JP2017057388A - 光学部品用遮光性コーティング材及び光学部品 - Google Patents

光学部品用遮光性コーティング材及び光学部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2017057388A
JP2017057388A JP2016180652A JP2016180652A JP2017057388A JP 2017057388 A JP2017057388 A JP 2017057388A JP 2016180652 A JP2016180652 A JP 2016180652A JP 2016180652 A JP2016180652 A JP 2016180652A JP 2017057388 A JP2017057388 A JP 2017057388A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
light
shielding
coating material
optical component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016180652A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6888929B2 (ja
Inventor
恭幸 山田
Yasuyuki Yamada
恭幸 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Publication of JP2017057388A publication Critical patent/JP2017057388A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6888929B2 publication Critical patent/JP6888929B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Abstract

【課題】光学部品において、コーティング膜を形成するために用いられた場合に、正反射光を十分に抑制することができる光学部品用遮光性コーティング材を提供する。
【解決手段】本発明に係る光学部品用遮光性コーティング材は、光学部品において、コーティング膜を形成するために用いられ、遮光性粒子と、バインダーとを含み、前記遮光性粒子の粒子径が1μm以上、100μm以下であり、前記遮光性粒子を重量基準にて水で5000倍に希釈した希釈液の波長350nmでの吸光度が0.03以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学部品において、コーティング膜を形成するために用いられる光学部品用遮光性コーティング材に関する。また、本発明は、上記光学部品用遮光性コーティング材を用いた光学部品に関する。
カメラ等の光学材料の遮光ボックスや、鏡筒の内面においては、正反射光を抑えて、残像を抑制したり、コントラストを高めたりする必要がある。従来、正反射光を抑えるために、遮光ボックスや鏡筒の内部表面を黒くすることなどが行われている。
特許文献1には、上記の用途に用いられるものではないが、黒色表示媒体用粒子が開示されている。この黒色表示媒体用粒子は、少なくとも一方が透明な2枚の基板間に表示媒体を封入し、表示媒体に電界を付与することによって、表示媒体を移動させて情報を表示する情報表示用パネルに用いる表示媒体を構成する材料である。
特開2006−313337号公報
従来、上記のような用途において、正反射光を抑えるために、表面を黒くすることなどが行われているが、正反射光を効果的に抑えることができる方法は、十分に検討されていない。
特許文献1に記載の黒色表示媒体用粒子は、カメラ等の光学材料の遮光ボックスや、鏡筒の内面において、正反射光を抑えて、残像を抑制したり、コントラストを高めたりするための材料として用いられていない。
本発明の目的は、光学部品において、コーティング膜を形成するために用いられた場合に、正反射光を十分に抑制することができる光学部品用遮光性コーティング材を提供することである。
また、本発明の目的は、上記光学部品用遮光性コーティング材を用いた光学部品を提供することである。
本発明の広い局面によれば、光学部品において、コーティング膜を形成するために用いられ、遮光性粒子と、バインダーとを含み、前記遮光性粒子の粒子径が1μm以上、100μm以下であり、前記遮光性粒子を重量基準にて水で5000倍に希釈した希釈液の波長350nmでの吸光度が0.03以上である、光学部品用遮光性コーティング材(以下、コーティング材と略記することがある)が提供される。
本発明に係るコーティング材のある特定の局面では、前記遮光性粒子が、表面に凸部又は凹部を有する。
本発明に係るコーティング材のある特定の局面では、前記遮光性粒子が、カーボンブラック又はチタンブラックを含む。
本発明に係るコーティング材のある特定の局面では、前記遮光性粒子が、基材粒子と、前記基材粒子の粒子径よりも小さい平均粒子径を有する複数の第2の粒子とを備え、複数の前記第2の粒子が、前記基材粒子の表面上に配置されている。
本発明に係るコーティング材のある特定の局面では、前記基材粒子が、カーボンブラック又はチタンブラックを含む。
本発明に係るコーティング材のある特定の局面では、前記第2の粒子の平均粒子径が50nm以上、500nm以下であり、前記第2の粒子の平均粒子径の前記基材粒子の粒子径に対する比が、0.0005以上、0.5以下である。
本発明に係るコーティング材のある特定の局面では、前記バインダーが、カーボンブラック又はチタンブラックを含む。
本発明の広い局面によれば、光学部品本体と、前記光学部品本体の表面上に配置されたコーティング膜とを備え、前記コーティング膜の材料が、上述した光学部品用遮光性コーティング材である、光学部品が提供される。
本発明に係る光学部品用遮光性コーティング材は、遮光性粒子と、バインダーとを含み、上記遮光性粒子の粒子径が1μm以上、100μm以下であり、上記遮光性粒子を重量基準にて水で5000倍に希釈した希釈液の波長350nmでの吸光度が0.03以上であるので、光学部品において、コーティング膜を形成するために用いられた場合に、正反射光を十分に抑制することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光学部品用遮光性コーティング材に含まれる遮光性粒子を示す断面図である。 図2は、本発明の第2の実施形態に係る光学部品用遮光性コーティング材に含まれる遮光性粒子を示す断面図である。
以下、本発明の詳細を説明する。
カメラ等の光学材料の遮光ボックスや、鏡筒の内面においては、正反射光を抑えて、残像を抑制したり、コントラストを高めたりする必要がある。
従来、上記のような用途において、正反射光を抑えるために、表面を黒くすることなどが行われているが、正反射光を効果的に抑えることができる方法は、十分に検討されていない。また、正反射光を効果的に抑えることができる材料は、十分に検討されていない。
本発明者は、カメラ等の光学材料の遮光ボックスや、鏡筒の内面において、正反射光を抑えることを検討した。本発明者の検討の結果、正反射光を抑えるためには、光学部品の表面において、コーティング膜を形成すればよいこと、更に特定の粒子を含むコーティング材を用いてコーティング膜を形成すればよいことを見出した。
本発明に係る光学部品用遮光性コーティング材(以下、コーティング材と略記することがある)は、遮光性粒子と、バインダーとを含む。本発明に係るコーティング材では、上記遮光性粒子の粒子径は1μm以上、100μm以下であり、かつ上記遮光性粒子を重量基準にて水で5000倍に希釈した希釈液の波長350nmでの吸光度は0.03以上である。上記遮光性粒子を重量基準にて水で5000倍に希釈した希釈液は、上記遮光性粒子と水とを混合し、遮光性粒子の重量の5000倍の重量とした液(遮光性粒子含有液)である。
本発明では、上記の構成が備えられているので、光学部品において、コーティング膜を形成するために上記コーティング材が用いられた場合に、正反射光を十分に抑制することができる。特に、上記コーティング材に含まれる特定の遮光性粒子が正反射光の抑制に大きく寄与する。
例えば、カメラの遮光ボックスにおいて、正反射光が抑えられると、コントラストを高めることができ、より一層良好かつ鮮明な画像を撮影することができる。望遠鏡の遮光ボックスにおいて、正反射光が抑えられると、残像が抑えられ、視界をより一層良好にすることができる。
正反射光を効果的に抑える観点からは、上記遮光性粒子の粒子径は、好ましくは5μm以上であり、好ましくは15μm以下である。
正反射光を効果的に抑える観点からは、上記遮光性粒子を用いた上記希釈液の吸光度は、好ましくは0.04以上である。
上記吸光度は、以下のようにして測定することができる。
波長350nmでの吸光度は、遮光性粒子を蒸留水で、重量基準にて5000倍に希釈し、紫外可視近赤外分光光度計等により測定する。
上記希釈液の上記吸光度を上記下限以上にする方法としては、後述する遮光性粒子、基材粒子、第2の粒子、並びに黒色顔料の種類、黒色顔料の含有量、遮光性粒子の表面の凹部又は凸部、及び粒子構造などを調整する方法が挙げられる。
正反射光をより一層抑える観点からは、上記遮光性粒子が、表面に凸部又は凹部を有することが好ましい。正反射光をより一層抑える観点からは、上記凸部の高さの平均又は上記凹部の深さの平均は、好ましくは100nm以上、より好ましくは300nm以上であり、好ましくは900nm以下、より好ましくは800nm以下である。
本発明に係る遮光性粒子の表面に凹部又は凸部を形成する方法としては、表面に凹部又は凸部が形成されるように基材粒子を得る方法、基材粒子(粗面化処理前)を得た後に、表面をアルカリにより粗面化処理する方法、及び表面に凹部又は凸部が形成されるように基材粒子の表面上に凹部又は凸部となる物質を配置する方法などが挙げられる。
正反射光をより一層抑える観点からは、上記遮光性粒子が、黒色顔料を含むことが好ましく、カーボンブラック、チタンブラック又はアニリンブラックを含むことがより好ましく、カーボンブラック又はチタンブラックを含むことが更に好ましい。この場合には、黒色度が高いコーティング膜を形成することができる。
上記遮光性粒子中に含まれる上記黒色顔料の含有量は好ましくは1重量%以上、より好ましくは3重量%以上であり、好ましくは10重量%以下、より好ましくは7重量%以下である。
正反射光をより一層抑える観点からは、上記遮光性粒子が、基材粒子と、上記基材粒子の粒子径よりも小さい平均粒子径を有する複数の第2の粒子とを備え、複数の上記第2の粒子が、上記基材粒子の表面上に配置されていることが好ましい。上記遮光性粒子は、基材粒子を備え、かつ第2の粒子を備えていなくてもよい。
正反射光をより一層抑える観点からは、上記基材粒子が、黒色顔料を含むことが好ましく、カーボンブラック、チタンブラック又はアニリンブラックを含むことがより好ましく、カーボンブラック又はチタンブラックを含むことが更に好ましい。上記基材粒子中に含まれる上記黒色顔料の含有量は好ましくは1重量%以上、より好ましくは3重量%以上であり、好ましくは10重量%以下、より好ましくは7重量%以下である。正反射光をより一層抑える観点からは、上記第2の粒子が、黒色顔料を含むことが好ましく、カーボンブラック、チタンブラック又はアニリンブラックを含んでもよく、カーボンブラック又はチタンブラックを含んでもよい。上記第2の粒子中に含まれる上記黒色顔料の含有量は好ましくは1重量%以上、より好ましくは3重量%以上であり、好ましくは10重量%以下、より好ましくは7重量%以下である。
上記遮光性粒子、上記基材粒子及び上記第2の粒子に用いられる黒色顔料としては、カーボンブラック、チタンブラック、アニリンブラック及び酸化鉄等が挙げられる。
正反射光をより一層抑える観点からは、上記第2の粒子の平均粒子径は好ましくは50nm以上、500nm以下であり、上記第2の粒子の平均粒子径の上記基材粒子の粒子径に対する比が、0.0005以上(好ましくは0.005以上)、0.5以下であることが好ましい。
上記遮光性粒子の粒子径は、上記遮光性粒子が真球状である場合には直径を意味し、上記遮光性粒子が真球状以外の形状である場合には、その体積相当の真球と仮定した際の直径を意味する。また、遮光性粒子の粒子径は、任意の粒径測定装置により測定することができる。例えば、レーザー光散乱、電気抵抗値変化、撮像後の画像解析などの原理を用いた粒度分布測定装置が利用できる。更に具体的には、複数の遮光性粒子の場合には、遮光性粒子の粒子径の測定方法としては、例えば、粒度分布測定装置(ベックマンコールター社製「Multisizer4」)を用いて、平均粒子径を測定する方法が挙げられる。この方法において、上記遮光性粒子の平均粒子径は、数平均粒子径を示す。基材粒子の粒子径も、上記遮光性粒子の粒子径と同様にして、測定することができる。
また、上記第2の粒子の平均粒子径は、数平均粒子径を示す。
上記遮光性粒子及び上記第2の粒子の粒子径は、以下のようにして測定されてもよい。遮光性粒子をKulzer社製「テクノビット4000」等に添加し、分散させて、遮光性粒子検査用埋め込み樹脂を作製する。その検査用埋め込み樹脂中に分散した遮光性粒子又は第2の粒子の中心付近を通るようにイオンミリング装置(日立ハイテクノロジーズ社製「IM4000」)等を用いて、遮光性粒子又は第2の粒子の断面を切り出す。そして、電界放射型走査型電子顕微鏡(FE−SEM)を用いて、画像倍率5万倍に設定し、20個の遮光性粒子を無作為に選択し、それぞれの遮光性粒子又は第2の粒子を観察する。遮光性粒子又は第2の粒子の粒子径を計測し、それを算術平均して遮光性粒子の平均粒子径又は第2の粒子の平均粒子径とする。基材粒子の粒子径も、上記遮光性粒子の粒子径と同様にして、測定することができる。
正反射光をより一層抑える観点からは、上記第2の粒子の平均粒子径は、より好ましくは100nm以上であり、より好ましくは400nm以下である。
正反射光をより一層抑える観点からは、上記第2の粒子の平均粒子径の上記基材粒子の粒子径に対する比は、より好ましくは0.001以上であり、より好ましくは0.1以下である。
正反射光をより一層抑える観点からは、上記基材粒子の表面の表面積100%中、上記第2の粒子により覆われている上記基材粒子の表面の表面積の割合は好ましくは60%以上、より好ましくは70%以上、更に好ましくは80%以上である。上記第2の粒子により覆われている上記基材粒子の表面の表面積の割合の上限は特に限定されない。上記第2の粒子により覆われている上記基材粒子の表面の表面積の割合は好ましくは95%以下である。
上記第2の粒子により覆われている上記基材粒子の表面の表面積の割合は、遮光性粒子を電子顕微鏡又は光学顕微鏡にて観察し、第2の粒子がある部分の表面積の遮光性粒子の投影面積に対する百分率を算出することにより求められる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光学部品用遮光性コーティング材に含まれる遮光性粒子を示す断面図である。
図1に示す遮光性粒子1は、基材粒子11と、基材粒子11の粒子径よりも小さい平均粒子径を有する複数の第2の粒子12とを備える。複数の第2の粒子12が、基材粒子11の表面上に配置されている。本実施形態では、複数の第2の粒子12は、基材粒子11の表面に接触している。複数の第2の粒子12によって、遮光性粒子1は、表面に凸部(第2の粒子の存在部分)又は凹部(第2の粒子の非存在部分)を有する。
図2は、本発明の第2の実施形態に係る光学部品用遮光性コーティング材に含まれる遮光性粒子を示す断面図である。
図2に示す遮光性粒子1Aは、表面に凹部又は凸部を有する1つの粒子である。遮光性粒子1Aは、第2の粒子を有さない。
以下、本発明の他の詳細を説明する。以下の説明において、「(メタ)アクリル」は「アクリル」と「メタクリル」との一方又は双方を意味し、「(メタ)アクリレート」は「アクリレート」と「メタクリレート」との一方又は双方を意味する。
(コーティング材)
遮光性粒子:
上記遮光性粒子、上記基材粒子及び上記第2の粒子としては、樹脂粒子、金属酸化物粒子、有機無機ハイブリッド粒子及び遷移金属粒子等が挙げられる。本発明の効果が良好に発揮され、光学部品用途に遮光性粒子を好適に用いることができることから、上記遮光性粒子、上記基材粒子及び上記第2の粒子は、遷移金属粒子を除く粒子であることが好ましく、樹脂粒子、金属酸化物粒子、有機無機ハイブリッド粒子又は遷移金属粒子であることが好ましく、樹脂粒子、金属酸化物粒子又は有機無機ハイブリッド粒子であることが更に好ましい。上記遮光性粒子、上記基材粒子及び上記第2の粒子は、コアシェル粒子であってもよい。上記基材粒子の材料と上記第2の粒子の材料とは、同じであってもよく、異なっていてもよい。
上記遮光性粒子、上記基材粒子及び上記第2の粒子は、樹脂粒子又は有機無機ハイブリッド粒子であることが更に好ましく、樹脂粒子であってもよく、有機無機ハイブリッド粒子であってもよい。これらの好ましい粒子の使用により、表面状態がより一層良好なコーティング膜を形成することができる。
コーティング材の塗布時には、遮光性粒子に負荷がかかる。上記遮光性粒子、上記基材粒子及び上記第2の粒子が樹脂粒子又は有機無機ハイブリッド粒子であると、粒子の割れや損傷を抑えることができる。
上記樹脂粒子の材料である樹脂として、種々の有機物が好適に用いられる。上記樹脂粒子の材料である樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン等のポリオレフィン樹脂;ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート等のアクリル樹脂;ポリアルキレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアミド、フェノールホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、ベンゾグアナミンホルムアルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリアセタール、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、及び、エチレン性不飽和基を有する種々の重合性単量体を1種もしくは2種以上重合させて得られる重合体等が挙げられる。任意の圧縮時の物性を有する樹脂粒子を設計及び合成することができ、かつ粒子の硬度を好適な範囲に容易に制御できるので、上記樹脂粒子の材料である樹脂は、エチレン性不飽和基を複数有する重合性単量体を1種又は2種以上重合させた重合体であることが好ましい。
上記樹脂粒子を、エチレン性不飽和基を有する重合性単量体を重合させて得る場合には、上記エチレン性不飽和基を有する重合性単量体としては、非架橋性の単量体と架橋性の単量体とが挙げられる。
上記非架橋性の単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン等のスチレン系単量体;(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸等のカルボキシル基含有単量体;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート化合物;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート等の酸素原子含有(メタ)アクリレート化合物;(メタ)アクリロニトリル等のニトリル含有単量体;トリフルオロメチル(メタ)アクリレート、ペンタフルオロエチル(メタ)アクリレート、塩化ビニル、フッ化ビニル、クロルスチレン等のハロゲン含有単量体等が挙げられる。
上記架橋性の単量体としては、例えば、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)テトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート化合物;トリアリル(イソ)シアヌレート、トリアリルトリメリテート、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、ジアリルアクリルアミド、ジアリルエーテル、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、トリメトキシシリルスチレン、ビニルトリメトキシシラン等のシラン含有単量体等が挙げられる。
上記エチレン性不飽和基を有する重合性単量体を、公知の方法により重合させることで、上記樹脂粒子を得ることができる。この方法としては、例えば、ラジカル重合開始剤の存在下で懸濁重合する方法、並びに非架橋の種粒子を用いてラジカル重合開始剤とともに単量体を膨潤させて重合する方法等が挙げられる。
上記遮光性粒子、上記基材粒子及び上記第2の粒子が有機無機ハイブリッド粒子である場合に、上記遮光性粒子、上記基材粒子及び上記第2の粒子の材料である無機物としては、シリカ、アルミナ、チタン酸バリウム、ジルコニア及びカーボンブラック等が挙げられる。上記無機物は、金属ではないことが好ましい。上記シリカにより形成された粒子としては特に限定されないが、例えば、加水分解性のアルコキシシリル基を2つ以上持つケイ素化合物を加水分解して架橋重合体粒子を形成した後に、必要に応じて焼成を行うことにより得られる粒子が挙げられる。上記有機無機ハイブリッド粒子としては、例えば、架橋したアルコキシシリルポリマーとアクリル樹脂とにより形成された有機無機ハイブリッド粒子等が挙げられる。
上記有機無機ハイブリッド粒子は、コアと、該コアの表面上に配置されたシェルとを有するコアシェル型の有機無機ハイブリッド粒子であることが好ましい。上記コアが有機コアであることが好ましい。上記シェルが無機シェルであることが好ましい。粒子の割れ及び損傷を抑える観点からは、上記基材粒子は、有機コアと上記有機コアの表面上に配置された無機シェルとを有する有機無機ハイブリッド粒子であることが好ましい。
上記有機コアの材料としては、上述した樹脂粒子を形成するための樹脂等が挙げられる。
上記無機シェルの材料としては、上記遮光性粒子、上記基材粒子及び上記第2の粒子の材料である無機物が挙げられる。上記無機シェルを形成するための材料は、シリカであることが好ましい。上記無機シェルは、上記コアの表面上で、金属アルコキシドをゾルゲル法によりシェル状物とした後、該シェル状物を焼結させることにより形成されていることが好ましい。上記金属アルコキシドはシランアルコキシドであることが好ましい。上記無機シェルはシランアルコキシドにより形成されていることが好ましい。
上記遮光性粒子、上記基材粒子及び上記第2の粒子が遷移金属粒子である場合に、該遷移金属粒子の材料である遷移金属としては、銀、銅、ニッケル、金及びチタン等が挙げられる。但し、上記遮光性粒子、上記基材粒子及び上記第2の粒子は遷移金属粒子ではないことが好ましい。
バインダー:
上記バインダーは、上記遮光性粒子を除く成分であり、上記遮光性粒子を分散させるために用いられる。
上記バインダーは、熱可塑性成分(熱可塑性化合物)又は硬化性成分を含むことが好ましく、硬化性成分を含むことがより好ましい。上記硬化性成分としては、光硬化性成分、湿気硬化性成分及び熱硬化性成分が挙げられる。上記光硬化性成分は、光硬化性化合物及び光重合開始剤を含むことが好ましい。上記湿気硬化成分は、湿気硬化性化合物を含むことが好ましく、上記熱硬化性成分は、熱硬化性化合物及び熱硬化剤を含むことが好ましい。
上記バインダーとしては、例えば、ビニル樹脂、熱可塑性樹脂、硬化性樹脂、熱可塑性ブロック共重合体、エラストマー及び溶剤等が挙げられる。上記バインダーは1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記ビニル樹脂としては、例えば、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂及びスチレン樹脂等が挙げられる。上記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体及びポリアミド樹脂等が挙げられる。上記硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂及びシリコーン樹脂等が挙げられる。なお、上記硬化性樹脂は、常温硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、光硬化型樹脂又は湿気硬化型樹脂であってもよい。上記硬化性樹脂は、硬化剤と併用されてもよい。上記熱可塑性ブロック共重合体としては、例えば、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体の水素添加物、及びスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体の水素添加物等が挙げられる。上記エラストマーとしては、例えば、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、及びアクリロニトリル−スチレンブロック共重合ゴム等が挙げられる。
上記溶剤としては、水及び有機溶剤等が挙げられる。容易に除去できることから、有機溶剤が好ましい。上記有機溶剤としては、エタノール等のアルコール溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン溶剤、トルエン、キシレン、テトラメチルベンゼン等の芳香族炭化水素溶剤、セロソルブ、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、カルビトール、メチルカルビトール、ブチルカルビトール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸ブチル、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、炭酸プロピレン等のエステル溶剤、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素溶剤、並びに石油エーテル、ナフサ等の石油系溶剤等が挙げられる。
上記バインダーは、カーボンブラック等の無機又は有機着色剤を含有する遮光性バインダーであることが好ましい。コーティング膜の遮光性をより一層高めるために、上記バインダーは、カーボンブラック、チタンブラック又はアニリンブラックを含むことが好ましく、カーボンブラック又はチタンブラックを含むことがより好ましい。
他の詳細及び用途:
上記コーティング材は、熱硬化性を有していてもよく、光硬化性を有していてもよく、湿気硬化性を有していてもよく、これら2種類以上の硬化性を有していてもよい。
上記コーティング材は、光硬化性を有することが好ましい。この場合には、光学部材にコーティング材を適用する場合に、コーティング材の硬化時に光学部材に付与される熱量を抑えることができる。このため、光学部材の熱劣化が抑えられる。耐熱性を高める観点からは、上記コーティング材は、熱硬化性を有することが好ましい。
正反射光を効果的に抑える観点からは、上記コーティング材100重量%中、上記遮光性粒子の含有量は、好ましくは2重量%以上、より好ましくは10重量%以上であり、好ましくは90重量%以下、より好ましくは80重量%以下である。
上記コーティング材は、光学部品において、コーティング膜を形成するために用いられる。上記コーティング材は、露出している表面層であるコーティング膜を形成するために好適に用いられる。上記コーティング材は、大気に接する表面層であるコーティング膜を形成するために好適に用いられる。上記光学部品の内部の表面層であるコーティング膜を形成するために好適に用いられる。
上記光学部品としては、カメラの遮光ボックス、鏡筒、及び光学素子等が挙げられる。
(光学部品)
本発明に係る光学部品は、光学部品本体と、上記光学部品本体の表面上に配置されたコーティング膜とを備える。上記コーティング膜の材料が、上記コーティング材である。上記コーティング膜が、上記コーティング材により形成されている。
正反射光を効果的に抑える観点からは、上記コーティング膜の厚みは、好ましくは0.4μm以上、より好ましくは3μm以上であり、好ましくは1000μm以下、より好ましくは500μm以下である。
正反射光を効果的に抑える観点からは、上記コーティング膜の厚みの上記遮光性粒子の粒子径に対する比は、好ましくは0.4以上、より好ましくは0.7以上であり、好ましくは10以下、より好ましくは5以下である。
上記光学部品がカメラの遮光ボックス、鏡筒、及び光学素子の場合には、その内面に上記コーティング膜が配置されていることが好ましい。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
(実施例1)
(1)遮光性粒子の作製
ジビニルベンゼン80重量部及びアクリロニトリル20重量部を均一に混合し、更に、カーボンブラック12重量部を添加し、ビーズミルを用いて48時間かけて表面が被覆されたカーボンブラックを均一に分散させて、着色重合性単量体組成物を得た。
上記着色重合性単量体組成物に、過酸化ベンゾイル2重量部を均一に混合して、混合液を得た。この混合液を3重量%濃度のポリビニルアルコール水溶液850重量部に入れ、よく攪拌した後、ホモジナイザーで着色重合性単量体液滴の粒径が約3〜10μmの微粒状になるように懸濁させ、懸濁液を得た。
得られた懸濁液を、温度計、攪拌機及び還流冷却器を備えた2リットルのセパラブルフラスコに移し、窒素雰囲気中で攪拌しながら85℃に昇温して加熱し、7時間重合反応を行い、更に90℃に昇温して3時間保ち、重合反応を完結させた。その後、重合反応液を冷却し、生成した粒子をろ過し、充分に水洗し乾燥させて粒子を得た。得られた粒子を分級して、平均粒子径8.78μmの基材粒子を得た。上記基材粒子100gをイオン交換水5000g、メタノール2300gにp−スチレンスルホン酸ナトリウム11gを溶解させた溶液中に添加して、超音波ホモジナイザーにて分散を行うことで懸濁液を調製した。
懸濁液中にジビニルベンゼン(純度96%)120g及びスチレンモノマー20gを滴下して、85℃で30分撹拌した。その後、2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル8gを添加して85℃で10時間反応を行った。
反応後、水で洗浄を行い、アセトン置換を行って、40℃で24時間以上乾燥することで、平均粒子径が9.02μmである遮光性粒子を得た。
(2)コーティング材の調製
遮光性光硬化型アクリレート系バインダー100重量部に遮光性粒子100重量部及びメチルエチルケトン800重量部を添加し、遊星式撹拌装置で均一に分散させコーティング材を得た。
(実施例2〜4)
遮光性粒子の粒子径、基材粒子の粒子径及び第2の粒子の平均粒子径を下記の表1に示すように設定したこと以外は、実施例1と同様にしてコーティング材を得た。
(実施例5)
遮光性粒子を得る際のカーボンブラックの添加量を24重量部に変更したこと、並びに遮光性粒子の粒子径、基材粒子の粒子径及び第2の粒子の平均粒子径を下記の表1に示すように設定したこと以外は、実施例1と同様にしてコーティング材を得た。
(実施例6)
遮光性粒子を得る際のカーボンブラックをチタンブラックに変更したこと、並びに遮光性粒子の粒子径、基材粒子の粒子径及び第2の粒子の平均粒子径を下記の表1に示すように設定したこと以外は、実施例1と同様にしてコーティング材を得た。
(実施例7)
遮光性粒子を得る際のカーボンブラックをアニリンブラックに変更したこと、並びに遮光性粒子の粒子径、基材粒子の粒子径及び第2の粒子の平均粒子径を下記の表1に示すように設定したこと以外は、実施例1と同様にしてコーティング材を得た。
(実施例8)
遮光性粒子を得る際の第2の粒子の原料である、ジビニルベンゼン(純度96%)120g及びスチレンモノマー20g中にカーボンブラック7.37g(モノマーとカーボンブラックとの合計100重量%中5重量%となる量)を添加して反応を行ったこと、並びに遮光性粒子の粒子径、基材粒子の粒子径及び第2の粒子の平均粒子径を下記の表1に示すように設定したこと以外は、実施例1と同様にしてコーティング材を得た。
(比較例1)
遮光性粒子を非遮光性粒子(カーボンブラックを添加していない)に変更したこと、並びに非遮光性粒子の粒子径、基材粒子の粒子径及び第2の粒子の平均粒子径を下記の表1に示すように設定したこと以外は、実施例1と同様にしてコーティング材を得た。
(比較例2)
遮光性粒子を得る際のカーボンブラックの添加量を6重量部に変更したこと、並びに遮光性粒子の粒子径、基材粒子の粒子径及び第2の粒子の平均粒子径を下記の表1に示すように設定したこと以外は、実施例1と同様にしてコーティング材を得た。
(比較例3)
遮光性粒子の粒子径、基材粒子の粒子径及び第2の平均粒子の粒子径を下記の表1に示すように設定したこと以外は、実施例1と同様にしてコーティング材を得た。
(評価)
以下の評価を実施した。以下の評価において、比較例1については、遮光性粒子は、非遮光性粒子を意味する。
(1)粒子径
遮光性粒子を得る途中の基材粒子の粒子径、並びに得られた遮光性粒子の粒子径は以下のようにして測定した。
平均粒子径が約100μm未満の基材粒子及び遮光性粒子については、粒度分布測定装置(ベックマンコールター社製「Multisizer4」)を用いて、約100000個の粒径を測定し、平均粒子径を測定した。平均粒子径が約100μm以上の基材粒子及び遮光性粒子については、遮光性粒子をスライドガラスに散布して、光学電子顕微鏡にて観察し、画面に映った粒子径をノギスで200個測定することで、平均粒子径を測定した。
(2)吸光度
得られた遮光性粒子を重量基準にて水で5000倍に希釈した希釈液を得た。得られた希釈液を用いて、分光光度計(日立ハイテク社製「U−4100」)により、波長350nmでの吸光度を測定した。
(3)正反射光の抑制性(正反射率)
トリアセチルセルロースフィルムの平坦な表面に、得られたコーティング材を塗布し、重合硬化物の反射率が550nmで最低値を示すようにバーコーターを用いて塗布した後、120Wの高圧水銀ランプを20cmの距離から紫外線を180秒照射することにより、コーティング膜を形成した。
得られたコーティング膜において、光を入射角5°で照射し、その正反射率を分光光度計(日立ハイテク社製「U−4100」)を用いて測定し、波長420〜650μmの正反射率を測定した。
詳細及び結果を下記の表1に示す。
Figure 2017057388
なお、実施例1〜8の遮光性粒子では、第2の粒子により覆われている基材粒子の表面の表面積の割合は60%以上、95%以下であった。
1,1A…遮光性粒子
11…基材粒子
12…第2の粒子

Claims (8)

  1. 光学部品において、コーティング膜を形成するために用いられ、
    遮光性粒子と、バインダーとを含み、
    前記遮光性粒子の粒子径が1μm以上、100μm以下であり、
    前記遮光性粒子を重量基準にて水で5000倍に希釈した希釈液の波長350nmでの吸光度が0.03以上である、光学部品用遮光性コーティング材。
  2. 前記遮光性粒子が、表面に凸部又は凹部を有する、請求項1に記載の光学部品用遮光性コーティング材。
  3. 前記遮光性粒子が、カーボンブラック又はチタンブラックを含む、請求項1又は2に記載の光学部品用遮光性コーティング材。
  4. 前記遮光性粒子が、基材粒子と、前記基材粒子の粒子径よりも小さい平均粒子径を有する複数の第2の粒子とを備え、
    複数の前記第2の粒子が、前記基材粒子の表面上に配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学部品用遮光性コーティング材。
  5. 前記基材粒子が、カーボンブラック又はチタンブラックを含む、請求項4に記載の光学部品用遮光性コーティング材。
  6. 前記第2の粒子の平均粒子径が50nm以上、500nm以下であり、
    前記第2の粒子の平均粒子径の前記基材粒子の粒子径に対する比が、0.0005以上、0.5以下である、請求項4又は5に記載の光学部品用遮光性コーティング材。
  7. 前記バインダーが、カーボンブラック又はチタンブラックを含む、請求項6に記載の光学部品用遮光性コーティング材。
  8. 光学部品本体と、
    前記光学部品本体の表面上に配置されたコーティング膜とを備え、
    前記コーティング膜の材料が、請求項1〜7のいずれか1項に記載の光学部品用遮光性コーティング材である、光学部品。
JP2016180652A 2015-09-16 2016-09-15 光学部品用遮光性コーティング材及び光学部品 Active JP6888929B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015183004 2015-09-16
JP2015183004 2015-09-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017057388A true JP2017057388A (ja) 2017-03-23
JP6888929B2 JP6888929B2 (ja) 2021-06-18

Family

ID=58389857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016180652A Active JP6888929B2 (ja) 2015-09-16 2016-09-15 光学部品用遮光性コーティング材及び光学部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6888929B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10140043A (ja) * 1996-11-07 1998-05-26 Somar Corp 反射防止用塗料
JP2004332111A (ja) * 2003-04-16 2004-11-25 Anritsu Corp 黒色粒子、黒色粒子製造用メッキ装置および黒色粒子を用いた光吸収体
JP2006099027A (ja) * 2004-03-09 2006-04-13 Sekisui Chem Co Ltd 液晶滴下工法用遮光シール剤、上下導通材料、及び、液晶表示素子
JP2006313337A (ja) * 2005-04-07 2006-11-16 Bridgestone Corp 黒色表示媒体用粒子及びそれを用いた情報表示用パネル
JP2009282488A (ja) * 2008-04-25 2009-12-03 Nikon Corp 光学素子用塗料及び光学素子
JP2013205474A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Toray Ind Inc 感光性黒色樹脂組成物、それを用いた樹脂ブラックマトリクス基板およびタッチパネル

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10140043A (ja) * 1996-11-07 1998-05-26 Somar Corp 反射防止用塗料
JP2004332111A (ja) * 2003-04-16 2004-11-25 Anritsu Corp 黒色粒子、黒色粒子製造用メッキ装置および黒色粒子を用いた光吸収体
JP2006099027A (ja) * 2004-03-09 2006-04-13 Sekisui Chem Co Ltd 液晶滴下工法用遮光シール剤、上下導通材料、及び、液晶表示素子
JP2006313337A (ja) * 2005-04-07 2006-11-16 Bridgestone Corp 黒色表示媒体用粒子及びそれを用いた情報表示用パネル
JP2009282488A (ja) * 2008-04-25 2009-12-03 Nikon Corp 光学素子用塗料及び光学素子
JP2013205474A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Toray Ind Inc 感光性黒色樹脂組成物、それを用いた樹脂ブラックマトリクス基板およびタッチパネル

Also Published As

Publication number Publication date
JP6888929B2 (ja) 2021-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7055436B2 (ja) 反射防止フィルムおよびディスプレイ装置
KR101816981B1 (ko) 하드 코트 필름 및 하드 코트 필름 권회체
JP4187454B2 (ja) 反射防止フィルム
JP6648360B2 (ja) 無機粒子分散液、無機粒子含有組成物、塗膜、塗膜付きプラスチック基材、表示装置
KR101800344B1 (ko) 흑색막, 흑색막이 있는 기재 및 화상 표시 장치, 및 흑색 수지 조성물 및 흑색 재료 분산액
JP6732015B2 (ja) 反射防止フィルム
CN1711486A (zh) 具有抗反射性能的机械耐久性单层涂层的制备
KR20160037089A (ko) 반사 방지 필름, 표시 장치 및 표시 장치의 반사 방지 필름의 선택 방법
JP2018533067A (ja) 反射防止フィルムおよびディスプレイ装置
JP6275072B2 (ja) 反射防止積層体、偏光板、カバーガラス、画像表示装置、及び反射防止積層体の製造方法
JP2009056387A (ja) ハードコート膜付基材およびハードコート膜形成用塗布液
JP2003004904A (ja) 高屈折率化した防眩層を有する反射防止フィルム及び低反射表示装置
WO2016152691A1 (ja) 反射防止フィルム、該反射防止フィルムを用いた表示装置、及び反射防止フィルムの選択方法
JP6558007B2 (ja) 反射防止フィルム、該反射防止フィルムを用いた表示装置、及び反射防止フィルムの選択方法
JP2016061794A (ja) 反射防止フィルム、偏光板、カバーガラス、画像表示装置、及び反射防止フィルムの製造方法
JP6561519B2 (ja) 反射防止フィルム、該反射防止フィルムを用いた表示装置、及び反射防止フィルムの選択方法
JP6888929B2 (ja) 光学部品用遮光性コーティング材及び光学部品
JP6931696B2 (ja) 含フッ素共重合体、膜形成用組成物、及び光学フィルム
JP2006106507A (ja) 撥水・撥油性及び耐擦傷性が向上した反射防止フィルム
JP5908287B2 (ja) 透明導電膜形成用組成物及び透明導電膜
JP2017058677A (ja) 光学部品用遮光性粒子、光学部品用遮光性接着剤及び光学部品
JP6056369B2 (ja) 黒色材料、黒色材料分散液、黒色樹脂組成物、黒色膜、黒色膜付き基材、及び固体撮像素子
JP2005290230A (ja) 帯電防止層を有する反射防止フィルム及び帯電防止層形成用コーティング組成物
JP6727864B2 (ja) 投影用フィルム作製用組成物、投影用フィルム及び投影用スクリーン
TWI362502B (en) Optical laminate

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200331

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200529

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201027

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20201221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210427

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210520

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6888929

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250