JP2017066306A - アクリルウレタン系樹脂粒子及びその製造方法、用途 - Google Patents
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Abstract
【課題】滑り性、透明感を損なうことなく、ソフトフォーカス効果に優れた樹脂粒子を提供する。
【解決手段】活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、多官能イソシアネート及びポリオールを合計20〜150質量部の割合で含む混合物由来の重合体成分を含み、マトリックス相と該マトリックス相中に存在する分散相とからなる相分離構造を有し、マトリックス相を構成する樹脂の屈折率をn1、分散相を構成する樹脂の屈折率をn2としたときにn1、n2が所定の関係を満たすことを特徴とするアクリルウレタン系樹脂粒子。
【選択図】なし
【解決手段】活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、多官能イソシアネート及びポリオールを合計20〜150質量部の割合で含む混合物由来の重合体成分を含み、マトリックス相と該マトリックス相中に存在する分散相とからなる相分離構造を有し、マトリックス相を構成する樹脂の屈折率をn1、分散相を構成する樹脂の屈折率をn2としたときにn1、n2が所定の関係を満たすことを特徴とするアクリルウレタン系樹脂粒子。
【選択図】なし
Description
本発明は、アクリルウレタン系樹脂粒子、並びに、その製造方法及びその用途に関する。
外用剤、特に化粧料においては、滑り性の向上、滑らかな感触の付与、等の多様な目的で、球状樹脂粒子が使用されている。
また、更には、ファンデーション等のメイクアップ用品においては、球状樹脂粒子に滑り性に加えて、ソフトフォーカス効果の付与も期待されている。
また、更には、ファンデーション等のメイクアップ用品においては、球状樹脂粒子に滑り性に加えて、ソフトフォーカス効果の付与も期待されている。
樹脂粒子としては、例えば、適度な硬さ、弾力性及びソフトフィール性を兼ね備える樹脂粒子として、活性水素(メタ)アクリレート単量体を含むビニル単量体、及び、多官能イソシアネートを所定量含む混合物由来の重合体成分を含み、非反応性有機溶媒を実質的に含まないウレタン系樹脂粒子や、活性水素(メタ)アクリレート単量体を含むビニル単量体、多官能ラジカル重合性単量体、及び、多官能イソシアネートを所定量含む混合物由来の重合体成分を含み、非反応性有機溶媒を実質的に含まない球状ウレタン系樹脂粒子が開示されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
また、耐光性、弾力性、耐摩耗性、耐衝撃性、及び機械的強度に優れたポリマービーズとして、ポリイソシアネートプレポリマー、(メタ)アクリレート単量体、及びラジカル重合開始剤からなる組成物を水懸濁系で反応させて得られるポリウレタン−ポリ(メタ)アクリレートからなるポリマービーズが開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
上述のように、従来、球状樹脂粒子として、ウレタン系樹脂粒子や、ポリウレタン−ポリ(メタ)アクリレートからなるポリマービーズなどが開発されているが、それらのソフトフォーカス効果については検討されていない。
一方で、ソフトフォーカス効果の付与のためには、従来、多孔質粒子や非球状粒子が使用されているが、使い方によっては球状の粒子よりも滑り性が悪化することがあった。
このように、樹脂粒子において、滑り性を損なうことなく、ソフトフォーカス効果を向上させることについては、未だあまり検討されておらず、工夫の余地のあるものであった。
一方で、ソフトフォーカス効果の付与のためには、従来、多孔質粒子や非球状粒子が使用されているが、使い方によっては球状の粒子よりも滑り性が悪化することがあった。
このように、樹脂粒子において、滑り性を損なうことなく、ソフトフォーカス効果を向上させることについては、未だあまり検討されておらず、工夫の余地のあるものであった。
本発明は、前記課題を解決し、滑り性、透明感を損なうことなく、ソフトフォーカス効果に優れた樹脂粒子を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、マトリックス相と該マトリックス相中に存在する分散相とからなる相分離構造を有するアクリルウレタン系樹脂粒子において、活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、多官能イソシアネート及びポリオールを合計20〜150質量部の割合で含む混合物由来の重合体成分を含み、マトリックス相を構成する樹脂の屈折率をn1、分散相を構成する樹脂の屈折率をn2としたときにn1、n2が所定の関係を満たすものとすることで、化粧料等への配合時において、滑り性、透明感を損なうことなく、ソフトフォーカス効果を顕著に向上させることができることを見出し、本発明の完成に至ったものである。
本発明は、活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、多官能イソシアネート及びポリオールを合計20〜150質量部の割合で含む混合物由来の重合体成分を含み、マトリックス相と該マトリックス相中に存在する分散相とからなる相分離構造を有し、マトリックス相を構成する樹脂の屈折率をn1、分散相を構成する樹脂の屈折率をn2としたときに下記式(1)及び(2)を満たすことを特徴とするアクリルウレタン系樹脂粒子に関する。
0.01≦|n1−n2|≦0.10 (1)
n1<n2 (2)
0.01≦|n1−n2|≦0.10 (1)
n1<n2 (2)
前記混合物は、更に多官能ラジカル重合性単量体を含むことが好ましい。
前記アクリルウレタン系樹脂粒子の平均粒子径は、1〜30μmであることが好ましい。
本発明はまた、活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、多官能イソシアネート及びポリオールを合計20〜150質量部の割合で含む混合物、ラジカル重合開始剤、並びに、ウレタン硬化触媒を含有する重合性組成物を、懸濁安定剤の存在下、水性媒体中で重合することを特徴とするアクリルウレタン系樹脂粒子の製造方法に関する。
本発明はまた、前記アクリルウレタン系樹脂粒子を配合した外用剤に関する。
前記外用剤は、前記アクリルウレタン系樹脂粒子100質量部に対して、屈折率が1.29〜1.49の油剤を20〜200質量部含むことが好ましい。
本発明は、活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、多官能イソシアネート及びポリオールを合計20〜150質量部の割合で含む混合物由来の重合体成分を含み、マトリックス相と該マトリックス相中に存在する分散相とからなる相分離構造を有し、マトリックス相を構成する樹脂の屈折率をn1、分散相を構成する樹脂の屈折率をn2としたときにn1、n2が所定の関係を満たすアクリルウレタン系樹脂粒子であるので、滑り性、透明感を損なうことなく、ソフトフォーカス効果に優れた樹脂粒子を提供できる。
本発明のアクリルウレタン系樹脂粒子は、活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、多官能イソシアネート及びポリオールを合計20〜150質量部の割合で含む混合物由来の重合体成分を含み、マトリックス相と該マトリックス相中に存在する分散相とからなる相分離構造を有し、マトリックス相を構成する樹脂の屈折率をn1、分散相を構成する樹脂の屈折率をn2としたときに下記式(1)及び(2)を満たすものである。樹脂粒子をこのような特定の相分離構造を有するアクリルウレタン系樹脂粒子とすることにより、驚くべきことに滑り性、透明感を損なうことなく、ソフトフォーカス効果を顕著に向上させることが可能であった。このことは本発明者によって初めて見出されたことである。
0.01≦|n1−n2|≦0.10 (1)
n1<n2 (2)
0.01≦|n1−n2|≦0.10 (1)
n1<n2 (2)
前記式(1)は、マトリックス相を構成する樹脂の屈折率n1と、分散相を構成する樹脂の屈折率n2との差の絶対値が0.01以上0.10以下であることを表しているが、透明感を損ねることなくソフトフォーカス効果を付与する観点からは、0.011以上が好ましく、0.012以上がより好ましく、0.013以上が更に好ましく、また、0.05以下が好ましく、0.04以下がより好ましく、0.03以下が更に好ましい。
一方、前記式(2)は、マトリックス相を構成する樹脂の屈折率n1よりも、分散相を構成する樹脂の屈折率n2の方が大きいことを表している。
ここで、屈折率n1、n2はそれぞれ、マトリックス相、分散相を構成する樹脂の屈折率の値であり、各相を構成する樹脂を粒子化した後、液浸法により求めることができ、詳しくは、後述する実施例において行われる方法に則って行うことができる。
一方、前記式(2)は、マトリックス相を構成する樹脂の屈折率n1よりも、分散相を構成する樹脂の屈折率n2の方が大きいことを表している。
ここで、屈折率n1、n2はそれぞれ、マトリックス相、分散相を構成する樹脂の屈折率の値であり、各相を構成する樹脂を粒子化した後、液浸法により求めることができ、詳しくは、後述する実施例において行われる方法に則って行うことができる。
本発明のアクリルウレタン系樹脂粒子(以降、単に「樹脂粒子」とも称する。)は、マトリックス相と該マトリックス相中に存在する分散相とからなる相分離構造を有するものであり、具体的には、アクリル系重合体からなるマトリックス相と、該マトリックス相中に存在するウレタン系重合体からなる分散相とからなる相分離構造を有する。そのような相分離構造としては、例えば、海島構造、地層のような交差積層状構造などが挙げられ、該海島構造の形態としては、マトリックス相内に分散相が球状に存在するものや不定形状のものなどが挙げられる。
なお、マトリックス相及び分散相はそれぞれ、重合体単独で構成されていてもよいし、少量のもう一方の重合体成分を含む混合体で構成されていてもよい。
なお、マトリックス相及び分散相はそれぞれ、重合体単独で構成されていてもよいし、少量のもう一方の重合体成分を含む混合体で構成されていてもよい。
本発明の樹脂粒子の平均粒子径は、1〜30μmであることが好ましい。樹脂粒子の平均粒子径がこのような範囲であることにより、本発明の効果をより好適に得ることができる。上記樹脂粒子の平均粒子径としてより好ましくは2μm以上であり、更に好ましくは3μm以上であり、特に好ましくは4μm以上である。一方、より好ましくは20μm以下であり、更に好ましくは12μm以下であり、特に好ましくは10μm以下である。
なお、樹脂粒子の平均粒子径の測定は、後述する実施例において行われる方法に則って行うことができる。
なお、樹脂粒子の平均粒子径の測定は、後述する実施例において行われる方法に則って行うことができる。
本発明の樹脂粒子における分散相の平均最長径は、0.01〜10μmであることが好ましい。分散相の平均最長径がこのような範囲であることにより、本発明の効果をより好適に得ることができる。上記分散相の平均最長径としてより好ましくは0.1〜7μmであり、更に好ましくは0.2〜2μmである。
なお、最長径とは、分散相が球状の場合、分散相が球状ではなく不定形状をしている場合や、分散相が九十九折状等の重ね合わさった形状をしている場合(重ね合わさる層の端部から反対側端部までの距離が粒子径を超える場合)等、いずれの場合であっても、分散相の輪郭面上の2点間で、その2点間を結ぶ直線距離が最大となる長さを示す。樹脂粒子内の分散相の最長径の測定は、後述する実施例において行われる方法に則って行うことができる。
なお、最長径とは、分散相が球状の場合、分散相が球状ではなく不定形状をしている場合や、分散相が九十九折状等の重ね合わさった形状をしている場合(重ね合わさる層の端部から反対側端部までの距離が粒子径を超える場合)等、いずれの場合であっても、分散相の輪郭面上の2点間で、その2点間を結ぶ直線距離が最大となる長さを示す。樹脂粒子内の分散相の最長径の測定は、後述する実施例において行われる方法に則って行うことができる。
本発明の樹脂粒子は、活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、多官能イソシアネート及びポリオールを合計20〜150質量部の割合で含む混合物由来の重合体成分を含む。該混合物は、活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体、多官能イソシアネート、及びポリオールを含み、活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、多官能イソシアネート及びポリオールの配合量の合計が20〜150質量部である限り、その他の成分を含んでいてもよい。
なお、本明細書において、(メタ)アクリルは、アクリル又はメタクリルを意味する。
なお、本明細書において、(メタ)アクリルは、アクリル又はメタクリルを意味する。
前記活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体とは、分子内にイソシアネート基と反応し得る水素原子(活性水素)を与える基を含まない(メタ)アクリル系単量体のことであり、具体的には、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸フェニル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等の(メタ)アクリル酸エステル類が挙げられる。
これら活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体は1種を用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、本明細書において、活性水素とは、ヒドロキシ基、アミノ基(1級又は2級)、カルボキシル基等のイソシアネート基と反応し得る水素原子を意味する。
これら活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体は1種を用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、本明細書において、活性水素とは、ヒドロキシ基、アミノ基(1級又は2級)、カルボキシル基等のイソシアネート基と反応し得る水素原子を意味する。
前記活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体としては、なかでも、汎用的で入手容易な原料の観点から、活性水素を含まない、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数4〜12の(メタ)アクリル酸エステル類が好ましく、活性水素を含まない、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数4〜8の(メタ)アクリル酸エステル類がより好ましく、活性水素を含まない、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数4〜6の(メタ)アクリル酸エステル類が更に好ましい。
前記多官能イソシアネートとしては、分子内に2個以上のイソシアネート基を有する化合物であれば特に制限されないが、例えば、芳香族、鎖状脂肪族又は脂環式の2官能イソシアネート、分子内に3個以上のイソシアネート基を有する、3官能以上のイソシアネート等が挙げられる。
これら多官能イソシアネートは1種を用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これら多官能イソシアネートは1種を用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記2官能イソシアネートとしては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート、4,4'−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、3,3'−ジメチルー4,4'−ビフェニレンジイソシアネート、3,3'−ジメトキシ−4,4'−ビフェニレンジイソシアネート、3,3'−ジクロロ−4,4'−ビフェニレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアナートメチル等が挙げられる。
前記3官能以上のイソシアネートとしては、一般的に使用されるジイソシアネートを3量体化したイソシアヌレート型ポリイソシアネート、アダクト型ポリイソシアネート、ビュレット型ポリイソシアネートや、1−メチルベンゾール−2,4,6−トリイソシアネート、1,3,5−トリメチルベンゾール−2,4,6−トリイソシアネート、ビフェニル−2,4,4’−トリイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4,4’−トリイソシアネート、メチルジフェニルメタン−4,6,4’−トリイソシアネート、4,4’−ジメチルジフェニルメタン−2,2’,5,5’−テトライソシアネート、トリフェニルメタン−4,4’,4”−トリイソシアネート、ポリメリックMDI(ジフェニルメタン・ジ・イソシアネート)等が挙げられる。
前記ポリオールとしては、ヒドロキシ基を2個以上有する化合物であれば、特に限定されず、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールAのエチレングリコール又はプロピレングリコール付加物等のグリコール類;トリメチロールプロパン、グリセリン等の多官能ポリオール;エチレンオキサイド変性(ポリ)グリセリン、プロピレン変性(ポリ)グリセリン等のポリエーテル付加(ポリ)グリセリン(ポリエーテルポリオール);テレフタル酸、イソフタル酸、1,5−ナフタル酸、2,6−ナフタル酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピクリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカメチレンジカルボン酸、ドデカメチレンジカルボン酸などのジカルボン酸等の多価カルボン酸と、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジオールなどのポリオールとの反応により得られるポリエステルポリオール;ε−カプロラクタムを開環重合して得られるポリカプロラクトンポリオール;ヒマシ油、パーム油、ヤシ油、オリーブ油などの油脂類などが挙げられる。これらの中でも、耐湿性の観点から、ポリエステルポリオール、油脂類を好適に用いることができる。
これらポリオールは1種を用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらポリオールは1種を用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記混合物は、前記活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、前記多官能イソシアネート及びポリオールを合計20〜150質量部の割合で含む。活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体に対して多官能イソシアネート及びポリオールをこのような割合で配合することによって、得られる樹脂粒子が、マトリックス相と該マトリックス相中に存在する分散相とからなる相分離構造を有し、マトリックス相を構成する樹脂の屈折率をn1、分散相を構成する樹脂の屈折率をn2としたときに上記式(1)及び(2)を満たすものとなり、滑り性、透明感を損なうことなく、ソフトフォーカス効果を顕著に向上できる。中でも、ソフトフォーカス効果の観点から、前記混合物は、前記活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、前記多官能イソシアネート及びポリオールを合計30質量部以上の割合で含むことが好ましく、35質量部以上がより好ましく、40質量部以上が更に好ましい。一方、120質量部以下が好ましく、100質量部以下がより好ましく、80質量部以下が更に好ましい。
なお、本発明の樹脂粒子中の、活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体、多官能イソシアネート及びポリオールを含む混合物由来の重合体成分の含有量と、対応する単量体の使用量とは、ほぼ一致している。
なお、本発明の樹脂粒子中の、活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体、多官能イソシアネート及びポリオールを含む混合物由来の重合体成分の含有量と、対応する単量体の使用量とは、ほぼ一致している。
前記混合物中の前記多官能イソシアネート、前記ポリオールの各配合量は、多官能イソシアネートの分子内のイソシアネート基の個数、及び、ポリオールの分子内のヒドロキシ基の個数に応じて、重合反応の際に、多官能イソシアネートとポリオールとのどちらかが大幅に残存しない量比(すなわち、イソシアネート中のNCO基とポリオール中の水酸基との当量比(NCOインデックス;NCO基/OH基)が0.5〜1.5の範囲であることが好ましく、0.7〜1.3の範囲であることがより好ましく、0.9〜1.1の範囲であることが更に好ましい。)で、かつ、多官能イソシアネートとポリオールの合計配合量が上述の範囲内となるように適宜設定すればよい。
前記混合物は、更に多官能ラジカル重合性単量体を含むことが好ましい。前記混合物に更に多官能ラジカル重合性単量体を配合することにより、樹脂粒子内で架橋反応が進行し、得られる樹脂粒子の耐薬品性を向上させることができる。
なお、本明細書において、多官能ラジカル重合性単量体とは、ラジカル重合性二重結合を2個以上有する単量体を示す。
なお、本明細書において、多官能ラジカル重合性単量体とは、ラジカル重合性二重結合を2個以上有する単量体を示す。
前記多官能ラジカル重合性単量体としては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラデカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ノナエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラデカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、デカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタデカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリストールテトラ(メタ)アクリレート、フタル酸ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスルトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシビバリン酸エステルネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル系多官能単量体;ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン及びこれらの誘導体である芳香族多官能ビニル単量体などが挙げられる。これらの中でも、(メタ)アクリル酸エステル系多官能単量体が好ましく、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートがより好ましく、エチレングリコールジ(メタ)アクリレートが特に好ましい。これら多官能ラジカル重合性単量体は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
なお、本明細書において、(メタ)アクリレートは、アクリレート又はメタクリレートを意味する。
なお、本明細書において、(メタ)アクリレートは、アクリレート又はメタクリレートを意味する。
前記混合物に前記多官能ラジカル重合性単量体を配合する場合、前記混合物中の前記多官能ラジカル重合性単量体の配合量は、前記活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、1〜30質量部の範囲であることが好ましい。1質量部未満であると、得られる樹脂粒子の耐薬品性を十分なものとすることができない場合がある。また、30質量部を超えて配合しても、配合量の増加に見合った耐薬品性向上効果が表れにくくなるため好ましくない。前記混合物中の前記多官能ラジカル重合性単量体の配合量としては、前記活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、2質量部以上がより好ましく、3質量部以上が更に好ましい。また、20質量部以下がより好ましく、10質量部以下が更に好ましい。
前記混合物は、本発明の効果を損なわない範囲において、更に前記活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体以外の他のビニル単量体を含んでいてもよい。
前記他のビニル単量体としては、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアクリル酸もしくはメタクリル酸誘導体、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類、N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物、ビニルナフタリン塩、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレン等のスチレン及びその誘導体などが挙げられるが、特に限定されない。これら他のビニル単量体は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記他のビニル単量体としては、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアクリル酸もしくはメタクリル酸誘導体、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類、N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物、ビニルナフタリン塩、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレン等のスチレン及びその誘導体などが挙げられるが、特に限定されない。これら他のビニル単量体は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記混合物は、分子内に1個以上の活性水素を含む(メタ)アクリル系単量体(以降、「活性水素(メタ)アクリル系単量体」とも称する。)を含まないことが好ましい。該活性水素(メタ)アクリル系単量体としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシエステル類;2−アミノエチル(メタ)アクリレート等の−NH2又は−NH基を含有した(メタ)アクリル酸アミノエステル類;メタクリル酸、アクリル酸等のカルボキシル基を含有した(メタ)アクリル酸類;などが挙げられる。
本発明の樹脂粒子は、前記混合物を含む重合性組成物を重合することで得ることができるが、該重合の方法としては特に制限されず、通常行われる重合方法、例えば懸濁重合法、乳化重合法、分散重合法などを用いることができる。中でも、前記混合物、ラジカル重合開始剤、及びウレタン硬化触媒を含有する重合性組成物を、懸濁安定剤の存在下、水性媒体中で懸濁重合することにより、好適に本発明の樹脂粒子を製造することができる。
すなわち、活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、多官能イソシアネート及びポリオールを合計20〜150質量部の割合で含む混合物、ラジカル重合開始剤、並びに、ウレタン硬化触媒を含有する重合性組成物を、懸濁安定剤の存在下、水性媒体中で重合することを特徴とするアクリルウレタン系樹脂粒子の製造方法もまた、本発明の1つである。
すなわち、活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、多官能イソシアネート及びポリオールを合計20〜150質量部の割合で含む混合物、ラジカル重合開始剤、並びに、ウレタン硬化触媒を含有する重合性組成物を、懸濁安定剤の存在下、水性媒体中で重合することを特徴とするアクリルウレタン系樹脂粒子の製造方法もまた、本発明の1つである。
本発明の樹脂粒子の製造方法において用いられる重合性組成物は、活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、多官能イソシアネート及びポリオールを合計20〜150質量部の割合で含む混合物、ラジカル重合開始剤、並びに、ウレタン硬化触媒を含有する。該重合性組成物はこれら成分を含む限り、更にその他の成分を含有していてもよい。なお、前記活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、多官能イソシアネート及びポリオールを合計20〜150質量部の割合で含む混合物は、上述した混合物と同様である。
前記ラジカル重合開始剤としては、特に限定されないが、例えば、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、オルソクロロ過酸化ベンゾイル、オルソメトキシ過酸化ベンゾイル、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジ−t−ブチルパーオキサイド等の有機過酸化物;アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサカルボニトリル、アゾビスバレロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ系化合物;などが挙げられる。これらラジカル重合開始剤は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、省エネルギーの観点から、10時間半減期温度が45〜75℃の範囲にあるラジカル重合開始剤が特に好ましい。
前記ラジカル重合開始剤の添加量は、前記重合性組成物100質量%中、0.1〜20質量%が好ましい。ラジカル重合開始剤の添加量がこのような範囲であると、重合反応を首尾よく進行させることができる。前記ラジカル重合開始剤の添加量としては、前記重合性組成物100質量%中、0.2質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上が更に好ましい。他方、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下が更に好ましく、1質量%以下が特に好ましい。
前記ウレタン硬化触媒としては、特に限定されないが、例えば、DBU[1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデセン−7]、DBUフェノール塩、DBUオクチル酸塩、DBUギ酸塩等のDBU系;モノアミン(トリエチルアミン等)、ジアミン(N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン等)、トリアミン(テトラメチルグアニジン等)、環状アミン(トリエチレンジアミン等)、アルコールアミン(ジメチルアミノメタノール等)、エーテルアミン[ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル等]等のアミン系;スズ系(ジブチル錫ジラウレート、オクチル酸錫等)、鉛系(オクチル酸鉛等)、亜鉛系(オクチル酸亜鉛等)、チタン系(オクチル酸チタン、チタンテトラブトキシド、チタンアセチルアセトンキレート等)、ジルコニウム系(ステアリル酸ジルコニウム、ジルコニウムテトラプロポキシド、ジルコニウムアセチルアセトンキレート等)等の有機金属化合物;2−メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール等のイミダゾール系が挙げられる。これらウレタン硬化触媒は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、安全性の観点から、有機金属化合物が好ましく、ジルコニウム系、チタン系の有機金属化合物がより好ましく、ジルコニウム系の有機金属化合物が特に好ましい。
前記ウレタン硬化触媒の添加量は、前記混合物に含まれる多官能イソシアネート100質量部に対して0.001〜50質量部であることが好ましい。0.001質量部未満であると、付加反応を促進できない場合がある。一方、50質量部を超えると、後の(懸濁重合等の)重合工程において容易に重合反応を制御できなくなり、粒子径を容易に調整できない場合がある。前記ウレタン硬化触媒の添加量としては、前記多官能イソシアネート100質量部に対して0.01質量部以上がより好ましく、0.02質量部以上が更に好ましい。他方、10質量部以下がより好ましく、5質量部以下が更に好ましく、1質量部以下が特に好ましい。
本発明においては、前記重合性組成物に、酸性有機変性リン酸化合物を含有させた状態で、該重合性組成物の懸濁重合を行うことができる。酸性有機変性リン酸化合物を重合性組成物へ含有させることにより、水性媒体に懸濁させた際、安定した重合性組成物の微細油滴を生じさせることができる。
前記酸性有機変性リン酸化合物としては、例えば、亜燐酸モノエステルあるいは亜燐酸ジエステル、燐酸モノエステル、燐酸ジエステルなどが挙げられる。これらの亜燐酸モノエステルあるいは亜燐酸ジエステル、燐酸モノエステル、燐酸ジエステルは特には限定されないが、ラウリルリン酸、ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテルリン酸、ジポリオキシエチレン(2)アルキルエーテルリン酸、ジポリオキシエチレン(4)アルキルエーテルリン酸、ジポリオキシエチレン(6)アルキルエーテルリン酸、ジポリオキシエチレン(8)アルキルエーテルリン酸、ジポリオキシエーテル(4)ノニルフェニルエーテルリン酸、カプロラクトンEO変性燐酸ジメタクリレート、2−メタクリロイロキシエチルアシッドフォスフェート等が挙げられる。これら化合物のなかでも、ラウリルリン酸又はカプロラクトンEO変性燐酸ジメタクリレートが好ましい。
前記酸性有機変性リン酸化合物の添加量は、前記重合性組成物100質量部に対して、0.01〜5質量部とするのが好ましく、0.01〜3質量部とするのがより好ましい。
本発明の樹脂粒子の製造方法は、前記重合性組成物を、懸濁安定剤の存在下、水性媒体中で重合反応を行う。
前記懸濁安定剤としては、目的とする樹脂粒子が得られるものであれば何ら制限されないが、例えば、ポリビニルアルコール等の高分子型安定剤、第三リン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、ピロリン酸マグネシウム、ピロリン酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム等の難水溶性無機塩などが挙げられる。これら懸濁安定剤は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらのなかでも、重合終了後に系のpHを調整することにより容易に溶解し、除去可能な難水溶性無機塩が好ましい。特に、第三リン酸カルシウムや複分解生成法によるピロリン酸マグネシウム、ピロリン酸カルシウムを使用すると、目的とする樹脂粒子をより安定的に得ることができるためより好ましい。
前記懸濁安定剤としては、目的とする樹脂粒子が得られるものであれば何ら制限されないが、例えば、ポリビニルアルコール等の高分子型安定剤、第三リン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、ピロリン酸マグネシウム、ピロリン酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム等の難水溶性無機塩などが挙げられる。これら懸濁安定剤は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらのなかでも、重合終了後に系のpHを調整することにより容易に溶解し、除去可能な難水溶性無機塩が好ましい。特に、第三リン酸カルシウムや複分解生成法によるピロリン酸マグネシウム、ピロリン酸カルシウムを使用すると、目的とする樹脂粒子をより安定的に得ることができるためより好ましい。
前記懸濁安定剤は、得られる樹脂粒子の粒子径が所定の大きさになるようにその組成や使用量を適宜調節して使用すればよいが、前記懸濁安定剤の添加量としては、前記重合性組成物100質量部に対して、0.05〜30質量部が好ましい。0.1質量部以上がより好ましく、1質量以上が更に好ましく、5質量部以上が特に好ましい。他方、20質量部以下がより好ましく、15質量部以下が更に好ましい。
前記水性媒体としては、例えば、水、水溶性溶媒(例えば、低級アルコールなど)、又はこれらの混合物などが挙げられる。
前記水性媒体の使用量としては、前記重合性組成物100質量部に対して、100〜2000質量部が好ましい。より好ましくは、200〜1000質量部である。
前記水性媒体の使用量としては、前記重合性組成物100質量部に対して、100〜2000質量部が好ましい。より好ましくは、200〜1000質量部である。
前記水性媒体には、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性イオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等の界面活性剤が添加されてもよい。これら界面活性剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アニオン性界面活性剤としては、例えば、オレイン酸ナトリウム、ヒマシ油カリ等の脂肪酸油;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル硫酸塩;ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等が挙げられる。
前記カチオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリルアミンアセテート、ステアリルアミンアセテート等のアルキルアミン塩;ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド等の第四級アンモニウム塩;などが挙げられる。
前記両性イオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミンオキサイドや、リン酸エステル系界面活性剤又は亜リン酸エステル系界面活性剤などが挙げられる。
前記ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、オキシエチレン−オキシプロピレンブロックポリマー等が挙げられる。
前記界面活性剤としては、中でも、アニオン性界面活性剤が好ましく、アルキル硫酸塩のアニオン性界面活性剤がより好ましく、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウムが更に好ましく、ラウリル硫酸ナトリウムが特に好ましい。
前記界面活性剤の添加量としては、前記重合性組成物100質量部に対して、0.002〜10質量部が好ましい。0.005質量部以上がより好ましく、0.01質量以上が更に好ましく、0.1質量部以上が特に好ましい。他方、5質量部以下がより好ましく、1質量部以下が更に好ましい。
前記水性媒体にはまた、亜硝酸塩類、亜硫酸塩類、ハイドロキノン類、アスコルビン酸類、水溶性ビタミンB類、クエン酸、ポリフェノール類等の水溶性の重合禁止剤を添加してもよい。これにより、重合反応中の乳化粒子の発生を抑制することができる。
本発明の樹脂粒子の製造方法においては、前記重合性組成物を水性媒体中に添加する前に、前記懸濁安定剤を水性媒体中へ添加することが好ましい。
また、本発明の樹脂粒子の製造方法において行われる重合反応は、前記重合性組成物、及び前記懸濁安定剤を添加した水性媒体を、必要に応じて撹拌、混合した後、例えば、40〜100℃(好ましくは、45〜100℃)の温度で、2〜10時間(好ましくは、4〜8時間)加熱することにより行うことができる。
前記重合反応が終了した後、得られた樹脂粒子を水性媒体中より分離、洗浄、乾燥した後、必要に応じて分級工程を経て、所望粒径の樹脂粒子を得ることができる。
また、本発明の樹脂粒子の製造方法において行われる重合反応は、前記重合性組成物、及び前記懸濁安定剤を添加した水性媒体を、必要に応じて撹拌、混合した後、例えば、40〜100℃(好ましくは、45〜100℃)の温度で、2〜10時間(好ましくは、4〜8時間)加熱することにより行うことができる。
前記重合反応が終了した後、得られた樹脂粒子を水性媒体中より分離、洗浄、乾燥した後、必要に応じて分級工程を経て、所望粒径の樹脂粒子を得ることができる。
上述のように、前記重合反応後、製造された樹脂粒子は、必要に応じて遠心分離等により水性媒体が除去され、水や溶剤などで洗浄された後、乾燥、単離することで得られる。前記樹脂粒子の水性媒体からの単離方法としては、例えば、スプレードライヤーに代表される噴霧乾燥法、ドラムドライヤーに代表される加熱された回転ドラムに付着させて乾燥する方法や、凍結乾燥法などが挙げられる。
本発明はまた、前記アクリルウレタン系樹脂粒子を配合した外用剤でもある。
本発明の外用剤は、上述した本発明の樹脂粒子を配合したものであるため、滑り性、透明感を損なうことなく、ソフトフォーカス効果に優れたものとなっている。
本発明の外用剤は、上述した本発明の樹脂粒子を配合したものであるため、滑り性、透明感を損なうことなく、ソフトフォーカス効果に優れたものとなっている。
本発明の外用剤における本発明の樹脂粒子の含有量は、外用剤の種類に応じて適宜設定できるが、外用剤100質量%中、0.5〜80質量%の範囲内であることが好ましく、2〜30質量%の範囲内であることがより好ましい。外用剤全量に対する本発明の樹脂粒子の含有量が0.5質量%を下回ると、本発明の樹脂粒子を含有することによる明確な効果が認められないことがある。また、本発明の樹脂粒子の含有量が80質量%を上回ると、含有量の増加に見合った顕著な効果が認められないことがあるため、生産コスト上好ましくない。
本発明のアクリルウレタン系樹脂粒子は、油剤、シリコーン化合物、フッ素化合物などの表面処理剤、有機粉体又は無機粉体などで予め処理されていてもよい。
前記油剤としては、通常外用剤に使用されているものであればよく、例えば、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、パラフィンワックスなどの炭化水素油、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、オキシステアリン酸、リノール酸、ラノリン脂肪酸、合成脂肪酸などの高級脂肪酸、トリオクタン酸グリセリル、ジカプリン酸プロピレングリコール、2エチルヘキサン酸セチル、ステアリン酸イソセチルなどのエステル油、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウなどのロウ類、アマニ油、綿実油、ヒマシ油、卵黄油、ヤシ油などの油脂類、ステアリン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛などの金属石鹸、セチルアルコールステアリルアルコール、オレイルアルコールなどの高級アルコールなどが挙げられる。
前記樹脂粒子を油剤で処理する方法は、特に限定されないが、例えば、樹脂粒子に上記油剤を添加してミキサーなどで撹拌することにより油剤を樹脂粒子の表面にコーティングする乾式法、油剤をエタノール、プロパノール、酢酸エチル、ヘキサンなどの適当な溶媒に加熱溶解させた後、溶媒中に樹脂粒子を加えて混合撹拌し、しかる後、溶媒を減圧除去又は加熱除去することにより、油剤を樹脂粒子の表面にコーティングする湿式法などが挙げられる。
前記シリコーン化合物としては、通常外用剤に使用されるものであればよく、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アクリル−シリコーン系グラフト重合体、有機シリコーン樹脂部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物などが挙げられる。樹脂粒子をシリコーン化合物で処理する方法は、特に限定されず、例えば、上記油剤の場合に説明した乾式法や湿式法が利用できる。また、必要に応じて焼き付け処理を行ったり、反応性を有するシリコーン化合物の場合は反応触媒などを適宜添加してもよい。
前記フッ素化合物は、通常外用剤に配合されるものであればよく、例えば、パーフルオロアルキル基含有エステル、パーフルオロアルキルシラン、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロ基を有する重合体などが挙げられる。樹脂粒子をフッ素化合物で処理する方法も特に限定されず、例えば、上記油剤の場合に説明した乾式法や湿式法が利用できる。また、必要に応じて焼き付け処理を行ったり、反応性を有するフッ素化合物の場合は反応触媒などを適宜添加してもよい。
前記有機粉体としては、例えば、ナイロン粒子、架橋ポリスチレン粒子、シリコーン樹脂粒子、ウレタン粒子、ポリエチレン粒子、フッ素粒子などの樹脂粒子が挙げられる。
前記無機粉体としては、例えば、酸化鉄、群青、コンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、マンガンバイオレット、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、カオリン、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、雲母、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダーなどが挙げられる。
前記有機粉体や無機粉体は予め表面処理が施されていてもよい。該表面処理方法としては、上記油剤の場合に説明したような公知の表面処理技術を利用できる。
前記無機粉体としては、例えば、酸化鉄、群青、コンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、マンガンバイオレット、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、カオリン、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、雲母、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダーなどが挙げられる。
前記有機粉体や無機粉体は予め表面処理が施されていてもよい。該表面処理方法としては、上記油剤の場合に説明したような公知の表面処理技術を利用できる。
本発明の外用剤は、樹脂粒子100質量部に対して、屈折率1.29〜1.49の油剤を20〜200質量部含有することが好ましい。本発明の外用剤にこのような油剤を添加すると、透明感およびソフトフォーカス効果の面で相乗効果が認められる。
前記屈折率が1.29〜1.49の範囲にある油剤としては、例えば、ヤシ油、アボガド油、オリーブ油、パーム油、タートル油、ミンク油等の油脂類;低沸点炭化水素、プリスタン、ワセリン、スクワラン、流動パラフィン等の炭化水素類;ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の脂肪酸類;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、2−オクチルドデカノール、ステアリルアルコール等の高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、グリセリル−2−モノミリスチン酸エステル、グリセリル−1−ミリスト−2−オレイン酸エステル、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、グリセリル−1−オレイン酸モノエステル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、イソステアリン酸ソルビタン等のエステル類、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油、パーフルオロメチルイソプロピル、ポリパーフルオロエトキシメトキシジフルオロヒドロキシエチル等のフッ素油などが挙げられる。これらの油剤は、単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
前記屈折率が1.29〜1.49の範囲にある油剤の配合量としては、樹脂粒子100質量部に対して、20〜200質量部であることが好ましいが、より好ましくは30〜150質量部であり、更に好ましくは50〜100質量部である。
本発明の外用剤には、本発明のアクリルウレタン系樹脂粒子の効果を損なわない範囲であれば、外用剤に一般に用いられている通常の添加剤をその目的に応じて適宜配合してもよい。そのような成分としては、例えば、水、低級アルコール、油脂及びロウ類、炭化水素類、高級脂肪酸、高級アルコール、ステロール、脂肪酸エステル、金属石鹸、保湿剤、界面活性剤、高分子化合物、色材原料、香料、防腐・殺菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、その他の特殊配合成分などが挙げられる。
前記油脂及びロウ類としては、例えば、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ脂、牛脂、ゴマ脂、小麦胚芽油、サフラワー油、シアバター、タートル油、椿油、パーシック油、ひまし油、ブドウ油、マカダミアナッツ油、ミンク油、卵黄油、モクロウ、ヤシ油、ローズヒップ油、硬化油、シリコーン油、オレンジラフィー油、カルナバロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ、ホホバ油、モンタンロウ、ミツロウ、ラノリンなどが挙げられる。
前記炭化水素類としては、例えば、流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、スクワランなどが挙げられる。
前記高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、オキシステアリン酸、リノール酸、ラノリン脂肪酸、合成脂肪酸が挙げられる。
前記高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、オキシステアリン酸、リノール酸、ラノリン脂肪酸、合成脂肪酸が挙げられる。
前記高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、水素添加ラノリンアルコール、へキシルデカノール、オクチルデカノール、イソステアリルアルコール、ホホバアルコール、デシルテトラデカノールなどが挙げられる。
前記ステロールとしては、例えば、コレステロール、ジヒドロコレステロール、フィトコレステロールなどが挙げられる。
前記脂肪酸エステルとしては、リノール酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、オレイン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、イソオクタン酸セチル、パルミチン酸デシル、トリミリスチン酸グリセリン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、ジオレイン酸プロピレングリコール、トリイソステアリン酸グリセリン、トリイソオクタン酸グリセリン、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、リンゴ酸ジイソステアリル、イソステアリン酸コレステリル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリルなどの環状アルコール脂肪酸エステルなどが挙げられる。
前記脂肪酸エステルとしては、リノール酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、オレイン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、イソオクタン酸セチル、パルミチン酸デシル、トリミリスチン酸グリセリン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、ジオレイン酸プロピレングリコール、トリイソステアリン酸グリセリン、トリイソオクタン酸グリセリン、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、リンゴ酸ジイソステアリル、イソステアリン酸コレステリル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリルなどの環状アルコール脂肪酸エステルなどが挙げられる。
前記金属石鹸としては、例えば、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ウンデシレン酸亜鉛などが挙げられる。
前記保湿剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ソルビトール、ヒアルロン酸ナトリウム、ポリグリセリン、キシリット、マルチトールなどが挙げられる。
前記保湿剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ソルビトール、ヒアルロン酸ナトリウム、ポリグリセリン、キシリット、マルチトールなどが挙げられる。
前記界面活性剤としては、例えば、高級脂肪酸石鹸、高級アルコール硫酸エステル、N−アシルグルタミン酸塩、リン酸エステル塩などのアニオン性界面活性剤、アミン塩、第4級アンモニウム塩などのカチオン性界面活性剤、ベタイン型、アミノ酸型、イミダゾリン型、レシチンなどの両性界面活性剤、脂肪酸モノグリセリド、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、酸化エチレン縮合物などの非イオン性界面活性剤が挙げられる。
前記高分子化合物としては、例えば、アラビアゴム、トラガントガム、グアーガム、ローカストビーンガム、カラヤガム、アイリスモス、クインスシード、ゼラチン、セラック、ロジン、カゼインなどの天然高分子化合物、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、エステルガム、ニトロセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロースなどの半合成高分子化合物、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルメチルエーテルなどの合成高分子化合物が挙げられる。
前記色材原料としては、例えば、酸化鉄、群青、コンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、マンガンバイオレット、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、カオリン、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、雲母、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダーなどの無機顔料、アゾ系、ニトロ系、ニトロソ系、キサンテン系、キノリン系、アントラキノリン系、インジゴ系、トリフェニルメタン系、フタロシアニン系、ピレン系などのタール色素が挙げられる。なお、高分子化合物の粉体原料や色材原料などの粉体原料は、予め表面処理が施されていてもよい。
前記色材原料の表面処理の方法としては、公知の表面処理技術が利用でき、例えば、炭化水素油、エステル油、ラノリンなどによる油剤処理、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなどによるシリコーン処理、パーフルオロアルキル基含有エステル、パーフルオロアルキルシラン、パーフルオロポリエーテルおよびパーフルオロアルキル基を有する重合体などによるフッ素化合物処理、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランなどによるシランカップリング剤処理、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネートなどによるチタンカップリング剤処理、金属石鹸処理、アシルグルタミン酸などによるアミノ酸処理、水添卵黄レシチンなどによるレシチン処理、コーラーゲン処理、ポリエチレン処理、保湿性処理、無機化合物処理、メカノケミカル処理などの処理方法が挙げられる。
前記香料としては、例えば、アニスアルデヒド、ベンジルアセテート、ゲラニオールなどが挙げられる。
前記防腐・殺菌剤としては、例えば、メチルパラペン、エチルパラペン、プロピルパラペン、ベンザルコニウム、ベンゼトニウムなどが挙げられる。
前記酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、トコフェロールなどが挙げられる。
前記防腐・殺菌剤としては、例えば、メチルパラペン、エチルパラペン、プロピルパラペン、ベンザルコニウム、ベンゼトニウムなどが挙げられる。
前記酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、トコフェロールなどが挙げられる。
前記紫外線吸収剤としては、例えば、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化セリウム、微粒子酸化鉄、微粒子酸化ジルコニウムなどの無機系紫外線吸収剤、安息香酸系、パラアミノ安息香酸系、アントラニリック酸系、サルチル酸系、桂皮酸系、ベンゾフェノン系、ジベンゾイルメタン系などの有機系紫外線吸収剤が挙げられる。
前記特殊配合成分としては、例えば、エストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオール、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾンなどのホルモン類、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類、クエン酸、酒石酸、乳酸、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム・カリウム、アラントインクロルヒドロキシアルムニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛、硫酸亜鉛などの皮膚収斂剤、カンタリスチンキ、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、センブリエキス、ニンニクエキス、ヒノキチオール、塩化カルプロニウム、ペンタデカン酸グリセリド、ビタミンE、エストロゲン、感光素などの発毛促進剤、リン酸−L−アスコルビン酸マグネシウム、コウジ酸などの美白剤などが挙げられる。
本発明の外用剤は、例えば、外用医薬品や化粧料等として使用できる。外用医薬品としては、皮膚に適用するものであれば特に限定されないが、具体的には、クリーム、軟膏、乳剤等が挙げられる。化粧料としては、例えば、石鹸、ボディシャンプー、洗顔クリーム、スクラブ洗顔料、歯磨き粉等の洗浄用化粧品;おしろい類、フェイスパウダー(ルースパウダー、プレストパウダー等)、ファンデーション(パウダーファンデーション、リキッドファンデーション、乳化型ファンデーション等)、口紅、リップクリーム、頬紅、眉目化粧品、マニキュア等のメイクアップ化粧料;プレシェーブローション、ボディローション等のローション剤;ボディーパウダー、ベビーパウダー等のボディー用外用剤;化粧水、クリーム、乳液(化粧乳液)等のスキンケア剤、制汗剤(液状制汗剤、固形状制汗剤、クリーム状制汗剤等)、パック類、洗髪用化粧品、染毛料、整髪料、芳香性化粧品、浴用剤、日焼け止め製品、サンタン製品、ひげ剃り用クリーム等が挙げられる。
以下、実施例、比較例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
先ず、実施例、比較例における、屈折率の測定方法、樹脂粒子の平均粒子径の測定方法、樹脂粒子断面の観察方法、樹脂粒子内の分散相の最長径の測定方法、反射測定方法、滑り性の評価方法を記載する。
先ず、実施例、比較例における、屈折率の測定方法、樹脂粒子の平均粒子径の測定方法、樹脂粒子断面の観察方法、樹脂粒子内の分散相の最長径の測定方法、反射測定方法、滑り性の評価方法を記載する。
[屈折率の測定方法]
屈折率測定は、各相を構成する樹脂単独で粒子化し、液浸法により行った。
まず、スライドガラス上に樹脂粒子を載せ、屈折液(CARGILLE社製:カーギル標準屈折液、屈折率 nD25 1.488〜1.520の屈折液を、屈折率差0.002刻みで複数準備)を滴下する。そして、樹脂粒子と屈折液をよく混ぜた後、下から岩崎電気社製高圧ナトリウムランプ NX35(中心波長589nm)の光を照射しながら、上部から光学顕微鏡により粒子の輪郭を観察した。そして、輪郭が見えない場合を、屈折液と樹脂粒子の屈折率が等しいと判断した。
なお、光学顕微鏡による観察は、樹脂粒子の輪郭が確認できる倍率での観察であれば特に問題ないが、粒子径5μmの粒子であれば500倍程度の観察倍率が適当である。上記操作により、樹脂粒子と屈折液の屈折率が近いほど樹脂粒子の輪郭が見えにくくなることから、樹脂粒子の輪郭が判りにくい屈折液の屈折率をその樹脂粒子の屈折率と等しいと判断した。
また、屈折率差が0.002の2種類の屈折液の間で樹脂粒子の見え方に違いがない場合は、これら2種類の屈折液の中間の値を当該樹脂粒子の屈折率と判断した。例えば、屈折率1.494と1.496の屈折液それぞれで試験をしたときに、両屈折液で樹脂粒子の見え方に違いがない場合は、これら屈折液の中間値1.495を樹脂粒子の屈折率と判定した。
なお、上記の測定においては試験室気温22℃〜24℃の環境下で測定を実施した。
屈折率測定は、各相を構成する樹脂単独で粒子化し、液浸法により行った。
まず、スライドガラス上に樹脂粒子を載せ、屈折液(CARGILLE社製:カーギル標準屈折液、屈折率 nD25 1.488〜1.520の屈折液を、屈折率差0.002刻みで複数準備)を滴下する。そして、樹脂粒子と屈折液をよく混ぜた後、下から岩崎電気社製高圧ナトリウムランプ NX35(中心波長589nm)の光を照射しながら、上部から光学顕微鏡により粒子の輪郭を観察した。そして、輪郭が見えない場合を、屈折液と樹脂粒子の屈折率が等しいと判断した。
なお、光学顕微鏡による観察は、樹脂粒子の輪郭が確認できる倍率での観察であれば特に問題ないが、粒子径5μmの粒子であれば500倍程度の観察倍率が適当である。上記操作により、樹脂粒子と屈折液の屈折率が近いほど樹脂粒子の輪郭が見えにくくなることから、樹脂粒子の輪郭が判りにくい屈折液の屈折率をその樹脂粒子の屈折率と等しいと判断した。
また、屈折率差が0.002の2種類の屈折液の間で樹脂粒子の見え方に違いがない場合は、これら2種類の屈折液の中間の値を当該樹脂粒子の屈折率と判断した。例えば、屈折率1.494と1.496の屈折液それぞれで試験をしたときに、両屈折液で樹脂粒子の見え方に違いがない場合は、これら屈折液の中間値1.495を樹脂粒子の屈折率と判定した。
なお、上記の測定においては試験室気温22℃〜24℃の環境下で測定を実施した。
〔樹脂粒子の平均粒子径の測定方法〕
樹脂粒子0.1gとノニオン系界面活性剤(花王社製:レオドールTW−L120)0.3%水溶液10mlを試験管に投入した。これをタッチミキサー(ヤマト科学社製:TOUCHMIXER MT−31)及び超音波洗浄器(ULTRASONIC CLEANER VS−150)を用いて予備分散させた。これを本体備え付けのISOTONII(ベックマンコールター社製:測定用電解液)を満たしたビーカー中に、緩く撹拌しながらスポイドで滴下して、本体画面の濃度計の示度を10%前後に合わせた。次に、コールターマルチサイザーIII(ベックマンコールター社製:測定装置)本体にアパチャーをセットし、Current、Gain、Polarityをアパチャーサイズに合わせた所定の条件で測定を行った。測定中は気泡が入らない程度にビーカー内を緩く撹拌しておき、樹脂粒子を10万個測定した点で測定を終了した。体積加重の平均径(体積%モードの算術平均径:体積メヂアン径)を樹脂粒子の平均粒子径として算出した。使用するアパチャーの細孔径サイズは、100μmのものを用いた。
樹脂粒子0.1gとノニオン系界面活性剤(花王社製:レオドールTW−L120)0.3%水溶液10mlを試験管に投入した。これをタッチミキサー(ヤマト科学社製:TOUCHMIXER MT−31)及び超音波洗浄器(ULTRASONIC CLEANER VS−150)を用いて予備分散させた。これを本体備え付けのISOTONII(ベックマンコールター社製:測定用電解液)を満たしたビーカー中に、緩く撹拌しながらスポイドで滴下して、本体画面の濃度計の示度を10%前後に合わせた。次に、コールターマルチサイザーIII(ベックマンコールター社製:測定装置)本体にアパチャーをセットし、Current、Gain、Polarityをアパチャーサイズに合わせた所定の条件で測定を行った。測定中は気泡が入らない程度にビーカー内を緩く撹拌しておき、樹脂粒子を10万個測定した点で測定を終了した。体積加重の平均径(体積%モードの算術平均径:体積メヂアン径)を樹脂粒子の平均粒子径として算出した。使用するアパチャーの細孔径サイズは、100μmのものを用いた。
〔樹脂粒子断面の観察方法〕
エポキシ樹脂に樹脂粒子を埋設した後、エポキシ樹脂を硬化させて、樹脂粒子含有エポキシ樹脂片を作製した。この樹脂粒子含有エポキシ樹脂片に四酸化ルテニウム染色を施した後、ウルトラミクロトーム(ライカマイクロシステムズ社製「LEICA ULTRACUT UCT」)を用いて超薄切片(厚み70nm)を作製した。次いで、超薄切片を透過型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ社製「H−7600」、AMT社製 カメラシステム「ER−B」)にて写真撮影を行い、相分離構造の有無及びその形状について観察した。樹脂粒子製造時に用いるウレタン成分比率が高いほど、観察される染色部の面積増加が見られることから、染色部をウレタン成分として観察した。
エポキシ樹脂に樹脂粒子を埋設した後、エポキシ樹脂を硬化させて、樹脂粒子含有エポキシ樹脂片を作製した。この樹脂粒子含有エポキシ樹脂片に四酸化ルテニウム染色を施した後、ウルトラミクロトーム(ライカマイクロシステムズ社製「LEICA ULTRACUT UCT」)を用いて超薄切片(厚み70nm)を作製した。次いで、超薄切片を透過型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ社製「H−7600」、AMT社製 カメラシステム「ER−B」)にて写真撮影を行い、相分離構造の有無及びその形状について観察した。樹脂粒子製造時に用いるウレタン成分比率が高いほど、観察される染色部の面積増加が見られることから、染色部をウレタン成分として観察した。
〔樹脂粒子内の分散相の最長径の測定方法〕
分散相の平均最長径は、透過型電子顕微鏡(日立製作所社製:H−7600)を用い、倍率500〜10000倍で任意の樹脂粒子の断面を観察し、分散相の最長径を20個測定して、これらを平均した値を算出した。
分散相の平均最長径は、透過型電子顕微鏡(日立製作所社製:H−7600)を用い、倍率500〜10000倍で任意の樹脂粒子の断面を観察し、分散相の最長径を20個測定して、これらを平均した値を算出した。
〔反射測定方法;ソフトフォーカス性評価〕
樹脂粒子の反射光度分布を、三次元光度計(株式会社村上色彩研究所製のゴニオフォトメーターGP−200)を用い、室温20℃、相対湿度65%の環境下で測定した。
具体的には、以下の通りである。
(1) 図1に示すように、白黒色隠蔽紙(BYK−Gardner社製Test chart 2803)4の黒色部分を中心に、5cm角の正方形にカットした両面テープ(日東電工製 ORT−1)3を貼った。
(2) 次いで、前記白黒色隠蔽紙4の黒色部分上の両面テープ3の粘着面に、樹脂粒子2を見かけ密度測定器の漏斗および漏斗台(JIS K5101−12−1)を用いて落としてから、その粘着面上の余分な樹脂粒子2を0.05〜0.1Mpaの圧縮空気で吹き飛ばした。
(3) 前記白黒色隠蔽紙4を平坦なガラス板の上に載せ、別の平坦な5cm角の正方形の250gのガラス板を樹脂粒子2の点着面に載せ、樹脂粒子2に荷重を加えて1分間静置した。その後、再び、前記粘着面上の余分な樹脂粒子を圧縮空気で吹き飛ばした。
(4) (2)及び(3)の操作を3回繰り返した試験片を反射光度分布測定用の試験片1とした。そして、得られた試験片1の反射光を次のようにして測定した。図1に示すように、試験片1(樹脂粒子2)の法線(0°)に対して−45°の角度で、ハロゲンランプを光源とした光5を試験片1(樹脂粒子2)に入射させ、反射した反射光6の反射角−90°〜+90°における光度分布を三次元光度計により測定した。測定に際しては全ての入射光が試験片1の黒色部分に入射するように試験片1の位置を調整した。なお、反射光検出は分光感度185〜850nm、最高感度波長530nmの光電子増倍管により検出した。
反射光の拡散性の大小の指標としては、反射角0°における光度(ただし正反射方向におけるピーク光度を100とした)の値を測定し、この値が100に近いものほど、反射光の拡散性が大きいと定義した。すなわち、外用剤に配合したときのソフトフォーカス効果が大きくなる。
本発明においては、下記の基準で判定を行った。
<判定基準>
○・・・40.0以上
×・・・40.0未満
樹脂粒子の反射光度分布を、三次元光度計(株式会社村上色彩研究所製のゴニオフォトメーターGP−200)を用い、室温20℃、相対湿度65%の環境下で測定した。
具体的には、以下の通りである。
(1) 図1に示すように、白黒色隠蔽紙(BYK−Gardner社製Test chart 2803)4の黒色部分を中心に、5cm角の正方形にカットした両面テープ(日東電工製 ORT−1)3を貼った。
(2) 次いで、前記白黒色隠蔽紙4の黒色部分上の両面テープ3の粘着面に、樹脂粒子2を見かけ密度測定器の漏斗および漏斗台(JIS K5101−12−1)を用いて落としてから、その粘着面上の余分な樹脂粒子2を0.05〜0.1Mpaの圧縮空気で吹き飛ばした。
(3) 前記白黒色隠蔽紙4を平坦なガラス板の上に載せ、別の平坦な5cm角の正方形の250gのガラス板を樹脂粒子2の点着面に載せ、樹脂粒子2に荷重を加えて1分間静置した。その後、再び、前記粘着面上の余分な樹脂粒子を圧縮空気で吹き飛ばした。
(4) (2)及び(3)の操作を3回繰り返した試験片を反射光度分布測定用の試験片1とした。そして、得られた試験片1の反射光を次のようにして測定した。図1に示すように、試験片1(樹脂粒子2)の法線(0°)に対して−45°の角度で、ハロゲンランプを光源とした光5を試験片1(樹脂粒子2)に入射させ、反射した反射光6の反射角−90°〜+90°における光度分布を三次元光度計により測定した。測定に際しては全ての入射光が試験片1の黒色部分に入射するように試験片1の位置を調整した。なお、反射光検出は分光感度185〜850nm、最高感度波長530nmの光電子増倍管により検出した。
反射光の拡散性の大小の指標としては、反射角0°における光度(ただし正反射方向におけるピーク光度を100とした)の値を測定し、この値が100に近いものほど、反射光の拡散性が大きいと定義した。すなわち、外用剤に配合したときのソフトフォーカス効果が大きくなる。
本発明においては、下記の基準で判定を行った。
<判定基準>
○・・・40.0以上
×・・・40.0未満
〔滑り性の評価方法〕
摩擦感テスター(カトーテック社製、KES−SE)を用いて、樹脂粒子の光反射特性評価と同様に作成した試験片表面の摩擦特性を気温20℃、相対湿度65%の環境下で測定した。摩擦感テスターの各部(1)、(2)の設定を下記の様に設定した後、下記(3)の様に設定されたカトーテック社製KSE−FB SYSTEM データ計測プログラム ver6.46WJを用いて操作した。測定終了後KSE−FB SYSTEM データ計測プログラムにて算出されたMIU値を摩擦係数の実測値とした。ここで、MIUは平均摩擦係数であり、その数値が小さいほど滑り性が良好なことを示す。
設定(1)
KES−SE−STP SURFACE TESTERの設定
・SENS;H
・SPEED;1.0mm/sec
設定(2)
ES−SE FRICTION TESTERの設定
・摩擦子;シリコーンゴム製摩擦子
・摩擦子の荷重;25gf
設定(3)
KSE−FB SYSTEM データ計測プログラム ver6.46WJの設定
・摩擦SENS;H
・SPEED;1.0mm/sec
・摩擦静荷重;25gf
・方向選択;WARP
本発明においては、下記の基準で判定を行った。
<判定基準>
○・・・2.50未満
×・・・2.50以上
摩擦感テスター(カトーテック社製、KES−SE)を用いて、樹脂粒子の光反射特性評価と同様に作成した試験片表面の摩擦特性を気温20℃、相対湿度65%の環境下で測定した。摩擦感テスターの各部(1)、(2)の設定を下記の様に設定した後、下記(3)の様に設定されたカトーテック社製KSE−FB SYSTEM データ計測プログラム ver6.46WJを用いて操作した。測定終了後KSE−FB SYSTEM データ計測プログラムにて算出されたMIU値を摩擦係数の実測値とした。ここで、MIUは平均摩擦係数であり、その数値が小さいほど滑り性が良好なことを示す。
設定(1)
KES−SE−STP SURFACE TESTERの設定
・SENS;H
・SPEED;1.0mm/sec
設定(2)
ES−SE FRICTION TESTERの設定
・摩擦子;シリコーンゴム製摩擦子
・摩擦子の荷重;25gf
設定(3)
KSE−FB SYSTEM データ計測プログラム ver6.46WJの設定
・摩擦SENS;H
・SPEED;1.0mm/sec
・摩擦静荷重;25gf
・方向選択;WARP
本発明においては、下記の基準で判定を行った。
<判定基準>
○・・・2.50未満
×・・・2.50以上
(実施例1:樹脂粒子1の製造)
メチルメタクリレート(活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体)95.0質量部に、セバシン酸ポリエステル(豊国製油社製、HS2P−103S;ポリオール、水酸基価 115mgKOH/g)35.6質量部、3官能のイソシアヌレート型多官能イソシアネート(旭化成社製、デュラネートTMTPA−100、NCO含有量 23.1%)を27.8質量部、エチレングリコールジメタクリレート(多官能ラジカル重合性単量体)を5.0質量部、酸性有機変性リン酸化合物としてカプロラクトンEO変性燐酸ジメタクリレート(日本化薬社製、KAYAMER PM−21)0.25質量部、ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を1質量部、ウレタン硬化触媒として有機ジルコニウム化合物(マツモトファインケミカル社製、ZC−150)を0.01質量部添加して重合性組成物とした。水相としてイオン交換水600質量部、ラウリル硫酸ナトリウム0.06質量部、懸濁安定剤としてピロリン酸マグネシウム18質量部添加した。この水相中に重合性組成物100質量部を入れてホモミキサーにて6000rpmで10分程度攪拌を行い、液滴径を8μmに調整した。その後、攪拌翼および温度計を取り付けたオートクレーブに移し入れ、窒素雰囲気下55℃で3時間加熱し、その後昇温して100℃で2時間加熱して重合反応を行った。その後、塩酸を加えてピロリン酸マグネシウムを溶解させ、固液分離、洗浄、乾燥、分級することによりアクリルウレタン系樹脂粒子(樹脂粒子1)を得た。
メチルメタクリレート(活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体)95.0質量部に、セバシン酸ポリエステル(豊国製油社製、HS2P−103S;ポリオール、水酸基価 115mgKOH/g)35.6質量部、3官能のイソシアヌレート型多官能イソシアネート(旭化成社製、デュラネートTMTPA−100、NCO含有量 23.1%)を27.8質量部、エチレングリコールジメタクリレート(多官能ラジカル重合性単量体)を5.0質量部、酸性有機変性リン酸化合物としてカプロラクトンEO変性燐酸ジメタクリレート(日本化薬社製、KAYAMER PM−21)0.25質量部、ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を1質量部、ウレタン硬化触媒として有機ジルコニウム化合物(マツモトファインケミカル社製、ZC−150)を0.01質量部添加して重合性組成物とした。水相としてイオン交換水600質量部、ラウリル硫酸ナトリウム0.06質量部、懸濁安定剤としてピロリン酸マグネシウム18質量部添加した。この水相中に重合性組成物100質量部を入れてホモミキサーにて6000rpmで10分程度攪拌を行い、液滴径を8μmに調整した。その後、攪拌翼および温度計を取り付けたオートクレーブに移し入れ、窒素雰囲気下55℃で3時間加熱し、その後昇温して100℃で2時間加熱して重合反応を行った。その後、塩酸を加えてピロリン酸マグネシウムを溶解させ、固液分離、洗浄、乾燥、分級することによりアクリルウレタン系樹脂粒子(樹脂粒子1)を得た。
得られた樹脂粒子1の平均粒子径は8μmであった。アクリル樹脂の屈折率は1.496、ウレタン樹脂の屈折率は1.510であった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察した、樹脂粒子の断面のTEM像を図2に示す。樹脂粒子内には相分離構造が確認され、マトリックス相(連続相)中に分散相が存在していた。染色の様子から、マトリックス相がアクリル樹脂であり、分散相がウレタン樹脂であることが分かる。分散相の最長径を測定したところ平均最長径は0.5μmであった。
(実施例2:樹脂粒子2の製造)
実施例1において、メチルメタクリレートを100.0質量部とし、エチレングリコールジメタクリレートを用いなかった以外は実施例1と同様にして、アクリルウレタン系樹脂粒子(樹脂粒子2)を得た。
得られた樹脂粒子2の平均粒子径は8μmであった。アクリル樹脂の屈折率は1.496、ウレタン樹脂の屈折率は1.510であった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察した、樹脂粒子の断面のTEM像を図3に示す。樹脂粒子内には相分離構造が確認され、マトリックス相(連続相)中に分散相が存在していた。染色の様子から、マトリックス相がアクリル樹脂であり、分散相がウレタン樹脂であることが分かる。分散相の最長径を測定したところ平均最長径は1.5μmであった。
実施例1において、メチルメタクリレートを100.0質量部とし、エチレングリコールジメタクリレートを用いなかった以外は実施例1と同様にして、アクリルウレタン系樹脂粒子(樹脂粒子2)を得た。
得られた樹脂粒子2の平均粒子径は8μmであった。アクリル樹脂の屈折率は1.496、ウレタン樹脂の屈折率は1.510であった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察した、樹脂粒子の断面のTEM像を図3に示す。樹脂粒子内には相分離構造が確認され、マトリックス相(連続相)中に分散相が存在していた。染色の様子から、マトリックス相がアクリル樹脂であり、分散相がウレタン樹脂であることが分かる。分散相の最長径を測定したところ平均最長径は1.5μmであった。
(実施例3:樹脂粒子3の製造)
実施例1において、メチルメタクリレートを99.5質量部、エチレングリコールジメタクリレートを0.5質量部に変えた以外は実施例1と同様にして、アクリルウレタン系樹脂粒子(樹脂粒子3)を得た。
得られた樹脂粒子3の平均粒子径は8μmであった。アクリル樹脂の屈折率は1.496、ウレタン樹脂の屈折率は1.510であった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察した、樹脂粒子の断面のTEM像を図4に示す。樹脂粒子内には相分離構造が確認され、マトリックス相(連続相)中に分散相が存在していた。染色の様子から、マトリックス相がアクリル樹脂であり、分散相がウレタン樹脂であることが分かる。分散相の最長径を測定したところ平均最長径は0.2μmであった。
実施例1において、メチルメタクリレートを99.5質量部、エチレングリコールジメタクリレートを0.5質量部に変えた以外は実施例1と同様にして、アクリルウレタン系樹脂粒子(樹脂粒子3)を得た。
得られた樹脂粒子3の平均粒子径は8μmであった。アクリル樹脂の屈折率は1.496、ウレタン樹脂の屈折率は1.510であった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察した、樹脂粒子の断面のTEM像を図4に示す。樹脂粒子内には相分離構造が確認され、マトリックス相(連続相)中に分散相が存在していた。染色の様子から、マトリックス相がアクリル樹脂であり、分散相がウレタン樹脂であることが分かる。分散相の最長径を測定したところ平均最長径は0.2μmであった。
(実施例4:樹脂粒子4の製造)
実施例1において、セバシン酸ポリエステルを13.5質量部、イソシアヌレート型多官能イソシアネートを10.5質量部に変えた以外は実施例1と同様にして、アクリルウレタン系樹脂粒子(樹脂粒子4)を得た。
得られた樹脂粒子4の平均粒子径は8μmであった。アクリル樹脂の屈折率は1.496、ウレタン樹脂の屈折率は1.510であった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察したところ、樹脂粒子内には相分離構造が確認され、マトリックス相(連続相)中に分散相が存在していた。染色の様子から、マトリックス相がアクリル樹脂であり、分散相がウレタン樹脂であることが分かった。分散相の最長径を測定したところ平均最長径は0.05μmであった。
実施例1において、セバシン酸ポリエステルを13.5質量部、イソシアヌレート型多官能イソシアネートを10.5質量部に変えた以外は実施例1と同様にして、アクリルウレタン系樹脂粒子(樹脂粒子4)を得た。
得られた樹脂粒子4の平均粒子径は8μmであった。アクリル樹脂の屈折率は1.496、ウレタン樹脂の屈折率は1.510であった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察したところ、樹脂粒子内には相分離構造が確認され、マトリックス相(連続相)中に分散相が存在していた。染色の様子から、マトリックス相がアクリル樹脂であり、分散相がウレタン樹脂であることが分かった。分散相の最長径を測定したところ平均最長径は0.05μmであった。
(実施例5:樹脂粒子5の製造)
実施例1において、セバシン酸ポリエステルを78.0質量部、イソシアヌレート型多官能イソシアネートを61.0質量部に変えた以外は実施例1と同様にして、アクリルウレタン系樹脂粒子(樹脂粒子5)を得た。
得られた樹脂粒子5の平均粒子径は8μmであった。アクリル樹脂の屈折率は1.496、ウレタン樹脂の屈折率は1.510であった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察したところ、樹脂粒子内には相分離構造が確認され、マトリックス相(連続相)中に分散相が存在していた。染色の様子から、マトリックス相がアクリル樹脂であり、分散相がウレタン樹脂であることが分かった。分散相の最長径を測定したところ平均最長径は3.9μmであった。
実施例1において、セバシン酸ポリエステルを78.0質量部、イソシアヌレート型多官能イソシアネートを61.0質量部に変えた以外は実施例1と同様にして、アクリルウレタン系樹脂粒子(樹脂粒子5)を得た。
得られた樹脂粒子5の平均粒子径は8μmであった。アクリル樹脂の屈折率は1.496、ウレタン樹脂の屈折率は1.510であった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察したところ、樹脂粒子内には相分離構造が確認され、マトリックス相(連続相)中に分散相が存在していた。染色の様子から、マトリックス相がアクリル樹脂であり、分散相がウレタン樹脂であることが分かった。分散相の最長径を測定したところ平均最長径は3.9μmであった。
(実施例6:樹脂粒子6の製造)
メチルメタクリレート(活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体)95.0質量部に、ヒマシ油(伊藤製油社製、URIC H−30;ポリオール、水酸基価161mgKOH/g)31.3質量部、イソホロンジイソシアネート(エボニック社製、ベスタナートIPDI、NCO含有量:37.6%)を10.1質量部、エチレングリコールジメタクリレート(多官能ラジカル重合性単量体)を5.0質量部、酸性有機変性リン酸化合物としてカプロラクトンEO変性燐酸ジメタクリレート(日本化薬社製、KAYAMER PM−21)0.25質量部、ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を1質量部、ウレタン硬化触媒として有機ジルコニウム化合物(マツモトファインケミカル社製、ZC−150)を0.01質量部添加して重合性組成物とした。水相としてイオン交換水600質量部、ラウリル硫酸ナトリウム0.06質量部、懸濁安定剤としてピロリン酸マグネシウム18質量部添加した。この水相中に重合性組成物100質量部を入れてホモミキサーにて6000rpmで10分程度攪拌を行い、液滴径を8μmに調整した。その後、攪拌翼および温度計を取り付けたオートクレーブに移し入れ、窒素雰囲気下55℃で3時間加熱し、その後昇温して100℃で2時間加熱して重合反応を行った。その後、塩酸を加えてピロリン酸マグネシウムを溶解させ、固液分離、洗浄、乾燥、分級することによりアクリルウレタン系樹脂粒子(樹脂粒子6)を得た。
得られた樹脂粒子6の平均粒子径は8μmであった。アクリル樹脂の屈折率は1.496、ウレタン樹脂の屈折率は1.512であった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察したところ、樹脂粒子内には相分離構造が確認され、マトリックス相(連続相)中に分散相が存在していた。染色の様子から、マトリックス相がアクリル樹脂であり、分散相がウレタン樹脂であることが分かった。分散相の最長径を測定したところ平均最長径は0.7μmであった。
メチルメタクリレート(活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体)95.0質量部に、ヒマシ油(伊藤製油社製、URIC H−30;ポリオール、水酸基価161mgKOH/g)31.3質量部、イソホロンジイソシアネート(エボニック社製、ベスタナートIPDI、NCO含有量:37.6%)を10.1質量部、エチレングリコールジメタクリレート(多官能ラジカル重合性単量体)を5.0質量部、酸性有機変性リン酸化合物としてカプロラクトンEO変性燐酸ジメタクリレート(日本化薬社製、KAYAMER PM−21)0.25質量部、ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を1質量部、ウレタン硬化触媒として有機ジルコニウム化合物(マツモトファインケミカル社製、ZC−150)を0.01質量部添加して重合性組成物とした。水相としてイオン交換水600質量部、ラウリル硫酸ナトリウム0.06質量部、懸濁安定剤としてピロリン酸マグネシウム18質量部添加した。この水相中に重合性組成物100質量部を入れてホモミキサーにて6000rpmで10分程度攪拌を行い、液滴径を8μmに調整した。その後、攪拌翼および温度計を取り付けたオートクレーブに移し入れ、窒素雰囲気下55℃で3時間加熱し、その後昇温して100℃で2時間加熱して重合反応を行った。その後、塩酸を加えてピロリン酸マグネシウムを溶解させ、固液分離、洗浄、乾燥、分級することによりアクリルウレタン系樹脂粒子(樹脂粒子6)を得た。
得られた樹脂粒子6の平均粒子径は8μmであった。アクリル樹脂の屈折率は1.496、ウレタン樹脂の屈折率は1.512であった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察したところ、樹脂粒子内には相分離構造が確認され、マトリックス相(連続相)中に分散相が存在していた。染色の様子から、マトリックス相がアクリル樹脂であり、分散相がウレタン樹脂であることが分かった。分散相の最長径を測定したところ平均最長径は0.7μmであった。
(実施例7:樹脂粒子7の製造)
メチルメタクリレート(活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体)95.0質量部に、ヒマシ油(伊藤製油社製、URIC H−30;ポリオール)31.3質量部、イソホロンジイソシアネート(エボニック社製、ベスタナートIPDI)を10.1質量部、エチレングリコールジメタクリレート(多官能ラジカル重合性単量体)を5.0質量部、酸性有機変性リン酸化合物としてカプロラクトンEO変性燐酸ジメタクリレート(日本化薬社製、KAYAMER PM−21)0.25質量部、ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を1質量部、ウレタン硬化触媒として有機ジルコニウム化合物(マツモトファインケミカル社製、ZC−150)を0.01質量部添加して重合性組成物とした。水相としてイオン交換水600質量部、ラウリル硫酸ナトリウム0.3質量部、懸濁安定剤としてピロリン酸マグネシウム18質量部添加した。この水相中に重合性組成物50質量部を入れてホモミキサーにて10000rpmで30分程度攪拌を行い、液滴径を4μmに調整した。その後、攪拌翼および温度計を取り付けたオートクレーブに移し入れ、窒素雰囲気下55℃で3時間加熱し、その後昇温して100℃で2時間加熱して重合反応を行った。その後、塩酸を加えてピロリン酸マグネシウムを溶解させ、固液分離、洗浄、乾燥、分級することによりアクリルウレタン系樹脂粒子(樹脂粒子7)を得た。
得られた樹脂粒子7の平均粒子径は4μmであった。アクリル樹脂の屈折率は1.496、ウレタン樹脂の屈折率は1.512であった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察したところ、樹脂粒子内には相分離構造が確認され、マトリックス相(連続相)中に分散相が存在していた。染色の様子から、マトリックス相がアクリル樹脂であり、分散相がウレタン樹脂であることが分かった。分散相の最長径を測定したところ平均最長径は0.7μmであった。
メチルメタクリレート(活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体)95.0質量部に、ヒマシ油(伊藤製油社製、URIC H−30;ポリオール)31.3質量部、イソホロンジイソシアネート(エボニック社製、ベスタナートIPDI)を10.1質量部、エチレングリコールジメタクリレート(多官能ラジカル重合性単量体)を5.0質量部、酸性有機変性リン酸化合物としてカプロラクトンEO変性燐酸ジメタクリレート(日本化薬社製、KAYAMER PM−21)0.25質量部、ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を1質量部、ウレタン硬化触媒として有機ジルコニウム化合物(マツモトファインケミカル社製、ZC−150)を0.01質量部添加して重合性組成物とした。水相としてイオン交換水600質量部、ラウリル硫酸ナトリウム0.3質量部、懸濁安定剤としてピロリン酸マグネシウム18質量部添加した。この水相中に重合性組成物50質量部を入れてホモミキサーにて10000rpmで30分程度攪拌を行い、液滴径を4μmに調整した。その後、攪拌翼および温度計を取り付けたオートクレーブに移し入れ、窒素雰囲気下55℃で3時間加熱し、その後昇温して100℃で2時間加熱して重合反応を行った。その後、塩酸を加えてピロリン酸マグネシウムを溶解させ、固液分離、洗浄、乾燥、分級することによりアクリルウレタン系樹脂粒子(樹脂粒子7)を得た。
得られた樹脂粒子7の平均粒子径は4μmであった。アクリル樹脂の屈折率は1.496、ウレタン樹脂の屈折率は1.512であった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察したところ、樹脂粒子内には相分離構造が確認され、マトリックス相(連続相)中に分散相が存在していた。染色の様子から、マトリックス相がアクリル樹脂であり、分散相がウレタン樹脂であることが分かった。分散相の最長径を測定したところ平均最長径は0.7μmであった。
(実施例8:樹脂粒子8の製造)
メチルメタクリレート(活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体)95.0質量部に、ヒマシ油(伊藤製油社製、URIC H−30;ポリオール)31.3質量部、イソホロンジイソシアネート(エボニック社製、ベスタナートIPDI)を10.1質量部、エチレングリコールジメタクリレート(多官能ラジカル重合性単量体)を5.0質量部、酸性有機変性リン酸化合物としてカプロラクトンEO変性燐酸ジメタクリレート(日本化薬社製、KAYAMER PM−21)0.25質量部、ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を1.0質量部、ウレタン硬化触媒として有機ジルコニウム化合物(マツモトファインケミカル社製、ZC−150)を0.01質量部添加して重合性組成物とした。水相としてイオン交換水600.0質量部、ラウリル硫酸ナトリウム0.06質量部、懸濁安定剤としてピロリン酸マグネシウム18.0質量部添加した。この水相中に重合性組成物300.0質量部を入れてホモミキサーにて5000rpmで5分程度攪拌を行い、液滴径を20μmに調整した。その後、攪拌翼および温度計を取り付けたオートクレーブに移し入れ、窒素雰囲気下55℃で3時間加熱し、その後昇温して100℃で2時間加熱して重合反応を行った。その後、塩酸を加えてピロリン酸マグネシウムを溶解させ、固液分離、洗浄、乾燥、分級することによりアクリルウレタン系樹脂粒子(樹脂粒子8)を得た。
得られた樹脂粒子8の平均粒子径は20μmであった。アクリル樹脂の屈折率は1.496、ウレタン樹脂の屈折率は1.512であった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察したところ、樹脂粒子内には相分離構造が確認され、マトリックス相(連続相)中に分散相が存在していた。染色の様子から、マトリックス相がアクリル樹脂であり、分散相がウレタン樹脂であることが分かった。分散相の最長径を測定したところ平均最長径は0.7μmであった。
メチルメタクリレート(活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体)95.0質量部に、ヒマシ油(伊藤製油社製、URIC H−30;ポリオール)31.3質量部、イソホロンジイソシアネート(エボニック社製、ベスタナートIPDI)を10.1質量部、エチレングリコールジメタクリレート(多官能ラジカル重合性単量体)を5.0質量部、酸性有機変性リン酸化合物としてカプロラクトンEO変性燐酸ジメタクリレート(日本化薬社製、KAYAMER PM−21)0.25質量部、ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を1.0質量部、ウレタン硬化触媒として有機ジルコニウム化合物(マツモトファインケミカル社製、ZC−150)を0.01質量部添加して重合性組成物とした。水相としてイオン交換水600.0質量部、ラウリル硫酸ナトリウム0.06質量部、懸濁安定剤としてピロリン酸マグネシウム18.0質量部添加した。この水相中に重合性組成物300.0質量部を入れてホモミキサーにて5000rpmで5分程度攪拌を行い、液滴径を20μmに調整した。その後、攪拌翼および温度計を取り付けたオートクレーブに移し入れ、窒素雰囲気下55℃で3時間加熱し、その後昇温して100℃で2時間加熱して重合反応を行った。その後、塩酸を加えてピロリン酸マグネシウムを溶解させ、固液分離、洗浄、乾燥、分級することによりアクリルウレタン系樹脂粒子(樹脂粒子8)を得た。
得られた樹脂粒子8の平均粒子径は20μmであった。アクリル樹脂の屈折率は1.496、ウレタン樹脂の屈折率は1.512であった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察したところ、樹脂粒子内には相分離構造が確認され、マトリックス相(連続相)中に分散相が存在していた。染色の様子から、マトリックス相がアクリル樹脂であり、分散相がウレタン樹脂であることが分かった。分散相の最長径を測定したところ平均最長径は0.7μmであった。
(比較例1:比較樹脂粒子1の製造)
実施例1において、セバシン酸ポリエステルを6.4質量部、イソシアヌレート型多官能イソシアネートを5.0質量部に変えた以外は実施例1と同様にして、アクリルウレタン系樹脂粒子(比較樹脂粒子1)を得た。
得られた比較樹脂粒子1の平均粒子径は8μmであった。アクリル樹脂の屈折率は1.496、ウレタン樹脂の屈折率は1.510であった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察した、樹脂粒子の断面のTEM像を図5に示す。樹脂粒子内には相分離構造が確認され、マトリックス相(連続相)中に分散相が存在していた。染色の様子から、マトリックス相がアクリル樹脂であり、分散相がウレタン樹脂であることが分かる。分散相の最長径を測定したところ平均最長径は0.03μmであった。
実施例1において、セバシン酸ポリエステルを6.4質量部、イソシアヌレート型多官能イソシアネートを5.0質量部に変えた以外は実施例1と同様にして、アクリルウレタン系樹脂粒子(比較樹脂粒子1)を得た。
得られた比較樹脂粒子1の平均粒子径は8μmであった。アクリル樹脂の屈折率は1.496、ウレタン樹脂の屈折率は1.510であった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察した、樹脂粒子の断面のTEM像を図5に示す。樹脂粒子内には相分離構造が確認され、マトリックス相(連続相)中に分散相が存在していた。染色の様子から、マトリックス相がアクリル樹脂であり、分散相がウレタン樹脂であることが分かる。分散相の最長径を測定したところ平均最長径は0.03μmであった。
(比較例2:比較樹脂粒子2の製造)
実施例1において、セバシン酸ポリエステルを92.4質量部、イソシアヌレート型多官能イソシアネートを72.2質量部に変えた以外は実施例1と同様にして、アクリルウレタン系樹脂粒子(比較樹脂粒子2)を得た。
得られた比較樹脂粒子2の平均粒子径は8μmであった。アクリル樹脂の屈折率は1.496、ウレタン樹脂の屈折率は1.510であった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察した、樹脂粒子の断面のTEM像を図6に示す。樹脂粒子内は3層に分離した相分離構造であった。
実施例1において、セバシン酸ポリエステルを92.4質量部、イソシアヌレート型多官能イソシアネートを72.2質量部に変えた以外は実施例1と同様にして、アクリルウレタン系樹脂粒子(比較樹脂粒子2)を得た。
得られた比較樹脂粒子2の平均粒子径は8μmであった。アクリル樹脂の屈折率は1.496、ウレタン樹脂の屈折率は1.510であった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察した、樹脂粒子の断面のTEM像を図6に示す。樹脂粒子内は3層に分離した相分離構造であった。
(比較例3:比較樹脂粒子3の製造)
攪拌翼および温度計を取り付けたオートクレーブ内に、ポリブチレンアジペートジオール80.0質量部、ポリエチレンプロピレンジオール40.0質量部、ヘキサメチレンジイソシアネート7.6質量部およびジブチル錫ジラウレート0.06質量部を添加し80℃で5時間反応を行い、分散安定剤を得た。次に、攪拌翼および温度計を取り付けたオートクレーブ内に、ヒドロキシル価が56のエチレンブチレンアジペートジオール200.0質量部、イソホロンジイソシアネート44.4質量部を投入し、110℃で10時間反応を行い末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを得た。更に、このプレポリマーにメチルアクリレート64.3質量部と2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1.3質量部を添加し、70〜110℃で3時間重合した。このアクリル樹脂含有プレポリマー5.0質量部に先に得られた分散安定剤液50.0質量部を添加し、ホモミキサーを用いて、10000rpmで10分間混合した。ついで予め作成したイソホロンジアミン0.24質量部とジ−n−ブチルアミン0.05質量部の混合物を添加し、更に10秒間均一に混合した。次いで合着防止剤としてシリカ0.1質量部を加え、3時間攪拌した後、固液分離、洗浄、乾燥、分級を行うことにより樹脂粒子(比較樹脂粒子3)を得た。
得られた比較樹脂粒子3の平均粒子径は8μmであった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察したところ、樹脂粒子内には相分離構造が確認され、マトリックス相(連続相)中に分散相が存在していた。染色の様子から、マトリックス相がウレタン樹脂であり、分散相がアクリル樹脂であることが分かった。分散相の最長径を測定したところ平均最長径は5μmであった。
攪拌翼および温度計を取り付けたオートクレーブ内に、ポリブチレンアジペートジオール80.0質量部、ポリエチレンプロピレンジオール40.0質量部、ヘキサメチレンジイソシアネート7.6質量部およびジブチル錫ジラウレート0.06質量部を添加し80℃で5時間反応を行い、分散安定剤を得た。次に、攪拌翼および温度計を取り付けたオートクレーブ内に、ヒドロキシル価が56のエチレンブチレンアジペートジオール200.0質量部、イソホロンジイソシアネート44.4質量部を投入し、110℃で10時間反応を行い末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを得た。更に、このプレポリマーにメチルアクリレート64.3質量部と2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1.3質量部を添加し、70〜110℃で3時間重合した。このアクリル樹脂含有プレポリマー5.0質量部に先に得られた分散安定剤液50.0質量部を添加し、ホモミキサーを用いて、10000rpmで10分間混合した。ついで予め作成したイソホロンジアミン0.24質量部とジ−n−ブチルアミン0.05質量部の混合物を添加し、更に10秒間均一に混合した。次いで合着防止剤としてシリカ0.1質量部を加え、3時間攪拌した後、固液分離、洗浄、乾燥、分級を行うことにより樹脂粒子(比較樹脂粒子3)を得た。
得られた比較樹脂粒子3の平均粒子径は8μmであった。樹脂粒子断面を透過型電子顕微鏡で観察したところ、樹脂粒子内には相分離構造が確認され、マトリックス相(連続相)中に分散相が存在していた。染色の様子から、マトリックス相がウレタン樹脂であり、分散相がアクリル樹脂であることが分かった。分散相の最長径を測定したところ平均最長径は5μmであった。
(比較例4:比較樹脂粒子4の製造)
メチルメタクリレート95.0質量部、エチレングリコールジメタクリレート5.0質量部、ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1質量部を添加して重合性組成物とした。水相としてイオン交換水300.0質量部、ラウリル硫酸ナトリウム0.1質量部、懸濁安定剤としてピロリン酸マグネシウム8.0質量部添加した。この水相中に重合性組成物を入れてホモミキサーにて8000rpmで10分程度攪拌を行い、液滴径を8μmに調整した。その後、攪拌翼および温度計を取り付けたオートクレーブに移し入れ、窒素雰囲気下55℃で3時間加熱し、その後昇温して100℃で2時間加熱して重合反応を行った。その後、塩酸を加えてピロリン酸マグネシウムを溶解させ、固液分離、洗浄、乾燥、分級することにより架橋PMMA粒子(比較樹脂粒子4)を得た。得られた比較樹脂粒子4の平均粒子径は8μmであった。
メチルメタクリレート95.0質量部、エチレングリコールジメタクリレート5.0質量部、ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1質量部を添加して重合性組成物とした。水相としてイオン交換水300.0質量部、ラウリル硫酸ナトリウム0.1質量部、懸濁安定剤としてピロリン酸マグネシウム8.0質量部添加した。この水相中に重合性組成物を入れてホモミキサーにて8000rpmで10分程度攪拌を行い、液滴径を8μmに調整した。その後、攪拌翼および温度計を取り付けたオートクレーブに移し入れ、窒素雰囲気下55℃で3時間加熱し、その後昇温して100℃で2時間加熱して重合反応を行った。その後、塩酸を加えてピロリン酸マグネシウムを溶解させ、固液分離、洗浄、乾燥、分級することにより架橋PMMA粒子(比較樹脂粒子4)を得た。得られた比較樹脂粒子4の平均粒子径は8μmであった。
(比較例5:比較樹脂粒子5の製造)
比較樹脂粒子5として、市販のウレタン微粒子(根上工業社製、アートパールC−800、平均粒子径:6μm)を用いた。
比較樹脂粒子5として、市販のウレタン微粒子(根上工業社製、アートパールC−800、平均粒子径:6μm)を用いた。
樹脂粒子1〜8(実施例1〜8)、比較樹脂粒子1〜5(比較例1〜5)の組成、評価結果を表1にまとめて示す。
(実施例9〜16、比較例6〜10:パウダーファンデーションの作製)
実施例1〜8、比較例1〜5で得られた樹脂粒子それぞれについて、樹脂粒子15質量部、セリサイト21質量部、白雲母51質量部、赤色酸化鉄0.6質量部、黄色酸化鉄1質量部及び黒色酸化鉄0.1質量部をヘンシェルミキサーを用いて混合して混合物を作製した。
一方、2−エチルヘキサン酸セチル10質量部にソルビタンセスキオレエート1質量部及び防腐剤0.2質量部を混合溶解させて溶解物を作製した。
上記混合物と上記溶解物とを均一に混合させた後に香料0.1質量部を加えて均一に混合した後に粉砕して篩に通してファンデーション材料を作製した。このファンデーション材料を金皿に圧縮成形してパウダーファンデーションを作製した。
実施例1〜8、比較例1〜5で得られた樹脂粒子それぞれについて、樹脂粒子15質量部、セリサイト21質量部、白雲母51質量部、赤色酸化鉄0.6質量部、黄色酸化鉄1質量部及び黒色酸化鉄0.1質量部をヘンシェルミキサーを用いて混合して混合物を作製した。
一方、2−エチルヘキサン酸セチル10質量部にソルビタンセスキオレエート1質量部及び防腐剤0.2質量部を混合溶解させて溶解物を作製した。
上記混合物と上記溶解物とを均一に混合させた後に香料0.1質量部を加えて均一に混合した後に粉砕して篩に通してファンデーション材料を作製した。このファンデーション材料を金皿に圧縮成形してパウダーファンデーションを作製した。
得られたパウダーファンデーションについて、次の評価を行った。評価結果を表2に示す。
10人のパネラーを用意した。各パネラーが、得られたパウダーファンデーションを手首に塗り伸ばす行為、得られたパウダーファンデーションを親指と人指し指で挟む行為、及び、得られたパウダーファンデーションを親指と人指し指で擦り合わせる行為を行った。
各パネラーは、パウダーファンデーションのソフトフォーカス性、パウダーファンデーションの透明感、パウダーファンデーションの滑り性について「良い」又は「悪い」の何れかの評価を官能的に行った。
10人のパネラーのうち、「良い」という評価が9名以上であった場合を「A」、「良い」という評価が7〜8名であった場合を「B」、「良い」という評価が5〜6名であった場合を「C」、「良い」という評価が4名以下であった場合を「D」として評価し、下記の判定基準で総合評価を行った。
<判定基準>
◎・・・全てがA評価
○・・・B評価を含む(C、D評価なし)
△・・・C評価を含む(D評価なし)
×・・・D評価を含む
10人のパネラーを用意した。各パネラーが、得られたパウダーファンデーションを手首に塗り伸ばす行為、得られたパウダーファンデーションを親指と人指し指で挟む行為、及び、得られたパウダーファンデーションを親指と人指し指で擦り合わせる行為を行った。
各パネラーは、パウダーファンデーションのソフトフォーカス性、パウダーファンデーションの透明感、パウダーファンデーションの滑り性について「良い」又は「悪い」の何れかの評価を官能的に行った。
10人のパネラーのうち、「良い」という評価が9名以上であった場合を「A」、「良い」という評価が7〜8名であった場合を「B」、「良い」という評価が5〜6名であった場合を「C」、「良い」という評価が4名以下であった場合を「D」として評価し、下記の判定基準で総合評価を行った。
<判定基準>
◎・・・全てがA評価
○・・・B評価を含む(C、D評価なし)
△・・・C評価を含む(D評価なし)
×・・・D評価を含む
上記結果より、活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体、多官能イソシアネート及びポリオールを所定の割合で含む混合物由来の重合体成分を含み、マトリックス相と該マトリックス相中に存在する分散相とからなる相分離構造を有し、マトリックス相を構成する樹脂の屈折率をn1、分散相を構成する樹脂の屈折率をn2としたときにn1、n2が所定の関係を満たすアクリルウレタン系樹脂粒子とすることで、滑り性、透明感を損なうことなく、ソフトフォーカス効果を顕著に向上させることができることが明らかとなった。
1 試験片
2 樹脂粒子
3 両面テープ
4 白黒色隠蔽紙
5 入射光
6 反射光
2 樹脂粒子
3 両面テープ
4 白黒色隠蔽紙
5 入射光
6 反射光
Claims (6)
- 活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、多官能イソシアネート及びポリオールを合計20〜150質量部の割合で含む混合物由来の重合体成分を含み、マトリックス相と該マトリックス相中に存在する分散相とからなる相分離構造を有し、マトリックス相を構成する樹脂の屈折率をn1、分散相を構成する樹脂の屈折率をn2としたときに下記式(1)及び(2)を満たすことを特徴とするアクリルウレタン系樹脂粒子。
0.01≦|n1−n2|≦0.10 (1)
n1<n2 (2) - 前記混合物が、更に多官能ラジカル重合性単量体を含む請求項1記載のアクリルウレタン系樹脂粒子。
- 平均粒子径が1〜30μmである請求項1又は2に記載のアクリルウレタン系樹脂粒子。
- 活性水素を含まない(メタ)アクリル系単量体100質量部に対して、多官能イソシアネート及びポリオールを合計20〜150質量部の割合で含む混合物、ラジカル重合開始剤、並びに、ウレタン硬化触媒を含有する重合性組成物を、懸濁安定剤の存在下、水性媒体中で重合することを特徴とするアクリルウレタン系樹脂粒子の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のアクリルウレタン系樹脂粒子を配合した外用剤。
- 前記アクリルウレタン系樹脂粒子100質量部に対して、屈折率が1.29〜1.49の油剤20〜200質量部を含む請求項5に記載の外用剤。
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-
2015
- 2015-09-30 JP JP2015195106A patent/JP2017066306A/ja active Pending
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