JP6168964B2 - 炉頂装入装置および高炉 - Google Patents

炉頂装入装置および高炉 Download PDF

Info

Publication number
JP6168964B2
JP6168964B2 JP2013219058A JP2013219058A JP6168964B2 JP 6168964 B2 JP6168964 B2 JP 6168964B2 JP 2013219058 A JP2013219058 A JP 2013219058A JP 2013219058 A JP2013219058 A JP 2013219058A JP 6168964 B2 JP6168964 B2 JP 6168964B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
hopper
chute
collecting hopper
discharge port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013219058A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015081364A (ja
Inventor
隼次 倉田
隼次 倉田
素明 市東
素明 市東
政嗣 森田
政嗣 森田
尚文 菅原
尚文 菅原
康雄 植木
植木  康雄
淳 国方
淳 国方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Paul Wurth IHI Co Ltd
Original Assignee
IHI Corp
Paul Wurth IHI Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp, Paul Wurth IHI Co Ltd filed Critical IHI Corp
Priority to JP2013219058A priority Critical patent/JP6168964B2/ja
Publication of JP2015081364A publication Critical patent/JP2015081364A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6168964B2 publication Critical patent/JP6168964B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Blast Furnaces (AREA)

Description

本発明は、高炉本体に原料を装入する炉頂装入装置およびこの炉頂装入装置を備えた高炉に関する。
従来、高炉本体に原料を装入する装置としてパラレルホッパー式炉頂装入装置が知られている。このパラレルホッパー式炉頂装入装置は、高炉本体の上方に配される2つのホッパーを備えており、これら2つのホッパーの下方に集合ホッパーが設けられている。集合ホッパーの底部には、垂直シュートの上端が接続されており、各ホッパーから集合ホッパーに落下、投入された原料は、集合ホッパー内で垂直シュートに導かれる。そして、高炉本体内には、垂直シュートから落下、装入された原料を受ける分配シュートが設けられ、この分配シュートを旋回させることで、高炉本体内に原料を分散して装入するようにしている。
ここで、高炉においては、高炉本体の全体に原料を均等に分散させることが要求されるが、原料の装入過程において、ホッパーから集合ホッパーに落下する原料が勢いよく垂直シュートに流れ込むと、垂直シュート内で原料が偏る偏流が生じてしまう。垂直シュート内で偏流が生じると、分配シュートの旋回位置によって、原料が分配シュート上を滑り落ちる距離が異なってしまい、高炉本体内に原料を均等に分散させることができなくなってしまう。
そこで、例えば特許文献1に示されるように、集合ホッパーの底部に分流突起が設けられるとともに、集合ホッパーの下部に円錐部が設けられた炉頂装入装置が提案されている。この炉頂装入装置によれば、集合ホッパーの底部を滑り落ちる原料の流れ方向が分流突起によって変更され、円錐部において原料が旋回しながら落下することで、垂直シュート内の偏流を抑制することができる。
特開2002−121610号公報
しかしながら、上記特許文献1に示される炉頂装入装置では、垂直シュートの上方に円錐部を設け、原料が旋回する距離を確保しなければならない。そのため、垂直シュート内での原料の偏流を抑制するために、炉頂装入装置の全長が大きくなって設備が大型化してしまう。また、上記の構成は、原料が旋回する距離を確保する必要があるため、既設の炉頂装入装置に新たに適用するのが極めて困難であるという問題があった。
本発明の目的は、装置が大型化することなく、また、既設の炉頂装入装置に対しても、垂直シュート内における原料の偏流を容易に抑制することができる炉頂装入装置およびこの炉頂装入装置を用いた高炉を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の炉頂装入装置は、本発明の高炉本体内に原料を分散装入する分配シュート上に、原料を落下、装入する炉頂装入装置であって、高炉本体よりも上方に配され、原料を内部に収容するとともに、底部に設けられた排出口から原料を鉛直下方に落下させるホッパーと、ホッパーの下方であって、かつ、高炉本体の上方に配され、ホッパーの排出口から原料が落下、投入される集合ホッパーと、集合ホッパーの底部に上端が接続され、下端が分配シュートの鉛直上方に配され、集合ホッパーに落下、投入された原料を、分配シュートに向けて落下、装入させる垂直シュートと、を備え、集合ホッパーの底部に接続される垂直シュートの上端の中心位置は、ホッパーの排出口の中心位置に対して水平方向にずれており、集合ホッパーの底部は、垂直シュートに向かうにしたがって水平方向の断面積が漸減するように傾斜しており、集合ホッパー内であって、排出口の鉛直下方には、排出口から落下する原料に衝突し、原料の落下方向を、垂直シュートの軸周り方向のいずれか一方向に変更する方向変更部が設けられていることを特徴とする。
また、方向変更部と集合ホッパーの底部との間には、鉛直方向に空隙が形成されているとよい。
また、方向変更部は、ホッパーの排出口から落下する原料を、方向変更部を境にして軸周り方向の一方側および他方側に分流するとよい。
上記課題を解決するために、本発明の高炉は、高炉本体と、高炉本体内に設けられ、高炉本体内に原料を分散装入する分配シュートと、高炉本体の炉頂に設けられ、分配シュート上に原料を落下、装入する炉頂装入装置と、を備え、炉頂装入装置は、高炉本体よりも上方に配され、原料を内部に収容するとともに、底部に設けられた排出口から原料を鉛直下方に落下させるホッパーと、ホッパーの下方であって、かつ、高炉本体の上方に配され、ホッパーの排出口から原料が落下、投入される集合ホッパーと、集合ホッパーの底部に上端が接続され、下端が分配シュートの鉛直上方に配され、集合ホッパーに落下、投入された原料を、分配シュートに向けて落下、装入させる垂直シュートと、を備え、集合ホッパーの底部に接続される垂直シュートの上端の中心位置は、ホッパーの排出口の中心位置に対して水平方向にずれており、集合ホッパーの底部は、垂直シュートに向かうにしたがって水平方向の断面積が漸減するように傾斜しており、集合ホッパー内であって、排出口の鉛直下方には、排出口から落下する原料に衝突し、原料の落下方向を、垂直シュートの軸周り方向のいずれか一方向に変更する方向変更部が設けられていることを特徴とする。

本発明によれば、装置が大型化することなく、また、既設の炉頂装入装置に対しても、垂直シュート内における原料の偏流を容易に抑制することができる。
第1実施形態に係る高炉の全体構成を説明する概略図である。 炉頂装入装置の内部構成を説明する正面図である。 炉頂装入装置の内部構成を説明する側面図である。 方向変更部の位置関係を説明する図である。 集合ホッパー内における原料の流れを説明する図である。 比較例による垂直シュート内の原料の分布を示す図である。 第1実施形態による垂直シュート内の原料の分布を示す図である。 第2実施形態に係る炉頂装入装置の内部構成を説明する概略図である。 第2実施形態による垂直シュート内の原料の分布を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、第1実施形態に係る高炉1の全体構成を説明する概略図である。図1に示す高炉1は、金属原料である鉄鉱石を溶融して銑鉄を生成する高炉本体10と、この高炉本体10の鉛直上方に設置され、鉄鉱石、コークス等の燃料となる還元剤、不純物を除去する石灰石等(以下、鉄鉱石、還元剤、石灰石等の混合物を単に「原料」と称する)を、高炉本体10に対して、その炉頂から装入するベルレス式の炉頂装入装置100と、を備えて構成される。
高炉本体10の炉頂内部には、炉頂装入装置100から装入された原料を、トラフ状の傾斜面上で滑らせながら下方に落下させる分配シュート12が設けられている。この分配シュート12は、一端12a側が高炉本体10の中心に位置するとともに、他端12b側が、一端12aよりも鉛直下方に位置するように設けられている。そして、高炉本体10に設けられた駆動装置14を駆動すると、分配シュート12は、旋回しながらその傾斜角度を可変として、一端12a側を中心軸として図中一点鎖線で示す矢印方向に回転する。これにより、高炉本体10内に装入された原料は、分配シュート12のトラフ状の傾斜面上を滑りながら落下するとともに、高炉本体10内の全面に分散装入されることとなる。
炉頂装入装置100は、高炉本体10よりも上方に設置されるホッパー102を2つ備えた、所謂、パラレル式の炉頂装入装置で構成されている。ホッパー102は、不図示の梁に並列に支持されており、ホッパー102の上端には、ホッパー102内に原料を装入する装入口102aが形成されるとともに、この装入口102aを開閉する上部シール弁106が設けられている。さらに、ホッパー102の上方には、不図示の梁に支持された第1ホッパー108が設けられている。
この第1ホッパー108の底面には、2つの装入シュート110が接続されている。これら2つの装入シュート110は、それぞれ第1ホッパー108の底面に上端を開口させ、下端を、ホッパー102の装入口102aの鉛直上方に僅かな間隙を維持して臨ませている。第1ホッパー108のさらに鉛直上方には、原料を搬送する装入コンベア112の終端部112aが位置しており、装入コンベア112によって不図示の原料槽から搬送された原料が、終端部112aから第1ホッパー108に落下、装入される。
また、第1ホッパー108内には、第1ホッパー108に装入された原料を、2つのホッパー102に振り分ける旋回シュート114が設けられている。旋回シュート114は、第1ホッパー108の中心に上端側を位置させており、この上端側を中心として図中一点鎖線で示す方向に旋回する。この旋回により、旋回シュート114の下端は、2つの装入シュート110の上端の開口に順次臨むこととなる。
したがって、図示のように、旋回シュート114の下端を装入シュート110の上端の開口に臨ませた状態で、装入コンベア112から原料を落下、装入すると、原料は、旋回シュート114、装入シュート110を介して装入口102aからホッパー102に装入されることとなる。
また、ホッパー102の底部には、ホッパー102内に収容された原料を、高炉本体10に向けて鉛直下方に排出する排出口102bが形成されている。この排出口102bには、その開度を可変とするための原料流調ゲート116が設けられており、この原料流調ゲート116の開度制御によって原料の投入量が制御される。
そして、ホッパー102の下方であって、かつ、高炉本体10の上方には、ホッパー102の排出口102bから原料が落下、投入される集合ホッパー118が設けられている。この集合ホッパー118は、不図示の梁に支持されており、その上面には、ホッパー102の排出口102bに臨む投入部118aが2つ設けられている。また、集合ホッパー118には、2つの投入部118aをそれぞれ開閉する下部シール弁120が設けられている。したがって、下部シール弁120を開弁後、原料流調ゲート116を開にすると、ホッパー102に収容された原料が、集合ホッパー118に落下、投入される。
そして、集合ホッパー118の底部には、鉛直方向に延在する垂直シュート122の上端が接続されている。この垂直シュート122の下端は、高炉本体10内に設けられた分配シュート12の鉛直上方に配されており、集合ホッパー118に落下、投入された原料が、垂直シュート122を介して分配シュート12に向けて落下、装入される。このように、ホッパー102に収容された原料は、集合ホッパー118に投入された後、垂直シュート122を介して、高炉本体10の中心から分配シュート12上に装入され、分配シュート12によって高炉本体10内に分散装入されることとなる。
ここで、ホッパー102から集合ホッパー118に原料が落下、投入されると、集合ホッパー118から垂直シュート122に原料が勢いよく流れ込み、垂直シュート122において原料が偏る偏流が生じてしまう。そこで、この第1実施形態の炉頂装入装置100においては、集合ホッパー118に方向変更部130を設けることで、垂直シュート122における原料の偏流を抑制する。
図2は、炉頂装入装置100の内部構成を説明する正面図であり、図3は、炉頂装入装置100の内部構成を説明する側面図である。図2および図3に示すように、炉頂装入装置100は、集合ホッパー118内に2つの方向変更部130を備えている。この方向変更部130は、上辺132aと、この上辺132aよりも僅かに長い下辺132bとを対向させた台形状の平板部材132を2つ備えて構成されている。2つの平板部材132は、それぞれの上辺132aおよび下辺132bが互いに平行であって、かつ、両下辺132bが、図3に示すように、両上辺132aよりも、方向変更部130の長手方向に直交する方向(方向変更部130の幅方向)に離隔するように、山型に固定されている。
ここで、集合ホッパー118は、鉛直方向に高さを有する側面部118bと、この側面部118bから下方に連続する底部118cとを備えている。集合ホッパー118の底部118cは、設置状態において鉛直上方から下方に向かうにしたがって、水平方向の断面積が漸減するように傾斜している。より詳細には、底部118cの中心は、集合ホッパー118の中で最も下方に位置しており、この中心から径方向外方に向かって上方に傾斜する円錐状となっている。底部118cの中心には垂直シュート122の上端が接続されていることから、底部118cは、垂直シュート122に向かうにしたがって水平方向の断面積が漸減するように傾斜した形状と言える。
そして、方向変更部130は、上辺132aおよび下辺132bの長手方向の先端が、集合ホッパー118の中心、すなわち、垂直シュート122に向かうように、集合ホッパー118の側面部118bに固定されている。このとき、方向変更部130の長手方向の延長線と、垂直シュート122の軸心の延長線とが交差する関係が維持されている。また、方向変更部130と、集合ホッパー118の底部118cとの間には、鉛直方向に空隙Sが形成されており、集合ホッパー118の中心側に位置する先端側が、側面部118bに固定される基端側よりも下方に位置するように傾斜した状態で、側面部118bにこの方向変更部130が固定されている。なお、ここでは、集合ホッパー118の中心側に位置する先端側が、側面部118bに固定される基端側よりも下方に位置するように傾斜した状態で方向変更部130が設けられることとしたが、方向変更部130は、長手方向が水平方向となるように設けてもよい。
図4は、方向変更部130の位置関係を説明する図である。図4に示すように、集合ホッパー118に原料を導く2つの投入部118aは、いずれも集合ホッパー118の中心、すなわち、集合ホッパー118の底部118cの中心に対して水平方向にずれた位置に設けられている。投入部118aは、ホッパー102の直下に設けられており、また、底部118cには垂直シュート122の上端が接続されることから、垂直シュート122の上端の中心位置は、ホッパー102の排出口102bの中心位置に対して水平方向にずれて配されることとなる。
そして、方向変更部130は、集合ホッパー118の投入部118aの直下、すなわち、ホッパー102の排出口102bの鉛直下方に配されている。ここでは、排出口102bの中心の直下に、方向変更部130の頂部、すなわち、方向変更部130を構成する平板部材132の上辺132aが位置しているが、方向変更部130は、排出口102bから落下する原料が頂部に衝突する位置であれば、必ずしも、排出口102bの中心の直下に頂部を位置させなくともよい。なお、2つのホッパー102それぞれの排出口102bは、垂直シュート122の中心軸周りに180度位相をずらした位置に配されている。したがって、2つの方向変更部130も、垂直シュート122の中心軸周りに180度位相をずらした位置に設けられることとなる。
図5は、集合ホッパー118内における原料の流れを説明する図である。集合ホッパー118には、2つのホッパー102から交互に原料が落下、投入されるが、ここでは、2つのホッパー102のうち、図中右側に位置するホッパー102の排出口102bから原料が落下、投入された場合について説明する。ホッパー102に収容された原料は、原料流調ゲート116が開かれると、自重により、排出口102bから集合ホッパー118に向かって鉛直方向に落下する。
排出口102bから落下した原料は、その落下過程で方向変更部130に衝突する。方向変更部130に衝突した原料は、図中実線矢印で示すように、方向変更部130の頂部である上辺132aを境にして、垂直シュート122の軸周り方向の一方向側と他方向側とに分流される。そして、垂直シュート122の軸周り方向に分流された原料は、平板部材132で構成される傾斜面上を滑りながら、集合ホッパー118の底部118cに向かってさらに落下する。このとき、原料が方向変更部130の傾斜面上を滑ることにより、垂直シュート122の軸周り方向へと原料の落下方向が変更される。
そして、方向変更部130に衝突した原料は、集合ホッパー118の円錐状の底部118cに到達すると、図中破線矢印で示すように、垂直シュート122の軸周り方向に旋回しながら、やがて垂直シュート122に到達することとなる。
図6は、比較例による垂直シュート122内の原料の分布を示す図であり、図7は、第1実施形態による垂直シュート122内の原料の分布を示す図である。図6(a)および図7(a)は、集合ホッパー118および垂直シュート122の鉛直断面の概略図であり、図6(b)および図7(b)は、垂直シュート122の水平断面の概略図を拡大して示している。なお、比較例と第1実施形態とでは、方向変更部130の有無のみが相違し、その他の構成や条件は全て同じである。したがって、比較例の説明において、第1実施形態と同様の構成については、上記と同一名称、符号を用いることとする。
図6に示す比較例では、排出口102bから落下する原料が、集合ホッパー118の底部118cに衝突する。底部118cは円錐状に形成されていることから、底部118cに衝突した原料は、一部が垂直シュート122の軸周り方向へ飛散するものの、原料の多くが垂直シュート122に向かって勢いよく流れ込む。その結果、図6(a)、(b)に示すように、垂直シュート122のうち、原料を落下させた排出口102bと反対側に多量の原料が落下し、垂直シュート122のうち、原料が落下された排出口102b側には殆ど原料が落下していない。
このように、垂直シュート122において原料の偏流が生じると、分配シュート12の旋回位置によって、分配シュート12上を原料が滑り落ちる距離が異なってしまい、高炉本体10に均等に原料を分散装入することができなくなってしまう。これに対して、第1実施形態によれば、図7(a)、(b)に示すように、比較例よりも偏流が抑制されていることがわかる。これは、方向変更部130に原料を衝突させることで、原料の落下方向が、垂直シュート122の軸周り方向に変更されるためである。
以上のように、第1実施形態の炉頂装入装置100によれば、排出口102bの鉛直下方に、排出口102bから落下する原料に衝突して、原料の落下方向を、垂直シュート122の軸周り方向に変更する方向変更部130が設けられる。これにより、垂直シュート122における原料の偏流を抑制することができ、よって高炉本体10において、原料をより均等に分散装入することが可能となる。しかも、方向変更部130が排出口102bの直下に配されており、原料の落下過程でその落下方向を変更させるので、従来のように、原料が旋回するスペースを集合ホッパー118の底部118cとは別に設ける必要がない。したがって、垂直シュート122内における原料の偏流を抑制するにあたり、装置が大型化することもなく、また、既設の装置に対しても、容易に適用することができる。
なお、上記第1実施形態では、ホッパー102の排出口102bから落下する原料が、垂直シュート122の軸周り方向の一方側および他方側に分流されるように、方向変更部130が構成されている。しかしながら、ホッパー102の排出口102bから落下する原料の落下方向を、垂直シュート122の軸周り方向のいずれか一方向に変更してもよい。
図8は、第2実施形態に係る炉頂装入装置200の内部構成を説明する概略図であり、図9は、第2実施形態による垂直シュート122内の原料の分布を示す図である。なお、第2実施形態の炉頂装入装置200は、上記第1実施形態の方向変更部130に代えて方向変更部230を設けた点のみが炉頂装入装置100と異なり、その他の構成は全て炉頂装入装置100と同じである。したがって、第1実施形態と同様の構成については同じ名称、符号を付するとともに、その詳細な説明は省略し、ここでは、第1実施形態と異なる構成である方向変更部230について説明する。
図8(a)は、集合ホッパー118および垂直シュート122の鉛直断面の概略図であり、図8(b)は、集合ホッパー118の水平断面の概略図を示している。図8に示すように、集合ホッパー118内に設けられる方向変更部230は、湾曲状の受け面232を備えている。この受け面232は、幅方向の両端部232aから幅方向中央に向かうにしたがって、徐々に下方に突出するように湾曲した湾曲面状に形成されている。ここで、受け面232において、両端部232aを結ぶ幅方向の線分の中心を通る線を中心線Xとし、中心線Xの一端側を先端232bとし、中心線Xの他端側を基端232cとする。
この場合、受け面232は、基端232cから先端232bに向かうにしたがって、換言すれば、基端232cおよび先端232bから、中心線Xの中央側に向かうにしたがって、徐々に下方に突出するように湾曲している。また、基端232c側では、両端部232aが連続するように、断面形状が半球状に形成されているのに対して、先端232b側では、両端部232aが分断された開口となっている。したがって、受け面232に落下した原料は、その全てが基端232c側から先端232b側へと受け面232上を滑り落ち、先端232bからさらに集合ホッパー118の底部118cに向けて落下することとなる。
なお、ホッパー102の排出口102bや垂直シュート122に対する方向変更部230の位置関係は、第1実施形態で説明した方向変更部130の位置関係と同じであり、排出口102bの直下に方向変更部230が配されている。ただし、方向変更部230は、中心線Xが、垂直シュート122の中心からずれた位置、より詳細には、中心線Xの延長線が、垂直シュート122の開口範囲からずれた位置を通るように、集合ホッパー118に固定されている。これにより、方向変更部230は、ホッパー102の排出口102bから落下する原料の落下方向を、垂直シュート122の軸周り方向のいずれか一方向(ここでは反時計回り方向)に変更することとなる。
この第2実施形態の炉頂装入装置200によれば、受け面232に衝突した原料の落下方向が、垂直シュート122の軸周り方向に変更された後に、さらに、集合ホッパー118の底部118cに向かって落下する。その結果、底部118cに到達した原料は、垂直シュート122の軸周り方向に旋回しながら、徐々に垂直シュート122に落下、装入されることとなる。これにより、図9に示すように、垂直シュート122内において、内壁面の全周囲にほぼ均等に原料が落下、装入され、垂直シュート122内の原料の偏流が、従来に比して抑制されることが確認された。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記各実施形態では、2つのホッパー102が並列して支持されるパラレル式のベルレス式炉頂装入装置について説明した。しかしながら、ホッパーの数は2つに限定されるものではなく、1つのホッパーを備えていてもよいし、3つ以上のホッパーを備えていても構わない。また、さらには、ベルレス式の炉頂装入装置に限らず、ベル式の炉頂装入装置に適用することも可能である。いずれにしても、本発明の目的を実現可能である限りにおいて、高炉や炉頂装入装置の具体的な構成は適宜設計可能である。
また、上記各実施形態では、方向変更部130、230と集合ホッパー118の底部118cとの間に、鉛直方向に空隙Sが形成される場合について説明した。しかしながら、方向変更部130、230は、集合ホッパー118の底部118c上に連続して設けてもよい。いずれにしても、方向変更部130、230は、排出口102bの鉛直下方に配されればよく、鉛直方向の設置位置に特に限定はない。
本発明は、高炉本体に原料を装入する炉頂装入装置およびこの炉頂装入装置を備えた高炉に利用することができる。
1 高炉
10 高炉本体
12 分配シュート
100 炉頂装入装置
102 ホッパー
102b 排出口
118 集合ホッパー
118c 底部
122 垂直シュート
130 方向変更部
200 炉頂装入装置
230 方向変更部
S 空隙

Claims (4)

  1. 高炉本体内に原料を分散装入する分配シュート上に、該原料を落下、装入する炉頂装入装置であって、
    前記高炉本体よりも上方に配され、前記原料を内部に収容するとともに、底部に設けられた排出口から該原料を鉛直下方に落下させるホッパーと、
    前記ホッパーの下方であって、かつ、前記高炉本体の上方に配され、該ホッパーの前記排出口から原料が落下、投入される集合ホッパーと、
    前記集合ホッパーの底部に上端が接続され、下端が前記分配シュートの鉛直上方に配され、該集合ホッパーに落下、投入された原料を、該分配シュートに向けて落下、装入させる垂直シュートと、
    を備え、
    前記集合ホッパーの底部に接続される前記垂直シュートの上端の中心位置は、前記ホッパーの排出口の中心位置に対して水平方向にずれており、
    前記集合ホッパーの底部は、前記垂直シュートに向かうにしたがって水平方向の断面積が漸減するように傾斜しており、
    前記集合ホッパー内であって、前記排出口の鉛直下方には、該排出口から落下する原料に衝突し、該原料の落下方向を、前記垂直シュートの軸周り方向のいずれか一方向に変更する方向変更部が設けられていることを特徴とする炉頂装入装置。
  2. 前記方向変更部と前記集合ホッパーの底部との間には、鉛直方向に空隙が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の炉頂装入装置。
  3. 前記方向変更部は、前記ホッパーの排出口から落下する原料を、該方向変更部を境にして前記軸周り方向の一方側および他方側に分流することを特徴とする請求項1または2に記載の炉頂装入装置。
  4. 高炉本体と、
    前記高炉本体内に設けられ、該高炉本体内に原料を分散装入する分配シュートと、
    前記高炉本体の炉頂に設けられ、前記分配シュート上に前記原料を落下、装入する炉頂装入装置と、
    を備え、
    前記炉頂装入装置は、
    前記高炉本体よりも上方に配され、前記原料を内部に収容するとともに、底部に設けられた排出口から該原料を鉛直下方に落下させるホッパーと、
    前記ホッパーの下方であって、かつ、前記高炉本体の上方に配され、該ホッパーの前記排出口から原料が落下、投入される集合ホッパーと、
    前記集合ホッパーの底部に上端が接続され、下端が前記分配シュートの鉛直上方に配され、該集合ホッパーに落下、投入された原料を、該分配シュートに向けて落下、装入させる垂直シュートと、
    を備え、
    前記集合ホッパーの底部に接続される前記垂直シュートの上端の中心位置は、前記ホッパーの排出口の中心位置に対して水平方向にずれており、
    前記集合ホッパーの底部は、前記垂直シュートに向かうにしたがって水平方向の断面積が漸減するように傾斜しており、
    前記集合ホッパー内であって、前記排出口の鉛直下方には、該排出口から落下する原料に衝突し、該原料の落下方向を、前記垂直シュートの軸周り方向のいずれか一方向に変更する方向変更部が設けられていることを特徴とする高炉。
JP2013219058A 2013-10-22 2013-10-22 炉頂装入装置および高炉 Active JP6168964B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013219058A JP6168964B2 (ja) 2013-10-22 2013-10-22 炉頂装入装置および高炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013219058A JP6168964B2 (ja) 2013-10-22 2013-10-22 炉頂装入装置および高炉

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015081364A JP2015081364A (ja) 2015-04-27
JP6168964B2 true JP6168964B2 (ja) 2017-07-26

Family

ID=53012146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013219058A Active JP6168964B2 (ja) 2013-10-22 2013-10-22 炉頂装入装置および高炉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6168964B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6311549U (ja) * 1986-02-13 1988-01-26
JPH02236211A (ja) * 1989-03-10 1990-09-19 Kawasaki Steel Corp ベルレス高炉の炉頂装入方法およびその装置
LU91217B1 (fr) * 2006-01-20 2007-07-23 Wurth Paul Sa Dispositif de chargement d'un four à cuve

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015081364A (ja) 2015-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1064699A (en) Supply of charge material to shaft furnaces
US20110002758A1 (en) Charging device for a shaft furnace
JP5810509B2 (ja) 高炉炉頂バンカーの原料偏析装置
KR101773454B1 (ko) 분배 슈트
JP6168964B2 (ja) 炉頂装入装置および高炉
CN111511932B (zh) 特别是用于竖井熔融还原炉的装料系统
EP1930448B1 (en) Shaft furnace
CN101910420A (zh) 还原炉和包括该还原炉的用于制造铁水的设备
JP5023491B2 (ja) ベルレス式高炉の炉頂装入装置
JP5082487B2 (ja) ベルレス高炉の原料装入装置
FI127083B (en) Burner and atomizer for a burner
JP3975692B2 (ja) 高炉用ベルレス式炉頂装入装置の分配シュート構造
KR102048112B1 (ko) 서스펜션 용련로의 정광 또는 매트 버너에 미립 물질을 장입하기 위한 장치
JP2009299154A (ja) ベルレス高炉の原料装入装置および原料装入方法
JP2007262453A (ja) 高炉のベルレス式炉頂装入装置用旋回シュート
JP6515285B2 (ja) 高炉の原料装入方法
JP3799987B2 (ja) ベルレス高炉の炉頂装入装置
JP2012132056A (ja) 高炉用炉頂バンカー
KR100891852B1 (ko) 분배판을 갖는 용융로 환원철 장입 슈트
JP7127676B2 (ja) 高炉への原料装入方法及び溶銑の製造方法
KR102527177B1 (ko) 노정 장치
JP2017061715A (ja) 高炉炉頂装入装置
KR20230109743A (ko) 고로의 원료 장입 방법
JP5853977B2 (ja) 高炉への原料装入方法
JPH04346609A (ja) 高炉のベルレス式原料装入方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170321

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170530

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6168964

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250