JP2017058539A - 顕微鏡対物レンズ及び顕微鏡装置 - Google Patents

顕微鏡対物レンズ及び顕微鏡装置 Download PDF

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Abstract

【課題】収差が抑えられ、高い開口数と長い作動距離を確保し、長い焦点距離に適した顕微鏡対物レンズを提供する。
【解決手段】顕微鏡対物レンズOLは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、を有し、第1レンズ群G1は、最も物体側に、物体側のレンズ面の曲率半径が像面側のレンズ面よりも大きい第1レンズL11と物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL12とを接合した接合レンズCL11を有し、第3レンズ群G3は、物体側から順に、像面側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第1接合レンズCL31と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第2接合レンズCL32と、を有し、所定の条件を満足する。
【選択図】図1

Description

本発明は、顕微鏡対物レンズまたは顕微鏡対物レンズを具備した顕微鏡装置に関する。
顕微鏡対物レンズにおいて、高い開口数(NA)を確保しようとすると、通常、レンズの全長が長くなってしまう。特に、焦点距離が長くなればなるほど、その全長が長くなる。一方、顕微鏡本体は、レボルバーとステージのクリアランスには上限があり、全長がそのクリアランスよりも長い場合は、顕微鏡本体に装着できなくなってしまう。また、厚さのあるディッシュの中の媒質中に漂う観察対象を観察できるようにするために、長い作動距離を持つ顕微鏡対物レンズが求められている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−075982号公報
そこで、作動距離を確保しつつ、全長を短くし、良好な像を形成することができる顕微鏡対物レンズが求められており、長い作動距離が必要な観察対象を観察できる顕微鏡装置が求められている。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、収差が抑えられ、高い開口数(NA)と長い作動距離を確保し、長い焦点距離に適した顕微鏡対物レンズ及び顕微鏡装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る顕微鏡対物レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、第3レンズ群と、を有し、第1レンズ群は、最も物体側に、物体側のレンズ面の曲率半径が像面側のレンズ面よりも大きい第1レンズと物体側に凹面を向けたメニスカスレンズとを接合した接合レンズを有し、第3レンズ群は、物体側から順に、像面側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第1接合レンズと、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第2接合レンズと、を有し、次式の条件を満足することを特徴とする。
0.60 ≦ |(n21−n0)/r1|/(1/f) ≦ 0.85
0.66 ≦ n21−n0 ≦ 0.85
但し、
n21:第2接合レンズの最も物体側にあるレンズの屈折率
n0:第2接合レンズの最も物体側にあるレンズの物体側に接する媒質の屈折率
r1:第2接合レンズの最も物体側にあるレンズの物体側のレンズ面の曲率半径
f:全系の焦点距離
本発明に係る顕微鏡対物レンズを以上のように構成すると、収差が抑えられ、高い開口数(NA)と長い作動距離を確保し、長い焦点距離に適したものを提供することができる。
第1実施例に係る顕微鏡対物レンズのレンズ構成図である。 第1実施例に係る顕微鏡対物レンズの諸収差図である。 第2実施例に係る顕微鏡対物レンズのレンズ構成図である。 第2実施例に係る顕微鏡対物レンズの諸収差図である。 第3実施例に係る顕微鏡対物レンズのレンズ構成図である。 第3実施例に係る顕微鏡対物レンズの諸収差図である。 第4実施例に係る顕微鏡対物レンズのレンズ構成図である。 第4実施例に係る顕微鏡対物レンズの諸収差図である。 第5実施例に係る顕微鏡対物レンズのレンズ構成図である。 第5実施例に係る顕微鏡対物レンズの諸収差図である。 第6実施例に係る顕微鏡対物レンズのレンズ構成図である。 第6実施例に係る顕微鏡対物レンズの諸収差図である。 第7実施例に係る顕微鏡対物レンズのレンズ構成図である。 第7実施例に係る顕微鏡対物レンズの諸収差図である。 第8実施例に係る顕微鏡対物レンズのレンズ構成図である。 第8実施例に係る顕微鏡対物レンズの諸収差図である。 上記顕微鏡対物レンズとともに用いられる結像レンズのレンズ構成図である。 上記顕微鏡対物レンズが具備された顕微鏡装置の概略構成図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態に係る顕微鏡対物レンズの構成について説明する。この顕微鏡対物レンズOLは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3とを有して構成されている。
このような顕微鏡対物レンズOLにおいて、第1レンズ群G1は、物体からの発散光束を平行光束へと近づけるためのレンズ群であり、発散光束が出射するレンズ群である。この第1レンズ群G1は、最も物体側に、物体側のレンズ面の曲率半径が像面側のレンズ面よりも大きい第1レンズL11と物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL12とを接合した接合レンズCL11を有している。例えば、図1では、このような第1レンズL11として、平凸レンズが用いられている。
また、第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1から出射した発散光束を集束光束にするためのレンズ群である。この第2レンズ群G2は、2つ以上の接合レンズを有していることが望ましい。
また、第3レンズ群G3は、第2レンズ群G2から出射した集束光束を略平行光束にして後述する結像レンズILに導くためのレンズ群である。この第3レンズ群G3は、物体側から順に、像面側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第1接合レンズCL31と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第2接合レンズCL32と、から構成されている。
また、本実施形態に係る顕微鏡対物レンズOLは、以下に示す条件式(1)及び条件式(2)を満足することが望ましい。
0.60 ≦ |(n21−n0)/r1|/(1/f) ≦ 0.85 (1)
0.66 ≦ n21−n0 ≦ 0.85 (2)
但し、
n21:第3レンズ群G3の第2接合レンズCL32の最も物体側にあるレンズの屈折率
n0:第3レンズ群G3の第2接合レンズCL32の最も物体側にあるレンズの物体側に接する媒質の屈折率
r1:第3レンズ群G3の第2接合レンズCL32の最も物体側にあるレンズの物体側のレンズ面の曲率半径
f:全系の焦点距離
この顕微鏡対物レンズOLは、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2で観察対象である物体からの光束を短い距離で収束させることで、全長を短くしている。すなわち、短い距離で、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2を強い屈折力とすることにより、光線を曲げているため、球面収差量が大きくなっている。その球面収差を第3レンズ群G3で相殺するために、この第3レンズ群G3を構成する第2接合レンズCL32の入射面側にも強い屈折力が必要となる。そこで、本実施形態に係る顕微鏡対物レンズOLは、条件式(1)に示すように、第2接合レンズCL32の最も物体側にあるレンズの物体側のレンズ面(例えば、図1におけるレンズL33の第21面)に、この顕微鏡対物レンズOLの全体の屈折力に対して65%以上の屈折力を持たせて、球面収差を相殺させ、全体の球面収差量を小さくすることができた。
一方、この顕微鏡対物レンズOLの開口数(NA)が大きいと、第3レンズ群G3の第2接合レンズCL32に入射する光線の光線高が高いため、入射面の曲率半径を小さくするとコマ収差が発生しやすくなる。そのため、屈折力を得ながら、曲率半径を大きくするため、第2接合レンズCL32の入射側の境界面(上述したレンズL33の第21面)の屈折率差を大きくして、大きな屈折力を得ている。
この条件式(1)の下限値を下回ると、第2接合レンズCL32の最も物体側にあるレンズの物体側のレンズ面の負の屈折力が不足してしまい、球面収差の相殺量やペッツバール和の低減が困難になる。なお、この条件式(1)による効果を確実にするために、この条件式(1)の下限値を0.61にすることが望ましい。また、この条件式(1)による効果をさらに確実にするために、この条件式(1)の下限値を0.62にすることが望ましい。また、この条件式(1)による効果をさらに確実にするために、この条件式(1)の下限値を0.63にすることが望ましい。また、この条件式(1)による効果をさらに確実にするために、この条件式(1)の下限値を0.64にすることが望ましい。また、この条件式(1)による効果をさらに確実にするために、この条件式(1)の下限値を0.65にすることが望ましい。また、この条件式(1)による効果をさらに確実にするために、この条件式(1)の下限値を0.66にすることが望ましい。また、この条件式(1)による効果をさらに確実にするために、この条件式(1)の下限値を0.67にすることが望ましい。また、この条件式(1)による効果をさらに確実にするために、この条件式(1)の下限値を0.68にすることが望ましい。また、この条件式(1)による効果をさらに確実にするために、この条件式(1)の下限値を0.69にすることが望ましい。一方、条件式(1)の上限値を上回ると、第2接合レンズCL32の最も物体側にあるレンズの物体側のレンズ面で発生する球面収差量が大きくなってしまい結果的に球面収差量が大きくなってしまう。また、サグ量も増大するが故、全長が大きくなってしまう。なお、この条件式(1)による効果を確実にするために、この条件式(1)の上限値を0.84にすることが望ましい。また、この条件式(1)による効果をさらに確実にするために、この条件式(1)の上限値を0.83にすることが望ましい。また、この条件式(1)による効果をさらに確実にするために、この条件式(1)の上限値を0.82にすることが望ましい。
また、条件式(2)の下限値を下回ると、負の屈折力を稼ぐために、第2接合レンズCL32の最も物体側にあるレンズの物体側のレンズ面の曲率半径が小さくなってしまうため、コマ収差が増大してしまう。なお、この条件式(2)による効果を確実にするために、この条件式(2)の下限値を0.67にすることが望ましい。一方、条件式(2)の上限値を上回ると、第2接合レンズCL32の最も像面側に正レンズに用いる硝材との組み合わせが制限されることにより、第2接合レンズCL32による倍率色収差の相殺量が足りなくなり、結果的に倍率色収差の増大につながる。
また、第3レンズ群G3は、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2(以下、「前群」と呼ぶ)で発生する色収差を相殺する機能も有する。第3レンズ群G3では広い波長域で色消し効果を狙うため2次色消しの機能をもつ必要がある。そのため、第1接合レンズCL31の物体側の正レンズ(例えば、図1におけるレンズL31)は低屈折率/低分散の硝材を選択する一方、2次の色収差に見合った硝材を第1接合レンズCL31の像面側の負レンズ(例えば、図1におけるレンズL32)に採用する必要がある。しかしながら、2次の色収差に見合った硝材の中に、1.66を超えるような高い屈折率を有し、かつ適切な部分分散を持つ実用的な硝材は無いので、第1接合レンズCL31の像面側の負レンズの屈折率は結果的に大きな屈折率を与えることができない。そのため、第1接合レンズCL31の像面側の負レンズで像面湾曲を解消するべく大きな屈折力を持たせるのは、非常に困難である。
一方、第2接合レンズCL32では、倍率の色収差を解消するために、像面側の正レンズ(例えば、図1におけるレンズL34)については、低屈折率/低分散の硝材を用い、物体側の負レンズ(例えば、図1におけるレンズL33)については高屈折率/高分散の硝材を用いる。このとき、2次の色収差を相殺する機能については、第1接合レンズCL31で十分に相殺できる量を確保できているので、第2接合レンズCL32の物体側の負レンズについては、硝材を選択できる範囲が第1接合レンズCL31の像面側の負レンズに比べて広い。それゆえ、ここで高屈折率材料を選択し、サグ量が小さく屈折力の高い負レンズを採用することができるので、第2接合レンズCL32の物体側の負レンズの屈折力を(第1接合レンズCL31の像面側の負レンズの屈折力に比べ)大きくしながら、レンズ厚の増大を防ぐことで、全長を短いまま収差のバランス(前群の収差と第3レンズ群G3の収差との相殺)を取ることができる。
また、本実施形態に係る顕微鏡対物レンズOLは、以下に示す条件式(3)を満足することが望ましい。
0.9 ≦ f12/f < 1.1 (3)
但し、
f12:第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2の合成焦点距離
f:全系の焦点距離
条件式(3)は、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2(前群)の合成焦点距離と全系の焦点距離との比を規定するものである。この条件式(3)を満足することにより、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2でほぼ必要な屈折力を稼ぎ、第3レンズ群G3は収差補正用レンズ群となるようにして、主な機能を役割分担させることで、全体として、収差量の小さい光学系を構成することができる。この条件式(3)の下限値を下回ると、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2の累積の球面収差量が大きくなるので、第3レンズ群G3で非常に大きな負の屈折力を有する光学面が必要となり、コマ収差の増大を抑えることが難しくなる。なお、この条件式(3)による効果を確実にするために、この条件式(3)の下限値を0.91にすることが望ましい。また、この条件式(3)による効果をさらに確実にするために、この条件式(3)の下限値を0.92にすることが望ましい。また、この条件式(3)による効果をさらに確実にするために、この条件式(3)の下限値を0.93にすることが望ましい。また、この条件式(3)による効果をさらに確実にするために、この条件式(3)の下限値を0.94にすることが望ましい。また、この条件式(3)による効果をさらに確実にするために、この条件式(3)の下限値を0.95にすることが望ましい。一方、条件式(3)の上限値を上回ると、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2で足りない屈折力を第3レンズ群G3で補う必要があるため、第3レンズ群G3で発生する球面収差量が大きくなり、結果的に全体の球面収差量が大きくなってしまう。なお、この条件式(3)による効果を確実にするために、この条件式(3)の上限値を1.09にすることが望ましい。
また、本実施形態に係る顕微鏡対物レンズOLは、以下に示す条件式(4)を満足することが望ましい。
0.80 ≦ |r2/d2| ≦ 0.95 (4)
但し、
r2:第1レンズ群G1の最も物体側に設けられた接合レンズCL11の最も像面側のレンズ面の曲率半径
d2:物体面から第1レンズ群G1の最も物体側に設けられた接合レンズCL11の最も像面側のレンズ面までの光軸上の距離
条件式(4)は、第1レンズ群G1の最も物体側に設けられた接合レンズCL11の最も像面側のレンズ面(例えば、図1における第3面)の曲率半径と物体面から第1レンズ群G1の最も物体側に設けられた接合レンズCL11の最も像面側のレンズ面までの光軸上の距離との比を規定するものであり、第1レンズ群G1においても、強い正の屈折力を有することを示している。第1レンズ群G1の接合レンズCL11で強い正の屈折力を与えることで、観察対象の物体からの光線を屈折させるために必要な屈折力を与えることができる。一方、それに反して、球面収差量は増える傾向にあるが、その分は、上述したように、第3レンズ群G3で補正している。また、第1レンズ群G1の接合レンズCL11の最も像面側のレンズ面を通過する光線高は比較的低い位置なので、このレンズ面で生じるコマ収差量は他の屈折面よりも小さいので、全体のコマ収差量の増大を抑えることができる。
この条件式(4)の下限値を下回ると、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2により必要な焦点距離を得るために必要なレンズ枚数が多くなり、延いては対物レンズの全長が長くなってしまう。なお、この条件式(4)による効果を確実にするために、この条件式(4)の下限値を0.81にすることが望ましい。また、この条件式(4)による効果をさらに確実にするために、この条件式(4)の下限値を0.82にすることが望ましい。また、この条件式(4)による効果をさらに確実にするために、この条件式(4)の下限値を0.83にすることが望ましい。また、この条件式(4)による効果をさらに確実にするために、この条件式(4)の下限値を0.84にすることが望ましい。また、この条件式(4)による効果をさらに確実にするために、この条件式(4)の下限値を0.85にすることが望ましい。また、この条件式(4)による効果をさらに確実にするために、この条件式(4)の下限値を0.86にすることが望ましい。一方、条件式(4)の上限値を上回ると、第1レンズ群G1で生じる球面収差量が大きくなり、他のレンズ群でその収差量を相殺しても十分に小さい収差量にすることが困難となる。なお、この条件式(4)による効果を確実にするために、この条件式(4)の上限値を0.94にすることが望ましい。また、この条件式(4)による効果をさらに確実にするために、この条件式(4)の上限値を0.93にすることが望ましい。また、この条件式(4)による効果をさらに確実にするために、この条件式(4)の上限値を0.92にすることが望ましい。
また、本実施形態に係る顕微鏡対物レンズOLは、以下に示す条件式(5)を満足することが望ましい。
1.20 ≦ D3/f ≦ 1.65 (5)
但し、
D3:第3レンズ群G3の第1接合レンズCL31及び第2接合レンズCL32のレンズ厚の総和
f:全系の焦点距離
条件式(5)は、第3レンズ群G3の第1接合レンズCL31及び第2接合レンズCL32のレンズ厚の総和と、全系の焦点距離との比を規定するものである。通常、コマ収差の補正のために第3レンズ群G3における凹面(第1接合レンズCL31の最も像面側の面及び第2接合レンズCL32の最も物体側の面)での光線高を低くし、凹面の曲率半径を小さくするため、第3レンズ群G3のレンズ総厚D3は長くする傾向にある。しかし、このレンズ総厚D3が長くなると全長が伸びてしまい、同焦点距離を確保することができなくなるため好ましくない。この条件式(5)の上限値を上回ると、第3レンズ群G3の凹面での光線高が低くなり、条件式(1)からこの凹面の屈折力が決まっているため、球面収差の補正不足やペッツバール和の軽減不足となる。一方、条件式(5)の下限値を下回ると、凹面での光線高が高くなり、球面収差やコマ収差が増大してしまう原因となる。なお、この条件式(5)による効果を確実にするために、この条件式(5)の下限値を1.21にすることが望ましい。また、この条件式(5)による効果をさらに確実にするために、この条件式(5)の下限値を1.22にすることが望ましい。また、この条件式(5)による効果をさらに確実にするために、この条件式(5)の下限値を1.23にすることが望ましい。
また、本実施形態に係る顕微鏡対物レンズOLは、以下に示す条件式(6)を満足することが望ましい。
0.14 ≦ NA×f/TL ≦ 0.16 (6)
但し、
NA:開口数
TL:全長
f:全系の焦点距離
条件式(6)は、この顕微鏡対物レンズOLの開口数及び焦点距離と全長との関係を規定するものである。この条件式(6)の下限値を下回ると、明るさが不足し十分な解像が得られない。一方、条件式(6)の上限値を上回ると、この顕微鏡対物レンズOLの光学系で撮像できる明るさを越えてしまい、光学系内でけられてしまう。
また、本実施形態に係る顕微鏡対物レンズOLは、以下に示す条件式(7)を満足することが望ましい。
0.010 ≦ NA×d0/TL ≦ 0.024 (7)
但し、
NA:開口数
d0:物体から第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離
TL:全長
条件式(7)は、この顕微鏡光学系OLの開口数及び物体から第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離と全長との関係を規定するものである。この条件式(7)の下限値を下回ると、作動距離が短くなり作業性の悪化や十分な深部観察ができなくなってしまう。また、条件式(7)の上限値を上回ると、光束の拡がりが大きくなり球面収差を十分に補正することができない。
また、本実施形態に係る顕微鏡対物レンズOLは、以下に示す条件式(8)及び条件式(9)を満足することが望ましい。
1.75≦|(Φ0+Φ1−d×Φ0×Φ1)/(1/f)|≦2.30 (8)
1.69 ≦ (n12+n21)/2 ≦ 1.80 (9)
但し、
Φ0=(n0−n12)/r0
Φ1=(n21−n0)/r1
n0:第1接合レンズCL31と第2接合レンズCL32との間の媒質の屈折率
n12:第1接合レンズCL31の像面側にあるレンズの媒質の屈折率
n21:第2接合レンズCL32の物体側にあるレンズの媒質の屈折率
r0:第1接合レンズCL31の像面側にあるレンズの像面側のレンズ面の曲率半径
r1:第2接合レンズCL32の物体側にあるレンズの物体側のレンズ面の曲率半径
d:第1接合レンズCL31と第2接合レンズCL32との間の空気間隔
f:全系の焦点距離
上述した条件式(1)では、第3レンズ群G3を構成する第1接合レンズCL31及び第2接合レンズCL32のうち、像面側に配置された第2接合レンズCL32の最も物体側の凹面の屈折力を規定しているが、この第1接合レンズCL31及び第2接合レンズCL32全体の負の屈折力としても比較的強い構成となっており、それに伴い、この第1接合レンズCL31及び第2接合レンズCL32を構成する負レンズの媒質の屈折率は高い値を持っている。これは、上述した条件式(1)と同様に、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2で発生した収差を補正するためのものであり、特に、像面側の第2接合レンズCL32の屈折力がつよくなったことに起因するが、物体側の第1接合レンズCL31も同様に屈折力を維持するために屈折率を高くする必要がある。
条件式(8)は、第3レンズ群G3における、第1接合レンズCL31の最も像面側の凹面(例えば、図1における第20面)及び第2接合レンズCL32の最も物体側の凹面(例えば、図1における第21面)の合成での屈折力と、全系の屈折力との比を表す。この顕微鏡対物レンズOLが低倍で開口数(NA)が大きいと、第1接合レンズCL31及び第2接合レンズCL32に入射する光線もその光線高が高くなってしまう。それゆえ、入射面の曲率半径を小さくするとコマ収差が発生しやすくなる。そのため、屈折力を得ながら、曲率半径を大きくするため、条件式(2)のように第2接合レンズCL32の入射側の境界面の屈折率差を大きくする一方、第1接合レンズCL31の入射側の境界面の屈折率差についても、2次の色収差を補正できるような硝材の組み合わせの中で、極力大きくするようにして、第3レンズ群G3全体において大きな負の屈折力を得ている。この条件式(8)の下限値を下回ると、負の屈折力が不足してしまい、球面収差の相殺量やペッツバール和の低減が困難になる。なお、この条件式(8)による効果を確実にするために、この条件式(8)の下限値を1.76にすることが望ましい。また、この条件式(8)による効果をさらに確実にするために、この条件式(8)の下限値を1.77にすることが望ましい。一方、条件式(8)の上限値を上回ると、この面で発生する球面収差量が大きくなってしまい結果的に球面収差量が大きくなってしまう。また、サグ量も増大するため、全長が大きくなってしまう。なお、この条件式(8)による効果を確実にするために、この条件式(8)の上限値を2.29にすることが望ましい。また、この条件式(8)による効果をさらに確実にするために、この条件式(8)の上限値を2.28にすることが望ましい。また、この条件式(8)による効果をさらに確実にするために、この条件式(8)の上限値を2.27にすることが望ましい。また、この条件式(8)による効果をさらに確実にするために、この条件式(8)の上限値を2.26にすることが望ましい。
条件式(9)は、第1接合レンズCL31の最も像面側の凹面及び第2接合レンズCL32の最も物体側の凹面を有する媒質(第1接合レンズCL31の側のレンズの媒質、及び、第2接合レンズCL32の物体側のレンズの媒質)の屈折率の平均値を規定している。第1接合レンズCL31の最も像面側の凹面と第2接合レンズCL32の最も物体側の凹面は同様の役割を担っているため、平均値で考える必要がある。この条件式(9)の下限値を下回ると、負の屈折力を稼ぐために、第1接合レンズCL31の最も像面側の凹面もしくは第2接合レンズCL32の最も物体側の凹面の曲率半径が小さくなってしまうため、コマ収差が増大してしまう。なお、条件式(9)の上限値を上回ると、第1接合レンズCL31もしくは第2接合レンズCL32による色収差の相殺量が足りなくなり、結果的に色収差の増大につながる。
なお、以上で説明した条件及び構成は、それぞれが上述した効果を発揮するものであり、全ての条件及び構成を満たすものに限定されることはなく、いずれかの条件又は構成、或いは、いずれかの条件又は構成の組み合わせを満たすものでも、上述した効果を得ることが可能である。
また、本実施形態に係る顕微鏡対物レンズは、後述するように、カバーガラスの下(正立顕微鏡の場合)または上(倒立顕微鏡の場合)に観察対象を載置し、先端部を浸液に浸した状態でこの観察対象を観察する顕微鏡に用いられる液浸系の対物レンズであって、カバーガラスの厚さ(例えば、0.17mm)と屈折率が予め決められた値であるとして設計されている。そのため、カバーガラスの厚みに誤差があるときに、このカバーガラスによって発生する収差(特に球面収差)を補正するために、顕微鏡対物レンズOLを構成する一部のレンズ(又はレンズ群)を光軸に沿って移動させることで、この収差を補正する補正環が設けられている。
また、本実施形態では、3群構成の顕微鏡対物レンズOLを示したが、以上の構成条件等は、4群、5群等の他の群構成にも適用可能である。また、最も物体側にレンズまたはレンズ群を追加した構成や、最も像面側にレンズまたはレンズ群を追加した構成でも構わない。
また、本実施の形態に係る顕微鏡対物レンズOLを以下に示すような顕微鏡装置に用いることが好ましい。その顕微鏡装置を図18に示す。本顕微鏡装置100で観察する観察対象を具備する標本180をステージ170に載置する。このステージ170はZ駆動機構171を有し、顕微鏡対物レンズOLの光軸方向に沿って、標本を顕微鏡対物レンズOLに対して相対的に移動することができる。これらステージ170やZ駆動機構171は、本体部120により支持されている。なお、顕微鏡対物レンズOLはターレット162に装備される。また、ステージ170に対して、顕微鏡対物レンズOLとは反対側に透過照明用照明ユニット220が配置され、この透過照明用照明ユニット220はコラム221に支持されている。コラム221は本体部120により支持される。また、本顕微鏡装置100は、本体部120の中に落射照明用ハーフミラーユニット270と図示されていない偏向ミラー及びリレー光学系を有している。なお、図中の1点鎖線は、本体部120内を伝搬する落射照明光の光線の経路及び観察対象からの散乱光の経路を示している。
ところで、顕微鏡対物レンズOLで集光された観察対象からの散乱光は、落射照明用ハーフミラーユニット270を透過し、図示されていない偏向ミラー及びリレー光学系を介して接眼レンズを備えた接眼鏡筒110に導かれる。この接眼鏡筒110から観察者が観察対象の顕微鏡像を観察することができる。
また、落射照明用照明ユニット210も本体部120に固定され、落射照明用照明ユニット210からの照明光は落射照明用ハーフミラーユニット270に導かれ、顕微鏡対物レンズOLに向けて反射する。
このような顕微鏡装置100では、ステージ170の上方に透過照明用照明ユニット220があり、下方には顕微鏡対物レンズOLが配置されている。そのため、ステージ170の許容ストローク量はこれら透過照明用照明ユニット220と顕微鏡対物レンズOLとが干渉しない程度のストローク量しか得られない。このような顕微鏡装置100に対して、上述の本実施の形態に係る顕微鏡対物レンズOLが好適である。
このように本実施の形態では、標本を載置するステージに対して、一方の側に照明光学系が設けられ、他方の側に顕微鏡対物レンズが設けられた顕微鏡装置において、本実施の形態の顕微鏡対物レンズOLを備えることが好ましい。
また、接眼鏡筒110の代わりに、顕微鏡対物レンズOLで集光された光束から観察対象の像を形成する結像光学系及びカメラを装着し、顕微鏡像をカメラで撮影できるようにしてもよい。
以下に、本実施の形態に係る顕微鏡対物レンズOLの8つの実施例を示す。各実施例における顕微鏡対物レンズOL1〜OL8は、無限遠補正型のものであり、図17に示す構成であって、表1に示す諸元を有する結像レンズILとともに使用される。なお、この表1において、第1欄mは物体側からの各光学面の番号を、第2欄rは各光学面の曲率半径を、第3欄dは各光学面から次の光学面までの光軸上の距離(面間隔)を、第4欄νdはd線(波長λ=587.562nm)に対するアッベ数を、第5欄ndはd線に対する屈折率をそれぞれ示している。ここで、空気の屈折率1.00000は省略している。この諸元表の説明は、以降の実施例においても同様である。
(表1)
m r d νd nd
1 128.670 5.0 82.56 1.49782
2 -65.000 3.0 57.03 1.62280
3 -154.409 0.5
4 84.000 3.0 44.27 1.61340
5 48.000 3.0 57.03 1.62280
6 70.000
なお、この結像レンズILは、物体側から順に、両凸レンズL41と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL42とを接合した接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL43と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL44とを接合した接合レンズで構成されている。
[第1実施例]
上述の説明で用いた図1は、第1実施例に係る顕微鏡対物レンズOL1を示している。この顕微鏡対物レンズOL1は、カバーガラスCの下(正立顕微鏡の場合)または上(倒立顕微鏡の場合)に観察対象(物体)を載置し、先端部を浸液に浸した状態でこの観察対象を観察する顕微鏡に用いられる液浸系の対物レンズであって、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とを有して構成されている。第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に平面を向けた平凸レンズL11と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL12とを接合した接合レンズCL11、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL13、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL14と両凸レンズL15とを接合した接合レンズで構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸レンズL21、両凸レンズL22と両凹レンズL23と両凸レンズL24とを接合した接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL25と両凸レンズL26とを接合した接合レンズで構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL32とが接合され、全体として負の屈折力を有し、像面側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第1接合レンズCL31、及び、両凹レンズL33と両凸レンズL34とが接合され、全体として物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第2接合レンズCL32で構成されている。
この第1実施例に係る顕微鏡対物レンズOL1の諸元を表2に示す。なお、この表2において、全体諸元に示すfは顕微鏡対物レンズOL1の全系の焦点距離を、NAは開口数を、βは倍率を、d0はカバーガラスCの厚さを除く、物体(観察対象)から最も物体側にある最初のレンズ(レンズL11)の最も物体側のレンズ面(第1面)の頂点までの光軸上の距離を、TLは全長を、f12は第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2の合成焦点距離をそれぞれ示している。なお、カバーガラスCまたはスライドガラスCは、厚さ0.17mm、d線に対する屈折率1.52439、アッベ数54.29であり、浸液は、d線に対する屈折率1.33255、アッベ数55.89である。また、レンズデータの符号は上述した結像レンズILと同じである。なお、曲率半径0.000は平面を示している。また、レンズ群焦点距離は、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3の各々の始面と焦点距離を示している。また、条件式対応値は、上述した条件式(1)〜(9)の値を示している。
ここで、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径r、面間隔d、その他長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、これらの符号の説明及び諸元表の説明は以降の実施例においても同様である。
(表2)第1実施例
[全体諸元]
f=10
NA=0.95
β=20x
d0=1.06
TL=63.98
f12=9.82

[レンズデータ]
m r d νd nd
1 0.000 1.0 67.85 1.45850
2 -1.901 6.8 40.76 1.88300
3 -7.750 0.2
4 -71.995 3.0 65.44 1.60300
5 -17.100 0.2
6 87.799 1.2 49.26 1.74320
7 26.174 4.9 95.25 1.43385
8 -23.927 0.2
9 48.219 4.4 82.57 1.49782
10 -37.807 0.3
11 49.228 3.2 82.57 1.49782
12 -43.153 1.2 53.21 1.69350
13 21.400 6.2 95.02 1.43425
14 -24.558 0.2
15 40.229 1.2 42.72 1.83481
16 12.549 6.5 95.02 1.43425
17 -39.060 1.8
18 10.751 4.9 82.57 1.49782
19 45.256 1.2 46.62 1.81600
20 9.791 6.9
21 -10.409 2.3 54.61 1.72916
22 92.148 5.0 39.59 1.80440
23 -14.530

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 16.958
第2レンズ群 9 31.613
第3レンズ群 18 -98.009

[条件式対応値]
(1)|(n21−n0)/r1|/(1/f)=0.701
(2)n21−n0=0.729
(3)f12/f=0.98
(4)|r2/d2|=0.875
(5)D3/f=1.340
(6)NA×f/TL=0.148
(7)NA×d0/TL=0.0157
(8)|(Φ1+Φ2−d×Φ1×Φ2)/(1/f)|=1.937
(9)(n12+n21)/2=1.773
このように、この第1実施例では上記条件式(1)〜(9)は全て満たされていることが分かる。
図2に、この第1実施例におけるd線、C線(λ=656.273nm)、F線(λ=486.133nm)及びg線(λ=435.835nm)の光線に対する球面収差、非点収差、倍率色収差、メリジオナルコマ収差、サジタルコマ収差、及び、像面湾曲の各収差図を示す。これらの収差図のうち、球面収差図は開口数NAに対する収差量を示し、非点収差図及び倍率色収差図、及び、像面湾曲図は像高Yに対する収差量を示し、メリジオナル及びサジタルコマ収差図は像高Yが11.0mmのとき、9.0mmのとき、6.0mmのとき、及び、0.0mmのときの収差量を示している。また、球面収差図、倍率色収差図、並びに、メリジオナル及びサジタルコマ収差図において、実線はd線を示し、破線はC線を示し、一点鎖線はF線を示し、二点鎖線はg線を示している。さらに、非点収差図において、実線は各波長に対するサジタル像面を示し、破線は各波長に対するメリジオナル像面を示している。これらの諸収差図の説明は以降の実施例においても同じである。この図2に示す各収差図から明らかなように、第1実施例では諸収差が良好に補正され優れた結像性能が確保されていることが分かる。
[第2実施例]
図3は、第2実施例に係る顕微鏡対物レンズOL2を示している。この顕微鏡対物レンズOL2は、カバーガラスCの下(正立顕微鏡の場合)または上(倒立顕微鏡の場合)に観察対象(物体)を載置し、先端部を浸液に浸した状態でこの観察対象を観察する顕微鏡に用いられる液浸系の対物レンズであって、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とを有して構成されている。第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に平面を向けた平凸レンズL11と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL12とを接合した接合レンズCL11、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL13、及び、両凸レンズL14と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL15とを接合した接合レンズで構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸レンズL21、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL22と両凸レンズL23とを接合した接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL24と両凸レンズL25とを接合した接合レンズで構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL32とが接合され、全体として負の屈折力を有し、像面側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第1接合レンズCL31、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL33と物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL34とが接合され、全体として物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第2接合レンズCL32で構成されている。
この第2実施例に係る顕微鏡対物レンズOL2の諸元を表3に示す。
(表3)第3実施例
[全体諸元]
f=10
NA=0.90
β=20x
d0=0.85
TL=63.67
f12=9.87

[レンズデータ]
m r d νd nd
1 0.000 0.9 67.85 1.45850
2 -1.801 7.3 46.62 1.81600
3 -8.054 0.2
4 -238.499 4.7 65.44 1.60300
5 -13.105 0.3
6 50.000 6.3 95.25 1.43385
7 -13.188 1.2 46.62 1.81600
8 -30.209 0.3
9 84.756 3.4 82.52 1.49782
10 -76.809 0.3
11 49.699 1.2 44.27 1.61340
12 18.516 6.5 95.25 1.43385
13 -24.272 0.3
14 73.134 1.1 46.62 1.81600
15 12.522 6.3 95.25 1.43385
16 -36.233 1.5
17 11.437 5.4 82.52 1.49782
18 74.720 1.7 55.52 1.69680
19 9.772 6.5
20 -9.601 2.2 53.21 1.69350
21 -150.000 5.2 39.61 1.80440
22 -14.108

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 12.960
第2レンズ群 9 41.299
第3レンズ群 17 -137.172

[条件式対応値]
(1)|(n21−n0)/r1|/(1/f)=0.722
(2)n21−n0=0.694
(3)f12/f=0.99
(4)|r2/d2|=0.890
(5)D3/f=1.450
(6)NA×f/TL=0.141
(7)NA×d0/TL=0.0120
(8)|(Φ1+Φ2−d×Φ1×Φ2)/(1/f)|=1.770
(9)(n12+n21)/2=1.695
このように、この第2実施例では上記条件式(1)〜(9)は全て満たされていることが分かる。
図4に、この第2実施例におけるd線、C線、F線及びg線の光線に対する球面収差、非点収差、倍率色収差、メリジオナルコマ収差、サジタルコマ収差、及び、像面湾曲の各収差図を示す。この図4に示す各収差図から明らかなように、第2実施例では諸収差が良好に補正され優れた結像性能が確保されていることが分かる。
[第3実施例]
図5は、第3実施例に係る顕微鏡対物レンズOL3を示している。この顕微鏡対物レンズOL3は、カバーガラスCの下(正立顕微鏡の場合)または上(倒立顕微鏡の場合)に観察対象(物体)を載置し、先端部を浸液に浸した状態でこの観察対象を観察する顕微鏡に用いられる液浸系の対物レンズであって、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とを有して構成されている。第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に平面を向けた平凸レンズL11と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL12とを接合した接合レンズCL11、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL13、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL14と両凸レンズL15とを接合した接合レンズで構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸レンズL21と両凹レンズL22と両凸レンズL23とを接合した接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL24と両凸レンズL25とを接合した接合レンズで構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL32とが接合され、全体として負の屈折力を有し、像面側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第1接合レンズCL31、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL33と物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL34とが接合され、全体として物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第2接合レンズCL32で構成されている。
この第3実施例に係る顕微鏡対物レンズOL3の諸元を表4に示す。
(表4)第3実施例
[全体諸元]
f=10
NA=0.90
β=20x
d0=1.55
TL=63.47
f12=9.75

[レンズデータ]
m r d νd nd
1 0.000 1.0 67.85 1.45850
2 -2.380 7.8 40.76 1.88300
3 -8.999 0.2
4 -135.734 3.5 65.44 1.60300
5 -15.188 0.2
6 57.749 1.2 51.51 1.73400
7 22.750 5.5 95.02 1.43425
8 -22.318 0.3
9 22.930 6.5 82.57 1.49782
10 -19.900 1.2 53.21 1.69350
11 23.000 5.8 95.02 1.43425
12 -22.372 0.3
13 38.191 1.2 42.72 1.83481
14 11.489 5.8 95.02 1.43425
15 -56.791 1.8
16 10.573 4.9 82.52 1.49782
17 36.594 1.2 46.62 1.81600
18 9.578 6.8
19 -9.418 1.6 55.52 1.69680
20 -211.237 5.0 39.59 1.80440
21 -13.099

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 11.904
第2レンズ群 9 64.170
第3レンズ群 16 -128.912

[条件式対応値]
(1)|(n21−n0)/r1|/(1/f)=0.740
(2)n21−n0=0.697
(3)f12/f=0.98
(4)|r2/d2|=0.869
(5)D3/f=1.270
(6)NA×f/TL=0.142
(7)NA×d0/TL=0.0220
(8)|(Φ1+Φ2−d×Φ1×Φ2)/(1/f)|=2.020
(9)(n12+n21)/2=1.756
このように、この第3実施例では上記条件式(1)〜(9)は全て満たされていることが分かる。
図6に、この第3実施例におけるd線、C線、F線及びg線の光線に対する球面収差、非点収差、倍率色収差、メリジオナルコマ収差、サジタルコマ収差、及び、像面湾曲の各収差図を示す。この図6に示す各収差図から明らかなように、第3実施例では諸収差が良好に補正され優れた結像性能が確保されていることが分かる。
[第4実施例]
図7は、第4実施例に係る顕微鏡対物レンズOL4を示している。この顕微鏡対物レンズOL4は、カバーガラスCの下(正立顕微鏡の場合)または上(倒立顕微鏡の場合)に観察対象(物体)を載置し、先端部を浸液に浸した状態でこの観察対象を観察する顕微鏡に用いられる液浸系の対物レンズであって、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とを有して構成されている。第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に平面を向けた平凸レンズL11と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL12とを接合した接合レンズCL11、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL13、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL14と両凸レンズL15とを接合した接合レンズで構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸レンズL21と両凹レンズL22と両凸レンズL23とを接合した接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL24と両凸レンズL25とを接合した接合レンズで構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL32とが接合され、全体として負の屈折力を有し、像面側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第1接合レンズCL31、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL33と物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL34とが接合され、全体として物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第2接合レンズCL32で構成されている。
この第4実施例に係る顕微鏡対物レンズOL4の諸元を表5に示す。
(表5)第4実施例
[全体諸元]
f=10
NA=0.95
β=20x
d0=1.55
TL=63.81
f12=9.93

[レンズデータ]
m r d νd nd
1 0.000 1.2 67.85 1.45850
2 -2.542 7.1 40.76 1.88300
3 -8.500 0.2
4 -76.420 2.9 65.44 1.60300
5 -15.218 0.2
6 104.191 1.2 51.51 1.73400
7 24.673 6.0 95.25 1.43385
8 -18.068 0.2
9 21.717 7.0 82.57 1.49782
10 -27.765 1.2 53.21 1.69350
11 29.153 5.4 95.02 1.43425
12 -26.824 0.2
13 41.785 1.2 42.72 1.83481
14 11.755 6.3 95.02 1.43425
15 -38.708 1.8
16 10.796 4.6 82.52 1.49782
17 58.125 1.6 46.62 1.81600
18 9.899 7.6
19 -9.305 1.2 57.35 1.67000
20 -79.115 5.0 39.59 1.80440
21 -12.956

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 12.516
第2レンズ群 9 49.712
第3レンズ群 16 -111.885

[条件式対応値]
(1)|(n21−n0)/r1|/(1/f)=0.720
(2)n21−n0=0.670
(3)f12/f=0.99
(4)|r2/d2|=0.863
(5)D3/f=1.240
(6)NA×f/TL=0.149
(7)NA×d0/TL=0.0231
(8)|(Φ1+Φ2−d×Φ1×Φ2)/(1/f)|=1.995
(9)(n12+n21)/2=1.743
このように、この第4実施例では上記条件式(1)〜(9)は全て満たされていることが分かる。
図8に、この第4実施例におけるd線、C線、F線及びg線の光線に対する球面収差、非点収差、倍率色収差、メリジオナルコマ収差、サジタルコマ収差、及び、像面湾曲の各収差図を示す。この図8に示す各収差図から明らかなように、第4実施例では諸収差が良好に補正され優れた結像性能が確保されていることが分かる。
[第5実施例]
図9は、第5実施例に係る顕微鏡対物レンズOL5を示している。この顕微鏡対物レンズOL5は、カバーガラスCの下(正立顕微鏡の場合)または上(倒立顕微鏡の場合)に観察対象(物体)を載置し、先端部を浸液に浸した状態でこの観察対象を観察する顕微鏡に用いられる液浸系の対物レンズであって、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とを有して構成されている。第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に平面を向けた平凸レンズL11と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL12とを接合した接合レンズCL11、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL13、両凹レンズL14と両凸レンズL15とを接合した接合レンズ、及び、両凸レンズL16で構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸レンズL21と両凹レンズL22と両凸レンズL23とを接合した接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL24と両凸レンズL25とを接合した接合レンズで構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL32とが接合され、全体として負の屈折力を有し、像面側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第1接合レンズCL31、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL33と物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL34とが接合され、全体として物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第2接合レンズCL32で構成されている。
この第5実施例に係る顕微鏡対物レンズOL5の諸元を表6に示す。
(表6)第5実施例
[全体諸元]
f=10
NA=1.00
β=20x
d0=0.65
TL=63.83
f12=9.55

[レンズデータ]
m r d νd nd
1 0.000 1.0 67.85 1.45850
2 -1.901 6.8 40.76 1.88300
3 -7.371 0.2
4 -144.200 2.3 65.44 1.60300
5 -18.056 0.2
6 -462.353 1.2 49.26 1.74320
7 24.751 4.9 95.25 1.43385
8 -21.013 0.2
9 49.573 6.0 82.57 1.49782
10 -33.053 0.2
11 37.468 3.3 82.57 1.49782
12 -89.669 1.2 53.21 1.69350
13 24.530 6.2 95.25 1.43385
14 -24.594 0.2
15 51.232 1.2 42.72 1.83481
16 12.688 6.7 95.02 1.43425
17 -28.786 0.5
18 10.587 4.5 82.57 1.49782
19 37.397 1.2 46.62 1.81600
20 9.472 7.3
21 -9.604 2.7 54.61 1.72916
22 -387.144 5.3 39.59 1.80440
23 -14.091

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 10.526
第2レンズ群 11 56.212
第3レンズ群 18 -82.783

[条件式対応値]
(1)|(n21−n0)/r1|/(1/f)=0.759
(2)n21−n0=0.729
(3)f12/f=0.95
(4)|r2/d2|=0.872
(5)D3/f=1.370
(6)NA×f/TL=0.157
(7)NA×d0/TL=0.0102
(8)|(Φ1+Φ2−d×Φ1×Φ2)/(1/f)|=2.098
(9)(n12+n21)/2=1.773
このように、この第5実施例では上記条件式(1)〜(9)は全て満たされていることが分かる。
図10に、この第5実施例におけるd線、C線、F線及びg線の光線に対する球面収差、非点収差、倍率色収差、メリジオナルコマ収差、サジタルコマ収差、及び、像面湾曲の各収差図を示す。この図10に示す各収差図から明らかなように、第5実施例では諸収差が良好に補正され優れた結像性能が確保されていることが分かる。
[第6実施例]
図11は、第6実施例に係る顕微鏡対物レンズOL6を示している。この顕微鏡対物レンズOL6は、カバーガラスCの下(正立顕微鏡の場合)または上(倒立顕微鏡の場合)に観察対象(物体)を載置し、先端部を浸液に浸した状態でこの観察対象を観察する顕微鏡に用いられる液浸系の対物レンズであって、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とを有して構成されている。第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に平面を向けた平凸レンズL11と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL12とを接合した接合レンズCL11、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL13、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL14と両凸レンズL15とを接合した接合レンズで構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL22と両凸レンズL23とを接合した接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL24と両凸レンズL25とを接合した接合レンズで構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL32とが接合され、全体として負の屈折力を有し、像面側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第1接合レンズCL31、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL33と物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL34とが接合され、全体として物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第2接合レンズCL32で構成されている。
この第6実施例に係る顕微鏡対物レンズOL6の諸元を表7に示す。
(表7)第6実施例
[全体諸元]
f=8
NA=1.10
β=25x
d0=0.75
TL=59.47
f12=8.68

[レンズデータ]
m r d νd nd
1 0.000 1.0 67.85 1.45850
2 -2.040 5.7 40.76 1.88300
3 -6.560 0.2
4 -35.789 3.2 71.31 1.56907
5 -11.483 0.2
6 71.352 2.0 44.27 1.61340
7 22.857 6.5 95.25 1.43385
8 -19.584 0.2
9 23.789 2.2 82.57 1.49782
10 43.143 1.2 44.27 1.61340
11 17.770 6.6 95.02 1.43425
12 -33.082 0.2
13 33.551 1.2 42.72 1.83481
14 11.479 7.2 95.02 1.43425
15 -25.452 0.2
16 8.789 4.5 82.52 1.49782
17 25.025 1.0 42.72 1.83481
18 7.191 7.8
19 -7.774 1.5 38.15 1.67300
20 -19.435 6.0 29.57 1.71736
21 -11.470

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 10.282
第2レンズ群 9 32.421
第3レンズ群 16 -50.610

[条件式対応値]
(1)|(n21−n0)/r1|/(1/f)=0.693
(2)n21−n0=0.673
(3)f12/f=1.09
(4)|r2/d2|=0.881
(5)D3/f=1.625
(6)NA×f/TL=0.148
(7)NA×d0/TL=0.0139
(8)|(Φ1+Φ2−d×Φ1×Φ2)/(1/f)|=2.248
(9)(n12+n21)/2=1.754
このように、この第6実施例では上記条件式(1)〜(9)は全て満たされていることが分かる。
図12に、この第6実施例におけるd線、C線、F線及びg線の光線に対する球面収差、非点収差、倍率色収差、メリジオナルコマ収差、サジタルコマ収差、及び、像面湾曲の各収差図を示す。この図12に示す各収差図から明らかなように、第6実施例では諸収差が良好に補正され優れた結像性能が確保されていることが分かる。
[第7実施例]
図13は、第7実施例に係る顕微鏡対物レンズOL7を示している。この顕微鏡対物レンズOL7は、カバーガラスCの下(正立顕微鏡の場合)または上(倒立顕微鏡の場合)に観察対象(物体)を載置し、先端部を浸液に浸した状態でこの観察対象を観察する顕微鏡に用いられる液浸系の対物レンズであって、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とを有して構成されている。第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に平面を向けた平凸レンズL11と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL12とを接合した接合レンズCL11、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL13、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL14と両凸レンズL15とを接合した接合レンズで構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸レンズL21と両凹レンズL22と両凸レンズL23とを接合した接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL24と両凸レンズL25とを接合した接合レンズで構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL32とが接合され、全体として負の屈折力を有し、像面側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第1接合レンズCL31、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL33と物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL34とが接合され、全体として物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第2接合レンズCL32で構成されている。
この第7実施例に係る顕微鏡対物レンズOL7の諸元を表8に示す。
(表8)第7実施例
[全体諸元]
f=10
NA=0.90
β=20x
d0=1.55
TL=63.47
f12=9.80

[レンズデータ]
m r d νd nd
1 0.000 1.0 67.85 1.45850
2 -2.380 7.8 40.76 1.88300
3 -9.025 0.2
4 -112.132 3.5 65.44 1.60300
5 -15.052 0.2
6 57.749 1.2 51.51 1.73400
7 22.750 5.5 95.02 1.43425
8 -22.328 0.3
9 22.770 6.5 82.57 1.49782
10 -20.063 1.2 53.21 1.69350
11 23.000 5.8 95.25 1.43385
12 -21.929 0.3
13 38.375 1.2 42.72 1.83481
14 11.453 5.8 95.02 1.43425
15 -58.253 1.8
16 10.866 4.9 82.52 1.49782
17 24.185 1.2 46.62 1.81600
18 9.666 6.8
19 -9.415 1.6 49.62 1.77250
20 -50.262 5.0 37.16 1.83400
21 -12.800

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 12.064
第2レンズ群 9 63.419
第3レンズ群 16 -131.837

[条件式対応値]
(1)|(n21−n0)/r1|/(1/f)=0.820
(2)n21−n0=0.773
(3)f12/f=0.98
(4)|r2/d2|=0.872
(5)D3/f=1.270
(6)NA×f/TL=0.142
(7)NA×d0/TL=0.0220
(8)|(Φ1+Φ2−d×Φ1×Φ2)/(1/f)|=2.136
(9)(n12+n21)/2=1.794
このように、この第7実施例では上記条件式(1)〜(9)は全て満たされていることが分かる。
図14に、この第7実施例におけるd線、C線、F線及びg線の光線に対する球面収差、非点収差、倍率色収差、メリジオナルコマ収差、サジタルコマ収差、及び、像面湾曲の各収差図を示す。この図14に示す各収差図から明らかなように、第7実施例では諸収差が良好に補正され優れた結像性能が確保されていることが分かる。
[第8実施例]
図15は、第8実施例に係る顕微鏡対物レンズOL8を示している。この顕微鏡対物レンズOL8は、カバーガラスCの下(正立顕微鏡の場合)または上(倒立顕微鏡の場合)に観察対象(物体)を載置し、先端部を浸液に浸した状態でこの観察対象を観察する顕微鏡に用いられる液浸系の対物レンズであって、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とを有して構成されている。第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に平面を向けた平凸レンズL11と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL12とを接合した接合レンズCL11、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL13、及び、両凸レンズL14と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL15とを接合した接合レンズで構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸レンズL21と両凹レンズL22とを接合した接合レンズ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL23と両凸レンズL24とを接合した接合レンズ、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL25と両凸レンズL26とを接合した接合レンズで構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL32とが接合され、全体として負の屈折力を有し、像面側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第1接合レンズCL31、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL33と物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL34とが接合され、全体として物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第2接合レンズCL32で構成されている。
この第8実施例に係る顕微鏡対物レンズOL8の諸元を表9に示す。
(表9)第8実施例
[全体諸元]
f=10
NA=0.95
β=20x
d0=1.09
TL=63.15
f12=9.62

[レンズデータ]
m r d νd nd
1 0.000 1.0 70.31 1.48749
2 -1.950 7.0 42.72 1.83481
3 -8.446 0.1
4 -32.369 3.5 65.44 1.60300
5 -11.170 0.2
6 41.174 5.5 95.25 1.43385
7 -14.400 1.4 46.62 1.81600
8 -20.994 1.3
9 22.088 3.5 95.02 1.43425
10 -334.697 1.2 53.97 1.61720
11 113.025 1.7
12 160.956 1.0 44.27 1.61340
13 15.700 5.9 95.02 1.43425
14 -36.164 0.7
15 34.108 1.0 46.62 1.81600
16 11.500 5.9 95.02 1.43425
17 -34.351 0.1
18 10.000 4.9 95.25 1.43385
19 639.880 1.0 53.21 1.69350
20 9.508 6.9
21 -9.400 4.3 55.52 1.69680
22 -99.025 3.8 39.61 1.80440
23 -14.100

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 11.301
第2レンズ群 9 48.824
第3レンズ群 18 -92.141

[条件式対応値]
(1)|(n21−n0)/r1|/(1/f)=0.741
(2)n21−n0=0.697
(3)f12/f=0.96
(4)|r2/d2|=0.929
(5)D3/f=1.400
(6)NA×f/TL=0.150
(7)NA×d0/TL=0.0164
(8)|(Φ1+Φ2−d×Φ1×Φ2)/(1/f)|=1.844
(9)(n12+n21)/2=1.695
このように、この第8実施例では上記条件式(1)〜(9)は全て満たされていることが分かる。
図16に、この第8実施例におけるd線、C線、F線及びg線の光線に対する球面収差、非点収差、倍率色収差、メリジオナルコマ収差、サジタルコマ収差、及び、像面湾曲の各収差図を示す。この図16に示す各収差図から明らかなように、第8実施例では諸収差が良好に補正され優れた結像性能が確保されていることが分かる。
OL(OL1〜OL8) 顕微鏡対物レンズ
G1 第1レンズ群 CL11 接合レンズ G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群 CL31 第1接合レンズ CL32 第2接合レンズ

Claims (7)

  1. 物体側から順に、
    正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    正の屈折力を有する第2レンズ群と、
    第3レンズ群と、を有し、
    前記第1レンズ群は、最も物体側に、物体側のレンズ面の曲率半径が像面側のレンズ面よりも大きい第1レンズと物体側に凹面を向けたメニスカスレンズとを接合した接合レンズを有し、
    前記第3レンズ群は、物体側から順に、
    像面側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第1接合レンズと、
    物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状の第2接合レンズと、を有し、
    次式の条件を満足することを特徴とする顕微鏡対物レンズ。
    0.60 ≦ |(n21−n0)/r1|/(1/f) ≦ 0.85
    0.66 ≦ n21−n0 ≦ 0.85
    但し、
    n21:前記第2接合レンズの最も物体側にあるレンズの屈折率
    n0:前記第2接合レンズの最も物体側にあるレンズの物体側に接する媒質の屈折率
    r1:前記第2接合レンズの最も物体側にあるレンズの物体側のレンズ面の曲率半径
    f:全系の焦点距離
  2. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡対物レンズ。
    0.9 ≦ f12/f < 1.1
    但し、
    f12:前記第1レンズ群及び前記第2レンズ群の合成焦点距離
    f:全系の焦点距離
  3. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の顕微鏡対物レンズ。
    0.80 ≦ |r2/d2| ≦ 0.95
    但し、
    r2:前記第1レンズ群の前記接合レンズの最も像面側のレンズ面の曲率半径
    d2:物体面から前記第1レンズ群の前記接合レンズの最も像面側のレンズ面までの光軸上の距離
  4. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の顕微鏡対物レンズ。
    1.20 ≦ D3/f ≦ 1.65
    但し、
    D3:前記第3レンズ群の前記第1接合レンズ及び前記第2接合レンズのレンズ厚の総和
    f:全系の焦点距離
  5. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の顕微鏡対物レンズ。
    0.14 ≦ NA×f/TL ≦ 0.16
    但し、
    NA:開口数
    TL:全長
    f:全系の焦点距離
  6. 次式の条件を満足することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の顕微鏡対物レンズ。
    0.010 ≦ NA×d0/TL ≦ 0.024
    但し、
    NA:開口数
    d0:物体から前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離
    TL:全長
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の顕微鏡対物レンズと、
    前記顕微鏡対物レンズの物体側に配置された観察対象を配置するステージと、
    前記ステージを挟んで、前記顕微鏡対物レンズが設けられている側の反対側に配置された照明ユニットと、を有することを特徴とする顕微鏡装置。
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