JP2017064794A - 線材用銅 - Google Patents
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Abstract
Description
多段圧延機を用い、ディスケーラの配置の有無、ショットブラスト処理の有無、ノズルからの潤滑剤の流量などの製造条件を変更して、種々の線材用銅を製造した。また、製造した線材用銅それぞれについて評価を行なった。
図1〜4は、本発明の実施の形態に用いた多段圧延機を説明するための図である。多段圧延機Mは、カバー3内に、一対の圧延ロール2を有する複数のスタンド1を備える。また、この多段圧延機Mには、連続鋳造機(図示せず)から製出される銅鋳塊Cを供給する供給口31と、この銅鋳塊Cを圧延ロール2により連続的に圧延して得られた線材用銅Wを送出する送出口32とがあり、送出口32から送出された線材用銅Wは、巻取機(図示せず)により巻き取られるようになっている。
製造条件は、表1に記載する各種条件とした。以下、各種条件について詳しく説明する。
ディスケーラは、スタンド間に配置され、上流側の圧延ロールにより圧延された圧延材R(図2〜4を参照)の表面に潤滑剤を高圧で吹き付けて、圧延材表面の酸化銅を除去する装置である。ここで、ディスケーラは、圧延材に潤滑剤を吹き付けるものであり、圧延ロールに潤滑剤を吹き付ける上述のノズルとは異なる。表1中、『ディスケーラの配置』の欄おいて、「位置(st)」の欄は、ディスケーラの配置の有無とその位置、「圧力(MPa)」の欄は、ディスケーラから吹き付ける潤滑剤の圧力をそれぞれ表す。「位置(st)」の”a‐c”の欄に○印がある場合、スタンド1aと1b、1bと1c、及び1cと1dの間の計3箇所にディスケーラを配置したことを示す。他方、「位置(st)」の”f‐l”の欄に○印がある場合、スタンド1fと1g、1gと1h、1hと1i、1iと1j、1jと1k、1kと1l、及び1lと1mの間の計7箇所にディスケーラを配置したことを示す。なお、「位置(st)」の欄が空欄の場合、ディスケーラを配置しなかったことを示す。また、「圧力(MPa)」の欄の○印は、その圧力値で潤滑剤を吹き付けたことを示す。
ショットブラスト処理は、圧延ロール2の表面に投射材を衝突させ、圧延ロール表面に凹凸を形成する処理である。表1中、『ショットブラスト処理の有無』の欄において、「位置(st)」の欄は、圧延ロール表面のショットブラスト処理の有無とその位置、「粒径(mm)」の欄は、ショットブラスト処理する際に使用した投射材の粒径をそれぞれ表す。「位置(st)」の”a‐h”の欄に○印がある場合、圧延ロール2a〜2hのみ表面にショットブラスト処理を施したことを示す。次に、「位置(st)」の”a‐l”の欄に○印がある場合、圧延ロール2a〜2lのみ表面にショットブラスト処理を施したことを示す。次に、「位置(st)」の”a‐n”の欄に○印がある場合、圧延ロール2a〜2n、つまり圧延ロール2の全ての表面にショットブラスト処理を施したことを示す。なお、「位置(st)」の欄が空欄の場合、いずれの圧延ロールも表面にショットブラスト処理が施されていないことを示す。また、「粒径(mm)」の欄の○印は、その粒径の投射材を使用したことを示す。なお、ここでは投射材にスチールショットを利用した。
条件No.1を除いて、圧延ロール2の周方向に複数のノズルN1〜N3を配置した。表1中、『ノズルからの潤滑剤の流量』の欄において、「ノズル軸の角度(°)」の欄は、圧延ロール表面に対する各ノズルの向き、「出口部分における流量(L/min)」の欄は、複数のノズルのうち、圧延ロールの出口部分に潤滑剤を吹き付けるように設けられたノズルにおける潤滑剤の流量をそれぞれ表す。「ノズル軸の角度(°)」の”90”の欄に○印がある場合、各ノズルを、ノズル軸が圧延ロール表面の接線方向に一致するように設置したことを示す(図3を参照)。このとき、各ノズルN1〜N3の噴射口の径は圧延ロール毎に異なるがいずれも3.4〜5.2mmで同じであり、各ノズルN1〜N3における潤滑剤の流量はいずれも約32〜50L/minであった。また、ノズル軸が圧延ロール表面の接線方向に一致するように設けたことで、圧延ロール表面に付着した銅を削ぎ落とし易く、圧延ロールに対する洗浄効果の向上が期待できる。
表1に記載のNo.1〜No.10の各条件で線材用銅を5ton(5000kg)製造し、各条件にて製造した線材用銅をそれぞれ試料No.1-1〜No.1-10とした。そして、各試料No.1-1〜No.1-10について、任意の3箇所の断面を観察し、表面近傍に存在する粗大な酸化銅粒子を計測した。
実施例1と同様にして、表1に記載のNo.1、No.2、No.9の各条件で線材用銅を製造し、各条件にて製造した線材用銅をそれぞれ試料No.2-1〜No.2-4とした。但し、No.2-1及びNo.2-2は、同じ条件(No.1)とした。また、実施例1と同様にして、各試料No.2-1〜No.2-4について、任意の3箇所の断面を観察し、表面近傍に存在する最大径10μm以上の酸化銅粒子の平均個数及び最大個数を計測した。その結果を表3に示す。
次に、各試料No.2-1〜No.2-4について、捻回試験を実施し、捻回試験により発生した銅粉の発生量を測定した。
1,1a〜1n スタンド 2,2a〜2n 圧延ロール
3 カバー 31 供給口 32 送出口
N,N1〜N3 ノズル
C 銅鋳塊 R 圧延材 W 線材用銅 S 試験片
[付記]
線材用銅として、以下の構成が挙げられる。
[付記1]
銅鋳塊を連続圧延して製造された線材用銅であって、任意の3箇所の断面を観察したとき、表面から100μm以内の領域に存在する最大径10μm以上の酸化銅粒子が平均15個以下である線材用銅。
[付記2]
任意の3箇所のうち、前記最大径10μm以上の酸化銅粒子が最も多い箇所において、最大径10μm以上の酸化銅粒子が最大20個以下である付記1に記載の線材用銅。
[付記3]
任意の3箇所全てにおいて、前記最大径10μm以上の酸化銅粒子が15個以下である付記1に記載の線材用銅。
[付記4]
前記線材用銅は、捻回試験による銅粉発生量が15mg以下(但し15mgを除く)である付記1から付記3のいずれか1つに記載の線材用銅。
[付記5]
前記線材用銅は、エナメル被覆銅線に用いられる付記1から付記4のいずれか1つに記載の線材用銅。
Claims (5)
- 銅鋳塊を連続圧延して製造された線材用銅であって、任意の3箇所の断面を観察したとき、表面から100μm以内の領域に存在する最大径10μm以上の酸化銅粒子が平均15個以下である線材用銅。
- 任意の3箇所のうち、前記最大径10μm以上の酸化銅粒子が最も多い箇所において、最大径10μm以上の酸化銅粒子が最大20個以下である請求項1に記載の線材用銅。
- 任意の3箇所全てにおいて、前記最大径10μm以上の酸化銅粒子が15個以下である請求項1に記載の線材用銅。
- 前記線材用銅は、捻回試験による銅粉発生量が15mg以下(但し15mgを除く)である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の線材用銅。
- 前記線材用銅は、エナメル被覆銅線に用いられる請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の線材用銅。
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CN109482642A (zh) * | 2018-12-14 | 2019-03-19 | 南京钢铁股份有限公司 | 一种生产特殊钢线材用轧辊轧槽掉块在线检查确认方法 |
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JP2007050440A (ja) * | 2005-08-19 | 2007-03-01 | Mitsubishi Materials Corp | 銅線の製造方法および銅線の製造装置 |
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