JP2017056517A - 工具ホルダ - Google Patents

工具ホルダ Download PDF

Info

Publication number
JP2017056517A
JP2017056517A JP2015183468A JP2015183468A JP2017056517A JP 2017056517 A JP2017056517 A JP 2017056517A JP 2015183468 A JP2015183468 A JP 2015183468A JP 2015183468 A JP2015183468 A JP 2015183468A JP 2017056517 A JP2017056517 A JP 2017056517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
outer peripheral
peripheral surface
inner peripheral
tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015183468A
Other languages
English (en)
Inventor
石川 均
Hitoshi Ishikawa
均 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NT Tool Corp
Original Assignee
NT Tool Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NT Tool Corp filed Critical NT Tool Corp
Priority to JP2015183468A priority Critical patent/JP2017056517A/ja
Publication of JP2017056517A publication Critical patent/JP2017056517A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gripping On Spindles (AREA)

Abstract

【課題】スリーブ外周部に印加する圧力を高めることなく、スリーブの剛性を高めながらスリーブの弾性変形による工具の把持力を高めることができる技術を提供する。【解決手段】本体部110の本体内周面111により、スリーブ挿入空間112が形成され、本体内周面111と、スリーブ120の把持部140の把持部外周面141により、加圧空間113が形成されている。把持部140は、工具挿入空間123を形成する把持部内周面(スリーブ内周面)121と、把持部外周面141を有している。把持部外周面141は、直線状の外周部分141aが接続された三角形形状を有し、把持部内周面121は、円弧形状の内周部分121aにより円形形状に形成されている。把持部140は、薄肉部140Aと厚肉部140Bを有し、厚肉部140Bに、空洞部124と、空洞部124と工具挿入空間123とを連通する連通溝126が配置されている。空洞部124は、外に突状の曲線形状の空洞形成壁125により形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、工作機械で使用する工具を保持する工具ホルダに関し、特に、外周面に印加される圧力によって弾性変形し、内周面によって形成される工具挿入空間に挿入されている工具を把持するスリーブを備える工具ホルダに関する。
工作機械は、加工作業を行う工具を保持する工具ホルダを有している。従来、例えば、特許文献1に開示されている工具ホルダが知られている。特許文献1に開示されている工具ホルダは、工具の工具シャンク部が挿入される工具挿入空間を有するスリーブを備え、スリーブの外周面に印加する液圧を高めることによってスリーブを弾性変形させて工具シャンク部を把持するものである。
このような工具ホルダでは、スリーブによる工具シャンク部の把持力を高める方法として、スリーブの外周面に印加する液圧を高める方法あるいはスリーブの厚さを薄く(薄肉)する方法を用いることができる。しかしながら、スリーブの外周面に印加する液圧を高めると、スリーブの塑性変形や、シール部の摩耗等が発生するおそれがある。また、スリーブを薄肉に形成すると、スリーブの剛性が低下するおそれがある。
そこで、特許文献1に開示されている工具ホルダでは、工具挿入空間と連通する割り溝が内周面に形成され、割り溝の間の外周面を切り欠いて薄肉部としたスリーブを用いている。特許文献1に開示されている工具ホルダに用いられているスリーブは、薄肉部を形成する外周面に印加される液圧により割り溝がたわみながら弾性変形し、工具挿入空間が縮径して工具を把持する。
特開2008−279543号公報
特許文献1に開示されている工具ホルダでは、液圧を高めることなく工具シャンク部の把持力を高めることができる。しかしながら、スリーブによる工具シャンク部の把持力を高めるには限界がある。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、スリーブの外周部に印加する圧力を高めることなく、スリーブの剛性を維持しながらスリーブの弾性変形による工具の把持力を高めることができる技術を提供することを目的とする。
本発明の工具ホルダは、本体部とスリーブを備えている。スリーブは、工具シャンク部が挿入される工具挿入空間を形成するスリーブ内周部とスリーブ外周部を有し、本体部は、スリーブが挿入されるスリーブ挿入空間を形成する本体内周部を有している。そして、本体内周部とスリーブ外周部との間に形成される加圧空間内の圧力を高めることにより、スリーブが弾性変形して工具シャンク部が把持される。加圧空間内の圧力を調整する方法としては、典型的には、加圧空間内に液体等の加圧媒体を注入し、加圧媒体の圧力を調整する方法が用いられる。
スリーブは、加圧空間と工具挿入空間との間の領域のうちの少なくとも一部の領域に、工具挿入空間に連通している空洞部を有している。空洞部の数や配設位置等は、スリーブの形状や、スリーブの弾性変形性等に基づいて適宜選択される。好適には、空洞部は、スリーブの、径方向に沿った厚さが厚い(スリーブ内周面とスリーブ外周面の間の間隔が長い)厚肉部に形成される。空洞部を形成する空洞形成壁は、軸方向と直交する断面で見て、外に突状の曲線形状を有している。「曲線形状」には、曲線と直線により形成される形状も含まれる。好適には、空洞部は、軸方向に沿って延在するように形成される。なお、空洞部は、軸方向に沿った1箇所に設けてもよいし、複数個所に設けてもよい。軸方向に沿って延在する空洞部を設けることにより、また、軸方向に沿った複数個所に空洞部を設けることにより、工具シャンク部を強固に把持することができる。
本発明では、スリーブに、工具挿入空間に連通しているとともに、外に突状の曲線形状を有する空洞形成壁により形成される空洞部が設けられているため、スリーブ外周部に印加される圧力により、空洞部が、周方向に沿って収縮するとともに径方向に沿って拡張する。これにより、スリーブ内周部が縮径し易くなり、スリーブ外周部に印加する圧力を高めることなく、また、スリーブの剛性を低下させることなく、スリーブによる工具シャンク部の把持力を高めることができる。
本発明の異なる形態では、空洞部は、円弧形状を有する空洞形成壁により形成されている(空洞部は円形形状を有している)。
本形態では、空洞部を容易に形成することができる。
本発明の他の異なる形態では、スリーブは、空洞部と工具挿入空間を連通する連通溝を有している。連通溝は、軸方向と直交する断面で見て、径方向に沿って延在し、また、連通溝の周方向に沿った間隔が、空洞部の周方向に沿った間隔の最大値より小さくなるように設定されている。
本形態では、スリーブ外周部に加わる圧力により、空洞部と工具挿入空間を連通する連通溝を形成している溝形成壁が、互いに接近する方向に弾性変形する。これにより、スリーブ内周部がより縮径し易くなる。
本発明の他の異なる形態では、加圧空間および空洞部は、軸方向に沿って延在するように形成されている。加圧空間と空洞部の配設箇所は、工具シャンク部の被把持部の位置に基づいて設定される。好適には、空洞部は、加圧空間と工具挿入空間の間の領域に、軸方向に沿った全長にわたって延在するように形成される(空洞部の長さ≧加圧空間と工具挿入空間の間の長さ)。なお、空洞部と工具挿入空間を連通する連通溝を有している場合には、連通溝も、軸方向に沿って延在するように形成するのが好ましい。この場合、好適には、連通溝は、加圧空間と工具挿入空間の間の領域に、軸方向に沿って全長にわたって延在するように形成される。
本形態では、加圧空間と空洞部が形成されている領域、すなわち、スリーブ内周部が縮径し易い領域が軸方向に沿って形成されるため、工具シャンク部を軸方向に沿って連続してあるいは複数箇所で把持することができる。これにより、より確実に工具シャンク部を把持することができる。
本発明の他の異なる形態では、軸方向と直交する断面で見て、スリーブ外周部は、複数の外周部分が接続されて形成され、スリーブ内周部は、複数の円弧形状の内周部分により形成されている。スリーブ外周部を形成する外周部分は、直線状であってもよいし、曲線状であってもよい。また、外周部分が接続されている接続部分は、点状であってもよいし曲線状であってもよい。好適には、スリーブ外周部は、4つ以下の外周部分が接続されて形成される。そして、空洞部は、外周部分が接続されている接続部分に対向する領域に形成されている。
接続部分に対向する領域に、厚肉の領域と薄肉の領域が含まれている場合には、空洞部は、接続部分に対向する領域のうち厚肉の領域に形成される。
本形態では、外周部分の形状および数を適切に設定することにより、接続部分に対向する箇所に厚肉の領域を、外周部分に対向する箇所に薄肉の領域を形成することができる。これにより、薄肉の領域が弾性変形し易くなり、工具シャンク部の把持力を高めることができる。また、空洞部を厚肉の領域に形成することにより、スリーブの剛性を維持しながら、空洞部の断面積を確保することができ、十分な量の冷却媒体を空洞部に流すことができる。
本発明の他の異なる形態では、スリーブ外周部は、複数の直線状の外周部分が接続された多角形形状に形成されている。なお、「多角形形状」には、直線状の外周部分が曲線状の接続部分により接続されている形状も含まれる。接続部分に対向する領域に、厚肉の領域と薄肉の領域が含まれている場合には、接続部分に対向する領域のうち厚肉の領域に空洞部を形成する。
本形態では、スリーブ外周部の形成が容易であるとともに、厚肉部を接続部分に対向する領域に、また、薄肉部を外周部分に対向する領域に容易に形成することができる。
本発明の他の異なる形態では、加圧空間は、スリーブに、軸方向に沿って離間して設けられた第1および第2の端部部分、本体内周部およびスリーブ外周部により形成されている。第1および第2の端部部分としては、典型的には、フランジ外周部を有するフランジ部が用いられる。第1および第2の端部部分の外周部は、本体内周部に密着固定される。典型的には、第1および第2の端部部分の外周部は、本体内周部にロー付けされる。なお、端部部分を3個以上設け、各端部部分により複数の加圧空間を形成することもできる。
本形態では、密閉状態の加圧空間を容易に形成することができる。
加圧空間を形成するスリーブ外周部の形状は、加圧空間内の圧力によってスリーブが弾性変形可能な適宜の形状に形成することができる。
本発明の他の異なる形態では、スリーブが工具シャンク部を把持していない状態(非把持状態)において、加圧空間を形成するスリーブ外周部が本体内周部に当接しないように形成されている。本形態では、加圧空間内の圧力が高められると、先ず、加圧空間内の圧力によってスリーブが弾性変形し、スリーブ外周部が本体内周部に当接した後は、加圧空間内の圧力と本体内周部からの反力によってスリーブが弾性変形する。勿論、加圧空間内の圧力のみによってスリーブを弾性変形させるように構成することもできる。
本発明の他の異なる形態では、スリーブが工具シャンク部を把持していない状態において、加圧空間を形成するスリーブ外周部の一部が本体内周部に当接するように形成される。本形態では、加圧空間内の圧力が高められると、加圧空間内の圧力と本体内周部からの反力によってスリーブが弾性変形する。
本発明では、スリーブの外周部に印加する圧力を高めることなく、スリーブの剛性を高めながらスリーブの弾性変形による工具の把持力を高めることができる。
本発明の工具ホルダの第1の実施形態の、軸方向に沿った断面図である。 図1のII−II線矢視図(軸方向と直交する断面図)である。 第1の実施形態の工具ホルダの動作を説明する図である。 図3の部分IVの拡大図である。 本発明の工具ホルダの第2の実施形態で用いられているスリーブの把持部の要部を示す図である。 本発明の工具ホルダの第3の実施形態で用いられているスリーブの把持部の要部を示す図である。 本発明の工具ホルダの第4の実施形態で用いられているスリーブの把持部を示す図である。 本発明の工具ホルダの第5の実施形態で用いられているスリーブの把持部を示す図である。 本発明の工具ホルダの第6の実施形態の、軸方向と直交する断面図である。 第6の実施形態の工具ホルダの動作を説明する図である。 本発明の工具ホルダの第7の実施形態で用いられているスリーブの把持部を示す図である。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
本明細書では、スリーブの延在方向(図1に示されているx方向)を「軸方向」という。また、軸方向と直交する断面(図2)において、スリーブの回転中心Oを中心とする円弧に沿った方向を「周方向」といい、回転中心Oを通る線の方向を「径方向」という。
本発明の工具ホルダの第1の実施形態を図1、図2を参照して説明する。図1は、第1の実施形態の工具ホルダ100の、軸方向に沿った断面図である。図2は、図1のII−II線矢視図(軸方向と直交する断面図)である。
第1の実施形態の工具ホルダ100は、本体部110とスリーブ120を備えている。スリーブ120は、本体部110に固定される。
本体部110は、本体内周面111を有している。
本体内周面111によって、スリーブ120が挿入されるスリーブ挿入空間112が形成されている。本体内周面111は、軸方向と直交する断面で見て、回転中心Oを中心とする円形形状を有している。
本体内周面111が、本発明の「本体内周部」に対応する。
スリーブ120は、軸方向両端部に配置されているフランジ部130と、フランジ部130の間に配置されている把持部140を有している。また、スリーブ120は、スリーブ内周面121とスリーブ外周面122を有している。
スリーブ内周面121によって、工具150の工具シャンク部151が挿入される工具挿入空間123が形成されている。スリーブ内周面121は、円弧形状の内周部分121aにより形成され、軸方向と直交する断面で見て、回転中心Oを中心とする円形形状を有している。工具150の工具シャンク部151の外周面は、軸方向と直交する断面で見て、円形形状を有している。スリーブ内周面121は、フランジ部130のフランジ内周面と把持部140の把持部内周面により形成されている。把持部内周面は、後述するように、把持部140の弾性変形により縮径して工具シャンク部151を把持する。したがって、スリーブ内周面121のうち、把持部140の把持部内周面は、工具シャンク部151を把持可能な「把持面」ということができる。
スリーブ外周面122は、フランジ部130のフランジ外周面131と把持部140の把持部外周面141により形成されている。
スリーブ内周面121が、本発明の「スリーブ内周部」に対応し、スリーブ外周面122が、本発明の「スリーブ外周部」に対応する。
フランジ部130のフランジ外周面131は、本体内周面111の形状に対応する形状に形成される。本実施形態では、本体内周面111およびフランジ外周面131は、円形形状に形成されている。
フランジ部130は、本体部110に固定される。本実施形態では、フランジ外周面131の外径が、本体内周面111の内径より少し小さく設定されている。そして、フランジ部130(スリーブ120)をスリーブ挿入空間112内に挿入した後、フランジ外周面131を本体内周面111にロー付けしている。これにより、フランジ外周面131が本体内周面111に密着固定され、フランジ部130、本体内周面111および把持部外周面141によって、密閉性の高い加圧空間113が形成される。
なお、保持部内周面111およびフランジ外周面131の形状は、円形形状以外の形状、例えば、楕円形状や多角形形状等に形成することもできる。また、スリーブ120のフランジ部130を保持部110に固定する方法としては、ロー付け以外の方法を用いることもできる。
スリーブ120は、加圧空間113内の圧力を高めることによって弾性変形し、工具シャンク部151を把持可能な材料、例えば、スチールにより形成される。
スリーブ120の軸方向両端部に配置されている一対のフランジ部130が、本発明の「スリーブに、軸方向に沿って離間して設けられた第1および第2の端部部分」に対応する。
把持部140の把持部外周面141は、軸方向と直交する断面で見て、多角形形状に形成されている。本実施形態では、把持部外周面141は、3つの直線状の外周部分141aにより三角形形状に形成されている。なお、本実施形態では、直線状の外周部分141aは、曲線状の接続部分141bによって接続されている。
本発明の「多角形形状」には、多角形の辺を形成する直線状の外周部分が曲線状の接続部分で接続されている形状も含まれる。
また、本実施形態では、把持部外周面141は、スリーブ内周面121(把持部内周面)によって工具シャンク部151が把持されていない状態において、本体内周面111と当接しないように構成されている。これにより、本実施形態では、スリーブ130、本体内周面111および把持部外周面141により1つの加圧空間113が形成される。
加圧空間113には、注入孔114を介して加圧媒体が注入される。本実施形態では、加圧媒体として、油等の液体が用いられている。
なお、図示は省略しているが、加圧空間113内の圧力を調整する圧力調整装置が設けられている。加圧空間113内の圧力は、把持部外周面141に印加される。
前述したように、本実施形態では、スリーブ内周面121は、回転中心Oを中心とする円形形状を有し、把持部外周面141は、直線状の外周部分141aと曲線状の接続部分141bにより、回転中心Oを重心とする三角形形状を有している。これにより、把持部140は、直線状の外周部分141aに対向する領域に、厚さ(スリーブ内周面121と把持部外周面の間の径方向に沿った幅)T1の薄肉部140Aを有し、接続部分141bに対向する領域に、厚さT2(>T1)の厚肉部140Bを有している。
また、本実施形態では、スリーブ120は、軸方向に沿って延在する空洞部124と連通溝126を有している。連通溝126は、空洞部124と工具挿入空間123を連通するように形成されている。空洞部124と連通溝126は、把持部140の厚肉部140Bを通るように形成されている。本実施形態では、空洞部124と連通溝126は、接続部分141bそれぞれに対向する3箇所の厚肉部140Bに形成されている。
空洞部124は、図5に示されているように、スリーブ120の軸方向に沿った一方側(工具150が工具挿入空間123に挿入される側と反対側)の端面120aと他方側(工具150が工具挿入空間123に挿入される側)の端面120bの間に(軸方向両側のフランジ部130と把持部140にまたがって)延在し、一方側の端面120aに形成された流入口124aと、他方側の端面120bに形成された流出口124bを有している。また、空洞部124は、軸方向と直交する断面で見て、円弧形状の空洞形成壁125により形成され、円形形状を有している。
連通溝126は、図5に示されているように、軸方向に沿った一方側のフランジ部130と軸方向に沿った他方側の端面120bの間に(把持部140と軸方向に沿った他方側のフランジ部130にまたがって)延在している。また、連通溝126は、軸方向と直交する断面で見て、径方向に沿って延在する溝形成壁127(図4参照)によって形成されている。溝形成壁127は、空洞形成壁125とスリーブ内周面121に接続されている。
図4に示されているように、連通溝126の周方向に沿った間隔L2は、空洞部124の周方向に沿った間隔の最大値L1より小さく設定されている。
本実施形態では、空洞部124は、工具挿入空間123に挿入された工具150を冷却する冷却媒体(例えば、冷却油や冷却水)を流す通路として用いられている。
例えば、図示省略されている冷却媒体供給装置から供給される冷却媒体は、流入口124から空洞部124に流入し、空洞部124内を流れた後、流出口124bから流出する。流出口124bから流出した冷却媒体は、工具150の先端側の加工部に供給される。
なお、空洞部124に連通溝126が連通している。ここで、連通溝126の間隔は狭く、また、把持部内周面121によって工具シャンク部151が把持されている状態では、把持内周面121と工具シャンク部151の外周面との間の隙間も無い。このため、空洞部124内を流れる冷却媒体が連通溝126に流れることはない。
次に、本実施形態の工具ホルダ100の動作を、図3、図4を参照して説明する。図4は、図3の部分IVの拡大図である。
スリーブ120は、本体部110のスリーブ挿入空間112内に挿入された後、軸方向両端のフランジ部130のフランジ外周面131が本体部110の本体内周面111にロー付けされることによって本体部110に固定される。なお、本実施形態では、加圧空間113内の圧力が低い場合には、図3に実線で示されているように、把持部外周面141(接続部分141b)は、本体内周面111に当接していない。
この状態で、スリーブ120の工具挿入空間123内に工具150の工具シャンク部151を挿入する。
次に、圧力調整装置(図示省略)により加圧空間113内の圧力を高め、把持部140の把持部外周面141(外周部分141a、接続部分141b)に印加する圧力を高める。これにより、把持部140は、図3、図4に実線で示されている形状から破線で示される形状に弾性変形する。この時、薄肉部140Aの把持部内周面121および外周部分141aは、回転中心O側に弾性変形する。また、連通溝126を形成する溝形成壁127は、連通溝126の間隔が狭くなるように(互いに接近する方向に)弾性変形し、空洞部124を形成する空洞形成壁125は、空洞部124が周方向に沿って縮小するとともに、径方向に沿って拡張するように(周方向に沿った長さが短くなるとともに、径方向に沿った長さが長くなるように)弾性変形することにより、厚肉部140Bの外周面(接続部分141b)が径方向外側に弾性変形する。すなわち、把持部140の把持部内周面141が縮径する。
把持部140が弾性変形していくと、接続部分141bが本体内周面111に当接する。接続部分141bが本体内周面111に当接した状態で、把持部外周面141にさらに圧力が印加されると、接続部分141bに、本体内周面111から回転中心O側への反力が加わり、把持部140がさらに弾性変形する。そして、把持部140の把持部内周面141によって工具シャンク部151が強固に把持される。
工具150を取り外す際には、加圧空間113内の圧力を低くして、把持部140を弾性変形前の状態に復帰させる。
なお、把持部140が弾性変形して接続部分141bが本体内周面111に当接した場合、加圧空間113が、接続部分141bと本体内周面111との当接部によって複数の部分空間に仕切られるおそれがある。このため、加圧空間113が複数の部分空間に仕切られた場合でも、各部分空間内の圧力を同じ圧力に維持することができるように構成する必要がある。例えば、各部分空間を連通する溝を設ける、あるいは、各部分空間に加圧媒体を供給するように構成する。
本実施形態では、把持部140の把持部外周面141が、直線状の外周部分141aを曲線状の接続部分141bによって接続した三角形形状に形成されているとともに、把持部140の把持部内周面(把持面)が、円弧形状の内周部分121aにより形成されていることにより、外周部分141aに対向する領域に薄肉部140Aを有しているとともに、接続部分141bに対向する領域に厚肉部140Bを有している。そして、厚肉部140Bの領域に、空洞部124と、空洞部124と工具挿入空間123を連通する連通溝126が、軸方向に沿って延在するように形成されている。これにより、把持部140の弾性変形性が向上する。したがって、加圧空間113内の圧力を高めることなく、また、把持部140(スリーブ120)の剛性を維持した状態で、把持部140を容易に弾性変形させることができ、把持部140の把持部内周面(把持面)による工具シャンク部151(工具150)の把持力を高めることができる。
また、空洞部124を把持部140の厚肉部140Bに形成しているため、空洞部124の断面積を十分確保することができる。これにより、把持部140の弾性変形を容易にするための空洞部124を、工具150を冷却する冷却媒体を流す通路として用いることができる。
本発明の工具ホルダの第2の実施形態を、図5に示す。図5は、第2の実施形態の工具ホルダのスリーブ220の把持部240の要部を示している。他の構成は、第1の実施形態と同じである。
本実施形態の把持部240は、第1の実施形態の把持部140と同様に、3つの直線状の外周部分241aが曲線状の接続部分241bにより接続された三角形形状の把持部外周面241と、円弧形状の内周部分221aにより形成される把持部内周面(把持面)221を有している。把持部240は、外周部分241aに対向する領域に薄肉部240Aを有し、接続部分241bに対向する領域に厚肉部240Bを有している。
また、スリーブ220は、空洞部224と連通溝226を有している。空洞部224と連通溝226は、把持部240の厚肉部240Bに配置されている。
本実施形態では、空洞部224は、直線状の壁部225a、225cおよび225eと曲線状(例えば、円弧状)の壁部225bおよび225dにより形成され、小判形状を有している。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を有している。
本発明の工具ホルダの第3の実施形態を、図6に示す。図6は、第3の実施形態の工具ホルダのスリーブ320の把持部340の要部を示している。他の構成は、第1の実施形態と同じである。
本実施形態の把持部340は、第1の実施形態の把持部140と同様に、3つの直線状の外周部分341aが曲線状の外周部分341bにより接続された三角形形状の把持部外周面341と、円弧形状の内周部分321aにより形成される把持部内周面(把持面)321を有している。把持部340は、外周部分341aに対向する領域に薄肉部340Aを有し、接続部分341bに対向する領域に厚肉部340Bを有している。
また、スリーブ320は、工具挿入空間323と連通している空洞部324を有している。空洞部324は、把持部340の厚肉部340Bに配置されている。
本実施形態では、空洞部324は、円弧形状の壁部325により形成されている。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を有している。
本発明の工具ホルダの第4の実施形態を、図7に示す。図7は、第4の実施形態の工具ホルダのスリーブ420の把持部440を示している。他の構成は、第1の実施形態と同じである。
本実施形態の把持部440は、4つの直線状の外周部分441aが曲線状の接続部分441bにより接続された四角形形状の把持部外周面441と、円弧形状の内周部分421aにより形成される把持部内周面(把持面)421を有している。把持部440は、外周部分441aに対向する領域に薄肉部440Aを有し、接続部分441bに対向する領域に厚肉部440Bを有している。
また、スリーブ420は、空洞部424と連通溝426を有している。空洞部424と連通溝426は、把持部440の厚肉部440Bに配置されている。
本実施形態では、空洞部424は、第1の実施形態と同様に、円弧形状の壁部425により形成されている。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を有している。
本発明の工具ホルダの第5の実施形態を、図8に示す。図8は、第5の実施形態の工具ホルダのスリーブ520の把持部540を示している。
本実施形態の把持部540は、4つの直線状の外周部分541aが曲線状の接続部分541bおよび541cにより接続されたひし形形状の把持部外周面541と、円弧形状の内周部分521aにより形成される把持部内周面(把持面)521を有している。把持部540は、接続部分541cに対向する領域に薄肉部540Aを有し、接続部分541bに対向する領域に厚肉部540Bを有している。すなわち、把持部540では、接続部分に対向する領域に、薄肉の領域と厚肉の領域が含まれている。
また、スリーブ520は、空洞部524と連通溝526を有している。空洞部524と連通溝526は、把持部540の厚肉部540B、すなわち、接続部分に対向する領域のうち厚肉の領域に配置されている。
本実施形態では、空洞部524は、第1の実施形態と同様に、円弧形状の壁部525により形成されている。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を有している。
本発明の工具ホルダの第6の実施形態を、図9に示す。図9は、第6の実施形態の工具ホルダの、軸方向と直交する断面図である。第1〜第5の実施形態では、工具シャンク部が把持されていない状態(非把持状態)において、把持部外周面が本体内周面に当接しないように構成したが、第6の実施形態では、非把持状態において、把持部外周面の一部が本体内周面に当接するように構成されている。
図9において、図2に示されている各構成要素に付されている符号のうち百番台以外が同じである符号が付されている構成要素は同じ構成要素を表している。
本実施形態は、把持部640の把持部内周面621によって工具シャンク部151が把持されていない状態において、把持部640の厚肉部640Bの外周面(接続部分641b)の一部が、軸方向に沿って本体部610の本体内周面611に当接する点が第1の実施形態と異なっている。
接続部分641bの一部を本体内周面611に当接させる方法としては、例えば、接続部分641bの一部を本体内周面611にロー付けする方法や、把持部640の外径を本体内周面111の内径より少し大きく設定し、把持部640をスリーブ挿入空間612内に圧入する方法等を用いることができる。
なお、本実施形態では、スリーブ外周面641と本体内周面611との間に形成される加圧空間613は、接続部分641bと本体内周面611との当接部分によって複数の部分空間613a〜613cに仕切られる。このため、各部分空間613a〜613c内の圧力を同じ圧力に維持することができるように構成する必要がある。例えば、各部分空間613a〜613cを連通する溝を設ける、あるいは、各部分空間613a〜613cに加圧媒体を供給するように構成する。
次に、本実施形態の工具ホルダ610の動作を、図10を参照して説明する。
スリーブ620は、本体部610のスリーブ挿入空間612内に挿入された後、軸方向両端のフランジ部のフランジ外周面が本体内周面611にロー付けされる。この時、把持部640の把持部外周面641を形成する接続部分641bの一部が本体内周面611に当接する。
この状態で、スリーブ620の工具挿入空間623内に工具150の工具シャンク部161を挿入する。
次に、圧力調整装置(図示省略)により加圧空間613(部分空間613a〜613c)内の圧力を高め、把持部640の把持部外周面641(外周部分641a、接続部分641b)に印加する圧力を高める。これにより、把持部640は、図11に実線で示されている形状から破線で示される形状に弾性変形する。ここで、接続部分641bの一部が本体内周面611に当接しているため、把持部640が弾性変形することにより、接続部分641bに、本体内周面611から回転中心O側への反力が作用する。このため、本実施形態では、加圧空間613(部分空間613a〜613c)内の圧力と、接続部分641bへの本体内周面611からの反力によって把持部640が弾性変形する。そして、把持部640の把持部内周面621によって工具シャンク部151が強固に把持される。
第6の実施形態では、3つの曲線形状の外周部分が接続されて形成される把持部外周面を有する把持部(スリーブ)を用いた場合について説明したが、曲線形状の外周部分の数は3に限定されない。例えば、図8に示されている第4の実施形態や図9に示されている第5の実施形態のように、4つの曲線形状の外周部分が接続されて形成される把持部外周面を有する把持部を用いるとともに、非把持状態において、把持部外周面の一部が本体内周面に当接するように構成することもできる。
第1〜第6の実施形態では、把持部外周面を、直線状の外周部分を接続した多角形形状に形成したが、曲線状の外周部分を接続した形状に形成することもできる。
本発明の工具ホルダの第7の実施形態を、図11に示す。図11は、第7の実施形態の工具ホルダのスリーブ720の把持部740を示している。他の構成は、第1の実施形態と同じである。
本実施形態の把持部740は、3つの曲線状(例えば、円弧形状)の外周部分741aが曲線状の接続部分741bにより接続された形状の把持部外周面741と、円弧形状の内周部分721aにより形成される把持部内周面721を有している。把持部740は、外周部分741aに対向する領域に薄肉部740Aを有し、接続部分741bに対向する領域に厚肉部740Bを有している。
また、スリーブ720は、第1の実施形態と同様に、空洞部724と連通溝726を有している。空洞部724と連通溝726は、把持部740の厚肉部740Bに配置されている。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を有している。
第7の実施形態では、3つの曲線形状の外周部分が接続されて形成される把持部外周面を有する把持部(スリーブ)について説明したが、曲線形状の外周部分の数は3に限定されない。例えば、図7に示されている第4の実施形態や図8に示されている第5の実施形態のように、4つの曲線形状の外周部分が接続されて形成される把持部外周面を有する把持部を用いることもできる。
また、第1〜第5の実施形態のように、非把持状態において、把持部外周面が本体内周面に当接しないように構成してもよいし、第6の実施形態のように、非把持状態において、把持部外周面の一部が本体内周面に当接するように構成することもできる。
以上のように、本発明の工具ホルダでは、スリーブの外周面に印加する圧力を高めることなく、スリーブの剛性を高めながらスリーブの弾性変形による工具シャンク部の把持力を高めることができる。特に、スリーブに薄肉部と厚肉部を設け、厚肉部に空洞部あるいは空洞部と連通溝を設けることにより、スリーブの剛性を確保しながら、スリーブを容易に弾性変形させることができる。
また、空洞部をスリーブの厚肉部に設けているため、空洞部の断面積を確保することができる。これにより、空洞部を、工具を冷却する冷却媒体を流す通路として用いることができる。
本発明は、実施形態で説明した構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々の変更、追加、削除が可能である。
本体部とスリーブにより構成される保持部を備える工具ホルダについて説明したが、これ以外の種々の構成の工具ホルダを用いることができる。例えば、工具挿入空間を有し、工具挿入空間に挿入された工具シャンク部を把持可能な保持部を備える工具ホルダを用いることができる。
スリーブ外周面を形成する外周部分は、直線状であってもよいし曲線状であってもよい。また、外周部分を接続する接続部分は、点状であってもよいし、曲線状であってもよい。スリーブ外周面は、好適には4つ以下の外周部分、より好適には3つの外周部分を接続して形成されるが、5以上の外周部分を接続して形成することもできる。
加圧空間を、スリーブの両端に設けた端部部分(フランジ部)、スリーブ外周面(把持部外周面)および本体内周面により形成したが、加圧空間を形成する方法はこれに限定されない。
加圧空間を形成する端部部分(フランジ部)をスリーブの軸方向両端に2つ設けたが、端部部分の数や配設位置は、適宜変更可能である。例えば、端部部分を軸方向に沿って離間した位置に3つ設け、各端部部分の間に2つの加圧空間を形成することもできる。この場合、離間した2箇所で工具シャンク部を把持することができる。また、端部部分間の距離を調節することによって、工具シャンク部を把持する領域を変更することができる。
空洞部は、好適には、スリーブの、軸方向両端面間に形成されるが、軸方向両端面間の一部に形成することもできる。
空洞部を、円弧状の壁部により形成したが、空洞部を形成する壁部は、外に突状の曲線形状を有していればよい。
加圧空間、空洞部や連通溝の形状、数、配設位置等は、工具(工具シャンク部)を把持する箇所等に応じて適宜選択可能である。
保持部、スリーブの形状(フランジ部や把持部の形状)は、実施形態で説明した形状に限定されず、適宜変更可能である。
実施形態では、加圧空間を形成する端部部分(フランジ部)を2つ設け、2つの端部部分により1つの加圧空間を形成したが、端部部分を3つ以上設け、各端部部分により2以上の加圧空間を形成してもよい。
把持部外周面の形状は、適宜変更可能である。例えば、工具シャンク部が把持されていない状態では、把持部外周面が本体内周面に当接せず、加圧空間内の圧力が高くなると、先ず、加圧空間内の圧力によって把持部が弾性変形し、把持部外周面が本体内週面に当接した後は、加圧空間内の圧力と本体内周面からの反力によって把持部が弾性変形するように形成する。あるいは、把持部外周面が常時本体内週面に当接せず、加圧空間内の圧力のみによって把持部が弾性変形するように形成する。あるいは、把持部外周面の一部が常時本体内週面に当接し、加圧空間内の圧力と本体内周面からの反力によって把持部が弾性変形するように形成する。
空洞部を封止する方法は、実施形態で説明した方法に限定されない。
空洞部を、把持部の弾性変形性を改善するためおよび冷却媒体を流す通路として用いたが、空洞部は、少なくとも、把持部の弾性変形性を改善することができる構成であればよい。
加圧空間と空洞部あるいは加圧空間、空洞部と連通溝は、少なくとも工具シャンク部を把持する領域に設けられていればよい。
実施形態で説明した各構成は、単独で用いることもできるし、適宜選択した複数を組み合わせて用いることもできる。
100 工具ホルダ
110、610 本体部
111、611 本体内周面(本体内周部)
112、612 スリーブ挿入空間
113、613 加圧空間
114 注入孔
120、220、320、420、520、620、720 スリーブ
120a、120b 端面
121 スリーブ内周面(スリーブ内周部)
121a、221a、321a、421a、521a、621a、721a 内周部分
122 スリーブ外周面(スリーブ外周部)
123、223、323、423、523、623、723 工具挿入空間
124、224、324、424、524、624、724 空洞部
124a 流入口
124b 流出口
124A 孔
125、225、325、625 空洞形成壁
125a、125c 壁部
125b 段差部
126、226、426、526、626、726 連通溝
127、227 溝形成壁
130 フランジ部(端部部分)
131 フランジ外周面
140、240、340、440、540、740 把持部
140A、240A、340A、440A、540A、640A、740A 薄肉部
140B、240B、340B、440B、540B、640B、740B 厚肉部
141 把持部外周面
141a、241a、341a、441a、541a、641a、741a 外周部分
141b、241b、341b、441b、541b、541c、641b、741b 接続部分
150 工具
151 工具シャンク部

Claims (9)

  1. スリーブ内周部およびスリーブ外周部を有し、前記スリーブ内周部によって工具の工具シャンク部が挿入される工具挿入空間が形成されているスリーブと、本体内周部を有し、前記本体内周部によって前記スリーブが挿入されるスリーブ挿入空間が形成されている本体部を備え、前記本体内周部と前記スリーブ外周部との間に加圧空間が形成され、前記加圧空間内の圧力を高めることにより前記スリーブを弾性変形させて前記工具シャンク部を把持する工具ホルダであって、
    前記スリーブは、前記加圧空間と前記工具挿入空間との間の領域のうちの少なくとも一部の領域に、前記工具挿入空間に連通している空洞部を有し、前記空洞部は、軸方向と直交する断面で見て、外に突状の曲線形状を有する壁部により形成されていることを特徴とする工具ホルダ。
  2. 請求項1に記載の工具ホルダであって、
    前記空洞部は、円弧形状を有する壁部により形成されていることを特徴とする工具ホルダ。
  3. 請求項1または2に記載の工具ホルダであって、
    前記スリーブは、前記空洞部と前記工具挿入空間を連通する連通溝を有し、
    前記連通溝は、軸方向と直交する断面で見て、径方向に沿って延在し、また、前記連通溝の周方向に沿った間隔は、前記空洞部の周方向に沿った間隔の最大値より小さいことを特徴とする工具ホルダ。
  4. 請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の工具ホルダであって、
    前記加圧空間および前記空洞部は、軸方向に沿って延在していることを特徴とする工具ホルダ。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の工具ホルダであって、
    軸方向と直交する断面で見て、前記スリーブ外周部は、複数の外周部分が接続されて形成され、前記スリーブ内周部は、複数の円弧形状の内周部分により形成され、前記空洞部は、前記外周部分が接続されている接続部分に対向する領域に形成されていることを特徴とする工具ホルダ。
  6. 請求項5に記載の工具ホルダであって、
    前記スリーブ外周部は、複数の直線状の外周部分が接続されて形成されていることを特徴とする工具ホルダ。
  7. 請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の工具ホルダであって、
    前記加圧空間は、前記スリーブに、軸方向に沿って離間して設けられた第1および第2の端部部分、前記本体内周部および前記スリーブ外周部により形成されていることを特徴とする工具ホルダ。
  8. 請求項7に記載の工具ホルダであって、
    前記スリーブが前記工具シャンク部を把持していない状態において、前記加圧空間を形成する前記スリーブ外周部が前記本体内周部に当接しないように構成されていることを特徴とする工具ホルダ。
  9. 請求項7に記載の工具ホルダであって、
    前記スリーブが前記工具シャンク部を把持していない状態において、前記加圧空間を形成する前記スリーブ外周部のうちの一部が前記本体内周部に当接するように構成されていることを特徴とする工具ホルダ。
JP2015183468A 2015-09-16 2015-09-16 工具ホルダ Pending JP2017056517A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015183468A JP2017056517A (ja) 2015-09-16 2015-09-16 工具ホルダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015183468A JP2017056517A (ja) 2015-09-16 2015-09-16 工具ホルダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017056517A true JP2017056517A (ja) 2017-03-23

Family

ID=58391262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015183468A Pending JP2017056517A (ja) 2015-09-16 2015-09-16 工具ホルダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017056517A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01321103A (ja) * 1988-06-24 1989-12-27 Daishowa Seiki Co Ltd 油圧チャック
JP2008279543A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Daishowa Seiki Co Ltd 工具ホルダ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01321103A (ja) * 1988-06-24 1989-12-27 Daishowa Seiki Co Ltd 油圧チャック
JP2008279543A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Daishowa Seiki Co Ltd 工具ホルダ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7261831B2 (ja) ねじ式管状接続
JP6400481B2 (ja) 内部流体送出システムを備えた切削工具
RO113763B1 (ro) Imbinare etansa pentru conducte metalice
JP2013511672A (ja) ねじ付き接続部
WO2019187867A1 (ja) ガスケット、及び流路継手構造
JP5725111B2 (ja) 切削工具
CN210372066U (zh) 电子膨胀阀
BRPI0713213A2 (pt) método para a fabricação de ponta de broca
EP3303824B1 (en) Runner for a fluid machine having removable blades
JP2017056517A (ja) 工具ホルダ
EP2975313A1 (en) Fluid-throttling member
KR100596096B1 (ko) 절삭 공구 및 이를 이용한 선박 엔진용 피스톤 핀의 방사상구멍의 코너 가공 방법
JP2017056518A (ja) 工具ホルダ
US8167496B2 (en) Slide bearing
JP2018183857A (ja) クランプ装置
CN108331837B (zh) 一种磁流变液静压支承轴承
CN206794839U (zh) 一种装配式双层结构的深孔钻引导套
KR101740129B1 (ko) 제어 밸브
US9062770B2 (en) Sealing device for a collet chuck
JP6094145B2 (ja) 塗布工具
US20110072666A1 (en) Method of manufacturing rolling bearing device
KR101918740B1 (ko) 가공유 공급관 연결 유니트 및 이를 갖는 가공장치
JP5854387B2 (ja) 流体圧シリンダ
JP4930450B2 (ja) 工具ホルダ固定構造
JP2012006021A (ja) ろう付け工具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190426

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191030