JP2017061257A - タイヤの評価方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、その内面にシーラント層18を備えるタイヤ2の評価方法に関する。この評価方法は、上記タイヤ2を冷却庫にて保管する工程、上記タイヤ2を周方向に垂直な方向に切断する工程及び上記切断した断面においてシーラント層18の厚みを測定する工程を有する。好ましくは、この評価方法は、上記タイヤを冷却庫にて保管する工程の前に、走行試験機上で上記タイヤを走行させる工程をさらに含む。好ましくは、上記タイヤ2を冷却庫にて保管する工程における上記冷却庫内の温度は−45℃以上−35℃以下である。好ましくは、上記タイヤ2を走行させる工程においては、上記シーラント層18の温度が80℃以上95℃以下となるように、タイヤ2の走行速度及び走行時間が決められる。
【選択図】図1
Description
(1)走行試験機上で上記タイヤ2を走行させる工程、
(2)タイヤ2を冷却庫にて保管する工程、
(3)上記タイヤ2を周方向に垂直な方向に切断する工程
及び
(4)上記切断した断面においてシーラント層18の厚みを測定する工程
を有している。
評価には、サイズが「215/55R17」であるタイヤを使用した。図1で示されるように、シーラント材が、トレッドの半径方向内側において、インナーライナーの内側に塗布された。形成されたシーラント層の軸方向幅は182mmとされ、厚さは3mm均一とされた。シーラント材の組成は、ブチルゴム及びポリブテンを主成分とする一般的なものである。ボタン型の温度計が、ショルダー部の半径方向内側近辺において、シーラント層に配置された。この温度計は、テープで貼り付けられた。このタイヤは正規リム(サイズ:17×17J)に組み込まれた。このタイヤに空気が充填され、内圧が220kPaとされた。
上記(1)から(4)の工程に従い、シーラント層の厚みの評価を実施した。上記タイヤをドラム型走行試験機で走行させた。この評価機のドラム径は1707mmである。タイヤには、正規荷重の70%の荷重(4.6kN)が負荷された。その他の走行条件は、表1に示される通りである。走行後、タイヤは冷却庫で保管された。このときの冷却温度Tと保管時間Hは表1に示される通りである。このタイヤは、冷却庫から取り出された後、2箇所で切断された。これにより、タイヤは2等分された。冷却庫から取り出されてから切断されるまでの時間の間隔Iは15分であった。切断には、澁谷工業(株)製のワイヤー式カッターが使用された。この切断面から、シーラント層の厚みが観測された。
上記(2)の工程を実施しないことの他は実施例1と同様にしたのが、比較例1である。
走行速度V及び冷却温度Tを表1に示される値にしたことの他は実施例1と同様にしたのが、実施例2−5である。
保管時間Hを表2に示される値にしたことの他は実施例1と同様にしたのが、実施例6である。
間隔Iを表2に示される値にしたことの他は実施例1と同様にしたのが、実施例7である。
タイヤを切断した断面において、シーラント層の状態が目視で確認された。この結果が、表1−2に示されている。表において、「A」は、シーラント層崩れが発生していないことを表す。「B」は、シーラント層崩れは起こっているが、その程度が少ないことを表す。「C」は、厚みの計測が困難な程度に、シーラント層が崩れていることを表す。「A」、「B」、「C」の順に好ましい。
冷却庫から取り出したタイヤについて、トレッドでのクラックの発生の有無が目視で確認された。この結果が、表1−2に示されている。
シーラント層に取り付けた温度計で、温度を計測した。この結果が、表1−2に示されている。これは、シーラント層の温度が安定した状態での温度である。シーラント層の温度は、80℃以上95℃以下となっているのが好ましい。
計測されたシーラント層の厚みのうち、A点及びB点での値が表1−2に示されている。ここで、A点とは、図1に示されるとおり、赤道面からの軸方向距離が90mmであるシーラント層上の点である。B点とは、赤道面からの軸方向距離が80mmであるシーラント層上の点である。これらは、それぞれタイヤを2等分したときにできた2つの断面で計測された値の平均値である。従来からの解析により、タイヤが高温となるような環境で使用されている市場においては、A点でのシーラント層の厚みは0.0mm−0.5mm、B点でのシーラント層の厚みは1.0mm−2.0mmとなることが確認されている。この評価において、A点及びB点での測定結果が、これらの範囲に入っていれば、この市場でのシーラント材の流動が、この評価で再現できていると言える。
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・バンド
16・・・インナーライナー
18・・・シーラント層
20・・・トレッド面
22・・・走行試験機
24・・・ドラム
26・・・走行面
Claims (7)
- その内面にシーラント層を備えるタイヤの評価方法であって、
上記タイヤを冷却庫にて保管する工程、
上記タイヤを周方向に垂直な方向に切断する工程
及び
上記切断した断面においてシーラント層の厚みを測定する工程
を有するタイヤの評価方法。 - 上記タイヤを冷却庫にて保管する工程の前に、
走行試験機上で上記タイヤを走行させる工程
をさらに含む請求項1に記載の評価方法。 - 上記タイヤを走行させる工程においては、上記シーラント層の温度が80℃以上95℃以下となるように、タイヤの走行速度及び走行時間が決められる請求項2に記載の評価方法。
- 上記タイヤを走行させる工程におけるタイヤの走行速度が180km/h以上220km/h以下であり、走行時間が30分以上である請求項2又は3に記載の評価方法。
- 上記タイヤを冷却庫にて保管する工程における上記冷却庫内の温度が−45℃以上−35℃以下である請求項1から4のいずれかに記載の評価方法。
- 上記タイヤを冷却庫にて保管する工程における上記タイヤの保管時間が2時間以上である請求項1から5のいずれかに記載の評価方法。
- 上記冷却庫からタイヤを取り出してから上記タイヤを切断するまでの時間の間隔が15分以内である請求項1から6のいずれかに記載の評価方法。
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