JP2017059639A - 電子装置、および電子装置の製造方法 - Google Patents

電子装置、および電子装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体装置1において引出し配線24、25、26にクラックが発生することを抑制する。
【解決手段】半導体装置1は、回路基板10の一面10a側に形成されているトランス20と電極13〜16の間を接続する引出し配線23〜26を備える。引出し配線24、25、26に対して回路基板10側には、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gが配置されている。引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26gとダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gとは、互いに同一厚さ寸法であり、かつ狭幅配線部51とパッド50とが交互に配置されている。引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26gとダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gとは、同一の金属材料から構成されている。
【選択図】図1A

Description

本発明は、電子装置、および電子装置の製造方法に関するものである。
従来、コンデンサにおいては、誘電体層とダミー電極とを交互に積層してなる積層体を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この積層体は、当該コンデンサの表層部に露出させることにより、コンデンサの表層部の靱性を向上させている。このため、コンデンサの表層部に外部から応力が加わったとしても、コンデンサの表層部にクラックが発生することを防止することができる。
特開2008−283166号公報
本発明者は、上記特許文献1に記載のコンデンサを参考にして、半導体基板上に配線層、絶縁層を積層してコイル構造体を構成することを検討した。
配線層(或いは、絶縁層)を成形するには、半導体基板上に導電性ペースト(或いは、絶縁性ペースト)をスクリーン印刷法等でパターン印刷する。
このパターン印刷された導電性ペースト(或いは、絶縁性ペースト)内に含まれるバインダを除去するために、少なくとも200℃〜300℃程度まで導電性ペースト(或いは、絶縁性ペースト)の温度を上昇させる焼成等の熱処理が必要となる。
ここで、配線層(或いは、絶縁層)を半導体基板上に複数層、積層する場合には、導電性ペースト(或いは、絶縁性ペースト)を繰り返しパターン印刷し、この印刷毎にこのパターン印刷した導電性ペースト(或いは、絶縁性ペースト)を焼成する。
例えば、複数層の配線層のうち、ある絶縁層を形成するために、パターン印刷した絶縁性ペーストを焼成する際に、この焼成前に形成された配線層および絶縁層には、当該焼成により大量の熱が加わり、上記配線層および上記絶縁層の温度が上昇する。
ここで、上記配線層の熱膨張係数は、上記絶縁層の熱膨張係数に比べて小さく、上記配線層の熱膨張係数と上記絶縁層の熱膨張係数の差が大きい。このため、上記配線層の熱膨張係数と上記絶縁層の熱膨張係数の差による応力が上記配線層に加わり、上記配線層にクラックが発生する恐れがる。
特に、半導体基板上に、4層以上の配線層を形成すると、配線層の周囲に形成される絶縁層の厚さ寸法が半導体基板の厚さ寸法に近づくことになるため、配線層等にクラックの発生確率は高くなる。
具体的な例として、それぞれ4層の配線層からなる第1、第2コイルを半導体基板上にその厚み方向に2つ配置したトランスにおいては、用途によっては数Aの大電流を流したり、あるいは回路損失を低減するために、配線層の膜厚を10μm〜20μmと厚くして配線層の断面積を大きくする場合がある。
さらに、第1、第2のコイルの間の耐電圧を確保するために、それら第1、第2のコイル間の距離を、2層の配線の間の間隔よりも大きくする必要がある。
そのため、トランス全体の厚さは200μm程度となる。この場合、半導体基板の厚さを400μmとしたとき、トランス部の厚さは半導体基板の厚さ寸法の半分となる。このため、焼成等の熱処理により配線層や絶縁層の温度が上昇すると、配線層には、絶縁層からの過大な応力が加わる。
特に、第1コイル(あるいは、第2コイル)と電極パッドとを接続する引出し配線においては、厚み寸法が大きい樹脂系の絶縁層の直上を配線する場合がある。
この場合、絶縁層は、焼成によって膨張するため、引出し配線が絶縁層によって押し上げられることで、引出し配線に応力が加わり、引出し配線にクラックが発生する。
本発明は上記点に鑑みて、基板上にコイルを成形してなる電子装置において、引出し配線にクラックが発生することを抑制した電子装置、および電子装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、一面(10a)を有する基板(10)と、
基板の一面側に形成され、一面の法線を中心線として巻かれているコイル(21、22)と、
基板の一面側に形成されている第1電極パッドおよび第2電極パッド(13〜16)と、
基板の一面側に形成されて、コイルの第1電極(20c)と第1電極パッド(15)の間を接続する第1引出し配線(25)と、
基板の一面側に形成されて、コイルの第2電極(20b、20d)と第2電極パッド(14、16)の間を接続する第2引出し配線(24、26)と、を備える電子装置において、
第1引出し配線および第2引出し配線のうちいずれか一方の引出し配線は、それぞれ導電性材料から構成されて基板の一面の法線方向に積層されている複数の引出し配線層(24a〜24d、25a〜25e、26a〜26g)から構成されており、
一方の引出し配線と基板との間に配置されて導電性材料から構成されるダミー配線(30a〜30c、31a〜31d、32a〜32e)と、
一方の引出し配線と基板との間に配置されて、それぞれ電気絶縁性材料の焼成体から構成されて基板の一面の法線方向に積層されている複数の絶縁層(40a〜40h)から構成されている絶縁膜(40)と、を備え、
ダミー配線を構成する材料は、一方の引出し配線を構成する材料と同じ材料であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、一方の引出し配線に対して基板側にダミー配線が配置されている。このため、一方の引出し配線に対して基板側に配置される絶縁膜の体積を減らすことができる。これに加えて、ダミー配線を構成する材料は、一方の引出し配線を構成する材料と同じ材料である。このため、一方の引出し配線を構成する材料の熱膨張係数と絶縁膜を構成する材料の熱膨張係数との差が起因して絶縁膜から一方の引出し配線に対して与えられる応力を減らすことができる。これにより、引出し配線にクラックが発生することを抑制することができる。
但し、本明細書において、導電性材料の焼成体とは、導電性材料の焼成したものである。電気絶縁性材料の焼成体とは、電気絶縁性材料を焼成したものである。
請求項2に記載の発明では、一面(10a)を有する基板(10)と、
基板の一面側に形成され、一面の法線を中心線として巻かれているコイル(21、22)と、
基板の一面側に形成されている第1電極パッドおよび第2電極パッド(13〜16)と、
基板の一面側に形成されて、コイルの第1電極(20c)と第1電極パッド(15)の間を接続する第1引出し配線(25)と、
基板の一面側に形成されて、コイルの第2電極(20b、20d)と第2電極パッド(14、16)の間を接続する第2引出し配線(24、26)と、を備える電子装置において、
第1引出し配線および第2引出し配線のうちいずれか一方の引出し配線は、それぞれ導電性材料から構成されて基板の一面の法線方向に積層されている複数の引出し配線層(24a〜24d、25a〜25e、26a〜26g)から構成されており、
一方の引出し配線と基板との間に配置されて導電性材料から構成されるダミー配線(30a〜30c、31a〜31d、32a〜32e)と、
一方の引出し配線と基板との間に配置されて、それぞれ電気絶縁性材料の焼成体から構成されて基板の一面の法線方向に積層されている複数の絶縁層(40a〜40h)から構成されている絶縁膜(40)と、を備え、
ダミー配線を構成する材料は、絶縁層の熱膨張係数よりも小さい材料であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、一方の引出し配線に対して基板側にダミー配線が配置されている。このため、一方の引出し配線に対して基板側に配置される絶縁膜の体積を減らすことができる。これに加えて、ダミー配線を構成する材料は、絶縁層の熱膨張係数よりも小さい材料である。このため、一方の引出し配線を構成する材料の熱膨張係数と絶縁膜を構成する材料の熱膨張係数との差が起因して絶縁膜から一方の引出し配線に対して与えられる応力を減らすことができる。これにより、引出し配線にクラックが発生することを抑制することができる。
請求項15に記載の発明では、一面(10a)を有する基板(10)と、
基板の一面側に形成され、一面の法線を中心線として巻かれているコイル(21、22)と、
基板の一面側に配置されている第1電極パッドおよび第2電極パッド(13〜16)と、
基板の一面側に形成されて、コイルの第1電極(20c)と第1電極パッド(15)の間を接続する第1引出し配線(25)と、
基板の一面側に形成されて、コイルの第2電極(20b、20d)と第2電極パッド(14、16)の間を接続する第2引出し配線(24、26)と、
第1引出し配線および第2引出し配線のうちいずれか一方の引出し配線と基板との間に配置されて、基板の一面の法線方向に積層されている複数のダミー配線(30a〜30c、31a〜31d、32a〜32e)と、
一方の引出し配線と基板との間に配置されて、基板の一面の法線方向に積層されている複数の絶縁層(40a〜40h)から構成されている絶縁膜(40)と、を備え、
一方の引出し配線は、基板の一面の法線方向に積層されている複数の引出し配線層(24a〜24d、25a〜25e、26a〜26g)から構成されており、
ダミー配線を構成する材料として、一方の引出し配線を構成する材料と同じ材料が用いられている電子装置の製造方法であって、
基板の一面側にダミー配線を繰り返し形成することにより、複数のダミー配線を積層し、
基板の一面側においてダミー配線の形成毎にダミー配線に対して法線方向の一方側に引出し配線層を形成することにより、複数の引出し配線層を積層し、
ダミー配線或いは引出し配線層を形成する毎に、基板の一面側において形成したダミー配線或いは引出し配線層に対して法線方向の一方側に電気絶縁性ペーストを塗布し、この塗布毎にこの塗布した電気絶縁性ペーストを焼成して複数の絶縁膜を形成することを特徴とする。
以上により、引出し配線にクラックが発生することを抑制することに適した電子装置の製造方法を提供することができる。
請求項16に記載の発明では、一面(10a)を有する基板(10)と、
基板の一面側に形成され、一面の法線を中心線として巻かれているコイル(21、22)と、
基板の一面側に配置されている第1電極パッドおよび第2電極パッド(13〜16)と、
基板の一面側に形成されて、コイルの第1電極(20c)と第1電極パッド(15)の間を接続する第1引出し配線(25)と、
基板の一面側に形成されて、コイルの第2電極(20b、20d)と第2電極パッド(14、16)の間を接続する第2引出し配線(24、26)と、
第1引出し配線および第2引出し配線のうちいずれか一方の引出し配線と基板との間に配置されて、基板の一面の法線方向に積層されている複数のダミー配線(30a〜30c、31a〜31d、32a〜32e)と、
一方の引出し配線と基板との間に配置されて、基板の一面の法線方向に積層されている複数の絶縁層(40a〜40h)から構成されている絶縁膜(40)と、を備え、
一方の引出し配線は、基板の一面の法線方向に積層されている複数の引出し配線層(24a〜24d、25a〜25e、26a〜26g)から構成されており、
ダミー配線を構成する材料として、絶縁膜の熱膨張係数よりも小さい材料が用いられている電子装置の製造方法であって、
基板の一面側にダミー配線を繰り返し形成することにより、複数のダミー配線を積層し、
基板の一面側においてダミー配線の形成毎にダミー配線に対して法線方向の一方側に引出し配線層を形成することにより、複数の引出し配線層を積層し、
ダミー配線或いは引出し配線層を形成する毎に、基板の一面側において形成したダミー配線或いは引出し配線層に対して法線方向の一方側に電気絶縁性ペーストを塗布し、この塗布毎にこの塗布した電気絶縁性ペーストを焼成して複数の絶縁膜を形成することを特徴とする。
以上により、引出し配線にクラックが発生することを抑制することに適した電子装置の製造方法を提供することができる。
但し、本明細書において、配線(或いは、配線層)の幅方向とは、基板の一面に平行で、かつ配線(或いは、配線層)が延びる長手方向に直交する方向である。厚み方向とは、配線(或いは、配線層)において、基板の一面の法線方向に平行となる方向である。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における半導体装置の上面図である。 図1A中のI−I断面図である。 第1実施形態における半導体装置のトランスを示す模式図である。 第1実施形態における半導体装置の製造工程を示す上面図である。 図1A中のIII−III断面図である。 第1実施形態における半導体装置の製造工程を示す上面図である。 図1A中のIV−IV断面図である。 第1実施形態における半導体装置の製造工程を示す上面図である。 図1A中のV−V断面図である。 第1実施形態における半導体装置の製造工程を示す上面図である。 図1A中のVI−VI断面図である。 第1実施形態における半導体装置の製造工程を示す上面図である。 図1A中のVII−VII断面図である。 第1実施形態における半導体装置の製造工程を示す上面図である。 図1A中のVIII−VIII断面図である。 第1実施形態における半導体装置の製造工程を示す上面図である。 図1A中のIX−IX断面図である。 第1実施形態における半導体装置の製造工程を示す上面図である。 図1A中のX−X断面図である。 第1実施形態における半導体装置の製造工程を示す上面図である。 図1A中のXI−XI断面図である。 第1実施形態における引出し配線とコイルに流れる電流の方向との関係を示す模式図である。 対比例における引出し配線とコイルに流れる電流の方向との関係を示す模式図である。 第1実施形態における引出し配線の上面図である。 第1実施形態における引出し配線の側面図である。 第1実施形態におけるダミー配線の側面図である。 第1実施形態におけるダミー配線の側面図である。 第1実施形態におけるダミー配線の上面図である。 第1実施形態におけるダミー配線の上面図である。 対比例における半導体装置の側面図である。 対比例における引出し配線の側面図である。 対比例における引出し配線の側面図である。 本発明の第2実施形態における半導体装置の上面図である。 本発明の第3実施形態における半導体装置の上面図である。 図16XVI−XVI断面図である。 本発明の第4実施形態における半導体装置の側面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1に本発明に係る電子装置が適用された半導体装置1の第1実施形態を示す。
本実施形態の半導体装置1は、回路基板10の一面10a側に形成されているトランス20等を絶縁膜40によって覆うように形成されている半導体装置である。
回路基板10は、シリコン基板等の半導体基板11と、半導体基板11の一面側に薄膜状に形成されている絶縁層12とから構成されている。絶縁層12は、コイル21、22と半導体基板11との間を電気絶縁する。絶縁層12としては、例えば、窒化膜や酸化膜等の電気絶縁性や耐熱に優れた材料を用いることができる。絶縁層12のうち半導体基板11の反対側には、半導体基板11の厚み方向に直交する方向に広がる一面aが形成される。
なお、以下、説明の便宜上、回路基板10の一面10aに直交する法線方向の一方側を図1中上側とし、法線方向の他方側を図1中下側とする。本実施形態の回路基板10が本発明の基板に相当し、絶縁層12の一面10aが本発明の一面に相当する。
トランス20は、回路基板10に対して法線方向の一方側に形成されている。
トランス20は、図2に示すように、コイル21、22から構成されている。コイル21、22のうち一方のコイルが一次側コイルを構成し、他方のコイルが二次側コイルを構成している。
コイル21、22は、間隔を開けて法線方句に並べられている。コイル21、22は、それぞれ、回路基板10の一面10aの法線を共通の中心線Sとして螺旋状に巻かれている。コイル22は、コイル21に対して法線方向一方側に位置する。
半導体装置1は、電極パッド13、14、15、16を備える。電極パッド13、14、15、16は、図3A、および図3Bに示すように、回路基板10の一面10a側に形成されている。電極パッド13、14、15、16は、回路基板10の一面10a上に四方向に配置されている。電極パッド13、14、15、16は、コイル21の電極20a、20b、コイル22の20c、20dと他の電子回路との間を中継する電極を構成する。
なお、本実施形態の電極パッド13、14、15、16は、銅、金、アルミニウム等で構成されている。
電極パッド13は、パッド13a、13bと、パッド13a、13bを接続する接続部13cと、を備える。電極パッド13の電極13aとコイル21の電極20aとは、引出し配線23(すなわち、引出し配線層23a)によって接続されている。電極13bは他の電子回路に接続されている。
電極パッド14は、パッド14a、14bと、パッド14a、14bを接続する接続部14cと、を備える。電極14のパッド14aとコイル21の電極20bとは、引出し配線24によって接続されている。電極14bは他の電子回路に接続されている。
電極パッド15は、パッド15a、15bと、パッド15a、15bを接続する接続部15cと、を備える。電極パッド15のパッド15aとコイル22の電極20cとは、引出し配線25によって接続されている。パッド15bは他の電子回路に接続されている。
電極パッド16は、パッド16a、16bと、パッド16a、16bを接続する接続部16cと、を備える。16bのパッド16aとコイル22の電極20dとは、引出し配線26によって接続されている。パッド16bは他の電子回路に接続されている。
本実施形態の引出し配線24、25、26は、後述するように階段状に形成されている。
引出し配線24および回路基板10の間には、ダミー配線30a、30b、30cが配置されている。ダミー配線30a、30b、30cは、引出し配線24とコイル21(および、コイル22)とに対して接続されていない。
引出し配線25および基板10の間には、ダミー配線31a、31b、31c、31dが配置されている。ダミー配線31a、31b、31c、31dは、引出し配線25とコイル22(および、コイル21)とに対して接続されていない。
引出し配線26および基板10の間には、ダミー配線32a、32b、32c、32d、32e、32f、32gが配置されている。ダミー配線32a、32b、32c、32d、32e、32f、32gは、引出し配線26およびコイル22(および、コイル21)に対して接続されていない。
なお、本実施形態のダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gの構造の詳細は後述する。
絶縁膜40は、ポリイミド等の電気絶縁性や耐熱性に優れた材料から構成されている。絶縁膜40は、引出し配線23〜26および基板10の間に、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gを囲むように形成されている。
なお、本実施形態の引出し配線23〜26、およびダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gの厚み寸法は、例えば、20μmになっている。
以上が本実施形態における半導体装置1の構成である。次に、このような半導体装置1の製造方法について説明する。
まず、図3A、図3Bに示されるように、各種の回路素子と電気的に接続された電極パッド13、14、15、16が一面10a上に分散して形成されている回路基板10を用意する。
次に、電極パッド13、14、15、16に対して法線方向一方側に回路基板10の一面10aと平行な方向に沿って層間絶縁層40aを形成する。
具体的には、まず、所定領域が開口されたマスク(図示せず)を用いたスクリーン印刷法により、チクソ性を有するポリイミドや液状ガラス等を含む電気絶縁性材料である絶縁性ペーストをパターン印刷する。パターン印刷は、絶縁性ペーストを電極パッド13、14、15、16を法線方向一方側から覆うように行われる。パターン印刷は、電極13b、14bが絶縁性ペーストから図3A中下側にはみ出て、電極15b、16bが絶縁性ペーストから図3A中上側にはみ出て、かつ電極13a、14a、15a、16aも法線方向一方側に露出するように行われる。
このように絶縁性ペーストをパターン印刷した後、焼成等を行って樹脂成分を除去することによって層間絶縁層40aを構成する。このことにより、層間絶縁層40aには、電極13a、14a、15a、16aを露出させるコンタクトホール13d、14d、15d、16dが形成される。
次に、図4A、図4Bに示されるように、コイル配線層21a、引出し配線層23a、24a、25a、26a、およびダミー配線30a、31a、32aを層間絶縁層40a上に形成する。
具体的には、まず、所定領域が開口されたマスク(図示せず)を用いたスクリーン印刷法により、導電性ペーストをパターン印刷する。このとき、導電性ペーストが図4Aのパターンとなるとともに、コンタクトホール13d、14d、15d、16dにも埋め込まれるようにパターン印刷する。
そして、導電性ペーストをパターン印刷した後、酸素雰囲気および還元雰囲気で焼成を行い、樹脂成分および酸化物を除去することによって、コイル配線層21a、引出し配線層23a、24a、25a、26a、およびダミー配線30a、31a、32aを形成する。
なお、導電性ペーストとしては、銅等の金属ナノ粒子、粉体、またはこれらの混合体を樹脂に含有したものが用いられる。
ここで、コイル配線層21aは、コイル形成領域A1において、渦巻き状に形成されている。
引出し配線層23aは、引出し配線23を構成するもので、コイル配線層21aの電極20aおよび電極パッド13のパッド13aの間をコンタクトホール13dを通して接続されている。引出し配線層24aは、電極パッド14のパッド14aにコンタクトホール14dを通して接続されている。引出し配線層25aは、電極パッド15のパッド15aにコンタクトホール15dを通して接続されている。引出し配線層26aは、電極パッド16のパッド16aにコンタクトホール16dを通して接続されている。
本実施形態の引出し配線層23a、24a、25a、26aは、それぞれ、狭幅配線部51とパッド50とが交互に並べられている。パッド50は、狭幅配線部51よりも幅方向寸法が大きい部位である。引出し配線層23aは、コイル配線層21aの電極20aおよび電極パッド13のパッド13aを接続する帯状の狭幅配線部51と、狭幅配線部51の長手方向の一端側に配置されている1つのパッド50とを備える。引出し配線層24a、25a、26aは、それぞれ、2つの狭幅配線部51と2つのパッド50とを備える。
ダミー配線30aは、コイル配線層21aおよび引出し配線層24aの間に配置されている。ダミー配線30aおよびコイル配線層21aの間には、間隔d1(図4B参照)が形成されている。ダミー配線30aおよび引出し配線層24aの間に間隔d2(図4B参照)が形成されている。間隔d1、d2としては、例えば、200μm以下に設定されている。
ダミー配線31aは、コイル配線層21aおよび引出し配線層25aの間に配置されている。ダミー配線31aおよびコイル配線層21aの間には、第1間隔が形成されている。ダミー配線31aおよび引出し配線層25aの間には、第2間隔が形成されている。第1間隔および第2間隔は、例えば、200μm以下に設定されている。
本実施形態のダミー配線30a、31a、32aは、それぞれ、狭幅配線部51とパッド50とが交互に並べられている。ダミー配線30aは、3つの狭幅配線部51と2つのパッド50とを備える。ダミー配線31aは、4つの狭幅配線部51と3つのパッド50とを備える。ダミー配線32aは、7つの狭幅配線部51と6つのパッド50とを備える。
ダミー配線32aは、コイル配線層21aおよび引出し配線層26aの間に配置されている。ダミー配線32aおよびコイル配線層21aの間には、間隔が形成されている。ダミー配線32aおよび引出し配線層26aの間には、間隔が形成されている。
なお、引出し配線層23a、25aは、引出し配線形成領域A2において、形成されている。引出し配線層24a、26aは、引出し配線形成領域A3において、形成されている。
次に、コイル配線層21a、引出し配線層23a、24a、25a、26a、およびダミー配線30a、31a、32aに対して法線方向一方側に、回路基板10の一面10aと平行な方向に沿って層間絶縁層40bを形成する(図5A、図5B参照)。
具体的には、まず、所定領域が開口されたマスク(図示せず)を用いたスクリーン印刷法により、上述の絶縁性ペーストをパターン印刷する。パターン印刷は、コイル配線層21a、引出し配線層23a、24a、25a、26a、およびダミー配線30a、31a、32aを法線方向一方側から覆うとともに、コイル配線層21aおよび引出し配線層24a、25a、26aのそれぞれ一部が法線方向一方側に露出するように形成される。
このように絶縁性ペーストをパターン印刷した後、焼成等を行って樹脂成分を除去することによって層間絶縁層40bを構成する。このことにより、層間絶縁層40bには、コイル配線層21aおよび引出し配線層24a、25a、26aのそれぞれの一部を露出させるコンタクトホールが配線層毎に形成される。
次に、図5A、図5Bに示されるように、コイル配線層21b、引出し配線層24b、25b、26b、およびダミー配線30b、31b、32bを層間絶縁層40b上に形成する。
具体的には、まず、所定領域が開口されたマスク(図示せず)を用いたスクリーン印刷法により、導電性ペーストをパターン印刷する。このとき、導電性ペーストが図5Aのパターンとなるとともに、コイル配線層21aおよび引出し配線層24a、25a、26aのそれぞれのコンタクトホールにも埋め込まれるようにパターン印刷する。
そして、導電性ペーストをパターン印刷した後、酸素雰囲気および還元雰囲気で焼成を行い、樹脂成分および酸化物を除去することによって、コイル配線層21b、引出し配線層24b、25b、26b、およびダミー配線30b、31b、32bを形成する。
ここで、コイル配線層21bは、コイル配線層21aに対して法線方向一方側で渦巻き状に形成されている。コイル配線層21bは、コンタクトホールを介してコイル配線層21aに接続されている。
引出し配線層24bは、引出し配線層24aに対して法線方向一方側で、かつコイル配線層21b側にオフセットして配置されている。引出し配線層24bは、コンタクトホールを介して引出し配線層24aに接続されている。
引出し配線層25bは、引出し配線層25aに対して法線方向一方側で、かつコイル配線層21b側にオフセットして配置されている。引出し配線層25bは、コンタクトホールを介して引出し配線層25aに接続されている。
引出し配線層26bは、引出し配線層26aに対して法線方向一方側で、かつコイル配線層21b側にオフセットして配置されている。引出し配線層26bは、コンタクトホールを介して引出し配線層26aに接続されている。
本実施形態の引出し配線層24b、25b、26bは、それぞれ、引出し配線層24a、25a、26aと同様、狭幅配線部51とパッド50とが交互に並べられている。
ダミー配線30bは、引出し配線層24bおよびコイル配線層21bの間に配置されている。ダミー配線30bおよびコイル配線層21bの間には、間隔が形成されている。ダミー配線30bおよび引出し配線層24bの間には間隔が形成されている。
ダミー配線31bは、引出し配線層25bおよびコイル配線層21bの間に配置されている。ダミー配線31bおよびコイル配線層21bの間には、間隔が形成されている。ダミー配線31bおよび引出し配線層25bの間には間隔が形成されている。
ダミー配線32bは、引出し配線層26bおよびコイル配線層21bの間に配置されている。ダミー配線32bおよびコイル配線層21bの間には、間隔が形成されている。ダミー配線32bおよび引出し配線層26bの間には間隔が形成されている。
本実施形態のダミー配線30b、31b、32bは、それぞれ、ダミー配線30a、31a、32aと同様、狭幅配線部51とパッド50とが交互に並べられている。
次に、コイル配線層21b、引出し配線層24b、25b、26b、およびダミー配線30b、31b、32bに対して法線方向一方側に回路基板10の一面10aと平行な方向に沿って層間絶縁層40cを形成する(図6A、図6B参照)。
具体的には、まず、所定領域が開口されたマスク(図示せず)を用いたスクリーン印刷法により、上述の絶縁性ペーストをパターン印刷する。パターン印刷は、コイル配線層21b、引出し配線層24b、25b、26b、およびダミー配線30b、31b、32bを法線方向一方側から覆うとともに、コイル配線層21bおよび引出し配線層24b、25b、26bのそれぞれ一部が法線方向一方側に露出するように形成される。
このように絶縁性ペーストをパターン印刷した後、焼成等を行って樹脂成分を除去することによって層間絶縁層40cを構成する。このことにより、層間絶縁層40cには、コイル配線層21bおよび引出し配線層24b、25b、26bのそれぞれの一部を露出させるコンタクトホールが配線層毎に形成される。
次に、コイル配線層21c、引出し配線層24c、25c、26c、およびダミー配線30c、31c、32cを層間絶縁層40c上に形成する(図6A、図6B参照)。
具体的には、まず、所定領域が開口されたマスク(図示せず)を用いたスクリーン印刷法により、導電性ペーストをパターン印刷する。このとき、導電性ペーストが図6Aのパターンとなるとともに、コイル配線層21cおよび引出し配線層24c、25c、26cのそれぞれのコンタクトホールにも埋め込まれるようにパターン印刷する。
そして、導電性ペーストをパターン印刷した後、酸素雰囲気および還元雰囲気で焼成を行い、樹脂成分および酸化物を除去することによって、コイル配線層21c、引出し配線層24c、25c、26c、およびダミー配線30c、31c、32cを形成する。
ここで、コイル配線層21cは、コイル配線層21aに対して法線方向一方側で渦巻き状に形成されている。コイル配線層21cは、コンタクトホールを介してコイル配線層21aに接続されている。
引出し配線層24cは、引出し配線層24bに対して法線方向一方側で、かつコイル配線層21c側にオフセットして配置されている。引出し配線層24cは、コンタクトホールを介して引出し配線層24bに接続されている。
引出し配線層25cは、引出し配線層25bに対して法線方向一方側で、かつコイル配線層21c側にオフセットして配置されている。引出し配線層25cは、コンタクトホールを介して引出し配線層25bに接続されている。
引出し配線層26cは、引出し配線層26bに対して法線方向一方側で、かつコイル配線層21c側にオフセットして配置されている。引出し配線層26cは、コンタクトホールを介して引出し配線層26bに接続されている。
本実施形態の引出し配線層24c、25c、26cは、それぞれ、引出し配線層24a、25a、26aと同様、狭幅配線部51とパッド50とが交互に並べられている。
ダミー配線30cは、引出し配線層24cおよびコイル配線層21cの間に配置されている。ダミー配線30cおよびコイル配線層21cの間には、間隔が形成されている。ダミー配線30cおよび引出し配線層24cの間には間隔が形成されている。
ダミー配線31cは、引出し配線層25cおよびコイル配線層21cの間に配置されている。ダミー配線31cおよびコイル配線層21cの間には、間隔が形成されている。ダミー配線31cおよび引出し配線層25cの間には間隔が形成されている。
ダミー配線32cは、引出し配線層26cおよびコイル配線層21cの間に配置されている。ダミー配線32cおよびコイル配線層21cの間には、間隔が形成されている。ダミー配線32cおよび引出し配線層26cの間には間隔が形成されている。
本実施形態のダミー配線30c、31c、32cは、それぞれ、ダミー配線30a、31a、32aと同様、狭幅配線部51とパッド50とが交互に並べられている。
次に、コイル配線層21c、引出し配線層24c、25c、26c、およびダミー配線30c、31c、32cに対して法線方向一方側に回路基板10の一面10aと平行な方向に沿って層間絶縁層40dを形成する(図7A、図7B参照)。
具体的には、まず、所定領域が開口されたマスク(図示せず)を用いたスクリーン印刷法により、上述の絶縁性ペーストをパターン印刷する。パターン印刷は、コイル配線層21c、引出し配線層24c、25c、26c、およびダミー配線30c、31c、32cを法線方向一方側から覆うとともに、コイル配線層21cおよび引出し配線層24c、25c、26cのそれぞれ一部が法線方向一方側に露出するように形成される。
このように絶縁性ペーストをパターン印刷した後、焼成等を行って樹脂成分を除去することによって層間絶縁層40dを構成する。このことにより、層間絶縁層40dには、コイル配線層21cおよび引出し配線層24c、25c、26cのそれぞれの一部を露出させるコンタクトホールが配線層毎に形成される。
次に、図7A、図7Bに示されるように、コイル配線層21d、引出し配線層24d、25d、26d、およびダミー配線31d、32dを層間絶縁層40d上に形成する。
具体的には、まず、所定領域が開口されたマスク(図示せず)を用いたスクリーン印刷法により、導電性ペーストをパターン印刷する。このとき、導電性ペーストが図7Aのパターンとなるとともに、コイル配線層21dおよび引出し配線層24d、25d、26dのそれぞれのコンタクトホールにも埋め込まれるようにパターン印刷する。
そして、導電性ペーストをパターン印刷した後、酸素雰囲気および還元雰囲気で焼成を行い、樹脂成分および酸化物を除去することによって、コイル配線層21d、引出し配線層24d、25d、26d、およびダミー配線31d、32dを形成する。
コイル配線層21dは、コイル配線層21aに対して法線方向一方側で渦巻き状に形成されている。コイル配線層21dは、コンタクトホールを介してコイル配線層21cに接続されている。
引出し配線層24dは、引出し配線層24cに対して法線方向一方側で、かつコイル配線層21d側にオフセットして配置されている。引出し配線層24dは、コンタクトホールを介して引出し配線層24cに接続され、かつコイル配線層21dの電極20bに接続されている。
引出し配線層25dは、引出し配線層25cに対して法線方向一方側で、かつ引出し配線層25cに対してコイル配線層21d側にオフセットして配置されている。引出し配線層25dは、コンタクトホールを介して引出し配線層25cに接続されている。
引出し配線層26dは、引出し配線層26cに対して法線方向一方側で、かつ引出し配線層26cに対してコイル配線層21d側にオフセットして配置されている。引出し配線層26dは、コンタクトホールを介して引出し配線層26cに接続されている。
本実施形態の引出し配線層24c、25c、26cは、それぞれ、引出し配線層24a、25a、26aと同様、狭幅配線部51とパッド50とが交互に並べられている。
ダミー配線31dは、引出し配線層25dおよびコイル配線層21dの間に配置されている。ダミー配線31dおよびコイル配線層21dの間には、間隔が形成されている。ダミー配線31dおよび引出し配線層25dの間には間隔が形成されている。
ダミー配線32dは、引出し配線層26dおよびコイル配線層21dの間に配置されている。ダミー配線32dおよびコイル配線層21dの間には、間隔が形成されている。ダミー配線32dおよび引出し配線層26dの間には間隔が形成されている。
本実施形態のダミー配線31d、32dは、それぞれ、ダミー配線30a、31a、32aと同様、狭幅配線部51とパッド50とが交互に並べられている。
次に、コイル配線層21d、引出し配線層24d、25d、26d、およびダミー配線31d、32dに対して法線方向一方側に、回路基板10の一面10aと平行な方向に沿って層間絶縁層40eを形成する(図8A、図8B参照)。
具体的には、まず、所定領域が開口されたマスク(図示せず)を用いたスクリーン印刷法により、上述の絶縁性ペーストをパターン印刷する。パターン印刷は、コイル配線層21d、引出し配線層24d、25d、26d、およびダミー配線31d、32dを法線方向一方側から覆うとともに、コイル配線層21dおよび引出し配線層25d、26dのそれぞれ一部が法線方向一方側に露出するように形成される。
このように絶縁性ペーストをパターン印刷した後、焼成等を行って樹脂成分を除去することによって層間絶縁層40eを構成する。このことにより、層間絶縁層40eには、コイル配線層21dおよび引出し配線層25d、26dのそれぞれの一部を露出させるコンタクトホールが配線層毎に形成される。
次に、図8A、図8Bに示されるように、コイル配線層22a、引出し配線層25e、26e、およびダミー配線32eを層間絶縁層40e上に形成する。
具体的には、まず、所定領域が開口されたマスク(図示せず)を用いたスクリーン印刷法により、導電性ペーストをパターン印刷する。このとき、導電性ペーストが図8Aのパターンとなるとともに、コイル配線層21dおよび引出し配線層25d、26dのそれぞれのコンタクトホールにも埋め込まれるようにパターン印刷する。
そして、導電性ペーストをパターン印刷した後、酸素雰囲気および還元雰囲気で焼成を行い、樹脂成分および酸化物を除去することによって、コイル配線層22a、引出し配線層25e、26e、およびダミー配線32eを形成する。
ここで、コイル配線層22aは、コイル配線層21dに対して法線方向一方側で渦巻き状に形成されている。コイル配線層22aは、コイル配線層21dに接続されていない。
引出し配線層25eは、引出し配線層25dに対して法線方向一方側で、かつ引出し配線層25dに対してコイル配線層22a側にオフセットして配置されている。引出し配線層25eは、コンタクトホールを介して引出し配線層25dに接続され、かつコイル配線層22aに接続されている。
引出し配線層26eは、引出し配線層26dに対して法線方向一方側で、かつ引出し配線層26dに対してコイル配線層22a側にオフセットして配置されている。引出し配線層26eは、コンタクトホールを介して引出し配線層26dに接続されている。
本実施形態の引出し配線層24e、25e、26eは、それぞれ、引出し配線層24a、25a、26aと同様、狭幅配線部51とパッド50とが交互に並べられている。
ダミー配線32eは、引出し配線層26eおよびコイル配線層22aの間に配置されている。ダミー配線32eおよびコイル配線層22aの間には、間隔が形成されている。ダミー配線32eおよび引出し配線層26eの間には間隔が形成されている。
本実施形態のダミー配線32eは、それぞれ、ダミー配線30a、31a、32aと同様、狭幅配線部51とパッド50とが交互に並べられている。
次に、コイル配線層22a、引出し配線層25e、26e、およびダミー配線32eに対して法線方向一方側に、回路基板10の一面10aと平行な方向に沿って層間絶縁層40fを形成する(図9A、図9B参照)。
具体的には、まず、所定領域が開口されたマスク(図示せず)を用いたスクリーン印刷法により、上述の絶縁性ペーストをパターン印刷する。パターン印刷は、コイル配線層22a、引出し配線層25e、26e、およびダミー配線32eを法線方向一方側から覆うとともに、コイル配線層22aおよび引出し配線層26fのそれぞれ一部が法線方向一方側に露出するように形成される。
このように絶縁性ペーストをパターン印刷した後、焼成等を行って樹脂成分を除去することによって層間絶縁層40fを構成する。このことにより、層間絶縁層40fには、コイル配線層22aおよび引出し配線層26eの一部を露出させるコンタクトホールが配線層毎に形成される。
次に、図9A、図9Bに示されるように、コイル配線層22b、引出し配線層26f、およびダミー配線32fを層間絶縁層40f上に形成する。
具体的には、まず、所定領域が開口されたマスク(図示せず)を用いたスクリーン印刷法により、導電性ペーストをパターン印刷する。このとき、導電性ペーストが図8Aのパターンとなるとともに、コイル配線層22aおよび引出し配線層26eのそれぞれのコンタクトホールにも埋め込まれるようにパターン印刷する。
ここで、コイル配線層22bは、コイル配線層22aに対して法線方向一方側で渦巻き状に形成されている。コイル配線層22bは、コンタクトホールを通してコイル配線層22aに接続されている。
引出し配線層25fは、引出し配線層25eに対して法線方向一方側で、かつ引出し配線層26eに対してコイル配線層22b側にオフセットして配置されている。引出し配線層26fは、コンタクトホールを介して引出し配線層26eに接続されている。
本実施形態の引出し配線層26fは、引出し配線層24a、25a、26aと同様、狭幅配線部51とパッド50とが交互に並べられている。
ダミー配線32fは、引出し配線層26fおよびコイル配線層22bの間に配置されている。ダミー配線32fおよびコイル配線層22fの間には、間隔が形成されている。ダミー配線32fおよび引出し配線層26fの間には間隔が形成されている。
本実施形態のダミー配線32fは、ダミー配線30a、31a、32aと同様、狭幅配線部51とパッド50とが交互に並べられている。
次に、コイル配線層22b、引出し配線層26f、およびダミー配線32fに対して法線方向一方側に、回路基板10の一面10aと平行な方向に沿って層間絶縁層40gを形成する(図10A、図10B参照)。
具体的には、まず、所定領域が開口されたマスク(図示せず)を用いたスクリーン印刷法により、上述の絶縁性ペーストをパターン印刷する。パターン印刷は、コイル配線層22b、引出し配線層26f、およびダミー配線32fを法線方向一方側から覆うとともに、コイル配線層22bおよび引出し配線層26fのそれぞれ一部が法線方向一方側に露出するように形成される。
このように絶縁性ペーストをパターン印刷した後、焼成等を行って樹脂成分を除去することによって層間絶縁層40hを構成する。このことにより、層間絶縁層40gには、コイル配線層22bおよび引出し配線層26fの一部を露出させるコンタクトホールが配線層毎に形成される。
次に、図10A、図10Bに示されるように、コイル配線層22c、引出し配線層26g、およびダミー配線32gを層間絶縁層40g上に形成する。
具体的には、まず、所定領域が開口されたマスク(図示せず)を用いたスクリーン印刷法により、導電性ペーストをパターン印刷する。このとき、導電性ペーストが図11Aのパターンとなるとともに、コイル配線層22bおよび引出し配線層26fのそれぞれのコンタクトホールにも埋め込まれるようにパターン印刷する。
コイル配線層22cは、コイル配線層22bに対して法線方向一方側で渦巻き状に形成されている。コイル配線層22cは、コンタクトホールを通してコイル配線層22bに接続されている。
引出し配線層26gは、引出し配線層26fに対して法線方向一方側で、かつ引出し配線層26fに対してコイル配線層22c側にオフセットして配置されている。
本実施形態の引出し配線層26gは、引出し配線層24a、25a、26aと同様、狭幅配線部51とパッド50とが交互に並べられている。
ダミー配線32gは、引出し配線層26gおよびコイル配線層22cの間に配置されている。ダミー配線32gおよびコイル配線層22cの間には、間隔が形成されている。ダミー配線32gおよび引出し配線層26gの間には間隔が形成されている。
本実施形態のダミー配線32gは、ダミー配線30a、31a、32aと同様、狭幅配線部51とパッド50とが交互に並べられている。
次に、コイル配線層22d、引出し配線層26h、およびダミー配線32gに対して法線方向一方側に、回路基板10の一面10aと平行な方向に沿って層間絶縁層40hを形成する(図11A、図11B参照)。
具体的には、まず、所定領域が開口されたマスク(図示せず)を用いたスクリーン印刷法により、上述の絶縁性ペーストをパターン印刷する。パターン印刷は、コイル配線層22d、引出し配線層26h、およびダミー配線32gを法線方向一方側から覆うとともに、コイル配線層22cおよび引出し配線層26gのそれぞれ一部が法線方向一方側に露出するように形成される。
このように絶縁性ペーストをパターン印刷した後、焼成等を行って樹脂成分を除去することによって層間絶縁層40gを構成する。このことにより、層間絶縁層40gには、コイル配線層22cおよび引出し配線層26gのそれぞれの一部を露出させるコンタクトホールが配線層毎に形成される。
次に、図11A、図11Bに示されるように、コイル配線層22d、引出し配線層26hを形成する。
具体的には、まず、所定領域が開口されたマスク(図示せず)を用いたスクリーン印刷法により、導電性ペーストをパターン印刷する。このとき、導電性ペーストが図11Aのパターンとなるとともに、コイル配線層22cおよび引出し配線層26gのそれぞれのコンタクトホールにも埋め込まれるようにパターン印刷する。
コイル配線層22dは、コイル配線層22cに対して法線方向一方側で渦巻き状に形成されている。コイル配線層22dは、コンタクトホールを通してコイル配線層22cに接続されている。
引出し配線層26hは、引出し配線層26gに対して法線方向一方側で、かつ引出し配線層26gに対してコイル配線層22d側にオフセットして配置されている。
本実施形態の引出し配線層26hは、引出し配線層24a、25a、26aと同様、狭幅配線部51とパッド50とが交互に並べられている。
以上のように、回路基板10の一面側に導電性ペーストを繰り返しパターン印刷して、この印刷毎に導電性ペーストを焼成する。このことにより、導電性材料の焼成体であるダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gが積層される。
一方、回路基板10の一面側においてダミー配線の形成毎にダミー配線に対して法線方向の一方側に導電性ペーストをパターン印刷して、この印刷毎に導電性ペーストを焼成する。このことにより、導電性材料の焼成体である引出し配線層21a〜21d、22a〜22dが積層される。
そして、ダミー配線或いは引出し配線層を形成する毎に、回路基板10の一面10a側においてダミー配線或いは引出し配線層に対して法線方向の一方側に絶縁性ペーストをパターン印刷し、この印刷毎にこのパターン印刷した電気絶縁性ペーストを焼成する。このことにより、電気絶縁材料の焼成体である層間絶縁層40a〜40hが積層されて絶縁膜40が形成される。
以上のように構成される本実施形態において、コイル配線層21a、21b、21c、21dが回路基板10の一面10aに法線方向に積層されて、コイル21が形成される。コイル配線層22a、22b、22c、22dがコイル配線層21a、21b、21c、21dに対して法線方向に積層されて、コイル22が形成される。引出し配線層23aは、回路基板10の一面10aに沿うように形成される。
引出し配線層24a、24b、24c、24dは、回路基板10の一面10aに法線方向に積層されて引出し配線24を構成する。引出し配線24は、コイル21の電極20bから電極パッド14に近づくにつれて法線方向他方側に進む階段状に形成されている。
引出し配線層25a、25b、25c、25d、25eは、回路基板10の一面10aに法線方向に積層されて引出し配線25を構成する。引出し配線25は、コイル22の電極20cから電極パッド15に近づくにつれて法線方向他方側に進む階段状に形成されている。
引出し配線層26a、26b、26c、26d、26e、26f、26g、26hは、回路基板10の一面10aに法線方向に積層されて引出し配線26を構成する。引出し配線26は、コイル22の電極20dから電極パッド16に近づくにつれて法線方向他方側に進む階段状に形成されている(図1A、図1B参照)。
ここで、ダミー配線30a〜30cは、引出し配線層24a〜24dと回路基板10との間に積層されている。
ダミー配線30a〜30cを構成するパッド50と、引出し配線層24a〜24dを構成するパッド50とは、法線方向から視て重なるようにダミー配線30a〜30cと引出し配線層24a〜24dとが配置されている。
ダミー配線30a〜30cを構成する狭幅配線部51と、引出し配線層24a〜24dを構成する狭幅配線部51とは、法線方向から視て重なるようにダミー配線30a〜30cと引出し配線層24a〜24dとが配置されている。
ダミー配線31a〜31dは、引出し配線層25a〜25eと回路基板10との間に積層されている。
ダミー配線31a〜31dを構成するパッド50と、引出し配線層25a〜25eを構成するパッド50とは、法線方向から視て重なるようにダミー配線31a〜31dと引出し配線層25a〜25eとが配置されている。
ダミー配線31a〜31dを構成する狭幅配線部51と、引出し配線層25a〜25eを構成する狭幅配線部51とは、法線方向から視て重なるようにダミー配線31a〜31dと引出し配線層25a〜25eとが配置されている。
ダミー配線32a〜32gは、引出し配線層26a〜26gと回路基板10との間に積層されている。
ダミー配線32a〜32gを構成するパッド50と、引出し配線層26a〜26gを構成するパッド50とが法線方向から視て重なるようにダミー配線32a〜32gと引出し配線層26a〜26gとが配置されている。
ダミー配線32a〜32gを構成する狭幅配線部51と、引出し配線層26a〜26gを構成する狭幅配線部51とが法線方向から視て重なるようにダミー配線32a〜32gと引出し配線層26a〜26gとが配置されている。
本実施形態の、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gの幅方向寸法は、引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26gの幅方向寸法と同じである。ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gの厚み方向寸法は、引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26gの厚み方向寸法と同じである。
なお、配線において、厚み方向とは、回路基板10の一面10aに法線方向に平行な方向である。配線において、幅方向とは、配線が延びる方向に直交し、かつ法線方向に直交する方向である。
本実施形態では、引出し配線24は、コイル21に流れるコイル電流が流れる方向(以下、コイル21のコイル電流方向という)に対して直交するようにコイル21の電極20bに接続されている(図12A参照)。
一方、引出し配線24は、コイル21のコイル電流方向に対して形成される角度が鈍角、あるいは鋭角になる場合には、コイル21に発生する磁束に応じてコイル21に本来流れるべき電流を打ち消す電流が発生する(図12B参照)。
これに対して、本実施形態では、上述のごとく、引出し配線24は、コイル21のコイル電流方向に対して直交するようにコイル21の電極20bに接続されている。このため、コイル21に本来流れるべき電流を打ち消す電流が発生することを未然に防ぐことができる。
ここで、引出し配線24に対して回路基板10側に配置されるダミー配線30a〜30cは、引出し配線24に対して平行に配置されている。このため、法線方向から視て、ダミー配線30a〜30cおよび引出し配線24は、コイル21のコイル電流方向に対して直交するように配置されている。
同様に、コイル22に接続される引出し配線25、26は、コイル22のコイル電流方向に対して直交するようにコイル22の電極20c、20dに接続されている。このため、法線方向から視て、ダミー配線31a〜31dおよび引出し配線25は、コイル22のコイル電流方向に対して直交するように配置されている。法線方向から視て、ダミー配線32a〜32gおよび引出し配線26は、コイル22のコイル電流方向に対して直交するように配置されている。
なお、図12A、図12Bにおいて、符号G1は、磁束が紙面垂直方向手前側に向かって流れる状態を示し、符号G2は、磁束が紙面垂直方向奥側に向かって流れる状態を示している。
本実施形態では、引出し配線24を構成する引出し配線層24a〜24dのうち上側の引出し配線層(例えば、引出し配線層24d)と、下側の引出し配線層(例えば、引出し配線層24c)とは、互いにパッド50同士が接続部42を介して接続されている(図13A、図13B参照)。
同様に、引出し配線25を構成する引出し配線層25a〜25eのうち上側の引出し配線層と下側の引出し配線層とは、互いにパッド50同士が接続部42を介して接続されている。同様に、引出し配線26を構成する引出し配線層26a〜26gのうち上側の引出し配線層と下側の引出し配線層とは、互いにパッド50同士が接続部42を介して接続されている。
本実施形態において、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32e、
および引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26hのそれぞれを構成するパッド50は、それぞれ同じ形状に形成されている。ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32e、および引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26hのそれぞれを構成する狭幅配線部51は、それぞれ同じ形状に形成されている。
以上説明したように、本実施形態の半導体装置1において、引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26gや層間絶縁層40a〜40hを形成するために導電性ペースト(或いは、絶縁性ペースト)を焼成する際に、この焼成前に形成されている引出し配線層や層間絶縁層の温度は上昇する。このため、引出し配線層の熱膨張係数と層間絶縁層の熱膨張係数の差に応じて引出し配線層に加わる応力が発生する。
ここで、引出し配線24、25、26に対して回路基板10側には、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gが配置されている。このため、引出し配線24、25、26に対して回路基板10側に配置される絶縁膜40の体積を減少させることができる。これに加えて、引出し配線24、25、26とダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gとは、それぞれ、同一の導電材料から構成されている。
このため、引出し配線24、25、26に対して絶縁膜40から与えられる応力を減らすことができる。これにより、引出し配線24、25、26にクラックが発生することを抑制することができる。
本実施形態では、引出し配線24、25、26およびダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gを構成する導電材料は、絶縁膜40を構成する電気絶縁材料よりも熱膨張係数が小さくなっている。このため、引出し配線24、25、26に対して絶縁膜40から与えられる応力をより一層減らすことができる。
また、図14A、図14Bに示すように、半導体基板11の厚み方向に複数の配線層を積層してなるVia配線27BとVia配線27Bとトランス20との間を接続する配線27Aとを引出し配線27として形成した場合には、次のようにクラックが引出し配線27に生じる恐れがある。
すなわち、引出し配線27および層間絶縁層40a、40b・・40f、40gを形成した後に、層間絶縁層40hを形成するためにパターン印刷した絶縁性ペーストを焼成する際に、引出し配線27および層間絶縁層40a、40b・・40f、40gに大きな熱が加わる。
図14Bに示すように、Via配線27Bには、絶縁膜40からの引っ張り応力が生じてVia配線27Bにクラックが生じたり、図14Cに示すように、絶縁膜40の膨張により配線27Aに応力が加わり配線27Aにクラックが生じる。
これに対して、本実施形態では、引出し配線層24a〜24dが階段状に形成されている。このため、引出し配線層24a〜24dと回路基板10の間の絶縁膜40の厚さ寸法が電極14に近づくほど小さくなる。このため、引出し配線層24a〜24dに対する引っ張り応力や膨張による応力を小さくすることができる。同様に、引出し配線層25a〜25e、26a〜26hも、階段状に形成されている。このため、同様な効果を得ることができる。
本実施形態では、引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26hと、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gとは、それぞれ、同様に、狭幅配線部51とパッド50とが交互に配置されている形状である。
ここで、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gの幅寸法を大きくすると、コイル21(或いは、22)で発生する磁界がダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gに錯交しやすくなり、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gに渦電流が発生してコイル21(或いは22)の特性が悪化する。
これに対して、本実施形態では、上述の如く、引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26hと、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gとは、それぞれ、同様に、狭幅配線部51とパッド50とが交互に配置されている形状である。
このため、コイル21(或いは、22)で発生する磁界がダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gに錯交し難くなり、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gに渦電流が発生しし難くなる。よって、コイル21(或いは22)の特性が悪化することが抑制される。
本実施形態では、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eのうちいずれかのダミー配線と、引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26hのうちいずれかの引出し配線層と、コイル配線層21a〜21d、22a〜22dのうちいずれかのコイル配線層とは、同一層に形成されている。
引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26h、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32e、およびコイル配線層21a〜21d、22a〜22dは、それぞれ、同一の厚さ寸法になっている。
ここで、同一層に形成されるコイル配線層、ダミー配線、および引出し配線層を形成するための導電性ペーストをパターン印刷する工程は、同一工程で実施される。これに加えて、同一層に形成されるコイル配線層、ダミー配線、および引出し配線層を形成するための導電性ペーストを焼成する工程は、同一工程で実施される。これにより、工程数や工程コストを低減することができる。これに加えて、引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26hやダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eの幅寸法のバラツキを抑制することが可能となる
本実施形態では、絶縁膜40を構成する材料はポリイミドであり、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eを構成する材料は、例えば、CuあるいはAgである。Cu、Agは、熱伝導率が高い。このため、絶縁膜40は、放熱性が悪いものの、
絶縁膜40内にダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eが入るため、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eで発生した熱の冷却する性能を向上することができる。
本実施形態では、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eは、それぞれ、絶縁膜40を構成する絶縁材料によって法線方向一方側および他方側から挟み込まれている。このため、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eの厚み寸法が大きくなり過ぎることを抑制して、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32e自体にクラックが発生することを抑制することができる。
本実施形態では、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eは、引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26hに対して接続されていない。このため、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eのそれぞれの端部を自由端とすることができる。
ここで、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eは、引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26hに対して接続されていると、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eや引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26hの温度膨張により、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eの端部は、固定端となり、過大な応力が発生する。このため、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eにクラックが生じる恐れがある。
これに対して、本実施形態では、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eのそれぞれの端部を自由端とすることができる。よって、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eのそれぞれの端部に応力が発生しなく、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eにクラックが生じることを未然に抑制することができる。
本実施形態では、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eのパッド50は、同じ形状で、かつ法線方向から視て重なるように構成されている。ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eの狭幅配線部51は、同じ形状で、かつ法線方向から視て重なるように構成されている。
例えば、ダミー配線30bのパッド50の幅方向寸法がダミー配線30aのパッド50の幅方向寸法が大きい場合には、絶縁膜40のうちダミー配線30aに対して回路基板10側の層間絶縁層40aの熱膨脹によって生じる応力がダミー配線30aのパッド50の側方を通過してダミー配線30bのパッド50に加わる。このため、当該応力によって、ダミー配線30bのパッド50にクラックが生じる恐れがある。つまり、絶縁膜40のうち回路基板10側の部分の熱膨脹によって生じる応力がダミー配線30a〜30cのうち法線方向一方側のダミー配線に作用してクラックが生じる恐れある。
これに対して、本実施形態では、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eを構成するパッド50は、それぞれ同一形状で、かつ法線方向から視て重なるように構成されている。ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eを構成する狭幅配線部51は、それぞれ同一形状で、かつ法線方向から視て重なるように構成されている。このため、絶縁膜40のうち回路基板10側からの応力がダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eのうち法線方向一方側のダミー配線に作用することを抑制することができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26hをそれぞれ狭幅配線部51とパッド50とが交互に並べた例について説明したが、これに代えて、本第2実施形態では、引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26hをそれぞれ同一幅のまま長手方向に延びる帯状に形成したものを用いる例について説明する。
図15は、本第2実施形態の半導体装置1の上面図を示す。図15において、図1Aと同一符号は、同一のものを示している。
本実施形態と上記第1実施形態とは、引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26hやダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eの形状が異なるだけである。
本実施形態の引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26hは、それぞれ、同一幅のまま長手方向に延びる帯状に形成されている。同様に、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eも、それぞれ、同一幅のまま長手方向に延びる帯状に形成されている。
(第3実施形態)
本第3実施形態では、上記第1実施形態の半導体装置1の引出し配線24、26が螺旋階段状に形成した例について説明する。
図16Aは本実施形態の半導体装置1の上面図を示す。図16Bは、図16A中のXVI−XVI断面図である。
図16Bに示すように、引出し配線層26hに対して法線方向他方側には、ダミー配線300、301、302、303、304、305、306が積層されている。引出し配線層26dに対して法線方向他方側には、ダミー配線400、401、402が積層されている。
ここで、引出し配線層26dとダミー配線303とは、同一層に形成されている。引出し配線層26dとダミー配線303とは、平行に配置されている。
引出し配線層26dの幅方向寸法をL1とし、ダミー配線303の幅方向寸法をL2とし、引出し配線層26dおよびダミー配線303の間の寸法をSとし、L1=L2=Sを満たすように、引出し配線層26a〜26hおよびダミー配線300〜306、400〜402が形成されている。これにより、L1、L2、Sを揃えることで、スクリーン印刷の工程が安定することで、幅寸法のバラツキが低減し、バラツキ起因による過大応力の発生確率が小さくなる。
(第4実施形態)
本第4実施形態では、上記第1実施形態の半導体装置1において、コイル21、22の中心線S側に配置されて磁性体からなるコイルコア61を配置した例について説明する。
図17は、本実施形態の半導体装置1の上面図を示す。図17において、図1Aと同一符号は、同一のものを示している。
本実施形態では、引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26hと、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eとを磁性体層60が覆うように形成されている。コイルコア61は、磁性体層60に接続されている。
このよう構成される本実施形態では、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eは、コイルコア61と同一の磁性体材料から構成される。この場合、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32e、コイルコア61、および磁性体層60を層毎に同一工程で形成する。具体的には、磁性体材料を含む磁性体ペーストを層毎にパターン印刷した後、酸素雰囲気および還元雰囲気で焼成を行い、樹脂成分および酸化物を除去することによって、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32e、コイルコア61、および磁性体層60を形成する。
本実施形態では、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eは、コイルコア61と同一の磁性体から構成される。このため、コイル21、22に生じる磁束がダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eにも通る。このため、トランス20のインダクタンスが向上して、コイル21、22、トランス20の特性を向上できる。
本実施形態では、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eやコイルコア61を構成する磁性体材料としては、金属(Fe、Ni等)あるいは、金属酸化物(例えば、フェライト等)が用いられる。ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eを構成する材料は、絶縁膜40の熱膨張係数よりも小さい材料である。
ここで、ダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32eやコイルコア61は、絶縁膜40を構成するポリイミドよりも熱伝導性が高いため、引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26hで発生した熱を効率良く放熱できる。
(他の実施形態)
(1)上記第1〜4の実施形態では、2つのコイル21、22を半導体装置1に構成した例について説明したが、これに代えて、1つのコイル21(22)を半導体装置1に構成してもよい。
(2)上記第1〜4の実施形態では、絶縁膜40を樹脂材料によって構成した例について説明したが、これに限らず、絶縁膜40を構成する材料としては、電気絶縁材料から構成されるならば、窒化物や酸化物などの各種の材料を用いてもよい。
(3)上記第1〜4の実施形態では、導電性ペースト(或いは、絶縁性ペースト)を回路基板10上に印刷を用いて塗布したが、これに代えて、印刷以外の手法により、導電性ペースト(或いは、絶縁性ペースト)を回路基板10上に塗布してもよい。
(4)上記第1〜4の実施形態では、回路基板10と引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26gとの間に複数層のダミー配線を積層した例について説明したが、これに代えて、回路基板10と引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26gとの間に単層のダミー配線を配置してもよい。
(5)なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26g、およびダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gの形成方法は、導電性の印刷ペーストによる印刷法としたが、これに代えて、次のようにしてもよい。
すなわち、めっき法を用いて引出し配線層24a〜24d、25a〜25e、26a〜26g、およびダミー配線30a〜30c、31a〜31d、32a〜32gを形成してもよい。
この場合、層間絶縁層40a〜40hのうち、ある層間絶縁層を電気絶縁性ペーストの焼成により形成する際に、前記ある層間絶縁層を形成する前に形成されている引出し配線層と層間絶縁層とには大量の熱が加わり、前記引出し配線層および前記層間絶縁層のそれぞれの温度が上昇する。このため、前記引出し配線層の熱膨張係数および前記層間絶縁層の熱膨張係数の差による応力が発生する。
そこで、上記第1実施形態と同様、ダミー配線を用いることにより、前記引出し配線層に対して前記層間絶縁層から与えられる応力を減らすことができる。これにより、前記引出し配線層にクラックが発生することを抑制することができる。
また、コイル配線層21a〜21d、22a〜22dをめっき法を用いて形成してもよい。
(6)また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
1 半導体装置(電子装置)
10 回路基板(基板)
13、14、15、16 電極パッド
20 トランス
21、22 コイル
21a〜21d、22a〜22d コイル配線層
23、24、25、26 引出し配線
24a〜24d、25a〜25e、26a〜26g 引出し配線層
30a〜30c、31a〜31d、32a〜32g ダミー配線
40 絶縁膜
40a〜40h 層間絶縁層

Claims (18)

  1. 一面(10a)を有する基板(10)と、
    前記基板の一面側に形成され、前記一面の法線を中心線として巻かれているコイル(21、22)と、
    前記基板の一面側に形成されている第1電極パッドおよび第2電極パッド(13〜16)と、
    前記基板の一面側に形成されて、前記コイルの第1電極(20c)と前記第1電極パッド(15)の間を接続する第1引出し配線(25)と、
    前記基板の一面側に形成されて、前記コイルの第2電極(20b、20d)と前記第2電極パッド(14、16)の間を接続する第2引出し配線(24、26)と、を備える電子装置において、
    前記第1引出し配線および前記第2引出し配線のうちいずれか一方の引出し配線は、それぞれ導電性材料から構成されて前記基板の一面の法線方向に積層されている複数の引出し配線層(24a〜24d、25a〜25e、26a〜26g)から構成されており、
    前記一方の引出し配線と前記基板との間に配置されて導電性材料から構成されるダミー配線(30a〜30c、31a〜31d、32a〜32e)と、
    前記一方の引出し配線と前記基板との間に配置されて、それぞれ電気絶縁性材料の焼成体から構成されて前記基板の一面の法線方向に積層されている複数の絶縁層(40a〜40h)から構成されている絶縁膜(40)と、を備え、
    前記ダミー配線を構成する材料は、前記一方の引出し配線を構成する材料と同じ材料である電子装置。
  2. 一面(10a)を有する基板(10)と、
    前記基板の一面側に形成され、前記一面の法線を中心線として巻かれているコイル(21、22)と、
    前記基板の一面側に形成されている第1電極パッドおよび第2電極パッド(13〜16)と、
    前記基板の一面側に形成されて、前記コイルの第1電極(20c)と前記第1電極パッド(15)の間を接続する第1引出し配線(25)と、
    前記基板の一面側に形成されて、前記コイルの第2電極(20b、20d)と前記第2電極パッド(14、16)の間を接続する第2引出し配線(24、26)と、を備える電子装置において、
    前記第1引出し配線および前記第2引出し配線のうちいずれか一方の引出し配線は、それぞれ導電性材料から構成されて前記基板の一面の法線方向に積層されている複数の引出し配線層(24a〜24d、25a〜25e、26a〜26g)から構成されており、
    前記一方の引出し配線と前記基板との間に配置されて導電性材から構成されるダミー配線(30a〜30c、31a〜31d、32a〜32e)と、
    前記一方の引出し配線と前記基板との間に配置されて、それぞれ電気絶縁性材料の焼成体から構成されて前記基板の一面の法線方向に積層されている複数の絶縁層(40a〜40h)から構成されている絶縁膜(40)と、を備え、
    前記ダミー配線を構成する材料は、前記絶縁層の熱膨張係数よりも小さい材料である電子装置。
  3. 前記複数の引出し配線層は、それぞれ、前記導電性材料の焼成体から構成されており、
    前記ダミー配線は、前記導電性材の焼成体から構成されている請求項1または2に記載の電子装置。
  4. 前記ダミー配線の幅方向寸法は、前記一方の引出し配線の幅方向寸法と同一寸法である請求項1ないし3のいずれかに記載の電子装置。
  5. 前記ダミー配線の厚み方向の寸法は、前記一方の引出し配線の厚み方向の寸法と同一寸法である請求項1ないし4のいずれか1つに記載の電子装置。
  6. 前記絶縁膜を構成する電気絶縁材料は、ポリイミドであり、
    前記ダミー配線を構成する材料は、CuあるいはAgである請求項1ないし5のいずれか1つに記載の電子装置。
  7. 前記コイルに対して前記中心線側に配置されて、磁性体からなるコイルコア(61)を備え、
    前記ダミー配線を構成する材料は、前記コイルコアと同一の材料である請求項2に記載の電子装置。
  8. 前記一方の引出し配線は、
    第1配線部(51)と、前記第1配線部に接続されて前記第1配線部よりも幅方向寸法が大きくなっている第1パッド(50)とを備える上側配線(24d)と、
    前記上側配線に対して基板側に配置されて、第2配線部(51)と、前記第2配線部に接続されて前記第2配線部よりも幅方向寸法が大きくなっている第2パッド(50)とを備える下側配線(24c)と、を備え、
    前記ダミー配線は、第3配線部(51)と、前記第3配線部に接続されて前記第3配線部よりも幅方向寸法が大きくなっている第3パッド(50)とを備え、
    前記第1配線部、前記第2配線部、および前記第3配線部は、それぞれ、同じ形状に形成されており、
    前記第1パッド、前記第2パッド、および前記第3パッドは、それぞれ、同じ形状に形成されており、
    前記第1パッドと前記第2パッドが接続されており、
    前記第1パッド、前記第2パッド、および前記第3パッドは、前記法線方向から視て重なるように配置されており、
    前記第1配線部、前記第2配線部、および前記第3配線部は、前記法線方向から視て重なるように配置されている請求項1ないし7のいずれか1つに記載の電子装置。
  9. 前記絶縁層は、前記ダミー配線の周囲を囲むように形成されている請求項1ないし8のいずれか1つに記載の電子装置。
  10. 前記一方の引出し配線およびダミー配線は、前記基板の一面の法線方向から視て前記コイルに流れる電流の方向に直交するように形成されている請求項1ないし9のいずれか1つに記載の電子装置。
  11. 前記ダミー配線を複数、備え
    前記複数のダミー配線(30a〜30c、31a〜31d、32a〜32g)は、それぞれ、前記基板の一面の法線方向に積層されている請求項1ないし10のいずれか1つに記載の電子装置。
  12. 前記一方の引出し配線層がそれぞれ前記法線方向に直交する方向にオフセットして配置されることにより前記一方の引出し配線が階段状に形成されている請求項11に記載の電子装置。
  13. 前記複数の引出し配線層のうち第1引出し配線層は、前記複数のダミー配線のうち第1ダミー配線に対して平行に配置されて、かつ前記第1引出し配線層および前記第1ダミー配線が同一層に形成されており、
    前記第1引出し配線層の幅方向寸法をL1とし、
    前記第1ダミー配線の幅方向寸法をL2とし、
    前記第1引出し配線層および前記第1ダミー配線の間の寸法をSとし、
    L1=L2=Sを満たすように、前記複数の引出し配線層および前記複数のダミー配線が形成されている請求項12に記載の電子装置。
  14. 前記ダミー配線は、前記一方の引出し配線に対して未接続になっている請求項1ないし13のいずれか1つに記載の電子装置。
  15. 一面(10a)を有する基板(10)と、
    前記基板の一面側に形成され、前記一面の法線を中心線として巻かれているコイル(21、22)と、
    前記基板の一面側に配置されている第1電極パッドおよび第2電極パッド(13〜16)と、
    前記基板の一面側に形成されて、前記コイルの第1電極(20c)と前記第1電極パッド(15)の間を接続する第1引出し配線(25)と、
    前記基板の一面側に形成されて、前記コイルの第2電極(20b、20d)と前記第2電極パッド(14、16)の間を接続する第2引出し配線(24、26)と、
    前記第1引出し配線および前記第2引出し配線のうちいずれか一方の引出し配線と前記基板との間に配置されて、前記基板の一面の法線方向に積層されている複数のダミー配線(30a〜30c、31a〜31d、32a〜32e)と、
    前記一方の引出し配線と前記基板との間に配置されて、前記基板の一面の法線方向に積層されている複数の絶縁層(40a〜40h)から構成されている絶縁膜(40)と、を備え、
    前記一方の引出し配線は、前記基板の一面の法線方向に積層されている複数の引出し配線層(24a〜24d、25a〜25e、26a〜26g)から構成されており、
    前記ダミー配線を構成する材料として、前記一方の引出し配線を構成する材料と同じ材料が用いられている電子装置の製造方法であって、
    前記基板の一面側に前記ダミー配線を繰り返し形成することにより、複数の前記ダミー配線を積層し、
    前記基板の一面側において前記ダミー配線の形成毎に前記ダミー配線に対して前記法線方向の一方側に前記引出し配線層を形成することにより、複数の前記引出し配線層を積層し、
    前記ダミー配線或いは前記引出し配線層を形成する毎に、前記基板の一面側において前記形成した前記ダミー配線或いは前記引出し配線層に対して前記法線方向の一方側に電気絶縁性ペーストを塗布し、この塗布毎にこの塗布した電気絶縁性ペーストを焼成して前記複数の絶縁膜を形成する電子装置の製造方法。
  16. 一面(10a)を有する基板(10)と、
    前記基板の一面側に形成され、前記一面の法線を中心線として巻かれているコイル(21、22)と、
    前記基板の一面側に配置されている第1電極パッドおよび第2電極パッド(13〜16)と、
    前記基板の一面側に形成されて、前記コイルの第1電極(20c)と前記第1電極パッド(15)の間を接続する第1引出し配線(25)と、
    前記基板の一面側に形成されて、前記コイルの第2電極(20b、20d)と前記第2電極パッド(14、16)の間を接続する第2引出し配線(24、26)と、
    前記第1引出し配線および前記第2引出し配線のうちいずれか一方の引出し配線と前記基板との間に配置されて、前記基板の一面の法線方向に積層されている複数のダミー配線(30a〜30c、31a〜31d、32a〜32e)と、
    前記一方の引出し配線と前記基板との間に配置されて、前記基板の一面の法線方向に積層されている複数の絶縁層(40a〜40h)から構成されている絶縁膜(40)と、を備え、
    前記一方の引出し配線は、前記基板の一面の法線方向に積層されている複数の引出し配線層(24a〜24d、25a〜25e、26a〜26g)から構成されており、
    前記ダミー配線を構成する材料として、前記絶縁膜の熱膨張係数よりも小さい材料が用いられている電子装置の製造方法であって、
    前記基板の一面側に前記ダミー配線を繰り返し形成することにより、複数の前記ダミー配線を積層し、
    前記基板の一面側において前記ダミー配線の形成毎に前記ダミー配線に対して前記法線方向の一方側に前記引出し配線層を形成することにより、複数の前記引出し配線層を積層し、
    前記ダミー配線或いは前記引出し配線層を形成する毎に、前記基板の一面側において前記形成した前記ダミー配線或いは前記引出し配線層に対して前記法線方向の一方側に電気絶縁性ペーストを塗布し、この塗布毎にこの塗布した電気絶縁性ペーストを焼成して前記複数の絶縁膜を形成する電子装置の製造方法。
  17. 前記基板の一面側に導電性ペーストを繰り返し塗布して、この塗布毎に前記塗布した導電性ペーストを焼成することにより、前記複数のダミー配線を積層し、
    前記基板の一面側において前記ダミー配線の形成毎に前記ダミー配線に対して前記法線方向の一方側に導電性ペーストを塗布して、この塗布毎にこの塗布した導電性ペーストを焼成して前記複数の引出し配線層を積層する請求項15または16に記載の電子装置の製造方法。
  18. 前記コイルは、前記基板の一面側において前記法線方向の一方側に積層されている複数のコイル配線層(21a〜21d、22a〜22d)から構成されており、
    前記複数のコイル配線層のうちいずれか1つのコイル配線層と、前記複数のダミー配線のうちいずれか1つのダミー配線と、前記複数の引出し配線層のうちいずれか1つの引出し配線層とは、同一層に配置されており、
    前記基板の一面側において導電性ペーストを繰り返し塗布して、この塗布毎にこの塗布した導電性ペーストを焼成して前記複数のコイル配線層を形成し、
    前記同一層に形成されている前記1つのコイル配線層、前記1つのダミー配線、および前記1つの引出し配線層を形成するために前記導電性ペーストを塗布する塗布工程を同じ工程で実施し、
    前記同一層に形成されている前記1つのコイル配線層、前記1つのダミー配線、および前記1つの引出し配線層を形成する際に前記導電性ペーストを焼成する焼成工程を同じ工程で実施する請求項17に記載の電子装置の製造方法。
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