JP2005255202A - 梱包用の袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 開梱および内容物の取り出しが容易な梱包用の袋および梱包体を提供する。
【解決手段】 底面12および側面21、22がそれぞれ矩形状で、高さの寸法が幅よりも大きく、広い側面21の中央部に縦方向に2本の切れ目線17からなる破断線が形成されている梱包用の紙袋10。2本の切れ目線17の間に切れ目線を横切る横向きの開封線18が形成されている。紙袋10にパック23を整列状態で密に収容し、上端開口を折り畳んで粘着テープ24で閉じることにより、開梱作業が容易な梱包体15が得られる。
【選択図】 図2







Description

本発明は梱包用の袋に関する。さらに詳しくは、複数個の商品などを梱包するための、段ボール箱に代えて用いられる梱包用の袋に関する。
特開2003−160144号公報 特開2003−212202号公報
トイレットペーパなどの商品は、通常は買い物客が持ち帰りやすいように、12〜18ロール程度を1パックに包装して店頭で販売される。そのときの包装材は透明なポリエチレンなどの合成樹脂製の袋が使用され、上端に手で提げるための持ち手が設けられる。他方、工場から問屋などを経由してトラックで運搬される流通段階では、それらのワンパック包装を段ボール箱に複数パック収容して運搬する。それにより倉庫やトラックの荷台に多段で積み重ねても安全に保管・収納することができる。
他方、米、小麦粉、肥料などの粉体ないし粒状体は5〜20kg程度をクラフト紙の紙袋に充填して搬送・保管される。このような紙袋は、たとえば特許文献1に開示されているように紙を筒状に形成したものを所定の長さに切断し、一方の開口部を折り畳み、糊などで封緘して底面とすることにより製造する。そして他方の開口部には、充填用のバルブ口を設けた上で、同じく折り畳んで糊などで封緘して上面とする。このような紙袋を用いた包装体は内容物を充填しているので積み重ねることができる。
すなわち積み上げた包装体の上側の重量は下側の包装体の内容物で支持され、紙袋自体は内容物がばらけないように緊縛する働きをするだけである。それにより紙袋は内容物の重量をほとんど支持せず、破れるおそれはない。なお、これらの紙袋では上面にバルブ口が設けられているので、底面側に開封用のテープを設けており、開封する場合は底面側を上にして開封用テープを引っ張り、底面を引き裂く。また上記の粉体を充填した包装体の場合でも、複数個の包装体をまとめて梱包する場合は通常は段ボール箱に収容する。そのほうが安定するのでフォークリフトなどの搬送機械で運ぶ場合に都合がよい。
特許文献2は、16ロールなどのトイレットペーパを1パックとした包装製品をさらに複数パックを梱包して工場から出荷する場合に、段ボールに代えて紙袋を用いる方法を開示している。さらに紙袋を横向きに配置して複数パックを同時に紙袋に収納する方法、およびその方法を適用した自動包装ラインを開示している。
上記のように複数個の商品をまとめて梱包する場合は、消費者が持ち帰るワンパック包装を別にすれば、通常は段ボール箱が用いられる。しかし段ボール箱は紙袋に比して高価であり、厚さも数ミリメートルあるので、嵩高くなる。すなわちトラックの荷台に5〜10段程度積み上げる場合、梱包材料である段ボールによって数センチ分、積載空間が占められることになる。
特許文献2の紙袋を梱包材料として使用する方法は、積み重ねたときに占める空間がかなり削減できる利点がある。ただし積み重ねができるようにするには、粉体の場合と同様に内容物で重量を支持できるように密に詰める必要がある。そして開口部は通常は折り畳んで梱包用の粘着テープで封緘するが、開封作業が煩雑であり、開口部からの内容物の取り出しが困難である。
すなわち開梱時には、一端開口部が上向きになるように梱包体を置き直し、粘着テープを外して上部の開口から内容物を取り出す。しかし下部の内容物は袋に密に詰まっているので、取り出しが困難であり、たとえば上下を逆にして、下方の内容物を開口部側に落とすことになる。そのため、梱包体を何度も向きを変える必要がある。なお、上部の開口から側面まで引き裂いて、内容物を取り出すこともできるが面倒である。
本発明は、合成樹脂袋あるいは紙袋と同程度に安価で、スペースをとらず、とくに開梱および内容物の取り出しが容易な梱包用の袋および梱包体を提供することを技術課題としている。
本発明の梱包用の袋は、有底筒状の梱包用の袋であって、底面を下向きにした梱包状態でいずれかの側面となる面に、少なくとも1本の破断線が設けられていることを特徴としている(請求項1)。このような梱包用の袋においては、前記袋が紙製で、底面および側面がそれぞれ矩形状であり、底面を下向きにした梱包状態で、高さの寸法が幅よりも大きく、前記破断線が、梱包状態における4つの側面の内、面積が広い側面に、左右方向の中央部で縦方向に形成されているものが好ましい(請求項2)。
また、前記破断線が2本平行に形成され、かつ、その2本の破断線を横切る横向きの弱め線ないし切り離し部からなる開封部が設けられているものが好ましい(請求項3)。前記破断線は、断続的な切れ目線やミシン目のほか、前記側面の内面側に貼着されたテープないし糸から形成することもできる(請求項4)。その場合は、テープないし糸の一部が袋の外側に突出しているものが好ましい(請求項5)。また前記縦向きの破断線が設けられている側面の端縁近辺に沿って、縦向きの破断線とつながるように横向きの破断線が設けられているものが好ましい(請求項6)。
本発明の梱包体は、前記いずれかの梱包用の袋と、その袋内に整列状態で密に詰められた複数個の被梱包物とからなり、前記袋の開口部が折り畳まれて封緘され、底面と同形の上面となっていることを特徴としている(請求項7)。
本発明の梱包用の袋(請求項1)は、開口部から被梱包物を袋の内面いっぱいに収容し、開口部を折り畳み、通常の手段で、たとえば梱包用のテープや糊で封緘することにより梱包体とすることができる 。そのとき、内容物はいわば袋によって緊縛された状態で一体化される。得られた梱包体は内部に被梱包物が詰まっているので、内部の重量は袋を通して下側の梱包体によって支持される。それにより、多段にしても安定して保管・運送することができる。
開梱する場合は、破断線が設けられている側面を上向きにし、破断線に沿って袋を開封する。それにより袋によって緊縛力されていた内容物が緩められ、破断した部分を広く開いて内容物を順に取り出すことができる。すなわち、梱包時には、袋に「たが張り力(フープストレス)」と同様の周方向の張力が加わっている。そして側面を縦方向に破断することによりその張力が解除され、内容物の緊縛がなくなる。そのため内容物を楽に取り出すことができる。
本発明の梱包用袋では、上記のように側面から内容物を取り出すようにしているので、梱包時に閉じた開口部は開ける必要がなく、しかも何度も向きを変えたりする必要がない。さらに本発明の袋では、側面から内容物を取り出すので、梱包時に上端開口部を粘着テープやアウターパッチなどでしっかりと封緘することができる。それにより梱包体の形態維持性が向上する。また、側面に沿って破断線を引き裂いていくと、上面および下面(寝かせた状態では両端面となっている)まで達する。その後、上面や下面と側面との境目に沿って破ると、比較的まっすぐに破ることができる。それにより大きい開口部が得られ、さらに容易に内容物を取り出すことができる。
前記袋が紙製で、底面および側面がそれぞれ矩形状であり、底面を下向きにした梱包状態で、高さの寸法が幅よりも大きく、前記破断線が、梱包状態における側面の内、面積が広い側面に、左右方向の中央部で縦方向に形成されている場合(請求項2)は、破断線がある側面を上向きにして積み上げて保管したり搬送すれば、安定した状態で保管・搬送をすることができる。しかも積み降ろした状態で向きを変えずに安定した状態で開封することができる。また、筒状の紙袋の場合は、縦方向が紙の繊維の向きであるので、縦方向の破断線は比較的まっすぐに破ることができる利点がある。
前記破断線が2本平行に形成され、かつ、その2本の破断線を横切る横向きの弱め線ないし切り離し部からなる開封部が設けられている場合(請求項3)は、開封部の近くを押して2本の破断線を押し破り、その部分から指を入れて開封部を摘んで引っ張るだけで、2本の破断線の間の部分をテープ状にまっすぐに破りとることができる。それにより、容易に開口部を形成することができる。
前記破断線が、前記側面の内面側に貼着されたテープないし糸からなる場合(請求項4)は、テープないし糸を引っ張ることにより、袋を破断していくことができる。このようなテープないし糸は、ミシン目と一緒に設ける場合はさらに破断が容易である。テープの場合は、テープの両側縁と袋の境界部分で境界切れを生ずるので、所定幅の部分を破り取ることができる。さらに前記テープないし糸の一部が袋の外側に突出している場合(請求項5)は、その突出している部分を引っ張るだけで、容易に袋の側面を破断することができる。
前記縦向きの破断線が設けられている側面の端縁近辺に沿って、縦向きの破断線とつながるように横向きの破断線が設けられている場合(請求項6)は、縦向きの破断線に沿って中央を開いた後、横向きの破断線に沿って容易に引き破ることができ、側面全体を広く開放することができる。それによりさらに容易に内容物を取り出すことができる。
本発明の梱包体(請求項7)は、多数の被梱包物を密に袋に収容することができ、多段に安全に積み重ねることができる。しかも、開封時には容易に被梱包物を取り出すことができる。
つぎに図面を参照しながら本発明の梱包用の袋および梱包体の実施の形態を説明する。図1は本発明の梱包用の袋の一実施形態を示す斜視図、図2および図3はその梱包用の袋の使用状態を示す斜視図、図4aは図1の袋の開封部を示す要部平面図、図4bはその開封部の開封手順を示す斜視図、図5は図1の袋の開梱手順を示す斜視図、図6は本発明に関わる破断線の他の実施形態を示す斜視図、図7は本発明の梱包体のさらに他の実施形態を示す斜視図である。
図1に示す梱包用の紙袋10は、帯状のシートの両端を貼り合わせて形成した筒状体を適切な長さに切断し、一端の開口部を折り畳み、アウターパッチ11を貼り付けて底面12を形成したものである。開口部の形状および折り畳む手順は公知であるが、たとえば、印刷した帯状のシートを筒状に張り合わせ、さらに扁平にした筒状体(チューブ)を一袋分の長さに切断し、突片13を設けるため、その一端に2本の縦方向の切れ目を入れ、両側に三角形状の展開部14を形成するように押し拡げ、突片13を互いに向き合うように折り曲げ、開口部を封緘するアウターパッチ11を貼り付ける。なお、通常は突片13を折り曲げる前にあらかじめインナーパッチを貼り付けてシール性および強度を向上させる。
シート材料は強度が高く、張りおよび腰が強い材料で、伸びにくいもの、とくに包装用に用いられているクラフト紙が好ましい。梱包する内容物に応じて2層あるいは3層以上にすることもできる。また、上記の性質を満たせば、合成樹脂製のシートであってもよい。さらに紙と合成樹脂とを組み合わせた袋であってもよい。
紙袋の大きさは、被梱包物およびその数、配列、形態などに応じて定められる。たとえば、複数ロールのトイレットペーパを1パック包装した略直方体状のパック包装体を梱包する場合は、図2の梱包体15の形態で、たとえば横幅410mm、奥行き360mm、高さ1040mm程度の大きさとする。
さらに図1の状態の扁平な袋10では、一方の側縁の山折り線16の近辺に、2本のミシン目ないし切れ目線17が山折り線16と平行に形成されている。切れ目線17は前述の三角形状の展開部14およびその裏面側にも続いている。そしてその長さ方向の中間部に、図4aに示すような、平行な切れ目線17を連結する開封線18が形成されている。切れ目線17としては、たとえば切れ目部17aの長さが5〜20mm程度、つながり部17bの長さが1〜5mm程度で切れ目が断続的に連続するものが好ましい。切れ目線17同士の間隔は、10〜30mm程度が好ましい。
開封線18は平行な切れ目線17と同様の切れ目線とすることができる。ただし、平行切れ目線17同士の間隔が狭い場合は、単に切り離してもよい。また、この実施形態では開封線18は湾曲している。それにより、押し込むときの指の位置を示すことができ、左右の切れ目線17に開封線18が小さい角度で連続するので引き裂きやすい。切れ目線17は帯状のシートを筒状体に形成する前に切り刃ローラなどで形成することができる。筒状体にしてから形成することもできる。開封線18は袋一枚分ごとに同期して作動するカッタなどで形成することができる。ただし他の工程で形成することもできる。
なお、図1の場合は切れ目線17は底部12や上面(図2の符号20a)まで形成されないように、底部12や上面20aとの境界で止めている。それにより図5のように開封するときに横方向(矢印K4、K5方向)に破りやすい。ただし底部12や上面20aまで切れ目線17を入れてもよい。切れ目線17はたとえば帯状の紙を複数枚重ねた後、筒状に形成する前の工程で、一対の円板状の切り刃ローラなどで入れることができる。切れ目線17を底部12や上面20aに入れないようにするには、たとえばカッタを支持する軸を、袋一枚分ごとに同期を取りながら駆動し、カッタを断続的に帯状の紙に押し当てるようにする。図7の横向きの切れ目線40についても、たとえばその直後に平板状のカッタを同期をとりながら押し当てて一斉に入れることができる。
上記のように構成される梱包用の紙袋10は、図1の扁平な状態で重ねて保管する。この場合も組立前の段ボール箱を積み重ねて保管するよりスペースがはるかに少なくて済む。紙袋10を使用する場合は、まず図1の一点鎖線19を山折りして右端の開口部(図2の符号20)を開き、底面12を下にして立てる。それにより図2の想像線で示すように、上端に底面と同形状の開口部20を有し、下端が四角形で、それぞれ四角形の前後の側面21および左右の側面22を有する角筒となる。図1の一点鎖線19は側面21、22同士を区切る稜線19aとなる。この状態では、図1の三角形状の展開部14も前後の側面21の一部になる。切れ目線17は前側の側面21のほぼ中央部に縦方向に延びている。
この紙袋10を用いて梱包体とする場合は、たとえば図2に示すように、1段4個、3段の12ロール入りのパック23を矢印Pのように収納し、上端よりいくらか低い高さまで積み上げる。ついで上端の周囲を内向きに折り曲げて開口部20を塞ぎ、上面20aを形成する。さらに梱包用の粘着テープ24などでしっかりと封緘する。それにより略直方体状の梱包体15が得られる。なお、上面とほぼ同程度の大きさのアウターパッチを貼り付けてもよい。
得られた梱包体15は、切れ目線17が形成されている前側の側面21が上になるように倒し、その上にさらにつぎの梱包体15を乗せて多段状で保管・搬送する。切れ目線17がある前側の側面21およびその背面側の側面21は、もっとも広い面であるので、その面を下にすると積み上げ時でも安定する。ただし通常は開梱のときの作業を効率的にするように切れ目線17がある側面21を上にする。積み上げる段数や横に並べる個数はフォークリフトの積載能力、パレットやトラックの荷台の大きさなどによる。
図3は紙袋10を横向きにして、開口部20からパック23を横方向に押し込む場合を示している。特許文献2の自動梱包ラインで梱包する場合は、紙袋10の開口部20を横向きにするほうが被梱包物を一斉に充填しやすい。さらに開口部20の周囲を折り曲げて、粘着テープを自動的に貼り付ける作業もし易い。なお、図3では幅が広い後ろ側の側面(図2の後ろ側)21を下側にしているが、幅が狭い横側の側面22を下側にすることもできる。ただし切れ目線17が上向きになる状態で梱包体15を載置するほうが、最終的に開梱する場合に便利である。そのため、幅が狭い側面22を上下にする場合は、幅が狭い側面22のうち、上側になる面に破断線を設けるのがこのましい。その場合は粘着テープ24は図7のように短くする。
上記のようにして得られた梱包体15は、前述の多段に積み上げた状態で保管・搬送され、問屋などの流通段階を経て販売店で開梱される。開梱時には切れ目線17がある面を上に向け、図4bに示すように湾曲した開封線18の近辺を指などで押し込み(矢印K1)、開封線18を切断する。そして得られる隙間25から指を入れ、端部26を指で摘み出し、切れ目線17を引き破るように矢印K2方向に引っ張る。紙袋が2層あるいは3層以上の複層の場合は、2本の切れ目線17の間の部分は各層同士を糊付けしておくのが好ましい。それにより図4bのように引き破るときに各層を一緒に引き破ることができる。このような糊付けは、帯状(シート状)の紙を複数枚重ねるときに行うことができる。
上記のように切れ目線17を引き破ると、図5の上側に示すように、上面に一対の切れ目線と同じ幅の細長い開口27が得られる。ついで矢印K4、K4のように上面の片側28を引き破り、さらに反対の部分29も矢印K5、K5のように引き破る。そのとき左右の端面(図2では上面と下面)30、31は折り畳まれてアウターパッチや粘着テープで固定されているので強度が高く、上面と端面の境界の稜線に沿って比較的まっすぐに破ることができる。とくに端面(図2の上面20a)と同形状のアウターパッチを貼り付けた梱包体では、稜線に沿ってまっすぐに破りやすい。
破った上面の片側28とその反対の部分29を開くと、図5の下側に示すように、梱包体15の上面とほぼ同じ広さの広い開口32が得られる。この状態はトイレットペーパのパック23は緊縛状態から開放されているので、容易に開口部から取り出すことができる。なお、パック23の持ち手23aを開口32の側、すなわち図3の切れ目線17の側に配置しておくと、さらにパック23を取り出しやすい。
上記のように、梱包体15は上下反転したりせずに容易に開梱することができ、底部の内容物も容易に取り出すことができる。さらにこの実施形態では、破断線として切れ目17を採用しているので、袋の内外の通気も比較的容易である。そのため、梱包体15を積み上げたとき、空気に邪魔されず、下段の内容物によって上段の内容物の重量を支持することができる。
前記実施の形態では、破断線として2本の平行な切れ目線を採用しているが、1本の切れ目線であってもよい。また、湿気を嫌う内容物の場合は、ミシン目のように開孔率が低い形態にすることもできる。さらに図6に示すように、紙袋10の内面に強度が高いテープ34などの芯材を貼り付けて破断線を構成することもできる。テープ34は合成樹脂フィルム、とくに麻や合成繊維などの繊維で強化した合成樹脂フィルム、あるいは金属ないし強度が高い紙などで構成することができる。その場合の破断線は、紙袋10を構成するシートにおけるテープ34の側縁と対応する部位である。テープ34を設ける場合は、切れ目線17やミシン目を設ける必要はない。なお、テープ34の中央部にあらかじめ分離した切り離し部35を設けておくと、開封時にその部分から破ることができるので都合がよい。さらに切り離し部35の近辺の端部36を紙袋10の外側に突出させておくと、その端部36を摘んで引っ張るだけでまっすぐに引き裂くことができる。テープ34は図1などの2本の切れ目線17と組み合わせてもよく、その場合はテープ34を2本の切れ目線17の間の裏面側に配置する。
なお、テープに代えて、糸やひもなどを採用することができる。その場合は1本の破断線となる。糸やひもも切れ目線と併用することができる。図1などの実施形態では、2本の切れ目線17で構成される破断線ないし引き裂き部は1本だけであるが、左右に1本ずつ互いに平行に設けることもでき、場合によりX字状にクロスさせて2本設けることもできる。左右に間隔をあけて設ける場合は、稜線に接近させると、荷送りシートなどを袋の中央部に貼り付けても破断線を引き破るときの邪魔になりにくい。複層の紙袋では、前記テープ34や糸は最も内側の層の内面に設ける。
図7に示す梱包体37では、縦方向の切れ目線17がある面38の端縁39近辺に沿って、さらに横向きの切れ目線40が形成されている。それらの切れ目線40は、切れ目線40が設けられている面38の、隣接する他の側面22に近い端部まで延びている。それぞれの横向きの切れ目線40は、縦方向の切れ目線17と連続(交差を含む)しており、全体として略H字状の破断線が得られる。なお、横向きの切れ目線40は、紙袋の底面12側や開口部を閉じた端面31(図2の上面20a)41側の稜線に沿って形成することもできる。底面12側に設ける場合は、図1のアウターパッチ11との境界部分に設けるのが好ましい。切れ目線40に代えて前述のテープやひもなど、他の破断線を設けてもよい。前記横向きの切れ目線40を設ける場合は、開口部を閉じる粘着テープ24は側面に回らないように短いものを用いるのが好ましい。
図7のようにH字状の破断線を形成する場合は、図5のように大きく開放する作業がさらに容易になる。とくに紙の繊維が縦方向に向いている場合は、横方向には真っ直ぐに破断しにくいが、上記のような横方向の切れ目線40ないしテープを設ける場合は、容易に真っ直ぐに破断することができる。横方向の切れ目線40は隣接する他の側面まで回り込む長さとすることもでき、また、隣接する他の側面に達しない長さとすることもできる。
前記実施の形態では紙袋10にトイレットペーパのパックを収容している。トイレットペーパの1パック包装のように耐圧性がある被梱包物はとくに適する。またトイレットペーパの1パック包装以外に、たとえば米の袋、茶、ペットフード、砂糖などを充填した小型の袋、その他、小袋に充填する内容物に耐圧性がある被梱包物など、他の物を収容することもできる。茶などの粉体や菓子など、小分け包装などは、いくつかを纏めたパックにした上で梱包するほうが好ましい。
本発明の梱包用の袋の一実施形態を示す斜視図である。 その梱包用の袋の使用状態を示す斜視図である。 その梱包用の袋の他の使用状態を示す斜視図である。 図4aは図1の袋の開封部を示す要部平面図、図4bはその開封部の開封手順を示す斜視図である。 図1の袋の開梱手順を示す斜視図である。 本発明に関わる破断線の他の実施形態を示す斜視図である。 本発明の梱包体のさらに他の実施形態を示す斜視図である。
符号の説明
10 紙袋
11 アウターパッチ
12 底面
13 突片
14 展開面
15 梱包体
16 山折り線
17 切れ目線
17a 切れ目部
17b つながり部
18 開封線
19 一点鎖線
19a 稜線
20 開口部
20a 上面
21 (前後の)側面
22 (左右の)側面
23 パック
23a 持ち手
24 粘着テープ
25 隙間
K1〜5 矢印
26 端部
27 細長い開口
28 片側
29 反対の部分
30、31 端面
32 開口
34 テープ
35 切り離し部
36 端部
37 梱包体
38 面
39 端縁
40 (横向きの)切れ目線

Claims (7)

  1. 有底筒状の梱包用の袋であって、底面を下向きにした梱包状態でいずれかの側面となる面に、少なくとも1本の破断線が設けられている梱包用の袋。
  2. 前記袋が紙製で、底面および側面がそれぞれ矩形状であり、底面を下向きにした梱包状態で、高さの寸法が幅よりも大きく、前記破断線が、梱包状態における4つの側面の内、面積が広い側面に、左右方向の中央部で縦方向に形成されている請求項1記載の梱包用の袋。
  3. 前記破断線が2本平行に形成され、かつ、その2本の破断線を横切る横向きの弱め線ないし切り離し部からなる開封線が設けられている請求項1記載の梱包用の袋。
  4. 前記破断線が、前記側面の内面側に貼着されたテープないし糸によって形成される請求項1記載の梱包用の袋。
  5. 前記テープないし糸の一部が袋の外側に突出している請求項4記載の梱包用の袋。
  6. 前記縦向きの破断線が設けられている側面の端縁近辺に沿って、縦向きの破断線とつながるように横向きの破断線が設けられている請求項2記載の梱包用の袋。
  7. 請求項1、2、3、4、5または6のいずれかに記載の梱包用の袋と、その袋内に整列状態で密に詰められた複数個の被梱包物とからなり、前記袋の開口部が折り畳まれて封緘され、底面と同形の上面となっている梱包体。
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