以下に、添付図面を参照して、本発明に係る販売機システム及び商品選択方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、本実施例では、店舗内又は店舗入り口に設置された券売機10にて顧客が食券を購入し、この食券により店舗が商品を提供する場合について示すこととする。
まず、本実施例に係る券売機システムの概念について説明する。図1は、本実施例に係る券売機システムの概念を説明するための説明図である。本実施例に係る券売機システムでは、顧客が所持するスマートフォン等の携帯端末30を用いて顧客があらかじめ商品を選択し、選択した商品に関する情報を携帯端末30から券売機10に受け渡せるようにする点に特徴がある。
このように構成することで、顧客は、携帯端末30であらかじめ選択された商品に関する情報を券売機10に受け渡し、貨幣を投入しさえすれば、迅速かつ効率的に食券を購入することができる。なお、ここでは、顧客が食券選択用のアプリケーション(以下、「食券選択アプリ」と言う)をサーバ装置からダウンロード済みであるものとする。
具体的には、顧客が、商品選択アプリを起動すると、この商品選択アプリは、店舗で提供される商品の一覧を携帯端末30の表示操作部31に表示するよう制御する。そして、顧客が、表示操作部31に表示された一覧から購入したい商品を選択すると(S1)、商品選択アプリは、選択された商品に関する情報を図示しない記憶部33に記憶する。そして、あらかじめ選択された商品の表示操作を受け付けると、商品選択アプリは、記憶部33に記憶された商品に関する情報を含むQRコード(登録商標)を生成して、携帯端末30の表示操作部31に表示する(S2)。
券売機10は、図示しないかざし部12aに携帯端末30が近接されると、この携帯端末30の表示操作部31に表示されたQRコードを読み取り(S3)、このQRコードから顧客により事前に選択された商品を特定する。その後、券売機10は、特定された商品の商品価格に相当する貨幣を受け付けたならば、該当する商品の食券を発行するとともに(S4)、必要に応じて釣銭を払い出す。
このように、顧客が所持する携帯端末30は、券売機10で扱われる商品の選択操作を受け付け、選択された商品の情報を含むQRコードを表示操作部31に出力するようにした。また、券売機10は、携帯端末30の表示操作部31に出力されたQRコードを読み取って商品を特定し、商品価格に応じた貨幣の受け付けを条件として、特定された商品の食券を発行するよう構成したので、顧客が望む商品を効率良く選択可能とすることができる。
なお、上記の一連の説明では、飲食店等の店舗に設置された券売機10における券売処理を携帯端末30と連携して行う場合について説明したが、本発明は飲料等の商品を販売する自動販売機にて商品を販売する場合にも適用できる。具体的には、顧客が携帯端末30で事前に自動販売機で取り扱われる商品を選択し、自動販売機のかざし部に携帯端末30を近接させると、自動販売機がQRコードを読み取って商品を特定し、貨幣の受け付けを条件として商品を販売することもできる。
次に、本発明に係る券売機システムのシステム構成について説明する。図2は、券売機システムのシステム構成を示す図である。同図に示すように、この券売機システムは、券売機10と、センタ管理装置20と、携帯端末30とを有する。また、センタ管理装置20と、携帯端末30とは、インターネット等の通信網2を介してデータ通信可能に接続される。
券売機10は、商品の提供に必要となる食券を販売する装置であり、飲食店等の店舗1の店内又は入り口付近に配設される。この券売機10は、携帯端末30で事前に選択された商品に関する情報を携帯端末30より受け取り、商品の価格に応じた貨幣の投入を条件として、選択商品に対応する食券を発行し、必要に応じて釣銭の払い出しを行う。このため、顧客は、この券売機10を使用して商品の選択操作を行う必要がないので、顧客が券売機10を占有する時間が短縮され、繁忙時等に券売機10の利用を待つ待ち行列の発生を軽減することができる。
なお、この券売機10は、従来の券売機と同様に、貨幣投入口に投入された貨幣を収納し、商品の選択操作を受け付け、選択操作された商品に対応する食券を発行し、釣銭がある場合には釣銭の払い出しを行う。
センタ管理装置20は、店舗1が提供する各商品に関する情報を管理し、携帯端末30からアクセスを受けると、店舗1が提供する各商品に関する情報を携帯端末30に送信する装置である。
なお、本実施例では、センタ管理装置20は、商品に関する情報の入力を受け付けて、受け付けた入力内容に基づいて店舗1が提供する各賞品に関する情報の追加、更新及び削除が行えるものとして説明するが、店舗1の店舗管理装置から商品に関する情報を受信して登録するようにしてもよい。さらに、店舗1の券売機10と通信可能とし、券売機10に登録された商品に関する情報を券売機10から受信して登録するようにしてもよい。
また、センタ管理装置20は、会員登録した顧客の会員情報を管理する。顧客の会員登録及び登録されている顧客の会員情報の更新は、携帯端末30等のウェブブラウザを用いて行うことが可能である。
携帯端末30は、顧客が所持するスマートフォン、携帯電話及びタブレット等の端末装置である。この携帯端末30は、食券選択アプリを起動して、表示操作部31に選択可能な商品を表示し、顧客からの選択を受け付ける。この食券選択アプリは、商品の選択を受け付けたならば、該商品に係る情報を記憶部33に記憶する。また、食券選択アプリは、所定の表示操作がなされたならば、記憶部33に記憶した商品に係る情報を含むQRコードを生成し、生成したQRコードを表示操作部31に表示する。
図2に示した券売機システムのシステム構成図は、店舗1が1店舗で、店舗1に1台の券売機10が設置されていることを示す図となっているが、本実施例では、店舗1が複数ある場合を例として説明する。また、各店舗に券売機10が複数設置されていてもよい。
次に、本実施例に係る券売機10の外観構成を説明する。図3は、券売機10の外観構成を示す斜視図である。同図に示すように、券売機10は、の表示操作部11と、かざし部12aと、券取出口13aと、紙幣投入口14aと、紙幣取出口14bと、硬貨投入口15aと、硬貨取出口15bと、取消ボタン16とを有する。
表示操作部11は、タッチパネルディスプレイ等の入出力部である。かざし部12aは、QRコードが表示された携帯端末30の表示操作部31をかざすための部位であり、かざし部12aに携帯端末30の表示操作部31がかざされると、携帯端末30の表示操作部31表示されたQRコードが読み取られる。券取出口13aは、顧客の操作に応じて発行された食券の取り出し口である。
紙幣投入口14aは、紙幣を投入するための口で、紙幣取出口14bは、釣銭として払い出される紙幣の取り出し口である。また、紙幣投入口14aは、紙幣投入口14aに投入された紙幣のうち、汚損等により識別できなかった紙幣が返却される口でもある。
硬貨投入口15aは、硬貨を投入するための口で、硬貨取出口15bは、釣銭として払い出される硬貨の取り出し口である。また、硬貨取出口15bは、硬貨投入口15aに投入された硬貨のうち、汚損等により識別できなかった硬貨が返却される口でもある。
取消ボタン16は、貨幣の投入操作をキャンセルするためのボタンであり、この取消ボタン16が操作されると、投入された貨幣が返却される。
次に、本実施例に係る券売機10の内部構成について説明する。図4は、券売機10の内部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、券売機10は、表示操作部11、QRコードリーダ12、プリンタ13、紙幣処理部14、硬貨処理部15、取消ボタン16、記憶部18及び制御部19を有する。
表示操作部11は、図3の外観構成で説明したのでここでの説明は省略する。プリンタ13は、感熱式又はインクジェット方式等の方式で紙媒体に印刷する印刷部であり、具体的には、顧客により選択された食券を印刷する。このプリンタ13によって印刷された食券は、券取出口13aに取り出し可能に排出される。
紙幣処理部14は、紙幣投入口14aに投入された紙幣の金種判定及び真偽判定を行い、真正と判定された紙幣を装置内部の紙幣収納部に収納する。また、紙幣処理部14は、紙幣の金種を判定できなかった場合及び紙幣が真正ではないと判定された場合に、紙幣を紙幣投入口14aに排出する。また、紙幣処理部14は、制御部19から釣銭紙幣の払い出し指示を受け付けた場合に、内部に収納されている紙幣を紙幣取出口14bに払い出す。
硬貨処理部15は、硬貨投入口15aに投入された硬貨の金種判定及び真偽判定を行い、真正と判定された硬貨を装置内部の硬貨収納部に収納する。また、硬貨処理部15は、硬貨の金種を判定できなかった場合及び硬貨が真正ではないと判定された場合に、硬貨を硬貨取出口15bに排出する。また、硬貨処理部15は、制御部19から釣銭硬貨の払い出し指示を受け付けた場合に、内部に収納されている硬貨を硬貨取出口15bに払い出す。
記憶部18は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部18は、商品データ18a、在庫データ18b、販売履歴データ18c、貨幣在高データ18d及び携帯端末読取データ18eを記憶する。
商品データ18aは、券売機10で取り扱われる商品のデータである。在庫データ18bは、商品データ18aに含まれる商品ごとの在庫数を記憶したデータである。販売履歴データ18cは、当該券売機10における食券の販売履歴情報を蓄積して記憶したデータである。貨幣在高データ18dは、当該券売機10の内部に収納されている貨幣の金種別の枚数を記憶したデータである。
携帯端末読取データ18eは、携帯端末30からQRコードを読み取って得られた情報を記憶したデータである。携帯端末読取データ18eには、顧客が携帯端末30の食券選択アプリよって選択された商品に関する情報が含まれる。
制御部19は、券売機10の全体を制御する制御部であり、在庫管理部19a、券売処理部19b、統計処理部19c及び携帯端末連携処理部19dを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれに対応するプロセスを実行させることになる。
在庫管理部19aは、券売処理に伴って在庫データ18bにて管理される商品毎の在庫数を減算して更新する。また、在庫管理部19aは、店舗の店員による在庫の増減に関する情報の入力を受け付けて、受け付けた情報に基づいて在庫データ18bにて管理される商品毎の在庫数を更新する。
券売処理部19bは、一連の券売処理を制御する処理部である。券売処理部19bは、表示操作部11に表示される商品選択用の画面における入力を受け付けて、発券対象の商品を特定する。券売処理部19bは、紙幣処理部14及び硬貨処理部15で計数された貨幣の合計金額を顧客が確認可能に表示操作部11に表示する。また、券売処理部19bは、商品の選択操作を受け付け、貨幣の計数が行われている状態で、食券の発行指示を受け付けたならば、選択された商品に対応する食券をプリンタ13で印刷することにより食券を発行する。また、券売処理部19bは、食券の発行指示が行われて、釣銭がある場合には紙幣処理部14及び硬貨処理部15により釣銭の払い出しを行う。
また、券売処理部19bは、QRコードリーダ12で携帯端末30に出力されたQRコードが読み取られて携帯端末読取データ18eに読み取った情報が記憶されたならば、携帯端末読取データ18eに基づいて、携帯端末30で指定された商品が選択された状態の画面を自動的に表示する。また、券売処理部19bは、この状態で貨幣が投入され、食券の発行指示を受け付けたならば、携帯端末30で指定された商品に対応する食券を発行する。
また、券売処理部19bは、一連の券売処理が行われると、券売処理に応じた販売履歴情報を販売履歴データ18cに登録する。また、券売処理部19bは、一連の券売処理が行われると、収納した貨幣及び払い出した釣銭に応じて貨幣在高データ18dの更新を行う。
統計処理部19cは、販売履歴データ18cを集計することにより、商品ごとの売上数量を集計して、売上数量のランキング情報をリアルタイムで生成する。このようにして生成されたランキング情報で上位にランキングされる商品については、商品に対する付随情報として画面に表示される。
携帯端末連携処理部19dは、QRコードリーダ12で携帯端末30により出力されたQRコードが読み取られたならば、QRコードに含まれる携帯端末30で入力された顧客の商品の選択に関する情報を携帯端末読取データ18eに記憶する。
次に、本実施例に係る券売機10のデータ構成について説明する。図5は、券売機10のデータ構成について説明するための図である。
図5(a)に示すように商品データ18aは、商品コードと、この商品コードに関連付けられる商品分類情報、商品名、価格及び商品詳細情報とをレコード項目とするデータである。商品分類情報は、商品を分類するための情報であって、複数のカテゴリごとの分類コードを有する。また、商品詳細情報は、商品に対応する飲食物のエネルギー量及びアレルギーに関する情報等を含む。
図5(a)の商品データ18aの例は、商品コードが「2020」の商品は、商品名が「天ざるそば」で、価格が「650」円で、エネルギー量が「500kcal」であることを示している。
図5(b)に示すように在庫データ18bは、商品コードと、この商品コードに関連付けられる繰越数、追加数、販売数及び在庫数とをレコード項目とするデータである。繰越数は、前日からの繰り越し在庫数である。追加数は、当日追加された在庫数である。販売数は、当日販売した数である。また、在庫数は、繰越数と追加数の合算値から販売数を減算して求められる数であり、リアルタイムの在庫数を示す。
図5(b)の在庫データ18bの例は、商品コードが「1001」の商品は、繰越数が「10」で、追加数が「30」で、販売数が「20」で、在庫数が「20」であることを示している。
図5(c)に示すように販売履歴データ18cは、販売日時と、商品コードと、販売した個数と、会員コードとをレコードの保有項目とするデータである。会員コードについては、本発明に係る携帯端末30で事前に商品が選択されて、その選択情報に基づいて券売処理が行われた場合のように会員コードが特定できる場合に、記憶されることになる。図5(c)の販売履歴データ18cの例は、販売日時が「2015/6/10 12:30」に、商品コードが「1001」の商品が、個数が「1」個、販売されたことを示している。
図5(d)に示すように貨幣在高データ18dは、券売機10内に収納されている貨幣の金種別の枚数の情報であって、万円券、五千円券、千円券、500円貨、100円貨、50円貨、10円貨、5円貨及び1円貨の金種別の枚数の情報を有している。図5(d)の貨幣在高データ18dの例は、万円券が「30」枚で、五千円券が「60」枚で、千円券が「500」枚で、500円貨が「200」枚で、100円貨が「400」枚で、50円貨が「150」枚で、10円貨が「350」枚で、5円貨が「100」枚で及び1円貨が「500」枚であることを示している。
図5(e)に示す携帯端末読取データ18eは、会員コード、複数の選択商品情報、決済方法及び会員個人情報を含む。各選択商品情報は、選択された商品コード及び個数を含む。また、会員個人情報は、過去の購買履歴情報及び会員個人のアレルギー情報などを含む。図5(e)の携帯端末読取データ18eの例は、会員コードが「123456」で、商品コードが「2020」の商品が「1」個選択され、決済方法として「現金」が選択されたことを示している。
次に、本実施例に係るセンタ管理装置20の内部構成について説明する。図6は、センタ管理装置20の内部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、センタ管理装置20は、入力部21及び表示部22と接続される。入力部21は、キーボードやマウス等であり、表示部22は、液晶パネル等のディスプレイ装置である。
また、図6に示すようにセンタ管理装置20は、通信部23と、記憶部24と、制御部25とを有する。通信部23は、インターネットなどの通信網2を介して携帯端末30とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部24は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部24は、商品データ24a、取扱店舗データ24b及び会員データ24cを記憶する。
商品データ24aは、券売機10が記憶する商品データ18aと同じ形式のデータであり、店舗が複数ある場合には全店で取り扱われている全ての商品の情報を含む。取扱店舗データ24bは、商品毎に取り扱っている店舗の情報を記憶したデータである。会員データ24cは、会員登録された顧客ごとの属性や購買履歴などの情報で構成されるデータである。
制御部25は、センタ管理装置20の全体を制御する制御部であり、商品データ管理部25a及び会員データ管理部25bを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、対応するプロセスを実行させることになる。
商品データ管理部25aは、入力部21による担当者の操作に基づいて、商品データ24aの追加、変更及び削除などの更新を行う。また、商品データ管理部25aは、店舗毎の取扱商品の変更に関する情報を受け付けて、取扱店舗データ24bの更新を行う。また、商品データ管理部25aは、携帯端末30からの店舗の識別情報を含む商品データ取得要求を受け付けたならば、その店舗で取り扱われている商品に関する情報を返信する。
なお、券売機10と通信可能に接続することにより、商品データ24a又は取扱店舗データ24bが更新された場合には、商品データ管理部25aは、関連する店舗の券売機10に、その店舗で取り扱われている商品に関する情報を配信するようにしてもよい。
会員データ管理部25bは、携帯端末30等のウェブブラウザを用いて、会員登録用のサイトで行われる会員登録操作に応じて、会員データ24cに新たなレコードを追加して会員登録を行う。また、会員データ管理部25bは、会員情報の更新用のサイトで行われる登録済みの会員情報の変更操作に応じて、会員データ24cの更新を行う。また、会員データ管理部25bは、携帯端末30の食券選択アプリからの会員コードを含む会員データ24cの検索要求を受け付けたならば、受け付けた会員コードで会員データ24cを検索して、検索結果を要求元に応答する。
次に、本実施例に係るセンタ管理装置20のデータ構成について説明する。図7は、センタ管理装置20のデータ構成について説明するための図である。
図7(a)に示すように取扱店舗データ24bは、商品コードと、商品コードに関連付けられる店舗毎の取扱区分をレコード項目とするデータである。取扱区分は、コード化されたデータであって、「0」は取り扱っていないことを示し、「1」は取り扱っていることを示す。図7(a)の取扱店舗データ24bの例は、商品コードが「1001」の商品は、店舗1では取扱区分が「1」であり取り扱われていて、店舗2では取扱区分が「1」であり取り扱われていて、店舗3では取扱区分が「0」であり取り扱われていないことを示している。
図7(b)に示すように会員データ24cは、会員コードと、会員コードに関連付けられる会員属性情報及び購買履歴情報とをレコードの保有項目とするデータである。会員属性情報は、会員の氏名、メールアドレス及びアレルギーに関する情報などを含む。また、購買履歴情報は、過去数回分の購買履歴であり、過去数回分の選択された商品コードを有する。図7(b)の会員データ24cの例は、会員コードが「123456」の会員は、氏名が「田中一郎」で、メールアドレスが「tanaka@abc.de.jp」で、前回選択した商品は商品コードが「2101」のもので、前々回選択した商品は商品コードが「2208」のものであることを示している。
次に、本実施例に係る携帯端末30の内部構成について説明する。図8は、携帯端末30の内部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、携帯端末30は、表示操作部31、通信部32、記憶部33及び制御部34を有する。
表示操作部31は、タッチ式の液晶ディスプレイである。通信部32は、インターネット等の通信網2を介してセンタ管理装置20とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部33は、不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部33は、商品データ33a、会員データ33b、注文データ33c及びQR出力データ33dを記憶する。
商品データ33aは、店舗で取り扱われている商品に関する情報であり、データの形式は、券売機10が記憶する商品データ18aと同じである。会員データ33bは、携帯端末30を使用する会員の会員情報であり、会員認証時にセンタ管理装置20から取得した情報である。注文データ33cは、携帯端末30で商品の選択操作を受け付けたときに生成されるデータであって、選択された商品やその個数の情報を含む。QR出力データ33dは、商品の選択操作が行われた後にQRコードを出力する旨の操作が行われたときに生成されるデータであって、QRコードに含める情報を編集したデータである。また、QR出力データ33dの形式は、券売機10が記憶する携帯端末読取データ18eと同じ形式である。
制御部34は、携帯端末30の全体を制御する制御部であり、商品データ取得部34a、注文受付部34b及びQRコード出力部34cを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しない不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、それぞれに対応するプロセスを実行させることになる。また、図8には図示しないが、携帯端末30は、携帯端末30が備えるウェブブラウザを用いて、センタ管理装置20が提供するウェブサイトにアクセスすることにより、会員登録を行うことができる。また、会員登録している顧客であれば、携帯端末30で商品を事前選択することができる食券選択アプリをダウンロードすることができる。このようにしてダウンロードした食券選択アプリが、図8に示す商品データ取得部34a、注文受付部34b及びQRコード出力部34cに対応する。
商品データ取得部34aは、店舗の識別情報を含む商品データ取得要求をセンタ管理装置20に送信して、店舗の識別情報で特定される店舗で取り扱われている商品に関する情報を取得し、取得した情報で商品データ33aを更新する。
注文受付部34bは、センタ管理装置20に対して会員の認証処理を行い、センタ管理装置20から会員に関する情報を取得して会員データ33bに記憶する。また、注文受付部34bは、商品データ33aを表示操作部31に表示するとともに、表示した商品の選択操作を受け付けて、受け付けた選択操作に応じた情報を注文データ33cに記憶する。
QRコード出力部34cは、QRコードの出力指示を受け付けて、QRコードに含めて出力する情報を編集してQR出力データ33dを生成する。また、QRコード出力部34cは、生成したQR出力データ33dをQRコード化して表示操作部31に出力する。
次に、本実施例に係る携帯端末30のデータ構成について説明する。図9は、携帯端末30のデータ構成について説明するための図である。
図9(a)に示すように会員データ33bは、会員コードと、会員コードに関連付けられる会員属性情報及び購買履歴情報を含む。会員属性情報には、会員の氏名、メールアドレス及びアレルギーに関する情報などを含む。また購買履歴情報は、過去数回分の購買履歴であり、過去に選択された商品コードを含む。図9(a)の会員データ33bの例は、会員コードが「123456」で、氏名が「田中一郎」で、メールアドレスが「tanaka@abc.de.jp」で、前回選択した商品は商品コードが「2101」のもので、前々回選択した商品は商品コードが「2208」のものであることを示している。
図9(b)に示すように注文データ33cは、複数の選択商品情報及び決済方法を含む。各選択商品情報は、選択された商品コード及び個数を含む。図9(b)の注文データ33cの例は、商品コードが「2020」の商品が「1」個選択され、決済方法として「現金」が選択されたことを示している。
次に、本実施例に係る券売機10の表示操作部11に表示される顧客操作用の画面構成について図10及び図11を用いて説明する。
図10(a)に示す画面は、貨幣は投入されたが、まだ商品が選択されていない状態の画面の例である。図10(a)に示すように、画面の最上部には、商品を選択して、食券を発行するための「発券」ボタンを押下する旨を示すメッセージが表示される。また、このメッセージの下には当該店舗で提供される商品が選択可能となるように表示される。
また、商品が多い場合などは、図10(a)に示すように、商品は分類されて、その分類を示すタブが選択可能となるように表示される。図10(a)の画面表示は、「そば」のタブが選択された状態であることを示し、「そば」に分類される商品が表示されている例を示している。また、図10(a)の画面表示例は、「そば」のタブ以外に、「丼」、「セット」及び「ランキング」のタブが選択可能であることを示している。「丼」のタブが選択されると分類が「丼」に対応する商品が表示され、「セット」のタブが選択されると分類が「セット」に対応するセット商品が表示される。また、「ランキング」のタブが選択されると、当日の販売ランキングの上位の商品がランキング順に表示される。
また、図10(a)に示すように、選択可能に表示される各商品は、商品名及び価格に加えて、販売ランキングが上位の商品についてはそのランキング情報が併せて表示される。また、在庫数が所定数以下になった商品については販売可能な残数が併せて表示される。ランキング情報は、図4に示した統計処理部19cが、リアルタイムに更新する情報に基づいて表示される。また、残数は、在庫データ18bに管理される在庫数が所定値以下になった場合に表示される。
また、図10(a)に示すように、貨幣が投入されると、画面の右上に投入金額が表示される。また、この右上の領域には、商品が選択された場合に、選択された商品に対応する価格の合計金額が購入金額として表示されるとともに、投入金額から購入金額を差し引いた釣銭が算出されて、おつりとして表示される。
また、図10(a)に示すように、画面の右下には「発券」ボタンが配置される。この「発券」ボタンが操作されると、選択されている商品に対応する食券が発行されるとともに、釣銭がある場合に釣銭の払い出しが行われる。
図10(b)に示す画面は、貨幣の投入と商品の選択が行われている状態の画面の例である。図10(b)に示すように、商品が選択されると、画面右に選択商品一覧が表示される。図10(b)の画面の選択商品一覧の表示例は、価格が450円の山菜そば1個と、価格が120円のおにぎり1個が選択されていることを示している。また、図10(b)に示すように、「山菜そば」が白黒反転されて表示されているのは、当該商品が選択されていることを表している。
また、図10(b)に示すように、価格が450円の山菜そば1個と、価格が120円のおにぎり1個が選択されている場合には、選択された商品の価格の合計額が算出され、画面右上に購入金額として表示される。また、購入金額の表示に併せて釣銭額が算出され、算出された釣銭がおつりとして表示される。
また、図10(b)に示すように、投入金額、購入金額及びおつりの表示領域の下部には、釣銭が不足している場合などに、投入貨幣に係る顧客への協力依頼事項などのメッセージが出力される。図10(b)に示す画面は、10円硬貨が不足しているようなケースで表示されるメッセージの例を示している。券売機10は、釣銭が払い出せない状態となってしまうと稼働停止となる。券売機10が釣銭不足で稼働停止となると、店舗は食券を販売できなくなってしまうので、優先的に釣銭補充しなければならなくなる。しかし、繁忙時間帯などには優先的に釣銭補充をするのが難しいことがある。このため、このように協力依頼事項のメッセージを表示することによって、少しでも釣銭補充しなければならないタイミングを遅らせることができれば店舗にとってはメリットがある。
また、図10(b)に示した顧客への協力依頼事項などのメッセージは、10円硬貨が不足しているような場合に表示されるメッセージであったが、表示されるメッセージはこのようなメッセージに限定されるものではない。例えば、千円札が不足しているような場合に、1万円札が投入された場合に千円札が不足している旨の表示と、なるべく千円札を使用して欲しい旨のメッセージを表示するようにしてもよい。
図11(a)に示す画面は、携帯端末30の表示操作部31に出力されたQRコードを、QRコードリーダ12で読み取り、千円紙幣を投入したときに表示される画面の例である。図11(a)に示す画面は、携帯端末30で事前に選択された商品が「天ざるそば」であった場合の画面の例であり、選択商品一覧には、自動的に価格が650円の「天ざるそば」1個選択されたことを示す表示が行われる。また、QRコードから読み取った商品選択情報と、投入された千円の計数結果に基づいて投入金額、購入金額及び釣銭が算出され、画面右上の対応する領域に表示される。
また、図11(a)に示すように、QRコードを読み取ることによって商品の選択が行われた場合のメニューの表示は、図10(a)及び図10(b)のメニューの表示と差異がある。図10(a)及び図10(b)では、顧客や顧客の選択した商品によらず固定的なレイアウトで商品データ18aの情報が表示される。これに対して、図11(a)に示した画面では、「事前受付」タブと、「通常メニュー」タブが表示され、「事前受付」タブが選択された状態においては、顧客が携帯端末30で選択した商品と、これに関連する商品とが動的に抽出されて表示される。また、「通常メニュー」タブが選択されると、図10(a)及び図10(b)に表示されたような通常の形式のメニュー表示が行われる。
ここで、図11(a)に示した「事前受付」タブが選択された状態で表示される商品について詳しく説明する。図11(a)に示した商品のうち「天ざるそば」は、携帯端末30で事前に選択された商品であり、QRコードの読み取りにより自動的に選択された状態となっている。また、図11(a)に示した商品には、この「天ざるそば」以外に、顧客に対して追加購入のお勧め商品(「おにぎり」、「いなり」及び「大盛」)と、顧客の購入履歴のある商品(「ざるそば」及び「天ぷらそば」)とが含まれている。
このようなお勧め商品は、携帯端末30で事前に選択された商品に追加されて選択されることの多い商品が抽出されて表示される。また、このようなお勧め商品の抽出は、商品データ18aに含まれる商品分類情報の設定により実現可能である。具体的には、例えば、商品分類情報を用いてお勧め商品のグループをいくつか設定しておき、商品分類情報で商品毎にお勧め商品のグループとの対応を設定しておくことにより実現可能である。
また、購入履歴のある商品については、QRコードから読み取ったデータである携帯端末読取データ18eの会員個人情報に購買履歴情報を有しており、この情報に基づいて特定可能である。また、携帯端末読取データ18eの会員個人情報には、会員個人のアレルギーに関する情報も含まれていることから、例えば、抽出されたお勧め商品のうち、当該商品のアレルギーに関する情報と比較して、顧客のアレルギー情報に合致するような商品を表示対象から除外するようにしてもよい。
図11(b)に示す画面は、携帯端末30で事前選択された商品が売り切れになっていた場合に表示される画面の例である。画面に表示される商品は、事前選択された「天ざるそば」が売り切れであることから、「天ざるそば」が売り切れであることが分かるように表示するとともに、売り切れとなっている「天ざるそば」は選択されていない状態で表示される。また、「天ざるそば」が売れ切れであったことから、「天ざるそば」に対する追加購入のお勧め商品は表示されずに、携帯端末読取データ18eの会員個人情報の購買履歴情報に基づいて、顧客の購入履歴のある商品(「ざるそば」、「天ぷらそば」、「天丼」、「たぬきそば」及び「天丼セット」)が表示される。また、画面最上部には、事前選択された商品が売り切れであり、他の商品を選択する旨のメッセージが表示される。
図11(b)の例では、携帯端末読取データ18eの会員個人情報に購買履歴情報に基づいて、顧客の購入履歴のある商品のみが表示されているが、例えば当日ランキング上位の商品を含めて表示するようにしてもよい。
次に、本実施例に係る券売機10における券売処理の処理手順について図12及び図13に示すフローチャートを用いて説明する。
券売処理部19bは、図10(a)に示したような商品選択用の画面を表示操作部11に表示して(ステップS101)、顧客の操作を受け付ける(ステップS102)。ステップS102で貨幣の投入を受け付けたならば(ステップS103;Yes)、券売処理部19bは、紙幣処理部14及び硬貨処理部15を制御することにより投入された貨幣の金種判定及び真贋判定を行い(ステップS104)、真正と判定された貨幣の金種別の枚数を計数して内部に収納する(ステップS105)。また、券売処理部19bは、ステップS105の計数結果に基づいて、表示操作部11に表示される画面上の投入金額及び釣銭を更新して(ステップS106)、ステップS102に戻る。
また、ステップS102で商品選択用の画面における商品の選択操作を受け付けた場合には(ステップS103;No、ステップS107;Yes)、券売処理部19bは、画面上の選択商品一覧の表示内容を更新する(ステップS108)。また、券売処理部19bは、選択された商品に応じて、購入金額及び釣銭を算出し、画面上の購入金額及び釣銭を更新して(ステップS109)、ステップS102に戻る。
また、ステップS102で商品選択用の画面において表示されているメニューを切り替えるためのタブの操作を受け付けたならば(ステップS107;No、ステップS110;Yes)には、券売処理部19bは、操作されたタブに対する商品選択用の画面に変更して(ステップS111)、ステップS102に戻る。
また、ステップS102においてQRコードリーダ12で携帯端末30の表示操作部31に表示されたQRコードが読み取られたならば(ステップS110;No、ステップS201;Yes)、携帯端末連携処理部19dは、QRコードから取得した情報を携帯端末読取データ18eに記憶する(ステップS202)。また、券売処理部19bは、携帯端末読取データ18eの情報を用いて、図11(a)に示したような事前商品選択時の画面の表示を行う(ステップS203)。また、券売処理部19bは、携帯端末読取データ18eに基づいて、携帯端末30で事前選択された商品を特定し、画面上の選択商品一覧の表示を更新する(ステップS204)。そして、券売処理部19bは、携帯端末30で事前選択された商品の情報に基づいて購入金額及び釣銭を算出し、表示操作部11に表示される画面上の購入金額及び釣銭を更新して(ステップS205)、図12のステップS102に戻る。
また、ステップS102で商品選択用の画面において「発券」ボタンの操作を受け付けたならば(ステップS201;No、ステップS206;Yes)には、在庫管理部19aは、この時点で選択されている商品に対応する在庫データ18bの販売数及び在庫数を更新する(ステップS207)。また、券売処理部19bは、選択されている商品に対応する販売履歴情報を販売履歴データ18cに追加する(ステップS208)。また、券売処理部19bは、釣銭がある場合には紙幣処理部14及び硬貨処理部15を制御することにより釣銭を払い出す(ステップS209)。そして、券売処理部19bは、選択されている商品に対応する食券を発行して(ステップS210)、処理を終了する。
また、ステップS102で取消ボタン16の操作を受け付けたならば(ステップS206;No、ステップS211;Yes)には、投入された貨幣を返却して(ステップS212)、処理を終了する。また、ステップS102で取消ボタン16の操作も受け付けていない場合には(ステップS211;No)、図12のステップS102に戻る。
上述してきたように、本実施例では、顧客が所持する携帯端末30は、券売機10で扱われる商品の選択操作を受け付け、選択された商品の情報を含むQRコードを表示操作部31に出力するようにした。また、券売機10は、携帯端末30の表示操作部31に出力されたQRコードを読み取って商品を特定し、商品価格に応じた貨幣の受け付けを条件として、特定された商品の食券を発行するよう構成したので、顧客が望む商品を効率良く選択可能とすることができる。
なお、上述の本実施例では、携帯端末30で選択された商品に関する情報を含むQRコードを表示操作部31に表示して、このQRコードを券売機10が読み取ることにより携帯端末30で選択した商品に関する情報を券売機10に渡すものとして説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、携帯端末30で選択された商品に関する情報を携帯端末30が内蔵するNFC(Near Field Communication)チップに書き込み、券売機10でNFCチップに書き込まれた情報を読み込むようにすることにより選択された商品に関する情報を券売機10に渡せるようにしてもよい。また、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信を使用して携帯端末30から券売機10でデータを送信するようにしてもよい。
また、上述の本実施例では、在庫情報を券売機10でローカルに管理するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、券売機10とセンタ管理装置20を通信可能に接続して、券売機10で管理している在庫情報が更新されたならば、センタ管理装置20に対してもリアルタイムで通知し、携帯端末30で商品選択時にセンタ管理装置20から在庫情報を取得して在庫が無い商品の選択を制限するようにしてもよい。また、携帯端末30で選択された商品の情報をセンタ管理装置20にも送信するようにしておいて、携帯端末30で選択された商品が品切れになったならば、その会員に品切れになった旨のメールを送信するようにしてもよい。また、かかるメールを携帯端末30で受信した場合には、メール上のリンクを選択することにより食券選択アプリを起動して、商品の再選択をスムーズに行えるようにしてもよい。また、このような場合に、顧客の購入履歴のある商品や、当日売上ランキング上位の商品などの含むメニューを表示して、商品の再選択を促すようにしてもよい。
また、上述の本実施例では、券売機10は紙幣処理部14及び硬貨処理部15を備えて、貨幣で決済する旨の説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、電子マネーによる決済手段を設けて、電子マネーによる決済を行えるようにしてよい。また、社員食堂などに設置する券売機などにおいては、給与引落等の場合には、決済手段すら備えている必要はない。このような場合には決済手段の代わりに、発券した商品の情報を内部に記憶するか、通信を介して他の装置に送信するようになっていればよい。また、無料で商品を提供するような装置であってもよい。
また、上述の本実施例では、携帯端末30で事前商品選択をする際には、専用の食券選択アプリを使用する旨を説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、専用のアプリケーションソフトである必要はなく、携帯端末30からアクセス可能なウェブサイトで商品の事前選択を行い、事前に選択された情報を顧客に関連付けてウェブサイトを提供するサーバで記憶するようにし、携帯端末30からの操作により事前に選択され記憶された情報に基づいてQRコードをウェブブラウザ上に出力するようにしてもよい。
また、上述の本実施例では、システムを構成する装置としてセンタ管理装置20が必要であることを説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、複数存在する店舗の券売機10のいずれかが、本実施例で説明したセンタ管理装置20の構成を備えるものとして、センタ管理装置20が存在しないシステム構成としてもよい。
また、上述の本実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。