JP2017060055A - 圧電振動片及び圧電振動子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ATカット水晶基板により形成された圧電振動片10であって、板状の基台14と、板状に形成され、基台の主面14a上に配置された第一のメサ部15Aと、板状に形成され、第一のメサ部の主面15aA上に配置された第二のメサ部16Aと、を備え、基台の厚さ方向Y’に沿う断面において、第一のメサ部の外縁部15cAは、第二のメサ部の外縁部16cAよりも厚さ方向に直交する面方向の外側に突出し、第一のメサ部の側面15dAと厚さ方向とのなす角度θ1は、第二のメサ部の側面16dAと厚さ方向とのなす角度θ2よりも大きい。
【選択図】図4
Description
例えば特許文献1には、圧電板のうち板状の基台の中央部に凸部(メサ部)を形成した圧電振動片が記載されている。
特に、前述のような多段のメサ部では、1段のメサ部に比べて稜線が多く形成されるため、不要振動を抑制して振動特性を向上させる点で未だ改善の余地があった。
本発明の圧電振動片は、ATカット水晶基板により形成された圧電振動片であって、板状の基台と、板状に形成され、前記基台の主面上に配置された第一のメサ部と、板状に形成され、前記第一のメサ部の主面上に配置された第二のメサ部と、を備え、前記基台の厚さ方向に沿う断面において、前記第一のメサ部の外縁部は、前記第二のメサ部の外縁部よりも前記厚さ方向に直交する面方向の外側に突出し、前記第一のメサ部の側面と前記厚さ方向とのなす角度は、前記第二のメサ部の側面と前記厚さ方向とのなす角度よりも大きいことを特徴とする。
この発明によれば、第一のメサ部の主面と側面との稜線における角度が第二のメサ部の稜線における角度よりも大きくなる。一般的に、稜線における角度が180°に近づくにしたがって、メサ部における稜線の両側間の形状の変化が緩やかになる。このため、圧電振動片で発生した振動により稜線で不要振動が発生するのを抑え、優れた振動特性を得ることができる。
この発明によれば、第一のメサ部の稜線における角度が第二のメサ部の稜線における角度に比べてより大きくなる。このため、圧電振動片で発生した振動により稜線で不要振動が発生するのをより確実に抑えることができる。
この発明によれば、第一のメサ部の稜線における角度が第二のメサ部の稜線における角度よりも大きくなる。このため、圧電振動片で発生した振動により稜線で不要振動が発生するのを抑え、優れた振動特性を得ることができる。
この発明によれば、第一のメサ部の稜線における角度が第二のメサ部の稜線における角度に比べてより大きくなる。このため、圧電振動片で発生した振動により稜線で不要振動が発生するのをより確実に抑えることができる。
この構成によれば、圧電振動片を小型化した場合であっても低いCI値を維持できる。すなわち、ATカット水晶基板はX軸とZ’軸で構成される。このような構成のもと、ATカット水晶基板がX軸方向に主振動たる厚み滑り振動をしているとき、X軸とZ’軸では電気偏極が生じる。電気偏極は電荷の偏りであり、X軸では正弦波状、Z’軸では直線状になる。電気偏極が直線状になるZ’軸を長手方向とすることで、最も強い電荷が生じる辺を長くすることができる。強い電荷が生じる領域が広がれば、よりCI値は低くなる。したがって、Z’軸方向を長手方向とすることでより低いCI値を維持することが可能となる。
この発明によれば、パッケージに圧電振動片を実装するためのマウント領域として突出部を利用することで、圧電振動片における振動発生源である振動部(一対の励振電極の間に挟まれた部分)とマウント領域との間の間隔を確保できる。これにより、振動部で発生する振動エネルギーがマウント領域を経てパッケージに伝播するのを抑制し、振動漏れを抑制できる。
また、圧電振動片をパッケージにマウントするための実装部材との付着面積を確保できるので、実装部材と圧電振動片との接合強度を確保できる。
その結果、小型化を図った上で、長期にわたって優れた振動特性を備える圧電振動片を提供できる。
この発明によれば、上記本発明の圧電振動片を備えているため、振動特性の優れた圧電振動子を得ることができる。
[第1実施形態]
<圧電振動片>
図1は、圧電振動片10の平面図である。図2は、圧電振動子1の分解斜視図である。
図1及び図2に示す本実施形態の圧電振動片10は、電圧を印加することで厚みすべりモードで振動する。圧電振動片10は、圧電板11と、圧電板11を厚みすべり振動させる電極膜12と、を有している。
図1及び図3に示すように、圧電板11は、Y’軸方向に直交する面に対して略対称(面対称)に形成されている。具体的には、圧電板11は、板状の基台14と、基台14の第一の主面(主面)14a上に順次配置された第一のメサ部15A、第二のメサ部16A、及び第三のメサ部17Aとを備えている。圧電板11はさらに、基台14の第二の主面(主面)14b上に順次配置された第一のメサ部15B、第二のメサ部16B、及び第三のメサ部17Bを有している。ここで言う主面とは、板状の部材における後述するX軸方向及びZ’軸方向に沿って延在する面のことを意味する。主面上に配置されているとは、主面に直接接触した状態で配置されていることだけでなく、主面に対して主面の法線方向に離間した位置に配置されていることも含む。
例えば、第一のメサ部15Aの主面15aAと第一のメサ部15Bの主面15aBとは、同一の構成である。
各メサ部15A、16A、17Aは、Z’軸方向を長手方向とする矩形の板状に形成されている。Y’軸方向に見たときに、第一のメサ部15Aは、基台14の第一の主面14aの中央部に形成されている。
図4は、圧電板11における厚さ方向に沿う断面図である。すなわち、図1及び図4に示すように、基台14の外縁部14cは、第一のメサ部15AよりもX軸方向及びZ’軸方向に沿って外側にそれぞれ突出している。
第三のメサ部17Aは、第二のメサ部16Aの主面16aA上に配置されている。なお、主面16aAは、第二のメサ部16Aにおける第一のメサ部15Aとは反対側の主面である。Y’軸方向に見たときに、第三のメサ部17Aは、第二のメサ部16Aの主面16aAの中央部に形成されている。すなわち、第二のメサ部16Aの外縁部16cAは、第三のメサ部17AよりもX軸方向及びZ’軸方向に沿って外側にそれぞれ突出している。
同様に、第二のメサ部16Aの側面16dAとY’軸方向とのなす角度θ2は、第三のメサ部17Aの側面17dAとY’軸方向とのなす角度θ3よりも大きい。なお、角度θ1、θ2、θ3は0°以上90°以下の角度とする。すなわち、基台14に近いメサ部ほど、メサ部の側面とY’軸方向とのなす角度が大きくなる。
第一のメサ部15Aの外縁部15cAの主面15aAとY’軸方向とのなす角度θ6は、第二のメサ部16Aの外縁部16cAの主面16aAとY’軸方向とのなす角度θ7よりも小さい。なお、角度θ6、θ7は0°以上90°以下の角度とする。すなわち、基台14に近いメサ部(メサ部15A、16A、17Aでは−Y’軸方向側のメサ部)ほど、メサ部の外縁部の主面とY’軸方向とのなす角度が小さくなる。
この例では、前述の角度θ6よりも、基台14の外縁部14cの第一の主面14aとY’軸方向とのなす角度θ8の方が小さい。
このとき、一般的に稜線17eAにおける角度θ13は、鈍角になる。線17eAにおける角度θ13よりも、稜線16eAにおける角度θ12の方が大きくなる。稜線16eAにおける角度θ12よりも、稜線15eAにおける角度θ11の方が大きくなる。すなわち、基台14に近いメサ部ほど、稜線における角度が大きくなる。
一般的に、稜線における角度が大きくなって180°に近づくにしたがって、メサ部における稜線の両側間の形状の変化が緩やかになる。すなわち、稜線17eAの両側間の形状の変化に比べて、稜線16eAの両側間の形状の変化の方が緩やかである。稜線16eAの両側間の形状の変化に比べて、稜線15eAの両側間の形状の変化の方が緩やかである。
メサ部15B、16B、17Bは、第二の主面14bから−Y’軸方向に突出している。
なお、電極膜12は、金等の単層膜や、クロム等を下地層とし、金等を上地層とした積層膜等で形成されている。
第二の励振電極22は、第三のメサ部17Bの頂面である主面17aB上に形成されている。第二の励振電極22は、Y’軸方向に見たときに矩形状に形成されている。したがって、各励振電極21、22は、Y’軸方向で重なり合っている。なお、各励振電極21、22は、少なくとも対応するメサ部17A、17Bの主面17aA、17aBに形成されていれば、対応するメサ部の主面、側面や、基台14の主面14a、14bに跨って形成されていても構わない。
第一のマウント電極23は、基台14のうち+X、+Z’軸方向に位置する角部において、第一の主面14a、側面14d、及び第二の主面14bにわたって形成されている。
第二のマウント電極24は、基台14のうち+X、−Z’軸方向に位置する角部において、第一の主面14a、側面14d、及び第二の主面14bにわたって形成されている。なお、第二のマウント電極24は、少なくとも第二の主面14bに形成されていればよい。
第二の引き回し配線26は、基台14の第二の主面14b側において、第二の励振電極22と第二のマウント電極24とを接続している。
図2に示すように、本実施形態の圧電振動子1は、上述した圧電振動片10と、圧電振動片10が気密封止された状態で実装されるパッケージ30と、を備えている。
パッケージ30は、ベース基板31と、ベース基板31に重ね合わされたリッド基板32と、を備えている。ベース基板31及びリッド基板32は、ともにセラミックス材料等により形成されている。
底壁部31aの表面(+Y’軸方向に位置する面)には、ベース基板31と同一の材料で形成された支持部材34が一対取付けられている。各支持部材34は、底壁部31aの+X軸方向端部において、Z’軸方向に間隔をあけて形成されている。各支持部材34上には、内部電極35が形成されている。
また、底壁部31aの裏面(−Y’軸方向に位置する面)には、一対の外部電極(不図示)が形成されている。内部電極35及び外部電極は、底壁部31a及び支持部材34をY’軸方向に貫通する貫通電極(不図示)によって電気的に接続されている。
なお、内部電極35と外部電極との接続形態はこれに限定されるものではなく、例えば、配線を介して、内部電極35と外部電極とを接続する形態であってもよいし、支持部材34を用いずに内部電極35と外部電極とを接続してもよい。
すなわち、マウント電極23、24が圧電振動片10のマウント部となり、マウント電極23、24が形成された部分の基台14がマウント領域となる。圧電振動片10は、パッケージ30により圧電板11の+X軸方向側の部分で片持ち支持される。
次に、上述した圧電振動片10の製造方法について説明する。なお、以下の説明では、ATカット水晶基板(以下、単にウエハSという。)から複数の圧電振動片10を一括で形成する方法について説明する。
本実施形態の圧電振動片10は、主にウエハ準備工程と、外形形成工程と、メサ部形成工程と、電極膜形成工程と、個片化工程と、を経て形成される。
ウエハ準備工程では、水晶のランバート原石をATカットして一定の厚みとしたウエハS(図5参照)をラッピングして粗加工した後、加工変質層をエッチングで取り除く。その後、ポリッシュ等の鏡面研磨加工を行なって所定の厚みのウエハSを準備する。なお、以下の説明において、ウエハSの表裏面は、上述した基台14の主面14a、14bに対応している。
図5から図8は、外形形成工程を説明するための工程図である。
図5から図8に示すように、外形形成工程は、ウエハSのうち圧電振動片10を形成する領域を圧電板11に対応する外形に形成する工程である。
まず図5に示すように、ウエハSの両面にエッチング保護膜50を成膜する。エッチング保護膜50は、例えばクロムを数10nm成膜したエッチング保護膜と、金を数10nm成膜したエッチング保護膜と、が順次積層された積層膜である。エッチング保護膜50は、ウエハSの両面に、それぞれスパッタリング法や蒸着法等によって成膜する。
なお、本実施形態で用いるレジスト材料としては、環化ゴム(例えば、環化イソプレン)を主体にしたゴム系ネガレジストが好適に用いられている。ゴム系ネガレジストは、環化ゴムを有機溶剤に溶解し、さらにビスアジド感光剤を加えてろ過し、不純物を除去することで精製されたものである。
なお、本工程では、エッチング保護膜50及びフォトレジスト膜51が形成されたウエハSを、薬液に浸漬して行うウェットエッチング方式を用いることができる。また、エッチングの終了後には、フォトレジスト膜51を剥離しても構わない。
ここで、外形マスク51a及び外形パターン50aを除去する、公知のエッチング加工を行う。
図9から図19は、メサ部形成工程を説明するための工程図である。
図9から図19に示すように、メサ部形成工程は、ウエハSに形成された圧電振動片10の両主面にメサ部15A、16A、17A、15B、16B、17Bを形成する工程である。第一のメサ部15Aは、第一のメサ部15Bと同時に形成される。同様に、第二のメサ部16Aは第二のメサ部16Bと同時に形成され、第三のメサ部17Aは第三のメサ部17Bと同時に形成される。以下では、メサ部15A、16A、17Aを形成する工程について説明する。
図9に示すように、メサ部形成工程では、上述した外形形成工程と同様に、ウエハS上にエッチング保護膜55及びフォトレジスト膜56を積層する。
続いて、図11に示すように、メサ部マスク56aをマスクとしてエッチング保護膜55にメサ部パターン55aを形成する。メサ部パターン55aの形成方法は、上述した外形パターン50a(図7参照)の形成方法と同様である。なお、メサ部マスク56a、メサ部パターン55aとして、前述の外形マスク51a、外形パターン50aがシュリンクした(縮んだ)ものを用いてもよい。
ウェットエッチングで新たに形成された面S4、S5は、自然結晶面に倣って形成される。
次に、図13に示すように、メサ部マスク56a及びメサ部パターン55aを除去するエッチング加工を行う。
次に、図15に示すように、フォトレジスト膜61に第二のメサ部16Aの主面16aAの平面視外形に対応するメサ部マスク61aを形成する。メサ部マスク61aをマスクとしてエッチング保護膜60にメサ部パターン60aを形成する。メサ部マスク61a、メサ部パターン60aは、前述のメサ部マスク56a、メサ部パターン55aよりも外形の小さいマスクやパターンにする。言い換えれば、メサ部マスク61a及びメサ部パターン60aで覆われるウエハSの領域は、メサ部マスク56a及びメサ部パターン55aで覆われるウエハSの領域の範囲よりも小さい。
ウエハSの両面のうち、マスクされていない部分が選択的にエッチングされることで、ウエハSにおけるメサ部パターン60aで覆われた部分が第二のメサ部16Aの主面16aAに対応する外形に形成される。
このとき、ウエハSの側面S2のY’軸方向の両端部は、エッチング液にさらされることでY’軸方向に対してさらに傾く。ウエハSの側面や主面を繰り返してエッチング液にさらすことで、これらの側面や主面はY’軸方向やX軸方向に対してさらに傾く。
第一のエッチング形成工程で既に形成されていた面S4は、X軸方向に対して傾く。面S4は、外側に向かうにしたがって−Y’軸方向に向かうように傾く。面S5は、Y’軸方向に対して−Y’軸方向に向かうにしたがってウエハSの外周側に向かうように傾く。ウェットエッチングで新たに形成された面S7、S8は、自然結晶面に倣って形成される。
次に、図17に示すように、メサ部マスク61a及びメサ部パターン60aを除去するエッチング加工を行う。
次に、図19に示すように、フォトレジスト膜66に第三のメサ部17Aの主面17aAの平面視外形に対応するメサ部マスク66aを形成する。メサ部マスク66aをマスクとしてエッチング保護膜65にメサ部パターン65aを形成する。メサ部マスク66a、メサ部パターン65aは、前述のメサ部マスク61a、メサ部パターン60aよりも外形の小さいマスクやパターンになる。
なお、メサ部マスク61a、メサ部パターン60aとして、前述のメサ部マスク56a、メサ部パターン55aがシュリンクしたものを用いてもよい。
図4に示すように、このときエッチング液にさらされることで、ウエハSの側面S2は+X軸方向に向かって凸となる形状に湾曲するようにY’軸方向に対してさらに傾く。既に形成されていた面S4はX軸方向に対してさらに傾き、既に形成されていた面S7はX軸方向に対して傾く。既に形成されていた面S5はY’軸方向に対してさらに傾き、既に形成されていた面S8はY’軸方向に対して傾く。第二のメサ部16Aの主面16aAは、X軸方向に対して傾く。
第三のメサ部17Aの主面17aA、及びウェットエッチングで新たに形成された第三のメサ部17Aの側面17dAは、自然結晶面に倣って形成される。
次に、電極膜形成工程において電極膜12をウエハS上に形成する。電極膜形成工程の後で、個片化工程においてウエハSを各圧電振動片10毎に個片化する。
以上の工程により、ウエハSから複数の圧電振動片10を一括して製造することができる。
なお、本実施形態では、外形形成工程の後でメサ部形成工程を行う方法について説明したが、これに限らず、メサ部形成工程の後で外形形成工程を行っても構わない。
すなわち、本実施形態では、基台14に近いメサ部ほど、主面と側面とのなす角度(稜線における角度)が緩やかになる(180°に近づく)。これにより、本実施形態では、基台14に近いメサ部ほど稜線部分での不要振動を抑えることができる。
また、本実施形態の圧電振動子1によれば、本実施形態の圧電振動片10を備えているため、振動特性の優れた圧電振動子1を得ることができる。
すなわち、基台14の第一の主面14a上に配置された一のメサ部が本発明における第一のメサ部に該当し、この一のメサ部の主面上に配置された他の一のメサ部が本発明における第二のメサ部に該当する。
次に、第2実施形態について説明する。図20は、圧電振動片70の平面図である。
なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図20に示すように、本実施形態の圧電振動片70は、第1実施形態の圧電振動片10のマウント電極23、24に代えて、基台14の+X軸方向の端部であってZ’軸方向の両端部に配置された第一の突出部(突出部)71、第二の突出部(突出部)72、及び第一のマウント電極73、及び第二のマウント電極74を備えている。
第一の突出部71は、Y’軸方向に見たときに平行四辺形状に形成されている。第一の突出部71は、基台14のうち+X軸方向かつ+Z’軸方向に位置する角部からY’軸方向に直交する方向に沿って突出している。より詳しくは、第一の突出部71は、Y’軸方向に見たときに、+X軸方向に向かうに従い+Z’軸方向に傾斜している。
第一のマウント電極73は、第一の突出部71の両主面及び側面に形成されている。第一のマウント電極73には、第一の引き回し配線25が接続されている。
第二のマウント電極74は、第二の突出部72の両主面及び側面に形成されている。第二のマウント電極74には、第二の引き回し配線26が接続されている。
本実施形態では、マウント電極73、74が圧電振動片70のマウント部となり、突出部71、72がマウント領域となる。
また、圧電振動片70をパッケージ30にマウントするための実装部材と突出部71、72との付着面積を確保できるので、実装部材と圧電振動片70との接合強度を確保できる。
その結果、小型化を図った上で、長期にわたって優れた振動特性を備える圧電振動片70を提供できる。
また、マウント電極23、24は、振動部に形成されていても構わない。
例えば、前記第1実施形態及び第2実施形態では、図21に示す圧電板11aのように、主面14a、15aA、16aA、17aAが自然結晶面に倣うように形成されるとともに、側面14d、15dA、16dAがY’軸方向に対して傾くように形成してもよい。また、図22に示す圧電板11bのように、側面14d、15dA、16dA、17dAが自然結晶面に倣うように形成されるとともに、主面14a、15aA、16aAがX軸方向に対して傾くように形成してもよい。
圧電振動片の基台14の第一の主面14a上には、3段のメサ部15A、16A、17Aが形成されているとした。しかし、第一の主面14a上に形成されるメサ部の段数に制限はなく、2段でもよいし4段以上でもよい。
メサ部15A、16A、17Aの平面視の外径は、矩形状であるとした。しかし、メサ部15A、16A、17Aの平面視の外径はこれに限られず多角形状や楕円形状等でもよい。
基台14の第二の主面14b上にメサ部15B、16B、17Bが形成されていなくてもよい。
Y’軸方向に見たときに、基台14が正方形状に形成されていてもよい。この場合、正方形のいずれの辺に沿う方向を長手方向としてもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、結晶軸のZ’軸方向を長手方向とする圧電板11について説明したが、X軸方向を長手方向とする圧電板であってもよい。
10、70 圧電振動片
14 基台
14a 第一の主面(主面)
14b 第二の主面(主面)
15A、15B 第一のメサ部
15aA、16aA 主面
15cA、16cA 外縁部
15dA、16dA 側面
16A、16B 第二のメサ部
30 パッケージ
71 第一の突出部(突出部)
72 第二の突出部(突出部)
θ1、θ2、θ6、θ7 角度
Claims (7)
- ATカット水晶基板により形成された圧電振動片であって、
板状の基台と、
板状に形成され、前記基台の主面上に配置された第一のメサ部と、
板状に形成され、前記第一のメサ部の主面上に配置された第二のメサ部と、
を備え、
前記基台の厚さ方向に沿う断面において、
前記第一のメサ部の外縁部は、前記第二のメサ部の外縁部よりも前記厚さ方向に直交する面方向の外側に突出し、
前記第一のメサ部の側面と前記厚さ方向とのなす角度は、前記第二のメサ部の側面と前記厚さ方向とのなす角度よりも大きいことを特徴とする圧電振動片。 - 前記第一のメサ部の外縁部の主面と前記厚さ方向とのなす角度は、前記第二のメサ部の外縁部の主面と前記厚さ方向とのなす角度よりも小さい、請求項1に記載の圧電振動片。
- ATカット水晶基板により形成された圧電振動片であって、
板状の基台と、
板状に形成され、前記基台の主面上に配置された第一のメサ部と、
板状に形成され、前記第一のメサ部の主面上に配置された第二のメサ部と、
を備え、
前記基台の厚さ方向に沿う断面において、
前記第一のメサ部の外縁部は、前記第二のメサ部の外縁部よりも前記厚さ方向に直交する面方向の外側に突出し、
前記第一のメサ部の外縁部の主面と前記厚さ方向とのなす角度は、前記第二のメサ部の外縁部の主面と前記厚さ方向とのなす角度よりも小さいことを特徴とする圧電振動片。 - 前記第一のメサ部の側面と前記厚さ方向とのなす角度は、前記第二のメサ部の側面と前記厚さ方向とのなす角度よりも大きい、請求項3に記載の圧電振動片。
- 前記厚さ方向に見たときに、前記基台は、前記ATカット水晶基板の水晶結晶軸のうちZ’軸方向を長手方向とする矩形状に形成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の圧電振動片。
- 前記基台において前記ATカット水晶基板の水晶結晶軸のうちZ’軸方向に離間した両端部には、前記面方向に沿って突出する突出部がそれぞれ形成されている、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の圧電振動片。
- 請求項1から6のいずれか一項に記載の圧電振動片と、
前記圧電振動片が実装されたパッケージと、
を備えることを特徴とする圧電振動子。
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