JP2017053148A - 手すり - Google Patents

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Abstract

【課題】笠木を、取付現場において所望長さに切断して、シール性を確保しつつ取付ブラケットに対して容易に取付けられ、見栄えも損なわないようにする。【解決手段】笠木20が、アルミニウム系金属の芯材21と合成樹脂製の被覆材22とによって形成されて、取付現場において高速切断機で所望長さに容易に切断可能とされる。取付ブラケット10の笠木取付部10Bにおける外筒部31と内筒部32との間に環状の嵌合凹部33が形成される。環状の弾性体からなるシール部材50が、笠木取付部10Bの嵌合凹部33に嵌合されると共に内底部39に当接される。笠木取付部10Bに対する笠木20の取付状態では、笠木20の端部が嵌合凹部33内に嵌合され、笠木20の端面によってシール部材50が内底部39に押圧される。【選択図】 図4

Description

本発明は、住宅や公共建築等の建物に取付ける手すりに関するものである。
住宅や公共建築等の建物に取付ける手すりにおいては、壁面等の取付対象物に固定される取付ブラケットによって笠木を支承させる構造となっている。笠木は、筒状の芯材を被覆材で被覆したものが多く用いられるが、芯材を鉄系金属材で形成し、被覆材を合成樹脂で形成したものが一般的となっている。
特許文献1には、取付ブラケットに、外筒部と外筒部の径方向内方側において内筒部とを形成して、中空状の笠木の端部を、外筒部内に嵌合させると共に、笠木の中空孔内に内筒部を嵌合させるものが開示されている。そして、特許文献1のものでは、笠木の端部の外周面を皮むき加工(段状に縮径する加工)を行ったのち、外筒部に嵌合させるようにしてある。特に、被覆材の外周面に滑り止めの凹凸加工が施されている場合に、この笠木の外周面と外筒部の内周面との間の隙間から水が取付ブラケット内に侵入し易く、腐食やカビの原因となることから、この凹凸部分を除去するように上記皮むき加工を行ない、笠木の端部の段状部位を外筒部の先端開口縁に密着させている。
特開平9−203181号公報 特開2002−248067号公報
ところで、最近では、手すりの取付現場において笠木を所望長さに切断して、取付ブラケットに取付ける、という要請が強くなっている。しかしながら、芯材を鉄系金属材で形成した従来の笠木では、高速切断機や電動のこぎりにより切断する際に火花が激しく生じて、合成樹脂製の被覆材や取付現場の壁面・床面などを焼損させ、さらには火災を引起こすおそれもあった。また、芯材を鉄系金属材で形成した従来の笠木では、金鋸等の手工具で切断するのに多大の時間と労力を要して、事実上採用しがたいものであった。
また、上述の笠木の皮むき加工は、工場の工作機械によって行われている。そのため、取付現場において笠木を所望の長さに切断しても、その取付現場で皮むき加工を行うことができなかった。
また、特許文献2に開示されるように、外筒部の先端開口縁と笠木の端部の段状部位との間に目地パッキンを介在させることも可能だが(図3の符合11参照)、目地パッキンが外部に露出して見栄えが悪く、さらに使用により目地パッキンにカビが発生して見栄えが悪化するという問題もある。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、手すりの取付現場において笠木を所望長さに切断して、シール性を確保しつつ取付ブラケットに笠木を容易に取付けることができ、さらには見栄えを損なわないようにした手すりを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、
取付面に対して固定される取付ブラケットによって笠木を保持するようにした手すりであって、
前記笠木が、筒状の芯材と該芯材の外表面を被覆する被覆材とから構成されて、手すりの取付現場で用いられる切断工具によって所望長さに切断可能とされており、
前記取付ブラケットにおける笠木取付部が、先端開口部を有する筒状の外筒部と、該外筒部の径方向内側に位置される内筒部と、を有して、該外筒部と該内筒部との間に環状の嵌合凹部が形成されて、該嵌合凹部の奥側に外筒部の内周面と内筒部の外周面とを連結する内底部が形成された構造とされ、
前記笠木取付部内には、前記嵌合凹部に嵌合されると共に前記内底部に当接される環状の弾性体からなるシール部材が配設され、
前記取付ブラケットに対する前記笠木の取付状態では、前記芯材が前記内筒部の外周に嵌合された状態で該笠木の端部が前記嵌合凹部内に嵌合され、かつ該笠木の端面によって前記シール部材が前記内底部に押圧される、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、手すりの取付現場において、高速切断機や電動のこぎり等の電動工具や金鋸等の手工具によって笠木を所望長さに切断することができる。また、笠木の端部を、皮むき加工を行うことなく、取付ブラケットに挿入・嵌合するという簡単な作業を行うだけで、シール性を自動的に確保しつつ取付ブラケットに対する取付状態とすることできる。また、シール部材は、取付ブラケット内に位置されて外部から目視できないので、手すりの見栄えを損なうこともない。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、次のとおりである。
前記芯材がアルミニウム系金属または硬質合成樹脂によって形成され、
前記被覆材が合成樹脂により形成されている、
ようにしてある。この場合、高速切断機や電動のこぎり等の電動工具や金鋸等の手工具によって笠木を極めて簡単かつ短時間で切断することができる。また、被覆材によって、芯材の保護と好ましい手触り感を確保することができる。
前記笠木取付部の内底部には、外筒部の内周面より段状に縮径された着座面と、前記内筒部の外周を取り巻く環状の逃げ溝とが形成され、
前記逃げ溝を前記内筒部の径方向に横断するように放射状に伸びる連結リブが、周方向に間隔をあけて複数形成され、
前記取付ブラケットに対する前記笠木の取付状態では、該笠木の端面によって前記シール部材が前記着座面と前記連結リブの端面とに対して押圧される、
ようにしてある。この場合、笠木の端面で押圧されるシール部材を着座面と複数の連結リブとで受け止めて、シール部材によるシール性を十分に確保することができる。
前記内筒部の外周面に、該内筒部の軸方向に伸びる複数のガイドリブが該内筒部の周方向に間隔をあけて突出形成され、
前記複数のガイドリブは、前記複数の連結リブの位置でかつ該連結リブに連なるように形成されている、
ようにしてある。この場合、ガイドリブによって、笠木の芯材を内筒部に嵌合させることがより容易となる。
前記取付ブラケットに対する前記笠木の取付状態では、前記被覆材の端面が前記シール部材を介して前記着座面に対向し、前記芯材の端面が該シール部材を介して前記連結リブの端面に対向する、
ようにしてある。この場合、取付現場で切断した笠木の端部に芯材のバリが生じても、笠木の端面によってシール部材が内底部に押圧される際、芯材のバリに押圧されたシール部材が逃げ溝内に撓むため、芯材のバリによるバラツキを吸収することができる。
本発明によれば、手すりの取付現場において笠木を所望長さに切断して、シール性を自動的に確保しつつ取付ブラケットに対して笠木を容易に取付けることができる。また、本発明によれば、シール部材が外部に露出しないので、手すりの見栄えを損なうこともない。
本発明が適用された手すりの一例を示す一部断面平面図。 本発明に係る手すりの取付ブラケットを示す正面図。 取付ブラケットのうち笠木の取付部位を、図2の矢印B方向から見た拡大図。 取付ブラケットと笠木との取付部位となる図1のA部分の詳細を示すもので、図3のX4−X4線相当での断面図。 図4に対応するもので、図3のX5−X5線相当での断面図。
図1において、手すりTは、左右一対の取付ブラケット10と、左右一対の取付ブラケット10に支承された笠木20とを有する。笠木20は、図1、図4、図5に示すように、筒状(実施形態では円筒状)の芯材21と、芯材21の外表面を被覆する被覆材22と、を有する。笠木20は、手すりの取付現場において高速切断機や電動のこぎり等の電動工具や金鋸等の手工具によって容易に切断できるように、その芯材21が、アルミニウム系金属によって形成されている。また、被覆材22は、従来同様に合成樹脂により略円筒状に成形されている。そして、被覆材22の周方向一部には、滑り止めとして、笠木20の長手方向に小間隔をあけて多数の凹部(あるいは凸部)22aが形成されている(実施形態では、笠木20の周方向に伸びる楕円形とされている)。なお、芯材21は、硬質合成樹脂によって形成されてもよい。
実施形態では、芯材21内に筒状の補強パイプ23が挿入されて、笠木20の曲げ剛性(強度)が向上された構造となっている。補強パイプ23は、芯材21と同様にアルミニウム系金属により形成してある。補強パイプ23は、芯材21よりも短くされて、取付ブラケット10に対する取付けとは無関係とされている。このような補強パイプ23は、笠木20が所定長さ(例えば80cm)以上の場合にのみ用いるようになっており、このため、芯材21内にスムーズに挿入できるように芯材21の内径よりも若干小さい外径に設定されている。
取付ブラケット10は、大別して、ベース部10Aと、笠木取付部10Bと、ベース部10Aと笠木取付部10Bとを連結する連結部10Cと、を有する。連結部10Cは、エルボ状に湾曲されている。そして、取付ブラケット10は、全体的に合成樹脂によって型成形(例えば射出成形)されている。
上記ベース部10Aは、図示を略す取付ネジによって、建物の壁面等の取付面1に対して固定される。この固定のために、図2に示すように、ベース部10Aには、複数の取付孔11が形成されている。複数の取付孔11は、円形状のものと、長円形状のものとが混在されたものとされている。長円形状の取付孔11を利用した取付けは、上記取付ねじとベース部10Aとの位置関係を大きく調整して取付ける際に用いて好適である。また、取付ブラケット10のベース部1Aは、合成樹脂製のカバー部材12でもって被覆される。
取付ブラケット10における笠木取付部10Bは、次のような構造となっている。笠木取付部10Bは、先端開口部38を有する外筒部31と、外筒部31の径方向内方側に位置する内筒部32とを有する。外筒部31と内筒部32とは、開口断面形状がそれぞれ円形とされて、互いに同心状となるように形成されている。そして、内筒部32は、外筒部31の先端開口部38からさらに長く伸びて、内筒部32の先端部が外筒部31の外部に突出するようにされている。
上記外筒部31の内周面と内筒部32の外周面との間には、環状の嵌合凹部33が形成される。また、嵌合凹部33の奥側には、外筒部31の内周面と内筒部の外周面32とを連結する内底部39が形成される。この嵌合凹部33の幅、換言すると、外筒部31の内周面と内筒部32の外周面との間の径方向距離は、笠木20の厚さ(つまり芯材21と被覆材22との合計厚さ)よりも大きく設定されている。
内筒部32の外径は、芯材21の内径よりも若干小さく設定されて、内筒部32の外周に芯材21が嵌合できるようにされている。また、笠木20の外径は、外筒部31の内径と同一又は僅かに小さく設定されて、笠木20端部の被覆材22を皮むき加工する等のことなく、外筒部31内に笠木20の端部を嵌合できるようにされている。
ここで、笠木20の端部を笠木取付部10Bに容易に挿入、嵌合できるように、次のような寸法設定にするのが好ましい。まず、前述したように、基本的に、芯材21の内径aが内筒部32の外径bよりも大きくされる。また、被覆材22を含む笠木20の外径cが、外筒部31の内径d以下とされる。
そして、上記各寸法a〜dが、(a−b)>(d−c)の関係を満足する設定とするのが好ましい。これにより、内筒部32が外筒部31の先端開口部38よりも外方に伸びていることと合わせて、笠木20の芯材21の端部を笠木取付部10Bの内筒部32に挿入、嵌合させる取付作業が容易となり、さらに笠木20の被覆材22と外筒部31の内周面との隙間を小さくすることができる。すなわち、先ず芯材21の先端開口に内筒部32を挿入させていき、この内筒部32をガイドとしつつ笠木20を外筒部31内に挿入させることができ、この場合、嵌合凹部33に笠木20の端部が挿入、嵌合されることになる。
取付ブラケット10に対して笠木20を固定するため、笠木20の端部には、取付孔24が形成されている(図4参照)。また、取付ブラケット10には、外筒部31の位置において、挿入孔42が形成されており、内筒部32における挿入孔42に対応する位置に、ねじ孔41が形成されている。挿入孔42の直径は、固定ねじ43のねじ頭よりも大きくされている。笠木20の端部を笠木取付部10Bに取付けた(嵌合させた)状態で、図4に示すように、取付孔24から挿入される固定ねじ43を、取付孔24及びねじ孔41にねじ込むことによって、取付ブラケット10と笠木20とが固定されて、笠木20の抜け止め及び回り止めが行われる。
ここで、図3、図4に示すように、笠木取付部10Bの内底部39は、外筒部31の内周面より段状に縮径された着座面35を有している。また、笠木取付部10Bの内底部39には、嵌合凹部33に連なるように奥方向に窪んだ逃げ溝34が形成されている。この逃げ溝34は、外筒部31や内筒部32と同心の円環状に、内筒部の外周を取り巻くように形成されている。逃げ溝34の最大径は、外筒部31の内径よりも小さく設定されている。
逃げ溝34を横断する複数の連結リブ36が、内筒部32の周方向等間隔に複数(実施形態では図3に示すように8個)形成されている。連結リブ36は着座面35とほぼ面一に形成されている。図5では、連結リブ36がハッチング部分(中実構造)でもって示されており、図5中一点鎖線でもって逃げ溝34を示してある。
図4、図5に示すように、円環状の弾性体からなるシール部材50が、内筒部32を挿通されて内底部39に当接するように嵌合凹部33内に配置されている。シール部材50は、弾性を有する合成樹脂やエラストマーなどで形成されている。また、シール部材50は、笠木20の端面と笠木取付部10Bの内底部39との間で押し潰されて、笠木20の端面と内底部39との隙間を密閉している。なお、笠木20及び笠木取付部10Bは、被覆材22の端面がシール部材50を介して着座面35に対向し、芯材21の端面がシール部材50を介して連結リブ36の端面に対向するように形成されている。
ここで、内筒部32の外周面には、内筒部32の軸方向略全長に渡って伸びるガイドリブ37が、内筒部32の周方向等間隔に複数(実施形態では図3に示すように8個)形成されている。このガイドリブ37は、前記連結リブ36と同一位置となるようにされて、連結リブ36に連なっている。これにより、内筒部32を挿通されたシール部材50が、ガイドリブ37に案内されて逃げ溝34の奥に入り込むことを防止できる。このガイドリブ37の内筒部32外周面からの突出高さは、連結リブ36の長さ(内筒部32の径方向における長さ)よりも小さくされている。なお、図5において、ガイドリブ37を一点鎖線でもって示してある。
ここで、内筒部32の外周には、先端に向かうにつれて先細となるように、僅かな勾配が形成されている。すなわち、内筒部32は、その外径が、先端(図4、図5左方側)に向かうにつれて徐々に小さくなるようにされている。これにより、後述する取付ブラケット10に対する笠木20の取付けにおいて、取付孔24の穿孔位置を罫書くために一旦笠木取付部10Bの嵌合凹部34に挿嵌された笠木20を、笠木取付部10Bの嵌合凹部34から引き抜き易くなる。
一方、ガイドリブ37は、内筒部32の外周面の勾配を補償するように、内筒部32の先端に向かうにつれて、内筒部32の外周面からの突出高さが徐々に高くなるように形成されている。すなわち、ガイドリブ37は、その全長に渡って、内筒部32の軸心からの径方向距離が等しくなるようにされている。すなわち、複数のガイドリブ37の高さ位置を周方向に滑らかに結んだ円形の仮想外周線α(図3参照)の直径が、ガイドリブ37の全長に渡って等しくなるようにされている。そして、この仮想外周線αの外径が、芯材21の内径と同一又は僅かに小さく設定されている。
上記のように内筒部32の外周面及びガイドリブ37を形成することにより、内筒部32の芯材21に対する接触面積を低減して、芯材21が内筒部32に対してより容易に嵌合されることとなる。すなわち、芯材21が内筒部32に対して若干芯ずれしたり斜めから嵌合されようとした際に、ガイドリブ37が比較的容易に弾性変形して、芯材21を内筒部32に対してスムーズに嵌合されるようにガイドする。
以上のような構成において、取付ブラケット10に対する笠木20を取付ける手順について説明する。
まず、笠木10が所望長さよりも長尺である場合に、手摺りの取付現場において切断工具によって所望長さに切断される。芯材21がアルミニウム系金属で形成されており、鉄系金属に比してはるかに柔らかいために、高速切断機や電動のこぎり等の電動工具や金鋸等の手工具でも容易かつすみやかに笠木20を切断することができ、また、電動工具で笠木20を切断する際に火花が飛び散らないため、笠木20の被覆材22や取付現場の壁面・床面などが焼損することを防止できる。
笠木20の所望長さが所定以上であるときは、補強パイプ23が芯材21内に挿入される。この補強パイプ23も、必要に応じて、笠木20よりも所定分短かい長さに、手すりTの取付現場で用いられる切断工具で切断される。また、取付ブラケット10には、予め工場でシール部材50が笠木取付部10Bの嵌合凹部34内に挿入されて、接着材によって着座面35(内底部39)に接着されており、取付現場でのシール部材50の取付忘れや取付作業の簡略化を図っている。
次に、笠木20の端部を笠木取付部10Bの嵌合凹部34に挿入、嵌合させる。まず、芯材21の先端開口に内筒部32を挿入させていき、この内筒部32をガイドとしつつ笠木20を外筒部31内に挿入させていく。そして、笠木20が嵌合凹部34内に進入して笠木20の取付孔24が内筒部32のねじ孔41と重なり始める位置付近に達する辺りから、笠木20の端面がシール部材50を内底部39の着座面35や連結リブ36の端面へ押圧し始める。さらに、笠木20の取付孔24が内筒部32のねじ孔41に整合する位置まで笠木20が嵌合凹部34内に進入すると、シール部材50の外周側の部位が、笠木20の被覆材22の端面と内底部39の着座面35とにより押し潰され、シール部材50の内周側の部位が、笠木20の芯材21の端面と連結リブ36の端面とにより押し潰されて、これらの隙間が密閉される。すなわち、水が笠木20の外周面と外筒部31の内周面との隙間から嵌合凹部34内に浸入しても、シール部材50により水のこれ以上の浸入が阻止されるため、特に芯材21の腐食が防止されることになる。また、取付現場で切断した笠木20の端部に芯材21のバリが生じても、笠木20の端面によってシール部材50が内底部39に押圧される際、芯材21のバリに押圧されたシール部材50が逃げ溝34内に撓むため、芯材21のバリによるバラツキを吸収することができる。
このように笠木20の端部を笠木取付部10Bの嵌合凹部34に挿嵌させた状態で、取付孔24を穿孔する位置に罫書きを施し、笠木取付部10Bから笠木20を引き抜いて、笠木20の罫書いた位置に取付孔24を穿孔する。そして、再び笠木20の端部を笠木取付部10Bの嵌合凹部34に挿嵌させた後、外筒部31の挿入孔42に挿入した固定ねじ43を笠木20の取付孔24及び内筒部32のねじ孔41にねじ込むことにより、笠木取付部10Bからの笠木20の抜けが防止されると共に、笠木取付部10Bに対する笠木20の回り止めが行われて、シール部材50により笠木20の端面と内底部39との隙間が密閉される。そして、外筒部31の挿入孔42に対して、目隠し用のカバー部材44が嵌合形式で固定される。なお、カバー部材44に代えて、目隠し用の充填材を外筒部31の挿入孔42に充填するようにしてもよい。
なお、手すりTは、笠木20を取付ブラケット10に取付けた後に、該取付ブラケット10を取付面1に固定してもよく、あるいは、取付ブラケット10を取付面1に固定した後に、該取付ブラケット10に笠木20を取付けてもよい。また、工場にて予めシール部材50を取付ブラケット10の内底部39に設けておいたが、取付現場にてシール部材50を取付ブラケット10の内底部39に設けることも可能である。また、取付現場にて笠木20の端面にシール部材50を接着し、該笠木20の端部を笠木取付部10Bの嵌合凹部34に挿嵌させることも可能である。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良を含むものである。上述の実施形態では、1つの笠木取付部10Bを有するエルボ状の取付ブラケット10を用いているが、例えば、2つの笠木取付部を有するL型の取付ブラケットや、3つの笠木取付部を有するT型の取付ブラケットなど、1または複数の笠木取付部を有する取付ブラケットとすることができる。また、上述の実施形態では、取付ブラケット10に連結リブ36及びガイドリブ37をそれぞれ8個設けたが、7個以下または9個以上など複数個設けてあればよいが、少なくとも3個設けることが好ましい。また、上述の実施形態では、笠木20を単層の被覆材22で被覆したが、重層の被覆材で被覆してもよい。上述の実施形態では、シール部材50が円環状に形成されているが、本発明はこれに限られず、笠木取付部の嵌合凹部に嵌合可能な環状に形成されて、笠木20の端面と笠木取付部10Bの内底部39との間で押し潰されて隙間を密閉できる形状であればよい。また、本発明に係る手すりは、取付面として、例えば、浴室、トイレ、玄関、廊下等、建物の様々な壁面や、建物に設けられた扉等の設置物に取り付けることができる。なお、本発明に係る手すりでは、笠木取付部10Bの内底部39に逃げ溝34及び連結リブ36を設けず、外筒部31の内周面より段状に縮径された着座面35を内筒部32の外周面まで延設することも可能だが、上述の実施形態のように笠木取付部10Bの内底部39に逃げ溝34及び連結リブ36を設けることが好ましい。
T:手すり
1:取付面
10:取付ブラケット
10A:ベース部
10B:笠木取付部
10C:連結部
20:笠木
21:芯材
22:被覆材
24:取付孔
31:外筒部
32:内筒部
33:嵌合凹部
34:逃げ溝
35:着座面
36:連結リブ
37:ガイドリブ
38:先端開口部
39:内底部
41:ねじ孔
42:挿入孔
43:固定ねじ
50:シール部材
α:仮想外周線

Claims (5)

  1. 取付面に対して固定される取付ブラケットによって笠木を保持するようにした手すりであって、
    前記笠木が、筒状の芯材と該芯材の外表面を被覆する被覆材とから構成されて、手すりの取付現場で用いられる切断工具によって所望長さに切断可能とされており、
    前記取付ブラケットにおける笠木取付部が、先端開口部を有する筒状の外筒部と、該外筒部の径方向内側に位置される内筒部と、を有して、該外筒部と該内筒部との間に環状の嵌合凹部が形成されて、該嵌合凹部の奥側に外筒部の内周面と内筒部の外周面とを連結する内底部が形成された構造とされ、
    前記笠木取付部内には、前記嵌合凹部に嵌合されると共に前記内底部に当接される環状の弾性体からなるシール部材が配設され、
    前記取付ブラケットに対する前記笠木の取付状態では、前記芯材が前記内筒部の外周に嵌合された状態で該笠木の端部が前記嵌合凹部内に嵌合され、かつ該笠木の端面によって前記シール部材が前記内底部に押圧される、
    ことを特徴とする手すり。
  2. 請求項1において、
    前記芯材がアルミニウム系金属または硬質合成樹脂によって形成され、
    前記被覆材が合成樹脂により形成されている、
    ことを特徴とする手すり。
  3. 請求項1まはた請求項2において、
    前記笠木取付部の内底部には、外筒部の内周面より段状に縮径された着座面と、前記内筒部の外周を取り巻く環状の逃げ溝とが形成され、
    前記逃げ溝を前記内筒部の径方向に横断するように放射状に伸びる連結リブが、周方向に間隔をあけて複数形成され、
    前記取付ブラケットに対する前記笠木の取付状態では、該笠木の端面によって前記シール部材が前記着座面と前記連結リブの端面とに対して押圧される、
    ことを特徴とする手すり。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    前記内筒部の外周面に、該内筒部の軸方向に伸びる複数のガイドリブが該内筒部の周方向に間隔をあけて突出形成され、
    前記複数のガイドリブは、前記複数の連結リブの位置でかつ該連結リブに連なるように形成されている、ことを特徴とする手すり。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
    前記取付ブラケットに対する前記笠木の取付状態では、前記被覆材の端面が前記シール部材を介して前記着座面に対向し、前記芯材の端面が該シール部材を介して前記連結リブの端面に対向する、
    ことを特徴とする手すり。
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