JP2017054784A - 質量分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ照射によって粒子をイオン化させることができ、かつ、粒子の質量分析を精度良く行うことができる質量分析装置を提供する。【解決手段】本実施形態による質量分析装置は、試料へビームを照射するビーム照射部を備える。レーザ照射部は、試料の表面のうちビームの照射面または該照射面の上方にレーザ光を照射する。レーザ照射部は、レーザ光を少なくとも第1光と第2光とに分離し、第1または第2光の少なくとも一方の偏光状態、光路長または光路方向を調節して第1光および第2光を照射面または該照射面の上方に集光する。検出部は、試料から放出された粒子を検出する。【選択図】図2

Description

本発明による実施形態は、質量分析装置に関する。
SNMS(Sputtered Neutral Mass Spectrometry)等の質量分析装置は、試料表面にFIB(Focused Ion Beam)を照射し、それにより発生する中性粒子にレーザを照射することによってイオン化する。イオン化された粒子は、リフレクトロン内を飛行してMCP(Micro Channel Plate)で検出される。このときの粒子の飛行時間(TOF(Time Of Fright))に基づいて試料の質量分析を行う。
このような質量分析装置において、レーザが試料に照射されると、試料が熱膨張し、FIBの照射位置が変わってしまう(ドリフトしてしまう)という問題があった。また、レーザが試料に照射されると、試料に付着している水分等の不純物が気化し、脱ガスする。減圧状態のリフレクトロン内にそのガスが侵入すると、ノイズ(バックグラウンド)が上昇するため、SN(Signal/Noise)比が劣化する。従って、粒子の検出精度が低下するという問題もあった。
特開2000−162164号公報
レーザ照射によって粒子をイオン化させることができ、かつ、粒子の質量分析を精度良く行うことができる質量分析装置を提供する。
本実施形態による質量分析装置は、試料へビームを照射するビーム照射部を備える。レーザ照射部は、試料の表面のうちビームの照射面または該照射面の上方にレーザ光を照射する。レーザ照射部は、レーザ光を少なくとも第1光と第2光とに分離し、第1または第2光の少なくとも一方の偏光状態、光路長または光路方向を調節して第1光および第2光を照射面または該照射面の上方に集光する。検出部は、試料から放出された粒子を検出する。
第1の実施形態による質量分析装置1の構成の一例を示す図。 レーザ照射部40の構成の一例を示す図。 第2の実施形態によるレーザ照射部240の構成の一例を示す図。 第3の実施形態によるレーザ照射部340の構成の一例を示す図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による質量分析装置1の構成の一例を示す図である。質量分析装置1は、チャンバ10と、サンプルホルダ12と、真空ポンプ20と、FIB照射部30と、レーザ照射部40と、リフレクトロン50と、MCP60と、SEM(Scanning Electron Microscope)電子銃70とを備えている。
チャンバ10は、試料2を収容可能であり、真空ポンプ20によって減圧される。試料2は、サンプルホルダ12上に載置可能である。
FIB照射部30は、サンプルホルダ12上に載置された試料2へイオンビームを照射する。FIB照射部30は、例えば、ガリウム等の一次イオン源からイオンビームを生成し、このイオンビームを静電偏向板およびアパーチャ(図示せず)を用いてパルス化する。さらに、FIB照射部30は、パルス化されたイオンビームを、イオンビームレンズ(図示せず)を用いて集光して試料2へ照射する。試料2にイオンビームを照射すると、試料2から中性粒子が放出(スパッタ)される。以下、イオンビームをFIBともいう。
レーザ照射部40は、例えば、赤外線レーザを生成し、このレーザ光を複数のレーザ光に分離する。レーザ照射部40は、分離された複数のレーザ光のうち少なくとも一部のレーザ光の偏光状態、光路長または光路方向を調節した後、その複数のレーザ光を試料2の上方に集光させる。レーザ照射部40は、試料2から放出された中性粒子にレーザ光を照射するために、試料2の表面のうちイオンビームの照射面の直上、あるいは、イオンビームの照射面にレーザ光を集光または合焦させる。レーザ照射部40は、試料2から中性粒子が放出されたタイミングでレーザ光を試料2の上方に照射する。これにより、レーザ照射部40は、試料2から放出された中性粒子へレーザ光を照射することができる。中性粒子は、レーザ光の照射によってイオン化され、光励起イオン(以下、単に、イオンともいう)となる。レーザ照射部40の構成は、図2を参照して後で説明する。
粒子制御部としてのリフレクトロン50は、電極板を備え、該電極板に電圧を印加することによって、リフレクトロン50の内部に電場を発生させる。リフレクトロン50は、電場によって矢印A1に示すように、イオンを導き、周回させて矢印A2に示すようにMCP60へ飛行させる。即ち、リフレクトロン50は、イオンビームによって試料2から放出されレーザ光によってイオン化された粒子をMCP60へ導く。
検出部としてのMCP60は、その検出面に衝突したイオンを検出する。これにより、質量分析装置1は、試料2から中性粒子が放出されてからMCP60でイオンが検出されるまでの飛行時間TOFを測定することができる。飛行時間TOFは、イオンの質量に依存する。従って、飛行時間TOFを参照することによって、イオンの質量が判明する。これにより、試料2から放出された中性粒子の材質(元素)が判明する。このように、質量分析装置1は、試料2から放出された粒子の質量を検出することによって、試料2の材質を特定することができる。
SEM電子銃70は、試料2の表面の像を得るために電子線を試料2へ照射する。
図2は、レーザ照射部40の構成の一例を示す図である。レーザ照射部40は、レーザ光源41と、ハーフミラー42と、ミラー43、44と、複屈折変調器45と、集光レンズ46、47とを備えている。尚、レーザ光源41は、レーザ照射部40の外部に設けられていてもよい。
レーザ光源41は、例えば、赤外線レーザ光L0を出力する。
分離部としてのハーフミラー42は、レーザ光源41からのレーザ光L0を第1光L1と第2光L2とに分離(分割)する。第1光L1は、レーザ光L0と同じ方向に直進する。第2光L2は、ハーフミラー42によって第1光L1とは異なる方向に反射される。
ミラー43は、例えば、全反射ミラーであり、第1光L1を受けて第1光L1を試料2の方向へ反射する。ミラー44は、例えば、全反射ミラーであり、第2光L2を受けて第2光L2を複屈折変調器45の方向へ反射する。尚、第1光L1の光路長と第2光L2の光路長とは、ほぼ等しいか、あるいは、第1および第2光L1、L2の波長の整数倍だけずれている。但し、第1光L1の光路長と第2光L2の光路長との差は、可干渉距離(コヒーレント長)未満である。
変更部としての複屈折変調器45は、第2光L2の光路に設けられており、第2光L2を受けて第2光L2の偏光状態を変更可能である。複屈折変調器45は、例えば、ポッケルスセルまたはカーセル等のように入射光の偏光方向を変更する素子でよい。複屈折変調器45は、第2光L2の偏光方向を第1光L1の偏光方向に対してほぼ平行方向(第1方向)とほぼ垂直方向(第2方向)との間で切り換えることができる。偏光方向とは、光の偏光面における磁場ベクトルまたは電場ベクトルの方向である。
集光部としての集光レンズ46は、ミラー43からの第1光L1を試料2の表面のうちイオンビームの照射面または該照射面の上方に合焦するように集光する。焦点の位置は、試料2から放出される中性粒子の位置に適合させればよい。
集光部としての集光レンズ47は、複屈折変調器45を通過した第2光L2を試料2の表面のうちイオンビームの照射面または該照射面の上方に合焦するように集光する。焦点位置は、試料2から放出される中性粒子の位置に適合させればよい。集光レンズ47の焦点位置は、集光レンズ46の焦点位置とほぼ同じ位置である。
ここで、第1光L1と第2光L2との偏光状態の変更について説明する。
第1光L1および第2光L2の位相が等しく、かつ、第2光L2の偏光方向が第1光L1の偏光方向に対してほぼ平行方向である場合、第1および第2光L1、L2が同一箇所に集光したときに第1および第2光L1、L2は干渉する。従って、レーザ照射部40は、第1および第2光L1、L2を試料2の上方に集光させることによって、高い光子密度のレーザ光L3を試料2から放出された中性粒子に照射することができる。レーザ光L3は、中性粒子にレーザ光を照射するために、試料2の表面のうちイオンビームの照射面の直上、あるいは、イオンビームの照射面にレーザ光を集光または合焦させる。即ち、レーザ光L3は、イオンビームの照射面と同一面に向かって照射され、イオンビームの照射面の直上で集光し合焦する。これにより、レーザ光L3は、試料2から放出された中性粒子をイオン化することができる。
一方、第1光L1および第2光L2の位相が等しくても、第2光L2の偏光方向が第1光L1の偏光方向に対してほぼ垂直方向である場合、第1および第2光L1、L2が同一箇所に集光したときに第1および第2光L1、L2はほとんど干渉しない。従って、第1および第2光L1、L2を試料2の上方に集光しても、レーザ光L3の光子密度は小さい。従って、試料2は或る程度加熱されるが、試料2からの脱ガスは抑制され得る。尚、光子密度とは、単位時間当たりに単位面積に照射される光子数(光量子束密度)であり、光の強度やエネルギーと異なる。従って、レーザ光L3は、複屈折変調器45における切替えによって、光の強度やエネルギーにおいて変わらないものの、光子密度において変化する。
このように、複屈折変調器45は、第2光L2の偏光方向を第1光L1の偏光方向に対してほぼ平行方向とほぼ垂直方向との間で切り換えることによって、第1光L1と第2光L2とを集光したときに得られるレーザ光L3の光子密度を切り換えることができる。
以上のように、本実施形態によるレーザ照射部40は、レーザ光L0を第1光L1と第2光L2とに分離し、第2光L2の偏光状態を調節して第2光L2と第1光L1とを試料2の上方に集光する。このとき、レーザ照射部40は、第1光L1の偏光方向と第2光L2の偏光方向とをほぼ平行方向とほぼ垂直方向との間で切り換える。これにより、第1光L1と第2光L2とを集光したときに得られるレーザ光L3の光子密度を切り換えることができる。
第1光L1の偏光方向と第2光L2の偏光方向とがほぼ平行方向である場合に、第1光L1と第2光L2とが干渉してレーザ光L3の光子密度は高くなる。従って、イオンの測定中において、第1および第2光L1、L2の偏光方向をほぼ平行方向にすることによって、レーザ光L3は、試料2から放出された中性粒子をイオン化することができる。一方、第1光L1の偏光方向と第2光L2の偏光方向とがほぼ垂直方向である場合に、第1光L1と第2光L2とがほとんど干渉せず、レーザ光L3の光子密度は低くなる。従って、待機中(イオンの非測定時)において、第1および第2光L2の偏光方向をほぼ垂直方向にすれば、試料2は或る程度加熱されるものの、試料2の脱ガスを抑制することができる。その結果、イオンの検出精度が向上し、正確な質量分析が可能になる。尚、測定中において、レーザ光L3の光子密度は高いので、試料2からの脱ガスも或る程度発生する。しかし、待機中において、脱ガスは抑制されているので、その分、ノイズが低減し、イオンの検出精度は向上する。
また、本実施形態による質量分析装置1は、レーザ光L3を試料2へ継続的に照射しながら、待機中と測定中とにおいて、第2光L2の偏光方向を切り換えている。即ち、レーザ光L3は、測定中だけでなく、待機中においても試料2に継続的に照射される。これにより、試料2は、測定中だけでなく、待機中においても或る程度加熱されており、測定中と待機中とにおける試料2の温度差が抑制される。その結果、試料2の熱膨張差が低減し、試料2の測定位置の変化(ドリフト)が抑制される。
もし、レーザ照射部40がイオンの測定中のみレーザ光L3を試料2へ照射し、待機中においてレーザ光L3の照射を停止した場合、測定中と待機中とにおいて試料2の温度差が大きくなる。この場合、試料2のドリフトが大きくなり、測定精度が劣化する。
これに対し、本実施形態による質量分析装置1は、測定中と待機中とにおける試料2の温度差を抑制し、試料2のドリフトを抑制することができる。従って、質量分析装置1は、試料2からの脱ガスを可及的に抑制しつつ、試料2のドリフトを抑制することができる。これにより、質量分析の精度の劣化を抑制することができる。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態によるレーザ照射部240の構成の一例を示す図である。第2の実施形態によるレーザ照射部240は、第2光L2の光路において第1の実施形態のそれと異なる。レーザ照射部240は、第2光L2の光路を変更する光路調整ミラー241〜244をさらに備えている。光路調整ミラー241〜244は、例えば、全反射ミラーであり、第2光L2の光路長を調節(変更)するために設けられている。これにより、第2光L2の光路長を第1光L1の光路長と相違させる。第2の実施形態では、光路調整ミラー241〜244は、第2光L2の光路長を第1光L1のそれよりも長くしている。第2の実施形態のその他の構成は、第1の実施形態の対応する構成と同様でよい。
さらに、複屈折変調器45が第2光L2の光路に設けられている。複屈折変調器45は、光の偏光状態を変更するだけでなく、磁場または電場を印加することによって、光路長を或る程度変更することもできる。従って、レーザ照射部240は、光路調整ミラー241〜244を用いて第1光L1の光路長と第2光L2の光路長とを相違させ、さらに複屈折変調器45が第2光L2の光路長の光路差を調節することによって、第1光L1の光路長と第2光L2の光路長との光路差を可干渉距離未満と可干渉距離以上との間で切り換えることができる。
第1光L1の光路長と第2光L2の光路長との光路差が可干渉距離未満である場合、第1および第2光L1、L2が同一箇所に集光したときに第1および第2光L1、L2は干渉する。一方、第1光L1の光路長と第2光L2の光路長との光路差が可干渉距離以上である場合、第1および第2光L1、L2が同一箇所に集光しても第1および第2光L1、L2はほとんど干渉しない。
これにより、イオンの測定中において、レーザ照射部240は、第1光L1の光路長と第2光L2の光路長との光路差が可干渉距離未満にして、第1および第2光L1、L2を干渉させる。これにより、レーザ光L3は、試料2から放出された中性粒子をイオン化することができる。一方、待機中において、レーザ照射部240は、第1光L1の光路長と第2光L2の光路長との光路差が可干渉距離以上にして、第1および第2光L1、L2をほとんど干渉させない。これにより、レーザ光L3は、試料2を或る程度加熱しつつ、試料2の脱ガスを抑制することができる。従って、第2の実施形態は第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図4は、第3の実施形態によるレーザ照射部340の構成の一例を示す図である。第3の実施形態によるレーザ照射部340は、変更部として音響セル345を備えている点で第1の実施形態と異なる。第3の実施形態のその他の構成は、第1の実施形態の対応する構成と同様でよい。
音響セル345は、音響フォノンで第2光L2の光路方向を調節(変更)する。これにより、音響セル345は、レンズ47によって集光される第2光L2の焦点位置を、レンズ43によって集光される第1光L1の焦点位置と一致させたり、あるいは、ずらしたりすることができる。
第2光L2の焦点位置が第1光L1の焦点位置と一致している場合、第1および第2光L1、L2が同一箇所に集光され、第1および第2光L1、L2は干渉する。一方、第2光L2の焦点位置が第1光L1の焦点位置とずれている場合、第1および第2光L1、L2が同一箇所に集光されないので、第1および第2光L1、L2はほとんど干渉しない。
これにより、イオンの測定中において、レーザ照射部240は、第2光L2の焦点位置を第1光L1の焦点位置と一致させて、第1および第2光L1、L2を干渉させる。これにより、レーザ光L3は、試料2から放出された中性粒子をイオン化することができる。一方、待機中において、レーザ照射部240は、第2光L2の焦点位置を第1光L1の焦点位置とずらして、第1および第2光L1、L2をほとんど干渉させない。これにより、レーザ光L3は、試料2を或る程度加熱しつつ、試料2の脱ガスを抑制することができる。従って、第3の実施形態も第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。第3の実施形態は、第2の実施形態と組み合わせてもよい。
尚、第1〜第3の実施形態において、質量分析装置1は、第2光L2の偏光状態、光路長または光路方向を変更している。しかし、質量分析装置1は、第1光L1の偏光状態、光路長または光路方向を変更してもよい。この場合、複屈折変調器45、光路調整ミラー241〜244、または、音響セル345は、第1光L1の光路に設けられる。また、質量分析装置1は、第1および第2光L1、L2の両方の偏光状態、光路長または光路方向を変更してもよい。この場合、複屈折変調器45、光路調整ミラー241〜244、または、音響セル345は、第1および第2光L1、L2のそれぞれの光路に設けられる。
また、レーザ光L0は、第1光L1と第2光L2とに分離されているが、レーザ光L0は、3つ以上の光に分離されてもよい。この場合、レーザ照射部40は、第1〜第3光の少なくとも一部の偏光状態、光路長または光路方向を調節して第1〜第3光を試料2の上方に集光すればよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1・・・質量分析装置、10・・・チャンバ、12・・・サンプルホルダ、20・・・真空ポンプ、30・・・FIB照射部、40・・・レーザ照射部、41・・・レーザ光源、42・・・ハーフミラー、43、44・・・ミラー、45・・・複屈折変調器、46、47・・・集光レンズ、50・・・リフレクトロン、60・・・MCP、70・・・SEM電子銃

Claims (7)

  1. 試料へビームを照射するビーム照射部と、
    前記試料の表面のうち前記ビームの照射面または該照射面の上方にレーザ光を照射するレーザ照射部であって、前記レーザ光を少なくとも第1光と第2光とに分離し、前記第1または第2光の少なくとも一方の偏光状態、光路長または光路方向を調節して前記第1光および前記第2光を前記照射面または該照射面の上方に集光するレーザ照射部と、
    前記試料から放出された粒子を検出する検出部と、を備えた質量分析装置。
  2. 前記レーザ照射部は、
    前記レーザ光を第1光と第2光とに分離する分離部と、
    前記第1または第2光の光路に設けられ該第1または第2光の少なくとも一方の偏光状態、光路長または光路方向を変更可能な変更部と、
    前記第1光または前記第2光の一方と前記変更部を通過した前記第1光または前記第2光の他方とを前記照射面または該照射面の上方に集光する集光部とを備えた、請求項1に記載の質量分析装置。
  3. 前記変更部は、複屈折変調器である、請求項2に記載の質量分析装置。
  4. 前記レーザ照射部は、前記第1光の偏光方向と前記第2光の偏光方向とを第1方向と第2方向との間で切換え可能である、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の質量分析装置。
  5. 前記レーザ照射部は、前記第1光の光路長と前記第2光の光路長との光路差を可干渉距離未満または可干渉距離以上に切換え可能である、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の質量分析装置。
  6. 前記レーザ照射部は、前記第1または第2光の光路長を長くする光路調整ミラーを含む、請求項2に記載の質量分析装置。
  7. 前記変更部は、音響セルである、請求項2に記載の質量分析装置。
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