。
<圧縮荷重値>
EPDM発泡体の圧縮荷重値をJIS K 6767(1999)に準じて測定した。具体的には、EPDM発泡体のスキン層を除去して、厚み約10mmの試験片を作製した。その後、圧縮試験機を用いて、圧縮速度10mm/分で50%圧縮してから10秒後の圧縮荷重値を測定した。
<伸び率>
EPDM発泡体の圧縮荷重値をJIS K 6251(2010)に準じて測定した。具体的には、EPDM発泡体のスキン層を除去して、厚み約10mmの試験片とした後、ダンベル1号にてダンベル形状に打ち抜き、測定用サンプルを作製した。その後、初期標線間距離(L0)を40mmとし、引張試験機を用いて、引張速度500mm/分で引張り、切断時の標線間距離(Lb)を読み取り、下記式により、伸び率(Eb)を求めた。
伸び率(Eb)(%)=[(Lb−L0)/L0]×100
<発泡時アンモニア発生量>
EPDM発泡体の発泡時のアンモニア発生量は、イオンクロマトグラフ(カチオン)により測定した。具体的には、発泡前の厚み約2mmのゴム組成物シートを0.6cm×0.5cm(0.3cm)切り取り、燃焼装置用試料ボートに載せて秤量後、燃焼装置を用いて180℃で10分間加熱し、発生したガスを吸収液(純水)15mLに捕集した。加熱後、発生ガス捕集液を100倍に希釈した希釈液についてイオンクロマトグラフによるアンモニア成分の定量分析を実施した。次いで、ゴム組成物シートの単位質量(g)におけるアンモニア発生量を計算した。
<発泡体アンモニア含有量>
EPDM発泡体のアンモニア含有量は、イオンクロマトグラフ(カチオン)により測定した。具体的には、EPDM発泡体のスキン層を除去して、厚み約10mmの試験片とした後、試験片の約30cmを密閉容器内で80℃2時間加熱し、発生したガスを吸収液(純水)15mLに捕集した。加熱後、発生ガス捕集液を100倍に希釈した希釈液についてイオンクロマトグラフによるアンモニア成分の定量分析を実施した。次いで、EPDM発泡体の単位質量(g)におけるアンモニア発生量(含有量)を計算した。
Figure 2017066379
表1中の数値は、各成分における質量部数を示す。なお、表1に記載の略号などの詳細を下記に示す。
・8030M:第1のEPDM、長鎖分岐構造、η(Γ=0.15)/η(Γ=17.5)=11.3、ジエン(5−エチリデン−2−ノルボルネン)含有量9.5質量%、エチレン含有量47質量%、触媒:メタロセン触媒、三井化学社製
・X−3012P:第2のEPDM、直鎖構造、η(Γ=0.15)/η(Γ=17.5)=1.2、ジエン(5−エチリデン−2−ノルボルネン)含有量3.6質量%、エチレン含有量72質量%、触媒:バナジウム触媒、三井化学社製
・3045:第2のEPDM、直鎖構造、η(Γ=0.15)/η(Γ=17.5)=7.3、ジエン(5−エチリデン−2−ノルボルネン)含有量4.7質量%、エチレン含有量56質量%、触媒:バナジウム触媒、三井化学社製
・炭酸カルシウム:「重質炭酸カルシウム」、破砕状、平均粒子径3.2μm、丸尾カルシウム社製
・焼成クレー: 「パミスマーRE−02S」、板状、平均粒子径0.93μm、太陽化学工業社製
・タルク: 「ナノエースD1000」、板状、平均粒子径1μm、日本タルク社製
・マイカ: 「M−XF」、板状、平均粒子径4μm、レプコ社製
・プロセスオイル:「ダイアナプロセスオイルPW−90」、パラフィン系プロセスオイル、出光興産社製
・ステアリン酸:「粉末ステアリン酸さくら」、日油社製
・炭酸水素ナトリウム(A):「セルボンFE−507」、永和化成工業社製
・炭酸水素ナトリウム(B):「セルボンSC−P」微細セルグレード、永和化成工業社製
・アゾジカルボンアミド:「ビニホールAC#LQ K2」、永和化成工業社製
・尿素系発泡助剤:「セルペーストK5」、永和化成工業社製
・硫黄:「アルファグランS−50EN」、硫黄マスターバッチ、東知社製
・チアゾール類:「ノクセラーM」、2−メルカプトベンゾチアゾール、大内新興化学社製
・チオウレア類:「ノクセラーBUR」、N,N´−ジブチルチオウレア、大内新興化学社製
・ジチオカルバミン酸塩類*1:「ノクセラーPZ」、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、大内新興化学社製
・ジチオカルバミン酸塩類*2:「ノクセラーEZ」、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、大内新興化学社製
・チウラム類:「ノクセラーTBzTD」、テトラベンジルチウラムジスルフィド、大内新興化学社製
・酸化亜鉛:酸化亜鉛2種、三井金属鉱業社製
1 シール材
2 EPDM発泡体
3 粘着層

Claims (7)

  1. エチレン・プロピレン・ジエンゴム、発泡剤、架橋剤および充填材を含有するゴム組成物を発泡させることにより得られ、
    前記エチレン・プロピレン・ジエンゴムが、長鎖分岐構造を有するエチレン・プロピレン・ジエンゴムを含有し、
    前記発泡剤が、実質的に炭酸水素ナトリウムのみからなり、
    見掛け密度が、0.15g/cm以下であることを特徴とする、エチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体。
  2. 前記充填材が、板状の充填材を含有することを特徴とする、請求項1に記載のエチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体。
  3. 前記充填材が、板状の無機系充填材、および、非板状の無機系充填材を併用することを特徴とする、請求項2に記載のエチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体。
  4. 前記エチレン・プロピレン・ジエンゴムが、ジエン量が0.5質量%以上9.0質量%未満であるエチレン・プロピレン・ジエンゴムをさらに含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のエチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体。
  5. 50%圧縮荷重値が、0.10N/cm以上1.00N/cm以下であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のエチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体。
  6. 平均セル径が、500μm以上3000μm以下であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のエチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体。
  7. 部材の隙間を充填するためのシール材であって、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のエチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体と、
    前記エチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体の少なくとも一方面に設けられる粘着層と
    を備えることを特徴とする、シール材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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