JP2017057056A - エレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリの充放電制御に用いられる電流センサに生じるオフセットのずれを補正して常に安定した充放電制御を行う。【解決手段】一実施形態に係るエレベータは、充放電制御部29a、消磁制御部29b、オフセット補正部29cを備える。充放電制御部29aは、バッテリ装置20内に設けられた電流センサ26a,26bによって検出される電流に基づいてバッテリ24の充放電を制御する。消磁制御部29bは、電流リミットを開放してバッテリ24の電力を放電した場合に、乗りかご4が無方向待機状態にあるときに電流センサ26a,26bを消磁制御する。オフセット補正部29cは、電流センサ26a,26bのオフセット電圧のずれを補正する。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、バッテリ電力を利用してエレベータを駆動するハイブリット駆動型のエレベータに関する。
一般に、エレベータでは、巻上機の回転軸に巻き掛けられたロープの両端に乗りかごとカウンタウェイトが吊り下げられ、巻上機の回転によりロープを介して乗りかごがカウンタウェイトと反対方向につるべ式に昇降動作する。
ここで、例えば乗りかごが昇降路の下方向に動く場合に、そのときの乗りかごの荷重がカウンタウェイトより重ければ、巻上機が発電機として機能して電力が生じる。同様に、乗りかごが上方向に動く場合に、そのときの乗りかごの荷重がカウンタウェイトより軽い場合でも電力が生じる。このような電力を「回生電力」と呼び、そのときの運転を「回生運転」と呼んでいる。逆に、電力を必要とする運転を「力行運転」と呼ぶ。
近年、このような回生運転時に生じた電力をバッテリに充電しておき、力行運転時または停電時にバッテリの電力を駆動系へアシスト可能なバッテリ装置(電源装置)を備えたハイブリット駆動型のエレベータが考えられている。上記バッテリ装置には、電流センサが組み込まれており、この電流センサで検出された電流値をフィードバックしてバッテリの充放電を制御している。
特開2005−89096号公報
上述したハイブリット駆動型のエレベータでは、停電が発生した場合に、バッテリから駆動系へ電力が供給される。その際、停電による急激な電圧降下で乗りかごが急停止することを防ぐために、放電電流のリミットを開放して大電流を流している。ところが、大電流が電流センサに流れると、電流センサが持つオフセット(ヒステリシス電圧とオフセット電圧)が初期時の状態から大きく変動し、停電復旧後の微小電流の充放電制御に影響を与える。
本発明が解決しようとする課題は、バッテリの充放電制御に用いられる電流センサに生じるオフセットのずれを補正して常に安定した充放電制御を行うことのできるハイブリット駆動型のエレベータを提供することである。
一実施形態に係るエレベータは、乗りかごの回生運転時に発生する電力あるいは商用電源から駆動系に供給される電力をバッテリに充電し、このバッテリの電力を必要に応じて上記駆動系にアシストするバッテリ装置を備える。
このエレベータは、上記バッテリ装置内に設けられた電流センサによって検出される電流に基づいて上記バッテリの充放電を制御する充放電制御手段と、この充放電制御手段によって電流リミットを開放して上記バッテリの電力を放電した場合に、上記乗りかごが無方向待機状態にあるときに上記電流センサを消磁制御してリセット状態に戻す消磁制御手段と、上記電流センサのオフセット電圧のずれを補正するオフセット補正手段とを具備する。
図1は第1の実施形態に係るハイブリッド駆動型のエレベータの構成を示す図である。 図2は同実施形態におけるバッテリ装置内に設けられた電流センサの構成を説明するための模式図である。 図3は同実施形態におけるバッテリ装置内に設けられた電流センサの電流検出範囲を説明するための図である。 図4は同実施形態における停電発生前後に電流センサに流れる電流と電圧との関係を示す図である。 図5は同実施形態におけるエレベータのバッテリ装置の処理動作を示すフローチャートである。 図6は同実施形態における消磁用の電流として用いられるスイープ電流を説明するための図である。 図7は第2の実施形態におけるエレベータのバッテリ装置の処理動作を示すフローチャートである。 図8は同実施形態における消磁用の電流として用いられる逆バイアス電流を説明するための図である。 図9は第3の実施形態におけるエレベータのバッテリ装置の処理動作を示すフローチャートである。 図10は第4の実施形態におけるエレベータのバッテリ装置の処理動作を示すフローチャートである。 図11は同実施形態における電流センサのゲイン補正を説明するための図である。 図12は第5の実施形態におけるエレベータのバッテリ装置の処理動作を示すフローチャートである。 図13は第6の実施形態におけるエレベータのバッテリ装置の処理動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係るハイブリッド駆動型のエレベータの構成を示す図である。
このエレベータは、駆動装置10、バッテリ装置20、エレベータ制御装置30を備える。駆動装置10は、コンバータ11、平滑コンデンサ12、インバータ装置13を有し、エレベータ制御装置30の駆動指示に従って巻上機2の駆動に必要な電力を供給する。
なお、コンバータ11は、商用電源1から供給される交流電圧を直流電圧に変換するものである。商用電源1は、三相の交流電源からなる。平滑コンデンサ12は、コンバータ11によって変換された直流電圧のリプルを平滑する。インバータ装置13は、コンバータ11から平滑コンデンサ12を介して与えられた直流電圧をPWM(Pulse Width Modulation)制御により任意の周波数、電圧値の交流電圧に変換し、これを駆動電力として巻上機2に供給する。
巻上機2は、同期電動機からなり、駆動装置10からの電力供給によって回転する。巻上機2には図示せぬシーブを介してロープ3が巻回されており、そのロープ3の一端には乗りかご4、他端にはカウンタウェイト5が連結されている。これにより、巻上機2の回転に伴い、ロープ3を介して乗りかご4とカウンタウェイト5がつるべ式に昇降動作する。
バッテリ装置20は、「電源装置」とも呼ばれ、電力の充電/アシスト機能を有する。バッテリ装置20は、AC/DC変換器21、DC/DC変換器22、DC/DC変換器23、バッテリ24、平滑フィルタ(FLT)25、電流センサ(CS)26a,26b、温度センサ(TS)27、電子回路28、マイコン29を備える。
商用電源1からの電力と回生運転時に生じた電力を駆動装置10から得てバッテリ24に蓄え、力行運転時にバッテリ24の電力を駆動装置10に供給する。また、このバッテリ装置20は、エレベータ制御装置30に対して所要の電力を供給可能な構成にある。
AC/DC変換器21は、AC側はエレベータ制御装置30に設けられた制御電源トランス31の一次側に、DC側はバッテリ装置20の直流母線に接続されている。このAC/DC変換器21は、AC(交流電流)からDC(直流電流)への変換機能と、DC(直流電流)からAC(交流電流)への変換機能を持つ。
本実施形態では、通常運転時にバッテリ装置20からエレベータ制御装置30に対して所要の電力を供給する。その際、バッテリ装置20の電力(直流電流)をAC/DC変換器21で電圧の異なる交流電流に変換してエレベータ制御装置30の制御電源トランス31の一次側に与えている。
DC/DC変換器22は、バッテリ24の前段に設けられており、DC(直流電流)から電圧の異なるDC(直流電流)への変換機能を持つ。本実施形態では、回生運転時に生じた電力を駆動装置10から得てバッテリ24に蓄える。その際、DC/DC変換器22でバッテリ24の規格電圧に変換し、平滑フィルタ25でリプル成分を除去してからバッテリ24に蓄積する。また、力行運転時にバッテリ24の電力を駆動装置10に供給する際に、DC/DC変換器22で所定の電圧に変換して駆動装置10に与える。
DC/DC変換器23は、非常用電源装置32とバッテリ装置20の直流母線との間に設けられ、DC(直流電流)から電圧の異なるDC(直流電流)への変換機能を持つ。このDC/DC変換器23は、駆動装置10で得られた回生電力またはバッテリ24の電力をエレベータ制御装置30の非常用電源として利用する場合に用いられる。
ここで、DC/DC変換器22とバッテリ24との間に平滑フィルタ25が介在され、その平滑フィルタ25の前後に電流センサ26a,26bがそれぞれ設置されている。電流センサ26a,26bは、バッテリ24を充放電制御するための直流電流センサであり、それぞれにDC/DC変換器22とバッテリ24との間に流れる電流を検出する。
なお、図1の例では、DC/DC変換器22とバッテリ24との間に2つの電流センサ26a,26bが設けられているが、少なくとも1つ設けられていれば良い。この電流センサ26a,26bの構成については、後に図2を参照して詳しく説明する。
温度センサ27は、バッテリ装置20内の電流センサ26a,26bの近くに設置されており、電流センサ26a,26bの周囲の温度を検出する。電子回路28は、電流センサ26a,26bで検出された電流の信号処理や温度センサ27で検出された温度の信号処理などを行う。また、電子回路28は、マイコン29の指示により電流センサ26a,26bに対して消磁用の電流などを印加する。
マイコン29は、バッテリ24の充放電制御を行う主制御回路である。このマイコン29には、本発明に関わる機能構成として、充放電制御部29a、消磁制御部29b、オフセット補正部29cが備えられている。
充放電制御部29aは、バッテリ装置20内に設けられた電流センサ26a,26bによって検出される電流に基づいてバッテリ24の充放電を制御する。
消磁制御部29bは、充放電制御部29aによって電流リミットを開放してバッテリ24から大電流を放電した場合に、所定のタイミングで電流センサ26a,26bを消磁制御してリセット状態に戻す。
「電流リミット」とは、バッテリ24に対して予め設定されている放電電流の許容範囲のことである。通常は、この電流リミットを超えないようにバッテリ24の放電が制御されている。しかし、例えば停電など発生した場合には、この電流リミットを超えて大電流の放電が行われる。「所定のタイミング」とは、具体的には乗りかご4が無方向待機状態で停止しているとき、つまり、駆動装置10とバッテリ装置20との間で電力のやり取りがないときである。
オフセット補正部29cは、バッテリ24の大電流の放電による電流センサ26a,26bのオフセット電圧のずれを補正する。
一方、エレベータ制御装置30は、「制御盤」とも言われ、エレベータ全体の制御を行う部分である。エレベータ制御装置30には、制御電源トランス31、非常用電源装置32、制御電源装置33、照明電源装置34、制御マイコン35が設けられている。
制御電源トランス31は、一次側に2種類の異なる電圧を入力可能な構成を有する。この制御電源トランス31の一次側の一方に商用電源1が接続され、一次側の他方にバッテリ装置20のAC/DC変換器21が接続されており、これらの電力が変圧されて二次側に接続された制御電源装置33、照明電源装置34に与えられる。
なお、例えばバッテリ装置20から供給される電力の電圧値V2は、商用電源1から供給される電力の電圧値V1よりも低く設定されていてもよい(V2<V1)。これは、駆動装置10とバッテリ装置20との間の電圧降下を考慮してのことである。
非常用電源装置32は、非常灯やインターホンなどの非常時に用いられる機器に対して所要の電力を供給する装置であり、電力供給回路などを含んでいる。制御電源装置33は、制御マイコン35に対して所要の電力を供給する装置であり、電力供給回路などを含んでいる。照明電源装置34は、乗りかご4内の照明・空調機器に対して所要の電力を供給する装置であり、電力供給回路などを含んでいる。
これらのうち、制御電源装置33と照明電源装置34は制御電源トランス31にて変圧された電力を受けて動作し、非常用電源装置32についてはバッテリ装置20からDC/DC変換器23を介して直接電力を受けて動作する。
バッテリ24は、大容量かつ高性能な充放電機能を有する。このバッテリ24としては、例えばリチウムイオン電池が用いられる。
制御マイコン35は、エレベータ運転制御用のコンピュータである。この制御マイコン35は、駆動装置10の駆動制御やバッテリ装置20の充放電制御など、エレベータの運転に関する全体制御を行う。
また、図中のSW1〜4は電力供給/遮断切り替え用のスイッチである。
SW1は、商用電源1とエレベータ制御装置30の電力入力側である制御電源トランス31との間に接続された3相の電力供給ラインに設けられている。このSW1がONしているとき、商用電源1からエレベータ制御装置30に対して電力が供給される。
SW2は、商用電源1と駆動装置10の電力入力側であるコンバータ11との間に接続された3相の電力供給ラインに設けられている。このSW2がONしているとき、商用電源1から駆動装置10に対して電力が供給される。
SW3は、駆動装置10の直流母線間とバッテリ装置20の直流母線間に接続された2本の電力供給ラインに設けられている。このSW3がONしているとき、駆動装置10からバッテリ装置20に対して電力が供給され、また、バッテリ装置20から駆動装置10に対して電力が供給される。
SW4は、バッテリ装置20の電力出力側であるAC/DC変換器21とエレベータ制御装置30の電力入力側である制御電源トランス31に接続された3相の電力供給ラインに設けられている。このSW4がONしているとき、バッテリ装置20からエレベータ制御装置30に対して電力が供給され、また、エレベータ制御装置30を通じてバッテリ装置20に対して電力が供給される。
このような構成において、駆動装置10とエレベータ制御装置30に対してバッテリ装置20が互いの電力をやり取り可能に接続されている。したがって、通常運転時に駆動装置10で得られた回生電力や商用電源電力をバッテリ装置20に蓄え、その蓄えた電力を力行運転時に駆動装置10に供給するだけでなく、エレベータ制御装置30にも与えてエレベータの運転に利用することができる。さらに、パーキング時に駆動装置10に対する電力供給が遮断されている状態でも、商用電源1の電力をエレベータ制御装置30を介してバッテリ装置20に与えてバッテリ24を充電することができる。
すなわち、通常運転時には、SW1がOFF、SW2〜4がONしている。これにより、駆動装置10は商用電源1から供給される電力の他にバッテリ装置20からも電力を受けて動作することができ、また、回生運転時に得られた電力をバッテリ装置20に与えて充電することができる。
一方、エレベータ制御装置30もバッテリ装置20から供給される電力を受けて動作する。この場合、バッテリ装置20からエレベータ制御装置30に対して供給される電力には、駆動装置10で得られた回生電力が含まれる。
このように、通常運転時にバッテリ装置20を有効活用してエレベータの運転を行うことができる。また、停電あるいは商用電源1の欠相異常が発生した場合でも、バッテリ24に蓄えられた電力を利用してエレベータの運転を継続することができる。その際、バッテリ装置20がエレベータ制御装置30に接続されているので、商用電源1からバッテリ装置20への切替え回路は不要であり、バッテリ電力を利用して乗りかご4を最寄階に一旦停止させた後、所定の時間だけ低速あるいは定格速度で運転を続けることができる。
また、例えば夜間などにおいて、通常運転が終了するとエレベータの運転を停止する。これを「パーキング」と呼んでいる。パーキング時には、SW1がON、SW2〜3がOFF、SW4がONしている。これにより、商用電源1からエレベータ制御装置30の制御電源トランス31を経由してバッテリ24を充電することができる。したがって、パーキングの間にバッテリ24に十分な電力を蓄えてから通常運転を開始することができる。なお、例えば駆動装置10が故障した場合にバッテリ装置20から非常用電源装置32に対して電力を与えることも可能である。
バッテリ装置20では、充電時であれば、DC/DC変換器22から平滑フィルタ25を介してバッテリ24に流れる電流が電流センサ26a,26bによって検出され、電子回路28を介してマイコン29にフィードバックされる。これにより、マイコン29では、バッテリ24の充電状態を監視し、一定の電流が充電されるように制御する。一方、放電時であれば、バッテリ24から平滑フィルタ25を介してDC/DC変換器22に流れる電流が電流センサ26a,26bによって検出され、電子回路28を介してマイコン29にフィードバックされる。これにより、マイコン29では、バッテリ24の放電状態を監視し、一定の電流を放電するように制御する。
ここで、バッテリ24として用いられているリチウムイオン電池は繊細な充放電制御を必要とし、そのために電流センサ26a,26bには数アンペア〜150アンペアの範囲で正確に電流を検出可能な精度が要求される。
図2はバッテリ装置20内に設けられた電流センサ26a,26bの構成を説明するための模式図である。図3は電流センサ26a,26bの電流検出範囲を説明するための図である。
電流センサ26a,26bとして、例えば図2に示すような磁気比例式の電流センサ40が用いられる。この磁気比例式の電流センサ40は、ギャップを有する磁性体コア41と、電磁変換素子であるホール素子42と、そして、このホール素子42からの出力を増幅する増幅回路23とから構成される。導線44に被測定電流が流れると、磁性体コア41に被測定電流に比例した磁界が発生する。ホール素子42は、この磁性体コア41に発生した磁界を電圧信号に変換する。この電圧信号は、増幅回路43にて増幅されて出力される。
ここで、図3に示すように、電流センサ26a,26bの検出範囲は数アンペア〜150アンペアであるが、そこにヒステリシス電圧αとオフセット電圧βの誤差が加わる。電流センサ26a,26bの磁気的な特性により、停電時などに大電流が通電されると残留磁束の影響でαとβが大きく変動する。さらに、βの部分は温度ドリフトの影響でも変動する。このαとβの変動分が停電復旧後の電流検出精度に影響を与える。
図4は停電発生前後に電流センサ26a,26bに流れる電流と電圧との関係を示す図である。
通常運転時にバッテリ24から放電される電流は20アンペア程度である。また、充電は数アンペアである。ここで、停電が発生して、DC/DC変換器22とバッテリ24との間の電圧が急減に低下すると、そのときの急峻な電圧降下の傾きによって電流リミットが開放され、150アンペアの電流が放電され、エレベータの駆動系(駆動装置10)に供給される。また、停電復旧後、通常運転時には通常の充放電制御が行われる。
ところが、停電時などに電流センサ26a,26bに大電流が流れると、オフセット(ヒステリシス電圧とオフセット電圧)が初期時の状態から大きく変動してしまう。このときの変動分は大電流の検出時には問題にはならないが、数アンペア程度の微小電流を検出するときに大きな影響となる。
以下では、電流センサ26a,26bに着目し、大電流の通電によって発生するオフセットのずれを補正して正常化する方法について説明する。
図5は第1の実施形態におけるエレベータのバッテリ装置の処理動作を示すフローチャートである。
通常運転時には、図1に示したSW1がOFF、SW2〜4がONしている。これにより、商用電源1から供給される電力と回生運転時に得られた電力がバッテリ装置20に与え、DC/DC変換器22を介してバッテリ24が充電される。また、力行運転時にはバッテリ24の電力が放電され、DC/DC変換器22を介して駆動装置10にアシストされる。
ここで、停電あるいは何らかの原因で商用電源1に異常が発生した場合に、バッテリ24の電力が利用される。この場合、商用電源1からバッテリ装置20に電力が供給されないので、DC/DC変換器22とバッテリ24との間の電圧が急減に低下する。バッテリ装置20のマイコン29は、電子回路28を通じて急峻な電圧降下の傾きを検出すると(ステップS11のYes)、電流リミットを開放してバッテリ24の電力を放電する(ステップS12)。その間、電流センサ26a,26bには大電流が流れる。
バッテリ24から放電された電力は駆動装置10に与えられる。これにより、乗りかご4を急停止させることなく最寄階までスムーズに移動させることができる。最寄階で乗客を降ろしてから乗りかご4が無方向待機状態で停止すると(ステップS13のYes)、マイコン29は、電流センサ26a,26bを消磁制御する(ステップS14)。なお、マイコン29には、エレベータ制御装置30からエレベータの運転状態に関する情報が逐次入力されているものとする。
上記消磁制御は、電子回路28から電流センサ26a,26bに対して消磁用の電流を短時間通電することで行う。詳しくは、図6に示すように、予め設定された電流Ixを所定の周波数Txで所定の時間tx内に徐々にゼロに減衰させるように通電する。
このように、エレベータの運転が停止したときに電流センサ26a,26bにスイープ電流を短時間通電することで、電流センサ26a,26bの残留磁束を消磁してリセット状態に戻すことができる。よって、電流センサ26a,26bのヒステリシス電圧のずれ量を抑えて常に正確な電流値を得ることができ、その電流値に基づいて高精度な充放電制御を行うことができる。
また、マイコン29は、温度センサ27を通じて電流センサ26a,26bの周囲の温度を確認する。その結果、現在の温度が予め設定された基準範囲を超えて上昇していた場合には(ステップS15のYes)、マイコン29は、そのときの温度上昇分を考慮して電流センサ26a,26bのオフセット電圧のずれを補正する(ステップS16)。この場合、電流センサ26a,26bの機器特性によって温度とオフセット電圧との関係が決まっているので、温度上昇分からオフセット電圧のずれを推測することができる。
このように第1の実施形態によれば、停電の発生などにより電流リミットを開放してバッテリ24の電力を放電した場合に、エレベータの運転が停止したときのタイミングで、電流センサ26a,26bを消磁制御することで、電流センサ26a,26bのオフセット電圧のずれを補正できる。これにより、停電復旧後の通常運転時の微小電流を正確に検出して充放電制御を行うことができる。さらに、温度上昇分を考慮して電流センサ26a,26bのオフセット電圧のずれを補正しておくことで、電流検出精度の低下を防いで安定した充放電制御を行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、予め設定されたスイープ電流を消磁用の電流として通電したが、第2の実施形態では、逆バイアス電流を消磁用の電流として通電することを特徴とする。
なお、装置構成については図1と同様であるため、省略するものとし、ここでは第2の実施形態の処理動作について説明する。
図7は第2の実施形態におけるエレベータのバッテリ装置の処理動作を示すフローチャートである。図7において、ステップS21〜S23までの処理は、上記第1の実施形態における図5のステップS11〜S13までの処理と同様である。
すなわち、停電あるいは何らかの原因で商用電源1に異常が発生した場合において、DC/DC変換器22とバッテリ24との間の電圧が急減に低下する。バッテリ装置20のマイコン29は、電子回路28を通じて急峻な電圧降下の傾きを検出すると(ステップS21のYes)、電流リミットを開放してバッテリ24の電力を放電する(ステップS22)。その間、電流センサ26a,26bには大電流が流れる。
ここで、バッテリ24の放電により乗りかご4が最寄階まで移動し、そこで乗客を降ろして無方向待機状態で停止したとき(ステップS23のYes)、バッテリ装置20のマイコン29は、電子回路28を通じて電流センサ26a,26bの出力電圧を検出する(ステップS24)。マイコン29は、これらの電圧値に基づいて電流センサ26a,26bの残留磁束分に相当する電流の値を演算する(ステップS25)。そして、マイコン29は、この演算にて得た電流値を逆バイアス電流として電子回路28を通じて電流センサ26a,26bに短時間通電することで消磁制御を行う(ステップS26)。
詳しくは、図8に示すような逆バイアス電流Iyを作り、これを電流センサ26a,26bに対して所定の時間tyだけx通電する。この逆バイアス電流Iyを通電することで、電流センサ26a,26bの残留磁束分が消磁される。
また、マイコン29は、温度センサ27を通じて電流センサ26a,26bの周囲の温度を確認する。その結果、現在の温度が予め設定された基準範囲を超えて上昇していた場合には(ステップS27のYes)、マイコン29は、そのときの温度上昇分を考慮して電流センサ26a,26bのオフセット電圧のずれを補正する(ステップS28)。
このように第2の実施形態によれば、電流センサ26a,26bの残留磁束分に相当する電流を逆バイアス電流として短時間通電することでも、電流センサ26a,26bの残留磁束を消磁してリセット状態に戻すことが可能である。これにより、電流センサ26a,26bのヒステリシス電圧のずれを抑えて常に正確な電流値を得て高精度な速度制御を行うことができる。さらに、温度上昇分を考慮して電流センサ26a,26bのオフセット電圧のずれを補正しておくことで、電流検出精度の低下を防いで安定した充放電制御を行うことができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、停電時に電流センサを無条件で消磁制御を行う構成としたが、第3の実施形態では、停電復旧後の電流センサの検出値に応じて消磁制御を行うことを特徴とする。
なお、装置構成については図1と同様であるため、省略するものとし、ここでは第3の実施形態の処理動作について説明する。
図9は第3の実施形態におけるエレベータのバッテリ装置の処理動作を示すフローチャートである。図9において、ステップS31〜S33までの処理は、上記第1の実施形態における図5のステップS11〜S13までの処理と同様である。
すなわち、停電あるいは何らかの原因で商用電源1に異常が発生した場合において、DC/DC変換器22とバッテリ24との間の電圧が急減に低下する。バッテリ装置20のマイコン29は、電子回路28を通じて急峻な電圧降下の傾きを検出すると(ステップS31のYes)、電流リミットを開放してバッテリ24の電力を放電する(ステップS32)。その間、電流センサ26a,26bには大電流が流れる。
バッテリ24の放電により乗りかご4が最寄階まで移動し、そこで乗客を降ろして無方向待機状態で停止する(ステップS33のYes)。ここで、停電復旧後にエレベータの運転を再開する際に(ステップS34のYes)、マイコン29は、電流センサ26a,26bからフィードバックされる電流値(電流センサ26a,26bの検出値)を測定する(ステップS35)。
その結果、電流センサ26a,26bからフィードバックされた電流値(検出値)が予め設定された基準範囲を超えていた場合には(ステップS36のYes)、マイコン29は、電流センサ26a,26bのオフセットがずれているものと判断して消磁制御を行う(ステップS37)。
上記消磁制御は、上記第1の実施形態のように、予め設定されたスイープ電流を電流センサ26a,26bに短時間通電することでも良いし、上記第2の実施形態のように、逆バイアス電流を演算により求め、その逆バイアス電流を電流センサ26a,26bに短時間通電することでも良い。
また、マイコン29は、温度センサ27を通じて電流センサ26a,26bの周囲の温度を確認する。その結果、現在の温度が予め設定された基準範囲を超えて上昇していた場合には(ステップS38のYes)、マイコン29は、そのときの温度上昇分を考慮して電流センサ26a,26bのオフセット電圧のずれを補正する(ステップS39)。
このように第3の実施形態によれば、停電復旧後における電流センサ26a,26bの検出値が基準範囲を超えている場合にのみ消磁制御を行う構成としても電流検出精度を維持することができ、常に安定した充放電制御を行うことができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態では、通常運転時において、所定のタイミングで電流センサのゲイン補正を行うようにしたものである。
第4の実施形態において、図1に示したマイコン29にゲイン補正部29dが設けられる。ゲイン補正部29dは、乗りかご4が無方向待機状態にあるときに、バッテリ24の充電電流を線形的に減少させ、電流センサ26a,26bの検出値が予め設定された基準値から外れる場合に上記基準値に近付けるように電流センサ26a,26bのゲインを補正する。
図10は第4の実施形態におけるエレベータのバッテリ装置の処理動作を示すフローチャートである。
停電復旧後の通常運転時において、乗りかご4が無方向待機状態で任意の階で停止したときに(ステップS41のYes)、バッテリ装置20のマイコン29は、バッテリ24の充電電流を線形的に減少させる(ステップS42)。そして、マイコン29は、このときに電流センサ26a,26bからフィードバックされる電流値(電流センサ26a,26bの検出値)を測定する(ステップS43)。
その結果、電流センサ26a,26bからフィードバックされた電流値(検出値)が予め設定された基準値から外れた場合には(ステップS44のYes)、マイコン29は、電流センサ26a,26bのゲインを補正する(ステップS45)。
詳しくは、図11に示すように、マイコン29からの指令値に対して、電流センサ26a,26bの検出値が実線で示される基準値に近付くように電流センサ26a,26bのゲインをプラスあるいはマイナス方向に補正する。
このように第4の実施形態によれば、通常運転時において、乗りかごが無方向待機状態で停止したときに、電流センサ26a,26bの検出値に応じてゲイン補正を行う構成としても電流検出精度を維持することができ、常に安定した充放電制御を行うことができる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。
第5の実施形態では、上記第1の実施形態のように停電時に電流リミットを開放したときだけでなく、通常運転時においても所定のタイミングで電流センサのオフセット電圧を補正するものである。
なお、装置構成については図1と同様である。ただし、マイコン29に設けられたオフセット補正部29cは、停電時に電流リミットを開放したときだけでなく、停電復旧後の通常運転時でも所定のタイミングで電流センサ26a,26bのオフセット電圧を補正する。詳しくは、オフセット補正部29cは、乗りかご4の無方向待機状態が所定時間継続したときに乗りかご4を無荷重で運転し、バッテリ24を放電あるいは充電したときに電流センサ26a,26bの検出値と基準値とのずれ量に基づいてオフセット電圧を補正する。
図12は第5の実施形態におけるエレベータのバッテリ装置の処理動作を示すフローチャートである。
停電復旧後の通常運転時において、乗りかご4の無方向待機状態が所定時間継続したときに(ステップS51のYes)、バッテリ装置20のマイコン29は、乗りかご4を無荷重で上方向または下方向に運転する(ステップS52)。なお、無荷重で運転することを「NL(No-load)運転」と呼ぶ。
ここで、マイコン29は、NL運転中にバッテリ24の放電量あるいは充電量を可変しながら(ステップS53)、そのときに電流センサ26a,26bからフィードバックされる電流値(電流センサ26a,26bの検出値)を測定する(ステップS54)。
その結果、電流センサ26a,26bからフィードバックされた電流値(検出値)が予め設定された基準値から外れた場合には(ステップS55のYes)、マイコン29は、電流センサ26a,26bのオフセット電圧を補正する(ステップS56)。つまり、NL運転の条件で放電あるいは充電したときに得られる電流値と基準値との誤差を求め、その誤差をなく方向にオフセット電圧をずらす。
このように第5の実施形態によれば、通常運転時において、乗りかごが無方向待機状態で所定時間以上停止しているときに、電流センサ26a,26bの検出値に応じてオフセット電圧を補正する構成としても電流検出精度を維持することができ、常に安定した充放電制御を行うことができる。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について説明する。
第6の実施形態では、上記第1の実施形態のように停電時に電流リミットを開放したときだけでなく、通常運転時においても複数の電流センサの検出誤差が生じている場合に所定のタイミングで消磁制御、オフセット電圧の補正制御を行うようにしたものである。
なお、装置構成については図1と同様である。ただし、マイコン29に設けられた消磁制御部29bとオフセット補正部29cは、停電時に電流リミットを開放したときだけでなく、停電復旧後の通常運転時でも電流センサ26a,26bの検出誤差がある場合に消磁制御、オフセット電圧の補正制御を行う。詳しくは、消磁制御部29bとオフセット補正部29cは、電流センサ26a,26bによって検出される電流に所定値以上の誤差が生じていた場合に、乗りかご4が無方向待機状態にあるときに、電流センサ26a,26bの消磁制御、オフセット電圧の補正制御を実行する。
図13は第6の実施形態におけるエレベータのバッテリ装置の処理動作を示すフローチャートである。
バッテリ装置20内には、DC/DC変換器22とバッテリ24との間に2つの電流センサ26a,26bが設けられている。電流センサ26aはバッテリ24の近くの電流値を検出し、電流センサ26bはDC/DC変換器22の近くの電流値を検出する。
この2つの電流センサ26a,26bが正常であれば、それぞれで検出される電流値は略同じ値を取る。したがって、マイコン29は、この2つの電流値の一方あるいは両方の平均値に基づいてバッテリ24の充放電制御を行えば良い。しかし、停電などで電流リミットが開放されて、電流センサ26a,26bに大電流が流れるとヒステリシス電圧、オフセット電圧がずれてしまい、電流センサ26a,26bの検出値に大きな差が生じることがある。
そこで、停電復旧後の通常運転時において、バッテリ装置20のマイコン29は、電流センサ26a,26bの検出値を比較する(ステップS61)。そして、両者の検出値に所定値以上の誤差があった場合に(ステップS62のYes)、マイコン29は、乗りかご4が無方向待機状態のときに(ステップS63のYes)、電流センサ26a,26bの消磁制御、オフセット電圧の補正制御を実行する(ステップS64)。
上記消磁制御は、上記第1の実施形態のように、予め設定されたスイープ電流を電流センサ26a,26bに短時間通電することでも良いし、上記第2の実施形態のように、逆バイアス電流を演算により求め、その逆バイアス電流を電流センサ26a,26bに短時間通電することでも良い。また、上記オフセット電圧の補正制御については、上記第1の実施形態で説明したように、温度上昇分を考慮して電流センサ26a,26bのオフセット電圧のずれを補正する。
このように第6の実施形態によれば、通常運転時において、2つの電流センサ26a,26bの検出誤差がある場合に、乗りかご4が無方向待機状態のときに、消磁制御、オフセット電圧の補正制御を行う構成としても電流検出精度を維持することができ、常に安定した充放電制御を行うことができる。
なお、バッテリ装置20に2つの電流センサ26a,26bが用いられている場合を想定して説明したが、2つ以上の電流センサが用いられている場合でも同様であり、各電流センサの検出誤差が所定値以上であれば、乗りかご4が無方向待機状態のときに、消磁制御、オフセット電圧の補正制御を行うようにする。
(変形例)
上記各実施形態で説明した方法で電流センサ26a,26bを正常化させても、この電流センサ26a,26bに関係する外部の電子回路28にオフセット電圧のずれが生じていると正常な充放電制御を行うことができない。外部の電子回路28とは、電流センサ26a,26bで検出された電流を処理する回路やバッテリ24の充放電動作を行う回路などを含む
そこで、外部の電子回路28が持つオフセット電圧を定期的に検出し、周囲温度に応じてオフセット電圧を補正するようにしても良い。また、電流センサ26a,26bと外部の電子回路28の組み合わせによるオフセット電圧を検出し、予め設定された基準範囲からずれている場合にのみ、その組み合わせのオフセット電圧を補正することでも良い。これらの制御処理は、バッテリ装置20に設けられたマイコン29によって実行される。
また、マイコン29に備えられた本発明に関わる機能、つまり、充放電制御部29a、消磁制御部29b、オフセット補正部29c、ゲイン補正部29dを外部の制御装置(例えばエレベータ制御装置30)に設け、その制御装置によって上記各実施形態に対応した処理を実行する構成としても良い。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、バッテリの充放電制御に用いられる電流センサに生じるオフセットのずれを補正して常に安定した充放電制御を行うことのできるハイブリット駆動型のエレベータを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…商用電源、2…巻上機、3…ロープ、4…乗りかご、5…カウンタウェイト、10…駆動装置、11…コンバータ、12…平滑コンデンサ、13…インバータ、13a…IGBT、20…バッテリ装置、21…AC/DC変換器、22…DC/DC変換器、22a…IGBT、23…DC/DC変換器、24…バッテリ、25…平滑フィルタ、26a,26b…電流センサ、27…温度センサ、28…電子回路、29…マイコン、29a…充放電制御部、29b…消磁制御部、29c…オフセット補正部、29d…ゲイン補正部、30…エレベータ制御装置、31…制御電源トランス、32…非常用電源装置、33…制御電源装置、34…照明電源装置、35…制御マイコン、30…エレベータ制御装置、40…磁気比例式の電流センサ、41…磁性体コア、42…ホール素子、43…増幅回路、44…導線。

Claims (8)

  1. 乗りかごの回生運転時に発生する電力あるいは商用電源から駆動系に供給される電力をバッテリに充電し、このバッテリの電力を必要に応じて上記駆動系にアシストするバッテリ装置を備えたエレベータにおいて、
    上記バッテリ装置内に設けられた電流センサによって検出される電流に基づいて上記バッテリの充放電を制御する充放電制御手段と、
    この充放電制御手段によって電流リミットを開放して上記バッテリの電力を放電した場合に、上記乗りかごが無方向待機状態にあるときに上記電流センサを消磁制御してリセット状態に戻す消磁制御手段と、
    上記電流センサのオフセット電圧のずれを補正するオフセット補正手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータ。
  2. 上記消磁制御手段は、
    上記乗りかごが無方向待機状態にあるときに、上記電流センサで検出される電流値が予め設定された基準範囲を超えている場合に上記電流センサを消磁制御することを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  3. 上記消磁制御手段は、
    予め設定された初期値から所定の周波数で所定の時間内に減衰するスイープ電流を上記電流センサに通電することを特徴とする請求項1または2記載のエレベータ。
  4. 上記消磁制御手段は、
    上記電流センサの出力に対応した電流を求め、これを逆バイアス電流として上記電流センサに通電することを特徴とする請求項1または2記載のエレベータ。
  5. 上記オフセット補正手段は、
    上記電流センサの周囲の温度が予め設定された基準範囲を超えている場合に、そのときの温度値に基づいて上記電流センサのオフセット電圧のずれを補正することを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  6. 上記乗りかごが無方向待機状態にあるときに、上記バッテリの充電電流を線形的に減少させ、上記電流センサで検出される電流値が予め設定された基準値から外れる場合に上記基準値に近付けるように上記電流センサのゲインを補正するゲイン補正手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  7. 上記オフセット補正手段は、
    上記乗りかごの無方向待機状態が所定時間継続したときに、上記乗りかごを無荷重で運転し、上記電流センサで検出される電流値と基準値とのずれ量に基づいてオフセット電圧を補正することを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  8. 上記バッテリ装置内に少なくとも2つの電流センサが設けられている場合において、
    上記消磁制御手段および上記オフセット補正手段は、
    上記各電流センサによって検出される電流に所定値以上の誤差が生じていた場合に、上記乗りかごが無方向待機状態にあるときに、上記電流センサの消磁制御、オフセット電圧の補正制御を実行することを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
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