JP2017051474A - 肌の光沢評価装置、光沢評価方法および光沢評価プログラム - Google Patents

肌の光沢評価装置、光沢評価方法および光沢評価プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】肌の光沢を容易に高精度に評価することができる光沢評価装置、光沢評価方法および光沢評価プログラムを提供する。【解決手段】 肌評価指標算出部5が、肌評価指標として、解析範囲として設定された被験者の顔の光沢が発生しやすい部分と光沢が発生しにくい部分との彩度差を算出し、ツヤ・テカリ評価部6が、彩度差に基づいて、ツヤとテカリを評価する。【選択図】図1

Description

この発明は、光沢評価装置、光沢評価方法および光沢評価プログラムに係り、特に、被験者の顔を撮影した撮影画像に基づいて、肌の光沢が、ツヤであるのか、テカリであるのかを判定したり、ツヤまたはテカリの強さ(度合い)を定量化したりすることで肌の光沢を評価する肌の光沢評価装置、光沢評価方法および光沢評価プログラムに関する。
物体の光沢は、その物体の印象や質感を決める重要な要素となる。特に、肌の光沢は、肌の質感を左右する指標となるため、その評価は、美容分野において、ファンデーションやスキンケア用品等の開発の重要な要素となっている。
肌の光沢は、例えば、素肌や化粧肌おいて、光の反射率が適度であり、視覚的に美しく見える「ツヤ」と表現される場合や、光の反射率が高く、視覚的に美しく見えない「テカリ」と表現される場合があるが、近年、このような肌の光沢、すなわち、ツヤやテカリを評価する様々な方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、肌の偏光画像に基づいて、肌のテカリ量を算出し、肌のテカリの強さ(度合い)を評価する方法が示されている。
特許文献2には、拡散光を一方向から被験者の顔に照射し、複数の受光角度で被験者の顔を撮影し、取得された偏光画像の入射角と受光角の組み合わせと、偏光画像を多階調に輝度変換して獲得された輝度値(L値)を用いて、肌の光沢の度合いを評価する方法が提案されている。
特許文献3には、肌を撮影した無偏光画像と偏光画像を取得し、偏光画像の画素値から無偏光画像の画素値を減算して取得された減算結果の平均値と、減算結果の分布の正規分布との乖離度(歪度または尖度)を特徴量として算出し、その特徴量に基づいて被験者の肌のツヤの強度(度合い)を評価する方法が示されている。
特許文献4には、肌を撮影した画像から取得された彩度と明度の値に基づいて、テカリ成分を特定し、テカリの強度(度合い)を評価する方法が示されている。
特開2014−046698号公報 特開2002−017689号公報 特開2011−130808号公報 特開2011−044132号公報
しかしながら、特許文献1〜3の評価方法は、偏光画像を取得する必要があるため、偏光フィルタ等の機材を用意しなければならず、容易に肌を評価することができない。
また、特許文献4の評価方法は、肌のテカリは検出することができるものの、肌のツヤを検出することができない。
また、特許文献1〜4の評価方法のいずれも、肌の光沢を評価すること、すなわち、肌の光沢が、テカリであるのか、それとも、ツヤであるのか、特定することができない。また、さらに、特定されたテカリやツヤの度合いを定量的に評価することもできないという問題がある。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、肌の光沢を容易に評価することができる肌の光沢評価装置、光沢評価方法および光沢評価プログラムを提供することを目的とする。
この発明に係る肌の光沢評価装置は、被験者の顔を撮影した撮影画像を入力する画像入力部と、撮影画像における被験者の肌の光沢の発生しやすい部分と光沢の発生しにくい部分を解析範囲として設定する解析範囲設定部と、設定された解析範囲に係る肌評価指標を算出する肌評価指標算出部と、肌評価指標に基づいて、被験者の顔のツヤ・テカリを評価するツヤ・テカリ評価部を備え、肌評価指標算出部は、肌評価指標として、解析範囲として設定された被験者の顔の光沢が発生しやすい部分と光沢が発生しにくい部分との彩度差(ΔC)を算出し、ツヤ・テカリ評価部は、彩度差(ΔC)に基づいて、ツヤとテカリを分類評価するものである。
ここで、肌評価指標算出部は、肌評価指標として、解析範囲として設定された被験者の顔の光沢が発生しやすい部分と光沢が発生しにくい部分との明度差(ΔL)を、さらに算出し、ツヤ・テカリ評価部は、彩度差(ΔC)および明度差(ΔL)に基づいて、ツヤとテカリを分類評価することもできる。
また、肌評価指標算出部は、肌評価指標として、解析範囲として設定した肌の光沢の発生しやすい部分のL画像を空間周波数の情報に変換し、空間周波数の情報を人間の視覚周波数特性(VTF :Visual Transfer Function視覚の伝達関数)により重み付けし、この重み付けされた空間周波数の総和値を、ムラ指標として、さらに算出し、ツヤ・テカリ評価部は、さらに、ムラ指標に基づいて被験者の顔のツヤまたはテカリの強度を評価することもできる。
この発明に係る肌の光沢評価方法は、被験者の顔を撮影した撮影画像を入力し、撮影画像における被験者の肌の光沢の発生しやすい部分と光沢の発生しにくい部分を解析範囲として設定し、設定された解析範囲に係る肌評価指標を算出し、肌評価指標に基づいて、被験者の顔のツヤ・テカリを評価する方法であって、肌評価指標として、解析範囲として設定された被験者の顔の光沢が発生しやすい部分と光沢が発生しにくい部分との彩度差(ΔC)を算出し、彩度差(ΔC)に基づいて、ツヤとテカリを分類評価するものである。
ここで、肌評価指標として、解析範囲として設定された被験者の顔の光沢が発生しやすい部分と光沢が発生しにくい部分との明度差(ΔL)を、さらに算出し、彩度差(ΔC)および明度差(ΔL)に基づいて、ツヤとテカリを分類評価することもできる。
また、肌評価指標として、解析範囲として設定した肌の光沢の発生しやすい部分のL画像を空間周波数の情報に変換し、空間周波数の情報を人間の視覚周波数特性(VTF 視覚の伝達関数)により重み付けし、この重み付けされた空間周波数の総和値を、ムラ指標として、さらに算出し、さらに、ムラ指標に基づいて、被験者の顔のツヤとテカリの強度を評価することもできる。
この発明に係る肌の光沢評価プログラムは、被験者の顔を撮影した撮影画像を入力する画像入力ステップと、撮影画像における被験者の肌の光沢の発生しやすい部分と光沢の発生しにくい部分を解析範囲として設定する解析範囲設定ステップと、設定された解析範囲に係る肌評価指標を算出する肌評価指標算出ステップと、肌評価指標に基づいて、被験者の顔のツヤ・テカリを評価するツヤ・テカリ評価ステップを備え、肌評価指標算出ステップにおいては、肌評価指標として、解析範囲として設定された被験者の顔の光沢が発生しやすい部分と光沢が発生しにくい部分との彩度差(ΔC)を算出し、ツヤ・テカリ評価ステップにおいては、彩度差(ΔC)に基づいて、ツヤとテカリを分類評価するものである。
ここで、肌評価指標算出ステップにおいては、肌評価指標として、解析範囲として設定された被験者の顔の光沢が発生しやすい部分と光沢が発生しにくい部分との明度差(ΔL)を、さらに算出し、ツヤ・テカリ評価ステップにおいては、彩度差(ΔC)および明度差(ΔL)に基づいて、ツヤとテカリを分類評価することもできる。
また、肌評価指標算出ステップにおいては、肌評価指標として、解析範囲として設定した肌の光沢の発生しやすい部分のL画像を空間周波数の情報に変換し、空間周波数の情報を人間の視覚周波数特性(VTF 視覚の伝達関数)により重み付けし、この重み付けされた空間周波数の総和値を、ムラ指標として、さらに算出し、ツヤ・テカリ評価ステップにおいては、さらに、ムラ指標に基づいて、被験者の顔のツヤとテカリの強度を評価することもできる。
この発明によれば、容易に、肌の光沢がツヤであるのか、テカリであるのか判定評価することができる。また、容易に、特定された肌のツヤまたはテカリの強度(度合い)を定量的に評価することができる。
この発明の実施の形態1に係る肌の光沢評価装置の構成を示すブロック図である。 被験者の顔に設定された評価領域を示す図である。 実施の形態1に係る肌の光沢評価方法を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る肌の光沢評価装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る肌の光沢評価方法を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る肌の光沢評価装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る肌の光沢評価方法を示す図である。 実施の形態3に係る肌の光沢評価装置の変形例を示す図である。 実施の形態3に係る肌の光沢評価方法の変形例を示す図である。 被験者の顔に設定された評価領域の変形例を示す図である。 被験者の顔肌のツヤ・テカリについて、彩度差(ΔC)と明度差(ΔL)との相関を示すグラフ、および、このグラフと官能評価値との相関を示す図であり、(A)は肌のツヤの強度(度合い)を示し、(B)は肌のテカリの強度(度合い)をそれぞれ示す。 被験者の顔肌のツヤ・テカリについて、ムラ指標、明度差(ΔL)および官能評価値との関係を示す図であり、(A)は肌のツヤの度合いを示し、(B)は肌のテカリの度合いを示す。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1に、この発明の実施の形態1に係る肌の光沢評価装置の構成を示す。肌の光沢評価装置は、被験者の顔FをカメラCで撮影した撮影画像を用いて被験者の顔Fの肌の光沢を評価するもので、カメラCに接続される画像入力部1を備え、この画像入力部1に前処理部2、解析範囲設定部3、色空間変換部4、肌評価指標算出部5、ツヤ・テカリ評価部6および表示部7が順次接続されている。また、解析範囲設定部3、色空間変換部4、肌評価指標算出部5およびツヤ・テカリ評価部6には制御部8が接続され、この制御部8に操作部9が接続されている。
画像入力部1は、被験者の顔Fを撮影したカメラCから撮影画像を入力する。ここで、カメラCから入力される撮影画像は、RGB色空間(Red,Green,Blueの色空間)を有するものとする。被験者の顔Fは、素肌でも、化粧肌でもよい。カメラCは、被験者の顔Fを撮影できるものであればよく、デジタルカメラやCCD(charge coupled device)カメラなどを用いることができ、例えば、スマートデバイス(スマートフォンなどの携帯電話やタブレットPC)で撮影した撮影画像を用いることもできる。また、レプリカを撮影した画像や光学シミュレーション(例えば、光線追跡におけるモンテカルロ法やフォトンマッピング法)により取得された画像を入力してもよい。また、顔画像の一部を切り出した撮影画像を入力しても良い。また、例えば、Canfield Scientific 社製の顔画像撮影装置 VISIATMを用いることもできる。撮影条件は、特に限定されないが、肌に光沢が発生しやすいように、被験者の顔Fの前方斜め上方から光を照射し撮影することが好ましい。
前処理部2は、画像入力部1から入力される撮影画像に対して、光量補正およびノイズ除去などの前処理を施す。
解析範囲設定部3は、前処理部2から入力される撮影画像に対して、被験者の顔Fにおいて光沢が発生し易い場所に評価領域R1を設定し、光沢が発生しにくい場所に基準領域R1aを設定する。具体的に、光沢が発生しやすい場所として、光源が顔の上方または斜め上方から照射されている場合、額、頬骨、まぶた等が挙げられるが、その中でも、頬骨に評価領域R1を設定することが好ましい。光沢が発生しにくい場所としては、目の下や口角部分、輪郭付近等が挙げられる。
本実施の形態においては、図2に示すように、頬骨に評価領域R1を設定し、鼻に近く目の下に該当する部分に基準領域R1aを設定する。
色空間変換部4は、解析範囲設定部3から入力される撮影画像の評価領域R1及び基準領域R1a部分の色空間を変換してCIE L色空間変換画像(国際照明委員会(Commission internationale de l'eclairage)が策定したL色空間の値に変換した画像。以下、CIE L色空間のことを、単にL色空間と称する。)を生成する。L色空間に変換する際、計算光源として、例えば、D65光源を用いることができる。そして、色空間変換部4は、生成した色空間変換画像を明るさ成分(輝度成分)と色成分に分けて明るさ成分画像と色成分画像をそれぞれ生成する。具体的には、L色空間を有する色空間変換画像であれば、明るさ成分はL成分を示し、色成分はC成分(彩度成分、C={(a2+(b2}1/2)を示すものである。
肌評価指標算出部5は、色空間変換部4に接続された彩度算出部51を有する。彩度算出部51は、色空間変換部4から評価領域R1及び基準領域R1a部分の色空間が変換された色空間変換画像が入力され、評価領域R1の彩度成分と、基準領域R1aの彩度成分に基づいて、肌評価指標を算出する。肌評価指標算出部5は、彩度算出部51で算出した肌評価指標をツヤ・テカリ評価部6に出力する。
ツヤ・テカリ評価部6は、肌評価指標算出部5の彩度算出部51に接続されるツヤ・テカリ判定部61を有する。ツヤ・テカリ判定部61は、彩度算出部51で算出された肌評価指標に基づいて、被験者の顔Fの肌の光沢を分類評価する、すなわち、被験者Fの肌の光沢が、ツヤであるのか、または、テカリであるのかを判定し、その結果を表示部7へ出力する。
表示部7は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ装置を含んでおり、ツヤ・テカリ評価部6で評価されたツヤ・テカリの評価結果を表示する。
操作部9は、操作者が情報の入力操作を行うためのもので、キーボード、マウス、トラックボール、タッチパネル等から形成することができる。
制御部8は、操作者により操作部9から入力された各種の指令信号等に基づいて、肌の光沢評価装置内の各部の制御を行うものである。
なお、解析範囲設定部3、色空間変換部4、肌評価指標算出部5、ツヤ・テカリ評価部6および制御部8は、CPU(Central Processing Unit)と、CPUに各種の処理を行わせるための動作プログラムから構成されるが、それらをデジタル回路で構成してもよい。また、CPUにバスなどの信号線を介してメモリを接続することができ、例えば、色空間変換部4で生成された色空間変換画像、肌評価指標算出部5で生成された画像、およびツヤ・テカリ評価部6で算出されたツヤ・テカリの評価結果などをメモリにそれぞれ格納し、このメモリに格納された画像およびツヤ・テカリの評価結果を制御部8の制御の下で表示部7に表示させることができる。
また、予め肌のツヤ・テカリの官能評価を実施して算出された官能評価値と肌評価指標との関係を格納したデータベースをツヤ・テカリ評価部6に接続することもできる。ツヤ・テカリ評価部6は、データベースから読み出された官能評価値と肌評価指標との関係と、肌評価指標算出部5から入力された肌評価指標とを比較することにより、肌の光沢を評価することができる。
次に、肌評価指標算出部5の彩度算出部51について詳細に説明する。
彩度算出部51は、色空間変換部4から評価領域R1及び基準領域R1a部分の色空間が変換された色空間変換画像が入力され、解析範囲として設定された光沢が発生し易い評価領域R1の彩度成分(C成分)の平均値と、光沢が発生しにくい基準領域R1aの彩度成分(C成分)の平均値の差分、すなわち、彩度差(ΔC)を肌評価指標として算出する。
次に、ツヤ・テカリ評価部6のツヤ・テカリ判定部61について詳細に説明する。
ツヤ・テカリ判定部61は、彩度算出部51において肌評価指標として算出されたΔCが予め設定された閾値より大きい場合は、肌に生じる光沢を「テカリ」と判定し、ΔCが閾値以下である場合は、肌に生じる光沢を「ツヤ」と判定する。
具体的には、例えば、閾値をΔC=−2.3とし、ΔCが-2.3より大きい場合は「ツヤ」、−2.3以下の場合は「テカリ」として判定する。閾値は、例えば−2.3±0.5の範囲で設定してもよく、撮影条件等に応じて、適宜設定してもよい。
また、本実施の態様のように、予め設定された1つの閾値で、「ツヤ」、「テカリ」を明確に区別する判定に限定されず、さらに、「ツヤ、テカリ」の両方を感じる数値範囲を設定することもできる。具体的には、肌に生じる光沢を「ツヤ」と判定する閾値、「テカリ」と判定する閾値、および、これら閾値の間の数値範囲、すなわち、2つの閾値の間にΔCが存在するときは、「ツヤ」も「テカリ」も感じると判定する範囲を設定することもできる。
このような閾値や所定範囲は、予め肌のツヤ・テカリの官能評価を実施して算出された官能評価値と肌評価指標との関係、すなわち、予め、画像から、取得されたツヤやテカリの強度(度合い)の目視評価値と、算出されたΔCとの対応関係より、設定しておくことができる。
次に、この実施の形態1に係る動作について説明する。
図3は、実施の形態1に係る肌の光沢評価装置により実行される肌の光沢評価方法のフローチャートを示す図である。
まず、被験者の顔FをカメラCで撮影して得られたRGB画像が、図1に示すように、カメラCから肌の光沢評価装置の画像入力部1を介して前処理部2に入力される(ステップS1)。撮影画像は、光源補正およびノイズ除去などの前処理が施された後、前処理部2から解析範囲設定部3に出力され、肌の光沢が発生し易い領域に評価領域R1、光沢が発生しにくい領域に基準領域R1aが解析範囲として設定される(ステップS2)。解析範囲が設定された撮影画像は、色空間変換部4に出力され、その撮影画像の評価領域R1と基準領域R1aの色空間が色空間変換部4により、L色空間に変換されて色空間変換画像が生成される。そして、色空間変換部4は、色空間変換画像から彩度成分(C成分)を抽出し、彩度成分画像(C成分画像)を生成する(ステップS3)。色空間変換部4は、生成したC成分画像を肌評価指標算出部5の彩度算出部51に出力する。
彩度算出部51は、C成分画像に設定された評価領域R1についてC成分の強度の平均値を求めるとともに、C成分画像に設定された基準領域R1aについてC成分の強度の平均値を求めることができる。これにより、被験者の顔Fに設定された評価領域R1及び基準領域R1aについて、全体的なC成分の値を求めることができる。続いて、彩度算出部51は、評価領域R1におけるC成分の平均値と基準領域R1aにおけるC成分の平均値との差分、すなわち、彩度差(ΔC)を、肌の光沢を評価するための肌評価指標として算出し(ステップS4)、ツヤ・テカリ評価部6のツヤ・テカリ判定部61に出力する。
ツヤ・テカリ判定部61は、入力された評価領域R1におけるC成分の平均値と基準領域R1aにおけるC成分の平均値との差分、すなわち、彩度差(ΔC)と、予め設定される閾値に基づいて、肌の光沢を分類評価する(ステップS5)。
実施の形態2
実施の形態1では、肌評価指標算出部5の彩度算出部51で算出された彩度差(ΔC)のみを用いて、肌の光沢の分類評価を行ったが、これに限定されず、肌評価指標算出部5において、さらに、明度差(ΔL)も算出し、彩度差と明度差を用いて、肌の光沢の分類評価を行うこともできる。
図4に実施の形態2に係る肌の光沢評価装置の構成を示す。この肌の光沢評価装置20は、図1に示した実施の形態1に係る肌の光沢評価装置10において、彩度算出部51のみ備える肌評価指標算出部5の代わりに、彩度算出部51と明るさ算出部52を備える肌評価指標算出部5Aを備えたものである。つまり、この実施の形態2においては、図1に示す肌評価指標算出部5以外は、実施の形態1の肌の光沢評価装置10と同様の構成を有する。
肌評価指標算出部5Aは、色空間変換部4にそれぞれ接続される彩度算出部51と明るさ算出部52を有する。
彩度算出部51は、実施の形態1と同様に、色空間変換部4から評価領域R1及び基準領域R1a部分の色空間が変換された色空間変換画像が入力され、解析範囲として設定された光沢が発生し易い評価領域R1の彩度成分(C成分)の平均値と、光沢が発生しにくい基準領域R1aの彩度成分(C成分)の平均値の差分、すなわち、彩度差(ΔC)を肌評価指標として算出する。
明るさ算出部52は、色空間変換部4から評価領域R1及び基準領域R1a部分の色空間が変換された色空間変換画像が入力され、解析範囲として設定された光沢が発生しやすい評価領域R1の明るさ成分(L成分)の平均値と、光沢が発生しにくい基準領域R1aの明るさ成分(L成分)の平均値の差分(ΔL)を肌評価指標として算出する。
肌評価指標算出部5Aは、評価領域R1と基準領域R1aの明るさ成分の平均値の差分(ΔL)と、彩度成分の平均値の差分、すなわち、明度差(ΔC)を、肌評価指標として、ツヤ・テカリ特定部61に出力する。
ツヤ・テカリ判定部61は、彩度算出部51と明るさ算出部52で算出された肌評価指標(ΔCとΔL)に基づいて、被験者の顔Fの肌の光沢を評価する、すなわち、被験者Fの肌の光沢が、ツヤであるのか、それとも、テカリであるのかを判定する。
ここでは、予め、肌のツヤ・テカリの官能評価を実施して算出された官能評価値と肌評価指標(ΔC及びΔL)との関係(閾値や判別関数等)を求めておき、この予め求められた官能評価値と肌評価指標との関係と、肌評価指標算出部5から入力された肌評価指標とを比較することにより、ツヤとテカリを分類評価する。算出される官能評価値と肌評価指標との関係は、フィッシャーの線形判別分析やSVM(Suport Vector Machine)等によるパターン認識等により求めることができる。
次に、この実施の形態2に係る動作について説明する。
図5は、実施の形態2に係る肌の光沢評価装置により実行される肌の光沢評価方法のフローチャートを示す図である。このフローチャートは、図3に示した実施の形態1に係る肌の光沢評価装置により実行される肌の光沢評価方法のフローチャートのステップS4、S5の代わりに、ステップS41、S51が実行されるものである。
肌評価指標算出部5Aにおいて、彩度算出部51は、C成分画像に設定された評価領域R1についてC成分の強度の平均値を求めるとともに、C成分画像に設定された基準領域R1aについてC成分の強度の平均値を求め、評価領域R1におけるC成分の平均値と基準領域R1aにおけるC成分の平均値との差分、すなわち、彩度差(ΔC)を、肌評価指標として算出し(ステップS41)、ツヤ・テカリ評価部6に出力する。
また、明るさ算出部52は、L画像に設定された評価領域R1についてL成分の強度の平均値を求めるとともに、L画像に設定された基準領域R1aについてL成分の強度の平均値を求め、評価領域R1におけるL成分の平均値と基準領域R1aにおけるL成分の平均値との差分、すなわち、明度差(ΔL)を、肌評価指標として算出し(ステップS41)、ツヤ・テカリ評価部6のツヤ・テカリ判定部61に出力する。
ツヤ・テカリ判定部61は、彩度算出部51および明るさ算出部52から入力された肌評価指標(ΔCとΔL)に基づいて、被験者の顔Fの肌の光沢を評価する。
予め、肌のツヤ・テカリの官能評価を実施して算出された官能評価値と肌評価指標(ΔCとΔL)との関係と、肌評価指標算出部5から入力された肌評価指標(ΔCとΔL)とを比較することにより、ツヤとテカリを評価する(ステップS51)。
実施の形態3
実施の形態1では、彩度差(ΔC)を算出し、この彩度差に基づき、肌の光沢がツヤであるのか、テカリであるのか判定する評価を行ったが、これに限定されず、さらに、ムラ指標も算出し、まず、彩度差(ΔC)に基づいて、肌の光沢がムラであるのか、それとも、テカリであるのか判定する評価を行った後、さらに、ムラ指標に基づいて、判定されたツヤ・テカリを定量的に評価することもできる。
図6に実施の形態3に係る肌の光沢評価装置の構成を示す。この肌の光沢評価装置30は、図1に示した実施の形態1に係る肌の光沢評価装置10において、彩度算出部51のみ備える肌評価指標算出部5とツヤ・テカリ判定部61のみ備えるツヤ・テカリ評価部6の代わりに、彩度算出部51とムラ算出部53を有する肌評価指標算出部5Bと、ツヤ・テカリ判定部61とツヤ・テカリ定量部62を有するツヤ・テカリ評価部6Aを備えたものである。つまり、この実施の形態3においては、図1に示す肌評価指標算出部5と、ツヤ・テカリ評価部6以外は、実施の形態1の肌の光沢評価装置10と同様の構成を有する。
肌評価指標算出部5Bは、色空間変換部4にそれぞれ接続される彩度算出部51とムラ算出部53を有する。
彩度算出部51は、実施の形態1と同様に、色空間変換部4から評価領域R1及び基準領域R1a部分の色空間が変換された色空間変換画像が入力され、解析範囲として設定された光沢が発生し易い評価領域R1の彩度成分(C成分)の平均値と、光沢が発生しにくい基準領域R1aの彩度成分(C成分)の平均値の差分、すなわち、彩度差(ΔC)を肌評価指標として算出する。
ムラ算出部53は、色空間変換部4から色空間変換画像のL成分の値を有するL画像が入力され、この画像に2次元離散フーリエ変換処理を施して空間周波数の情報(例えば、Winner Spectrum等)へと変換し、さらに、この空間周波数の情報を人間の視覚周波数特性のパラメータにより重み付けし、この重み付けされた空間周波数の総和値をムラ指標として算出する。ここで、人間の視覚周波数特性とは、明度変動に関するVTF(Visual Transfer Function, 視覚の伝達特性)を指し、VTFには、以下の式(I)及び(II)に示すDooley の近似式を用い、観察距離を30cmとした。
ここで、lは、観察距離[mm]、fは、空間周波数[cycles/mm]である。
肌評価指標算出部5Bは、彩度算出部51で算出した彩度差(ΔC)をツヤ・テカリ評価部6Aのツヤ・テカリ判定部61に出力し、ムラ算出部53で算出したムラ指標をツヤ・テカリ定量部62に出力する。
ツヤ・テカリ評価部6Aは、ツヤ・テカリ判定部61とツヤ・テカリ定量部62を備える。
ツヤ・テカリ判定部61は、実施の形態1と同様に、ツヤ・テカリ判定部61は、彩度算出部51で算出された彩度差(ΔC)に基づいて、被験者の顔Fの肌の光沢を評価する、すなわち、被験者Fの肌の光沢が、ツヤであるのか、それとも、テカリであるのかを判定する。続いて、ツヤ・テカリ判定部61は、判定結果をツヤ・テカリ定量部62へ出力する。
ツヤ・テカリ定量部62は、肌評価指標算出部5Bのムラ算出部53で算出されたムラ指標に基づいて、ツヤ・テカリ判定部61で判定された肌の光沢のツヤ又はテカリの強度(度合い)を定量的に評価する。
ここでは、予め、様々な強度(度合い)の肌のツヤ・テカリの官能評価を実施して算出された官能評価値と肌評価指標(ムラ指標)との関係(閾値等)を求めておき、この予め求められた官能評価値と肌評価指標との関係と、肌評価指標算出部5Bから入力された肌評価指標とを比較することにより、ツヤ・テカリの強度を定量的に評価する。
次に、この実施の形態3に係る動作について説明する。
図7は、実施の形態3に係る肌の光沢評価装置により実行される肌の光沢評価方法のフローチャートを示す図である。このフローチャートは、図3に示した実施の形態1に係る肌の光沢評価装置により実行される肌の光沢評価方法のフローチャートのステップS4及びステップS5の代わりに、ステップS42とステップS52が実行され、さらに、ステップS6が実行されるものである。
肌評価指標算出部5Bにおいて、彩度算出部51は、C成分画像に設定された評価領域R1についてC成分の強度の平均値を求めるとともに、C成分画像に設定された基準領域R1aについてC成分の強度の平均値を求め、評価領域R1におけるC成分の平均値と基準領域R1aにおけるC成分の平均値との差分、すなわち、彩度差(ΔC)を算出し、ムラ算出部53は、L画像に2次元離散フーリエ変換処理を施して空間周波数の情報(例えば、Winner Spectrum等)へと変換し、さらに、この空間周波数の情報を人間の視覚周波数特性のパラメータにより重み付けし、この重み付けされた空間周波数の総和値をムラ指標として算出する(ステップS42)。続いて、彩度差(ΔC)は、ツヤ・テカリ判定部61へ出力され、ムラ指標は、ツヤ・テカリ定量部62へ出力される。
ツヤ・テカリ評価部6Aのツヤ・テカリ判定部61は、入力された彩度差(ΔC)に基づいて、被験者の顔Fの肌の光沢がツヤであるのか、テカリであるのか評価し(ステップS52)、その判定結果をツヤ・テカリ定量部62へ出力する。
ツヤ・テカリ定量部62は、ツヤ・テカリ判定部61により判定されたツヤ・テカリの強度(度合い)を入力されたムラ指標に基づいて評価する(ステップS6)。
実施の形態3の変形例
実施の形態3において、彩度差(ΔC)のみに基づき、肌の光沢がツヤであるのか、テカリであるのか判定する評価を行ったが、これに限定されず、さらに、明度差(ΔL)も算出し、彩度差と明度差に基づいて、肌の光沢がムラであるのか、それとも、テカリであるのか判定する評価を行った後、さらに、ムラ指標に基づいて、判定されたツヤ・テカリを定量的に評価することもできる。
図8に実施の形態3の変形例に係る光沢評価装置の構成を示す。この肌の光沢評価装置40は、図6に示した実施の形態3に係る肌の光沢評価装置30において、彩度算出部51とムラ算出部53を備える肌評価指標算出部5Bの代わりに、彩度算出部51と明るさ算出部52とムラ算出部53を備える肌評価指標算出部5Cを備えるものである。つまり、この実施の形態3の変形例においては、図6に示す肌評価指標算出部5B以外は、実施の形態3の光沢評価装置30と同様の構成を有する。
本実施の形態の光沢評価装置40が備える明るさ算出部52は、実施の形態2の明るさ算出部52と同様の構成及び作用を有するものである。
図9は、実施の形態3の変形例に係る肌の光沢評価装置40により実行される肌の光沢評価方法のフローチャートを示す図である。このフローチャートは、図7に示した実施の形態3に係る肌の光沢評価装置により実行される肌の光沢評価方法のフローチャートのステップS42、S52の代わりに、ステップS43、S53が実行されるものである。
肌評価指標算出部5Cにおいて、明度差と彩度差とムラ指標が算出され(ステップS43)、ツヤ・テカリ評価部6Aのツヤ・テカリ判定部61において、明度差と彩度差に基づいて、肌の光沢が特定される(ステップS53)以外は、実施の形態3と同様である。
実施の形態3及び4の解析範囲設定部3は、実施の形態1のように、前処理部2から入力される撮影画像に対して、被験者の顔Fにおいて光沢が発生し易い場所に評価領域R1を設定し、光沢が発生しにくい場所に基準領域R1aを設定すれば、特に限定されないが、本実施の形態においては、図10に示すように、解析範囲を3箇所に設定することもできる。例えば、彩度差(ΔC)および明度差(ΔL)は、頬骨部分(R1)の画像と、目の下、且つ、鼻の横の領域(R1a)の画像に基づいて算出し、ムラ指標は額部分(R2)の画像に基づいて算出することもできる。このように解析範囲を複数設定すれば、ツヤ・テカリに関するより高い精度の評価を取得することができる。
なお、上述した全ての実施の形態に係る肌の光沢評価装置、光沢評価方法及び光沢評価プログラムは、肌の光沢を評価するだけでなく、予め、肌の光沢(ツヤ)と化粧料の各材料の光沢との相関を求めておき、顧客に対し、顧客が所望するツヤを再現できるような化粧料を提供するためのサービスに用いることもできる。
実施例
実際に、本発明の光沢評価装置を用いて肌の光沢を評価した実施例を示す。
まず、ある被験者の顔画像の光沢を様々に変化させた15枚の画像、すなわち、15水準の画像を準備した。これら15枚の画像は、それぞれ、本発明の肌の光沢評価装置を用いて、肌の光沢を評価した。また、これと同じ15枚の画像を用いて、10名の観察者により画像中の被験者の顔Fを全体的に見たときのツヤ・テカリに係る官能評価を行った。
図11に、本発明の肌の光沢評価装置を用いて算出された2つの肌評価指標、すなわち、彩度差(ΔC)と明度差(ΔL)をプロットするとともに、各官能評価結果を色の変化で示した。図11(A)は、ツヤ評価の結果を示し、図11(B)は、テカリ評価の結果を示す。また、図中に示されるグラフは、判別分析により算出された関数である。
ここで、官能評価値は、10名の観察者の官能評価によりツヤ・テカリ感を4段階で評価した平均値であり、値が1(紺色)に近づくほどツヤ・テカリ感がないと評価され、値が4(赤色)に近づくほどツヤ・テカリ感があると評価されたものである。
彩度差(ΔC)と官能評価結果から、ΔCが−2.3より大きい値である場合は、テカリが強く感じるサンプルが存在し、ツヤを感じるサンプルが全く存在せず、ΔCが−2.3以下の値である場合は、テカリを感じるサンプルが少ないのに対し、ツヤを感じるサンプルが多いことがわかる。
このことから、実施の形態1に係る肌の光沢評価装置に係る、彩度差(ΔC)に基づいて、肌の光沢が、ツヤであるのか、テカリであるのかを特定できることが確認された。
また、彩度差(ΔC)と明度差(ΔL)に基づくプロットが、判別関数ΔC=1/6×ΔL×(−3/8))で区分される2つの領域、すなわち、図中、(I)と(II)のうち、(I)に存在するときは、テカリを強く感じるサンプルが多く存在し、ツヤを感じるサンプルが全く存在せず、(II)に存在するときは、テカリを感じるサンプルが少なく、ツヤを感じるサンプルが多く存在することがわかる。
このことから、実施の形態2に係る肌の光沢評価装置に係る、彩度差(ΔC)と明度差(ΔL)に基づいて、肌の光沢が、ツヤであるのか、テカリであるのかを特定できることが確認された。
図12に、本発明の光沢評価装置を用いて算出された2つの肌評価指標、すなわち、ムラ指標と明度差(ΔL)をプロットするとともに、各官能評価結果を色の変化で示した。図12(A)は、ツヤ評価の結果を示し、図12(B)は、テカリ評価の結果を示す。
図12(A)の結果から、ムラ指標が1.0より大きい場合は、ツヤを感じないサンプルが多く、ムラ指標が0.93以上1.0以下である場合は、ツヤをやや感じる、または、ツヤをかなり感じるサンプルが多く、0.93未満である場合は、ツヤを少し感じるサンプルが存在することが分かる。すなわち、ツヤは、ムラ指標が所定の範囲にある場合、存在すると感じることが分かった。
図12(B)の結果から、ムラ指標が1.0より大きい場合は、テカリを強く感じるサンプルが多く、ムラ指標が0.95以上1.0以下である場合は、テカリを少し感じる、または、テカリをやや感じるサンプルが多く、0.95未満の場合は、テカリを感じないサンプルが存在することが分かる。すなわち、テカリは、ムラ指標が高いほど強く感じ、ムラ指標が低いほど感じないことが分かる。
これらの結果により、実施の形態3の肌の光沢評価装置に係る、ムラ指標に基づいて、肌のツヤ・テカリを定量的に評価できることが確認された。
1 画像入力部、2 前処理部、3 解析範囲設定部、4 色空間変換部、5、5A〜5C 肌評価指標算出部、6、6A、 ツヤ・テカリ評価部、7 表示部、8 制御部、9 操作部、10、20、30、40 肌の光沢評価装置、 51 彩度算出部、52 明るさ算出部、53 ムラ算出部、61 ツヤ・テカリ判定部、 62 ツヤ・テカリ定量部、R1、R2 評価領域、R1a 基準領域、F 顔、C カメラ。

Claims (9)

  1. 被験者の顔を撮影した撮影画像を入力する画像入力部と、
    前記撮影画像における前記被験者の肌の光沢の発生しやすい部分と光沢の発生しにくい部分を解析範囲として設定する解析範囲設定部と、
    設定された前記解析範囲に係る肌評価指標を算出する肌評価指標算出部と、
    前記肌評価指標に基づいて、前記被験者の顔のツヤ・テカリを評価するツヤ・テカリ評価部を備え、
    前記肌評価指標算出部は、前記肌評価指標として、前記解析範囲として設定された前記被験者の顔の光沢が発生しやすい部分と前記光沢が発生しにくい部分との彩度差を算出し、
    前記ツヤ・テカリ評価部は、前記彩度差に基づいて、ツヤとテカリを分類評価する肌の光沢評価装置。
  2. 前記肌評価指標算出部は、前記肌評価指標として、前記解析範囲として設定された前記被験者の顔の光沢が発生しやすい部分と前記光沢が発生しにくい部分との明度差を、さらに算出し、
    前記ツヤ・テカリ評価部は、前記彩度差および前記明度差に基づいて、前記ツヤとテカリを分類評価する請求項1に記載の肌の光沢評価装置。
  3. 前記肌評価指標算出部は、前記肌評価指標として、前記解析範囲として設定した肌の光沢の発生しやすい部分のL画像を空間周波数の情報に変換し、前記空間周波数の情報を人間の視覚周波数特性により重み付けし、この重み付けされた空間周波数の総和値を、ムラ指標として、さらに算出し、
    前記ツヤ・テカリ評価部は、さらに、前記ムラ指標に基づいて、前記被験者の顔のツヤまたはテカリの強度を評価する請求項1または2に記載の肌の光沢評価装置。
  4. 被験者の顔を撮影した撮影画像を入力し、
    前記撮影画像における前記被験者の肌の光沢の発生しやすい部分と光沢の発生しにくい部分を解析範囲として設定し、
    設定された前記解析範囲に係る肌評価指標を算出し、
    前記肌評価指標に基づいて、前記被験者の顔のツヤ・テカリを評価する方法であって、
    前記肌評価指標として、前記解析範囲として設定された前記被験者の顔の光沢が発生しやすい部分と前記光沢が発生しにくい部分との彩度差を算出し、
    前記彩度差に基づいて、ツヤとテカリを分類評価する肌の光沢評価方法。
  5. 前記肌評価指標として、前記解析範囲として設定された前記被験者の顔の光沢が発生しやすい部分と前記光沢が発生しにくい部分との明度差を、さらに算出し、
    前記前記彩度差および前記明度差に基づいて、前記ツヤとテカリを分類評価する請求項4に記載の肌の光沢評価方法。
  6. 前記肌評価指標として、前記解析範囲として設定した肌の光沢の発生しやすい部分のL画像を空間周波数の情報に変換し、前記空間周波数の情報を人間の視覚周波数特性(VTF 視覚の伝達関数)により重み付けし、この重み付けされた空間周波数の総和値を、ムラ指標として、さらに算出し、
    さらに、前記ムラ指標に基づいて、前記被験者の顔のツヤとテカリの強度を評価する請求項4または5に記載の肌の光沢評価方法。
  7. 被験者の顔を撮影した撮影画像を入力する画像入力ステップと、
    前記撮影画像における前記被験者の肌の光沢の発生しやすい部分と光沢の発生しにくい部分を解析範囲として設定する解析範囲設定ステップと、
    設定された前記解析範囲に係る肌評価指標を算出する肌評価指標算出ステップと、
    前記肌評価指標に基づいて、前記被験者の顔のツヤ・テカリを評価するツヤ・テカリ評価ステップを備え、
    前記肌評価指標算出ステップにおいては、前記肌評価指標として、前記解析範囲として設定された前記被験者の顔の光沢が発生しやすい部分と前記光沢が発生しにくい部分との彩度差を算出し、
    ツヤ・テカリ評価ステップにおいては、前記彩度差に基づいて、ツヤとテカリを分類評価する肌の光沢評価プログラム。
  8. 前記肌評価指標算出ステップにおいては、前記肌評価指標として、前記解析範囲として設定された前記被験者の顔の光沢が発生しやすい部分と前記光沢が発生しにくい部分との明度差を、さらに算出し、
    ツヤ・テカリ評価ステップにおいては、前記彩度差および前記明度差に基づいて、前記ツヤとテカリを分類評価する請求項7に記載の肌の光沢評価プログラム。
  9. 前記肌評価指標算出ステップにおいては、前記肌評価指標として、前記解析範囲として設定した肌の光沢の発生しやすい部分のL画像を空間周波数の情報に変換し、前記空間周波数の情報を人間の視覚周波数特性により重み付けし、この重み付けされた空間周波数の総和値を、ムラ指標として、さらに算出し、
    ツヤ・テカリ評価ステップにおいては、さらに、前記ムラ指標に基づいて、前記被験者の顔のツヤとテカリの強度を評価する請求項7または8に記載の肌の光沢評価プログラム。
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