JP2017052091A - 長尺状の被切断物のスライス切断方法、及びその装置、長尺パイプ材のv溝スライス切断方法、及びその装置、並びに可搬式スライス切断機 - Google Patents

長尺状の被切断物のスライス切断方法、及びその装置、長尺パイプ材のv溝スライス切断方法、及びその装置、並びに可搬式スライス切断機 Download PDF

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【課題】回動支点を中心にしてスライス刃を連続往復回動運動させながら、板材、パイプ材等の被切断物と前記スライス刃とを相対的に直線移動させることで、当該被切断物に連続したスリット又はV溝を形成することである。【解決手段】回動支点C11を中心にして本刃(スライス刃)K1を連続往復回動運動させながら、被切断物であるコルゲート管P1と前記本刃K1とを相対的に直線移動させると、前記コルゲート管P1は、所定長ずつ連続して切断されることで、当該コルゲート管P1にスリットJが形成される。【選択図】 図4

Description

本発明は、長尺状の管体、板体等の被切断物を長手方向に沿って連続してスライス切断する方法、及びその装置、長尺パイプ材のV溝スライス切断方法、及びその装置、並びに可搬式スライス切断機に関するものであり、特に、肉厚又は曲げ剛性の大きな被切断物を切断対象としている点に特徴を有する。
本明細書で使用される「スライス切断」とは、回動支点を中心に連続往復回動運動を行うスライス刃と被切断物とを相対的に移動させながら、スライス刃の切断部の位置を順次ずらして連続切断する切断方法を指す。
例えば、建設機械等の油圧駆動部を駆動させるための油圧ホースは、ホースの破損・破断の際に圧油噴出防止のために、露出させたままではなくて、コルゲート管から成る保護ホースに収容して使用されることがある。この場合、保護ホースは、長手方向にスリット(切れ目)が存在しない、通常のホースであるため、上記した油圧ホースを内部に収容して保護するには、保護ホースの周方向の一部を長手方向に沿って切断することで、油圧ホース収容のための開口を設ける必要がある。上記保護ホースの肉厚又は曲げ剛性は、その用途からして、比較的大きい。
従来、上記した保護ホースの周方向の一部を長手方向に沿って連続して切断して、開口を設ける専用の切断装置は、存在せず、便宜上、水平軸を中心に回転する薄刃カッターの上端の一部をテーブルから突出させ、長手方向に移動する保護ホースを、前記薄刃カッターにおけるテーブルからの突出部を通過させることで、当該保護ホースの周方向の一部を長手方向に沿って連続して切断することで、開口を形成していた。
上記した切断方法は、保護ホースの周方向の一部を薄刃カッターにより除去する一種の破断であるため、保護ホースの切断端面にバリが発生する等して、見栄えが悪いうえに、切断時に多量の切断粉が周辺に飛散することで、切断作業後において、多量の切断粉の回収に手間がかかる問題があった。また、保護ホースの移動には、薄刃カッターを挟んで両側に配置された2人の作業者が、それぞれ保護ホースの送り、及び引っ張りを行うことで、当該保護ホースの直進走行性を確保しているため、切断作業の能率も悪かった。
また、特許文献1,2には、固定配置されたブレードに対して成形されたチューブを移動させて切り裂くことで、当該チューブにスリットを連続形成する方法が開示されているが、このスリット形成方法の対象のチューブは、肉厚及び曲げ強度の双方が小さなものである。よって、肉厚及び曲げ強度の双方又はいずれか一方が大きな管体の場合には、スリット形成に可能なブレードの剛性を確保できなかったり、或いは形成されるスリットが蛇行する等して、特許文献1,2に開示のスリット形成方法では、当該管体にスリットを円滑に形成するのは、困難である。
特開平9−155628号公報 特開2001−260072号公報
本発明は、引き裂き、剪断以外の本来の切断により、切断端面が美麗で、しかも切粉を発生させることなく、肉厚又は曲げ剛性の大きな管体、板体等の長尺状の被切断物を切断可能にすると共に、長尺パイプ材のスリットと対向する外周面に、当該スリットの部分において当該長尺パイプ材を拡開させ易くするV溝の連続形成を可能にすることを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、回動支点を中心にしてスライス刃を連続往復回動運動させながら、板材、パイプ材等の被切断物と前記スライス刃とを相対的に直線移動させることで、当該被切断物に連続したスリットを形成することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、回動支点を中心にしてスライス刃を連続往復回動運動させながら、板材、パイプ材等の被切断物と前記スライス刃とを相対的に直線移動させると、被切断物は、所定長ずつ連続して切断されることで、被切断物にスリットが形成される。スライス刃と被切断物とは、相対的に移動すれば切断可能であるので、スライス刃又は被切断物のいずれか一方を移動させて、その他方を固定させて、スライス切断を行う。
請求項2の発明は、本刃挿入空間の開口端面が、切断時に長尺状の被切断物を圧接させる圧接面となっている受刃と、前記受刃の本刃挿入空間に対して出入りするように、駆動手段により、被切断物の切断線に対して直交する方向にずれた位置に設けられた回動支点を中心にして連続往復回動運動を行う本刃とから成る切断刃を有する第1刃物ユニットを備え、
前記第1刃物ユニットは、付勢手段により前記被切断物の搬送方向と逆方向に付勢移動可能な状態で、フレームに対して前記被切断物の搬送方向に沿って往復移動可能に支持されて、前記被切断物を長手方向に搬送しながら当該長手方向に沿って断続的に切断する方法であって、
前記被切断物の切断時には、前記受刃の本刃挿入空間に本刃が挿入されて、テーブル面と前記受刃との間に挿入された前記被切断物が、前記本刃の切断力により前記受刃の圧接面に圧接されることで、前記第1刃物ユニットの全体が当該被切断物と一緒に移動する途中において、当該被切断物は、当該被切断物に対する前記切断刃の切断部の位置が順次ずれることで、当該被切断物を搬送方向に引き込みながら、前記切断刃により所定長だけスライス切断され、
前記被切断物の切断後には、前記第1刃物ユニットは、前記本刃と前記被切断物との接触抵抗が小さくなることで、前記付勢手段により、被切断物の搬送方向と逆方向に付勢移動されて原点位置に復帰して、前記切断刃による次の切断を行うことで、
長尺状の被切断物を長手方向に搬送しながら、所定長ずつ当該長手方向に沿って切断することを特徴としている。
請求項2の発明によれば、被切断物の切断時には、第1刃物ユニットの原点位置において、テーブル面と、当該テーブル面から突出して配置された受刃の圧接面との間に被切断物が挿入されて、回動支点を中心とする本刃の連続往復回動運動により、前記被切断物に対して本刃が喰い込むことで、切断刃を含む第1刃物ユニットは、被切断物の搬送により、当該被切断物と一体に移動される途中において、被切断物は、本刃の切断力により受刃の圧接面に圧接された状態で、本刃が受刃の本刃挿入空間に挿入されることで、被切断物に対する前記切断刃の切断部の位置が順次ずれることで、当該被切断物を搬送方向に引き込みながら、剪断や引き裂き等ではなくて、本来の切断作用により設定長だけ切断される。
ここで、切断刃を構成する本刃は、受刃の本刃挿入空間に対して出入りするように、駆動手段により、被切断物の切断線に対して直交する方向に沿ってずれた位置に設けられた回動支点を中心にして連続往復回動運動を行って、被切断物に対する切断刃の切断部の位置が順次ずれることで、当該被切断物を搬送方向に引き込みながら、本刃及び受刃により所定長だけスライス切断されるために、切断当初に大きな切断力を要することなく、1回の切断の開始から終了に至るまでの切断に要する力はほぼ一定していると共に、被切断物の切断時における受刃の回動運動により当該被切断物を搬送方向に引き込むように作用するため、肉厚又は曲げ剛性の大きな被切断物であっても、安定した切断を行える。
受刃及び本刃から成る切断刃による1回の切断中において、当該切断刃による被切断物の切断を終えて、本刃が被切断物から抜け出る途中において、本刃と被切断物との接触抵抗が、第1刃物ユニットを原点位置に復帰させる付勢手段の付勢力よりも小さくなると、第1刃物ユニットは、付勢手段により原点位置に復帰されて、被切断物の次の切断が行われる。
このように、請求項2の発明に係る切断方法は、被切断物の移動により、第1刃物ユニットが原点位置から所定距離だけ移動する途中において、第1刃物ユニットを構成する受刃の切断力により、被切断物を受刃の圧接面に圧接させた状態で、当該圧接面に開口する本刃挿入空間に本刃が挿入されて、被切断物が設定長だけ切断された後に、付勢手段により第1刃物ユニットが原点位置に復帰されることで、即ち、第1刃物ユニットを構成する本刃の連続往復回動運動と、当該第1刃物ユニット全体の連続往復移動とが同期することで、被切断物は、切断刃の1ストロークの往復直線運動毎に設定長だけ断続的にスライス切断される。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記被切断物は、コルゲート管であって、前記第1刃物ユニットの本刃は、水平面内において連続往復回動運動を行うことで、前記コルゲート管にスリットを形成することを特徴としている。
請求項3の発明によれば、本刃がテーブル面から出入りするテーブルが垂直に配置されて、第1刃物ユニットの本刃は、水平面内において連続往復回動運動を行う構成であって、コルゲート管の中心の高さの部分にスリットが形成されるため、曲げ癖を有するコルゲート管を垂直及び水平の双方のテーブルに密着して搬送できて、スリット形成作業が容易となる利点がある。
請求項4の発明は、長手方向に搬送される長尺状の被切断物を断続して切断する装置であって、
前記被切断物を接触させて搬送案内を行うテーブルと、
本刃挿入空間の開口端面が、前記テーブルの面との間に前記被切断物の肉厚に対応した間隔をおいて配置され、切断時に長尺状の被切断物を圧接させる圧接面となっていて、前記テーブル面から突出して配置される受刃と、前記受刃の本刃挿入空間に対して出入りするように、前記テーブル上面に臨んで配置されて、駆動手段により、被切断物の切断線に対して直交する方向にずれた位置に設けられた回動支点を中心にして連続往復回動運動を行う本刃とから成る切断刃を有する第1刃物ユニットと、
前記第1刃物ユニットの全体を、前記被切断物の搬送方向に沿って一定ストロークでもって往復移動可能に支持すると共に、前記受刃と本刃により前記被切断物の切断中においては、前記第1刃物ユニットを被切断物と一緒に移動させ、切断完了後においては、付勢手段により前記第1刃物ユニットを切断当初の原点位置に復帰させる第1刃物ユニット支持機構と、
を備え、
前記受刃の本刃挿入空間に本刃が挿入されて、前記被切断物が当該受刃の圧接面に圧接されることで、前記第1刃物ユニットの全体が当該被切断物と一緒に移動する途中において、当該被切断物は、当該被切断物に対する前記切断刃の切断部の位置が順次ずれることで、当該被切断物を搬送方向に引き込みながら、前記切断刃により所定長だけスライス切断されると共に、前記被切断物の切断後には、前記第1刃物ユニットは、前記付勢手段により、被切断物の搬送方向と逆方向に付勢移動されて原点位置に復帰して、前記切断刃による次の切断を行う構成であることを特徴としている。
請求項4の発明に係る長尺状の被切断物の切断装置は、請求項2の発明を実施するための装置であって、その基本作用は、請求項2の発明の長尺状の被切断物のスライス切断方法に記載の通りである。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記被切断物の肉厚に対応して、前記第1刃物ユニットを構成する受刃の圧接面とテーブル上面との間隔を調整可能なように、当該第1刃物ユニットは、テーブル面に対して垂直な方向の固定位置が調整可能であることを特徴としている。
請求項5の発明は、被切断物の肉厚に対応させて、第1刃物ユニットを構成する受刃の圧接面とテーブル上面との間隔が調整可能になっていて、切断時における被切断物の切断部のテーブル面からの浮き上り量を最少にして切断できるので、種々の肉厚の被切断物に対して最適な状態での切断が可能となる。
請求項6の発明は、請求項4又は5の発明において、前記被切断物は、コルゲート管であって、水平配置された前記テーブルの上面における前記第1刃物ユニットを構成する切断刃の最大後退位置よりも、被切断物の搬送方向に沿って下流側には、切断後のコルゲート管のスリット開口を通して内部に挿入されることで、スリット形成後のコルゲート管の直進搬送を維持する直進搬送維持板が、テーブル面に対して垂直に配置されていることを特徴としている。
請求項6の発明によれば、切断後のコルゲート管のスリット部には、直進搬送維持板が挿入されるため、切断後のコルゲート管は、横方向に蛇行することなく、直進搬送を維持できて、コルゲート管の切断を円滑に行える。
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記テーブル面には、スリット形成前後のコルゲート管の所定長の部分の両側面及び上面の各位置を規制する板状の規制部材が配置されていることを特徴としている。
請求項7の発明によれば、切断前後のコルゲート管の所定長の部分は、前記規制部材により直進搬送が確保されるため、コルゲート管に形成されるスリットの直線性を確保できる。
請求項8の発明は、所定角度で交差する一対のスライス刃から成る第2刃物ユニットを用いて、予め周方向の一部が軸方向に沿って直線状に連続切断された長尺パイプ材のスリットと対向する外周面にV溝をスライス切断により連続して形成する長尺パイプ材のV溝スライス切断方法であって、
前記被切断物のV溝スライス切断時には、長尺パイプ材の前記スリットから当該長尺パイプ材内に挿入された切断押圧力受具を、当該長尺パイプ材のV溝形成未定部の内周側に当接させた状態で、前記第2刃物ユニットを構成する各スライス刃は、駆動手段により、連続往復回動運動を行って、前記第2刃物ユニットの全体が当該長尺パイプ材と一緒に移動する途中において、当該長尺パイプ材は、当該長尺パイプ材に対する前記スライス刃の切断部の位置が順次ずれることで、当該長尺パイプ材を搬送方向に引き込みながら、前記一対のスライス刃により所定長だけスライス切断され、
前記長尺パイプ材の切断後には、前記第2刃物ユニットは、前記各スライス刃と前記長尺パイプ材との接触抵抗が小さくなることで、付勢手段により、長尺パイプ材の搬送方向と逆方向に付勢移動されて原点位置に復帰して、前記一対のスライス刃による次の切断を行うことで、
長尺パイプ材を軸方向に搬送しながら、所定長ずつ当該軸方向に沿ってV溝を切断することを特徴としている。
請求項8の発明は、軸方向に沿って外周面に直線状のV溝を形成する長尺パイプ材には、請求項1〜4の発明に係る長尺状の被切断物のスライス切断方法及び装置によって、予め軸方向に沿って直線状のスリットが形成され、当該スリットから切断押圧力受具を直径方向に挿入して、長尺パイプ材の内周面に当接させ、この状態で、第2刃物ユニットを構成していて、所定角度で交差する一対のスライス刃を、駆動手段により連続往復回動運動させると、当該長尺パイプ材のスリットの対向部の外側に所定長のV溝が形成された後に、付勢手段により、第2刃物ユニットは、原点位置に復帰されて、次のV溝切断操作が行われることで、長尺パイプ材におけるスリットと対向する外側の部分にV溝が連続して形成される。この結果、軸方向に連続したV溝の形成により、スリットの部分を大きく拡開させることが可能となって、長尺パイプ材の内部に管類を挿入する作業が容易となる。
請求項9の発明は、請求項8の発明において、前記第2刃物ユニットを構成していて、所定角度でV型に交差する一対のスライス刃は、連続往復回動運動時において、その先端部の干渉を回避すべく、当該連続往復回動運動の位相を僅かにずらすことで、各スライス刃の切断面の奥部が交差していることを特徴としている。
請求項9の発明によれば、各スライス刃の連続往復回動運動の位相を僅かにずらすことで、各スライス刃の切断面の奥部を交差させることができて、切断後において、長尺パイプ材に対して直線状の切断片が連結されることなく、確実に分離される。
請求項10の発明は、予め周方向の一部が軸方向に沿って直線状に連続切断された長尺パイプ材の当該スリットと対向する外周面にV溝をスライス切断により連続して形成する長尺パイプ材のV溝スライス切断装置であって、
請求項4に記載のスライス切断装置と、請求項8又は9に記載の長尺パイプ材のV溝スライス切断方法を実施するための装置とが、当該長尺パイプ材の搬送方向に沿って、当該順序に配置され、
請求項8又は9に記載の長尺パイプ材のV溝スライス切断方法を実施するための装置は、
前記長尺パイプ材の軸心方向から見て所定角度でV型に交差する一対のスライス刃が連続往復回動運動を行う第2刃物ユニットと、
前記第2刃物ユニットの全体を、前記長尺パイプ材の搬送方向に沿って一定ストロークでもって往復移動可能に支持すると共に、前記一対のスライス刃により前記長尺パイプ材のV溝切断中においては、前記第2刃物ユニットを長尺パイプ材と一緒に移動させ、切断完了後においては、付勢手段により前記第2刃物ユニットを切断当初の原点位置に復帰させる第2刃物ユニット支持機構と、
前記長尺パイプ材の前記スリットから当該長尺パイプ材内に挿入されて、当該長尺パイプ材のV溝形成未定部の内周側に当接させて、一対のスライス刃によるV溝切断時の押圧力を受ける切断押圧力受具と、
を備えていることを特徴としている。
請求項10の発明は、請求項8の発明に係る「長尺パイプ材のV溝スライス切断方法」を実施する装置であって、その作用効果は、請求項8の発明と同等である。
請求項11の発明は、スライス刃の連続往復回動運動により板材、パイプ材等の被切断物をスライス切断する可搬式のスライス切断機であって、
回転軸の軸心を水平にして可搬ケースのベース板に搭載される駆動モータと、
前記ベース板に固定されたブラケットに基端部が垂直面内で回動可能に支持されたスライス刃と、
前記駆動モータの回転軸の連続回転が偏心回転機構により往復直線運動に変換される第1リンクを含んで、当該駆動モータの回転軸の連続回転により前記スライス刃を連続往復回動運動させるリンク機構と、
を備え、
前記駆動モータの回転軸の連続回転により、前記リンク機構により前記スライス刃が回動支点を中心にして連続往復回動することで、前記可搬ケースと被切断物とを相対的に移動させながら、前記ベース板から出入りするスライス刃により当該被切断物を連続切断することを特徴としている。
請求項11の発明によれば、軸心を水平に配置させた駆動モータの回転軸の連続回転を偏心回転機構及びリンク機構により、スライス刃の連続往復回動運動に変換され、切断機と被切断物とを相対移動させることで、ベース板から出入りするスライス刃により、被切断物が所定長ずつ連続して切断される。請求項11の発明に係るスライス切断機は、可搬式であるので、モータ電源を有する任意の場所に持ち込んで、被切断物を切断できる。
請求項12の発明は、請求項11の発明において、前記ベース板の直下に配置されることで、当該ベース板との間で被切断物を挟持する被切断物挟持体と、ベース板に固定されたブラケットに上下一対の連結リンクを介して連結されることで、前記被切断物の厚さに応じて、可搬ケース内に垂直となって昇降可能に配置された板状の昇降フレームとが一体に形成され、
前記昇降フレームは、付勢手段により上方に付勢されることで、被切断物は、前記ベース板と被切断物挟持体との間に弾力的に挟持された状態でスライス切断されると共に、前記被切断物挟持体に設けられた走行車輪により、切断機全体を走行させながら切断可能であることを特徴としている。
請求項12の発明によれば、被切断物は、その厚さに応じて、ベース板と被切断物挟持体との間に弾力的に挟持され、この状態で、被切断物挟持体に設けられた走行車輪を利用して、切断機をスムーズに走行させられるので、付勢手段の付勢力により切断機のベース板と被切断物とが離間されない状態で、切断作業を安定して確実に行える。
請求項1の発明によれば、回動支点を中心にしてスライス刃を連続往復回動運動させながら、板材、パイプ材等の被切断物と前記スライス刃とを相対的に直線移動させると、被切断物は、所定長ずつ連続して切断されることで、被切断物にスリットが形成される。スライス刃と被切断物とは、相対的に移動すれば切断可能であるので、スライス刃又は被切断物のいずれか一方を移動させて、その他方を固定させて、スライス切断を行う。
請求項2及び同4の発明によれば、被切断物の移動により、第1刃物ユニットが原点位置から所定距離だけ移動する途中において、第1刃物ユニットを構成する本刃の切断力により、被切断物を受刃の圧接面に圧接させた状態で、当該圧接面に開口する本刃挿入空間に本刃が挿入されることで、被切断物に対する切断刃の切断部の位置が順次ずれることで、当該被切断物を搬送方向に引き込みながら、1回の切断の開始から終了に至るまで、ほぼ一定の切断力により被切断物が設定長だけスライス切断された後に、付勢手段により第1刃物ユニットが原点位置に復帰されることで、即ち、第1刃物ユニットを構成する切断刃の連続往復回動運動と、当該第1刃物ユニット全体の連続往復移動とが同期することで、被切断物は、本刃の1ストロークの往復直線運動毎に設定長だけ断続的にスライス切断される。これにより、引き裂き、剪断以外の本来の切断により、切断端面が美麗で、しかも切粉を発生させることなく、肉厚又は曲げ剛性の大きな管体、板体等の長尺状の被切断物の切断が可能となる。
請求項8〜10の発明によれば、長尺パイプ材の直線状のスリットの対向部の外側に連続したV溝を形成でき、長尺パイプ材のスリットの部分を大きく拡開させることができて、当該長尺パイプ材の内部に管類を挿入する作業が容易となる。
本発明に係るスライス切断装置の斜視図である。 本発明に係るスライス切断装置を斜下方から見た斜視図である。 上下の各テーブル2,7を分離させた状態のスライス切断装置の斜視図である。 本発明に係るスライス切断装置の正面図である。 同じく平面図である。 同じく右側面図である。 第1刃物ユニットU1 の分解斜視図である。 受刃K2 を分離させた状態の第1刃物ユニットU1 の斜視図である。 第1刃物ユニットU1 の主要部の正面図である。 (a),(b)は、それぞれ図9のX1 −X1 線及びX2 −X2 線の各断面図である。 (a),(b)は、それぞれ第1刃物ユニットU1 の原点位置における切断開始時、及び後退途中における切断中の状態を示す正面図である。 (c),(d)は、それぞれ1ストロークの途中で切断を終えた第1刃物ユニットU1 の後退端位置、及び原点位置における次の切断開始の直前の状態を示す正面図である。 往復回動運動を行う本刃(スライス刃)K1 と往復直線運動を行う第1刃物ユニットU1 の各位置の関係を示す図である。 (a),(b)は、それぞれ切断可能な最大径及び最少径のコルゲート管P1 ,P2 の一部にスリットJが形成された状態の斜視図である。 本発明に係るV溝スライス切断装置の斜視図である。 同じく平面図である。 同じく第2刃物ユニットU2 の部分の側面図である。 第2刃物ユニットU2 の部分の斜視図である。 第2刃物ユニットU2 の斜視図である。 第2刃物ユニットU2 の側面図である。 V溝Gの形成後の長尺パイプ材であるコルゲート管P3 及び第1及び第2の各刃物ユニットU1',U2 を構成する本刃(スライス刃)K1 及び一対のスライス刃K3 の関係を示す模式的断面図である。 (a),(b)は、それぞれスリットJの部分からコルゲート管P3 の内部に管類を挿入する前の状態、及び挿入途中の状態の当該コルゲート管P3 の断面図である。 (a),(b)は、それぞれ一対のスライス刃K3 の押付力受具として無端チェーン101を用いた例の平面断面図、及び側面断面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る可搬式スライス切断機を異なる方向から見た内部構造の斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る可搬式スライス切断機の全体を異なる方向から見た内部構造の斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る可搬式スライス切断機により板状の被切断物Wを切断している状態のスライス刃K4 の異なる位置における正面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る可搬式スライス切断機の非切断時において、スライス刃K4 の異なる位置における正面図である。 一体構造となっている昇降フレーム116と被切断物挟持体124とが一体となった構造を示す側面図である。 本発明に係る可搬式スライス切断機の使用状態の側面図である。
以下、最適な複数の実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。
最初に、図1〜図6を参照して、スライス刃から成る本刃K1 と受刃K2 とから成る切断刃Kによる切断原理を除いた全体構成について説明し、その後に、切断刃Kによる切断原理(切断作用)について説明することで、請求項1〜7に記載の発明に係る「スライス切断方法、及び装置」について説明する。
主フレームF1 は、被切断物であるコルゲート管P1 の搬送方向Qに沿って所定間隔をおいた左右一対の門形支柱1と下側の主テーブル2とを複数本のボルトB1 で連結することで一体に組み付けられた構成である。前記一対の門形支柱1を構成する各横部材1aの内側には、僅かの間隔をおいて第1刃物ユニットフレームF2 の横部材3が配置され、一対のガイドシャフト4の両端部は、前記一対の横部材3に水平に支持され、左右一対の横部材3は、複数本のボルトB2 を介して前記主テーブル2に一体に取付けられることで、主フレームF1 と第1刃物ユニットフレームF2 とは、主テーブル2を介して一体となっている。主テーブル2の中央部は、コルゲート管P1 の搬送方向Qに沿って長方形状をした開口5が形成され、当該開口5における前記搬送方向Qの下流側には、前記コルゲート管P1 に形成されたスリットJ(図13参照)を通して当該コルゲート管P1 の内部に挿入されることて、コルゲート管P1 におけるスリット形成済の部分の直進搬送を確保するための直進搬送維持板6が、主テーブル2に対して垂直になって配置されている。前記直進搬送維持板6の搬送方向Qに沿った略半分は、前記開口5内に侵入した状態で配置されている。前記開口5は、後述の第1刃物ユニットU1 の上端部との干渉を回避するために設けられている(図6参照)。また、主テーブル2の上面には、前記開口5を覆うようにして、複数本のボルトB3 を介して薄板状の上面テーブル7が取付けられる。上面テーブル7には、後述の本刃K1 の刃部K1aが、当該上面テーブル7から上方に突出可能にするための本刃突出溝8が、前記搬送方向Qに沿って形成されている。
また、図2ないし図8、特に、図7及び図8に詳細に示されるように、一対のガイドシャフト4には、ボールブッシュ11を介して垂直姿勢のスライド板12が前記搬送方向Qに沿って往復直線移動(スライド)可能に支持され、当該スライド板12には、一側面に第1刃物ユニットU1 を一体に取付けた第1刃物ユニット取付け板13が、上下方向の固定位置を調整可能にして一体に取付けられる。図6ないし図8に示されるように、第1刃物ユニット取付け板13の一側面には、駆動軸14の軸心C1 を水平にして減速機付モータM1 が一体に取付けられ、当該駆動軸14には、偏心回転体15が前記軸心C1 に対して偏心量e1 だけ偏心して支持され、当該駆動軸14と偏心回転体15とは、連結具16を介して一体に連結されているため、減速機付モータM1 の駆動軸14の回転により、偏心回転体15は、駆動軸14の軸心C1 に対して偏心量e1 をもって偏心回転する。このため、図9において、本刃K1 の最下降位置において、偏心回転体15の軸心C2 と、本刃K1 と連結アーム25との連結軸心C12を結ぶ線分の延長線と、本刃K1 の刃部K1aの先端との交点を「T」とした場合において、回動支点C11を中心とする本刃K1 の往復回動運動により、前記交点Tの時間に対する上下方向の位置は、図12の上半部に示されるように、正弦曲線(余弦曲線)で示される。
前記第1刃物ユニット取付け板13の上部には一対のブラケット17が取付けられ、切断刃Kは、前記一対のブラケット17の先端部(自由端部)の間に挿入されて、ボルトから成る支持軸18を介して当該一対のブラケット17に基端部が回動可能に連結された本刃K1 と、前記上面テーブル7の上面との間に、被切断物の肉厚に応じて変化する被切断物挿入隙間D1 (D2 )〔図10(a)参照〕を設けて、当該上面テーブル7の上方に固定配置される受刃K2 とで構成される。受刃K2 は、一対の受刃体21の間にL字状をした所定厚の隙間形成体22の水平部22aを挟んで配置されて、一対の受刃体21と隙間形成体22の水平部22aとの三者が複数本のボルトB11で一体連結され、隙間形成体22の垂直部22bは、上面テーブル7の本刃突出溝8を通して前記一対のブラケット17の間に挿入されて、複数本のボルトB12を介して当該一対のブラケット17に一体に固定される。図4、図8及び図10に示されるように、一対の受刃体21の幅(使用状態における上下方向に沿った寸法)は、隙間形成体22の幅よりも広く形成され、しかも、一対の受刃体21と隙間形成体22とは、各上端面が同一面となるように一体化されるため、受刃K2 の下端には、所定幅の本刃挿入空間23が形成されると共に、一対の受刃体21の各下端面は、切断時に被切断物が圧接される圧接面24となっている。
本刃K1 の先端部と、減速機付モータM1 の駆動軸14の外側に偏心状態で嵌合された偏心回転体15とは、連結アーム25を介して連結されている。即ち、連結アーム25の基端部の短円筒状をした支持部25aは、前記偏心回転体15の外側に嵌め込まれ、連結アーム25の先端部(上端部)は、本刃K1 の先端部にボルトから成る連結体26を介して連結されている。よって、当該モータM1 の回転により、本刃K1 は、基端部の支持軸18を回動支点C11として、前記偏心量e1 の2倍のストローク(2e1 )でもって、往復回動運動を行い、本刃K1 の刃部K1aは、円弧状に形成されていて、受刃K2 の本刃挿入空間23に対して出入りを行うことで、駆動又は手動の搬送により搬送方向Qに沿って所定速度で搬送されている被切断物は、前記被切断物挿入隙間D1 (D2 )に挿入されて、所定長ずつ断続的にスライス切断される構成となっている。ここで、図4、図11−A及び図11−Bに示されるように、前記回動支点C11は、被切断物であるコルゲート管P1 の切断線よりも下方に配置されているため、コルゲート管P1 に対する切断刃Kの切断部の位置が順次ずれることで、1回の切断の開始から終了に至るまでほぼ一定の切断力でコルゲート管P1 のスライス切断を行える。また、図9において、実線及び2点鎖線で示される本刃K1 の位置は、それぞれ下降端、及び上昇端の各位置を示し、各位置において、本刃K1 の刃部K1aが受刃K2 の圧接面24に達している各位置N1 ,N2 の間隔Sは、有効切断長である。なお、図7及び図8において、C12は、連結体26によって連結された本刃K1 と連結アーム25との連結軸心を示す。
一対のガイドシャフト4にボールブッシュ11を介して往復直線移動(スライド)可能に支持されたスライド板12には、前記第1刃物ユニットU1 を一側面に取付けた第1刃物ユニット取付け板13が、上下方向に沿った固定位置を調整可能な状態で一体に取付けられる。即ち、スライド板12における第1刃物ユニット取付け板13と対向する面には、当該第1刃物ユニット取付け板13の水平方向の両端部を部分的に嵌合させるための嵌合ブロック31が上下方向に沿って取付けられ、計4箇所の各嵌合ブロック31に、第1刃物ユニット取付け板13を上下方向に移動可能に嵌合させた状態で、当該第1刃物ユニット取付け板13の下端面に固定される高さ調整固定板32が複数本のボルトB21を介して固定される。スライド板12の下端面に螺合された調整ボルト33の軸部は、前記高さ調整固定板32の軸挿入溝32aに挿入され、当該調整ボルト33により、スライド板12に対する第1刃物ユニット取付け板13の高さ方向に沿った固定位置を調整した後に、当該スライド板12を貫通させた上下一対の固定ボルトB22を、第1刃物ユニット取付け板13に螺合させることで、スライド板12に対する第1刃物ユニット取付け板13の高さ方向に沿った固定位置のずれを確実に防止する構造になっている。
前記調整ボルト33により、主テーブル2及び上面テーブル7に対して第1刃物ユニットU1 の上下方向の位置が調整されることで、上面テーブル7の上面と受刃K2 の圧接面24との被切断物挿入隙間D1 (D2 )の調整が可能となる。即ち、図10に示されるように、被切断物がコルゲート管である場合において、外径が大きくて肉厚の大きなコルゲート管P1 の場合には、前記隙間を(D1 )に設定し、逆に、外径が小さくて肉厚の小さなコルゲート管P2 の場合には、前記隙間を(D2 )に設定する(D1 >D2 )。
本発明に係る被切断物の切断方法は、図11−A及び図11−Bの作用説明図に示されるように、搬送方向Qに沿って搬送中のコルゲート管(被切断物)P1 を、上面テーブル7と受刃K2 との隙間D1 に挿入させて、当該コルゲート管P1 の搬送途中において、受刃K2 の本刃挿入空間23に本刃K1 を挿入することで、コルゲート管P1 に対する切断刃Kの切断部の位置が、コルゲート管P1 の搬送方向Qと反対方向に順次ずれることで、当該コルゲート管P1 を設定長ずつスライス切断している。よって、コルゲート管P1 の切断中においては、切断刃K、即ち、スライド板12に取付けられている第1刃物ユニットU1 は、一対のガイドシャフト4に弾装された各圧縮バネ46の復元力に抗して、コルゲート管P1 と一体となって搬送方向Qに設定長だけ移動し、1回の切断を終えた後に、前記圧縮バネ46の復元力により、切断刃K、即ち、第1刃物ユニットU1 は、切断当初の「原点位置」に復帰されて、次の切断を行っており、この操作を反復させて、コルゲート管P1 を断続切断している。このように、回動支点C11を中心にして往復回動運動を行う切断刃Kは、被切断物の搬送方向Qに沿って所定のストロークで往復直線運動を行いながら、被切断物を断続的にスライス切断している。
上記作用が実現できるように、第1刃物ユニットフレームF2 を構成していて、被切断物の搬送方向Qに沿って上流側の横部材3の下端部には、下方延長板41が一体に取付けられ、当該下方延長板41に、連結アーム25を挟むようにして、2本のストッパロッド42が水平に支持されていると共に、第1刃物ユニット取付け板13における2本のストッパロッド42に対応する部分には、当接ロッド43がそれぞれ水平に突設されている。よって、第1刃物ユニットU1 と一体に往復移動するスライド板12は、各当接ロッド43が各ストッパロッド42に当接するまで、搬送方向Qと逆方向に移動可能となっている。また、上記当接時の衝撃を緩和するために、下方延長板41には、衝撃吸収部材(shock absorber)44が、スライド板12の側に向けて水平に設けられていると共に、スライド板12における前記衝撃吸収部材44に対応する位置には、衝突ロッド45が水平に設けられ、各当接ロッド43が各ストッパロッド42に当接する直前に、衝突ロッド45が衝撃吸収部材44に衝突することで、各当接ロッド43が各ストッパロッド42に当接する衝撃を吸収し、その後に、各当接ロッド43が各ストッパロッド42に当接する構造になっている。
そして、図4に示されるように、各当接ロッド43が各ストッパロッド42に当接した位置が、第1刃物ユニットU1 の「原点位置」となっていて、被切断物は、その搬送中において、本刃K1 と受刃K2 とから成る切断刃Kが被切断物と一緒に移動して、被切断物が切断される構成であるため、1回の切断を終了する毎に、切断刃K、即ち、第1刃物ユニットU1 は、「原点位置」に復帰させる必要があり、このために、各ガイドシャフト4における第1刃物ユニットフレームF2 を構成する搬送方向Qに沿って下流側の横部材3とスライド板12との間には、復帰用の圧縮バネ46が弾装されている。
また、主及び上面の各テーブル2,7には、自動搬送装置(図示せず)又は手動により、被切断物であるコルゲート管P1 が供給され、切断刃Kによりコルゲート管P1 を円滑に断続切断するには、切断の前後において当該コルゲート管P1 を直進搬送させる必要がある。そこで、図1及び図6に示されるように、主及び上面の各テーブル2,7に、コルゲート管P1 の両側面、及び上面を規制する一対の側面規制板51及び上面規制板52を配置することで、切断前後のコルゲート管P1 の直進搬送を確保している。側面規制板51は、その長手方向の両端部が固定ボルト付ブラケット53により、前記搬送方向Qと直交する水平方向に沿った配置位置、及び上下方向の配置位置が定められた状態で、主及び上面の各テーブル2,7に固定され、上面規制板52は、一方の側面規制板51に、一対の別の固定ボルト付ブラケット54により、高さ方向の配置位置が定められた状態で固定されている。
次に、図11−A,図11−B及び図12を参照して、上記したスライス切断装置により、被切断物であるコルゲート管P1 が断続的にスライス切断される作用について説明する。図11−A(a),(b)は、それぞれ第1刃物ユニットU1 の原点位置における切断開始状態、及び後退途中における切断中の状態を示す正面図であり、図11−B(c),(d)は、それぞれ1ストロークの途中で切断を終えた第1刃物ユニットU1 の後退端位置における原点位置復帰開始状態、及び原点位置に復帰した直後の「次の切断開始時」の状態を示す正面図である。連結アーム25の支持部25aは、モータM1 の駆動軸14の軸心C1 に対して偏心量(e1 )で偏心回転されていて、図11−A(a)は、第1刃物ユニットU1 の原点位置において、本刃K1 が下降端位置から上昇端位置に向けて上昇を開始する状態であって、本刃K1 の刃部K1aは、搬送方向Qに搬送されているコルゲート管P1 の直前の切断端(An)に接触して、次の切断が開始される状態である。
切断刃Kの本刃K1 が回動支点C11を中心にして、正面図において反時計方向に回動することで、本刃K1 の刃部K1aがコルゲート管P1 に喰い込んで、切断が開始されると、当該本刃K1 とコルゲート管P1 が一体となることで、切断刃Kを含む第1刃物ユニットU1 は、圧縮バネ46の復元力に抗して、コルゲート管P1 と一体となって搬送方向Qに搬送され、その途中において、切断刃Kによるコルゲート管P1 の切断が進行し、その状態が図11−A(b)に示されている。図11−A(b)の第1刃物ユニットU1 の後退途中でのコルゲート管P1 の切断中の状態では、当接ロッド43は、ストッパロッド42に対して(L1 )だけ離間している。
図11−B(c)で2点鎖線で示される状態は、本刃K1 が上昇端に達することで、第1刃物ユニットU1 の往復直線運動の「1ストローク」における切断が終了した状態を示している。上記したように、切断刃Kによるコルゲート管P1 の切断中においては、当該コルゲート管P1 に対する切断刃Kの切断部の位置は、前記搬送方向Qと逆方向に沿って順次ずれることで、1回の切断の開始から終了に至るまでの間におけるコルゲート管P1 に対する切断刃Kの切断力をほぼ一定していて、切断開始時において特に大きな切断力を必要としないスライス切断方法によって、コルゲート管P1 が切断されると共に、切断中においては、本刃K1 は反時計方向に回動することで、被切断物であるコルゲート管P1 を搬送方向Qに向けて引き込む作用もあり、スライス切断と当該作用とが相乗して、コルゲート管P1 は、円滑に切断される。
図11−B(c)で実線で示される状態は、被切断物であるコルゲート管P1 に喰い込んでいる本刃K1 と当該コルゲート管P1 との摩擦抵抗と、圧縮バネ46の復元力が均衡することで、第1刃物ユニットU1 が後退端に達している状態であって、当接ロッド43は、ストッパロッド42に対して〔L2 (>L1 )〕だけ離間している。なお、図11−B(c),(d)で示される切断端A(n+1)は、前記切断端An に接続する切断端であって、第1刃物ユニットU1 の当該ストローク中の切断により形成されたものである。
図11−B(c)で実線で示される第1刃物ユニットU1 の後退端位置においては、圧縮バネ46は、最大に圧縮されており、この状態において、本刃K1 が下降端に向けて下降すると、圧縮バネ46の復元力が、本刃K1 とコルゲート管P1 との摩擦抵抗よりも大きくなることで、当該圧縮バネ46の復元力により、第1刃物ユニットU1 は、図11−B(d)に示されるように、原点位置まで復帰されて、「次の切断」が開始される。
図12は、上記した本刃K1 の往復回動運動と、第1刃物ユニットU1 の往復直線運動との関係を図示したものであって、上半部は、時間に対する本刃K1 の刃部K1aの上記した特定点(T)の上下方向の位置を示しており、下半部は、時間に対する第1刃物ユニットU1 の原点位置からの移動した位置を示している。上記した切断例では、被切断物であるコルゲート管P1 は、一定速度で自動搬送されているため、本刃K1 が下降端に達する前後の僅かの時間帯においては、コルゲート管P1 の切断を行っていない例であるが、本刃K1 の往復回動運動の周期を一定にしておいて、被切断物の自動搬送速度の調整により、「切断の停止時間帯」を可能な限り零に近付けることが可能となる。また、被切断物を手動により搬送する場合には、本刃K1 に対して被切断物は常に押し付けられているため、上記した「切断の停止時間帯」はなくなる。なお、図13(a),(b)には、上記したスライス切断方法により切断中のコルゲート管P1 ,P2 が斜視図で示されている。
また、コルゲート管P1 は、両側面及び上面の各規制板51,52により規制されていると共に、コルゲート管P1 の切断中において、切断されたスリットJには、直進搬送維持板6が入り込んでいるために、当該コルゲート管P1 の直進搬送性が確保されるため、切断前後、特に切断後のコルゲート管P1 が蛇行しないために、当該コルゲート管P1 の切断を円滑に行える。
また、上記実施例1は、テーブル面を水平にして、切断刃Kを構成する本刃K1 が垂直面内で往復回動運動を行う例であるが、テーブル面を垂直にして、切断刃Kを構成する本刃K1 が水平面内で往復回動運動を行う構成にすることも可能であり、これにより、被切断物がコルゲート管等の円管である場合には、当該円管をテーブル面に当接させて搬送することが可能となって、当該円管の直進搬送性を確保し易い利点がある。
また、上記実施例1では、被切断物の一例として、コルゲート管を挙げたが、本発明に係るスライス切断方法によれば、肉厚の大きなゴム板等の長尺板材を幅方向の途中で切断して、狭幅にすることも可能である。
また、上記実施例1では、被切断物は自動搬送装置(フィーダー)により自動搬送されるとして説明したが、被切断物を切断刃に対して押し付けるように、手動で送り込むようにして、切断してもよい。
次に、図14〜図22を参照して、請求項8〜10の発明に係る「長尺パイプ材のV溝スライス切断方法、及びその装置」について説明する。実施例2の「長尺パイプ材の切断方法、及びその装置」は、長尺パイプ材に直線状のスリットを設けて、当該スリットから内部に管類を挿入する際に、長尺パイプ材の変形に対する剛性が高いと、前記スリットの部分において、長尺パイプ材を拡開させられないので、長尺パイプ材における前記スリットと対向する部分の外側にV溝を形成して、前記拡開を容易にするものである。なお、実施例2においては、実施例1の「スライス切断方法、及びその装置」に使用された「第1刃物ユニットU1 」及び「当該第1刃物ユニットU1 の支持機構」の全体を90°回動させて配置することで、本刃K1 が水平面内で往復回動運動を行う構成の「第1刃物ユニットU1'」及び「その支持機構」が使用されているが、「第1刃物ユニットU1' 」及び「その支持機構」の実質的な内容は、実施例1の「第1刃物ユニットU1 」及び「その支持機構」と同一であるので、同等部分には、同一符号に「’」を付し、「第2刃物ユニットU2 」及び「その支持機構」の長尺パイプ材であるコルゲート管P3 に対する切断機能の関係についてのみ説明する。
図14〜図18において、方形状のベース61には、その四隅に配置されたジャッキ62a〜62dを介して長尺パイプ材の一つであるコルゲート管P3 を搬送させる搬送台63が昇降可能に支持されている。搬送台63を昇降可能な構造にしたのは、前記ベース61に対して第1刃物ユニットU1'が固定配置されていると共に、第2刃物ユニットU2 は、コルゲート管P3 の搬送方向Qと直交する水平方向(以下、「搬送直交方向」という)Rに沿って配置位置が変更可能になっているのみで、第1及び第2の各刃物ユニットU1',U2 は、昇降しないので、コルゲート管P3 のサイズ(外径)に応じて、第1刃物ユニットU1'の本刃K1 及び受刃K2 及び第2刃物ユニットU2 の一対のスライス刃K3 の先端部の各配置位置を、コルゲート管P3 の中心の位置に合致させる必要があるからである。なお、ジャッキ62aのハンドル65を回転させると、当該回転が連結軸64aを介してジャッキ62bに伝達されると共に、ジャッキ62bの回転は、歯付ベルト装置66を介してジャッキ62cに伝達され、更に、ジャッキ62cの回転は、連結軸64bを介してジャッキ62dに伝達されることで、計4つの各ジャッキ62a〜62dは、同期して同一量だけ昇降することで、搬送台63の水平を維持している。なお、図16に、搬送台63の最大昇降量Zが示されている。
第1及び第2の各刃物ユニットU1',U2 は、図14及び図15に示されるように、第1刃物ユニットU1'がコルゲート管P3 の搬送方向Qに対して上流側であって、搬送台63上を搬送されるコルゲート管P3 を挟んで、斜め方向に対向するように配置されている。コルゲート管P3 は、その直線搬送を維持させるために、搬送台63の搬入部及び搬出部には、固定及び可動の一対一組となった各ガイドローラ67a,67bにより挟まれた形態で搬送され、コルゲート管P3 のサイズの変更により、可動側のガイドローラ67bを固定側のガイドローラ67aに対してスライドさせる。コルゲート管P3 における第1刃物ユニットU1'の側方を通過する部分は、その上方に駆動コンベア68が配置され、コルゲート管P3 を駆動搬送させている。駆動コンベア68は、各ジャッキ62a〜62dによるベース61に対する搬送台63の昇降に対して、搬送台63に対して当該搬送台63の昇降と逆方向に同一量だけ昇降することで、サイズの異なるコルゲート管P3 の駆動搬送を可能にしている。
垂直配置された第2刃物ユニットU2 は、図17及び図18に示されているように、一対の回動アーム71が側面視でV型に配置されて、その先端部にスライス刃K3 がそれぞれ装着され、一対のスライス刃K3 が往復回動機構により、一体となって連続往復回動運動を行う。即ち、第2刃物ユニット取付け板72の側面に減速機付モータM2 が回転軸69を垂直にして取付けられ、前記第2刃物ユニット取付け板72における減速機付モータM2 と同一側に歯車類支持フレーム73が一体に取付けられ、当該支持フレーム73に第1円錐歯車支持軸74が軸心74aを垂直にして支持され、当該第1円錐歯車支持軸74の軸方向の中央部に一体に取付けられた歯付プーリ75と、前記減速機付モータM2 が回転軸69に取付けられた歯付プーリ76との間に、歯付ベルト77が掛装されている。第1円錐歯車支持軸74の上下端部には、同一端数の第1円錐歯車78がそれぞれ取付けられている。前記歯車類支持フレーム73には、前記第1円錐歯車支持軸74の軸心74aの中心(前記歯付プーリ75の配置部分)を通って,当該軸心に直交する対称線79に対して対称配置されるように一対の第2円錐歯車支持軸81が支持されている。第1円錐歯車支持軸74の軸心74aと、第2円錐歯車支持軸81の軸心81aとは、角度(θ)だけ交差していて、各第2円錐歯車支持軸81は、傾斜配置されている。各第2円錐歯車支持軸81の内側(歯付ベルト77に近い側)には、それぞれ同一歯数の第2円錐歯車82が取付けられていると共に、当該第2円錐歯車支持軸81の外側には、前記回動アーム71の全体が、第2円錐歯車支持軸81の軸心81aに対して直交して配置された状態で、第2円錐歯車支持軸81の軸心81aに対して偏心量(e2 )だけ偏心して偏心回転体(図示せず)を介して連結されている。図18において、側面視でV型に配置された一対のスライス刃K3 は、実施例1の本刃K1 と同様に、各回動アーム71の背面と同一面内において回動可能なように、スライス刃支持板96に回動支点C3 を中心に回動可能に支持され、スライス刃K3 の先端に近い部分と、回動アーム71の先端部とが連結ボルト97で連結されている。なお、図19において、90は、回動アーム71の偏心回転中心を示す。よって、一対の回動アーム71の先端部に取付けられた一対のスライス刃K3 は、交差角(2θ)で交差しており、この状態で、前記減速機付モータM2 の駆動回転により、一対の回動アーム71は、偏心量(e2 )の2倍(2e)だけ前後動することで、各スライス刃K3 は、前記回動支点C3 を支点とする連続往復回動運動を行って、コルゲート管P3 のスリットJの対向部の外側にV溝Gが形成される。なお、図18及び図19に示されるように、一対のスライス刃K3 の先端部の各外輪側には、V溝Gの形成時において、コルゲート管P3 の外面に密着して、当該部分の変形を抑制して、安定してV溝Gの形成を行うための管押え具98が前記スライス刃支持板96に一体に設けられている。
垂直配置された第2刃物ユニット取付け板72の側面に取付けられた第2刃物ユニットU2 は、実施例1の第1刃物ユニットU1 の支持機構と同一構成の支持機構によって、コルゲート管P3 に対する一対のスライス刃K3 の喰込みの有無、及び喰い込んだ場合の喰込み抵抗の大きさに応じて、コルゲート管P3 の搬送方向Qに沿って所定のストロークで直線往復移動を行うことで、駆動コンベア68により搬送方向Qに駆動搬送されると共に、複数対のガイドローラ67a,67bにより、幅方向への移動の防止により蛇行走行が防止された状態で走行するコルゲート管P3 に対して設定長ずつV溝Gが形成されることて、当該コルゲート管P3 におけるスリットJの対向部の外側に連続してV溝Gが形成される。なお、図17において、4’及び46’は、第2刃物ユニットU2 の支持機構を構成するガイドシャフト及び圧縮バネを示す。
図17に示されるように、上記した第2刃物ユニットU2 及びその支持機構は、可動ベース83に搭載されていて、V溝Gの形成対象であるコルゲート管P3 のサイズ(外径)に応じて、前記第2刃物ユニットU2 及びその支持機構の全体を搬送直交方向Rにスライドさせる必要があるため、前記可動ベース83は、一対のガイドレール84に案内されて搬送直交方向Rにスライド可能になっている。前記第2刃物ユニットU2 及びその支持機構の全体を搬送直交方向Rにスライドさせるのは、第1刃物ユニットU1'及びその支持機構がベース61に固定配置されているため、例えば、コルゲート管P3 のサイズが小さくなった場合には、第2刃物ユニットU2 及びその支持機構の全体を、第1刃物ユニットU1'及びその支持機構の側にスライドさせることになる。なお、可動ベース83は、ボールネジ・ナット機構を構成するボールネジ85を回転ハンドル86により回転させることで所定方向にスライドされる。なお、図16において、87は、前記ボールネジ・ナット機構のボールナットを示し、図16において、第2刃物ユニットU2 及びその支持機構の搬送直交方向Rに沿った最大スライド量Yが示されている。
また、第2刃物ユニットU2 においては、側面視でV型に配置された一対のスライス刃K3 を、コルゲート管P3 における予めスリットJが形成された部分と対向する部分の外側に、連続往復回動運動の特定の軌跡の部分において押し付けることで、V溝Gを形成するので、V溝Gの形成時における一対のスライス刃K3 の押付力を受け止める必要がある。そこで、図14、図16及び図18に示されるように、コルゲート管P3 に予め形成されたスリットJを通して、当該コルゲート管P3 の内部に一対のスライス刃K3 の押付力を受ける所定幅の板状の切断押圧力受具88を挿入して、当該コルゲート管P3 の内面に当接させて行う。板状の切断押圧力受具88の先端の当接部には、当接面が円弧状に形成された当接体89が一体に設けられて、コルゲート管P3 の内周面の損傷を防止している。切断押圧力受具88は、コルゲート管P3 の外部に大きく突出していて、周囲の部材に複数の固定ボルト91が固定されている。また、第2刃物ユニットU2 及びその支持機構により、コルゲート管P3 にV溝Gを形成する際には、当該コルゲート管P3 の上部は、搬送方向Qに沿って所定の長さを有する上部押え具92により軽く下方に押し付けられている。
また、前記第2刃物ユニットU2 を構成する一対のスライス刃K3 は、連続往復回動運動時において、当該連続往復回動運動の位相を僅かにずらして、各スライス刃K3 の先端部の干渉を回避している。これにより、図19(b)に示されるように、各スライス刃K3 の切断面93の奥部が交差することで、コルゲート管P3 から断面V型の切断片が部分連結されることなく、完全に分離される。なお、一対のスライス刃K3 の連続往復回動運動の位相をずらす方法としては、図19において、平面視において、交差角(2θ)で配置された一対のスライス刃K3 が完全に重合するのを回避して、コルゲート管P3 の直径方向に僅かにずれて配置されるべく、歯付プーリ75の上下に配置されて互いに噛合している第1及び第2の各円錐歯車78,82の噛合位置をずらすことで簡単に実現できる。
このため、搬送台63上において、複数対のガイドローラ67a,67bに蛇行走行が防止された状態で、駆動コンベア68の下方走行部がコルゲート管P3 の上面の一部に密着することで、当該コルゲート管P3 は、搬送方向Qに直線走行される。この途中において、第1刃物ユニットU1'を構成する本刃K1 及び受刃K2 及びその支持機構によって、直進中のコルゲート管P3 の側面にスリットJが形成される(図19及び図20参照)。側面にスリットJが形成されたコルゲート管P3 が第2刃物ユニットU2 及びその支持機構の部分に達すると、当該スリットJを通して、切断押圧力受具88の先端部がコルゲート管P3 の内部に挿入されて、コルゲート管P3 におけるスリットJと対向する部分の内側を当接体89を介して当接する。この状態で、第2刃物ユニットU2 及びその支持機構によって、側面視でV型に配置された一対のスライス刃K3 の偏心回転中心90を中心とする連続往復回動運動により、コルゲート管P3 におけるスリットJと対向する部分の(図19参照)外側に、所定長のV溝が繰り返し形成されることで、連続したV溝Gが形成される。なお、一対のスライス刃K3 は、偏心回転中心90を中心とする連続往復回動運動の位相を僅かにずらすことで、当該一対のスライス刃K3 の先端部の干渉を回避してあることは、上記した通りである。
このため、図20に示されるように、コルゲート管P3 のスリットJと対向する部分の外側に形成されたV溝Gにより、コルゲート管P3 を当該スリットJの部分で大きく拡開させることができて、コルゲート管P3 の内部に管類94を挿入する作業が容易となる。
また、V溝Gの形成時において、コルゲート管P3 の内側に当接させる切断押圧力受具としては、前記した板状の切断押圧力受具88に限定されず、例えば、図22に示されるように、スリットJを利用して、コルゲート管P3 の内側に無端チェーン101を挿入して、当該コルゲート管P3 との当接部において、直線走行する状態で、当該無端チェーン101を周回駆動走行させることで、切断押圧力受具とすることも可能である。切断押圧力受具である無端チェーン101は、駆動モータ102で周回駆動走行され、コルゲート管P3 の内部の当接部では、直線走行ガイド板103が設けられ、無端チェーン101は、当該直線走行ガイド板103に沿って周回走行する。切断押圧力受具として無端チェーン101を用いると、コルゲート管P3 の内側を当接状態で走行する無端チェーン101により、コルゲート管P3 の搬送が助けられる利点がある。
なお、サイズ(外径)の異なるコルゲート管P3 のスリットJ及びV溝Gの形成を可能にすべく、第1刃物ユニットU1'及びその支持機構を固定配置し、第2刃物ユニットU2 及びその支持機構の全体が搬送直交方向Rにスライドするように可動配置してあるが、第1刃物ユニットU1'及びその支持機構の全体を可動配置し、第2刃物ユニットU2 及びその支持機構を固定配置してもよい。また、コルゲート管P3 の駆動搬送手段は、駆動コンベア68に限定されない。
次に、図23〜図28を参照して、請求項11,12の発明に係る可搬式スライス切断機について説明する。方形状のベース板111の長手方向の一端部であって、しかも短手方向の中央部に、当該短手方向に沿って所定間隔をおいて一対のモータ支持ブラケット112が対向して立設され、一方のモータ支持ブラケット112の外側面に減速機付電動モータM3 が駆動軸113を水平にして支持され、前記一対のモータ支持ブラケット112の間に配置された前記駆動軸113に、当該駆動軸113の回転を第1リンク114の往復直線運動に変換する偏心回転機構115が組込まれて、当該第1リンク114の基端部は、前記偏心回転機構115を介して減速機付電動モータM3 の駆動軸113に連結されている。偏心回転機構115は、図25に示されるように減速機付電動モータM3 の駆動軸113の外側に偏心回転体119を介して第1リンク114の基端部の円環部114aを嵌め込んだ構成である。
昇降フレーム116は、ベース板111の短手方向の中央部に、上下方向に僅かに昇降可能に配置された板状の部材であって、図23及び図27に示されるように、前記一対のモータ支持ブラケット112の間の上下端部には、一対の平行リンク117,118が配置されて、その一端部が当該各モータ支持ブラケット112に支持され、その他端部は、前記昇降フレーム116に支持されている。当該昇降フレーム116の下端部における電動モータM3 の反対側の端部の両側には、一対のスライス刃支持ブラケット121が設けられ、薄板状のスライス刃K4 の刃部と反対側の部分には、刃物取付ホルダ122が一体に設けられ、当該刃物取付ホルダ122の基端部は、前記一対のスライス刃支持ブラケット121に連結ピン123を介して連結されている。よって、スライス刃K4 は、僅かに昇降する昇降フレーム116に、回動支点C4 を中心にして回動可能に支持されている。
ベース板111の直下には、当該ベース板111と協働して、主として板状の被切断物Wを弾力的に挟持する被切断物挟持体124が配置され、当該被切断物挟持体124は、細長い厚板状をなしていて、その後端部に近い部分において前記昇降フレーム116と一体となっている。よって、被切断物挟持体124は、昇降フレーム116と一体となって昇降する。被切断物挟持体124の板厚方向の中央部には、前記スライス刃K4 の下降端において、その刃体の略下半部を干渉することなく収容可能なスライス刃収容溝125が形成されている。昇降フレーム116の下端部の両側と、前記各モータ支持ブラケット112の外側の部分とは、一対の圧縮バネ126により連結されているため、一体となった昇降フレーム116と被切断物挟持体124とは、常に上方に付勢され、ベース板111と被切断物挟持体124との間に板状の被切断物Wが配置されると、圧縮バネ126の付勢力に抗して被切断物挟持体124がベース板111に対して下降して、当該ベース板111と被切断物挟持体124との間で被切断物Wが弾力的に挟持される構成となっている。切断機Vの全体を床面上又はテーブル面上を走行させて、板状の被切断物Wの切断が可能なように、被切断物挟持体124の前後端部には、それぞれ走行車輪127が取付けられている。なお、ベース板111の短手方向の中央部のスライス刃K4 が配置されている部分には、当該ベース板111からスライス刃K4 を突出可能にするための直線状のスライス刃突出溝111a〔図24(b)参照〕が形成されている。
また、第1リンク114の先端部と昇降フレーム116の上端部とは、第2リンク128を介して連結されていると共に、第1リンク114の先端部と刃物取付ホルダ122の前後方向の中央部とは、第3リンク129を介して連結され、図25(b)及び図26(b)に示されるように、板状の被切断物Wの切断開始から切断終了に至る間においては、前記第2及び第3の各リンク128,129は、鈍角で交差している状態から一直線に近い状態に変化することで、被切断物Wの切断時には、第2及び第3の各リンク128,129は、「トグル機構」として機能するため、スライス刃K4 による被切断物Wの切断力が飛躍的に大きくなるため、上記リンク機構には、切断が容易となる利点がある。
電動モータM3 を除く残りの全ての部材、即ち、スライス刃K4 、第1〜第3の各リンク114,128,129、各ブラケット類は、ベース板111に対して着脱可能に取付けられるカバー131内に収容される。カバー131の上面には、切断作業時、及び運搬時の双方において、切断機Vの全体を手で持って押したり、或いは運搬したりするための把手132が取付けられている。なお、ベース板111の前後及び幅方向の両端の各端部は、切断時及び搬送時において、周辺物品に引っ掛かるのを防止するために上方に屈曲された屈曲片111bとなっていて、前後の屈曲角度は、鈍角状となっている。なお、刃物取付ホルダ122は、スライス刃K4 の先端部までは達していないため、切断時におけるスライス刃K4 の先端部の形状を保持たせるための一対の刃物形状保持板133がベース板111に一体に取付けられている。
よって、ベース板111と、被切断物挟持体124との間に板状の被切断物Wを挟持した状態で、図28に示されるように、作業者Hがカバー131の把手132を持った状態で、切断機Vの全体をテーブル面134等を所定速度で走行させると、減速機付電動モータM3 により、第1リンク114が往復直線運動を行って、第2及び第3の各リンク128,129が、鈍角交差状態とほぼ一直線状態とを反復することで、スライス刃K4 は、回動支点C4 を中心に往復回動運動を行って、ベース板111と、被切断物挟持体124との間に挟持されている板状の被切断物Wは、所定長ずつ連続して切断される。切断機Vの全体を走行させながら、被切断物Wの切断が可能であって、切断機の自重を支えながら切断する必要がないので、切断作業が容易となる。なお、図28において、W’は、切断後の被切断物を示す。
また、板状の被切断物Wの板厚が変化した場合には、一対の圧縮バネ126の付勢力(引張り力)により、ベース板111に対して被切断物挟持体124が、被切断物Wの板厚に対応した配置位置を自ら選択して、ベース板111と被切断物挟持体124との間で当該被切断物Wを挟持するので、挟持可能な最大厚以下の板厚であれば、任意の板厚の被切断物Wの切断が可能となる。即ら、スライス刃K4 は、昇降フレーム116に支持されているため、被切断物Wの板厚135とは無関係に、当該昇降フレーム116と一体となっている被切断物挟持体124とスライス刃K4 とは不変である。
上記実施例4の可搬式スライス切断機の(長さ×幅×高さ)=(200×260×150)mmであって、重量は、約3.5Kgであり、小型軽量であるので、その取扱いが容易である。
また、スライス刃K4 をベース板111に対して直接に回動可能に支持し、電動モータM4 の回転をリンク機構を介して連続往復回道運動に変換する構成にしてもよい。
なお、上記切断例では、板状の被切断物Wを挙げたが、被切断物がパイプ状の場合には、被切断物挟持体124をパイプ材の内部に挿入して、当該被切断物挟持体124と切断機Vのベース板111との間でパイプ材を挟持することで、当該パイプ材の切断も可能である。
2:主テーブル
4:ガイドシャフト(第1刃物ユニット支持機構)
6:直進搬送維持板
7:上面テーブル
11:ボールブッシュ(第1刃物ユニット支持機構)
12:スライド板
23:受刃の本刃挿入空間
24:受刃の圧接面
32:高さ調整固定板
33:切断刃の高さ調整ボルト
42:ストッパロッド
43:当接ロッド
44:衝撃吸収部材
45:衝突ロッド
46:圧縮バネ(付勢手段)
51:側面規制板
52:上面規制板
88:切断押圧力受具
101:無端チェーン(切断押圧力受具)
111:切断機のベース板
114:第1リンク(リンク機構)
116:昇降フレーム
124:被切断物挟持体
126:圧縮バネ(付勢手段)
127:走行車輪
128:第2リンク(リンク機構)
129:第3リンク(リンク機構)
An , A(n+1):各切断毎の被切断物の切断端
11:本刃の回動支点
1 :主フレーム
2 :第1刃物ユニットフレーム
G:V溝
J:スリット
K:切断刃
1 :本刃(スライス刃)
2 :受刃
3 ,K4 :スライス刃
1 :減速機付モータ(本刃の駆動手段)
2 :減速機付モータ(一対のスライス刃の駆動手段)
3 :減速機付電動モータ
1 〜P3 :コルゲート管(被切断物)
Q:コルゲート管の搬送方向
1 :第1刃物ユニット
2 :第2刃物ユニット
V:可搬式スライス切断機

Claims (12)

  1. 回動支点を中心にしてスライス刃を連続往復回動運動させながら、板材、パイプ材等の被切断物と前記スライス刃とを相対的に直線移動させることで、当該被切断物に連続したスリットを形成することを特徴とする長尺状の被切断物のスライス切断方法。
  2. 本刃挿入空間の開口端面が、切断時に長尺状の被切断物を圧接させる圧接面となっている受刃と、前記受刃の本刃挿入空間に対して出入りするように、駆動手段により、被切断物の切断線に対して直交する方向にずれた位置に設けられた回動支点を中心にして連続往復回動運動を行う本刃とから成る切断刃を有する第1刃物ユニットを備え、
    前記第1刃物ユニットは、付勢手段により前記被切断物の搬送方向と逆方向に付勢移動可能な状態で、フレームに対して前記被切断物の搬送方向に沿って往復移動可能に支持されて、前記被切断物を長手方向に搬送しながら当該長手方向に沿って断続的に切断する方法であって、
    前記被切断物の切断時には、前記受刃の本刃挿入空間に本刃が挿入されて、テーブル面と前記受刃との間に挿入された前記被切断物が、前記本刃の切断力により前記受刃の圧接面に圧接されることで、前記第1刃物ユニットの全体が当該被切断物と一緒に移動する途中において、当該被切断物は、当該被切断物に対する前記切断刃の切断部の位置が順次ずれることで、当該被切断物を搬送方向に引き込みながら、前記切断刃により所定長だけスライス切断され、
    前記被切断物の切断後には、前記第1刃物ユニットは、前記本刃と前記被切断物との接触抵抗が小さくなることで、前記付勢手段により、被切断物の搬送方向と逆方向に付勢移動されて原点位置に復帰して、前記切断刃による次の切断を行うことで、
    長尺状の被切断物を長手方向に搬送しながら、所定長ずつ当該長手方向に沿って切断することを特徴とする長尺状の被切断物のスライス切断方法。
  3. 前記被切断物は、コルゲート管であって、前記第1刃物ユニットの本刃は、水平面内において連続往復回動運動を行うことで、前記コルゲート管にスリットを形成することを特徴とする請求項2に記載の長尺状の被切断物のスライス切断方法。
  4. 長手方向に搬送される長尺状の被切断物を断続して切断する装置であって、
    前記被切断物を接触させて搬送案内を行うテーブルと、
    本刃挿入空間の開口端面が、前記テーブルの面との間に前記被切断物の肉厚に対応した間隔をおいて配置され、切断時に長尺状の被切断物を圧接させる圧接面となっていて、前記テーブル面から突出して配置される受刃と、前記受刃の本刃挿入空間に対して出入りするように、前記テーブル上面に臨んで配置されて、駆動手段により、被切断物の切断線に対して直交する方向にずれた位置に設けられた回動支点を中心にして連続往復回動運動を行う本刃とから成る切断刃を有する第1刃物ユニットと、
    前記第1刃物ユニットの全体を、前記被切断物の搬送方向に沿って一定ストロークでもって往復移動可能に支持すると共に、前記受刃と本刃により前記被切断物の切断中においては、前記第1刃物ユニットを被切断物と一緒に移動させ、切断完了後においては、付勢手段により前記第1刃物ユニットを切断当初の原点位置に復帰させる第1刃物ユニット支持機構と、
    を備え、
    前記受刃の本刃挿入空間に本刃が挿入されて、前記被切断物が当該受刃の圧接面に圧接されることで、前記第1刃物ユニットの全体が当該被切断物と一緒に移動する途中において、当該被切断物は、当該被切断物に対する前記切断刃の切断部の位置が順次ずれることで、当該被切断物を搬送方向に引き込みながら、前記切断刃により所定長だけスライス切断されると共に、前記被切断物の切断後には、前記第1刃物ユニットは、前記付勢手段により、被切断物の搬送方向と逆方向に付勢移動されて原点位置に復帰して、前記切断刃による次の切断を行う構成であることを特徴とする長尺状の被切断物のスライス切断装置。
  5. 前記被切断物の肉厚に対応して、前記第1刃物ユニットを構成する受刃の圧接面とテーブル上面との間隔を調整可能なように、当該第1刃物ユニットは、テーブル面に対して垂直な方向の固定位置が調整可能であることを特徴とする請求項4に記載の長尺状の被切断物のスライス切断装置。
  6. 前記被切断物は、コルゲート管であって、水平配置された前記テーブルの上面における前記第1刃物ユニットを構成する切断刃の最大後退位置よりも、被切断物の搬送方向に沿って下流側には、切断後のコルゲート管のスリット開口を通して内部に挿入されることで、スリット形成後のコルゲート管の直進搬送を維持する直進搬送維持板が、テーブル面に対して垂直に配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の長尺状の被切断物のスライス切断装置。
  7. 前記テーブル面には、スリット形成前後のコルゲート管の所定長の部分の両側面及び上面の各位置を規制する板状の規制部材が配置されていることを特徴とする請求項6に記載の長尺状の被切断物のスライス切断装置。
  8. 所定角度で交差する一対のスライス刃から成る第2刃物ユニットを用いて、予め周方向の一部が軸方向に沿って直線状に連続切断された長尺パイプ材のスリットと対向する外周面にV溝をスライス切断により連続して形成する長尺パイプ材のV溝スライス切断方法であって、
    前記被切断物のV溝スライス切断時には、長尺パイプ材の前記スリットから当該長尺パイプ材内に挿入された切断押圧力受具を、当該長尺パイプ材のV溝形成未定部の内周側に当接させた状態で、前記第2刃物ユニットを構成する各スライス刃は、駆動手段により、連続往復回動運動を行って、前記第2刃物ユニットの全体が当該長尺パイプ材と一緒に移動する途中において、当該長尺パイプ材は、当該長尺パイプ材に対する前記スライス刃の切断部の位置が順次ずれることで、当該長尺パイプ材を搬送方向に引き込みながら、前記一対のスライス刃により所定長だけスライス切断され、
    前記長尺パイプ材の切断後には、前記第2刃物ユニットは、前記各スライス刃と前記長尺パイプ材との接触抵抗が小さくなることで、付勢手段により、長尺パイプ材の搬送方向と逆方向に付勢移動されて原点位置に復帰して、前記一対のスライス刃による次の切断を行うことで、
    長尺パイプ材を軸方向に搬送しながら、所定長ずつ当該軸方向に沿ってV溝を切断することを特徴とする長尺パイプ材のV溝スライス切断方法。
  9. 前記第2刃物ユニットを構成していて、所定角度でV型に交差する一対のスライス刃は、連続往復回動運動時において、その先端部の干渉を回避すべく、当該連続往復回動運動の位相を僅かにずらすことで、各スライス刃の切断面の奥部が交差していることを特徴とする請求項8に記載の長尺パイプ材のV溝スライス切断方法。
  10. 予め周方向の一部が軸方向に沿って直線状に連続切断された長尺パイプ材の当該スリットと対向する外周面にV溝をスライス切断により連続して形成する長尺パイプ材のV溝スライス切断装置であって、
    請求項4に記載のスライス切断装置と、請求項8又は9に記載の長尺パイプ材のV溝スライス切断方法を実施するための装置とが、当該長尺パイプ材の搬送方向に沿って、当該順序に配置され、
    請求項8又は9に記載の長尺パイプ材のV溝スライス切断方法を実施するための装置は、
    前記長尺パイプ材の軸心方向から見て所定角度でV型に交差する一対のスライス刃が連続往復回動運動を行う第2刃物ユニットと、
    前記第2刃物ユニットの全体を、前記長尺パイプ材の搬送方向に沿って一定ストロークでもって往復移動可能に支持すると共に、前記一対のスライス刃により前記長尺パイプ材のV溝切断中においては、前記第2刃物ユニットを長尺パイプ材と一緒に移動させ、切断完了後においては、付勢手段により前記第2刃物ユニットを切断当初の原点位置に復帰させる第2刃物ユニット支持機構と、
    前記長尺パイプ材の前記スリットから当該長尺パイプ材内に挿入されて、当該長尺パイプ材のV溝形成未定部の内周側に当接させて、一対のスライス刃によるV溝切断時の押圧力を受ける切断押圧力受具と、
    を備えていることを特徴とする長尺パイプ材のV溝スライス切断装置。
  11. スライス刃の連続往復回動運動により板材、パイプ材等の被切断物をスライス切断する可搬式のスライス切断機であって、
    回転軸の軸心を水平にして可搬ケースのベース板に搭載される駆動モータと、
    前記ベース板に固定されたブラケットに基端部が垂直面内で回動可能に支持されたスライス刃と、
    前記駆動モータの回転軸の連続回転が偏心回転機構により往復直線運動に変換される第1リンクを含んで、当該駆動モータの回転軸の連続回転により前記スライス刃を連続往復回動運動させるリンク機構と、
    を備え、
    前記駆動モータの回転軸の連続回転により、前記リンク機構により前記スライス刃が回動支点を中心にして連続往復回動することで、前記可搬ケースと被切断物とを相対的に移動させながら、前記ベース板から出入りするスライス刃により当該被切断物を連続切断することを特徴とする可搬式スライス切断機。
  12. 前記ベース板の直下に配置されることで、当該ベース板との間で被切断物を挟持する被切断物挟持体と、ベース板に固定されたブラケットに上下一対の連結リンクを介して連結されることで、前記被切断物の厚さに応じて、可搬ケース内に垂直となって昇降可能に配置された板状の昇降フレームとが一体に形成され、
    前記昇降フレームは、付勢手段により上方に付勢されることで、被切断物は、前記ベース板と被切断物挟持体との間に弾力的に挟持された状態でスライス切断されると共に、前記被切断物挟持体に設けられた走行車輪により、切断機全体を走行させながら切断可能であることを特徴とする請求項11に記載の可搬式スライス切断機。
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