JP2017044718A - 反射フィルムおよびそれを用いたエッジライト型バックライト - Google Patents

反射フィルムおよびそれを用いたエッジライト型バックライト Download PDF

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【課題】接触圧力ムラに強く、良好な対輝度ムラ性能をもつ反射フィルムと、それを用いたエッジライト型バックライトを提供する。
【解決手段】基材フィルム2の少なくとも片面に球状粒子3aとバインダ樹脂3bとを含有する粒子含有層3を有し、球状粒子の平均粒子径をRとしたときに、粒子含有層表面における球状粒子により形成される鋭角三角形の面積の平均Sが以下の式を満たし、粒子含有層の厚みHが5μm以上である。3×R<S<50×R
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置等のバックライトに使用される反射フィルムに関し、特にエッジライト型バックライトに好適な反射フィルムに関する。
液晶ディスプレイのバックライトユニットに用いられる面光源装置は、直下タイプとエッジタイプの2種類がある。直下タイプでは、バックライト底部に設けられた光源から、任意の厚みのエアギャップを設けて拡散板が設置され、その上部に光学フィルムが設置される。一方、エッジタイプは、バックライト側面に設けられた光源から、導光板を用いて光を面方向に均一化、導光板上部に光学フィルムが設置される。反射フィルムは、直下タイプでは光源の後方、エッジタイプでは導光板の背面に設置される。
液晶ディスプレイには薄型化のトレンドがあり、バックライトに関しても継続的に薄型化が検討されている。バックライトの薄型化には、背面筐体や導光板などの部材の薄型化が検討されるが、反射フィルムを挟み込む各部材の平面性が薄型化により悪化すると、導光板と反射フィルムの接触圧力ムラは大きくなる傾向にある。導光板と反射フィルムが局所的に強く接触すると、貼り付きムラや、導光板へのダメージ(傷つき)が発生し、輝度ムラの原因となってしまう。そのため、反射フィルム表面にはより高い対導光板性能が要求されている。
例えば、バックライトの輝度向上や輝度ムラを抑制するために、粒子の被覆率、粒子の積層数、突起高さ、突出する粒子個数等を規定した樹脂層が提案されている(例えば特許文献1〜4)が、薄型化のトレンドに対応するため、さらに接触圧力ムラに強く、輝度ムラを発生させにくい反射フィルム表面を設計する必要があった。
特開2010−85843号公報 特開2010−44321号公報 特開2010−44238号公報 特開2013−210639号公報
そこで、本発明の目的は、従来よりも接触圧力ムラに強く、良好な対輝度ムラ性能をもつ反射フィルムと、それを用いたエッジライト型バックライトを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有する。
[1]基材フィルムの少なくとも片面に球状粒子とバインダ樹脂とを含有する粒子含有層を有し、前記球状粒子の平均粒子径をRとしたときに、前記粒子含有層表面における球状粒子により形成される鋭角三角形の面積の平均Sが以下の式を満たす、反射フィルム。
3×R<S<50×R
[2]前記粒子含有層の厚みHが5μm以上である、[1]に記載の反射フィルム。
[3]前記球状粒子の平均粒子径Rが20μm以上である、[1]または[2]に記載の反射フィルム。
[4]前記粒状粒子がアクリル樹脂を含み、かつ前記バインダ樹脂がアクリル樹脂を含む、[1]〜[3]のいずれかに記載の反射フィルム。
[5][1]〜[4]のいずれかに記載の反射フィルムを備える、エッジライト型バックライト。
本発明によれば、導光板と反射フィルムの貼り付きムラや導光板へのダメージの発生が抑えられ、輝度ムラ低減に良好な反射フィルムを提供することができる。
本発明の反射フィルムは、特に、エッジライト型バックライトに好適であり、かかるバックライトは反射フィルムと導光板とが接触して配置されている。
図1は、本発明に係る反射フィルムの一例を示す、断面模式図である。 図2は、本発明に係る反射フィルムの粒子含有層表面における球状粒子により形成される鋭角三角形の面積の一例を示す、表面模式図である。 図3は、本発明に係る反射フィルムの粒子含有層の厚みHを示す、断面模式図である。
以下に、本発明について、実施の形態とともに詳細に説明する。
図1は、本発明に係る反射フィルム1の一例を示す断面模式図である。本発明の反射フィルムは、基材フィルム2の少なくとも片面に球状粒子3aとバインダ樹脂3bとを含有する粒子含有層3を有している。
図2は、本発明に係る反射フィルム1の一例を示す表面模式図であり、粒子含有層表面における球状粒子により形成される鋭角三角形の面積は点線で囲んだ鋭角三角形の面積とする。鋭角三角形を形成する球状粒子は、平均粒子径R以上の粒子径の粒子とする。まず、粒子径が平均粒子径R以上の任意の粒子を1個選び、その粒子の重心から最も近い距離に重心がある粒子を2個目の粒子とする。選定した2個の粒子の各々の重心を線分で結び、その線分を含む鋭角三角形を形成することのできる、線分から最も近い距離に重心がある粒子を3個目の粒子として選定し、先に選定した2個の粒子の重心および当該3個目の粒子の重心を線分で繋いで鋭角三角形を定めて、当該鋭角三角形の面積を算出する。なお、鋭角三角形の面積を算出するに当たり、粒子含有層表面を光学顕微鏡で撮影した二次元画像上で球状粒子の選定および重心の決定さらに、鋭角三角形の面積の算出を行うこととする。
本発明の反射フィルム1は、粒子含有層3の表面における球状粒子により形成される鋭角三角形の面積の平均Sが以下の式を満たす。
3×R≦S≦50×R
鋭角三角形の面積の平均Sの上限は、50×R以下であり、35×R以下が好ましく、20×R以下がより好ましく、15×R以下がさらに好ましい。鋭角三角形の面積の平均Sの下限は、3×R以上であり、5×R以上が好ましく、10×R以上がより好ましい。
図3は、本発明に係る反射フィルム1の一例を表す断面模式図である。粒子含有層厚みHは、1個の球状粒子の頂点と当該球状粒子に最隣接する球状粒子の頂点とを線分で結び、その線分の中点から基材フィルム側に垂線を下ろし、垂線を下ろした点におけるバインダ樹脂厚みを粒子含有層厚みHとした。
図1、3では図示を省略しているが、粒子含有層表面における球状粒子の一部もしくは全部が、粒子含有層3に含有されるバインダ樹脂3bで被覆されていることが好ましい。これによって、球状粒子3aの脱落が効果的に抑制されるため好ましい。
[基材フィルム]
基材フィルム2としては、内部に気泡及び/又は非相溶の粒子を含有するフィルムを用いることが好ましい。
反射フィルムとして使用する場合には可視光線反射率が高ければ高い方が良く、内部に気泡及び/又は非相溶の粒子を含有するフィルムが好ましく使用される。
内部に気泡を有するフィルムは特に限定されるものではないが、多孔質の未延伸、あるいは二軸延伸ポリプロピレンフィルム、多孔質の未延伸あるいは延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが例として挙げられる。これらの製造方法等については、特開平8−262208号公報の〔0034〕〜〔0057〕、特開2002−90515号公報の〔0007〕〜〔0018〕、特開2002−138150号公報の〔0008〕〜〔0034〕等に詳細に開示されている。中でも特開2002−90515号公報に開示されている多孔質白色二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、あるいはポリエチレンナフタレートと混合及び/又は共重合した多孔質白色二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましく用いられる。
基材フィルムの好ましい態様は、上述の内部に気泡を含有するフィルム層(B層)の少なくとも一方の面に、上記B層を支持(保持)するためのフィルム層(A層)が積層されたものが挙げられる。この態様において、A層はB層の片面のみに積層されていてもよいし、B層の両面に積層されていてもよい。つまり、A層/B層の2層構成、A1層/B層/A2層の3層構成が挙げられる。これらの中でも、高い剛性を得るという観点から、A1層/B層/A2層の3層構成が好ましい。ここで、A1層とA2層はA層であり、A1層とA2層は同一の構成(組成や厚みが同一)であってもよいし、異なる構成(組成および厚みの少なくとも一方が異なる)であってもよい。
上記のような3層構成において、A1層とA2層は全く同一組成で構成されていてもよいし、異なる組成で構成されていてもよいが、フィルムの生産性の観点から、A1層とA2層は全く同一組成で構成されていることが好ましい。以下の説明において、A1層とA2層を統合して「A層」と称することがあり、「A層」なる表現には、2層構成のA層および3層構成のA1層とA2層とが含まれる。また、以下の説明においてA層に含有する各種材料の含有量は、一層当たりの含有量を指す。
A層はB層を支持(保持)する機能を有することが好ましい。A層にこの機能を付与するという観点から、A層は樹脂を主体とする層であることが好ましい。ここで、A層が樹脂を主体とする層であるとは、A層の固形分総量100質量%に対して樹脂を50質量%以上含有することを意味する。更にA層は、樹脂を60質量%以上含有することが好ましく、70質量%以上含有することがより好ましく、特に80質量%以上含有することが好ましい。上限は99質量%程度である。
また、A層は粒子を含有することが好ましい。A層に粒子を含有させることによって反射フィルムに適度なすべり性を付与することができる。反射フィルムにすべり性が付与されることによりハンドリング性や加工性(透過部(開口部)を形成するための打ち抜き加工等)が良好となる。
A層を構成する樹脂としては、ポリエステル樹脂が好ましい。かかるポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレート(PEN)が好ましい。また、このポリエステル樹脂の中には、公知の各種添加剤、例えば、酸化防止剤、帯電防止剤などが添加されていてもよい。A層を構成するポリエステル樹脂の含有量は、A層を構成する樹脂総量100質量部に対して50質量部以上が好ましく、60質量部以上がより好ましく、特に70質量部以上が好ましい。上限は99質量部程度である。
A層に含有させる粒子としては、有機粒子や無機粒子を挙げることができる。有機粒子としては、例えばポリエステル樹脂、ベンゾグアナミンのようなポリアミド系樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂からなる粒子、上記樹脂の2種以上の共重合体もしくは混合物からなる粒子が挙げられる。
無機粒子としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫化亜鉛、リン酸カルシウム、シリカ、アルミナ、マイカ、雲母チタン、タルク、クレー、カオリン、フッ化リチウム、フッ化カルシウム等が挙げられる。
上記した粒子の中でも無機粒子が好ましく、更に無機粒子の中でも、炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、シリカが好ましく用いられる。
A層に含有させる粒子の平均粒子径は、0.05〜10μmの範囲が好ましく、0.1〜5μmの範囲がより好ましく、0.2〜3μmの範囲がさらに好ましい。
A層における粒子の含有量は、A層の固形分総量100質量%に対して0.005質量%以上であることが好ましく、0.01質量%以上であることがより好ましい。上限の含有量は、A層の固形分総量100質量%に対して20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましく、5質量%以下であることが特に好ましい。粒子の含有量が0.005質量%未満では、良好なすべり性が得られない場合がある。一方、粒子の含有量が20質量%を超えると製膜性が低下する場合がある。
B層はフィルム層内部に微細な気泡を含有することによって白色化されている層であることが好ましい。B層は、多孔質の未延伸あるいは二軸延伸ポリプロピレンフィルム、多孔質の未延伸あるいは延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましく用いられる。この内部に気泡を含有するフィルム層(B層)の製造方法等は、前述したように、例えば特開平8−262208号公報、特開2002−90515号公報、特開2002−138150号公報等に詳細に開示されており、本発明に用いることができる。
B層は、ポリプロピレン樹脂やポリエステル樹脂で構成されていることが好ましく、特にポリエステル樹脂で構成されていることが好ましい。B層を構成するポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレート(PEN)が好ましい。また、このポリエステル樹脂の中には、公知の各種添加剤、例えば、酸化防止剤、帯電防止剤などが添加されていてもよい。B層を構成するポリエステル樹脂の含有量は、B層の固形分総量100質量%に対して50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、特に70質量%以上が好ましい。上限は95質量%程度である。
B層における気泡の形成は、例えば、フィルム基材であるポリエステルフィルム中に、ポリエステル樹脂とは非相溶な樹脂を細かく分散させ、それを延伸(たとえば二軸延伸)することにより達成できる。
B層は、B層を構成するポリエステル樹脂に非相溶な樹脂(以下、非相溶樹脂ということもある)を混合して含有させることが好ましい。非相溶樹脂を含有することにより、延伸時に非相溶樹脂を核とした空洞が生まれ、この空洞界面により光反射が起きるため好ましい。ポリエステル樹脂に非相溶な樹脂としては、単独重合体であっても共重合体であってもよく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、フッ素樹脂などが好適に用いられる。これらは2種以上を併用してもよい。
上記の非相溶樹脂の中でも、特にポリエステル樹脂との臨界表面張力差が大きく、延伸後の熱処理によって変形しにくい樹脂が好ましい。具体的には、ポリオレフィン系樹脂が好ましい。ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、および、これらの共重合体を挙げることができる。
B層に含有させる非相溶樹脂の好ましい含有量は、B層の固形分総量100質量%に対して5質量%以上25質量%以下である。また、B層中に含有させる非相溶樹脂は、ポリエステル樹脂からなるマトリックス中に数平均粒子径が0.4μm以上3.0μm以下で分散していることが、適切な反射界面数やフィルム強度を得る上で好ましい。さらに非相溶樹脂の数平均粒子径は、0.5μm以上1.5μm以下の範囲であることが好ましい。
ここでいう数平均粒子径とは、フィルムの幅方向(TD)の断面を切り出し、その断面のB層部分を(株)日立製作所製走査型電子顕微鏡(FE−SEM)S−2100A形を用いて観測される粒子100個の面積を求め、真円に換算した際の直径の平均値である。
B層には、更に有機粒子や無機粒子などの粒子を含有させることが好ましい。かかる粒子としては前述のA層に含有させることができる粒子と同様のものが挙げられる。これらの粒子の中でも、波長400〜700nmの可視光域において吸収の少ない炭酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタンの無機粒子が反射特性や隠蔽性、製造コスト等の観点で好ましい。本発明において、フィルムの巻き取り性、長時間の製膜安定性、反射特性向上の観点から、硫酸バリウム、二酸化チタンが最も好ましい。粒子の平均粒子径としては、0.1〜3μmの範囲が好ましく、このような無機粒子を使用することによって反射性や隠蔽性が向上するため好ましい。
B層における無機粒子の含有量は、良好な反射特性や隠蔽性を確保するという観点から、B層の固形分総量100質量%に対して0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、特に1質量%以上が好ましい。一方、このような無機粒子の含有量が多くなると、反射シートの透過黄色度(YI)が高くなる傾向にあるので、無機粒子の上限の含有量は、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、特に3質量%以下が好ましい。
B層は、更に共重合ポリエステルを含有することが好ましい。B層に共重合ポリエステルを含有させることにより、B層に比較的高濃度の無機粒子を含有させる場合であっても安定して製膜することができる。共重合ポリエステルは、B層中の非相溶樹脂の分散剤としての役割も有する。
かかる共重合ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレートとイソフタル酸との共重合体、ポリエチレンテレフタレートとシクロヘキサンジメタノールとの共重合体、ポリブチレンテレフタレートとポリテトラメチレンテレフタレートとの共重合体等が挙げられる。本発明では、これらの共重合ポリエステルからなる群の中から選ばれる少なくとも2種類を含有することが好ましい。
フィルムが2層構成である場合の各層の厚み比率は、高い反射率を維持するという観点から、A層:B層=2:98〜20:80の範囲が好ましく、更に、A層:B層=3:97〜10:90の範囲がより好ましい。
フィルムが3層構成である場合の各層の厚み比率は、高い反射率を維持するという観点から、A1層:B層:A2層=1:98:1〜15:70:15の範囲が好ましく、更に、A1層:B層:A2層=2:96:2〜10:80:10の範囲がより好ましい。
基材フィルムの厚みは、高い反射率を確保するという観点から、30μm以上が好ましく、50μm以上がより好ましく、100μm以上が特に好ましい。厚みの上限は、バックライトの薄型化を図るという観点から、1,000μm以下が好ましく、400μm以下がより好ましく、300μm以下が特に好ましい。
基材フィルムは市販されているものを使用することができる。例えば、単層構成の白色フィルムとしては、“ルミラー”(登録商標)E20(東レ(株)製)、SY90、SY95(SKC製)などが挙げられ、2層構成の白色フィルムとしては、“テトロン”(登録商標)フィルムUXSP、UXJP(帝人デュポンフィルム(株)製)などが挙げられ、3層構成の白色フィルムとしては、“ルミラー”(登録商標)E60L、E6SL、E6SR、E6SQ、E6Z、E80A、E85D(東レ(株)製)、“テトロン”(登録商標)フィルムUX、UXE、UXS7、UXQ1(帝人デュポンフィルム(株)製)、Lumirex(登録商標)II(三菱樹脂(株)製)などが挙げられる。また、これら以外の構成である白色フィルムの例として、Optilon(登録商標) ACR3000、ACR3020(デュポン(株)製)、“MCPET”(登録商標)(古河電気工業(株)製)が挙げられる。
[粒子含有層]
本発明の反射フィルム1は、基材フィルム2の少なくとも片面に粒子含有層3を有する。基材フィルム1の片面のみに粒子含有層3を有していてもよいし、基材フィルム1の両面に粒子含有層3を有していてもよい。また、本発明における粒子含有層3は、球状粒子3aとバインダ樹脂3bとを含有する。球状粒子とバインダ樹脂の詳細については後述する。
基材フィルムの少なくとも片面に粒子含有層3を形成するにあたっては、任意の方法を採用することができる。例えば、球状粒子3aとバインダ樹脂3bを溶剤に含有させてなる塗液をグラビアコート、ロールコート、スピンコート、リバースコート、リバースキスコート、バーコート、スクリーンコート、ブレードコート、エアーナイフコート、スリットダイコート、リップコートおよびディッピングなどの各種塗布方法を用いて、基材フィルム製造時に塗布(インラインコーティング)したり、結晶配向完了後の基材フィルム上に塗布(オフラインコーティング)したりする方法などが挙げられる。塗工有効幅に制限が少なく、製品幅の柔軟に対応する場合には、リバースキスコートが最も好ましく使用できる。
粒子含有層3を構成する球状粒子3aとバインダ樹脂3bとを混合するために用いる溶剤は、バインダ樹脂を溶解する性質をもつ有機化合物であって、基材フィルム表面に塗布された後には乾燥される。具体的には、トルエン、キシレン、スチレン等の芳香族炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、メタノール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール等のアルコール類、クロルベンゼン、オルトジクロルベンゼン等の塩化芳香族炭化水素類、モノクロルメタン等のメタン誘導体、モノクロルエタン等のエタン誘導体等を含む塩化脂肪族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、エチルエーテル、1,4−ジオキサン等のエーテル類、エチレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、ノルマルヘキサン等の脂肪族炭化水素類等が挙げられる。中でも、芳香族炭化水素系、ケトン系、エステル系の有機溶剤が好ましい。
バインダ樹脂3bなどを溶解するものであれば、特に限定はないが、近年のVOC(揮発性有機化合物)規制などから、トルエン、キシレンの使用は避けた方が好ましく、溶解性、汎用性、コストの点で、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルが好ましい。また乾燥速度を調整できる点で沸点の異なる2種類以上の溶剤を混合して使用することが好ましい。
粒子含有層厚みHは、前述したとおり、図3で示したバインダ樹脂厚みをいう。導光板と反射フィルムの貼り付きムラや導光板へのダメージの発生が抑えられ、輝度ムラ低減に良好な表面凹凸形状を形成するためには、粒子含有層厚みHは、5μm以上が好ましく、7μm以上がより好ましく、9μm以上が特に好ましい。また、粒子含有層表面の突起高さを十分に確保するため、上限としては、30μm以下が好ましい。
[球状粒子]
本発明における粒子含有層3は球状粒子3aを含む。球状粒子により粒子含有層表面に突起が形成されることにより、良好な導光板の傷付き抑制効果を得ることができる。ここで、「球状」とは、必ずしも真球だけを意味するのではなく、粒子の断面形状が円形、楕円形、ほぼ円形、ほぼ楕円形など曲面で囲まれているものを意味する。ここで、球状粒子の断面における長径と短径の比(長径/短径)は1.20以下が好ましく、1.15以下がより好ましく、1.10以下がさらに好ましく、1.05以下が特に好ましい。
球状粒子3aの種類としては特に限定されるものではなく、有機系、無機系、いずれでも用いることができる。有機系球状粒子としては、アクリル系樹脂粒子、シリコーン系樹脂粒子、ナイロン系樹脂粒子、スチレン系樹脂粒子、ポリエチレン系樹脂粒子、ベンゾグアナミン系樹脂粒子、ウレタン系樹脂粒子等を用いることができる。無機系球状粒子としては、シリカ、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、硫化バリウム、マグネシウムシリケート、又はこれらの混合物等を用いることができる。
球状粒子3aの平均粒子径Rとしては、貼り付き防止の観点から、20μm以上が好ましく、30μm以上がより好ましく、40μm以上がさらに好ましい。上限としては、粒子の脱落防止の観点から、100μm以下が好ましい。平均粒子径Rは反射フィルムの粒子含有層側を光学顕微鏡により実施例に記載の測定方法によりそれぞれの粒子の粒子径を測定し、その数平均値を算出した値をいう。
反射フィルムと導光板との貼り付きを抑制するためには、粒子含有層表面に適度の量の突起を形成することが好ましく、この観点から、粒子含有層における球状粒子の含有量は、粒子含有層の固形分総量100質量%に対して1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましい。上限の含有量は、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下が特に好ましい。すなわち、粒子含有層における球状粒子の含有量は粒子含有層の固形分総量100質量%に対して1〜20質量%が好ましい。
粒子含有層表面の球状粒子は少ないと反射フィルムと導光板との距離が確保できず輝度ムラが発生し、球状粒子が多いと、球状粒子と導光板との密着面積が増加することによる輝度ムラが発生すると考えられ、適度な量の球状粒子を有することが好ましい。
[バインダ樹脂]
基材フィルム2の少なくとも片面に設けられる粒子含有層3を構成するバインダ樹脂3bとしては、特に限定されないが、有機成分を主体とする樹脂が好ましく、例えばポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は単独で用いてもよく、あるいは2種以上を用いてもよい。中でもポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルもしくはメタクリル樹脂が耐熱性、粒子分散性、塗布性、光沢度の点から好ましく使用される。
粒子含有層3に含まれる球状粒子3aとバインダ樹脂3bは、いずれもアクリル樹脂を含むことが特に好ましい。親和性の高い同系統の樹脂を使用することで、導光板と反射フィルムの貼り付きムラや導光板へのダメージ低減により効果的な突起形状を形成することができ、輝度ムラ発生を抑えることができる。
粒子含有層3におけるバインダ樹脂3bの含有量は、粒子含有層表面に適度な大きさの突起を適度な量で形成するという観点、球状粒子を固着して脱落を抑制するという観点、および粒子含有層を塗布形成する時の均一な塗工性を確保するという観点から、下限は、粒子含有層の固形分総量100質量%に対して70質量%以上が好ましく、75質量%以上がより好ましく、80質量%以上が特に好ましい。また、バインダ樹脂含有量の上限は、、粒子含有層の固形分総量100質量%に対して95質量%以下が好ましい。
また、粒子含有層3の耐光性を向上させるという観点から、紫外線吸収剤(紫外線吸収成分)や光安定化剤(光安定化成分)を含む樹脂を用いることが好ましい。これらの樹脂中に含有させる紫外線吸収成分としてはベンゾトリアゾールやベンゾフェノンなどが挙げられ、樹脂中に含有させる光安定化成分としてはヒンダードアミン(HALS)が挙げられる。特に、紫外線吸収成分と光安定化成分とを含む樹脂が好ましい。
かかる樹脂として、分子中に紫外線吸収成分を含む重合性モノマーとアクリル系モノマーとを共重合した樹脂、分子中に光安定化成分を含む重合性モノマーとアクリル系モノマーとを共重合した樹脂、あるいは分子中に紫外線吸収成分を含む重合性モノマー、分子中に光安定化成分を含む重合性モノマーおよびアクリル系モノマーとを共重合した樹脂が挙げられる。
上記の分子中に紫外線吸収成分を含む重合性モノマーとしては、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール(大塚化学(株)製の商品名「RUVA−93」)が挙げられる。
上記の分子中に光安定化成分を含む重合性モノマーとしては、例えば、4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン((株)ADEKA製の商品名「アデカスタブ(登録商標)LA−82」)が挙げられる。
これらの樹脂の製造方法は、特開2002−90515号公報に詳細に開示されており、これを参照して製造することができる。また、これらの樹脂は、(株)日本触媒から“ハルスハイブリッド”(登録商標)として市販されており、入手することができる。
粒子含有層3は、更に架橋剤を含有することが好ましい。つまり、粒子含有層は、上述のバインダ樹脂と架橋剤とを含有する組成物から形成されることにより、粒子含有層に架橋構造が形成されて粒子含有層の硬度が向上し、これによって球状粒子の脱落の抑制効果を向上させることができるため好ましい。
かかる架橋剤としては、イソシアネート系、メラミン系、エポキシ系の架橋剤が好ましく、中でも、比較的低温でも迅速に架橋反応することができるという観点から、イソシアネート系架橋剤が好ましい。
粒子含有層3における架橋剤の含有量は、粒子含有層の固形分総量100質量%に対して0.3〜20質量%の範囲が好ましく、0.5〜15質量%の範囲がより好ましく、1〜10質量%の範囲が特に好ましい。
本発明の反射フィルムには、その加工時(反射フィルムを打ち抜き、成形してバックライト内に組み込む)などに帯電し、周囲に存在する帯電した塵や埃が付着するという問題が発生する場合がある。かかる問題に対応するため、粒子含有層に本発明の効果を阻害しない範囲内で帯電防止剤を含有することが好ましい。
かかる帯電防止剤としては、例えば、カチオン性樹脂やアニオン性樹脂などの有機系帯電防止剤、導電性無機化合物(例えば、酸化錫、アンチモンドープ酸化錫(ATO)、酸化インジウム、錫ドープ酸化インジウムなど)が挙げられる。
本発明における粒子含有層3には、さらに、本発明の効果を阻害しない範囲内で各種の添加剤を添加することができる。添加剤としては、例えば、蛍光増白剤、耐熱安定剤、耐酸化安定剤、有機の滑剤、カップリング剤、染料、顔料などが挙げられる。
[液晶表示装置のバックライト]
本発明の反射フィルムは、液晶表示装置のバックライトに好適である。バックライト方式としては、エッジライト型と直下型が一般的に採用されているが、本発明の反射フィルムは、どちらの方式にも適用される。特に、本発明の反射フィルムは、エッジライト型バックライト方式に好適である。
エッジライト型バックライト方式は、導光板の側端部に配置された光源の光を、導光板を介して伝搬させ液晶層(画面)を照らす方式であり、本発明の反射フィルムは、導光板に対して液晶層とは反対側に配置される。この際、本発明の反射フィルムは、樹脂層が積層された面が導光板と向き合うように配置される。
このようなエッジライト型バックライト方式は、前述したように、導光板と反射フィルムとが接触することによって、導光板を損傷させるという問題、導光板と反射フィルムの貼り付きによる白点ムラの問題があるが、これらの問題は本発明の反射フィルムを用いることにより軽減される。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。尚、本実施例における、測定方法、評価方法および材料を以下に示す。
[測定方法および評価方法]
(1)粒状粒子の平均粒子径R
球状粒子の粒子径は、反射フィルムの粒子含有層側を光学顕微鏡NIKON OPTIPHOTO 200を用いて観察した画像を用いて算出する。倍率は適宜調整してかまわないが、例えば対物レンズ20倍、接眼レンズ10倍で200μm角のエリアを観察する。撮影した画像から、5μm以下の粒子を除いて、計100個となるように個々の粒子の粒子径を測定し、その数平均値を算出した値を平均粒子径Rとする。
なお、ここで個々の粒子の粒子径とは1つの粒子を完全に囲む最も面積が小さい長方形の長辺または正方形の1辺)の長さ(すなわち、長軸径)をいう。これを100個の球状粒子について行い、それらを平均して粒状粒子の平均粒子径Rとした。
(2)鋭角三角形の面積の平均S
鋭角三角形の面積は、反射フィルムの粒子含有層側を光学顕微鏡NIKON OPTIPHOTO 200を用いて観察した画像を用いて算出する。鋭角三角形を形成する球状粒子は、平均粒子径R以上の粒子径の粒子のみとする。
まず、粒子径が平均粒子径R以上の任意の粒子を1個選び、その粒子の重心から最も近い距離に重心がある粒子を2個目の粒子とする。選定した2個の粒子の各々の重心を線分で結び、その線分を含む鋭角三角形を形成することのできる、線分から最も近い距離に重心がある粒子を3個目の粒子として選定し、先に選定した2個の粒子の重心および当該3個目の粒子の重心を線分で繋いで鋭角三角形を定めて、当該鋭角三角形の面積を算出する。
ここで、1個の粒子に着目したとき、当該粒子の重心からの距離が2R以下となる距離に重心がある他の粒子については、鋭角三角形を形成する2〜3個目の粒子としては選定しないこととする。これを30個の鋭角三角形について行い、それらを平均して鋭角三角形の面積の平均Sとした。
(3)粒子含有層の厚みH
粒子含有層の厚みHは、電子顕微鏡を用いて観察して求めた。まず、本発明の反射フィルムを、日本ミクロトーム研究所(株)製ロータリー式ミクロトームを使用し、ナイフ傾斜角度3°にてフィルム平面に垂直な方向に切断する。得られたフィルム断面を、走査型電子顕微鏡((株)日立製作所製S−3400N)を用いて観察した。粒子含有層厚みHは、粒子を含む突起の頂点と、その突起に最隣接する粒子を含む突起の頂点とを線で結び、その線分の中点から基材フィルム側に垂線を下ろし、垂線を下ろした点におけるバインダ樹脂厚みを粒子含有層厚みHとした。この際、観察倍率は画像の縦方向に粒子含有層厚みが50%以上占める倍率で適宜設定される。
(4)導光板の損傷(スクラッチ傷)の評価
40インチ液晶テレビ(Samsung社製、PAVV UN40B7000WF)を分解して得られた導光板の凸部が設けられた面側に反射フィルムの樹脂層の面が接触されるように積層させた後、250gf/cm2(0.0245MPa)、150gf/cm2(0.0147MPa)、及び50gf/cm2(0.0049MPa)の荷重下で反射フィルムを1m/分の線速度で引き上げ、前記導光板の表面上に発生したスクラッチ傷の程度を目視で観察し、以下の基準で評価した。
A級:いずれの荷重下においても傷が見られない。
B級:250gf/cm2の荷重下では傷が見られるが、150gf/cm2の荷重下および50gf/cm2の荷重下においては傷が見られない。
C級:250gf/cm2および150gf/cm2の荷重下では傷が見られるが、50gf/cm2の荷重下においては傷が見られない。
D級:50gf/cm2の荷重下において傷が見られる。
(5)白点ムラ(反射フィルムと導光板との貼り付き)の評価
52インチ液晶テレビ(ソニー社製、“BRAVIA”(登録商標)KDL−52EX700)を分解して、LEDを光源とするエッジライト型バックライトを取り出した。このバックライトの発光面の大きさは、116cm×65.5cmであり、対角の長さは133.2cmであった。さらにバックライトから光学フィルム3枚、凹型導光板(アクリル板、4mm厚み、凹部深さ55μm)及び反射フィルムを取り出し、本発明の実施例及び比較例の反射フィルムを搭載されていた反射フィルムと同じ形状、大きさに裁断した。搭載されていた反射フィルムの代わりに裁断した反射フィルムの樹脂層面が導光板側を向くように設置し、導光板及び光学フィルム3枚を分解前と同じ向き及び方向で設置した。
この液晶テレビを点灯して、目視で白点ムラを観察した。
S:白点が観察されない。
A:白点が僅かに観察されるが、許容レベルである。
B:白点が明確に観察される。
[実施例1]
白色フィルム(東レ(株)製“ルミラー”(登録商標)E6SQ)の片面に、バーコーター#16を使用して、下記の塗布液を塗布し、100℃で乾燥して樹脂層を積層し、反射フィルムを作製した。
<塗布液>
ベンゾトリアゾール含有アクリル系共重合体樹脂((株)日本触媒製“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T 濃度40質量%溶液)54.7質量部、球状粒子(積水化成品工業(株)“テクポリマー”(登録商標)のMB30X−30)1.3質量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー(株)“コロネート”(登録商標)HL、濃度75質量%)2.5質量部、酢酸エチル41.6質量部を攪拌しながら添加して塗布液を調製した。
この塗布液の固形分濃度は25質量%である。また、この塗布液に含まれる全固形分量100質量%に対する粒子の含有比率は5質量%、樹脂の含有比率は88質量%である。
[実施例2]
球状粒子に、積水化成品工業(株)“テクポリマー”(登録商標)のMB30X−20)を変更する以外は、実施例1と同様に作成した。
[実施例3]
球状粒子に、積水化成品工業(株)“テクポリマー”(登録商標)のBM30X−30)を変更する以外は、実施例1と同様に作成した。
[実施例4]
球状粒子に、積水化成品工業(株)“テクポリマー”(登録商標)のBM30X−55)を変更する以外は、実施例1と同様に作成した。
[実施例5]
塗布液を、下記に変更する以外は、実施例1と同様に作成した。
<塗布液>
ベンゾトリアゾール含有アクリル系共重合体樹脂((株)日本触媒製“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T 濃度40質量%溶液)54.7質量部、球状粒子(積水化成品工業(株)“テクポリマー”(登録商標)のMB30X−30)0.3質量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー(株)“コロネート”(登録商標)HL、濃度75質量%)2.5質量部、酢酸エチル42.5質量部を攪拌しながら添加して塗布液を調製した。
この塗布液の固形分濃度は24質量%である。また、この塗布液に含まれる全固形分量100質量%に対する粒子の含有比率は1質量%、樹脂の含有比率は91質量%である。
[実施例6]
塗布液を、下記に変更する以外は、実施例1と同様に作成した。
<塗布液>
ベンゾトリアゾール含有アクリル系共重合体樹脂((株)日本触媒製“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T 濃度40質量%溶液)54.7質量部、球状粒子(積水化成品工業(株)“テクポリマー”(登録商標)のMB30X−30)3.8質量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー(株)“コロネート”(登録商標)HL、濃度75質量%)2.5質量部、酢酸エチル39.1質量部を攪拌しながら添加して塗布液を調製した。
この塗布液の固形分濃度は28質量%である。また、この塗布液に含まれる全固形分量100質量%に対する粒子の含有比率は14質量%、樹脂の含有比率は80質量%である。 [実施例7]
球状粒子に、積水化成品工業(株)“テクポリマー”(登録商標)のMB30X−8)を変更する以外は、実施例1と同様に作成した。
[実施例8]
塗布液を、下記に変更する以外は、実施例1と同様に作成した。
<塗布液>
ベンゾトリアゾール含有アクリル系共重合体樹脂((株)日本触媒製“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T 濃度40質量%溶液)36.5質量部、球状粒子(積水化成品工業(株)“テクポリマー”(登録商標)のMB30X−30)1.3質量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー(株)“コロネート”(登録商標)HL、濃度75質量%)2.5質量部、酢酸エチル59.8質量部を攪拌しながら添加して塗布液を調製した。
この塗布液の固形分濃度は18質量%である。また、この塗布液に含まれる全固形分量100質量%に対する粒子の含有比率は7質量%、樹脂の含有比率は82質量%である。
[比較例1]
塗布液を、下記に変更する以外は、実施例1と同様に作成した。
<塗布液>
ベンゾトリアゾール含有アクリル系共重合体樹脂((株)日本触媒製“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T 濃度40質量%溶液)54.7質量部、球状粒子(積水化成品工業(株)“テクポリマー”(登録商標)のMB30X−30)0.3質量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー(株)“コロネート”(登録商標)HL、濃度75質量%)2.5質量部、酢酸エチル42.6質量部を攪拌しながら添加して塗布液を調製した。
この塗布液の固形分濃度は24質量%である。また、この塗布液に含まれる全固形分量100質量%に対する粒子の含有比率は1質量%、樹脂の含有比率は91質量%である。
[比較例2]
塗布液を、下記に変更する以外は、実施例1と同様に作成した。
<塗布液>
ベンゾトリアゾール含有アクリル系共重合体樹脂((株)日本触媒製“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T 濃度40質量%溶液)54.7質量部、球状粒子(積水化成品工業(株)“テクポリマー”(登録商標)のMB30X−30)10.0質量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー(株)“コロネート”(登録商標)HL、濃度75質量%)2.5質量部、酢酸エチル32.8質量部を攪拌しながら添加して塗布液を調製した。
この塗布液の固形分濃度は34質量%である。また、この塗布液に含まれる全固形分量100質量%に対する粒子の含有比率は30質量%、樹脂の含有比率は65質量%である。
[比較例3]
塗布液を、下記に変更する以外は、実施例1と同様に作成した。
<塗布液>
ベンゾトリアゾール含有アクリル系共重合体樹脂((株)日本触媒製“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T 濃度40質量%溶液)26.0質量部、球状粒子(積水化成品工業(株)“テクポリマー”(登録商標)のMB30X−30)1.3質量部、イソシアネート系架橋剤(東ソー(株)“コロネート”(登録商標)HL、濃度75質量%)2.5質量部、酢酸エチル70.2質量部を攪拌しながら添加して塗布液を調製した。
この塗布液の固形分濃度は14質量%である。また、この塗布液に含まれる全固形分量100質量%に対する粒子の含有比率は9質量%、樹脂の含有比率は77質量%である。
Figure 2017044718
本発明に係る反射フィルムは、液晶表示装置等のバックライトに使用でき、特に、エッジライト型バックライトに好適に使用できるものである。
1 反射フィルム
2 基材フィルム
3 粒子含有層
3a 球状粒子
3b バインダ樹脂
4 平均粒子径R以上の粒子径を有する球状粒子
5 平均粒子径R未満の粒子径を有する球状粒子

Claims (5)

  1. 基材フィルムの少なくとも片面に球状粒子とバインダ樹脂とを含有する粒子含有層を有し、前記球状粒子の平均粒子径をRとしたときに、前記粒子含有層表面における球状粒子により形成される鋭角三角形の面積の平均Sが以下の式を満たす、反射フィルム。
    3×R<S<50×R
  2. 前記粒子含有層の厚みHが5μm以上である、請求項1に記載の反射フィルム。
  3. 前記球状粒子の平均粒子径Rが20μm以上である、請求項1または2に記載の反射フィルム。
  4. 前記粒状粒子がアクリル樹脂を含み、かつ前記バインダ樹脂がアクリル樹脂を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の反射フィルム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の反射フィルムを備える、エッジライト型バックライト。
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