JP2017049790A - 医療費解析システム - Google Patents
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Abstract
【課題】医療機関や保険者が医療費の分析を行うために、蓄積している症例データ(レセプトデータを含む)に基づいて、傷病ごとの医療費を解析する医療費解析システムを提供する。【解決手段】症例データIDと関連付けて傷病名データを記憶する傷病名データファイル421と、症例データIDと関連付けて診療行為/薬剤/特定器材データと対応する回数あるいは数量及び回数又は日数とを記憶する診療行為/薬剤/特定器材データファイル422と、傷病名コードと当該傷病を適応傷病とする診療行為/薬剤/特定器材を記憶する適応傷病マスタ431と、から、傷病名コードに対応する診療行為/薬剤/特定器材を読み出して、傷病コードと対応付けて記録する。【選択図】図1
Description
本願発明は、医療機関で作成する診療報酬明細書(以下、「レセプト」という)のデータやその他の傷病名や診療行為等についてのデータに基づいて、医療費を解析するシステムに関する。
レセプトは、患者が医療機関で受けた診療について、患者の自己負担分以外の料金、すなわち医療保険負担分の料金を、医療機関が保険者(ここでは、公的医療保険の保険者、公的医療保険とは、具体的には、国民健康保険、全国健康保険協会、組合管掌健康保険、共済組合、など)に医療費を請求するために提出する医療費の明細書である。レセプトは、被保険者(患者)毎、月単位、入院外来別、医療保険別に作成される。現在では、レセプト作成の電子化が進み、レセプトを電子媒体により保険者に提出することが主流になっている。
医療機関の収入の大部分は、レセプトで請求される医療費からなっている。従って、医療機関の経営効率の向上や業務改善のために過去の医療費の分析を行う場合、レセプトの電子データ(以下、「レセプトデータ」という)を活用することが期待される。また、保険者においても、レセプトデータからその被保険者が受けた医療が把握できるため、被保険者に対する適切な保健事業計画の策定のために、レセプトデータを活用することが期待される。
その際、傷病ごとの医療費を把握することは非常に重要な事項の一つであるが、単にレセプトデータのみでは、傷病ごとの医療費を直接算出することが出来ないという問題がある。この点について、以下、図13を参照しながら具体的に説明する。
図13は、レセプト(医科入院外用)のフォームの例を示す。レセプトは、医師が作成するカルテに基づいて作成される。本願発明は、レセプトデータを利用したシステムに関するものであるが、レセプトに記載される事項は紙のフォームを示して説明した方がわかりやすいので、図13を参照しながら、レセプトの記載内容について説明する。
図13中、(A)で示す部分には、当該レセプトの発行年月や、当該医療機関のコード等が記入され、(B)で示す部分には、受診者(被保険者)の基本情報(氏名、生年月日、性別、保険者番号、記号番号など)が記載される。
図13中、(C)で示す部分には、受診者の傷病名が記載される。複数の傷病名が記載されることも多い。それぞれの診療開始日や転帰(治癒、中止、死亡など)も記載される。
図13中、(D)で示す部分の左側は点数欄と言われ、定められた区分(初診、再診、投薬、注射、処置、手術・麻酔、検査、画像診断、入院、など)ごとに、診療報酬点数表に従って、診療行為、薬剤または特定器材の内容と回数や単位が記載される。ここで診療行為、薬剤、特定器材(以下「診療行為/薬剤/特定器材」という)とは、厚生労働省が策定した診療報酬点数表において点数が定められた全ての項目を指し、初・再診料、入院料、検査料、調剤・処方料、注射料、処置料、手術料、麻酔料、薬剤料、特定保険医療材料料を含む。また、(D)で示す部分の右側は、摘要欄と言われ、診療行為/薬剤/特定器材の詳細な内容と点数と回数や単位が記載される。なお、点数は、通常は1点=10円であり、点数は医療費を表すものとみることができる。
図13中、(E)で示す部分は、合計点数欄で、受診者が当該医療機関で受けた診療行為の合計点数が記載される。
ここで、(C)に複数の傷病名が記載される一般的な場合を考える。(D)では当該複数の傷病に対して行われた診療行為/薬剤/特定器材とその診療報酬点数(以下「医療費」で表す)が詳細に記載される。しかし、個々の医療費がどの傷病に対してどのくらい使われたのかは記載されていない。レセプトは、医療費を診療報酬点数制度に基づいて請求するためのものであるから、請求する医療費と傷病名との関連付けについて記載されていなくても支障はない。従って、単にレセプトデータのみでは、傷病ごとの医療費を直接算出することは出来ない。
また、DPC/PDPS(診断群分類に基づく1日当たり定額報酬算定制度)による診療報酬請求を行う医療機関(以下「DPC病院」という)では、入院に関する大部分の医療費を「医療資源を最も投入した傷病」(以下「最資源傷病」という)を軸として請求する。ここで、「医療資源」とは、医療を提供するために要した「ヒト・モノ・カネ」の総体を指す語として、医療業界において一般的に用いられている語である。DPC/PDPSによる診療報酬請求において、何が最資源傷病であるかは重要なファクターであるが、現状ではその最資源傷病を医師は通常十分な客観的データなしに決定せざるを得ない状況にある。傷病ごとの医療費を算出することができれば、そのなかで最も高額となる医療費の傷病を最資源傷病とし、これと医師が決定した最資源傷病とを比較することでその適切性を医療機関あるいは保険者や第三者機関が検証することが可能であるが、上記の通り、傷病毎の医療費は算出することができないため、その実施は困難である。
DPC病院では、医療資源の適切性を評価し、最資源傷病を訂正することにより請求可能な医療費を適正化することが期待できる。一方、保険者では、医療資源の適切性を評価し、最資源傷病を訂正することにより支払う医療費を適正化することが期待できる。従って、いずれの側にとっても、レセプトデータを分析することにより、最資源傷病を客観的に推定できるシステム(具体的には、ある入院に関する傷病ごとの医療費を算出し、その中で最も高額となる医療費の傷病を最資源傷病とし提示できるシステム)が望まれる。
この問題に関連して、レセプトに記載された医療費を傷病名毎に分解するための医療費分解解析装置が以下の特許文献1及び特許文献2に記載されている。
特許文献1では、個々のレセプトを識別するためのレセプトIDに関連付けて当該レセプトに記載された傷病名を記憶するデータと、レセプトIDに関連付けて当該レセプトに記載された診療行為あるいは医薬品と医療費とを記憶するデータとから、診療行為あるいは医薬品と傷病名とを関連付けたマスタを利用して、レセプトに記載された傷病名と診療行為あるいは医薬品を関連付けることによって医療費を傷病ごとに分解する医療費分解解析装置が開示されている。
特許文献2では、レセプトIDと関連付けて傷病名を記憶する傷病名データと、レセプトIDと関連付けて診療行為薬剤特定器材と対応する医療費とを記憶する診療行為薬剤特定器材データと、各診療行為薬剤特定器材に適応する傷病名と実績データとを記憶する診療行為薬剤特定器材適応傷病名マスタと、から、診療行為薬剤特定器材に対応する傷病名と、傷病名に対する診療行為薬剤特定器材の金額の配分比率を決定し、当該レセプトIDの傷病名に対応する診療行為薬剤特定器材の金額を、上記医療費から計算する医療費解析システムが開示されている。
特許文献1及び特許文献2では、特定のレセプトIDについて、各診療行為や医薬品等に対応する傷病名を関連付けるために、レセプトIDと関連付けて診療行為や医薬品等を記憶するファイルにアクセスして、当該レセプトIDで特定される各診療行為や医薬品一件毎に、適応傷病名を記憶する傷病名マスタを探索することにより該当する傷病名を抽出した上、レセプトIDと関連付けて傷病名を記憶するファイルにアクセスして、抽出した傷病名と一致する傷病名が当該レセプトIDで特定される傷病名にあれば、各診療行為や医薬品等と傷病名を関連付けるという手順で処理を行っている。そのため、各診療行為や医薬品一件毎に傷病名マスタを探索する負担等が大きいと考えられる。
また、特許文献1及び特許文献2では、医療費を解析するために、レセプトに記載されている個々の医療行為あるいは医薬品の医療費をそのまま利用しているため、分析結果において、必ずしも実施された診療行為に対して投下された医療資源が正確に反映されていない場合がある。レセプトに記載される医療費の合計には、個々の傷病に対する治療と直接的には紐付けられない看護体制等のコストも含まれているからである。
本発明は、特許文献1及び特許文献2に記載された医療費の解析方法とは異なる処理手順を用いて、レセプトに記載されている診療行為等と傷病名との関連づけの処理をより効率的に実行する医療費解析システムを提供すること、さらに、診療行為等に対して実際に投下される医療資源を出来るだけ反映させるような医療費解析システムを提供することを目的とする。
本発明による医療費解析システムは、症例データIDと関連付けて当該症例データにおける傷病名コードを記憶する傷病名データ記憶手段と、症例データIDと関連付けて当該症例データにおける診療行為/薬剤/特定器材データを記憶し、当該診療行為/薬剤/特定器材データが診療行為データの場合には対応する回数を、当該診療行為/薬剤/特定器材データが薬剤データまたは特定器材データの場合には対応する数量及び回数(又は日数)をさらに記憶する診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段と、傷病名コードに関連付けて当該傷病を適応傷病とする診療行為/薬剤/特定器材データを記憶する適応傷病マスタ記憶手段と、傷病名データ記憶手段から、処理対象である症例データIDに関連付けられた傷病名コードをすべて読み出す、処理手段1と、診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段から、処理対象である症例データIDに関連づけられた診療行為/薬剤/特定器材データをすべて読み出す、処理手段2と、処理手段2が読み出した傷病名コードと、処理手段3が読み出した診療行為/薬剤/特定器材データとから、傷病名コードと診療行為/薬剤/特定器材データとのすべての組み合わせを記憶する処理手段3と、処理手段3で記憶された傷病名コードと診療行為/薬剤/特定器材データとの組合せを順次読み出して、当該組み合わせを適応傷病マスタが記憶していれば、当該組み合せに「有」を示すデータを関連付けて記憶する処理手段4と、処理手段4で「有」を示すデータが関連付けられた組み合わせをすべて抽出して、処理対象である症例データIDにおける傷病名コードと対応する診療行為/薬剤/特定器材として記憶する処理手段5と、を備えている。このような構成により、レセプトデータ及びその他の診療明細データから、診療行為等と傷病名との関連付けに要する処理回数を減少させることができ、処理効率の向上を図ることができる。
また、上記の医療費解析システムにおいて、症例データIDと関連付けて当該症例データにおける合計医療費を記憶する合計医療費データ記憶手段と、各診療行為/薬剤/特定器材データに関連付けて対応する医療資源単価を記憶する医療資源マスタ記憶手段と、診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段から診療行為/薬剤/特定器材ごとに対応する回数あるいは数量及び回数(又は日数)を読み出し、医療資源マスタ記憶手段から読み出した該当する医療資源単価から、医療資源単価に回数あるいは数量及び回数(又は日数)を乗ずることにより求めた医療資源を、診療行為/薬剤/特定器材ごとに関連付けて診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段に記憶する処理手段6と、処理手段5が抽出した組み合わせにおける各診療行為/薬剤/特定器材データの医療資源を、傷病名コード毎に集計し、各傷病名コードの医療資源として記憶する処理手段7と、合計医療費データ記憶手段から処理対象とする症例データIDに関連付けて記録された合計医療費を読み出し、処理手段7で保存した各傷病名コードの医療資源の比で、合計医療費を各傷病に分配し、各傷病名コードに関連付けた医療費として記憶する処理手段8と、をさらに備えることにより、診療行為等に対して実際に投下される医療資源を出来るだけ反映させた医療費の解析を実行することが可能になる。
また、本発明による医療費解析システムの別の態様では、症例データIDと関連付けて当該症例データにおける傷病名コードを記憶する傷病名データ記憶手段と、症例データIDと関連付けて当該症例データにおける診療行為/薬剤/特定器材データを記憶し、当該診療行為/薬剤/特定器材データが診療行為データの場合には対応する回数を、当該診療行為/薬剤/特定器材データが薬剤データまたは特定器材データの場合には対応する数量及び回数(又は日数)をさらに記憶する診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段と、傷病名コードに関連付けて当該傷病を適応傷病とする診療行為/薬剤/特定器材データを記憶する適応傷病マスタ記憶手段と、に接続可能な医療費解析システムであって、傷病名データ記憶手段から、処理対象である症例データIDに関連付けられた傷病名コードをすべて読み出す、処理手段1と、診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段から、処理対象である症例データIDに関連づけられた診療行為/薬剤/特定器材データをすべて読み出す、処理手段2と、処理手段2が読み出した傷病名コードと、処理手段3が読み出した診療行為/薬剤/特定器材データとから、傷病名コードと診療行為/薬剤/特定器材データとのすべての組み合わせを記憶する処理手段3と、処理手段3で記憶された傷病名コードと診療行為/薬剤/特定器材データとの組合せを順次読み出して、当該組み合わせを適応傷病マスタが記憶していれば、当該組み合せに「有」を示すデータを関連付けて記憶する処理手段4と、処理手段4で「有」を示すデータが関連付けられた組み合わせをすべて抽出して、処理対象である症例データIDにおける傷病名コードと対応する診療行為/薬剤/特定器材として記憶する処理手段5と、を備えることにより、レセプトデータ及びその他の診療明細データから、診療行為等と傷病名との関連付けに要する処理回数を減少させることができ、処理効率の向上を図ることができる。
また、上記の医療費解析システムにおいて、症例データIDと関連付けて当該症例データにおける合計医療費を記憶する合計医療費データ記憶手段と、各診療行為/薬剤/特定器材データに関連付けて対応する医療資源単価を記憶する医療資源マスタ記憶手段と、にさらに接続可能であって、診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段から診療行為/薬剤/特定器材ごとに対応する回数あるいは数量及び回数(又は日数)を読み出し、医療資源マスタ記憶手段から読み出した該当する医療資源単価から、医療資源単価に回数あるいは数量及び回数(又は日数)を乗ずることにより求めた医療資源を、診療行為/薬剤/特定器材ごとに関連付けて診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段に記憶する処理手段6と、処理手段5が抽出した組み合わせにおける各診療行為/薬剤/特定器材データの医療資源を、傷病名コード毎に集計し、各傷病名コードの医療資源として記憶する処理手段7と、合計医療費データ記憶手段から処理対象とする症例データIDに関連付けて記録された合計医療費を読み出し、処理手段7で保存した各傷病名コードの医療資源の比で、合計医療費を各傷病に分配し、各傷病名コードに関連付けた医療費として記憶する処理手段8と、をさらに備えることにより、診療行為等に対して実際に投下される医療資源を出来るだけ反映させた医療費の解析を実行することが可能になる。
さらに、本発明による医療費解析プログラムは、症例データIDと関連付けて当該症例データにおける傷病名コードを記憶する傷病名データ記憶手段と、症例データIDと関連付けて当該症例データにおける診療行為/薬剤/特定器材データを記憶し、当該診療行為/薬剤/特定器材データが診療行為データの場合には対応する回数を、当該診療行為/薬剤/特定器材データが薬剤データまたは特定器材データの場合には対応する数量及び回数(又は日数)をさらに記憶する診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段と、傷病名コードに関連付けて当該傷病を適応傷病とする診療行為/薬剤/特定器材データを記憶する適応傷病マスタ記憶手段と、に接続可能な医療費解析システムにおいて、コンピュータを、傷病名データ記憶手段から、処理対象である症例データIDに関連付けられた傷病名コードをすべて読み出す、処理手段1と、診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段から、処理対象である症例データIDに関連づけられた診療行為/薬剤/特定器材データをすべて読み出す、処理手段2と、処理手段2が読み出した傷病名コードと、処理手段3が読み出した診療行為/薬剤/特定器材データとから、傷病名コードと診療行為/薬剤/特定器材データとのすべての組み合わせを記憶する処理手段3と、処理手段3で記憶された傷病名コードと診療行為/薬剤/特定器材データとの組合せを順次読み出して、当該組み合わせを適応傷病マスタが記憶していれば、当該組み合せに「有」を示すデータを関連付けて記憶する処理手段4と、処理手段4で「有」を示すデータが関連付けられた組み合わせをすべて抽出して、処理対象である症例データIDにおける傷病名コードと対応する診療行為/薬剤/特定器材として記憶する処理手段5と、して機能させるための、医療費解析プログラムであって、レセプトデータ及びその他の診療明細データから、診療行為等と傷病名との関連付けに要する処理回数を減少させることができ、処理効率の向上を図ることができる。
また、上記医療費解析プログラムにおける医療費解析システムがさらに、症例データIDと関連付けて当該症例データにおける合計医療費を記憶する合計医療費データ記憶手段と、各診療行為/薬剤/特定器材データに関連付けて対応する医療資源単価を記憶する医療資源マスタ記憶手段と、に接続可能な医療費解析システムにおいて、コンピュータを、診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段から診療行為/薬剤/特定器材ごとに対応する回数あるいは数量及び回数(又は日数)を読み出し、医療資源マスタ記憶手段から読み出した該当する医療資源単価から、医療資源単価に回数あるいは数量及び回数(又は日数)を乗ずることにより求めた医療資源を、診療行為/薬剤/特定器材ごとに関連付けて診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段に記憶する処理手段6と、処理手段5が抽出した組み合わせにおける各診療行為/薬剤/特定器材データの医療資源を、傷病名コード毎に集計し、各傷病名コードの医療資源として記憶する処理手段7と、合計医療費データ記憶手段から処理対象とする症例データIDに関連付けて記録された合計医療費を読み出し、処理手段7で保存した各傷病名コードの医療資源の比で、合計医療費を各傷病に分配し、各傷病名コードに関連付けた医療費として記憶する処理手段8と、としてさらに機能させるための、医療費解析プログラムとすることにより、診療行為等に対して実際に投下される医療資源を出来るだけ反映させた医療費の解析を実行することが可能になる。
本発明によれば、従来の技術に比して、蓄積したレセプトデータ及びその他の診療明細データから、診療行為等と傷病名との関連付けに要する処理回数を減少させることができ、処理効率の向上を図ることができるとともに、診療行為等に対して実際に投下される医療資源を出来るだけ反映させるようにした医療費解析システムを提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明による医療費解析システム(以下、「本システム」という)の実施の形態について説明する。
図1は、この医療費解析システムの概略構成を示すブロック図である。サーバ1は、医療機関あるいは保険者等に設置され、レセプトデータ及びその他の診療明細データに基づいて医療費の解析を実行するコンピュータである。サーバ1は、データの入出力・記録・読み出しをはじめとするコンピュータ全体の動作を制御するCPU2、CPU2が直接アクセス可能な主記憶装置であって処理に必要なデータやプログラムを格納するメモリ3、本システムにおける処理を実行するためのプログラムやデータ等を格納するハードディスク等の記憶部4、データを入力するためのキーボードやマウスなどの入力部5、データ入力画面や解析結果等を表示するCRTディスプレイや液晶ディスプレイなどの表示部6、解析結果や各種データを出力するプリンタなどの出力部7、ネットワークを介して他のコンピュータ等と通信するための通信インターフェイス8を備えている。
記憶部4は、本システムの処理の実行に必要なプログラム41、処理の対象となるレセプト等のデータを記憶する症例データ記憶部42、処理を実行するために参照するマスタを記憶するマスタ記憶部43、医療費解析処理を実行した結果生成されるデータを蓄積する医療費解析データファイル44、を有している。
記憶部4に保存されているプログラム41は必要に応じてサーバ1のメモリ3にロードされ、CPU2を含むサーバ1のハードウェアと協働して、本システムの処理を実行する。なお、記憶部4に保存されているデータファイルやマスタは、通信インターフェイス8を介して、外部のコンピュータから取り込むようにしてもよい。
次に、記憶部4が有しているデータファイルやマスタの内容について、図2〜7を用いてさらに詳しく説明する。
記憶部4に含まれる症例データ記憶部42は、医療費解析処理の対象となるデータを蓄積している。症例データ記憶部42には、傷病名データファイル421、診療行為/薬剤/特定器材データファイル422、合計医療費データファイル423が含まれる。
ここで、症例データとは、患者毎・一定単位毎に診療行為/薬剤/特定器材とその医療費及び傷病名が含まれているデータであって、本システムのためにあらかじめ収集し蓄積されたファイルであってもよいし、レセプトデータ(DPCレセプトデータを含む)や、DPC病院で提出を義務付けられているFファイルと様式1ファイルなどが、症例データとして利用できる。
本システムでは、ある患者のある単位(1レセプト、1入院、1年間など)で実施された診療行為/薬剤/特定器材の医療費をその患者及びその単位ごとに分析するものであり、患者毎かつ単位毎に症例データを特定する症例データIDは、分析単位や目的に応じて設定される。例えば、患者毎に月単位で外来または入院の医療費を分析する場合には、症例データIDは、各レセプトを識別するレセプトIDとなる。また、DPC病院において、患者毎に入院単位で医療費を分析する場合には、症例データIDは、患者毎・入院毎に付与される入院IDとなる。
図2は、傷病名データファイル421に記憶されたデータの例を表形式で示したものである。傷病名データファイル421では、症例データIDに対して、その症例データIDで特定される症例データの傷病名の欄に記載されているすべての傷病名が症例データIDと関連付けて記録されている。
図2では、わかりやすくするために傷病名を文字で示しているが、実際にはこれら文字で表示されている内容を示すデータ(例えば、すべての傷病名がコード化されている場合の該当コード)が蓄積されている。
図2の例によれば、症例データIDがXで特定される症例に関して、そのIDで特定される傷病名データから、傷病(う)、傷病(い)、傷病(あ)の3つの傷病名が、症例データ、例えばレセプトに記載されていたことがわかる。
傷病名データファイル421は、症例データIDと傷病名に該当するデータが最低限含まれているファイルであれば、特に本システムのために用意されたデータファイルでなくてもよい。レセプトデータや、DPC病院であれば様式1のデータを、傷病名データファイル421として利用することが出来る。
図3は、診療行為/薬剤/特定器材データファイル422に記憶されたデータの例を表形式で示したものである。診療行為/薬剤/特定器材データファイル422では、症例データIDに対して、その症例データIDが特定する症例において実施された診療行為/薬剤/特定器材(診療の行為内容の明細)と該当する回数あるいは数量及び回数(又は日数)が記憶されている。診療行為の行為内容は回数で記録され、薬剤及び特定器材の行為内容は数量及び回数(又は日数)で記録されている。薬剤及び特定器材では、行為内容の1単位が定められているため、数量とは何単位かを示すものである。また、調剤レセプトでは、内服薬に対しては、回数のかわりに日数が記録されている。
図3では、わかりやすくするために診療行為/薬剤/特定器材の名称を文字で示しているが、実際にはこれら文字で表示されている内容を示すデータ(例えば、すべての診療行為/薬剤/特定器材がコード化されている場合の該当コード)が蓄積されている。図3の例によれば、症例データIDがXで特定される症例に関して、診療行為(A)が2回、診療行為(B)が1回、診療行為(C)が3回、薬剤(D)の投与が3単位ずつ2回、行われたことがわかる。
診療行為/薬剤/特定器材データファイル422は、症例データIDと診療行為/薬剤/特定器材と該当する回数あるいは数量及び回数(又は日数)のデータが最低限含まれているファイルであれば、特に本システムのために用意されたデータファイルでなくてもよく、レセプトデータや、DPC病院であれば提出を義務づけられているFファイルを、診療行為/薬剤/特定器材データファイル422として利用することが出来る。
図4は、合計医療費データファイル423に記憶されたデータの例を表形式で示したものである。合計医療費データファイル423では、症例データIDに対して、その症例データIDで特定される症例の診療について請求された医療費の合計が、症例データIDと関連付けて記録されている。医療費は通常点数で記録され、点数は原則として1点=10円である。
図4の例によれば、症例データIDがXで特定される症例に関する合計医療費が608、Yで特定される症例に関する合計医療費が500、Zで特定される症例に関する合計医療費が400であることがわかる。
合計医療費データファイル423は、症例データIDと合計医療費が最低限含まれているファイルであれば、特に本システムのために用意されたデータファイルでなくてもよい。レセプトデータや、DPC病院であれば様式1のデータを、合計医療費データファイル423として利用することが出来る。
記憶部4に含まれるマスタ記憶部43は、医療費解析処理のために参照するデータを蓄積している。マスタ記憶部43には、適応傷病マスタ431、医療資源マスタ432が含まれる。
図5は、適応傷病マスタ431に記憶されたデータの例を表形式で示したものである。適応傷病マスタ431は、傷病名コードと、当該傷病が適応傷病とされる診療行為/薬剤/特定器材とが、対応づけられて記憶されている。なお、適応傷病がない診療行為/薬剤/特定器材の具体例としては、入院基本料や初診料などがあげられる。
図5では、わかりやすくするために傷病名や診療行為/薬剤/特定器材を文字で示しているが、実際にはこれら文字で表示されている内容を示すデータ(例えば、これらがコード化されている場合の該当コード)が蓄積されている。
この適応傷病マスタ431は、医療用医薬品の添付文書や医学書籍、厚生労働省策定の診断群分類点数表、DPC実績情報、などから、多面的な観点を用いて情報を収集して整備したものである。
図5に示した例では、例えば、傷病(あ)について、適応傷病とされる診療行為(K)と薬剤(H)とが、それぞれ傷病(あ)に関連付けて記録されている。
図6は、医療資源マスタ432に記録されたデータの例を表形式で示したものである。医療資源マスタ432は、診療行為/薬剤/特定器材のそれぞれに関連付けて、診療行為/薬剤/特定器材の医療資源単価を記録している。
「医療資源」とは、医療を提供するために要した「ヒト・モノ・カネ」の総体を指す語として、医療業界において一般的に用いられている語であるが、「診療行為/薬剤/特定器材の医療資源単価」は出願人により導入された概念であり、診療行為、薬剤及び特定器材の各々の単位あたりの医療機関におけるコスト(原価)を指す。医療機関におけるコストは、個々の傷病に対する治療と直接的に紐付けられる診療行為や薬剤等のコストと、個々の傷病に対する治療と間接的に紐付けられる看護体制等のコストに大別できるが、ここでの「医療資源単価」は、前者の個々の傷病に対する治療と直接的に紐付けられるコストに関する概念である。具体的には、診療行為の医療資源単価は、その診療行為を1回あたり実施するために要した医療機関におけるコストであり、薬剤及び特定器材の医療資源単価は、その薬剤または特定器材の1数量単位当たりの購入に要した医療機関におけるコストである。医療資源単価は、診療行為、薬剤及び特定器材と1対1に対応していればよく、開発者、利用者等が任意に設定することができる。
具体的な医療資源単価の設定方法としては、外保連試案(手術・処置・生体検査・麻酔の全ての術式について「技術度」「人件費」「材料・機器等のコスト」を厳密に調査・分析した、客観的根拠に基づく「医療費用」のデータ)に基づいて設定する方法が挙げられる。また、診療報酬点数は、原価に基づいて基本的には設定されているため、適切な値で割り戻すことにより医療資源単価を算出することも出来る。ただし、ここで原価に基づいていない「まるめ」の点数(検査が一定項目数同時に実施された場合の点数)等は医療資源単価の算出には用いない。また、上記の通り、個々の傷病に対する治療と直接紐付かない入院基本料等も含めない。ここでは具体的な方法をいくつか例示したが、医療資源単価の設定方法は、これらの方法に限られず、本願発明において、診療行為/薬剤/特定器材の医療資源単価とは、どのような設定方法であろうと、各診療行為、薬剤及び特定器材に対応して設定された各々の単位あたりの医療機関におけるコスト(原価)に該当する数値をいうものとする。
図7は、医療費解析データファイル44に記憶されたデータの例を表形式で示したものである。医療費解析データファイル44は、本システムにより症例データの医療費解析処理を実行した結果生成されるデータを蓄積するものである。症例データIDに関連付けて、症例データに記載された傷病毎に、算定された医療費が記録されている。これにより、症例データIDごとに、どの傷病が最資源傷病であるかを推定することが可能になる。
次に、図8及び図9を用いて、本システムの実施の形態の処理の手順について説明する。
処理が開始されると、まず、サーバ1は、診療行為/薬剤/特定器材データファイル422にアクセスして、診療行為/薬剤/特定器材ごとに、診療行為であれば対応する回数、薬剤又は特定器材であれば数量及び回数(又は日数)を読み出す(S1)。
次に、ステップS1で読み出した診療行為/薬剤/特定器材(以下、「当該診療行為/薬剤/特定器材」という)ごとに該当する医療資源単価を医療資源マスタ432から読み出す(S2)。
ステップS2で読み出した医療資源単価から、当該診療行為/薬剤/特定器材が診療行為であれば医療資源単価×回数、当該診療行為/薬剤/特定器材が薬剤または特定器材であれば、医療資源単価×数量×回数(又は日数)、により当該診療行為/薬剤/特定器材の医療資源を求め、当該診療行為/薬剤/特定器材に関連付けて診療行為/薬剤/特定器材データファイル422に記憶する(S3)。これにより、診療行為/薬剤/特定器材データファイル422に記憶されているすべての診療行為/薬剤/特定器材に対し、それぞれ医療資源が関連付けて記憶されることになる(図10参照)。
次に、傷病名データファイル421にアクセスし、処理対象となる症例データID(以下、「当該症例データID」という)と関連付けられて記録されている傷病名コードをすべて読み出す(S4)。
また、診療行為/薬剤/特定器材データファイル422にアクセスし、当該症例データIDに関連付けて記録されている診療行為/薬剤/特定器材をすべて読み出す(S5)。
ステップS4で読み出した傷病名コードと、ステップS5で読み出した診療行為/薬剤/特定器材とから、当該症例データIDにおいて可能性のある傷病名コードと診療行為/薬剤/特定器材とのすべての組み合わせを記憶する(S6)。
S6で記憶した組み合わせを順次読み出し、適応傷病マスタ431にアクセスして、読み出された傷病名コードと診療行為/薬剤/特定器材との組み合わせが、適応傷病マスタ431に有るか否かを判断し、有った場合には「有」を表すデータを、S6で記憶している組み合わせに関連付けて記憶する(S7)。
なお、上記した処理手順において、ステップS4とステップS5とは、有り得る組み合せをすべて作成するために双方のファイルからデータを抽出する処理であるから、どちらを先に行ってもかまわない。
次に、ステップS6で記憶された傷病名コードと診療行為/薬剤/特定器材との組合せから、ステップS7で「有」を示すデータが関連付けられた組み合わせを抽出する(S8)。このように、ステップS4〜ステップS8の処理を実行することにより、当該症例データIDにおける傷病名コードと対応する診療行為/薬剤/特定器材とを、効率よく抽出することが可能になる。
さらに、ステップS8で抽出された組み合わせにおける各診療行為/薬剤/特定器材のステップS3で求めた医療資源を、傷病名コード毎に集計し、各傷病名コードの医療資源として保存する(S9)。
なお、ステップS9において、計算に用いる医療資源の値は、ステップS3において診療行為/薬剤/特定器材データファイル422に各診療行為/薬剤/特定器材に関連付けて記憶されているので、そのデータを用いることが出来る。ステップS6又はステップS8において記憶される各組み合わせの診療行為/薬剤/特定器材に関連づけて医療資源を同時に記憶してもよい。
最後に、合計医療費データファイル423にアクセスして、当該症例データIDに関連付けて記憶されている合計医療費を読み出し(S10)、ステップS9で保存してある各傷病名コードの医療資源の比で、読み出した合計医療費を各傷病に分配し、各傷病名コードに関連付けて、医療費解析データファイル44に記憶する(S11)。
ここまでで、一つの症例データIDについての処理が完了したので、次の症例データIDについての処理を開始するために、ステップS4に戻り、処理対象である症例データIDのすべてについて処理が完了するまで全体を繰り返す。
本実施の形態においては、図8におけるステップS1〜ステップS3において、処理対象とするすべての症例IDの医療資源をまとめて求めているが(図10参照)、処理対象とする特定の症例IDの医療資源を症例IDごとに求めてからステップS4に移行して処理を実行してもよい。その場合は、ステップS11までの処理が完了すると、ステップS1に戻り、次の処理対象となる処理IDの医療資源を求めて以下の処理に移行することになる。
図2〜図7に示されているデータの例を用いて、症例データIDがXである場合について、医療費を求める例を、図12を参照しながら説明する。図12は、症例データIDがXについての医療費の計算の過程を模式的に示したものである。なお、図12は、図8で示すステップS1〜S3の処理を省略し、ステップS4からの処理を示している。
サーバ1は、傷病名データファイル421にアクセスし、症例データIDのXと関連付けられて記録されている傷病名コードである傷病(う)、傷病(い)、傷病(あ)を読み出す(S4)。
一方、診療行為/薬剤/特定器材データファイル422にアクセスし、症例データIDのXに関連付けて記録されている診療行為(A)、診療行為(B)、診療行為(C)及び薬剤(D)を読み出す(S5)。
ステップS4で読み出した傷病(う)、傷病(い)及び傷病(あ)と、ステップ5で読み出した診療行為(A)、診療行為(B)、診療行為(C)及び薬剤(D)とのすべての組み合わせをあらかじめステップ3で求めた医療資源の値と共に記憶する(S6)。
次に、ステップS6で記憶した組み合わせを順次読み出し、適応傷病マスタ431にアクセスして、読み出された傷病名コードと診療行為/薬剤/特定器材との組み合わせが、適応傷病マスタ431に有るか否かを判断する。ここでは、傷病(う)と診療行為(A)、傷病(い)と診療行為(B)、傷病(い)と診療行為(C)、傷病(い)と薬剤(D)、のそれぞれの組み合わせが、適応傷病マスタ431に存在するので、それぞれの組み合わせに対して、「有」を表すデータを該当する実績データと共に関連付けて記憶する(S7)。
次に、ステップS6で記憶された傷病名コードと診療行為/薬剤/特定器材との組合せから、ステップS7で「有」を示すデータが関連付けられた組み合わせ、すなわち、傷病(う)と診療行為(A)、傷病(い)と診療行為(B)、傷病(い)と診療行為(C)、傷病(い)と薬剤(D)を医療資源の値とともに抽出する(S8)。
次に、診療行為または薬剤/特定器材に関連付けて記憶されている医療資源を、傷病名コード毎に集計すると、傷病(う)の医療資源は200、傷病(い)の医療資源は20+45+39=104、となるので、それぞれの傷病名コードと関連付けて記憶する。(S9)。
最後に、合計医療費データファイル423にアクセスして、症例データIDのXに関連付けて記録されている合計医療費608を読み出し(S10)、傷病(う)と傷病(い)の医療資源の比である200:104で、読み出した合計医療費608を各傷病に分配するので、傷病(う)の医療費は400、傷病(い)の医療費は208となり、医療費解析データファイル44に記憶する(S11)。
1 サーバ
2 CPU
3 メモリ
4 記憶部
5 入力部
6 表示部
7 出力部
8 通信インターフェイス
41 プログラム
42 症例データ記憶部
43 マスタ記憶部
44 医療費解析データファイル
421 傷病名データファイル
422 診療行為/薬剤/特定器材データファイル
423 合計医療費データファイル
431 適応傷病マスタ
432 医療資源マスタ
2 CPU
3 メモリ
4 記憶部
5 入力部
6 表示部
7 出力部
8 通信インターフェイス
41 プログラム
42 症例データ記憶部
43 マスタ記憶部
44 医療費解析データファイル
421 傷病名データファイル
422 診療行為/薬剤/特定器材データファイル
423 合計医療費データファイル
431 適応傷病マスタ
432 医療資源マスタ
Claims (6)
- 症例データIDと関連付けて当該症例データにおける傷病名コードを記憶する傷病名データ記憶手段と、
症例データIDと関連付けて当該症例データにおける診療行為/薬剤/特定器材データを記憶し、当該診療行為/薬剤/特定器材データが診療行為データの場合には対応する回数を、当該診療行為/薬剤/特定器材データが薬剤データまたは特定器材データの場合には対応する数量及び回数(又は日数)をさらに記憶する診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段と、
傷病名コードに関連付けて当該傷病を適応傷病とする診療行為/薬剤/特定器材データを記憶する適応傷病マスタ記憶手段と、
傷病名データ記憶手段から、処理対象である症例データIDに関連付けられた傷病名コードをすべて読み出す、処理手段1と、
診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段から、処理対象である症例データIDに関連づけられた診療行為/薬剤/特定器材データをすべて読み出す、処理手段2と、
処理手段2が読み出した傷病名コードと、処理手段3が読み出した診療行為/薬剤/特定器材データとから、傷病名コードと診療行為/薬剤/特定器材データとのすべての組み合わせを記憶する処理手段3と、
処理手段3で記憶された傷病名コードと診療行為/薬剤/特定器材データとの組合せを順次読み出して、当該組み合わせを適応傷病マスタが記憶していれば、当該組み合せに「有」を示すデータを関連付けて記憶する処理手段4と、
処理手段4で「有」を示すデータが関連付けられた組み合わせをすべて抽出して、処理対象である症例データIDにおける傷病名コードと対応する診療行為/薬剤/特定器材として記憶する処理手段5と、
を備えた、医療費解析システム。 - 症例データIDと関連付けて当該症例データにおける合計医療費を記憶する合計医療費データ記憶手段と、
各診療行為/薬剤/特定器材データに関連付けて対応する医療資源単価を記憶する医療資源マスタ記憶手段と、
診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段から診療行為/薬剤/特定器材ごとに対応する回数あるいは数量及び回数(又は日数)を読み出し、医療資源マスタ記憶手段から読み出した該当する医療資源単価から、医療資源単価に回数あるいは数量及び回数(又は日数)を乗ずることにより求めた医療資源を、診療行為/薬剤/特定器材ごとに関連付けて診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段に記憶する処理手段6と、
処理手段5が抽出した組み合わせにおける各診療行為/薬剤/特定器材データの医療資源を、傷病名コード毎に集計し、各傷病名コードの医療資源として記憶する処理手段7と、
合計医療費データ記憶手段から処理対象とする症例データIDに関連付けて記録された合計医療費を読み出し、処理手段7で保存した各傷病名コードの医療資源の比で、合計医療費を各傷病に分配し、各傷病名コードに関連付けた医療費として記憶する処理手段8と、
をさらに備えた、請求項1に記載の医療費解析システム。 - 症例データIDと関連付けて当該症例データにおける傷病名コードを記憶する傷病名データ記憶手段と、症例データIDと関連付けて当該症例データにおける診療行為/薬剤/特定器材データを記憶し、当該診療行為/薬剤/特定器材データが診療行為データの場合には対応する回数を、当該診療行為/薬剤/特定器材データが薬剤データまたは特定器材データの場合には対応する数量及び回数(又は日数)をさらに記憶する診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段と、傷病名コードに関連付けて当該傷病を適応傷病とする診療行為/薬剤/特定器材データを記憶する適応傷病マスタ記憶手段と、に接続可能な医療費解析システムであって、
傷病名データ記憶手段から、処理対象である症例データIDに関連付けられた傷病名コードをすべて読み出す、処理手段1と、
診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段から、処理対象である症例データIDに関連づけられた診療行為/薬剤/特定器材データをすべて読み出す、処理手段2と、
処理手段2が読み出した傷病名コードと、処理手段3が読み出した診療行為/薬剤/特定器材データとから、傷病名コードと診療行為/薬剤/特定器材データとのすべての組み合わせを記憶する処理手段3と、
処理手段3で記憶された傷病名コードと診療行為/薬剤/特定器材データとの組合せを順次読み出して、当該組み合わせを適応傷病マスタが記憶していれば、当該組み合せに「有」を示すデータを関連付けて記憶する処理手段4と、
処理手段4で「有」を示すデータが関連付けられた組み合わせをすべて抽出して、処理対象である症例データIDにおける傷病名コードと対応する診療行為/薬剤/特定器材として記憶する処理手段5と、
を備えた、医療費解析システム。 - 症例データIDと関連付けて当該症例データにおける合計医療費を記憶する合計医療費データ記憶手段と、各診療行為/薬剤/特定器材データに関連付けて対応する医療資源単価を記憶する医療資源マスタ記憶手段と、にさらに接続可能であって、
診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段から診療行為/薬剤/特定器材ごとに対応する回数あるいは数量及び回数(又は日数)を読み出し、医療資源マスタ記憶手段から読み出した該当する医療資源単価から、医療資源単価に回数あるいは数量及び回数(又は日数)を乗ずることにより求めた医療資源を、診療行為/薬剤/特定器材ごとに関連付けて診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段に記憶する処理手段6と、
処理手段5が抽出した組み合わせにおける各診療行為/薬剤/特定器材データの医療資源を、傷病名コード毎に集計し、各傷病名コードの医療資源として記憶する処理手段7と、
合計医療費データ記憶手段から処理対象とする症例データIDに関連付けて記録された合計医療費を読み出し、処理手段7で保存した各傷病名コードの医療資源の比で、合計医療費を各傷病に分配し、各傷病名コードに関連付けた医療費として記憶する処理手段8と、
をさらに備えた、請求項3に記載の医療費解析システム。 - 症例データIDと関連付けて当該症例データにおける傷病名コードを記憶する傷病名データ記憶手段と、症例データIDと関連付けて当該症例データにおける診療行為/薬剤/特定器材データを記憶し、当該診療行為/薬剤/特定器材データが診療行為データの場合には対応する回数を、当該診療行為/薬剤/特定器材データが薬剤データまたは特定器材データの場合には対応する数量及び回数(又は日数)をさらに記憶する診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段と、傷病名コードに関連付けて当該傷病を適応傷病とする診療行為/薬剤/特定器材データを記憶する適応傷病マスタ記憶手段と、に接続可能な医療費解析システムにおいて、
コンピュータを、
傷病名データ記憶手段から、処理対象である症例データIDに関連付けられた傷病名コードをすべて読み出す、処理手段1と、
診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段から、処理対象である症例データIDに関連づけられた診療行為/薬剤/特定器材データをすべて読み出す、処理手段2と、
処理手段2が読み出した傷病名コードと、処理手段3が読み出した診療行為/薬剤/特定器材データとから、傷病名コードと診療行為/薬剤/特定器材データとのすべての組み合わせを記憶する処理手段3と、
処理手段3で記憶された傷病名コードと診療行為/薬剤/特定器材データとの組合せを順次読み出して、当該組み合わせを適応傷病マスタが記憶していれば、当該組み合せに「有」を示すデータを関連付けて記憶する処理手段4と、
処理手段4で「有」を示すデータが関連付けられた組み合わせをすべて抽出して、処理対象である症例データIDにおける傷病名コードと対応する診療行為/薬剤/特定器材として記憶する処理手段5と、
して機能させるための、医療費解析プログラム。 - 症例データIDと関連付けて当該症例データにおける合計医療費を記憶する合計医療費データ記憶手段と、各診療行為/薬剤/特定器材データに関連付けて対応する医療資源単価を記憶する医療資源マスタ記憶手段と、にさらに接続可能な医療費解析システムにおいて、
コンピュータを、
診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段から診療行為/薬剤/特定器材ごとに対応する回数あるいは数量及び回数(又は日数)を読み出し、医療資源マスタ記憶手段から読み出した該当する医療資源単価から、医療資源単価に回数あるいは数量及び回数(又は日数)を乗ずることにより求めた医療資源を、診療行為/薬剤/特定器材ごとに関連付けて診療行為/薬剤/特定器材データ記憶手段に記憶する処理手段6と、
処理手段5が抽出した組み合わせにおける各診療行為/薬剤/特定器材データの医療資源を、傷病名コード毎に集計し、各傷病名コードの医療資源として記憶する処理手段7と、
合計医療費データ記憶手段から処理対象とする症例データIDに関連付けて記録された合計医療費を読み出し、処理手段7で保存した各傷病名コードの医療資源の比で、合計医療費を各傷病に分配し、各傷病名コードに関連付けた医療費として記憶する処理手段8と、
してさらに機能させるための、請求項5に記載の医療費解析プログラム。
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