以下、図面を参照して、本発明に関する実施形態の一例を詳細に説明する。
まず、本実施形態の概要について説明する。本実施形態では、施工業者が実施した賃貸物件に対するリフォームの事例を参照して、賃貸物件の借り手側のユーザ(以下、単に「借り手」という)が、自身が希望するデザインを作成し、そのデザインやその他の条件に沿う賃貸物件の募集をかける。そして、賃貸物件の貸し手側のユーザ(以下、単に「貸し手」という)は、貸し手が所有する物件に類似するデザイン及び条件、又は貸し手が所有する物件をリフォームすることにより類似することになるデザイン及び条件を指定している募集に対して応募する。この際、リフォームの施工費に応じた回収計画に基づいて、借り手に契約期間及び家賃等の賃貸条件を提供する。
図1に示すように、本実施形態に係る賃貸条件提供システム10は、賃貸条件提供装置20と、借り手により利用される借り手側端末42と、貸し手により利用される貸し手側端末44と、施工業者の担当者により利用される施工業者端末46とを含む。賃貸条件提供装置20と、借り手側端末42と、貸し手側端末44と、施工業者端末46とは、互いにネットワーク48を介して接続される。なお、図1では、借り手側端末42、貸し手側端末44、及び施工業者端末46の各々を各1つずつ図示しているが、借り手側端末42、貸し手側端末44、及び施工業者端末46の各々は、複数であってもよい。
借り手側端末42、貸し手側端末44、及び施工業者端末46の各々は、賃貸条件提供装置20から提供されるアプリケーション画面が表示される表示部、及び各種情報を入力するための入力部を備えた情報処理装置である。借り手側端末42、貸し手側端末44、及び施工業者端末46の各々として用いることができる情報処理装置は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、ノート型PC、タブレット端末、スマートフォン等である。なお、本実施形態では、借り手、貸し手、及び施工業者の各々が利用する情報処理装置を、それぞれ借り手側端末42、貸し手側端末44、及び施工業者端末46と称している。これは、借り手、貸し手、及び施工業者の各々の立場を明確にするために便宜的に使い分けているものであり、各情報処理装置の構成の違いを意味するものではない。
賃貸条件提供装置20は、図2に示すように、機能的には、受付部21と、抽出部22と、算出部23とを含む。なお、受付部21は、本発明の第1受付部、第1提供部、第2受付部、及び第2提供部の一例である。また、賃貸条件提供装置20の所定の記憶領域には、賃貸条件データベース(DB)30が記憶される。賃貸条件DB30には、借り手情報テーブル31と、貸し手情報テーブル32と、物件情報テーブル33と、事例情報テーブル34と、ブックマークテーブル35と、プラン情報テーブル36と、回収計画情報テーブル37と、応募情報テーブル38とが含まれる。
まず、賃貸条件DB30に含まれる各テーブルについて説明する。
借り手情報テーブル31は、本システムにより提供されるアプリケーションを利用する借り手の情報が登録されるテーブルである。図3に、借り手情報テーブル31の一例を示す。図3の例では、各行が1件の借り手情報に相当し、各借り手情報は、借り手の識別情報である「借り手ID」、借り手の属性等の項目を含む。借り手の属性としては、例えば、「氏名」、「住所」、「年齢」、「勤務地」等の項目を含むことができる。なお、借り手の属性は、後述するように、どのようなユーザがどのような物件を指定しているかという統計情報を取得する際に利用されるものである。したがって、統計情報として有用な情報であれば、図3の例に限定されず、様々な借り手の属性を登録可能である。
貸し手情報テーブル32は、本システムにより提供されるアプリケーションを利用する貸し手の情報が登録されるテーブルである。図4に、貸し手情報テーブル32の一例を示す。図4の例では、各行が1件の貸し手情報に相当し、各貸し手情報は、貸し手の識別情報である「貸し手ID」、貸し手の「氏名」、貸し手が指定する「回収タイプ」、貸し手が支払い可能な施工費の上限金額である「施工費上限」等の項目を含む。「回収タイプ」とは、リフォームのために投資する資金を家賃収入により回収する場合のタイプであり、例えば、早期の回収を図る即回収型や、長期間かけて回収する長期型等を設定することができる。
物件情報テーブル33は、貸し手が所有する賃貸物件の情報が登録されるテーブルである。図5に、物件情報テーブル33の一例を示す。図5の例では、各行が1件の物件情報に相当し、各物件情報は、その賃貸物件の所有者である貸し手の「貸し手ID」、賃貸物件の識別情報である「物件ID」、「物件名」、「条件」、「写真」、「3Dデータ」、「現家賃」、「空室開始日」等の項目を含む。「条件」は、エリア、間取り、設備等の賃貸物件に関する情報で、主に賃貸物件のデザイン以外に関する情報である。「写真」は、賃貸物件の外観、内観等の写真を示す写真データの格納先のパスである。「3Dデータ」は、賃貸物件の間取りを3次元で表し、かつ3次元CAD(computer aided design)ソフトウェアで編集可能な3Dデータの格納先のパスである。なお、写真データ及び3Dデータは、賃貸条件提供装置20の所定の記憶領域に格納される。「現家賃」は、その賃貸物件に対して現在設定されている家賃であり、「空室開始日」は、その賃貸物件の空室期間算出の起算日となる日である。「現家賃」及び「空室開始日」の情報は、後述する回収計画の算出に用いられる。
事例情報テーブル34は、施工業者が実施したリフォームの事例を示す情報が登録されるテーブルである。図6に、事例情報テーブル34の一例を示す。図6の例では、各事例情報は、事例情報の識別情報である「事例ID」、「ベースデザイン」、「パーツ情報」、「事例概要」等の項目を含む。
「ベースデザイン」は、リフォーム後の間取り等のベースとなるデザインを示す情報である。図6の例では、「ベースデザイン」の項目は、さらに、「写真」、「3Dデータ」、ベースデザインに関するリフォームの費用を示す「施工費」、「概要」、「キャッチコピー」、「コメント」等の項目を含む。「概要」は、ベースデザインに関して施工されたリフォームの内容を表す情報である。「キャッチコピー」は、詳細は後述するが、借り手が事例情報を参照する際の見出しとなる内容であり、その事例が示すリフォームのイメージ等を表現するような内容が登録される。「コメント」は、リフォーム時の注意点等、任意の内容を登録可能である。
「パーツ情報」は、リフォームのデザインとして適用された、照明器具、壁紙、備え付け家具等のパーツ(素材)に関する情報である。図6の例では、「パーツ情報」の項目は、さらに、該当のパーツがその事例に含まれる何番目のパーツかを示す「No.」、「パーツ名」、「写真」、「3Dデータ」、パーツに関するリフォームの費用を示す「施工費」、「構成」、「コメント」等の項目を含む。なお、以下では、該当のパーツを含む事例の事例IDとパーツの「No.」との組み合わせを、そのパーツの識別情報である「パーツID」とする。また、パーツについての「3Dデータ」は、3次元CADソフトウェアで、ベースデザインの3Dデータに対して、任意の位置に配置可能に構成されたデータである。「構成」は、該当の事例において、そのパーツがベースデザインのどの位置にどのような向きで配置されたかを示す情報である。したがって、ベースデザインの3Dデータに対して、パーツの3Dデータを「構成」の情報に基づいて配置することで、ベースデザイン及びパーツを含むリフォーム後の物件の状態を3Dデータで表すことができる。
「事例概要」は、事例のデザイン以外の情報である。図6の例では、リフォームが施工された物件の借り手の「借り手ID」、リフォームを施工した施工業者の識別情報である「業者ID」、「物件概要」、リフォームに要した「施工期間」、「立地」、借り手の「家族構成」等の項目を含む。「物件概要」は、該当の事例が示すリフォーム後の物件の間取りや平米数などの情報であり、賃貸物件のデザインを検討中の借り手が、参照する事例を検索する際などのキーワードになり得る情報を登録しておくことができる。
ブックマークテーブル35は、借り手が参照した事例情報からブックマークされたベースデザイン又はパーツの情報が登録されるテーブルである。図7に、ブックマークテーブル35の一例を示す。図7の例では、ブックマークを登録した借り手の「借り手ID」に、「種別」及び「ブックマーク」の項目が対応付けて登録されている。「種別」は、ブックマークされた情報がベースデザインかパーツかを示す情報である。「ブックマーク」は、ブックマークされたベースデザインを含む事例の事例ID、又はパーツのパーツIDである。
プラン情報テーブル36は、借り手により作成された賃貸物件のデザイン及び条件を含むプランの情報が登録されるテーブルである。図8に、プラン情報テーブル36の一例を示す。図8の例では、各行が1件のプラン情報に相当し、各プラン情報は、プランを作成した借り手の「借り手ID」、プラン情報の識別情報である「プランID」、「ベースデザイン」、「パーツ」、「条件」、「想定家賃」、「募集フラグ」等の項目を含む。「ベースデザイン」は、該当のプランに採用されたベースデザインを含む事例の事例IDである。「パーツ」の項目は、さらに、該当のプランに採用されたパーツの「パーツID」及び「構成」の項目を含む。「条件」は、借り手がデザイン以外に指定した賃貸物件の条件の情報である。「想定家賃」は、該当のプランに対して、同条件の賃貸物件の家賃の相場や、採用されたベースデザイン及びパーツの人気度等に基づいて想定される家賃である。想定家賃の算出方法については後述する。「募集フラグ」は、作成されたプランについて、借り手が貸し手を募集中か否かを示すフラグである。
回収計画情報テーブル37は、貸し手が所有する物件に、借り手が指定するリフォームを実施した場合に投資する資金の回収計画、及び貸し手が応募を検討する際に参照するための情報が登録されるテーブルである。図9に、回収計画情報テーブル37の一例を示す。図9の例では、貸し手が所有する物件の「物件ID」とプラン情報の「プランID」との組み合わせ毎に、プランに沿ってリフォームを実施した場合の「想定施工費」、及び該当のプランに対してどの程度の需要があるかを示す「需要度」の項目が含まれる。また、回収計画によって設定又は算出される「回収期間」、「新家賃」、「契約期間」、「空室期間」等の項目も含まれる。各項目の設定又は算出方法については後述する。
応募情報テーブル38は、募集中のプランに貸し手が応募した際に、借り手に提供される賃貸条件、リフォーム後の物件の内容等の情報が登録されるテーブルである。図10に、応募情報テーブル38の一例を示す。図10の例では、各行が1件の応募情報に相当し、各応募情報は、どのプランに対する応募かを特定するための「プランID」、応募した貸し手の「貸し手ID」、賃貸契約の対象となる物件の「物件ID」、契約条件、リフォーム後の物件の内容等の項目を含む。図10の例では、契約条件として、「家賃」及び「契約年数」の項目を含む。また、リフォーム後の物件の内容としては、「3Dデータ」、「リフォーム実施内容」、「リフォーム後設備」等の項目を含む。
次に、賃貸条件提供装置20の各機能部について説明する。
受付部21は、借り手側端末42、貸し手側端末44、及び施工業者端末46の各々において各種情報を入力するための画面を示す画面情報を生成し、借り手側端末42、貸し手側端末44、及び施工業者端末46の各々の表示部に表示する。また、受付部21は、借り手側端末42、貸し手側端末44、及び施工業者端末46の各々の表示部に表示された画面に従って入力部から入力された各種情報を受け付ける。受付部21は、受け付けた情報を賃貸条件DB30の対応するテーブルに登録すると共に、必要な情報を抽出部22及び算出部23へ受け渡す。
抽出部22は、物件情報テーブル33に登録された物件情報毎に、各物件情報に類似するプラン情報を、プラン情報テーブル36に登録され、かつ「募集フラグ」が「募集中」のプラン情報から抽出する。ここで、物件情報に類似する募集中のプラン情報とは、現在の物件に適用可能なリフォームを実施した後の物件の状態が、募集中のプランに類似する場合を含む。類似しているか否かの具体的な判定方法は後述する。抽出部22は、抽出したプラン情報のプランIDを算出部23に受け渡す。
算出部23は、借り手側端末42において作成されたプランのデザイン及び条件に基づいて、作成されたプランに対して想定される想定家賃を算出する。算出された想定家賃の情報は、受付部21を介して借り手側端末42に提供される。
また、算出部23は、物件情報と、その物件情報に類似するプラン情報との組み合わせの各々について、物件情報が示す物件にプラン情報が示すプランに従ったリフォームを実施する場合に想定される想定施工費を算出する。また、算出部23は、抽出部22により抽出された各プランの需要度を算出する。算出された想定施工費及び需要度の情報は、受付部21を介して、物件の所有者である貸し手の貸し手側端末44に提供される。
また、算出部23は、物件情報と、その物件情報に類似するプラン情報との組み合わせの各々について、想定施工費として投資する資金を家賃収入により回収するための回収計画として、新家賃又は回収期間を算出する。新家賃を算出する際は、回収期間を設定し、回収期間を算出する際は、新家賃を設定する。算出された回収計画は、受付部21を介して貸し手側端末44及び借り手側端末42に提供される。
賃貸条件提供装置20は、例えば、図11に示すコンピュータ50で実現することができる。コンピュータ50は、CPU51、一時記憶領域としてのメモリ52、及び不揮発性の記憶部53を備える。また、コンピュータ50は、表示装置及び入力装置等の入出力装置58が接続される入出力インターフェース(I/F)54を備える。また、コンピュータ50は、記録媒体59に対するデータの読み込みと書き込みとを制御するread/write(R/W)部55、及びインターネット等のネットワークに接続されるネットワークI/F56を備える。CPU51、メモリ52、記憶部53、入出力I/F54、R/W部55、及びネットワークI/F56は、バス57を介して互いに接続される。
記憶部53は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部53には、コンピュータ50を賃貸条件提供装置20として機能させるための賃貸条件提供プログラム60が記憶される。賃貸条件提供プログラム60は、受付プロセス61と、抽出プロセス62と、算出プロセス63とを有する。また、記憶部53には、賃貸条件DB30に含まれる各テーブルを構成する情報が記憶される賃貸条件情報記憶領域70が設けられる。
CPU51は、賃貸条件情報記憶領域70に記憶された情報を読み出して、賃貸条件DB30に含まれる各テーブルをメモリ52に展開する。また、CPU51は、賃貸条件提供プログラム60を記憶部53から読み出してメモリ52に展開し、賃貸条件提供プログラム60が有するプロセスを順次実行する。CPU51は、受付プロセス61を実行することで、図2に示す受付部21として動作する。また、CPU51は、抽出プロセス62を実行することで、図2に示す抽出部22として動作する。また、CPU51は、算出プロセス63を実行することで、図2に示す算出部23として動作する。これにより、賃貸条件提供プログラム60を実行したコンピュータ50が、賃貸条件提供装置20として機能することになる。
なお、賃貸条件提供プログラム60により実現される機能は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
次に、本実施形態に係る賃貸条件提供システム10の作用について説明する。
まず、借り手側端末42、貸し手側端末44、及び施工業者端末46の各々において、事前登録の処理が行われる。
具体的には、本システムにより提供されるアプリケーションを利用する借り手は、借り手側端末42から利用登録を行う。そして、受付部21が、借り手側端末42からの利用登録を受け付けると、受け付けた情報に借り手IDを付与して、借り手情報として借り手情報テーブル31に登録する。
また、本システムにより提供されるアプリケーションを利用する貸し手は、貸し手側端末44から利用登録及び所有する物件の登録を行う。そして、受付部21が、貸し手側端末44からの利用登録を受け付けると、受け付けた情報に貸し手IDを付与して、貸し手情報として貸し手情報テーブル32に登録する。また、受付部21が、貸し手側端末44からの物件の情報の登録を受け付けると、受け付けた物件の情報に物件IDを付与して、物件情報として物件情報テーブル33に登録する。
さらに、本システムにより提供されるアプリケーションを利用する施工業者は、賃貸物件に対するリフォームを実施した場合に、そのリフォームの情報を施工業者端末46から送信する。そして、受付部21が、実施されたリフォームの情報を受け付けると、受け付けた情報に事例IDを付与して、事例情報として事例情報テーブル34に登録する。
次に、図12のシーケンス図を参照して、上記の事前登録後に、賃貸条件提供装置20と、借り手側端末42と、貸し手側端末44と、施工業者端末46との間で行われる処理の流れについて、表示される画面の詳細及び画面遷移に着目して説明する。各画面に表示される情報の抽出方法及び算出方法、テーブルへ登録する情報の作成方法等の他の処理の詳細については後述する。
まず、借り手が借り手側端末42から借り手IDを使用してアプリケーションにログインする。受付部21は、借り手側端末42からのログインを受け付けると、借り手側端末42に、例えば、図13に示すような、事例一覧画面100を表示する。なお、受付部21が何らかの画面をいずれかの端末に表示する、との説明は、受付部21で生成した画面情報をいずれかの端末に送信し、その端末の表示部に、画面情報が示す画面が表示されることを意味する。
図13の例では、事例一覧画面100は、事例一覧領域101と、表示条件選択メニュー102と、マイページ遷移ボタン103とを含む。受付部21は、事例一覧領域101に、事例情報テーブル34に登録された各事例情報が示す事例を、各事例情報に含まれるいずれかの項目の情報を用いて一覧で表示する。事例一覧領域101に表示しきれない事例は、スクロールやスワイプ操作により確認可能に表示する。また、図13の例では、一覧に含める情報として、各事例情報に含まれるベースデザインの写真及びキャッチコピーを用いている。さらに、事例一覧領域101の表示は、借り手が楽しんで事例を参照できるような視覚効果を狙って、例えば、インテリア雑誌のように、事例によって写真のサイズを変えるなどしたレイアウトとすることができる。
表示条件選択メニュー102は、事例一覧領域101に表示される事例の並び順などの表示条件を選択するためのメニューである。図13の例では、表示条件として、「あなたへのおすすめ」、「新着」、「ランキング」、「募集中」、及び「テキスト検索(図13中の虫眼鏡マーク)」を含む。受付部21は、事例一覧画面100の事例一覧領域101に表示した事例の各々を、表示条件選択メニュー102で指定されている表示条件に従って並び替える。
事例一覧画面100の事例一覧領域101から、いずれかの事例が借り手により選択されると、受付部21は、選択された事例を示す事例情報を事例情報テーブル34から取得し、例えば、図14に示すような、事例詳細画面110を借り手側端末42に表示する。図14の例では、事例詳細画面110は、ベースデザイン領域111と、ベースデザインブックマークボタン112と、サムネイル領域113と、写真領域114と、パーツブックマークボタン115とを含む。また、事例詳細画面110は、戻るボタン116と、マイページ遷移ボタン117とを含む。
受付部21は、ベースデザイン領域111に、事例情報テーブル34から取得した事例情報の「ベースデザイン」及び「事例概要」に含まれる項目の情報を表示する。図14の例では、「ベースデザイン」の「キャッチコピー」及び「コメント」と、「事例概要」の「物件概要」及び「施工期間」の情報を表示している。また、ベースデザイン領域111に表示された「費用」は、該当の事例情報に含まれる「ベースデザイン」の「施工費」と、「パーツ情報」の「施工費」との合計である。ベースデザイン領域111に配置されたベースデザインブックマークボタン112が借り手により選択されると、受付部21が、該当のベースデザインをブックマークテーブル35に登録する。また、受付部21は、サムネイル領域113に、事例情報テーブル34から取得した事例情報の「ベースデザイン」及び「パーツ情報」に含まれる写真のサムネイル画像を表示する。
また、受付部21は、写真領域114に、事例情報の「ベースデザイン」及び「パーツ情報」に含まれる写真を、所定時間間隔で順次表示する。なお、借り手により、サムネイル領域113からいずれかのサムネイル画像が選択された場合には、受付部21は、選択されたサムネイル画像に対応する写真を、写真領域114に表示する。さらに、受付部21は、写真領域114に表示した写真がパーツの写真である場合には、取得した事例情報に含まれる、該当のパーツの「パーツ情報」に含まれる情報を、写真に重畳して表示すると共に、パーツブックマークボタン115を表示する。図14の例では、「パーツ情報」に含まれる情報として、「パーツ名」、「コメント」、及び「施工費」の各項目の情報を表示している。写真領域114に配置されたパーツブックマークボタン115が借り手により選択されると、受付部21が、該当のパーツをブックマークテーブル35に登録する。
借り手により、戻るボタン116が選択されると、受付部21は、借り手側端末42に表示している画面を、事例詳細画面110から事例一覧画面100に戻す。また、事例一覧画面100のマイページ遷移ボタン103、又は事例詳細画面110のマイページ遷移ボタン117が借り手により選択されるとする。この場合、受付部21は、ログイン中の借り手IDに対応した情報の表示及び入力が可能なマイページのうち、例えば、図15に示すようなプラン作成画面120を、借り手側端末42に表示する。
図15の例では、プラン作成画面120は、ベースデザインタブ121と、パーツタブ122と、条件タブ123と、3D領域124と、パーツ領域125と、想定家賃表示領域126と、保存ボタン127と、募集ボタン128とを含む。また、プラン作成画面120は、マイページメニュー129と、戻るボタン130とを含む。
受付部21は、借り手によりベースデザインタブ121が選択されると、ベースデザインタブ121の表示領域に、ログイン中の借り手によりブックマークされたベースデザインの情報を一覧で表示する。図15の例では、各ベースデザインの情報として、ベースデザインの写真、キャッチコピー、物件概要、施工費の合計、及び施工期間の情報を表示している。受付部21は、ベースデザインタブ121から借り手によりベースデザインが選択されると、選択されたベースデザインの3Dデータ、及びそのベースデザインを含む事例情報に含まれるパーツの3Dデータの各々を、3D領域124に展開する。3D領域124には、3次元CADソフトウェアを利用した表示が行われる。
また、受付部21は、借り手によりパーツタブ122が選択されると、図16に示すように、パーツタブ122の表示領域に、ログイン中の借り手によりブックマークされたパーツの情報を一覧で表示する。図16の例では、各パーツの情報には、パーツの写真、パーツ名、及び施工費の情報を表示している。受付部21は、パーツタブ122から借り手によりパーツが選択されると、選択されたパーツの3Dデータを、3D領域124に展開する。借り手は、3次元表示されたベースデザイン上の任意の位置に、3次元表示された各パーツを配置することにより、賃貸物件のデザインを作成することができる。また、パーツタブ122に表示されるパーツは、ベースデザインタブ121から選択されているベースデザインを含む事例に含まれるパーツに限定されないため、他の事例のパーツも含めて、デザインを作成することができる。
また、受付部21は、3D領域124で作成されたデザインに含まれるパーツの情報を、パーツ領域125に表示する。図15〜図17の例では、パーツの情報として、パーツの写真のサムネイル画像を表示している。受付部21は、3D領域124にパーツの3Dデータが追加又は削除される都度、パーツ領域125に表示するパーツの写真のサムネイル画像も追加又は削除する。また、受付部21は、パーツ領域125からサムネイル画像を削除することにより、そのサムネイル画像に対応するパーツの3Dデータを3D領域124から削除するようにしてもよい。
なお、作成されるデザインには、ベースデザイン及びパーツの各々の立体デザインだけでなく、壁紙の模様や、各パーツの色等、平面デザインも含まれる。これらの平面デザインの情報も、ベースデザイン及びパーツの各々の3Dデータに含めることができる。
また、受付部21は、借り手により条件タブ123が選択されると、図17に示すように、条件タブ123の表示領域に、デザイン以外の賃貸物件の条件を示す各項目、及び各項目の内容を指定するためのテキストボックスやプルダウンリスト等を表示する。なお、条件タブ123で指定可能な条件には、作成されたデザインと矛盾する可能性のある項目も存在する。例えば、作成されたデザインの間取りは、1LDKであるのに、条件タブ123では、2LDKの間取りが選択される可能性がある。このように、デザインと矛盾する可能性のある項目については、デザインに応じて条件を自動選択したり、矛盾する可能性のある項目の条件を指定できないようにしたりするなどの制約を設けてもよい。また、作成されたデザインは、あくまでも借り手が賃貸物件に求めるイメージとして捉え、デザインと条件との矛盾を許容してもよい。この場合、上記のような制約は設けなくてもよい。
受付部21は、借り手により、ベースデザインタブ121からのベースデザインの選択、パーツタブ122からのパーツの選択、及び条件タブ123でのいずれかの項目に対する条件の指定のいずれかが行われる都度、受け付けた情報を算出部23へ受け渡す。算出部23では、受け渡された情報に基づいて、作成中のプランに対する想定家賃を算出する。算出部23は、算出した想定家賃の情報を受付部21に返し、受付部21は、想定家賃の情報を、想定家賃表示領域126に表示する。なお、図15〜図17の例では、想定家賃を算出する際に設定した契約年数と共に、算出された想定家賃に所定の幅を持たせて表示している。
借り手により保存ボタン127が選択されると、受付部21は、作成されたデザイン及び指定された条件にプランIDを付与し、プラン情報としてプラン情報テーブル36に登録する。また、借り手により募集ボタン128が選択されると、受付部21は、プラン情報テーブル36における該当のプランの「募集フラグ」を「募集中」に設定する。なお、プラン情報テーブル36に登録されたプランの詳細は、マイページメニュー129から「マイプラン一覧」が選択された際に表示する画面(図示省略)において確認可能であるものとする。同様に、プラン情報テーブル36に登録されたプランのうち、募集中のプランの詳細は、マイページメニュー129から「募集中」が選択された際に表示する画面(図示省略)において確認可能であるものとする。
借り手により戻るボタン130が選択されると、受付部21は、借り手側端末42に表示している画面を、プラン作成画面120から事例一覧画面100に戻す。
なお、上記では、借り手がデザインの作成及び条件の指定を行ってプランを作成した上で、募集をかける場合について説明したが、他の借り手により作成されたプランを利用して募集をかけてもよい。具体的には、事例一覧画面100の表示条件選択メニュー102から、借り手により「募集中」が選択されると、受付部21は、図18に示すように、事例一覧領域101に、プラン情報テーブル36に登録されたプランのうち、募集中のプランの一覧を表示する。図18の例では、各プランの情報としては、作成されたデザイン(3Dデータ)、採用されたパーツの写真のサムネイル画像、及び指定された条件が表示されている。
また、事例一覧領域101に表示された各プランの情報に対応付けて、各プランを選択するための選択ボタン104が配置される。借り手により選択ボタン104が選択されると、受付部21は、選択ボタン104に対応するプランを示すプラン情報をコピーし、ログイン中の借り手IDを対応付けて、新たなプラン情報として、プラン情報テーブル36に登録する。
また、事例一覧領域101に表示された各プランが選択された場合には、そのプランのより詳細な情報を表示するようにしてもよい。また、選択されたプランと同様のベースデザイン、パーツ、及び条件が選択された状態のプラン作成画面120を表示するようにしてもよい。この場合、借り手は、他の借り手が作成したプランに変更を加えて、自身が指定するプランを作成することができる。
そして、貸し手が貸し手側端末44から貸し手IDを使用してアプリケーションにログインする。受付部21が、貸し手側端末44からのログインを受け付けると、抽出部22が、プラン情報テーブル36に登録された募集中のプランから、貸し手が所有する物件を示す物件情報に類似するプラン情報を抽出する。貸し手が所有する物件が複数存在する場合には、各物件を示す物件情報毎に、類似するプラン情報を抽出する。そして、抽出部22は、抽出したプラン情報のプランIDを受付部21及び算出部23へ受け渡す。
そして、算出部23が、ログイン中の貸し手の物件情報と、その物件情報に類似するプラン情報との組み合わせの各々について、物件情報が示す物件にプラン情報が示すプランに従ったリフォームを実施する場合に想定される想定施工費を算出する。また、算出部23が、抽出部22により抽出された各プランの需要度を算出する。さらに、算出部23が、ログイン中の貸し手の物件情報と、その物件情報に類似するプラン情報との組み合わせの各々について、リフォームを実施するために投資する想定施工費を家賃収入により回収するための回収計画を算出する。算出部23は、算出した各プランの想定施工費、需要度、及び回収計画の情報を、回収計画情報テーブル37に登録する。
受付部21は、抽出部22からプランIDを受け取ると、ログイン中の貸し手側端末44に、例えば、図19に示すような、募集プラン一覧画面140を表示する。図19の例では、募集プラン一覧画面140は、プラン一覧領域141と、検索条件設定ボタン142と、検索条件表示領域143と、並び替えメニュー144と、回収計画表示ボタン145とを含む。
受付部21は、プラン一覧領域141に、抽出部22から受け渡されたプランIDが示すプラン情報が示すプランの一覧を表示する。図19の例では、各プランの情報として、プランに採用されているベースデザインのキャッチコピー、作成された3Dデータ、採用されたパーツの写真のサムネイル画像、及び指定された条件の情報が表示されている。さらに、算出部23により算出された各プランの想定施工費及び需要度の情報も表示されている。
なお、受付部21は、設定された検索条件に合致するプラン情報を、プラン一覧領域141に表示する。検索条件は、貸し手により検索条件設定ボタン142が選択された際に表示する画面(図示省略)により設定可能とする。検索条件としては、想定施工費の上限、希望家賃の下限、契約年数の下限等、プラン情報に含まれる情報を指定することができる。受付部21は、設定された検索条件を、検索条件表示領域143に表示する。また、受付部21は、プラン情報を並び替えるためのキーとなる項目を、プルダウンリストなどから指定するための並び替えメニュー144を表示する。受付部21は、並び替えメニュー144で指定されている条件に従ってプラン情報を並び替えて、プラン一覧領域141に表示する。
貸し手により、プラン一覧領域141の各プラン情報に対応付けて表示された回収計画表示ボタン145が選択されるとする。この場合、受付部21は、例えば、図20に示すような、選択された回収計画表示ボタン145に対応するプラン情報についての回収計画画面150を貸し手側端末44に表示する。図20の例では、回収計画画面150は、プラン領域151と、回収計画領域152と、需要度表示領域153と、応募ボタン154と、戻るボタン155とを含む。
受付部21は、プラン領域151に、選択された回収計画表示ボタン145に対応するプランの情報を表示する。図20の例では、選択されたプランの情報として、ベースデザインのキャッチコピー、作成された3Dデータ、採用されたパーツの写真のサムネイル画像、及び指定された条件の情報が表示されている。
また、受付部21は、回収計画領域152に、算出部23により算出された回収計画を表示する。図20の例では、回収計画領域152には、算出された想定施工費、契約期間を指定するためのプルダウンリストが表示されている。回収計画領域152には、また、算出された家賃及び回収期間の各々が表示されると共に、家賃及び回収期間の各々を指定可能なテキストボックスが表示される。受付部21は、家賃及び回収期間のいずれか一方の指定を受け付けると、受け付けた情報を算出部23へ受け渡す。算出部23では、受け渡された家賃及び回収期間のいずれか一方の指定に基づいて、家賃及び回収期間の他方を再算出し、受付部21へ返す。受付部21では、再算出された家賃又は回収期間を受け取ると、家賃又は回収期間を示すテキストボックスの表示を更新する。
また、回収計画領域152には、回収計画に基づいて算出可能な様々な情報を表示することができる。図20の例では、受付部21は、回収計画領域152に、現家賃に対する新家賃のアップ率や、現家賃による収益と算出された回収計画による収益との比較をシミュレートしたグラフを表示している。
また、受付部21は、選択されたプランについて、算出部23で算出された需要度を、需要度表示領域153に表示する。
貸し手により、応募ボタン154が選択されると、受付部21は、最終的に算出された家賃、指定された契約期間、選択されたプラン情報、及び貸し手の物件情報等を含む応募情報を、応募情報テーブル38に登録する。
また、貸し手により、戻るボタン155が選択されると、受付部21は、貸し手側端末44に表示している画面を、回収計画画面150から募集プラン一覧画面140に戻す。
受付部21は、応募情報テーブル38に応募情報を登録すると、メールやアプリケーションのプッシュ機能を利用して、選択されたプランで募集をかけた借り手の借り手側端末42に、応募があった旨を通知する。借り手が借り手側端末42からログインし、事例一覧画面100のマイページ遷移ボタン103、又は事例詳細画面のマイページ遷移ボタン117を選択したとする。この場合、受付部21は、マイページのうち、例えば、図21に示すような応募物件画面160を、借り手側端末42に表示する。
図21の例では、応募物件画面160は、質問ボタン162と、申込ボタン163とを含む。また、マイページのプラン作成画面120と同様に、マイページメニュー129及び戻るボタン130も含まれる。図21の例では、マイページメニュー129の「募集中」の表示に併記して、募集中のプランに対して応募された件数を表示している。
受付部21は、プラン情報テーブル36から、ログイン中の借り手IDに対応付けて登録されたプランIDを取得し、応募情報テーブル38から、取得したプランIDに対応付けられた応募情報を抽出する。また、受付部21は、抽出した応募情報に含まれる物件IDを取得し、物件情報テーブル33から、取得した物件IDに対応付けられた物件情報を抽出する。受付部21は、抽出した応募情報及び物件情報の各項目の情報を詳細領域161に表示する。図21の例では、物件情報に含まれる物件名、条件、写真が表示されると共に、応募情報に含まれる家賃、契約年数、リフォーム実施内容、リフォーム後設備、詳細情報が表示されている。また、リフォーム後の物件の参考写真として、リフォームに採用するベースデザイン及びパーツの写真を表示してもよいし、物件の所在地を示す地図を表示してもよい。
借り手により質問ボタン162が選択されると、受付部21は、メーラーを起動するなどして、応募した貸し手へのコンタクト手段を借り手に提示する。また、借り手により申込ボタン163が選択されると、受付部21は、借り手側端末42に、例えば、図22に示すような契約画面170を表示する。また、受付部21は、貸し手が次にログインした際に、貸し手側端末44に、同様の契約画面170を表示する。図22の例では、契約画面170は、契約内容領域171と、質問ボタン172と、契約ボタン173とを含む。受付部21は、人手又は契約書作成ツールなどで別途作成された契約書の内容を、契約内容領域171に表示する。また、借り手又は貸し手により質問ボタン172が選択されると、受付部21は、電話機能を起動するなどして、宅建主任者等へのコンタクト手段を借り手又は貸し手に提示する。また、借り手及び貸し手の各々により契約ボタン173が選択されると、受付部21は、借り手側端末42及び貸し手側端末44の双方に、賃貸借の仮契約が成立したことを通知する。
また、受付部21は、仮契約が成立したプランに採用された事例のリフォームを施工した施工業者の施工業者端末46に、借り手が募集したプランに応じたリフォームを発注する。なお、該当の施工業者が、例えば遠隔地などの事情によりリフォームを請け負えない場合には、他の施工業者へ発注してもよい。この場合、事例が採用された施工業者へマージンを与えるなどしてもよいため、リフォームを請け負う施工業者の情報とは別に、事例が採用された施工業者の情報も管理しておいてもよい。
リフォームを実施した施工業者は、上述の事前登録の処理で説明したように、実施したリフォームの内容を登録する。
次に、賃貸条件提供装置20で実行される募集時処理について説明する。借り手が借り手側端末42から借り手IDを使用してアプリケーションにログインすると、賃貸条件提供装置20において、図23に示す募集時処理が実行される。
ステップS11で、受付部21が、事例情報テーブル34から事例情報の各々を抽出して、例えば、図13に示すような、事例一覧画面100を表示する。
次に、ステップS12で、受付部21が、事例一覧画面100の事例一覧領域101に表示した事例の各々を、表示条件選択メニュー102で指定されている表示条件に従って並び替える。
具体的には、表示条件「あなたへのおすすめ」が指定されている場合には、受付部21が、借り手情報テーブル31から、ログイン中の借り手IDに対応する属性を取得し、取得した属性に応じて、各事例にポイントを付与する。属性に応じたポイントの付与方法は、予めルールベースで定めておくことができる。そして、受付部21が、ポイントが高い事例ほど上位に表示されるように、事例一覧領域101に表示された事例を並び替える。また、表示条件「新着」が指定されている場合には、受付部21が、事例情報テーブル34に登録された日時が新しい事例ほど上位に表示されるように、事例一覧領域101に表示された事例を並び替える。また、表示条件「ランキング」が指定されている場合には、受付部21が、閲覧回数や、ブックマーク登録されている数が多い事例ほど上位に表示されるように、事例一覧領域101に表示された事例を並び替える。また、表示条件「テキスト検索」において任意のキーワードが指定されている場合には、受付部21が、事例情報の「概要」、「キャッチコピー」、「コメント」等の項目に指定されたキーワードを含む事例を抽出して、事例一覧領域101に表示する。また、表示条件「募集中」が指定されている場合には、受付部21が、例えば、図18に示すように、プラン情報テーブル36から、「募集フラグ」が「募集中」のプラン情報を抽出して、各プラン情報が示すプランの一覧を事例一覧領域101に表示する。
次に、ステップS13で、受付部21が、表示条件選択メニュー102で指定されている表示条件が変更されたか否かを判定する。表示条件が変更された場合には、処理はステップS12に戻る。表示条件が変更されていない場合には、処理はステップS14へ移行し、受付部21が、事例一覧領域101に表示されたいずれかの事例が選択されたか否かを判定する。事例が選択されていない場合には、処理はステップS15へ移行し、受付部21が、マイページ遷移ボタン103が選択されたか否かを判定する。マイページ遷移ボタン103が選択された場合には、処理はステップS21へ移行し、選択されていない場合は、処理はステップS13に戻る。
一方、上記ステップS14で、事例が選択されたと判定されると、処理はステップS16へ移行し、受付部21が、例えば、図14に示すような、選択された事例の事例詳細画面110を借り手側端末42に表示する。具体的には、受付部21が、事例情報テーブル34から、選択された事例を示す事例IDに対応付けられた事例情報を取得し、事例情報に含まれる各項目の情報を、予め定めた事例詳細画面110のフォーマットにあてはめる。
次に、ステップS17で、受付部21が、ベースデザインブックマークボタン112又はパーツブックマークボタン115が選択されたか否かを判定する。いずれかのボタンが選択された場合には、処理はステップS18へ移行し、選択されていない場合には、処理はステップS19へ移行する。ステップS18では、受付部21が、ログイン中の借り手IDと、選択されたボタンに対応する「種別」と、該当の事例ID又はパーツIDとを対応付けて、ブックマークテーブル35に登録する。「種別」は、ベースデザインブックマークボタン112が選択された場合には、「ベースデザイン」であり、パーツブックマークボタン115が選択された場合には、「パーツ」である。また、事例IDは、ベースデザインブックマークボタン112が配置されたベースデザイン領域111に表示されている事例情報の事例IDである。パーツIDは、パーツブックマークボタン115が配置された写真領域114に、パーツブックマークボタン115が選択された際に表示されているパーツのパーツIDである。
次に、ステップS19で、受付部21が、マイページ遷移ボタン117が選択されたか否かを判定する。マイページ遷移ボタン117が選択された場合には、処理はステップS21へ移行し、選択されていない場合は、処理はステップS20へ移行する。ステップS20では、受付部21が、戻るボタン116が選択されたか否かを判定し、戻るボタン116が選択された場合には、処理はステップS11に戻り、選択されていない場合には、処理はステップS17に戻る。
ステップS21では、受付部21が、ブックマークテーブル35から、ログイン中の借り手IDに対応付けてブックマーク登録された事例ID及びパーツIDを抽出する。そして、受付部21が、抽出した事例IDが示す事例情報、及びパーツIDが示すパーツの情報を事例情報テーブル34から抽出する。そして、受付部21は、例えば、図15に示すようなプラン作成画面120を、借り手側端末42に表示する。
次に、ステップS22で、プラン作成画面120において、借り手によりプランの作成に関する入力が行われる都度、受付部21が、入力された情報を受け付け、算出部23に受け渡す。プランの作成に関して入力される情報とは、ベースデザインタブ121から選択されたベースデザインを含む事例の事例ID、パーツタブ122から選択されたパーツのパーツID、及び条件タブ123で指定された条件の情報である。そして、算出部23が、受付部21から受け渡された情報に基づいて、作成されているプランの想定家賃を算出する。
具体的には、算出部23が、家賃の相場に関する情報が登録された相場データベースを参照するなどして、作成されているプランに含まれる条件と同条件の賃貸物件について、予め設定した契約年数における家賃の相場を取得する。相場データベースは、予め用意しておいてもよいし、インターネット上に存在する情報を利用してもよい。また、算出部23が、ブックマークテーブル35を参照して、作成されているプランに採用されているベースデザイン及びパーツがブックマークされている数に基づいて、作成されたプランに含まれるベースデザイン及びパーツの人気度を取得する。そして、算出部23が、取得した家賃の相場とベースデザイン及びパーツの人気度とに基づいて、例えば、家賃の相場+α(人気度に応じた係数)のように、想定家賃を算出する。算出部23は、算出した想定家賃を受付部21に受け渡し、受付部2が、プラン作成画面120の想定家賃表示領域126に表示する。
次に、ステップS23で、受付部21が、戻るボタン130が選択されたか否かを判定し、戻るボタン130が選択された場合には、処理はステップS11に戻り、選択されていない場合には、処理はステップS24へ移行する。ステップS24では、受付部21が、保存ボタン127が選択されたか否かを判定し、保存ボタン127が選択された場合には、処理はステップS25へ移行し、選択されていない場合には、処理はステップS26へ移行する。
ステップS25では、受付部21が、作成中のデザインに採用されているベースデザインを含む事例情報の事例ID、採用されているパーツのパーツID、及びベースデザインに対するパーツの配置を示すパーツの構成情報を取得する。また、受付部21が、条件タブ123で設定されている各項目の条件の情報、及び作成中のデザインに対して算出された想定家賃の情報を取得する。そして、受付部21が、取得した情報にプランIDを付与して、プラン情報としてプラン情報テーブル36に登録し、処理はステップS22に戻る。なお、一旦プランIDが付与されたプラン情報に対して、再度、保存ボタン127が選択された場合には、受付部21は、プラン情報テーブル36において、作成中のプランに付与されたプランIDに対応するプラン情報を更新する。
ステップS26では、受付部21が、募集ボタン128が選択されたか否かを判定し、募集ボタン128が選択された場合には、処理はステップS27へ移行し、選択されていない場合には、処理はステップS22に戻る。ステップS27では、受付部21が、作成中のプランについてのプラン情報をプラン情報テーブル36に登録又は更新すると共に、該当のプラン情報の「募集中フラグ」を「募集中」に設定し、募集時処理は終了する。
次に、賃貸条件提供装置20で実行される応募時処理について説明する。貸し手が貸し手側端末44から貸し手IDを使用してアプリケーションにログインすると、賃貸条件提供装置20において、図24に示す応募時処理が実行される。
ステップS31で、受付部21は、貸し手側端末44からのログインを受け付けると、貸し手IDを抽出部22に通知する。抽出部22は、通知された貸し手IDが示す貸し手が所有する物件を示す物件情報に類似するプラン情報を、プラン情報テーブル36に登録された、「募集フラグ」が「募集中」のプラン情報から抽出する。具体的には、抽出部22が、物件情報テーブル33から、ログイン中の貸し手IDに対応する物件情報を抽出する。そして、抽出部22は、例えば、物件情報の「条件」に含まれるエリア、平米数等と、募集中のプランを示すプラン情報の「条件」に含まれるエリア、平米数等とを照合する。そして、抽出部22は、例えば、エリアが同一又は近接エリアである、平米数の差が所定範囲内である、等の予め定めた類否判定の条件を満たす場合に、該当のプラン情報を、貸し手の物件情報に類似するプラン情報として抽出することができる。抽出部22は、抽出したプラン情報のプランIDを受付部21及び算出部23へ受け渡す。
次に、ステップS32で、算出部23が、ログイン中の貸し手の物件情報と、その物件情報に類似するプラン情報との組み合わせの各々について、物件情報が示す物件にプラン情報が示すプランに従ったリフォームを実施する場合に想定される想定施工費を算出する。具体的には、算出部23は、プラン情報に含まれるベースデザインID及びパーツIDの各々に対応する施工費を、事例情報DB34から取得し、取得した各施工費を合計して、各プランの想定施工費を算出する。事例のリフォームを、貸し手の物件にそのまま実施できるとは限らないため、ここで算出される施工費は、あくまでも想定される施工費である。また、ベースデザイン及びパーツの施工費を合計した金額に、貸し手の物件の立地、築年数等に応じた金額をプラス又はマイナスして、想定施工費として算出してもよい。また、パーツの施工費は用いず、ベースデザインの施工費に基づいて、想定施工費を算出してもよい。例えば、ベースデザインの施工費に所定の係数を乗算した金額を想定施工費として算出することができる。算出部23は、ログイン中の貸し手の物件情報の物件IDと、その物件情報に類似するプラン情報のプランIDとに対応付けて、算出した各プランの想定施工費を回収計画情報テーブル37に登録する。
次に、ステップS33で、算出部23が、上記ステップS31で抽出された各プランの需要度を算出する。具体的には、算出部23は、該当のプランが、例えば、図18に示すような事例一覧画面100から選択された回数、閲覧された回数、他のプラン作成に利用された回数を取得する。また、算出部23は、ブックマークテーブル35において、該当のプランに採用されているベースデザインのベースデザインID、及びパーツのパーツIDの数を集計して取得する。算出部23は、上記の各回数及びブックマーク数が多いほど高くなる需要度を算出するための算出式を予め定めておき、この算出式に取得した回数及びブックマーク数を適用して、該当のプランの需要度を算出する。
また、算出部23は、閲覧やブックマークを行った借り手の属性を限定して、上記の回数やブックマーク数を取得してもよい。例えば、算出部23は、借り手情報テーブル31から、現住所が「横浜市」の借り手IDを取得し、ブックマークテーブル35から、その借り手IDに対応付けられたブックマーク数のみを集計する。閲覧回数等も、その借り手IDにより閲覧等されている場合のみを集計する。そして、算出部23は、上記と同様の算出式により、借り手の属性を「現住所が“横浜市”」に限定した場合の需要度(横浜市)を算出する。
このように、借り手の属性を限定した需要度を算出することで、借り手にとって有用な情報を提供することができる。例えば、近年、横浜市から武蔵小杉への転居が多いという事情があり、貸し手が武蔵小杉に物件を所有しているとする。この場合、「需要度(横浜市)」を参照することで、横浜市在住の人に需要があるデザインにリフォームした場合には、今後も横浜市からの転居者を見込める等の判断を行うことができ、貸し手が応募を検討する際の有用な情報となる。
なお、借り手の属性で限定した需要度は、上記のように借り手の現住所に限らず、様々な属性を用いて算出することができる。また、借り手の属性として、希望する賃貸物件のエリアを登録しておき、貸し手が所有する物件の所在地を含むエリアを希望している借り手によりどの程度閲覧やブックマーク等されているかにより、借り手の属性を限定した需要度を算出してもよい。このような借り手の属性を限定した需要度を算出する際の属性(上記の例では、「借り手の現住所が“横浜市”」)は、システムの管理者側で設定してもよいし、貸し手側端末44から任意に設定可能としてもよい。
算出部23は、算出した各プランの需要度を、各プランのプランIDに対応付けて、回収計画情報テーブル37の「需要度」の項目に登録する。
次に、ステップS34で、算出部23が、ログイン中の貸し手の物件情報と、その物件情報に類似するプラン情報との組み合わせの各々について、回収計画を算出する。具体的には、算出部23は、貸し手情報テーブル32から、ログイン中の貸し手IDに対応する「回収タイプ」の情報を取得する。また、算出部23は、物件情報テーブル33から、貸し手の物件情報の「現家賃」及び「空室開始日」の情報を取得する。そして、算出部23は、「回収タイプ」に応じて予め定めた回収期間を設定する。例えば、「回収タイプ」が「即回収型」の場合には2年、「長期型」の場合には5年などのように設定することができる。また、算出部23は、「空室開始日」と現在との差から、空室期間を算出する。
そして、算出部23は、例えば、下記(1)式により、新家賃を算出する。
新家賃=(想定施工費+(回収期間×((現家賃×(契約期間−空室期間))
÷契約期間)))÷回収期間 ・・・(1)
なお、想定施工費は上記ステップS32で算出したものであり、契約期間は、予め定めた初期値(例えば、2年)とする。算出部23は、設定又は算出した回収期間、新家賃、契約期間、空室期間の情報を、各プランのプランIDに対応付けて、回収計画情報テーブル37の対応する各項目に登録する。
次に、ステップS35で、受付部21が、抽出部22から受け渡されたプランIDに対応する情報を、プラン情報テーブル36及び回収計画情報テーブル37の各々から取得する。そして、受付部21は、取得した情報を用いて、ログイン中の貸し手側端末44に、例えば、図19に示すような、募集プラン一覧画面140を表示する。この際、受付部21は、貸し手情報テーブル32から、ログイン中の貸し手IDに対応する「施工費上限」の情報を取得する。そして、上記ステップS31で抽出されたプラン情報のうち、上記ステップS32で算出された想定施工費が、取得した施工費上限以下のプラン情報を、プラン一覧領域141に表示する。
次に、ステップS36で、受付部21が、検索条件設定ボタン142が選択されて、検索条件が変更されたか、又は並べ替えメニュー144で指定されている条件が変更されたか否かを判定する。いずれかの条件が変更された場合には、処理はステップS37へ移行し、受付部21が、指定された検索条件によるプラン情報の絞り込み、又は指定された条件に従ったプラン情報の並べ替えを行って、処理はステップS35に戻る。いずれの条件も変更されていない場合には、処理はステップS38へ移行する。
ステップS38では、受付部21が、回収計画表示ボタン145が選択されたか否かを判定する。回収計画表示ボタン145が選択された場合には、処理はステップS39へ移行し、選択されていない場合には、処理はステップS36に戻る。
ステップS39で、受付部21が、例えば、図20に示すような、選択された回収計画表示ボタン145に対応するプラン情報についての回収計画画面150を貸し手側端末44に表示する。
次に、ステップS40で、受付部21が、戻るボタン155が選択されたか否かを判定する。戻るボタン155が選択された場合には、処理はステップS35に戻り、選択されていない場合には、処理はステップS41へ移行する。ステップS41では、受付部21が、応募ボタン154が選択されたか否かを判定する。応募ボタン154が選択されていない場合には、処理はステップS42へ移行する。
ステップS42では、受付部21が、回収計画画面150の回収計画領域152において、新家賃、回収期間、及び契約期間のいずれかが変更されたか否かを判定する。いずれかが変更された場合には、処理はステップS43へ移行し、いずれも変更されていない場合には、処理はステップS40に戻る。
上記ステップS42で、回収期間又は契約期間が変更されたと判定された場合には、ステップS43で、算出部23が、変更された回収期間又は契約期間を用いて、上記(1)式により新家賃を再算出する。また、上記ステップS42で、新家賃が変更されたと判定された場合には、算出部23が、下記(2)式により、回収期間を再算出する。
回収期間=想定施工費÷(((新家賃×契約期間)−(現家賃×
(契約期間−空室期間)))÷契約期間) ・・・(2)
算出部23は、再算出した回収期間又は新家賃で、回収計画情報テーブル37の該当のプランのプランIDに対応する項目を更新する。そして、処理はステップS15に戻り、受付部21が、回収計画情報テーブル37の更新された情報に基づいて、回収計画画面150を更新する。
一方、上記ステップS41で、応募ボタン154が選択された場合には、処理はステップS44へ移行する。ステップS44では、受付部21が、最終的に算出された新家賃、及びその新家賃算出の際に設定されている契約年数の情報を取得する。そして、受付部21は、取得した新家賃及び契約年数の情報に、応募するプランのプランID、ログイン中の貸し手ID、及び貸し手が所有する物件の物件IDを対応付けて、応募情報テーブル38に登録する。
また、応募情報テーブル38には、貸し手の物件に対して、応募するプランに従ったリフォームを実施した場合の物件を示す3Dデータも含める。この3Dデータは、物件情報テーブル33に登録されている現在の物件の3Dデータに、応募するプランに採用されているベースデザイン及びパーツの3Dデータを適用することにより作成する。より具体的には、貸し手の物件に対して、例えば、壁の取り除きや追加、窓の位置の変更等の適用可能なベースデザインのリフォームの範囲を、貸し手の物件の3Dデータに保持させておく。そして、この範囲内でプランに採用されているベースデザインの3Dデータに類似するように、貸し手の物件の3Dデータを変更する。そして、プランに採用されているパーツの3Dデータを変更後の貸し手の物件の3Dデータに追加する。なお、プランに採用されているベースデザイン及びパーツの3Dデータは、プラン情報テーブル36に登録されているベースデザインID及びパーツIDに対応する3Dデータを、事例情報テーブル34から取得する。また、リフォームを実施した場合の貸し手の物件の3Dデータは、貸し手により編集可能としてもよい。
また、応募情報テーブル38には、リフォームの実施内容やリフォーム後の設備の情報、敷金、礼金、管理費等の詳細情報など、プランを募集した借り手に提供する情報として必要な情報も登録される。これらの情報は、貸し手側端末44からテキストデータ等で入力された情報を受け付けて、応募情報テーブル38に登録することができる。応募情報テーブル38への応募情報の登録が終了すると、応募時処理は終了する。
なお、本実施形態に係る賃貸条件提供システムでは、賃貸契約が成立し、リフォーム後の物件に借り手が入居した後に、借り手から追加のリフォームの指定を受け付けることもできる。例えば、借り手が入居後に借り手側端末42から借り手IDを使用してアプリケーションにログインし、マイページへ遷移した場合、受付部21が、図25に示すように、マイページのメニューとして、追加リフォーム画面180を、借り手側端末42に表示する。追加リフォーム画面180は、プラン作成画面120と概ね同様であるが、以下の点が異なる。まず、3D領域124及びパーツ領域125には、事例情報テーブル34において、「事例概要」の「借り手ID」がログイン中の借り手IDに一致する事例情報に含まれるベースデザイン及びパーツの3Dデータ及び写真のサムネイル画像が表示される。また、追加リフォーム画面180は、プラン作成画面120の構成に加え、追加領域181を含む。追加領域181には、プラン作成画面120のパーツ領域125と同様に、パーツタブ122から追加リフォームの内容として選択されたパーツの情報が表示される。
また、追加リフォーム画面180の想定家賃表示領域126には、追加リフォーム後の想定家賃が表示される。追加リフォーム後の想定家賃は、追加されたパーツの人気度を加え、プラン作成時の想定家賃と同様に算出することができる。また、追加リフォーム画面180には、プラン作成画面120の募集ボタン128に替えて、依頼ボタン182が含まれる。借り手により依頼ボタン182が選択されると、依頼された追加リフォームの内容が貸し手側端末44に送信され、貸し手によるリフォーム内容の承諾、リフォーム後の新家賃の契約締結等を経て、施工業者に追加リフォームが依頼される。
以上説明したように、本実施形態に係る賃貸条件提供システムによれば、条件に合致する賃貸物件を借り手が探索するのではなく、借り手自身が賃貸物件のデザインを指定して賃貸物件を募集する。そして、この募集に対して貸し手が応募する。この際、貸し手の所有する物件にリフォームを実施した場合の投資の回収計画に基づいて算出した新家賃及び契約期間を借り手に提供する。したがって、借り手が指定するデザインの賃貸物件の情報を提供することができる。
貸し手にとっても、賃貸物件を空室にするよりは、リフォームを実施してでも積極的に貸し出したいという要望に沿うことができる。また、リフォームの想定施工費から、新家賃及び回収期間を含む回収計画が算出され、貸し手に提供されるため、募集中のプランへの応募を検討する貸し手を支援することができる。
さらに、募集中のプランが示すデザインがどの程度需要があるかを示す需要度を、統計情報に基づいて算出して貸し手に提供するため、募集中のプランへの応募を検討する貸し手を支援することができる。
なお、上記実施形態では、募集されたプランと類似する貸し手の物件を抽出する際、貸し手の物件にリフォームを実施することを前提として、借り手が指定するエリアや平米数などが類似する貸し手の物件を抽出する場合について説明したが、これに限定されない。リフォームを実施しなくても類似している物件や、できるだけリフォームが少なく済む物件を優先的に抽出するようにしてもよい。例えば、借り手が指定したデザインと、少なくとも間取り、床材、壁財、浴槽タイプ、キッチンタイプのいずれか1以上の要素が類似する貸し手の物件を抽出するようにしてもよい。
なお、上記実施形態における新家賃及び回収期間の算出方法は一例であり、リフォームに想定される施工費を家賃収入により回収するための新家賃及び回収期間を算出するものであればよい。
また、上記では、賃貸条件提供プログラム60が記憶部43に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。開示の技術に係るプログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、USBメモリ等の記録媒体に記録された形態で提供することも可能である。