JP2017049010A - 電磁界プローブ - Google Patents

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小林 剛
Takeshi Kobayashi
剛 小林
千春 宮崎
Chiharu Miyazaki
千春 宮崎
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Abstract

【課題】直交する2つのループを組み合わせた従来の電磁界プローブでは、5層以上の多層基板やインナービアを使用するなど構造が複雑となる問題がある。また、2つのループは構成が異なるため2つのループの感度に差異が生じる課題がある【解決手段】第1の平面上に位置する第1のループ型導体と、第1の平面と概ね直交関係にある第2の平面上に位置する第2のループ型導体とを備え、第1のループ型導体と第2のループ型導体は接続され、この接続により一対の端子を有する分岐点を持たない導線が形成される電磁界プローブとする。【選択図】図1

Description

この発明は、測定対象から生じる電磁界を測定する電磁界プローブに関するものである。
電磁界プローブの検出方式として一般に用いられる方式の1つにループアンテナがある。従来のループアンテナは、単一平面内に形成されるループ構造を持ち、測定対象から生じる磁束がループ面を通過するように配置することでループに誘導電流が生じ、これにより測定対象を流れる電流を検出する(例えば、特許文献1)。また、直交する3つのループを組み合わせ、直交する3つの異なる方向の磁束の検出に対応したループを積層プリント基板で製造する構造も考案されている(例えば、特許文献2)。さらに、積層プリント基板で2つの異なる方向の磁束を検出するループの製造方法も考案されている(例えば、特許文献3)。
特開2007−187539号公報 特開平11−295402号公報 特開2011−024168号公報
プリント基板配線の電流を測定する際、特許文献1に記載の単一平面上に形成されたループ構造をもつ従来技術では、ループ面を基板と垂直かつ配線方向と平行な向きに配置すれば、配線の電流による磁束がループ面を通るため検出することができる。しかし、ループ面を配線方向と垂直な向きに配置すると、磁束がループ面を通らないため、検出できない。従って、測定対象の配線の向きに応じてプローブの角度(ループ面の角度)を変える必要がある問題がある。
また、特許文献2に記載される直交する3つのループを組み合わせた従来技術では、プローブの角度を変えずに直交する3つの方向の配線の電流が検出できるが、8層以上の多層基板や、インナービアを使用するなど構造が複雑となる。また、3つのループそれぞれに出力端子を設ける必要があり、後段で必要となる検出回路の規模が大きくなる問題がある。
さらに、特許文献3に記載される直交する2つのループを組み合わせた従来技術では、プローブの角度を変えずに一つの出力端子で直交する2つの方向の配線の電流を検出できるが、5層以上の多層基板やインナービアを使用するなど構造が複雑となる問題がある。また、基板の平面と平行な面に形成されるループは内層の導体パターンのみで構成されるのに対し、基板の平面と垂直な面に形成されるループは表層の導体パターンとビアで構成され、2つのループの感度に差異が生じる問題がある。さらに、このようなループをプリント基板で製造しようとした場合、製造可能な基板の厚みによりループ構造のサイズが制限されてしまうという問題もある。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、さまざまな方向に走る基板配線の電流をプローブの向きを変えずに検出可能であり、かつ、簡単な構造を有し容易に作成可能な電磁界プローブを実現することを目的とする。
この発明に係る電磁界プローブは、第1の平面上に位置する第1のループ型導体と、前記第1の平面と概ね直交関係にある第2の平面上に位置する第2のループ型導体とを備え、前記第1のループ型導体と前記第2のループ型導体は接続され、この接続により一対の端子を有する分岐点を持たない導線が形成されることを特徴とする。
この発明の電磁界プローブによれば、さまざまな方向に走る基板配線の電流を電磁界プローブの向きを変えずに検出可能であり、かつ、簡単な構造を有するため容易に作成することができる。
この発明の実施の形態1に係る電磁界プローブのループ構造。 この発明の実施の形態1に係る電磁界プローブをプリント基板6a上の信号配線6bの上に配置した図。 この発明の実施の形態1に係る電磁界プローブを信号配線6b’の上に配置した図。 この発明の実施の形態2に係る電磁界プローブのループ構造。 この発明の実施の形態2に係る電磁界プローブの別のループ構造を示す図。 この発明の実施の形態2に係る電磁界プローブをプリント基板6a上の信号配線6bの上に配置した状態を示す図。 この発明の実施の形態3に係る電磁界プローブのループ構造。 この発明の実施の形態3に係る電磁界プローブをプリント基板6a上の信号配線6bの上に配置した状態を示す図。 この発明の実施の形態4に係る電磁界プローブのループ構造。 この発明の実施の形態4に係る電磁界プローブで配線を流れる電流の検出原理を示す図。 この発明の実施の形態4に係る電磁界プローブの中心が信号配線6bからずれた環境を示す図。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る電磁界プローブについて説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係る電磁界プローブのループ構造の一例を示す図である。図1において、細い破線の立方体はプリント基板をイメージするための補助線であり、XY平面はプリント基板の板面を示し、Z方向はプリント基板の厚み方向を表している。11aは磁界を検出するための金属導体のループ構造をもつ電磁界プローブ、2はループ構造をもつ電磁界プローブ11aに生じる検出電流を引き出す1対の端子である。ループ構造をもつ電磁界プローブ11aは長方形のループを中心で90度折り曲げたような構造となっており、XZ平面とYZ平面(基板の板面に垂直で、互いに直交する2つの面)に沿った2つの異なる平面を使ってループを形成している。ここでは、第1の平面であるXZ平面上に位置するループ導体を第1のループ型導体12a、第2の平面であるYZ平面上に位置するループ導体を第2のループ型導体13aと呼ぶ。すなわち、本実施の形態1を構成する金属導体のループ構造をもつ電磁界プローブ11aは、第1の平面上に位置する第1のループ型導体12aと、第1の平面と概ね直交関係にある第2の平面上に位置する第2のループ型導体13aとを備え、第1のループ型導体12aと第2のループ型導体13aは接続され、この接続により一対の端子を有する分岐点を持たない導線が形成される。
また、本実施の形態1の電磁界プローブにおいて、第1のループ型導体12a及び第2のループ型導体13aの下辺はプリント基板の1つの層(第1の層)の配線として形成され、第1のループ型導体12a及び第2のループ型導体13aの上辺はプリント基板の異なる層(第2の層)の配線として形成される。また、第1のループ型導体12a及び第2のループ型導体13aの上辺と下辺の間はビアで接続される。すなわち、ループ構造をもつ電磁界プローブ11aのXY平面上の経路はプリント基板のパターン配線で製造され、Z方向はビアで製造される。なお、第1の層と第2の層を形成するプリント基板は、プリント基板以外の基板とすることもできる。
次に、図1の電磁界プローブのループ構造を用いて配線を流れる電流の検出原理について説明する。図2はプリント基板6a上の信号配線6bの上に電磁界プローブを配置した状態を示す図である。信号配線6bに電流3が図2の矢印の方向に流れると、信号配線6bに沿って磁界4が生じる。この磁界4の一部がループ構造をもつ電磁界プローブ11aのYZ平面に構成されるループ面を通ると、誘導電流5がループ構造をもつ電磁界プローブ11aに生じ、これを端子2で検出することができる。
また、図3はループ構造をもつ電磁界プローブ11aを図2の信号配線6bをZ軸に対して90度回転させた信号配線6b’に配置した状態を示す図である。図3のように電磁界プローブのループ構造を信号配線6b’の上に配置する場合も、電流3’が図3の矢印の方向に流れると、信号配線6b’に沿って磁界4’が生じる。この磁界4’がループ構造をもつ電磁界プローブ11aのXZ平面に構成されるループ面を通ることで、誘導電流5’がループ構造をもつ電磁界プローブ11aに生じ、これを端子2で検出することができる。
以上のように、長方形のループ導体を中心で90度折り曲げたような構造でループ構造をもつ電磁界プローブを構成し、端子を設けることで、電磁界プローブの角度を変えることなく、X方向、およびY方向のいずれの信号配線の電流も検出することができる。
また、図1の構成では、第1のループ型導体12a及び第2のループ型導体13aの下辺及び上辺はそれぞれプリント基板の異なる層の配線として形成され、その上辺と下辺の間はビアで接続されるので、2層基板の配線とビアのみで直交する2つの方向のループ導体を構成できる。さらに、プリント基板の信号配線を測定対象とする場合、信号配線の磁界は配線の近傍に集中しているため、厚み方向にループ面積を広げても感度は大きく向上しないが、X方向およびY方向にループ導体を広げることで効率よく磁界がループ導体を通過するので、容易に感度を上げることができ、プリント基板でループ導体を作る場合に適した構造である。
また、特許文献3は一方のループ導体を基板に垂直な平面(例えばXZ平面)に形成し、他方のループ導体を基板に水平な平面(XY平面)に形成しているのに対し、本実施の形態では2つのループ導体とも基板に垂直な平面(XZ平面とYZ平面)に形成している点で異なる。このため、特許文献3では5層基板が必要で、さらにインナービアという特殊なビアも必要であるのに対し、本実施の形態に記載の発明は2層基板と貫通ビアのみでより簡単に製造することができる。さらに、特許文献3では基板に水平な平面のループ導体は内層の導体パターンのみで形成されるのに対し、基板に垂直な平面のループ導体は表層の導体パターンとビアで形成する必要があり、ループ導体を構成する導体構造の違いにより基板に水平な方向の磁界と、基板に垂直な方向の磁界の検出感度に違いが生じる可能性がある。これに対し、本実施の形態では、2つの平面のループ導体は完全に同じ導体構造であるので、同じ感度で検出することができる。
以上で述べたように、本実施の形態1に係る電磁界プローブは、第1の平面上に位置する第1のループ型導体12aと、第1の平面と概ね直交関係にある第2の平面上に位置する第2のループ型導体12bとを備え、第1のループ型導体12aと第2のループ型導体12bは接続され、この接続により一対の端子を有する分岐点を持たない導線が形成されることを特徴とする。この構成によって、簡単な構成で、ループ構造を持つ電磁界プローブの角度を変えることなく、X方向、およびY方向のいずれの信号配線の電流も検出することができる。
また、本実施の形態1に係る電磁界プローブでは、第1のループ型導体12a及び第2のループ型導体12bの下辺の配線を形成する第1の層と、第1のループ型導体12a及び第2のループ型導体12bの上辺の配線を形成する第2の層とを含む基板を備えたことを特徴とする。この構成によって、2つの平面のループ導体である第1のループ型導体12a及び第2のループ型導体13aは完全に同じ導体構造であるので、同じ感度で検出することができる。
また、本実施の形態1に係る電磁界プローブでは、一対の端子は第1のループ型導体12a及び第2のループ型導体13aの上辺に位置することを特徴とする。このような構成により、簡易な構成で電流を検出することができる。
また、本実施の形態1に係る電磁界プローブでは、第1のループ型導体12a及び第2のループ型導体13aは概ね同じ形状及び大きさのループ導体であることを特徴とする。このような構成により、2つの平面のループ導体である第1のループ型導体12a及び第2のループ型導体13aに対して、同じ感度で検出することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、互いに直交する2つの平面上に位置するループ型導体を有する電磁界プローブの構成を開示したのに対し、実施の形態2では互いに直交する2つの平面上に位置する2つのループ型導体がそのループ型導体の中心付近で互いに交差する電磁界プローブの構成を記載する。
図4はこの発明の実施の形態2に係るループ構造をもつ電磁界プローブの一例を示す図である。図4において、細い破線の立方体はプリント基板をイメージするための補助線であり、XY平面はプリント基板の板面を示し、Z方向はプリント基板の厚み方向を表している。11bは磁界を検出するための金属導体のループ構造をもつ電磁界プローブ、2はループ構造をもつ電磁界プローブ11bに生じる検出電流を引き出す1対の端子であり、金属導体のループ構造をもつ電磁界プローブ11bは第1の平面上に位置する第1のループ型導体12bと第2の平面上に位置する第2のループ型導体13bを備えている。
ループ構造をもつ電磁界プローブ11bはXZ平面とYZ平面の直交する2つの面に沿った2つのループ導体である第1のループ型導体12bと第2のループ型導体13bを形成しており、第1のループ型導体12bと第2のループ型導体13bは中心で交差している。また、ループ構造をもつ電磁界プローブ11bは途中で短絡することなく一筆書きで形成されている。ループ構造をもつ電磁界プローブ11bのXY平面上の経路はプリント基板のパターン配線で製造され、Z方向はビアで製造される。また、ループ構造をもつ電磁界プローブ11bの下辺にてX方向のパターン配線がY方向のパターン配線と短絡しないように交差している太い破線部分はジャンパーケーブルや0Ω抵抗などを使用して接続する。
図5はこの発明の実施の形態2に係る別のループ構造の一例を示す図である。図4との構造の違いは、ループ構造をもつ電磁界プローブ11cの下辺にてX方向のパターン配線がY方向のパターン配線を異なる層で形成することで、短絡しないようにしている点である。
次に、図6の電磁界プローブのループ構造を用いて配線を流れる電流の検出原理について説明する。図6はプリント基板6a上の信号配線6bの上にループ構造をもつ電磁界プローブ11bを配置した状態を示す図である。信号配線6bに電流3が図の方向に流れると、信号配線6bに沿って磁界4が生じる。この磁界4の一部がループ構造をもつ電磁界プローブ11cのYZ平面に構成されるループ面を通ると、誘導電流5がループ構造をもつ電磁界プローブ11cに生じ、これを端子2で検出することができる。また、図2と図3の関係と同様に、信号配線6bがZ軸に対し90度回転した配置の場合も、ループ構造をもつ電磁界プローブ11cのXZ平面に構成されるループ面に磁界が通り、誘導電流がループ構造をもつ電磁界プローブ11cに生じ、これを端子2で検出することができる。
以上のように、本実施の形態2に係る電磁界プローブでは、互いに直交する2つの面に沿った2つのループ導体である第1のループ型導体12bと第2のループ型導体13bを中心付近で交差するように一筆書きの要領で構成し、端子を設ける。この構成によって、電磁界プローブの角度を変えることなく、X方向、およびY方向のいずれの信号配線の電流も検出することができる。
また、図4の構成であれば、2層基板と0Ω抵抗1個程度の簡単な構造で、直交する2つの方向のループを構成できる。また、図5の構成であれば、3層基板の配線とビアのみで直交する2つの方向のループ導体を構成できる。
実施の形態3.
実施の形態2では互いに直交する2つの平面で形成された2つのループ導体がループ導体の中心付近で互いに交差する電磁界プローブの構成を示したのに対し、実施の形態3では互いに直交する2つの平面で形成されたループ導体の配線が交差しない電磁界プローブの構成について述べる。
図7はこの発明の実施の形態3に係る電磁界プローブのループ構造の一例を示す図である。図7のループ構造が図4のループ構造と異なるのはループ構造をもつ電磁界プローブ11dの配線方法のみであり、図7ではループ構造をもつ電磁界プローブ11dの下面の配線を中心付近で90度曲げて互いに交差しないようにし、上面のY方向の配線は、端子2の間を通すようにした点である。すなわち、図7では、第1のループ型導体12d及び第2のループ型導体13dはそれぞれ同一平面上に離間して配置された2つの下辺を有し、第1のループ型導体12dの第1の下辺と第2のループ型導体13dの第1の下辺及び第1ループ型導体12dの第2の下辺と第2のループ型導体13dの第2の下辺がそれぞれ接続されることにより、第1ループ型導体12d及び第2のループ型導体13dの下辺が同一平面上で交差しない構成としている。
次に、図8のループ構造を用いて配線を流れる電流の検出原理について説明する。図8はプリント基板6a上の信号配線6bの上にループ構造をもつ電磁界プローブ11dを配置した状態を示す図である。信号配線6bに電流3が図の方向に流れると、下面のY方向のループ配線には、それぞれ5aと5bの誘導電流が生じる。この2つの誘導電流5a、5bはループ構造をもつ電磁界プローブ11dを同じ方向に流れるように誘導されているので、その合成電流を端子2で検出することができる。また、図2と図3の関係と同様に、信号配線6bがZ軸に対し90度回転した配置の場合も、ループ構造をもつ電磁界プローブ11dのXZ平面に構成されるループ面に磁界が通り、誘導電流がループ構造をもつ電磁界プローブ11dに生じ、これを端子2で検出することができる。
以上のように、互いに直交する2つの面に沿った2つのループ導体を中心で交差しないように一筆書きの要領で構成し、端子を設けることで、電磁界プローブの角度を変えることなく、X方向、およびY方向のいずれの信号配線の電流も検出することができる。また、図7の構成であれば、2層基板の配線とビアのみで直交する2つの方向のループ導体を構成できる。
すなわち、本実施の形態3に係る電磁界プローブでは、第1のループ型導体12d及び第2のループ型導体13dはそれぞれ同一平面上に離間して配置された2つの下辺を有し、第1のループ型導体12dの第1の下辺と第2のループ型導体13dの第1の下辺及び第1ループ型導体12dの第2の下辺と第2のループ型導体13dの第2の下辺がそれぞれ接続されることにより、第1ループ型導体12d及び第2のループ型導体13dの下辺が同一平面上で交差しない構成としている。このような構成により、簡易な構成で電磁界プローブの角度を変えることなく、X方向、およびY方向のいずれの信号配線の電流も検出することができる。
実施の形態4.
実施の形態1〜3では、互いに直交する2つの平面を使ってループ導体を形成する電磁界プローブの構成を示したのに対し、実施の形態4では互いに直交する3つの平面で3つのループ導体を形成する電磁界プローブの構成について記載する。
図9はこの発明の実施の形態4に係る電磁界プローブのループ構造の一例を示す図である。図9の電磁界プローブのループ構造が図7のループ構造と異なるのは、図9ではループ構造をもつ電磁界プローブ11eの配線によるループ導体がXZ平面、YZ平面以外にXY平面のループ導体も構成するようにし、互いに直交する3つのループ導体を構成した点である。具体的には、図9の下面のX方向の配線の右側の位置で他の配線と短絡しないようにXY平面のループ導体となるよう配線し、その後、XY平面のループ配線の開始位置付近でビアにより上面に配線を伸ばし、既に配線済みのXZ平面のループ導体と同じ面内を通って端子2に接続するようにしている。
本実施の形態4の電磁界プローブは第1のループ型導体12e又は第2のループ型導体13eと接続されることにより第1のループ型導体12e又は第2のループ型導体13eと一体化された2端子を有する1つのループ型導体を形成し、第1のループ型導体12e又は第2のループ型導体13eの属する2つの平面と概ね直交関係にある第3の平面上に位置する第3のループ型導体14eを備える。
次に、図9の電磁界プローブのループ構造を用いて配線を流れる電流の検出原理について説明する。図10はプリント基板6a上の信号配線6bの上にループ構造をもつ電磁界プローブ11eを配置した状態を示す図である。信号配線6bに電流3が図の矢印の方向に流れると、下面のY方向のループ配線には、それぞれ5aと5bの誘導電流が生じる。この2つの誘導電流5a、5bはループ構造をもつ電磁界プローブ11eを同じ方向に流れるように誘導されているので、その合成電流を端子2で検出することができる。
また、図2と図3の関係と同様に、信号配線6bがZ軸に対し90度回転した配置の場合も、同様の原理で、ループ構造をもつ電磁界プローブ11eのXZ平面に構成されるループ面に磁界が通り、誘導電流が電磁界プローブ11eに生じ、これを端子2で検出することができる。さらに、図11に示すように、信号配線6bが、ループ構造をもつ電磁界プローブ11eの中心からずれた場合にも、XY平面を通る磁界により誘導電流5が生じ、これを端子2で検出することができる。
以上のように、互いに直交する3つの面に沿った3つのループ導体を、それぞれ交差するように一筆書きの要領で構成し、端子を設けることで、電磁界プローブの角度を変えることなく、X方向、Y方向、およびZ方向のいずれの磁界も検出することができる。また、図9の構成であれば、2層基板の配線とビアのみで直交する3つの方向のループ導体を構成できる。
すなわち、本実施の形態4の電磁界プローブは第1のループ型導体12e又は第2のループ型導体13eと接続されることにより第1のループ型導体12e又は第2のループ型導体13eと一体化された2端子を有する1つのループ型導体を形成し、第1のループ型導体12e又は第2のループ型導体13eの属する2つの平面と概ね直交関係にある第3の平面上に位置する第3のループ型導体14eを備えることを特徴とする。このような構成により、簡易な構成で電磁界プローブの角度を変えることなく、X方向、Y方向およびZ方向のいずれの信号配線の電流も検出することができる。
また、本実施の形態4の電磁界プローブでは、第1のループ型導体12eの下辺及び第2のループ型導体13eの下辺及び第3のループ型導体14eは同一のプリント基板の配線として形成されることを特徴とする。このような構成により、このような構成により、簡易な構成で電磁界プローブの角度を変えることなく、X方向、Y方向およびZ方向のいずれの信号配線の電流も検出することができる。
2:端子、3、3’:電流、4、4’:磁界、5、5’、5a、5b:誘導電流、6a:プリント基板、6b、6b’:信号配線、11a、11b、11c、11d、11e:電磁界プローブ、12a、12b、12d、12e:第1のループ型導体、13a、13b、13d、13e:第2のループ型導体、14e:第3のループ型導体

Claims (9)

  1. 第1の平面上に位置する第1のループ型導体と、
    前記第1の平面と概ね直交関係にある第2の平面上に位置する第2のループ型導体とを備え、
    前記第1のループ型導体と前記第2のループ型導体は接続され、この接続により一対の端子を有する分岐点を持たない導線が形成される
    ことを特徴とする電磁界プローブ。
  2. 前記第1及び前記第2のループ型導体の下辺の配線を形成する第1の層と、前記第1及び前記第2のループ型導体の上辺の配線を形成する第2の層とを含む基板
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電磁界プローブ。
  3. 前記第1の層と前記第2の層の間はビアで接続されることを特徴とする請求項2に記載の電磁界プローブ。
  4. 前記一対の端子は前記第1又は前記第2のループ型導体の上辺に位置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電磁界プローブ。
  5. 前記第1及び前記第2のループ型導体は概ね同じ形状及び大きさのループであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電磁界プローブ。
  6. 前記第1及び前記第2のループ型導体は中心付近で交差することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電磁界プローブ。
  7. 前記第1及び前記第2のループ型導体はそれぞれ同一平面上に離間して配置された2つの下辺を有し、前記第1ループ型導体の第1の下辺と前記第2のループ型導体の第1の下辺及び前記第1ループ型導体の第2の下辺と前記第2のループ型導体の第2の下辺がそれぞれ接続されることにより、前記第1及び前記第2のループ型導体の下辺が同一平面上で交差しないこと
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電磁界プローブ。
  8. 前記第1又は前記第2のループ型導体と接続されることにより前記第1及び前記第2のループ型導体と一体化された2端子を有する1つのループ型導体を形成し、前記第1及び前記第2の平面と概ね直交関係にある第3の平面上に位置する第3のループ型導体と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電磁界プローブ。
  9. 前記第1のループ型導体の下辺及び前記第2のループ型導体の下辺及び前記第3のループ型導体は同一の基板の配線として形成されることを特徴とする請求項8に記載の電磁界プローブ。
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