JP2017059006A - 表示データ生成装置 - Google Patents

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史貴 徳田
Fumitaka Tokuda
史貴 徳田
清水 健
Takeshi Shimizu
健 清水
佳範 永田
Yoshinori Nagata
佳範 永田
弘樹 北川
Hiroki Kitagawa
弘樹 北川
伸樹 橋口
Nobuki Hashiguchi
伸樹 橋口
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Abstract

【課題】ユーザビリティに優れる表示データ生成装置を提供する。
【解決手段】制御ユニット20は、商品の種類に応じた税率で課税する税制に対応して商品情報を表示するラベルに商品情報を出力するラベル発行装置100において、商品情報に係る印字データを生成する装置である。制御ユニット20は、商品の種類と印字データとの対応関係を定義した印字データ生成プログラムを記憶する記憶部21と、印字データ生成プログラムに基づき印字データを生成する印字データ生成部23とを備える。印字データ生成部23は、通常税率で課税される商品に係る印字データを第1印字形態によって生成し、軽減税率で課税される商品に係る印字データを第2印字形態によって生成する。第1印字形態で生成される印字データと第2印字形態で生成される印字データとは、商品情報としてラベルにおいて表示される際における表示態様が異なる。
【選択図】図4

Description

本発明は、表示データ生成装置に関する。
従来、物品に関する物品情報を表示する媒体に物品情報を出力する物品情報出力装置が普及している。例えば、特許文献1(特開2015−33809号公報)には、物品に添付するラベルに物品情報を出力するラベル印字装置が開示されている。また、特許文献2(特開2007−182280号公報)には、配送センターや出荷センター等の物流倉庫において、人手によって行われる物品の仕分が誤りなく行われているか否かを確認するべく、無線表示器に物品情報を表示する無線表示システムが開示されている。
上述のような物品情報出力装置では、表示データ生成装置によって生成された表示データに基づき物品情報を出力している。
昨今、物品の販売に際し物品の種類に応じて異なる税率で課税する税制の導入が検討されている。しかし、従来の表示データ生成装置では、適用税率に係る情報を含めて表示データを生成するうえで、物品情報として表示される際における適用税率の視認性について考慮されていない。このため、従来の表示データ生成装置によって生成される表示データは、物品情報として媒体に表示される際において視認者が適用税率対象品を識別するうえで視認性に優れない。すなわち、従来の表示データ生成装置は、適用税率対象品の識別性という観点においてユーザビリティに優れない。
そこで、本発明の課題は、ユーザビリティに優れる表示データ生成装置を提供することである。
本発明の第1観点に係る表示データ生成装置は、物品の販売に際し物品の種類に応じた税率で課税する税制に対応して物品に関する物品情報を表示する媒体に物品情報を出力する物品情報出力装置、において出力される物品情報に係る表示データを生成する表示データ生成装置であって、記憶部と、表示データ生成部と、を備える。記憶部は、表示データ生成情報を記憶する。表示データ生成情報は、物品の種類と表示データとの対応関係を定義した情報である。表示データ生成部は、表示データ生成情報に基づき、表示データを生成する。表示データ生成部は、通常税率で課税される物品に係る表示データを生成する際には、第1表示形態によって表示データを生成する。表示データ生成部は、軽減税率で課税される物品に係る表示データを生成する際には、第2表示形態によって表示データを生成する。第1表示形態で生成される表示データと、第2表示形態で生成される表示データと、は物品情報として媒体において表示される際における表示態様が異なる。
本発明の第1観点に係る表示データ生成装置では、表示データ生成部は、通常税率で課税される物品に係る表示データを生成する際には第1表示形態によって表示データを生成し、軽減税率で課税される物品に係る表示データを生成する際には第2表示形態によって表示データを生成し、第1表示形態で生成される表示データと第2表示形態で生成される表示データとは物品情報として媒体において表示される際における表示態様が異なるように生成される。これにより、表示データは、物品情報として媒体において表示される際に、物品に課税される税率が通常税率及び軽減税率のいずれであるかに応じて表示態様が異なって表示されるように生成される。その結果、表示データが物品情報として媒体において表示される際に、視認者は、表示に係る物品に関して通常税率及び軽減税率のいずれが適用されるかを直ちに識別することが可能となる。すなわち、物品情報として媒体に表示される際に視認者が適用税率対象品を識別するうえで視認性に優れる表示データを生成可能となる。よって、適用税率対象品の識別性という観点においてユーザビリティに優れる。
本発明の第2観点に係る表示データ生成装置は、第1観点に係る表示データ生成装置であって、第1表示形態で生成される表示データと、第2表示形態で生成される表示データと、は物品情報として媒体において表示される際における背景態様が異なる。
これにより、表示データは、物品情報として媒体において表示される際に、物品に課税される税率が通常税率及び軽減税率のいずれであるかに応じて背景態様が異なって表示されるように生成される。その結果、簡単な構成にして、視認者が適用税率対象品を識別するうえで視認性に優れる表示データを生成可能となる。
本発明の第3観点に係る表示データ生成装置は、第1観点又は第2観点に係る表示データ生成装置であって、第2表示形態で生成される表示データは、物品情報として媒体において表示される際に、第2背景色を含む。第2背景色は、第1表示形態で生成される表示データが物品情報として媒体において表示される際における第1背景色とは異なる背景色である。
これにより、表示データは、物品情報として媒体において表示される際に、物品に課税される税率が通常税率及び軽減税率のいずれであるかに応じて背景色が異なって表示されるように生成される。その結果、さらに簡単な構成にして、視認者が適用税率対象品を識別するうえで視認性に優れる表示データを生成可能となる。
なお、「第1背景色とは異なる背景色である第2背景色を含む」に関しては、視認者が適用税率対象品を識別する際の識別性を向上させるという観点によれば、背景全体における第2背景色の占める割合が所定値以上(例えば20パーセント以上等)であることが好ましい。
本発明の第4観点に係る表示データ生成装置は、第1観点から第3観点のいずれかに係る表示データ生成装置であって、第2表示形態で生成される表示データは、物品情報として媒体において表示される際に、第1表示形態で生成される表示データが物品情報として媒体において表示される際における背景とは異なる階調の背景で表示される。
これにより、表示データは、物品情報として媒体において表示される際に、物品に課税される税率が通常税率及び軽減税率のいずれであるかに応じて背景の階調が異なって表示されるように生成される。その結果、さらに簡単な構成にして、物品情報として媒体に表示される際に視認者が適用税率対象品を識別するうえで視認性に優れる表示データを生成可能となる。
本発明の第5観点に係る表示データ生成装置は、第4観点に係る表示データ生成装置であって、表示データは、第1画素データと、第2画素データとを含む。表示データは、物品情報として媒体において表示される際に第1画素データに係るドット及び第2画素データに係るドットが所定のパターンで配置されるように生成されることで、階調を実現する。
これにより、表示データが物品情報として媒体において表示される際、第1画素データに係るドット及び第2画素データに係るドットの配列によって背景の階調が表現される。すなわち、表示データに含まれる画素データの色は2種類であるにも関わらず、表示データが媒体において表示される際における階調表現が可能となる。その結果、3種類以上の色の画素データで表示データを構成することによって階調表現を実現する場合と比較して、少ない情報量の表示データで階調表現を実現することが可能となる。このため、記憶部における記憶容量が抑えられるとともに、表示データの生成及び出力に係る通信量の増大が抑制され消費電力が抑制される。よって、コストが抑制される。
本発明の第6観点に係る表示データ生成装置は、第1観点から第5観点のいずれかに係る表示データ生成装置であって、第2表示形態で生成される表示データは、物品情報として媒体において表示される際に、物品情報として軽減税率に係る税率又は税額に関連する情報が、ともに表示される他の物品情報とは異なる表示態様で表示されるように生成される。
これにより、第2表示形態で生成される表示データは、第1表示形態で生成される表示データと媒体における表示態様がより一層異なるように生成されることとなる。その結果、物品情報として媒体に表示される際に視認者が適用税率対象品を識別するうえでさらに視認性に優れる表示データを生成可能となる。また、第2表示形態で生成される表示データは、物品情報として媒体において表示される際に軽減税率に係る税率又は税額に関連する情報が、ともに表示される他の物品情報とは異なる表示態様で表示されるように生成される。その結果、物品情報として媒体に表示される際に視認者が軽減税率に係る具体的な税率、税額、及びその他の関連情報を識別するうえで視認性に優れる表示データを生成可能となる。
本発明に係る表示データ生成装置では、表示データは、物品情報として媒体において表示される際に、物品に課税される税率が通常税率及び軽減税率のいずれであるかに応じて表示態様が異なって表示されるように生成される。その結果、表示データが物品情報として媒体において表示される際に、視認者は、表示に係る物品に関して通常税率及び軽減税率のいずれが適用されるかを直ちに識別することが可能となる。すなわち、物品情報として媒体に表示される際に視認者が適用税率対象品を識別するうえで視認性に優れる表示データを生成可能となる。
ラベル発行装置の外観斜視図。 ラベル発行装置及び制御ユニットの概略構成を模式的に示したブロック図。 ラベル発行装置から発行されるラベルの模式図。 軽減税率対象品に関して発行されるラベルの模式図。 ラベル発行装置のラベルの発行処理の流れの一例を示したフローチャート。 変形例1B又は2Bに係る、第1画素データ及び第2画素データを所定のパターンで配置することにより階調表現を実現する場合の一例を示した模式図。 図6に示すパターンによって階調表現を実現する場合における文字図形情報の印字態様(表示態様)の一例を示した模式図。 変形例1Bに係る第2印字形態の印字データがラベルに印字される際の印字態様を示した模式図。 変形例1F又は2Fに係る、文字図形記号をハイライト表示する場合の印字態様の一例を示した模式図。 電子棚札システムの概略構成図。 電子棚札の設置態様を模式的に示した図。 電子棚札において商品情報が表示される際の表示態様の一例を示した模式図。 軽減税率対象品に関して商品情報が電子棚札において表示される際の表示態様の一例を示した模式図。 電子棚札の概略構成を示したブロック図。 電子棚札サーバ及び制御ユニットの概略構成を示したブロック図。 制御ユニットの画像データ生成に係る処理の流れの一例を示したフローチャート。 変形例2Bに係る第2形態の画像データが電子棚札において表示される際の表示態様を示した模式図。 変形例2Fに係る画像データの模式図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
〈第1実施形態〉
本発明の第1実施形態に係る表示データ生成装置としての制御ユニット20について説明する。本実施形態において、制御ユニット20は、ラベル発行装置100(計量プリンタ)に適用されている。
(1)ラベル発行装置100(物品情報出力装置)
図1は、ラベル発行装置100の外観斜視図である。図2は、ラベル発行装置100及び制御ユニット20の概略構成を模式的に示したブロック図である。図3は、ラベル発行装置100から発行されるラベルL1の模式図である。図4は、軽減税率対象品に関して発行されるラベルL2の模式図である。
ラベル発行装置100は、食品等の商品(物品)に貼付するラベルを発行する装置である。具体的には、ラベル発行装置100は、ある商品について、その重量を計量し、その商品に関する各種情報(商品情報)をラベル(媒体)に印字し、印字済みのラベルを発行する。特に、ラベル発行装置100は、販売に際してその種類に応じた税率で課税される商品に貼付されるラベルの発行に関し、通常の税率を適用される商品(通常税率対象品)についてはラベルL1(図3参照)を発行し、通常の税率よりも小さい軽減税率を適用される商品(軽減税率対象品)についてはラベルL2(図4参照)を発行する。すなわち、ラベル発行装置100は、対象となる商品に適用される税率(適用税率)に応じて、異なるラベルを発行する。ラベル発行装置100は、例えば、スーパーマーケット等の店舗に設置される。
ラベル発行装置100は、主として、通信部11と、計量部12と、液晶モニタ13と、操作パネル14と、印字部15と、制御ユニット20と、を有する。
(2)詳細な構成
(2−1)通信部11
通信部11は、ラベル発行装置100と、後述する店舗サーバ90(図2参照)との相互の通信を可能にする通信インターフェースである。通信部11と店舗サーバ90とは、通信ケーブルで構成される通信ネットワークを介して接続されている。
店舗サーバ90は、ラベル発行装置100がラベルに印字する際に用いる、商品情報(物品情報)が記憶されたデータベース91を有する。店舗サーバ90は、例えば、ラベル発行装置100の設置された店舗と同一の店舗内に設置される。店舗サーバ90のデータベース91には、商品別(商品コード別)に、商品に関する商品情報が記憶されている。商品情報には、例えば、商品の名称、単価、原材料、含有されている食品添加物のリスト、販売者名、生産者名等に関する情報が含まれている。また、商品情報には、商品の適用税率に関する情報が含まれている。
店舗サーバ90は、ラベル発行装置100と通信可能に接続されているのに加え、上位側の統括サーバ(図示省略)ともインターネットや専用線等の通信回線により接続されている。統括サーバは、通常、店舗サーバ90が設置される場所から離れた遠隔地に設置される。店舗サーバ90のデータベース91の内容は、店舗で取り扱われる商品の追加/削除や、商品情報の変更に伴い、統括サーバにより定期的に(例えば、一日に一度)更新される。
(2−2)計量部12
計量部12は、商品の重量を計量する電子はかりである。計量部12は、ラベル発行装置100の前方側に設けられている(図1参照)。計量部12は、発行されたラベルを貼り付ける対象となる商品の重量を計量する。計量部12は、ラベル発行装置100の使用者が計量皿上に置いた商品の重量を計量し、計量値を制御ユニット20に送信する。
(2−3)液晶モニタ13
液晶モニタ13は、タッチパネルモニタである。液晶モニタ13は、ラベル発行装置100の上部に取り付けられている(図1参照)。液晶モニタ13には、使用者に対する各種情報が表示される。また、液晶モニタ13には、使用者に操作を促すための種々の画面が表示される。
液晶モニタ13は、入力部としても機能する。具体的には、液晶モニタ13は、使用者による各種操作を入力として受け付ける。
(2−4)操作パネル14
操作パネル14は、入力部として機能する。操作パネル14は、ラベル発行装置100の使用者による各種操作を入力として受け付けるキーである。操作パネル14は、ラベル発行装置100の上面に配置される(図1参照)。
具体的には、操作パネル14は、例えば、選択した商品に関する情報を呼び出すための呼出キー、ラベルの発行対象の商品を選択するためのテンキー、直接タッチすることによって商品を指定し、その商品に関する情報を呼び出すためのPLU(Price Look Up)キー等を有する。
(2−5)印字部15
印字部15は、商品に付されるラベルに印字を行う。印字部15により印字されたラベル(L1又はL2)は、ラベル発行装置100の前面に設けられたラベル発行口16(図1参照)から発行される。
印字部15は、カラープリンタである。印字部15は、例えば、インクジェット方式のプリンタである。ただし、印字部15の印字方式は例示であって、熱転写式等、種々の印字方式を利用可能である。
印字部15は、切断手段151を有する。印字部15は、ラベルロール(図示省略)から繰り出されるラベルシート(図示省略)に所定の内容を印字し、切断手段151により切断してラベル(L1又はL2)とする。切断手段151によるラベルシートの切断位置は、後述する制御ユニット20の印字処理制御部22のラベル長調整部234が決定したラベルの長さに基づいて決定される。
ラベル(L1又はL2)に印字される所定の内容には、図3及び図4に示されるように、例えば、商品名、商品の単価(単位重量あたりの価格)、商品の重量、商品の価格、商品の原材料名、商品に使用されている食品添加物名、商品の販売者名等が含まれる。ただし、ラベル(L1又はL2)に印字される所定の内容は、これらの項目に限定されるものではなく、これらの項目の一部に代えて、又は、これらの項目に加えて、他の項目が含まれてもよい。
特にラベルL2に印字される所定の内容には、適用税率に係る情報が含まれる(図4参照)。具体的に、印字部15は、ラベルの発行に係る商品が軽減税率対象品に該当する場合には、軽減税率が適用される商品であることを表すテキスト情報(「軽減税率対象品」)を含むマークM1が表記されるよう、ラベルに印字を行う(図4参照)。
具体的に、印字部15は、ラベルL2においては、マーク印字欄(枠線)B1を印字し、マーク印字欄B1内にマークM1を印字する(図4参照)。マーク印字欄B1内のマークM1の印字のレイアウトは、後述する制御ユニット20の印字処理制御部22のレイアウト設定部233により設定される。
また、印字部15は、ラベルL1に単色(例えば黒色)で印字し、ラベルL2については2色(例えば黒色と黄色)で印字する。具体的に、印字部15は、ラベルL2において、テキスト、数字、マークM1、及びライン等の文字図形情報X1については所定色(例えば黒色)で印字し、その他の部分(背景部分Y1)については文字図形情報X1とは異なる色(例えば黄色)で印字する。
すなわち、ラベルL1では背景部分Y1がラベルシートの素材の色(例えば白色等)で示され文字図形情報X1が印字色(例えば黒色)で示されるのに対し、ラベルL2では背景部分Y1がラベルL1の背景色とは異なる所定の印字色(例えば黄色)で印字され文字図形情報X1が所定の印字色(例えば黒色)で示される。つまり、ラベルL1及びラベルL2は、背景色、すなわち背景態様(表示態様)が相違する。このため、ラベルL1とラベルL2とは、視認者によって視認される際の表示形態が異なる。
なお、本実施形態においては、ラベルL2において、ラベルL1の背景色と異なる背景色の背景部分Y1全体に占める割合は80パーセント以上である。
(2−6)制御ユニット20(表示データ生成装置)
制御ユニット20は、通信部11、計量部12、液晶モニタ13、操作パネル14、及び印字部15と電気的に接続されている(図2参照)。制御ユニット20は、接続されたラベル発行装置100の各ユニットから各種情報を受け付けると共に、各ユニットの動作を制御する。
制御ユニット20は、主にROM、RAM等から構成される記憶部21と、主にCPUから構成される印字処理制御部22と、を含む。
(2−6−1)記憶部21
記憶部21には、制御ユニット20における各部の処理を定義した制御プログラムが格納されている。特に、記憶部21には、印字データ(後述)の生成に係る印字データ生成プログラム(表示データ生成情報)が格納されている。印字データ生成プログラムは、商品の種類と印字データとの対応関係を定義した情報である。
また、記憶部21は、印字処理制御部22が実行するためのプログラムの他、各種情報を記憶する。なお、記憶部21に記憶されているプログラムは、入力部(液晶モニタ13又は操作パネル14)、店舗サーバ90、又は統括サーバを介して適宜更新される。
(2−6−2)印字処理制御部22
印字処理制御部22は、記憶部21に記憶された制御プログラムを実行することで、ラベル発行装置100の各部の制御を行う。印字処理制御部22は、主として、ラベルの印字に関連する機能部として、印字データ(表示データ)を生成する印字データ生成部23(表示データ生成部)と、印字動作制御部24と、を有している。印字データ生成部23は、印字内容決定部231、領域サイズ調整部232、及びレイアウト設定部233、ラベル長調整部234、印字色決定部235と、を含んでいる。
(2−6−2−1)印字内容決定部231(印字データ生成部23)
印字内容決定部231は、記憶部21に記憶される印字データ生成プログラムに沿って、店舗サーバ90のデータベース91から読み出された商品情報、及び計量部12の計量値等に基づき、ラベルに印字される印字内容を決定する。
例えば、印字内容決定部231は、商品情報に含まれる所定の項目(例えば、商品名、商品の単価、商品の原材料名、商品に使用されている食品添加物名、商品の販売者名等)を印字内容に決定する。
また、例えば、印字内容決定部231は、計量部12から制御ユニット20に送信される計量値を、商品の重量として印字内容に決定する。また、例えば、印字内容決定部231は、商品の単価と計量部12の計量値との乗算を行い、単価と計量値との積を、商品の価格として印字内容に決定する。
また、印字内容決定部231は、商品情報に含まれる適用税率情報に基づいて、ラベルの発行対象の商品に関して販売時に適用される税率(適用税率)を判断する。商品情報から軽減税率が適用される商品(軽減税率対象品)と判断される場合、印字内容決定部231は、軽減税率対象品であることを表記するマークM1を印字内容に決定する。
このように、印字内容決定部231は、ラベルの発行対象の商品が、通常税率対象品であるか、軽減税率対象品であるかに応じて印字内容(印字形態)を異ならせている。すなわち、印字内容決定部231は、通常税率対象品については、マークM1を印字内容に含まない印字形態に決定する。また、印字内容決定部231は、軽減税率対象品については、マークM1を印字内容に含む印字形態に決定する。
(2−6−2−2)領域サイズ調整部232(印字データ生成部23)
領域サイズ調整部232は、印字内容決定部231により生成された印字データに基づいて、印字内容に含まれる各項目について、その項目を印字するための領域のサイズを調整する。なお、領域の配置(つまり、印字内容におけるどの項目を、どこに印字するか)については、デフォルトで、あるいは、入力部(液晶モニタ13又は操作パネル14)からの入力により決定されている。領域サイズ調整部232は、印字内容に基づいて(例えば、印字内容の各項目の文字数等に基づいて)、各領域のサイズを調整する。
(2−6−2−3)レイアウト設定部233(印字データ生成部23)
レイアウト設定部233は、ラベルの印字のレイアウトを設定する。具体的には、レイアウト設定部233は、印字データに含まれる各項目が、それぞれラベルの所定位置に配置されるように印字のレイアウトを設定する。
レイアウト設定部233は、印字内容決定部231により生成された印字データにマークM1が含まれる場合には、マークM1に関して、マーク印字欄B1内のマークM1の印字のレイアウトを、所定の様式に従って設定する。具体的には、レイアウト設定部233は、マーク印字欄B1内において、マークM1の位置をセンタリングする。
なお、レイアウト設定部233がマークM1の印字のレイアウトを設定する際に用いる所定の様式は、マークM1の位置をマーク印字欄B1内でセンタリングするものに限定されない。例えば、所定の様式は、マークM1をマーク印字欄B1内で左寄せするものであってもよい。所定の様式は、マークM1が見やすくなるように、適宜決定されればよい。
(2−6−2−4)ラベル長調整部234(印字データ生成部23)
ラベル長調整部234は、領域サイズ調整部232により調整された、印字内容に含まれる各項目を印字するための領域のサイズに基づいて、ラベルの長さ、つまり、ラベルの高さ(縦方向の長さ)を調整する。
(2−6−2−5)印字色決定部235(印字データ生成部23)
印字色決定部235は、印字部15がラベルに印字する色を、対象となる商品の種類別に設定する。例えば、印字色決定部235は、印字データ生成プログラムに含まれる印字色決定テーブルに基づき、ラベルにおいて印字する文字図形情報X1の印字色、及び背景部分Y1の背景色を設定する。
印字色決定テーブルにおいては、適用税率情報と印字色とが関連付けて定義されている。具体的には印字色決定テーブルにおいては、ラベルL1(通常税率対象品用のラベル)に関して、文字図形情報X1が所定の印字色(例えば黒色)が定義されるともに背景部分Y1の印字色(例えば白色)が定義されている。また、ラベルL2(軽減税率対象品用のラベル)に関して、文字図形情報X1が所定の印字色(例えば黒色)が定義されるともに背景部分Y1の印字色(例えば黄色)が定義されている。
印字色決定テーブルは、ラベル発行装置100の使用者が、液晶モニタ13や操作パネル14を介して変更することが可能である。なお、ラベルL1とラベルL2とが文字図形情報X1に関して、必ずしも同一の印字色である必要はなく、相違する印字色を定義されてもよい。また、ラベルL1の背景部分Y1の印字色に関して、必ずしも白色である必要はなく、ラベルL2の背景部分Y1の印字色と相違する色を定義されてもよい。
このように、印字色決定部235(印字データ生成部23)は、ラベルの発行対象の商品が、通常税率を適用される商品(通常税率対象品)であるか、軽減税率を適用される商品であるかに応じて印字形態を異ならせている。すなわち、印字色決定部235は、通常税率対象品については、背景部分Y1の印字色が白色(無地)である第1印字形態(第1表示形態)によって印字データを生成する。また、印字色決定部235は、軽減税率対象品については、背景部分Y1の印字色(背景色)が第1印字形態とは異なる第2印字形態(第2表示形態)によって印字データを生成する。
なお、印字データ生成部23によって生成される印字データは、印字される箇所(ドット)に1対1で対応する複数の画素データを含み、画素データ毎に情報が定義される。例えば、文字図形情報X1に係る画素データについては“1”で定義され、背景部分Y1に係る画素データについては“0”で定義されている。また、印字色決定部235によって決定される印字色に係るデータは、色指定を行う所定のビット数を有するデータであり、例えば、白色なら“00”、黒色なら“01”、黄色なら“10”、赤色なら“11”と定義される。
(2−6−2−6)印字動作制御部24
印字動作制御部24は、印字部15の動作を制御し、印字部15にラベルの印字を実行させる。
印字部15は、印字内容決定部231が生成した印字データ(例えばマークM1の有無、文字図形情報X1の印字色、及び背景部分Y1の印字色等)、領域サイズ調整部232により調整された印字領域のサイズ、レイアウト設定部233により設定された印字のレイアウト、ラベル長調整部234により調整されたラベルの長さ等に基づいて、ラベルを印字し発行する。
(3)ラベル発行処理の流れ
ラベル発行装置100のラベル(L1又はL2)の発行処理の流れの一例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
ある商品についてラベルを発行しようとする場合、ラベル発行装置100の使用者は、入力部(液晶モニタ13及び/又は操作パネル14)を介して、ラベルを発行しようとする対象の商品を選択する(ステップS101)。
ステップS101において、入力部(液晶モニタ13及び/又は操作パネル14)が商品選択操作を受け付けると、ステップS102において、印字処理制御部22は、通信部11を介して、店舗サーバ90のデータベース91から、その商品に関する商品情報(適用税率情報を含む)を読み出す。
ステップS103において、印字内容決定部231は、ステップS102でデータベース91から読み出された商品情報や、計量部12から送信されてくる計量値に基づいて、ラベルに印字される印字内容を決定する。印字内容決定部231は、印字内容の決定の際に、ラベルの発行対象の商品が通常税率対象品及び軽減税率対象品のいずれであるか判別し、ラベルの発行対象の商品が軽減税率対象品あると判断される場合には、印字内容決定部231は、印字内容に軽減税率対象品であることを表記するマークM1を含める。
ステップS104では、領域サイズ調整部232が、印字内容決定部231により決定される印字内容に基づいて、印字内容に含まれる各項目を印字するための領域のサイズを調整する。
ステップS105では、レイアウト設定部233が、印字内容決定部231により決定された印字内容の各項目が、それぞれラベルの所定位置に配置されるように印字のレイアウトを設定する。レイアウト設定部233は、印字内容決定部231により決定された印字内容が軽減税率対象品であることを表記するマークM1を含む場合には、マーク印字欄B1内のマークM1の印字のレイアウトを、所定の様式に従って設定する。具体的には、レイアウト設定部233は、マーク印字欄B1内の横方向における中央部にマークM1が印字されるよう、マーク印字欄B1内のマークM1の印字のレイアウトを設定する。
ステップS106では、領域サイズ調整部232により調整された、印字内容に含まれる各項目を印字するための領域のサイズに基づいて、ラベルの長さ(高さ)を調整する。
ステップS107では、印字色決定部235は、印字色決定テーブルに基づき、印字部15がラベルに印字する印字色を設定する。例えば、印字色決定部235は、印字色決定テーブルに基づき、通常税率対象品に係るラベルL1に関しては文字図形情報X1が黒色で背景部分Y1が白色で印字されるように設定する。また、例えば、印字色決定部235は、印字色決定テーブルに基づき、軽減税率対象品に係るラベルL2に関しては文字図形情報X1が黒色で背景部分Y1が黄色で印字されるように設定する。
ステップS108では、印字動作制御部24が、印字部15にラベルの印字を指示する。印字動作制御部24は、印字動作制御部24の指示で、ステップS103からステップS107の処理の結果等に基づいて、ラベルを印字し、発行する。印字部15が印字したラベルL2は、ラベル発行口16から発行される。
なお、以上のラベルの発行処理は一例であって、これに限定されるものではない。例えば、矛盾のない範囲でステップの順番が変更されてもよい。また、例えば、矛盾のない範囲で、ステップの一部が他のステップと並列的に実行されてもよい。
(4)特徴
(4−1)
上記実施形態に係る制御ユニット20は、適用税率対象品の識別性という観点においてユーザビリティに優れている。
すなわち、従来、商品に添付するラベルに商品情報を出力するラベル印字装置(商品情報出力装置)においては、表示データ生成装置によって生成された表示データに基づき商品情報を出力している。昨今、商品の販売に際し商品の種類に応じて異なる税率で課税する税制の導入が検討されているが、従来の表示データ生成装置では、適用税率に係る情報を含めて表示データを生成するうえで、商品情報として表示される際における適用税率の視認性について考慮されていない。このため、従来の表示データ生成装置によって生成される表示データは、商品情報として媒体に表示される際において視認者が適用税率対象品を識別するうえで視認性に優れない。すなわち、従来の表示データ生成装置は、適用税率対象品の識別性という観点においてユーザビリティに優れない。
この点、ラベル発行装置100に表示データ生成装置として適用されている制御ユニット20では、通常税率対象品に係る印字データを生成する際には第1印字形態によって印字データを生成し、軽減税率対象品に係る印字データを生成する際には第2印字形態によって印字データを生成しており、第1印字形態で生成される印字データと第2印字形態で生成される印字データとが商品情報としてラベルにおいて表示される際における背景態様(表示態様)が異なるように生成されている。これにより、印字データは、商品情報としてラベルにおいて表示される際に、商品に課税される税率が通常税率及び軽減税率のいずれであるかに応じて背景態様(表示態様)が異なって表示されるように生成されるようになっている。その結果、印字データが商品情報としてラベルにおいてされる際に、視認者は、表示に係る商品に関して通常税率及び軽減税率のいずれが適用されるかを直ちに識別することが可能となっている。すなわち、商品情報としてラベルにおいて表示される際に視認者が適用税率対象品を識別するうえで視認性に優れる印字データを生成可能となっている。よって、適用税率対象品の識別性という観点においてユーザビリティに優れている。
(4−2)
上記実施形態に係る制御ユニット20は、軽減税率で課税される商品に係る印字データを生成する際には第2印字形態によって印字データを生成し、第2印字形態で生成される印字データは、第1印字形態で生成される印字データとは背景色が異なるように生成されている。すなわち、第2印字形態で生成される印字データは、商品情報としてラベルにおいて表示される際に、第1印字形態で生成される印字データが商品情報としてラベルにおいて表示される際における第1背景色とは異なる第2背景色を含んでいる。
これにより、印字データは、商品情報としてラベルにおいて表示される際に、商品に課税される税率が通常税率及び軽減税率のいずれであるかに応じて背景色が異なって表示されるように生成される。その結果、簡単な構成にして、視認者が適用税率対象品を識別するうえで視認性に優れる印字データを生成可能となっている。
(5)変形例
上記の第1実施形態の変形例を以下に示す。なお、各変形例は、互いに矛盾のない範囲で、複数組み合わされてもよい。また、各変形例は、第2実施形態の各変形例と、矛盾のない範囲で組み合わされてもよい。
(5−1)変形例1A
上記実施形態では、通常税率対象品に添付されるラベルL1に関しては第1印字形態で印字データが生成され、軽減税率対象品に添付されるラベルL2に関しては第2印字形態で印字データが生成され、第2印字形態で生成される印字データが第1印字形態で生成される印字データとは背景色が異なって生成されるように構成されていた。
しかし、制御ユニット20において、必ずしも、第2印字形態で生成される印字データは、第1印字形態で生成される印字データとは背景色が異なって生成される必要はなく、他の要素が異なることで表示態様が異なって生成されるように構成されればよい。
例えば、第2印字形態で生成される印字データは、第1印字形態で生成される印字データと、背景色ではなく、背景に係る階調やグラデーションが異なるように生成されてもよい。
例えば、印字処理制御部22において階調決定部を配置するとともに、印字データ生成プログラムにおいて、第1印字形態の階調と第2印字形態の階調とを定義し、図5のステップS108の前に階調決定部が係る印字データ生成プログラムに基づき階調を決定するように構成することで、第1印字形態の階調と第2印字形態の階調とが異なるように印字データが生成される。すなわち、軽減税率対象品に係る印字データ(すなわち、第2印字形態で生成される印字データ)は、その階調(表示態様)が通常税率対象品に係る印字データ(すなわち、第1印字形態で生成される印字データ)とは異なるように生成される。
係る場合、軽減税率対象品に係る印字データ(第2印字形態で生成される印字データ)は、商品情報としてラベルL2において表示される際に、通常税率対象品に係る印字データ(第1印字形態で生成される印字データ)が商品情報としてラベルL1において表示される際における背景とは異なる諧調の背景で表示される。
これにより、印字データは、商品情報としてラベルにおいて表示される際に、商品に課税される税率が通常税率及び軽減税率のいずれであるかに応じて背景の諧調が異なって表示されるように生成される。その結果、簡単な構成にして、商品情報としてラベルにおいて表示される際に視認者が適用税率対象品を識別するうえで視認性に優れる印字データを生成可能となる。
また、印字データにおいて、画素データ毎に階調を定義する場合、情報量が大きくなるため、結果的に印字データ生成に要する処理速度の低下や、印字データの通信に関して通信量の増加が懸念される。この点、階調よりもバリエーションが少ない色(例えば2色)に係る情報を画素データ毎に定義し、各画素データを所定のパターンで配置することで、階調表現を実現しつつ印字データの情報量増大を抑制できる。
図6は、第1画素データ及び第2画素データを所定のパターンで配置することによって階調表現を実現する場合の一例を示した模式図である。図6においては、所定の色である第1色(例えば黒色や赤色等)を定義された第1画素データと、第1色とは異なる第2色(例えば白色)を定義された第2画素データと、が所定のパターンで配置されることによって、階調表現が実現される様子を示されている。
例えば、図6の第2行においては、略クロス形状(X状)を呈するように6つの第2画素データを隣接して配置しその周囲に第1画素データを配置するパターンを、繰り返し作成することで、階調1の表示態様が実現される様子が示されている。
また、図6の第3行においては、第1画素データと第2画素データとが交互に配置されることで階調2の表示態様が実現される様子が示されている。
また、図6の第4行においては、左右に連続して配置される第1画素データに隣接して1つの第2画素データを配置することで、階調3の表示態様が実現される様子が示されている。
係る各階調表現と画素の配置パターンとの対応関係を定義した階調テーブルを記憶部21に格納しておき、階調決定部が係る階調テーブルに基づき階調を決定するように構成することで、印字データは、第1画素データに係るドット及び第2画素データに係るドットが所定のパターンで配置されるように生成される。これにより、印字データが商品情報としてラベルにおいて表示される際、第1画素データに係るドット及び第2画素データに係るドットの配列によって背景の諧調が表現される。すなわち、少ない種類(例えば2種類)の色の中から1の色を定義した第1画素データ及び他の色を定義した第2画素データのみによって階調表現を実現することが可能となる。
例えば、白色の画素データと、黒色の画素データと、を所定のパターンで並べることで、グレーの階調表現が可能となる。また、例えば、白色の画素データと、赤色の画素データと、を所定のパターンで並べることで、ピンクの階調表現が可能となる。
その結果、画素データ毎に、3種類以上ある色の中から1の色を定義することで階調を実現する場合と比較して、少ない情報量で、諧調表現が可能となる。このため、記憶部21における記憶容量が抑えられるとともに、印字データの生成及び出力に係る通信量の増大が抑制されるとともに消費電力が抑制される。
なお、係るパターンによって階調表現を実現する場合、図7に示すように、商品情報や適用税率に係る文字図形情報X1については、階調表現によって実現される色よりも、濃い又は薄い色が選択されることでラベルにおいて表示される際の、視認性及び識別性を向上させることが可能となる。図7では、印字項目については、階調表現によって実現される色よりも、濃い色が選択されている。観点を変えると、図7においては、階調表現されている部分がくり抜かれて印字項目が印字されているともいえる。
(5−2)変形例1B
上記実施形態では、通常税率対象品に係る印字データを生成する際には第1印字形態によって印字データを生成し、軽減税率対象品に係る印字データを生成する際には第2印字形態によって印字データを生成しており、第1印字形態で生成される印字データと第2印字形態で生成される印字データとが商品情報としてラベルにおいて表示される際における背景色が異なるように生成されていた。より詳細には、図3及び図4に示すように、第2印字形態で生成される印字データは、第1印字形態で生成される印字データとは背景部分Y1(文字図形情報X1が記載されていない部分)の色(背景色)が異なっていた。具体的には、第2印字形態で生成される印字データがラベルL2において印字される際の、ラベルL1の背景色と異なる背景色の背景部分Y1全体に占める割合が80パーセント以上となるように第2印字形態の印字データ生成されていた。
この点、第2印字形態で生成される印字データは、必ずしも背景部分Y1の印字色が、第1印字形態で生成される印字データと80パーセント以上相違する必要はなく、部分的に相違していればよい。
例えば、図8に示すように、第2印字形態で生成される印字データが、マークM1のみ(マーク印字欄B1内)の色が、第1印字形態の背景色とは異なる所定の色(例えば黄色等)で印字されるように生成されてもよい。係る場合にも、印字データが、商品情報としてラベルにおいて表示される際に、商品に課税される税率が通常税率及び軽減税率のいずれであるかに応じて表示態様が異なって表示されるように生成される。その結果、印字データが商品情報としてラベルにおいて表示される際に、視認者は、表示に係る商品に関して通常税率及び軽減税率のいずれが適用されるかを直ちに識別することが可能となる。すなわち、商品情報としてラベルにおいて表示される際に視認者が適用税率対象品を識別するうえで視認性に優れる印字データを生成可能である。
なお、第2印字形態で生成される印字データにおける、第1印字形態の背景色とは異なる所定の色の背景全体に示す割合が所定値以上(例えば20パーセント以上)であれば、商品情報としてラベルにおいて表示される際の適用税率対象品の識別性が向上される。
(5−3)変形例1C
上記実施形態では、ラベルL2に係る第2印字形態の印字データに関しては、軽減税率対象品であることを示すマークM1が印字されるように生成されていた。しかし、第2印字形態の印字データにおいて、必ずしもマークM1は必要ではなく、マークM1については適宜省略が可能である。すなわち、視認者が表示態様によって軽減税率対象品であることを直ちに識別可能である場合には、必ずしもマークM1を含めて印字データを生成する必要はない。
(5−4)変形例1D
上記実施形態では、制御ユニット20は、ラベル発行装置100内に含まれていた。しかし、これに限定されず、制御ユニット20は、ラベル発行装置100とは別体に配置されてもよい。
また、制御ユニット20内の構成要素(記憶部21、印字内容決定部231、領域サイズ調整部232、レイアウト設定部233、ラベル長調整部234、印字色決定部235、及び印字動作制御部24)は、必ずしも同一に配置される必要はなく、通信が可能なネットワークで接続されて分割的に配置されてもよい。
(5−5)変形例1E
上記実施形態において、第1印字形態における印字データ及び第2印字形態における印字データにおいて、文字図形情報X1及び背景部分Y1の印字色として選択される色は、視認者による視認性又は適用税率対象品の識別性を著しく低下させるものでない限り、特に限定されず、設計仕様や使用環境に応じて適宜選択が可能である。例えば、背景部分Y1の印字色として黒色や赤色を選択し、文字図形情報X1の印字色として白や黄色を選択してもよい。
また、1の印字データにおいて使用される色は2色には限定されず、ラベルとして印字される際に3種類以上の色が含まれるように印字データを生成してもよい。
(5−6)変形例1F
上記実施形態では、軽減税率対象品に関しラベルL2において表示を行う際の識別性を向上させるべく、第2印字形態における印字データは、第1印字形態における印字データと背景態様(背景色)が異なるように印字される一方で、文字図形情報X1に関しては軽減税率対象品であることの識別性を向上させるという観点においては加工が特に施されていなかった。
しかし、図9に示すように、第2印字形態の印字データに関しては、背景態様に加えて文字図形記号(図9では価格表記)を影つき文字で表わす等してハイライト表示されるように生成してもよい。図9では、影部分がハッチングで表されることにより、価格表記に係る文字図形情報X1がハイライト表示される様子が示されている。
第2印字形態の印字データに関し、背景態様に加えて、文字図形情報X1を係る態様でハイライト表示することにより、第1印字形態の印字データとは表示態様が異なるように生成される。その結果、軽減税率対象品を識別するうえでの識別性をさらに向上させることが可能である。
(5−7)変形例1G
上記実施形態では、制御ユニット20は、ラベル発行装置100に適用されたが、例えば印字データを使用して媒体に情報を印字する装置であれば、他の装置にも適用可能である。
(5−8)変形例1H
上記実施形態では、印字部15は、カラープリンタであった。しかし、印字部15は、モノクロプリンタでもよい。係る場合、第2印字形態における印字データにおいて、背景部分Y1の印字色として選択される色は、グレイ等を選択してもよい。
(5−9)変形例1I
上記実施形態では、第2印字形態で生成される印字データにおいては、ラベルに印字される際、軽減税率対象品であることを示すマークM1が印字されるように生成されていた。ここで、第2印字形態で生成される印字データにおいては、商品情報としてラベルに印字される際にマークM1に加えて又はマークM1に代えて、軽減税率に係る税率又は税額に関連する文字図形情報X1が印字されるように生成されてもよい。すなわち、商品情報としてラベルに印字される際に、軽減税率に係る具体的な税率又は税額を表す情報(例えば、「軽減税率8%」や「軽減消費税額8円」等のテキスト情報)や、軽減税率対象品に係るポイント付与制度におけるポイント還元率や付与されるポイント額を表す情報(例えば、「ポイント還元2%」や「20ポイント還元」等のテキスト情報)が印字されるように、第2印字形態で生成される印字データが生成されてもよい。
係る場合、視認者の識別性を向上させる観点から、軽減税率に係る税率又は税額に関連する文字図形情報X1については、他の文字図形情報X1とは異なる印字色や諧調で印字されるようにデータを生成してもよい。また、軽減税率に係る税率又は税額に関連する文字図形情報X1は、他の文字図形情報X1及び背景部分Y1の双方と異なる印字色や諧調で印字されるようにデータを生成してもよい。
これにより、第2印字形態における印字データは、第1印字形態に係る印字データとラベルにおける表示態様がより一層異なるように生成されることとなる。その結果、軽減税率対象品を識別するうえでの識別性がさらに向上する。また、軽減税率に係る具体的な税率、税額、及びその他の関連情報(ポイント付与等に係る情報)に関する識別性についても向上させることが可能である。
<第2実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る制御ユニット70について説明する。本実施形態において、制御ユニット70は、電子棚札システム200に適用されている。
(1)電子棚札システム200
図10は、電子棚札システム200の概略構成図である。図11は、電子棚札40の設置態様を模式的に示した図である。
電子棚札システム200は、複数のエリアに配備された電子棚札40を、電子棚札サーバ60によって管理するシステムである。本実施形態では、電子棚札システム200は、1台の電子棚札サーバ60により、2つの店舗201及び202(例えばスーパーマーケット)に配備された電子棚札40を管理する。電子棚札システム200は、店舗201及び202の売り場等に陳列される商品Pに対応して配備される複数の電子棚札40と、店舗201及び202で販売される商品Pの商品情報(物品情報)を記憶する電子棚札サーバ60と、を有し、各電子棚札40において対応する商品Pの商品情報を表示させる。
電子棚札システム200は、主として、電子棚札サーバ60と、店舗201及び202のそれぞれに複数設置されたトランシーバ50と、店舗201及び202のそれぞれに複数設置された電子棚札40と、各店舗201及び202で使用されるハンディターミナル55と、を備える。
電子棚札40は、可搬式の、電池駆動式の表示装置である。各電子棚札40には、その電子棚札40と、他の電子棚札40とを識別するための、固有の識別符号(棚札コード)が付されている。各電子棚札40は、店舗201及び202の売り場に陳列される複数の種類の商品Pのうち、対応する(リンク付けされた)商品Pの近傍に配置される。各電子棚札40のESL表示部41(後述)には、対応する商品Pに関する商品情報が表示される。
図12は、電子棚札40(媒体)において商品情報が表示される際の表示態様の一例を示した模式図である。図13は、軽減税率対象品に関して商品情報が電子棚札40において表示される際の表示態様の一例を示した模式図である。
商品情報は、商品Pに関する種々の情報であり、例えば、商品名、販売価格、単位量あたりの価格、販売に際して適用される税率(適用税率)等を含む。特に、電子棚札40は、販売に際してその種類に応じた税率で課税される商品Pに関し、通常の税率を適用される商品P(通常税率対象品)については第1表示態様で商品情報を表示し(図12参照)、通常の税率よりも小さい軽減税率を適用される商品P(軽減税率対象品)については第2表示態様で商品情報を表示する(図13参照)。すなわち、電子棚札40は、対象となる商品Pに適用される税率(適用税率)に応じて、異なる表示態様で商品情報を表示する。
第1表示態様と第2表示態様とは、軽減税率対象品であることを示すマークM2が表示されるか否かという点において相違する。また、第1表示態様と第2表示態様とは、表示される背景色が相違する。なお、本実施形態では、第2表示態様で表示される商品情報において、第1表示態様で表示される場合の背景色とは異なる背景色の、背景全体に占める割合は80パーセント以上である。
トランシーバ50は、店舗201及び202のそれぞれに、複数台設置されている。トランシーバ50は、電子棚札40のESL通信部42(後述)との間で、赤外線を用いて各種信号の送受信を行う。また、トランシーバ50は、インターネットやLAN(Local Area Network)等からなるネットワークNW1を介して、電子棚札サーバ60と接続される。トランシーバ50は、例えば、電子棚札サーバ60からの指令に従い、電子棚札サーバ60からトランシーバ50に送信されてきた商品情報の画像データ(表示データ)を、赤外線を用いて、電子棚札40に送信する。また、トランシーバ50は、電子棚札40から送信されてきた赤外線信号を受信し、受信した信号を電気信号に変換して、ネットワークNW1を介して電子棚札サーバ60に送信する。
ハンディターミナル55は、情報収集等のために用いられる携帯型の情報端末である。ハンディターミナル55は、電子棚札40や商品Pに付されたバーコードなどの識別符号を読み取り可能に構成されている。ハンディターミナル55は、図示しないインターネットやLAN(Local Area Network)等からなるネットワークを介して、電子棚札サーバ60と接続されている。ハンディターミナル55は、例えば、電子棚札40と商品Pとをリンク付けする際や、リンク付けを解除する(アンリンクする)際に用いられる。
電子棚札サーバ60は、電子棚札システム200を制御するコンピュータである。電子棚札サーバ60には、各電子棚札40に表示させるための商品情報が記憶されている。電子棚札サーバ60は、電子棚札システム200の起動時や、電子棚札40の表示変更が必要な時に、電子棚札40に対して商品情報(具体的には商品情報の画像データ)を送信するよう、トランシーバ50に指示する。
(2)電子棚札40の詳細
図14は、電子棚札40の概略構成を示したブロック図である。電子棚札40は、店舗201及び202に陳列されるいずれかの商品Pに対応して配置され、対応する商品Pに関する商品情報(例えば商品Pの商品名、販売価格、単位量あたりの単価、及び適用される税率)等を表示する。特に、電子棚札40は、軽減税率対象品については当該情報を示すテキスト「軽減税率対象品」からなるマークM2を商品情報として表示する(図13参照)。マークM2は、特別情報欄B2において表示される。
各電子棚札40は、主として、ESL表示部41、ESL通信部42、ESL制御部43、ESL記憶部44、及び電池45を有する。
(2−1)ESL表示部41
ESL表示部41には、商品Pの商品情報が表示される。ESL表示部41の表示は、電子棚札サーバ60から送信されてくる画像データに基づいて書き換えられる。ESL表示部41には、色C1、色C2、及び色C3の3色表示が可能である。ここでは、色C1は白色、色C2は黒色、色C3は黄色であるが、これに限定されるものではなく、それぞれ他の色であってもよい。なお、図12及び図13において、黒色で表されておらず、ハッチングもされていない領域は、画素の表示色が色C1であることを示す。また、黒色で表されている領域は、画素の表示色が色C2であることを示す。また、ハッチングされている領域は、画素の表示色が色C3であることを示す。
ESL表示部41には、電気泳動方式の電子ペーパが用いられる。ESL表示部41には、より具体的には、電気泳動方式の、いわゆるマイクロカップ型の電子ペーパが用いられる。ESL表示部41には、表示面(画像が表示される面)の全域にわたって、多数の、極めて小さなカップ状のセル(このセルは、マイクロカップと呼ばれる)が面状に配置される。ESL表示部41の各セルは、ESL表示部41の各画素に対応している。各セルの内部には、例えば、複数の正に帯電した色C1の粒子と、複数の負に帯電した色C2の粒子と、複数の同じく負に帯電した色C3の粒子と、が収容されている。
ESL表示部41の表示は、各セルに他のセルとは独立して電圧を印加することが可能な表示書換部(図示省略)によって書き換えられる。具体的には、表示書換部は、各セルの表示面側を正電圧又は負電圧とすることで、また、各セルへの電圧の印加の様態(例えば、印加電圧や、電圧の印加時間等)を変えることで、色C1の粒子、色C2の粒子、又は色C3の粒子のいずれかをESL表示部41の表示面側に移動させる。その結果、各セルに対応する画素の表示色が、色C1、色C2、又は色C3となる。なお、表示書換部の動作は、ESL制御部43により制御される。
なお、ESL表示部41では、その特性上、表示の書き換え時に、全ての画素の表示色が一旦色C1に書き換えられる。そして、その後に各画素の表示色が所望の色に書き換えられる。例えば、ESL表示部41では、全ての画素の表示色が一旦色C1に書き換えられ、まず色C2を表示すべき画素の表示色が色C2に書き換えられる。さらに、その後、表示色が色C1の画素の内、色C3を表示すべき画素の表示色が色C3に書き換えられる。
(2−2)ESL通信部42
ESL通信部42は、トランシーバ50との間で、赤外線により信号の送受信を行う。ESL通信部42は、受光部42aと、発光部42bと、を有する。受光部42aは、フォトダイオード及びアンプを主に有する。発光部42bは、LEDを主に有する。
受光部42aは、受付部の一例である。受光部42aは、電子棚札サーバ60からトランシーバ50を介して送信される、起床信号等の各種指令や、商品情報の画像データ等の各種情報を、赤外線信号として受信する。また、受光部42aは、受信した赤外線信号を電気信号に変換し、ESL制御部43に送信する。
発光部42bは、ESL制御部43の指示により、トランシーバ50に対して各種信号を送信する。例えば、発光部42bは、ESL制御部43の指示により、受光部42aが自己宛の情報を受信したことを電子棚札サーバ60に知らせるための信号(ACK信号)を、赤外線を用いて、トランシーバ50に対して送信する。
(2−3)ESL制御部43
ESL制御部43は、主にCPUによって構成される。ESL制御部43は、ESL表示部41、ESL通信部42、ESL記憶部44及び電池45と電気的に接続されている。
ESL制御部43は、後述するESL記憶部44に記憶されたプログラムを実行することで、電子棚札40の各部を制御する。
ESL制御部43は、ESL通信部42を制御して、トランシーバ50から送信されてくる商品情報の画像データ等の情報及び識別子を受信させる。ESL制御部43は、ESL通信部42が情報を受信すると、受信した情報と共に送信されてきた識別子を、ESL記憶部44に記憶されている棚札コード(そのESL制御部43が属する電子棚札40の棚札コード)と比較する。ESL制御部43は、識別子と、ESL記憶部44に記憶されている棚札コードとが一致する場合には、自己宛の(そのESL制御部43が属する電子棚札40宛の)情報を受信したと判定する。そして、ESL制御部43は、ESL通信部42が受信した自己宛の情報を、ESL記憶部44に記憶させる。更に、ESL制御部43は、送信されてきた情報が、商品情報の画像データであった場合には、その画像データが表示されるように、ESL表示部41に表示の変更を指示する。
(2−4)ESL記憶部44
ESL記憶部44は、EEPROM等の不揮発性メモリによって構成される記憶部である。ただし、これに限定されるものではなく、ESL記憶部44にRAM等の揮発性メモリが使用されてもよい。
ESL記憶部44には、ESL制御部43が電子棚札40の各部の制御を行うためのプログラムの他、電子棚札40の固有の識別符号である棚札コードや、電子棚札サーバ60から送信された商品情報の画像データ等が記憶される。
(2−5)電池45
電池45は、電子棚札40のESL表示部41、ESL通信部42、ESL制御部43及びESL記憶部44に駆動電力を供給する。ESL表示部41、ESL通信部42、及びESL記憶部44には、FET等のスイッチ(図示省略)がそれぞれ設けられている。ESL制御部43は、これらのスイッチを制御することで、ESL表示部41、ESL通信部42、及びESL記憶部44への電力の供給を制御する。
(3)電子棚札サーバ60の詳細
図15は、電子棚札サーバ60及び制御ユニット70の概略構成を示したブロック図である。電子棚札サーバ60は、管理装置の一例である。電子棚札サーバ60は、電子棚札40を含む電子棚札システム200を制御するコンピュータである。電子棚札サーバ60は、店舗201及び202とは異なる場所(例えば、店舗201及び202を運営する企業の本社等)に設置される。ただし、電子棚札サーバ60は、店舗201又は店舗202内に設置されてもよい。
電子棚札サーバ60は、インターネットやLAN(Local Area Network)等からなるネットワークNW1を介して、店舗201及び202に設置されたトランシーバ50と接続されている。また、電子棚札サーバ60は、図示しないインターネットやLAN等からなるネットワークを介して、店舗201及び202で用いられるハンディターミナル55と接続されている。
電子棚札サーバ60は、店舗201又は102で取り扱う複数の商品Pについての商品情報を一元管理する。電子棚札サーバ60は、その機能の1つとして、電子棚札40に対し、トランシーバ50を介して、各種情報を送信する。例えば、電子棚札サーバ60は、電子棚札40に対し、トランシーバ50を介して、電子棚札40のESL表示部41に表示させるための商品情報の画像データを送信する。
電子棚札サーバ60は、主として、サーバ通信部61と、サーバ表示部62と、サーバ入力部63と、制御ユニット70とを有する。
(3−1)サーバ通信部61
サーバ通信部61は、電子棚札サーバ60と、トランシーバ50及びハンディターミナル55と、の通信を可能にするための通信インターフェースである。また、サーバ通信部61は、図示されない電子棚札システム200外の機器(例えば、電子棚札システム200と共に設置されるPOSシステムのサーバ等)とも通信可能に構成されている。
サーバ通信部61は、画像データ生成部72(後述)からの指示を受けて、トランシーバ50に各種情報を送信する。サーバ通信部61からトランシーバ50に送信される情報には、商品情報の画像データが含まれる。トランシーバ50に送信された、商品情報の画像データ等の情報は、トランシーバ50から電子棚札40に送信される。
また、サーバ通信部61は、電子棚札40からトランシーバ50を介して送信されてくる、ACK信号を受信する。さらに、サーバ通信部61は、ハンディターミナル55からのリンク要求/アンリンク要求を受信する。
(3−2)サーバ表示部62
サーバ表示部62は、液晶ディスプレイである。サーバ表示部62には、電子棚札システム200に関する各種情報を表示可能である。
(3−3)サーバ入力部63
サーバ入力部63は、マウス及びキーボード等のインターフェースである。電子棚札システム200の管理者は、サーバ入力部63を介して、電子棚札サーバ60に対する各種指令や、各種情報を入力可能である。
(3−4)制御ユニット70
制御ユニット70は、電子棚札サーバ60における各種処理を実行する機能部である。例えば、制御ユニット70は、電子棚札40のリンク処理によって送信される情報を登録するとともに各電子棚札40に係る情報を一元管理する管理装置として機能する。また、制御ユニット70は、電子棚札40において表示する画像データを生成する画像データ生成装置として機能する。
制御ユニット70は、画像データ生成装置として機能するのに必要なユニットとして、サーバ記憶部71と、画像データ生成部72と、を有している。
(3−4−1)サーバ記憶部71
サーバ記憶部71は、主にROM、RAM、及びハードディスクにより構成される。サーバ記憶部71には、画像データ生成部72により実行される制御プログラムが記憶されている。特に、サーバ記憶部71は、画像データ生成部72が画像データを生成する処理に用いる画像データ生成プログラム(表示データ生成情報)を記憶している。
また、サーバ記憶部71には、電子棚札40に表示される商品情報(例えば、商品名、通常販売価格、特別販売価格、割引率、単位量あたりの価格、及び適用税率に係る情報等)が商品P毎に登録された商品情報テーブル(図示省略)を記憶している。
(3−4−2)画像データ生成部72(表示データ生成部)
画像データ生成部72は、主にCPUから構成される。画像データ生成部72は、サーバ記憶部71に記憶されている画像データ生成プログラムを実行することで、画像データを生成する。なお、画像データ生成部72は、管理者がコマンドを入力したタイミング、商品情報が更新されたタイミング、又は予め設定された日時に到達したタイミング等に画像データを生成する。
画像データは、複数の画素データを含み、複数ある画素毎に所定の情報(例えば表示する色に係る情報)が定義されたデータである。画像データ生成部72は、生成した画像データを、サーバ通信部61によってトランシーバ50に対して送信させる。なお、画像データ生成部72は、宛先である電子棚札40の識別子を含めて画像データを送信する。
画像データ生成部72は、画像データ生成プログラムに沿って、商品情報テーブルを参照し、登録されている商品情報に応じて電子棚札40に表示させる表示内容を決定し画像データを生成する。
例えば、画像データ生成部72は、商品情報テーブルに含まれる所定の項目(例えば、商品Pの、商品名、単価、原材料名、使用されている食品添加物名、販売者名等)を表示内容に決定する。ただし、決定される表示内容は、これらの項目に限定されるものではなく、これらの項目の一部に代えて、又は、これらの項目に加えて、他の項目が含まれてもよい。
また、画像データ生成部72は、商品情報に含まれる適用税率情報に基づいて、表示対象の商品Pに関して販売時に適用される税率(適用税率)を判断する。商品情報から軽減税率が適用される商品P(軽減税率対象品)と判断される場合、画像データ生成部72は、軽減税率対象品であることを表記するマークM2を表示内容に決定する。
このように、画像データ生成部72は、表示対象の商品Pが、通常税率対象品であるか、軽減税率対象品であるかに応じて表示内容(表示形態)を異ならせている。すなわち、画像データ生成部72は、通常税率対象品については、マークM2が表示内容に含まれない形態で画像データを生成する。また、画像データ生成部72は、軽減税率対象品については、マークM2を表示内容に含む表示形態で画像データを生成する。
また、画像データ生成部72は、画像データ生成プログラムに含まれる表示色決定テーブルに基づき、電子棚札40において表示される文字図形情報の色(メイン表示色)、及び文字図形情報以外の背景部分の色(背景色)を設定する。
画像データ生成部72は、電子棚札40に表示するメイン表示色及び背景色を、対象となる商品Pの種類別に設定する。例えば、画像データ生成部72は、画像データ生成プログラムに含まれる表示色決定テーブルに基づき、メイン表示色及び背景色を設定する。
表示色決定テーブルにおいては、適用税率情報と背景色とが関連付けて定義されている。具体的には表示色決定テーブルにおいては、第1形態の画像データ(通常税率対象品用の画像データ)に関して、メイン表示色が所定の色C2(例えば黒色)に定義されるともに背景色が所定の色C1(例えば白色)に定義されている。第2形態の画像データ(軽減税率対象品用の画像データ)に関して、メイン表示色が所定の色C2(例えば黒色)に定義されるともに背景色が所定の色C3(例えば黄色)に定義されている。
表示色決定テーブルは、管理者によってサーバ入力部63を介して適宜更新が可能である。なお、第1形態と第2形態におけるメイン表示力に関して、必ずしも同一の表示色である必要はなく、相違する表示色を定義されてもよい。
このように、画像データ生成部72は、表示対象の商品Pが、通常税率対象品であるか、軽減税率対象品であるかに応じて表示形態を異ならせている。すなわち、画像データ生成部72は、通常税率対象品については、背景色が色C1である第1形態(第1表示形態)によって画像データを生成する。また、画像データ生成部72は、軽減税率対象品については、背景色、すなわち背景態様(表示態様)が第1形態とは異なる第2形態(第2表示形態)によって画像データを生成する。このため、通常税率対象品に係る画像データと、軽減税率対象品に係る画像データとは、電子棚札40において表示され視認者によって視認される際の表示形態が異なる。
画像データ生成部72によって生成される画像データは、電子棚札40において表示される箇所(ドット)に1対1で対応する複数の画素データを含み、画素データ毎に情報が定義される。例えば、罫線又は表示群が表示される箇所に係る画素データについては“1”で定義され、罫線又は表示群が表示されない箇所に係る画素データについては“0”で定義されている。また、画像データ生成部72によって決定される表示色に係るデータは、色指定を行う所定のビット数を有するデータであり、例えば、白色なら“00”、黒色なら“01”、黄色なら“10”、赤色なら“11”と定義される。
(4)画像データ生成の流れ
図16は、制御ユニット70の画像データ生成に係る処理の流れの一例を示したフローチャートである。
ステップS201においてサーバ入力部63を介して商品選択操作を受け付けると、制御ユニット70は、ステップS202において、画像データ生成部72は、サーバ記憶部71から、その商品Pに関する商品情報(適用税率情報を含む)を読み出す。
ステップS203において、制御ユニット70は、ステップS202で読み出された商品情報に基づいて、電子棚札40において表示させる表示内容を決定する。
ステップS204では、制御ユニット70は、表示に係る商品Pが通常税率対象品及び軽減税率対象品のいずれであるか判別する。
ステップS205では、ステップS204における判別の結果、表示に係る商品Pが通常税率対象品あると判別したことに応じて、制御ユニット70は、第1形態によって表示データを生成する。すなわち、制御ユニット70は、表示内容にマークM2を含まない、背景色が色C1である画像データを生成する。
ステップS206では、ステップS204における判別の結果、表示に係る商品Pが軽減税率対象品あると判別したことに応じて、制御ユニット70は、第2形態によって表示データを生成する。すなわち、制御ユニット70は、表示内容にマークM2を含む、背景色が色C3である画像データを生成する。
ステップS207では、制御ユニット70は、生成した画像データを、表示させる電子棚札40に宛ててサーバ通信部61に送信させる。
なお、以上の画像データの生成に係る処理の流れは一例であって、これに限定されるものではない。例えば、矛盾のない範囲でステップの順番が変更されてもよい。また、例えば、矛盾のない範囲で、ステップの一部が他のステップと並列的に実行されてもよい。
(5)特徴
(5−1)
上記実施形態に係る制御ユニット70は、適用税率対象品の識別性という観点においてユーザビリティに優れている。
すなわち、従来、商品情報を表示する電子棚札に商品情報を出力する電子棚札システム(商品情報出力装置)においては、表示データ生成装置によって生成された表示データに基づき商品情報を出力している。昨今、商品Pの販売に際し商品Pの種類に応じて異なる税率で課税する税制の導入が検討されているが、従来の表示データ生成装置では、適用税率に係る情報を含めて表示データを生成するうえで、商品情報として表示される際における適用税率の視認性について考慮されていない。このため、従来の表示データ生成装置によって生成される表示データは、商品情報として媒体に表示される際において視認者が適用税率対象品を識別するうえで視認性に優れない。すなわち、従来の表示データ生成装置は、適用税率対象品の識別性という観点においてユーザビリティに優れない。
この点、電子棚札システム200に表示データ生成装置として適用されている制御ユニット70では、通常税率で課税される商品Pに係る画像データを生成する際には第1形態によって画像データを生成し、軽減税率で課税される商品Pに係る画像データを生成する際には第2形態によって画像データを生成しており、第1形態で生成される画像データと第2形態で生成される画像データとが商品情報として電子棚札40において表示される際における背景態様(表示態様)が異なるように生成されている。これにより、画像データは、商品情報として電子棚札40において表示される際に、商品Pに課税される税率が通常税率及び軽減税率のいずれであるかに応じて背景態様(表示態様)が異なって表示されるように生成されるようになっている。その結果、画像データが商品情報として電子棚札40において表示される際に、視認者は、表示に係る商品Pに関して通常税率及び軽減税率のいずれが適用されるかを直ちに識別することが可能となっている。すなわち、商品情報として電子棚札40に表示される際に視認者が適用税率対象品を識別するうえで視認性に優れる画像データを生成可能となっている。よって、適用税率対象品の識別性という観点においてユーザビリティに優れている。
(5−2)
上記実施形態に係る制御ユニット70は、軽減税率で課税される商品Pに係る画像データを生成する際には第2形態によって画像データを生成し、第2形態で生成される画像データは、第1形態で生成される画像データとは背景色が異なるように生成されている。すなわち、第2形態で生成される画像データは、商品情報として電子棚札40において表示される際に、第1形態で生成される画像データが商品情報として電子棚札40において表示される際における第1背景色とは異なる第2背景色を含んでいる。
これにより、画像データは、商品情報として電子棚札40において表示される際に、商品Pに課税される税率が通常税率及び軽減税率のいずれであるかに応じて背景色が異なって表示されるように生成される。その結果、簡単な構成にして、視認者が適用税率対象品を識別するうえで視認性に優れる画像データを生成可能となっている。
(6)変形例
上記の第2実施形態の変形例を以下に示す。なお、各変形例は、互いに矛盾のない範囲で、複数組み合わされてもよい。また、各変形例は、第1実施形態の各変形例と、矛盾のない範囲で組み合わされてもよい。
(6−1)変形例2A
上記実施形態では、通常税率対象品に係る画像データに関しては第1形態で画像データが生成され、軽減税率対象品に添付される電子棚札40に関しては第2形態で画像データが生成され、第2形態で生成される画像データが第1形態で生成される画像データとは背景色が異なって生成されるように構成されていた。
しかし、制御ユニット70において、必ずしも、第2形態で生成される画像データは、第1形態で生成される画像データとは背景色が異なって生成される必要はなく、他の要素が異なることで背景態様(表示態様)が異なって生成されるように構成されればよい。
例えば、第2形態で生成される画像データは、第1形態で生成される画像データと、背景色ではなく、背景に係る階調やグラデーションが異なるように生成されてもよい。
例えば、制御ユニット70において階調決定部を配置するとともに、画像データ生成プログラムにおいて第1形態の階調と第2形態の階調とを定義し、図16のステップS205及びS206において階調決定部が画像データ生成プログラムに基づき階調を決定するように構成することで、第1形態の階調と第2形態の階調とが異なるように画像データを生成することが可能となる。すなわち、軽減税率対象品に係る画像データ(すなわち、第2形態で生成される画像データ)の階調(表示態様)が、通常税率対象品に係る画像データ(すなわち、第1形態で生成される画像データ)とは異ならせて生成可能となる。
係る場合、軽減税率対象品に係る画像データ(第2形態で生成される画像データ)は、商品情報として電子棚札40において表示される際に、通常税率対象品に係る画像データ(第1形態で生成される画像データ)が商品情報として電子棚札40において表示される際における背景とは異なる諧調の背景で表示される。
これにより、画像データは、商品情報として電子棚札40において表示される際に、商品Pに課税される税率が通常税率及び軽減税率のいずれであるかに応じて背景の諧調が異なって表示されるように生成される。その結果、簡単な構成にして、商品情報として電子棚札40に表示される際に視認者が適用税率対象品を識別するうえで視認性に優れる画像データを生成可能となる。
また、画像データにおいて、画素データ毎に階調を定義する場合、情報量が大きくなるため、結果的に画像データ生成に要する処理速度の低下や、画像データの通信に関して通信量の増加が懸念される。この点、階調よりもバリエーションが少ない色(例えば2色)に係る情報を画素データ毎に定義し、各画素データを所定のパターンで配置することで、階調表現を実現しつつ画像データの情報量増大を抑制できる。
例えば、図6に示すような各階調表現と画素の配置パターンとの対応関係を定義した階調テーブルをサーバ記憶部71に格納しておき、階調決定部が係る階調テーブルに基づき階調を決定するように構成することで、画像データは、第1画素データに係るドット及び第2画素データに係るドットが所定のパターンで配置されるように生成される。これにより、画像データが商品情報として電子棚札40において表示される際、第1画素データに係るドット及び第2画素データに係るドットの配列によって背景の諧調が表現される。すなわち、少ない種類(例えば2種類)の色の中から1の色を定義した第1画素データ及び他の色を定義した第2画素データのみによって階調表現を実現することが可能となる。
例えば、白色の画素データと、黒色の画素データと、を所定のパターンで並べることで、グレーの階調表現が可能となる。また、例えば、白色の画素データと、赤色の画素データと、を所定のパターンで並べることで、ピンクの階調表現が可能となる。
その結果、画素データ毎に、3種類以上ある色の中から1の色を定義することで階調を実現する場合と比較して、少ない情報量で、諧調表現が可能となる。このため、ESL記憶部44及びサーバ記憶部71における記憶容量が抑えられるとともに、画像データの生成及び出力に係る通信量の増大が抑制されるとともに消費電力が抑制される。
なお、係るパターンによって階調表現を実現する場合、図7に示すように、表示項目(商品情報や適用税率に係る文字図形情報)については、階調表現によって実現される色よりも、濃い又は薄い色が選択されることで電子棚札40において表示される際の、視認性及び識別性を向上させることが可能となる。
(6−2)変形例2B
上記実施形態では、通常税率で課税される商品Pに係る画像データを生成する際には第1形態によって画像データを生成し、軽減税率で課税される商品Pに係る画像データを生成する際には第2形態によって画像データを生成しており、第1形態で生成される画像データと第2形態で生成される画像データとが商品情報として電子棚札40において表示される際における背景色が異なるように生成されていた。より詳細には、図12及び図13に示すように、第2形態で生成される画像データは、第1形態で生成される画像データとは背景部分(文字図形情報が記載されていない部分)の色が異なっていた。具体的に、電子棚札40において第2表示態様で表示される商品情報が、第1表示態様で表示される場合の背景色とは異なる背景色の、背景全体に占める割合は80パーセント以上となるように、第2形態の画像データは生成されていた。
この点、第2形態で生成される画像データは、必ずしも背景部分の80パーセント以上の背景色が、第1形態で生成される画像データと相違する必要はなく、部分的に相違していればよい。
例えば、図17に示すように、第2形態で生成される画像データが、マークM2のみ(特別情報欄B2内)の色が、第1形態の背景色とは異なる所定の色(例えば黄色等)で表示されるように生成されてもよい。係る場合にも、画像データは、商品情報として電子棚札40において表示される際に、商品Pに課税される税率が通常税率及び軽減税率のいずれであるかに応じて表示態様が異なって表示されるように生成される。その結果、画像データが商品情報として電子棚札40において表示される際に、視認者は、表示に係る商品Pに関して通常税率及び軽減税率のいずれが適用されるかを直ちに識別することが可能となる。すなわち、商品情報として電子棚札40に表示される際に視認者が適用税率対象品を識別するうえで視認性に優れる画像データを生成可能である。
なお、第2形態で生成される画像データにおける、第1形態の背景色とは異なる所定の色の背景全体に示す割合が所定値以上(例えば20パーセント以上)であれば、商品情報として電子棚札40において表示される際の適用税率対象品の識別性が向上される。
(6−3)変形例2C
上記実施形態では、第2形態で生成される画像データに関しては、軽減税率対象品であることを示すマークM2が表示されるように生成されていた。しかし、第2形態で生成される画像データにおいて、マークM2については適宜省略が可能である。すなわち、視認者が表示態様によって軽減税率対象品であることを直ちに識別可能である場合には、第2形態で生成される画像データを、必ずしもマークM2を含めて生成する必要はない。
(6−4)変形例2D
上記実施形態では、制御ユニット70は、電子棚札サーバ60内に含まれていた。しかし、これに限定されず、制御ユニット70は、電子棚札サーバ60とは別体に配置されてもよい。
また、制御ユニット70内の構成要素(サーバ記憶部71及び画像データ生成部72)は、必ずしも互いに同一に配置される必要はなく、通信可能にネットワークで接続されて分割的に配置されてもよい。
(6−5)変形例2E
上記実施形態において、第1形態における画像データ及び第2形態における画像データにおいて、文字図形情報及び背景色として選択される色は、視認者による視認性又は適用税率対象品の識別性を著しく低下させるものでない限り、特に限定されず、設計仕様や使用環境に応じて適宜選択が可能である。例えば、背景色として黒色や赤色を選択し、文字図形情報として白や黄色を選択してもよい。
また、1の画像データにおいて使用される色は2色には限定されず、電子棚札40として表示される際に3種類以上の色が含まれるように画像データを生成してもよい。
(6−6)変形例2F
上記実施形態では、軽減税率対象品に関し電子棚札40において表示を行う際の識別性を向上させるべく、第2形態における画像データは、第1形態における画像データと背景態様(背景色)が異なるように表示される一方で、文字図形情報に関しては軽減税率対象品であることの識別性を向上させるという観点においては加工が特に施されていなかった。
しかし、図9に示すように、第2形態の画像データに関しては、背景態様に加えて文字図形記号(図9では価格表記)を影つき文字で表わす等してハイライト表示されるように生成してもよい。例えば、ハイライト表示に係る影部分が、文字図形情報において用いられる色C2とは異なる色C3で表示されるように画像データを生成してもよい。
第2形態の画像データに関し、背景態様に加えて、文字図形情報がハイライト表示されるように生成することにより、第1形態の表示データとは表示態様が異なるように生成される。その結果、軽減税率対象品を識別するうえでの識別性をさらに向上させることが可能となる。
また、上記実施形態では、電子棚札40のESL表示部41には3色表示が可能な電子ペーパが用いられているが、文字図形情報のハイライト表示が係る態様で行われるように画像データを生成することで、電子ペーパにおいて表示される際に文字図形情報が立体的に視認されるようになり、表現力の向上が図れるという利点もある。
また、軽減税率対象品であることを識別する情報のみならず、特定の部分をハイライト表示することで、視認者に特定の情報を伝達することも可能となる。例えば、図18に示すように、コード部分F1をハイライト表示することで、店舗スタッフのみが把握可能な情報(例えば在庫発注を促す情報等)を表記することが可能となる。
すなわち、電子棚札40においては、消費者に表示される情報の他にも、スタッフ等に対して表示されるコード情報が含まれているのが一般的である。しかし、係るコード情報が複数存在する場合には、視認者は一見しただけでは情報の内容を直ちに把握することが困難である。係る点に鑑みて、優先度の高い特定のコードをハイライト表示するように画像データを生成することで、コード情報の視認性についても向上させることが可能となる。
(6−7)変形例2G
上記実施形態では、電子棚札40のESL表示部41には3色表示が可能な電子ペーパが用いられているが、画像データの生成に関し、データ量の増加を抑制するという観点における工夫は特に考慮されていなかった。すなわち、3色表示が可能な電子ペーパに係る画像データは、2色表示のみが可能な電子ペーパに係る画像データと比較して、データ量が大きくなるため、画像データの送受信に係る情報量も大きくなり、電池45の消費量が大きくなる。
そこで、例えば、電子棚札40及び制御ユニット70における処理に用いられるプログラムに、画像データと対応付けられた、画像データよりもデータ量が小さい制御コードを定義し、画像データを生成した後、画像データに代えて係る制御コードのみが送信されるように構成することで、通信量が低減され電子棚札40の省電力を図れるという効果を奏する。例えば、一般的な画像データを送信する場合の通信量は2000バイトであるところ、制御コードのみを送信することによって通信量は100バイト以下に抑制される。その結果、軽減税率に係る識別性の向上に加えて、電子棚札40の省電力も実現される。
(6−8)変形例2H
上記実施形態では、電子棚札40のESL表示部41には電子ペーパが用いられていた。しかし、ESL表示部41は電子ペーパに限定されるものではなく、例えば、液晶ディスプレイが用いられてもよい。
(6−9)変形例2I
上記実施形態では、制御ユニット70は、電子棚札システム200に適用されたが、生成された画像データを用いて媒体において情報を表示する他のいかなる装置にも適用可能である。
(6−10)変形例2J
上記実施形態では、電子棚札システム200は、店舗201及び202に適用されていた。しかし、電子棚札システム200が適用される環境は特に限定されない。例えば、電子棚札システム200は、物流センターや病院等において、スタッフや来客に対し情報を伝達するシステムとして適用されてもよい。
(6−11)変形例2K
上記実施形態では、第2形態で生成される表示データにおいては、軽減税率対象品であることを示すマークM2が表示されるように生成されていた。ここで、第2形態で生成される表示データにおいては、商品情報として電子棚札40に表示される際にマークM2に加えて又はマークM2に代えて、軽減税率に係る税率又は税額に関連する文字図形情報が表示されるように生成されてもよい。すなわち、商品情報として電子棚札40に表示される際に、軽減税率に係る具体的な税率又は税額を表す情報(例えば、「軽減税率8%」や「軽減消費税額8円」等のテキスト情報)や、軽減税率対象品に係るポイント付与制度におけるポイント還元率や付与されるポイント額を表す情報(例えば、「ポイント還元2%」や「20ポイント還元」等のテキスト情報)が表示されるように、第2形態で生成される表示データが生成されてもよい。
係る場合、視認者の識別性を向上させる観点から、軽減税率に係る税率又は税額に関連する文字図形情報については、他の文字図形情報とは異なる表示色又は諧調で表示されるようにデータを生成してもよい。また、軽減税率に係る税率又は税額に関連する文字図形情報は、他の文字図形情報及び背景部分の双方と異なる表示色又は諧調で表示されるようにデータを生成してもよい。
これにより、第2形態で生成される表示データは、第1形態で生成される表示データと電子棚札40における表示態様がより一層異なるように生成されることとなる。その結果、軽減税率対象品を識別するうえでの識別性がさらに向上する。また、軽減税率に係る具体的な税率、税額、及びその他の関連情報(ポイント付与等に係る情報)に関する識別性についても向上させることが可能である。
本発明は、表示データ生成装置に利用可能である。
11 :通信部
12 :計量部
13 :液晶モニタ
14 :操作パネル
15 :印字部
16 :ラベル発行口
20 :制御ユニット(表示データ生成装置)
21 :記憶部
22 :印字処理制御部
23 :印字データ生成部(表示データ生成部)
24 :印字動作制御部
40 :電子棚札(媒体)
41 :ESL表示部
42 :ESL通信部
43 :ESL制御部
44 :ESL記憶部
45 :電池
50 :トランシーバ
55 :ハンディターミナル
60 :電子棚札サーバ(物品情報出力装置)
61 :サーバ通信部
62 :サーバ表示部
63 :サーバ入力部
70 :制御ユニット(表示データ生成装置)
71 :サーバ記憶部
72 :画像データ生成部(表示データ生成部)
90 :店舗サーバ
91 :データベース
100 :ラベル発行装置(物品情報出力装置)
151 :切断手段
200 :電子棚札システム
201、202 :店舗
231 :印字内容決定部
232 :領域サイズ調整部
233 :レイアウト設定部
234 :ラベル長調整部
235 :印字色決定部
B1 :マーク印字欄
B2 :特別情報欄
L1、L2 :ラベル(媒体)
M1、M2 :マーク
NW1 :ネットワーク
P :商品(物品)
特開2015−33809号公報 特開2007−182280号公報

Claims (6)

  1. 物品の販売に際し前記物品の種類に応じた税率で課税する税制に対応して前記物品に関する物品情報を表示する媒体に前記物品情報を出力する物品情報出力装置、において出力される前記物品情報に係る表示データを生成する表示データ生成装置であって、
    前記物品の種類と前記表示データとの対応関係を定義した表示データ生成情報を記憶する記憶部と、
    前記表示データ生成情報に基づき前記表示データを生成する表示データ生成部と、
    を備え、
    前記表示データ生成部は、通常税率で課税される前記物品に係る前記表示データを生成する際には第1表示形態によって前記表示データを生成し、軽減税率で課税される前記物品に係る前記表示データを生成する際には第2表示形態によって前記表示データを生成し、
    前記第1表示形態で生成される前記表示データと、前記第2表示形態で生成される前記表示データと、は前記物品情報として前記媒体において表示される際における表示態様が異なる、
    表示データ生成装置。
  2. 前記第1表示形態で生成される前記表示データと、前記第2表示形態で生成される前記表示データと、は前記物品情報として前記媒体において表示される際における背景態様が異なる、
    請求項1に記載の表示データ生成装置。
  3. 前記第2表示形態で生成される前記表示データは、前記物品情報として前記媒体において表示される際に、前記第1表示形態で生成される前記表示データが前記物品情報として前記媒体において表示される際における第1背景色とは異なる第2背景色を含む、
    請求項1又は2に記載の表示データ生成装置。
  4. 前記第2表示形態で生成される前記表示データは、前記物品情報として前記媒体において表示される際に、前記第1表示形態で生成される前記表示データが前記物品情報として前記媒体において表示される際における背景とは異なる諧調の背景で表示される、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の表示データ生成装置。
  5. 前記表示データは、第1画素データと第2画素データとを含み、前記物品情報として前記媒体において表示される際に第1画素データに係るドット及び前記第2画素データに係るドットが所定のパターンで配置されるように生成されることで前記諧調を実現する、
    請求項4に記載の表示データ生成装置。
  6. 前記第2表示形態で生成される前記表示データは、前記物品情報として前記媒体において表示される際に、前記物品情報として前記軽減税率に係る税率又は税額に関連する情報がともに表示される他の前記物品情報とは異なる表示態様で表示されるように生成される、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の表示データ生成装置。
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