JP2017047982A - 係合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】係合凹部に対する係脱作業を容易に行えるとともに、係合した場合には遊びがなく安定して強固に係合凹部に固定できる係合装置を提供する。【解決手段】支軸15により回動可能に連結される一対のアーム14を、互いに接近させた状態で係合凹部13に挿入して、係合凹部13内で一対のアーム14を互いに離間する方向に移動させて、展開したアーム14のそれぞれの外側端部を係合凹部13の対向する押圧面19に押圧させて係合する。【選択図】図3

Description

本発明は、対象体に形成された係合凹部に係脱自在な係合装置に関するものであり、詳しくは係合凹部に対する係脱作業を容易に行えるとともに、係合した場合には遊びがなく安定して強固に係合凹部に固定できる係合装置に関するものである。
脚構造体に対して水平方向に移動可能に設置されたスライド式ブームを備えるいわゆるロープロファイルクレーンと呼ばれる岸壁クレーンが提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載のロープロファイルクレーンは、船舶の接岸後であって荷役作業を行う際に、陸側から海側にスライド式ブームを移動させる。このとき、脚構造体に設置される支持部材によりスライド式ブームは支持され、支持部材との間に生じる摩擦力によりスライド式ブームは脚構造体に固定された状態となる。
50〜70m下方にあるコンテナの荷役を行うトロリは、荷役対象となるコンテナとの位置合わせを高い精度で行わなくてはならないので、トロリが横行するスライド式ブームは脚構造体に対して確実に固定されていることが望ましい。
しかしながら、特許文献1に記載の岸壁クレーンでは、スライド式ブームが摩擦力により支持部材に固定されているので、荷役作業中にトロリがスライド式ブームに沿って横行することにより生じる横行方向の振動や風の影響等により、スライド式ブームが横行方向に移動してしまう可能性がある。
そこで穿孔等により脚構造体に係合部を形成し、この係合部にスライド式ブーム側に設置されるアンカーを鉛直方向に挿入して、スライド式ブームを固定する方法も考えられる。しかし、アンカーの抜き差しを円滑にするために、脚構造体に形成される係合部はアンカーの外形よりも若干大きく形成して、いわゆる遊び代を設ける必要がある。そのためこの遊び代分だけ、脚構造体に対してスライド式ブームが移動してしまう可能性がある。即ち、脚構造体に対するスライド式ブームの位置を正確に決定して固定するには不利になる。
またアンカーと係合部との間に遊び代があると、スライド式ブームの移動に伴いアンカーと係合部が衝突し、アンカーと係合部に大きな衝撃力が生じるという悪影響がある。遊び代をなくすと、この衝撃力を大幅に低減することができるが、係合部にアンカーを抜き差しする作業が困難となる。
さらにアンカーを利用すると、係合部に挿入されたアンカー部では振動等の影響でスライド式ブームが移動してしまい、アンカーがスライド式ブームの係合部に強く押し付けられた状態となることがある。このように係合部がアンカーを噛み込んでいる場合は、アンカーの側面と係合部との間の摩擦力が著しく増大して、アンカーを引き抜くことが困難になる。前述した問題は、岸壁クレーンにおけるスライド式ブームの固定に限らず、ある物を対象物に係合させて固定する場合に生じる。
アンカー式以外の方法では、スライド式ブームをクランプ等で把持して摩擦力により固定する方法が考えられるが、把持部の摩耗によりクランプ力が低下し易く、維持管理が容易ではない。
特開2011−152998号公報
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は係合凹部に対する係脱作業を容易に行えるとともに、係合した場合には遊びがなく安定して強固に係合凹部に固定できる係合装置を提供することである。
上記の目的を達成するための本発明の係合装置は、対象体に形成された係合凹部に係脱自在に係合する係合装置において、支軸と、この支軸に回転可能な状態で連結されている一対のアームと、前記支軸を中心にして前記一対のアームを回動させる駆動部とを備え、前記駆動部により、前記一対のアームが所定の開き角度になって前記支軸を中心として回動不可能になるロック位置と、前記ロック位置の開き角度よりも開き角度が小さくて前記一対のアームが前記支軸を中心として回動自在である待機位置とに回動し、前記待機位置の状態の一対のアームを対象体に形成された前記係合凹部に挿入した後、前記ロック位置に回動させて、それぞれのアームの先端部を前記係合凹部の対向する面に押圧して、一対のアームをこの係合凹部に固定させる構成にしたことを特徴とする。
本発明によれば、係合装置を係合凹部に挿入する際には、一対のアームを待機位置に移動させることによりアームの先端部を互いに接近させて係合装置の外形を小さくできるので、係合装置を係合凹部に挿入し易くなる。
係合装置を嵌合凹部に挿入した後には、一対のアームをロック位置に移動させることにより、係合凹部の対向する面にアームの先端部をそれぞれ遊び代が生じない状態で当接させることができる。係合凹部の対向する面とアームの先端部の間に遊び代が生じないので、係合凹部に対して係合装置を確実に固定することができる。また一方のアームの先端部が、当接する係合凹部の面に向かって接近する方向の外力を受けた場合であっても、遊び代がないのでアームの先端部と係合凹部の面との間に衝撃力が生じることを抑制できる。
ここで例えば、ロック位置に回動した一対のアームの開き角度を180度に設定することもできる。この構成によれば、ロック位置に回動した一対のアームは、一直線状になるのでアームの軸方向に外力が生じてもアームに支軸を中心とする回転力が生じ難い。そのため、一対のアームの軸方向に多大な外力が生じたとしても、一対のアームをロック位置に維持し易いので、係合凹部に対して係合装置を確実に固定するのに有利となる。
一対のアームを係合凹部に接近離間させる伸縮機構を備える構成にすることもできる。この構成によれば、伸縮機構の伸縮により係合装置による係合と係合の解除を行い易くなる。
アームが、先端部に設置され係合凹部と接触して回転するローラを備える構成にすることもできる。この構成によれば、係合装置が係合凹部に挿入される際に、係合凹部に接触したローラの回転により一対のアームは係合凹部内でスムーズに回動することができる。
支軸を、係合凹部に挿入される際の係合装置の移動方向にガイドして、他の方向に移動することを拘束するガイド部材を備える構成にすることもできる。この構成によれば、係合凹部に対して係合装置をまっすぐに挿入することができるので、係合装置を挿入する際に一対のアームがロック位置に向かって回動しない等の不具合の発生を回避できる。
本発明の係合装置を設置する岸壁クレーンの荷役作業状態を例示する説明図である。 図1に示す岸壁クレーンの休止状態を例示する説明図である。 アームが待機位置にある本発明の係合装置を正面視で例示する説明図である。 図3に示す係合装置をA−A断面で例示する説明図である。 アームがロック位置にある係合装置を正面視で例示する説明図である。 図5に示す係合装置をB−B断面で例示する説明図である。 分解した一対のアームの正面と底面を例示する説明図である。 係合装置の別の実施形態を側面視で例示する説明図である。 図8に示す一対のアームの正面と底面を例示する説明図である。 係合装置の別の実施形態を正面視で例示する説明図である。 図10に示す係合装置をC−C断面で例示する説明図である。 図10に示す係合装置のアームをロック位置に移動させD−D断面で例示する説明図である。 係合装置の別の実施形態を例示する説明図である。 図13に示す係合装置のアームをロック位置に移動させE−E断面で例示する説明図である。 図13に示す係合装置の変形例を例示する説明図である。 図15に示す係合装置のアームをロック位置に移動させた状態を例示する説明図である。
以下、本発明の係合装置を岸壁クレーンに設置する場合を例に、図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1および図2に例示するように、岸壁クレーン1は、海側脚2と陸側脚3とを有する脚構造体4と、この脚構造体4の下端部に取付けられて岸壁クレーン1の走行方向に走行する走行装置5とを備える。素面では、海側脚2と陸側脚との対向方向である横行方向をx、走行装置5の走行方向をy、鉛直方向をzとして示している。
また岸壁クレーン1は、脚構造体4に吊持される懸架構造体6と、この懸架構造体6により支持されて横行方向xにスライド可能なスライド式ブーム7とを備える。このスライド式ブーム7は、コンテナ船等の船舶8が接岸する前には図2に例示する休止位置にあり、船舶8が接岸した後であって岸壁クレーン1で荷役作業を開始する際には図1に例示する作業位置に移動する。スライド式ブーム7は海側または陸側への移動を完了した後に、本発明の係合装置により脚構造体4に固定される。岸壁クレーン1は、スライド式ブーム7に沿って横行するトロリ9により、船舶8に搭載されたコンテナ10等の荷役を行う。
図3および図4に例示するように、この実施形態の係合装置11は、固定具12により移動体であるスライド式ブーム7の側面に固定され、対象体である脚構造体4または懸架構造体6の天面に形成される係合凹部13に対して係脱自在に構成される。なお、図3および図4では、脚構造体4の天面に設置された部材を刳り貫いて形成された係合凹部13を説明のため破線で示している。
この係合装置11は、一対のアーム14と、このアーム14を回動可能に支持する支軸15とを備える。この支軸15は、アーム14の正面と背面を挟み込んだ状態に配置される連結具16を介して、駆動部17に連結される。この実施形態では駆動部17は、鉛直方向zに伸縮して、係合凹部13に対してアーム14を接近離間させることができる伸縮
シリンダ17で構成される。なお、図3では説明のため連結具16を破線で示し、その背後の支軸15を見通した状態を図示している。
支軸15で連結される一対のアーム14は、支軸15が貫通する内側端部とは反対側となる外側端部に回転可能な状態にそれぞれ設置されるローラ18を備えている。このローラ18は、略円柱形状に形成され、アーム14を挟み込んだ状態でアーム14の正面と背面の両側にそれぞれ設置される。
係合凹部13は、係合装置11側に開口して、スライド式ブーム7の移動方向である横行方向xを長手方向とする状態に形成される。この係合凹部13は、アーム14が挿入された際にアーム14の外側端部に設置されるローラ18に押圧される押圧面19を備える。この押圧面19は、移動体であるスライド式ブーム7の移動方向(横行方向x)の軸線上に位置する対向する面であり、ローラ18の周面に沿う曲面で構成されている。係合凹部13は穿孔等により脚構造体4または懸架構造体6に直接形成してもよく、図3および4に例示するように別途準備した部材を穿孔して係合凹部13を形成してこの部材を脚構造体4等に設置する構成としてもよい。
図3に例示するアーム14は待機位置にあり、待機位置にある一対のアーム14がなす角度であって係合凹部13側の開き角度θは180°よりも小さく構成される。横行方向xにおけるアーム14の開き幅W1は係合凹部13の対向する押圧面19の間の開き幅Wxよりも小さく構成される。なお、アーム14の開き幅W1は、横行方向xにおけるアーム14およびローラ18の最大全長をいう。また図4に例示するように係合凹部13の走行方向yの長さをWyで示している。
次に、移動体であるスライド式ブーム7を対象体である脚構造体4に係合装置11により固定する方法を説明する。まずスライド式ブーム7を図1に示す荷役作業位置または図2に示す休止位置に移動させて、荷役作業位置または休止位置に対応する係合凹部13に対して係合装置11の位置を合わせる。この位置合わせが完了した後に、係合装置11の伸縮シリンダ17を伸長させて、一対のアーム14を係合凹部13に向かって移動させる。待機位置にあるアーム14の開き幅W1は係合凹部13の開き幅Wxよりも小さいので、アーム14を係合凹部13にスムーズに挿入することができる。
アーム14の外側端部に設置されるローラ18が係合凹部13の底面等に接触すると、ローラ18は回転しながら互いに離れる方向に移動していき、これに伴い一対のアーム14は開いていく。そのため、伸縮シリンダ17は、支軸15を中心にアーム14を回動させる駆動部17といえる。
さらに伸縮シリンダ17が伸長すると、図5および図6に例示するようにローラ18がそれぞれ係合凹部13の押圧面19に押圧された状態となり、一対のアーム14はロック位置となる。なお、図5および図6では係合凹部13に挿入されるアーム14の状態を示すために、係合凹部13を横行方向xまたは走行方向yに沿って切断される断面で示している。
この実施形態では、ロック位置のアーム14の開き角度θは180°となる。このロック位置にあるアーム14の開き幅W2は、係合凹部13の開き幅Wxと同一となるように設計される。そのため、アーム14の外側端部に設置されるローラ18と係合凹部13の対向する押圧面19との間に遊び代は生じない。
そのため、スライド式ブーム7にアーム14の軸方向である横行方向xの振動が発生したとしても、既に遊び代なく接触しているローラ18と押圧面19との間には衝撃が発生
し難いので、係合装置11の耐久性を向上できる。押圧面19はローラ18の周面に沿う曲面を有しているので、押圧面19とローラ18との接触面積が大きくなり、押圧面19とローラ18との間で発生する力を分散して支持することができる。特定部位に力が集中して発生しないので、押圧面19等の摩耗を抑制するには有利である。
また係合凹部13に対してローラ18は転がりながら接触するので、係合凹部13がローラ18との接触により摩耗することを抑制するには有利である。係合凹部13が摩耗してローラ18との間にすき間が発生することを抑制できる。押圧面19はローラ18の周面に沿う曲面に限らず、その他の曲面や平面で構成してもよい。例えば係合凹部13を上方から直方体形状に刳り貫いて押圧面19を形成してもよい。係合凹部13の製造コストを抑制するには有利である。
図6に例示するように、係合凹部13の走行方向yにおける開き幅Wyは、係合凹部13内をアーム14やローラ18等がスムーズに移動できる程度の大きさであればよい。開き幅Wyは、係合凹部13に挿入される係合装置11の走行方向yの幅よりも若干大きく形成して、ローラ18が走行方向yにずれることを防止できる程度とすることが望ましい。
図7に例示するようにこの実施形態では、一対のアーム14は、ロック位置にあるときに互いに接触する結合面20を有している。この結合面20は、スライド式ブーム7の移動方向である横行方向xに直交する方向を持つ面である。係合装置11が係合凹部13に係合されてアーム14がロック位置にあるとき、一対のアーム14は結合面20の接触により横行方向xにおいては見かけ上一本の直線状のアームとなる。そのため、スライド式ブーム7の移動方向である横行方向xの力が生じた場合、見かけ上一本の直線状のアームとなった一対のアーム14は、軸方向の圧縮力(軸力)に抗すれば係合を維持できるので、スライド式ブーム7を脚構造体4に対して効果的に固定することができる。
この軸力は係合凹部13の押圧面19からアーム14に作用するので、係合装置11を挿入した際に係合凹部13の上端面よりも低い位置にアーム14の結合面20が位置する構成とすることが望ましい。即ち、対向する押圧面19を結ぶ軸線上に結合面20が位置する構成とする。この構成によれば、結合面20内であって結合面20に直交する方向に軸力が生じるので、この軸力によりアーム14に回転モーメントが発生しない。そのため、伸縮シリンダ17が大きな力でアーム14を係合凹部13に押し付けなくても、一対のアーム14のロック位置は容易に維持され、係合装置11による係合を維持することができる。
アーム14がロック位置にある際に、例えば押圧面19の上端面よりも高い位置など、結合面20が対向する押圧面19を結ぶ軸線上に位置しない場合は、スライド式ブーム7の振動等に伴いアーム14に回転モーメントが生じる可能性がある。この場合は、伸縮シリンダ17でアーム14を係合凹部13に比較的小さな力で押し付けることにより、アーム14のロック位置を維持することができる。伸縮シリンダ17によりアーム14を係合凹部13に押し付ける構成は、結合面20が対向する押圧面19を結ぶ軸線上に位置する場合にも採用できる。これにより、アーム14のロック位置をより確実に維持できる。
係合装置11と係合凹部13の位置にずれが生じている場合であっても、本発明の係合装置11は係合凹部13に挿入することができる。位置合わせが十分でない場合に係合装置11を係合凹部13に挿入すると、待機位置からロック位置に向かって展開するアーム14のいずれか一方のローラ18が先にこのローラ18に対応する押圧面19に接触する。その後、伸縮シリンダ17によりアーム14を係合凹部13にさらに押込んでいくと、押圧面19に接触した側のアーム14と係合凹部13との間に水平方向の力が発生して、この力により移動体であるスライド式ブーム7が移動する。これにより、係合装置11と係合凹部13との位置合わせを自動的に行うことができる。
係合装置11による係合を解除する場合には、伸縮シリンダ17を収縮させてアーム14を係合凹部13から引き抜く。例えば係合部にアンカーを挿入して係合する場合は、スライド式ブーム7に生じる振動等によりこのアンカーが係合部に押し付けられ、アンカーを引き抜けない可能性があった。つまり、係合部がアンカーを噛み込んだ状態となり、アンカーを引き抜くためには何らかの方法でスライド式ブーム7を移動させ、この状態を解消しなくてはならない。
これに対して本発明の係合装置11は、このような場合であってもアーム14をロック位置から待機位置に向かって回動させてアーム14の開き幅を縮めることにより、係合凹部13から一対のアーム14を容易に引き抜き、係合を解除することができる。
図8に例示するように、伸縮シリンダ17が連結具16を介してアーム14を片持ち状態で支持する構成にすることもできる。この実施形態では、アーム14の正面に接触する状態で連結具16を設置し、支軸15をアーム14と連結具16に貫通させた状態に設置して、この連結具16を伸縮シリンダ17に連結している。アーム14と伸縮シリンダ17との連結は、上記の構成に限らず、アーム14が支軸15に対して回動可能な状態で伸縮シリンダ17に連結されていればよい。
図8および図9に例示する実施形態では、1つのローラ18がアーム14の外側端部に形成された切欠き部21に設置されている。この構成によれば、アーム14およびローラ18の走行方向yにおける幅を小さくできるので、係合装置11を小型化するには有利である。また係合凹部13の走行方向yにおける開き幅Wyも小さくできる。
ただし、図7に例示するようにアーム14の正面および背面にローラ18をそれぞれ設置する構成の方が、係合凹部13に接触したローラ18からアーム14にねじり方向の力が伝達され難い。即ちローラ18が係合凹部13内を横行方向xにまっすぐ移動しやすく走行方向yにずれにくいので、係合装置11の係合をよりスムーズに行うことができる。
図8に例示する実施形態では、係合凹部13は脚構造体4に直接形成されている。この構成によれば、例えばスライド式ブーム7と脚構造体4との間の空間など、係合装置11を設置する空間が狭い場合であっても本発明の係合装置11を採用しやすくなる。
アーム14にローラ18を設置せずに、一対のアーム14の外側端部が係合凹部13内を滑りながら移動する構成とすることもできる。この場合、アーム14の一部であって少なくとも係合凹部13と接触する部分や係合凹部13の内側に、ナイロンやフッ素樹脂等の潤滑性部材を設置することが望ましい。これにより、アーム14の展開をスムーズに行うことができる。またローラ18を設置しないことによりアーム14および係合凹部13を小さく構成できるので、係合装置11を小型化するには有利となる。小型化により係合装置11を、機械要素の一つとして例えば自動車や文房具等のあらゆる機構に組み込むことも可能となる。
図10〜図12に例示する実施形態では、係合装置11はガイド部材22を備えている。このガイド部材22は、アーム14の正面側となる状態でスライド式ブーム7の側面に固定され、伸縮シリンダ17の伸縮方向と同じ方向である鉛直方向zを長手方向とする長穴23を形成されている。この長穴23は、アーム14が待機位置からロック位置に移動する際に、支軸15をガイドする構成を備えている。そのため、長穴23は係合凹部13の内部に到達する高さまで形成されている。伸縮シリンダ17は、スライド式ブーム7の底面に固定されている。この伸縮シリンダ17やガイド部材22を固定する場所は、上記に限らず適宜決定することができる。
係合凹部13は、ガイド部材22との干渉を避けるため、アーム14の正面側であって横行方向xに延設される側壁を有さず開放された状態に形成される。この側壁があると、スライド式ブーム7を移動させる際に、ガイド部材22が係合凹部13と衝突してスライド式ブーム7を移動させることができなくなる。
このガイド部材22を設置する構成により、アーム14や支軸15等をガイド部材22にガイドさせながらまっすぐ係合凹部13に挿入することができる。そのため、係合装置11を係合凹部13にスムーズに挿入することができる。
また図12に例示するように、係合装置11が係合凹部13に係合された状態において、例えばスライド式ブーム7に横行方向xの振動が生じると、前述したようにロック位置にあるアーム14が軸力に抗して係合を維持する。このとき、伸長した伸縮シリンダ17にも横行方向xの力が発生するが、ガイド部材22により支軸15を介してこの横行方向xの力を支持することができる。横行方向xに大きな力が発生したとしても、伸縮シリンダ17に大きな水平力が生じて伸縮シリンダ17が変形するなどの故障を回避することができるので、係合装置11を安定的に使用するには有利となる。
伸縮シリンダ17をスライド式ブーム7に固定する方法は、固定具12等により剛の状態で結合させる構成に限定されない。スライド式ブーム7に対して伸縮シリンダ17を、たとえばピン支持状態で設置する構成にすることができる。
伸縮シリンダ17の上端をピン支持状態として、横行方向xに傾動可能な状態にすることができる。この構成によれば伸縮シリンダ17が横行方向xの水平力を受けた場合はこの力を逃がすように傾動する。伸縮シリンダ17が横行方向xの水平力を受けて変形する不具合を回避するには有利である。ガイド部材22を設置する構成の場合、係合凹部13に係合するアーム14の横行方向xにおける位置は、ガイド部材22により拘束されているので係合位置がずれたりする不具合は発生しない。
またガイド部材22を設置せず、伸縮シリンダ17の上端をピン支持状態として、走行方向yに傾動可能な状態にすることができる。この構成によれば伸縮シリンダ17が横行方向xの水平力を受けても傾動しないので、横行方向xにおける脚構造体4とスライド式ブーム7の位置合せを正確に行なうことができる。
伸縮シリンダ17の上端をピン支持状態として、かつガイド部材22を配置しない構成の場合は、伸縮シリンダ17が傾動する範囲を所定の範囲内に拘束する倒れ止め部材を設置することが望ましい。
前述のように係合装置11と係合凹部13の位置がずれている状態で、係合装置11を係合凹部13に挿入する場合も、伸縮シリンダ17に水平力が生じる可能性があるが、この力も同様にガイド部材22により支持することができるので、伸縮シリンダ17の保護には有利である。
ガイド部材22は上記の構成に限らず、支軸15の横行方向xへの移動を阻止して鉛直方向zの移動を許容する構成を備えていればよい。また長穴23を走行方向yに通過できない大きさを有する膨出部24を、ガイド部材22を両側から挟み込んだ状態で支軸15に配置する構成としてもよい。この膨出部24により、支軸15の走行方向yへの移動を阻止することができる。これにより、伸縮シリンダ17に走行方向yの水平力も支持でき
るので、伸縮シリンダ17の保護にはさらに有利となる。
図13および図14に例示するように係合装置11が、アーム14を走行方向yにおける両側から挟み込む状態で配置されるガイド部材22を備える構成にしてもよい。図13では説明のため連結具16および伸縮シリンダ17を破線で示している。
この実施形態では係合装置11は、支軸15の上方に長く形成した連結具16と、この連結具16の対向する側面から水平方向に突設される一対の突状体25とを備えている。突状体25は走行方向yおよび鉛直方向zに延びる平面を有する平板で構成されている。この突状体25はガイド部材22の長穴23に挿入され、鉛直方向zに移動可能に構成されている。
連結具16を鉛直方向zに長く形成して且つその上端近傍に突状体25を固定する構成により、図14に例示するようにアーム14がロック位置にある場合であっても、突状体25は係合凹部13の上方に位置する。そのためガイド部材22をその下端が係合凹部13に到達しない長さに形成することができる。係合凹部13の横行方向xに延設される側壁を取り除く必要がなくなるので、アーム14が係合凹部13から飛び出す不具合等を回避するには有利である。
係合装置11の走行方向yにおける両側にガイド部材22を配置しているので、係合装置11を所定の位置に安定的に保持するには有利である。ガイド部材22は係合装置11の横行方向xにおける両側から挟み込む位置に配置してもよい。このとき突状体25は連結具16からガイド部材22の長穴23を貫通する方向に突設される。
アーム14の形状は直線状に限らず、屈曲したアーム14や湾曲したアームを採用することもできる。またロック位置における一対のアーム14の開き角度θを180°より大きくすることもでき、小さくすることもできる。ただし上記の場合は、係合凹部13から伝達される水平力によりアーム14を回転させるモーメントが発生する可能性があるので、伸縮シリンダ17によりアーム14を係合凹部13に押さえつけ、この回転モーメントによりロック位置が解除されることを防止する必要がある。
駆動部17は、伸縮シリンダに限らず、例えば支軸15を回転させるモータと、この支軸15を鉛直方向zに移動させる昇降機構等を組み合わせて構成することもできる。この場合、一対のアーム14のロック位置を維持するためにモータにブレーキをかける構成にすることもできる。また一端をスライド式ブーム7に傾動可能に支持され他端に一対のアーム14を設置されたスイングアームで構成して、このスイングアームの傾動によりアーム14を係合凹部13に対して接近離間させる構成にすることもできる。
前述の実施形態では、移動体であるスライド式ブームに係合装置11を設置して、対象体である脚構造体4に係合凹部13を形成する構成について説明したが、移動体側に係合凹部13を形成して、固定側に係合装置11を設置する構成にすることもできる。
この係合装置11は、アーム14を展開した際のアーム14の軸方向において移動体を拘束する機能を有しているので、例えばアーム14の軸方向が鉛直方向zとなる状態で移動体等に設置して、この移動体の鉛直方向zの移動を拘束する構成にすることもできる。
複数の係合装置11を組み合わせて使用することにより、例えば横行方向x、走行方向yおよび鉛直方向zのいずれか1つまたは複数を組み合わせた方向に対して、移動体を拘束することができる。
図15および図16に例示するように係合凹部13の押圧面19が、ロック位置にあるアーム14のローラ18の上面の少なくとも一部を覆う天板部26を備える構成にすることができる。一対のアーム14を係合凹部13に挿入してロック位置に移動させた後に、一対のアーム14を固定状態として支軸15に対して傾動しない状態とする。
一対のアーム14の固定は、例えば一方のアーム14の側面に固定片27を設置して、他方のアーム14の側面に固定片27を係止する係止片28を設置して、固定片27を係止片28に係止させることで行うことができる。一対のアーム14の互いの距離が固定片27により固定される状態となる。
一対のアーム14の固定は上記の構成に限らず、一対のアーム14の固定および固定を解除できる構成であればよい。例えば支軸15をその軸方向にスライドさせる等により、支軸15に対してアーム14をそれぞれ固定する構成にすることができる。
一対のアーム14は閉じることがなく固定され且つローラ18の上面側を押圧面19の天板部26により拘束されているので、脚構造体4に対してスライド式ブーム7が上下方向zに移動することを防止できる。つまり係合装置14により横行方向xのみならず上下方向zの拘束を実現できる。
係合装置11による係合を解除する際には、まず固定片27等による一対のアーム14の固定を解除して、その後、伸縮シリンダ17を収縮させる。一対のアーム14を互いに接近させるとともに係合凹部13から引き抜いて、係合装置11による係合を解除する。
なお天板部26を形成する構成は、図3や図8など前述の他の実施形態にも同様に採用することができる。
1 岸壁クレーン
2 海側脚
3 陸側脚
4 脚構造体
5 走行装置
6 懸架構造体
7 スライド式ブーム
8 船舶
9 トロリ
10 コンテナ
11 係合装置
12 固定具
13 係合凹部
14 アーム
15 支軸
16 連結具
17 駆動部(伸縮シリンダ)
18 ローラ
19 押圧面
20 結合面
21 切欠き部
22 ガイド部材
23 長穴
24 膨出部
25 突状体
26 天板部
27 固定片
28 係止片
x 横行方向
y 走行方向
z 鉛直方向

Claims (5)

  1. 対象体に形成された係合凹部に係脱自在に係合する係合装置において、
    支軸と、この支軸に回転可能な状態で連結されている一対のアームと、前記支軸を中心にして前記一対のアームを回動させる駆動部とを備え、
    前記駆動部により、前記一対のアームが所定の開き角度になって前記支軸を中心として回動不可能になるロック位置と、前記ロック位置の開き角度よりも開き角度が小さくて前記一対のアームが前記支軸を中心として回動自在である待機位置とに回動し、
    前記待機位置の状態の前記一対のアームを対象体に形成された前記係合凹部に挿入した後、前記ロック位置に回動させて、それぞれの前記アームの先端部を前記係合凹部の対向する面に押圧して、前記一対のアームを前記係合凹部に固定させる構成にしたことを特徴とする係合装置。
  2. 前記ロック位置に回動した前記一対のアームの開き角度が180度である請求項1に記載の係合装置。
  3. 前記一対のアームを前記係合凹部に接近離間させる伸縮機構を備える請求項1または2に記載の係合装置。
  4. 前記アームが、前記係合凹部と接触して回転するローラを前記先端部に備える請求項1〜3のいずれかに記載の係合装置。
  5. 前記支軸を、前記係合凹部に挿入される際の前記係合装置の移動方向にガイドして、他の方向に移動することを拘束するガイド部材を備える請求項1〜4のいずれかに記載の係合装置。
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