JP2017049236A - トゥールビヨンを備える機械式のゼンマイ式ムーブメント - Google Patents

トゥールビヨンを備える機械式のゼンマイ式ムーブメント Download PDF

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Abstract

【課題】機械式腕時計のトゥールビヨン用の改良したテンプ停止を提供する。
【解決手段】トゥールビヨンユニットを備えるゼンマイ式ムーブメントであって、地板と、地板上に回転可能に配置され、4番かな5に接続するケージ11と、ケージ11上に配置されるテンプ15と、ケージ11上に配置されてテンプ15と協働接続するがんぎ車12と、テンプ15と係合可能なテンプ停止装置50とを備え、ケージ11の角度配向のための帰零装置40をさらに備える。
【選択図】図11

Description

本発明はトゥールビヨンを備える機械式のゼンマイ式ムーブメントに関し、したがってトゥールビヨンを備える機械式のゼンマイ式ムーブメントを備える機械式腕時計に関する。
機械式時計およびゼンマイ式ムーブメントのためのトゥールビヨンは周知である。本事例では、がんぎ車、アンクルおよびいわゆるゼンマイ式ムーブメントのテンプは移動式ケージによって保持される。移動式ケージは4番車の軸、したがって4番かなに結合するか、または固定接続を有する。テンプまたは真は本事例では一般に、4番かなの想像上の軸の延長と一致する。がんぎ車に接続する歯のついた歯車は最終的に真と同軸の歯のついた固定式歯車とかみ合い、それによってトゥールビヨン、したがってそのケージは1分ごとに完全に1回転する。
機械式腕時計を正確に設定するために、秒表示を停止することが必要である。従来のゼンマイ式ムーブメントでは、これは多くの場合いわゆるテンプ停止によって行われる。テンプ停止は、たとえばリューズを引き出すことによって起動され、丸穴車を押し込むことによって動作を停止することができる。
トゥールビヨンの移動式ケージによって秒表示が直接行われるミニッツトゥールビヨンを備える腕時計では、このようなテンプ停止の実現は極めて困難かつ複雑であることがわかる。
トゥールビヨンのテンプ停止は、たとえば特許文献1から周知である。テンプ停止は、真と係合可能であり、真と同軸に移動可能である制動要素によって実施される。したがって腕時計を標準時間と合わせるために、テンプを停止し、したがってトゥールビヨン機構をいつでも停止することが可能となる。
欧州特許出願第2793087号
上記とは反対に、本発明の目的は、機械式腕時計のトゥールビヨン用の改良したテンプ停止を提供することである。トゥールビヨンの停止に加えて、簡単な時間設定のためにトゥールビヨンを帰零することが実現する。これは、腕時計の操作性および時間設定を改良し、腕時計に機能範囲を拡大するためである。
本目的は、独立特許請求項1によるトゥールビヨンユニットを有するゼンマイ式ムーブメント、特許請求項15によるゼンマイ式ムーブメントを有する腕時計によって解決される。この点において有利な実施形態は従属特許請求項の主題である。
この観点から、機械式腕時計のゼンマイ式ムーブメントはトゥールビヨンユニットを備える。ゼンマイ式ムーブメントは地板を有し、地板はゼンマイ式ムーブメントのすべての可動部を有する。ゼンマイ式ムーブメント、特にトゥールビヨンユニットは、ケージをさらに備える。ケージは、地板に回転可能に取り付けられる4番かなおよびケージに取り付けられるテンプに接続する。テンプに加えて、テンプと協働接続するがんぎ車もケージに取り付けられる。がんぎ車は一般に、アンクルを介してテンプと協働接続する。テンプ、アンクルおよびがんぎ車はここで機械式ゼンマイ式ムーブメントの脱進機を構築する。4番かなは一般に、たとえば香箱などの最終的にゼンマイ式ムーブメントを駆動するエネルギ貯蔵部と結合する。
ゼンマイ式ムーブメントはさらに、テンプと係合可能なテンプ停止装置を備える。テンプ停止装置を用いて、テンプは少なくとも一時的に地板に対して、またはケージに対して固定され、ゼンマイ式ムーブメントを停止する。さらに、ゼンマイ式ムーブメントは帰零装置を備え、ケージの角度配向を、好ましくはケージに取り付けられる秒針のゼロ位置に対応する既定の位置に設定する。好ましい実施形態によれば、帰零装置は、オプションとしてケージまたは地板と耐トルク的に係合する。帰零装置は一般に、通常の操作において腕時計の地板に耐トルク的に接続する。
これは、帰零装置は地板に対して固定され、または直接地板に固定されるが、ケージはトゥールビヨンユニット全体と共に、地板に対する回転運動に露出していることを意味する。時計ムーブメントが停止する場合は、特に時間を設定する際に、帰零装置も地板から取り外し可能であり、または枢動可能に解放される。それによって地板に対して枢動することができる。帰零装置は一般に、ケージと耐トルク様式でと係合する。帰零装置はしたがって、常に耐トルク様式でケージと係合するか、または地板と係合するか、または帰零装置はケージおよび地板の両方と耐トルク様式で係合することさえある。
時間を設定するために、帰零装置と地板またはケージをトルクなしで係合するオプションを用いて、ゼンマイ式ムーブメントのエネルギ保存装置から、少なくとも一時的にケージを解放することも可能である。帰零装置をケージまたは地板に交互に接続または耐トルク的に接続することによって、帰零装置はケージと共に、ゼロ−停止機能を生成することが可能である。またたとえばムーブメントの機械式エネルギ保存の影響下ではあるが、ゼンマイ式ムーブメントの分または時間かなから解放されて、帰零装置は画定される帰零まで移動可能である。
帰零装置とケージまたは地板とのオプションとしての係合は、リューズの連続した段階的な引き出しによって、たとえばゼンマイ式ムーブメントのリューズを巻くことまたは設定することによって実現される。請求されるゼンマイ式ムーブメントの好ましい実施形態によれば、リューズは3つの異なる軸方向の位置を取ることができる。つまり、いわゆる第1の休止位置では、たとえばゼンマイを通常通りリューズによって巻くことができる。第2の位置では、たとえば欧州特許第2793087号の解決法のように、テンプは停止する。第3の軸方向の位置では、帰零装置はもはや地板とは係合せず、ケージと係合する。次に、このリューズの第3の位置では、帰零装置およびケージは完全なユニットとしてゼンマイによって秒かなを介して枢動可能である。したがってケージの帰零は自動的に起こり、分針設定はリューズをこの位置で回すことによって実行できる。好ましくは、分のラチェットも、欧州特許第2224294号と同様に日の裏車グループの針の摩擦を含めて存在してもよい。本発明によるトゥールビヨンユニットおよび帰零装置は、日の裏車、3番車および秒かなの間の恒久的な係合により、上記に匹敵する。
別の設計によれば、基本構成において、帰零装置は耐トルク的に地板に固定される。基本構成では、リューズは基本位置にあり、ゼンマイ式ムーブメントは機械式エネルギ貯蔵部によって駆動される。帰零装置は地板に固定されるため、トゥールビヨンユニットの底面の種類として機能する。トゥールビヨンユニット、またはその一部が帰零装置と協働接続する特定の条件が設けることもできる。基本構成では、帰零装置は地板に固定されるが、これはゼンマイ式ムーブメントの別の機械式部品、たとえばトゥールビヨンユニットまたはその個々の部品の支持として機能するのみである。
別の実施形態によれば、帰零装置はケージにテンプによって、耐トルク的に接続する。テンプはテンプ停止装置によって停止済みである。基本構成では、ケージは地板に対して自由に枢動することができる。これは、ケージは地板に対して脱進機の影響下および香箱からの機械駆動エネルギの影響下でのみ枢動することを意味する。ケージがテンプ停止装置によって停止され、地板に対して固定されるとすぐに、帰零装置は間接的または直接的にケージに耐トルク様式で接続する。
帰零装置およびテンプ停止装置は、テンプ停止装置を起動することによって、帰零装置はケージに耐トルク的に接続するという、相互作用を有することが考察される。帰零装置はすでにテンプ停止装置と固定接続を有することも考察される。この観点から、また必然的に、地板に対してテンプ停止装置によってケージを固定することによって、帰零装置に対して耐トルク的にケージが固定される。
帰零装置とケージとの直接的または間接的な結合によって、たとえば帰零装置をケージに耐トルク的に接続し、ゼンマイ式ムーブメントを調整することが可能である。帰零装置を用いて、帰零装置に固定されるケージは画定されるゼロ位置に、ケージが停止した任意の位置から戻ることができる。ゼロ位置はケージ上の秒針がゼロを指す位置である。
別の実施形態によれば、テンプ停止装置は制動要素を備える。制動要素は回転ケージ上のテンプ軸に対して軸方向に移動可能に位置し、テンプと摩擦係合する。テンプ停止は、半径方向に非対称な力をトゥールビヨンのテンプまたは回転ケージに行使しないこのような制動要素を用いて実現することができる。また、テンプを、このような制動要素を用いて直ちに制動することができ、特に停止することができる。テンプの制動および停止によって、必然的にトゥールビヨンの回転運動は停止し、つまり、回転ケージの回転運動は停止する。
制動要素の軸方向の可動性のため、たとえば制動要素は制動するために軸方向に向かうテンプの端面またはテンプに固定される部分、たとえばテンプに耐トルク的に接続する二重ローラと係合することができる。テンプはしたがって、直接的または間接的に制動および停止され、それによってテンプ停止を起動時のテンプの振動後を心配する必要はない。テンプ停止装置は特に、テンプ停止装置がテンプに軸方向でのみ影響するため、フライングトゥールビヨンのテンプ停止を行う際に特に適切である。
制動要素とテンプとの間の摩擦相互作用によって、制動要素を急にまたは連続的に起動してテンプに印加される摩擦力を増加することも可能である。制動要素を連続的に起動することによって、特にテンプを減衰し、振動せずに停止することが可能となる。テンプ車の摩擦制動によって、テンプの任意の配向または位置において、テンプの停止が可能となる。
別の実施形態によれば、帰零装置はケージに制動要素を介して耐トルク的に接続することができる。帰零装置は具体的には、直接的または間接的に、ケージ上に取り付けられる制動要素に影響することができる。帰零装置、少なくとも帰零装置の個々の部品または一部は具体的にはテンプ停止装置の動力伝達経路にあってもよい。
別の実施形態によれば、帰零装置は耐トルク的に地板に固定要素を用いて固定することができる。固定要素によって、帰零装置は耐トルク的に地板に固定されるか、地板から解放されてもよい。それによって帰零装置は地板に対して枢動可能になる。
本事例では、ケージおよび帰零装置が耐トルク的に結合している場合にのみ、固定要素は解放位置に移動可能である。解放位置とは、帰零装置とともにケージが地板に対して回転することができる位置である。固定要素は、ケージと帰零装置が耐トルク的に結合した後で初めて解放位置に移動することができる。そのため、ゼンマイ式ムーブメントの機械式エネルギ保存装置の駆動力が制御しない様式で解放されることを防ぐことができる。
ケージが帰零装置に接続し、固定要素が解放位置に移動する場合は、適用される場合は通常のケージおよび帰零装置の減衰回転運動の組み合わせが生じ、回転ケージはゼンマイ式ムーブメントのエネルギ保存装置に起動されたテンプ停止装置を介して操作可能に接続する。トゥールビヨンの秒かなも、以前と同様に本構成内にあり、ゼンマイ式ムーブメントのエネルギ保存装置、たとえば香箱と機械式に協働接続する。
別の実施形態によれば、さらにロックラッチは移動可能に地板に位置する。ロックラッチはケージ上に位置するキャッチ機構と相互作用し、ケージをゼロ位置で停止する。ロックラッチはたとえば、半径方向内側にロック位置まで移動されてもよく、ロック位置ではケージのキャッチ機構と相互作用する。それによってロックラッチを超えるケージの回転運動、またはロックラッチを過ぎるケージの回転運動は防止される。
キャッチ機構は、たとえばケージから半径方向外側に突出する。ロックラッチがたとえば半径方向内側に移動したロック位置に位置し、帰零装置とともにケージが解放位置の固定要素で回転運動の対象になる場合は、ケージのキャッチ機構はロックラッチと係合する。ロックラッチはしたがって、キャッチ機構およびケージの端部停止部として機能し、それによってゼンマイ式ムーブメンの設定で用いるゼロ位置において休止する。
別の実施形態によれば、ロックラッチは固定要素に接続する。ロックラッチは固定要素が固定位置から解放位置まで移動する場合にのみ、ロック位置に移動してケージを停止する。ロックラッチおよび固定要素はこの観点からしっかりと互いに結合する。ケージと帰零装置の組み合わせが枢動に解放されると、ロックラッチは半径方向内側に移動して、固定された既定の位置で組み合わせの自由枢動を停止する。
キャッチ機構およびロックラッチの相互構成はしたがって、ケージのゼロ位置、つまりケージ上に位置するトゥールビヨンユニットの秒針のゼロ位置を画定する。
別の実施形態によれば、帰零装置は縁型の円周バンドを備える支持車を有する。円周バンドは外周で、地板上に配置される少なくとも3つの支持ローラ上に回転可能に取り付けられる。帰零装置はリング型の基本形状を特別な特徴として有する。時計ムーブメントの最終アセンブリ構成において、トゥールビヨンユニットのハブは通常は帰零装置のリングの自由中心を占める。支持車の外側周辺部を介して取り付けることによって、帰零ユニットもまた、トゥールビヨンユニットから独立して地板上で回転することができる。
別の実施形態によれば、帰零装置はリング型の循環車を有し、その内歯はがんぎ車のかなとかみ合う。帰零装置の循環車も基本構成において、またはゼンマイが作動中の場合は地板に対して固定され、がんぎ車とかみ合う。ゼンマイが動作中に優勢な回転運動をトゥールビヨンユニットが受ける場合、がんぎ車は、特に内歯を歯に沿って備えるかなの歯によって移動する。基本構成では、帰零装置はこの観点から延長した底面として機能する。帰零装置の内歯に沿って、がんぎ車とかなは移動する。
ゼンマイ式ムーブメントの別の実施形態によれば、帰零装置は回転軸に沿って移動可能な停止リングを有する。停止リングは開始スロープを半径方向外側にある端部に有する。開始スロープは地板に位置する移動可能な停止ラッチの開始スロープと対応する。2つの対角線上に対向する脱進機停止ラッチが通常設けられる。これらはリューズを引き出すことによって、半径方向内側に、停止リングの方向へ移動する。
停止リングは、1または複数の停止ラッチが半径方向内側に移動する場合に、停止リングおよび1または複数の停止ラッチの互いに対応し、一致する開始スロープによって軸方向の運動を経験する。停止リングおよび1または複数の停止ラッチの互いに対応する開始スロープによって、半径方向の運動は軸方向の運動に変換可能である。
別の実施形態によれば、移動可能な各停止リングは軸方向に帰零装置に取り付けられ、別の開始スロープを半径方向内部にある端部に有する。開始スロープは、帰零装置に取り付けられるラッチの復元力に対して半径方向内側に移動する少なくとも1つのカムと相互作用する。このようにして、帰零装置に対する、特に少なくとも1つの軸方向に隣接して取り付けられるラッチに対する停止リングの軸方向の移動によって、ラッチは半径方向に旋回することができる。
具体的には、帰零装置の少なくとも1つのラッチを、停止リングの軸方向の運動によって誘発される帰零装置の少なくとも1つのラッチによって、半径方向内側に起動させることができる。停止ラッチ、停止リングおよび帰零装置のラッチの相互係合によって、外側から半径方向に帰零装置に対する枢動は、帰零装置に設けられるラッチの半径方向内側の旋回運動に変換可能である。
別の実施形態によれば、少なくとも1つのラッチは内側半径方向端部に開始スロープを有する。この開始スロープは制動リングの開始スロープと係合する。制動リングは一般に、軸方向にラッチに隣接して配置され、たとえばトゥールビヨンユニットのハブに取り付けられる帰零装置に対してトゥールビヨンユニットの主軸の軸方向に移動可能である。少なくとも1つのラッチおよび係合する制動リングは一般に半径方向内側に枢軸を指して、互いに対応する開始スロープを有する。またはラッチの移動運動は制動リングの軸方向への変位に変換可能である。
別の実施形態によれば、軸方向に移動可能な制動ボルトはトゥールビヨンユニットのハブまたはケージに誘導され、制動要素の変位のために軸方向に変位され、制動リングによってテンプが停止することが最終的に意図される。制動ボルトは特に復元力に対して変位可能であり、特に制動リングの軸方向へのばね要素の効果に対して変位可能である。制動ボルトは特に制動要素を偏向させる。制動要素はテンプ輪の軸方向に移動可能であり、それによって、摩擦または摩擦嵌合によってテンプと係合し、テンプを最終的に停止させる。
帰零装置では、通常は1つのラッチではなく、およそ3つの複数のラッチが、互いに等間隔で設けられる。隣接する停止リングの軸方向の運動によって、ラッチは同時に半径方向内側に向かう運動を実施する。それに対応して、できるだけ均一かつ対称的な変位力が制動リングに行使可能であり、最終的には制動ボルトは軸方向に前進する。
最終的には、別の態様によると、前述したゼンマイ機構を備える時計、特に機械式の腕時計が提供される。
さらなる目的、特徴および有利な実施形態を、図を参照して以下の実施例の記載において説明する。
ゼンマイ式ムーブメントの部分上面図である。 図1によるゼンマイ式ムーブメントの側面図である。 ゼンマイ式ムーブメントの斜視図である。 停止リングを除去した底面構成において帰零装置を下から見た平面図である。 図4による帰零装置の断面である。 帰零装置を上から見た平面図である。 半径方向内側に変位したラッチを備える、図4による帰零装置の図である。 図7による帰零装置の断面である。 図7による帰零装置を上から見た平面図である。 帰零装置の分解組立図である。 図6によるトゥールビヨンユニットを備える最終組み立て構成における断面A−Aを示す。 図9による、同じくトゥールビヨンユニットを備える断面B−Bを示す。 底面構成におけるゼンマイ式ムーブメントの斜視図および部分分解組立図である。 テンプ停止装置が起動され、帰零装置が解放位置にある、図13のゼンマイ式ムーブメントの図である。
図1から3は機械式のゼンマイ式ムーブメント1のトゥールビヨンユニット10の1部を本事例において示す。ゼンマイ式ムーブメント1は地板2を有し、地板2の上にトゥールビヨンユニット10が回転可能に配置される。トゥールビヨンユニット10は、図2および11から分かるように、3番車7と秒かな5を介して接続する。3番車7は日の裏車8とかみ合い、日の裏車8は香箱9と係合する。本事例では、香箱9は機械式エネルギ保存装置として機能する。
トゥールビヨンユニット10はさらに、図11で断面を示すハブ6を備える。ハブ6は地板2上に回転可能に配置され、トゥールビヨンユニット10のケージ11に固定される。
ケージ11は下部フレーム11aと多様に半径方向に配置されるスポーク11dを備える。スポーク11dはケージ11をハブ6に結合する。本例では、3つの垂直で、軸方向を向く柱11cは下部フレーム11aの外周の回りに配置される。上部フレーム11bは下部フレーム11aの反対側の端部セクション上に配置される。ムーブメント1のテンプ15は上部および下部フレーム11a、11bとの間に配置される。テンプ15はテンプ軸17に対して枢動可能であり、テンプ軸17は秒かな5の延長上に配置される。
テンプ15はまた、ひげゼンマイ16に接続する。脱進機14はまた、ケージ11に設けられる。がんぎ車12はケージ11上に回転可能に配置される。がんぎ車12の回転軸はテンプ軸17に平行に延在する。脱進機14は明示しないアンクルも有する。アンクルは、交互にがんぎ車4の歯を周知の方法でと係合する。テンプ16、明示しないアンクルおよびがんぎ車12は脱進機14を形成する。
図11および12の断面から分かるように、がんぎ車12はかな19を備え、かな19は帰零装置40の内歯49とかみ合う。帰零装置40はゼンマイ式ムーブメント1の通常の操作中に地板2に固定される。したがって、がんぎ車12の段階的な回転運動によって、地板2に対してケージ11全体が回転する。さらに、秒針18はケージ11上に配置され、本事例において針の先端は、ケージ11の上部フレーム11bの外側に半径方向に突出する。ケージ11の回転位置はしたがって、秒から時間表示器に移動する。
帰零装置40とは別に、ゼンマイ式ムーブメント1はテンプ停止装置50を有する。必要に応じてテンプ停止装置50を用いてテンプ15を停止する。
帰零装置40の複数部品構造を図4から10に明示する。帰零装置40は中央通路71を備えるキャリア歯車41を有する。キャリア歯車41はリング状の輪郭を有する。中央通路71は具体的には図4に示すように、内端72と隣接する。内端72の周囲に配置される3つのラッチ45は、内端72から内側半径方向に突出する。3つのラッチ45はキャリア歯車41の平面に取り付けられ、回転または枢動可能である。図4と7を比較して明らかなように、半径方向内側に変位可能である。
ラッチ45のそれぞれは、自由かつ内側に突出する端部に制御開始スロープ45aを有する。ドーム状のラッチカム47はラッチ45の底面に形成される。ラッチ45のそれぞれはまた、ラッチばね46にも結合する。ラッチばね46によって、個々のラッチ45はばね力に対向して半径方向内側に変位可能である。半径方向内側に向かう変位は、ラッチカム47に印加される軸力によって起こる。力が低減すると、個々のラッチばね46は、ラッチ45を図4に示す開始位置まで半径方向外側に移動させる。
帰零装置40のキャリア歯車41の半径方向外端には、図5に示すように、円形の縁44が形成される。キャリア歯車41は、キャリア歯車41と軸方向にオフセットする外歯48を有する。円形の歯車42はキャリア歯車41の上側に位置する。円形の歯車42もリング状の輪郭を有する。円形の歯車42の内側には円周に内歯49が形成される。内歯49はすでに述べたように、テンプ15のかな19とかみ合う。
停止リング43はキャリア歯車41の底面に位置する。停止リング43は外側開始スロープ53を外端に有する。キャリア歯車41に取り付けた停止リング43は、軸方向に変位可能である。停止リング43も、図5に示すように、別の開始スロープ54を内端に有する。
停止リング43およびキャリア歯車41の耐トルク的に接続および軸摺動可能性のために、停止リング43の内側開始スロープ54はラッチカム47と係合する。したがって、停止リング43のキャリア歯車41までの上方向の軸方向の運動によって、3つのラッチ45が半径方向内側に変位する。これは、図5および8または図6および9を比較することによって認識可能である。
帰零装置40全体は地板2に円形の縁44を介して回転して取り付けられ、複数の回転可能な取り付けローラ31は帰零装置40の周囲に配分される。帰零装置40も固定要素30を用いて地板2に固定可能であり、地板2から取り外し可能である。地板2は本事例では、固定レバーとして形成される。固定要素30の自由端部は、たとえば摩擦的に帰零装置40の外端と係合する。
固定要素30が枢動することによって、帰零装置40を解放し、それによって地板2に対して中央回転軸73の回りを回転することができる。帰零装置40の回転軸73は具体的にはテンプ軸70および秒かな5の軸と一致することもある。
さらに、制動要素60は、本事例では、フラット制動ばねの形で下部フレーム11aの上側に取り付けられる。制動要素60、特にその自由かつ半径方向内側に突出する端部はケージ11上に軸方向に移動可能に位置する。具体的には、制動要素60は、軸方向に摺動可能な制動ボルト58によって図11に示す開始位置から図12に示す制動位置まで、ハブ6内またはケージ11上を移動可能である。
制動ボルト58は、下部フレーム11aの凹部に頭部を入れて位置する。軸方向の上方向への移動によって、制動ボルト58は軸方向に制動要素60を押圧する。それによって、その自由端部は摩擦的に軸方向に対応するように設計される二重ローラ62の摩擦表面と係合する。二重ローラ62はテンプ15に接続する。このようにして、テンプ15はケージ11に対して停止され、固定可能となる。
制動ボルト58は図11に示す開始または底面位置から図12に示す制動位置まで、軸方向に移動可能に取り付けられる制動リング56によって移動可能である。半径方向外側および下部端部には、制動リング56は開始スロープ56aを有する。開始スロープ56aは円周に形成され、ラッチ45の開始スロープ45aの規制に対応するように設計される。したがって、ラッチ45の半径方向内側に向かう枢動移動によって、制動リング56はケージ11の方向に、上方向に軸移動する。それによって、制動ボルト58、したがって制動要素60も軸方向に変位または軸方向に移動する。ラッチ45が半径方向内側に枢動移動することによって、制動要素60は最終的にテンプ15の二重ローラ62と係合する。
ハブ6に対するまたはケージ11に対する制動リング56の軸方向の変位は、エクスパンダばね57の復元力に対向して起こる。エクスパンダばね57はハブ6と制動リング56との間に軸方向に位置する。たとえば、それぞれのラッチばね46の影響下にあるラッチ45は図4に示す開始位置まで枢動して戻る場合、制動リング56の移動も、エクスパンダばね57の影響下で同様に、図11に示す開始位置まで生じる。結果として、テンプ15は再び解放され、停止されたゼンマイ式ムーブメント1は再度自発的に始動する。
ゼンマイ式ムーブメント1およびトゥールビヨンユニット10を停止するために、それぞれ2つの第1および第2の対向する停止ラッチ20および22が、図13から分かるように、帰零装置40の外周に設けられる。第1の停止ラッチ20および第2の停止ラッチ22は枢動するように地板に取り付けられる。第1の開始スロープ21および第2の開始スロープ23は停止ラッチの自由端部に設けられる。開始スロープは、たとえば、勾配のついた小型の輪の形状で設計される。関連する第1および第2の停止ラッチ20および22の第1および第2の開始スロープ21および23はそれぞれ、停止リング43の外端に設けられる外側開始スロープ53の高さに位置する。
第1および第2の停止ラッチ20、22が半径方向内側に枢動することによって、停止リング43が図11に示す開始位置または底面構成から図12に示す停止構成まで均一に隆起し、または軸方向に変位する。簡潔にするために、第1および第2の開始スロープ21、23の位置は図11および12では明示しない。停止リング43の軸方向の移動によって、すでに記載したように、ラッチ45は半径方向内側に向かって変位し、したがって制動ボルト58は軸方向に移動し、最終的にテンプ15を停止する制動要素60が変位する。
第1および第2の制動ラッチ20、22両方が同時に変位することによってゼンマイ機構1が停止する。この同時変位は、リューズを所定のラチェット位置まで引き出すことによって発生することができる。これによって、ゼンマイ式ムーブメント1が停止する。本事例では明示しないリューズが停止構成から出発してさらに、たとえば第2のラチェット位置まで引き出される場合は、固定要素30およびロックラッチ26が結合して枢動する。
本実施形態において最初に意図されるのは、図13に示すロックラッチ26を半径方向内側に移動し、それによってロックラッチの自由端部で半径方向内側に突出するロックキャッチ27が、ケージ11の外周に位置するキャッチ機構28と係合することである。この観点から、ロックラッチ26は図13の開始位置から図14に示すキャッチ位置まで移動することができる。この点において、ロックラッチ26は、キャッチ機構28を備えるケージ11がロックキャッチ27の位置を超えて回転することを防ぐ。
帰零手順において、ケージ11は地板2に取り付けられながら自由に回転することができる。したがって、ロックラッチ26とキャッチ機構28が相互に係合することによって、ケージ11の画定される端部停止部はトゥールビヨンユニット10全体に生成され、それによって秒針18は一般に12時で止まる。ロックラッチ26がキャッチ位置にはまると、帰零装置40と係合する固定要素30はリューズを引き出す途中で半径方向外側に変位する。このように、帰零装置40は解放位置に移動し、それによって地板2に対する回転固定は無効になる。
ロックラッチ26と固定要素30の連結運動は図13に示すように、制御レバー24によって開始される。固定要素30およびロックラッチ26の枢動運動はしっかりと互いに結合する。ロックラッチ26がキャッチ位置にあるとき、固定レバー30が解放位置にのみ移動可能であることを確認する必要がある。
時計を設定する際には、たとえば、規制レバー24はリューズを底面位置から第1の引き出し位置まで引き出すことによって移動する。これによって第1および第2の停止ラッチ20、22の両方が半径方向内側に枢動する。結果としてテンプ15は停止する。これによってテンプ15はケージ11またはハブ6上に固定される。各構成において、ケージおよび帰零装置40は、地板2に対して回転可能な組み合わせを形成する。
次のステップでは、リューズが次のキャッチ位置に引き出されると、ロックラッチ26は図14に示す別のキャッチ位置にはまる。最終的には最後のステップで、固定要素30は解放位置に移動し、それによって帰零装置40およびケージ11の集合体は取り付けローラ31によって地板2に対して回転可能となる。トゥールビヨンユニット10の秒かな5は本事例では、香箱9と係合し続ける。トゥールビヨンユニット10と香箱9との間にまだ残る力の流れによって、キャッチカム28がロックラッチ26と係合するまでケージ11は帰零ユニット40と共に回転する。
したがって、このリューズの軸方向の位置では、リューズをさらに操作する必要がなく、秒針18は自動的に明確なゼロ位置に到達する。したがって、帰零のオシドリと通常の帰零のフライバックとの間の通常の相互作用は、もはや必要ない。秒針18の帰零は、帰零装置40および第2の駆動部5を介して香箱によって駆動されるトゥールビヨンユニット10の回転運動の組み合わせによって発生する。この回転運動は、好ましくは個別の制動機構を用いて減衰または制動される。この制動機構は本事例では明示しないが、たとえば、恒久的に帰零装置40の外歯48と係合する。この制動装置は、たとえば、回転ダンパとして機能する。たとえば、回転ダンパはいわゆる風見を備えていてもよく、それによって帰零装置40の自由回転運動を事前に設定した最大速度に制限する。好ましい実施形態によれば、本事例では示さない回転ダンパは油圧ダンパモジュールとして作成され、帰零装置40の外歯48と中間車を介してかみ合う。このようにして、輪列の歯車比および油圧ダンパモジュール内の液体の粘度を設定して調整した回転速度を達成することができる。
勾配のついた第1および第2の開始スロープ21、23を取り付けローラ31に加えて用いて、帰零装置40を地板2上に半径方向および軸方向に取り付ける。
ゼンマイ式ムーブメント1のリューズを再び段階的に戻すと、固定要素30は最初に、摩擦的に帰零装置40と係合する。次に、ロックラッチ26はキャッチ位置から開始位置まで戻る。結果として、ケージ11がロックラッチ26と離れるときに、帰零装置40は1つの針の上にあり、地板2に再固定される。
ゼンマイ式ムーブメント1を自動的に起動するように設定するためには、さらに内側にリューズを移動して、2つの第1および第2の停止ラッチ20、22を半径方向外側に再移動するだけでよい。結果として、停止リングにかかる力は減少する。これによって、停止リングは、具体的にはラッチばね46および、ラッチ45と停止リング43との間の相互係合によって、図5に示す開始位置まで戻される。同時に、拡張ばね57によって、制動リング56は軸方向に開始位置まで変位する。制動ボルト58はしたがって、開始位置まで到達し、制動要素60はテンプ15の二重ローラ62を解放する。
帰零装置とテンプ停止装置50の相互作用によって、トゥールビヨンユニット10全体をゼンマイ式ムーブメント1の脱進機14から独立して制御した方法で動かすことが初めて可能となる。その独立移動によって、トゥールビヨンユニット10はより早くかつ自動的に、任意の考えられる位置の基準点まで移動することが可能となる。このオプションは特に、秒針としても同時に機能する、いわゆるミニッツトゥールビヨンに適切である。この観点から、ゼンマイ式ムーブメント1の設定手順のために、秒のゼロ停止を設ける。
本事例では、テンプ車15が停止中であっても、または帰零手順中であっても、半径方向の力がトゥールビヨンユニットにかからないことが特に有利である。つまり、脱進機14は停止し、したがって帰零操作中に外部の影響から保護される。さらに、本事例で示す、テンプ停止装置50を備える帰零装置40の実施形態によって、たとえば欧州特許出願第欧州特許第2793087号から既知である、既存のフライングトゥールビヨンに対して小規模な構造変化が可能となる。
1 ゼンマイ式ムーブメント
2 地板
5 四番かな
6 ハブ
7 三番車
8 日の裏車
9 香箱
10 トゥールビヨンユニット
11 ケージ
11a 下部フレーム
11b 上部フレーム
11c ピラー
11d スポーク
12 がんぎ車
14 脱進機
15 テンプ
16 ひげゼンマイ
17 テンプ軸
18 秒針
19 がんぎ車のかな
20 第1の停止ラッチ
21 第1の開始スロープ
22 第2の停止ラッチ
23 第2の開始スロープ
24 制御レバー
26 ロックラッチ
27 ロックキャッチ
28 戻り止めカム
30 固定要素
31 取り付けローラ
40 帰零装置
41 キャリア歯車
42 円形の歯車
43 停止リング
44 円形の縁
45 ラッチ
45a 開始スロープ
46 ラッチばね
47 ラッチカム
48 外歯
49 内歯
50 テンプ停止装置
53 外側開始スロープ
54 内側開始スロープ
56 制動リング
56a 開始スロープ
57 エクスパンダばね
58 制動ボルト
60 制動要素
62 二重ローラ
71 通路
72 内側端部
73 回転軸

Claims (15)

  1. トゥールビヨンユニットを備えるゼンマイ式ムーブメントであって、
    −地板(2)と、
    −前記地板(2)上に回転可能に配置され、4番かな(5)に接続するケージ(11)と、
    −前記ケージ(11)上に配置されるテンプ(15)と、前記ケージ(11)上に配置されて前記テンプ(15)と協働接続するがんぎ車(12)と、
    −前記テンプ(15)と係合可能なテンプ停止装置(50)と、
    を備え、
    −前記ケージ(11)の角度配向のための帰零装置(40)をさらに備えることを特徴とする、ムーブメント。
  2. 請求項1に記載のゼンマイ式ムーブメントであって、前記帰零装置は前記ケージ(11)または前記地板(2)のいずれかと耐トルク的に係合してもよく、前記帰零装置(40)は、底面構成の前記地板(2)に耐トルク的に固定される、ムーブメント。
  3. 請求項1または2に記載のゼンマイ式ムーブメントであって、前記帰零装置(40)は前記ケージ(11)に、前記テンプ(15)によって耐トルク的に接続可能であり、前記テンプ(15)は前記テンプ停止装置(50)によって停止されている、ムーブメント。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のゼンマイ式ムーブメントであって、前記テンプ停止装置(50)は制動要素(60)を備え、前記制動要素(60)は前記回転ケージ(11)上に配置され、前記テンプ(15)と摩擦係合可能であり、テンプ軸(17)に対して軸方向に移動可能である、ムーブメント。
  5. 請求項4に記載のゼンマイ式ムーブメントであって、前記帰零装置(40)は前記ケージ(11)に前記制動要素(60)を介して耐トルク的に接続可能である、ムーブメント。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載のゼンマイ式ムーブメントであって、前記帰零装置(40)は前記地板(2)に固定要素(30)によって耐トルク的に固定可能であり、ケージ(11)と帰零装置(40)との耐トルク的な結合によってのみ、前記固定要素(30)は解放位置に移動可能であり、前記解放位置において、前記帰零装置(40)は前記ケージ(11)と共に、前記地板(2)に回転可能に取り付けられる、ムーブメント。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載のゼンマイ式ムーブメントであって、前記地板(2)上に移動可能に配置されるロックラッチ(26)をさらに備え、前記ラッチはキャッチカム(28)と相互作用し、前記キャッチカム(28)は前記ケージ(11)に配置されて、前記ケージ(11)をゼロ位置に停止する、ムーブメント。
  8. 請求項6または7に記載のゼンマイ式ムーブメントであって、前記ロックラッチ(26)は前記固定要素(30)に結合し、前記固定要素(30)が前記固定位置から前記解放位置まで移動するときに、キャッチ位置に移動して前記ケージ(11)を停止する、ムーブメント。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載のゼンマイ式ムーブメントであって、前記帰零装置(40)は縁型の周囲(44)を備えるキャリア歯車(41)を有し、前記縁型の周囲(44)はその外周で少なくとも3つの回転可能なローラ(31)によって支持され、前記少なくとも3つの回転可能なローラ(31)は前記地板(2)上に配置される、ムーブメント。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つに記載のゼンマイ式ムーブメントであって、前記帰零装置(40)は、内歯(49)を備えるリング型の円形の歯車(42)を備え、前記内歯(49)は前記がんぎ車(12)のかな(19)とかみ合う、ムーブメント。
  11. 請求項9または10に記載のゼンマイ式ムーブメントであって、前記帰零装置(40)は回転軸に対して軸方向に移動可能な停止リング(43)を備え、前記停止リング(43)は半径方向外端に外側開始スロープ(53)を有し、前記外側開始スロープ(53)はそれぞれ、前記地板(2)上に移動可能配置される第1または第2の停止ラッチ(20、22)の第1または第2の開始スロープ(21、23)に対応する、ムーブメント。
  12. 請求項11に記載のゼンマイ式ムーブメントであって、前記停止リング(43)は半径方向内部にある端部に開始スロープ(54)を備え、前記開始スロープ(54)は少なくとも1つのラッチ(45)の少なくとも1つのカム(47)と相互作用し、前記少なくとも1つのラッチ(45)は、復元力に対向して半径方向内側に、前記帰零装置(40)上に移動可能に取り付けられる、ムーブメント。
  13. 請求項12に記載のゼンマイ式ムーブメントであって、前記少なくとも1つのラッチ(45)は、半径方向内端部に制御開始スロープ(45a)を備え、前記制御開始スロープ(45a)は制動リング(56)の開始スロープ(56a)と係合可能である、ムーブメント。
  14. 請求項13に記載のゼンマイ式ムーブメントであって、制動ボルト(58)をさらに備え、前記制動ボルト(58)は軸方向に移動可能に前記トゥールビヨンユニット(10)のハブ(6)に誘導され、または前記ケージ(11)に誘導され、前記制動リング(56)によって軸方向に移動可能であり、前記制動要素(60)を変位し、前記テンプ(15)を停止するように設計される、ムーブメント。
  15. 請求項1〜14のいずれか1つに記載のゼンマイ式ムーブメントを備える、時計。
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