JP2018152670A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2018152670A
JP2018152670A JP2017046344A JP2017046344A JP2018152670A JP 2018152670 A JP2018152670 A JP 2018152670A JP 2017046344 A JP2017046344 A JP 2017046344A JP 2017046344 A JP2017046344 A JP 2017046344A JP 2018152670 A JP2018152670 A JP 2018152670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
saturation
background
correction
image data
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017046344A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6880847B2 (ja
Inventor
宮本 功
Isao Miyamoto
功 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2017046344A priority Critical patent/JP6880847B2/ja
Publication of JP2018152670A publication Critical patent/JP2018152670A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6880847B2 publication Critical patent/JP6880847B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】原稿の地肌色の色情報に応じた地肌処理を行うとともに、低い彩度の文字や細線などの色付きを低減する画像処理装置を提供する。【解決手段】画像データ処理装置は、画像読取り装置によって取得した画像データの地肌色の色情報を判定する色判定部37と、色判定37の判定結果に応じて地肌除去を行う地肌除去部33と、画像データの彩度を算出する彩度算出手段と、色判定部37の判定結果及び彩度算出手段の算出結果に応じて、彩度の補正を行う彩度補正変換部34と、を備え、地肌処理として、地肌除去及び彩度補正を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
画像形成装置が備える画像処理装置には地肌除去の機能が搭載されており、スキャナ等の読取り装置で読み取った原稿をコピーしたりネットワークを通じて外部のPCなどに配信したりする際に、原稿の地肌濃度を検出し、検出した濃度に基づいて地肌(下地)を除去して出力することが可能である。
この地肌除去により、例えば、新聞や再生紙のように用紙自体の濃度(地肌濃度)が濃い原稿を出力する場合に、地肌を除去することによって出力画像の可読性を良くすることができる。また、コピーの場合には色材(トナーやインク)の使用量を減らすことができ、ネットワークを通じて配信する場合には画像の圧縮率を高くすることが可能になる。
地肌除去の技術としては、オフセットを加えて地肌を除去する技術も知られており、またモノクロだけではなく、カラー画像データからの地肌除去技術も知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1には、色地上の黒文字の再現性を改善したカラー画像修正装置として、赤、緑、青の各色信号を色相信号、明度信号、彩度信号に変換する手段と、該彩度信号のレベルが一定値以下であるときは該彩度のレベルを低下させる彩度修正手段と、前記色相及び明度信号と前記彩度修正手段から得られた彩度信号に基づいて少なくともシアン、マゼンタ、イエローの色材信号を形成する手段とを設けた装置が開示されている。
特許文献2には、原稿の下地色に応じた適切な色補正処理を行って色再現性を向上させることのできる画像処理装置として、画像データから下地色を除去する下地色除去手段と、原稿の下地色に応じて画像データを複数のグループのいずれかに分類する下地色判別手段と、各グループに対応する下地色にそれぞれ対応して設けられた色補正の前後の画像データを対応付けた複数の色補正テーブルと、下地色判別手段の分類したグループに対応する色補正テーブルを用いて画像データを色補正する色補正処理手段とを備えている装置が開示されている。
特許文献3には、原稿の下地の色情報に応じて最適な下地除去を自動で行う画像処理装置として、カラー画像データから下地色データを検出する下地検出手段と、下地検出手段により検出された下地色データの色情報を検出する色情報検出手段と、下地検出手段により検出された下地色データと色情報検出手段により検出された色情報に基づき、カラー画像データから下地を除去する下地除去手段と、を有する装置が開示されている。
従来の画像処理装置における地肌除去では、カラー画像データから地肌を除去することにより地肌(下地)の特定の色情報を除去することが出来る。
しかしながら、従来の地肌除去技術では、低い彩度の入力画像(例えば黒文字や黒細線等)の周囲の部分まで色情報を削除することが困難であるため、地肌除去処理後の画像をカラー出力した場合、彩度の低い部分に色付きが生じ、特に文字等の判読性が低下してしまうという課題があった。
そこで本発明は、原稿の地肌色の色情報に応じた地肌処理を行うとともに、低い彩度の文字や細線などの色付きを低減することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置は、画像読取り装置によって取得した画像データの地肌色の色情報を判定する地肌色判定手段と、前記地肌色判定手段の判定結果に応じて地肌除去を行う地肌除去手段と、前記画像データの彩度を算出する彩度算出手段と、前記地肌色判定手段の判定結果及び前記彩度算出手段の算出結果に応じて彩度の補正を行う彩度補正手段と、を備え、地肌処理として、地肌除去及び彩度補正を行うことを特徴とする。
本発明によれば、原稿の地肌色の色情報に応じた地肌処理を行うとともに、低い彩度の文字や細線などの色付きを低減することができる画像処理装置を提供することができる。
本発明に係る画像処理装置を備えた画像形成装置の全体構成例を示す図である。 画像データ処理装置の機能構成の概要を示すブロック図である。 彩度変換部の内部構成を示すブロック図である。 細線エッジ部のRGB特性を説明する図である。 F(C)と彩度相当量Cとの関係を示すグラフである。 エッジ検出の一例の説明図である。 黒文字に対する彩度補正処理の説明図である。
以下、本発明に係る画像処理装置、画像処理方法及びプログラムについて、図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
図1は、本発明に係る画像処理装置を備えた画像形成装置の全体構成例を示す図である。
図1において、画像形成装置1は、読取り装置11、第1の画像データ処理装置12、バス制御装置13、第2の画像データ処理装置14、HDD(Hard Disk Drive)15、CPU(Central Processing Unit)16、メモリ17、プロッタI/F装置18、プロッタ装置19、操作表示装置20、回線I/F装置21、外部I/F装置22、S.B.(South Bridge)23、ROM(Read Only Memory)24などにより構成される。
読取り装置11は、原稿をスキャンすることで得る原稿の濃淡情報から、RGB各8ビットのデジタル画像データを生成し出力するスキャナなどの装置である。第1の画像データ処理装置12は、読取り装置11により読み取られたデジタル画像データに対して、後述する画像処理を施して出力する。
バス制御装置13は、画像形成装置1内で必要な画像データや制御コマンド等の各種データのやり取りを行う。第2の画像データ処理装置14は、第1の画像データ処理装置12で処理されたデジタル画像データに対して、後述する画像処理を施して出力する。HDD15は、デジタル画像データ、及びデジタル画像データの付帯情報を蓄積するための記憶装置である。
CPU16は、画像形成装置1の制御全体を司るマイクロプロセッサである。メモリ17は、CPU16が画像形成装置1の制御を行う際に、プログラムや中間処理データを一時的に記憶するためのなどに使用される揮発性メモリである。
プロッタI/F装置18は、CPU16から送信されるCMYK(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:ブラック)のデジタル画像データを受け取り、プロッタ装置19の専用I/Fに出力する。プロッタ装置19は、CMYKのデジタル画像データを受け取ると、レーザービームを用いた電子写真プロセスなどにより、転写紙に画像出力する。
操作表示装置20は、画像形成装置1とユーザのインターフェースを行う部分で、LCD(Liquid Crystal Display)、キースイッチ等から構成され、装置の各種状態や操作方法をLCDに表示し、ユーザからのキースイッチ入力を検知する。
回線I/F装置21は、画像形成装置1の装置外にあるFAX25と、電話回線などを介して、画像データの授受を行う。外部I/F装置22は、画像形成装置1の装置外にあるPC26などの一般的なコンピュータ装置と、ネットワーク(イーサネット(登録商標))を介して、各種制御や画像データの入出力を行う。
S.B.23は、South Bridgeと呼ばれるバスのブリッジ機能を汎用回路化したものである。ROM24は、CPU16が画像形成装置1の制御を行う際のプログラムが格納されるメモリである。
本発明の課題である低い彩度の文字や細線などの色付きを低減することについて、図7に基づき説明する。
黒文字を含む画像を読取り装置11で読み取った入力画像は、読取り時の色ずれの影響など、読取りの状態によって図7(A)に示すように、必ずしもRGB信号値が等しくならない場合がある。このような状態で彩度補正処理を行わない場合、黒文字が色付いたまま使用され、墨処理を行っても完全に黒文字として出力することが出来ないという課題がある。特に文字のエッジ部分は色ずれし易いため、色が残り易い傾向がある。
これに対し、図7(B)に示すように、黒文字部分のRGB値がそれぞれ等しくなるように彩度を変更する補正を行うことにより、色付きを低減し、文字の判読性を向上させることができる。
本発明の画像処理装置は、画像読取り装置によって取得した画像データの地肌色の色情報を判定する地肌色判定手段と、前記地肌色判定手段の判定結果に応じて地肌除去を行う地肌除去手段と、前記画像データの彩度を算出する彩度算出手段と、前記地肌色判定手段の判定結果及び前記彩度算出手段の算出結果に応じて彩度の補正を行う彩度補正手段と、を備え、地肌処理として、地肌除去及び彩度補正を行うことにより、上述の課題を解決することができる。
前記彩度補正手段は、彩度が所定の値以下となる領域にのみ補正を行うことができる。
前記彩度補正手段による彩度補正は、彩度が所定の値以下となる領域に対して、彩度をより低下させる補正である。
図2は、画像データ処理装置(図1の第1の画像データ処理装置12及び第2の画像データ処理装置14)の機能構成の概要を示すブロック図であり、スキャナ補正部の内部構成を説明する図である。
図2に示すように、図1の読取り装置11からR,G,Bの各画像データ(以下、RGB画像データという)はスキャナ補正処理部31に入力される。スキャナ補正部は、地肌色判定手段としての色判定部37、地肌除去手段としての地肌除去部33、彩度算出手段としての彩度補正判定部38、及び彩度補正手段としての彩度変換部34を備え、その他にスキャナγ補正部32、フィルタ処理部35、色補正部36、及び変倍処理部39を備える。
スキャナγ補正部32は、RGB画像データのデジタル値を、明度に比例するデジタル値に変換する。
色判定部37は、入力したRGB画像データのスキャナ補正処理部31を通じた結果に基づき、原稿の地肌を判定する。
地肌除去部33は、スキャナγ補正部32と色判定部37の結果に応じて、地肌除去を行う。
彩度補正判定部38は、スキャナγ補正部32と色判定部37の結果に応じて、補正量を調整する。
彩度変換部34は、彩度補正判定部38により調整された補正量を加味した彩度補正を行う。彩度補正の詳細は後述する。
フィルタ処理部35は、RGB画像データに対し、鮮鋭化処理や平滑化処理を行う。
色補正部36は、フィルタ処理部35の処理後のRGBに色分解された画像データを、それとは異なる色空間であるシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の記録色情報を含むカラー画像データに変換する。
変倍処理部39は、色補正部36からのカラー画像データの入力画像における主走査方向の大きさを拡大・縮小して出力する。
また、他の態様として、像域分離情報を利用して、彩度変換部34、フィルタ処理部35及び色補正部36の各画像処理モジュールにて必要に応じて処理を行う構成とすることもできる。その場合、彩度補正は、像域分離情報に応じて補正量を変更することが可能となる。
本実施形態では、彩度変換部34にて、彩度が所定の値以下となる領域に対し彩度をより低下させる補正を行うことにより、読取り時の色ずれに起因する画像の色付きを抑制することができる。
図3は、図2の彩度変換部34の内部構成を示すブロック図である。
図3に示すように、彩度変換部34は、RGB−Yuv変換部41、彩度算出部43、第1の彩度変換テーブル44、第2の彩度変換テーブル45、彩度補正部46、及びYuv−RGB変換部42で構成される。
RGB−Yuv変換部41では、一般によく知られた下記(数1)に示す数式に基づく演算処理により、入力されたRGB画像信号を輝度−色度信号に変換を行う。
(数1)
Y=R1+2×G1+B1(Y:0〜1020)・・・式(1)
U=R1−G1(U:−255〜255)・・・・・・式(2)
V=B1−G1(V:−255〜255)・・・・・・式(3)
彩度算出部43では、上記式(2)と上記式(3)で算出されたUとVの各データを用いて、U*U+V*Vの平方根を算出することにより、彩度相当量Cを算出する。
すなわち、下記(数2)に示す数式に基づく演算処理によって彩度相当量Cを算出する。
(数2)
C=(U×U+V×V)^(1/2)・・・・・式(4)
次に、彩度補正部46では、入力画像のuとvの各データ及び彩度算出部43で算出された値を用いて彩度の変換を行う。
彩度補正部46には、第1の彩度変換テーブル44もしくは第2の彩度変換デーブル45を参照し、下記(数3)に示す数式に基づく演算処理によって彩度の変換を行う。
彩度変換テーブルは、例えば、図5に示すF(C)と彩度相当量Cとの関係を示すグラフで表されるような、予め適切な値を設定しておけば良い。その詳細については、後述する。
(数3)
C′=C×F(C)/64・・・・・式(5)
U′=U×C′/C・・・・・・・・式(6)
V′=V×C′/C・・・・・・・・式(7)
この場合、F(C)=64となる場合は、C′/C=1となり、彩度は入力時と同一のものが出力されることになる。
そのため、図5に示した例では、入力画像の彩度相当量CがCl以上である場合は、彩度の変換を行わない。
したがって、入力画像の彩度相当量CがCl以下の場合のみ、出力画像の彩度が下がる(彩度を落とす)ことになる。
Yuv−RGB変換部42では、彩度が調整されたデータをRGBの各画像データに変換する。その変換は下記(数4)で示す数式に基づく演算処理によって行う。
(数4)
G′=Y−((U′+V′)/2)(G′:0〜255)・・・式(8)
R′=U′+G′(R′:0〜255)・・・・・・・・・・式(9)
B′=V′+G′(B′:0〜255)・・・・・・・・・・式(10)
なお、ここでは彩度としてC=(U*U+V*V)^(1/2)という数式に基づく演算処理を用いたが、彩度に相当する量ならば、異なる指標を用いてもよい。
例えば、上記処理ではRGB−Yuv変換を行ったが、RGB−L*a*b*変換を行い、U、V信号の代わりにa*b*信号を使ってもよい。
また、回路規模を減らすために、C=ABS(U)+ABS(V)のような指標を使っても良い(ABS(A)は、Aの絶対値を示す関数である)。
その後、画像データはプリンタ補正され、プリント出力される。
図5は、F(C)と彩度補正相当量Cの関係を示すグラフである。
図3の第1の彩度補正テーブル44及び第2の彩度補正テーブル45は、このグラフで表すことができるような適切な値を設定する。
上述のように、入力画像の彩度補正量CがC′/C=1となる場合(図中で示すCl0若しくはCl1)は彩度と入力時の値が同じになるため、彩度の変換は行わない。
入力画像の彩度相当量CがC′/C<1の場合のみ、出力画像の彩度を変換(下げる)こととなる。
彩度については、対象部分が無彩であった場合、人間の視覚特性として非常に視認され易く、また視認された場合には違和感を生じ易い。
色むらが目立ち易い領域というのは、このように低彩度領域であり、実際に無彩部で色付きが目立っている場合でも、彩度を測定すると数値としてはおよそ3〜4程度の値となっている(最も彩度が高い場合は255)。
従って、低彩度領域のみ彩度を落とし、それ以外の部分については彩度を保存するような処理をかけることにより、色再現をほとんど損なわない状態で、読み取り画像の色ずれを抑制することができる。
具体的には、図5に示したグラフに基づく値を備えた彩度変換テーブルを参照して上述の図4に示す処理を行えば良い。
なお、本実施形態における彩度調整処理は、色再現を劣化させる方向の処理であるため、有彩領域に関しては、処理を行うことにより所望の色再現が得られなくなる場合がある。そのため、本実施形態の彩度調整処理は、彩度が所定の値以下の低彩度領域に対してのみ実施し、いわゆる鮮やかな色に対しては彩度調整の影響を及ぼさないことが好ましい。
そこで、有彩画像の色再現において本実施形態の彩度調整処理による有利な効果が望めない場合、彩度が所定の値以下となる領域にのみ補正を行う態様とすることができる。なお、本実施形態の彩度補正処理による弊害を回避するために、当該処理を実行しないことを選択可能な切替手段などを別途設けることもできる。
図5に示すように、彩度を落とし始める値として示したClを、色情報に基づき2段階に変更できるようにしておき、該2段階に基づく彩度変換テーブルを2つ用意することが好ましい。これによりユーザの所望する画像を提供することができる。
Cl値は、その値が大きくなるほど、彩度変換による影響が大きくなってくる。
色判定結果に応じて、地肌を処理する場合は、図5に示すようにClが大きい設定Cl1を採用し、バラツキが小さい場合には、図5に示すようにCl0を採用すれば良い。
Cl0を採用した場合は、図3の第1の彩度補正テーブル44を使用し、Cl1を採用した場合は、図3の第2の彩度補正テーブル45を使用する。
図4で示したように、原稿の地肌(下地)に色が付いている場合はその分を加味して、設定をCl1にして彩度補正を行えば、文字や細線端部の色付きを抑えることが出来る。設定をCl1にすると、画像の色むらが目立ちにくくなり、無彩原稿の色再現がよくなる。
一方、有彩原稿における色再現が劣化する場合があるため、彩度が所定の値以下となる領域にのみ補正を行う態様とする他、上述のように本実施形態の彩度補正を実行しないことを選択可能な切替手段などを別途設け、自動でまたはユーザ自身の設定によって切替を行うようにしてもよい。
本実施形態では2段階の例を示したが、段階は2に限るものではなく、Clの値をより細かく複数段階に設定できるようにしても良い。また、傾きは補正量の度合いによって変更することが可能である。
本実施形態の画像処理装置は、画像データからエッジを検出するエッジ検出手段をさらに備え、前記彩度補正手段が、前記エッジ検出手段により検出されたエッジを含むエッジ領域に対して補正を行う態様とすることができる。
また、前記彩度補正手段が、前記エッジ検出手段により検出されたエッジを含むエッジ領域と、該エッジ領域以外の領域とで、異なる彩度補正を行う態様とすることができる。
まず、エッジ部のRGB特性として、図4に基づき細線エッジ部の例を説明する。
図4は、地肌が青色の対象用紙に、黒の細線が印字された原稿をスキャナで読取り、その細線部の画素値を単部から順次計測したRGB計測結果を示したものである。測定位置は、図の左側が細線端部(エッジ部側)で、図の右側が細線内部となる。
図4から用紙の地肌が青色の場合、細線のエッジ部も地肌の青色の影響を受けるため、黒細線であっても図の左側に示すエッジ部側が色付いて読取られることがわかる。一方、細線端部(低濃度側)から細線内部(高濃度側)に向かうにつれて、地肌部の影響は小さくなり、RGBが等しくなることがわかる。
ここでは、地肌が青色の用紙に印字された細線の例を示したが、地肌が赤色や緑色等の用紙の場合でも地肌の影響を受ける状況は同様である。
彩度補正処理を行う対象の部分は、限定することができる。
図4で細線のエッジ部に対するRGB特性を示したように、色ずれの影響を受け易いのはエッジ部となる。そこでエッジ部に対する処理を行うために、エッジ部を検出するためのエッジ検出手段を備えることが好ましい。例えば、図2の構成にエッジ検出手段としてのエッジ検出部を含む態様とすることができる。
このエッジ検出の処理について、図6に基づき説明する。
図6は、エッジ検出を行う処理の説明図である。
図6(A)の入力画像をエッジ検出部が受け取ると、3値化処理を行う。
図6(B)に示す3値化処理された画像に対して、パターンマッチングを行い、エッジ画素Eを抽出する。
図6(C)に示すエッジ画素Eを抽出した画像に対して、エッジ画素Eの膨張処理を行う。膨張処理を行った図を図6(D)に示す。ここまでの処理で、入力画像のエッジ領域を抽出することが可能となる。
エッジ領域を抽出後、抽出されたエッジ領域に対して、図3に示したした彩度補正変換テーブルの切換えを行い、補正量を調整する。
さらに、このエッジ領域についての色情報を色判定結果にフィードバックさせることができる。具体的には、抽出されたエッジ領域については、第2の彩度補正テーブル45を用いて彩度補正を行い、それ以外の領域では第1の彩度補正テーブル44を用いて彩度補正を行うか彩度補正を行わないというような処理を行うことができる。
上述のように、本実施形態の画像処理装置による画像処理方法は、画像読取り装置によって取得した画像データの地肌色の色情報を判定する地肌色判定ステップと、前記地肌色判定手段の判定結果に応じて地肌除去を行う地肌除去ステップと、前記画像データの彩度を算出する彩度算出ステップと、前記地肌色判定手段の判定結果及び前記彩度算出手段の算出結果に応じて彩度補正を行う彩度補正ステップと、を有し、地肌処理として、地肌除去及び彩度補正を行う。
前記地肌処理における前記彩度補正は、彩度が所定の値以下となる領域に対して、彩度をより低下させる補正である。
本実施形態の画像処理方法によれば、地肌のある原稿をコピーする際に、原稿の地肌色状況を判定し、色情報に応じた地肌処理及び、彩度補正を行うことで、彩度の低い部分(黒文字や黒細線)の色付きを低減することが出来、読み取りを行う原稿の地肌状況に依らず、カラーコピー画像出力時に彩度の低い部分(黒文字や黒細線)の色付きを低減し、文字の判読性及び、トナー消費量を低減することが出来る。
上述した画像処理装置の各機能は、例えばコンピュータに実行させるソフトウェアプログラムにより実現することができる。
本実施形態のプログラムは、画像読取り装置によって取得した画像データの地肌色の色情報を判定する地肌色判定ステップと、前記地肌色判定手段の判定結果に応じて地肌除去を行う地肌除去ステップと、前記画像データの彩度を算出する彩度算出ステップと、前記地肌色判定手段の判定結果及び前記彩度算出手段の算出結果に応じて彩度補正を行う彩度補正ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、地肌処理として、地肌除去及び彩度補正を実行させるプログラムである。
本実施形態の画像処理装置は、接続されたコンピュータ等が、上述の画像処理のためのプログラムを記憶媒体から読出し実行することによっても達成される。
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、記憶媒体から読出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、CPUなどが実際の処理の一部または全部を行ってもよい。この場合には、該CPUの処理によって機能が実現される。また、画像処理プログラムは、ネットワークを介した通信によってサーバから提供されるものでもよい。
1 画像形成装置
12 第1の画像データ処理装置
14 第2の画像データ処理装置
31 スキャナ補正処理部
32 スキャナγ補正部
33 地肌除去部
34 彩度変換部
35 フィルタ処理部
36 色補正部
43 彩度算出部
44 第1の彩度変換テーブル
45 第2の彩度変換テーブル
46 彩度補正部
47 色判定結果
E エッジ部
特開平3−121669号公報 特開2007−288622号公報 特開2009−5068号公報

Claims (8)

  1. 画像読取り装置によって取得した画像データの地肌色の色情報を判定する地肌色判定手段と、
    前記地肌色判定手段の判定結果に応じて地肌除去を行う地肌除去手段と、
    前記画像データの彩度を算出する彩度算出手段と、
    前記地肌色判定手段の判定結果及び前記彩度算出手段の算出結果に応じて彩度の補正を行う彩度補正手段と、を備え、
    地肌処理として、地肌除去及び彩度補正を行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記彩度補正手段が、彩度が所定の値以下となる領域にのみ補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記彩度補正手段による彩度補正が、彩度が所定の値以下となる領域に対して、彩度をより低下させる補正であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像データからエッジを検出するエッジ検出手段をさらに備え、
    前記彩度補正手段が、前記エッジ検出手段により検出されたエッジを含むエッジ領域に対して補正を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記画像データからエッジを検出するエッジ検出手段をさらに備え、
    前記彩度補正手段が、前記エッジ検出手段により検出されたエッジを含むエッジ領域と、該エッジ領域以外の領域とで、異なる彩度補正を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 画像読取り装置によって取得した画像データの地肌色の色情報を判定する地肌色判定ステップと、
    前記地肌色判定手段の判定結果に応じて地肌除去を行う地肌除去ステップと、
    前記画像データの彩度を算出する彩度算出ステップと、
    前記地肌色判定手段の判定結果及び前記彩度算出手段の算出結果に応じて彩度補正を行う彩度補正ステップと、を有し、
    地肌処理として、地肌除去及び彩度補正を行うことを特徴とする画像処理方法。
  7. 前記地肌処理における前記彩度補正が、彩度が所定の値以下となる領域に対して、彩度をより低下させる補正であることを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
  8. 画像読取り装置によって取得した画像データの地肌色の色情報を判定する地肌色判定ステップと、
    前記地肌色判定手段の判定結果に応じて地肌除去を行う地肌除去ステップと、
    前記画像データの彩度を算出する彩度算出ステップと、
    前記地肌色判定手段の判定結果及び前記彩度算出手段の算出結果に応じて彩度補正を行う彩度補正ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    地肌処理として、地肌除去及び彩度補正を実行させるプログラム。
JP2017046344A 2017-03-10 2017-03-10 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Active JP6880847B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017046344A JP6880847B2 (ja) 2017-03-10 2017-03-10 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017046344A JP6880847B2 (ja) 2017-03-10 2017-03-10 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018152670A true JP2018152670A (ja) 2018-09-27
JP6880847B2 JP6880847B2 (ja) 2021-06-02

Family

ID=63680677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017046344A Active JP6880847B2 (ja) 2017-03-10 2017-03-10 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6880847B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11227370B2 (en) 2019-09-30 2022-01-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Method for generating image processing filter and image processing method using the image processing filter

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11227370B2 (en) 2019-09-30 2022-01-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Method for generating image processing filter and image processing method using the image processing filter

Also Published As

Publication number Publication date
JP6880847B2 (ja) 2021-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4926568B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
US20120268759A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and program
US7889395B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and program
US8395832B2 (en) Image processing apparatus
US20050264836A1 (en) Color converting device, image forming apparatus, color conversion method, computer program and recording medium
JP4498233B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2018007123A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム
US20170201648A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
JP7367159B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および、プログラム
JP2004112536A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびコンピュータが実行するためのプログラム
JP4957668B2 (ja) 画像処理装置
JP2010166506A (ja) 画像出力装置、画像出力方法、画像出力プログラム及び記録媒体
US8355175B2 (en) Image forming apparatus capable of reproducing fine line of high quality
JP2007336537A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム
US8446634B2 (en) Color conversion apparatus, and color conversion method and computer program product
JP2017157971A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
JP4944677B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム
JP4471021B2 (ja) カラー印刷制御装置、カラー印刷制御方法、およびカラー印刷制御プログラム
JP2018157413A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP2018152670A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2007088741A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2010120290A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP4814162B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2010119006A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP4111100B2 (ja) 画像処理装置および画像処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210419

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6880847

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151