JP2017059931A - 画像投影システム、情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】1の画像を分割して、複数台の画像投影装置を用いて投影用画面に1の画像を投影する際に、その複数台の画像投影装置を投影位置に正確且つ迅速に配置できるようにする。
【解決手段】複数の画像投影装置10a〜10cのうち最初に配置する画像投影装置10aが投影位置に配置された状態で、画像投影装置10aからスクリーン50までの距離である第1距離Ptと、第1距離Ptに基づいて求めた隣接する画像投影装置間の距離の目標値である第2距離Qtを取得し、画像投影装置10aの隣に配置する画像投影装置10bに、スクリーン50までの距離P1と、隣接する画像投影装置10aまでの距離Q2とを計測させ、その結果に基づき、P1=Ptとなり、またQ1=Qtとなるようにするための画像投影装置10bの移動方向をユーザに通知するようにした。
【選択図】図11

Description

この発明は、画像投影システム、情報処理装置及びプログラムに関する。
従来より、スクリーン等の大画面に画像を投影するために、その画像を複数に分割し、分割した個々の画像を複数台のプロジェクタを用いてスクリーン等に投影し、投影面においてそれらを繋ぎ合わせて1の画像として投影するという、マルチプロジェクションシステムと称される技術が知られている。このような技術については、例えば特許文献1に記載されている。
ところで、マルチプロジェクションを行う場合には、複数のプロジェクタを、精度よく適切な位置に配置する必要がある。配置が適切な位置からずれてしまうと、投影された画像同士が隣接する領域で重畳して明るさが変わってしまったり、逆に隙間があいてしまったりして、画像の品質に影響が出るためである。
特に、投影された画像に対してユーザによる操作を受け付けることを可能にするインタラクティブ機能が搭載されているプロジェクタの場合、投影された画像同士に重畳領域が存在すると、アドレス情報が重なってしまい、その操作検出位置に影響が出る可能性がある。
一方で、プロジェクタを人手で精度よく適切な位置に配置しようとすると、細かい作業が必要となり、時間がかかってしまうという問題があった。
この発明は、このような問題を解決するため、1の画像を分割して、複数台の画像投影装置を用いて投影用画面に1の画像を投影する際に、その複数台の画像投影装置を投影位置に正確且つ迅速に配置できるようにすることを目的とする。
以上の目的を達成するため、この発明による画像投影システムは、複数の画像投影装置と、情報処理装置とを備える画像投影システムであって、上記各画像投影装置が、投影方向の物体までの距離を測定する第1測距手段と、上記投影方向と垂直な、上記画像投影装置を配列する配列方向の物体までの距離を測定する第2測距手段とを備え、さらに、当該画像投影システムが、上記複数の画像投影装置の配置順を取得する配置順取得手段と、上記配置順に従い、上記複数の画像投影装置のうち最初に配置する第1画像投影装置が投影位置に配置された状態で、該第1画像投影装置の上記第1測距手段が測定した距離である第1距離を取得する距離取得手段と、上記第1距離に基づき、隣接する画像投影装置間の距離の目標値である第2距離を算出する算出手段と、上記配置順に従い、上記複数の画像投影装置のうち上記第1画像投影装置の隣に配置する第2画像投影装置に、該第2画像投影装置の第1測距手段及び第2測距手段による距離の測定結果に基づき、該第1測距手段の測定結果が上記第1距離となり、該第2測距手段の、上記第1投影装置側の測定結果が上記第2距離となるようにするための該第2画像投影装置の移動方向をユーザに通知させる第1制御手段とを備えることとする。
上記の構成によれば、1の画像を分割して、複数台の画像投影装置を用いて投影用画面に1の画像を投影する際に、その複数台の画像投影装置を投影位置に正確且つ迅速に配置できる。
この発明の一実施形態である画像投影システムの構成及びその利用態様を示す図である。 図1に示した画像投影装置のハードウェア構成を示す図である。 図1に示したPCのハードウェア構成を示す図である。 図2に示した画像投影装置が備える、投影位置への配置支援に関連する機能の構成を示す機能ブロック図である。 図3で示したPCが備える、投影位置への配置支援に関連する機能の構成を示す機能ブロック図である。 画像投射位置から投影面までの距離と画面幅との相関関係を示す図である。 画像投射軸と投影面とを垂直にする方法を示す図である。 配置位置の調整を指示する画面の一例を示す図である。 配置位置の調整を指示する画面の別の例を示す図である。 インジケータによる配置位置調整指示の一例を示す図である。 図1に示した3台の画像投影装置を適切な位置に配置して画像を投影している状態における、各装置の位置関係を示す図である。 図1に示した画像投影システムにおいて画像投影装置の配置支援を行う場合に各装置が実行する動作を示すシーケンス図である。 図12の続きのシーケンス図である。 図13の続きのシーケンス図である。 図11乃至図13に示した動作においてPCのCPUが実行する処理のフローを示す図である。 図15の続きのフローチャートである。 図15の続きのフローチャートである。 図11乃至図13に示した動作において第1画像投影装置のCPUが実行する処理のフローを示す図である。 図11乃至図13に示した動作において第2画像投影装置及び第3投影装置のCPUがそれぞれ実行する処理のフローチャートである。 図18の続きのフローチャートである。 台形補正について説明するための図である。 図11に示したのとは反対側から画像投影装置を配置した場合の各装置の位置関係を示す図である。 配置を左右どちらから開始するかを問い合わせる画面の一例を示す図である。 この発明の実施形態の変形例の構成を示す模式図である。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための形態について説明する。
まず図1に、この発明の一実施形態である画像投影システムの構成及びその利用態様を示す。
図1に示すのは、この発明の一実施形態である画像投影システムを用いて、画像投影面であるスクリーン50に、第1画像投影装置10a、第2画像投影装置10b、第3画像投影装置10c、…がそれぞれ分割投影画像X1、X2、X3、…を投影し、それらが全体で1つの画像Xを形成している状態である。
この画像投影システムは、このような場合に、複数の画像投影装置10が分割投影画像を投影をするのに最適な投影位置を割り出して、ユーザに、その割り出した投影位置へ各画像投影装置10を配置するための支援を行うことで、複数の画像投影装置10を正確且つ迅速に配置し、協働して画像を投影させることを可能とするシステムである。
このシステムはネットワークA、第1画像投影装置10a、第2画像投影装置10b、第3画像投影装置10c…(以下、画像投影装置を個体識別する必要のない場合は、単に画像投影装置10という。)及び少なくとも1台のPC(Personal Computer)20を備える。画像投影装置10とPC20とは、どのような通信形態であってもよいが、画像データの送受信及び制御系データの送受信を行うため、双方向通信が可能とする。また、PC20とネットワークAとの接続は、図1に示したような有線LANに限られることなく、無線LANで接続してもよい。また、ネットワークAと接続する画像投影装置10はどのようなものであってもよいが、この画像投影システムで用いる場合は、少なくとも画角が同じものを用いなければならない。機種も同じであるとなおよい。画角をはじめ、光学系の特性が異なると、投影面までの距離が同じであっても、画像の投影サイズが装置毎に異なってしまうためである。
まず、図2に、このシステムを構成する画像投影装置10のハードウェア構成を示した。
画像投影装置10は、RAM101a及びROM101bを備えるシステムコントロール部(以下、MPU:Micro Processing unit)101、電源回路102、SW(Switch)103、ファン駆動回路104、光源制御回路105、画像処理回路106、冷却ファン107、光源108、投射デバイス109、投射レンズ110、投影面測距センサ111、側面測距センサ112、音声出力制御回路113、スピーカ114、操作部115、有線LAN I/F116、無線LAN I/F117を備える。
ここで、MPU101はRAM101a及びROM101bを内臓し、制御手段として画像投影装置10が行う種々の処理を実現する機能を備える。また、RAM101aは、MPU101による種々の制御プログラムの実行中に発生する種々のデータを一時的に記憶しておく機能を備え、ROM101bは後述する種々の処理を実行するための制御プログラム及びそれに用いられる定数等のデータを予め記憶しておく機能を備える。
電源回路102は、外部の商用電源を電力供給元とする電源回路であり、電源コードを外部の商用電源のコンセントに接続した電源コードを介して電力を供給し、供給された電力の電圧及び周波数を、画像投影装置10の内部回路に適した電圧及び周波数に変換する機能を備える。この電源回路102は、電源コードが商用電源のコンセントに接続している限りは稼動状態にあり、後述するSW103がONになると電源回路102からプロジェクタ全体へ電力の供給が開始される。
SW103は、ユーザによって操作されるものであり、ON(稼動状態)/OFF(非稼動状態)を決定する機能を備える。ファン駆動回路104は、冷却ファン107を稼動させる機能を、光源制御回路105は光源108を点灯させる機能を、そして、画像処理回路106は投射デバイス109を稼動させる機能を備える。そして、冷却ファン107は画像投影装置10内部を冷却させる機能を備え、光源108は投射デバイス109に光を投射する機能を備え、投射デバイス109は光源108から投射された光を空間光変調して、画像に対応した光を発する機能を備え、投射レンズ110はその光を外部へ投射する機能を備える。
投影面測距センサ111及び側面測距センサ112は、自身から、特定の方向にある最も近い障害物(物体)までの距離を測定するセンサである。
ここでは、投影面測距センサ111は、画像投影装置10が投影位置に配置された状態で、投影方向にスクリーン等の投影面までの距離を測定するために用いられる。この距離を第1距離という。
また、側面測距センサ112は、画像投影装置10が投影位置に配置された状態で、投影方向と垂直な方向であって、画像投影装置10を配列する配列方向にある隣接する画像投影装置10までの距離を測定するために用いられる。また、この隣接する画像投影装置10までの距離は、少なくとも最初に配置する画像投影装置側の方向について測定可能となるようにする。この距離を第2距離という。また、側面測距センサ112を2つ設け、反対側についても測定可能としてもよい。
なお、測距センサは公知のものを用いればよく、ここでは、投影面測距センサ111は投影面方向に2つ、側面測距センサ112は配列方向に少なくとも1つ設けている。投影面方向に2つ設けるのは、投影面に対する画像投影装置10の傾きを検出するためである。
音声出力制御回路113はスピーカ114を介して、予めROM101b等に登録されている音声データを出力する機能を備える。操作部115は種々のキー、ボタン等を備え、ユーザからのON/OFF操作以外の指示を受け付け、それらの指示をMPU101に通知する機能を備える。ユーザは、操作部115を介して投射画像の大きさの調整、色調調整、ピント調整、キーストン調整、台形補正等を行うことができる。
有線LAN I/F116及び無線LAN I/F117は、外部機器との接続に用いられる。
以上のハードウェアを備える画像投影装置10は、電源回路102が稼動状態にある場合であって、ユーザによりSW103がON操作された場合に、電力が供給される。電力の供給が開始すると、MPU101はROM101bに予め記憶させておいた制御プログラムに従った起動の後、光源制御回路105に制御信号を与えて光源108を点灯させると共に、ファン駆動回路104に制御信号を与えて冷却ファン107を所定の定格回転数で回転させる。また、投射デバイス109は画像投影可能な状態となる。
一方、SW103がOFF操作されると、MPU101がそれを検知し、光源制御回路105へ制御信号を与えて光源108を消灯させる。その後に所定時間が経過すると、MPU101はファン駆動回路104へ制御信号を与えて冷却ファン107を停止させると共に、MPU101自体の制御処理を終了させ、その後に電源回路102へ指示を出し、電力供給を停止させる。
次に、図3に、このシステムを構成するPC20のハードウェア構成の一例を示した。
PC20は、CPU(Central Processing Unit)201、RAM(Ram Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)203、HDD(Hard Disk Drive)204、I/F(Interface)205、通信I/F206を備え、I/F205はLCD(Liquid Crystal Display)207及び操作部208と接続する。そして、これらは、システムバス209によって接続されている。
上記構成のうち、CPU201は、RAM202をワークエリアとしてROM203又はHDD204に記憶されたプログラムを実行することにより、PC20全体を制御し、後述する種々の機能を実現する。
通信I/F206は、PC20をネットワークAと接続するためのインターフェースである。I/F205は、LCD207及び操作部208をシステムバス209に接続してCPU201から制御可能とするためのインターフェースである。LCD207は、ユーザに対して情報を提示するためのディスプレイ等の表示手段であり、操作部208は、ユーザからの操作を受け付けるためのキー、ボタン、タッチセンサ等の操作手段である。
以上がPC20のハードウェア構成についての説明である。
次に、図4及び図5に、この画像投影システムにおける、画像投影装置10及びPC20が備える、画像投影装置10の投影位置への配置支援に関連する機能の構成を示す。
図4に示すように、画像投影装置10は、画像投影要求受付部41、第1距離測距部42、第2距離測距部43、第2距離算出部44、配置データ受付部45、投影位置配置部46、配置完了通知受付部47、画像投影部48及び記憶部49を備える。
画像投影要求受付部41は、PC20からの画像投影要求を受け付けると共に、該要求に応答可能な場合に、その旨をPC20に応答する機能を備える。
第1距離測距部42は、上述した第1距離を測定する機能を備える。
なお、ここで、最初に配置する画像投影装置10が測定する測定結果である第1距離を「基準となる第1距離Pt(或いは、単に「第1距離Pt」)という。この第1距離Ptは、2番目以降に配置する画像投影装置10を配置する位置を決める基準となる。
第2距離測距部43は、第2距離を測定する機能を備える。
第2距離算出部44は、上記の第1距離Ptに基づいて、上述した第2距離の目標値を算出する機能を備える。なお、この第2距離の目標値のことを「目標値となる第2距離Qt(或いは、単に「第2距離Qt」)という。
ここで、第2距離算出部44が算出する目標値となる第2距離Qtの算出方法について、表1と図6を用いて説明をする。
一般に、画角が同じ投射レンズから照射される光が到達する投射面までの距離とその投射面に投射される光の幅(画像を投影する場合は画面の幅)との間には相関関係がある。例えば、図6に示すように、投射レンズ110の画角をa度とすると、投射レンズ110から投影面までの距離がPaであれば、画面幅はRaとなる。同じく、PbのときはRb、PcのときはRc、PdのときはRd、PeのときはReとなる。そして、画面幅の半値×2、即ち、隣接する画像投影装置10同士の配列方向の間の距離が画面幅と同じ時に、隣接する画像投影装置10から投影される画像が、重なりも離れもせず、ちょうど接する状態になる。
Figure 2017059931
そこで、この関係を利用して、表1に示すような投射レンズ110から投影面までの距離と画面幅とを関連付けたデータを記憶部49に予め格納しておき、このデータを参照して、基準となる第1距離Ptと対応する画面幅を目標値である第2距離Qtとして取得すればよい。また、こうした関係を表示する式があれば、それを記憶部49に格納しておき、その式を用いて算出してもよい。
なお実際には、画像投影装置10は投射レンズ110から投影面までの距離に応じたフォーカスの調整を行うため、フォーカスが合った状態での画面幅と投影面までの距離との関係は、必ずしも図6に示したような直線的な関係にはならない。しかし、各距離にて、フォーカスが合った状態での画面幅は機種毎に一意に定まる。従って、各距離での画面幅を表1に示すようなデータとして予め用意することは可能である。
図4の説明の続きに戻る。
配置データ受付部45は、上述した基準となる第1距離Ptのデータ、目標値となる第2距離Qtのデータを含む配置データをPC20から受け付ける機能を備える。
なお、配置データは後述のPC20の分割投影画像決定部62が作成するものであるので、そこで説明する。
投影位置配置部46は、画像投影装置10の画像投影軸と投影面とが垂直になっているか否かを測定する機能と、第1距離測距部42が測定した第1距離が、基準となる第1距離Ptと同じ長さであるか否かを判定する機能と、第2距離測距部43が測定した第2距離が目標値である第2距離Qtと同じ長さであるか否かを判定する機能と、その判定結果に基づいて、ユーザに対して回転方向、移動方向の指示等の投影位置への配置支援を行う機能とを備える。
ここで、画像投影装置10の画像投影軸と投影面とを垂直にする方法について図7及び図8を用いて説明する。
画像を投影面に投影する場合、画像投影装置10の画像投影軸がスクリーン50(投影面)と垂直でない場合、投影された分割投影画像に歪みが生じ、隣接する分割投影画像の繋ぎ目領域が一致せず、スクリーン50上で画像が上手く繋がらなくなってしまう。このため、画像投影装置10の画像投影軸とスクリーン50とが垂直になるように、画像投影装置10を配置する必要がある。ただし、後述の台形補正を考慮すれば、画像の投影軸が、画像投影装置の配置面と平行な面に射影した場合に画像の投影面に対して垂直となっていればよい。すなわち、上下方向には多少のずれがあってもよい。
そこで、このシステムでは、画像投影装置10に設けられた2つの投影面測距センサ111,111を用いて、それらが測定した距離が同じになるように、ユーザに配置位置の支援を行う。
まず、画像投影装置10のMPU101が制御する投影位置配置部46は、投影面測距センサ111,111を用いてスクリーン50までの距離Pa、Pbを測定し、Pa=Pbとなるかを判定する。ここで、例えばPa>Pbであれば、画像投影装置10は上側から見て左側に傾いていることがわかるので、図8に示すように、スクリーン50に画像投影装置10の回転方向を示す画像を投影し、どのように移動させれば理想的な投影位置になるかをユーザに通知する。Pa<Pbであれば、逆向きの回転方向を通知する。
ユーザはこの画像に基づいて、Pa=Pbとなるように画像投影装置10を回転させることができる。
次に、各画像投影装置10から投影面までの距離を揃える方法について図9及び図10を用いて説明する。
各画像形成装置10から投影面までの距離を合わせるためには、2番目以降に配置する画像投影装置10の第1距離測距部42が測定した測定結果である第1距離Pが、基準となる第1距離Ptよりも長い(P>Pt)場合に、図9に示すように、画像投影装置10をスクリーン50に近づけるべきことを示す画像をスクリーン50に投影する。これは、画像投影装置10をどのように移動させれば理想的な投影位置(P=Pt)になるかをユーザに通知することに該当する。P<Ptであれば、逆向きの移動方向を通知する。
ユーザはこの画像に基づいて、P=Ptとなるように画像投影装置10を移動させることができる。
なお、第2距離の場合についても同様に画像投影装置10を移動させるべき方向をユーザに通知することができる。
図10は、同趣旨の通知の別の例である。この例では、画像投影装置10の上面部に移動方向指示部119が設けられており、回転方向、移動方向をそれぞれ点滅させることで、ユーザに画像投影装置10を移動させるべき方向を通知することができる。
図8乃至図10は一例にすぎず、ユーザへの移動方向の通知を通じた配置支援はこの形態に限られるものではない。例えば、音声出力制御回路113とスピーカ114を用いて音声により回転方向、移動方向を指示してもよい。
更に、上述した位置が適正な位置になった場合は、上記例と同様な方法で、Pa=Pb、P=Pt、Q=Qtになったことを表示するとよい。
図4の説明に戻る。次に、配置完了通知受付部47は、PC20から画像投影装置10の投影位置への配置完了通知を受け付ける機能を備える。画像投影装置10は、Pa=Pb、P=Pt、Q=Qtとなった場合は、そのことをユーザに示すが、最終的に画像投影装置10の投影位置への配置が完了したか否かについては、画像投影装置10は判断をしない。ここでは、配置が完了したか否かはユーザが判断し、PC20に通知する。但し、ユーザが図10の操作部115等を用いて画像投影装置10に通知し、そこからPC20に通知するようにしてもよい。
画像投影部48は、PC20から送信される分割投影画像データを受信し、それを投影面に投影する機能を備える。
記憶部49は、上述した各機能を実行する際に必要となる各種データ等を記憶しておく。例えば、第1距離Pt、第2距離Qtのデータや分割投影画像データ等が記憶される。
以上が、画像投影装置10が備える各機能についての説明である。
次に、PC20が備える各機能について説明する。
図5に示すように、PC20は、リスト作成部61、分割投影画像決定部62、第1・第2距離取得部63、投影位置配置管理部64、画像投影指示部65、記憶部66を備える。
リスト作成部61は、ネットワークA上に接続する画像投影装置10に対して画像投影要求通知を送信し、画像投影装置10からの応答を受け付ける機能と、その応答した画像投影装置10の情報を記載したリストを作成する機能を備える。表2に示したテーブルがそのリストである。このリストはユーザ選択用リストとして、ユーザに通知されるものでもある。
Figure 2017059931
そして、ユーザは通知された、ユーザ選択用リストの中から、画像を投影するために使用する装置の台数を指定すると共に、使用する装置を選択し、更に、その使用する装置を配列方向において、どの位置に配置するかという、配置希望位置も選択する。なお、ユーザへの通知はPC20のLCD207において表示することをもって行い、ユーザによる選択は、ユーザが操作部208のキーボード等を用いて選択内容を入力することをもって行う。以降も、特に説明しない限りは同じである。但し、別の手段で通知、応答をすることを妨げるものではない。
リスト作成部61は、ユーザが指示した使用台数と選択した装置に基づいて、今回画像投影に使用する画像投影装置10のリストを作成する機能を備える。PC20はユーザが指定した台数の画像投影装置10について、ユーザが選択した配置希望位置に従って、配置順を決定する。表3に示したものがそのリストである。
Figure 2017059931
なお、表3に示すように、このリストには、装置毎に割り当てる分割投影画像データを紐付けて記憶しておいてもよい。
また、使用する装置の台数はユーザの指定によらず、PC20が他のアルゴリズムで決定するようにしてもよい。また、配置順についても、ユーザが指定した装置の中で、予め決められた優先順位に従って、配置順を決定するようにしてもよい。
次に、分割投影画像決定部62は、ユーザから画像を投影する際の画像投影装置10の使用台数の指定を受け付けると、その使用台数を分割数として決定する機能と、投影先装置に送付する各分割投影画像データを作成する機能を備える。ここで、分割投影画像データの作成方法は公知の方法を用いればよい。
また、分割の対象となる画像のデータは、ユーザが画像投影要求を行う場合や、画像投影に使用をする装置を選択する場合等に、併せて要求すればよい。更に、分割投影画像データの作成は、この実施形態では分割投影画像データを送信する直前(後述の図14のステップS140参照)としているが、これに限るものではなく、適宜の段階で作成をすればよい。
第1・第2距離取得部63は、最初に配置する画像投影装置10から第1距離Ptを取得する機能と、最初に配置する画像投影装置10が算出した第2距離Qtのデータを取得する機能を備える。また、それらを用いて配置データを作成し、その配置データを記憶部66に記憶させると共に、2番目以降に配置する画像投影装置10にこの配置データを送付することで、配置データに含まれるデータをその画像投影装置10に通知する機能を備える。
ここで、配置データの一例を表4に示した。この配置データは、画像投影装置10がユーザWに対して配置支援をを行うために用いるデータで、基準となる第1距離Pt、目標値となる第2距離Qtが含まれる。またそれ以外のデータとして、例えば、表4の例のように、画像の分割数、画像形成装置の使用台数、配置位置調整済台数、等を含んでもよい。
Figure 2017059931
投影位置配置管理部64は、画像投影装置10に対し、画像投影装置10を適切な投影位置へ配置するために、ユーザに対する配置支援を行う機能を備える。また、ユーザに対しては、画像投影装置10を特定して、その装置を投影位置へ配置する要求と配置順の通知をし、ユーザからその画像投影装置10を投影位置に配置完了した通知を受け付け、画像投影装置10に対し投影位置への配置が完了したことを通知する機能を備える。また、全ての画像投影装置10について、ユーザからの投影位置への配置完了の通知を受け付けると、それを後述の画像投影指示部65に通知する機能も備える。
次に、画像投影指示部65は、投影位置配置管理部64から全ての画像投影装置10についての投影位置への配置完了通知を受け付けると、各画像投影装置10に対して分割投影画像投影要求と、投影すべき分割投影画像データを各画像投影装置10に送信する機能を備える。
記憶部66は、このシステムで用いる種々のデータを記憶し、保存する機能を備える。
以上が、PC20が、このシステムにおいて画像投影装置10を適切な投影位置へ配置する配置支援に関連する機能についての説明である。
次に、図11に、ネットワークAに接続している第1画像投影装置10a、第2画像投影装置10b、第3画像投影装置10c及びPC20を、上述した種々の機能を用いて各画像投影装置10a〜10cを適切な位置に配置し、1の画像Xをスクリーン50に投影する状態における各装置の位置関係の例を示した。
なお、ネットワークAに接続している画像投影装置はこの3台のみとする。
この実施形態の画像投影システムでは、まず、分割投影画像を投影するために用いる画像投影装置10を決定し、その後、ユーザに、その画像投影装置10を画像を投影するための適切な投影位置に配置させるための配置支援動作を行う。その後配置が完了したら、第1乃至第3画像投影装置10a,10b,10cが各々分割投影画像を投影することで、スクリーン50にそれらの分割投影画像を連結した画像Xを投影することができる。
この状態において、各画像投影装置10の画像投射位置からスクリーン50までの距離Pt,P1,P2は全て等しく、各画像投影装置10間の距離Q1,Q2は、スクリーンに投影される画像X1,X2及びX3の幅Qtに等しい。
以下、この図11に示した配置を実現するための動作の流れを図12乃至図14のシーケンス図に示した。
図12の動作においてはまず、ユーザWが分割投影画像投影をPC20に対し要求する(S101)。このようにユーザWがPC20に対して分割投影画像投影要求を行うことが、図12乃至図14の動作の開始条件となる。
次に、PC20はユーザWが送信した分割投影画像投影要求を受信すると、ネットワークAに接続している全ての画像投影装置(ここでは第1乃至第3画像投影装置10a,10b,10cだが、他にもあってもよい)に画像投影要求を送信する(S102)。
この要求を受け付けた第1乃至第3画像投影装置10a,10b,10cは、要求に応じられる状態にある場合は、PC20に対し応答する。ここで、要求に応じられる状態とは、電源がONであって、画像投影に必要な機能を備え、他の投影ジョブを実行していない状態等であることを意味する。ここでは、全ての装置がPC20に対し応答を行ったとする(S103)。
PC20はこの応答を受け付けると、応答があった第1乃至第3画像投影装置10a,10b,10cを選択候補として記載したリストを、ユーザ選択用装置リストとして作成し(S104)、それをユーザWに提示する(S105)。ユーザWは、このリストの提示を受けると、投影に使用する台数を指定すると共に、投影に使用する装置を選択し、更に、その使用する装置を配列方向においてどの位置に配置するかという、配置希望位置も選択する(S106)。なお、ここで選択する画像投影装置は、全て同じ機種でなければならない。ここでは、第1乃至第3画像投影装置10a,10b,10cを、スクリーン50に向かって左からこの順で配置して使用することをユーザが選択したとする。
PC20はユーザWからのこの選択を受け付ける(S107)。
次にPC20は、ユーザWが選択した配置希望位置と側面測距センサ112が設けられている向きを考慮して、配置希望された画像投影装置うちのどの画像投影装置から始めて、どちらの方向へ配置していくか、という配置順を決定する(S108)。
例えば投影方向に対して左側に向けて側面測距センサ112が設けられている場合、スクリーン50に向かって最も左側に配置する画像投影装置から順に、右側に向かって配置していく必要がある。従って上記の選択例の場合、第1画像投影装置10a、第2画像投影装置10b、第3画像投影装置10cの順で、スクリーン50に向かって左側から順に配置することが、ステップS108で決定される(ここではこの順に配置することとして以下の説明を行う)。
逆に、投影方向に対して右側に向けて側面測距センサ112が設けられている場合、スクリーン50に向かって最も右側に配置する画像投影装置から順に、左側に向かって配置していく必要がある。従って上記の選択例の場合、第3画像投影装置10c、第2画像投影装置10b、第1画像投影装置10aの順で、スクリーン50に向かって右側から順に配置することが、ステップS108で決定される。
配置順が決定すると、PC20は第1乃至第3画像投影装置10a,10b,10cに分割投影画像投影要求を送信すると共に、その配置順を通知する(S109)。この送信と通知とを受け付けると、第1乃至第3画像投影装置10a,10b,10cは応答を返す(S110)。
ここまでの動作が、この発明の一実施形態である画像投影システムにおいて、分割投影画像投影を行う画像投影装置10を決定する動作である。
ステップS110の応答を受け付けると、PC20は、1番目に配置することを決定した第1画像投影装置10aに、ユーザWに対する投影位置への配置支援の実行を要求する配置支援要求を送信する(S111)。このとき、1番目の配置であることも伝える。
第1画像投影装置10aがこの要求を受信したことを応答する(S112)と、PC20は、ユーザWに対し、ステップS108で決定した配置順を提示すると共に、1番目に配置すべき第1画像投影装置10aを投影位置へ配置するよう、メッセージ等により指示する(S113)。
次に、動作は図13に示す部分に進み、ユーザWはステップS113での指示に基づき、第1画像投影装置10aを投影位置へ配置する(S114)。具体的には、ユーザWは、第1画像投影装置10aからの配置支援を受けて、第1画像投影装置10aの画像投影軸がスクリーン50と垂直となり、かつ投影された画像のサイズが所望のサイズとなるように配置する。
このとき、第1画像投影装置10aは、配置支援の動作として、後述する図17のステップS241乃至S243、S250及びS251の処理を行い、第1画像投影装置10aを移動させるべき方向をユーザに指示する(S115)(図8乃至図10参照)。ユーザはこの提示を参考にしつつ第1画像投影装置10aの位置を調整することができる。
第1画像投影装置10aは画像投影軸とスクリーンが垂直になると、第1画像投影装置10aは、適正な位置にあることを表示する(S116)。ユーザWは、この表示に基づき、投影位置への配置が完了したと判断したら、第1画像投影装置10aの投影位置への配置が完了したことを、適当な操作によりPC20に伝達する(S117)。なお、ステップS116の表示の後、さらに第1画像投影装置10aをスクリーン50に対して前後に移動させて画像のサイズを調整することも可能である。
ステップS117の伝達を受けると、PC20は、第1画像投影装置10aに対し、投影位置への配置完了を通知する(S118)。この通知を受け付けると、第1画像投影装置10aは基準となる第1距離Ptを測定する(S119)。また、第1画像投影装置10aは、測定した第1距離Ptに対応する画面幅をROM101bに記憶したデータから取得し、それを投影画面幅とし(S120)、基準となる第1距離Ptとその投影画面幅とから目標値となる第2距離Qtを算出する(S121)(図10参照)。そして、その第1距離Pt及び第2距離QtとをPC20に通知する(S122)。
PC20は第1距離Pt及び第2距離Qtの値を受け付けると、これらに基づき表4に示した配置データを作成し、ROM203に記憶する(S123)。なお、分割数及び使用台数は、ステップS107で指定された使用台数とする。
以上、ステップS113乃至S123までの動作が、第1画像投影装置10aを投影位置へ配置するための動作である。
次に、PC20は、2番目に配置することを決定した第2画像投影装置10bに、ユーザWに対する投影位置への配置支援の実行を要求する配置支援要求を送信すると共に、ステップS123で作成した配置データを通知する(S124)。このとき、2番目の配置であることも伝える。
第2画像投影装置10bがこの通知への応答をする(S125)と、PC20はユーザWに対し、第2画像投影装置10bを投影位置へ配置するよう、メッセージ等により指示する(S126)。ユーザWは、この指示に基づき第2画像投影装置10bを投影位置への配置する(S127)。
ここでユーザWが行う投影位置への配置とは、既に配置済みの第1画像投影装置10aに隣接するように第2画像投影装置10bを配置した上で、第2画像投影装置10bからの配置支援を受けて、画像投影軸とスクリーン50とが垂直であって、第1距離P1が基準となる第1距離Ptと同じ長さとなり、更にまた第2距離Q1が目標値となる第2距離Qtと同じ長さとなるように配置することをいう。
なお、第2画像投影装置10bは、第1画像投影装置10aに対し、ステップS113で指示された側へ配置する。
このとき、第2画像投影装置10bは、配置支援の動作として、後述する図18及び19の処理を行い、第2画像投影装置10bを移動させるべき方向をユーザに指示する(S128)。詳細は、図18及び図19で説明する。
第2画像投影装置10bは3方向についての配置位置がそれぞれ適正な位置になると、装置10bのそれぞれの方向について、適正な位置にあることを表示する(S129)。ユーザWは、この表示に基づき、投影位置への配置が完了したと判断したら、第2画像投影装置10bの投影位置への配置が完了したことを、適当な操作によりPC20に伝達する(S130)。
次に、動作は図14に示す部分に進み、PC20はステップS130の通知を受け付けると、第2画像投影装置10bに対し、投影位置への配置完了したことを通知する(S131)。
以上、ステップS124乃至S131までの動作が、第2画像投影装置10bを投影位置へ配置する動作である。
次に、PC20は、3番目に配置することを決定した第3画像投影装置10cに、ユーザWに対する投影位置への配置支援の実行を要求する配置支援要求を送信すると共に、ステップS123で作成した配置データを通知する(S132)。ステップS132乃至S139までの処理は、第3画像投影装置10cを投影位置へ配置する動作であるが、基本的にはステップS124乃至S131の処理と同じであるので説明は省略する。なお、この処理において異なる点は、ユーザWが、第3画像投影装置10cを、既に配置済みの第2画像投影装置10bの隣であって、第2画像投影装置10bから見て第1画像投影装置10aと反対側の隣に配置してから、投影位置への配置を行う点である。
ステップS132乃至139までの処理が動作すると、今回使用する第1乃至第3画像投影装置10a,10b,10cについての投影位置への配置が完了となる。
その後、PC20は、投影すべき画像の画像データから、各画像投影装置に投影を担当させる部分の画像データである分割投影画像データを作成し(S140)、それぞれ対応する画像投影装置10に送信する(S141)。第1乃至第3画像投影装置10a,10b,10cは、送信された分割投影画像データを受信すると、それぞれが受信した分割投影画像データに基づき画像を投影する(S142、S143、S144)。
以上が、このシステムを用いて、ユーザWに対して装置を投影位置へ配置する配置支援を行い、更には、画像を複数の画像投影装置10を用いて投影する場合の処理の流れである。
次に、図15乃至図20を用いて、PC20、1番目に配置する画像投影装置10、および2番目以降に配置する画像投影装置10が行う、上記シーケンス中に示した処理について、それぞれ個別に説明をする。
なお、以下のフローチャートに説明する処理は、各装置のプロセッサが、所要のプログラムを実行することにより行うものであるが、説明を簡単にするため、各装置が実行するものとして説明する。
まず、図15乃至図17に、PC20が実行する処理についてのフローを示した。この処理は、PC20が、ユーザWからの分割投影画像投影要求(図12のステップS101参照)を検出した場合に実行するものである。
PC20は、ユーザWからの分割投影画像投影要求を検出すると、ネットワークAに接続している全ての画像投影装置10に対して画像投影要求を送信し、各画像投影装置10から受信した応答に基づき、応答があった画像投影装置を選択候補として記載したユーザ選択用装置リストを作成する(S201)。また、そのリストをユーザWに提示する(S202)。
次に、PC20は、ユーザWから使用台数の指定と、使用する画像投影装置10の選択と、その配置希望位置の選択とを受け付け、これらが指定及び選択されると(S203のYes)、使用する画像投影装置の配置順を決定する(S204)。
なお、このステップS203のユーザWからの台数の指定を受け付ける処理は、台数指定受付手順の処理であり、この処理は、台数指定受付手段の機能と対応する処理である。また、ステップS204の処理は配置順取得手順の処理であり、この処理は、配置順取得手段の機能と対応するものである。
次に、PC20は、今回使用することを決定した画像投影装置10(図12の例では第1乃至第3画像投影装置10a,10b,10c)に分割投影画像投影要求通知を送信するとともに、その配置順を通知する(S205)。PC20は、送信先の画像投影装置10の全てから要求を受信した旨の応答があるまで待って(S206のYes)、1番目に配置する画像投影装置10に、配置支援要求を送信する(S207)。
PC20はまた、ユーザWに対し、ステップS204で決定した配置順を提示すると共に、1番目に配置すべき画像投影装置10を投影位置へ配置するよう指示し(S208)、ユーザWから、画像投影装置の投影位置への配置が完了したことが伝達されるまで待機する(S209)。
次に、処理は図16へ示す部分へ進み、PC20は、1番目に配置する画像投影装置10に対し、投影位置への配置が完了したことを通知する(S210)。
次に、PC20は、ステップS210の通知先の画像投影装置10から、基準となる第1距離Ptと目標値となる第2距離Qtの通知を受け付けるまで待機し(S211)、通知を受け付けると、それらに基づき表4に示した配置データを作成し、記憶する(S212)。
次に、PC20は、2番目に配置する画像投影装置10に対し、配置支援要求及びステップS212で作成した配置データを送信する(S213)。また、ユーザWに対し2番目に配置すべき画像投影装置10を投影位置へ配置するよう指示する(S214)。
次のステップS215及びS216の処理は、対象が2番目に配置する画像投影装置10である点を除けば、ステップS209及びS210と同じである。
また、PC20は、ステップS216の後、図17に示す部分の処理に進み、3番目に配置する画像投影装置10について、ステップS213〜S216と同様な処理を行う(S217〜S220)。以後、4番目以降のある場合には、最後の画像投影装置10まで、同様な処理をくり返す。
必要な全ての画像投影装置10の配置が完了すると、PC20は、投影用の分割投影画像データを作成し(S221)、配置した各画像投影装置10に対し、分割投影画像投影要求を送信すると共に、それぞれが投影すべき分割投影画像データの送信を開始し(S222)、この処理を終了する。
次に、図18に、図12乃至図14のシーケンスで示した処理のうち、1番目に配置する画像投影装置10が行うステップS115乃至S122と対応する処理のフローを示す。
画像投影装置10は、1番目の配置についての配置支援要求(図12のS111参照)を受け付けると、図18の処理を開始する。
この処理において、画像投影装置10はまず、投影面測距センサ111,111を用いてスクリーン50(と想定される障害物)までの距離Pa及びPbを2点で測定し(S241、図7参照)、測定結果がPa=Pbとなったかを判断する(S242)。ここでPa=Pbであれば、画像投影装置10の画像投影軸とスクリーン50が垂直であることになる。
ステップS242でNoの場合、その測定結果がPb>Paであれば(S243のYes)、画像投影装置10は、画像投影装置10を上面からみて左方向に回転させるべきことを表示する(S250)。ステップS243がNoの場合は、第1画像投影装置10aを上面からみて右方向に回転させるべきことを表示する(S251)。いずれの場合も、ステップS241の処理に戻る。なお、これらの表示は、図8乃至図10を用いて説明したように、任意の手法で行うことができる。以下に言及する表示についても同様である。
画像投影装置10は、ステップS242でYesになるまでこの処理を繰り返す。
このステップS241乃至S243、S250及びS251の処理は測定手順の処理であり、この処理は、測定手段の機能と対応する処理である。
そして、ステップS242でYesの場合、画像投影装置10は、画像投影装置10が適正な位置(Pa=Pb)にあることを表示し(S244)、次のステップに進む。なお、このステップS244の処理は第3制御手順の処理であり、第3制御手段の機能と対応する処理である。
画像投影装置10は次に、PC20が図16のステップS210で送信する配置完了通知を受け付けたかを判断する(S245)。ここでNoの場合は、ステップS241に戻って処理をくり返す。この後でユーザにより画像投影装置10がさらに移動され、ステップS242がNoに戻ることもあり得るが、その場合、再度ステップS242がYesになるまでステップS244以降へは進まない。
一方、ステップS245でYesとなると、画像投影装置10は、基準となる第1距離Ptを測定する(S246)。そして、その基準となる第1距離Pt距離に対応する画面幅をROM101bに格納したデータから取得し、それを投影画面幅とする(S247)。次に、画像投影装置10は、基準となる第1距離PtとステップS246で取得した投影画面幅から、目標値となる第2距離Qtを算出する(S248)。その後、基準となる第1距離Ptと目標値となる第2距離QtをPC20に通知し(S249)、この処理は終了する。
なお、ステップS246の処理は、投影面測距センサ111,111を用いてスクリーン50までの距離を測定する処理であり、第1測距手順の処理である。またこの処理は、第1測距手段の機能と対応する。また、ステップS248の処理は、算出手順の処理であり、この処理は算出手段の機能と対応する。
次に、図19及び図20に、図12乃至図14のシーケンスで示した処理のうち、2番目以降に配置する画像投影装置10が行う、ステップS128、ステップS136等の処理のフローを示す。
画像投影装置10は、2番目以降の配置についての配置支援要求(図13のS124及び図14のS132参照)を受け、かつ表4の配置データを受信すると、図18の処理を開始する。
まず、ステップS281及びS282の処理および、ステップS282でNOの場合の、ステップS283乃至S285の処理は、それぞれ図17のステップS241及びS242の処理、ステップS243、S250及びS251の処理と同じなので説明は省略し、ステップS286から説明を行う。
画像投影装置10は、ステップS282がYesになると、投影面測距センサ111で第1距離P1を測定し(S286)、配置データ中の基準となる第1距離Ptと比較する(S287)。
第1距離Ptと第1距離P1が異なる場合(S287のNo)、画像投影装置10は次に、第1距離P1>第1距離Ptか否かを判断する(S288)。ここでYesの場合、画像投影装置10は、画像投影装置10をスクリーン50に近づけるべきことを表示し(S289)、Noの場合は逆にスクリーン50から遠ざけるべきことを表示する(S290)。そして、ステップS289及びS290の処理が終了すると、ステップS281に戻ってこの処理を繰り返す。
一方、ステップS287でYesの場合は、処理は図20に示す部分へ進み、側面測距センサ112により、直近の障害物までの距離を第2距離Q1として測定する(S291)。なお、この第2距離は、画像投影装置が概ね目標の投影位置に配置されていれば、図19の処理を実行している画像投影装置から、直前に配置された画像投影装置10までの距離となる。直前に配置された画像投影装置10が側面測距センサ112による測距範囲に入らない場合には、画像投影装置10間の距離と大きく離れた値となる。なお、側面測距センサ112が複数の向きに配置されている場合、直前に配置された画像投影装置10があると想定されている側の側面測距センサ112を第2距離の測定に用いる。
次に、画像投影装置10は、測定した第2距離Q1を、目標値となる第2距離Qtと比較する(S292)。第2距離Q1と第2距離Qtが異なる場合(S292のNo)、画像投影装置10は次に、第2距離Q1>第2距離Qtか否か判断する(S293)。ここでYesの場合、画像投影装置10は、画像投影装置10を直前に配置した画像投影装置の側に近づけるべきことを表示し(S294)、Noの場合は逆に直前に配置した画像投影装置から離すべきことを表示して(S295)、ステップS281に戻る。なお、ステップS294及びS295の表示は、画像投影装置10の配列方向への移動を促すことを想定したものである。
また、ステップS292でYesの場合、Pa=Pb、P1=Pt、Q1=Qtの3つの条件が揃って適正な位置に装置があることがわかる。そこで、画像投影装置10は、画像投影装置10が適正な位置にあることを表示する(S296)。しかし、この場合でも、PC20が図13のステップS130や図14のステップS138で送信する配置完了通知を受信しない限りは処理は終了せず、ステップS281に戻って処理をくり返す。配置完了通知を受信した場合には、その時点で図19及び図20の処理を中止する。
以上が、2番目以降に配置する画像投影装置10が行う、配置支援の処理についての説明である。
なお、ここで、上述の第1距離P1及び第2距離Q1の測定結果に応じて画像投影装置10を移動させるべき方向をユーザに通知する処理は第1制御手順(3番目以降に配置する画像投影装置が行う場合には第2制御手順)の処理であって、この処理は第1制御手段(3番目以降に配置する画像投影装置の場合には第2制御手段)の機能と対応する。
なお、上述してきた処理では、ステップS284、S289等で、画像投影装置10を回転させるべき方向や移動さえるべき方向を表示するのは、回転させるすべき、或いは移動させるべき画像投影装置自体としていた。しかし、スクリーン50への投影などにより、回転や移動させるべき画像投影装置10と近接しない位置に表示を行う場合には、必ずしも回転や移動させるべき画像投影装置10自体が表示を実行する必要はない。所定の位置の画像投影装置に、表示すべき情報を集約させて、画像投影装置10を回転や移動させるべき方向の表示は、常に当該画像投影装置10が行うようにすることも考えられる。また、同様に、PC20に情報を集約させて、PC20がその画面上で表示を行うことも考えられる。
以上が、この発明の実施形態の一つである画像投影システムについての説明である。
上述してきた画像投影システムでは、画像投影装置10の各種の機能とPC20の各種の機能を用いて、シーケンス及びフローチャートを用いて説明した処理を行い、各画像投影装置について、画像を投影する投影位置を決定するためのユーザに対する配置支援を行う。このシステムでは、基準となる第1距離Pt、目標値となる第2距離Qtを決めて、それらの値が測定した第1距離P1、第2距離Q1と同じになるように、ユーザに対し回転方向、移動方向を表示して、配置支援を行うことで、画像投影装置の台数に関わらず、投影面までの距離を一定にすることができ、また、配列方向における画像投影装置間の間隔を、投影面までの距離から定まる画像のサイズに合わせて一定にすることができる。
これにより、各画像投影装置10が投影する画像同士が投影画面上で、隣接する領域で重畳したり、隙間があいたりして表示されることがなくなる。
また、ユーザに対する移動や回転の指示が、スクリーン等の画面や、移動や回転させるべき画像投影装置が備えるインジケータを用いて表示されるため、見やすく且つ移動方向を容易に把握することができ、その結果、迅速に投影位置に配置することが可能となる。
以上で本発明の実施形態の説明を終了するが、この発明において、装置の具体的な構成、ネットワークの具体的な構成、装置の台数、表示の方式、具体的な処理の手順等は、実施形態で説明したものに限るものではない。
例えば、目標値となる第2距離Qtを求める際に、台形補正を考慮することも考えられる。
すなわち、画像投影装置10を水平面から斜め上方に傾けて配置し、水平面に対して垂直に配置されたスクリーン50上に画像を投影させる場合、その画像は、台形に歪んでしまう。そして、画像投影装置10に、この台形歪みを補正して投影される画像が長方形になるようにするための、台形補正の機能を設けることが広く行われている。台形歪みは、画像投影装置10が、水平面からの傾きによって生じる歪みをちょうど打ち消すだけ、画像を台形に変形して投影することで解消される。
図21に示したのは、台形補正を行って画像を投影する場合の模式図である。第1乃至第3画像投影装置10a,10b,10cは、分割投影画像データを台形に補正した分割投影画像X1′、X2′、X3′をスクリーン50に投影する。このようにすることで、スクリーン50上には、歪みのない分割投影画像X1、X2、X3が投影される。
しかし、単に台形に補正するだけでは、スクリーン50上に投影されたときの画面のサイズが、台形補正なしの場合に投影されるべき画面のサイズと異なってしまうことがある。
そこで、上述の実施形態において目標値となる第2距離Qtの算出に用いる投影画面幅を求める際に、この台形補正の度合いも加味して考慮するようにするとよい。この場合、台形補正を考慮しない場合の投影画面幅に、台形補正の度合いに応じた係数を乗じて、スクリーン50上に投影されたときの台形補正後の画面の幅を求められるのであれば、このように求めればよい。また、単純な数式での計算が難しい場合には、表1のテーブルを二次元で作成し、投射レンズ110から投影面までの距離と台形補正の補正量との各組み合わせに対し、画面幅を関連付けてもよい。そして、投影画面幅が必要な場合に、上記の処理と補正量との組み合わせを用いてこのテーブルを検索すればよい。
このようにすることで、台形補正を行う場合でも、上述した実施形態の場合と同様な効果が得られる。
なお、台形補正を行う場合、分割投影画像を投影する全ての画像投影装置10に対し、同じ補正値を適用することが望ましい。このため、1番目に配置する画像投影装置10において台形補正量(台形補正値)を決めた後、これをPC20に送付させ、PC20がその補正値を表4の配置データに含める形で他の画像投影装置10に通知し、その配置データに基づいて台形補正の補正値を設定させるとよい。台形補正の方法、補正値データ等は公知のものを用いて行えばよく、特に方法は限定されない。
また、上述した実施形態は、画像投影装置10の側面測距センサ112は一方向のみの距離を測定するもので足りる。しかしこの場合、画像投影装置10の配列方向はユーザWの意思に関わらず一意に決まってしまい、側面測距センサ112が設けられている側と反対側に向かってしか配列できない。しかし、両側面に側面測距センサ112が設けられていれば、ユーザWの意思によって配列方向を決定することができる。
例えば、図11に示したようにスクリーン50に向かって左から右へ向かって配列するか、逆に図22に示すようにスクリーン50に向かって右から左へ向かって配列するかを、選択できるようにすることが考えられる。
なお、この選択を行うことにより、配置順一番目に設定される画像投影装置が、一方向側に向かって配列される場合の、その端(右から左であれば右端、左から右であれば左端)の位置に配置されることが決定する。
そこで、使用する画像投影装置10が両側面にそれぞれ一つずつ側面測距センサ112を備えている場合、事前に第2距離Q1の計測方向を決定することが望ましい。そこで、図23に示すように、スクリーン50に、画像投影装置10の配列方向の選択を促す画面を表示し、ユーザWに配列方向を選択させることが考えられる。そして、その選択に応じて必要な計測方向の側面測距センサ112を有効にし、他方向の側面測距センサ112を無効にした状態で、2番目以降に配置する画像投影装置10に図19及び図20の処理を実行させればよい。
また、配列方向の選択は、図13のステップS115の処理を開始する前に受け付けるとよい。ユーザWが行った選択結果は、表4の配置データに含める形でPC20から各画像投影装置10に伝達するとよい。
なお、配列方向の選択は、例えば、ユーザWから投影に使用する画像投影装置の選択を受け付ける際に、合わせて受け付けるようにしてもよい。また、これ以外でも、適宜のタイミングで選択を受け付けることを妨げるものではない。
また、上述した実施形態では、PC20と各画像投影装置10とを、ネットワークA
を介して接続する例について説明した。しかし、PC20と各画像投影装置10とをネットワークAを介さずに直接接続してもよい。この場合の接続例を、図24に示す。
この構成であっても、上述した実施形態の場合と同様な配置支援を実行可能である。
また、上述した実施形態では、画像投影装置10を、同じ水平面上に並べて配置することを想定していた。しかし、画像投影装置10を配置する面は、平面であれば、その向きは問わない。傾いていたり、垂直であったりしてもよい。ただし、配置面の傾きに応じて、スクリーン50に投影される画面も傾くことになる。また、画像投影装置100を何らかの台の上に置く場合だけでなく、天井や壁からつり下げる場合であっても、複数の画像投影装置10を(仮想的な)平面上に配置して投影を行わせ、それらの画像を隙間無く繋げたい場合には、上述した実施形態の配置支援は有用である。
また、複数の画像投影装置10から投影される画面を、水平方向ではなく垂直(上下)方向に連結しようとする場合にも、上述した実施形態の考え方は適用可能である。この場合、隣接する画像投影装置10間の距離である第2距離Q2は、垂直方向に計測し、また間隔の調整も垂直方向の位置を調整して行うことになる。このため、画像投影装置10を上下に移動させる設備が必要となるが、このような設備があれば、配置位置の調整自体は上述した実施形態の場合と同様に行うことができる。
また、上述した実施形態における画像投影装置10あるいはPC20の機能を、複数の装置に分散して設け、それらの装置に協働してその機能を実現させるようにしてもよい。あるいは逆に、画像投影装置10のいずれかに、PC20の機能を合わせ持たせるようにすることも考えられる。また、画像投影装置10とPC20との間の機能分担を変えることも考えられる。例えば、図18のステップS247及びS248による目標値となる第2距離Qtの算出を、基準となる第1距離Ptの値及び画像投影装置10の機種に基づき、PC20側で行うことも考えられる。
また、1又は複数のプロセッサが協働して、上述の実施形態において画像投影装置10及びPC20が実行する処理の各手順を実行する情報処理装置としてもよい。
更に、また、1又は複数のコンピュータに、上述した画像投影装置10及びPC20の機能を実現させるためのプログラムとしてもよい。
また、この発明のプログラム実施形態は、コンピュータに、上述したPC20の機能を実現させるためのプログラム、あるいはコンピュータに画像投影装置のハードウェアを制御させて上述した画像投影装置10の機能を実現させるためのプログラムである。
このようなプログラムは、これを実行するコンピュータのメモリに記憶させておく他、外部の記憶媒体等に記憶しておいてもよい。また、メモリカード、CD、DVD、ブルーレイディスク等の任意の不揮発性記録媒体に記録して提供することもできる。それらの記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータにインストールして実行させることにより、上述した各機能を実現させることができる。
また、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部装置あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部装置からダウンロードし、コンピュータにインストールして実行させることも可能である。
また、以上説明してきた実施形態及び変形例の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
10:画像投影装置、101:MPU、101b:ROM、42:第1距離測距部、43:第2距離算出部、44:第2距離測距部、46:投影位置配置部、49:記憶部、20:PC、201:CPU、203:ROM、61:リスト作成部、62:分割投影画像決定部、63:第1・第2距離取得部、64:投影位置配置管理部、65:画像投影指示部、66:記憶部、Pt:基準となる第1距離、Qt:目標値となる第2距離
特開2006−295584号公報

Claims (10)

  1. 複数の画像投影装置と、情報処理装置とを備える画像投影システムであって、
    前記各画像投影装置が、
    投影方向の物体までの距離を測定する第1測距手段と、
    前記投影方向と垂直な、前記画像投影装置を配列する配列方向の物体までの距離を測定する第2測距手段とを備え、
    さらに、当該画像投影システムが、
    前記複数の画像投影装置の配置順を取得する配置順取得手段と、
    前記配置順に従い、前記複数の画像投影装置のうち最初に配置する第1画像投影装置が投影位置に配置された状態で、該第1画像投影装置の前記第1測距手段が測定した距離である第1距離を取得する距離取得手段と、
    前記第1距離に基づき、隣接する画像投影装置間の距離の目標値である第2距離を算出する算出手段と、
    前記配置順に従い、前記複数の画像投影装置のうち前記第1画像投影装置の隣に配置する第2画像投影装置に、該第2画像投影装置の第1測距手段及び第2測距手段による距離の測定結果に基づき、該第1測距手段の測定結果が前記第1距離となり、該第2測距手段の、前記第1投影装置側の測定結果が前記第2距離となるようにするための該第2画像投影装置の移動方向をユーザに通知させる第1制御手段とを備えることを特徴とする画像投影システム。
  2. 請求項1に記載の画像投影システムであって、
    配置する画像投影装置の台数の指定を受け付ける台数指定受付手段と、
    ユーザから、一の画像投影装置の配置が完了した旨の通知を受け付ける完了通知受付手段と、
    前記複数の画像投影装置のうち、配置済みの画像投影装置の、前記第1画像投影装置と反対側の隣に配置する隣接画像投影装置に、該隣接画像投影装置の第1測距手段及び第2測距手段による距離の測定結果に基づき、該第1測距手段の測定結果が前記第1距離となり、該第2測距手段の、前記配置済みの画像投影装置側の測定結果が前記第2距離となるようにするための該隣接画像投影装置の移動方向をユーザに通知させる第2制御手段を備え、
    前記第2制御手段は、前記完了通知受付手段が配置を完了した旨を通知を受け付ける度に、前記配置順に従った全ての画像投影装置の配置が完了するまで、新たな隣接画像投影装置を定めて該隣接画像投影装置に前記移動方向の通知を実行させることを特徴とする画像投影システム。
  3. 請求項1又は2に記載の画像投影システムであって、
    前記各画像投影装置が、該画像投影装置による画像の投影軸が、画像投影装置の配置面と平行な面に射影した場合に画像の投影面に対して垂直となるか否かを測定する測定手段を備え、
    前記取得手段は、前記第1画像投影装置の測定手段が垂直である旨の測定結果を出力している場合に、前記第1距離を取得することを特徴とする画像投影システム。
  4. 請求項3に記載の画像投影システムであって、
    前記第2画像投影装置に、該第2画像投影装置の測定手段による測定結果に基づき、該測定手段による測定結果が垂直である旨の測定結果となるようにするための、該第2画像投影装置の回転方向をユーザに通知させる第3制御手段を備えることを特徴とする画像投影システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像投影システムであって、
    前記算出手段は、前記第1画像投影装置から、該第1画像投影装置に設定されている台形補正量を取得し、該台形補正量を加味して前記第2距離を算出し、
    さらに、前記第2画像投影装置に前記第1画像投影装置において設定されているものと同じ台形補正量を設定する設定手段を備えることを特徴とする画像投影システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像投影システムであって、
    前記各画像投影装置の第2測距手段は、前記配列方向のうち一方向のみにおいて物体までの距離を測定する手段であり、
    さらに、当該画像投影システムが、
    前記第1画像投影装置を、配置すべき複数の画像投影装置のうち、前記一方向側の端の位置に配置することを決定する手段を備えることを特徴とする画像投影システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像投影システムであって、
    前記第1制御手段は、前記第2画像投影装置に、前記移動方向を示す画像を投影させることにより、前記第2画像投影装置に前記ユーザへの通知を行わせることを特徴とする画像投影システム。
  8. 投影方向の物体までの距離を測定する第1測距手段と、
    前記投影方向と垂直な、前記画像投影装置を配列する配列方向の物体までの距離を測定する第2測距手段と、
    ユーザの指示に応じて、前記第1測距手段が測定した距離である第1距離を取得する取得手段と、
    前記第1距離に基づき、隣接する画像投影装置間の距離の目標値である第2距離を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出した第2距離を、所定の送信先に送信する送信手段と、
    所定の外部装置からの、第1距離及び第2距離の目標値と、距離計測方向の指定とを伴う指示に応じて、前記第1測距手段及び前記第2測距手段による距離の測定結果に基づき、前記第1測距手段の測定結果が前記第1距離の目標値となり、前記第2測距手段の、指定された距離計測方向の測定結果が前記第2距離の目標値となるようにするための当該画像投影装置の移動方向をユーザに通知する通知手段とを備えることを特徴とする画像投影システム。
  9. 複数の画像投影装置の配置順を取得する配置順取得手段と、
    前記配置順に従い、前記複数の画像投影装置のうち最初に配置する第1画像投影装置から、該第1画像投影装置が投影位置に配置された状態で投影方向の物体までの距離を測定した結果である第1距離と、隣接する画像投影装置間の距離の目標値である第2距離とを取得する距離取得手段と、
    前記配置順に従い、前記複数の画像投影装置のうち前記第1画像投影装置の隣に配置する第2画像投影装置に対し、前記距離取得手段が取得した第1距離及び第2距離と、距離計測方向の指定とを送信すると共に、該送信した情報と、前記第2画像投影装置が備える測距手段による距離の測定結果とに基づき、該第2画像投影装置を移動させるべき方向をユーザに通知することを指示する指示手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  10. コンピュータを、
    複数の画像投影装置の配置順を取得する配置順取得手段と、
    前記配置順に従い、前記複数の画像投影装置のうち最初に配置する第1画像投影装置から、該第1画像投影装置が投影位置に配置された状態で投影方向の物体までの距離を測定した結果である第1距離と、隣接する画像投影装置間の距離の目標値である第2距離とを取得する距離取得手段と、
    前記配置順に従い、前記複数の画像投影装置のうち前記第1画像投影装置の隣に配置する第2画像投影装置に対し、前記距離取得手段が取得した第1距離及び第2距離と、距離計測方向の指定とを送信すると共に、該送信した情報と、前記第2画像投影装置が備える測距手段による距離の測定結果とに基づき、該第2画像投影装置を移動させるべき方向をユーザに通知することを指示する指示手段として機能させるためのプログラム。
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