JP2017064047A - 洗面台 - Google Patents

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Abstract

【課題】手動で容易に洗面ボウルの高さ位置を変更可能で、かつ、車椅子の使用時に障害とならない洗面ボウルの支持構造を備えた洗面台を提供する。
【解決手段】支持部材2の固定ブラケット8を洗面ボウル1の後方壁面に固定し、洗面ボウル1の下面に固定された移動ブラケット9のスライド脚部92が、固定ブラケット8の移動ブラケット支持部82に沿うように配置するとともに、移動ブラケット支持部82に設けられたスライドレール部83に、スライド脚部92から突設する支持軸93をスライド可能に支持させて、支持軸93をスライドレール部83に沿ってスライドさせて、スライドレール部83の上下方向に平行に設けられた3つ傾斜レール部83a〜83cのいずれかの下端に設けられた軸位置決め部83fに嵌め込んで、洗面ボウル固定部91に固定された洗面ボウル1を異なる高さ位置で固定できるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、洗面ボウルの高さ位置を居住者に適合した高さ位置に調整可能で、高齢者や車椅子を利用する居住者が住居するマンションや住宅などへの設置が好適である洗面台に関する。
洗面台は、注文時点で高さを選択し工場出荷段階で設置高さの決まっているものや、壁付け式で当初設置のための工事の時点で高さを決めて固定するものが一般的である。
すなわち、床面から洗面ボウルの上面までの高さは動かせないようになっている。
したがって、体格や、身体能力の異なる利用者に入れ代わり時には、利用者に合わせた高さの変更しようとすると、洗面台そのものを交換する、あるいは、リフォーム工事をしなければならない。
この問題を解決する洗面台として、洗面ボウル部分を電動式や空圧式などの昇降手段によって昇降できるようにした洗面台がある(特許文献1,2参照)が、高価な昇降機構を設けなければならないため、あまり普及していない。
そこで、洗面台の両側下面部に取着され、高さ調整溝が設けられた一対の移動ブラケットと、両側に配置された支持パネルに取着され、高さ調整溝が摺接係合される支軸を突設した一対の固定ブラケットとを組付けし、高さ調整溝を、複数のセット溝とこれらに連通する昇降溝とで形成し、昇降溝を介して洗面台を任意のセット溝にセット可能に構成することで、洗面ボウル部分を昇降させるようにした手動昇降式洗面台が提案されている(特許文献3)。
すなわち、この手動昇降式洗面台は、一人の作業者が洗面台の前側に立って、洗面台を前方に引出し操作し持ち上げた状態で、昇降溝のセット溝側の周面を支軸に沿わせて摺接係合させながら上昇または下降移動することにより、移動開始の起点となるセット溝位置から隣設するセット溝への挿入位置で摺接係合が解かれ、また、そのまま押し込み操作するだけで高さ調整セットが行える。したがって、使用者の状態に応じて、洗面ボウルの高さ位置を短時間で変更することができるとともに、大掛かりな昇降手段を設けることなく低コスト化できる。
特許第3839275号公報 特開2000−118967号公報 登録実用新案第3192588号公報
しかし、上記手動昇降式洗面台の場合、以下のような問題がある。
(1)洗面ボウルの幅方向両側に設けられた支持パネルに固定ブラケットを固定するようになっているため、支持パネルが存在しない場合には、適用できない。
(2)片側のブラケットに溝を2組形成して、前後2点で支持しているため、奥行きが必要であり、やはり支持パネルが必須となる。
(3)スライド溝を上段側と下段側で長さを変えていることにより、昇降操作の際に何処まで引けばよいかが作業者に分かりにくいため、作業性が悪い。
本発明は、このような問題点に鑑みて、手動で容易に洗面ボウルの高さ位置を変更可能で、かつ、車椅子での使用時に障害とならないような洗面ボウルの支持構造を備えた洗面台を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明にかかる洗面台(以下、「本発明の洗面台」と記す)は、洗面ボウルが、支持部材を介して昇降可能に支持されている洗面台において、前記支持部材は、前記洗面ボウル後方の壁面に固定される固定ブラケットと、前記洗面ボウルを支持するように取り付けられる移動ブラケットを備え、前記固定ブラケットは、壁面固定部と移動ブラケット支持部を有し、前記移動ブラケットが、洗面ボウル固定部と、洗面ボウル固定部から下方に延出し、前記移動ブラケット支持部に沿って上下方向にスライド可能なスライド脚部と、このスライド脚部の上下方向の中間位置から突設された洗面ボウルの支持軸を有し、前記移動ブラケット支持部が、前記支持軸がスライド可能に嵌り込む孔状または溝状をした1つのスライドレール部を有し、このスライドレール部は、移動ブラケット支持部の上下方向に間隔を開けて設けられ、それぞれ前記壁面方向に下り勾配を有する複数の傾斜レール部と、上下の傾斜レール部間を連絡する連絡レール部を備えていることを特徴としている。
本発明の洗面台は、前記スライド脚部の支持軸からスライド脚部下端までの長さが、洗面ボウル昇降時に前記支持軸を中心にして洗面ボウルが回転しようとしたとき、スライド脚部下端が前記壁面または壁面固定部に当接し、それ以上の回転を防止できる長さに形成されている構成とすることが好ましい。
すなわち、昇降作業中に、洗面ボウルの重みで、洗面ボウルの前端側が下方に下がるように移動ブラケットおよび洗面ボウルが支持軸を中心にして回転しようとしても、スライド脚部の下端部が壁面または固定ブラケットの壁面固定部に当接するため、大きく傾くことが防止でき、安全に高さ変更作業を行うことができる。
また、本発明の洗面台は、各傾斜レール部を、下端に前記支持軸の位置決め支持部を有し、各位置決め支持部が前記壁面に平行な1つの仮想面上に並ぶように設け、スライド脚部を、支持軸が位置決め支持部に嵌り込んだ状態で、スライド脚部の少なくとも一部が壁面固定部に当接するように設けることが好ましい。
すなわち、移動ブラケットが、固定ブラケットに2点以上で接触した状態で位置決めされるため、各高さ位置で安定した固定状態とすることができる。
本発明の洗面台は、スライド脚部が、支持軸を位置決め支持部に支持させた状態で、移動ブラケット支持部に設けられた締結具の締結軸が挿通可能な通孔およびスライドレール部のいずれかに一致する位置に締結具の締結軸が挿通可能な通孔を備えていることが好ましい。
すなわち、スライド脚部に設けられた通孔、および、移動ブラケット支持部に設けられた通孔あるいはスライドレール部に、ボルトなどの締結具の締結軸を挿通し、ナットなどを締めこむことによって、固定ブラケットと移動ブラケットを同時に締結固定することができ、地震などで、洗面ボウルに上下方向の力が不意にかかっても、洗面ボウルが移動することを防止できる。
また、上記締結具は、洗面台を構成する他の部材の固定手段を兼ねているようにしてもよい。
すなわち、洗面台の他の部材を固定する作業と同時に移動ブラケットの固定ブラケットへの固定作業ができ、作業性がよい。
上記他の部材としては、特に限定されないが、例えば、洗面ボウル下を覆う配管カバーが挙げられる。
本発明の洗面台は、各傾斜レール部の傾斜方向の長さが同じで、連絡レール部が、傾斜レール部の傾斜方向の中間位置で、傾斜レール部と傾斜レール部を連絡させるように設けられていることが好ましい。
すなわち、傾斜レール部の傾斜方向の長さが全て共通のため、同じだけの前後スライド量で前方に引き出すと上下操作に移行でき、作業が標準化される。したがって、間違った傾斜レール部に支持軸をはめ込みにくく、洗面ボウルの高さ位置を間違って固定しにくくなる。
本発明の洗面台は、支持部材が、洗面ボウルの幅方向の両側に設けられていることが好ましい。
すなわち、先面ボウルをバランスよく平行に上下させることができるとともに、洗面ボウル下の幅方向中央に車椅子を入り込ませるときに、支持部材が障害にならない。
したがって、車椅子に乗った人の体を水洗などに近寄りやすくすることができる。
本発明の洗面台において、洗面ボウルの材質は、特に限定されず、例えば、人造大理石、陶器、ステンレス鋼などの金属材料やこれらの複合材料が挙げられる。
また、固定ブラケットおよび移動ブラケットの材質は、特に限定されないが、ステンレス鋼、メッキ鋼などの鋼や、樹脂成形品が挙げられる。
本発明の洗面台は、上記のように、洗面ボウルが、支持部材を介して昇降可能に支持されている洗面台において、前記支持部材は、前記洗面ボウル後方の壁面に固定される固定ブラケットと、前記洗面ボウルを支持するように取り付けられる移動ブラケットを備え、前記固定ブラケットは、壁面固定部と移動ブラケット支持部を有し、前記移動ブラケットが、洗面ボウル固定部と、洗面ボウル固定部から下方に延出し、前記移動ブラケット支持部に沿って上下方向にスライド可能なスライド脚部と、このスライド脚部の上下方向の中間位置から突設された洗面ボウルの支持軸を有し、前記移動ブラケット支持部が、前記支持軸がスライド可能に嵌り込む孔状または溝状をした1つのスライドレール部を有し、このスライドレール部は、移動ブラケット支持部の上下方向に間隔を開けて設けられ、それぞれ前記壁面方向に下り勾配を有する複数の傾斜レール部と、上下の傾斜レール部間を連絡する連絡レール部を備えているので、移動ブラケットの支持軸をスライドレール部の傾斜レール部に沿ってスライドさせるとともに、連絡レール部を介して他の傾斜レール部に入り込ませて、支持軸をその傾斜レール部の傾斜下端に設けられた位置決め支持部までスライド移動させることによって、洗面ボウルの高さ位置を選択的に変更することができる。
しかも、固定ブラケットが、洗面ボウル後方の壁面に固定されて、支持パネルが不要になるとともに、スライドレール部が1つであるので、固定ブラケットの奥行き方向の幅を短くして、上記壁面からの突出長さを小さく抑えることができる。
したがって、洗面ボウル下に車椅子が入り込む十分なスペースを確保することができる。
本発明の洗面台の1つの実施の形態をあらわし、その取り付け状態を説明する側面図である。 図1の洗面台の上部配管カバーの固定ねじを取り外した状態の正面図である。 図1の洗面台の洗面ボウル部分を左側斜め下方からみた斜視図である。 図1の洗面台の洗面ボウル部分を右側斜め下方からみた斜視図である。 図1の洗面台の洗面ボウルの取り付け状態を説明する正面方向からみた断面図である。 図1の洗面台の洗面ボウルを1段目の高さ位置にセットした状態を説明する側面断面図である。 図1の洗面台の洗面ボウルを2段目の高さ位置にセットした状態を説明する側面断面図である。 図1の洗面台の洗面ボウルを2段目の高さ位置から、3段目の高さ位置にセットする途中の状態を説明する側面断面図である。 図1の洗面台の洗面ボウルを3段目の高さ位置にセットした状態を説明する側面断面図である。 図1の洗面台の固定ブラケットと移動ブラケットの固定ボルトによる固定状態を説明する図であって、同図(a)は洗面ボウルを1段目の高さ位置に固定した状態の固定ブラケットと移動ブラケットの位置関係を説明する図、同図(b)は洗面ボウルを2段目の高さ位置に固定した状態の固定ブラケットと移動ブラケットの位置関係を説明する図、同図(c)は洗面ボウルを1段目の高さ位置に固定した状態の固定ブラケットと移動ブラケットの位置関係を説明する図である。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2は、本発明の洗面台の第1の実施の形態を示している。
図1および図2に示すように、この洗面台Aは、洗面ボウル1と、支持部材2と、上部配管カバー3と、下部配管カバー4を備えている。
洗面ボウル1は、人工大理石やステンレス鋼で形成されていて、図3に示すように、
底面側の幅方向両側に後述する洗面ボウル固定部91が嵌り込む位置決め凹部11が設けられている。
支持部材2は、図4、図5に示すように、洗面ボウル1の幅方向の左右にそれぞれ設けられていて、固定ブラケット8と、移動ブラケット9を備えている。
固定ブラケット8および移動ブラケット9は、それぞれステンレス鋼、亜鉛メッキ鋼、エンジニアリングプラスチックなどで形成されている。
固定ブラケット8は、図5〜図10に示すように、壁面固定部81と、移動ブラケット支持部82を備えている。
壁面固定部81は、平板状をしていて、洗面ボウル1の後壁が対面する壁面を構成する洗面室などの壁パネルPに図5に示すように、固定ねじ81aで固定されている。
すなわち、固定ねじ81aは、壁面固定部81および壁パネルPを貫通し、壁パネルPの背面側に設けられた合板製の補強板Xにねじ込まれることによって、固定ねじ81aの頭と壁パネルPとの間で壁面固定部81を挟み込んでいる。
移動ブラケット支持部82は、壁面固定部81が壁パネルP表面に固定されることによって長手方向が垂直方向に短手方向が水平方向になるように、壁面固定部81に直交するようにパネルPから立ち上がった状態になっている。
また、移動ブラケット支持部82は、スライドレール部83および第1通孔84を備えている。
スライドレール部83は、レール孔であって、図10に示すように、第1傾斜レール部83a、第2傾斜レール部83b、第3傾斜レール部83cと、第1連絡レール部83dと、第2連絡レール部83eを備えている。
各傾斜レール部83a〜83cは、等間隔で設けられていて、上記壁パネルP側に向って、下方に平行に傾斜し、各傾斜下端に、壁パネルPに平行な軸位置決め部83fが下方に連続するように設けられている。
また、各軸位置決め部83fは、壁パネルPに平行な同一面内に配置されるように設けられている。
上端の第1傾斜レール部83aと、中央の第2傾斜レール部83bは、傾斜方向の長さが同じになっているとともに、第1傾斜レール部83aの上端と、第2傾斜レール部83bの中間位置が、第1連絡レール部83dを介して連通状態となっている。
下端の第3傾斜レール部83cは、その傾斜方向の上端位置が第1連絡レール部83d下端位置と同じ面内になるように設けられるとともに、第3傾斜レール部83cの傾斜方向上端と、第2傾斜レール部83bの傾斜方向上端が第2連絡レール部83eを介して連通している。
第1通孔84は、第2傾斜レール部83bの上端を通る壁パネルPに平行な線分と、第3傾斜レール部83cを通る壁パネルPと直交する線分との交点付近に穿設されている。
移動ブラケット9は、図5〜図10に示すように、洗面ボウル固定部91と、スライド脚部92を備えている。
洗面ボウル固定部91は、図3に示すように、洗面ボウル1の位置決め凹部11に嵌り込みねじ固定されている。
スライド脚部92は、洗面ボウル固定部91の壁パネルP側の端部から下方に移動ブラケット支持部82と略同じ幅で延出していて、固定ブラケット8の移動ブラケット支持部82に沿ってスライド可能に支持されるとともに、支持軸93と、第2通孔94を備えている。
また、スライド脚部92は、後述する支持軸93がいずれかの軸位置決め部83fに嵌り込んだ状態で、その壁パネルP側の側面の一部が必ず壁固定部81に接するとともに、支持軸93から下端までの長さが、支持軸93が第1傾斜レール部83aあるいは第2傾斜レール部83bの傾斜方向上端に位置し、支持軸93を中心に洗面ボウル1の前端が下方に下がるように回転しようとしたとき、スライド脚部92の下端が、壁面固定部81または壁パネルPに当接して回転が阻止できる長さになっている。
支持軸93は、スライドレール部83を貫通するように設けられていて、スライドレール部83の壁面にガイドされてスライドするようになっている。
第2通孔94は、図10(a)に示すように、支持軸93が、第3傾斜レール部83cの軸位置決め部83fに嵌り込んだとき、第1通孔84と一致し、図10(b)に示すように、支持軸93が第3傾斜レール部83cの軸位置決め部83fに嵌り込んだとき、第2傾斜レール部83bの上端で第2傾斜レール部83b内を臨む位置になり、図10(d)に示すように、支持軸93が第3傾斜レール部83cの軸位置決め部83fに嵌り込んだとき、第1傾斜レール部83aの上端で第1傾斜レール部83a内を臨む位置となるように設けられている。
すなわち、図10(a)に示すように、支持軸93が第3傾斜レール部83cの軸位置決め部83fに嵌り込んだとき、一致した第1通孔84および第2通孔94に締結具としての固定ボルト95を挿通するとともに、固定ボルト95の先端からナットを締め込んで、固定ボルト95の頭部とナットによって移動ブラケット支持部82とスライド脚部92とを挟み込んで、洗面ボウル1を、支持軸93が第3傾斜レール部83cの軸位置決め部83fに嵌り込んだ最も低い第1固定位置にしっかりと固定できる。
また、図10(b)に示すように、支持軸93が第2傾斜レール部83bの軸位置決め部83fに嵌り込んだとき、第2傾斜レール部83bの上端部および第2通孔94に固定ボルト95を挿通するとともに、固定ボルト95の先端からナットを締め込んで、固定ボルト95の頭部とナットによって移動ブラケット支持部82とスライド脚部92とを挟み込んで、洗面ボウル1を、支持軸93が第2傾斜レール部83bの軸位置決め部83fに嵌り込んだ中間高さの第2固定位置にしっかりと固定できる。
そして、図10(d)に示すように、支持軸93が第1傾斜レール部83aの軸位置決め部83fに嵌り込んだとき、第1傾斜レール部83aの上端部および第2通孔94に固定ボルト95を挿通するとともに、固定ボルト95の先端からナットを締め込んで、固定ボルト95の頭部とナットによって移動ブラケット支持部82とスライド脚部92とを挟み込んで、洗面ボウル1を、支持軸93が第1傾斜レール部83aの軸位置決め部83fに嵌り込んだ最も高い第3固定位置にしっかりと固定できる。
この洗面台Aは、洗面ボウル1の下方で壁パネルPに沿うように配置される止水栓、給水配管、排水配管などの配管材や、電器温水器や、電源コンセントなどを覆う樹脂成形品である下部配管カバー4と上部配管カバー3を備えている。
下部配管カバー4は、下端側より上端部が洗面ボウル1の前方側に張り出す側面形状をし、横断面が略コ字形をしていて、洗面ボウル下に配管された給水管、排水管,電機給湯器、コンセントなどを壁パネルPとの間で覆うように床面に設置されている。
上部配管カバー3は、下部配管カバー4の上端部を囲繞する大きさをした横断面が略コ字形をしていて、上端が洗面ボウル1の下端に沿うように切り欠かれた形状をしている。
そして、上部配管カバー3は、固定部材5および支持部材2を介して壁パネルPに支持固定されている。
すなわち、固定部材5は、一端が固定ボルト95を介して支持部材2に固定されていて、他端面にねじ穴(図示せず)が設けられている。
一方、上部配管カバー3は、図1、図2、図5に示すように、上端が洗面ボウル1の下端に沿うように配置したとき、ねじ通孔31が上記ねじ穴と一致して、図2に2点鎖線で示す固定ねじ32を図1に示すように、ねじ通孔31を介して前記ねじ穴にねじ込むことによって、上部配管カバー3の下端部が洗面ボウル1の高さ位置に応じた重なり幅で下部配管カバー4の上端部に重なった状態で支持固定されるようになっている。
この洗面台Aは、上記のようになっており、以下のようにして、洗面ボウル1の高さ位置を変更することができる。
〔下段側にある洗面ボウル1を上段に上げる場合〕
(1)固定ねじ32を取り外して、上部配管カバー3を取り除く。
(2)必要に応じて、下部配管カバー4を取り除く。
(3)固定ボルト95を取り除き、固定部材5を取り外して、支持軸93をスライド可能にする。
(4)洗面ボウル1の幅方向両側を持ちながら、洗面ボウル1を支持軸93が軸位置決め部83fから外れるように壁パネルPにほぼ沿わせながら上方に持ち上げる。
(5)洗面ボウル1を持ち上げながら、図10(c)に示すように、支持軸93が上段の第1傾斜レール部83a(第2傾斜レール部83b)の傾斜方向上端に達するまで手前に引く。
すなわち、上記動作により、洗面ボウル1が最も下側(3段目)にセットされていた場合、支持軸93が第3傾斜レール部83cの傾斜方向上端から第2連絡レール部83eを通り、第2傾斜レール部83bの上端に達する。一方、洗面ボウル1が2段目に配置されていた場合、支持軸93が第2傾斜レール部83bの中間位置から第1連絡レール部83dに入り込み、第1連絡レール部83dを通り、第1傾斜レール部83aの上端に達する。
(6)持ち上げた状態を保ちながら少し壁パネルP側に洗面ボウル1を押した後、支持軸93が第1傾斜レール部83a(第2傾斜レール部83b)内に入り込んだら、洗面ボウル1をその後端がほぼ壁パネルPに接するまで押し込み、支持軸93を軸位置決め部83fにはめ込む。
(7)固定ボルト95により固定部材5を取り付けるとともに、支持軸93をスライド不可状態に移動ブラケット9を固定ブラケット8に固定する。
(8)下部配管カバー4が取り除かれている場合は、下部配管カバー4を所定位置にセットする。
(9)上部配管カバー3をその上端が取り付け固定ねじ32で固定する。
〔上段側にある洗面ボウル1を下段に降ろす場合〕
(1)固定ねじ32を取り外して、上部配管カバー3を取り除く。
(2)必要に応じて、下部配管カバー4を取り除く。
(3)固定ボルト95を取り除き、固定部材5を取り外して、支持軸93をスライド可能にする。
(4)洗面ボウル1の幅方向両側を持ちながら、洗面ボウル1を支持軸93が軸位置決め部83fから外れるように壁パネルPにほぼ沿わせながら上方に持ち上げる。
(5)洗面ボウル1を持ち上げながら、支持軸93が第1傾斜レール部83a(第2傾斜レール部83b)の傾斜方向上端に達するまで手前に引く。
(6)洗面ボウル1を下方に押し下げながら、洗面ボウル1の後端がほぼ壁パネルPに接するまで洗面ボウル1を壁パネルP側に押し込む。
すなわち、上記動作により、洗面ボウル1が3段目にセットされていた場合、支持軸93が第1傾斜レール部83aの傾斜方向上端から第1連絡レール部83dを通り、第2傾斜レール部83bの中間位置(第2連絡レール部○の下端)に達し、さらに、第2傾斜レール部83bの傾斜下端側に移動し、軸位置決め部83fにはめ込まれる。
(7)固定ボルト95により固定部材5を取り付けるとともに、支持軸93をスライド不可状態に移動ブラケット9を固定ブラケット8に固定する。
(8)下部配管カバー4が取り除かれている場合は、下部配管カバー4を所定位置にセットする。
(9)上部配管カバー3を取り付け固定ねじ32で固定する。
軸位置洗面ボウル1を少し上方に持ち上げ、支持軸93ながら、前方に引く。
この洗面台Aは、上記のようにようになっており、以下のような優れた効果を備えている。
(1)手動で洗面ボウル1の高さ位置を使用状況に応じて容易に変更することができる。
(2)洗面台Aの幅方向両側に支持部材2を支持する支持パネルを設けなくてもよいため、車椅子を洗面ボウル1の下側に臨ませる際に障害物がなく、介護施設などの洗面台として好適である。
(3)支持軸93から下端までの長さが、支持軸93が第1傾斜レール部83aあるいは第2傾斜レール部83bの傾斜方向上端に位置し、支持軸93を中心に洗面ボウル1の前端が下方に下がるように回転しようとしたとき、スライド脚部92の下端が、壁面固定部81または壁パネルPに当接して回転が阻止できる長さになっているので、洗面ボウル1の昇降作業を安全に行える。
(4)支持軸93によって支持するだけでなく、固定ボルト95によって移動ブラケット9を固定ブラケット8に固定するようにしたので、地震などで、洗面ボウル1を上下させるような大きな力が加わっても、洗面ボウル1をしっかりとした固定状態に保つことができる。
(5)固定ボルト95が、固定部材5の固定にも用いられているので、部品点数を少なくすることができる。
(6)支持軸93が軸位置決め部83fに嵌り込んだ状態で、必ずスライド脚部92の壁パネルP側の面の少なくとも一部が、壁面固定部81に接触するため、支持軸93と、スライド脚部92の壁パネルP側の面の少なくとも一部との2点接触以上となるため、固定ボルト95がなくても、洗面ボウル1を安定した支持状態とすることができる。
本発明の洗面台は、上記の実施の形態に限定されない。上記実施の形態では、スライドレール部が孔であったが、例えば、断面略T字形をした溝であっても構わない。すなわち、スライドレール部を断面略T字形をした溝とした場合、支持軸の頭を溝に嵌り込む断面略T字形とすればよい。
上記の実施の形態では、上部配管カバーと下部配管カバーを備えていたが、上部配管カバーのみで、カバーと床面の間に隙間が設けられていても構わないし、配管カバーは無くても構わない。
また、上記の実施の形態では、洗面ボウルの高さ調整が3段階であったが、2段階でも4段階以上でも構わない。
A 洗面台
1 洗面ボウル
11 位置決め凹部
2 支持部材
3 上部配管カバー
31 ねじ通孔
32 固定ねじ
4 下部配管カバー
5 固定部材
8 固定ブラケット
81 壁面固定部
81a 固定ねじ
82 移動ブラケット支持部
83 スライドレール部
83a 第1傾斜レール部
83b 第2傾斜レール部
83c 第3傾斜レール部
83d 第1連絡レール部
83e 第2連絡レール部
83f 軸位置決め部
84 第1通孔
9 移動ブラケット
91 洗面ボウル固定部
92 スライド脚部
93 支持軸
94 第2通孔
95 固定ボルト(締結具)
F 床面
P 壁パネル(壁面)
X 補強板

Claims (5)

  1. 洗面ボウルが、支持部材を介して昇降可能に支持されている洗面台において、
    前記支持部材は、前記洗面ボウル後方の壁面に固定される固定ブラケットと、前記洗面ボウルを支持するように取り付けられる移動ブラケットを備え、
    前記固定ブラケットは、壁面固定部と移動ブラケット支持部を有し、
    前記移動ブラケットが、洗面ボウル固定部と、洗面ボウル固定部から下方に延出し、前記移動ブラケット支持部に沿って上下方向にスライド可能なスライド脚部と、このスライド脚部の上下方向の中間位置から突設された洗面ボウルの支持軸を有し、
    前記移動ブラケット支持部が、前記支持軸がスライド可能に嵌り込む孔状または溝状をした1つのスライドレール部を有し、
    このスライドレール部は、移動ブラケット支持部の上下方向に間隔を開けて設けられ、それぞれ前記壁面方向に下り勾配を有する複数の傾斜レール部と、
    上下の傾斜レール部間を連絡する連絡レール部を備えていることを特徴とする洗面台
  2. 前記スライド脚部の支持軸からスライド脚部下端までの長さが、洗面ボウル昇降時に前記支持軸を中心にして洗面ボウルが回転しようとしたとき、スライド脚部下端が前記壁面または壁面固定部に当接し、それ以上の回転を防止できる長さに形成されている請求項1に記載の洗面台。
  3. 各傾斜レール部は、下端に前記支持軸の位置決め支持部を有し、各位置決め支持部が前記壁面に平行な1つの仮想面上に並ぶように設けられていて、スライド脚部は、支持軸が位置決め支持部に嵌り込んだ状態で、スライド脚部の少なくとも一部が壁面固定部に当接するように設けられている請求項1または請求項2に記載の洗面台。
  4. 移動ブラケットが、1つの壁面に平行な面内で上下方向に並ぶ2つ以上の支持軸を備え、固定ブラケットが、前記上下方向に並ぶ支持軸より多い本数の傾斜レール部を備えている請求項1〜請求項3のいずれかに記載の洗面台。
  5. スライド脚部が、支持軸を位置決め支持部に支持させた状態で、移動ブラケット支持部に設けられた締結具の締結軸が挿通可能な通孔およびスライドレール部のいずれかに一致する位置に締結具の締結軸が挿通可能な通孔を備えている請求項1〜請求項4のいずれかに記載の洗面台。
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