JP2017060090A - 画像データ生成装置、印刷装置、及び画像データ生成プログラム - Google Patents

画像データ生成装置、印刷装置、及び画像データ生成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿の画像データを生成する際に、ユーザにより指定された領域をメタリック色領域として抽出する場合と比較して、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿の画像データを簡単に生成することができる画像データ生成装置、印刷装置、及び画像データ生成プログラムを提供する。
【解決手段】メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿を読み取った読取画像の明度及び彩度と、原稿を撮影した撮影画像の明度及び彩度とを用いて、メタリック色領域に対応する画素を抽出し、抽出したメタリック色領域に対応する画素をメタリック色とした画像データを生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像データ生成装置、印刷装置、及び画像データ生成プログラムに関する。
特許文献1には、メタリックインクとカラーインクとを用いて画像を印刷する印刷装置であって、画像データを入力する入力部と、前記入力した画像データの中から、所定の特徴を有する領域を特定領域として抽出する抽出部と、前記抽出された特定領域と、該特定領域以外の領域である非特定領域とで、メタリックインクとカラーインクとを使い分けて前記画像データの印刷を行う印刷部とを備える印刷装置が開示されている。
特許文献2には、1頁中にスポットカラー印刷部とフルカラー印刷部とが混在する印刷を行う記録装置であって、出力に関するデータの判断及び管理を行う記録データ管理部と、前記記録データ管理部から出力される記録データに基づいて印刷を行う記録部とを有し、前記記録データ管理部に、スポットカラー印刷のための各色のRGB成分値を記憶したRGBテーブルと、このRGBテーブルに記憶された各成分値のいずれかと同じ値を持つ画素データを検出した場合には、この画素に隣接する画素のRGB成分値を確認し、これら2つの画素の成分値の比較結果から、スポットカラー印刷部かフルカラー印刷部かを判断する判断手段とを設けたことを特徴とする記録装置が開示されている。
特許文献3には、原稿を読み取って得られるデジタルカラー画像信号から色再現域に関する特徴量とテクスチャに関する特徴量を抽出し、該特徴量を基に、前記原稿がインクジェットプリンタで出力された原稿であるか否かを判定することを特徴とする原稿種判定方法が開示されている。
特開2009−220423号公報 特開平08−187899号公報 特開平10−126631号公報
本発明は、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿の画像データを生成する際に、ユーザにより指定された領域をメタリック色領域として抽出する場合と比較して、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿の画像データを簡単に生成することができる画像データ生成装置、印刷装置、及び画像データ生成プログラムを提供することを目的とする。
請求項1に係る画像データ生成装置は、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿を読み取った読取画像の明度及び彩度と、前記原稿を撮影した撮影画像の明度及び彩度とを用いて、前記メタリック色領域に対応する画素を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記メタリック色領域に対応する画素を前記メタリック色とした画像データを生成する生成手段と、を備えている。
請求項2に係る画像データ生成装置は、請求項1記載の発明において、前記抽出手段は、前記読取画像及び前記撮影画像の明度差と、前記読取画像及び前記撮影画像の彩度差とを用いて、前記メタリック色領域に対応する画素を抽出する。
請求項3に係る画像データ生成装置は、請求項1又は2記載の発明において、前記抽出手段は、前記読取画像及び前記撮影画像の何れか一方から前記メタリック色領域に対応する画素を指定させ、指定された画素の明度及び彩度を用いて、前記メタリック色領域に対応する画素を抽出する。
請求項4に係る画像データ生成装置は、請求項1〜3の何れか1項記載の発明において、前記抽出手段は、前記読取画像及び前記撮影画像の何れか一方から前記メタリック色領域を含む領域を指定させ、指定された領域から、前記メタリック色領域に対応する画素を抽出する。
請求項5に係る画像データ生成装置は、請求項1〜3の何れか1項記載の発明において、前記抽出手段は、前記読取画像及び前記撮影画像の色合わせを行い、色合わせが行われた前記読取画像の明度及び彩度と、前記撮影画像の明度及び彩度とを用いて、前記メタリック色領域に対応する画素を抽出する。
請求項6に係る画像データ生成装置は、請求項4記載の発明において、前記抽出手段は、前記指定された領域を除いた領域に含まれる各々の画素の画素値を用いて、前記読取画像及び前記撮影画像の色合わせを行い、色合わせが行われた前記読取画像の明度及び彩度と、前記撮影画像の明度及び彩度とを用いて、前記メタリック色領域に対応する画素を抽出する。
請求項7に係る画像データ生成装置は、請求項1〜6の何れか1項記載の発明において、前記抽出手段は、前記撮影画像より前記読取画像の方が明度が低いこと、及び前記撮影画像より前記読取画像の方が彩度が低いことの少なくとも一方を満たし、かつ前記読取画像及び前記撮影画像の明度差のベクトル及び彩度差のベクトルの合成ベクトルの長さが予め定めた閾値以上である画素を前記メタリック色領域に対応する画素として抽出する。
請求項8に係る画像データ生成装置は、請求項1〜7の何れか1項記載の発明において、前記抽出手段は、複数色のメタリック色領域に対応する画素の各々の画素値、明度、及び彩度を用いて、前記複数色のメタリック色領域に対応する画素を色毎に抽出する。
請求項9に係る印刷装置は、 請求項1〜8の何れか1項記載の画像データ生成装置と、前記画像データ生成装置により生成された画像データの版を作成し、作成した前記版を用いて前記原稿の前記メタリック色領域を前記メタリック色で印刷する印刷手段と、を備えている。
請求項10に係る画像データ生成プログラムは、コンピュータを、請求項1〜8の何れか1項記載の画像データ生成装置を構成する各手段として機能させるプログラムである。
請求項1、9、10の発明によれば、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿の画像データを生成する際に、ユーザにより指定された領域をメタリック色領域として抽出する場合と比較して、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿の画像データを簡単に生成することができる。
請求項2の発明によれば、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿の読取画像及び撮影画像の明度差、及び読取画像及び撮影画像の彩度差を考慮しない場合と比較して、メタリック色領域を有する原稿のメタリック色領域を精度良く抽出することができる。
請求項3の発明によれば、メタリック色に関する情報を直接入力してメタリック色を指定させる場合と比較して、メタリック色以外の色の画素が誤って抽出されることを抑制することができる。
請求項4の発明によれば、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿の全体からメタリック色領域を抽出する場合と比較して、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿のメタリック色領域を短時間で抽出することができる。
請求項5の発明によれば、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿の読取画像及び撮影画像の色合わせをせずにメタリック色領域を抽出する場合と比較して、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿のメタリック色領域を精度良く抽出することができる。
請求項6の発明によれば、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿の読取画像及び撮影画像の全体を用いて読取画像及び撮影画像の色合わせを行う場合と比較して、読取画像及び撮影画像の色合わせを精度良く行うことができる。
請求項7の発明によれば、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿のメタリック色領域を抽出する際に、読取画像及び撮影画像の明度に関する条件と、読取画像及び撮影画像の彩度に関する条件と、読取画像及び撮影画像の明度差のベクトル及び彩度差のベクトルの合成ベクトルの長さに関する条件とを用いない場合と比較して、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿のメタリック色領域を精度良く抽出することができる。
請求項8の発明によれば、複数色のメタリック色で表された複数色のメタリック色領域を有する原稿のメタリック色領域を抽出する際に、単一のメタリック色領域しか抽出しない場合と比較して、精度良く色を抽出することができる。
第1実施形態に係る画像データ生成装置の機能的な構成を示すブロック図である。 実施形態に係る読取画像の取得方法の一例を示す模式図である。 実施形態に係る撮影画像の取得方法の一例を示す模式図である。 実施形態に係る読取画像及び撮影画像の一例を示す模式図である。 実施形態に係る画像データ生成装置の電気的な構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る画像データ生成処理のプログラムの流れを示すフローチャートである。 実施形態に係る画像データ生成装置により生成された画像データに基づいて作成される各々の色の版の一例を示す模式図である。 第2実施形態及び第3実施形態に係る画像データ生成装置の機能的な構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る読取画像及び撮影画像の少なくとも一方から指定されるメタリック色領域の候補の一例を示す模式図である。 実施形態に係るメタリック色情報の一例を示す模式図である。 実施形態に係る画像データ生成装置で指定される色空間上のメタリック色の範囲の一例を示す模式図である。 実施形態に係る画像データ生成装置で指定される色空間上のメタリック色の範囲の別例を示す模式図である。 第2実施形態に係る画像データ生成処理のプログラムの流れを示すフローチャートである。 第3実施形態に係る読取画像及び撮影画像の少なくとも一方から指定されるメタリック色領域の候補の一例を示す模式図である。 第3実施形態に係る画像データ生成処理のプログラムの流れを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
まず、第1実施形態に係る画像データ生成装置について説明する。
金色、銀色等のメタリック色のインク、金箔等を用いてメタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿に対して、印刷装置を用いて複製物を作成したい場合がある。このような場合、一般的な印刷装置では、ユーザが原稿を参照しながらメタリック色領域に対応する画素を指定し、指定された画素に基づいて、メタリック色領域に対応する画素を抽出し、メタリック色の画像データを生成する。また、生成した画像データに基づいてメタリック色用の版を作成し、作成したメタリック色用の版、及びメタリック色のトナーを用いて印刷を行う。しかしながら、このようにメタリック色用の画像データを生成する際には、ユーザが原稿を参照しながらメタリック色領域に対応する画素を指定する必要があり、ユーザにとって煩雑である。
一方、複数の異なる照射条件で原稿に光を照射した場合に、メタリック色領域以外の領域と比較し、メタリック色領域では光の照射条件に応じて光の反射状態が大きく異なる。そのため、原稿に対する光の照射条件を異ならせた状態で取得した複数の画像を相互に比較することにより、原稿における各々の領域がメタリック色領域であるか否かが判定可能である。
そこで、本実施形態に係る画像データ生成装置では、メタリック色領域を有する原稿を読み取った読取画像の明度及び彩度と、原稿を撮影した撮影画像の明度及び彩度とを用いて、メタリック色領域に対応する画素を抽出する。また、本実施形態に係る画像データ生成装置では、抽出したメタリック色領域に対応する画素をメタリック色とした画像データを生成する。また、本実施形態に係る画像データ生成装置を有する印刷装置では、生成した画像データに基づいてメタリック色用の版を作成し、作成した版を用いて原稿においてメタリック色で描画されている画像をメタリック色で印刷する。これにより、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿の画像データを生成する際に、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿の画像データが簡単に生成される。
本実施形態に係る画像データ生成装置10は、図1に示すように、位置合わせ部32、色合わせ部34、比較値算出部36、メタリック色画素抽出部38、及び、画像データ生成部40を備えている。
位置合わせ部32は、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する同一の原稿を、光の照射条件を異ならせた状態で取得した読取画像30A及び撮影画像30Bを取得する。
読取画像30Aは、一例として図2Aに示すように、固定された角度から照射された光Lを用いて、角度が固定されたレンズで原稿50をスキャナにより読み取った画像である。読取画像30Aは、一例として図3に示すように、原稿が有するメタリック色領域に対応するメタリック色領域30Cを有している。このように、本実施形態では、原稿50がスキャナで読み取った読取画像30Aを用いるが、用いられる画像の種類はこれに限らない。すなわち、固定された角度から照射された光を用いて、角度が固定されたレンズで原稿50が読み取られた画像であれば、スキャナ以外の装置により取得された画像であっても良い。
撮影画像30Bは、一例として図2Bに示すように、周囲の複数の角度から照射された光Lを用いて、角度が固定されたレンズで原稿50を撮影した画像である。撮影画像30Bは、一例として図3に示すように、原稿が有するメタリック色領域に対応するメタリック色領域30Dを有している。このように、本実施形態では、原稿50が、カメラによって撮影された撮影画像30Bを用いるが、用いられる画像の種類はこれに限らない。すなわち、周囲から光Lが差し込んでいる環境で原稿50が撮影された画像であれば、カメラ以外の装置により取得された画像であっても良い。
また、位置合わせ部32は、読み込んだ読取画像30A及び撮影画像30Bにそれぞれ描画されている描画体の位置合わせを行う。位置合わせの際には、パターンマッチング等、画像処理において一般的に用いられている公知の位置合わせ方法が用いられる。また、位置合わせを精度良く行うために、読取画像30A及び撮影画像30Bの各々に、事前にマーカを形成しておき、これらのマーカを用いて位置合わせを行っても良い。
色合わせ部34は、読取画像30A及び撮影画像30Bの色合わせを行う。色合わせ方法については、一例として下記の具体例(1)乃至(3)に例示したような、画像処理において一般的に用いられている任意の色合わせ方法を用いる。
(1)紙白及び黒に近い色から、白色の補正及び白黒のレンジ補正を行う。
(2)紙白、黒、シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)等のパッチチャートを予め作成しておき、読取画像30A及び撮影画像30Bの各々についてパッチ値が同じ値になるように補正する。
(3)読取画像30Aを取得した環境と同じ環境で、カラープロファイルを作成するためのパッチチャートを予め作成し、読取画像30Aを補正するカラープロファイルを予め作成しておく。同様に、撮影画像30Bを取得した環境と同じ環境で、カラープロファイルを作成するためのパッチチャートを予め作成し、撮影画像30Bを補正するカラープロファイルを予め作成しておく。そして、読取画像30A及び撮影画像30Bの各々をカラープロファイルを用いて補正することにより、読取画像30A及び撮影画像30Bが同じ色になるように色合わせを行う。
なお、読取画像30A及び撮影画像30Bの色合わせを行う時点で、メタリック色領域を認識している場合には、メタリック色以外の色の領域のみを用いて色合わせを行っても良い。これにより、より精度良く色合わせを行うことができる。
比較値算出部36は、読取画像30A及び撮影画像30Bの各々のRGB値をHLS値に変換し、カラープロファイルを用いて、読取画像30A及び撮影画像30Bの比較値を各々対応する画素毎に算出する。具体的には、比較値算出部36は、下記(1)式に示すように、読取画像30A及び撮影画像30Bの各々の画素の画素値から、読取画像30Aの明度値Ls及び撮影画像30Bの明度値Lcの差分(明度差)ΔLを算出する。また、比較値算出部36は、下記(2)式に示すように、読取画像30Aの彩度値Ss及び撮影画像30Bの彩度値Scの差分(彩度差)ΔSを算出する。
Figure 2017060090
Figure 2017060090
また、比較値算出部36は、下記(3)式に示すように、明度差ΔLのベクトルと彩度差ΔSのベクトルとの合成ベクトルの長さである合成値ΔLSを算出する。この合成値ΔLSは、明度及び彩度の距離の差を表している。
Figure 2017060090
なお、本実施形態では、上述したようにHLS値で読取画像30A及び撮影画像30Bの比較を行うが、これに限らず、L*a*b*の値で比較しても良い。この場合、比較値算出部36は、読取画像30A及び撮影画像30BのRGB値をL*a*b*に変換し、明度値にはL*を適用し、彩度値には、下記(4)式により求められるC*を適用する。
Figure 2017060090
また、比較値算出部36は、L*a*b*で比較する場合に、上述した合成値ΔLSに相当する明度値L*と彩度値C*の合成値を、下記(5)式に示すように、読取画像30A及び撮影画像30BのL*の差分ΔL*と、C*の差分ΔC*から算出する。
Figure 2017060090
メタリック色画素抽出部38は、各々の画素について算出した明度差ΔL及び彩度差ΔSを用いて、読取画像30A及び撮影画像30Bの各々対応する画素について、下記の条件(A)乃至(C)の全てを満たす場合に、原稿のメタリック色領域に対応する画素であると判定する。
(A)撮影画像30Bより読取画像30Aの方が明度が低い(暗い)。
(B)撮影画像30Bより読取画像30Aの方が彩度が低い(グレーに近い)。
(C)合成値ΔLSが、メタリック色であるか否かの判定基準とする予め定めた閾値α以上である。
本実施形態では、メタリック色領域が予め認識されている複数の原稿を用いて、メタリック色領域に対応する画素の合成値ΔLSと、メタリック色領域以外の領域に対応する画素の合成値ΔLSとを予め実験により求めておく。そして、求めた合成値ΔLSから、メタリック色領域に対応する画素であるか否かを判定するための合成値ΔLSの閾値αを決定して不揮発性メモリ20に予め記憶している。複数色のメタリック色領域に対応する複数色の画素を抽出対象とする場合には、メタリック色の色毎に閾値αを決定して不揮発性メモリ20に予め記憶している。
なお、各々の画素について、メタリック色であるか否かを判定する際、明度差ΔLに閾値を設け、例えば、読取画像30Aの方が明度が低く、かつ明度差ΔLが予め定めた閾値以上である、としても良い。同様に、各々の画素について、メタリック色であるか否かを判定する際、彩度差ΔSに閾値を設け、例えば、読取画像30Aの方が彩度が低く、かつ彩度差ΔSが予め定めた閾値以上である、としても良い。
また、合成値ΔLSを求める際に、例えば、明度差及び彩度差の少なくとも一方に係数をかけることにより、明度差及び彩度差の比重を変更しても良い。
メタリック色画素抽出部38は、読取画像30A及び撮影画像30Bの明度差、及び読取画像30A及び撮影画像30Bの彩度差から、原稿が有するメタリック色領域に対応する画素であると判定した画素を抽出する。
画像データ生成部40は、抽出されたメタリック色領域に対応する画素をメタリック色とした画像データを生成する。原稿が複数色のメタリック色領域を有する場合には、画像データ生成部40は、メタリック色領域の色毎に画像データを生成する。生成された画像データは、印刷装置に出力され、印刷装置は、出力された画像データに基づいてメタリック色用の版を作成し、作成した版を用いて原稿においてメタリック色で描画されている画像をメタリック色で印刷する。
なお、位置合わせ部32、色合わせ部34、比較値算出部36、及び、メタリック色画素抽出部38は、抽出手段の一例である。また、画像データ生成部40は、生成手段の一例である。
画像データ生成装置10は、図4に示すように、装置全体を制御するコントローラ12を備えた構成としても良い。コントローラ12は、後述する画像データ生成処理を含む各種処理を実行するCPU(Central Processing Unit)14、及び、CPU14の処理に使用されるプログラム及び各種情報を記憶するROM(Read Only Memory)16を備えている。また、コントローラ12は、CPU14の作業領域として一時的に各種データを記憶するRAM(Random Access Memory)18、及び、CPU14の処理に使用される各種情報を記憶する不揮発性メモリ20を備えている。更に、コントローラ12は、画像データ生成装置10に接続された外部装置に対するデータの入出力を行うI/Oインタフェース22を備えている。
I/Oインタフェース22には、ユーザにより操作される操作部24、各種情報を表示する表示部26、及び、外部サーバ30を含む外部装置との通信を行う通信部28が接続されている。
画像データ生成装置10の各部が実行する処理は各種プログラムによってCPU14により実行される。本実施形態では、各種プログラムは、画像データ生成装置10が備える不揮発性メモリ20に記憶されているが、各種プログラムの記憶先はこれに限らず、磁気ディスク、光ディスク等の記録媒体に記録されても良く、通信部28を通して提供されても良い。また、その他のいかなる構成要素も、必ずしも単一のコンピュータやサーバによって実現される必要はなく、ネットワークによって接続された複数のコンピュータにより分散されて実現されても構わない。
次に、本実施形態に係る画像データ生成装置10のCPU14が実行する画像データ生成処理を行う際の処理の流れを、図5に示すフローチャートを参照して説明する。なお、本実施形態では、画像データ生成処理のプログラムは、操作部24により実行の指示が入力された場合に、実行されるが、実行のタイミングはこれに限らない。
ステップS101では、位置合わせ部32が、読取画像30Aを取得する。本実施形態では、位置合わせ部32が、読取画像30Aを通信部28に接続された外部装置から取得するが、取得方法はこれに限らない。例えば、I/Oインタフェース22に接続されたスキャナで読み取られた読取画像30Aをスキャナから取得しても良い。
ステップS103では、位置合わせ部32が、撮影画像30Bを取得する。本実施形態では、位置合わせ部32が、撮影画像30Bを通信部28に接続された外部装置から取得するが、取得方法はこれに限らない。例えば、I/Oインタフェース22に接続された撮影装置で読み取られた撮影画像30Bを撮影装置から取得しても良い。
ステップS105では、位置合わせ部32が、読取画像30A及び撮影画像30Bの位置合わせを行う。
ステップS107では、色合わせ部34が、読取画像30A及び撮影画像30Bの色合わせを行う。
ステップS109では、比較値算出部36が、読取画像30A及び撮影画像30Bから1つの対応する画素を選択する。本実施形態では、読取画像30A及び撮影画像30Bの左上の画素から1画素ずつスライドさせながら順次選択していく。
ステップS111では、比較値算出部36が、読取画像30A及び撮影画像30Bの間の、ステップS109で選択した画素の明度差ΔLを算出する。
ステップS113では、比較値算出部36が、読取画像30A及び撮影画像30Bの間の、ステップS109で選択した画素の彩度差ΔSを算出する。
ステップS115では、比較値算出部36が、読取画像30A及び撮影画像30Bの間の、ステップS109で選択した画素の明度差及び彩度差の合成値ΔLSを算出する。
ステップS117では、読取画像30Aの方が撮影画像30Bより明度が低い(暗い)か否かを判定する。ステップS117で読取画像30Aの方が撮影画像30Bより明度が低いと判定した場合(S117,Y)はステップS119に移行する。また、ステップS117で撮影画像30Bの方が読取画像30Aより明度が低いと判定した場合(S117,N)はステップS125に移行する。
ステップS119では、比較値算出部36が、読取画像30Aの方が撮影画像30Bより彩度が低い(グレーに近い)か否かを判定する。ステップS119で読取画像30Aの方が撮影画像30Bより彩度が低いと判定した場合(S119,Y)はステップS121に移行する。また、ステップS119で撮影画像30Bの方が読取画像30Aより彩度が低いと判定した場合(S119,N)はステップS125に移行する。
ステップS121では、比較値算出部36が、読取画像30A及び撮影画像30Bの間の、ステップS109で選択した画素の合成値ΔLSが、予め定めた閾値α以上であるか否かを判定する。ステップS121で合成値ΔLSが閾値α以上であると判定した場合(S121,Y)はステップS123に移行する。ステップS121で合成値ΔLSが閾値αより小さいと判定した場合(S121,Y)はステップS125に移行する。
ステップS123では、比較値算出部36が、ステップS109で選択した画素をメタリック色領域に対応する画素とする。
ステップS125では、比較値算出部36が、ステップS109で選択した画素をメタリック色領域以外の領域に対応する画素とする。
ステップS127では、比較値算出部36が、読取画像30A及び撮影画像30Bの画素のうち、未処理の画素、すなわちステップS109で選択されていない画素があるか否かを判定する。ステップS127で未処理の画素があると判定された場合(S127,Y)は、ステップS109に戻り、ステップS109で未処理の画素を選択し、ステップS109乃至S125の処理を行う。ステップS127で未処理の画素がないと判定された場合(S127,N)は、ステップS129に移行する。
ステップS129では、メタリック色画素抽出部38が、読取画像30A及び撮影画像30Bからメタリック色領域に対応する画素と判定された画素を抽出する。
ステップS131では、画像データ生成部40が、メタリック色の画像データを生成する。
このように、本実施形態では、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿を読み取った読取画像30Aの明度及び彩度と、原稿を撮影した撮影画像30Bの明度及び彩度とを用いて、メタリック色領域に対応する画素を抽出する。また、抽出したメタリック色領域に対応する画素を用いて、メタリック色領域に対応する画素をメタリック色とした画像データを生成する。これにより、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿の画像データを生成する際に、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿の画像データが簡単に生成される
また、画像データ生成装置10が、原稿においてメタリック色で描画されている画像の画像データを印刷装置に出力することにより、印刷装置により、この画像データに基づいてメタリック色用の版が作成される。
なお、画像データ生成装置10が印刷装置に組み込まれていても良い。この場合には、画像データ生成装置10が組み込まれた印刷装置によって、原稿のメタリック色領域の画像データを生成し、生成した画像データに基づいてメタリック色の版が作成される。すなわち、一例として図6に示すように、印刷装置で印刷を行うために、シアン(C)の版52A、マゼンタ(M)の版52B、イエロー(Y)の版52C、キープレート(K)の版52D等の色毎の版が作成される。この際に、金色(Gold)の版52E等のメタリック色用の版も併せて作成される。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係る画像データ生成装置について説明する。
上記第1実施形態では、読取画像30A及び撮影画像30Bの間の明度差及び彩度差を用いて、メタリック色領域に対応する画素を抽出する場合について説明した。一方、本第2実施形態では、読取画像30A及び撮影画像30Bの間の明度差及び彩度差と、ユーザにより指定されたメタリック色とを用いて、メタリック色領域に対応する画素を抽出する場合について説明する。
第2実施形態に係る画像データ生成装置10Aは、図7に示すように、メタリック色指定部42、及びメタリック色領域候補抽出部44を備えている。
メタリック色指定部42は、読取画像30A及び撮影画像30Bの何れか一方からメタリック色領域を指定する。本実施形態では、一例として図8に示すように、メタリック色指定部42は、表示部26に読取画像30A及び撮影画像30Bの何れか一方を表示し、ユーザに操作部24を操作させて、表示された画像の一部の領域54をメタリック色領域として選択させる。なお、選択された領域54は、1画素であっても画素群であっても良い。そして、メタリック色指定部42は、領域54に含まれる画素の画素値からメタリック色情報を生成し、生成したメタリック色情報を不揮発性メモリ20に記憶させる。
メタリック色情報としては、一例として図9に示すように、金色、銀色、銅色等の色の種類、読取画像30A、撮影画像30B等の取得原稿、画素値、合成値ΔLS、及び指定された画素の位置が色毎に対応付けられて記憶される。なお、合成値ΔLSについては、必ずしも記憶されている必要はなく、合成値ΔLSが記憶されていない場合には、例えば、合成値ΔLSの範囲を上述した閾値α以上の範囲とすれば良い。
また、本実施形態では、読取画像30A及び撮影画像30Bの何れか一方からメタリック色領域が指定されるが、指定方法はこれに限らない。例えば、読取画像30A及び撮影画像30Bとは異なる別の画像からメタリック色領域が指定されても良い。また、ユーザが操作部24を操作することによりメタリック色情報の各項目が直接入力されても良い。また、通信部28を介して外部装置からメタリック色情報の各項目が取得されても良い。
本実施形態では、指定された画素は、一例として図10に示すように、L*a*b*空間上で、指定されたメタリック色Aの画素値を中心とした予め定めた範囲56A内に画素値が属する画素を、公知のクラスタリング技術により相互に対応付ける。そして、対応付けられた画素値に属する画素を、メタリック色Aの画素とする。同様に、L*a*b*空間上で、指定されたメタリック色Bの画素値を中心とした予め定めた範囲56B内に画素値が属する画素を、公知のクラスタリング技術により相互に対応付ける。そして、対応付けられた画素値に属する画素を、メタリック色Bの画素とする。
また、メタリック色が複数指定されていて、各々の色の範囲が色空間上で相互に重なり合っている場合は、重なっている範囲の中央部でメタリック色領域を分割し、各々の色の範囲とする。一例として図11に示すように、メタリック色Cの範囲56C及びメタリック色Dの範囲56Dが相互に重なり合っている場合がある。その場合は、範囲56C及び範囲56Dの中央部58でメタリック色領域を分割し、分割した各々の範囲をメタリック色Cの範囲、及びメタリック色Dの範囲とする。
また、合成値ΔLSの範囲を指定する場合には、同じメタリック色を示す範囲を予め定めたサイズの範囲から広げるか狭めるかを入力しても良い。または、色空間上における指定された画素を含む一定の距離(例えば、Lab空間の三次元距離ΔE)を入力し、指定された画素の画素値を中心としたその一定の距離内の範囲を、指定されたメタリック色領域に対応する画素の画素値の範囲としても良い。
メタリック色領域候補抽出部44は、不揮発性メモリ20からメタリック色情報を取得し、画素値が、メタリック色画素の画素値の範囲内に属する画素を抽出する。なお、メタリック色が複数ある場合には、色毎に、メタリック色領域に対応する画素の画素値の範囲内に属する画素を抽出する。
第2実施形態に係る画像データ生成装置10Aのその他の構成は、上記第1実施形態に係る画像データ生成装置10と同じであるため、各構成の説明を省略する。
なお、位置合わせ部32、色合わせ部34、比較値算出部36、メタリック色画素抽出部38、メタリック色指定部42、及び、メタリック色領域候補抽出部44は、抽出手段の一例である。また、画像データ生成部40は、生成手段の一例である。
次に、本実施形態に係る画像データ生成装置10AのCPU14が実行する画像データ生成処理を行う際の処理の流れを、図12に示すフローチャートを参照して説明する。なお、本実施形態では、画像データ生成処理のプログラムは、操作部24により実行の指示が入力された場合に、実行されるが、実行のタイミングはこれに限らない。
ステップS201では、ステップS101と同様に、位置合わせ部32が、読取画像30Aを取得する。
ステップS203では、ステップS103と同様に、位置合わせ部32が、撮影画像30Bを取得する。
ステップS205では、ステップS105と同様に、位置合わせ部32が、読取画像30A及び撮影画像30Bの位置合わせを行う。
ステップS207では、ステップS107と同様に、色合わせ部34が、読取画像30A及び撮影画像30Bの色合わせを行う。
ステップS209では、メタリック色領域候補抽出部44が、ユーザにより操作部24を介して指定されたメタリック色領域の候補を取得する。
ステップS211では、メタリック色指定部42が、メタリック色領域の候補からメタリック色情報を生成し、生成したメタリック色情報を不揮発性メモリ20に記憶する。メタリック色領域の候補として1画素が指定された場合、指定された画素の画素値からメタリック色情報を生成する。また、メタリック色領域の候補として画素群が指定された場合、指定された画素群に含まれる各々の画素の画素値の平均値からメタリック色情報を生成する。本実施形態では、メタリック色指定部42は、ユーザにメタリック色の種類、及び合成値ΔLSの入力を促す。そして、メタリック色指定部42は、入力されたメタリック色の種類、及び合成値ΔLSを、指定された画素の画素値、取得原稿、及び画素の位置と対応付けて、メタリック色情報として不揮発性メモリ20に記憶する。
ステップS213では、ステップS109と同様に、比較値算出部36が、読取画像30A及び撮影画像30Bから1つの対応する画素を選択する。
ステップS215では、ステップS111と同様に、比較値算出部36が、読取画像30A及び撮影画像30Bの間の、ステップS213で選択した画素の明度差ΔLを算出する。
ステップS217では、ステップS113と同様に、比較値算出部36が、読取画像30A及び撮影画像30Bの間の、ステップS213で選択した画素の彩度差ΔSを算出する。
ステップS219では、ステップS115と同様に、比較値算出部36が、読取画像30A及び撮影画像30Bの間の、ステップS213で選択した画素の明度差及び彩度差の合成値ΔLSを算出する。
ステップS221では、ステップS117と同様に、読取画像30Aの方が撮影画像30Bより明度が低いか否かを判定する。ステップS221で読取画像30Aの方が撮影画像30Bより明度が低いと判定した場合(S221,Y)はステップS223に移行する。また、ステップS221で撮影画像30Bの方が読取画像30Aより明度が低いと判定した場合(S221,N)はステップS231に移行する。
ステップS223では、ステップS119と同様に、比較値算出部36が、読取画像30Aの方が撮影画像30Bより彩度が低いか否かを判定する。ステップS223で読取画像30Aの方が撮影画像30Bより彩度が低いと判定した場合(S223,Y)はステップS225に移行する。また、ステップS223で撮影画像30Bの方が読取画像30Aより彩度が低いと判定した場合(S223,N)はステップS231に移行する。
ステップS225では、ステップS121と同様に、比較値算出部36が、読取画像30A及び撮影画像30Bの間の、ステップS213で選択した画素の明度差及び彩度差の合成値ΔLSが、予め定めた閾値α以上であるか否かを判定する。ステップS225で合成値ΔLSが閾値α以上であると判定した場合(S225,Y)はステップS227に移行する。ステップS225で合成値ΔLSが閾値αより小さいと判定した場合(S225,Y)はステップS231に移行する。
ステップS227では、比較値算出部36が、ステップS213で選択した画素の画素値が、ステップS211で記憶したメタリック色情報に含まれる画素値の範囲に適合しているか否かを判定する。本実施形態では、ステップS213で選択した画素の画素値がステップS211で記憶したメタリック色情報に含まれる画素値の範囲内である場合に、適合しているとする。ステップS227で、選択した画素の画素値が、メタリック色情報に含まれる画素値の範囲に適合していると判定した場合(S227,Y)は、ステップS229に移行する。また、ステップS227で、選択した画素の画素値が、メタリック色情報に含まれる画素値の範囲に適合していないと判定した場合(S227,N)は、ステップS231に移行する。
ステップS229では、ステップS123と同様に、比較値算出部36が、ステップS213で選択した画素をメタリック色領域に対応する画素とする。
ステップS231では、ステップS125と同様に、比較値算出部36が、ステップS213で選択した画素をメタリック色領域以外の領域に対応する画素とする。
ステップS233では、ステップS127と同様に、比較値算出部36が、読取画像30A及び撮影画像30Bの画素のうち、未処理の画素、すなわちステップS213で選択されていない画素があるか否かを判定する。ステップS223で未処理の画素があると判定された場合(S233,Y)は、ステップS213に戻り、ステップS213で未処理の画素を選択し、ステップS215乃至S231の処理を行う。ステップS233で未処理の画素がないと判定された場合(S233,N)は、ステップS235に移行する。
ステップS235では、ステップS129と同様に、メタリック色画素抽出部38が、読取画像30A及び撮影画像30Bからメタリック色領域に対応する画素と判定された画素を抽出する。
ステップS237では、ステップS131と同様に、画像データ生成部40が、メタリック色の画像データを生成する。
このように、本実施形態では、読取画像30A及び撮影画像30Bの何れか一方で指定されたメタリック色領域に対応する画素の明度及び彩度を用いて、メタリック色領域に対応する画素が抽出される。これにより、メタリック色領域を有する原稿を用いてメタリック色を簡単に指定することができる
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態に係る画像データ生成装置について説明する。
上記第2実施形態では、読取画像30A及び撮影画像30Bの間の明度差及び彩度差と、ユーザにより指定されたメタリック色情報とを用いて、メタリック色領域に対応する画素を抽出する場合について説明した。一方、本第3実施形態では、読取画像30A及び撮影画像30Bの間の明度差及び彩度差と、ユーザにより指定されたメタリック色領域の候補から、メタリック色領域に対応する画素を抽出する場合について説明する。
第3実施形態に係る画像データ生成装置の構成は、上記第2実施形態に係る画像データ生成装置10Aと同じであるため、各構成の説明を省略する。
ただし、本実施形態におけるメタリック色領域候補抽出部44は、一例として図13に示すように、読取画像30A及び撮影画像30Bの何れか一方において、メタリック色領域30Cを含む領域54を、メタリック色領域の候補として抽出する。そして、メタリック色画素抽出部38は、メタリック色領域30Cを含む領域54から、メタリック色領域に対応する画素を抽出する。
次に、本実施形態に係る画像データ生成装置10のCPU14が実行する画像データ生成処理を行う際の処理の流れを、図14に示すフローチャートを参照して説明する。なお、本実施形態では、画像データ生成処理のプログラムは、操作部24により実行の指示が入力された場合に、実行されるが、実行のタイミングはこれに限らない。
ステップS301では、ステップS101と同様に、位置合わせ部32が、読取画像30Aを取得する。
ステップS303では、ステップS103と同様に、位置合わせ部32が、撮影画像30Bを取得する。
ステップS305では、ステップS105と同様に、位置合わせ部32が、読取画像30A及び撮影画像30Bの位置合わせを行う。
ステップS307では、メタリック色領域候補抽出部44が、ユーザにより操作部24を介して指定されたメタリック色領域の候補を取得する。なお、メタリック色領域の候補の取得方法はこれに限らない。例えば、画素値が、メタリック色情報に含まれる少なくとも1色のメタリック色の画素値の範囲内である画素を抽出して、抽出した画素からなる領域を、メタリック色領域の候補としても良い。
ステップS309では、ステップS107と同様に、色合わせ部34が、読取画像30A及び撮影画像30Bの色合わせを行う。本実施形態では、色合わせ部34は、読取画像30A及び撮影画像30Bから、ユーザにより操作部24を介して指定された領域54を除いた範囲60のみを用いて、読取画像30A及び撮影画像30Bの色合わせを行う。これにより、メタリック色領域に対応する画素が色合わせに用いられることが回避され、色合わせの精度が向上する。なお、範囲60は、図13において斜線で示された範囲である。
ステップS311では、ステップS109と同様に、比較値算出部36が、読取画像30A及び撮影画像30Bから1つの対応する画素を選択する。
ステップS313では、ステップS111と同様に、比較値算出部36が、読取画像30A及び撮影画像30Bの間の、ステップS311で選択した画素の明度差ΔLを算出する。
ステップS315では、ステップS113と同様に、比較値算出部36が、読取画像30A及び撮影画像30Bの間の、ステップS311で選択した画素の彩度差ΔSを算出する。
ステップS317では、ステップS115と同様に、比較値算出部36が、読取画像30A及び撮影画像30Bの間の、ステップS311で選択した画素の明度差及び彩度差の合成値ΔLSを算出する。
ステップS319では、ステップS117と同様に、読取画像30Aの方が撮影画像30Bより明度が低いか否かを判定する。ステップS319で読取画像30Aの方が撮影画像30Bより明度が低いと判定した場合(S319,Y)はステップS321に移行する。また、ステップS319で撮影画像30Bの方が読取画像30Aより明度が低いと判定した場合(S319,N)はステップS327に移行する。
ステップS321では、ステップS119と同様に、比較値算出部36が、読取画像30Aの方が撮影画像30Bより彩度が低いか否かを判定する。ステップS321で読取画像30Aの方が撮影画像30Bより彩度が低いと判定した場合(S321,Y)はステップS323に移行する。また、ステップS321で撮影画像30Bの方が読取画像30Aのより彩度が低いと判定した場合(S321,N)はステップS327に移行する。
ステップS323では、ステップS121と同様に、比較値算出部36が、読取画像30A及び撮影画像30Bの間の、ステップS311で選択した画素の明度差及び彩度差の合成値ΔLSが、予め定めた閾値α以上であるか否かを判定する。ステップS323で合成値ΔLSが閾値α以上であると判定した場合(S323,Y)はステップS325に移行する。ステップS323で合成値ΔLSが閾値αより小さいと判定した場合(S323,Y)はステップS327に移行する。
ステップS325では、ステップS123と同様に、比較値算出部36が、ステップS311で選択した画素をメタリック色領域に対応する画素とする。
ステップS327では、ステップS125と同様に、比較値算出部36が、ステップS311で選択した画素をメタリック色領域以外の領域に対応する画素とする。
ステップS329では、ステップS127と同様に、比較値算出部36が、読取画像30A及び撮影画像30Bの画素のうち、未処理の画素、すなわちステップS311で選択されていない画素があるか否かを判定する。ステップS329で、未処理の画素があると判定された場合(S329,Y)は、ステップS311に戻り、ステップS311で未処理の画素を選択し、ステップS313乃至S327の処理を行う。ステップS329で未処理の画素がないと判定された場合(S329,N)は、ステップS331に移行する。
ステップS331では、ステップS129と同様に、メタリック色画素抽出部38が、読取画像30A及び撮影画像30Bからメタリック色領域に対応する画素と判定された画素を抽出する。
ステップS333では、ステップS131と同様に、画像データ生成部40が、メタリック色の画像データを生成する。
このように、本実施形態では、読取画像30A及び撮影画像30Bの何れか一方で指定されたメタリック色領域が含まれる領域から、メタリック色領域に対応する画素が抽出される。これにより、メタリック色領域を有する原稿のメタリック色領域が短時間で認識される。
また、本実施形態では、メタリック色情報から指定されたメタリック色の画像データを生成する場合について説明したが、これに限らない。例えば、メタリック色情報から指定されたメタリック色の画像データを生成する際、読取画像30A又は撮影画像30Bから、指定されたメタリック色以外のメタリック色が存在するか否かを探索しても良い。指定されたメタリック色以外のメタリック色で表されたメタリック色領域が抽出された場合には、抽出されたメタリック色をメタリック色情報に追加し、抽出されたメタリック色についても画像データを生成すると良い。または、抽出されたメタリック色を、メタリック色情報に記憶されているメタリック色のうちの色空間上で最も近いメタリック色に追加しても良い。あるいは、抽出されたメタリック色を、メタリック色情報に追加せずに、指定されたメタリック色のみの画像データを生成しても良い。
また、本実施形態では、メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿から、メタリック色領域に対応する画素を抽出する場合について説明したが、これに限らない。例えば、表面がざらざらした、粒度が大きいインクで描かれた領域、すなわち光を乱反射させるインクで描かれた領域を有する原稿から、当該インクで描かれた領域を抽出する場合にも本実施形態が適用可能である。
また、本実施形態では、上述したように、各々の画素について算出した比較値を用いて、各々の画素について、下記の条件(A)乃至(C)の全てを満たす場合にはメタリック色画素であると判定する場合について説明した。しかしながら、メタリック色であると判定するのは、条件(A)乃至(C)の全てを満たす場合に限らない。例えば、各々の画素について、(A)及び(B)の双方を満たす場合、又は(A)及び(C)の双方を満たす場合にメタリック色領域に対応する画素であると判定しても良い。
10 装置
12 コントローラ
14 CPU
16 ROM
18 RAM
20 不揮発性メモリ
22 I/Oインタフェース
24 操作部
26 表示部
28 通信部
30A 読取画像
30B 撮影画像
32 位置合わせ部
34 色合わせ部
36 比較値算出部
38 メタリック色画素抽出部
40 画像データ生成部
42 メタリック色指定部
44 メタリック色領域候補抽出部

Claims (10)

  1. メタリック色で表されたメタリック色領域を有する原稿を読み取った読取画像の明度及び彩度と、前記原稿を撮影した撮影画像の明度及び彩度とを用いて、前記メタリック色領域に対応する画素を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された前記メタリック色領域に対応する画素を前記メタリック色とした画像データを生成する生成手段と、
    を備えた画像データ生成装置。
  2. 前記抽出手段は、前記読取画像及び前記撮影画像の明度差と、前記読取画像及び前記撮影画像の彩度差とを用いて、前記メタリック色領域に対応する画素を抽出する
    請求項1記載の画像データ生成装置。
  3. 前記抽出手段は、前記読取画像及び前記撮影画像の何れか一方から前記メタリック色領域に対応する画素を指定させ、指定された画素の明度及び彩度を用いて、前記メタリック色領域に対応する画素を抽出する
    請求項1又は2記載の画像データ生成装置。
  4. 前記抽出手段は、前記読取画像及び前記撮影画像の何れか一方から前記メタリック色領域を含む領域を指定させ、指定された領域から、前記メタリック色領域に対応する画素を抽出する
    請求項1〜3の何れか1項記載の画像データ生成装置。
  5. 前記抽出手段は、前記読取画像及び前記撮影画像の色合わせを行い、色合わせが行われた前記読取画像の明度及び彩度と、前記撮影画像の明度及び彩度とを用いて、前記メタリック色領域に対応する画素を抽出する
    請求項1〜3の何れか1項記載の画像データ生成装置。
  6. 前記抽出手段は、前記指定された領域を除いた領域に含まれる各々の画素の画素値を用いて、前記読取画像及び前記撮影画像の色合わせを行い、色合わせが行われた前記読取画像の明度及び彩度と、前記撮影画像の明度及び彩度とを用いて、前記メタリック色領域に対応する画素を抽出する
    請求項4記載の画像データ生成装置。
  7. 前記抽出手段は、前記撮影画像より前記読取画像の方が明度が低いこと、及び前記撮影画像より前記読取画像の方が彩度が低いことの少なくとも一方を満たし、かつ前記読取画像及び前記撮影画像の明度差のベクトル及び彩度差のベクトルの合成ベクトルの長さが予め定めた閾値以上である画素を前記メタリック色領域に対応する画素として抽出する
    請求項1〜6の何れか1項記載の画像データ生成装置。
  8. 前記抽出手段は、複数色のメタリック色領域に対応する画素の各々の画素値、明度、及び彩度を用いて、前記複数色のメタリック色領域に対応する画素を色毎に抽出する
    請求項1〜7の何れか1項記載の画像データ生成装置。
  9. 請求項1〜8の何れか1項記載の画像データ生成装置と、
    前記画像データ生成装置により生成された画像データの版を作成し、作成した前記版を用いて前記原稿の前記メタリック色領域を前記メタリック色で印刷する印刷手段と、
    を備えた印刷装置。
  10. コンピュータを、請求項1〜8の何れか1項記載の画像データ生成装置を構成する各手段として機能させるための画像データ生成プログラム。
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