JP2020008804A - 画像投射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】投射レンズを交換可能なプロジェクタにおいて、使用される投射レンズごとに簡単に過去の設定を再現する。【解決手段】画像投射装置2は、投射レンズ1が着脱可能に装着される。該画像投射装置は、該画像投射装置に対する投射レンズの過去の装着の有無を判定し、過去の装着がある場合に該過去の装着時における投射レンズおよび画像投射装置のうち少なくとも一方の設定を示す設定情報を、投射レンズまたは画像投射装置に設けられた記憶手段から取得する。制御手段110は、投射レンズが画像投射装置に再び装着されたときに、投射レンズおよび画像投射装置のうち上記少なくとも一方を設定情報に対応する設定になるように制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、複数の交換式投射レンズを装着可能な画像投射装置(以下、プロジェクタという)に関する。
プロジェクタにおいては、その設置姿勢や投射距離等に応じて、ユーザによる投射レンズのフォーカス設定、ズーム設定およびシフト設定や幾何学歪の補正設定等の調整が行われる。
特許文献1には、特定のフォーカス、ズームおよびシフトの設定パラメータをメモリに記憶可能なプロジェクタが開示されている。このプロジェクタでは、設定パラメータが異なる設定状態から、簡単に記憶された設定パラメータに対応した設定を再現することができる。
しかしながら、複数の交換式投射レンズを装着可能なプロジェクタにおいては、同じ設定パラメータを光学仕様が異なるすべての交換式投射レンズに使用することはできない。また、同じ投射レンズに対して同じ設定パラメータを使用しても、プロジェクタの設置姿勢や投射距離等によって、被投射面上での画像のピント状態、サイズ(画角)およびシフト位置が変わる。
本発明は、投射レンズを交換可能なプロジェクタにおいて、使用される投射レンズごとに簡単に過去の設定を再現することができるようにしたプロジェクタを提供する。
本発明の一側面としての画像投射装置は、投射レンズが着脱可能に装着される。該画像投射装置は、該画像投射装置に対する投射レンズの過去の装着の有無を判定する判定手段と、過去の装着がある場合に該過去の装着時における投射レンズおよび画像投射装置のうち少なくとも一方の設定を示す設定情報を、投射レンズまたは画像投射装置に設けられた記憶手段から取得する情報取得手段と、投射レンズが画像投射装置に再び装着されたときに、投射レンズおよび画像投射装置のうち上記少なくとも一方を設定情報に対応する設定になるように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の他の一側面としての投射レンズは、画像投射装置に着脱可能に装着される。該投射レンズは、画像投射装置に対する投射レンズの過去の装着時における少なくとも投射レンズの設定を示す設定情報を記憶する記憶手段と、投射レンズが画像投射装置に再び装着されたときに、画像投射装置により設定情報を用いて制御される被制御手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の他の一側面としての制御方法は、投射レンズが着脱可能に装着される画像投射装置に適用される。該制御方法は、画像投射装置に対する投射レンズの過去の装着の有無を判定するステップと、過去の装着がある場合に該過去の装着時における投射レンズおよび画像投射装置のうち少なくとも一方の設定を示す設定情報を、投射レンズまたは画像投射装置に設けられた記憶手段から取得するステップと、投射レンズが画像投射装置に再び装着されたときに、投射レンズおよび画像投射装置のうち上記少なくとも一方を設定情報に対応する設定になるように制御するステップとを有することを特徴とする。
なお、画像投射装置のコンピュータに、上記制御方法に従う処理を実行させるコンピュータプログラムも、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、投射レンズを交換可能な画像投射装置において、装着された投射レンズごとに簡単に過去の設定を再現することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例1である画像投射装置としてのレンズ交換式プロジェクタ2および該プロジェクタ2に装着された投射レンズ1の構成を示している。プロジェクタ2には、投射レンズ1を含む複数の投射レンズが着脱可能に装着することができる。
投射レンズ1は、不図示のフォーカスレンズ、周辺フォーカスレンズおよびズームレンズを含む投射光学系1aを有する。また、投射レンズ1は、不揮発性メモリ(EEPROM)等により構成されたレンズ情報記憶部10を有する。レンズ情報記憶部10は、投射レンズ1の種別(機種)や個体を識別可能なレンズ識別情報(レンズID)を記憶している。またレンズ情報記憶部10は、投射レンズ1と該投射レンズ1が過去に装着された1または複数のプロジェクタ(プロジェクタ2を含む)との組合せを示すレンズ組合せ情報と過去の装着時の投射パラメータを示す投射設定情報とを紐付けたレンズ投射設定テーブルを記憶している。レンズIDは、投射レンズ1の機種名称や製造番号等である。
投射設定情報は、過去の画像投射においてユーザが設定した投射レンズ1のフォーカス、周辺フォーカス、ズームおよびシフト状態等の光学パラメータや、プロジェクタ2における後述する幾何学歪の補正(信号処理)に用いられる補正パラメータ等の設定パラメータの情報である。投射設定情報をレンズ情報記憶部10に記憶しておくことで、レンズ情報記憶部10から投射設定情報をロードするだけで、該投射設定情報を記憶させた時点での投射レンズ1の光学設定や幾何学歪みの補正設定を、簡単に再現することができる。
さらに投射レンズ1は、それぞれ被制御手段としてのフォーカス駆動制御部20、周辺フォーカス駆動制御部23およびズーム駆動制御部30を有する。フォーカス駆動制御部20は、フォーカスレンズをアクチュエータにより光軸方向に駆動するフォーカス駆動部21と、エンコーダ等によりフォーカスレンズの光軸方向での位置を取得するフォーカス位置取得部22とを有する。フォーカスレンズを光軸方向に駆動することで、投射レンズ1から投射される画像の不図示のスクリーン等の被投射面上でのピントを調整することができる。
周辺フォーカスの駆動制御部23は、周辺フォーカスレンズをアクチュエータにより光軸方向に駆動する周辺フォーカス駆動部24と、エンコーダ等により周辺フォーカスレンズの光軸方向での位置を取得する周辺フォーカス位置取得部25とを有する。周辺フォーカスレンズを光軸方向に駆動することで、投射レンズ1から投射される画像の周辺部の被投射面上でのピントを調整することができる。
ズーム駆動制御部30は、ズームレンズをアクチュエータにより光軸方向に駆動するズーム駆動部31と、エンコーダ等によりズームレンズの光軸方向での位置を取得するズーム位置取得部32とを有する。ズームレンズを光軸方向に駆動することで、投射レンズ1から投射される画像の画角を調整することができる。
プロジェクタ2は、光源2aおよび画像形成部80を有する。光源2aは、放電ランプ、LEDおよびレーザダイオード等により構成され、照明光を発する。画像形成部80は、液晶パネルやデジタルマイクロミラーデバイス等により構成される不図示の画像形成素子(光変調素子)と、画像形成素子に照明光を導き、画像形成素子からの画像光を投射レンズ1に導く不図示の光学系とを含む。
また、プロジェクタ2は、シフト駆動制御部40、レンズ検出部50、操作部60、プロジェクタ情報記憶部70、歪補正部100およびプロジェクタ制御部110を有する。シフト駆動制御部40は、投射レンズ1を光軸と直交する水平方向および垂直方向にアクチュエータによりシフト駆動するシフト駆動部41と、エンコーダ等により投射レンズ1のシフト位置を取得するシフト位置取得部42とを有する。投射レンズ1をシフトさせることにより、被投射面上で投射画像を水平方向や垂直方向に移動させることが可能である。本実施例では、プロジェクタ2にシフト駆動制御部を備えているが、投射レンズ1にシフトレンズとシフト駆動制御部を備え、シフトレンズを光軸と直交する水平方向および垂直方向に駆動させてもよい。後述する他の実施例でも同様である。
レンズ検出部50は、投射レンズ1(または他の投射レンズ)がプロジェクタ2に装着されたことを検出する。レンズ検出部50は、スイッチまたはプロジェクタ2と投射レンズ1がそれぞれ有する電極の接触により投射レンズ1の装着を検出する。
操作部60は、ユーザによる投射レンズ1のフォーカス、周辺フォーカス、ズームおよびシフトの操作や、幾何学歪補正および各種投射モードの設定等を行うための操作を受け付ける。
プロジェクタ情報記憶部70は、不揮発性メモリ(EEPROM)等により構成され、プロジェクタ2の種別(機種)や個体を識別可能なプロジェクタ識別情報(プロジェクタID)を記憶している。プロジェクタIDは、プロジェクタ2の機種名称や製造番号等である。
歪補正部100は、プロジェクタ制御部110によって設定された補正パラメータに従って投射画像の幾何学歪を補正するための歪補正処理を行う。幾何学歪には、台形歪のように被投射面に対する投射レンズ1の向きに応じて発生するものや、投射レンズ1の収差の影響によって投射画像上に生じるレジストレーションずれ等がある。歪補正部100は、外部から入力された映像信号(入力画像信号)から画像形成部80内の画像形成素子を駆動する駆動信号を生成する際に信号処理としての歪補正処理を行う。
マイクロコンピュータにより構成されるプロジェクタ制御部110は、レンズ検出部50により投射レンズ1の装着が検出されると、レンズ情報記憶部10からそこに記憶されているデータ(レンズIDおよびレンズ投射設定テーブル)を取得する。また、プロジェクタ制御部110は、プロジェクタ情報記憶部70からそこに記憶されているデータ(プロジェクタID)を取得する。
プロジェクタ制御部110は、操作部60にて受け付けたユーザによる操作に応じて、画像形成部80内の画像形成素子を駆動し、フォーカス駆動制御部20、周辺フォーカス駆動制御部23、ズーム駆動制御部30およびシフト駆動制御部40を制御する。これにより、被投射面上への画像投射が行われ、投射レンズ1のフォーカス、周辺フォーカス、ズームおよびシフトが制御される。また、プロジェクタ制御部110は、操作部60において受け付けた操作に応じて、歪補正部100に歪補正処理を行わせる。プロジェクタ制御部110内には、投射レンズ1とプロジェクタ2との組み合わせを判定する組合せ判定部90が設けられている。
次に、図2のフローチャートを用いて本実施例においてプロジェクタ2(プロジェクタ制御部110)が行う処理について説明する。以下の説明において、「S」はステップを意味する。プロジェクタ制御部110は、コンピュータプログラムに従って本処理を実行する。これらのことは後述する他の実施例でも同様である。また、プロジェクタ制御部110は、判定手段、情報取得手段および制御手段として機能する。
投射レンズ1がプロジェクタ2に装着されると、プロジェクタ制御部110はS101において、投射レンズ1のレンズ情報記憶部10からレンズIDを取得する。
次にS102では、プロジェクタ制御部110は、レンズ情報記憶部10に記憶されているレンズ投射設定テーブルからレンズ組合せ情報を取得する。
図4(A)は、レンズ情報記憶部10に記憶されたデータの例を示す。レンズ情報記憶部10には、上述した投射レンズ1のレンズID(=a)とレンズ投射設定テーブルが記憶されている。レンズ投射設定テーブルは、投射レンズ1と過去に投射レンズ1が装着されたことがある複数のプロジェクタとの組合せ(a1,a2,a3)を示すレンズ組合せ情報と、該組合せごとの投射設定情報とを含む。投射設定情報は、周辺フォーカスレンズの位置を示す周辺フォーカスポジション情報、フォーカスレンズの位置を示すフォーカスポジション情報およびズームレンズの位置を示すズームポジション情報を含む。さらに投射設定情報は、投射レンズ1のシフト位置を示すシフトポジション情報や、歪補正処理における補正パラメータを示すキーストーン設定情報およびレジストレーションずれを補正するために用いられるサブピクセル設定情報を含む。
レンズ組合せ情報は、S101で取得したレンズIDと後述するようにプロジェクタ情報記憶部70から取得するプロジェクタIDとを用いて、現在の投射レンズ1とプロジェクタ2の組合せと一致する組合せが含まれているか否かを判断できる情報であればよい。例えば、投射レンズ1とプロジェクタ2の組合せを識別するための組合せIDを示す情報であってもよいし、投射レンズ1が装着されたことがあるプロジェクタのプロジェクタIDのみの情報であってもよい。
次にS103では、プロジェクタ制御部110は、プロジェクタ情報記憶部70から、プロジェクタIDを取得する。
次にS104では、プロジェクタ制御部110(組合せ判定部90)は、S102でレンズ情報記憶部10から取得したレンズ組合せ情報の中に現在の投射レンズ1とプロジェクタ2の組合せと一致する組合せが存在するか否か(過去の装着の有無)を判定する。プロジェクタ制御部110は、一致する組合せが存在する(過去の装着がある)場合はS105に進み、一致する組合せが存在しない場合はS106に進む。
S105では、プロジェクタ制御部110は、投射レンズ1がプロジェクタ2に再び装着されたものとして、ユーザによる現在の投射レンズ1とプロジェクタ2の組合せに対応する投射設定情報の使用を許可する。例えば、不図示のオンスクリーンディスプレイ(OSD)等により表示されるメニュー画面において、レンズ投射設定テーブル内の投射レンズ1とプロジェクタ2との組合せに紐付けられた投射設定情報の使用をユーザが選択できるようにする。
操作部60を通じてユーザによる上記投射設定情報の選択を検出したプロジェクタ制御部110は、該投射設定情報をレンズ情報記憶部10から取得する。そして、プロジェクタ制御部110は、取得した投射設定情報に基づいてフォーカス駆動制御部20、周辺フォーカス駆動制御部23、ズーム駆動制御部30およびシフト駆動制御部40を制御する。これにより、フォーカスレンズ、周辺フォーカスレンズ、ズームレンズおよび投射レンズ1が投射設定情報に対応する光軸方向位置およびシフト位置に移動した状態が得られる。さらに、プロジェクタ制御部110は、投射設定情報に基づいて歪補正部100に歪補正処理を行わせる。これにより、台形歪やレジストレーションずれが補正される。このようにして、プロジェクタ制御部110は、投射レンズ1およびプロジェクタ2を投射設定情報に対応する設定になるように制御する。
一方、S106では、プロジェクタ制御部110は、ユーザによる投射設定情報の使用を不許可にする。例えば、上記メニュー画面においてレンズ投射設定テーブル内の投射レンズ1とプロジェクタ2との組合せに紐付けられた投射設定情報の使用をユーザが選択できないようにする。
S105またはS106の処理を行ったプロジェクタ制御部110は、本処理を終了する。
本実施例によれば、過去に組み合わされた投射レンズ1とプロジェクタ2が再び組み合わされた場合に、記憶された投射設定情報を用いて簡単に過去と同じ投射設定を再現することができる。また、過去の投射設定情報は投射レンズ1に記憶されているので、プロジェクタ2に様々な投射レンズの投射設定情報を記憶させる大きな容量のメモリを用意する必要をなくすることができる。
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例のプロジェクタおよび交換レンズの構成は、図1に示した実施例のプロジェクタ2および投射レンズ1の構成と同じである。
図3のフローチャートを用いて本実施例においてプロジェクタ2(プロジェクタ制御部110)が行う処理について説明する。本実施例でも、レンズ情報記憶部10は、実施例1で説明したレンズ投射設定テーブル(レンズ組合せ情報とこれに紐付けられた投射設定情報)を記憶している。また、本実施例では、プロジェクタ情報記憶部70は、プロジェクタIDと、プロジェクタ2と投射レンズ1を含む1または複数の投射レンズとの組合せを示すプロジェクタ組合せ情報と投射設定情報とを紐付けたデータテーブルとしてのプロジェクタ投射設定テーブルを記憶している。プロジェクタ投射設定テーブルについては後述する。
投射レンズ1がプロジェクタ2に装着されると、プロジェクタ制御部110はS201において、投射レンズ1のレンズ情報記憶部10からレンズIDを取得する。
次にS202では、プロジェクタ制御部110は、レンズ情報記憶部10に記憶されているレンズ投射設定テーブルからレンズ組合せ情報を取得する。
次にS203では、プロジェクタ制御部110は、プロジェクタ情報記憶部70に記憶されているプロジェクタIDを取得する。
次にS204では、プロジェクタ制御部110は、プロジェクタ情報記憶部70に記憶されているプロジェクタ投射設定テーブルからプロジェクタ組合せ情報を取得する。
図4(B)は、プロジェクタ情報記憶部70に記憶されたデータの例を示す。プロジェクタ情報記憶部70には、プロジェクタ2のプロジェクタID(=A)とプロジェクタ投射設定テーブルが記憶されている。プロジェクタ投射設定テーブルは、プロジェクタ2と過去にプロジェクタ2に装着されたことがある複数の投射レンズとの組合せ(A1,A2,A3)を示すプロジェクタ組合せ情報と、該組合せごとの投射設定情報とを含む。投射設定情報は、レンズ情報記憶部10に記憶されたレンズ投射設定テーブルと同様に、周辺フォーカスポジション情報、フォーカスポジション情報、ズームポジション情報、シフトポジション情報およびサブピクセル設定情報を含む。
プロジェクタ組合せ情報は、S201で取得したレンズIDとプロジェクタIDとを用いて、現在の投射レンズ1とプロジェクタ2の組合せと一致する組合せが含まれているか否かを判断できる情報であればよい。例えば、投射レンズ1とプロジェクタ2の組合せを識別するための組合せIDを示す情報であってもよい。
次にS205では、プロジェクタ制御部110(組合せ判定部90)は、S202でレンズ情報記憶部10から取得したレンズ組合せ情報の中に現在の投射レンズ1とプロジェクタ2の組合せと一致する組合せが存在するか否かを判定する。さらに、プロジェクタ制御部110は、S204でプロジェクタ情報記憶部70から取得したプロジェクタ組合せ情報の中に現在の投射レンズ1とプロジェクタ2の組合せと一致する組合せが存在するか否かを判定する。そして、プロジェクタ制御部110は、一致する組合せがレンズ組合せ情報とプロジェクタ組合せ情報の双方に存在するか否かを判定する。プロジェクタ制御部110は、一致する組合せがレンズ組合せ情報とプロジェクタ組合せ情報の双方に存在する場合はS212に進む。また、一致する組合せがレンズ組合せ情報とプロジェクタ組合せ情報のうち一方にのみ存在する場合および一致する組合せがレンズ組合せ情報とプロジェクタ組合せ情報のいずれにも存在しない場合はS206に進む。
S206では、プロジェクタ制御部110は、上記一致する組合せがプロジェクタ組合せ情報に存在するか否かを判定する。プロジェクタ制御部110は、一致している組合せがプロジェクタ組合せ情報に存在する場合はステップS207に進み、そうでない場合はステップS209に進む。
S207では、プロジェクタ制御部110は、プロジェクタ情報記憶部70から、上記一致する組合せに紐付けられた投射設定情報を取得する。
次にS208では、プロジェクタ制御部110は、S207でプロジェクタ情報記憶部70から取得した投射設定情報を上記一致する組合せと紐付けてレンズ情報記憶部10に複製する。
図5(a)〜(c)は、この投射設定情報の複製処理を示す。図5(a)には、現在の投射レンズ(レンズID=a)とプロジェクタ(プロジェクタID=A)の組合せがプロジェクタ組合せ情報には存在するが、レンズ組合せ情報には存在しない場合を示す。この場合、プロジェクタ制御部110は、図5(b)に示すように、レンズ設定情報テーブルのうち1つの組合せ(a×Z)に紐付けられた投射設定情報を削除する。削除される投射設定情報は、例えば、タイムスタンプ等により判定された最も古い組合せの投射設定情報や、カウントされた使用頻度が最も低い組合せの投射設定情報である。次にプロジェクタ制御部110は、図5(c)に示すように、プロジェクタ情報記憶部70から取得した現在の投射レンズとプロジェクタの組合せ(a×A)に対応する投射設定情報を該組合せに紐付けて、レンズ情報記憶部10にて投射設定情報を削除した領域に複製する。この後、プロジェクタ制御部110はS212に進む。
S209では、プロジェクタ制御部110は、上記一致する組合せがレンズ組合せ情報に存在するか否かを判定する。プロジェクタ制御部110は、一致している組合せがレンズ組合せ情報に存在する場合はステップS210に進み、そうでない場合(一致している組合せがレンズ組合せ情報とプロジェクタ組合せ情報のいずれにも存在しない場合)はS213に進む。
S210では、プロジェクタ制御部110は、レンズ情報記憶部10から、上記一致する組合せに紐付けられた投射設定情報を取得する。
そして、S211では、プロジェクタ制御部110は、S210でレンズ情報記憶部10から取得した投射設定情報を上記一致する組合せと紐付けてプロジェクタ情報記憶部70に複製する。
図6(a)〜(c)は、この投射設定情報の複製処理を示す。図6(a)には、現在の投射レンズ(レンズID=a)とプロジェクタ(プロジェクタID=A)の組合せがレンズ組合せ情報には存在するが、プロジェクタ組合せ情報には存在しない場合を示す。この場合、プロジェクタ制御部110は、図6(b)に示すように、レンズ投射設定テーブルのうち1つの組合せ(z×A)に紐付けられた投射設定情報を削除する。削除される投射設定情報は、図5(b)で説明したレンズ情報記憶部10から削除されるものと同様である。次にプロジェクタ制御部110は、図6(c)に示すように、レンズ情報記憶部10から取得した現在の投射レンズとプロジェクタの組合せ(a×A)に対応する投射設定情報を該組合せに紐付けて、プロジェクタ情報記憶部70にて投射設定情報を削除した領域に複製する。この後、プロジェクタ制御部110はS212に進む。
S212では、プロジェクタ制御部110は、実施例1のS105と同様に、ユーザによる現在の投射レンズ1とプロジェクタ2の組合せに対応する投射設定情報の使用を許可する。操作部60を通じてユーザによる上記投射設定情報の選択を検出したプロジェクタ制御部110は、該投射設定情報をプロジェクタ情報記憶部70またはレンズ情報記憶部10から取得する。そして、プロジェクタ制御部110は、取得した投射設定情報に基づいてフォーカス駆動制御部20、周辺フォーカス駆動制御部23、ズーム駆動制御部30およびシフト駆動制御部40を制御する。さらに、プロジェクタ制御部110は、投射設定情報に基づいて歪補正部100に歪補正処理を行わせる。このようにして、プロジェクタ制御部110は、投射レンズ1およびプロジェクタ2を投射設定情報に対応する設定になるように制御する。
一方、S213では、プロジェクタ制御部110は、実施例1のS106と同様に、ユーザによる投射設定情報の使用を不許可にする。S212またはS213の処理を行ったプロジェクタ制御部110は、本処理を終了する。
本実施例によれば、過去に組み合わされた投射レンズ1とプロジェクタ2が再び組み合わされた場合に、記憶された投射設定情報を用いて簡単に過去と同じ投射設定を再現することができる。また、過去に組み合わされたにもかかわらずそのときの投射設定情報が投射レンズ1とプロジェクタ2のうち一方に残っていなくても、他方に記憶されている投射設定情報を一方に複製することができる。こうして投射設定情報を投射レンズ1とプロジェクタ2の双方に記憶させることで、投射設定情報を効果的に使用可能である。
具体的には、1台のプロジェクタに対して複数種類の投射レンズを装着して使用する場合、プロジェクタ情報記憶部の情報は投射レンズが装着される度に記憶される。つまり、過去に装着した投射レンズの投射設定情報が削除され記憶されていなことがある。しかし、このように使用される場合でも、投射レンズのレンズ情報記憶部に記憶されている投射設定情報は削除されることがないため、該投射設定情報を用いることで簡単に過去と同じ投射設定を再現することができる。また、複数のプロジェクタで1つの投射レンズを交換して使用する場合、投射レンズ情報記憶部の情報は装着されるプロジェクタが変更になるごとに記憶される。つまり、過去に装着されたプロジェクタの投射設定情報が削除され記憶されていないことがある。しかし、このように使用される場合、プロジェクタのプロジェクタ情報記憶部に記憶されている投射設定情報は削除されることがないため、該投射設定情報を用いることで簡単に過去と同じ投射設定を再現することができる。
次に、本発明の実施例3について説明する。図7は、実施例3である画像投射装置としてのレンズ交換式プロジェクタ2′および該プロジェクタ2′に装着された投射レンズ1の構成を示している。プロジェクタ2′には、投射レンズ1を含む複数の投射レンズが着脱可能に装着することができる。また、プロジェクタ2′は、実施例1のプロジェクタ2に姿勢検出部(姿勢検出手段)200を設けたものであり、他の構成要素はプロジェクタ2と同じである。投射レンズ1の構成は、実施例1の投射レンズ1と同じである。実施例1と共通する構成要素には実施例1と同じ符号を付している。
姿勢検出部200は、加速度センサやジャイロセンサ等により構成され、図8(a)〜(d)に示すようにプロジェクタ2′の様々な設置姿勢を検出する。図8(a)は通常設置姿勢、図8(b)は天吊り姿勢、図8(c)は上向き姿勢、図8(d)は下向き姿勢を示している。プロジェクタ制御部110は、姿勢検出部200からプロジェクタ2′の設置姿勢の情報を取得し、以下に説明するように該設置姿勢に応じた処理を行う。このこと以外のプロジェクタ制御部110の機能は、実施例1と同じである。
投射レンズ1内のレンズ情報記憶部10には、実施例1で説明したレンズIDが記憶されている。また、レンズ情報記憶部10には、実施例1で説明したレンズ組合せ情報とそれぞれの組合せで使用されたときの投射レンズ1の設置姿勢とに紐付けられた投射設定情報を含むレンズ投射設定テーブルが記憶されている。
一方、プロジェクタ2′内のプロジェクタ情報記憶部70には、実施例1で説明したプロジェクタIDが記憶されている。また、プロジェクタ情報記憶部70には、実施例2で説明したプロジェクタ組合せ情報とそれぞれの組合せで使用されたときのプロジェクタ2′の設置姿勢とに紐付けられた投射設定情報を含むプロジェクタ投射設定テーブルが記憶されている。
図10(A)は、レンズ情報記憶部10に記憶されたデータの例を示す。レンズ情報記憶部10には、投射レンズ1のレンズID(=e)とレンズ投射設定テーブルが記憶されている。レンズ投射設定テーブルは、投射レンズ1と過去に投射レンズ1が装着されたことがある複数のプロジェクタとの組合せ(e1,e2,e3)を示すレンズ組合せ情報と、該組合せごとの投射レンズ1の設置姿勢を示すレンズ姿勢情報と、該組合せごとの投射設定情報とを含む。投射設定情報は、実施例1と同様に、周辺フォーカスポジション情報、フォーカスポジション情報、ズームポジション情報、シフトポジション情報およびサブピクセル設定情報を含む。
図10(B)は、プロジェクタ情報記憶部70に記憶されたデータの例を示す。プロジェクタ情報記憶部70には、プロジェクタ2′のプロジェクタID(=f)とプロジェクタ投射設定テーブルが記憶されている。プロジェクタ投射設定テーブルは、プロジェクタ2と過去にプロジェクタ2′に装着されたことがある複数の投射レンズとの組合せ(f1,f2,f3)を示すプロジェクタ組合せ情報と、該組合せごとのプロジェクタ2′の設置姿勢を示すプロジェクタ姿勢情報と、該組合せごとの投射設定情報とを含む。投射設定情報は、レンズ投射設定テーブルと同様に、周辺フォーカスポジション情報、フォーカスポジション情報、ズームポジション情報、シフトポジション情報およびサブピクセル設定情報を含む。
次に、図9のフローチャートを用いて本実施例においてプロジェクタ2′(プロジェクタ制御部110)が行う処理について説明する。
投射レンズ1がプロジェクタ2′に装着されると、プロジェクタ制御部110はS300において、姿勢検出部200から現在のプロジェクタ2′の設置姿勢の情報を取得する。
次にS301では、プロジェクタ制御部110は、プロジェクタ情報記憶部70に記憶されているプロジェクタ投射設定テーブルからプロジェクタ姿勢情報を取得する。
次にS302では、プロジェクタ制御部110は、S301で取得したプロジェクタ姿勢情報の中にS300で取得した現在のプロジェクタ2′の設置姿勢に一致する設置姿勢が存在するか否かを判定する。プロジェクタ制御部110は、一致する設置姿勢が存在する場合はS303に進み、一致する設置姿勢が存在しない場合はS304に進む。
S303では、プロジェクタ制御部110は、プロジェクタ情報記憶部70に記憶されているプロジェクタ投射設定テーブルから現在のプロジェクタ2′の設置姿勢に一致する設置姿勢に紐付けられたプロジェクタ組合せ情報を取得する。この後、プロジェクタ制御部110はS307に進む。
一方、S304では、プロジェクタ制御部110は、レンズ情報記憶部10に記憶されているレンズ投射設定テーブルからレンズ姿勢情報を取得する。
次にS305では、プロジェクタ制御部110は、S304で取得したレンズ姿勢情報の中にS300で取得した現在のプロジェクタ2′(つまりは投射レンズ1)の設置姿勢に一致する設置姿勢が存在するか否かを判定する。プロジェクタ制御部110は、一致する設置姿勢が存在する場合はS306に進み、一致する設置姿勢が存在しない場合はS311に進む。
S306では、プロジェクタ制御部110は、レンズ情報記憶部10に記憶されているレンズ投射設定テーブルから現在の投射レンズ1の設置姿勢に一致する設置姿勢に紐付けられたレンズ組合せ情報を取得する。この後、プロジェクタ制御部110はS307に進む。
S307では、プロジェクタ制御部110は、プロジェクタ情報記憶部70に記憶されているプロジェクタIDを取得する。また、S308では、プロジェクタ制御部110は、レンズ情報記憶部10に記憶されているレンズIDを取得する。
そしてS309では、プロジェクタ制御部110(組合せ判定部90)は、S303で取得したプロジェクタ組合せ情報の中またはS306で取得したレンズ組合せ情報の中に現在の投射レンズ1とプロジェクタ2′の組合せと一致する組合せが存在するか否かを判定する。プロジェクタ制御部110は、一致する組合せがプロジェクタ組合せ情報またはレンズ組合せ情報の中に存在する場合はS310に進む。また、一致する組合せが存在しない場合はS311に進む。
S310では、プロジェクタ制御部110は、実施例1のS105と同様に、ユーザによる現在の投射レンズ1とプロジェクタ2′の組合せに対応する投射設定情報の使用を許可する。操作部60を通じてユーザによる上記投射設定情報の選択を検出したプロジェクタ制御部110は、該投射設定情報をプロジェクタ情報記憶部70またはレンズ情報記憶部10から取得する。そして、プロジェクタ制御部110は、取得した投射設定情報に基づいてフォーカス駆動制御部20、周辺フォーカス駆動制御部23、ズーム駆動制御部30およびシフト駆動制御部40を制御する。さらに、プロジェクタ制御部110は、投射設定情報に基づいて歪補正部100に歪補正処理を行わせる。このようにして、プロジェクタ制御部110は、投射レンズ1およびプロジェクタ2′を投射設定情報に対応する設定になるように制御する。
一方、S311では、プロジェクタ制御部110は、実施例1のS106と同様に、ユーザによる投射設定情報の使用を不許可にする。S310またはS311の処理を行ったプロジェクタ制御部110は、本処理を終了する。
本実施例によれば、過去に組み合わされた投射レンズ1とプロジェクタ2′が再び組み合わされた場合に、記憶された投射設定情報を用いて簡単に過去と同じ投射設定を再現することができる。さらに、過去の投射レンズ1とプロジェクタ2′の組合せだけでなく、過去のそれらの設置姿勢が現在の投射レンズ1とプロジェクタ2′の設置姿勢に一致する場合に投射設定情報を使用して投射レンズ1とプロジェクタ2′の投射設定を行う。これにより、過去の設置姿勢に対応した投射設定状態を簡単に得ることができる。
次に、本発明の実施例4について説明する。図11は、実施例4である画像投射装置としてのレンズ交換式プロジェクタ2″および該プロジェクタ2″に装着された投射レンズ1の構成を示している。プロジェクタ2″には、投射レンズ1を含む複数の投射レンズが着脱可能に装着することができる。また、プロジェクタ2″は、実施例3のプロジェクタ2′に測距部(測距手段)120を設けたものであり、他の構成要素はプロジェクタ2′と同じである。投射レンズ1の構成は、実施例1の投射レンズ1と同じである。実施例1と共通する構成要素には実施例1と同じ符号を付している。
測距部120は、赤外センサ等により構成され、プロジェクタ2″と被投射面との間の距離(以下、投射距離という)を測定する。プロジェクタ制御部110は、姿勢検出部200からプロジェクタ2″の設置姿勢の情報を取得するとともに測距部120から投射距離の情報を取得し、以下に説明するように設置姿勢と投射距離に応じた処理を行う。このこと以外のプロジェクタ制御部110の機能は、実施例1と同じである。
投射レンズ1内のレンズ情報記憶部10には、実施例1で説明したレンズIDが記憶されている。また、レンズ情報記憶部10には、実施例1で説明したレンズ組合せ情報と実施例3で説明した組合せごとの投射レンズ1の設置姿勢、さらにはそれぞれの組合せで使用されたときの投射距離に紐付けられた投射設定情報を含むレンズ投射設定テーブルが記憶されている。
一方、プロジェクタ2″内のプロジェクタ情報記憶部70には、実施例1で説明したプロジェクタIDが記憶されている。また、プロジェクタ情報記憶部70には、実施例2で説明したプロジェクタ組合せ情報と実施例3で説明した組合せごとのプロジェクタ2″の設置姿勢、さらにはそれぞれの組合せで使用されたときの投射距離に紐付けられた投射設定情報を含むプロジェクタ投射設定テーブルが記憶されている。
図13(A)は、レンズ情報記憶部10に記憶されたデータの例を示す。レンズ情報記憶部10には、投射レンズ1のレンズID(=g)とレンズ投射設定テーブルが記憶されている。レンズ投射設定テーブルは、投射レンズ1と過去に投射レンズ1が装着されたことがある複数のプロジェクタとの組合せ(g1,g2,g3)を示すレンズ組合せ情報と、該組合せごとの投射レンズ1の設置姿勢を示すレンズ姿勢情報および投射距離を示すレンズ距離情報と、該組合せごとの投射設定情報とを含む。投射設定情報は、実施例1と同様に、周辺フォーカスポジション情報、フォーカスポジション情報、ズームポジション情報、シフトポジション情報およびサブピクセル設定情報を含む。
図13(B)は、プロジェクタ情報記憶部70に記憶されたデータの例を示す。プロジェクタ情報記憶部70には、プロジェクタ2″のプロジェクタID(=h)とプロジェクタ投射設定テーブルが記憶されている。プロジェクタ投射設定テーブルは、プロジェクタ2″と過去にプロジェクタ2″に装着されたことがある複数の投射レンズとの組合せ(h1,h2,h3)を示すプロジェクタ組合せ情報と、該組合せごとのプロジェクタ2″の設置姿勢を示すプロジェクタ姿勢情報および投射距離を示すプロジェクタ距離情報と、該組合せごとの投射設定情報とを含む。投射設定情報は、レンズ投射設定テーブルと同様に、周辺フォーカスポジション情報、フォーカスポジション情報、ズームポジション情報、シフトポジション情報およびサブピクセル設定情報を含む。
図12のフローチャートを用いて本実施例においてプロジェクタ2″(プロジェクタ制御部110)が行う処理について説明する。
投射レンズ1がプロジェクタ2″に装着されると、プロジェクタ制御部110はS401において、測距部120に投射距離を測定させ、該測距部120から投射距離を取得する。
次にS402では、プロジェクタ制御部110は、プロジェクタ情報記憶部70に記憶されたプロジェクタ投射設定テーブルからプロジェクタ距離情報を取得する。
次にS403では、プロジェクタ制御部110は、S402で取得したプロジェクタ距離情報の中にS401で取得した現在のプロジェクタ2″の投射距離に一致する投射距離が存在するか否かを判定する。プロジェクタ制御部110は、一致する投射距離が存在する場合はS406に進み、一致する投射距離が存在しない場合はS404に進む。
S404では、プロジェクタ制御部110は、レンズ情報記憶部10に記憶されたレンズ投射設定テーブルからレンズ距離情報を取得する。
次にS405では、プロジェクタ制御部110は、S404で取得したレンズ距離情報の中にS401で取得した現在のプロジェクタ2″の投射距離に一致する投射距離が存在するか否かを判定する。プロジェクタ制御部110は、一致する投射距離が存在する場合はS406に進み、一致する投射距離が存在しない場合はS417に進む。
S406では、プロジェクタ制御部110は、姿勢検出部200から現在のプロジェクタ2″の設置姿勢の情報を取得する。
次にS407では、プロジェクタ制御部110は、プロジェクタ情報記憶部70に記憶されているプロジェクタ投射設定テーブルからプロジェクタ姿勢情報を取得する。または、プロジェクタ制御部110は、レンズ情報記憶部10に記憶されているレンズ投射設定テーブルからレンズ姿勢情報を取得する。
次にS408では、プロジェクタ制御部110は、S407で取得したプロジェクタまたはレンズ姿勢情報の中にS406で取得した現在のプロジェクタ2″の設置姿勢に一致する設置姿勢が存在するか否かを判定する。プロジェクタ制御部110は、一致する設置姿勢が存在する場合はS409に進み、一致する設置姿勢が存在しない場合はS417に進む。
S409では、プロジェクタ制御部110は、プロジェクタ情報記憶部70に記憶されているプロジェクタ投射設定テーブルから、現在の投射距離および設置姿勢に一致する投射距離および設置姿勢に紐付けられたプロジェクタ組合せ情報を取得する。
次にS410では、プロジェクタ制御部110は、プロジェクタ情報記憶部70からプロジェクタIDを取得する。さらにS411では、プロジェクタ制御部110は、レンズ情報記憶部10からレンズIDを取得する。
そしてS412では、プロジェクタ制御部110(組合せ判定部90)は、S409で取得したプロジェクタまたはレンズ組合せ情報の中に現在の投射レンズ1とプロジェクタ2″の組合せと一致する組合せが存在するか否かを判定する。プロジェクタ制御部110は、一致する組合せがプロジェクタまたはレンズ組合せ情報の中に存在する場合はS416に進む。また、一致する組合せが存在しない場合はS417に進む。
S416では、プロジェクタ制御部110は、実施例1のS105と同様に、ユーザによる現在の投射レンズ1とプロジェクタ2の組合せに対応する投射設定情報の使用を許可する。操作部60を通じてユーザによる上記投射設定情報の選択を検出したプロジェクタ制御部110は、該投射設定情報をプロジェクタ情報記憶部70またはレンズ情報記憶部10から取得する。そして、プロジェクタ制御部110は、取得した投射設定情報に基づいてフォーカス駆動制御部20、周辺フォーカス駆動制御部23、ズーム駆動制御部30およびシフト駆動制御部40を制御する。さらに、プロジェクタ制御部110は、投射設定情報に基づいて歪補正部100に歪補正処理を行わせる。このようにして、プロジェクタ制御部110は、投射レンズ1およびプロジェクタ2″を投射設定情報に対応する設定になるように制御する。
一方、S417では、プロジェクタ制御部110は、実施例1のS106と同様に、ユーザによる投射設定情報の使用を不許可にする。S212またはS213の処理を行ったプロジェクタ制御部110は、本処理を終了する。
本実施例によれば、過去に組み合わされた投射レンズ1とプロジェクタ2′が再び組み合わされた場合に、記憶された投射設定情報を用いて簡単に過去と同じ投射設定を再現することができる。さらに、過去の投射レンズ1とプロジェクタ2′の組合せだけでなく、過去のそれらの設置姿勢および投射距離が現在の投射レンズ1とプロジェクタ2′の設置姿勢および投射距離に一致する場合に投射設定情報を使用して投射レンズ1とプロジェクタ2′の投射設定を行う。これにより、過去の設置姿勢および投射距離に対応した投射設定状態を簡単に得ることができる。
上記各実施例では、投射レンズおよびプロジェクタの両方を投射設定情報に対応する設定になるように制御する場合について説明したが、投射レンズおよびプロジェクタのうち一方を投射設定情報に対応する設定になるように制御してもよい。すなわち、投射レンズおよびプロジェクタのうち少なくとも一方を、該少なくとも一方の投射設定情報に対応する設定になるように制御すればよい。
また、上記各実施例では、レンズ識別情報を用いて投射レンズの個体が過去の装着時と一致する場合に投射設定情報を用いた制御を行う場合について説明した。しかし、投射設定情報が記憶された投射レンズと同一機種の又は互換性を有する別の投射レンズがプロジェクタに装着された場合でも該投射設定情報を用いた制御を行ってもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
1 投射レンズ
2,2′,2″ プロジェクタ
10 レンズ情報記憶部
70 プロジェクタ情報記憶部
110 プロジェクタ制御部
2,2′,2″ プロジェクタ
10 レンズ情報記憶部
70 プロジェクタ情報記憶部
110 プロジェクタ制御部
Claims (16)
- 投射レンズが着脱可能に装着される画像投射装置であって、
前記画像投射装置に対する前記投射レンズの過去の装着の有無を判定する判定手段と、
前記過去の装着がある場合に該過去の装着時における前記投射レンズおよび前記画像投射装置のうち少なくとも一方の設定を示す設定情報を、前記投射レンズまたは前記画像投射装置に設けられた記憶手段から取得する情報取得手段と、
前記投射レンズが前記画像投射装置に再び装着されたときに、前記投射レンズおよび前記画像投射装置のうち前記少なくとも一方を前記設定情報に対応する設定になるように制御する制御手段とを有することを特徴とする画像投射装置。 - 前記判定手段は、前記投射レンズから取得した該投射レンズの識別情報と前記画像投射装置の識別情報とを用いて前記過去の装着の有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
- 過去における前記投射レンズと該投射レンズが装着された1または複数の画像投射装置との組合せを示す組合せ情報が前記投射レンズに設けられた前記記憶手段に記憶されており、
前記判定手段は、前記投射レンズから取得した前記組合せ情報を用いて前記過去の装着の有無を判定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像投射装置。 - 過去における前記画像投射装置と該画像投射装置に装着された1または複数の投射レンズとの組合せを示す組合せ情報が前記画像投射装置に設けられた前記記憶手段に記憶されており、
前記判定手段は、前記組合せ情報を用いて前記過去の装着の有無を判定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像投射装置。 - 前記画像投射装置に対する前記投射レンズの前記過去の装着時における前記設定情報が前記投射レンズおよび前記画像投射装置のうち一方に設けられた前記記憶手段には記憶され、他方に設けられた前記記憶手段には記憶されていない場合に、
前記制御手段は、前記一方の前記記憶手段から前記設定情報を取得することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像投射装置。 - 前記画像投射装置に対する前記投射レンズの前記過去の装着時における前記設定情報が前記投射レンズおよび前記画像投射装置のうち一方に設けられた前記記憶手段には記憶され、他方に設けられた前記記憶手段には記憶されていない場合に、
前記制御手段は、前記一方の前記記憶手段に記憶された前記設定情報を前記他方の前記記憶手段に複製することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像投射装置。 - 前記他方の前記記憶手段に前記設定情報を複製する際に、前記他方の前記記憶手段に記憶されていた他の設定情報を削除することを特徴とする請求項6に記載の画像投射装置。
- 前記設定情報は、前記投射レンズのフォーカス、周辺フォーカス、ズームおよび光軸に直交する方向へのシフトのうち少なくとも1つの設定を示すことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の画像投射装置。
- 前記画像投射装置は、光源から前記投射レンズに向かう光に画像を形成させる画像形成素子を有しており、
前記設定情報は、前記画像形成素子を駆動する信号に対する処理に関する設定を示すことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像投射装置。 - 前記画像投射装置の設置姿勢を検出する姿勢検出手段を有し、
前記記憶手段は、前記画像投射装置に対する前記投射レンズの前記過去の装着時における前記設置姿勢とともに前記設定情報を記憶しており、
前記制御手段は、前記投射レンズが前記画像投射装置に再び装着されたときの前記設置姿勢が前記過去の装着時における前記設置姿勢に一致する場合に、前記投射レンズおよび前記画像投射装置のうち前記少なくとも一方を前記設定情報に対応する設定になるように制御することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の画像投射装置。 - 被投射面までの投射距離を測定する測距手段を有し、
前記記憶手段は、前記画像投射装置に対する前記投射レンズの前記過去の装着時における前記投射距離とともに前記設定情報を記憶しており、
前記制御手段は、前記投射レンズが前記画像投射装置に再び装着されたときの前記投射距離が前記過去の装着時における前記投射距離に一致する場合に、前記投射レンズおよび前記画像投射装置のうち前記少なくとも一方を前記設定情報に対応する設定になるように制御することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の画像投射装置。 - 画像投射装置に着脱可能に装着される投射レンズであって、
前記画像投射装置に対する前記投射レンズの過去の装着時における少なくとも前記投射レンズの設定を示す設定情報を記憶する記憶手段と、
前記投射レンズが前記画像投射装置に再び装着されたときに、前記画像投射装置により前記設定情報を用いて制御される被制御手段とを有することを特徴とする投射レンズ。 - 前記記憶手段は、前記画像投射装置に対する前記投射レンズの前記過去の装着時における設置姿勢とともに前記設定情報を記憶していることを特徴とする請求項12に記載の投射レンズ。
- 前記記憶手段は、前記画像投射装置に対する前記投射レンズの前記過去の装着時における被投射面までの投射距離とともに前記設定情報を記憶していることを特徴とする請求項12または13に記載の投射レンズ。
- 投射レンズが着脱可能に装着される画像投射装置の制御方法であって、
前記画像投射装置に対する前記投射レンズの過去の装着の有無を判定するステップと、
前記過去の装着がある場合に該過去の装着時における前記投射レンズおよび前記画像投射装置のうち少なくとも一方の設定を示す設定情報を、前記投射レンズまたは前記画像投射装置に設けられた記憶手段から取得するステップと、
前記投射レンズが前記画像投射装置に再び装着されたときに、前記投射レンズおよび前記画像投射装置のうち前記少なくとも一方を前記設定情報に対応する設定になるように制御するステップとを有することを特徴とする画像投射装置の制御方法。 - 画像投射装置のコンピュータに、請求項15に記載の制御方法に従う処理を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018132396A JP2020008804A (ja) | 2018-07-12 | 2018-07-12 | 画像投射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020008804A true JP2020008804A (ja) | 2020-01-16 |
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JP2018132396A Pending JP2020008804A (ja) | 2018-07-12 | 2018-07-12 | 画像投射装置 |
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JP (1) | JP2020008804A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022064932A1 (ja) * | 2020-09-25 | 2022-03-31 | 富士フイルム株式会社 | 投写装置 |
-
2018
- 2018-07-12 JP JP2018132396A patent/JP2020008804A/ja active Pending
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WO2022064932A1 (ja) * | 2020-09-25 | 2022-03-31 | 富士フイルム株式会社 | 投写装置 |
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