JP2017055205A - 通信端末、通信端末の制御方法、および制御プログラム - Google Patents

通信端末、通信端末の制御方法、および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ある無線通信サービスから他の無線通信サービスに切り替えたときに適切に動作する通信端末を提供する。【解決手段】所定の条件が成立した場合、動作クロック設定部(12)が、動作部(60)のクロック周波数を、所定の条件に応じて、特定のクロック周波数に切り替える。さらに、無線制御部(15)が、無線通信部(50)を介した無線通信を、所定の条件に応じて、第1の通信サービスに対応する第1の無線通信または第2の通信サービスに対応する第2の無線通信に切り替える。【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信を行う通信部と、設定されたクロック周波数で動作する動作部と、を備えた通信端末に関する。
携帯電話機のように、無線通信を行う通信部に加えて各種デバイスを備えた通信端末では、デバイスを動作させるクロック信号が無線通信に使用する周波数に干渉して通信障害が生じることが知られており、このような障害を回避するための技術が開発されている。たとえば、下記の特許文献1には、基地局から通信チャネルが指定された際に、その通信チャネルと相互干渉が起きないように、CPU(Central Processing Unit)のクロック信号周波数を調整する技術が開示されている。
特開平7−303079号公報(1995年11月14日公開)
上述した特許文献1の技術は、複数の異なる通信サービスを適宜切り替えることができる通信端末への適用が想定されていない。そのため、特許文献1の技術をこのような複数通信サービス対応型の通信端末に単純に適用すると、利用する通信サービスが切り替えられた場合に、デバイスのクロック周波数が変更されずに通信端末が適切に動作できない問題が生じる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ある無線通信サービスから他の無線通信サービスに切り替えたとしても適切に動作する通信端末等を提供することにある。
本発明の一態様に係る通信端末は、上記の課題を解決するために、無線通信を行う通信部と、設定されたクロック周波数で動作する動作部と、を備えた通信端末であって、異なる複数の事業者識別情報であって、それぞれが、上記通信部を介した特定の上記無線通信に利用する特定の通信事業者を識別する複数の事業者識別情報を取得する識別情報取得部と、複数のクロック周波数のうち、特定のクロック周波数で上記動作部を動作させる動作クロック設定部と、所定の条件が成立した場合、上記動作部のクロック周波数を、上記複数のクロック周波数のうち上記所定の条件に応じたいずれかの上記クロック周波数に切り替える動作クロック切替部と、上記所定の条件が成立した場合、上記通信部を介して行われる無線通信を、複数の上記無線通信のうち上記所定の条件に応じたいずれかの上記無線通信に切り替える無線通信切替部とを備えていることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、ある無線通信サービスから他の無線通信サービスに切り替えたとしても通信端末を適切に動作させることができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る通信端末の要部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る対応周波数情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る通信端末の起動時に行われる処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る通信端末によって実行される、第1の通信サービスと干渉しないクロック周波数への変更処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る通信端末によって実行される、第2の通信サービスと干渉しないクロック周波数への変更処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る通信端末の要部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態2に係る通信端末の起動時に行われる処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る通信端末の要部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係る通信端末の起動時に行われる処理の一例を示すフローチャートである。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1について、図1〜図5に基づき詳細に説明する。
〔通信端末の構成〕
図1は、本発明の実施形態1に係る通信端末1の要部構成の一例を示すブロック図である。図示のように、通信端末1は、制御部10、記憶部20、第1のSIMカード31、第2のSIMカード32、基準クロック生成部40、無線通信部(通信部)50、および動作部60を備えている。なお、同図では第1のSIMカード31および第2のSIMカード32を通信端末1の構成要素である他のブロックと同様に記載しているが、厳密には、通信端末1は図示しない複数のSIMカードスロットを備えており、第1のSIMカード31および第2のSIMカード32はそれぞれいずれかのスロットに装着されている。
通信端末1は、無線通信機能を備えた端末装置である。本実施形態では、通信端末1は、互いに異なる第1および第2の通信サービス(第1および第2の無線通信)を適宜切り替えて利用できる。通信端末1は、第1の通信サービスの利用時に所定の条件が成立すると、利用する通信サービスを第2の通信サービスに切り替える。第1の通信サービスはたとえば音声通信サービスであり、第2の通信サービスはたとえばデータ通信サービスであるが、これらには限定されない。通信端末1は、第1の通信事業者の基地局または第2の通信事業者の基地局を介して他の装置(サーバ等)と無線通信する機能を備えていればよく、たとえば、携帯電話機やスマートフォン等の装置であり得る。
制御部10は、通信端末1の各部を統括して制御するものであり、識別情報取得部11、周波数特定部12、動作クロック設定部13(動作クロック切替部)、通信品質測定部14、および無線制御部15(無線通信切替部、位置登録部)を含む。
識別情報取得部11は、第1のSIMカード31または第2のSIMカード32に記録されている国コードおよび通信事業者コードを取得し、周波数特定部12に出力する。
周波数特定部12は、動作部60を動作させるクロック周波数を特定する。具体的には、周波数特定部12は、通信端末1が起動されると、対応周波数情報22に含まれるクロック周波数の初期値を、動作部60を動作させるクロック周波数として特定する。また、周波数特定部12は、識別情報取得部11から国コードおよび通信事業者コードが出力されると、対応周波数情報22を参照して、出力された国コードおよび通信事業者コードに対応するクロック周波数を特定する。そして、周波数特定部12は、上記のようにして特定したクロック周波数を動作クロック設定部13に出力する。
動作クロック設定部13は、特定の周波数で動作部60を動作させるものであり、1つの動作部60に対して1つ設けられている。すなわち、動作部60を複数備えている場合には、それらのそれぞれについて動作クロック設定部13が設けられる。具体的には、動作クロック設定部13は、基準クロック生成部40が生成する基準クロック信号を入力として、特定のクロック信号である入力クロックを生成し、動作部60へ入力する。そして、動作部60は、図示しない動作クロック生成部により、上記の入力クロックを逓倍した動作クロックを生成し、この動作クロックにて動作する。なお、複数の動作部60が同じクロック周波数で動作する場合、これらの複数の動作部60に対して一つの動作クロック設定部13が設けられていてもよい。
無線制御部15は、第1の通信事業者の基地局または第2の通信事業者の基地局に通信端末1の位置登録を行う。この位置登録により、通信端末1は、無線通信部50を介して他の装置と無線通信することが可能になる。
記憶部20は、通信端末1にて扱われる各種データを記憶する。図示の例では、国・事業者識別情報21と対応周波数情報22とが記憶部20に記憶されている。なお、記憶部20は、通信端末1から着脱可能な記録媒体(記録装置)であってもよい。国・事業者識別情報21は、通信端末1が無線通信する際に所在する国、および無線通信に利用する通信事業者を示す情報(事業者識別情報)である。また、対応周波数情報22は、各通信事業者に対応するクロック周波数を示す情報である。
第1のSIMカード31および第2のSIMカード32は、通信端末1が無線通信部50を介した無線通信を行うために必要な各種情報を記録した記録媒体である。第1のSIMカード31には、第1の通信サービスを利用するための所定の国コードおよび通信事業者コードが記録されている。この国コードは、第1の通信サービスが提供される国を識別するための第1の国識別情報であり、この通信事業者コードは、第1の通信サービスを提供する第1の通信事業者を識別するための第1の通信事業者情報である。第2のSIMカード32には、第2の通信サービスを利用するための所定の国コードおよび通信事業者コードが記録されている。この国コードは、第2の通信サービスが提供される国を識別するための第2の国識別情報であり、この通信事業者コードは、第2の通信サービスを提供する第2の通信事業者を識別するための通信事業者情報である。
基準クロック生成部40は、動作部60を動作させるクロック信号の基準となる基準クロック信号を生成し、制御部10に出力する。
無線通信部50は、通信端末1が他の装置と無線通信するためのものであり、無線周波数信号の送受信に関する各種処理を行う。なお、無線通信部50は、他の装置との無線通信を開始するに先立ち、図示しないアンテナを介して、第1の通信事業者の基地局または第2の通信事業者の基地局にアクセスして通信端末1の位置登録を行う。これにより、通信端末1の現在位置に応じた第1の通信事業者の基地局または第2の通信事業者の基地局を介して、他の装置と無線通信を行うことが可能になる。
動作部60は、制御部10の制御に従って動作するものである。なお、図示の例では、1つの動作部60を示しているが、上述のように、動作部60の数は特に限定されない。また、動作部60は、設定されたクロック周波数で動作するもの(デバイス)であればよく、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)やカメラであってもよい。
〔対応周波数情報の例〕
以下では、対応周波数情報22が、各通信事業者に対応するクロック周波数として、その通信事業者が使用する通信周波数帯域と干渉しないクロック周波数である場合について説明する。対応周波数情報22は、たとえば図2のような情報であってもよい。図2は、本発明の実施形態1に係る対応周波数情報22の一例を示す図である。図示の対応周波数情報22は、国コードと通信事業者コードの組み合わせ(国別事業者コード)に対応する、各動作部60用のクロック周波数を示す情報である。なお、図示の例では、LCDおよびカメラのクロック周波数をそれぞれ示しているが、対応周波数情報22は、通信端末1の備える動作部60に対応するクロック周波数を示すものであればよい。
また、図示の対応周波数情報22には、国コードおよび通信事業者コードに対応付けられていないクロック周波数も含まれている。これらのクロック周波数は、上述の「初期値」であり、通信端末1の起動時には、まずこの初期値で各動作部60を動作させる。そして、第1のSIMカード31または第2のSIMカード32から国コードおよび通信事業者コードが読み出されると、読み出されたコードの組み合わせに対応するクロック周波数が対応周波数情報22から特定され、これにより、各動作部60を動作させるクロック周波数が切り替えられる。
たとえば、第1のSIMカード31または第2のSIMカード32から読み出された国コードがA、通信事業者コードが002であれば、LCD(動作部60)を動作させるクロック周波数が、初期値の「f000」から、「f002」に切り替えられる。また同様に、カメラ(動作部60)を動作させるクロック周波数が、初期値の「f010」から、「f012」に切り替えられる。これらの切り替え後のクロック周波数は、無線周波数帯域と干渉しない周波数であるから、この切り替えを行うことにより、干渉の問題が生じることのない良好な通信環境で無線通信を行えるようになる。なお、LCDは、通信端末1の起動時に動作開始させる必要があり、上記のような切り替えを行う必要がある。しかし、通信端末1の起動時に動作開始させる必要のない動作部60(たとえばカメラ)については、初期値で動作開始させることなく、無線周波数帯域と干渉しない周波数で動作開始させてもよい。
〔処理の流れ〕
次に、通信端末1が実行する処理(通信端末の制御方法)の流れを図3に基づいて説明する。図3は、本発明の実施形態1に係る通信端末1の起動時に行われる処理の一例を示すフローチャートである。なお、ここでは簡単のため、1つの動作部60についてクロック周波数の設定を行う例を説明するが、クロック周波数の設定は各動作部60のそれぞれについて行われる。
通信端末1が起動されると、周波数特定部12は、対応周波数情報22からクロック周波数の初期値を読み出して動作クロック設定部13に通知し、動作部60を動作させるクロック周波数に設定する(S1)。続いて、動作クロック設定部13は、動作部60を起動して(S2)、通知されたクロック周波数(初期値)で動作させる。なお、通信端末1の起動時に起動する必要のない、たとえばカメラのような動作部60については、S1およびS2の処理を省略してもよい。
また、通信端末1が起動されると、識別情報取得部11は、第1のSIMカード31から第1の国コードおよび第1の通信事業者コードを取得し、かつ、第2のSIMカード32から第2の国コードおよび第2の通信事業者コードを取得する(S3、識別情報取得ステップ)。取得された国コードおよび通信事業者コードは周波数特定部12に出力される。この後、制御部10は、動作部60のクロック周波数を、第1の通信サービスと干渉しないクロック周波数に変更する処理を実行する(S4)。
図4は、本発明の実施形態1に係る通信端末1によって実行される、第1の通信サービスと干渉しないクロック周波数への変更処理の流れを示すフローチャートである。図示のように、周波数特定部12は、第1のSIMカード31から取得された両コードに対応するクロック周波数が対応周波数情報22に登録されているか判定する(S21)。S21でNOなら、動作部60のクロック周波数は変更されず、そして図4に示す処理は終了する。一方、S21でYESなら、周波数特定部12は、対応周波数情報22に登録されているクロック周波数(第1の周波数)を特定し(S22)、特定したクロック周波数が、動作部60に設定されている現在のクロック周波数に等しいか判定する(S23)。なお、図4の処理が通信端末1の起動直後に実行される場合、現在のクロック周波数は初期値である。
S23でYESなら、クロック周波数は変更されず、そして図4に示す処理は終了する。一方、S23でNOなら、周波数特定部12は、S22で特定したクロック周波数を動作クロック設定部13に通知する。動作クロック設定部13は、動作部60を動作させるクロック周波数を、通知された第1の通信サービスと干渉しないクロック周波数に変更し(S24、動作クロック設定ステップ)、そして図4の処理は終了する。
S4の後、無線制御部15は、第1の通信サービスに対応する基地局(以下、第1の基地局)と通信し、第1の通信サービスへの通信端末1の位置登録を行う(S5)。S24の後のS5では、動作部60のクロック周波数が、第1の通信サービスに対応する無線通信に使用する周波数帯域と干渉しない周波数に切り替え済みであるから、短時間で確実に第1の通信サービスへの位置登録を完了させられる。
なお、無線通信に使用する周波数帯域と干渉しない周波数に切り替えたことによる効果は、位置登録のみならず、たとえば着信の待ち受け、通話、あるいはその他の通信全般に及ぶ。すなわち、上記の切り替えにより、通信端末1は、第1の通信サービスにおける通信を、干渉のない(あるいは干渉の少ない)状態で行うことが可能になる。
S5の後、通信品質測定部14が、無線通信部50と第1の基地局との間で行われる通信品質(以下、第1の通信品質)を測定する(S6)。第1の通信品質として、所定のタイムスロットで受信されるパイロット信号、リファレンス信号、またはその他の信号の受信電力レベルが測定される。通信品質測定部14は、測定した各受信電力レベルを所定期間に亘って平均化してもよい。通信品質測定部14は、測定した第1の通信品質が、所定の閾値を超えるか否かを判定する。この閾値は通信端末1内の所定の記憶領域(たとえば記憶部20)にあらかじめ用意されている。
S7でYESなら、無線通信部50は、第1の通信サービスの利用を一定時間継続する(S8)。この後、図3の処理はS6に戻る。したがって、第1の通信品質が閾値を超え続ける間、第1の通信サービスの利用が継続される。
一方、S7でNOなら、無線制御部15は、第1の通信サービスへの位置登録を削除する(S9)。これにより第1の通信サービスの利用が停止される。無線制御部15は、測定済みの第1の通信品質を記憶部20に記録する。この後、制御部10は、動作部60のクロック周波数を、第2の通信サービスと干渉しないクロック周波数に変更する処理を実行する(S10)。
図5は、本発明の実施形態1に係る通信端末1によって実行される、第2の通信サービスと干渉しないクロック周波数への変更処理の流れを示すフローチャートである。図示のように、周波数特定部12は、第2のSIMカード32から取得された両コードに対応するクロック周波数(第2の周波数)が対応周波数情報22に登録されているか判定する(S31)。S31でNOなら、無線制御部15は、動作部60のクロック周波数を変更せず、また、図5に示す処理は終了する。一方、S31でYESなら、周波数特定部12は対応周波数情報22に登録されているクロック周波数を特定し(S32)、これを動作クロック設定部13に通知する。動作クロック設定部13は、動作部60を動作させるクロック周波数を、通知された第2の通信サービスと干渉しないクロック周波数に変更し(S33、動作クロック切替ステップ)、そして図5の処理は終了する。
S10の後、無線制御部15は、第2の通信サービスに対応する基地局(以下、第2の基地局)と通信し、第2の通信サービスへの通信端末1の位置登録を行う(S11、無線通信切替ステップ)。S11では、動作部60のクロック周波数が、第2の通信サービスに対応する無線通信に使用する周波数帯域と干渉しない周波数に切り替え済みであるから、短時間で確実に第2の基地局への位置登録を完了させられる。
S11の後、通信品質測定部14が、無線通信部50と第2の基地局との間で行われる通信品質(以下、第2の通信品質)を測定する(S12)。通信品質測定部14は、測定した第2の通信品質が、所定の閾値を超えるか否かを判定する(S13)。この閾値は通信端末1内の所定の記憶領域(たとえば記憶部20)にあらかじめ用意されている。この閾値は、S7の判定に使用される閾値と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
S13でYESなら、無線通信部50は、第2の通信サービスの利用を一定時間継続する(S14)。この後、図3の処理はS13に戻る。したがって、第2の通信品質が閾値を超え続ける間、第2の通信サービスの利用が継続される。
一方、S13でNOなら、通信品質測定部14は、測定した第2の通信品質が、記憶部20に記録された第1の通信品質を超えるか否かを判定する(S15)。S15でYESなら、無線制御部15は、第2の通信サービスの利用を一定時間継続する(S14)。一方、S15でNOなら、無線制御部15は、第2の通信サービスへの位置登録を削除する(S16)。この後、図3の処理はS4に戻り、第1の通信サービスに対応するクロック周波数の変更が行われ、第1の通信サービスの利用が開始される。以上のように、無線制御部15は、第2の通信品質が閾値を超えない場合、第1の通信品質および第2の通信品質のうちより良い方に対応する通信サービスの利用を選択する。
〔実施形態2〕
本発明に係る実施形態2について、図6および図7に基づいて以下に説明する。上述した実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態2においても、各通信事業者に対応する動作部60のクロック周波数が、各通信事業者が使用する通信周波数帯域と干渉しないクロック周波数である場合について説明する。
図6は、本発明の実施形態2に係る通信端末1aの要部構成の一例を示すブロック図である。図示のように、通信端末1aは、制御部10a、記憶部20、第1のSIMカード31、第2のSIMカード32、基準クロック生成部40、第1の無線通信部(通信部)51、第2の無線通信部52(通信部)、および動作部60を備えている。制御部10aは、通信端末1aの各部を統括して制御するものであり、識別情報取得部11、周波数特定部12、動作クロック設定部13、通信品質測定部14、無線制御部15、第1の通信品質測定部16、および第2の通信品質測定部17を含む。
本実施形態では、第1の通信サービスと第2の通信サービスとの間に優先順位があり、具体的には第1の通信サービスの優先順位の方がより高い。
〔処理の流れ〕
次に、通信端末1aが実行する処理(通信端末の制御方法)の流れを図7に基づいて説明する。図7は、本発明の実施形態2に係る通信端末1aの起動時に行われる処理の一例を示すフローチャートである。図7のS41〜S43の処理は図3のS1〜S3の処理と同じであるので説明を省略する。S43の後、無線制御部15は、第1の通信サービスへの位置登録(S44)および第2の通信サービスへの位置登録(S45)を行う。このように、本実施形態では、動作部60のクロック周波数を変更する前に、第1の通信サービスへの位置登録および第2の通信サービスへの位置登録を行う。また、詳しくは後述するが、いったん登録された2つの位置登録は、通信サービスの切り替え時に削除されない。
S45の後、無線制御部15は、第2の通信サービスを待ち受け状態にする(S46)。これにより、第1の通信サービスは利用されるが、第2の通信サービスは利用されない。この後、無線制御部15は、第1の通信サービスと干渉しないクロック周波数の変更処理を実行する(S47)。この処理の詳細は図4に示す通りである。
S47の後、第1の通信品質測定部16が、第1の無線通信部51と第1の基地局との間で行われる通信品質(以下、第1の通信品質)を測定する(S48)。第1の無線通信部51は、測定した第1の通信品質が、所定の閾値を超えるか否かを判定する(S49)。この閾値は通信端末1a内の所定の記憶領域(たとえば記憶部20)にあらかじめ用意されている。S49でYESなら、無線制御部15は、第2の通信サービスの待ち受け状態を継続する(S50)。一方、第1の無線通信部51は、第1の通信サービスの利用を一定時間継続する(S51)。この後、図7の処理はS48に戻る。したがって、第1の通信品質が閾値を超え続ける間、第1の通信サービスの利用が継続される。
一方、S49でNOなら、無線制御部15が、第1の通信サービスを待ち受け状態にする(S52)。これにより第1の通信サービスの利用が停止される。次に、無線制御部15が、第2の通信サービスの待ち受け状態を解除する(S53)。これにより、第2の通信サービスの利用が開始される。この後、制御部10は、動作部60のクロック周波数を、第2の通信サービスと干渉しないクロック周波数に変更する処理を実行する(S54)。この処理は図5に示す通りのものである。
S54の後、第2の通信品質測定部17が、第2の無線通信部52と第2の基地局との間で行われる通信の品質(以下、第2の通信品質)を測定する(S55)。第2の通信品質測定部17は、測定した第2の通信品質が、所定の閾値を超えるか否かを判定する(S56)。この閾値は通信端末1a内の所定の記憶領域(たとえば記憶部20)にあらかじめ用意されている。この閾値は、S49の判定に使用される閾値と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
S56でYESなら、無線制御部15は、第1の通信サービスの待ち受け状態を継続する(S57)。一方、第2の無線通信部52は、第2の通信サービスの利用を一定時間継続する(S58)。この後、図7の処理はS55に戻る。したがって、第2の通信品質が閾値を超え続ける間、第2の通信サービスの利用が継続される。
一方、第2の通信品質が閾値を超えないと判定された場合(S56でNO)、第2の通信品質測定部17は、測定した第2の通信品質が、記憶部20に記録された第1の通信品質を超えるか否かを判定する(S59)。S59でYESなら、無線制御部15は、第1の通信サービスの待ち受け状態を継続する(S57)。さらに、第2の無線通信部52は、第2の通信サービスの利用を一定時間継続する(S58)。一方、S59でNOなら、無線制御部15は、第2の通信サービスを待ち受け状態にする(S60)。さらに、第1の通信サービスの待ち受け状態を解除する(S61)。この後、図7の処理はS47に戻り、第1の通信サービスと干渉しないクロック周波数の変更が行われ、第1の通信サービスの利用が開始される。以上のように、無線制御部15は、第2の通信品質が閾値を超えない場合、第1の通信品質および第2の通信品質のうちより良い方に対応する通信サービスの利用を選択する。
本発明の実施形態1では、第1の通信サービスから第2の通信サービスに切り替える場合、第1の通信サービスへの位置登録を削除する必要がある。一方、本実施形態ではその必要はない。すなわち、本実施形態の通信端末1aは第1の通信サービスおよび第2の通信サービスに同時に位置登録できるので、第1の通信サービスへの位置登録を維持したまま、利用する通信サービスを第1の通信サービスから第2の通信サービスに切り替えることができる。
〔実施形態3〕
本発明に係る実施形態3について、図8および図9に基づいて以下に説明する。上述した実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態3においても、各通信事業者に対応する動作部60のクロック周波数が、各通信事業者が使用する通信周波数帯域と干渉しないクロック周波数である場合について説明する。
図8は、本発明の実施形態3に係る通信端末1bの要部構成の一例を示すブロック図である。図示のように、通信端末1bは、制御部10b、記憶部20、第1のSIMカード31、第2のSIMカード32、基準クロック生成部40、無線通信部50、および動作部60を備えている。制御部10bは、通信端末1bの各部を統括して制御するものであり、識別情報取得部11、周波数特定部12、動作クロック設定部13、無線制御部15、アプリケーション選択部18、および対応通信サービス判定部19(判定部)を含む。
上述したように、本発明の実施形態1および2では、通信端末1または1aにおける通信品質または第2の通信品質に基づき、第1の無線通信と第2の無線通信とが切り替えられる。一方、本実施形態では、通信端末1bにおいて実行されるアプリケーションの種類に応じて、さらに言えばアプリケーションが対応する無線通信の種類に応じて、第1の通信サービスと第2の通信サービスとが切り替えられる。
(処理の流れ)
次に、通信端末1bが実行する処理(通信端末の制御方法)の流れを図9に基づいて説明する。図9は、本発明の実施形態3に係る通信端末1bの起動時に行われる処理の一例を示すフローチャートである。図9のS71〜S73は図3のS1〜S3の処理と同じであるので、説明を省略する。
S73の後、アプリケーション選択部18は、たとえばユーザによる入力操作に基づき、通信端末1bにおいて実行されるアプリケーションを選択し(S74)、その結果を対応通信サービス判定部19に通知する。未起動のアプリケーションが選択されると、新たに起動して実行される。起動済みだがアクティブではないアプリケーションが選択されると、アクティブな状態になって実行される。
対応通信サービス判定部19は、選択されたアプリケーションが、すなわち通信端末1bにおいて現在実行されているアプリケーションが、第1の通信サービスに対応するか否かを判定する(S75)。たとえば、第1の通信サービスが音声通信サービスであり、第2の通信サービスがデータ通信サービスであるとする。通信端末1bにおいて現在選択されているアプリケーションの種類が、音声通信を行うアプリケーションである場合、このアプリケーションは第1の通信サービス(音声通信サービス)を使う必要がある。言い換えると、このアプリケーションは第1の通信サービス(第1の無線通信)に対応している。したがって、選択されたアプリケーションの種類が音声通信アプリケーションであれば、S75はYESになる。
S75がYESなら、無線制御部15は、通信端末1bが第1の通信サービスを現在利用中であるか否かを判定する(S76)。S76がYESなら通信サービスを切り替える必要はないので、選択されたアプリケーションは、現在有効な第1の通信サービスを利用する。また、図9の処理はS74に戻る。
一方、S76がNOなら、無線制御部15は、第2の通信サービスへの位置登録を削除する(S77)。これにより第2の通信サービスの利用が停止される。この後、制御部10は、動作部60のクロック周波数を、第1の通信サービスと干渉しないクロック周波数に変更する処理を実行する(S78)。この処理の詳細は図4に示す通りである。S78の後、無線制御部15は、第1の通信サービスに対応する第1の基地局と通信し、第1の通信サービスへの通信端末1の位置登録を行う(S79)。この結果、選択されたアプリケーションは、対応する第1の通信サービスを利用することができるようになる。この後、図9の処理はS74に戻る。
通信端末1bにおいて現在選択されているアプリケーションの種類が、ブラウザアプリケーションまたは画像閲覧アプリケーションなどのデータ通信アプリケーションである場合、このアプリケーションは第2の通信サービス(データ通信サービス)を利用する必要がある。言い換えれば、このアプリケーションは第2の通信サービス(第2の無線通信)に対応している。したがって、選択されたアプリケーションの種類がデータ通信アプリケーションであれば、S75はNOになる。
S75がNOなら、無線制御部15は、通信端末1bが第2の通信サービスを現在利用中であるか否かを判定する(S80)。S80がYESなら通信サービスを切り替える必要はないので、選択されたアプリケーションは、現在有効な第2の通信サービスを利用する。また、図9の処理はS74に戻る。
一方、S80がNOなら、無線制御部15は、第1の通信サービスへの位置登録を削除する(S81)。これにより第1の通信サービスの利用が停止される。この後、制御部10は、動作部60のクロック周波数を、第2の通信サービスと干渉しないクロック周波数に変更する処理を実行する(S82)。この処理の詳細は図5に示す通りである。S78の後、無線制御部15は、第2の通信サービスに対応する第2の基地局と通信し、第2の通信サービスへの通信端末1の位置登録を行う(S83)。この結果、選択されたデータアプリケーションは、対応する第2の通信サービスを利用することができるようになる。この後、図9の処理はS74に戻る。
以上のように、本実施形態によれば、通信端末1bは、通信端末1bにおいて選択されるアプリケーションの種類に応じた適切な通信サービスを利用することができる。
本実施形態3における上述の例では、動作クロック設定部12が、複数のクロック周波数のうち、通信端末1bにおいて利用可能ないずれかの無線通信に対応する通信事業者の使用周波数帯域と干渉しない特定のクロック周波数を、動作部60に設定する場合について説明したが、本発明はこれに限られず、動作クロック設定部12は、各アプリケーションにおいて処理されるデータ量に応じた特定のクロック周波数を動作部60に設定してもよい。たとえば、本実施形態では第1の通信サービスが音声通信サービスであり、第2の通信サービスがデータ通信サービスであるが、音声通信サービスの利用時には、無線通信部50におけるデータの通信量が少なく、かつ動作部60におけるデータの処理量も少ない。そのため、音声通信サービスの利用時には、動作部60のクロック周波数が低くても動作部60は遅滞なく適切に動作することができる。また、これにより通信端末1bの消費電力を削減することもできる。
一方、データ通信サービスの利用時は、無線通信部50におけるデータの通信量が多く、かつ動作部60におけるデータの処理量も多い。そこで、データ通信サービスの利用時に動作部60のクロック周波数を高くすれば、動作部60の動作速度が上昇するので、動作部60は大量のデータを遅滞なく適切に処理することができる。
そこで、動作クロック設定部12は、ユーザによって選択されたアプリケーションが、音声通信サービスを利用する通話アプリケーションである場合、動作部60のクロック周波数を、音声通信サービスに対応したより低いクロック周波数に切り替える。また、このとき無線制御部15は、無線通信部50において利用される通信サービスを、通話アプリケーションが対応する第1の通信サービスに切り替える。
一方、動作クロック設定部12は、ユーザによって選択されたアプリケーションが、動画再生アプリケーションなどの、データ通信サービスを利用するアプリケーションである場合、動作部60のクロック周波数を、データ通信サービスに対応したより高いクロック周波数に切り替える。また、このとき、無線制御部15は、無線通信部50において利用される通信サービスを、動画再生アプリケーションが対応する第2の通信サービスに切り替える。
またこの時、動作部60として表示部に着目すると、動作部60は、通話アプリケーションの実行時には、通話相手に関する名前および電話番号などの静止画を画面に表示するだけでよいので、動作部60のクロック周波数が低くても動作部60は適切に動作することができる。一方、動画再生アプリケーションの実行時には、動作部60は画面に動画を表示する必要があるので、動作部60には高い処理能力が必要になる。したがって、動作部60のクロック周波数を高くすることによって、動作部60を適切に動作させることができる。
本実施形態では、各通信事業者は、上述した第1の通信サービスおよび第2の通信サービスのいずれとも異なる独自の通信サービスをそれぞれ提供することもできる。また、ユーザは、その独自の通信サービスを利用するアプリケーションを通信端末1bにインストールすることができる。この場合、通信端末1bは、選択されたアプリケーションが、いずれかの独自の通信サービスに対応していれば、選択されたアプリケーションに応じて第1の通信サービスおよび第2の通信サービスのそれぞれに干渉しないクロック周波数で動作部60を動作させるように、図4および図5の処理を実行すればよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
通信端末1、1a、および1bの制御ブロック(特に制御部10、10a、および10b)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、通信端末1、1a、および1bは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、たとえば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成できる。
たとえば識別情報取得部11は、国コードおよび通信事業者コードを、第1のSIMカード31または第2のSIMカード32ではなく、通信端末1、1a、または1bの外部から取得してもよい。たとえば識別情報取得部11は、第1の通信サービスを提供する第1のサーバから、第1の通信サービス(第1の無線通信)に対応する国コードおよび通信事業者コードを取得してもよい。また、識別情報取得部11は、第2の通信サービスを提供する第2のサーバから、第2の通信サービス(第2の無線通信)に対応する国コードおよび通信事業者コードを取得してもよい。
また、通信端末1、1a、および1bは、3つ以上の通信サービスを適宜切り替えて利用できる。これを実現するために、通信端末1は、3つ以上のSIMカードスロットを備えていてもよい。これにより、3つ以上のSIMカードが通信端末1に挿入されることができ、識別情報取得部11は、3つ以上の各SIMカードからそれぞれの国コードおよび通信事業者コードを取得できる。
この点を考慮すれば、識別情報取得部11は、異なる複数の事業者識別情報であって、それぞれが、無線通信部50を介した特定の無線通信に利用する特定の通信事業者を識別する複数の事業者識別情報を取得するものである。
また、動作クロック設定部13は、複数のクロック周波数のうち、特定のクロック周波数で動作部60を動作させるものである。さらに、所定の条件が成立した場合、動作部60のクロック周波数を、複数のクロック周波数のうち所定の条件に応じたいずれかのクロック周波数に切り替えるものでもある。
また、無線制御部15は、所定の条件が成立した場合、無線通信部50を介して行われる無線通信を、複数の無線通信のうち所定の条件に応じたいずれかの無線通信に切り替えるものである。
また、動作クロック設定部12は、所定の条件が成立した場合に、動作部60のクロック周波数を、所定の条件が成立した場合に無線制御部15によって切り替えられる通信サービス(無線通信)に対応する通信事業者の使用周波数帯域と干渉しないクロック周波数に切り替えるものである。
通信端末1、1a、および1bは、利用する第1の通信サービスと第2の通信サービスとの切り替えを、自身の判定に基づくのはなく、ユーザによる入力に応じて行ってもよい。この態様では、通信端末1、1a、および1bは、ユーザによる要求に応じて、通信サービスを切り替えるための所定のボタンを画面に表示させる。あるいは、通信端末1、1a、および1bは、通信サービスを選択するための所定のハードキーをあらかじめ備えていてもよい。いずれの場合でも、これらのボタンまたはハードキーなどの入力部を通じたユーザによる選択操作に応じて、無線通信部50において利用される通信サービスを第1の通信サービスまたは第2の通信サービスに切り替える。さらに、この切り替えに応じて、切り替えられた第1の通信サービスまたは第2の通信サービスに干渉しないクロック周波数を動作部60に設定する。この場合、通信サービスを切り替えるための所定の条件は、通信端末1、1a、および1bにおけるユーザによる第1の通信サービス(第1の無線通信)または第2の通信サービス(第2の無線通信)の選択である。もちろん、この態様であっても、通信端末1、1a、および1bは、ユーザによる選択に応じて3つ以上の通信サービスを適宜切り替えて利用することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る通信端末は、無線通信を行う通信部と、設定されたクロック周波数で動作する動作部と、を備えた通信端末であって、異なる複数の事業者識別情報であって、それぞれが、上記通信部を介した特定の上記無線通信に利用する特定の通信事業者を識別する複数の事業者識別情報を取得する識別情報取得部と、複数のクロック周波数のうち、特定のクロック周波数で上記動作部を動作させる動作クロック設定部と、所定の条件が成立した場合、上記動作部のクロック周波数を、上記複数のクロック周波数のうち上記所定の条件に応じたいずれかの上記クロック周波数に切り替える動作クロック切替部と、上記所定の条件が成立した場合、上記通信部を介して行われる無線通信を、複数の上記無線通信のうち上記所定の条件に応じたいずれかの上記無線通信に切り替える無線通信切替部とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、所定の条件が成立すると、通信部を介した現在の無線通信が、所定の条件に応じた他の無線通信に切り替えられる。さらに、動作部の現在のクロック周波数が、所定の条件に応じた他のクロック周波数に切り替えられる。これにより、切り替え後の無線通信に対応する適切なクロック周波数を動作部に設定することができるので、無線通信の切り替え後に通信端末が適切に動作することができる。
本発明の態様2に係る通信端末は、上記態様1において、上記動作クロック切替部は、上記所定の条件が成立した場合に、上記動作部のクロック周波数を、上記所定の条件が成立した場合に上記無線通信切替部によって切り替えられる上記無線通信に対応する上記通信事業者の使用周波数帯域と干渉しないクロック周波数に切り替えることを特徴としている。
上記の構成によれば、所定の条件が成立すると、通信部を介した現在の無線通信が、所定の条件に応じた他の無線通信に切り替えられる。さらに、動作部の現在のクロック周波数が、所定の条件に応じた他のクロック周波数に切り替えられる。これにより、動作部は、切り替え後の無線通信に対応する使用周波数帯域と干渉しないクロック周波数で動作する。したがって、動作部の動作が通信部の動作に干渉しないので、異なる無線通信サービスの利用を切り替えたとしても無線通信に支障が生じることがない。
本発明の態様3に係る通信端末は、上記態様1において、上記通信部を介したいずれかの上記無線通信における通信品質を測定する通信品質測定部をさらに備えており、上記所定の条件は、現在利用中の上記無線通信における上記通信品質が所定の閾値以下であり、上記無線通信切替部は、上記通信部を介した現在利用中の上記無線通信が行われているときに、現在利用中の上記無線通信における上記通信品質が上記所定の閾値以下である場合、上記通信部を介して行われる無線通信を、現在利用中の上記無線通信とは異なる他の上記無線通信に切り替えることを特徴としている。
上記の構成によれば、現在利用中の無線通信での通信品質が低い場合に、これとは異なる他の無線通信が利用されるので、他の無線通信を利用する機会を拡大できる。
本発明の態様4に係る通信端末は、上記態様1において、上記通信端末において実行されるアプリケーションが対応する上記無線通信が複数の上記無線通信のうちいずれであるかを判定する判定部をさらに備えており、上記所定の条件は、上記通信端末において実行される上記アプリケーションが対応する上記無線通信であることを特徴としている。
上記の構成によれば、実行されるアプリケーションに応じた適切な無線通信が利用されることができる。
本発明の態様5に係る通信端末は、上記態様1において、上記所定の条件は、上記通信端末におけるユーザによるいずれかの上記無線通信の選択であることを特徴としている。
上記の構成によれば、ユーザの選択に応じた適切な無線通信が利用されることができる。
本発明の態様6に係る通信端末は、上記態様1〜5のいずれかにおいて、上記通信部は、複数の異なる通信部を備えており、上記通信部ごとに、上記通信部を介したいずれかの上記通信事業者の基地局への位置登録が行われるように、複数の上記通信部を制御する位置登録部をさらに備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、いずれかの無線通信から他の無線通信への利用切替時に、当該いずれかの無線通信を提供する通信事業者の基地局への位置登録を削除する必要がないので、同じ通信事業者の基地局への位置登録を繰り返し行わずに済む。
本発明の態様7に係る通信端末は、上記態様5において、上記無線通信切替部は、いずれかの上記通信部を介したいずれかの上記無線通信が行われているときに上記所定の条件が成立した場合、いずれかの上記通信部を介したいずれかの上記無線通信を待ち受け状態にし、かつ、他の上記通信部を介した他の上記無線通信を開始させることを特徴としている。
上記の構成によれば、いずれかの無線通信から他の無線通信への切り替えを確実に行える。
本発明の態様8に係る通信端末の制御方法は、無線通信を行う通信部と、設定されたクロック周波数で動作する動作部と、を備えた通信端末の制御方法であって、異なる複数の事業者識別情報であって、それぞれが、上記通信部を介した特定の上記無線通信に利用する特定の通信事業者を識別する複数の事業者識別情報を取得する識別情報取得ステップと、複数のクロック周波数のうち、特定のクロック周波数で上記動作部を動作させる動作クロック設定ステップと、所定の条件が成立した場合、上記動作部のクロック周波数を、上記複数のクロック周波数のうち上記所定の条件に応じたいずれかの上記クロック周波数に切り替える動作クロック切替ステップと、上記所定の条件が成立した場合、上記通信部を介して行われる無線通信を、複数の上記無線通信のうち上記所定の条件に応じたいずれかの上記無線通信に切り替える無線通信切替ステップとを有することを特徴としている。
上記の構成によれば、上述した態様1と同様の作用効果を奏する。
本発明の各態様に係る通信端末は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記通信端末が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記通信端末をコンピュータにて実現させる通信端末の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
1,1a,1b 通信端末、10,10a、10b 制御部 11 識別情報取得部、12 周波数特定部、13 動作クロック設定部(動作クロック切替部)、14 通信品質測定部、15 無線制御部(無線通信切替部、位置登録部)、16 第1の通信品質測定部、17 第2の通信品質測定部、18 アプリケーション選択部、19 対応通信サービス判定部(判定部)、20 記憶部、21 国・事業者識別情報(事業者識別情報)、22 対応周波数情報、31 第1のSIMカード、32 第2のSIMカード、50 無線通信部(通信部)、51 第1の無線通信部(通信部)、52 第2の無線通信部(通信部)、60 動作部

Claims (9)

  1. 無線通信を行う通信部と、設定されたクロック周波数で動作する動作部と、を備えた通信端末であって、
    異なる複数の事業者識別情報であって、それぞれが、上記通信部を介した特定の上記無線通信に利用する特定の通信事業者を識別する複数の事業者識別情報を取得する識別情報取得部と、
    複数のクロック周波数のうち、特定のクロック周波数で上記動作部を動作させる動作クロック設定部と、
    所定の条件が成立した場合、上記動作部のクロック周波数を、上記複数のクロック周波数のうち上記所定の条件に応じたいずれかの上記クロック周波数に切り替える動作クロック切替部と、
    上記所定の条件が成立した場合、上記通信部を介して行われる無線通信を、複数の上記無線通信のうち上記所定の条件に応じたいずれかの上記無線通信に切り替える無線通信切替部とを備えていることを特徴とする通信端末。
  2. 上記動作クロック切替部は、上記所定の条件が成立した場合に、上記動作部のクロック周波数を、上記所定の条件が成立した場合に上記無線通信切替部によって切り替えられる上記無線通信に対応する上記通信事業者の使用周波数帯域と干渉しないクロック周波数に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
  3. 上記通信部を介したいずれかの上記無線通信における通信品質を測定する通信品質測定部をさらに備えており、
    上記所定の条件は、現在利用中の上記無線通信における上記通信品質が所定の閾値以下であり、
    上記無線通信切替部は、上記通信部を介した現在利用中の上記無線通信が行われているときに、現在利用中の上記無線通信における上記通信品質が上記所定の閾値以下である場合、上記通信部を介して行われる無線通信を、現在利用中の上記無線通信とは異なる他の上記無線通信に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
  4. 上記通信端末において実行されるアプリケーションが対応する上記無線通信が複数の上記無線通信のうちいずれであるかを判定する判定部をさらに備えており、
    上記所定の条件は、上記通信端末において実行される上記アプリケーションが対応する上記無線通信であることを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
  5. 上記所定の条件は、上記通信端末におけるユーザによるいずれかの上記無線通信の選択であることを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
  6. 上記通信部は、複数の異なる通信部を備えており、
    上記通信部ごとに、上記通信部を介したいずれかの上記通信事業者の基地局への位置登録が行われるように、複数の上記通信部を制御する位置登録部をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の通信端末。
  7. 上記無線通信切替部は、いずれかの上記通信部を介したいずれかの上記無線通信が行われているときに上記所定の条件が成立した場合、いずれかの上記通信部を介したいずれかの上記無線通信を待ち受け状態にし、かつ、他の上記通信部を介した他の上記無線通信を開始させることを特徴とする請求項6に記載の通信端末。
  8. 無線通信を行う通信部と、設定されたクロック周波数で動作する動作部と、を備えた通信端末の制御方法であって、
    異なる複数の事業者識別情報であって、それぞれが、上記通信部を介した特定の上記無線通信に利用する特定の通信事業者を識別する複数の事業者識別情報を取得する識別情報取得ステップと、
    複数のクロック周波数のうち、特定のクロック周波数で上記動作部を動作させる動作クロック設定ステップと、
    所定の条件が成立した場合、上記動作部のクロック周波数を、上記複数のクロック周波数のうち上記所定の条件に応じたいずれかの上記クロック周波数に切り替える動作クロック切替ステップと、
    上記所定の条件が成立した場合、上記通信部を介して行われる無線通信を、複数の上記無線通信のうち上記所定の条件に応じたいずれかの上記無線通信に切り替える無線通信切替ステップとを有することを特徴とする通信端末の制御方法。
  9. 請求項1に記載の通信端末としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、上記識別情報取得部、上記動作クロック設定部、上記動作クロック切替部、および上記無線通信切替部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
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