JP2017046343A - 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】出力内容の色と当該出力内容が出力される際の背景の色との関係を考慮して出力内容の色を変更し、出力内容を出力した際の視認性を向上させる。【解決手段】原稿画像データの色と、原稿画像データが出力される際の背景となる背景画像データの色とから、原稿画像データが出力された場合の見易さの度合いを表す視認性を示す視認値を算出する視認値算出部106と、視認値が所定の視認性の許容値未満であった場合、視認値が許容値以上となるよう原稿画像データの色を変換する色変換部108と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
従来、情報処理装置の一例である画像処理装置(例えば、複写機やプリンタ等)においては、用紙(記録媒体)にインクやトナー等の色材を用いて印字することで印刷を行っているが、印刷物の色によって肉眼での視認性が変化する。視認性とは、目で見たときの確認し易さ、すなわち見易さの度合いである。
例えば、白色の用紙に黒色の文字を印刷する場合より、黄色の文字を印刷する場合の方が、視認性が低くなる。さらに、色のついた紙に印刷する場合、用紙の色と印刷内容の色との関係によって、印刷物の視認性が低下することがある。
そこで、印刷物の視認性を確保するために、印刷内容の色を変更して印刷する技術が知られている。例えば、再現性よりも視認性や見栄えなどが重視される印刷物の視認性や画質を向上させる画像処理装置が開示されている(特許文献1参照)。この特許文献1の画像処理装置は、画像データの色相の度数分布から視認性を重視する画像データか否かを判別し、視認性を重視する画像データと判別されると、画素データの濃度、彩度、色相の少なくとも一つを変換している。
しかしながら、視認性を確保するために印刷内容の色を変更して印刷する従来の画像処理装置では、用紙が白色である場合の視認性については考慮されているが、用紙に所定の色がついている場合の視認性については考慮されていないという問題があった。また、画像処理装置以外でも、例えば、情報処理装置の一例である携帯電話の待ち受け画面等で背景画像の上に文字を表示させるような場合も同様に視認性の問題が生じる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、出力内容の色と当該出力内容が出力される際の背景の色との関係を考慮して出力内容の色を変更し、出力内容を出力した際の視認性を向上させる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、原稿画像データの色と、前記原稿画像データが出力される際の背景となる背景画像データの色とから、前記原稿画像データが出力された場合の見易さの度合いを表す視認性を示す視認値を算出する視認値算出部と、前記視認値が所定の前記視認性の許容値未満であった場合、前記視認値が前記許容値以上となるよう前記原稿画像データの色を変換する色変換部と、を備える。
本発明によれば、出力内容の色と当該出力内容が出力される際の背景の色との関係を考慮して出力内容の色を変更し、出力内容を出力した際の視認性を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態の画像処理装置のハードウェア構成の例を示す図である。 図2は、第1の実施形態の画像処理装置の機能構成の例を示す図である。 図3は、第1の実施形態の画像処理装置による印刷処理の流れを示すフローチャートである。 図4は、第1の実施形態の画像処理装置による印刷処理の説明図である。 図5は、第2の実施形態の画像処理装置の機能構成の例を示す図である。 図6は、第2の実施形態の画像処理装置による印刷処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、第2の実施形態の画像処理装置による印刷処理の説明図である。 図8は、第3の実施形態の画像処理装置の機能構成の例を示す図である。 図9は、第3の実施形態の画像処理装置による印刷処理の流れを示すフローチャートである。 図10は、第3の実施形態の画像処理装置による分割処理の説明図である。 図11は、第4の実施形態の画像処理装置の機能構成の例を示す図である。 図12は、第4の実施形態の画像処理装置による印刷処理の流れを示すフローチャートである。 図13は、第4の実施形態の画像処理装置による分割処理の説明図である。 図14は、第5の実施形態のPCのハードウェア構成の例を示す図である。 図15は、第5の実施形態のPCの機能構成の例を示す図である。 図16は、第5の実施形態のPCによる表示処理の流れを示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、情報処理装置を画像処理装置に適用した例を示す。以下の実施形態の画像処理装置は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機、複写機、プリンタ等の画像処理機能を備えた装置である。
図1は、第1の実施形態の画像処理装置のハードウェア構成の例を示す図である。第1の実施形態の画像処理装置100は、読取装置51、操作パネル52、CPU(Central Processing Unit)53、ROM(Read Only Memory)54、RAM(Random Access Memory)55、印刷装置56、画像メモリ57、補助記憶装置58、及びNIC(Network Interface Card)59を備える。読取装置51、操作パネル52、CPU53、ROM54、RAM55、印刷装置56、画像メモリ57、補助記憶装置58、及びNIC59は、バス60を介して接続されている。
読取装置51は、原稿を読み取り画像データに変換する装置であり、例えばスキャナである。本実施形態では、原稿を読み取った画像データを、「原稿画像データ」と称する。
操作パネル52は、情報の表示と入力とが可能な装置であり、例えば液晶タッチパネルである。本実施形態では、操作パネル52から、ユーザによる各種設定を受け付ける。
CPU53は、プログラムを実行することにより、画像処理装置100の動作を制御する。例えば、CPU53は、読取装置51により読み取った原稿画像データに対して、読取装置51の特性に応じた補正や拡大縮小等の画像処理制御を行う。また、CPU53は、画像処理部からの原稿画像データを展開し、印刷する際に要する印刷データを出力する。また、CPU53は、印刷データに対し、印刷装置56の特性に応じた補正等の画像処理制御を行って印刷装置56に出力する。
ROM54は、CPU53により実行されるプログラム等を記憶する。RAM55は、CPU53がプログラムを実行するときに、当該プログラムに関する情報を一時的に記憶する。
印刷装置56は、原稿画像データを用紙等の記録媒体に印刷するものであり、例えばプロッタである。画像メモリ57は、読取装置51により読み取られた原稿画像データ等を記憶する。補助記憶装置58は、各種情報を記憶するものであり、例えばメモリカードやHDD等である。NIC59は、画像処理装置100に接続された他の装置と通信するものである。
次に、第1の実施形態の画像処理装置100の機能構成について説明する。図2は、第1の実施形態の画像処理装置の機能構成の例を示す図である。図2に示すように、画像処理装置100は、原稿読取部102と、用紙色検知部104と、視認性判定部106と、色変換部108と、印刷制御部110と、を主に備えている。
原稿読取部102は、画像処理装置100に載置された原稿をスキャナなどの読取装置51で読み取り、視認性の判定に用いるRGBの原稿画像データを生成する。ここで、RGBの原稿画像データとは、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色で表現される画像情報である。また、視認性とは、目で見たときの確認し易さ、すなわち見易さの度合いである。
用紙色検知部104は、原稿読取部102により生成された原稿画像データが印刷(出力)される用紙の色を検知して用紙の画像データである用紙画像データを生成する。具体的には、例えば、本実施形態では、用紙が収納される給紙トレイから印刷エンジンまでの搬送経路上に、用紙の色を検知可能なイメージセンサを配置して用紙の色を検知する。用紙は、記録媒体の一例である。また、用紙画像データは、背景画像データに相当する。
また、用紙の色の検知方法は他の方法でもよい。例えば、ユーザにより、給紙トレイにセットする用紙の色の入力を受け付け、予め画像処理装置100に用紙の色を登録しておいてもよい。また、画像処理装置100による印刷実行前に、用紙を読取装置51(スキャナ)で読み取ってもよい。なお、用紙色検知部104は、色検知部に相当する。
視認性判定部106は、原稿読取部102により読み取った原稿画像データの色と、用紙色検知部104により読み取った用紙画像データの色とから、原稿画像データが用紙に印刷された場合の印刷物の見易さの度合いを表す視認性を示す視認値を算出し、当該視認値により視認性を判定して判定結果を色変換部108に通知する。ここで、視認性の判定について具体的に説明する。
まず、原稿画像データを用紙に印刷した印刷物の視認性に影響を与える要素として、印刷内容の色と用紙色との輝度差、彩度差、色相差がある。輝度差、彩度差、色相差が大きいほど、印刷物の視認性が高くなる。
輝度(Y)、彩度(S)は、それぞれ以下の式(1)、(2)のように定義される。
輝度(Y)=(0.299*R+0.587*G+0.114*B)/255 ・・・式(1)
彩度(S)=(Imax−Imin)/Imax ・・・式(2)
そして、色相(H)は、RGBによって異なり、以下の式(3)のように算出される。
色相(H)=Undefined Imin=Imaxの場合
(60*(G−R)/(Imax−Imin)+60)/360 Imin=Bの場合
(60*(B−G)/(Imax−Imin)+180)/360 Imin=Rの場合
(60*(R−B)/(Imax−Imin)+300)/360 Imin=Gの場合 ・・・式(3)
ここで、R、G、Bは、各8bit(0〜255)とする。また、
Imax=MAX(R,G,B)
Imin=MIN(R,G,B)
となっている。
そして、算出される輝度(Y)、彩度(S)、および色相(H)は、いずれも0〜1の値となる。例えば、R=255、G=0、B=255(マゼンタ)の場合、上述の式(1)〜(3)に数値を代入すると、Y=0.41、S=1、H=0.83となる。
そして、印刷内容(原稿画像データ)と用紙の輝度、彩度、および色相をそれぞれ以下のように定義する。
Yo:印刷内容の輝度、So:印刷内容の彩度、Ho:印刷内容の色相
Yp:出力用紙の輝度、Sp:出力用紙の彩度、Hp:出力内容の色相
そうすると、印刷内容と用紙色の輝度差は|Yp−Yo|、彩度差は|Sp−So|、色相差は|Hp−Ho|となる。
また、原稿画像データと用紙画像データは、輝度差、彩度差、および色相差の各要素による印刷物の視認性への影響度(影響を与える度合い)を示す係数を、以下のように定義する。
Xy:輝度差による視認性への影響度を示す係数
Xs:彩度差による視認性への影響度を示す係数
Xh:色相差による視認性への影響度を示す係数
ここで、上述の係数Xy、Xs、Xhは、合計が1(Xy+Xs+Xh=1)となるようユーザが任意に設定可能となっている。また、影響度は、輝度差>彩度差>色相差であることが知られているため、例えばXy=0.6、Xs=0.3、Xh=0.1という組み合わせが挙げられる。このように、輝度差、彩度差、および色相差の中でどの要素をどの程度重視して視認性を判定するかを任意に設定可能とすることで、ユーザの要求や嗜好に応じた柔軟な判定ができる。
以上より、視認値(印刷物の見易さの度合いを示す視認性を表す値)を以下の式(4)のように定義し、視認値を算出する。この場合、視認値が大きいほど、視認性が高くなる。
視認値=Xy*|Yp−Yo|+Xs*|Sp−So|+Xh*|Hp−Ho| ・・・式(4)
そして、視認性を判定するためには、予めユーザにより視認値の低下をどこまで許容できるかを示す視認性の許容値が設定され、当該視認性の許容値が登録される。この視認性の許容値は、任意に設定可能である。このように、視認性の許容値を任意に設定可能とすることで、ユーザの要求や嗜好に応じた柔軟な設定が可能となる。
視認性判定部106は、上述の式(1)〜(4)によって、視認値を算出する。そして、視認性判定部106は、算出された視認値が、予め定めた視認性の許容値未満であるか否かを判定し、算出された視認値が、視認性の許容値未満であった場合、「視認性が低い(悪い)」と判定する。また、視認性判定部106は、算出された視認値が、視認性の許容値以上であった場合、「視認性が高い(良い)」と判定する。このように、輝度差、彩度差、および色相差から視認性を判定することで、色の違いによる視認性への影響を複合的に考慮した正確な判定ができる。なお、視認性判定部106が視認値算出部に相当する。
色変換部108は、視認値が所定の視認性の許容値未満であった場合(視認性が低いと判断された場合)、視認性の判定結果に応じて、視認値が視認性の許容値以上となるよう原稿画像データの色を変換する。すなわち、色変換部108は、印刷内容の色(R,G,B)を変換することで、上述のYo、So、Hoを変更し、印刷物の視認性を向上させる。
具体的には、色変換部108は、以下の式(5)を満たすように印刷内容(原稿画像データ)の色を変換する。
視認値=Xy*|Yp−Yo|+Xs*|Sp−So|+Xh*|Hp−Ho|≧許容値 ・・・式(5)
また、視認性の許容値は、複数設定可能であって、視認性の判定に幅を持たせる構成としてもよい。このように、視認性の許容値を複数設定可能とすることで、視認性の改善効果を段階的に得られる。具体的には、例えば、視認性の許容値を2つ設定可能とすれば、視認性の判定として「視認性が低い(悪い)」、「視認性がやや低い(やや悪い)」、「視認性が高い(良い)」など3段階で視認性の判定を行うことができる。
印刷制御部110は、印刷物の視認性が良いと判定された場合、または色変換部108により印刷内容の色が変換されて印刷物の視認性が良くなった場合、印刷内容である原稿画像データを用紙に印刷する。この時、印刷制御部110は、RGBの原稿画像データを印字色のC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)に変換する処理も行う。
次に、本実施形態の画像処理装置100による印刷処理の流れを説明する。図3は、第1の実施形態の画像処理装置による印刷処理の流れを示すフローチャートである。
まず、原稿読取部102は、原稿を読み取り(ステップS10)、読み取った結果からRGBの原稿画像データを生成する(ステップS12)。原稿を印刷する用紙が給紙トレイから印刷エンジンに向かって搬送されると、用紙色検知部104は、用紙の搬送経路上に備えられたイメージセンサにより用紙の色を検知して、用紙画像データを生成する(ステップS14)。
次に、視認性判定部106は、原稿画像データと用紙画像データとから、原稿画像データが用紙に印刷された場合の印刷物の視認値を算出する(ステップS16)。視認性判定部106は、印刷物の視認値が視認性の許容値未満か否かを判定し(ステップS18)、印刷物の視認値が視認性の許容値以上であった場合(ステップS18:No)、視認性が高いと判定され、ステップS22の印刷処理へすすむ。
一方、印刷物の視認値が視認性の許容値未満であった場合(ステップS18:Yes)、視認性が低いと判定され、ステップS20の色変換処理へすすむ。色変換部108は、視認性の判定結果に応じて、視認値が視認性の許容値以上となるように印刷内容である原稿画像データの色変換を行う(ステップS20)。
そして、印刷制御部110は、印刷物の視認性が良いと判定された場合、印刷内容であるRGBの原稿画像データをCMYKに変換して用紙に印刷する(ステップS22)。
次に、本実施形態の画像処理装置100による印刷処理について実際の数値を用いて説明する。図4は、第1の実施形態の画像処理装置による印刷処理の説明図である。図4では、Xy=0.6、Xs=0.3、Xh=0.1、視認性の許容値=0.3とする。
<色変換処理実施前>
図4に示す画像データAは、色変換処理実施前の原稿画像データを示している。この時、用紙色(a1)は、薄い赤(R=255、G=200、B=200)であって、この場合、上述の式(1)〜(3)を用いると、輝度Y=0.85、彩度S=0.22、色相H=0.00となる。
そして、文字色(a2)は、薄いマゼンタ(R=255、G=180、B=255)であって、この場合、上述の式(1)〜(3)を用いると、輝度Y=0.83、彩度S=0.29、色相H=0.83となる。
このとき、上述の式(4)を用いると、視認値=0.12となり、視認性の許容値未満となるため、視認性が低い(悪い)と判定され、色変換処理を実施する。
<色変換処理実施後>
図4に示す画像データBは、色変換処理実施後の原稿画像データを示している。この時、用紙色(b1)は、薄い赤(R=255、G=200、B=200)であって、この場合、上述の式(1)〜(3)を用いると、輝度Y=0.85、彩度S=0.22、色相H=0.00となる。
そして、文字色(b2)は、濃いマゼンタ(R=255、G=70、B=255)であって、この場合、上述の式(1)〜(3)を用いると、輝度Y=0.57、彩度S=0.73、色相H=0.83となる。
この時、上述の式(4)を用いると、視認値=0.33となり、視認性の許容値以上となるため、視認性が高い(良い)と判定され、印刷処理を実施する。
この例では、色相は変更せずに、文字色の輝度と彩度を変更することで、薄いマゼンタから濃いマゼンタに変更し、これにより、印刷物の視認性が向上する。
このように、第1の実施形態の画像処理装置100は、原稿を読み取って生成した原稿画像データと、用紙の色を検知して生成した用紙画像データとから、用紙に原稿画像を印刷した場合の印刷物の視認値を算出し、当該視認値により視認性を判定して判定結果に応じて、印刷内容の色を変換する。これにより、用紙が白色でない場合でも、印刷内容の色と用紙の色との関係を考慮して印刷内容の色を変換でき、印刷物の視認性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、情報処理装置を画像処理装置に適用した例を示す。第1の実施形態の画像処理装置では、原稿画像データと用紙画像データとに基づいて、用紙に原稿画像を印刷した場合の印刷物の視認値を算出し、当該視認値により視認性を判定して判定結果に応じて印刷内容の色を変換するものであった。第2の実施形態の画像処理装置では、さらに、原稿種を判定し、原稿種によって印刷内容の色を変換するものである。
第2の実施形態の画像処理装置のハードウェア構成は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
次に、第2の実施形態の画像処理装置200の機能構成について説明する。図5は、第2の実施形態の画像処理装置の機能構成の例を示す図である。図5に示すように、画像処理装置200は、原稿読取部102と、用紙色検知部104と、視認性判定部106と、原稿種判定部212と、色変換部208と、印刷制御部110と、を主に備えている。ここで、原稿読取部102、用紙色検知部104、視認性判定部106、および印刷制御部110は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
原稿種判定部212は、原稿読取部102により生成された原稿画像データの内容を解析して、原稿画像データの所定の領域に対して原稿種を判定し、判定結果を色変換部208に通知する。本実施形態の原稿種とは、写真または文字である。
色変換部208は、視認性判定部106による視認性の判定結果と、原稿種判定部212による原稿種の判定結果とに応じて、原稿画像データの色を変換する。具体的には、原稿種が写真である場合、視認性を確保するために色変換により色相が変化してしまうと不自然な画像となり、写真としての情報を損ねるため、好ましくない。一方、原稿種が文字である場合、元原稿の文字色から色相が変化しても文字としての情報は失われないため、許容できる場合が多い。なお、視認性の判定結果に応じた原稿画像データの色変換は、第1の実施形態と同様である。
従って、色変換部208は、原稿種判定部212による原稿種の判定結果が写真であった場合、第1の実施形態で記述した式(5)を満たし、かつ色相の変化しない範囲、すなわち、輝度および彩度を変化させることで印刷内容の色変換を行う。このように、写真原稿において色相が変化することで不自然な画像となることを防止して、視認性を確保することができる。
一方、色変換部208は、原稿種判定部212による原稿種の判定結果が文字であった場合、第1の実施形態で記述した式(5)を満たす範囲で、印刷内容の色変換を行う。この場合は、視認性の高い結果を得られるのであれば、色相が変化してもよい。
次に、本実施形態の画像処理装置200による印刷処理の流れを説明する。図6は、第2の実施形態の画像処理装置による印刷処理の流れを示すフローチャートである。
まず、原稿読取部102は、原稿を読み取り(ステップS30)、読み取った結果からRGBの原稿画像データを生成する(ステップS32)。原稿種判定部212は、生成された原稿画像データを解析して原稿種を判定する(ステップS34)。そして、原稿を印刷する用紙が給紙トレイから印刷エンジンに向かって搬送されると、用紙色検知部104は、用紙の搬送経路上に備えられたイメージセンサにより用紙の色を検知して、用紙画像データを生成する(ステップS36)。
次に、視認性判定部106は、原稿画像データと用紙画像データとから、原稿画像データが用紙に印刷された場合の印刷物の視認値を算出する(ステップS38)。視認性判定部106は、印刷物の視認値が視認性の許容値未満か否かを判定し(ステップS40)、印刷物の視認値が視認性の許容値以上であった場合(ステップS40:No)、視認性が高いと判定され、ステップS44の印刷処理へすすむ。
一方、印刷物の視認値が視認性の許容値未満であった場合(ステップS40:Yes)、視認性が低いと判定され、ステップS42の色変換処理へすすむ。色変換部208は、視認性の判定結果と原稿種とに応じて、視認値が視認性の許容値以上となるように印刷内容である原稿画像データの色変換を行う(ステップS42)。このとき、原稿種が写真であった場合は色相を変化させず、輝度および彩度を変化させることで、原稿画像データの色変換を行う。一方、原稿種が文字であった場合、輝度、彩度、および色相を変化させることで、原稿画像データの色変換を行う。
そして、印刷制御部110は、印刷物の視認性が良いと判定された場合、印刷内容であるRGBの原稿画像データをCMYKに変換して用紙に印刷する(ステップS44)。
次に、本実施形態の画像処理装置200による印刷処理について実際の数値を用いて説明する。図7は、第2の実施形態の画像処理装置による印刷処理の説明図である。図7では、Xy=0.6、Xs=0.3、Xh=0.1、視認性の許容値=0.3とする。
そして、原稿種判定部212によって、原稿画像データにおける写真領域と文字領域に分離される。それぞれの領域に対して、異なる色変換処理を実施する。まず、写真領域について説明する。
<色変換処理実施前>
図7に示す画像データCは、色変換処理実施前の原稿画像データの写真領域を示している。この時、用紙色(c1)は、薄い赤(R=255、G=200、B=200)であって、この場合、上述の式(1)〜(3)を用いると、輝度Y=0.85、彩度S=0.22、色相H=0.00となる。
そして、写真色(c2)は、薄いマゼンタ(R=255、G=180、B=255)であって、この場合、上述の式(1)〜(3)を用いると、輝度Y=0.83、彩度S=0.29、色相H=0.83となる。
このとき、上述の式(4)を用いると、視認値=0.12となり、視認性の許容値未満となるため、視認性が低い(悪い)と判定され、色変換処理を実施する。
<色変換処理実施後>
図7に示す画像データEは、色変換処理実施後の原稿画像データを示している。この時、用紙色(e1)は、薄い赤(R=255、G=200、B=200)であって、この場合、上述の式(1)〜(3)を用いると、輝度Y=0.85、彩度S=0.22、色相H=0.00となる。
そして、写真色(e2)は、濃いマゼンタ(R=255、G=70、B=255)であって、この場合、上述の式(1)〜(3)を用いると、輝度Y=0.57、彩度S=0.73、色相H=0.83となる。
この時、上述の式(4)を用いると、視認値=0.33となり、視認性の許容値以上となるため、視認性が高い(良い)と判定され、印刷処理を実施する。
次に、文字領域について説明する。
<色変換処理実施前>
図7に示す画像データDは、色変換処理実施前の原稿画像データの文字領域を示している。この時、用紙色(d1)は、薄い赤(R=255、G=200、B=200)であって、この場合、上述の式(1)〜(3)を用いると、輝度Y=0.85、彩度S=0.22、色相H=0.00となる。
そして、文字色(d2)は、薄いマゼンタ(R=255、G=180、B=255)であって、この場合、上述の式(1)〜(3)を用いると、輝度Y=0.83、彩度S=0.29、色相H=0.83となる。
このとき、上述の式(4)を用いると、視認値=0.12となり、視認性の許容値未満となるため、視認性が低い(悪い)と判定され、色変換処理を実施する。
<色変換処理実施後>
図7に示す画像データFは、色変換処理実施後の原稿画像データを示している。この時、用紙色(f1)は、薄い赤(R=255、G=200、B=200)であって、この場合、上述の式(1)〜(3)を用いると、輝度Y=0.85、彩度S=0.22、色相H=0.00となる。
そして、文字色(f2)は、濃い緑(R=0、G=200、B=100)であって、この場合、上述の式(1)〜(3)を用いると、輝度Y=0.51、彩度S=1.00、色相H=0.42となる。
この時、上述の式(4)を用いると、視認値=0.48となり、視認性の許容値以上となるため、視認性が高い(良い)と判定され、印刷処理を実施する。
この例では、写真領域では色相は変更せずに輝度と彩度を変更することで、薄いマゼンタから濃いマゼンタに変更し、これにより、印刷物の視認性が向上する。このとき、色相の変化がないため、人物の顔の色あいを保つことができ、写真として不自然な画像となることを防止することができる。
一方、文字領域では、輝度、彩度、および色相全てを変更することで、薄いマゼンタから濃い緑に変更し、これにより、印刷物の視認性が向上する。このとき、色相の変化も許容することで、文字としての情報は失うことなく、写真領域よりもさらに視認性を向上させることができる。
このように、第2の実施形態の画像処理装置200は、原稿を読み取って生成した原稿画像データから原稿種を判別し、さらに原稿画像データと用紙の色を検知して生成した用紙画像データとから、用紙に原稿画像を印刷した場合の印刷物の視認値を算出し、当該視認値により視認性を判定し、双方の判定結果に応じて、印刷内容の色を変換する。これにより、用紙が白色でない場合でも、印刷内容の色と用紙の色との関係を考慮して印刷内容の色を変換でき、印刷物の視認性を向上させることができる。また、写真領域の場合、色相を変化させずに色変換するため、人物の顔の色あいを保つことができ、写真として不自然な画像となることを防止できる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、情報処理装置を画像処理装置に適用した例を示す。第1の実施形態の画像処理装置では、原稿画像データと用紙画像データとに基づいて、用紙に原稿画像を印刷した場合の印刷物の視認値を算出し、当該視認値により視認性を判定して判定結果に応じて印刷内容の色を変換するものであった。
ここで、用紙画像データ(背景画像データ)に均一性がない場合に、用紙画像データ全体に対する原稿画像データの視認性を判定すると、用紙画像データの位置によって構成する色が大きく異なることがあり、その場合、原稿画像データの文字等の位置によって視認性にばらつきが出てしまう。そこで、第3の実施形態の画像処理装置では、原稿画像の背景となる背景画像データを複数の領域に分割し、分割した領域ごとに視認性を判定し、当該判定の結果に応じて印刷内容である原稿画像データの色を変更する。
第3の実施形態の画像処理装置のハードウェア構成は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
次に、第3の実施形態の画像処理装置300の機能構成について説明する。図8は、第3の実施形態の画像処理装置の機能構成の例を示す図である。図8に示すように、画像処理装置300は、読取部302と、入力受付部314と、背景画像分割部316と、平均色算出部318と、保存制御部320と、原稿種判定部312と、原稿画像分割部322と、視認性判定部306と、色変換部308と、印刷制御部310と、を主に備えている。
読取部302は、画像処理装置300に載置された原稿をスキャナなどの読取装置51で読み取り、視認性の判定に用いるRGBの原稿画像データを生成する。また、読取部302は、画像処理装置300に載置された、原稿画像データが印刷(出力)される用紙をスキャナ等の読取装置51で読み取り、背景画像データを生成する。この場合、背景画像データとは、原稿画像データが印刷される際の背景となる用紙の画像データ(用紙画像データ)である。ここで、読取部302は、取得部及び読取部に相当する。
このように、本実施形態では、原稿画像の背景画像となる用紙が存在する場合であって、当該用紙を読み取ることで、背景画像データを取得する構成となっている。しかし、背景画像がデータとして存在する場合、例えば、ネットワークを介して接続されたPC(Personal Computer)等から背景画像データを受信する構成としてもよい。
入力受付部314は、操作パネル52等から、読取部302によって生成された背景画像データを複数の領域(背景領域)に分割する際のサイズ(分割サイズ)の入力を受け付ける。分割サイズの詳細については後述する。
背景画像分割部316は、背景画像データを、入力受付部314により受け付けた分割サイズで分割し、複数の背景領域とする。この分割された背景領域を「ユニット」と称する場合がある。
平均色算出部318は、背景画像分割部316によって分割された背景領域であるユニットごとの平均色を算出するものである。この平均色とは、ユニット内の全画素のR、G、Bそれぞれの平均値である。
保存制御部320は、平均色算出部318によって算出された背景画像データのユニットごとの平均色を補助記憶装置58やメモリ等の記憶部に保存する。また、保存制御部320は、生成された原稿画像データや背景画像データを補助記憶装置58等の記憶部に保存する。
原稿種判定部312は、読取部302により生成された原稿画像データの内容を解析して、原稿画像データの所定の領域に対して原稿種を判定する。本実施形態の原稿種とは、写真または文字である。
原稿画像分割部322は、読取部302により読み取られた原稿画像データを、原稿種判定部312によって判定された原稿種の判定結果に応じて、複数の原稿領域に分割する。この分割された原稿領域を「エリア」と称する場合がある。例えば、原稿画像分割部322は、原稿画像データを、原稿種(写真/文字)に応じてオブジェクトごとの原稿領域であるエリアに分割する。ここで、オブジェクトとは、意味をなす一かたまりの文字、文字列や、写真を示している。
視認性判定部306は、読取部302により読み取った原稿画像データを分割した原稿領域(エリア)ごとに、原稿画像データの色と背景画像データの色とから、原稿画像データが用紙に印刷された場合の印刷物の見易さの度合いを表す視認性を示す視認値を算出し、当該視認値により視認性を判定する。なお、視認性判定部306が視認値算出部に相当する。
具体的には、視認性判定部306は、エリアごとに、エリアを構成する一または複数のユニットの平均色の平均値を算出し、算出した平均値をエリアの背景画像データの色とする。つまり、視認性判定部306は、エリアを構成するユニットが複数の場合だと、平均色算出部318により算出された当該エリアを構成する各ユニットの平均色のデータ値を加算して、ユニット数で除算することで、エリアを構成する複数のユニットの平均色の平均値を算出する。そして、視認性判定部306は、算出した平均値であるエリアの背景画像データの色と、エリアごとの原稿画像データの色とから、原稿画像データの視認値を算出して視認性を判定する。視認性の判定方法は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
色変換部308は、視認値が所定の視認性の許容値未満であった場合(視認性が低いと判断された場合)、視認性の判定結果に応じてエリアごとに、視認値が視認性の許容値以上となるように原稿画像データの色を変換する。
印刷制御部310は、視認値が所定の視認性の許容値以上となり視認性が良かった場合(視認性が高いと判定された場合)、または色変換部308により原稿画像データの色が変換されて視認性が良くなった場合、原稿画像データを用紙に印刷する。この時、印刷制御部310は、RGBの原稿画像データを印刷色のC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)に変換する処理も行う。
次に、本実施形態の画像処理装置300による印刷処理の流れを説明する。図9は、第3の実施形態の画像処理装置による印刷処理の流れを示すフローチャートである。
まず、原稿を印刷する用紙が給紙トレイから印刷エンジンに向かって搬送されると、読取部302は、原稿の背景となる用紙を読み取り(ステップS50)、読み取った結果からRGBの背景画像データを生成する。背景画像分割部316は、生成された背景画像データを、入力受付部314により受け付けた分割サイズにより、ユニットごとに分割する(ステップS52)。
次に、平均色算出部318は、背景画像分割部316によって分割された背景画像データのユニットごとの平均色を算出する(ステップS54)。平均色算出部318は、分割した全てのユニットの平均色の算出が完了したか否かを判断し(ステップS56)、完了していない場合(ステップS56:No)、平均色の算出処理を繰り返す。
一方、全てのユニットの平均色の算出が完了した場合(ステップS56:Yes)、読取部302は、原稿を読み取り(ステップS58)、読み取った結果からRGBの原稿画像データを生成する。原稿種判定部312は、生成された原稿画像データを解析して原稿種を判定する(ステップS60)。
そして、原稿画像分割部322は、読取部302により読み取られた原稿画像データを、原稿種判定部312によって判定された原稿種の判定結果に応じて、オブジェクトごとの原稿領域(エリア)に分割する(ステップS62)。
次に、視認性判定部306は、分割されたエリアごとに、原稿画像データの色と背景画像データの色とから、原稿画像データが用紙に印刷された場合の印刷物の視認値を算出する(ステップS64)。視認性判定部306は、印刷物の視認値が視認性の許容値未満か否かを判定し(ステップS66)、印刷物の視認値が視認性の許容値以上であった場合(ステップS66:No)、視認性が高いと判定され、ステップS70へすすむ。
一方、印刷物の視認値が視認性の許容値未満であった場合(ステップS66:Yes)、視認性が低いと判定され、ステップS68の色変換処理へすすむ。色変換部308は、視認性の判定結果と原稿種とに応じてエリアごとに、視認値が視認性の許容値以上となるように印刷内容である原稿画像データの色変換を行う(ステップS68)。
視認性判定部306は、分割した全てのエリアの、印刷物の視認値が視認性の許容値未満か否かの判定が完了したか否かを判断し(ステップS70)、完了していない場合(ステップS70:No)、視認性の判定処理を繰り返す。
一方、分割した全てのエリアの、印刷物の視認値が視認性の許容値未満か否かの判定が完了した場合(ステップS70:Yes)、印刷制御部310は、印刷内容であるRGBの原稿画像データをCMYKに変換して用紙に印刷する(ステップS72)。
ここで、上述したように、本実施形態の画像処理装置300では、背景画像データを分割する1つあたりのユニットのサイズ(分割サイズ)をユーザが任意に設定できるものとなっている。
例えば、ユニットのサイズが小さいほど、背景画像データの分解能が向上するため、エリアごとの視認性判定の精度が向上するというメリットがある。一方、ユニットのサイズが大きいほど、保持する平均色のデータ数が少なくてすむため、メモリサイズを小さく抑えられるメリットがある。視認性判定の精度とメモリサイズの間はトレードオフの関係になっている。従って、分割サイズをユーザにより任意に設定できることで、ユーザが求める視認性判定の精度に応じた柔軟な設定が可能となる。
次に、本実施形態の画像処理装置300による原稿画像データの分割処理について説明する。図10は、第3の実施形態の画像処理装置による分割処理の説明図である。図10では、原稿画像データに文字領域と写真領域が混在している場合の分割処理の例を示している。
図10では、原稿種判定部312によって、エリアg1とエリアg2が文字領域と判定され、エリアg3が写真領域と判定され、オブジェクトに応じたエリアに分割されている。また、各エリアを構成するユニットU1の数は、エリアg1が4個、エリアg2が3個、エリアg3が9個となっている。
視認性判定部306は、エリアごと(エリアg1、g2、g3)に、エリアを構成する各ユニットの平均色の平均値を算出する。例えば、図10に示すエリアg1の場合、構成する4個の各ユニットの平均色のデータ値の総和(平均色のデータ値を加算した値)を、ユニット数である4で除算した値が、エリアを構成する各ユニットの平均色の平均値となる。
そして、視認性判定部306は、算出された平均値を用いて視認値を算出し、視認性を判定する。視認性の判定結果に応じて、色変換部308により原稿画像データの色を変換し、印刷制御部310により原稿画像データを用紙に印刷する。
このように、第3の実施形態の画像処理装置300は、原稿を印刷する用紙を読み取って生成した背景画像データをユニットに分割し、平均色を算出する。また、原稿を読み取って生成した原稿画像データから原稿種を判別し、原稿種に応じてオブジェクトごとのエリアに分割する。そして、エリアごとに平均色の平均値を算出し、エリアごとに原稿画像データの色と背景画像データの色とから、用紙に原稿画像を印刷した場合の印刷物の視認値を算出し、当該視認値により視認性を判定し、判定結果に応じて、印刷内容である原稿画像データの色を変換する。
これにより、印刷内容である原稿画像データの色と、原稿画像データが印刷される用紙(背景画像)である背景画像データの色との関係を考慮して印刷内容の色を変換でき、印刷物の視認性を向上させることができる。また、エリアごとに視認性を判断して、印刷内容である原稿画像データの色を変換することにより、背景画像である背景画像データに均一性がない場合でも、印刷内容である原稿画像データの色を、背景画像に対して視認性の高い色に変換して印刷することができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、情報処理装置を画像処理装置に適用した例を示す。第3の実施形態の画像処理装置では、ユーザから入力された分割サイズによって、背景画像データを複数の領域(ユニット)に分割し、原稿画像データをオブジェクトに応じて分割した領域(エリア)ごとに視認性を判定して判定結果に応じて印刷内容の色を変更するものであった。これに対して、第4の実施形態の画像処理装置では、原稿画像の文字サイズ等によって決定された分割サイズによって、背景画像データを複数の領域(ユニット)に分割し、原稿画像データをオブジェクトに応じて分割した領域(エリア)ごとに視認性を判定して判定結果に応じて印刷内容の色を変更する。
第4の実施形態の画像処理装置のハードウェア構成は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
次に、第4の実施形態の画像処理装置400の機能構成について説明する。図11は、第4の実施形態の画像処理装置の機能構成の例を示す図である。図11に示すように、画像処理装置400は、読取部302と、原稿種判定部312と、ユニットサイズ決定部426と、背景画像分割部416と、平均色算出部318と、保存制御部320と、原稿画像分割部322と、視認性判定部306と、色変換部308と、印刷制御部310と、を主に備えている。ここで、読取部302、原稿種判定部312、平均色算出部318、保存制御部320、原稿画像分割部322、視認性判定部306、色変換部308、および印刷制御部310の機能および構成は第3の実施形態と同様であるため説明を省略する。
ユニットサイズ決定部426は、読取部302により生成された原稿画像データの内容を解析して、原稿画像データを構成する最小の文字サイズに応じて、背景画像データを複数の領域(背景領域)に分割する際のサイズ(分割サイズ)を決定する。なお、ユニットサイズ決定部426は、サイズ決定部に相当する。
具体的には、例えば、ユニットサイズ決定部426は、原稿種判定部312によって文字領域と判定された領域(エリア)に対して、光学文字認識(OCR)処理を行い、文字ごとに分解する。そして、ユニットサイズ決定部426は、分解された文字のうちで最小の文字サイズに応じて、ユニットのサイズを決定する。
背景画像分割部416は、背景画像データを、ユニットサイズ決定部426により決定された分割サイズで分割し、複数の背景領域とする。第3の実施形態と同様に、この分割された背景領域を「ユニット」と称する場合がある。
次に、本実施形態の画像処理装置400による印刷処理の流れを説明する。図12は、第4の実施形態の画像処理装置による印刷処理の流れを示すフローチャートである。
まず、読取部302は、原稿を読み取り(ステップS80)、読み取った結果からRGBの原稿画像データを生成する。原稿種判定部312は、生成された原稿画像データを解析して原稿種を判定する(ステップS82)。そして、ユニットサイズ決定部426は、原稿画像データを構成する最小の文字サイズに応じて、背景画像データの分割サイズを決定する(ステップS84)。
次に、読取部302は、背景となる用紙を読み取り(ステップS86)、読み取った結果からRGBの背景画像データを生成する。背景画像分割部416は、生成された背景画像データを、ユニットサイズ決定部426により決定された分割サイズにより、ユニットごとに分割する(ステップS88)。
次に、平均色算出部318は、背景画像分割部416によって分割された背景画像データのユニットごとの平均色を算出する(ステップS90)。平均色算出部318は、分割した全てのユニットの平均色の算出が完了したか否かを判断し(ステップS92)、完了していない場合(ステップS92:No)、平均色の算出処理を繰り返す。一方、全てのユニットの平均色の算出が完了した場合(ステップS92:Yes)、ステップS96に進む。
ステップS84において背景画像データの分割サイズを決定した後、原稿画像分割部322は、読取部302により読み取られた原稿画像データを、原稿種判定部312によって判定された原稿種の判定結果に応じて、オブジェクトごとの原稿領域(エリア)に分割する(ステップS94)。
視認値の算出処理から印刷処理までの流れ(ステップS96〜104)は、第3の実施形態と同様であるため説明を省略する(ステップS64〜72)。
次に、本実施形態の画像処理装置400による原稿画像データの分割処理について説明する。図13は、第4の実施形態の画像処理装置による分割処理の説明図である。図13では、原稿画像データに文字領域と写真領域が混在している場合の分割処理の例を示している。
図13では、原稿種判定部312によって、エリアh1とエリアh2が文字領域と判定され、エリアh3が写真領域と判定され、オブジェクトに応じたエリアに分割されている。また、各エリアを構成するユニットU2の数は、エリアh1が16個、エリアh2が12個、エリアh3が36個となっている。
図13に示すように、文字領域は、エリアh1とエリアh2となっている。エリアh1の文字サイズは、エリアh2の文字サイズよりも小さいため、図13では、エリアh1の文字が最小の文字サイズとなる。このため、ユニットサイズ決定部426は、エリアh1の文字サイズに応じてユニットの分割サイズを決定する。つまり、ここでは、エリアh1の文字サイズが納まる正方形が分割サイズとして決定されている。
このように、最小の文字サイズに応じて背景画像データの分割サイズを決定することで、ユーザが分割サイズを設定する手間を省略することができる。また、上述したように、視認性判定の精度とメモリサイズのトレードオフに対して最適な分割サイズを決定して印刷処理を行うことができる。
視認性判定部306は、エリアごと(エリアh1、h2、h3)に、エリアを構成する各ユニットの平均色の平均値を算出する。そして、視認性判定部306は、算出された平均値を用いて視認値を算出し、視認性を判定する。視認性の判定結果に応じて、色変換部308により原稿画像データの色を変換し、印刷制御部310により原稿画像データを用紙に印刷する。
このように、第4の実施形態の画像処理装置400は、原稿を印刷する用紙を読み取って生成した背景画像データをユニットに分割し、平均色を算出する。また、原稿を読み取って生成した原稿画像データから原稿種を判別し、原稿種に応じてオブジェクトごとのエリアに分割する。そして、エリアごとに平均色の平均値を算出し、エリアごとに原稿画像データの色と背景画像データの色とから、用紙に原稿画像を印刷した場合の印刷物の視認値を算出し、当該視認値により視認性を判定し、判定結果に応じて、印刷内容である原稿画像データの色を変換する。
これにより、印刷内容である原稿画像データの色と、原稿画像データが印刷される用紙(背景画像)である背景画像データの色との関係を考慮して印刷内容の色を変換でき、印刷物の視認性を向上させることができる。また、エリアごとに視認性を判断して、印刷内容である原稿画像データの色を変換することにより、背景画像である背景画像データに均一性がない場合でも、印刷内容である原稿画像データの色を、背景画像に対して視認性の高い色に変換して印刷することができる。
さらに、最小の文字サイズに応じて背景画像データの分割サイズを決定することで、ユーザが分割サイズを設定する手間を省略でき、視認性判定の精度とメモリサイズのトレードオフに対して最適な分割サイズを決定することができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態では、情報処理装置をPCに適用した例を示す。第3の実施形態の画像処理装置では、用紙を読み込んだ背景画像データを複数の領域(ユニット)に分割し、原稿画像データをオブジェクトに応じて分割した領域(エリア)ごとに視認性を判定して判定結果に応じて、原稿を読み込んだ原稿画像データである印刷内容の色を変更し印刷するものであった。
例えば、デジタルサイネージなどでは、原稿画像データなどの情報を用紙に印刷するのではなくディスプレイなどの表示装置に表示する。この場合でも、背景画像(背景画像データ)に文字や写真の原稿画像データを重ねて表示するため、用紙に印刷する場合と同様に視認性の問題が発生する。この問題に対し、背景画像に応じて視認性の高い文字色を判別し、文字色を変更する技術が知られている。例えば、背景画像データを格納するメモリを有し、背景画像データの輝度平均値を算出して、基準値との比較結果に応じて文字色を変更する装置がある。
しかしながら、このような背景画像に応じて視認性の高い文字色に変更する装置では、背景画像全体に対して1つの輝度平均値を視認性の判別に用いるため、背景画像に均一性がなく、背景画像を構成する色が位置によって大きく異なる場合には、文字の位置によって視認性にばらつきが出るという問題があった。そこで、第5の実施形態の情報処理装置(PC)では、ネットワークを介して接続された外部装置から受信した背景画像データを複数の領域に分割し、分割した領域ごとに視認性を判定して判定結果に応じて出力内容の色を変更しディスプレイ等に表示する。
図14は、第5の実施形態のPCのハードウェア構成の例を示す図である。第5の実施形態のPC500は、CPU71、ROM72、RAM73、記憶装置74、入力装置75、表示装置76、及び通信I/F77を備え、これらはバス78を介して相互に接続されている。
CPU71は、PC500の動作を統括的に制御し、記憶装置74に格納された各種プログラムを実行するコンピュータである。ROM72は不揮発性メモリである。ROM72は、CPU71が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する。RAM73は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の主記憶装置である。RAM73は、記憶装置74に格納された各種プログラムがCPU71によって実行される際に展開される、作業領域として機能する。記憶装置74は、CPU71により実行される各種プログラム及び各種プログラムがCPU71により実行される際の各種情報を記憶するものであり、例えば、HDD等である。
入力装置75は、ユーザがPC500に対して各種指示を入力するインタフェースである。表示装置76は、PC500が有する各種情報を表示する装置であって、デジタルサイネージなどの情報を表示するディスプレイ等である。通信I/F77は、ネットワークを介して外部装置と通信を行う。
次に、第5の実施形態のPC500の機能構成について説明する。図15は、第5の実施形態のPCの機能構成の例を示す図である。図15に示すように、PC500は、通信制御部528と、原稿種判定部312と、入力受付部314と、背景画像分割部316と、平均色算出部318と、保存制御部320と、原稿画像分割部322と、視認性判定部306と、色変換部308と、表示制御部530と、を主に備えている。ここで、原稿種判定部312、入力受付部314、背景画像分割部316、平均色算出部318、保存制御部320、原稿画像分割部322、視認性判定部306、及び色変換部308の機能及び構成は第3の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
通信制御部528は、ネットワークを介して接続された外部装置から原稿画像データ、および背景画像データを受信する。
表示制御部530は、視認値が所定の視認性の許容値以上となり視認性が良かった場合(視認性が高いと判定された場合)、または色変換部308により原稿画像データの色が変換されて視認性が良くなった場合、背景画像データ上に、原稿画像データを配置してディスプレイ等の表示装置76に表示する。
次に、本実施形態のPC500による表示処理の流れを説明する。図16は、第5の実施形態のPCによる表示処理の流れを示すフローチャートである。
まず、通信制御部528は、ネットワークを介して接続された外部装置から、背景となる背景画像データを受信する(ステップS110)。背景画像分割部316は、受信した背景画像データを、入力受付部314により受け付けた分割サイズにより、ユニットごとに分割する(ステップS112)。
次に、平均色算出部318は、背景画像分割部316によって分割された背景画像データのユニットごとの平均色を算出する(ステップS114)。平均色算出部318は、分割した全てのユニットの平均色の算出が完了したか否かを判断し(ステップS116)、完了していない場合(ステップS116:No)、平均色の算出処理を繰り返す。
一方、全てのユニットの平均色の算出が完了すると(ステップS116:Yes)、通信制御部528は、ネットワークを介して接続された外部装置から、原稿画像データを受信する(ステップS118)。原稿種判定部312は、受信した原稿画像データを解析して原稿種を判定する(ステップS120)。なお、背景画像データの平均色の算出前に原稿画像データを受信してもよい。
そして、原稿画像分割部322は、受信した原稿画像データを、原稿種判定部312によって判定された原稿種の判定結果に応じて、オブジェクトごとの原稿領域(エリア)に分割する(ステップS122)。
次に、視認性判定部306は、分割されたエリアごとに、原稿画像データの色と背景画像データの色とから、原稿画像データがディスプレイ等に表示された場合の表示画面の視認値を算出する(ステップS124)。視認性判定部306は、表示画面の視認値が視認性の許容値未満か否かを判定し(ステップS126)、表示画面の視認値が視認性の許容値以上であった場合(ステップS126:No)、視認性が高いと判定され、ステップS130へすすむ。
一方、表示画面の視認値が視認性の許容値未満であった場合(ステップS126:Yes)、視認性が低いと判定され、ステップS128の色変換処理へすすむ。色変換部308は、視認性の判定結果と原稿種とに応じてエリアごとに、視認値が視認性の許容値以上となるように表示内容である原稿画像データの色変換を行う(ステップS128)。
視認性判定部306は、分割した全てのエリアの、表示画面の視認値が視認性の許容値未満か否かの判定が完了したか否かを判断し(ステップS130)、完了していない場合(ステップS130:No)、視認性の判定処理を繰り返す。
一方、分割した全てのエリアの、表示画面の視認値が視認性の許容値未満か否かの判定が完了した場合(ステップS130:Yes)、表示制御部530は、表示内容である原稿画像データをディスプレイ等の表示装置76に表示する(ステップS132)。
なお、本実施形態では、背景画像データを分割する分割サイズをユーザから受け付けているが、第4の実施形態と同様に、原稿画像データを構成する最小の文字サイズに応じて分割サイズを決定する構成としてもよい。
このように、第5の実施形態のPC500は、外部装置から受信した背景画像データをユニットに分割し、平均色を算出する。また、外部装置から受信した原稿画像データから原稿種を判別し、原稿種に応じてオブジェクトごとのエリアに分割する。そして、エリアごとに平均色の平均値を算出し、エリアごとに原稿画像データの色と背景画像データの色とから、ディスプレイに原稿画像を表示した場合の表示画面の視認値を算出し、当該視認値により視認性を判定し、判定結果に応じて表示内容である原稿画像データの色を変換する。
これにより、表示内容である原稿画像データの色と、原稿画像データが重畳して表示される背景画像の色との関係を考慮して表示内容の色を変換でき、表示画面の視認性を向上させることができる。また、エリアごとに視認性を判断し、表示内容である原稿画像データの色を変換することにより、背景画像である背景画像データに均一性がない場合でも、表示内容である原稿画像データの色を、背景に対して視認性の高い色に変換して表示することができる。
なお、本実施形態の画像処理装置で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。本実施形態の画像処理装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施形態の画像処理装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の画像処理装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施形態の画像処理装置で実行されるプログラムは、上述した各部(原稿読取部、視認性判定部、用紙色検知部、色変換部、印刷制御部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、上記各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。また、例えば、上述した各部の機能のうちの一部または全部が専用のハードウェア回路で実現されてもよい。
また、本実施形態のPCで実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施形態のPCで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のPCで実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。また、本実施形態のPCで実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
本実施形態のPCで実行されるプログラムは、上述した各部(通信制御部、原稿種判定部、入力受付部、背景画像分割部、平均色算出部、保存制御部、原稿画像分割部、視認性判定部、色変換部、表示制御部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、上記各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。また、例えば、上述した各部の機能のうちの一部または全部が専用のハードウェア回路で実現されてもよい。
51 読取装置
52 操作パネル
53 CPU
54 ROM
55 RAM
56 印刷装置
57 画像メモリ
58 補助記憶装置
59 NIC
60 バス
71 CPU
72 ROM
73 RAM
74 記憶装置
75 入力装置
76 表示装置
77 通信I/F
78 バス
100、200、300、400 画像処理装置
102 原稿読取部
104 用紙色検知部
106、306 視認性判定部
108、208、308 色変換部
110、310 印刷制御部
212、312 原稿種判定部
302 読取部
314 入力受付部
316、416 背景画像分割部
318 平均色算出部
320 保存制御部
322 原稿画像分割部
426 ユニットサイズ決定部
500 PC
528 通信制御部
530 表示制御部
特開2007−96391号公報

Claims (19)

  1. 原稿画像データの色と、前記原稿画像データが出力される際の背景となる背景画像データの色とから、前記原稿画像データが出力された場合の見易さの度合いを表す視認性を示す視認値を算出する視認値算出部と、
    前記視認値が所定の前記視認性の許容値未満であった場合、前記視認値が前記許容値以上となるよう前記原稿画像データの色を変換する色変換部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 原稿を読み取り、前記原稿画像データを生成する原稿読取部と、
    前記原稿画像データが出力される記録媒体の色を検知して、前記背景画像データを生成する色検知部と、をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記原稿画像データの内容を解析して、前記原稿画像データの所定の領域に対して、写真または文字のいずれかを示す原稿種を判定する原稿種判定部をさらに備え、
    前記色変換部は、前記原稿種の判定結果に応じて、前記原稿画像データの色を変換する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記色変換部は、前記原稿種が写真であった場合、色相を変化させず、輝度および彩度を変化させることで前記原稿画像データの色を変更する、請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記原稿画像データおよび前記背景画像データを取得する取得部と、
    前記原稿画像データを原稿に応じた複数の原稿領域に分割する原稿画像分割部と、
    前記背景画像データを所定の分割サイズで複数の背景領域に分割する背景画像分割部と、を備え、
    前記視認値算出部は、前記原稿領域ごとに、前記原稿画像データの色と前記背景画像データの色とから前記視認値を算出し、
    前記色変換部は、前記視認値が前記許容値未満であった場合、前記原稿領域ごとに、前記視認値が前記許容値以上となるように前記原稿画像データの色を変換する、請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記原稿画像データの内容を解析して、前記原稿画像データの所定の領域に対して、写真または文字のいずれかを示す原稿種を判定する原稿種判定部をさらに備え、
    前記原稿画像分割部は、前記原稿種の判定結果に応じて、前記原稿画像データを複数の前記原稿領域に分割する、請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記分割サイズの入力を受け付ける入力受付部をさらに備え、
    前記背景画像分割部は、前記背景画像データを、受け付けた前記分割サイズで複数の前記背景領域に分割する、請求項5または6に記載の情報処理装置。
  8. 前記原稿画像データの内容を解析して、前記原稿画像データを構成する最小の文字サイズに応じて、前記分割サイズを決定するサイズ決定部をさらに備え、
    前記背景画像分割部は、前記背景画像データを、決定された前記分割サイズの複数の前記背景領域に分割する、請求項5または6に記載の情報処理装置。
  9. 前記背景領域ごとの平均色を算出する平均色算出部をさらに備え、
    前記視認値算出部は、前記原稿領域ごとに、前記原稿領域を構成する一または複数の前記背景領域の前記平均色の平均値を算出し、算出した前記平均値を前記原稿領域の前記背景画像データの色として、前記視認値を算出する、請求項5〜8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 前記取得部は、原稿を読み取り、前記原稿画像データを生成し、前記原稿画像データが出力される記録媒体を読み取り、前記背景画像データを生成する読取部である、請求項5〜9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 前記取得部は、前記原稿画像データおよび前記背景画像データを、ネットワークを介して接続された外部装置から受信する通信制御部である、請求項5〜9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  12. 色が変換された前記原稿画像データを印刷する印刷制御部をさらに備える、請求項5〜11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  13. 前記背景画像データ上に、色が変換された前記原稿画像データを配置して表示部に表示する表示制御部をさらに備える、請求項5〜11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  14. 前記視認値算出部は、前記原稿画像データと前記背景画像データとの輝度差、彩度差、および色相差に基づいて前記視認値を算出する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  15. 前記視認値算出部は、前記原稿画像データと前記背景画像データとの前記輝度差、前記彩度差、および前記色相差それぞれに所定の前記視認性への影響度を示す係数を乗じて加算することにより前記視認値を算出する、請求項14に記載の情報処理装置。
  16. 前記視認値算出部は、前記視認値を以下の式により算出する、請求項15に記載の情報処理装置。
    視認値=Xy*|Yp−Yo|+Xs*|Sp−So|+Xh*|Hp−Ho|

    Xy、Yp、Yo、Xs、Sp、So、Xh、Hp、Hoは、以下の値を示す。
    Xy:前記輝度差による前記視認性への影響度を示す係数
    Yp−Yo:前記輝度差
    Xs:前記彩度差による前記視認性への影響度を示す係数
    Sp−So:前記彩度差
    Xh:前記色相差による前記視認性への影響度を示す係数
    Hp−Ho:前記色相差
  17. 前記輝度差、前記彩度差、および前記色相差が大きいほど、前記視認性が高くなる、請求項14〜16のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  18. 情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
    原稿画像データの色と、前記原稿画像データが出力される際の背景となる背景画像データの色とから、前記原稿画像データが出力された場合の見易さの度合いを表す視認性を示す視認値を算出する視認値算出ステップと、
    前記視認値が所定の前記視認性の許容値未満であった場合、前記視認値が前記許容値以上となるよう前記原稿画像データの色を変換する色変換ステップと、
    を含む情報処理方法。
  19. 原稿画像データの色と、前記原稿画像データが出力される際の背景となる背景画像データの色とから、前記原稿画像データが出力された場合の見易さの度合いを表す視認性を示す視認値を算出する視認値算出ステップと、
    前記視認値が所定の前記視認性の許容値未満であった場合、前記視認値が前記許容値以上となるよう前記原稿画像データの色を変換する色変換ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021192887A1 (ja) * 2020-03-25 2021-09-30 ソニーグループ株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

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