JP2017061715A - 高炉炉頂装入装置 - Google Patents

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洋一 成田
浩 三尾
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浩 三尾
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渉 水越
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Abstract

【課題】垂直シュートから高炉内に流れる原燃料の流束の位置を、垂直シュート内の原燃料流通路における中心を含む領域に位置させるとともに、原燃料が垂直シュート内に堆積するのを抑制することが可能な高炉炉頂装入装置を提供すること。
【解決手段】高炉上部に配置され、集合シュート5から高炉内に原燃料を供給する原燃料流通路60が形成された筒状の垂直シュート6を備えた高炉炉頂装入装置であって、前記垂直シュート6は、落下する原燃料の流束を前記原燃料流通路の内方に移動させる原燃料流束位置調整部61を備え、前記原燃料流束位置調整部61は、鉛直方向から見て、前記原燃料流通路60の内方に向かって突出する流束調整凸部610を有していることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

この発明は、垂直シュートを介して高炉内に原燃料を装入する高炉炉頂装入装置に関する。
周知のように、高炉炉内に焼結鉱、コークス等の原燃料を装入する手段として、例えば、炉頂ホッパーと、集合シュートと、垂直シュートと、旋回シュートとを備えた高炉炉頂装入装置が知られている。
炉頂ホッパーは、一般的に集合シュートの上部に配置されていて、装入1回分の原燃料を一時的に貯留している。
このように、複数の炉頂ホッパーを備えた高炉炉頂装入装置は、原燃料が集合シュートから垂直シュートに落下する際に、原燃料が水平方向の速度成分を持って排出され、原燃料が垂直シュート中心からから偏って旋回シュートに落下する。そのため、旋回シュートから排出される際に原燃料の炉内落下位置に円周方向偏差が生じることが知られている。
このような旋回シュートから排出する際に生じる円周方向偏差を抑制するうえでは、垂直シュート内の原燃料の流通路を小さくして、原燃料が落下する位置を限定することが有効である。しかしながら、流通路を小さくすると、原燃料が垂直シュート内に過剰に堆積しやすくなるという問題がある。
このように、原燃料が過剰に垂直シュート内に堆積すると垂直シュートが閉塞され、高炉が操業不能となる虞があるので、垂直シュートの内径は原燃料の流量に対して余裕を持って設計することが一般的である。
そこで、垂直シュートの内径を小さくすることなく、垂直シュート内を落下する原燃料の流束が所望の位置(例えば、垂直シュートの中央)から偏るのを抑制する種々の技術が開示されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
例えば、特許文献1の発明は、集合シュート内に分流突起を形成することによって原燃料を分散させ、垂直シュート内において、原燃料の流束が所望の位置から偏るのを防止するものである。
また、特許文献2、及び特許文献3に記載の発明は、垂直シュートの上部に可動式装置を設置して、この可動式装置を制御することにより、原燃料の流束が所望の位置から偏るのを抑制するものである。
特許第3799987号公報 特許第2921777号公報 特許第3777654号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、集合シュート内に原燃料の滞留を発生させる可能性があるという特徴がある。
集合シュート内には、シール弁駆動装置や原燃料の流れを検知するための振動センサー等、種々の付帯機器が設置されているのが一般的である。したがって、原燃料が滞留すると、これら付帯機器の動作を妨げられることとなるので、集合シュート内に原燃料を滞留させることは好ましくない。
また、特許文献2、特許文献3に記載の発明は、原燃料が垂直シュート内に堆積することを抑制できる点では有効であるものの、高炉の上部に可動式装置を設置するスペースを必要とし、設備投資費用の増大や可動式装置の運転にともなうランニングコストの増大を招くという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、垂直シュートから高炉内に流れる原燃料の流束の位置を、垂直シュート内の原燃料流通路における中心を含む領域に位置させるとともに、原燃料が垂直シュート内に堆積するのを抑制することが可能な高炉炉頂装入装置を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、落下する原燃料の流束を垂直シュート内の中心を含む領域に位置させつつ原燃料が垂直シュート内に堆積するのを抑制可能な高炉炉頂装入装置について鋭意研究した結果、以下の知見を得た。
(1)原燃料の大部分は垂直シュートの上部に衝突する。垂直シュート内面が平滑である場合、原燃料は垂直シュート内面に沿って落下する。そのため、原燃料が垂直シュート内に偏る。
(2)垂直シュート内に鉛直方向から見て垂直シュートの原燃料流通路の内方側に突出する流束調整凸部を形成することにより、垂直シュート内を落下する原燃料が流束調整凸部と接触して原燃料が原燃料流通路内に分散し、原燃料の流束の偏りを抑制することができ、さらに原燃料が垂直シュート内に堆積するのを抑制できる。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に記載の発明は、高炉上部に配置され、集合シュートから高炉内に原燃料を供給する原燃料流通路が形成された筒状の垂直シュートを備えた高炉炉頂装入装置であって、前記垂直シュートは、落下する原燃料の流束を前記原燃料流通路の内方に移動させる原燃料流束位置調整部を備え、前記原燃料流束位置調整部は、鉛直方向から見て、前記原燃料流通路の内方に向かって突出する流束調整凸部を有していることを特徴とする。
この発明に係る高炉炉頂装入装置によれば、垂直シュートが、落下する原燃料を原燃料流通路の内方に移動させる原燃料流束位置調整部を備え、原燃料流束位置調整部が鉛直方向から見て原燃料流通路の内方に向かって突出する流束調整凸部を有しているので、落下する原燃料が流束調整凸部と接触して分散することにより、垂直シュートから高炉内に流れる原燃料の流束の偏りを抑制することができる。
また、流束調整凸部と接触した原燃料が原燃料流通路の内方に移動して垂直シュートの内周面から離間するとともに、原燃料流通路が流束調整凸部の下方で拡がっていて、落下する原燃料が垂直シュート内周面と接触しにくくなるので、原燃料が垂直シュート内に引っ掛かって堆積することが抑制される。
その結果、垂直シュートから高炉内に流れる原燃料の流束の偏りを抑制するとともに、原燃料が垂直シュート内に堆積するのを抑制することができる。
この明細書において、垂直シュートの内周面とは、例えば、垂直シュートの上側開口部と下側開口部の対応する部位を接続する線分の集合により定義することができ、下側開口部の対応する部位とは、上側開口部の内周縁と下側開口部の内周縁を、鉛直方向から見た(必要な場合は、透視した)ときに、下側開口部の内周縁のうち上側開口部の内周縁との距離が最短となる部位をいう。
なお、原燃料流束位置調整部が、原燃料流通路のうち上側開口部又は下側開口部を含む場合には、垂直シュートにおいて、原燃料流束位置調整部を含まない範囲の内周面を延長して定義するものとする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の高炉炉頂装入装置であって、前記流束調整凸部は、上下方向に複数段に形成されていることを特徴とする。
この発明に係る高炉炉頂装入装置によれば、流束調整凸部が上下方向に複数段に形成されているので、原燃料が種々の落下角度(鉛直方向に対する傾斜角度)で垂直シュートに落下してきても、大半の原燃料を原燃料流通路の内方に移動させて、原燃料の流束を効率的に原燃料流通路の内方に位置させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の高炉炉頂装入装置であって、前記流束調整凸部は、前記垂直シュートの内周面の全周にわたって形成されていることを特徴とする。
この発明に係る高炉炉頂装入装置によれば、流束調整凸部は、前記垂直シュートの内周面の全周にわたって形成されているので、集合シュートから垂直シュートに流れる原燃料の原燃料流通路の周方向における向きに関わらず、原燃料の流束を原燃料流通路の内方に向かって効率的に移動させることができる。
その結果、複数のホッパーから集合シュートに流れた原燃料が垂直シュートに種々の方向から流れても、原燃料の流束を原燃料流通路の目標とする所定位置に効率的に移動させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の高炉炉頂装入装置であって、前記原燃料流通路は、鉛直方向から見て円形に形成され、前記流束調整凸部は、前記垂直シュートの内周面から前記原燃料流通路の中心に向かって等しい幅に形成されていることを特徴とする。
この発明に係る高炉炉頂装入装置によれば、原燃料流通路が鉛直方向から見て円形に形成され、流束調整凸部が垂直シュートの内周面から原燃料流通路の中心に向かって等しい幅に形成されているので、原燃料の流束を原燃料流通路の中心に向かって効率的に移動させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の高炉炉頂装入装置であって、前記流束調整凸部の前記原燃料流通路を含む鉛直方向の断面は、前記垂直シュートの内周面側から前記原燃料流通路の内方に向かうにしたがって鉛直方向寸法が漸次短くなることを特徴とする。
この発明に係る高炉炉頂装入装置によれば、流束調整凸部の原燃料流通路を含む鉛直方向の断面が、垂直シュートの内周面側から原燃料流通路の内方に向かうにしたがって鉛直方向寸法が漸次短く形成されているので、流束調整凸部の先端側の鉛直方向における開口間隔が大きくなる。その結果、流束調整凸部同士の間に原燃料が引っ掛かって堆積するのが抑制される。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の高炉炉頂装入装置であって、前記流束調整凸部の前記原燃料流通路を含む鉛直方向の断面は、前記垂直シュートの内周面側から前記原燃料流通路の内方に向かうにしたがって鉛直方向下方に傾斜する傾斜面を有していることを特徴とする。
この発明に係る高炉炉頂装入装置によれば、垂直シュート内を流れる原燃料の流束を原燃料流通路の内方に位置させるとともに、原燃料が垂直シュート内に堆積するのを抑制することができる。
この発明に係る高炉炉頂装入装置によれば、垂直シュートから高炉内に流れる原燃料の流束を、垂直シュート内の原燃料流通路の中心を含む領域に位置させるとともに、原燃料が垂直シュート内に堆積するのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る高炉炉頂装入装置の概略構成の一例を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る高炉炉頂装入装置の要部詳細の一例を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る原燃料流束位置調整部の概略構成を説明する概略構成図である。 本発明の第2実施形態に係る原燃料流束位置調整部の概略構成を説明する概略構成図である。 本発明の第3実施形態に係る原燃料流束位置調整部の概略構成を説明する概略構成図である。 本発明の第4実施形態に係る原燃料流束位置調整部の概略構成を説明する概略構成図である。 本発明の第5実施形態に係る原燃料流束位置調整部の概略構成を説明する概略構成図である。 本発明の第6実施形態に係る原燃料流束位置調整部の概略構成を説明する概略構成図である。 本発明の第7実施形態に係る原燃料流束位置調整部の概略構成を説明する概略構成図である。 本発明の実施例1に係る垂直シュートの原燃料流束位置調整部を説明する概略構成図である。 本発明の実施例1に係る垂直シュート内におけるコークスの挙動及び垂直シュートの下側開口部におけるコークスの流量分布を説明する図である。 本発明の実施例1に係る垂直シュートの効果を流量分布に基づいて説明する図である。 本発明の実施例2に係る垂直シュートの原燃料流束位置調整部を説明する概略構成図である。 本発明の実施例2に係る垂直シュート内におけるコークスの挙動及び垂直シュートの下側開口部におけるコークスの流量分布を説明する図である。 本発明の実施例2に係る垂直シュートの効果を流量分布に基づいて説明する図である。
<第1実施形態>
以下、図1から図3を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係る高炉の概略構成を説明する図であり、符号1は高炉を、符号2は高炉本体を、符号3は高炉炉頂装入装置を示している。また、図2は、高炉炉頂装入装置20の要部詳細の一例を説明する概略構成図である。
高炉1は、図1に示すように、例えば、高炉本体2と、高炉炉頂装入装置3とを備えている。
高炉本体2は、例えば、下方が拡径された略円筒形状に形成されていて、上部に原燃料装入口が開口されている。
そして、高炉炉頂装入装置3によって、原燃料装入口を介して高炉本体2の特定範囲に原燃料Mが層状に装入され、装入された原燃料Mが高炉本体2内で反応して銑鉄が生成されるようになっている。
高炉炉頂装入装置3は、図2に示すように、例えば、複数の炉頂ホッパー4と、集合シュート5と、垂直シュート6と、旋回シュート7とを備えている。
そして、高炉炉頂装入装置3は、複数の炉頂ホッパー4のそれぞれに貯留された原燃料Mを、集合シュート5、垂直シュート6、旋回シュート7を介して高炉本体2内に装入するようになっている。
炉頂ホッパー4は、高炉炉頂装入装置3の上部に並んで配置されていて、それぞれ対応する原燃料Mが貯留されている。
また、炉頂ホッパー4の下部には原燃料排出口41が形成されていて、原燃料排出口41は流量調整弁42によって開閉可能とされている。
そして、流量調整弁42によって原燃料排出口41の開口量を調整して、原燃料排出口41から排出される原燃料Mの流量を調整するようになっている。
集合シュート5は、炉頂ホッパー4の下方に配置されていて、例えば、高炉本体2の中心軸線O1を含む断面が、外周から内周に向かうにしたがって下方に傾斜する複数の傾斜面を接続して形成され、上方に開口する凹形状とされている。
また、集合シュート5の下部には開口部51が形成されていて、開口部51には鉛直方向下方に伸びる垂直シュート6が接続されている。
そして、垂直シュート6の下方には旋回シュート7が配置されていて、旋回シュート7は、中心軸線O1周りに矢印T1方向に旋回可能、かつ傾動軸O2周りに矢印T2方向に傾動可能とされ、垂直シュート6から供給された原燃料Mを高炉本体2の内部にバランスよく配置するようになっている。
垂直シュート6は、図2に示すように、集合シュート5の開口部51に接続されていて、内方に鉛直方向から見て断面円形とされ鉛直方向下方に伸びる原燃料流通路60が形成されている。
また、垂直シュート6は、例えば、原燃料流通路60の長手方向の一部に形成された原燃料流束位置調整部61を備えている。
原燃料流束位置調整部61は、図2に示すように、例えば、垂直シュート6の内周面60Sに周方向に形成された複数の流束調整凸部610を備えていて、流束調整凸部610は垂直シュート6の長手方向に複数段に配置されている。
また、流束調整凸部610は、図2、図3に示すように、中心軸線O1を含む断面において、例えば、隣接する流束調整凸部610の間に位置される底部611と、流束調整凸部610の最も内方に位置される頂部612と、流束調整凸部610の上部に位置され底部611から頂部612に向かって下方に傾斜する上側傾斜面613と、流束調整凸部610の下部に位置され底部611から頂部612に向かって上方に傾斜する下側傾斜面614とを備えていて、底部611(内周面60S側)から流束調整凸部610の最も内方(例えば、中心軸線O1)に近づくにつれて、鉛直方向の寸法が漸次短くなる略三角形の山形に形成されている。
また、第1実施形態においては、例えば、概ね30mm〜50mmとされる一般的な原燃料Mを対象としている。
そして、図3に示すように、隣接する流束調整凸部610同士の鉛直方向におけるピッチL61は100mm〜500mm、底部611から頂部612までの高さ寸法H61は50mm以上に設定することが好適である。また、第1実施形態では、隣接する流束調整凸部610の頂部612同士の間に形成される開口寸法K61は50mm〜500mmである。
ピッチL61を100mm以上とするのは、原燃料Mが流束調整凸部610と接触し易く、かつ開口部に引っ掛かって堆積することが抑制される開口部(K61=50mm〜500mm)を容易に確保できる点で好適だからである。
また、ピッチL61の上限に制約はないが、垂直シュート6内において、垂直シュート6の上側開口部から約1000〜1500mmの範囲が、落下する原燃料Mが流束調整凸部610と接触する範囲とされるので、例えば、垂直シュート6の上側開口部から約1500mmの範囲を原燃料流束位置調整部61とした場合に、この範囲に複数の流束調整凸部610を配置するには、ピッチL61を500mm以内とすることが好適だからである。
また、流束調整凸部610同士のピッチL61、高さ寸法H61、開口寸法K61については、上記寸法に限定されることなく、垂直シュート6を通過する原燃料Mの種類、大きさ、性状に応じて適宜選択することが可能である。
また、流束調整凸部610は、図3に示すように、例えば、の底部611及び頂部612が垂直シュート6の内周面60S(60S1)よりも原燃料流通路60の内方に位置されてもよいし、底部611が内周面60S(60S2)上に位置され、又は頂部612が内周面60S(60S3)上に位置される構成としてもよい。
また、内周面60Sが頂部612より内周側(図3における符号60S3よりも内周側)に内周面60Sが形成されてもよい。
第1実施形態に係る高炉炉頂装入装置3によれば、垂直シュート6が原燃料流束位置調整部61を備え、原燃料流束位置調整部61が原燃料流通路60の内方に突出する流束調整凸部610を有しているので、流束調整凸部610と接触した原燃料流Mが原燃料流通路60内に分散することにより、原燃料流の偏りを抑制することができる。
また、第1実施形態に係る高炉炉頂装入装置3によれば、流束調整凸部610と接触した原燃料Mが原燃料流通路60の内方に移動して、垂直シュート6の内周面60Sから離間する。また、流束調整凸部610の下方で原燃料流通路60が拡がり、原燃料Mが垂直シュート6の内周面60Sと接触しにくいので、原燃料Mが垂直シュート6内に堆積するのが抑制される。
その結果、垂直シュート6から高炉本体2内に流れる原燃料Mの流束の偏りを抑制するとともに、原燃料Mが垂直シュート6内に引っ掛かって堆積するのを抑制することができる。
また、第1実施形態に係る高炉炉頂装入装置3によれば、流束調整凸部610が上下方向に複数段に形成されているので、原燃料Mが種々の落下角度(鉛直方向に対する傾斜角度)で垂直シュート6に落下してきても、大半の原燃料Mを原燃料流通路60内に分散させ、偏りを抑制することができる。
また、第1実施形態に係る高炉炉頂装入装置3によれば、流束調整凸部610が垂直シュート6の内周面60Sの全周にわたって形成されているので、集合シュート5から垂直シュート6に対する原燃料Mの流れる向きに関わらず、原燃料Mの流束を原燃料流通路60の内方に効率的に移動させることができる。
また、第1実施形態に係る高炉炉頂装入装置3によれば、鉛直方向から見て、原燃料流通路60が円形に形成され、流束調整凸部611が垂直シュート6の内周面60Sから原燃料流通路の中心に向かって等しい幅に形成されているので、垂直シュート6に流れ込む原燃料Mの原燃料流通路60における周方向の向きに関わらず、原燃料Mの流束の偏りを抑制することができる。
また、第1実施形態に係る高炉炉頂装入装置3によれば、流束調整凸部610の中心軸線O1を含む鉛直方向の断面が、垂直シュート6の内周面60Sから原燃料流通路60の内方に向かうにしたがってピッチ(鉛直方向寸法)L61が漸次短くなる略三角形状の山形に形成されているので、流束調整凸部610の先端側の鉛直方向における開口寸法K61を大きく確保することができる。
また、流束調整凸部610が略三角形状の山形に形成されているので、耐久性及び耐摩耗性を向上することができる。
その結果、流束調整凸部610同士の間に原燃料Mが引っ掛かって堆積するのを抑制することができる。
<第2実施形態>
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態に係る原燃料流束位置調整部について説明する。図4は、本発明の第2実施形態に係る原燃料流束位置調整部の概略構成を説明する概略構成図であり、図4において符号62は垂直シュート6の原燃料流束位置調整部を示している。
第2の実施形態が、第1の実施形態と異なるのは、垂直シュート6が、原燃料流束位置調整部61に代えて原燃料流束位置調整部62を備えている点であり、その他は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
原燃料流束位置調整部62は、例えば、原燃料流通路60の長手方向の一部(例えば、上側開口部から1500mmの範囲)に形成されている。
原燃料流束位置調整部62は、図4に示すように、例えば、垂直シュート6の内周面60Sに周方向に形成された複数の流束調整凸部620を備えていて、流束調整凸部620は垂直シュート6の長手方向に複数段に配置されている。
また、流束調整凸部620は、図4に示すように、中心軸線O1を含む断面において、例えば、隣接する流束調整凸部620の間に位置され中心軸線O1を中心として鉛直方向に沿って形成された円筒底面621S(底部621)と、流束調整凸部620の最も内方に位置され中心軸線O1を中心として鉛直方向に沿って形成された円筒頂面622S(頂部622)と、流束調整凸部620の上部に位置され底部621から頂部622に向かって直角に形成された上側面623と、流束調整凸部620の下部に位置され底部621から頂部622に向かって直角に形成された下側面624とを備え、略矩形の流束調整凸部620が間隔をあけて形成されている。
また、第2実施形態と同様の原燃料を対象とする場合に、図4に示すように、例えば、隣接する流束調整凸部620同士の鉛直方向におけるピッチL62が100mm〜500mm、底部621から頂部622までの高さ寸法H62が50mmとされている。
また、隣接する流束調整凸部620の頂部622同士の鉛直方向における開口寸法K62はピッチL62から円筒頂面622Sの長さを引いた寸法であり、例えば、100mm〜500mmとすることが好適である。
また、流束調整凸部620同士のピッチL62、高さ寸法H62、開口寸法K62については、上記寸法に限定されることなく、垂直シュート6を通過する原燃料Mの種類、大きさ、性状に応じて適宜選択することが可能である。
また、流束調整凸部620は、図4に示すように、例えば、底部621及び頂部622が垂直シュート6の内周面60S(60S1)よりも原燃料流通路60の内方に位置されてもよいし、底部621が内周面60S(60S2)上に位置され、又は頂部622が内周面60S(60S3)上に位置される構成としてもよい。
また、内周面60Sが頂部612より内周側(図4における符号60S3よりも内周側)に内周面60Sが形成されてもよい。
<第3実施形態>
次に、図5を参照して、本発明の第3実施形態に係る原燃料流束位置調整部について説明する。図5は、本発明の第3実施形態に係る原燃料流束位置調整部の概略構成を説明する概略構成図であり、図5において符号63は垂直シュート6の原燃料流束位置調整部を示している。
第3の実施形態が、第1の実施形態と異なるのは、垂直シュート6が、原燃料流束位置調整部61に代えて原燃料流束位置調整部63を備えている点であり、その他は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
原燃料流束位置調整部63は、例えば、原燃料流通路60の長手方向の一部(例えば、上側開口部から1500mmの範囲)に形成されている。
原燃料流束位置調整部63は、図5に示すように、例えば、垂直シュート6の内周面60Sに周方向に形成された複数の流束調整凸部630を備えていて、流束調整凸部630は垂直シュート6の長手方向に複数段に配置されている。
また、流束調整凸部630は、図5に示すように、中心軸線O1を含む断面において、例えば、隣接する流束調整凸部630の間に位置され中心軸線O1を中心として鉛直方向に沿って形成された円筒底面631S(底部631)と、流束調整凸部630の最も内方に位置され中心軸線O1を中心として鉛直方向に沿って形成された円筒頂面632S(頂部632)と、流束調整凸部630の上部に位置され底部631から頂部632に向かって下方に傾斜する上側傾斜面633と、流束調整凸部630の下部に位置され底部631から頂部632に向かって直角に形成された下側面634とを備え、略台形の流束調整凸部630が間隔をあけて形成されている。
また、第1実施形態と同様の原燃料を対象とする場合に、図5に示すように、例えば、隣接する流束調整凸部630同士の鉛直方向におけるピッチL63が100mm〜500mm、底部631から頂部632までの高さ寸法H63が50mmとされている。
また、隣接する流束調整凸部630の頂部632同士の鉛直方向における開口寸法K63はピッチL63から円筒頂面632Sの長さを引いた寸法であり、100mm〜500mmとすることが好適である。
また、流束調整凸部630同士のピッチL62、高さ寸法H63、開口寸法K63については、上記寸法に限定されることなく、垂直シュート6を通過する原燃料Mの種類、大きさ、性状に応じて適宜選択することが可能である。
また、流束調整凸部630は、図5に示すように、例えば、底部631及び頂部632が垂直シュート6の内周面60S(60S1)よりも原燃料流通路60の内方に位置されてもよいし、底部631が内周面60S(60S2)上に位置され、又は頂部632が内周面60S(60S3)上に位置される構成としてもよい。
また、内周面60Sが頂部612より内周側(図5における符号60S3よりも内周側)に内周面60Sが形成されてもよい。
<第4実施形態>
次に、図6を参照して、本発明の第4実施形態に係る原燃料流束位置調整部について説明する。図6は、本発明の第4実施形態に係る原燃料流束位置調整部の概略構成を説明する概略構成図であり、図6において符号64は垂直シュート6の原燃料流束位置調整部を示している。
第4の実施形態が、第1の実施形態と異なるのは、垂直シュート6が、原燃料流束位置調整部61に代えて原燃料流束位置調整部64を備えている点であり、その他は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
原燃料流束位置調整部64は、例えば、原燃料流通路60の長手方向の一部(例えば、上側開口部から1500mmの範囲)に形成されている。
原燃料流束位置調整部64は、図6に示すように、例えば、垂直シュート6の内周面60Sに周方向に形成された複数の流束調整凸部640を備えていて、流束調整凸部640は垂直シュート6の長手方向に複数段に配置されている。
また、流束調整凸部640は、図6に示すように、中心軸線O1を含む断面において、例えば、隣接する流束調整凸部640の間に位置され中心軸線O1を中心として鉛直方向に沿って形成された円筒底面641S(底部641)と、流束調整凸部630の最も内方に位置され中心軸線O1を中心として鉛直方向に沿って形成された円筒頂面642S(頂部642)と、流束調整凸部640の上部に位置され底部641から頂部642に向かって下方に傾斜する上側傾斜面643と、流束調整凸部640の下部に位置され底部641から頂部642に向かって上方に傾斜する下側傾斜面644とを備え、略切頭三角形の流束調整凸部640が間隔をあけて形成されている。
また、第1実施形態と同様の原燃料を対象とする場合に、図6に示すように、例えば、隣接する流束調整凸部640同士の鉛直方向におけるピッチL64が100mm〜500mm、底部641から頂部642までの高さ寸法H64が50mmとされている。
また、隣接する流束調整凸部640の頂部632同士の鉛直方向における開口寸法K64はピッチL64から円筒頂面642Sの長さを引いた寸法であり、例えば、100mm〜500mmとすることが好適である。
また、流束調整凸部640同士のピッチL64、高さ寸法H64、開口寸法K64については、上記寸法に限定されることなく、垂直シュート6を通過する原燃料Mの種類、大きさ、性状に応じて適宜選択することが可能である。
また、流束調整凸部640は、図6に示すように、例えば、底部641及び頂部642が垂直シュート6の内周面60S(60S1)よりも原燃料流通路60の内方に位置されてもよいし、底部641が内周面60S(60S2)上に位置され、又は頂部642が内周面60S(60S3)上に位置される構成としてもよい。
また、内周面60Sが頂部612より内周側(図6における符号60S3よりも内周側)に内周面60Sが形成されてもよい。
<第5実施形態>
次に、図7を参照して、本発明の第5実施形態に係る原燃料流束位置調整部について説明する。図7は、本発明の第5実施形態に係る原燃料流束位置調整部の概略構成を説明する概略構成図であり、図7において符号65は垂直シュート6の原燃料流束位置調整部を示している。
第5の実施形態が、第1の実施形態と異なるのは、垂直シュート6が、原燃料流束位置調整部61に代えて原燃料流束位置調整部65を備えている点であり、その他は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
原燃料流束位置調整部65は、例えば、原燃料流通路60の長手方向の一部(例えば、上側開口部から1500mmの範囲)に形成されている。
原燃料流束位置調整部65は、図7に示すように、例えば、垂直シュート6の内周面60Sに周方向に形成された複数の流束調整凸部650を備えていて、流束調整凸部650は垂直シュート6の長手方向に複数段に配置されている。
また、流束調整凸部650は、図7に示すように、中心軸線O1を含む断面において、例えば、隣接する流束調整凸部650の間に位置される底部651と、流束調整凸部630の最も内方に位置される頂部652と、流束調整凸部650の上部に位置され中心軸線O1を中心として底部651から頂部652に向かって形成された略円弧状の上側曲面653と、流束調整凸部650の下部に位置され中心軸線O1を中心としれ底部651から頂部652に向かって形成された略円弧状の曲面を有する下側曲面654とを備え、略切頭三角形の流束調整凸部650が間隔をあけて形成されている。
また、第1実施形態と同様の原燃料を対象とする場合に、図7に示すように、例えば、隣接する流束調整凸部640同士の鉛直方向におけるピッチL65が100mm〜500mm、底部651から頂部652までの高さ寸法H65が50mmとされている。
また、隣接する流束調整凸部650の頂部652同士の間に形成される鉛直方向における開口部の開口寸法K65はピッチL65から頂部652近傍の鉛直方向に近接した曲線で構成される長さを引いた寸法であり、例えば、100mm〜500mmとすることが好適である。なお、曲線パターンが定義されると開口寸法K65は一義的に定まることから、ピッチL65により設定してもよい。
また、流束調整凸部650同士のピッチL65、高さ寸法H65、開口寸法K65については、上記寸法に限定されることなく、垂直シュート6を通過する原燃料Mの種類、大きさ、性状に応じて適宜選択することが可能である。
また、流束調整凸部650は、図7に示すように、例えば、底部651及び頂部652が垂直シュート6の内周面60S(60S1)よりも原燃料流通路60の内方に位置されてもよいし、底部651が内周面60S(60S2)上に位置され、又は頂部652が内周面60S(60S3)上に位置される構成としてもよい。
また、内周面60Sが頂部612より内周側(図7における符号60S3よりも内周側)に内周面60Sが形成されてもよい。
<第6実施形態>
次に、図8を参照して、本発明の第6実施形態に係る原燃料流束位置調整部について説明する。図8は、本発明の第6実施形態に係る原燃料流束位置調整部の概略構成を説明する概略構成図であり、図8において符号66は垂直シュート6の原燃料流束位置調整部を示している。
第6の実施形態が、第1の実施形態と異なるのは、垂直シュート6が、原燃料流束位置調整部61に代えて原燃料流束位置調整部66を備えている点であり、その他は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
原燃料流束位置調整部66は、図8に示すように、例えば、原燃料流通路60の長手方向の一部に形成され、垂直シュート6の内周面60Sに周方向に形成され、通信軸線O1を含む鉛直方向における断面が略矩形とされた一つの流束調整凸部660を備えている。
<第7実施形態>
次に、図9を参照して、本発明の第7実施形態に係る原燃料流束位置調整部について説明する。図9は、本発明の第7実施形態に係る原燃料流束位置調整部の概略構成を説明する概略構成図であり、図9において符号67は垂直シュート6の原燃料流束位置調整部を示している。
第7の実施形態が、第1の実施形態と異なるのは、垂直シュート6が、原燃料流束位置調整部61に代えて原燃料流束位置調整部67を備えている点であり、その他は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
原燃料流束位置調整部67は、図8に示すように、例えば、原燃料流通路60の長手方向の一部に形成され、垂直シュート6の内周面60Sに周方向に形成され、通信軸線O1を含む鉛直方向における断面が略三角形の山形とされた一つの流束調整凸部670を備えている。
<実施例1>
次に、図10〜図12を参照して、本発明の実施例について説明する。
図10は、本発明の実施例1に係る垂直シュートの原燃料流束位置調整部を説明する概略構成図である。
実施例1は、比較例1、比較例2、発明例1、発明例2を用いて、表1に示した30〜55mmのコークスを原燃料として効果を検証した。
実施例1における比較例1、比較例2、発明例1、発明例2に係る垂直シュート6は、図10に示すとおりである。
比較例1、比較例2では、流束調整凸部を備えていない垂直シュート6を用いて、発明例1、発明例2では、それぞれ流束調整凸部J1、J2を備えた垂直シュート6を用いた。なお、それぞれの水直シュート6は、鉛直方向に沿ってストレートな円筒形状とされ、内径、及び流束調整凸部の高さ(径方向寸法)、及び鉛直方向の位置は、図10、表2に示すとおりである。
実施例1では、DEM(例えば、特開2012−037937参照)を用いたシミュレーションによって、集中シュート5及び垂直シュート6内におけるコークスの挙動及び垂直シュート6の下側開口部における原燃料分布を解析した。
なお、コークスは、図11の左側に位置する炉頂ホッパーから集中シュートに供給するものとした。
シミュレーションによる解析では、集中シュート5及び垂直シュート6内におけるコークスの挙動は、図11に示すとおりである。
図11は、実施例1に係る垂直シュート内におけるコークスの挙動及び垂直シュートの下側開口部におけるコークスの原燃料流量分布を示す図である。図11において、上側の図はコークスの挙動(流れ)を濃淡により示しており、下側の図は、垂直シュートの下側開口部におけるコークスの流量分布を濃淡により示した。
比較例1、比較例2では、コークスの流束は原燃料流通路60の外周側(右側)に偏って垂直シュート6の内周面に衝突し、図11の下側に示すように、コークスの原燃料流量分布は垂直シュート6の原燃料流通路60の右側に集中する。
一方、発明例1、発明例2に係る流束調整凸部J1、J2を備えた垂直シュート6では、図11に示すように、コークスの流束が原燃料流通路60の内周側に移動することが確認された。
以下、図12、表2を参照して、実施例1の効果について説明する。
図12は、図11に示したコークスの流量分布に基づいて、コークスの原燃料流束の主流位置を示す図である。
図12において、横軸は原燃料流通路60の中心をゼロとした場合の中心からの偏りを距離(mm)を示したものであり、縦軸はコークスの流量を示している。
また、表2には、垂直シュートにおけるコークスの流束の主流位置を、原燃料流通路60の中心からの偏り(mm)により示した。
発明例1、発明例2によると、図12、表2に示すように、コークスの流束の位置が比較例1、比較例2に比べて、大幅に原燃料流通路の内方(中央寄り)に移動することが確認できた。
なお、実施例1、2の原料導水径(凸部内の径)はいずれも800mmであるが、垂直シュート全体の径を800mmとした比較例1に比べて偏りが抑制されている。
したがって、発明例1、発明例2における原燃料の流束位置の偏り抑制は、導水径の縮小によるものではなく、流束調整凸部を設けたことによる原燃料の分散によるものであるといえる。
<実施例2>
次に、図13〜図15を参照して、本発明の実施例2について説明する。
実施例2は、鉛直方向に複数段の流束調整凸部を形成した場合の効果を検証する実施例である。
図13は、比較例3、発明例3、発明例4、発明例5を用いて、表1に示した30〜55mmのコークスを原燃料として効果を検証した。
実施例2における比較例3、発明例3、発明例4、発明例5に係る垂直シュート6は、図13に示すとおりである。
比較例3は、流束調整凸部を備えていない垂直シュート6を用いて、発明例3、発明例4、発明例5では、それぞれ流束調整凸部J4、J5、J6を備えた垂直シュート6を用いた。なお、それぞれの水直シュート6は、鉛直方向に沿ってストレートな円筒形状とされ、内径、及び流束調整凸部の高さ(径方向寸法)、及び鉛直方向の位置は、図13、表3に示すとおりである。
実施例2では、DEMを用いたシミュレーションによって、集中シュート5及び垂直シュート6内におけるコークスの挙動及び垂直シュート6の下側開口部における原燃料分布を解析した。
なお、コークスは、図14の左側に位置する炉頂ホッパーから集中シュートに供給するものとした。
シミュレーションによる解析では、集中シュート5及び垂直シュート6内におけるコークスの挙動は、図14に示すとおりである。
図14は、実施例2に係る垂直シュート内におけるコークスの挙動及び垂直シュートの下側開口部におけるコークスの原燃料流量分布を示す図である。図14において、上側の図はコークスの挙動(流れ)を濃淡により示しており、下側の図は、垂直シュートの下側開口部におけるコークスの流量分布を濃淡により示した。
比較例3では、コークスの流束は原燃料流通路60の外周側(右側)に偏って垂直シュート6の内周面に衝突し、図11の下側に示すように、コークスの原燃料流量分布は垂直シュート6の原燃料流通路60の右側に集中する。
一方、発明例3、発明例4、発明例5に係る流束調整凸部J3、J4、J5を備えた垂直シュート6では、図14に示すように、コークスの流束が原燃料流通路60の内周側に移動することが確認された。
以下、図15、表3を参照して、実施例2の効果について説明する。
図15は、図14に示したコークスの流量分布に基づいて、コークスの原燃料流束の主流位置を示す図である。
図15において、横軸は原燃料流通路60の中心をゼロとした場合の中心から距離を示しており、縦軸はコークスの流量を示している。
また、表3には、垂直シュートにおけるコークスの流束の主流位置を、原燃料流通路60中心からの偏り(図15と同様)により示した。
発明例3、発明例4、発明例5によると、図15、表3に示すように、コークスの流束の位置が比較例3に比べて大幅に原燃料流通路の内方(中央寄り)に移動することが確認できた。
また、流束調整凸部の鉛直方向ピッチがそれぞれ200mm、400mmの発明例4、発明例5を、流束調整凸部の鉛直方向ピッチが100mmの発明例3と比較すると、発明例4、発明例5が発明例3よりもコークスの流束の偏りを抑制する効果が大きいことが分かった。
さらに、発明例4、発明例5を比較すると、有意な差異があるとはいえず、流束調整凸部の鉛直方向ピッチが200mmであれば、偏りを抑制する効果が充分に確保可能であることが確認できた。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
例えば、上記実施形態においては、垂直シュート6が鉛直方向に沿って見たときに内方が円形に形成されている場合について説明したが、例えば、六角形、八角形等の多角形であってもよい。
また、上記実施の形態においては、垂直シュート6の内方に形成される原燃料流通路60が、流束調整凸部を除いた状態で上方から下方にわたって鉛直方向に沿ってストレートである場合について説明したが、例えば、原燃料流通路60の断面が垂直シュートの上方から下方に向かって縮小され、又は拡大されるテーパ形状を有する構成とすることもできる。
また、上記実施の形態においては、垂直シュート6の内周面60Sに周方向全周にわたって流束調整凸部を形成する場合について説明したが、例えば、原燃料Mの流束を原燃料流通路60の中心からずれた位置に形成する場合に、内周面60Sの周方向の一部に流束調整凸部を形成してもよい。
また、流束調整凸部の原燃料流通路60を含む断面は、上記実施形態に限定されるものではなく、流束調整凸部の原燃料流通路60を含む断面形状については任意に設定することができる。
また、流束調整凸部を、一段とするか複数段とするかは任意に設定することが可能であり、複数段の流束調整凸部を設ける場合に、各段の流束調整凸部を異なる形状、寸法に設定してもよい。
また、垂直シュート6の鉛直方向における原燃料流束位置調整部を設ける位置、及び範囲は、原燃料Mに応じて適宜設置することが可能である。
この発明に係る高炉炉頂装入装置によれば、垂直シュート内を流れる原燃料の流束を原燃料流通路の中心を含む領域に位置させるとともに、原燃料が垂直シュート内に堆積するのを抑制することができるので産業上利用可能である。
M 原燃料
O1 中心軸線(鉛直方向)
1 高炉
2 高炉本体
3 高炉炉頂装入装置
4 炉頂ホッパー
5 集合シュート
6 垂直シュート
7 旋回シュート
60 原燃料流通路
60S 内周面
61、62、63、64、65、66、67 原燃料流束位置調整部
610、620、630、640、650、660、670 流束調整凸部

Claims (6)

  1. 高炉上部に配置され、集合シュートから高炉内に原燃料を供給する原燃料流通路が形成された筒状の垂直シュートを備えた高炉炉頂装入装置であって、
    前記垂直シュートは、落下する原燃料の流束を前記原燃料流通路の内方に移動させる原燃料流束位置調整部を備え、
    前記原燃料流束位置調整部は、
    鉛直方向から見て、前記原燃料流通路の内方に向かって突出する流束調整凸部を有していることを特徴とする高炉炉頂装入装置。
  2. 請求項1に記載の高炉炉頂装入装置であって、
    前記流束調整凸部は、
    上下方向に複数段に形成されていることを特徴とする高炉炉頂装入装置。
  3. 請求項1又は2に記載の高炉炉頂装入装置であって、
    前記流束調整凸部は、
    前記垂直シュートの内周面の全周にわたって形成されていることを特徴とする高炉炉頂装入装置。
  4. 請求項3に記載の高炉炉頂装入装置であって、
    前記原燃料流通路は、鉛直方向から見て円形に形成され、
    前記流束調整凸部は、前記垂直シュートの内周面から前記原燃料流通路の中心に向かって等しい幅に形成されていることを特徴とする高炉炉頂装入装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の高炉炉頂装入装置であって、
    前記流束調整凸部の前記原燃料流通路を含む鉛直方向の断面は、前記垂直シュートの内周面側から前記原燃料流通路の内方に向かうにしたがって鉛直方向寸法が漸次短くなることを特徴とする高炉炉頂装入装置。
  6. 請求項5に記載の高炉炉頂装入装置であって、
    前記流束調整凸部の前記原燃料流通路を含む鉛直方向の断面は、前記垂直シュートの内周面側から前記原燃料流通路の内方に向かうにしたがって鉛直方向下方に傾斜する傾斜面を有していることを特徴とする高炉炉頂装入装置。
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