JP2018104111A - アシストスーツ - Google Patents

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【課題】機器の異常が生じた場合であっても対象物の重量が作業者にかかり続けることを回避できるアシストスーツを提供する。【解決手段】バッテリと、バッテリからの動力の供給により作業者による荷物の上げ下げ動作を補助可能で、バッテリからの動力の供給が停止すると位置保持がなされる腕アシスト装置2と、バッテリの残量が一定値未満になっていることを検出可能な検出部49と、検出部49による検出結果に基づいて腕アシスト装置2を制御する駆動制御部50と、が備えられ、駆動制御部50が、検出部49によりバッテリの残量が一定値未満になっていることが検出されても、腕アシスト装置2による荷物の下げ動作の補助を許容するように構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、アシストスーツに関する。
例えば、特許文献1に従来のアシストスーツが記載されている。このアシストスーツには、動力源(同文献の「バッテリー」)と、動力源からの動力の供給により作業者による対象物の上げ下げ動作を補助可能で、動力源からの動力の供給が停止すると位置保持がなされる駆動装置と、が備えられている。
特開2015−182831号公報
ところで、上記従来の技術では、機器の異常が発生した場合には、動力源から駆動装置への動力供給を遮断することが安全上好ましいと考えられていた。しかし、駆動装置が動力供給の遮断で位置保持がなされる仕様となっているため、作業者が対象物を持ち上げた状態で、機器の異常が発生すると、駆動装置の位置保持機能が妨げとなって、作業者が対象物を地面等に降ろせず、対象物の重量が作業者にかかり続けるおそれがあった。
上記実情に鑑み、機器の異常が生じた場合であっても対象物の重量が作業者にかかり続けることを回避できるアシストスーツを提供することが望まれていた。
本発明のアシストスーツは、
動力源と、
前記動力源からの動力の供給により作業者による対象物の上げ下げ動作を補助可能で、前記動力源からの動力の供給が停止すると位置保持がなされる駆動装置と、
機器の異常を検出可能な検出部と、
前記検出部による検出結果に基づいて前記駆動装置を制御する駆動制御部と、が備えられ、
前記駆動制御部が、前記検出部により前記機器の異常が検出されても、前記駆動装置による前記対象物の下げ動作の補助を許容するように構成されているものである。
本発明によれば、機器の異常が発生していない場合には、作業者の操作により駆動源から駆動装置に動力供給を行うことで、駆動装置の位置保持機能が解除されて駆動装置による作業者の対象物の上げ下げ動作を好適に補助できる。そして、作業者が操作を止めると、駆動源から駆動装置への動力供給が遮断されて、駆動装置の位置保持機能が働くので、作業者は楽に対象物の位置を一定の高さに保つことができる。
一方、機器の異常が発生した場合には、異常の発生時に、作業者が対象物を持ち上げた状態になっている場合もあるので、作業者の操作により駆動装置の位置保持機能を解除して、駆動装置によって作業者が対象物を地面等に降ろすための下げ動作の補助は行えるようになっている。このため、作業者は対象物を問題なく地面等に降ろすことができる。
このように、本発明であれば、機器の異常が生じた場合であっても対象物の重量が作業者にかかり続けることを好適に回避できる。
本発明において、
前記駆動制御部は、前記検出部により前記機器の異常が検出されると、前記対象物の上げ下げ動作を補助するアシスト作用を低下させると好適である。
本構成によれば、機器の異常が生じている場合には、通常よりもアシスト作用を低下させるので、駆動装置による補助の下、作業者が対象物の上げ下げ動作をより安全に行うことができる。また、駆動装置により消費される動力が少なくなり、動力源に貯蔵される動力を好適に節約できる。
本発明において、
前記駆動制御部は、前記検出部により前記機器の異常が検出されると、前記対象物の上げ動作の補助を停止すると好適である。
本構成によれば、作業者が対象物を持ち上げた状態で、機器の異常が生じた場合には、対象物をそれ以上に上げないものになるので、作業者は駆動装置の補助により対象物を地面等に降ろすことを優先して行うことができる。
本発明において、
前記動力源が、バッテリであり、
前記駆動装置に、電動モータが備えられ、
前記機器の異常が、前記電動モータに電力を供給可能な前記バッテリの残量が一定値未満になっていることであると好適である。
本構成によれば、バッテリの残量が一定値未満になった場合でも、バッテリから駆動装置への電力供給を完全に遮断してしまうのではなく、バッテリの残量が完全に零になるまでの間は、消費電力が比較的少ない対象物の下げ動作の補助は行えるようにしておくことで、作業者が対象物を地面等に降ろせなくなることを好適に回避できる。なお、バッテリの残量が一定値未満になったことは、ブザーの音やランプの点灯等で作業者に報知することが望ましい。
本発明において、
前記駆動装置が、前記対象物を吊り下げる索状体の巻き取り及び繰り出しを行うことが可能なウインチ装置であると好適である。
本構成によれば、機器の異常が生じた場合に、例えば、駆動源からウインチ装置への動力供給が完全に遮断されることがないので、駆動源からウインチ装置への動力供給によりウインチ装置の位置保持機能が解除され、対象物を吊り下げる索状体を繰り出して対象物を地面等に降ろすことができる。このため、機器に異常が生じた場合に、索状体で吊り下げられた対象物の重量が作業にかかり続けることを回避できる。
作業者が装着した状態のアシストスーツを示す側面図である。 作業者が装着した状態のアシストスーツを示す後面図である。 アシストスーツを示す斜視図である。 アシストスーツの制御構成を示すブロック図である。 機器の異常が発生した際のアシストスーツの動作を説明するフロー図である。
以下、本発明の一例である実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」等の方向に関する表記は、アシストスーツを装着した状態の作業者の視点を基準としている。
〔アシストスーツの基本構造について〕
図1〜図3等に示すアシストスーツは、作業者の体に装着されるものであり、作業者の荷物(「対象物」の一例)の上げ下げ動作を補助するアシスト力を付与できるようになっている。
図1〜図3に示すように、アシストスーツには、作業者の背部(背中部)側に取り付けられて作業者の体に支持される本体部1、作業者による対象物の上げ下げ動作を補助可能な駆動装置D、駆動装置Dの制御を行う制御装置4、電装系に給電可能なバッテリ5(「駆動源」の一例)等が備えられている。駆動装置Dとしては、荷物の高さ位置の変更動作をアシストして腕部の筋力をサポートする腕アシスト装置2、脚部の曲げ伸ばし動作をアシストして腰部や脚部の筋力をサポートする腰アシスト装置3が備えられている。
図1〜図3に示すように、本体部1は、複数の部材を枠状に組んだものとなっている。説明を加えると、本体部1には、左右一対の縦フレーム6、左右の縦フレーム6同士を連結する縦板状の支持フレーム7等が備えられている。本体部1に、腕アシスト装置2、腰アシスト装置3、制御装置4、バッテリ5が支持されている。
図1、図3等に示すように、支持フレーム7の前面側には、左右の肩ベルト8及び腰ベルト9が設けられている。作業者は、左右の肩ベルト8に夫々対応する腕部を通して肩部に掛け、腰ベルト9を腰部に巻き付けることで本体部1を体に取り付ける。これにより、図1、図2に示すように、作業者は、背部側に本体部1を背負う形態でアシストスーツを装着できる。
〔腕アシスト装置について〕
図1、図2等に示すように、腕アシスト装置2には、荷物の吊下げ支点を決める左右のアーム部10、荷物を吊り下げるための左右2本ずつの吊下ケーブル11、荷物を保持するための左右のハンド部12、吊下ケーブル11の駆動に係るリール機構13、リール機構13の駆動に係る昇降用モータ14、昇降用モータ14の変速に係る変速機構15、リール機構13に制動力を付与可能な電磁ブレーキ16等が備えられている。
図1、図2等に示すように、左右のアーム部10は、夫々、本体部1における左右の縦フレーム6の上端部から前上方に向けて延ばされている。図1に示すように、左右のアーム部10は、装着している作業者の頭部の側方を通って、作業者の頭部の前上方に位置する箇所まで延ばされている。図2に示すように、左右のアーム部10は、前方に向かうにつれて互いの離間距離が拡がる態様で設けられている。図1に示すように、左右のアーム部10の上端部(前端部)には、夫々、回転自在なプーリ17が設けられている。
図1、図2等に示すように、各吊下ケーブル11には、夫々、筒状のアウタ18と、アウタ18によって部分的に覆われたインナワイヤ19と、が備えられている。各インナワイヤ19は、一端部がリール機構13に固定され、中途部がアーム部10のプーリ17に架け渡され、他端部にハンド部12が取り付けられている。各アウタ18は、対応するインナワイヤ19のリール機構13の近傍の箇所からアーム部10のプーリ17の近傍に至る箇所までを覆っている。
図2に示すように、左右のハンド部12は、互いに左右対称の形状となっている。左右のハンド部12は、夫々、荷物の持ち手部に引っ掛ける等して荷物を支持可能となっている。左右のハンド部12は、夫々、2本のインナワイヤ19で吊り下げられている。2本のうち片方のインナワイヤ19は、ハンド部12に係合される荷物の荷重を受け持つようになっている。一方、2本のうち残りのインナワイヤ19は、基本的には張力が掛かっておらず、荷重を受け持つ片方のインナワイヤ19に不具合が生じた際に、荷物の荷重を受け持ち、荷物の落下を阻止するものとなっている。
図1、図2に示すように、左右のハンド部12の上方には、夫々、インナワイヤ19の過剰な巻き取りを規制するストッパ20が設けられている。
図1、図2、図4に示す昇降用モータ14は、電動モータであり、制御装置4からの指令に基づいて、バッテリ5から供給される電力を用いて駆動される。昇降用モータ14の動力は、変速機構15で変速(減速)されて、変速された動力によりリール機構13が回転駆動される。リール機構13を回転駆動することにより、インナワイヤ19の巻き取りや繰り出しが行われ、それにより、荷物の支持を行う左右のハンド部12が上げ下げされる。
図1、図2、図4に示す電磁ブレーキ16は、通電していないときに制動力を発揮するいわゆるネガティブブレーキとして構成されている。説明を加えると、電磁ブレーキ16は、バッテリ5からの電力供給が無い場合に制動力を発揮してリール機構13の回転駆動を阻止して左右のハンド部12の上げ下げを防止する一方、バッテリ5からの電力供給がある場合に制動力の付与を解除してリール機構13の回転駆動を許容して左右のハンド部12の上げ下げを可能にする。
すなわち、図1、図2等に示すように、腕アシスト装置2は、荷物を吊り下げるインナワイヤ19の巻き取り及び繰り出しを行うことが可能なウインチ装置である。また、腕アシスト装置2は、バッテリ5からの動力の供給により作業者による対象物の上げ下げ動作を補助可能で、バッテリ5からの動力の供給が停止すると位置保持がなされるようになっているものである。
図2に示すように、リール機構13、昇降用モータ14、変速機構15、電磁ブレーキ16は、支持フレーム7の上部の後面に集約して取り付けられている。制御装置4は、支持フレーム7における腕アシスト装置2に係る部品よりも下方の中間部の後面に取り付けられている。バッテリ5は、支持フレーム7における制御装置4よりも下方の下部の後面に取り付けられている。バッテリ5は、本体部1に対して、着脱可能となっている。
〔腰アシスト装置について〕
図1〜図3に示すように、腰アシスト装置3には、左右一対の基部ケース21、左右の脚用モータ22(「電動モータ」の一例)、各基部ケース21の前端部に左右方向向きの横軸心P周りに揺動可能な状態で取り付けられる脚アーム23、各脚アーム23に取り付けられる面ファスナ24を有する脚ベルト25等が備えられている。
図3に示すように、基部ケース21は、上方から見て略L字形状をしている。図2に示すように、左右の基部ケース21は、互いに略左右対称の形状をしている。図1、図2、図4に示すように、各基部ケース21には、脚アーム23を駆動する脚用モータ22と、脚用モータ22の動力を減速して脚アーム23に伝達する駆動機構と、が夫々収容されている。図1に示すように、左右の脚ベルト25は、夫々、作業者の大腿部に巻き付けて面ファスナ24を係合状態にすることで、作業者の脚部に取り付けるようになっている。左右の脚用モータ22を駆動することで、対応する脚アーム23を基部ケース21に対して揺動させることができる。各脚用モータ22の駆動力は、対応する脚アーム23と脚ベルト25を介して、作業者の大腿部に伝達される。
左右の脚用モータ22は、いずれも、例えばサーボモータ等で構成されている。左右の脚用モータ22は、夫々、制御装置4からの指令に基づいて、バッテリ5から供給される電力を用いて駆動される。
なお、本実施形態では、腰アシスト装置3には、ネガティブブレーキからなる電磁ブレーキが備えられていない。このため、腰アシスト装置3は、各脚用モータ22に対する電力供給が遮断されると、各脚アーム23が自由に揺動可能な状態となる。
〔上昇スイッチと下降スイッチについて〕
図1、図2に示すように、左右のハンド部12のうち一方側(右側)のハンド部12に、上昇スイッチ26が備えられ、左右のハンド部12のうち他方側(左側)のハンド部12に、下降スイッチ27が備えられている。上昇スイッチ26及び下降スイッチ27は、制御装置4に接続されている。上昇スイッチ26は、荷物を持ち上げる際に操作され、下降スイッチ27は、荷物を下げる際に操作される。上昇スイッチ26または下降スイッチ27の操作に基づいて、腕アシスト装置2と腰アシスト装置3とが協調駆動される。なお、上昇スイッチ26と下降スイッチ27の両方が同時に押圧操作された場合には、上昇スイッチ26及び下降スイッチ27の操作は、いずれも無効とされる。
〔モードについて〕
アシストスーツには、練習モード、初級者モード、上級者モードが備えられている。練習モード、初心者モード、上級者モードは、切換スイッチ39の操作で選択的に切り換えることができる。これらのうち、練習モードが最もアシスト作用が弱く(アシストトルクが小さい、アシストスピードが遅い)、練習モード、初級者モード、上級者モードの順で、アシスト作用が強くなる。
図4に示すように、アシストスーツには、機器の異常の発生等を報知可能な報知装置Aが備えられている。報知装置Aには、バッテリ5の残量を示すことが可能な残量ランプ29、音を出力可能な音出力装置としてのブザー33が備えられている。
残量ランプ29は、LEDで構成されている。残量ランプ29は、消灯で、バッテリ5の残量が一定値以上であるという通常情報を表示する。残量ランプ29は、点灯で、バッテリ5の残量が一定値未満になっているという通常情報を表示する。
〔センサ類について〕
図4に示すように、アシストスーツには、センサ類Sとして、昇降用モータ14の回転数を検出する昇降モータセンサ42、インナワイヤ19の繰り出し量をリール機構13の回転数に基づいて検出する繰り出しセンサ43、脚用モータ22の回転数を検出する脚モータセンサ44、基部ケース21に対する左右の脚アーム23の相対角度であるアーム角度を検出する脚角度センサ45、バッテリ5の蓄電量の残量を検出する残量センサ46等が備えられている。
脚モータセンサ44、昇降モータセンサ42は、夫々、例えば、ロータリエンコーダで構成されている。また、脚角度センサ45、繰り出しセンサ43は、夫々、例えば、ポテンショメータで構成されている。昇降モータセンサ42、繰り出しセンサ43、脚モータセンサ44、脚角度センサ45、残量センサ46の各出力信号は、制御装置4に入力される。
〔制御構成について〕
図4に示すように、制御装置4には、センサ類Sの検出結果に基づく情報や各モードに設定されているアシスト作用等の各種情報を記憶する記憶部48、機器の異常(エラーの発生の有無)を検出可能な検出部49、駆動装置Dの駆動制御を行う駆動制御部50と、アシスト作用が互いに異なる各モードを切り換え可能な切換部51、報知装置Aの制御を行う報知制御部53等が備えられている。
検出部49は、記憶部48に記憶されている情報に基づいて、機器の異常の発生の有無を検出する。ここで、「機器の異常」とは、例えば、バッテリ5の残量が一定値未満になっていることである。説明を加えると、バッテリ5の残量が一定値未満となったと判断する基準は、例えば、腕アシスト装置2よりも大きなトルクでアシストを行う必要のある腰アシスト装置3の駆動に必要とされる最低電圧を下回ったことである。
駆動制御部50は、記憶部48に記憶され、選択されるモードに設定されているパラメータと、上昇スイッチ26や下降スイッチ27の操作入力と、に基づいて、バッテリ5の電力を用いて、腕アシスト装置2の昇降用モータ14及び電磁ブレーキ16と、腰アシスト装置3の各脚用モータ22と、の駆動を制御する。
駆動制御部50は、検出部49による検出結果(機器の異常の検出の有無に基づいて腕アシスト装置2及び腰アシスト装置3を制御するように構成されている。
駆動制御部50は、検出部49により機器の異常が検出されても、腕アシスト装置2による荷物の下げ動作の補助(インナワイヤ19の繰り出し動作)を許容するように構成されている。
駆動制御部50は、検出部49により機器の異常が検出されると、腕アシスト装置2及び腰アシスト装置3による荷物の上げ動作の補助を停止する。
駆動制御部50は、検出部49により機器の異常が検出されると、腕アシスト装置2による荷物の下げ動作を補助するアシスト作用(アシストトルク、アシストスピード等)を練習モードにおける腕アシスト装置2によるアシスト作用よりも弱くする(最弱にする)。つまり、駆動制御部50は、検出部49により機器の異常が検出されると、腕アシスト装置2による荷物の上げ下げ動作を補助するアシスト作用を低下させる。
切換部51は、切換スイッチ39の操作入力に基づいて、各モードの中から練習モード、初級者モード、上級者モードのうち使用するモードを、選択的に切り換えることができる。
〔アシストスーツの基本的な動作態様について〕
上記構造を備えるアシストスーツの基本的な動作態様について説明する。
例えば、地面や床面に載置されている荷物を持ち上げて、高い箇所に移載する作業を行う場合には、まず、下降スイッチ27を押圧操作し続ける。これにより、腕アシスト装置2においてリール機構13からインナワイヤ19が繰り出されて左右のハンド部12が下げられると共に、左右のハンド部12がある程度下げられてから、腰アシスト装置3の脚アーム23が膝部を曲げる方向に駆動されて作業者のしゃがみ動作がアシストされる。左右のハンド部12を荷物に引っ掛けてから、上昇スイッチ26を押圧操作し続ける。これにより、腕アシスト装置2においてリール機構13にインナワイヤ19が巻き取られて荷物を支持した状態の左右のハンド部12が上げられると共に、腰アシスト装置3の脚アーム23が膝部を曲げる方向に駆動されて作業者の立ち上がり動作がアシストされる。これにより、作業者の腕の筋力が腕アシスト装置2によりアシストされるとともに、作業者の脚腰の筋力が腰アシスト装置3によりアシストされ、荷物を容易に持ち上げることができる。
上昇スイッチ26の押圧操作を止めて、ハンド部12の上げ動作を停止すると、電磁ブレーキ16の制動力が発揮されて、荷物を支持している左右のハンド部12が所望の高さに維持される。また、腰アシスト装置3のアシストが完了すると、脚アーム23は、揺動自在な状態となる。腕アシスト装置2における左右のハンド部12が上限位置まで上がる前に、腰アシスト装置3による立ち上がり動作のアシストが完了するため、荷物を支持している左右のハンド部12を所望の高さまで上げた状態で、腕部の筋力をあまり使うことなく、作業者は自在に歩行して、荷物を所定の場所まで移動させることができる。
そして、所定の場所に荷物を載置する際には、下降スイッチ27を押圧操作し続ける。これにより、腕アシスト装置2においてリール機構13からインナワイヤ19が繰り出されて、荷物を支持している左右のハンド部12が下降する。荷物を載置する高さが低い場合は、腰アシスト装置3も駆動されて作業者のしゃがみ動作のアシストも行われる。荷物が所定の場所に載置されると、荷物の移載作業が完了となる。
〔機器の異常が発生した際のアシストスーツの動作態様について〕
図5を用いて、機器の異常が発生した際のアシストスーツの動作態様について説明する。
バッテリ5の残量が一定値未満になる(「機器の異常」が発生する)と(♯1:はい)、ブザー33で音による異常の発生の報知、及び、残量ランプ29の点灯による以上の発生の報知が行われる(♯2)。これに伴い、腰アシスト装置3への電力供給を禁止し、腕アシスト装置2のアシスト作用を最弱にし(練習モードよりも弱くし)、腕アシスト装置2による荷物の上げ動作の補助を停止する(♯3)。
これにより、作業者は、下降スイッチ27を操作することにより、バッテリ5からの電力供給により、腕アシスト装置2の電磁ブレーキ16の制動力を発揮しない状態にして(位置保持機能を解除して)、昇降用モータ14を駆動して左右のインナワイヤ19を繰り出し、左右のハンド部12を下降させ、左右のハンド部12に保持されている荷物を地面等に問題なく降ろすことができる。
〔別実施形態〕
以下、上記実施形態に変更を加えた別実施形態について説明する。以下の別実施形態は、矛盾が生じない限り、上記実施形態に複数組み合わせて適用できる。なお、本発明の範囲は、各実施形態で示している内容に限られるものではない。
(1)上記実施形態では、腰アシスト装置3に、「電動モータ」としての各脚用モータ22に加えて、ネガティブブレーキで構成される電磁ブレーキが備えられていないものを例示しているが、これに限られない。例えば、腰アシスト装置3に、「電動モータ」としての各脚用モータ22に加えて、ネガティブブレーキで構成される電磁ブレーキが備えられていてもよい。この場合、「駆動源」であるバッテリ5からの電力(動力)供給が遮断されると、位置保持機能を発揮するものとなる。
(2)上記実施形態では、「駆動源」としてバッテリ5が備えられているものを例示しているが、これに限られない。例えば、ガスタンクや油圧タンク等が「駆動源」であってもよい。この場合、駆動装置Dは、電動式のモータを備えるものに代えて、「駆動源」に対応して、空圧式や油圧式のシリンダを備えるものを採用するとよい。
(3)上記実施形態では、「機器の異常」が検出されると、腕アシスト装置2による荷物の下げ動作を補助するアシスト作用(アシストトルク、アシストスピード等)を練習モードにおけるアシスト作用よりも弱くするものを例示しているが、これに限られない。例えば、「機器の異常」が検出されても、腕アシスト装置2による荷物の下げ動作を補助するアシスト作用を設定されているモードのアシスト作用から変更のまま維持するものであってもよい。また、「機器の異常」が検出されても、腕アシスト装置2による荷物の下げ動作を補助するアシストスピードのみを低下させるものであってもよい。
(4)上記実施形態では、「機器の異常」が検出されると、腰アシスト装置3への電力供給を禁止するようにしているものを例示しているが、これに限られない。例えば、例えば、「機器の異常」が検出されると、腰アシスト装置3による荷物の下げ動作(しゃがみ動作)の補助のみを許容し、腰アシスト装置3による荷物の上げ動作(立ち上がり動作)の補助を禁止するようにしてもよい。また、「機器の異常」が検出されると、腰アシスト装置3のアシスト作用を練習モードにおけるアシスト作用よりも弱くする(アシストスピードを遅くする)ようにしていてもよい。
(5)上記実施形態では、「機器の異常」として、バッテリ5の残量が一定値未満になっていることを例示しているが、これに限られない。例えば、「機器の異常」が、腰アシスト装置3に不具合が発生していること(脚モータセンサ44の検出結果と、脚角度センサ45の検出結果との対応関係に齟齬が生じている)や、腕アシスト装置2に不具合が発生していること(昇降モータセンサ42の検出結果と、繰り出しセンサ43の検出結果との対応関係に齟齬が生じている等)等であってもよい。
(6)上記実施形態では、駆動装置Dとして、腰アシスト装置3と腕アシスト装置2との2種類のものが備えられているアシストスーツを例示しているが、これに限られない。例えば、腰アシスト装置3と腕アシスト装置2とのうちいずれか一方のみが備えられているアシストスーツであってもよい。
(7)上記実施形態では、「機器の異常」が発生すると、ブザー33で音による異常の発生の報知、及び、残量ランプ29の点灯による以上の発生の報知を行うものを例示しているが、これに限られない。例えば、「機器の異常」が発生すると、ブザー33で音による異常の発生の報知、または、残量ランプ29の点灯による以上の発生の報知のどちらかの身を行うものであってもよい。
(8)上記実施形態とは、左右が逆の構造であってもよい。
本発明は、作業者による荷物の上げ下げ動作をアシスト可能なアシストスーツに利用できる。
5 :バッテリ(動力源)
19 :インナワイヤ(索状体)
22 :脚用モータ(電動モータ)
49 :検出部
50 :駆動制御部
D :駆動装置

Claims (5)

  1. 動力源と、
    前記動力源からの動力の供給により作業者による対象物の上げ下げ動作を補助可能で、前記動力源からの動力の供給が停止すると位置保持がなされる駆動装置と、
    機器の異常を検出可能な検出部と、
    前記検出部による検出結果に基づいて前記駆動装置を制御する制御部と、が備えられ、
    前記制御部が、前記検出部により前記機器の異常が検出されても、前記駆動装置による前記対象物の下げ動作の補助を許容するように構成されているアシストスーツ。
  2. 前記制御部は、前記検出部により前記機器の異常が検出されると、前記対象物の上げ下げ動作を補助するアシスト作用を低下させる請求項1に記載のアシストスーツ。
  3. 前記制御部は、前記検出部により前記機器の異常が検出されると、前記対象物の上げ動作の補助を停止する請求項1または2に記載のアシストスーツ。
  4. 前記動力源が、バッテリであり、
    前記駆動装置に、電動モータが備えられ、
    前記機器の異常が、前記電動モータに電力を供給可能な前記バッテリの残量が一定値未満になっていることである請求項1〜3のいずれか一項に記載のアシストスーツ。
  5. 前記駆動装置が、前記対象物を吊り下げる索状体の巻き取り及び繰り出しを行うことが可能なウインチ装置である請求項1〜4のいずれか一項に記載のアシストスーツ。
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