JP2018183857A - クランプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被保持部材を確実に保持することができるクランプ装置を提供する。【解決手段】本体部内周面130により形成される本体部内側空間110aに筒状のスリーブ150が挿入される。スリーブ外周面160およびスリーブ内周面170は、保持部151、第1および第2の固定部152,153、第1および第2の伸縮部154,155に対応する領域に第1〜第5のスリーブ外周面部分161〜165およびスリーブ内周面部分171〜175を有する。第2および第3のスリーブ外周面部分162,163は、第1の本体部内周面部分131にロウ付けされる。スリーブ内周面により形成されるスリーブ内側空間150aには、工具の工具シャンク部が挿入される。保持部は、径方向内側に弾性変形可能であり、第1の伸縮部(第2の伸縮部)は、径方向および周方向に延在する第1の部材154a,154b(155a,155b)を有し、軸方向に弾性変形可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、ワークや工具等の被保持部材を保持するクランプ装置に関する。
工具を用いてワーク(被加工物)を加工する際には、工具やワーク等の被保持部材を保持するクランプ装置が用いられる。
図7および図8に、特許文献1(特表2003−522650号広報)に開示されているクランプ装置400が示されている。なお、図7は、クランプ装置400の概略構成を示す図であり、図8は、図7の矢印VIIIで示す部分を拡大した図である。クランプ装置400は、工具10のシャンク部11のシャンク部外周面11aを保持する工具クランプ装置として構成されている。
クランプ装置400は、本体部410と、筒状のスリーブ450を備えている。スリーブ450は、本体部410の本体部内周面430(第1〜第3の本体部内周面部分431〜433)により形成される本体部内側空間410a内に挿入される。スリーブ450のスリーブ外周面460は、保持部451に対応する領域に形成された第1のスリーブ外周面部分461、第1の固定部452および第2の固定部453に対応する領域に形成された第2のスリーブ外周面部分462および第3のスリーブ外周面部分463を有している。第1のスリーブ外周面部分462および第2のスリーブ外周面部分463は、本体部内周面430(第1の本体部内周面部分431)にロウ付けされる。また、第1のスリーブ外周面部分461と本体部内周面430(第1の本体部内周面部分431)との間に加圧空間480が形成される。工具10のシャンク部11は、スリーブ450のスリーブ内周面470により形成されるスリーブ内側空間450a内に挿入される。
この状態で、流体通路440を介して加圧空間480内に油を供給すると、加圧空間480内の圧力が増大し、保持部451(スリーブ内周面470、第1のスリーブ外周面部分461)が径方向内側に弾性変形する。これにより、スリーブ内周面470が工具10のシャンク部11のシャンク部外周面11aに当接し、工具10が本体部410に保持(挟持)される。
また、特許文献2(実開平5−56337号公報)には、異なる構成のクランプ装置が開示されている。特許文献2に開示されているクランプ装置は、ワークの内周面を保持するワーククランプ装置として構成されている。
特許文献2に開示されているクランプ装置は、本体部と、筒状のスリーブと、筒状のコレットを備えている。本体部は装着部を有し、装着部は、スリーブのスリーブ内周面により形成されるスリーブ内側空間に挿入される。スリーブは、コレットのコレット内周面により形成されるコレット内側空間に挿入される。コレットは、ワークのワーク内周面により形成されるワーク内側空間に挿入される。
スリーブのスリーブ内周面は、保持部に対応する領域に形成された第1のスリーブ内周面部分、第1の固定部および第2の固定部に対応する領域に形成された第2のスリーブ内周面部分および第3のスリーブ内周面部分を有している。第2のスリーブ内周面部分および第3のスリーブ内周面部分は、装着部外周面にロウ付けされる。また、第1のスリーブ内周面部分と装着部外周面との間に加圧空間が形成される。コレットは、ワークのワーク内周面により形成されるワーク内側空間に挿入される。
この状態で、流体通路を介して加圧空間内に油を供給すると、加圧空間内の圧力が増大し、保持部(スリーブ外周面、第1のスリーブ内周面部分)が径方向外側に弾性変形して、第1のスリーブ外周面がコレットのコレット内周面に当接する。これにより、コレット外周面が径方向外側に膨張してワークのワーク内周面に当接し、ワークが本体部に保持される。
特表2003−522650号公報 実開平5−56337号公報
特許文献1に開示されているクランプ装置400では、加圧空間480内の圧力を増大させると、スリーブ450の保持部451(第1のスリーブ外周面部分461、スリーブ内周面470)は、図8に破線で示されているように、径方向内側に円弧状に弾性変形する。このため、第1のスリーブ外周面部分461と第2のスリーブ外周面部分462との接続部(図8にAで示されている箇所)および第1のスリーブ外周面部分461と第3のスリーブ外周面部分463との接続部(図8にBで示されている箇所)に大きな力が作用し、第2のスリーブ外周面部分462および第3のスリーブ外周面部分463が本体部内周面431からはがれるおそれがある。このため、被保持部材である工具を安定して保持することができない。
同様に、特許文献2に開示されているクランプ装置においても、加圧空間内の圧力を増大させると、スリーブの保持部(スリーブ外周面、第1のスリーブ内周面部分)は、径方向外側に円弧状に弾性変形する。このため、第1のスリーブ内周面部分と第2のスリーブ内周面部分との接続部および第1のスリーブ内周面部分と第3のスリーブ内周面部分との接続部に大きな力が作用し、第2のスリーブ内周面部分および第3のスリーブ内周面部分が装着部外周面からはがれるおそれがある。このため、被保持部材であるワークを安定して保持することができない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、被保持部材を確実に保持することができるクランプ装置を提供することを目的とする。
本発明のクランプ装置は、本体部と、軸方向に沿って延在する筒状のスリーブとを備えている。
スリーブは、保持部と、保持部に対して軸方向一方側および軸方向他方側に設けられた第1の固定部および第2の固定部とを有している。第1の固定部および第2の固定部は、本体部に固定され、保持部は、第1の固定部および第2の固定部が本体部に固定されている状態で、径方向に沿って弾性変形可能に構成されている。第1の固定部および第2の固定部を本体部に固定する態様としては、例えば、スリーブ外周面あるいはスリーブ内周面の、第1の固定部および第2の固定部に対応する領域の少なくとも一部分を、本体部にロウ付けする態様を用いることができる。また、保持部を径方向に沿って弾性変形可能に構成する態様としては、例えば、保持部に対応する部分の径方向に沿った厚さを、第1の固定部および第2の固定部に対応する部分の径方向に沿った厚さより薄くする(薄肉に構成する)態様を用いることができる。また、径方向に沿って弾性変形させる態様としては、径方向内側に弾性変形させる態様あるいは径方向外側に弾性変形させる態様を用いることができる。
本発明では、スリーブは、保持部と第1の固定部との間および保持部と第2の固定部との間に、軸方向に沿って弾性変形可能な第1の伸縮部および第2の伸縮部を有している。第1の伸縮部および第2の伸縮部は、軸方向に沿って弾性変形可能(軸方向に沿った長さが可変)であればよく、軸方向および径方向に沿って弾性変形可能であってもよい。
保持部と第1の固定部および第2の固定部との間に、軸方向に沿って弾性変形可能な第1の伸縮部および第2の伸縮部が設けられていることにより、保持部が弾性変形する際における保持部の中央部の変形量と保持部の両端部の変形量の差を小さくすることができる。これにより、第1の固定部および第2の固定部に作用する力を低減することができる。
本発明では、被保持部材を確実に保持することができる。
本発明の他の形態では、スリーブは、スリーブ外周面とスリーブ内周面を有している。
第1の伸縮部は、スリーブ外周面とスリーブ内周面との間に、径方向および周方向に沿って延在する第1の部材を有し、第2の伸縮部は、スリーブ外周面とスリーブ内周面との間に、径方向および周方向に沿って延在する第2の部材を有している。第1の部材および第2の部材は、保持部が径方向に沿って弾性変形する際に、軸方向に沿って弾性変化するように構成されている。第1の部材および第2の部材は、軸方向に沿って弾性変形可能であればよく、軸方向および径方向に沿って弾性変形可能であってもよい。また、第1の弾性部材および第2の弾性部材は、好適には、周方向全体に連続して形成されるが、これに限定されない。また、第1の部材および第2の部材は、好適には、2つ以上(少なくとも2つ)設けられる。
本形態では、軸方向に沿って弾性変形可能な第1の伸縮部および第2の伸縮部を有するスリーブを簡単に構成することができる。
本発明の他の形態では、第1の伸縮部は、スリーブ外周面とスリーブ内周面のうちの一方に形成され、周方向に沿って延在する少なくとも1つの第1の溝と、他方に形成され、周方向に沿って延在する少なくとも2つの第2の溝とを有している。そして、第1の溝と第2の溝のうちの一方および他方との間に第1の部材が形成されている。
また、第2の伸縮部は、スリーブ外周面とスリーブ内周面のうちの一方に形成され、周方向に沿って延在する少なくとも1つの第3の溝と、他方に形成され、周方向に沿って延在する少なくとも2つの第4の溝とを有している。そして、第3の溝と第4の溝のうちの一方および他方との間に第2の部材が形成されている。
第1〜第4の溝は、好適には、周方向全体に連続して形成されるが、これに限定されない。また、第1〜第4の溝の断面形状は、円錐形状や四角形状等の種々の形状を選択することができる。
本形態では、軸方向に沿って弾性変形可能な第1の伸縮部および第2の伸縮部を有するスリーブをより簡単に構成することができる。
本発明の他の形態では、本体部は、スリーブが挿入される本体部内側空間を形成する本体部内周面を有している。
スリーブ外周面およびスリーブ内周面は、保持部、第1および第2の固定部、第1および第2の伸縮部に対応する領域に形成された第1〜第5のスリーブ外周面部分および第1〜第5のスリーブ内周面部分を有している。第2および第3のスリーブ外周面部分は、本体部内周面に固定され、第1のスリーブ外周面部分と本体部内周面との間に加圧空間が形成されている。好適には、本体部は、加圧空間に連通された流体通路を有する。また、第1の部材は、第4のスリーブ外周面部分と第4のスリーブ内周面部との間に形成され、第2の部材は、第5のスリーブ外周面部分と第5のスリーブ内周面部分との間に形成されている。
そして、加圧空間内の圧力が増加すると、保持部が、径方向内側に弾性変形するとともに、第1および第2の伸縮部が、軸方向に沿って弾性変形して被保持部材が保持されるように構成されている。
本形態は、被保持部材の外周面を保持する際に好適に使用することができる。
本発明の他の形態では、本体部は、装着部を有し、装着部は、装着部外周面を有し、スリーブ内周面によって、装着部が挿入されるスリーブ内側空間が形成されている。
スリーブ外周面およびスリーブ外周面は、保持部、第1および第2の固定部、第1および第2の伸縮部に対応する領域に形成された第1〜第5のスリーブ外周面部分および第1〜第5のスリーブ内周面部分を有している。第2および第3のスリーブ内周面部分は、装着部外周面に固定され、第1のスリーブ内周面部分と装着部外周面との間に、加圧空間が形成されている。好適には、本体部は、加圧空間に連通された流体通路を有する。また、第1の部材は、第4のスリーブ内周面部分と第4のスリーブ外周面部分との間に形成され、第2の部材は、第5のスリーブ内周面部分と第5のスリーブ外周面部分との間に形成されている。
そして、加圧空間内の圧力が増加すると、保持部が、径方向外側に弾性変形するとともに、第1および第2の伸縮部が、軸方向に沿って弾性変形して被保持部材が保持されるように構成されている。
本形態は、被保持部材の内周面を保持する際に好適に使用することができる。
本発明では、被保持部材を確実に保持することができる。
本発明のクランプ装置の第1の実施形態を示す図である。 図1の矢印IIで示す部分を拡大した図である。 スリーブ内側空間に工具の工具シャンク部を挿入した状態を示す図である。 工具を保持した状態を示す図である。 本発明のクランプ装置の第2の実施形態を示す図である。 本発明のクランプ装置の第3の実施形態を示す図である。 従来のクランプ装置を示す図である。 図7の矢印VIIIで示す部分を拡大した図である。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
本明細書では、スリーブの延在方向(図1、図6に示されているA方向)を「軸方向」という。また、軸方向と直交する断面において、スリーブの回転中心(回転中心線P)を中心とする円弧に沿った方向を「周方向」といい、スリーブの回転中心を通る線の方向を「径方向」という。
本発明のクランプ装置の第1の実施形態を、図1および図2を参照して説明する。第1の実施形態のクランプ装置100は、工具の外周面(工具外周面)を保持する工具クランプ装置として構成されている。
なお、図1は、第1の実施形態のクランプ装置100の概略構成を示す図であり、図2は、図1の矢印IIで示されている部分を拡大した図である。
本実施形態のクランプ装置100では、工具10は、図1の右側からスリーブ内側空間150a内に挿入される(図3参照)。したがって、以下では、図1において、軸方向Aに沿って右側(A1側)を「軸方向に沿った一方側」あるいは「軸方向に沿った先端側」といい、軸方向Aに沿って左側(A2側)を「軸方向に沿った他方側」あるいは「軸方向に沿った後端側」という。勿論、「軸方向に沿った一方側」および「軸方向に沿った他方側」を、逆方向に設定することもできる。
第1の実施形態のクランプ装置100は、本体部110とスリーブ150を備えている。
本体部110は、本体部外周面120と本体部内周面130を有している。
本体部内周面130によって、本体部110の内側に本体部内側空間110aが形成される。本体部内周面130は、軸方向と直交する断面で見て、回転中心(回転中心線P)を中心とする円形形状を有している。
本体部内周面130は、第1〜第3の本体部内周面部分131〜133を有している。第2の本体部内周面部分132は、内径が異なる第1の本体部内周面部分131と第3の本体部内周面部分133を接続する段差面として形成されている。第1の本体部内周面部分131によって、スリーブ150が挿入されるスリーブ挿入空間が形成される。なお、以下では、特に断りがない限り、第1の本体部内周面部分131のみを示す場合も「本体部内周面130」という記載を用い、また、スリーブ挿入空間のみを示す場合も「本体部内側空間110a」という記載を用いる。
本体部内周面130(あるいは、第1の本体部内周面部分131)が、本発明の「本体部内周面」に対応し、本体部内側空間110a(あるいは、スリーブ挿入空間)が本発明の「本体部内側空間」に対応する。
スリーブ150は、筒状に形成され、軸方向に沿って延在する。
スリーブ150は、保持部151、第1の固定部152、第2の固定部153、第1の伸縮部154および第2の伸縮部155を有している。
保持部151、第1の固定部152、第2の固定部153、第1の伸縮部154および第2の伸縮部155が、本発明の「保持部」、「第1の固定部」、「第2の固定部」、「第1の伸縮部」および「第2の伸縮部」に対応する。
保持部151は、径方向に沿って弾性変形可能な部分である。保持部151が径方向に沿って弾性変形することによって、被保持部材(本実施形態では、工具10)が本体部110に保持される。本実施形態では、保持部151が径方向内側に弾性変形することによって、工具10が本体部110に保持される。
保持部151は、被保持部材を強固に保持可能とするために、軸方向に沿って所定の長さを有している。
第1の固定部152および第2の固定部153は、本体部110に固定される部分である、第1の固定部152および第2の固定部153は、保持部151に対して軸方向一方側および軸方向他方側に設けられている。保持部151は、第1の固定部152および第2の固定部153が本体部110に固定されている状態において径方向に沿って弾性変形可能に構成されていればよい。
第1の伸縮部154および第2の伸縮部155は、軸方向に沿って弾性変形可能な部分である。第1の伸縮部154は、保持部151と第1の固定部152との間に設けられ、第2の伸縮部155は、保持部151と第2の固定部153との問に設けられている。第1の伸縮部154および第2の伸縮部155は、軸方向に沿って弾性変形可能に構成されていればよいが、好適には、軸方向および径方向に沿って弾性変形可能に構成される。
従来のクランプ装置では、保持部の両端部に、保持部に連続して第1および第2の固定部が設けられているため、保持部が径方向に沿って弾性変形する際に、保持部の中央部の変形量と保持部の両端部の変形量との差が大きかった。これに対し、本実施形態では、保持部151と第1の固定部152および第2の固定部153との間に第1の伸縮部154および第2の伸縮部155が設けられている。これにより、保持部151が径方向に沿って弾性変形する際に、第1の伸縮部154および第2の伸縮部155が軸方向に沿って弾性変形することによって、保持部151の中央部の変形量と保持部151の両端部の変形量との差が小さくなる。
スリーブ150は、例えば、スチールにより形成され、スリーブ外周面160とスリーブ内周面170を有している。
スリーブ外周面160は、保持部151、第1の固定部152、第2の固定部153、第1の伸縮部154および第2の伸縮部155に対応する領域に形成された第1〜第5のスリーブ外周面部分161〜165を有している。
第2および第3のスリーブ外周面部分162および163は、軸方向と直交する断面で見て、回転中心を中心とする円形形状を有し、本体部内周面130(第1の本体部内周面部分131)に固定される。本実施形態では、第2および第3のスリーブ外周面部分162および163は、本体部内周面130にロウ付けされている。勿論、第2および第3のスリーブ外周面部分162および163を本体部内周面130に固定する方法は、ロウ付けに限定されない。
第1のスリーブ外周面部分161は、軸方向と直交する断面で見て、回転中心を中心とする円形形状を有している。第1のスリーブ外周面部分161と本体部内周面130との間には、加圧空間180が形成される。すなわち、第1のスリーブ外周面部分161の外径は、第1および第2のスリーブ外周面部分162および163の外径より小さく設定されている。
なお、本体部110には、加圧空間180に連通している流体通路140が形成されている。図示は省略しているが、加圧空間180内の圧力を調整する圧力調整装置が設けられている。流体通路140を介して加圧空間180内に加圧流体を供給し、加圧空間180内の圧力を高めることによって、保持部151が径方向内側に弾性変形する。また、流体通路140を介して加圧空間180から加圧流体を抜き、加圧空間180内の圧力を低下させることによって、保持部151が弾性変形前の状態に復帰する。本実施形態では、加圧流体として油が用いられている。勿論、加圧流体としては、油以外の種々の流体を用いることができる。
スリーブ外周面160が、本発明の「スリーブ外周面」に対応し、第1〜第5のスリーブ外周面部分161〜165が、本発明の「第1〜第5のスリーブ外周面部分」に対応する。
スリーブ内周面170によって、被保持部材(本実施形態では、工具10)が挿入されるスリーブ内側空間150aが形成される。スリーブ内周面170は、軸方向と直交する断面で見て、回転中心を中心とする円形形状を有している。
スリーブ内周面170は、保持部151、第1の固定部152、第2の固定部153、第1の伸縮部154および第2の伸縮部155に対応する領域に形成された第1〜第5のスリーブ内周面部分171〜175を有している。
スリーブ内周面170が、本発明の「スリーブ内周面」に対応し、第1〜第5のスリーブ内周面部分171〜175が、本発明の「第1〜第5のスリーブ内周面部分」に対応する。
次に、第1の伸縮部154について説明する。
第1の伸縮部154は、第4のスリーブ外周面部分164と第4のスリーブ内周面部分174を有している。
第4のスリーブ外周面部分164と第4のスリーブ内周面部分174のうちの一方に、周方向に沿って延在する第1の溝が形成され、他方に、周方向に沿って延在する第2の溝が形成される。本実施形態では、第4のスリーブ内周面部分174に2つの第1の溝174a、174bが形成され、第4のスリーブ外周面部分164に1つの第2の溝164aが形成されている。第1の溝174a、174bおよび第2の溝164aは、周方向全体に、連続して形成されている。また、第1の溝174a、174bおよび第2の溝164aは、軸方向に沿った断面で見て、内径が、開口端から溝の底部に向けて徐々に小さくなる円錐形状を有している。
また、第4のスリーブ内周面部分174と第4のスリーブ外周面部分164のうちの一方に形成される第1の溝と、他方に形成される第2の溝は、軸方向に沿って第1の溝と第2の溝が交互に配置されるように形成される。本実施形態では、軸方向一方側から軸方向他方側に、一方の第1の溝174a、第2の溝164a、他方の第1の溝174bの順に配置されている。
そして、第1の溝と第2の溝との間に、径方向および周方向に沿って延在し、径方向に沿って弾性変形可能な部材が形成される。本実施形態では、軸方向一方側に形成されている第1の溝174aと第2の溝164aとの間に、径方向および軸方向に沿って延在するとともに、周方向に沿って、周方向全体に連続する第1の部材154aが形成されている。また、第2の溝164aと軸方向他方側に形成されている第1の溝174bとの間に、径方向および軸方向に沿って延在するとともに、周方向に沿って、周方向全体に連続する第2の部材154bが形成されている。本実施形態では、第1の部材154aと第2の部材154bは、第4のスリーブ内周面部分174の共通部分から第4のスリーブ外周面部分164側に延在するように形成されている。すなわち、第1の部材154aと第2の部材154bが、V字状(蛇腹状)に配置されている。なお、第1の部材154aと第2の部材154bは、径方向に沿った弾性変形を可能とするために、薄肉に形成されている。
第1の部材154a、154bが、本発明の「第1の部材」に対応し、第2の部材154bが、本発明の「第2の部材」に対応する。
第2の伸縮部155は、基本的には、第1の伸縮部154と同様に構成されている。
第2の伸縮部155は、第5のスリーブ外周面部分165と第5のスリーブ内周面部分175を有している。
第5のスリーブ外周面部分165と第5のスリーブ内周面部分175のうちの一方に、周方向に沿って延在する第3の溝が形成され、他方に、周方向に沿って延在する第4の溝が形成される。本実施形態では、第5のスリーブ内周面部分175に2つの第3の溝175a、175bが形成され、第5のスリーブ外周面部分165に1つの第4の溝165aが形成されている。第3の溝175a、175bは、第1の溝174a、174bと同様の構成であり、第4の溝165aは、第2の溝164aと同様の構成である。
また、第5のスリーブ内周面部分175と第5のスリーブ外周面部分165のうちの一方に形成される第3の溝と、他方に形成される第4の溝は、軸方向に沿って第3の溝と第4の溝が交互に配置されるように形成される。本実施形態では、軸方向一方側から軸方向他方側に、一方の第3の溝175a、第2の溝165a、他方の第3の溝175bの順に配置されている。
そして、第3の溝と第4の溝との間に、径方向および周方向に沿って延在し、径方向に沿って弾性変形可能な部材が形成される。本実施形態では、軸方向一方側に形成されている第3の溝175aと第2の溝165aとの間に第3の部材155aが形成され、第4の溝165aと軸方向他方側に形成されている第3の溝175bとの間に第4の部材155bが形成されている。第3の部材155aは、第1の部材154aと同様の構成であり、第4の部材155bは、第2の部材154bと同様の構成である。
第3の部材155a、155bが、本発明の「第3の部材」に対応し、第4の部材165aが、本発明の「第4の部材」に対応する。
次に、本実施形態のクランプ装置100の動作を、図3、図4を参照して説明する。
図3に示されているように、スリーブ150の保持部151が径方向に弾性変形していない状態で、工具10の工具シャンク部11を、スリーブ150のスリーブ内側空間150a内に軸方向一方側(図3において右側)から挿入する。
次に、圧力調整装置(図示省略)により、流体通路140を介して加圧空間180内に加圧流体(本実施形態では、油)を供給することによって加圧空間180内の圧力を高め、保持部151に対応するスリーブ外周面部分161に印加される圧力を高める。これにより、スリーブ150の保持部151は、径方向内側に弾性変形する。すなわち、保持部151に対応する第1のスリーブ内周面部分171が縮径する。
保持部151が径方向内側に弾性変形していくと、第1のスリーブ内周面部分171が工具シャンク部11のシャンク部外周面11aに当接する。第1のスリーブ内周面部分171がシャンク部外周面11aに当接した状態で、加圧空間180内の圧力がさらに高められると、第1のスリーブ内周面部分171に、シャンク部外周面11aから回転中心側への反力が加わり、保持部151がさらに弾性変形する。これにより、保持部151の第1のスリーブ内周面部分171によって工具シャンク部11のシャンク部外周面11aが強固に保持(把持)される。
この時、保持部151が径方向内側に弾性変形することにともなって、第1の伸縮部154および第2の伸縮部155に、軸方向に沿って保持部151側に移動させる力(図4の黒色矢印参照)が作用する。本実施形態では、第1の伸縮部154は、軸方向および径方向に沿って弾性変形可能な第1の部材154aおよび第2の部材154bを有し、第2の伸縮部155は、軸方向および径方向に沿って弾性変形可能な第3の部材155aおよび第4の部材155bを有している。このため、保持部151が径方向内側に弾性変形するに伴って、第1の伸縮部154および第2の伸縮部155が軸方向および径方向に沿って弾性変形する。すなわち、保持部151の中央部の弾性変形量と保持部151の両端部の弾性変形量との差が小さくなる。したがって、第1の固定部152に対応する第2のスリーブ外周面部分162および第2の固定部153に対応する第3のスリーブ外周面部分163に加わる力を低減することができ、第2のスリーブ外周面部分162および第3のスリーブ外周面部分163が本体部内周面130からはがれるのを防止することができる。また、保持部151の中央部の弾性変形量と保持部151の両端部の弾性変形量との差が小さくなることにより、保持部151(第1のスリーブ内周面部分171)と工具10(工具シャンク部外周面11a)との接触面積が大きくなり、工具10を保持する保持力が向上する。
工具10を取り外す際には、加圧空間180内の圧力を低下させて、保持部151を弾性変形前の状態に復帰させる。
本発明のクランプ装置の第2の実施形態を、図5を参照して説明する。第2の実施形態のクランプ装置200は、第1の実施形態のクランプ装置100と同様に、工具の外周面(工具外周面)を保持する工具クランプ装置として構成されている。図5は、第2の実施形態のクランプ装置200の要部を示す図である。
第2の実施形態のクランプ装置200は、第1の伸縮部の第1の溝と第2の溝および第2の伸縮部の第3の溝と第4の溝の形状以外は、第1の実施形態のクランプ装置100と同様の構成である。
したがって、以下では、第1の伸縮部の第1の溝と第2の溝および第2の伸縮部の第3の溝と第4の溝の形状のみを説明する。なお、図5おいて、第1の実施形態のクランプ装置100の各構成要素に付されている符号と、100番台以外が一致する符号が付されている構成要素は、同一の構成要素である。
本実施形態のクランプ装置200では、第1の伸縮部254に対応する第4のスリーブ内周面部分274に形成されている第1の溝274a、274bと第4のスリーブ外周面部分264に形成されている第2の溝264a、第2の伸縮部255に対応する第5のスリーブ内周面部分275に形成されている第3の溝275a、275bと第5のスリーブ外周面部分265に形成されている第4の溝265aは、軸方向に沿った断面で見て、内径が同じである円形形状あるいは四角形状を有している。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を有する。
本発明のクランプ装置の第3の実施形態を、図6を参照して説明する。第3の実施形態のクランプ装置300は、ワークの内周面(ワーク内周面)を保持するワーククランプ装置として構成されている。図6は、第3の実施形態のクランプ装置300の要部を示す図である。
本実施形態のクランプ装置300では、図6において、左側にフランジ320が配置されている。したがって、以下では、図6において、軸方向Aに沿って右側(A1側)を「軸方向に沿った一方側」あるいは「フランジと反対側」といい、軸方向Aに沿って左側(A2側)を「軸方向に沿った他方側」あるいは「フランジ側」という。勿論、「軸方向に沿った一方側」および「軸方向に沿った他方側」を、逆方向に設定することもできる。
第3の実施形態のクランプ装置300は、本体部310、スリーブ350、コレット390を備えている。
本体部310は、フランジ320と装着部330を有している。
フランジ320は、装着部330側に端面321を有している。
装着部330は、装着部外周面331を有している。装着部外周面331は、軸方向と直交する断面で見て、回転中心(回転中心線P)を中心とする円形形状を有している。
装着部外周面331が、本発明の「装着部外周面」に対応する。
スリーブ350は、筒状に形成され、軸方向に沿って延在する。
スリーブ350は、保持部351、第1の固定部352、第2の固定部353、第1の伸縮部354および第2の伸縮部355を有している。
保持部351は、径方向に沿って弾性変形可能である。本実施形態では、保持部351は、径方向外側に弾性変形可能に構成されている。
保持部351に対して軸方向一方側および軸方向他方側に設けられている第1の固定部352および第2の固定部353は、装着部330に固定される。保持部351は、第1の固定部352および第2の固定部353が装着部330に固定されている状態において径方向に沿って弾性変形可能に構成されていればよい。
第1の伸縮部354は、軸方向に沿って弾性変形可能であり、保持部351と第1の固定部352との間に設けられている。第2の伸縮部355は、軸方向に沿って弾性変形可能であり、保持部351と第2の固定部353との問に設けられている。第1の伸縮部354および第2の伸縮部355は、軸方向に沿って弾性変形可能に構成されていればよいが、好適には、軸方向および径方向に沿って弾性変形可能に構成される。
スリーブ350は、スリーブ外周面360とスリーブ内周面370を有している。
スリーブ外周面360は、保持部351、第1の固定部352、第2の固定部353、第1の伸縮部354および第2の伸縮部355に対応する領域に形成された第1〜第5のスリーブ外周面部分361〜365を有している。
スリーブ外周面360は、軸方向と直交する断面で見て、回転中心を中心とする円形形状を有している。
スリーブ内周面370によって、装着部330が挿入されるスリーブ内側空間が形成される。
スリーブ内周面370は、保持部351、第1の固定部352、第2の固定部353、第1の伸縮部354および第2の伸縮部355に対応する領域に形成された第1〜第5のスリーブ内周面部分371〜375を有している。
第2のスリーブ内周面部分372および第3のスリーブ内周面部分373は、軸方向と直交する断面で見て、回転中心を中心とする円形形状を有し、装着部外周面331に固定される。本実施形態では、第2のスリーブ内周面部分372および第3のスリーブ内周面部分373は、装着部外周面331にロウ付け等により固定されている。
第1のスリーブ内周面部分371は、軸方向と直交する断面で見て、回転中心を中心とする円形形状を有している。第1のスリーブ内周面部分371と装着部外周面331との間には、加圧空間380が形成される。すなわち、第1のスリーブ内周面部分371の内径は、第2のスリーブ内周面部分372および第3のスリーブ内周面部分373の内径より大きく設定されている。
なお、本体部310には、加圧空間380に連通している流体通路340が形成されている。
コレット390は、コレット外周面391とコレット内周面392を有している。
コレット内周面392は、軸方向と直交する断面で見て、回転中心を中心とする円形形状を有している。コレット内周面392によって、スリーブ350が挿入されるコレット内側空間が形成される。
ワーク20は、ワーク内周面21を有している。ワーク内周面21によって、コレット390が挿入されるワーク内側空間が形成される。
ワーク20の、コレット390に対する軸方向に沿った位置は、位置調整部材395によって調整可能である。
第1の伸縮部354は、第4のスリーブ外周面部分364と第4のスリーブ内周面部分374を有している。第4のスリーブ外周面部分364と第4のスリーブ内周面部分374のうちの一方に、周方向に沿って延在する第1の溝が形成され、他方に、周方向に沿って延在する第2の溝が形成される。本実施形態では、第4のスリーブ外周面部分364に2つの第1の溝364a、364bが形成され、第4のスリーブ内周面部分374に1つの第2の溝374aが形成されている。
そして、第1の溝と第2の溝との間に、径方向および周方向に沿って延在し、径方向に沿って弾性変形可能な部材が形成される。本実施形態では、軸方向一方側に形成されている第1の溝364aと第2の溝374aとの間に、径方向および軸方向に沿って延在するとともに、周方向に沿って、周方向全体に連続する第1の部材354aが形成されている。また、第2の溝374aと軸方向他方側に形成されている第1の溝364bとの間に、径方向および軸方向に沿って延在するとともに、周方向に沿って、周方向全体に連続する第2の部材354bが形成されている。
第2の伸縮部355は、第5のスリーブ外周面部分365と第5のスリーブ内周面部分375を有している。第5のスリーブ外周面部分365と第5のスリーブ内周面部分375のうちの一方に、周方向に沿って延在する第3の溝が形成され、他方に、周方向に沿って延在する第4の溝が形成される。本実施形態では、第5のスリーブ外周面部分365に2つの第3の溝365a、365bが形成され、第5のスリーブ内周面部分375に1つの第4の溝375aが形成されている。
そして、第3の溝と第4の溝との間に、径方向および周方向に沿って延在し、径方向に沿って弾性変形可能な部材が形成される。本実施形態では、軸方向一方側に形成されている第3の溝365aと第2の溝375aとの間に第3の部材355aが形成され、第4の溝375aと軸方向他方側に形成されている第3の溝365bとの間に第4の部材355bが形成されている。
なお、第1の溝364a、364b、第2の溝374a、第3の溝365a、365b、第4の溝375a、第1の部材354a、第2の部材354b、第3の部材355a、第4の部材355bは、第1の実施形態あるいは第2の実施形態の第1の溝、第2の溝、第3の溝、第4の溝、第1の部材、第2の部材、第3の部材、第4の部材と同様の構成である。
次に、本実施形態のクランプ装置300の動作を説明する。
スリーブ350の保持部351が径方向に弾性変形していない状態で、ワーク20のワーク内側空間内にコレット390が挿入されるようにワーク20を配置する。
次に、加圧空間380内の圧力を高め、保持部351に対応するスリーブ外周面部分371に印加される圧力を高める。これにより、スリーブ350の保持部351は、径方向外側に弾性変形する。すなわち、保持部351に対応する第1のスリーブ外周面部分361が拡開する。
保持部351が径方向外側に弾性変形していくと、第1のスリーブ外周面部分361がコレット390のコレット内周面392に当接する。第1のスリーブ外周面部分361がコレット内周面392に当接した状態で、加圧空間380内の圧力がさらに高められると、保持部351がさらに弾性変形する。そして、コレット外周面391が径方向外側に膨張してワーク内周面21に当接する。これにより、ワーク20が本体部310に強固に保持される。
この時、保持部351が径方向外側に弾性変形することにともなって、第1の伸縮部354および第2の伸縮部355に、軸方向に沿って保持部351側に移動させる力が作用し、第1の伸縮部354および第2の伸縮部355が軸方向および径方向に沿って弾性変形する。したがって、保持部351の中央部の弾性変形量と保持部351の両端部の弾性変形量との差が小さくなり、第1の固定部352に対応する第2のスリーブ内周面部分372および第2の固定部353に対応する第3のスリーブ内周面部分373に加わる力を低減することができ、第2のスリーブ外周面部分372および第3のスリーブ外周面部分373が装着部外周面331からはがれるのを防止することができる。
以上のように、第1〜第3の実施形態では、スリーブが、径方向に沿って弾性変形可能な保持部と、スリーブを固定する第1の固定部および第2の固定部との間に、軸方向および径方向に沿って弾性変形可能な第1の伸縮部および第2の伸縮部を設けている。これにより、保持部が径方向に沿って弾性変形する際に、保持部の中央部における変形量と保持部の両端部における変形量との差を低減することができる。したがって、スリーブの第1の固定部および第2の固定部に加わる力を低減して、第1の固定部および第2の固定部がはがれるのを防止することができるため、被保持部材を確実に保持することができる。
本発明は、実施形態で説明した構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。
第1の伸縮部および第2の伸縮部に設けられる部材(第1〜第4の部材)を軸方向および径方向に沿って弾性変形可能に構成したが、少なくとも軸方向に沿って弾性変形可能に構成されていればよい。
第1の伸縮部および第2の伸縮部に2つの部材(第1〜第4の部材)を設けたが、第1の伸縮部および第2の伸縮部に設ける部材の数は、1つでもよく、あるいは3以上であってもよい。好適には、少なくとも2つ設けられる。3以上の部材を設ける場合には、第1の伸縮部に、第1の部材と第2の部材が軸方向に沿って交互に配置されるように、また、第2の伸縮部に、第3の部材と第4の部材が軸方向に沿って交互に配置されるように構成するのが好ましい。
第1の伸縮部の第1の溝および第2の溝は、第4のスリーブ内周面部分および第4のスリーブ外周面部分のいずれに形成してもよい。同様に、第2の伸縮部の第3の溝および第4の溝は、第5のスリーブ内周面部分と第5のスリーブ外周面部分に形成したが、逆に、第5のスリーブ外周面部分および第5のスリーブ内周面部分のいずれに形成してもよい。
第1の伸縮部の第1の部材および第2の部材を、第1の溝と第2の溝との間に形成し、第2の伸縮部の第3の部材および第4の部材を、第3の溝と第4の溝との間に形成したが、第1〜第4の部材を形成する方法は、これに限定されない。
本発明のクランプ装置は、工具あるいはワークを保持するクランプ装置として用いることができる。
実施形態で説明した各構成は、単独で用いることもできるし、適宜選択した複数を組み合わせても用いることもできる。
10 工具
11 工具のシャンク部
11a シャンク部外周面
20 ワーク
21 ワーク内周面
100、200、400 工具クランプ装置
110、210、410 本体部
110a、210a、410a 本体部内側空間
120、220、420 本体部外周面
130、230、430 本体部内周面
131、231、431 第1の本体部内周面部分
132、232、432 第2の本体部内周面部分
133、233、433 第3の本体部内周面部分
140、240、440 流体通路
150、250、450 スリーブ
150a、250a、450a スリーブ内側空間
151、251、451 保持部
152、252、452 第1の固定部
153、253、453 第2の固定部
154、254 第1の伸縮部
154a、254a 第1の部材
154b、254b 第2の部材
155、255 第2の伸縮部
155a、255a 第3の部材
155b、255b 第4の部材
160、260、460 スリーブ外周面
161、261、461 第1のスリーブ外周面部分
162、262、462 第2のスリーブ外周面部分
163、263、463 第3のスリーブ外周面部分
164、264 第4のスリーブ外周面部分
164a、264a 第2の溝
165、265 第5のスリーブ外周面部分
165a、265a 第4の溝
170、270、470 スリーブ内周面
171、271 第1のスリーブ内周面部分
172、272 第2のスリーブ内周面部分
173、273 第3のスリーブ内周面部分
174、274 第4のスリーブ内周面部分
174a、174b、274a、274b 第1の溝
175、275 第5のスリーブ内周面部分
175a、175b、275a、275b 第3の溝
180、280、480 加圧空間
300 ワーククランプ装置
310 本体部
320 フランジ
321 端面
330 装着部
331 装着部外周面
340 流体通路
350 スリーブ
351 保持部
352 第1の固定部
353 第2の固定部
354 第1の伸縮部
354a 第1の部材
354b 第2の部材
355 第2の伸縮部
355a 第3の部材
355b 第4の部材
360 スリーブ外周面
361 第1のスリーブ外周面部分
362 第2のスリーブ外周面部分
363 第3のスリーブ外周面部分
364 第4のスリーブ外周面部分
364a、364b 第1の溝
365 第5のスリーブ外周面部分
365a、365b 第3の溝
370 スリーブ内周面
371 第1のスリーブ内周面部分
372 第2のスリーブ内周面部分
373 第3のスリーブ内周面部分
374 第4のスリーブ内周面部分
374a 第2の溝
375 第5のスリーブ内周面部分
375a 第4の溝
390 コレット
391 コレット外周面
392 コレット内周面
395 位置調整部材

Claims (5)

  1. 本体部と、軸方向に沿って延在する筒状のスリーブとを備え、前記スリーブは、保持部と、前記保持部に対して軸方向一方側および軸方向他方側に設けられ、前記本体部に固定される第1の固定部および第2の固定部とを有し、前記第1の固定部および前記第2の固定部が前記本体部に固定されている状態において前記保持部が径方向に沿って弾性変形可能であり、前記保持部が径方向に沿って弾性変形することによって被保持部材が前記本体部に保持されるように構成されているクランプ装置であって、
    前記保持部と前記第1の固定部との間および前記保持部と前記第2の固定部との間に、軸方向に沿って弾性変形可能な第1の伸縮部および第2の伸縮部を有していることを特徴とするクランプ装置。
  2. 請求項1に記載のクランプ装置であって、
    前記スリーブは、スリーブ外周面とスリーブ内周面を有し、
    前記第1の伸縮部は、前記スリーブ外周面と前記スリーブ内周面との間に、径方向および周方向に沿って延在する第1の部材を有し、
    前記第2の伸縮部は、前記スリーブ外周面と前記スリーブ内周面との間に、径方向および周方向に沿って延在する第2の部材を有し、
    前記第1の部材および前記第2の部材は、前記保持部が径方向に沿って弾性変形する際に、軸方向に沿って弾性変化するように構成されていることを特徴とするクランプ装置。
  3. 請求項2に記載のクランプ装置であって、
    前記第1の伸縮部は、前記スリーブ外周面と前記スリーブ内周面のうちの一方に形成され、周方向に沿って延在する少なくとも1つの第1の溝と、前記スリーブ外周面と前記スリーブ内周面のうちの他方に形成され、周方向に沿って延在する少なくとも2つの第2の溝とを有し、前記第1の部材は、前記第1の溝と前記第2の溝のうちの一方との間および前記第1の溝と前記第2の溝のうちの他方との間に形成され、
    前記第2の伸縮部は、前記スリーブ外周面と前記スリーブ内周面のうちの一方に形成され、周方向に沿って延在する少なくとも1つの第3の溝と、前記スリーブ外周面と前記スリーブ内周面のうちの他方に形成され、周方向に沿って延在する少なくとも2つの第4の溝とを有し、前記第2の部材は、前記第3の溝と前記第4の溝のうちの一方との間および前記第3の溝と前記第4の溝のうちの他方との間に形成されることを特徴とするクランプ装置。
  4. 請求項2または3に記載のクランプ装置であって、
    前記本体部は、前記スリーブが挿入される本体部内側空間を形成する本体部内周面を有し、
    前記スリーブ外周面は、前記保持部、前記第1の固定部、前記第2の固定部、前記第1の伸縮部および前記第2の伸縮部に対応する領域に形成された第1〜第5のスリーブ外周面部分を有し、
    前記スリーブ内周面は、前記保持部、前記第1の固定部、前記第2の固定部、前記第1の伸縮部および前記第2の伸縮部に対応する領域に形成された第1〜第5のスリーブ内周面部分を有し、
    前記第2のスリーブ外周面部分および前記第3のスリーブ外周面部分は、前記本体部内周面に固定され、
    前記第1のスリーブ外周面部分と前記本体部内周面との間に、加圧空間が形成され、
    前記第1の部材は、前記第4のスリーブ外周面部分と前記第4のスリーブ内周面部との間に形成され、
    前記第2の部材は、前記第5のスリーブ外周面部分と前記第5のスリーブ内周面部分との間に形成され、
    前記加圧空間内の圧力が増加すると、前記保持部が、径方向に沿って内側に弾性変形するとともに、前記第1の伸縮部および前記第2の伸縮部が、軸方向に沿って弾性変形して被保持部材が保持されるように構成されていることを特徴とするクランプ装置。
  5. 請求項2または3に記載のクランプ装置であって、
    前記本体部は、装着部を有し、
    前記装着部は、装着部外周面を有し、
    前記スリーブ内周面によって、前記装着部が挿入されるスリーブ内側空間が形成され、
    前記スリーブ外周面は、前記保持部、前記第1の固定部、前記第2の固定部、前記第1の伸縮部および前記第2の伸縮部に対応する領域に形成された第1〜第5のスリーブ外周面部分を有し、
    前記前記スリーブ内周面は、前記保持部、前記第1の固定部、前記第2の固定部、前記第1の伸縮部および前記第2の伸縮部に対応する領域に形成された第1〜第5のスリーブ内周面部分を有し、
    前記第2のスリーブ内周面部分および前記第3のスリーブ内周面部分は、前記装着部外周面に固定され、
    前記第1のスリーブ内周面部分と前記装着部外周面との間に、加圧空間が形成され、
    前記第1の部材は、前記第4のスリーブ内周面部分と前記第4のスリーブ外周面部との間に形成され、
    前記第2の部材は、前記第5のスリーブ内周面部分と前記第5のスリーブ外周面部分との間に形成され、
    前記加圧空間内の圧力が増加すると、前記保持部が、径方向に沿って外側に弾性変形するとともに、前記第1の伸縮部および前記第2の伸縮部が、軸方向に沿って弾性変形して被保持部材が保持されるように構成されていることを特徴とするクランプ装置。
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