JP2017056982A - 包装用袋 - Google Patents

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【課題】簡単に開封することができるにもかかわらず、耐衝撃性に優れた包装用袋を提供する。【解決手段】筒状体2の端部の開口部3を折り畳むことで形成された底端部9にアウターパッチ10を貼り付けてなる包装用袋1であって、アウターパッチ10には、開封テープ11と、開封テープ11への取っ掛り12が設けられており、取っ掛り12が、アウターパッチ10の端部を避けて設けられている。【選択図】図1

Description

この発明は、開封手段を備えた包装用袋に関する。
小麦粉、澱粉、カーボン、セメントなどの粉体、粒体を充填するための包装用袋をクラフト紙で形成することは従来から広く行われている。
例えば、図2のS1〜S3に示すように、まず、平坦に折りつぶした紙筒2の端部を起こし、端部の開口部3を開くようにして左右方向から折り畳むことで、左右一対の三角形状の展開面5、6と、この展開面5、6間の矩形部分とからなる略六角形を形成する。ついで、この略六角形の上下端部7、8をそれぞれ内側に折り畳んで互いに糊付けし、さらにその外側を覆うようにしてアウターパッチ10を貼り付けることで、粉体や粒体を充填するための包装用袋1を形成することができる。
このような袋においては、開封に際してハサミやナイフなどを使わなくて済むよう開封手段を備えたものがある。
例えば特許文献1では、図10に示すように、アウターパッチ110の裏面側に開封テープ111を設けており、開封テープ111の端部を引っ張るだけで、上端部8の端縁に沿ってアウターパッチ110を裂くことができるようになっている。このような開封手段は、開封した跡が残ることから、流通過程で中身を入れ替えるなどといった偽装工作を防止できるといった利点もある。
特開平11−29152号公報
ところで、上記特許文献1の開封手段では、図10に示すように、アウターパッチ110の端部に開封テープ111の両側に沿って切り込み112を入れることがある。
この切り込み112は、表面から見えない開封テープ111の端部の位置を示すとともに、アウターパッチ110を裂き易くするための取っ掛りとして作用するが、衝撃が加わると、この取っ掛り112を起点として袋が裂けてしまうことがある。そのため、流通過程において強い衝撃が加わることが想定される場合、包装用袋として使用できないことがあった。
他方、取っ掛り112を設けない場合は、衝撃に対する強度が高い反面、開封テープ111の位置が分からない。また、表示をつけるなどして位置を把握できるようにしても破断線が開封テープ111に沿って延びていかないといった問題がある。
そこで本発明は、簡単に開封することができるにもかかわらず、耐衝撃性に優れた包装用袋を提供することを課題としている。
本願発明者は、上記課題を解決するため、紙の材質や折り方、上下端部の形状、糊の種類や塗布範囲等について研究を重ねたものの、アウターパッチの端部に取っ掛りを設けた場合には、現実的に実施可能な範囲において、耐衝撃性を満足できるものを製造することができないことを見出した。
また同時に、取っ掛りを設ける位置を、アウターパッチの端部に拘らなければ、耐衝撃性を向上させることができることを見出した。
すなわち、従来、開封テープの端部の位置を示すとともに、1回の操作でアウターパッチを裂くために、アウターパッチの端部に取っ掛りを設けることが通常であったが、これを覆す全く新しい発想に至ったことで課題を解決することができたのである。
取っ掛りを設ける位置を、端部よりも内側とすることによって耐衝撃性が増す理由のひとつとしては、取っ掛りに作用する力が小さく且つ安定することが考えられる。すなわち、端部では、面内方向の引張力に加えて、捩れやせん断力など様々な力が複合的に加わる不安定な状態となっているのに対して、端部から内側に入った部分は、基本的には面内方向の引張力のみが作用する比較的安定した状態であると考えられるのである。
しかし、端部から内側に入った部分であっても、充填された内容物の挙動、アウターパッチの下面側(すなわち、上下端部)の状況などによっては、不安定な状態になることが考えられる。現に、同一条件下で耐衝撃試験を行っても、結果に大きなばらつきが生じることが判っている。
そこで、本願発明者はさらに研究を重ねることで、取っ掛りをある一定の範囲内に設ければ、より安定して耐衝撃性を発揮することができることを見出した。
本発明の包装用袋1は、筒状体2の端部の開口部3を折り畳むことで形成された底端部9にアウターパッチ10を貼り付けてなる包装用袋1であって、アウターパッチ10には、開封テープ11と、開封テープ11への取っ掛り12が設けられており、取っ掛り12が、アウターパッチ10の端部を避けて設けられていることを特徴とする。
または、平坦に折りつぶした筒状体2の端部を起こし、端部の開口部3を開くようにして左右方向から折り畳むことで、左右一対の三角形状の展開面5、6と、この展開面5、6間の矩形部分とからなる略六角形を形成し、この略六角形の上下端部7、8をそれぞれ内側に折り畳むことで底端部9を形成し、さらにその外側を覆うようにしてアウターパッチ10を貼り付けてなる包装用袋1であって、アウターパッチ10には、開封テープ11と、開封テープ11への取っ掛り12が設けられており、取っ掛り12が、略台形状である上下端部7、8の両側の斜辺7a、8aよりも中央部側に位置していることを特徴とする。
または、筒状体2の端部の開口部3を折り畳むことで形成された底端部9にアウターパッチ10を貼り付けてなる包装用袋1であって、アウターパッチ10には、開封テープ11と、開封テープ11への取っ掛り12が設けられており、当該包装用袋1に内容物を充填することで、底端部9に平坦な部分Fと湾曲した部分Rとが形成される場合において、取っ掛り12が平坦な部分Fに位置していることを特徴とする。
または、筒状体2の端部の開口部3を折り畳むことで形成された底端部9にアウターパッチ10を貼り付けてなる包装用袋1であって、アウターパッチ10には、開封テープ11と、開封テープ11への取っ掛り12が設けられており、底端部9の短辺方向の長さをH、底端部9の長手方向の端部9aから取っ掛り12までの距離をLとした場合、L≧Hを満たしていることを特徴とする。
または、筒状体2の端部の開口部3を折り畳むことで形成された底端部9にアウターパッチ10を貼り付けてなる包装用袋1であって、アウターパッチ10には、開封テープ11と、開封テープ11への取っ掛り12が設けられており、取っ掛り12が、底端部9の中央部近傍に位置していることを特徴とする。
また、取っ掛かり12が、開封テープ11の両側に沿って入れられた一対の切り込み12a、12aと、これら切り込みの中央部を繋ぐようにして入れられた切り込み12bとからなることが好ましい。
また、米を充填するための袋であることが好ましい。また、底端部9に、袋内外を連通するバルブ15を備えていることが好ましい。
本発明の包装用袋では、取っ掛りを設けているにもかかわらず、耐衝撃性に優れる。また、開封テープを引っ張る長さが従来のものと比べて短くなるため、開封テープが途中で千切れてしまったり、裂き跡が広がったり曲がったりすることを抑えることができ、簡単且つきれいに開封することができる。
また、取っ掛かりが、開封テープの両側に沿って入れられた一対の切り込みと、これら一対の切り込みの中央部を繋ぐようにして入れられた切り込みとから構成されていれば、アウターパッチの中央部近傍であっても取っ掛りを簡単に設けることができる。また、開封テープの端部をつまみ易くなるため、開封作業も簡単になる。
(a)は、本発明の包装用袋の一実施形態を示す斜視図であり、(b)はその要部拡大図である。 包装用袋の製造工程を示す工程図である。 アウターパッチを示す斜視図である。 包装用袋の開封手順を示す工程図である。 包装用袋の要部平面図である。 (a)は、内容物を充填した状態での包装用袋の要部平面図であり、(b)はその要部側面図である。 取っ掛りの変更例を示す平面図である。 インナーパッチの取り付け状態を示す平面図である。 バルブの取り付け状態を示す平面図である。 従来の包装用袋の底部を示す平面図である。
次に、図面を参照しながら本発明の包装用袋の実施の形態を説明する。図1aは本発明の包装用袋の一実施形態を示しており、図1bはその底部を示している。この包装用袋1は、図2に示すように、平坦に折りつぶした筒状体(紙筒)2の端部を、第1折線aにより、矩形状の開口部3が開くように展開し、開口部3を第2折線b、第3折線cで折って閉じて底端部9を形成した後に、その底端部9にアウターパッチ10を貼り付けたものである。
各工程を詳しく述べると、まず図2のS1に示すように、左右の側線4、4で折りつぶしたクラフト紙製の紙筒2の端部近辺のうち、表側2aを端部と平行な第1折線aで谷折りする。ついでS2に示すように、端部の側線4、4を第1折線aに重ね合わせるようにして、左右から折り畳む。この際、左右の両端に三角形状の展開面(折り込み部)5、6が形成されるように、きちんと山折りの折り目を付ける。それにより端部は、一対の略三角形状の展開面5、6の間に略矩形状の開口部3が形成された略六角形状を呈する状態に展開される。開口部3内には、製造後に包装用袋1の前面(表側)2aおよび後面(裏側)2bとなる部分、さらに底端部9となる略台形部分の内面が見えている。
ついで、S3に示すように、紙筒2の端縁と平行な第2折線bより下側の略台形状の部分7(以下、下端部と称す)を内側に折り返し、展開面5、6と糊付けするとともに、第3折線cより上側の略台形状の部分8(以下、上端部と称す)を内側に折り返し、先に折り返した下端部7の表面に重ねて糊付けする。なお、糊は引き剥がし可能な剥離糊を用いる。このように紙筒2の端部の開口部3を折り畳むことで、細長い略六角形状の面が形成される。ここで、左右両端の小三角形部分5a、6aは、図4aに示すように、内容物を充填して紙筒2の前面2aおよび裏面2bが拡がると、包装用袋1の側面に位置することになるため、この小三角形部分5a、6aを除いた矩形状の部分が底端部9となる。なお、上記折り返しの順序は一例であって、製袋機械の種類などに応じて変更することもできる。
ついで、S4に示すように、底端部9に、底端部9の長手方向の長さと略同じ長さとされた矩形状のクラフト紙からなるアウターパッチ10を、非剥離性の糊によって貼り付けることにより、図1aに示した包装用袋1が完成する。
ところで、アウターパッチ10の裏面側(底端部9との当接面側)には、図3に示すように、開封手段として開封テープ11が設けられている。開封テープ11は合成樹脂製のテープであって、アウターパッチ10の長手方向の全長に渡って設けられており、アウターパッチ10を底端部9に貼り付けた状態において、底端部9の長手方向に沿い、且つ上端部8の端縁に重ねられる(図2のS4参照)。
また、アウターパッチ10の長手方向の中央部近傍には、アウターパッチ10の裏面側に位置し外部に露出していない開封テープ11に直接触れる(開封テープ11を直接つまむ、掴む)ための取っ掛かり12が設けられている。この取っ掛かり12は、図2のS4に示すように、アウターパッチ10を底端部9に貼り付けた状態において、平面視、底端部9の長手方向の中央部近傍に位置することになる。また、その形状は、図3に示すように、開封テープ11の両側に沿って入れられた一対の切込み12a、12aと、これら切り込み12a、12aの中央部同士を繋ぐようにして入れられた切り込み12bとからなり略H字状を呈している。中央の切り込み12bは開封テープ12も切断している。この略H字状の切り込みは、例えばアウターパッチ10に開封テープ11を貼り付けた後であって、アウターパッチ10を底端部9に貼り付ける前に、略H字状の刃を押し当てることで形成する。なお、製袋機械を用いる場合には、アウターパッチ10を搬送するための上下ローラの一方に刃を設け、他方に刃受けを設けることで、搬送過程において取っ掛り12が形成されるようにしても良い。
上記の包装用袋1には、小麦粉、澱粉、カーボン、セメントなどの粉体、粒体が充填される。内容物が充填された包装用袋1は扁平な直方体状を成し、最も面積の広い面を上下に向けた状態(平置き状態)で、複数積み上げられて搬送、保管される。この際、アウターパッチ10は側面に位置することになる。
包装用袋1を開封するには、まず図4aのように、略H字状の切り込みによってめくれるようになった開封テープ11の端部をつかんで外側に向かって引っ張り、アウターパッチ10に裂け目13を入れる。この際、開封テープ11の長さが、端部に取っ掛り(切り込み)が設けられていた従来の袋のおよそ半分であるため、途中で開封テープ11が切れてしまう虞も小さい。また、裂き跡が広がったり曲がったりすることも抑えられる。なお、開封テープ11と底端部9との間には糊は塗布されておらず、簡単に裂け目を入れることができるようになっている。
ついで、図4bに示すように、裂け目13から露出した上端部8及び下端部7を順に開き、さらに左右両側の三角形状の展開面5、6(小三角形部分5a、6aを除く)を立ち
上げることで開封する。
以下、実施例及び比較例を用いて説明する。表1は、耐衝撃性の試験結果を表すものである。試験は、包装用袋1に米を30kg充填した状態において、高さ1.2mから10回、水平落下させた場合の包装用袋1からの内容物の漏れの有無により判断するものである。
試験に用いた包装用袋1は、内容物を充填しない状態において、図1aを参照して、幅Wが490mm、高さHが140mm、奥行きDが597mmとされた3層袋である。なお、内容物を充填した状態では、全体として丸みを帯びた立方体状となり、幅方向の寸法が最大で約420mm、奥行き方向(図4aのD1方向)の寸法が最大で約630mmとなる。ただ、底端部9の幅W1は約350mm(W490−(H140/2+H140/2))、高さH1は約140mmと、充填前と充填後でほとんど変化しない。紙の商品名はクルパック(中越パルプ株式会社製)であり、1層当たりの坪量が83(±2.5)g、サイズ度が10秒以上、引張強さが縦方向で3.7kN/m以上、横方向で2.3kN/m以上、伸びが縦方向で5.9%以上、横方向で4.9%以上、引裂強さが縦方向で970mN以上、横方向で1050mN以上、透気度が30秒以下となるよう規格されたものを使用した。なお、本包装用袋1は、防滑角度が幅W方向において26度以上、奥行きD方向において30度以上が確保されるよう、表面の摩擦係数が調整されている。
アウターパッチ10は、底端部9と略同じ大きさとなるよう、略短冊状に切断された1層のクルパック(中越パルプ株式会社製)であり、坪量が83(±2.5)g、サイズ度が10秒以上、引張強さが縦方向で3.7kN/m以上、横方向で2.3kN/m以上、伸びが縦方向で5.9%以上、横方向で4.9%以上、引裂強さが縦方向で970mN以上、横方向で1050mN以上、透気度が30秒以下となるよう規格されたものを使用した。
開封テープ11は、幅4mmの合成樹脂製のものを用いた。
取っ掛り12の形状は、開封テープ11の両側に沿って入れられた一対の切込み12a、12aと、これら切り込み12a、12aの中央部同士を繋ぐようにして入れられた切り込み12bとからなる略H字状とした。切り込み12aの長さは20mm、切り込み12bの長さは10mmとした。
表1に示す実施例1は、取っ掛り12を底端部9(ここでは、底端部9とアウターパッチ10とは略同じ大きさであるため、アウターパッチ10と読み替えることもできる)の長手方向の端部9a(図4a及び図5参照)から175mm離れた位置(L=175mm:充填前における底端部9の長手方向の中央部)に設けたものである。実施例2〜5は、それぞれL=120mm、100mm、95mm、40mmとしたものである。比較例1は、アウターパッチの長手方向の端部に取っ掛り12を設けたものである。なお、実施例4で95mmを採用したのは以下の理由による。すなわち、底端部9には、下端部7を内側に折り畳むことで、下端部7の斜辺7aと展開面5、6との間に、斜め45度の境界部Aが形成され、上端部8を内側に折り畳むことで、上端部8の斜辺8aと展開面5、6や下端部7との間に、斜め45度の境界部Bが形成されている(図5参照)。そして、底フラップの寸法h1(底端部9の高さ方向の中心線から上端部8の端縁までの距離:図5参照)が25mmであることから、取っ掛り12と境界部Bの終端とが重なる、95mm(140/2+25)の位置を採用した。
Figure 2017056982
表1に示すとおり、比較例1では2回落下させた段階でアウターパッチ10が裂け、内容物が漏れ出している。これに対して、実施例1、2、3では10回落下させても内容物の漏れは見られず、耐衝撃性に優れていることが分かる。なお、実施例1、2、3では30回落下させても内容物の漏れが生じないことを確認している。また、実施例4においても8回、実施例5においても9回の落下に耐えており、端部に取っ掛り12を設けた比較例1に比べて耐衝撃性に優れていることが分かる。
[試験結果の考察]
上記試験により、アウターパッチ10の裂けは、境界部A、Bに沿って生じることがわかった。これは、落下の衝撃によって生じる、内容物が上下端部7、8を外側に広げようとする力が境界部A、Bに集中するためであると考えられる。また、上下端部7、8の厚みによって、展開面5、6との境界部A、Bには隙間が生じており、この部分が接着されていないことで、他の部分に比べて強度が劣っていることが考えられる。
さらに、内容物の充填によって、底端部9の長手方向の端部がやや湾曲するが、これが強度低下のひとつの理由になっているとも考えられる。すなわち、包装用袋1に内容物を充填すると、図6a、6bに示すように、小三角形部分5a、6aが側面の一部となり、これにつられて内側の小三角形部分5b、6bも側面側に引っ張られる。そのため、底端部9やアウターパッチ10には、中央部近傍の平坦部Fと、両端部(内側の小三角形部分5b、6b近傍)の湾曲部Rとが形成されることになるが、底端部9やアウターパッチ10はもともと平面状に形成されていることから、湾曲部Rでは、平坦な形状に戻ろうとする力と、湾曲させようとする力が作用した状態であり、結果的に、上下端部7、8を外側に広げようとする力が常に生じることになる。また、包装用袋1を落下させると、内容物は外側に広がろうとするため、湾曲部Rには、下端部7と上端部8とを上下方向(底端部9の長手方向と直交する方向)に離そうとする面内方向の引張力と、内側の小三角形部分5b、6bを側面側(底端部9の長手方向と平行な方向)に引っ張る面内方向の引張力が複合的に作用すると考えられ、下端部7と上端部8とを上下方向に離そうとする面内方向の引張力が主であると考えられる平坦部Fに比べて強い引裂力が作用していると考えられるのである。
そのため、取っ掛り12が境界部A、Bよりも中央部側に位置し、さらに湾曲部R形成の要因である内側の小三角形部分5b、6bから十分に離れている実施例1、2、3において、特に好ましい結果が得られたものと考えられる。
従って、耐衝撃性を得る方法としては、境界部A、Bの位置や湾曲部Rの範囲を基準に取っ掛り12を設ける位置を定める、具体的には、底端部9の長手方向において、取っ掛り12を、境界部A、B(すなわち上下端部7、8の斜辺7a、8a)よりも中央部側に位置させたり、湾曲部Rを避けて平坦部Fに位置させたりすることが好ましい。
また、上下端部7、8の斜辺7a、8aや、湾曲部Rを避けるために、取っ掛かり12を、底端部9の長手方向の端部から1H(H:底端部9の高さ(短手方向の長さ))以上離れた位置に設ける、すなわち、図5を参照して、底端部9の端部9aから取っ掛り12までの距離LがH以上(L≧H)となるようにしても良い。この場合、取っ掛り12が斜辺7a、8aの延長線上にも位置することはなく、湾曲部Rの影響も受け難いと考えられるところ、安定した耐衝撃性を得られると考えられる。
なお、取っ掛り12の形状としては、略H字状の他、図7a〜7cに示すように種々の形状を採用することができる。例えば図7aに示すように、略X字状に切り込みを入れても良い。この場合、開封テープ11の先端が尖るため、軍手などをはめていても開封テープ11をめくり易く、開封作業が容易となる。また、略H字状のものは一対の切り込み12a、12aが開封テープ11と略平行になるように、また一対の切り込み12a、12a間に開封テープ11が位置するように比較的高い精度で製造する必要があるが、略X字状であれば、多少斜めになっていたりずれていたりしても良く、比較的低い精度でも製造可能であるといった利点もある。また、図7bに示すように、単に開封テープ11に沿って一対の切り込みを入れるだけでも良い。この場合、開封テープ11は切断されないため、切り込みに指などを差し入れて引っ張れば、アウターパッチ10を一度に裂くことができる。図7cは、指などを差し込みやすいように半円状の孔を設けたものである。なお、孔の形状は半円に限らず、円形状や矩形状、三角形状など種々の形状とすることができる。また、切り込みや孔の形状として、社名や内容物の頭文字(例えばS、J、Zなど)を用いれば、文字の乱れ(部分的な千切れなどにより可読性を失うなど)から、流通過程で加わった衝撃を誰しもが一目して推し量ることもできる。この場合、切り込みや孔による文字と合わせて印刷による文字を加えて単語を形成するようにしても良い。
以上に、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、充填される内容物が粉体である場合には、図8に示すように、開口部3の左右の三角形状の展開面5、6の縁部に漏れ防止のためのインナーパッチ14や閉鎖紙片を貼り付けるようにしても良い。
紙筒2の他方の(底端部9の反対側)の開口部3については、図1aに示すように、底端部9と同様に折り畳み、アウターパッチ10を貼り付けることで閉塞するようにしても良い(所謂両底袋としても良い)し、縫い合わせることによって閉塞しても良い(所謂片底袋としても良い)。両底袋の場合、米などの内容物を充填した状態において、包装用袋1の形状が略立方体状となるため、一方が先細り形状となる片底袋に比べて安定した平積み状態とすることができる。また、両底袋の場合、いずれか一方側に内容物を充填するためのバルブ15を設けても良い。バルブ15は、例えばクラフト紙などの矩形状の紙の端部を他の端部に貼り付けて筒状にし、両側に折り目を付けて扁平にすることにより製造されたものであって、図9に示すように、平坦に折りつぶした紙筒2の端部を、第1折線aにより、矩形状の開口部3が開くように展開した状態において、三角形状の展開面5に糊付けされる。上記構成のバルブ15は、図において左右方向に開口しており、紙筒2の開口部3を第2折線b、第3折線cで折って閉じて底端部9を形成した後、その底端部9にアウターパッチ10を貼り付けた状態において袋内外を連通可能にしている。内容物の充填にあたっては、バルブ15にノズルを差し込むことで行う。内容物充填後は、バルブ15の先端を折り返し、糊付けやヒートシールすることで閉塞される。
また、上記実施形態では、紙筒2やアウターパッチ10の材質としてクラフト紙を用いていたが、これに限らず、合成樹脂シートや、紙と合成樹脂シートとのラミネート材など種々の材質を用いることができる。また、複数枚重ねたものを使用しても良い。また、開封テープ11の材質としては合成樹脂に限らず、アウターパッチ10よりも強度がある紙など種々の材質を用いることができるし、さらに糸や紐であっても良い。開封テープ11の幅としては、あまり細いと引っ張り難くなり、あまり太いと接着面積の減少を招くことから、1〜20mmの範囲が好ましい。また、開封テープ11は、アウターパッチ10の裏側(底端部9側)に設けるほか、表面側に設けたり、両方に設けたりしても良い。取っ掛り12の切り込み12bの長さは、開封テープ11の幅に合わせて、例えば2〜25mmとするなど適宜変更しても良い。なお、取っ掛り12の切り込み12aの長さは、あまり短いと摘み難くなり、あまり長いと耐衝撃性の低下を招くことから、10〜60mmの範囲とするのが好ましい。
1・・包装用袋
2・・筒状体(紙筒)
2a・・前面
2b・・後面
3・・開口部
4・・側線
5、6・・三角形状の展開面
5a、6a・・小三角形部分
5b、6b・・内側の小三角形部分
7・・下端部
7a・・斜辺
8・・上端部
8a・・斜辺
9・・底端部
9a・・長手方向の端部
10・・アウターパッチ
11・・開封テープ
12・・取っ掛り
12a、12b・・切り込み
13・・裂け目
14・・インナーパッチ
a・・第1折線
b・・第2折線
c・・第3折線
A・・下端部と展開面との境界
B・・上端部と展開面との境界
F・・平坦部
R・・湾曲部
L・・底端部の長手方向の端部から取っ掛りまでの距離
h1・・底フラップの寸法

Claims (8)

  1. 筒状体の端部の開口部を折り畳むことで形成された底端部にアウターパッチを貼り付けてなる包装用袋であって、
    アウターパッチには、開封テープと、開封テープへの取っ掛りが設けられており、
    取っ掛りが、アウターパッチの端部を避けて設けられていることを特徴とする包装用袋。
  2. 平坦に折りつぶした筒状体の端部を起こし、端部の開口部を開くようにして左右方向から折り畳むことで、左右一対の三角形状の展開面と、この展開面間の矩形部分とからなる略六角形を形成し、この略六角形の上下端部をそれぞれ内側に折り畳むことで底端部を形成し、さらにその外側を覆うようにしてアウターパッチを貼り付けてなる包装用袋であって、
    アウターパッチには、開封テープと、開封テープへの取っ掛りが設けられており、
    取っ掛りが、略台形状である上下端部の両側の斜辺よりも中央部側に位置していることを特徴とする包装用袋。
  3. 筒状体の端部の開口部を折り畳むことで形成された底端部にアウターパッチを貼り付けてなる包装用袋であって、
    アウターパッチには、開封テープと、開封テープへの取っ掛りが設けられており、
    当該包装用袋に内容物を充填することで、底端部に平坦な部分と湾曲した部分とが形成される場合において、取っ掛りが平坦な部分に位置していることを特徴とする包装用袋。
  4. 筒状体の端部の開口部を折り畳むことで形成された底端部にアウターパッチを貼り付けてなる包装用袋であって、
    アウターパッチには、開封テープと、開封テープへの取っ掛りが設けられており、
    底端部の短辺方向の長さをH、底端部の長手方向の端部から取っ掛りまでの距離をLとした場合、L≧Hを満たしていることを特徴とする包装用袋。
  5. 筒状体の端部の開口部を折り畳むことで形成された底端部にアウターパッチを貼り付けてなる包装用袋であって、
    アウターパッチには、開封テープと、開封テープへの取っ掛りが設けられており、
    取っ掛りが、底端部の中央部近傍に位置していることを特徴とする包装用袋。
  6. 取っ掛かりが、開封テープの両側に沿って入れられた一対の切り込みと、これら切り込みの中央部を繋ぐようにして入れられた切り込みとからなる請求項1から5のいずれかに記載の包装用袋。
  7. 米を充填するための袋である請求項1から6のいずれかに記載の包装用袋。
  8. 底端部に袋内外を連通するバルブを備えている請求項1から7のいずれかに記載の包装用袋。
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