JP2018141884A - エッジライト型バックライト用反射フィルム及びそれを用いた液晶ディスプレイ用バックライト - Google Patents

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融司 河田
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隆一 若原
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Hisanori Tabata
久敬 田端
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Abstract

【課題】エッジライト型液晶バックライトの輝度ムラ低減を図るとともに、反射フィルム表面に付着する異物の隠蔽性に優れる反射フィルムを提供する。
【解決手段】基材フィルムの片面に粒子を含有する樹脂層を有し,樹脂層における凸部の高さHと幅Wの比H/Wが1.5〜2.5であり,樹脂層表面の20度光沢度D20が30以上100以下であり,かつ20度光沢度D20と85度光沢度D85との比D20/D85が3〜20であり,凸部の高さHが5〜50μmである,エッジライト型バックライト用反射フィルム。
【選択図】なし

Description

本発明は、エッジライト型液晶バックライトの輝度ムラ低減を図る反射フィルムに関するものであって、特に、導光板と反射フィルムが密着することにより発生する輝度ムラの低減と反射フィルム表面に付着する異物の隠蔽性に優れる反射フィルムおよびそれを用いた液晶ディスプレイ用バックライトに関するものである。
液晶表示装置は、液晶層を背面から照らして発光されるバックライト方式が一般に採用されている。このバックライト方式としては、エッジライト型と直下型が知られている。
これらのバックライトに使用される反射フィルムとして、白色フィルムの少なくとも一方の面に粒子を含有するビーズ層(粒子含有層あるいは塗布層とも言う)が積層され、表面に粒子による凸部(突起)が形成された反射フィルムが知られている。
例えば、バックライトの輝度向上や輝度ムラ抑制のために、粒子の被覆率、粒子の積層数、突起高さ、突出する粒子個数等を規定したビーズ層が提案されている(例えば特許文献1〜4)。
また、エッジライト型液晶バックライトを構成する導光板と反射フィルムとの貼り付きを抑制するために、あるいは導光板と反射フィルムとの接触により導光板にスクラッチ傷が入るのを抑制するために、非球状の粒子を用い、粒子のアスペクト比(長径/短径)を特定の範囲に設定することが提案されているが、長径がフィルム表面と平行になるため、粒子を含む凸部の高さは突起の幅に対して小さくなる技術である(例えば特許文献5)。
近年は、液晶TVの更なる薄型化のために、エッジライト型のバックライトにおいて、導光板や背面筐体の薄型化による剛性低下により、各部材に局所的な負荷がかかりやすくなる傾向がある。さらに、薄型化により、バックライト組み立て時に反射フィルムと導光板の間に混入する可能性のある、例えば浮遊塵埃などの微小な異物が、バックライト点灯時に視認されやすくなっているが、従来技術では、異物の隠蔽性が不足し、異物部分に輝度ムラが発生してしまうなどの懸念があった。
特開2010−85843号公報 特開2010−44321号公報 特開2010−44238号公報 特開2013−210639号公報 特開2015−69092号公報
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み、基材フィルムの片面に粒子を含有する樹脂層を有し、前記樹脂層における凸部の高さHと幅Wとの比H/Wが1.5〜2.5であることで、エッジライト型バックライトにおいて、導光板と反射フィルムが密着することにより発生する輝度ムラの低減と反射フィルム表面に付着する異物の隠蔽性に優れる反射フィルムを提供せんとするものである。
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用する。
(1)基材フィルムの片面に粒子を含有する樹脂層を有し、前記樹脂層における凸部の高さHと幅Wとの比H/Wが1.5〜2.5である、エッジライト型バックライト用反射フィルム。
(2)前記樹脂層表面の20度光沢度D20が30以上100以下であり、かつ20度光沢度D20と85度光沢度D85との比D20/D85が3〜20である(1)に記載のエッジライト型バックライト用反射フィルム。
(3)前記凸部の高さHが5〜50μmである(1)または(2)に記載のエッジライト型バックライト用反射フィルム。
(4)(1)〜(3)のいずれかに記載のエッジライト型バックライト用反射フィルムを含む液晶ディスプレイ用バックライト。
また、本発明のエッジライト型バックライトは、前記反射フィルムを用いて構成されていることを特徴としており、導光板面側に反射フィルムの粒子を含有する樹脂層が対向するように配置され、且つ、発光ダイオードを光源とすることが好ましい。
本発明によれば、エッジライト型バックライトにおいて輝度ムラを改善し、特に有効に反射フィルム表面に付着する異物の隠蔽性を有する反射フィルムを提供することができる。
粒子を含有する樹脂層の一例を示す断面模式図である。 赤血球状粒子の一例を示す断面模式図である。 反射フィルム表面削れ評価の模式図である。
本発明は、エッジライト型バックライトにおいて輝度ムラを改善し、かつ特に有効に反射フィルム表面に付着する異物の隠蔽性を得ることのできる反射フィルムについて鋭意検討し、基材フィルムの片面に粒子を含有する樹脂層を有し、前記樹脂層における凸部の高さHと幅Wとの比H/Wが特定の条件を満たすことで、前記課題が解決できることを究明したものである。
[輝度ムラ]
本発明に関わる輝度ムラとは、導光板と反射フィルムに局所的な圧力がかかることで、バックライトを点灯した際に目視にて加圧部が明部となるムラを意味する。
[異物の隠蔽性]
本発明に関わる異物の隠蔽性とは、反射フィルムと導光板の間に存在する異物が原因で局所的な輝度ムラの視認性であり、隠蔽性が高いとは、輝度ムラが視認されにくいことを意味する。
[反射フィルムの粒子脱落]
本発明に関わる反射フィルムの粒子脱落とは、導光板と反射フィルムが擦れ合った際に、粒子を含有する樹脂層の粒子が脱落することを意味する。
[樹脂層]
本発明に係る樹脂層は、少なくとも粒子とバインダー樹脂とを含む。また、本発明の効果を阻害しない範囲内で、各種の添加剤を添加することができる。樹脂層はその表面に凸部を有し、該凸部が粒子による凸部であることが好ましい。
[樹脂層の形成方法]
本発明に係る樹脂層の形成方法については、特に限定するものではないが、適当なバインダー樹脂と粒子とを適当な溶媒に混合させ、基材フィルムに塗布した後、乾燥することにより、基材フィルム表面に粒子を含有する樹脂層を形成させる方法などが挙げられる。
[粒子の組成]
本発明に係る粒子の組成は、特に限定されるものではなく、有機系、無機系、いずれでも用いることができる。有機系球状粒子としては、アクリル系樹脂粒子、シリコーン系樹脂粒子、ナイロン系樹脂粒子、スチレン系樹脂粒子、ポリエチレン系樹脂粒子、ベンゾグアナミン系樹脂粒子、ウレタン系樹脂粒子等を用いることができる。無機系球状粒子としては、シリカ、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、硫化バリウム、マグネシウムシリケート、又はこれらの混合物等を用いることができる。粒子の形状をコントロールがしやすいという観点では、有機粒子が好ましく、特にアクリル系樹脂粒子、ウレタン系樹脂粒子が好ましい。
[粒子の製造方法]
本発明に係る有機粒子は、汎用の重合方法を用いて製造することができる。アクリル系樹脂粒子の製造方法としては、特に限定されず、例えば、アクリル系モノマー及び重合開始剤を分散安定剤の存在下にて水性媒体中に分散させて攪拌しながら懸濁重合させてアクリル系樹脂粒子を製造する方法の他に、乳化重合、シード重合、塊重合、溶液重合などの汎用の重合方法を用いてアクリル系樹脂粒子を製造する方法が挙げられる。なお、水性媒体としては、例えば、水、メチルアルコール、エチルアルコールやそれらの混合物などが挙げられ、水が好ましい。
これらの製造方法等については、特開2017−16150号公報の段落〔0046〕〜〔0052〕、特開2002−194007号公報の段落〔0009〕〜〔0024〕等に詳細に開示されており、重合開始剤の種類、用いられる単量体の重合性、重合温度、重合開始剤の使用割合等により架橋度を調整することで、所望の粒子形状を得ることができる。
[粒子の形状]
本発明に係る粒子の形状は特に規定されないが、球状、楕円形状、ほぼ円形、ほぼ楕円形状など球面で囲まれているものが好ましい。特に、特開平11−181037号公報の〔0007〕〜〔0024〕等に開示されている、赤血球状粒子が、所望のH/Wを満たす凸部を得やすいため好ましい。図2に赤血球状粒子の概略図を示す。赤血球状粒子は、平面形状が略円形で、表面が凸状で、裏面(底部)が凹状である形状を有する粒子である。
[凸部の高さ]
本発明に係る凸部の断面形状の一例を図1に示す。基材フィルム表面1の樹脂層2には、凸部3が形成される。本発明における、凸部の高さHと幅Wとの比H/Wは1.5〜2.5である。1.7〜2.3がより好ましく。1.9〜2.1が更に好ましい。凸部の高さHと幅Wとの比H/Wが1.5より小さいと、異物隠蔽性が低下する場合があり、2.5よりも大きいと、粒子脱落の場合がある。
凸部の高さHは、基材フィルム表面1から凸部頂点までの長さである。凸部の高さは、5〜50μmが好ましい。10〜45μmがより好ましく、20〜40μmが更に好ましい。凸部の高さHが5μmより小さいと、輝度ムラが低下する場合があり、50μmよりも大きいと、粒子が脱落する場合がある。
凸部の幅Wは、基材フィルム表面1からH/2の高さにある基材フィルム表面1と平行な直線と凸部の外周が交差する2点間の距離である。
[樹脂層表面の光沢度]
本発明に係る樹脂層表面の20度光沢度D20は、30以上100以下が好ましい。20度光沢度D20は、40以上85以下であることがより好ましく、50以上70以下であることが更に好ましい。20度光沢度D20が30未満であると、輝度ムラが低下する場合があり、100を超えると、異物隠蔽性が低下する場合がある。
本発明に係る樹脂層表面の20度光沢度D20と85度光沢度D85との比D20/D80は、3〜20であることが好ましく、3〜10であることがより好ましい。D20/D80が3より小さいと、異物隠蔽性が低下する場合があり、20以上であると、輝度ムラが低下する場合がある。
[バインダー樹脂の組成]
本発明に係る樹脂層を構成するバインダー樹脂としては、特に限定されないが、有機成分を主体とする樹脂が好ましく、例えばポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は単独で用いてもよく、あるいは2種以上を用いてもよい。中でもポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルもしくはメタクリル樹脂が耐熱性、粒子分散性、塗布性、光沢度の点から好ましく使用される。
本発明に係る樹脂層の耐光性という点では、樹脂層に紫外線吸収剤、光安定化剤が含まれていることが好ましい。
かかる紫外線吸収剤、光安定剤としては、無機系と有機系に大別されるが、含有する形態に関しては特に限定されるものではなく、かかる樹脂層を形成するバインダー樹脂と混合する等の方法でもよい。かかる樹脂層から紫外線吸収剤、光安定化剤がブリードアウトすることを防ぎたい場合は、例えば該樹脂層を形成するバインダー樹脂と紫外線吸収剤、光安定化剤を共重合する等の方法でもよい。
かかる無機系紫外線吸収剤としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、などが一般的に知られている。中でも酸化亜鉛、酸化チタンおよび酸化セリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種がブリードアウトせず、経済性、耐光性、紫外線吸収性、光触媒活性に優れるという点から好ましく用いられる。かかる紫外線吸収剤は、必要に応じて数種類併用する場合もある。中でも酸化亜鉛あるいは酸化チタンが経済性、紫外線吸収性、光触媒活性という点で最も好ましい。
また、かかる有機系紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノンなどが挙げられる。特にベンゾトリアゾールは構造内に窒素を含有するため難燃剤としての作用も有するため好適に用いることができるが、特にこれらに限定されるものではない。これらの紫外線吸収剤は、紫外線を吸収するのみであり、紫外線照射により発生する有機ラジカルを捕捉することができないため、このラジカルにより連鎖的に基材フィルムが劣化することがある。これらのラジカル等を捕捉するために光安定化剤が好適に併用される。かかる光安定化剤としてはヒンダードアミン(HALS)系化合物が好ましく使用される。
ここで、かかる有機系紫外線吸収剤および/または光安定化剤を固定させる共重合モノマーとしては、アクリル系、スチレン系などのビニル系モノマーが、汎用性が高く、経済的にも好ましい。かかる共重合モノマーのなかでも、スチレン系ビニルモノマーは芳香族環を有しているため、黄変しやすい。耐光性という点では、アクリル系ビニルモノマーとの共重合が最も好ましく使用される。
なお、前記ベンゾトリアゾールとしては、該ベンゾトリアゾールに反応性ビニルモノマーが置換されたものとして、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール(商品名:RUVA−93);大塚化学(株)製)を使用することができる。また、ヒンダードアミン系化合物においても、これに反応性ビニルモノマーが置換されたものとして、4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(「アデカスタブLA−82」;(株)ADEKA製)を使用することができる。
本発明においては、かかる有機系紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノンなどの有機紫外線吸収剤を含有する樹脂、あるいはベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系反応性モノマーを共重合した樹脂、さらにはこれらにヒンダードアミン(HALS)系反応性モノマーなどの光安定剤を含有及び/又は共重合した樹脂を、本発明の効果を阻害しない範囲内で使用することができる。
かかるベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系反応性モノマーを共重合した樹脂、さらにはこれらにヒンダードアミン(HALS)系反応性モノマーを共重合した樹脂などを含む有機紫外線吸収樹脂は薄層で紫外線吸収効果が高く、より好ましい。そのうちベンゾトリアゾールは構造内に窒素を含有するため難燃剤としての作用も有するため特に好ましい。
これらの製造方法等については、特開2002−90515号公報の段落〔0019〕〜〔0039〕に詳細に開示されている。中でもアクリルモノマーと紫外線吸収剤の共重合物を有効成分として含む“ハルスハイブリッド”(登録商標)((株)日本触媒製)などを使用することができる。
[基材フィルムの製造方法]
本発明に係る基材フィルムは、バックライトの反射フィルムとして使用する場合には可視光線反射率が高ければ高い方が良い。このためには内部に気泡及び/又は非相溶の粒子を含有するフィルムが好ましく使用される。これらの基材フィルムとしては限定されるものではないが、多孔質の未延伸、あるいは二軸延伸ポリプロピレンフィルム、多孔質の未延伸あるいは延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどのポリオレフィン系やポリエステル系が例として好ましく用いられ、特に成形性や生産性の点からポリエステル系が好ましく用いられる。
これらの製造方法等については、特開平8−262208号公報の段落〔0034〕〜〔0057〕、特開2002−90515号公報の段落〔0007〕〜〔0018〕、特開2002−138150号公報の段落〔0008〕〜〔0034〕等に詳細に開示されている。中でも特開2002−90515号公報の中に開示されている多孔質白色二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが前述の理由で本発明にかかる基材フィルムとして好ましく使用することができる。
更に好ましくは、耐熱性や反射率の点からポリエチレンナフタレートとの混合及び/又は共重合した多孔質白色二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを使用することができる。最も好ましくは、多孔質白色二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム自体の難燃性を向上させるために無機粒子を含有する多孔質白色二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを使用することができる。
かかる基材フィルム中に含有する無機粒子の含有率は、基材フィルムの全質量に対して2質量%以上であることが好ましく、より好ましくは7質量%以上、最も好ましくは30質量%以上である。
本発明に係る基材フィルムの構成は、使用する用途や要求する特性により適宜選択すればよく、特に限定されるものではないが、少なくとも1層以上の構成を有する単層及び/又は2層以上の複合フィルムが好ましく、その少なくとも1層以上に気泡及び/又は無機粒子を含有していることが好ましい。
単層構成(=1層)の例としては、たとえば単層のA層のみの基材フィルムであり、前記A層に無機粒子及び/又は気泡を含有させた構成のものが挙げられる。その無機粒子の含有率は基材熱可塑性樹脂フィルムの全質量に対して2質量%以上であることが好ましく、より好ましくは7質量%以上、最も好ましくは10質量%以上である。
また、2層構成の例としては、前記A層にB層を積層した、A層/B層の2層構成の基材フィルムであり、これらA、B層少なくともどちらか1層中に、無機粒子及び/又は気泡を含有させた構成のものが挙げられる。その無機粒子の含有率は基材フィルムの全質量、つまり2層の全質量に対して2質量%以上であることが好ましく、より好ましくは7質量%以上、最も好ましくは30質量%以上である。
さらに、3層構成の例としては、前記同様に、A層/B層/A層やA層/B層/C層の3層を積層してなる3層積層構造の基材フィルムである。各層の内少なくとも1層中に、無機粒子及び/又は気泡を含有させた構成のものが挙げられる。その無機粒子の含有率は、前記同様に、基材フィルムの全質量に対して2質量%以上であることが好ましく、より好ましくは7質量%以上、更に好ましくは30質量%以上である。3層構成の場合、生産性の観点からB層が気泡を含有する層であることが最も好ましい。
かかる基材フィルムに含有する無機粒子の数平均粒子径は、0.3〜2.0μmであることが好ましい。
また、かかる無機粒子としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫化亜鉛、リン酸カルシウム、シリカ、アルミナ、マイカ、雲母チタン、タルク、クレー、カオリン、フッ化リチウム、フッ化カルシウム等を用いることができる。
次に前記基材フィルムのうち3層構成の白色フィルムの製造方法について説明するが、この例に限定されるものではない。
まず、非相溶ポリマーとしてポリメチルペンテンを、低比重化剤としてポリエチレングリコール、ポリブチレンテレフタレートとポリテトラメチレングリコール共重合物を、ポリエチレンテレフタレートに入れる。それを充分混合・乾燥させて270〜300℃の温度に加熱された押出機Bに供給する。BaSO、CaCO、TiOなどの無機物および/または有機物添加剤を含んだポリエチレンテレフタレートを常法により押出機Aに供給する。そして、Tダイ3層口金内で押出機Bのポリマーが内層(B層)に、押出機Aのポリマーが両表層(A層)に配置されるようにして、A層/B層/A層なる構成の3層に積層する。
この溶融積層シートを、ドラム表面温度10〜60℃に冷却されたドラム上で静電気力にて密着冷却固化し、未延伸フィルムを得る。該未延伸フィルムを80〜120℃に加熱したロール群に導き、長手方向に2.0〜5.0倍縦延伸し、20〜50℃のロール群で冷却する。続いて、この縦延伸したフィルムの両端をクリップで把持しながらテンターに導き90〜140℃に加熱された雰囲気中で長手に垂直な方向に横延伸する。この場合、延伸倍率は、縦、横それぞれ2.5〜4.5倍に延伸するが、その面積倍率(縦延伸倍率×横延伸倍率)は9〜16倍であることが好ましい。すなわち、面積倍率が9倍未満であると得られるフィルムの白さが低下する場合がある。また、面積倍率が16倍を超えると、延伸時に破れを生じやすくなり、製膜性が不良となる場合がある。こうして二軸延伸されたフィルムに平面性、寸法安定性を付与するために、テンター内で150〜230℃の熱固定を行い、均一に徐冷し、さらに、室温まで冷却した後、巻取機で巻き取り、本発明に係る基材フィルムを得る。
かかる基材フィルムの例としては、まず、単層構成の白色フィルムとしては、“ルミラー”(登録商標)E20(東レ(株)製)、SY80、SY90(SKC製)などが挙げられ、2層構成の白色フィルムとしては、“テトロン”(登録商標)フィルムUXZ1、UXSP(帝人デュポンフィルム(株)製)などが挙げられる。3層構成の白色フィルムとしては、“ルミラー”(登録商標)E6SL、E6SR、E6SQ、E85D“テトロン”(登録商標)フィルムUXG7、UXQ1(帝人デュポンフィルム(株)製)などが挙げられる。
[粒子を含有する樹脂層を形成する際に用いる有機溶剤]
かかる粒子を含有する樹脂層を形成する際に用いる有機溶剤とは、物質を溶解する性質をもつ有機化合物を意味する。具体的には、トルエン、キシレン、スチレン等の芳香族炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、メタノール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール等のアルコール類、クロルベンゼン、オルトージクロルベンゼン等の塩化芳香族炭化水素類、モノクロルメタン等のメタン誘導体、モノクロルエタン等のエタン誘導体等を含む塩化脂肪族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、エチルエーテル、1,4−ジオキサン等のエーテル類、エチレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、ノルマルヘキサン等の脂肪族炭化水素類等が挙げられる。中でも、芳香族炭化水素系、ケトン系、エステル系の有機溶剤が好ましい。
バインダー樹脂などを溶解するものであれば、特に限定はないが、近年のVOC(揮発性有機化合物)規制などから、トルエン、キシレンの使用は避けた方が好ましく、溶解性、汎用性、コストの点で、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルが好ましい。また乾燥速度を調整できる点で沸点の異なる2種類以上の溶剤を混合して使用することが好ましい。
[樹脂層の製造方法]
本発明においては、基材フィルムの片面に粒子を含有する樹脂層を形成するにあたり、任意の方法で形成することができる。例えば、バインダー樹脂と球状粒子を含有した塗液をグラビアコート、ロールコート、スピンコート、リバースコート、リバースキスコート、バーコート、スクリーンコート、ブレードコート、エアーナイフコート、スリットダイコート、リップコートおよびディッピングなどの各種塗布方法を用いて基材フィルム製造時に塗布(インラインコーティング)したり、結晶配向完了後の基材フィルム上に塗布(オフラインコーティング)したりする方法などが挙げられる。塗工有効幅に制限が少なく、製品幅の柔軟に対応する場合には、リバースキスコートが最も好ましく使用できる。
[基材フィルムおよび粒子を含有する樹脂層に用い得るその他の添加剤]
かかる基材フィルムおよび粒子を含有する樹脂層には、本発明の効果を阻害しない範囲内で、各種の添加剤を添加することができる。かかる添加剤としては、例えば、有機および/または無機の微粒子、蛍光増白剤、架橋剤、耐熱安定剤、耐酸化安定剤、有機の滑剤、帯電防止剤、核剤、染料、充填剤、分散剤、難燃剤およびカップリング剤などを添加・配合して用いることができる。
[反射フィルムの用途]
このようにして得られる本発明の反射フィルムは、エッジライト方式の液晶ディスプレイ用バックライト及び照明用面光源に好適に使用することができる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は、これら実施例により限定されるものではない。測定法および評価法を以下に示す。
(1)凸部の断面形状
凸部の断面形状は、以下の手順で確認した。粒子を含有する樹脂層表面をレーザー顕微鏡(キーエンス社製レーザー顕微鏡VK−9700)を用いて、対物レンズの倍率を50倍、表示倍率100%で表示して観察し、観察面積内の任意の凸部について、「レーザ」モードにてその凸部内おける最も高さの高い点を選定した。観察面積は200μm×300μmである。次に「カメラ」モードに変更し、当該凸部における最も高さの高い点を通り、かつ凸部の周上の2点間の距離が最も長くなる直線を選定した。そして、日本ミクロトーム研究所(株)製ロータリー式ミクロトームを使用し、実体顕微鏡で観察しながらナイフ傾斜角度3°にて上記選定した直線上で反射フィルム平面に垂直な方向に切断し、得られた反射フィルム断面を、走査型電子顕微鏡((株)日立製作所製S−3400N)(500〜1,000倍)で観察した。
異なる10枚の観察面積において測定し、それら平均値を凸部の高さH、幅D、凸部の高さと幅との比H/Wとした。
前述したとおり、凸部の高さHは、基材フィルム表面から凸部頂点までの長さとし、凸部の幅Wは、基材フィルム表面からH/2の高さにある基材フィルム表面と平行な直線と凸部の外周が交差する2点間の距離とした。
(2)光沢度測定
光沢度測定には、グロスメーターGM−1(スガ試験機株式会社製)を用い、入射角20度での測定結果を、25度光沢度D20とし、入射角85度での測定結果を85度光沢度D85とした。任意の3サンプルの測定結果の平均値をD20およびD85とし、平均値を除算して、D20/D85を算出した。
(3)輝度ムラ
輝度ムラ測定は、以下の(i)〜(v)の手順で評価を実施した。
(i)23インチ液晶モニター(HP製、X2301)を分解して、LEDを光源とするエッジライト型バックライトを取り出した。
(ii)ニチバン製エポキシ系接着剤“アラルダイト”(登録商標)AR−R30を用い、高さ300μm、直径3mmの円柱物を作成した。
(iii)光学シートおよび導光板を取り除き、前記円柱物を短辺方向は中央部、長辺方向はLEDバーから20cm離れた位置の背面筐体上に配置し、搭載されていた反射フィルムと同一サイズの反射フィルムおよび導光板をこの順で背面筐体にセットした。
(iv)導光板上部に、金属製リング(2,500g、内径900mm)を、突起がリングのセンターとなる位置にセットした。
(v)コニカミノルタ製二次元色彩輝度計CA−2000を用い、突起部分の輝度(L1)と突起部分ではない部分(L2)の輝度比(L1/L2)を算出し、以下の基準で評価した。
A級:1.20未満
B級:1.20以上1.30未満
C級:1.30以上1.40未満
D級:1.40以上。
(4)異物の隠蔽性
異物の隠蔽性評価は、(i)〜(v)の手順で評価を実施した。
(i)23インチ液晶モニター(HP製、X2301)を分解して、LEDを光源とするエッジライト型バックライトを取り出した。
(ii)東レ製0.3号テグス(将鱗 渓流 プレミアム)を長さ1±0.5mmにカットし、反射フィルム表面と導光板の間にセットした。
(iii)バックライトを組み立て、光学シートをセットした。
(iv)LEDを点灯した後、バックライトを正面から目視観察し、以下の基準で評価した。
A級:テグス起因の輝点は観察されない
B級:テグス起因の起点が僅かに観察される
C級:テグス起因の起点が明確に観察される。
(5)反射フィルムの粒子脱落
図3は、異物脱落評価方法の概略側面図であり、以下の(i)〜(iii)の手順で評価を実施した。
(i)55インチ液晶テレビ(LG社製、型名:55UB8500−JA)を分解して、LEDを光源とするエッジライト型バックライトを取り出した。
(ii)バックライトから取り出した凸型導光板12を凸部が上を向くように机11上に固定した後、凸型導光板12の上に反射フィルム13(5cm×10cm)の粒子を含有する樹脂層が下を向くように載せ、更に、反射フィルム13の上に、2枚のステンレス円板(直径30mm、厚み2mmの円板)14、厚みが125μmのPETフィルム15、および500gの荷重を順次載置し、反射フィルム13を矢印Xの方向に10cm/秒の速度で移動させた。
(iii)反射フィルム13を取り出し、粒子を含有する樹脂層表面をレーザー顕微鏡(キーエンス社製レーザー顕微鏡VK−9700)を用いて、対物レンズの倍率を50倍、表示倍率100%で表示して観察した。観察面積は200μm×300μmである。(ii)〜(iii)の作業前の観察面積における粒子の個数を100%としたときの、(iii)の作業後の観察面積における粒子の個数をx%とし、当該x%により反射フィルムの粒子脱落の程度を以下の基準で評価した。
A級:粒子は脱落していない
B級:1%以下の粒子に脱落がみられる
C級:1〜5%の粒子が脱落している
D級:5%以上の粒子が脱落している。
[実施例および比較例]
実施例に用いる粒子Aは、以下の手順で作成した。
(合成)攪拌機、温度計および還流コンデンサーを備えたセパラブルフラスコに、水600g、メタクリル酸メチル100gおよび連鎖移動剤としてn−オクチルメルカプタン(n−OM)0.5gを仕込み、攪拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温する。
内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム0.5gを添加した後、24時間重合反応させ、真球状粒子のエマルジョンを得た。
(重合)前記合成で製造したエマルジョン71.5g(種粒子としての固形分換算10g)、
ラウリル硫酸ナトリウム0.15g、イオン交換水500g、メタクリル酸メチル95gおよびエチレングリコールジメタクリレート5gを混合し、30℃で2時間攪拌して、種粒子に単量体を吸収させた。次に、この混合物を窒素気流下で70℃に昇温し、重合開始剤として過硫酸カリウム0.5gを溶解したイオン交換水50gを添加し、15時間重合を行った。その後、室温まで冷却し、孔系0.8μmの濾紙を用いて吸引濾過洗浄を行っ
た後、60℃にて真空乾燥を行い、粒子Aを得た。粒子Aの形状は図2で示すような赤血球状粒子であった。
[実施例1]
“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T(アクリル系共重合体、濃度40質量%の溶液、(株)日本触媒製):4.75g、デュラネート24A−100(イソシアネート系架橋剤、旭化成ケミカルズ(株)製):0.19g、酢酸エチル:3.85g、粒子A:0.70gを攪拌しながら添加してなる塗液を準備した。300μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製“ルミラー”(登録商標)E6SQ)の片面に、メタバー#12を使用してこの塗液を塗布し、120℃、1分間の乾燥条件にて粒子を含有する樹脂層を設けた。
[実施例2]
“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T(アクリル系共重合体、濃度40質量%の溶液、(株)日本触媒製):4.75g、デュラネート24A−100(イソシアネート系架橋剤、旭化成ケミカルズ(株)製):0.19g、酢酸エチル:3.85g、粒子A:0.50gを攪拌しながら添加してなる塗液を準備した。300μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製“ルミラー”(登録商標)E6SQ)の片面に、メタバー#24を使用してこの塗液を塗布し、120℃、1分間の乾燥条件にて粒子を含有する樹脂層を設けた。
[実施例3]
“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T(アクリル系共重合体、濃度40質量%の溶液、(株)日本触媒製):4.75g、デュラネート24A−100(イソシアネート系架橋剤、旭化成ケミカルズ(株)製):0.19g、酢酸エチル:3.85g、粒子A:0.50gを攪拌しながら添加してなる塗液を準備した。300μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製“ルミラー”(登録商標)E6SQ)の片面に、メタバー#36を使用してこの塗液を塗布し、120℃、1分間の乾燥条件にて粒子を含有する樹脂層を設けた。
[実施例4]
“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T(アクリル系共重合体、濃度40質量%の溶液、(株)日本触媒製):4.75g、デュラネート24A−100(イソシアネート系架橋剤、旭化成ケミカルズ(株)製):0.19g、酢酸エチル:2.75g、粒子A:0.50gを攪拌しながら添加してなる塗液を準備した。300μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製“ルミラー”(登録商標)E6SQ)の片面に、メタバー#24を使用してこの塗液を塗布し、120℃、1分間の乾燥条件にて粒子を含有する樹脂層を設けた。
[実施例5]
“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T(アクリル系共重合体、濃度40質量%の溶液、(株)日本触媒製):4.75g、デュラネート24A−100(イソシアネート系架橋剤、旭化成ケミカルズ(株)製):0.19g、酢酸エチル:5.25g、粒子A:0.50gを攪拌しながら添加してなる塗液を準備した。300μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製“ルミラー”(登録商標)E6SQ)の片面に、メタバー#24を使用してこの塗液を塗布し、120℃、1分間の乾燥条件にて粒子を含有する樹脂層を設けた。
[実施例6]
“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T(アクリル系共重合体、濃度40質量%の溶液、(株)日本触媒製):4.75g、デュラネート24A−100(イソシアネート系架橋剤、旭化成ケミカルズ(株)製):0.19g、酢酸エチル:3.85g、粒子A:0.60gを攪拌しながら添加してなる塗液を準備した。300μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製“ルミラー”(登録商標)E6SQ)の片面に、メタバー#24を使用してこの塗液を塗布し、120℃、1分間の乾燥条件にて粒子を含有する樹脂層を設けた。
[実施例7]
“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T(アクリル系共重合体、濃度40質量%の溶液、(株)日本触媒製):4.75g、デュラネート24A−100(イソシアネート系架橋剤、旭化成ケミカルズ(株)製):0.19g、酢酸エチル:3.85g、粒子A:0.25gを攪拌しながら添加してなる塗液を準備した。300μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製“ルミラー”(登録商標)E6SQ)の片面に、メタバー#24を使用してこの塗液を塗布し、120℃、1分間の乾燥条件にて粒子を含有する樹脂層を設けた。
[実施例8]
“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T(アクリル系共重合体、濃度40質量%の溶液、(株)日本触媒製):4.75g、デュラネート24A−100(イソシアネート系架橋剤、旭化成ケミカルズ(株)製):0.19g、酢酸エチル:3.85g、粒子A:0.50gを攪拌しながら添加してなる塗液を準備した。300μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製“ルミラー”(登録商標)E6SQ)の片面に、メタバー#36を使用してこの塗液を塗布し、120℃、1分間の乾燥条件にて粒子を含有する樹脂層を設けた。
[実施例9]
“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T(アクリル系共重合体、濃度40質量%の溶液、(株)日本触媒製):4.75g、デュラネート24A−100(イソシアネート系架橋剤、旭化成ケミカルズ(株)製):0.19g、酢酸エチル:3.85g、粒子A:1.00gを攪拌しながら添加してなる塗液を準備した。300μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製“ルミラー”(登録商標)E6SQ)の片面に、メタバー#24を使用してこの塗液を塗布し、120℃、1分間の乾燥条件にて粒子を含有する樹脂層を設けた。
[実施例10]
“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T(アクリル系共重合体、濃度40質量%の溶液、(株)日本触媒製):4.75g、デュラネート24A−100(イソシアネート系架橋剤、旭化成ケミカルズ(株)製):0.19g、酢酸エチル:3.85g、粒子A:0.50gを攪拌しながら添加してなる塗液を準備した。300μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製“ルミラー”(登録商標)E6SQ)の片面に、メタバー#24を使用してこの塗液を塗布し、120℃、1分間の乾燥条件にて粒子を含有する樹脂層を設けた。
[比較例1]
“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T(アクリル系共重合体、濃度40質量%の溶液、(株)日本触媒製):4.75g、デュラネート24A−100(イソシアネート系架橋剤、旭化成ケミカルズ(株)製):0.19g、酢酸エチル:3.85g、アクリル樹脂粒子(積水化成品工業(株)製“TECHPOLYMER”(商標登録)MBX−40:0.50gを攪拌しながら添加してなる塗液を準備した。300μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製“ルミラー”(登録商標)E6SQ)の片面に、メタバー#24を使用してこの塗液を塗布し、120℃、1分間の乾燥条件にて粒子を含有する樹脂層を設けた。
[比較例2]
“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T(アクリル系共重合体、濃度40質量%の溶液、(株)日本触媒製):4.75g、デュラネート24A−100(イソシアネート系架橋剤、旭化成ケミカルズ(株)製):0.19g、酢酸エチル:2.00g、粒子A:0.40gを攪拌しながら添加してなる塗液を準備した。300μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製“ルミラー”(登録商標)E6SQ)の片面に、メタバー#24を使用してこの塗液を塗布し、120℃、1分間の乾燥条件にて粒子を含有する樹脂層を設けた。
[比較例3]
“ハルスハイブリッド”(登録商標)UV−G720T(アクリル系共重合体、濃度40質量%の溶液、(株)日本触媒製):4.75g、デュラネート24A−100(イソシアネート系架橋剤、旭化成ケミカルズ(株)製):0.19g、酢酸エチル:6.25g、粒子A:0.55gを攪拌しながら添加してなる塗液を準備した。300μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製“ルミラー”(登録商標)E6SQ)の片面に、メタバー#24を使用してこの塗液を塗布し、120℃、1分間の乾燥条件にて粒子を含有する樹脂層を設けた。
Figure 2018141884
Figure 2018141884
1 基材フィルム表面
2 樹脂層
3 粒子を含む凸部
11 机
12 導光板
13 反射フィルム
14 ステンレス円板
15 PETフィルム
16 重り

Claims (4)

  1. 基材フィルムの片面に粒子を含有する樹脂層を有し、前記樹脂層における凸部の高さHと幅Wとの比H/Wが1.5〜2.5である、エッジライト型バックライト用反射フィルム。
  2. 前記樹脂層表面の20度光沢度D20が30以上100以下であり、かつ20度光沢度D20と85度光沢度D85との比D20/D85が3〜20である請求項1に記載のエッジライト型バックライト用反射フィルム。
  3. 前記凸部の高さHが5〜50μmである請求項1または2に記載のエッジライト型バックライト用反射フィルム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のエッジライト型バックライト用反射フィルムを含む液晶ディスプレイ用バックライト。
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