JP2017044502A - 赤外線検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】視野角を大きくすることが可能な赤外線検出装置を提供する。【解決手段】赤外線検出装置1は、赤外線検出素子2と、レンズ部品3と、を備える。レンズ部品3は、前方からの赤外線を透過する第1領域4と、側方からの赤外線を透過する第2領域5と、を備える。第1領域4には、複数の第1レンズ40が形成されている。第1領域4の赤外線入射面4Aが凸面である。第1領域4の赤外線出射面4Bが複数の第1レンズ40の各々における複数の第1レンズ面41を有する。第2領域5には、複数の第2レンズ50が形成されている。第2領域5の赤外線入射面5Aが平面である。第2領域5の赤外線出射面5Bが複数の第2レンズ50の各々における複数の第2レンズ面51を有する。複数の第2レンズ50のうち第1領域4から離れる方向において並んでいる2つの第2レンズ50は、それぞれの光軸と赤外線検出素子2の受光面20とのなす角度が互いに異なる。【選択図】図1

Description

本発明は、赤外線検出装置に関する。
従来、赤外線検出装置としては、例えば、赤外線検出素子により赤外線を検出して人体の移動等を検知する熱線式検知器が知られている(特許文献1)。
特許文献1に記載された熱線式検知器は、赤外線検出素子と、赤外線検出素子の受光面に焦点を結ぶ複数のレンズを赤外線検出素子対向面に有するマルチレンズ(レンズ部品)と、を備えている。
熱線式検知器は、赤外線検出素子の出力を増幅して不要な周波数成分を除去した後、所定のしきい値と比較することにより、人体の移動等の有無を判断して出力する。
特開平10−213478号公報
赤外線検出装置の分野においては、視野角を大きくすることが望まれる場合がある。
本発明の目的は、視野角を大きくすることが可能な赤外線検出装置を提供することにある。
本発明に係る一態様の赤外線検出装置は、赤外線検出素子と、レンズ部品と、を備える。前記レンズ部品は、前記赤外線検出素子から見て前方からの赤外線を透過する第1領域と、前記赤外線検出素子から見て側方からの赤外線を透過する第2領域と、を備える。前記第1領域には、各々が前記赤外線検出素子に赤外線を集光する複数の第1レンズが形成されている。前記第1領域の赤外線入射面が凸面であり、かつ、前記第1領域の赤外線出射面が前記複数の第1レンズの各々における複数の第1レンズ面を有する。前記第2領域には、各々が前記赤外線検出素子に赤外線を集光する複数の第2レンズが形成されている。前記第2領域の赤外線入射面が平面であり、かつ、前記第2領域の赤外線出射面が前記複数の第2レンズの各々における複数の第2レンズ面を有する。前記複数の第2レンズのうち前記第1領域から離れる方向において並んでいる2つの第2レンズは、それぞれの光軸と前記赤外線検出素子の受光面とのなす角度が互いに異なる。
本発明の赤外線検出装置においては、視野角を大きくすることが可能となる。
図1は、実施形態1の赤外線検出装置の概略断面図である。 図2Aは、実施形態1の赤外線検出装置におけるレンズ部品の概略正面図である。図2Bは、実施形態1の赤外線検出装置におけるレンズ部品の概略背面図である。 図3Aは、図2AのX−X断面図である。図3Bは、図2AのY−Y断面図である。 図4Aは、実施形態1の赤外線検出装置における赤外線検出素子の概略正面図である。図4Bは、図4AのX−X断面図である。 図5は、実施形態1の赤外線検出装置の概略回路図である。 図6は、実施形態2の赤外線検出装置の概略断面図である。 図7は、実施形態2の赤外線検出装置の概略斜視図である。
下記の実施形態1、2において説明する各図は、模式的な図であり、各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(実施形態1)
以下では、本実施形態の赤外線検出装置1について、図1〜5に基づいて説明する。
赤外線検出装置1は、赤外線検出素子2と、レンズ部品3と、を備える。レンズ部品3は、赤外線検出素子2から見て前方からの赤外線を透過する第1領域4と、赤外線検出素子2から見て側方からの赤外線を透過する第2領域5と、を備える。第1領域4には、各々が赤外線検出素子2に赤外線を集光する複数の第1レンズ40が形成されている。第1領域4の赤外線入射面4Aが凸面であり、かつ、第1領域4の赤外線出射面4Bが複数の第1レンズ40の各々における複数の第1レンズ面41を有する。第2領域5には、各々が赤外線検出素子2に赤外線を集光する複数の第2レンズ50が形成されている。第2領域5の赤外線入射面5Aが平面であり、かつ、第2領域5の赤外線出射面5Bが複数の第2レンズ50の各々における複数の第2レンズ面51を有する。複数の第2レンズ50のうち第1領域4から離れる方向において並んでいる2つの第2レンズ50は、それぞれの光軸と赤外線検出素子2の受光面20とのなす角度が互いに異なる。以上の構成により、赤外線検出装置1は、視野角を大きくすることが可能となる。「視野角」とは、赤外線検出素子2がレンズ部品3を通してみることができる視野の角度を意味する。言い換えれば、「視野角」とは、赤外線検出装置1の検知エリアの広がり角を意味する。例えば、検知エリアが水平面内において赤外線検出装置1を中心とした扇形の範囲に設定されている場合、視野角は、水平視野角であり、扇形の中心角である。なお、図1及び図3Bでは、赤外線検出装置1に入射する赤外線の進行経路を点線で模式的に示してある。また、図3Bでは、赤外線検出素子2の受光面20の中心点200(図4A参照)に立てた法線を一点鎖線で示してある。
レンズ部品3には、第2領域5が2つ設けられており、第1領域4の両側に第2領域5があるのが好ましい。これにより、赤外線検出装置1は、視野角をより大きくすることが可能となる。
複数の第1レンズ面41及び複数の第2レンズ面51の各々は非球面であるのが好ましい。これにより、赤外線検出装置1は、複数の第1レンズ40及び複数の第2レンズ50の各々の厚さを薄くすることや、収差を小さくすることが可能となり、感度の向上を図ることが可能となる。
赤外線検出装置1は、赤外線検出素子2が収納されたパッケージ6を備えるのが好ましい。パッケージ6は、赤外線検出素子2の前方に配置されて赤外線を透過する窓材63を備える。レンズ部品3は、複数の第1レンズ40及び複数の第2レンズ50の各々を透過した赤外線が窓材63に直接入射するように構成されているのが好ましい。これにより、赤外線検出装置1は、レンズ部品3を透過した赤外線を偏向する光学部材を別途に設ける必要がなく、レンズ部品3の小型化を図ることが可能となる。
パッケージ6は、赤外線検出素子2が収納されるパッケージ本体60と、パッケージ本体60における赤外線検出素子2の前方に形成された窓孔601を塞ぐ窓材63と、複数個(3個)の端子64a、64b、64cと、を備える。パッケージ6は、CANパッケージである。窓材63は、赤外線透過部材である。赤外線透過部材としては、例えば、シリコン基板、ゲルマニウム基板等を用いることができる。赤外線透過部材は、適宜の光学フィルタ膜、反射防止膜等を備えているのが好ましい。端子64aは、人体検知信号の取り出し用の端子である。端子64bは、給電用の端子である。端子64cは、グラウンド用の端子である。
赤外線検出装置1は、その回路構成として、図5に示すように、赤外線検出素子2の他に、信号処理回路7を備えているのが好ましい。信号処理回路7は、例えば、増幅回路71と、帯域フィルタ72と、比較回路73と、出力回路74と、を備えているのが好ましい。
信号処理回路7は、増幅回路71と、帯域フィルタ72と、比較回路73と、出力回路74と、が1つのIC素子に集積化されているのが好ましい。赤外線検出装置1では、赤外線検出素子2と信号処理回路7の構成部品(例えば、上述のIC素子)とが実装された基板が、パッケージ6内に収納されているのが好ましい。基板は、例えば、MID(Molded Interconnect Devices)基板により構成することができる。
増幅回路71は、赤外線検出素子2の出力信号を増幅する回路である。増幅回路71は、例えば、電流電圧変換回路と、電圧増幅回路と、で構成することができる。電流電圧変換回路は、赤外線検出素子2から出力される出力信号である電流信号を電圧信号に変換して出力する回路である。電圧増幅回路は、電流電圧変換回路により変換された電圧信号のうち所定の周波数帯域(例えば、0.1Hz〜10Hz)の電圧信号を増幅して出力する回路である。
帯域フィルタ72は、増幅回路71で増幅された電圧信号から、雑音となる不要な周波数成分を除去するフィルタである。
比較回路73は、増幅回路71で増幅された電圧信号と予め設定された閾値とを比較し電圧信号が閾値を超えたか否かを判断する回路である。比較回路73は、例えば、コンパレータ等を用いて構成することができる。
出力回路74は、比較回路73において電圧信号が閾値を超えたと判断されたときに人体検知信号を出力信号として出す回路である。
赤外線検出装置1は、信号処理回路7の構成部品がパッケージ6内に収納された例に限らず、信号処理回路7の構成部品の一部もしくは全部がパッケージ6の外で回路基板に実装された構成としてもよい。回路基板は、例えば、プリント基板により構成することができる。
赤外線検出装置1は、例えば、配線器具に適用することができる。配線器具は、例えば、電源端子と、負荷端子と、電源端子と負荷端子との間に接続されたスイッチング素子と、を備え、電源端子と負荷端子との間に、外部回路を接続して使用する埋込型配線器具である。外部回路は、例えば、電源(例えば、商用電源)と制御対象負荷との直列回路である。配線器具は、赤外線検出装置1からの人体検知信号の有無に基づいてスイッチング素子をオン、オフ制御することで、負荷のオン、オフを制御することができる。制御対象負荷としては、例えば、照明負荷、換気扇等が挙げられる。
配線器具は、例えば、制御対象負荷が照明負荷であるとすれば、照明負荷を設置している室内に赤外線検出装置1の検知エリアを設定しておくことによって、室内に人が存在するか存在しないかに応じて照明負荷を点灯、消灯させることが可能になる。
赤外線検出装置1の各構成要素については、以下に、より詳細に説明する。
赤外線検出素子2は、焦電素子2Aである。焦電素子2Aは、例えば、図4A及び4Bに示すように、1枚の焦電体基板23に4個の検出部24が形成されたクワッド素子である。
焦電素子2Aは、1枚の焦電体基板23に、4個の検出部24が2×2のアレイ状(マトリクス状)に配列されている。言い換えれば、焦電素子2Aは、4個の検出部24が2×2のマトリクス状に配列されている。
焦電体基板23の正面視形状は、正方形状である。「焦電体基板23の正面視形状」とは、焦電体基板23の厚さ方向から見た焦電体基板23の形状である。焦電体基板23は、焦電性を有する基板である。焦電体基板23は、例えば単結晶のLiTaO基板により構成されている。
複数の検出部24の各々の正面視形状は、正方形状である。「複数の検出部24の各々の正面視形状」とは、焦電体基板23の厚さ方向から見た複数の検出部24の各々の形状である。複数の検出部24の各々は、焦電体基板23の表面231に形成された表面電極25と、焦電体基板23の裏面232に形成された裏面電極26と、焦電体基板23において表面電極25と裏面電極26とで挟まれた部分233と、を含むコンデンサである。図4Aでは、複数の検出部24それぞれにおいてレンズ部品3側に位置する表面電極25の極性を、“+”、“−”の符号で示してある。焦電素子2Aは、行方向に並んでいる2個の検出部24それぞれの表面電極25の極性が互いに異なる。焦電素子2Aは、列方向に並んでいる2個の検出部24それぞれの表面電極25の極性が互いに異なる。焦電素子2Aは、2×2のアレイ状に配列された4個の検出部24のうち第1の対角方向に並んでいる2個の検出部24同士が並列接続され、第2の対角方向に並んでいる2個の検出部24同士が並列接続されている。複数の検出部24それぞれの受光面24aは、表面電極25の表面である。
赤外線検出素子2では、焦電素子2Aの正面視において複数の検出部24の各々の表面電極25を包含する直角四辺形領域が、受光面20を構成している。
レンズ部品3における複数の第1レンズ40及び第2レンズ50の各々で制御する制御対象の赤外線は、例えば、5μm〜25μmの波長域の赤外線である。
レンズ部品3の材料は、例えば、ポリエチレンである。より詳細には、レンズ部品3の材料は、白色顔料又は黒色顔料が添加されたポリエチレンである。白色顔料としては、例えば、二酸化チタン、亜鉛華(酸化亜鉛)等の無機顔料を採用するのが好ましい。黒色顔料としては、例えば、カーボンブラック等の微粒子を採用するのが好ましい。レンズ部品3は、例えば、成形法により形成することができる。成形法としては、例えば、射出成形法、圧縮成形法等を採用することができる。
レンズ部品3における複数の第1レンズ40及び複数の第2レンズ50の各々は、集光レンズであり、凸レンズにより構成されている。複数の第1レンズ40及び複数の第2レンズ50の各々は、非球面レンズにより構成してある。
レンズ部品3の第1領域4の赤外線入射面4Aは、複数の第1レンズ40の各々において赤外線が入射する複数の入射面を含む凸面により構成されている。レンズ部品3において、赤外線入射面4Aを構成する凸面は、前方から見て2つの第2領域5が並ぶ方向に直交する方向に並んだ2つの凸曲面4Aa、4Abを有している。複数の第1レンズ40のうち2つの凸曲面4Aa、4Abにおける一方の凸曲面4Aaの一部を含む第1レンズ40(40a)と他方の凸曲面4Abの一部を含む第1レンズ40(40b)とは、それぞれの光軸と赤外線検出素子2の受光面20とのなす角度が互いに異なる。これにより、本実施形態の赤外線検出装置1では、第1領域4を透過する赤外線量を増やすことが可能となる。
2つの凸曲面4Aa、4Abの各々は、互いに異なる半円柱面の一部により構成されている。言い換えれば、2つの凸曲面4Aa、4Abの各々は、互いに異なるシリンドリカル面により構成されている。レンズ部品3では、2つの凸曲面4Aa、4Abそれぞれを半円柱面とすることで、入射する赤外線を、赤外線入射面4Aで大きく屈折させることなく、赤外線検出素子2の受光面20に集光させることが可能となる。
レンズ部品3の第1領域4の赤外線出射面4Bは、複数の第1レンズ40の各々において赤外線が出射する複数の第1レンズ面41を含んでいる。複数の第1レンズ40の各々は、非球面レンズであるのが好ましい。
レンズ部品3の第1領域4は、赤外線検出素子2の前方に配置される。「赤外線検出素子2の前方」とは、赤外線検出素子2の受光面20の中心点200(図4A参照)に立てた法線に沿った方向における前方を意味する。
レンズ部品3の第2領域5の赤外線入射面5Aは、複数の第2レンズ50の各々において赤外線が入射する複数の入射面を含む平面により構成されている。より詳細には、赤外線入射面5Aは、赤外線検出素子2の厚さ方向において赤外線検出素子2から離れるにつれて赤外線検出素子2の受光面20の中心点200(図4A参照)に立てた法線からの距離が小さくなる面により構成されている。
レンズ部品3の第2領域5の赤外線出射面5Bは、複数の第2レンズ50の各々において赤外線が出射する複数の第2レンズ面51を含んでいる。複数の第2レンズ50の各々は、非球面レンズであるのが好ましい。
レンズ部品3は、複数の第1レンズ40及び複数の第2レンズ50の各々の赤外線検出素子2側での焦点が同じ位置となるように設計してあるのが好ましい。
赤外線検出装置1は、パッケージ6とレンズ部品3とを連結する合成樹脂製のアダプタ8を備えているのが好ましい。これにより、赤外線検出装置1では、赤外線検出素子2とレンズ部品3との相対的な位置精度を向上させることが可能となる。
アダプタ8は、パッケージ6が取り付けられる第1取付部81と、レンズ部品3が取り付けられる第2取付部82と、を一体に備えている。
第1取付部81は、パッケージ6を囲む円筒状に形成されている。第2取付部82は、第1取付部81の前端縁から全周に亘って外方へ突出する形状に形成されている。
赤外線検出装置1では、第1取付部81とパッケージ6とが、嵌め合わされている。したがって、赤外線検出装置1では、第1取付部81とパッケージ6との相対的な位置精度を向上させることが可能となる。
レンズ部品3は、各第2領域5の後端縁から後方へ1つずつ突出する2つのフック83を一体に備えている。これに対して、第2取付部82は、2つのフック83それぞれに対応する位置に貫通孔82aが形成されている。レンズ部品3は、各フック83を第2取付部82の貫通孔82aに挿通させて第2取付部82に引っ掛けることにより、第2取付部82に取り付けられている。よって、レンズ部品3は、第2取付部82に対して抜け止めされる。
赤外線検出装置1の検知エリアは、複数の第1赤外線受光経路及び複数の第2赤外線受光経路等により決まる。複数の第1赤外線受光経路の各々は、第1レンズ40を通して検出部24に入射する赤外線束を赤外線の進む方向と反対の方向に延長したときに形成される3次元領域である。言い換えれば、第1赤外線受光経路は、赤外線検出素子2の検出部24の受光面24a上に像をつくるために使われる赤外線束が通ることができる赤外線通過領域を意味する。更に言えば、第1赤外線受光経路は、人体からの赤外線を検出する有効領域である。複数の第1赤外線受光経路の各々は、光学的に規定される経路であり、実際に目に見える経路ではない。複数の第2赤外線受光経路の各々は、第2レンズ50を通して検出部24に入射する赤外線束を赤外線の進む方向と反対の方向に延長したときに形成される3次元領域である。第2赤外線受光経路は、第1赤外線受光経路と同様、光学的に規定される経路であり、実際に目に見える経路ではない。
複数の第1赤外線受光経路及び複数の第2赤外線受光経路は、赤外線検出素子2とレンズ部品3とで略決めることが可能である。より詳細には、赤外線検出装置1の検知エリアには、複数の第1レンズ40ごとに、検出部24の数の第1赤外線受光経路が形成され、かつ、複数の第2レンズ50ごとに、検出部24の数の第2赤外線受光経路が形成される。よって、図1及び2Bに示すようにレンズ部品3における第1レンズ40の数が18で、赤外線検出素子2における検出部24の数が4の場合には、72個の第1赤外線受光経路を形成することができる。また、第2レンズ50の数が10で、赤外線検出素子2における検出部24の数が4の場合には、40個の第2赤外線受光経路を形成することができる。複数の第1赤外線受光経路及び複数の第2赤外線受光経路の各々は、検出部24から離れるほど、赤外線束が通ることのできる断面積が大きくなる。複数の第1赤外線受光経路及び複数の第2赤外線受光経路の各々には、検出部24に1対1で対応した極性があるとみなすことができる。
検知エリアにおける複数の第1赤外線受光経路及び複数の第2赤外線受光経路は、上述のように、赤外線検出素子2とレンズ部品3とで略決めることが可能であるが、赤外線検出装置1がパッケージ6を備えている場合、窓材63の大きさ及び形状、窓孔601の開口形状等にも依存することがある。
検知エリアは、一例として、平面視において赤外線検出装置1を中心とした扇形の範囲に設定してある。この扇形は、一例として、中心角を170度、半径を2mに設定してある。言い換えれば、検知エリアは、水平視野角を170度、最大検知距離を2mに設定してある。扇形の中心角は、主にレンズ部品3の形状によって決まる。扇形の半径は、閾値の値、赤外線検出装置1の周囲の温度等によって変化する。扇形の半径は、閾値を低くするほど長くなり、閾値を高くするほど短くなる。
本実施形態の赤外線検出装置1では、例えば、2つの第2領域5が並ぶ方向を左右方向として、壁面に配置される配線器具に適用することにより、この壁面(設置面)に沿って移動する人をより検知しやすくなる。
(実施形態2)
以下では、本実施形態の赤外線検出装置1bについて、図6及び7に基づいて説明する。なお、図6では、赤外線検出装置1bに入射する赤外線の進行経路を点線で模式的に示してある。
本実施形態の赤外線検出装置1bは、実施形態1の赤外線検出装置1と基本構成が同じであり、レンズ部品3の形状が相違する。なお、本実施形態の赤外線検出装置1bに関し、赤外線検出装置1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
レンズ部品3の第1領域4の赤外線入射面4Aは、複数の第1レンズ40の各々において赤外線が入射する複数の入射面を含む凸面により構成されている。より詳細には、赤外線入射面4Aは、半円柱面の一部により構成されている。言い換えれば、赤外線入射面4Aは、シリンドリカル面により構成されている。レンズ部品3では、第1領域4を半円筒状とすることで、入射する赤外線を、赤外線入射面4Aで大きく屈折させることなく、赤外線検出素子2の受光面20に集光させることが可能となる。
本実施形態の赤外線検出装置1bでは、例えば、2つの第2領域5が並ぶ方向を左右方向として、壁面に配置される配線器具に適用することにより、この壁面(設置面)に沿って移動する人を更に検知しやすくなる。
なお、第1領域4の赤外線入射面4Aを構成する凸面は、平面に限りなく近い面でもよい。
実施形態1、2に記載した材料、数値等は、好ましい例を示しているだけであり、それに限定する主旨ではない。また、本願発明は、その技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で、構成に適宜変更を加えることが可能である。
例えば、複数の第1レンズ40及び複数の第2レンズ50の各々は、フレネルレンズにより構成されていてもよい。
例えば、赤外線検出素子2は、電流検出モードで使用され出力信号として電流信号を出力する焦電素子に限らず、電圧検出モードで使用され出力信号として電圧信号を出力する焦電素子でもよい。この場合、図5に示した信号処理回路7の増幅回路71において、電流電圧変換回路は、不要である。
また、赤外線検出素子2は、クワッド素子に限らず、例えば、デュアル素子でもよい。また、赤外線検出素子2は、焦電素子にかぎらず、例えば、サーモパイル、フォトダイオード等でもよい。
赤外線検出装置1、1bは、配線器具に適用する例に限らず、種々の機器に適用することができる。機器としては、例えば、テレビ、デジタルサイネージ(電子看板)、照明器具、空気清浄器、エアコンディショナ、コピー機、ファクシミリ(facsimile:FAX)、防犯機器等が挙げられる。機器は、屋内に配置される機器に限らず、屋外に配置される機器でもよい。
1、1b 赤外線検出装置
2 赤外線検出素子
20 受光面
3 レンズ部品
4 第1領域
4A 赤外線入射面
4Aa 凸曲面
4Ab 凸曲面
4B 赤外線出射面
40 第1レンズ
40a 第1レンズ
40b 第1レンズ
41 第1レンズ面
5 第2領域
5A 赤外線入射面
5B 赤外線出射面
50 第2レンズ
51 第2レンズ面
6 パッケージ
63 窓材

Claims (5)

  1. 赤外線検出素子と、レンズ部品と、を備え、
    前記レンズ部品は、前記赤外線検出素子から見て前方からの赤外線を透過する第1領域と、前記赤外線検出素子から見て側方からの赤外線を透過する第2領域と、を備え、
    前記第1領域には、各々が前記赤外線検出素子に赤外線を集光する複数の第1レンズが形成されており、
    前記第1領域の赤外線入射面が凸面であり、かつ、前記第1領域の赤外線出射面が前記複数の第1レンズの各々における複数の第1レンズ面を有し、
    前記第2領域には、各々が前記赤外線検出素子に赤外線を集光する複数の第2レンズが形成されており、
    前記第2領域の赤外線入射面が平面であり、かつ、前記第2領域の赤外線出射面が前記複数の第2レンズの各々における複数の第2レンズ面を有し、
    前記複数の第2レンズのうち前記第1領域から離れる方向において並んでいる2つの第2レンズは、それぞれの光軸と前記赤外線検出素子の受光面とのなす角度が互いに異なる、
    ことを特徴とする赤外線検出装置。
  2. 前記レンズ部品には、前記第2領域が2つ設けられており、前記第1領域の両側に前記第2領域がある、
    ことを特徴とする請求項1記載の赤外線検出装置。
  3. 前記凸面は、前方から見て2つの前記第2領域が並ぶ方向に直交する方向に並んだ2つの凸曲面を有し、
    前記複数の第1レンズのうち前記2つの凸曲面における一方の凸曲面の一部を含む第1レンズと他方の凸曲面の一部を含む第1レンズとは、それぞれの光軸と前記赤外線検出素子の受光面とのなす角度が互いに異なる、
    ことを特徴とする請求項2記載の赤外線検出装置。
  4. 前記複数の第1レンズ面及び前記複数の第2レンズ面の各々は非球面である、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の赤外線検出装置。
  5. 前記赤外線検出素子が収納されたパッケージを備え、
    前記パッケージは、前記赤外線検出素子の前方に配置されて赤外線を透過する窓材を備え、
    前記レンズ部品は、前記複数の第1レンズ及び前記複数の第2レンズの各々を透過した赤外線が前記窓材に直接入射するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の赤外線検出装置。
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