JP2017056527A - 移動体転倒防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作者の操作を容易ならしめる移動体転倒防止装置を提供することである。【解決手段】移動体転倒防止装置は、巻上機の下方に取り付けられ旋回部が旋回する旋回装置と、旋回部に設けられ移動体の巻上機構部に対する相対位置を検出するための第1検出器と、旋回部に設けられ移動体を撮影する撮像装置と、撮像装置で撮影された画像を表示する表示部と、巻上機及び旋回装置を操作する操作部と、巻上機及び旋回装置の動作を制御する制御部とを備えた操作装置とを有する。制御部は、第1検出器の検出出力から巻上機構部に対する移動体の相対位置によって巻上機を巻き上げまたは巻き下げさせる上下位置追従巻上制御を行い、かつ、移動体の向きに合わせて旋回部を旋回させる。【選択図】図1

Description

本発明は、移動体転倒防止装置に関する。
自律的に二足で歩行するヒューマノイドロボット(二足歩行型ロボット)の開発が進められている。そのため、その開発を補助する装置として、例えば、移動ロボットの移動に追従してワイヤを介して連携移動するホイストをコントローラによって移動ロボットの移動検出信号に基づき、あるいは予め設定された移動ロボットの移動設定信号に基づき該移動ロボットの移動に追従させて2軸方向に走行させるという技術(以下、「第1の従来技術」と呼ぶ。)が知られている(以下の「特許文献1」参照)。
上記した第1の従来技術については、ホイストのワイヤ(吊り索)に一定の張力を付与し、移動ロボットの上下動に追従させているため移動ロボットの動作に少なからず影響を与えてしまう。また、非接触の距離測定器(レーザ距離計)を用いて移動ロボットの動作に影響を与えることなく移動ロボットの上下動に追従させるという技術(特許文献2)が提案されている。この他に、非接触の距離測定方法として、超音波センサや、3次元画像による距離検出方法などが想定されるが、使用環境の制約、誤認識、応答性、高コスト等という点で問題がある。
また、非接触の距離測定器に替えて接触式(機械式)の距離測定器としてワイヤエンコーダを用いてホイストに対する移動ロボットと位置(距離)を測定し、測定した位置(距離)によってホイストの吊り索の上下方向の動作(昇降動作)を移動ロボットの動作に追従するという技術が考えられる。
特開2004−90126号公報 特開2011−31375号公報
しかしながら、自動化を進展させると試験内容に制約が多く、また、手動操作で対応するには上述のような注意深さを要するため、その操作が簡単ではないという問題がある。また、移動ロボットの位置を測定する方法(装置)としてワイヤエンコーダを用いた場合、移動ロボットが向きを変えた場合にホイストの吊り索とワイヤエンコーダのワイヤが絡まるおそれが生じ、操作者にとっては吊り索とワイヤエンコーダのワイヤが絡まないように注意深く監視しながら移動ロボットの動作に対応した各種操作をしなければならない。さらに、移動ロボットの動作も制約されるという問題がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は操作者の操作を容易ならしめる移動体転倒防止装置を提供することである。
上記課題を解決するために本発明は、移動体の上部に配置され、該移動体を懸吊部材で連結し、該懸吊部材を巻き上げまたは巻き下げする巻上機を備えた巻上機構部を有する移動体転倒防止装置であって、該巻上機の下方に取り付けた旋回部を旋回させる旋回装置と、前記旋回部に設けられ、前記移動体の前記巻上機構部に対する相対距離を検出するための第1検出器と、前記旋回部に設けられ、前記移動体を撮影する撮像装置と、前記撮像装置で撮影された画像を表示する表示部、前記巻上機及び前記旋回装置を操作する操作部、前記巻上機及び前記旋回装置の動作を制御する制御部を備えた操作装置と、を有し、前記制御部は、前記第1検出器の検出出力から、前記巻上機構部に対する前記移動体の相対位置によって巻上機を巻き上げまたは巻き下げさせる上下位置追従巻上制御を行い、かつ、前記移動体の向きに合わせて前記旋回部を旋回させる、ことを特徴とする移動体転倒防止装置を提供する。
ここで、前記第1検出器はワイヤの繰り出し量を計測するワイヤエンコーダであり、該ワイヤエンコーダは、前記旋回部の下面に設けられ、該ワイヤを介して移動体に連結されていることが好ましい。
また、前記巻上機構部に設けられ、前記巻上機構部と前記移動体との距離を検出するための超音波式距離センサからなる第2検出器を有し、前記第1検出器と前記第2検出器の検出結果によって、前記移動体の異常を判断するようにしてもよい。
さらに、前記懸吊部材にかかる荷重を検出するための荷重検出部を備え、前記制御部は、前記荷重検出部により検出された荷重が、所定の荷重を超えた場合に前記移動体を吊り上げるように制御することも好ましい。
また、前記巻上機構部は、前記移動体の上方に配置された水平方向移動手段によって水平方向に移動可能に取り付けられ、前記制御部は、前記水平方向移動手段の移動方向の変化から、前記旋回装置の旋回の要否を判断することが好ましい。
本発明によれば、操作者の操作を容易化する移動体転倒防止装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る移動体転倒防止装置の全体構成を示した図である。 図1の巻き上げ機構を示した図である。 巻上機構部の構造を示した部分断面図である。 カメラの取り付け位置の他の例を示した図である。 ワイヤエンコーダと超音波式距離センサを用いた例を示した図である。 操作装置を構成する操作部と表示部の構成を示した図である。 動作設定表示部に表示された運転画面を示した図である。 方位選択操作を説明するための図である。 旋回開始位置θ、操作方向θとした場合におけるターンテーブルの旋回動作の一例を示した図である。
以下、本発明の一実施形態に係る移動体転倒防止装置について図1〜図9を参照して説明する。以下の説明においては、必要に応じてXYZ直交座標系を用いて説明することとする。なお、説明の便宜上、図1におる上方向及び上側を上方及び上側、下方向及び下側を下方及び下側、左方向及び左側を左方及び左側、右方向及び右側を右方及び右側、と呼ぶことがある。
移動体転倒防止装置1は、天井クレーン部3と、操作装置30と、から構成される。
[天井クレーン部]
天井クレーン部3は、走行レール5、クレーンサドル7、クレーンガーダ9及び電動トロリ11を含むクレーン部(水平方向移動手段)4と、電気チェーンブロック(巻上機)13を含む巻上機構部6とを備えている。天井クレーン部3は、転倒を防止する対象の移動体の移動範囲によっては、水平移動手段を必要とせず、巻上機構部のみで構成する対応とすることができる。
<クレーン部>
I形鋼によって形成された一対の走行レール5,5には、I形鋼によって形成された左右方向に延びるクレーンガーダ9が架け渡され、該クレーンガーダ9の両側部分が、各走行レール5,5を走行可能な各クレーンサドル7,7によって支持されている。一対の走行レール5,5は、移動ロボット29の頭上において所定間隔をおいて互いに平行に配置されている。クレーンガーダ9は、一対の走行レール5,5に架け渡されるとともに一対の走行レール5,5の下面をスライド移動可能に構成されている。なお、走行レール5,5の形状はI形に限定されることはなく例えばH型のもであってもよい。
クレーンサドル7は、クレーンサドル7の駆動車輪(図示せず)が、減速装置(図示せず)を介して電動モータ(図示せず)によって回転駆動されることにより、走行レール5を前後方向へ走行する構造になっている。電動トロリ11がクレーンガーダ9の長手方向に沿って走行することにより、該電動トロリ11に懸垂された電気チェーンブロック13が走行する構造になっている。
<巻上機構部>
巻上機構部6は、一対の走行レール5,5の長手方向(便宜上「X軸方向」と呼ぶ。)とクレーンガーダ9の長手方向(便宜上「Y軸方向」と呼ぶ。)をクレーン部4によって二次元的(X-Y平面上)に移動可能に設置されており、巻上機構部6は、電気チェーンブロック13と、ターンテーブル装置16と、移動ロボット29の位置を検出するためのワイヤエンコーダ(第1検出器)21と、カメラ19を有する。
巻上機構部6は、電動トロリ11に上部吊部材58と下部吊部材59とロードセル55(図3参照)を含んで構成される吊り部材を介して吊り下げられている。そして、巻上機構部6の電気チェーンブロック13は、巻上電動機13aを起動させて正転回転力(巻上力)又は逆転回転力(巻下力)をロードシーブ(図示せず)に伝達させ、ロードシーブの正転又は逆転により、ロードチェーン(懸吊部材)23を巻上又は巻下(巻き戻し)するようになっている。巻上電動機13aにはサーボモータを採用し、図示しないサーボドライバによって位置制御が可能な構成となっている。「懸吊部材」には、その他に巻上機の種類によって、ワイヤロープ、繊維ロープ、ベルト、ローラーチェーンなどが対応する。なお巻上機の位置制御に必要な構成は、サーボモータとサーボドライブに限定されず、位置制御が可能な制御装置であれば、例えばインバータ制御装置とエンコーダを組み合わせた制御装置でもよい。
ロードチェーン23の下端には軽量な繊維製のスリング27が連結され、スリング27の先端が移動ロボット(移動体)29の背中上部位置に接続されている。ロードチェーン23による移動ロボット29の動作に影響を与える負荷がかからないようにするため、スリング27を少しだけ弛ませて(10〜20cm程度の余裕)、移動ロボット29と連結することが好ましい。なおスリングの弛み部分の微小荷重は移動ロボット29に作用するが、後述するワイヤエンコーダの巻き取り力とほぼ相殺されるため、移動ロボット29の動作に影響を与えることはない。またスリング27の他に、ハーネスなどの軽量で柔軟な吊り具を介して連結するようにしても良い。なお、「移動体」には、移動ロボット29以外に動作中に転倒の危険が想定される各種移動機器や、介護やリハビリなどを必要とする人や動物も概念として含まれる。
電動トロリ11は、図示しない走行電動機、駆動歯車機構(減速機)、制御装置、走行車輪12等を備え、走行電動機を起動することによりその正転回転力又は逆転回転力は減速機を介して走行車輪12に伝達され、クレーンガーダ9に沿って前進走行又は後退走行するようになっている。
前記上部吊部材58の一端部にロードセル55(荷重検出部:図3参照)の上端部が取り付け(連結)られており、下部吊部材59の一端部にロードセル55の下端部が取り付けられていて、下部吊部材59の他端部が上部吊部材58に連結され、下部吊部材59を介して巻上機構部6の電気チェーンブロック13が吊り下げられている。なお、荷重検出部の概念には、ロードセル55以外の構成(たとえば制御装置)が含まれても良いが、含まれないものとしても良い。
ロードセル55には、巻上機構部6の自重と共にロードチェーン23に加わる移動ロボット29による負荷が掛かるので、ロードセル55の検出出力からロードチェーン23に加わる移動ロボット29による荷重を検出できるようになっている。
電気チェーンブロック13は制御装置(図示せず)を有しており、該制御装置を構成する運転動作異常検出手段は、ロードセル55で検出された荷重データ信号を受け、ロードチェーン23に加わる荷重の大きさが所定の閾値を超えるか否かを判断し、荷重の大きさが所定の閾値を超えた場合に電気チェーンブロック13の後述する昇降自動追従機能の解除、及び巻下げ以外の動作を停止させる。
ターンテーブル装置(旋回装置)16は、図3に示すようにターンテーブル部17とターンテーブル駆動部とを有して構成されている。ターンテーブル部17は、中空の円盤状のターンテーブル(旋回部)18と、撮像装置(以下、「カメラ」と呼ぶ。)19と、ワイヤエンコーダ21と、ターンテーブル18にワイヤエンコーダ21及びカメラ19を取り付けるための略長方形状のカメラ取り付け用プレート52と、プーリー22を収容するカバー体を取り付けるための略長方形状のプレート51とを有して構成されている。旋回装置の旋回部は、テーブル状の載置部材を必ずしも必要とせず、カメラ19とワイヤエンコーダ21をロードチェーン23を中心軸として旋回可能とする旋回部を有していれば良い。
ターンテーブル18は、中空の軸24を中心にベアリングによって水平に旋回可能に巻上機構部6に軸支されており、中空の軸24の中心には、さらに筒状のガイド部材28が挿通され、筒状のガイド部材28の中空内面で電気チェーンブロック13のロードチェーン23がターンテーブル18の旋回中心を通るようにガイドしている。
プレート51はターンテーブル18の下側に、かつターンテーブル18の中心から外縁に渡る範囲に取り付けられている。カメラ取り付け用プレート52は、ターンテーブル18の中央部近傍に、かつターンテーブル18に対して鉛直方向に取り付けられており、カメラ19がカメラ取り付け用プレート52に対し首振り機構を介して取り付けられている。上記した構成により、ターンテーブル18の旋回によってカメラ19も旋回する。カメラ19は首振り機構によって移動ロボット29を真上から撮影するのに最適な向きと角度に調整できるようになっている。ロードチェーン23は、移動ロボット29の背面上部側で連結されているので、ロードチェーン23に対してカメラ19が配置されている側を移動ロボット29の正面側に合わせるようにすることが、移動ロボット29をモニター越しに観察するときにロードチェーン23が邪魔にならずに好ましい。
なお、本実施の形態ではカメラ19の取り付け位置をターンテーブル18の下面に位置するカメラ取り付け用プレート52に取り付けた例を挙げて説明したが、図4に示すようにターンテーブル18の外縁部に棒状の取り付け部材47を取り付け、この棒状の取り付け部材47の端部にカメラ49を取り付けるようにしてもよい。また、棒状の取り付け部材47のカメラ取り付け側端部にカメラ49の俯角可変機構を設けてもよい。
この図4に示す構成によれば、モニター34に表示される映像を見て、移動ロボット29とスリング27の接続部分近傍の映像(真上からの映像以外の映像)を確認しながらクレーン部4と巻上機構部6の操作をすることができる。また、あたかも移動ロボット29の背後で操作装置30を操作して、進行方向を常に前方に捉えて操作している操作感覚で操作をすることができる。
図3に示すように、ターンテーブル18は、ターンテーブル駆動部として機能するベルトドライブ駆動装置48を用いて旋回駆動される。ベルトドライブ駆動装置48は、旋回サーボモータ50とベルト駆動部56とを有して構成される。旋回サーボモータ50の回転が、減速機構53によってプーリー57を介してベルト54に伝達されターンテーブル18の旋回軸(図示せず)に伝達されるようになっている。ターンテーブル18は、図示しないサーボドライバによって位置制御が可能な構成となっている。
ワイヤエンコーダ21は、ワイヤ25(図1参照)の繰り出し量からワイヤ25に連結した移動体の位置(移動体までの距離)を検出するための検出器である。ワイヤエンコーダ21は、微小な巻き取り力が付与された巻き取りドラム(図示せず)を有し、ワイヤ25の先端に連結した移動体の移動に追従して巻き取りドラムからワイヤ25が繰り出される構成となっており、繰り出し量に応じたパルスを出力するタイプ(インクリメンタル形)や繰り出し長さに応じた信号を出力するタイプ(アブソリュート形)がある。繰り出し量に応じたパルスを出力するタイプでは、出力パルスをカウントすることで繰り出し長さを検出できるようになっている。ワイヤエンコーダ21は、図3に示す通り、その取付高さを低く抑えるために、巻き取りドラムの軸を鉛直になるようにターンテーブル18の下面に取り付けられている。ワイヤ25の繰り出し口は水平方向を向くことになり、水平方向に繰り出されたワイヤ25を鉛直下方に向くようにプーリー22で転向させている。ワイヤ25の先端には、ばね部材26が取り付けられ、ばね部材26を介して移動ロボット29のスリング27が連結された位置と同じ位置に連結される。移動ロボット29の揺れなどにより瞬発的な速さで連結部が動くことがあるが、このばね部材26によってその瞬発的な動きを緩和・抑制してワイヤ25に伝達されるので、ワイヤエンコーダ21の出力によって行われる電気チェーンブロック13の上下位置追従巻上制御が容易になるという好ましい効果を有する。この効果は、ワイヤエンコーダ21の出力に制御的にフィルターをかけるか、ワイヤエンコーダ21の出力に追従する必要があるかどうかを判断する制御ロジックを追加することによっても対応できる。
後述する操作装置30内のクレーン制御部(図示せず)は、ワイヤエンコーダ21の出力から得られた移動ロボット29の高さ位置(距離)と、巻上機サーボドライバの位置制御から得られたロードチェーン23の繰り出し長さから求められるロードチェーン23の下端高さ位置の差を、操作部32の動作設定表示部(例えば、タッチパネル)84に表示する。操作者は手動操作の場合には、この位置の差が所定範囲内を超えないように、電気チェーンブロック13の巻上げ下げ動作を操作する。
また、後述する昇降自動追従モードを選択したときには、ワイヤエンコーダ21の出力から得られた移動ロボット29の高さ位置の変化に追従して電気チェーンブロック13の巻上げ下げ動作を制御する。これによりスリング27の弛みを常に一定にすることができる。詳細については後述する。
また、後述するようにターンテーブル18に取り付けられているカメラはターンテーブル18を旋回させることで、モニター34に移動ロボットを同じ向きに映し出すことができるので、監視が容易になる。同様に、ターンテーブル18を旋回させることによりワイヤエンコーダ21を移動ロボット29に対する水平面上の位置関係を一定範囲に維持させることができるので、従来の移動ロボットが向きを変える動作をした際にワイヤ25がロードチェーン23に絡まるという問題を解消することができる。詳細については後述する。
なお、巻上機構部6と移動ロボット29との上下方向の相対位置(距離)を測定する方法として本実施の形態ではワイヤエンコーダ21を例に挙げて説明したが、これ以外にも例えば超音波式距離センサ等の非接触式のセンサを用いてもよい。超音波式距離センサの取り付け位置は、ターンテーブル18の下面に取り付けても良いし、図5に示すようにワイヤエンコーダ21はターンテーブル18に取り付け、第2検出器として超音波式距離センサ(超音波センサ45)を巻上機43にさらに取り付けるようにしてもよい。
[操作装置]
操作装置30は、クレーン部4と巻上機構部6の動作を制御する操作部32とカメラ19で撮影される移動ロボット29を表示するモニター34を有する。操作部32は、図6に示すように、電源投入スイッチ60、非常停止ボタン61、クレーン部のX−Y軸(東西南北)走行の操作を行うプッシュボタン付きジョイスティック(PB付ジョイスティック)63、方位(東西南北)表示灯65、電気チェーンブロック13の巻上げ下げ(移動ロボット29の上下動への追従)の操作を行う上下操作ボタン67,68、巻上げ下げの低速度変更ボリューム(レンジ:ロー(L:低速)〜ハイ(H:高速))70、巻上げ下げの高速度変更ボリューム(レンジ:ロー(L:低速)〜ハイ(H:高速))71、クレーン部4のX−Y軸(東西南北)走行の速度変更ボリューム(ロー(L:低速)〜ハイ(H:高速))73、ターンテーブル18の旋回操作を行う旋回操作ボタン(カメラポジションボタン)75,76、移動ロボットの上下動作にロードチェーン23の巻き上げ下げを自動追従させる昇降自動追従ボタン81,82、走行、巻上げ下げ及び旋回の動作の詳細設定が可能な動作設定表示部84、及び電気チェーンブロックの巻上げ下げ速度、クレーン部4の走行速度、ターンテーブル18の旋回速度等の制御や後述する自動追従制御を行う図示しないクレーン制御部(制御部)等を有して構成されている。クレーン制御部は、天井クレーン部3と操作装置30に分散して配置することが好ましい構成である
[クレーン部の操作]
以下、クレーン部4の操作について図面を参照して説明する。
<方位選択操作>
方位選択は,以下の手順で操作される。
電源がオンされた後、動作設定表示部84に図7に示すような設定表示画面(以下、「運転画面」と呼ぶ。)86が表示される。ここで、「方位選択」のボタンを押下すると、図8に示すように「運転画面」が「方位選択画面」に切り替わり、現在の選択方位を表示する領域が点灯される。図8の例では上下に北南の表示で左右に西東の表示がされた領域が点灯されている。この方位選択画面で所望の設置方位を押下すると、押下した設置方位に切り替わる。またターンテーブルは、カメラ画像の方位が選択方位と一致するように、自動で回転する。なお、クレーン部4を操作する前に実際の方位と選択方位を同じにすることが望ましい。
<東西(Y軸方向)操作>
まず、操作部32の方位表示灯65で東/西を確認し、ジョイスティック63のプッシュボタンを押しながらジョイスティック63を東側に傾けて東方向における走行操作を行うと巻上機構部6はクレーン部4によって東方向に移動する。巻上機構部6が東側端部(東端位置)に到達する前に前記クレーン制御部はクレーン部4の走行駆動を強制的に減速させ東端位置で停止させる。ジョイスティック63のプッシュボタンを押しながらジョイスティックを西側に傾けて西方向における走行操作を行うと巻上機構部6はクレーン部4によって西方向に移動する。巻上機構部6が西側端部(西端位置)に到達する前に前記クレーン制御部はクレーン部4の走行駆動を強制的に減速させ西端位置で停止させる。なお、操作部32の東西南北走行の速度変更ボリューム73を用いて速度変更ができる。
<南北(X軸方向)操作>
まず、操作部32の方位表示灯65で南/北を確認し、ジョイスティック63のプッシュボタンを押しながらジョイスティック63を南側に傾けて南方向における走行操作を行うと巻上機構部6はクレーン部4によって南方向に移動する。巻上機構部6が南側端部(南端位置)に到達する前に前記クレーン制御部はクレーン部4の走行駆動を強制的に減速させ南端位置で停止させる。ジョイスティック63のプッシュボタンを押しながらジョイスティック63を北側に傾けて北方向における走行操作を行うと巻上機構部6はクレーン部4によって北方向に移動する。巻上機構部6が北側端部(北端位置)に到達する前に前記クレーン制御部はクレーン部4の走行駆動を強制的に減速させ北端位置で停止させる。なお、操作部32の東西南北走行の速度変更ボリューム73を用いて速度変更ができる
[巻上機の操作]
<巻上げ下げ(昇降)操作>
巻上機構部6の電気チェーンブロック13の巻上げ(移動ロボット29の上動作)操作は、操作部32の上下操作ボタンの「上」ボタン(2段押込式)67によって行われる。なお、ロードチェーン23の下端が予め定められた上限位置に到達する前に前記クレーン制御部は昇降速度を強制的に減速させ前記上限位置で停止させる。また、操作部32の上下操作ボタンの「下」ボタン(2段押込式)68で巻下げ操作が行われる。なお、ロードチェーン23の下端が予め定められた下限位置に到達する前に前記クレーン制御部は昇降速度を強制的に減速させ前記下限位置で停止させる。また、昇降の低速度変更ボリューム70で低速速度を変更でき、高速度変更ボリューム71で高速速度を変更できる。
<ターンテーブルの旋回操作>
ターンテーブル18が、ワイヤエンコーダ21やカメラ19等の信号ケーブルの取り回しの関係で、0度から360度を超えない範囲までしか旋回できないターンテーブル18の構成の場合を例にして説明する。操作部32のカメラポジションボタンの「←」ボタン75を押下するとターンテーブル18が左(反時計回り)に旋回する。「←」ボタン75を押下し続けても旋回位置が0度となる直前に前記クレーン制御部はターンテーブル18を強制的に減速させ、0度位置で停止する。操作部32のカメラポジションボタンの「→」ボタン76を押下するとターンテーブル18が右(時計回り)に旋回する。「→」ボタン76を押下し続けても旋回位置が360度の直前に前記クレーン制御部はターンテーブル18を強制的に減速させ、旋回可能範囲の端部、例えば359度の位置で停止させる。左右回りに旋回範囲のそれぞれの端部に位置するときには、操作者が認識できるように「旋回左端」「旋回右端」の表示を運転画面に表示する。
このように、ターンテーブル18を旋回させると、カメラ19やワイヤエンコーダ21も同時に旋回される。したがって、移動ロボット29の向きの変化をモニター34越しに確認しながらターンテーブル18を操作してカメラで同じ向きから撮像できる。また、同様に、移動ロボット29の向きと同じ向きになるようにターンテーブル18を移動ロボット29の向きの変更に合わせて旋回させれば、ワイヤ25がロードチェーン23に絡まるという上記した従来技術における問題を解消することができる。さらに、ターンテーブル18の角度情報を基に、ジョイスティック63の操作方向をXYに変換して走行を制御すれば、カメラ画像の方位と一致した操作方向とする事が可能で,カメラ画像のみを見ながらのクレーン操縦も,容易に行う事ができる。
なお、上記した旋回動作は一例であってこれに限定されるものではない。ターンテーブル18の旋回可能範囲を0度から360度を超えない範囲を例示したが、適宜、540度や720度を超えない範囲などとすることができる。
或いは、ワイヤエンコーダ21やカメラ19の信号を無線でクレーン制御部に出力するようにして、旋回角度の制限が無いようすることも可能である。
<昇降自動追従操作>
以下、昇降自動追従操作について説明する。
操作部32の昇降自動追従ボタン81,82はオンボタン81とオフボタン82を有し、オンボタン81を押下すると後述する昇降自動追従モードになり、オフボタン82を押下すると昇降自動追従モード(上下位置追従巻上制御)が解除される。
ここで、昇降自動追従モードとはワイヤエンコーダ21で検出された移動ロボット29と巻上機構部6との上下方向の相対位置(距離)に基づき電気チェーンブロック13の巻上げ下げ動作を移動ロボット29の上下方向の動作に追従させる動作モードをいう。
上下方向の動作とは、移動ロボット29に転倒防止のために懸吊部材を連結する部位の巻上機構部6に対する上下方向の移動を伴う動作をいう。換言すると、懸吊部材を構成するロードチェーン23をスリング27を介して移動ロボット29に連結した場合、移動ロボット29が動作してもスリング27が一定範囲のたるみを維持するように、移動ロボット29の動作に合わせて電気チェーンブロック13の巻上げ下げの制御を行うことをいう。
昇降自動追従ボタン81,82の中のオンボタン81を押下して昇降自動追従モードにすると、ワイヤエンコーダ21によって測定され検知された移動ロボット29のワイヤエンコーダ21の接続位置までの距離と電気チェーンブロック13の位置制御から求められるロードチェーンの繰り出し長さの差が所定の範囲内に収まるように電気チェーンブロックの巻上げ下げを制御する。これによりスリング27の弛みを一定内にし、移動ロボット29に与える影響をより軽減することができる。
スリング27の弛み量が、自動で常に一定に保たれるため、操作者が、巻上駆動部を移動ロボット29の上方に位置させる操作に専念して行うことができるので、試験人員の人数削減を図ることができる。また、水平方向の移動を伴わない昇降のみの試験においてはクレーン操作に関してオペレータの常駐が不要で、耐久試験等の各種試験を操作者(オペレータ)抜きで実施することが可能となる。
なお、以下の(1)〜(4)場合には転倒防止を考慮して追従開始を不可、停止とするように設定(制御)することもできる。
(1)ロードセル55で検出される荷重が予め定められた追従開始可能荷重の上限を超えたと判定した場合には追従開始を不可とする。
(2)追従開始後にロードセル55で検出される荷重が予め定められた荷重を超えたと判定した場合には追従を停止する。さらに荷重の大きさ、荷重の増加率によって、「減速停止」、「緊急停止」、「吊り上げ」の動作を選択し実行するようにしてもよい。
(3)追従開始後に追従速度が予め定められた追従速度上限値を超えていると判定された場合には追従を停止する。なお、追従速度はワイヤエンコーダ21、または電気チェーンブロック13内の速度検出手段(図示せず)で検出される。
(4)追従開始後にワイヤエンコーダ21で検出された移動ロボット29の位置(距離)が予め定められた範囲を超えた場合には追従を停止する。
(5)ロードセル55で検出した荷重、ワイヤエンコーダ21の出力から求められた移動ロボット29の位置と速度から危険転倒と判断された時には、追従を停止させるだけでなく、電気チェーンブロック13で移動ロボット29を吊り上げて転倒による移動ロボット29の損傷を防止する。
<第2距離センサ>
超音波センサ45は、超音波センサ45の検出エリア内から反射する超音波を検出して検出物までの距離を測定するもので、クレーン制御部は、超音波センサ45で検出した巻上機構部6から検出エリア内にある移動ロボット29までの距離とロードチェーン23の繰り出し長さを比較して、その差が所定値を超えている場合には、図7で示された超音波ガイド89の表示部でロードチェーンを巻き上げるか巻き下げるかを△▽で表示し操作者に案内するようになっている。また、超音波センサ45で移動ロボット29を検出できない場合、又は、検出しても異常と判断される場合にも、運転画面によって、又は図示しないブザーによって警告するようになっている。ワイヤエンコーダ21によって移動ロボット29の上下方向の動作を検出し、超音波センサ45で移動ロボット29が巻上機構部6下方の所定の水平方向範囲内に位置するかどうかを検出することで、ワイヤエンコーダ21だけでは判断できない異常を判断できる。巻上機構部6の下部所定の範囲内に移動ロボットが位置しない理由には、オペレータが適切にクレーン部を操作していないことが含まれ、その際にオペレータに警告することができる。このように第1検出器たるワイヤエンコーダ21と、第2検出器たる超音波センサ45を併用し、それらの検出信号から移動ロボット29の動作異常を判断することで、いずれか一方のみで動作異常を判断するよりも、移動ロボット29の複雑で多様な動作に対しても正しく正常・異常の判断ができる。
超音波センサ45で試験エリア全域の床面までの高さを試験前に計測し、計測したデータと移動ロボットの高さデータ等から移動ロボット29の正常動作範囲(前述の予め定められた範囲)を算出(動作範囲マップ作成)して記録するようにすることが好ましい。これによって、制御装置への床面高さデータ登録作業の省力化が図られる。
<旋回自動追従操作>
以下、旋回自動追従操作について説明する。
図7に示された運転画面86においてカメラ追従ボタン88を押下すると、旋回自動追従モードになる。旋回自動追従モードとは、上記した操作者のジョイスティック63による東西南北(X-Y軸方向)操作に同期させて、カメラ19が移動ロボット29の向きの変化に合わせてカメラ19をロードチェーン23の回りを旋回させるために、ターンテーブル18の旋回を追従させる動作モードをいう。
方位選択画面で図8の例の通り、上下に北南となるように選択されクレーン部4の実際の方位と選択された方位は一致している。また、モニター34の画像の向きも、前述のように自動で選択した方位と一致している。水平位置を調節したい場合には、ジョイスティック63にてクレーン部4を操作し巻上機構部6の水平位置を調整する。
この状態から、旋回自動追従モードをONさせる。移動ロボット29の北方向への進行に合わせてジョイスティック63を北方向に倒してクレーン部4を走行させ巻上機構部6を移動ロボット29の進行に合わせて移動させる。この時、ターンテーブル18の向きとジョイスティック63を操作した向きが一致しているので、ターンテーブル18は旋回しない。
次に、移動ロボット29が向きを東に変えて東に進行すると、操作者はジョイスティック63を東方向に倒してクレーン部4によって巻上機構部6を移動ロボット29の上方に移動させる。この時、ジョイスティック63が東に倒されたことで移動ロボット29が先ほどの北から東に向きを変えたと判断し、ターンテーブル18が東を向くまで右(時計まわり)にターンテーブル18を旋回させる。
次に、移動ロボット29が再度北を向いて北に進行すると、操作者はジョイスティック63を北方向に倒してクレーン部4によって巻上機構部6を移動ロボット29の上方に移動させる。この時、ジョイスティック63が北方向に倒されたことで、移動ロボット29が先ほどの東向きから北向きに向きを変えたと判断して、ターンテーブル18を北に向くまで左(反時計まわり)にターンテーブル18を旋回させる。
このようにして、ジョイスティック63の操作に自動的に追従してターンテーブル18を旋回駆動させるのが、旋回自動追従操作である。
ターンテーブル18が、ワイヤエンコーダ21やカメラ19等の信号ケーブルの取り回しの関係で、左右それぞれ180度までしか旋回できない場合に、さらに90度移動ロボット29が転向した場合、つまり、最初の向きから左右にそれぞれ270度向きを変更した場合には、ターンテーブル18を移動ロボット29に転向方向と同じ向きに左右それぞれ180度旋回させるのではなく、初めの旋回開始位置から逆方向に90度旋回させて移動ロボット29の向きに合わせるようにすることも可能である。この制御は、自動で行われても良いし、旋回操作指示ボタン(カメラポジション)の「←」ボタン75、「→」ボタン76により操作者が操作しても良い。
また、ターンテーブル18が、前述の通り、0度から360度(左右に180度)を超えない範囲のみ旋回可能となっている場合の簡易的な制御方法の一例として、図9を参照して説明する。ターンテーブル18が旋回位置をθ0、ジョイスティック63で選択した操作方向をθとした場合におけるターンテーブル18の旋回動作(目標位置)の一例で、旋回位置θ0とは、操作部の操作開始前にターンテーブル18が向いている向きを表す角度で、基準向き(例えば北方向)から時計回りの角度をいい、操作方向θとは、クレーン部4の移動方向を指示するためにジョイスティック63を選択的に操作(倒す)する方向で、操作指示角度(0度、90度、180度、270度)をいう。例えば、北方向を基準向きとして0度とした場合には、0度は北向き、90度は東向き、180度は南向き、270度は西向きに対応する。クレーン部4はジョイスティック63の操作指示角度に対応する方向に巻上機構部6を移動させる。
旋回自動追従モードが選択されている場合には、上記クレーン部4を操作するためのジョイスティック63の操作指示に連動して、下記ターンテーブル18の旋回駆動が自動でなされるので、以下説明する。尚、クレーン部4の動作は上記の通りなのでその動作は省略する。
ターンテーブル18の旋回位置θ0が0度≦θ0<90度の範囲にあるときに、操作者により操作方向θが0度、90度、180度の操作指示がなされた場合にはターンテーブル18はθまで旋回し、操作方向θが270度の操作指示の場合にはターンテーブル18は0度まで反時計回りに旋回する(戻る)。ターンテーブル18の旋回位置θ0が90度≦θ0<180度の範囲にあるときに、操作者により操作方向θが0度、90度、180度、270度の操作指示がなされた場合にはターンテーブル18はθまで旋回する。ターンテーブルの旋回位置θ0が180度≦θ0<270度の範囲にあるときに、操作者による操作方向θが0度の操作指示があった場合には、ターンテーブル18は359度まで旋回し、操作方向θが90度、180度、270度の操作指示があった場合にはターンテーブル18はθまで旋回する。ターンテーブル18の旋回位置θ0が270度≦θ0<360度の範囲にあるときに、操作者による操作方向θが0度、90度の操作指示がなされた場合にはターンテーブル18は359度まで移動し、操作方向θが180度、270度の操作指示の場合にはターンテーブル18はθまで移動する。これによって、ターンテーブル18の旋回範囲が0度から360度を超えない範囲のみ旋回可能であっても、簡単な制御でワイヤエンコーダ21のワイヤ25とロードチェーン23の絡まりを防止することができる。
このように、クレーン部4をジョイスティック63で巻上駆動部が移動ロボット29の真上に位置するように操作するだけで、カメラ19とワイヤエンコーダ21のワイヤ25とロードチェーン23は常に同じ位置関係(互いに所定間隔がおかれた位置関係)が維持されるので、ワイヤエンコーダ21のワイヤ25とロードチェーン23が絡まるということがなくなる。また、移動ロボット29を撮影するカメラ19と移動ロボット29も常に同じ位置関係が維持されるので、モニター34には移動ロボット29の向きが常にほぼ一定(図6の通りモニター34画面の上方向きが基本姿勢)となる画像を表示する事が可能で、クレーン操作を補助する事ができる。
運転画面86には、「吊りフック高さ」は、ロードチェーン23下端部23aの基準フロアからの高さを表示し、「エンコーダ」はワイヤエンコーダ21のワイヤ25の下端部25aの基準フロアからの高さを表示し、「エンコーダ差異」は、「吊りフック高さ」と「エンコーダ」の差の変化量を表示し、「超音波センサ」は超音波センサで検出した検出物の基準フロアからの高さを表示し、「超音波センサ差異」は、「超音波センサ」と「吊りフック高さ」の差の変化量を表示し、「旋回位置」は、ターンテーブル18の旋回位置(方位)を角度で表示するようになっている。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されることはなく、これ以外にも種々変形可能である。
1…移動体転倒防止装置、3…天井クレーン部、4…クレーン部、5…走行レール、6…巻上機構部、7…クレーンサドル、9…クレーンガーダ、12…走行車輪、13…電気チェーンブロック(巻上機)、11…電動トロリ、16…ターンテーブル装置、17…ターンテーブル部、18…ターンテーブル、19…カメラ、21…ワイヤエンコーダ、22…プーリー、23…ロードチェーン、24…軸受、25…ワイヤロープ、26…ばね部材、27…スリング、28…ガイド部、29…移動ロボット、30…操作装置、32…操作部、34…モニター、47…取り付け部材(フック部)、48…ベルトドライブ駆動装置、51…プレート、52…カメラ取り付け用プレート、53…減速機構、55…ロードセル、56…ベルト駆動部、58…上部吊部材、59…下部吊部材

Claims (5)

  1. 移動体の上部に配置され、該移動体を懸吊部材で連結し、該懸吊部材を巻き上げまたは巻き下げする巻上機を備えた巻上機構部を有する移動体転倒防止装置であって、
    該巻上機の下方に取り付けた旋回部を旋回させる旋回装置と、
    前記旋回部に設けられ、前記移動体の前記巻上機構部に対する相対距離を検出するための第1検出器と、
    前記旋回部に設けられ、前記移動体を撮影する撮像装置と、
    前記撮像装置で撮影された画像を表示する表示部、前記巻上機及び前記旋回装置を操作する操作部、前記巻上機及び前記旋回装置の動作を制御する制御部を備えた操作装置と、を有し、
    前記制御部は、前記第1検出器の検出出力から、前記巻上機構部に対する前記移動体の相対位置によって巻上機を巻き上げまたは巻き下げさせる上下位置追従巻上制御を行い、かつ、前記移動体の向きに合わせて前記旋回部を旋回させる、
    ことを特徴とする移動体転倒防止装置。
  2. 前記第1検出器はワイヤの繰り出し量を計測するワイヤエンコーダであり、
    該ワイヤエンコーダは、前記旋回部の下面に設けられ、該ワイヤを介して移動体に連結されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の移動体転倒防止装置。
  3. 前記巻上機構部に設けられ、前記巻上機構部と前記移動体との距離を検出するための超音波式距離センサからなる第2検出器を有し、
    前記第1検出器と前記第2検出器の検出結果によって、前記移動体の異常を判断する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の移動体転倒防止装置。
  4. 前記懸吊部材にかかる荷重を検出するための荷重検出部を備え、
    前記制御部は、前記荷重検出部により検出された荷重が、所定の荷重を超えた場合に前記移動体を吊り上げるように制御する、
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の移動体転倒防止装置。
  5. 前記巻上機構部は、前記移動体の上方に配置された水平方向移動手段によって水平方向に移動可能に取り付けられ、
    前記制御部は、前記水平方向移動手段の移動方向の変化から、前記旋回装置の旋回の要否及び旋回角度を判断する、
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の移動体転倒防止装置。
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