JP6628202B1 - カウンタ設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】壁面にカウンタが取り付けられた構造において、強度を向上することができるカウンタ設備を提供する。【解決手段】カウンタ設備1は、カウンタ2と、構造体3と、を備える。カウンタ2は、水平面に沿う設置面X1に対して間隔をおいて上方に配置され、壁面X2に取り付けられる。構造体3は、カウンタ2と設置面X1との間に配置され、設置面X1上でカウンタ2を支える。【選択図】図1

Description

本発明は、カウンタ設備に関する。
特許文献1には、従来のカウンタ設備が開示されている。この特許文献1に記載のキッチンカウンターは、キッチンの壁面に沿うように、当該壁面に固定される。この特許文献1に記載のキッチンカウンターは、床面に対し、スペースを介して上方に配置されている。
特開2015−92943号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のキッチンカウンターでは、壁面との接合部分でのみ支えられているため、強度の面で不安がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、壁面にカウンタが取り付けられた構造において、強度を向上することができるカウンタ設備を提供することにある。
本発明に係る一態様のカウンタ設備は、水平面に沿う設置面に対して間隔をおいて上方に配置され、壁面に取り付けられたカウンタと、前記カウンタと前記設置面との間に配置され、前記設置面上で前記カウンタを支える構造体と、を備える。前記カウンタは水受け部を有する。前記構造体は、前記壁面に沿うように配置された後面と、前記後面に対して間隔をおいて前方に位置する前面と、を持つ本体と、平面視において前記前面と前記後面との間に配置され、前記水受け部に通じる排水配管と、を有する。前記構造体の前記前面は、前記壁面に直交する方向において、前記カウンタの前端よりも前記壁面側に位置している。前記前面と前記後面との間の寸法は、前記水受け部の前後方向の寸法の1/2以下である。前記構造体の前記本体は、前記設置面から上方に離れた位置において前記壁面に接触し、上下方向に略平行な長手方向を有する縦桟と、前記壁面から離れた位置のみに左右方向に間隔をおいて配置され、かつ互いに略平行である複数の脚本体と、を有する。
本発明の上記態様のカウンタ設備によれば、壁面にカウンタが取り付けられた構造において、強度を向上することができる、という利点がある。
図1は、本発明の一実施形態に係るカウンタ設備の斜視図である。 図2Aは、同上のカウンタ設備の分解斜視図である。図2Bは、図2AにおけるA部分拡大図である。 図3は、同上の水受け部での鉛直断面図である。 図4は、同上の本体の斜視図である。 図5は、同上のカウンタ設備の製造方法における第一工程を説明する斜視図である。 図6は、同上のカウンタ設備の製造方法における第二工程を説明する斜視図である。 図7は、同上のカウンタ設備の製造方法における第三工程においてケースを設置することを説明する斜視図である。 図8は、同上のカウンタ設備の製造方法における第三工程においてワークトップを設置することを説明する斜視図である。 図9は、同上のカウンタ設備の製造方法において、構造体に覆い壁を取り付けることを説明する斜視図である。 図10は、同上のカウンタ設備の製造方法において、キャビネット及び食器洗浄機を設置することを説明する斜視図である。 図11Aは、変形例1に係る取付け具の拡大斜視図である。図11Bは、変形例1に係る取付け具の分解斜視図である。 図12は、変形例2に係る高さ調整部の斜視図である。
(1)実施形態
(1.1)概要
本実施形態に係るカウンタ設備1は、図1に示すように、カウンタ2と、構造体3と、を備える。カウンタ2は、水平面に沿う設置面X1に対し、間隔をおいて上方に配置され、壁面X2に取り付けられる。構造体3は、カウンタ2と設置面X1との間に配置され、設置面X1の上でカウンタ2を支える。
本開示でいう「設置面X1」は、構造体3が設置される面であり、本実施形態では、床面である。ただし、設置面X1は、床面に限らず、例えば、カーペットの上面、土間の上面、タイルの上面、ガラス面の上面等であってもよい。また、設置面X1は、平面に限らず、凹凸面であってもよい。
このため、本実施形態に係るカウンタ設備1によれば、壁面X2にカウンタ2が取り付けられ、壁面X2からカウンタ2が突出した構造を保ったまま、カウンタ2を構造体3で支えることができる。したがって、本実施形態のカウンタ設備1によれば、カウンタ2の強度を確保することができる。
(1.2)詳細
(1.2.1)全体構成
カウンタ設備1は、壁面X2に対して固定されたカウンタ2を有する設備である。本実施形態に係るカウンタ設備1は、給水栓11から供給された水を受ける部分を有し、受けた水を排水する機能を持つ排水設備である。本実施形態に係るカウンタ設備1は、キッチンに設置されるキッチン設備である。ただし、本開示に係るカウンタ設備1としては、キッチン設備に限らず、例えば、洗面台、手洗い台、流し台等であってもよいし、排水の機能はなくてもよい。
カウンタ設備1は、本実施形態では、主に、マンションのリビングキッチンに設置される。本実施形態に係るカウンタ設備1では、後述の「(1.2.3)構造体」で説明するように、排水配管5が取り付けられた構造体3を用いてカウンタ設備1を設置することから、配管を通すための孔を壁材等に開ける作業を減らすことができる。ただし、本開示では、カウンタ設備1は、マンションに限らず、例えば、戸建て住宅や非住宅施設に設置されてもよい。非住宅施設としては、例えば、店舗、集会場、工場等が挙げられる。また、本開示では、リビングキッチンに限らず、例えば、キッチン、リビング、ダイニング、ダイニングキッチン、脱衣所等であってもよい。
本実施形態に係るカウンタ設備1は、カウンタ2と、構造体3と、給水栓11と、を備える。
(1.2.2)カウンタ
カウンタ2は、上面に作業を行う面(作業面283)を含む部材である。本実施形態に係るカウンタ2では、作業面283で行う作業は、食材を切ることを含む料理である。カウンタ2は、本実施形態では、壁面X2に取り付けられている。ここで、本開示では、壁面X2に直交する方向を、「前後方向」として定義し、壁面X2に沿い、かつ水平面に沿う方向を「左右方向」として定義する。また、前後方向のうち、壁面X2からカウンタ2に向かう方向を「前方向」とし、その反対方向を「後方向」として定義する。
カウンタ2の前後方向の長さ(幅寸法という場合がある)は、左右方向の長さ(長さ寸法という場合がある)よりも短い。カウンタ2は、壁面X2に対し、後方向の端部において、左右方向の全長にわたって接合されており、いわゆる片持ち梁状に支えられている。要するに、本実施形態に係るカウンタ2は、フロート式カウンタである。本開示でいう「フロート式カウンタ」とは、下方にスペースがあり、一見すると浮いているように見えるカウンタ2を意味する。ここでいう「スペース」は、ユーザが作業中に座ることができる椅子(例えば、キッチンチェア又はカウンターチェア)が入る程度のスペースを意味する。
カウンタ2は、キッチンカウンタであり、図1に示すように、加熱調理機器21と、ケース26と、ワークトップ28と、水受け部22と、を備える。ここで、本開示でいう「キッチンカウンタ」とは、料理に用いられるカウンタ2であることを意味する。したがって、リビングの壁に取り付けられたカウンタ2であっても、水受け部22又は加熱調理器を有し、料理を行うことができるカウンタ2であれば、本開示でいう「キッチンカウンタ」に含まれる。
(1.2.2.1)加熱調理機器
加熱調理機器21は、加熱調理を行う機器である。本実施形態に係る加熱調理機器21は、いわゆるビルトインタイプの加熱調理器であり、より詳しくは、ドロップインタイプの加熱調理器である。加熱調理器としては、本実施形態では、IH(Induction Heating)調理器であるが、例えば、ガスこんろ、電気こんろ等であってもよい。また、本実施形態では、ビルトインタイプの加熱調理器であるが、本開示では、載置タイプのテーブルこんろであってもよい。
加熱調理器は、本実施形態では、後述のワークトップ28に形成された機器設置部281に設置され、例えば、操作部を有する加熱調理器の前面は、ケース26の前板271の開口面(不図示)から露出する。
(1.2.2.2)ケース
ケース26は、カウンタ2において、加熱調理機器21及び水受け部22を収める箱である。ケース26は、本実施形態では、図2に示すように、左右方向に並ぶ複数の箱体27で構成されている。複数の箱体27同士は、互いに固定されている。複数の箱体27同士の固定は、互いに固着体によって、直接的に固定されてもよいし、構造体3を介して互いに固定されてもよいし、壁面X2を介して互いに固定されてもよい。
各箱体27は、前板271、背板272、一対の側板273及び底板274を備えた箱状に形成されており、上面に開口面を有する。箱体27の開口面は、ワークトップ28で覆われる。本実施形態では、各箱体27は、壁面X2に対して取り付けられ、かつ構造体3に対して、載った状態で取り付けられている。これにより、各箱体27は、壁面X2に対して固定されている。
壁面X2に対する各箱体27の取付けは、例えば、背板272と壁面X2とを、固着体で留めることで実現してもよいし、ケース26の下面の後端部に取り付けられた桟木を、壁面X2に対して固着体で留めることで実現してもよい。ここで、本開示でいう「固着体」には、例えば、ねじ、木ねじ、ビス、釘、ピン、リベット、ボルト、鋲、かすがい、L字金具等の留め具のほか、接着材、両面テープ等の粘着層を持つ物も含まれる。
本開示に係るケース26では、複数の箱体27のうちの少なくとも一つの箱体27が、収納部であってもよい。収納部は、例えば、前後方向に沿って延びた一対のガイドレールと、一対のガイドレールに沿って移動する収納箱と、を備える。一対のガイドレールは、例えば、左右方向に離れて配置され、箱体27、構造体3又は壁面X2に対して取り付けられる。各ガイドレールは、例えば、二つのレールが前後方向に相互に可動するスライドレールであってもよい。
ケース26は、本実施形態では、複数の箱体27で構成されているが、例えば、前板、背板、一対の側板及び底板を備えた一つの箱体で構成されてもよいし、一つの箱体内を複数の仕切りで仕切ることで構成されてもよい。
(1.2.2.3)ワークトップ
ワークトップ28は、上面の少なくとも一部において作業面283を含む板状体である。ワークトップ28の上面は、本実施形態では、水平面に沿っている。ワークトップ28は、例えば、合成樹脂、人造大理石、ステンレス、天然石、集成材、無垢材、タイル等で形成される。ワークトップ28は、作業面283のほか、機器設置部281と、水受け部設置部282と、を備える。
機器設置部281は、加熱調理機器21が設置される部分である。機器設置部281は、本実施形態では、ワークトップ28の上面の一部に形成された開口面で構成される。本実施形態に係る加熱調理機器21は、上述の通り、ドロップインタイプの加熱調理器であり、機器設置部281に対し、上から落とし込まれることで設置される。機器設置部281は、本実施形態では、作業面283に対し、左右方向のうちの一方側に形成される。機器設置部281は、作業面283に対して隣接している。
本開示でいう機器設置部281は、加熱調理機器21が設置される部分であればよい。例えば、加熱調理機器21がテーブルこんろである場合、機器設置部281は、テーブルこんろを載せる台である。
水受け部設置部282は、水受け部22が設置される部分である。水受け部設置部282は、本実施形態では、ワークトップ28の上面の一部に形成された開口面である。ただし、ワークトップ28と水受け部22とが一体であってもよい。この場合、ワークトップ28と水受け部22との境界を水受け部設置部282とする。水受け部設置部282は、本実施形態では、作業面283に対し、左右方向のうちの機器設置部281側とは反対側に形成される。水受け部設置部282は、作業面283に対して隣接している。要するに、本実施形態では、作業面283は、機器設置部281と水受け部設置部282との間に形成されている。
ただし、本開示では、作業面283、機器設置部281及び水受け部設置部282の位置関係は、特に制限されない。本開示に係るワークトップ28では、例えば、左右方向に沿って、機器設置部281、水受け部設置部282及び作業面283の順に配置されてもよいし、水受け部22、機器設置部281及び作業面283の順に配置されてもよい。
(1.2.2.4)水受け部
水受け部22は、給水栓11(図1)から供給された水を受ける部分である。水受け部22は、本実施形態では、シンクである。本開示に係る水受け部22は、例えば、流し台用の水槽、洗面ボウル等であってもよい。水受け部22は、水受け部設置部282に設置されており、水受け部22の下部がワークトップ28の下面よりも下方向に突出している。水受け部22は、ケース26に収められ、設置面X1に対して上方に間隔をおいて配置されている。そして、水受け部22は、設置面X1上で、ケース26を介して構造体3によって支えられている。本実施形態に係る水受け部22は、図3に示すように、水受け部本体23と、排水容器24と、排水接続部25と、を備える。
水受け部本体23は、給水栓11から供給された水を受ける。水受け部本体23は、水受け部22の主体となる部分である。水受け部本体23は、本実施形態では合成樹脂から形成されるが、例えば、ステンレス、セラミック、陶器、ほうろう、大理石、人造大理石、天然石等から形成されてもよい。水受け部本体23は、前壁231、後壁232、一対の側壁233及び底壁234を備えた略箱状に形成されており、上面に開口面を有する。
排水容器24は、水受け部本体23の底壁234に設けられている。排水容器24は、上面に開口面を有する。排水容器24の開口面は、水受け部本体23の底壁234と面一に形成されている。排水容器24は、本実施形態では、水受け部本体23の底壁234に対し一体に形成されている。ただし、排水容器24は、水受け部本体23の底壁234に対して、一体である必要はなく、パッキンを介して取り付けられてもよい。
排水容器24の底壁241には、排水口242が形成されている。排水口242は、排水容器24の底壁241を上下方向に貫通する。水受け部本体23で受けられた水は、排水容器24に入り、排水口242を通って排水される。
排水接続部25は、排水口242と排水配管5とをつなぐ。排水接続部25は、本実施形態では、排水容器24の下面から下方向に突出し、かつ外面に雄ねじが形成された部分を持つバルブソケットである。バルブソケットの内部は、排水口242と通じている。
ただし、本開示では、排水接続部25は、排水配管5と排水口242とを接続できれば、バルブソケットに限らず、雄ねじが形成されていないソケットであってもよいし、排水口242に通じる短管であってもよい。
水受け部22は、ケース26に収められる。水受け部本体23の底壁234は、ケース26の底板274に載る。ケース26の底板274は構造体3によって支えられているため、水受け部22も構造体3によって支えられる。ケース26の底板274には、水受け部22の排水容器24及び排水接続部25を通す開口275が形成されている。したがって、排水容器24及び排水接続部25は、ケース26の底板274の下面から下方向に突出している。
(1.2.3)構造体
構造体3は、設置面X1とカウンタ2との間に配置される。構造体3の上面は、カウンタ2(詳しくは、ケース26)の下面に接触しており、カウンタ2に対して取り付けられている。要するに、構造体3は、設置面X1上で、カウンタ2を下から支えている。構造体3は、図2に示すように、本体4と、排水配管5と、取付け具6と、覆い壁9(図3)と、を備える。
(1.2.3.1)本体
本体4は、図4に示すように、少なくとも前面4a及び後面4bを有し、構造体3の主体をなす。本体4は、本実施形態では、フレームで構成されている。本実施形態に係るフレームは、複数の長尺なフレーム材で骨組が形成されている。本開示に係るフレーム材の断面形状は、正方形状であるが、例えば、長方形状、六角形状、八角形状、円形状(正円、長円及び楕円を含む)等であってもよい。なお、フレームは、パイプで構成されてもよい。ここでいう「パイプ」は、細長くて中空な部材を意味する。また、フレームは、角材のような中実な材で構成されてもよい。
フレームは、本実施形態では、アルミニウム製である。ただし、本開示では、フレームは、例えば、スチール、ステンレス、カーボン、合成樹脂、繊維強化プラスチック、木材等で構成されてもよい。
本体4は、複数(ここでは、四つ)の脚41と、載置部44と、下枠48と、複数(ここでは二つ)の縦桟49と、を備える。
複数の脚41は、設置面X1上において載置部44を支える。各脚41の長手方向は上下方向に沿っており、各脚41は、設置面X1から載置部44まで延びている。複数の脚41は、左右方向に一定の間隔で配置されており、互いに略平行である。本実施形態の脚41は、脚本体42と、高さ調整部43と、を備える。
脚本体42は、脚41の主体となる部分である。脚本体42の長手方向は上下方向に沿っている。脚本体42の下端面には、高さ調整部43が取り付けられるねじ孔が形成されている。
高さ調整部43は、設置面X1に対する載置部44(本体4の上面)の高さ位置を可変とする。高さ調整部43は、本実施形態では、複数のアジャストボルト431である。各アジャストボルト431は、脚本体42の下端面に取り付けられており、設置面X1に載っている。各アジャストボルト431は、脚本体42の下端面に対するねじ込み代を変えることで、設置面X1と脚本体42との間の長さを可変とし、これによって、設置面X1に対する本体4の上面の高さ位置を可変とする。本実施形態に係る高さ調整部43では、複数のアジャストボルト431の各々について、高さ調整することで、本体4の上面の水平度を調整することができる。
ただし、高さ調整部43は、設置面X1に載る複数のアジャストボルト431に限らない。例えば、高さ調整部43として、各脚本体42の長さ方向の途中に設けられたアジャストボルトであってもよい。また、テレスコピックパイプで脚41を構成し、本体4の上面の高さ位置を可変としてもよい。
載置部44は、カウンタ2が載る部分である。載置部44の上面は、構造体3の上面である。載置部44は、枠状に形成されている。載置部44は、第一受け部45と、複数の第二受け部46と、を備える。
第一受け部45は、カウンタ2の前後方向のうちの壁側の端部を支える。第一受け部45は、後横桟(以下、第一後横桟451)と、前横桟(以下、第一前横桟452)と、複数の連結桟(以下、第一連結桟453)と、を備える。第一後横桟451、第一前横桟452及び第一連結桟453は、矩形枠状に形成されている。第一後横桟451の長手方向は左右方向に略平行であり、壁面X2に沿っている。第一後横桟451は、左右方向において、構造体3の一方の端から他方の端まで延びている。第一後横桟451は、本実施形態では、壁面X2に対して、固着体で固定される。第一後横桟451は、図3に示すように、ケース26の背板272の直下に位置しており、平面視において、ケース26の背板272の少なくとも一部に重なる。第一前横桟452は、図4に示すように、第一後横桟451に対して、間隔をおいて前方向に位置している。第一前横桟452の長手方向は、第一後横桟451の長手方向に略平行である。第一前横桟452と第一後横桟451とは、左右方向において一定のピッチで、第一連結桟453で連結されている。各第一連結桟453の長手方向は前後方向に略平行である。
ケース26の底板274は、図3に示すように、第一後横桟451、第一前横桟452及び第一連結桟453に載り、第一後横桟451、第一前横桟452及び第一連結桟453で支えられる。ケース26の底板274から下方向に突出する排水容器24及び排水接続部25は、第一後横桟451、第一前横桟452及び第一連結桟453に囲まれた部分から下方向に突出する。
複数の第二受け部46は、カウンタ2において、第一受け部45に載る部分よりも前側の部分を支える。第二受け部46は、図3に示すように、脚41よりも前方向に突出する。各第二受け部46の前側の端は、本実施形態では、カウンタ2の前後方向の中央部に位置するが、本開示では、カウンタ2の前後方向の中央部よりも前側に位置してもよい。第二受け部46は、図4に示すように、第一連結桟453と一体であるが、平面視において第一連結桟453から左右方向にずれた位置に設けられてもよい。
本実施形態に係る本体4は、第二受け部46の一部と、脚41の一部とをつなぐ複数の筋交い47を備える。本実施形態では、筋交い47は、第二受け部46の前方向の先端と、脚41の長手方向において中央よりも上側とをつないでいる。各筋交い47の長手方向は鉛直面に対して傾いている。本実施形態では、複数の筋交い47を備えることで、第二受け部46の強度を向上させることができる。ただし、本開示に係る構造体3では、筋交い47は設けられなくてもよい。
下枠48は、取付け具6が取り付けられる部分である(図2参照)。下枠48は、枠状に形成されている。下枠48は、後横桟(以下、第二後横桟481)と、前横桟(以下、第二前横桟482)と、複数(ここでは五つ)の連結桟(以下、第二連結桟483)と、を備える。第二後横桟481、第二前横桟482及び第二連結桟483は、矩形枠状に形成されている。第二後横桟481の長手方向は左右方向に略平行であり、壁面X2に沿っている。第二後横桟481は、左右方向において、構造体3の一方の端から他方の端まで延びている。第二後横桟481は、本実施形態では、壁面X2に対して、固着体で固定されている。第二前横桟482は、第二後横桟481に対して、間隔をおいて前方向に位置している。第二前横桟482の長手方向は、第二後横桟481の長手方向に略平行である。第二前横桟482と第二後横桟481とは、左右方向において一定のピッチで、第二連結桟483で連結されている。各第二連結桟483の長手方向は前後方向に略平行である。
一対の縦桟49は、載置部44から下枠48まで延びており、載置部44と下枠48とをつなぐ。一対の縦桟49の長手方向は上下方向に略平行である。一対の縦桟49の後面4bは、壁面X2に対向し、本実施形態では接触している。
本体4は、前面4aと、後面4bと、を備える。後面4bは、前面4aに対して間隔を置いて後方に位置する。後面4bは、壁面X2に対向しており、本実施形態では、壁面X2に沿っている。本実施形態に係る本体4では、前面4aは、構造体3の左右方向の両端の脚41の前面4aと、第一前横桟452の前面4aと、を含む平面であり、前面4aは、脚41の前面4a等の実体のある面と、脚41の間の開口面と、を含む。また、本実施形態に係る本体4では、後面4bは、構造体3の左右方向の両端の縦桟49の後面4bと、縦桟49の後面4bの延長線(延長した面)と、第一後横桟451の後面4bと、を含む平面である。後面4bは、前面4aと同様、実体のある面と、縦桟49の間の開口面と、を含む。
ここでいう「前面4a」は、脚41等が平面を持つ場合に限らず、脚41等が断面円形状である場合にも形成される。例えば、脚41が断面円形状である場合、稜線で囲まれた開口面を「前面4a」とする。「後面4b」についても同様である。
第一後横桟451及び第二後横桟481は、上述のように、壁面X2に固着体によって取り付けられている。要するに、後面4bは壁面X2に取り付けられ、これにより、後面4bは壁面X2に対して固定されている。
本実施形態に係る本体4では、前面4aと後面4bとの間の寸法H1は、図3に示すように、水受け部22の前後方向の寸法H2よりも小さい。言い換えると、構造体3の前面4aは、前後方向において、カウンタ2の前端よりも壁面X2側に位置している。前面4aと後面4bとの間の寸法H1は、本実施形態では、水受け部22の前後方向の寸法H2の1/2以下であり、より好ましくは1/3以下である。
本体4は、本実施形態では、扁平である。ここでいう「扁平」とは、前面4aに対する側面(本体4の左右方向を向く面)の面積比が、十分に小さいことを意味し、例えば、1/10以下である。
(1.2.3.2)排水配管
水受け部22の排水口242と、建物側に設けられた排水部X3とは、図3に示すように、排水経路でつながっている。排水経路は、排水口242から排水された水が通る経路であり、本実施形態では、排水配管5と、フレキシブル管54と、で実現されている。
排水配管5は、平面視において本体4の前面4aと後面4bとの間に配置されており、水受け部22の内部に通じる。排水配管5の下流側の端部は、フレキシブル管54を介して排水部X3に接続される。排水配管5は、取付け具6によって、本体4に取り付けられている。排水配管5は、図2に示すように、排水トラップ52と、パイプ53と、複数の接続部51と、を備える。
排水トラップ52は、排水口242と排水部X3との間の排水経路に設けられ、排水部X3から逆流する悪臭や硫化水素等のガスを遮り、また例えば、衛生害虫、ネズミの侵入を防ぐ装置である。排水トラップ52は、本実施形態ではS字トラップである。ただし、排水トラップ52としては、S字トラップに限らず、U字トラップ、P字トラップ等の管トラップのほか、ベルトラップ、ドラムトラップ等であってもよい。
パイプ53は、排水トラップ52につながっている配管である。パイプ53は、本実施形態では、竪管531、L型継手532(エルボ)及び横管533を備える。横管533は、水流れ方向の下流側に行くに従って下方向に行くように傾斜している。この横管533の勾配は、後述の取付け具6による高さ調整で実現されている。
パイプ53は、本実施形態では、合成樹脂製であり、より詳しくはポリ塩化ビニル製である。ただし、本開示では、パイプ53の素材に特に制限はなく、例えば、鋼製、ステンレス製、アルミニウム製、陶器製、銅製等であってもよい。
複数の接続部51は、排水配管5の流れ方向の両端部にそれぞれ設けられている。ここでは、排水配管5の流れ方向のうちの上流側の接続部51を第一接続部511とし、下流側の接続部51を第二接続部512とする。第一接続部511は、排水接続部25に接続される。第一接続部511は、本実施形態では、排水トラップ52の上流側の端部に設けられている。第一接続部511は、排水接続部25に対してねじ込んで接続されるが、例えば、嵌め込みで接続されてもよい。また、第一接続部511は、ユニオンで構成されてもよく、排水接続部25に対して取外し可能に接続されてもよい。
第二接続部512は、建物側に設けられた排水部X3に対して、直接的又は間接的に、接続される部分である。本実施形態では、第二接続部512は、フレキシブル管54を介して、間接的に排水部X3に接続される。したがって、第二接続部512は、本実施形態では、フレキシブル管54に接続される。
第二接続部512の中心軸は鉛直面に交差する。第二接続部512の中心軸は、第二接続部512の開口面に直交する。第二接続部512の中心軸は、本実施形態では、左右方向に沿っている。
排水部X3は、建物側に設けられている。本開示でいう「建物側に設けられる」とは、キッチン設備が設けられている建物につながっていることを意味する。したがって、本開示でいう「建物側に設けられる」とは、例えば、柱や根太等の構造体、内装壁、床材等に取り付けられていることを含む。排水部X3は、本実施形態では、図5に示すように、壁面X2から突出する配管である。排水部X3は、公共の下水道につながっている。排水部X3に流された水は、下水道に流される。排水部X3は、設置面X1に設けられてもよい。
排水部X3の配管の中心軸は、前後方向に略平行である。また、排水部X3の中心軸の設置面X1に対する高さ位置は、第二接続部512の中心軸の設置面X1に対する高さ位置とは、異なっている。したがって、壁面X2から突出する配管に対して第二接続部512を接続するには、通常は、配管を加熱して変形させる等の現場作業が必要となる。
これに対し、本実施形態では、第二接続部512と排水部X3との間の少なくとも一部に、フレキシブル管54を含む。したがって、第二接続部512と排水部X3とで中心軸に高さの差があっても、施工性がよく、作業者の技量によらず適切な据付け作業を実現できる。
(1.2.3.3)取付け具
取付け具6は、本体4に取り付けられ、かつ排水配管5が取り付けられる。取付け具6は、本実施形態では、図2Aに示すように、本体4の下枠48(第二連結桟483)に取り付けられており、排水配管5を吊り下げる。取付け具6は、本実施形態では、図2Bに示すように、第一取付け部7と、第二取付け部8と、を備える。
第一取付け部7は、本体4に取り付けられる部分である。第一取付け部7は、本体4の下枠48に取り付けられ、下枠48に対して固定される。第一取付け部7は、本実施形態では正面視略C字状に形成された押しボルト付きクランプで構成される。ただし、第一取付け部7は、本体4に対して取付け可能であればよく、クランプでなくてもよい。第一取付け部7は、本体4の下枠48に対し、例えば、ねじ止め、引っ掛け、嵌め込み、挟み込み、ボルト・ナット止め、ピン止め、差し込み、溶接、溶着等で取り付けられてもよい。
第二取付け部8は、第一取付け部7に対して、上下方向に位置変更可能に取り付けられている。第二取付け部8は、軸部81と、配管保持部84と、を備える。軸部81の長手方向は、上下方向に沿っている。軸部81は、本実施形態では、外周面に雄ねじが形成された長ねじ(寸切りボルト)である。軸部81は、第一取付け部7に対して、ボルトのねじ込み位置を変えることで、無段階で、配管保持部84の上下方向の位置を変えることができる。配管保持部84は、排水配管5のうちの横管533を保持する。本実施形態に係る配管保持部84は、リング状の保持部841と、保持部841から上方向に突出する軸部取付け部842と、を備える。保持部841は、排水配管5の外周に取り付けられる。軸部取付け部842は、軸部81の下端部に取り付けられている。
取付け具6は、排水配管5の長手方向に沿って複数(ここでは二つ)ある。複数の取付け具6において、第一取付け部7に対して、第二取付け部8の上下方向の位置を調整することで、排水配管5の位置及び勾配を調整することができる。
(1.2.3.4)覆い壁
覆い壁9は、本体4の前面4aに対して、取外し可能に取り付けられる。覆い壁9は、図3に示すように、上下方向において、設置面X1からカウンタ2の下面(ケース26下面)までを覆う。覆い壁9は、図9に示すように、筋交い47に対応する箇所に切欠き91が形成されている。ここでいう「切欠き91」は、対象物から所定箇所を切り欠いたような形状を持つ部分を意味する。したがって、本開示でいう「切欠き91」には、矩形状の覆い壁9から、対応する箇所を切り欠くことのほか、例えば、一部を切り取ったような形状となるように、樹脂成形やプレス成形等で一体成形されたものも含む。
覆い壁9は、本体4に対し、固着体で取り付けられている。本実施形態では、固着体は、複数のねじである。ただし、本開示では、覆い壁9はフレームに対して、引掛け、差し込み、けんどん、嵌め込み等の取付け方法で取り付けられてもよい。
覆い壁9の前面は、壁面X2と同系色であることが好ましい。本開示でいう「同系色」とは、色相環において、二つの色と色相環の中心とを結ぶ線のなす角が、60度以下であることを意味する。本実施形態において、壁面X2の色と覆い壁9との色とが、同系色であると、構造体3を目立たなくできる。
(1.3)製造方法
次に、本実施形態に係るキッチン設備を製造する方法を説明する。本実施形態では、作業者は、建築現場に各構成部材を搬入し、建築現場にて、キッチン設備を組み立てることで、キッチン設備を製造する。本実施形態に係るキッチン設備の製造方法は、図5〜10に示すように、第一工程と、第二工程と、第三工程と、第四工程と、を備える。
第一工程は、構造体3を設置面X1上に設置する工程である。作業者は、図5に示すように、キッチン設備を設置する部屋内の所定の位置において本体4を置く。作業者は、本体4を置いた後、高さ調整部43によって、本体4の上面の水平度を調整する。そして、作業者は、第一後横桟451と第二後横桟481とを、固着体によって壁面X2に取り付け、壁面X2に対して本体4を固定する。
次いで、作業者は、図6に示すように、構造体3における前面4aと後面4bとの間に、排水配管5を配置する。このとき、作業者は、取付け具6の第二取付け部8に排水配管5の横管533を取り付け、本体4の第二連結桟483に第一取付け部7を取り付ける。そして、作業者は、第一取付け部7に対する第二取付け部8の上下方向の位置を調整し、排水配管5の横管533の勾配を調整する。これによって、構造体3は設置面X1上に設置される。
第二工程は、第一工程の後、排水配管5を排水部X3につなぐ工程である。本実施形態では、排水部X3は、壁面X2に設けられている。作業者は、図6に示すように、排水配管5の接続部51(第二接続部512)と、排水部X3との間に、フレキシブル管54を接続する。第二接続部512と排水部X3との間の経路の少なくとも一部にフレキシブル管54を含むことで、第二接続部512と排水部X3との中心軸同士がずれていても、容易に配管施工を行うことができる。
第三工程は、構造体3の上に水受け部22を設置する工程である。本実施形態では、構造体3の上に、水受け部22を有するカウンタ2を取り付ける。作業者は、図7に示すように、複数の箱体27を構造体3の上面(載置部44の上面)に載せ、構造体3に対して、各箱体27を固着体によって取り付ける。また、作業者は、壁面X2に対して、各箱体27を固着体によって取り付ける。壁面X2に対する箱体27の取付けは、例えば、箱体27の背板272の内側からねじをねじ込んだり、箱体27の背板272と壁面X2とを接着剤で接着したりすることが挙げられる。これによって、各箱体27は、壁面X2に対して固定される。
次いで作業者は、図8に示すように、複数の箱体27(すなわちケース26)の上にワークトップ28を取り付ける。作業者は、ワークトップ28に、水受け部22を取り付け、このワークトップ28をケース26の上に取り付ける。これによって、構造体3の上に水受け部22を有するカウンタ2が設置される。その後、ワークトップ28の機器設置部281に対して加熱調理機器21を設置する。なお、ワークトップ28に加熱調理機器21を設置した上で、ワークトップ28をケース26の上に取り付けてもよい。
第四工程は、第一工程及び第三工程の後、水受け部22と排水配管5とをつなぐ工程である。本実施形態では、第四工程は、第三工程の後で実施される。作業者は、図9に示すように、水受け部22の排水口242につながる排水接続部25と、排水配管5とを接続する。
この後、作業者は、給水栓11を設置する工程を実行する。作業者は、給水栓11に対して給水管を接続する。給水管は、本実施形態では、構造体3の前面4aと後面4bとの間に配置される。給水管を配管した後、作業者は、覆い壁9を、構造体3の前面4aに取り付ける。このとき、覆い壁9の切欠き91に対して筋交い47を通す。
そして、作業者は、図10に示すように、キャビネット12及び食器洗浄機13を設置する。キャビネット12は、カウンタ2及び構造体3に対し、左右方向に隣接する。食器洗浄機13は、カウンタ2の下方に配置される。これによって、本実施形態に係るキッチン設備の製造が完了する。
本実施形態に係る製造方法では、食器洗浄機13のみカウンタ2の下方に配置されたが、ユーザの要望に応じて、カウンタ2の下方に、複数のキャビネットを配置してもよい。また、キャビネット12を、カウンタ2及び構造体3の右側、左側又は両側に適宜設置することもできる。したがって、本実施形態に係るキッチン設備によれば、キッチン設備の各構成部材の配置を容易に変えることができ、同じ構成部材を用いて、ユーザのニーズに応じた多種類の構成を実現することができる。
本実施形態に係る製造方法によれば、壁面X2に沿って構造体3を配置して、排水配管5を設置することができるため、壁材を切り欠いたりする大掛かりな施工が不要である。このため、最小限の施工で、キッチン設備を製造することができ、作業者の技量によらず適切に施工を行うことができる。しかも、本実施形態に係るキッチン設備によれば、壁材の切り落とし等の施工を行うことなく据付けを行うことができるため、マンション等に対する施工や、リフォームによる設置にも適している。
また、本実施形態に係る製造方法によれば、構造体3の上面の高さ位置の調整を行った上で、カウンタ2を取り付けるため、高さ調整を行う際に重量物を持ち上げる必要がなく、施工性がよい。また、構造体3がフレームであるため、構造体3自体が比較的軽量であり、高さ調整も容易にできる。
(2)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(2.1)変形例1
本変形例では、上記実施形態に係るカウンタ設備1と比べて、取付け具6の構造が異なる。変形例1に係る取付け具6は、図11A,11Bに示すように、第一取付け部7と、第二取付け部8と、を備える。
第一取付け部7は、本体4の下枠48(具体的には、第二連結桟483)に取り付けられる。第一取付け部7は、上板71と、下板72と、受け板73と、連結板74と、を備える。上板71は、下枠48(第二連結桟483)の上に位置する。下板72は、上板71の下方に対向しており、第二連結桟483の下に位置する。受け板73は、第二取付け部8を支える板であり、本変形例では切欠き731が形成される。受け板73は、下板72の下方に配置される。連結板74は、上板71、下板72及び受け板73をつなぐ。
第二取付け部8は、第一取付け部7に対して、取外し可能に取り付けられる。第二取付け部8は、軸部81と、配管保持部84と、を備える。本変形例では、軸部81が長手方向に伸縮することで、配管保持部84の上下方向の位置が可変となる。したがって、本開示において第二取付け部8が第一取付け部7に対して上下方向に位置変更可能に取り付けられる、とは、少なくとも排水配管5が取り付けられる部分(つまり、配管保持部84)が、上下方向に位置変更可能であればよい。軸部81は、第一軸部82と、第二軸部83と、を備える。
第一軸部82は、差し込み片821と、差し込み片821から下方向に突出する固定軸822と、を備える。差し込み片821は、第一取付け部7の受け板73の上面に載る。固定軸822は、差し込み片821から下方向に突出した突出部823と、突出部823に取り付けられた筒体部824と、を備える。筒体部824は、上下方向に沿って一定のピッチで形成された複数の貫通孔825を備える。
第二軸部83は、下端に配管保持部84が取り付けられ、かつ筒体部824の内部に通される軸部本体831と、軸部本体831の外周面から突出する係止突起832と、を備える。係止突起832は、貫通孔825に対し内側から外側に向かって通される。係止突起832は、突出方向に位置変更可能であり、常時、外側に向かって弾性的に押されている。
係止突起832を筒体部824の外側から押し込むと、筒体部824に対して、第二軸部83を、筒体部824の軸方向に沿って移動させることができる。筒体部824の複数の貫通孔825のうちの一の貫通孔825に対して、係止突起832を入れることで、軸部81の長手方向の長さを調整することができる。これにより、配管保持部84の上下方向の位置を調整することができる。
本変形例に係る複数の取付け具6は、図11Aに示すように、排水配管5の横管533の長手方向において、間隔をおいて取り付けられる。複数の取付け具6の各々の配管保持部84の上下方向の位置を調整することで、排水配管5の横管533の勾配を調整することができる。
なお、本変形例に係る取付け具6では、第一取付け部7として、上板71と、下板72と、受け板73と、連結板74と、を備える部材を用いたが、これに限らず、上板71と、下板72と、受け板73と、連結板74と、を備える部材はなくてもよい。この場合、差し込み片821に相当する部分を、直接、本体4の下枠48に固着体によって取り付けてもよい。この一変形例では、差し込み片821に相当する部分が第一取付け部7であり、軸部本体831と配管保持部84とが第二取付け部8である。
(2.2)変形例2
本変形例に係る構造体3は、図12に示すように、高さ調整部43の構造が、上記実施形態とは異なっている。また、上記実施形態では、脚41が前面4aに沿ってのみ形成されたが、本変形例では、脚41は、前面4a及び後面4bに沿って形成されている。その他の構造は、上記実施形態と同じである。
本変形例では、高さ調整部43は、接地部432と、回転部433と、を備える。接地部432は、設置面X1上に載る。回転部433は、接地部432に対して、回転可能に取り付けられる。回転部433の回転軸は、上下方向に平行である。回転部433の上端には、ねじ部434が形成されている。したがって、ねじ部434は、上下方向に沿った回転軸回りに回転可能である。
ねじ部434は、脚本体42の下端面にねじ込まれている。したがって、回転部433を回転軸回りの一方向(例えば、平面視で右回り)に沿って回転させると、脚本体42が上方向に移動する。一方、回転部433を回転軸回りの他方向(例えば、平面視で左回り)に沿って回転させると、脚本体42が下方向に移動する。これによって、本体4の上面の高さ位置を調整することができる。
また、本変形例では、脚41が、構造体3において前側と後側との両方にある。このため、第一後横桟451及び第二後横桟481を、壁面X2に対して取り付けなくても、安定して自立する。もちろん、第一後横桟451と第二後横桟481との少なくとも一方を壁面X2に対して固定してもよい。
(2.3)その他の変形例
以下、実施形態の変形例を列挙する。
上記実施形態では、カウンタ2は、ワークトップ28とケース26とを備えたが、本開示では、ワークトップ28のみで構成されてもよい。
上記実施形態では、加熱調理機器21を有するキッチン設備であったが、本開示では、加熱調理器及び作業面283はなくてもよく、要するに、カウンタ設備1は、テーブルの機能のみを有していればよい。
上記実施形態では、構造体3は、枠状のフレームで構成されたが、本開示では、構造体3は、面材で構成されてもよい。
上記実施形態及び変形例3では、取付け具6は、第一取付け部7の下方に配管保持部84が位置する、いわゆる吊り下げ式であったが、本開示に係る取付け具6は、配管保持部84が第一取付け部7よりも上方向に位置していてもよい。
上記実施形態では、第一工程、第二工程、第三工程及び第四工程は、この順番で実行されたが、本開示に係る製造方法では、第二工程を、第三工程又は第四工程の後に実行してもよい。また、第一工程において、予め排水配管5が取り付けられた構造体3を、建築現場に搬入してもよい。
また上記実施形態に係る第二工程では、排水配管5として、予め排水トラップ52を含む排水配管5を排水部X3につないだが、本開示に係る第二工程では、排水配管5として、排水トラップ52を除くパイプ53のみを用い、パイプ53と排水部X3とをつないでもよい。この場合、第四工程において、パイプ53と、水受け部22の排水口242とをつなぐ際に、排水トラップ52を接続してもよい。また、第三工程において、予め排水口242に排水トラップ52が取り付けられた水受け部22を用いて、構造体3の上に水受け部22を設置し、第四工程で、排水トラップ52と、排水配管5としてのパイプ53とをつないでもよい。また、第二工程の後でかつ第三工程の前に、別の業者によって、排水トラップ52を取り付ける工程を実行してもよい。
上記実施形態では、第一後横桟451及び第二後横桟481が壁面X2に対して取り付けられたが、本開示では、第一後横桟451及び第二後横桟481のいずれか一方が壁面X2に対して取り付けられてもよい。また、変形例2で説明したように、第一後横桟451と第二後横桟481との両方が壁面X2に対して取り付けられなくてもよい。
上記実施形態では、排水配管5において横管533は、排水配管5の下流側の端部を含む位置に形成されたが、本開示では、横管533が下流側の端部になくてもよく、横管533の流れ方向の両側に竪管531があってもよい。
上記実施形態では、取付け具6には横管533が取り付けられたが、本開示では、取付け具6は、竪管531が取り付けられてもよい。また、上記実施形態では取付け具6は複数あったが、一つの取付け具6に排水配管5が取り付けられてもよく、本開示に係る取付け具6は、少なくとも一つあればよい。
本開示にて、「略平行」、又は「略直交」のように「略」を伴った表現が、用いられる場合がある。例えば、「略平行」とは、実質的に「平行」であることを意味し、厳密に「平行」な状態だけでなく、数%程度の誤差を含む意味である。他の「略」を伴った表現についても同様である。
また、本開示において「前端部」及び「前端」などのように、「…端部」と「…端」とで区別した表現が用いられている。例えば、「前端部」とは、「前端」を含む一定の範囲を持つ部分を意味する。他の「…端部」を伴った表現についても同様である。
(3)態様
以上説明したように、第1の態様に係るカウンタ設備(1)は、カウンタ(2)と、構造体(3)と、を備える。カウンタ(2)は、水平面に沿う設置面(X1)に対して間隔をおいて上方に配置され、壁面(X2)に取り付けられる。構造体(3)は、カウンタ(2)と設置面(X1)との間に配置され、設置面(X1)上でカウンタ(2)を支える。
この態様によれば、壁面(X2)に取り付けられたカウンタ(2)を、構造体(3)でも支えることができ、いわゆるフロート式カウンタにおいて強度を確保することができる。
第2の態様に係るカウンタ設備(1)では、第1の態様において、構造体(3)は、壁面(X2)に沿うように配置された後面(4b)と、後面(4b)に対して間隔をおいて前方に位置する前面(4a)とを持つ本体(4)を有する。
この態様によれば、カウンタ(2)を壁面(X2)で沿った位置で支えることができ、カウンタ(2)の下方のスペースを保ったまま、強度を確保することができる。
第3の態様に係るカウンタ設備(1)では、第2の態様において、カウンタ(2)は水受け部(22)を有する。構造体(3)は、排水配管(5)と、を有する。排水配管(5)は、平面視において前面(4a)と後面(4b)との間に配置され、水受け部(22)に通じる。
この態様によれば、構造体(3)の前面(4a)と後面(4b)との間に、排水配管(5)を配置することができ、建物側に設けられた排水部(X3)の位置に影響を受けず、水受け部(22)の位置を決めることができる。また、壁面(X2)に配管を通すための孔等を作る必要がなく、施工が容易である。
第4の態様に係るカウンタ設備(1)では、第3の態様において、構造体(3)は、本体(4)に取り付けられ、かつ排水配管(5)が取り付けられた取付け具(6)を有する。
この態様によれば、構造体(3)に対して排水配管(5)を取り付けることができ、設置面(X1)に対して排水配管(5)を取り付ける作業を省くことができるため、排水配管(5)の取付け作業が容易である。例えば、設置面(X1)がコンクリート等の上面である場合、設置面(X1)に対する排水配管(5)の取付け作業は困難であるため、この態様によれば、施工性を効果的に向上させることができる。
第5の態様に係るカウンタ設備(1)では、第2〜第4のいずれか一つの態様において、本体(4)はフレームである。構造体(3)は、フレームの前面(4a)に対して、取外し可能に取り付けられた覆い壁(9)を有する。
この態様によれば、覆い壁(9)を取り外すことで、排水配管(5)のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
第6の態様に係るカウンタ設備(1)では、第2〜第5のいずれか一つの態様において、構造体(3)の前面(4a)は、壁面(X2)に直交する方向において、カウンタ(2)の前端よりも壁面(X2)側に位置している。
この態様によれば、構造体(3)の前方に、設置面(X1)とカウンタ(2)との間にあるスペースをつくることができ、いわゆるフロート式カウンタを実現できる。
第7の態様に係るカウンタ設備(1)では、第1〜第6のいずれか一つの態様において、構造体(3)は、カウンタ(2)が載る載置部(44)と、載置部(44)の設置面(X1)に対する高さ位置を可変とする高さ調整部(43)と、を有する。
この態様によれば、載置部(44)に載るカウンタ(2)の高さ位置を容易に調整することができ、また、設置面(X1)に不陸がある場合にも、載置部(44)の水平度を容易に調整することができる。
第8の態様に係るカウンタ設備(1)では、第1〜第7のいずれか一つの態様において、カウンタ(2)はキッチンカウンタである。
この態様によれば、キッチンカウンタを有するキッチン設備においても、壁面(X2)に対するカウンタ(2)の取付け強度を向上させることができる。
第2〜第6の態様に係る構成については、カウンタ設備(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 カウンタ設備
2 カウンタ
22 水受け部
3 構造体
4 本体
43 高さ調整部
44 載置部
4a 前面
4b 後面
5 排水配管
6 取付け具
9 覆い壁
X1 設置面
X2 壁面

Claims (5)

  1. 水平面に沿う設置面に対して間隔をおいて上方に配置され、壁面に取り付けられたカウンタと、
    前記カウンタと前記設置面との間に配置され、前記設置面上で前記カウンタを支える構造体と、を備える、カウンタ設備であって、
    前記カウンタは水受け部を有し、
    前記構造体は、
    前記壁面に沿うように配置された後面と、前記後面に対して間隔をおいて前方に位置する前面と、を持つ本体と、
    平面視において前記前面と前記後面との間に配置され、前記水受け部に通じる排水配管と、を有し、
    前記構造体の前記前面は、前記壁面に直交する方向において、前記カウンタの前端よりも前記壁面側に位置しており
    記前面と前記後面との間の寸法は、前記水受け部の前後方向の寸法の1/2以下であ
    前記構造体の前記本体は、
    前記設置面から上方に離れた位置において前記壁面に接触し、上下方向に略平行な長手方向を有する縦桟と、
    前記壁面から離れた位置のみに左右方向に間隔をおいて配置され、かつ互いに略平行である複数の脚本体と、
    を有する、
    カウンタ設備。
  2. 前記構造体は、前記本体に取り付けられ、かつ前記排水配管が取り付けられた取付け具を有する、請求項1記載のカウンタ設備。
  3. 前記本体はフレームであり、
    前記構造体は、前記フレームの前記前面に対して、取外し可能に取り付けられた覆い壁を有する、請求項1又は2記載のカウンタ設備。
  4. 前記構造体は、
    前記カウンタが載る載置部と、
    前記載置部の前記設置面に対する高さ位置を可変とする高さ調整部と、
    を有する、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のカウンタ設備。
  5. 前記カウンタはキッチンカウンタである、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のカウンタ設備。
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