JPH08325033A - 赤外線用光学レンズ及び赤外線センサモジュール - Google Patents
赤外線用光学レンズ及び赤外線センサモジュールInfo
- Publication number
- JPH08325033A JPH08325033A JP7131893A JP13189395A JPH08325033A JP H08325033 A JPH08325033 A JP H08325033A JP 7131893 A JP7131893 A JP 7131893A JP 13189395 A JP13189395 A JP 13189395A JP H08325033 A JPH08325033 A JP H08325033A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- optical lens
- molding
- infrared
- raw material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Lenses (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Surface Treatment Of Glass (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
- Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 押出し成形方法、射出成形方法、トランスフ
ァー成形方法によって、Ge、Si又はGe−Si合金
からなる原料を加熱溶融し、クラック、脹らみ、陥没が
なく、しかも量産化に適応できる赤外線光学レンズを提
供するとともに、検出範囲を拡大できる赤外線センサモ
ジュールを提供することを目的とする。 【構成】 光学レンズRを、Ge、Si又はGe−Si
合金材料からなる原料から構成し、かつ、その原料を成
形方法により溶融成形して構成するとともに、成形方法
を、成形手段と、溶融手段と、注入手段と、冷却手段
と、第1維持手段と、第2維持手段とから構成し、光学
レンズを、それの赤外線入射面が赤外線素子に対して円
弧を描く湾曲凸面になるように構成し、かつ、内面に複
数の凸レンズが一体形成されたマルチレンズに構成して
ある。
ァー成形方法によって、Ge、Si又はGe−Si合金
からなる原料を加熱溶融し、クラック、脹らみ、陥没が
なく、しかも量産化に適応できる赤外線光学レンズを提
供するとともに、検出範囲を拡大できる赤外線センサモ
ジュールを提供することを目的とする。 【構成】 光学レンズRを、Ge、Si又はGe−Si
合金材料からなる原料から構成し、かつ、その原料を成
形方法により溶融成形して構成するとともに、成形方法
を、成形手段と、溶融手段と、注入手段と、冷却手段
と、第1維持手段と、第2維持手段とから構成し、光学
レンズを、それの赤外線入射面が赤外線素子に対して円
弧を描く湾曲凸面になるように構成し、かつ、内面に複
数の凸レンズが一体形成されたマルチレンズに構成して
ある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外線を透過したり、
集光させるための赤外線用光学レンズや赤外線を感知し
て、温度計測、地球資源観測、気象観測、公害観測、防
犯・防災監視、交通関係、熱管理工程の監視計測を行う
ための赤外線センサモジュールに関する。
集光させるための赤外線用光学レンズや赤外線を感知し
て、温度計測、地球資源観測、気象観測、公害観測、防
犯・防災監視、交通関係、熱管理工程の監視計測を行う
ための赤外線センサモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の光学レンズとして、例えば特公
平5−47053号公報に示したものがある。これは、
ケーシングの開口部に取り付けたレンズがポリエチレン
等のプラスチック樹脂で構成されていた。
平5−47053号公報に示したものがある。これは、
ケーシングの開口部に取り付けたレンズがポリエチレン
等のプラスチック樹脂で構成されていた。
【0003】上記構成の有機材料のレンズは、一般的に
は、赤外線の透過率の点で優位性を有していないため、
薄い肉厚で構成されたフレネルレンズを用いることによ
って、これを解消できるものの、一般の凹凸レンズと比
して集光率、歪み等の点で不利になるものであった。
又、耐熱特性がないため、照明器具や電熱器具の近傍で
の使用ができず、使用範囲が限定される不利があった。
は、赤外線の透過率の点で優位性を有していないため、
薄い肉厚で構成されたフレネルレンズを用いることによ
って、これを解消できるものの、一般の凹凸レンズと比
して集光率、歪み等の点で不利になるものであった。
又、耐熱特性がないため、照明器具や電熱器具の近傍で
の使用ができず、使用範囲が限定される不利があった。
【0004】そこで、上記不都合を一挙に解消するため
に、従来からレンズの材料として、NaCl等のアルカ
リハライド、ゲルマニウム(Ge)やシリコン(Si)
等が知られている。その中でもGeやSiは、赤外線の
透過領域が広く、化学的に極めて安定で、機械的強度、
耐湿性等に最も優れており、Ge又はSiレンズは赤外
カメラ等の赤外の画像を扱う装置に使われる最高級のレ
ンズである。
に、従来からレンズの材料として、NaCl等のアルカ
リハライド、ゲルマニウム(Ge)やシリコン(Si)
等が知られている。その中でもGeやSiは、赤外線の
透過領域が広く、化学的に極めて安定で、機械的強度、
耐湿性等に最も優れており、Ge又はSiレンズは赤外
カメラ等の赤外の画像を扱う装置に使われる最高級のレ
ンズである。
【0005】このGeレンズの製造方法は、Geインゴ
ット→ブロック加工→荒擦り→光学研磨のような工程で
ある。ここで、球面レンズの場合は光学研磨機械が円回
転すれば加工できるが、非球面レンズの場合には、NC
(数値制御)加工法で一個毎加工するしかない。さら
に、複数の曲面を持つレンズ群を組み合わせたもので
は、その組み合わせ性能が加工機や職人の技術に依存し
ている。従って、この製造方法では、大量生産が困難
で、高価なために、Geレンズは高級レンズのイメージ
が固定している。
ット→ブロック加工→荒擦り→光学研磨のような工程で
ある。ここで、球面レンズの場合は光学研磨機械が円回
転すれば加工できるが、非球面レンズの場合には、NC
(数値制御)加工法で一個毎加工するしかない。さら
に、複数の曲面を持つレンズ群を組み合わせたもので
は、その組み合わせ性能が加工機や職人の技術に依存し
ている。従って、この製造方法では、大量生産が困難
で、高価なために、Geレンズは高級レンズのイメージ
が固定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】又、原料のGeを加熱
して溶融し、Geレンズを成形する方法は、実際には、
極めて難しい技術であるが、例えばGeレンズ成形方法
として、特開昭63−157754号公報にて、溶融状
態から真空中での注型成形方式が提案されている。
して溶融し、Geレンズを成形する方法は、実際には、
極めて難しい技術であるが、例えばGeレンズ成形方法
として、特開昭63−157754号公報にて、溶融状
態から真空中での注型成形方式が提案されている。
【0007】しかし、前述の公報記載の注型成形方式で
は、真空制御しても脱泡に効果があるのみで、型温度を
制御はできるが、この方式では量産効果がないので、高
品質の量産成形方法ではない。しかも、決定的な欠陥
は、キャビティ内の圧力を自由に制御できないので、い
ろいろな形状の成形品の内部を高密度にすることには限
界がある手法である。単なる注型方法では、成形時のキ
ャビティ内への融液の注入圧力や、冷却時の融液への保
持圧力や、更に材料自身の冷却時の凝固膨張の圧力を制
御できないので、成形品にクラック、脹らみ、陥没が発
生するのである。
は、真空制御しても脱泡に効果があるのみで、型温度を
制御はできるが、この方式では量産効果がないので、高
品質の量産成形方法ではない。しかも、決定的な欠陥
は、キャビティ内の圧力を自由に制御できないので、い
ろいろな形状の成形品の内部を高密度にすることには限
界がある手法である。単なる注型方法では、成形時のキ
ャビティ内への融液の注入圧力や、冷却時の融液への保
持圧力や、更に材料自身の冷却時の凝固膨張の圧力を制
御できないので、成形品にクラック、脹らみ、陥没が発
生するのである。
【0008】一方、成形型の材料においては、Ge融液
は極めて反応性が高く、普通の金属では反応し、更に反
応性は低くても高純度のGe融液を維持するには金属の
僅かな汚染も避けなければならない。そのため、成形型
(金型及び鋳型を含む)材料の選択が重要である。一般
の炭素型を使用して、光学研磨を施すと、一般の炭素材
料は極めて多孔質であるので、使用に耐ええない表面と
なる。又、ダイヤモンド薄膜コーティングをした金属型
は、コーティング層と金属との接合、剥離等の問題があ
り、更に成形型は極めて高価であるばかりでなく、コー
ティング層の摩耗は避けられない。致命的な欠陥は、酸
素雰囲気では燃焼して薄膜コーティングが簡単に消滅す
るので、ダイヤモンド薄膜コーティングは量産用の形成
型へのコーティングには採用できない。
は極めて反応性が高く、普通の金属では反応し、更に反
応性は低くても高純度のGe融液を維持するには金属の
僅かな汚染も避けなければならない。そのため、成形型
(金型及び鋳型を含む)材料の選択が重要である。一般
の炭素型を使用して、光学研磨を施すと、一般の炭素材
料は極めて多孔質であるので、使用に耐ええない表面と
なる。又、ダイヤモンド薄膜コーティングをした金属型
は、コーティング層と金属との接合、剥離等の問題があ
り、更に成形型は極めて高価であるばかりでなく、コー
ティング層の摩耗は避けられない。致命的な欠陥は、酸
素雰囲気では燃焼して薄膜コーティングが簡単に消滅す
るので、ダイヤモンド薄膜コーティングは量産用の形成
型へのコーティングには採用できない。
【0009】そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決
しようとするところは、押出し成形方法、射出成形方
法、トランスファー成形方法によって、Ge、Si又は
Ge−Si合金からなる原料を加熱溶融し、クラック、
脹らみ、陥没がなく、しかも量産化に適応できる赤外線
用光学レンズを提供し、そして、検出範囲の広い赤外線
センサモジュールを提供する点にある。
しようとするところは、押出し成形方法、射出成形方
法、トランスファー成形方法によって、Ge、Si又は
Ge−Si合金からなる原料を加熱溶融し、クラック、
脹らみ、陥没がなく、しかも量産化に適応できる赤外線
用光学レンズを提供し、そして、検出範囲の広い赤外線
センサモジュールを提供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、赤外線を透過可能な光学レンズを、Ge、
Si又はGe−Si合金材料からなる原料から構成し、
かつ、その原料を成形方法により溶融成形して構成する
とともに、前記成形方法を、成形型への融液の注入圧力
や保持圧力を制御し得る成形手段と、Ge、Si又はG
e−Si合金材料からなる原料をその融点以上に加熱し
て溶融させる溶融手段と、成形型を原料の融点以上に加
熱したのち、原料の融液を前記成形型のキャビティ内に
所定圧力にて注入する注入手段と、注入後の注入圧力を
強めて比較的高い成形圧力を維持した状態で冷却する冷
却手段と、それの冷却過程において、凝固点付近で注入
圧力を弱めて低い保持圧力を維持する第1維持手段と、
凝固点を通過すると圧力を再度強めて所定の保持圧力を
維持する第2維持手段とから構成してある。
決のために、赤外線を透過可能な光学レンズを、Ge、
Si又はGe−Si合金材料からなる原料から構成し、
かつ、その原料を成形方法により溶融成形して構成する
とともに、前記成形方法を、成形型への融液の注入圧力
や保持圧力を制御し得る成形手段と、Ge、Si又はG
e−Si合金材料からなる原料をその融点以上に加熱し
て溶融させる溶融手段と、成形型を原料の融点以上に加
熱したのち、原料の融液を前記成形型のキャビティ内に
所定圧力にて注入する注入手段と、注入後の注入圧力を
強めて比較的高い成形圧力を維持した状態で冷却する冷
却手段と、それの冷却過程において、凝固点付近で注入
圧力を弱めて低い保持圧力を維持する第1維持手段と、
凝固点を通過すると圧力を再度強めて所定の保持圧力を
維持する第2維持手段とから構成してある。
【0011】前記成形手段として、押出し成形方法、射
出成形方法、トランスファー成形方法を用い、成形型に
原料の融液を注入してなることが望ましい。
出成形方法、トランスファー成形方法を用い、成形型に
原料の融液を注入してなることが望ましい。
【0012】前記成形型として、高密度炭素材料からな
る型材のキャビティ内面を光学研磨した成形型、又は、
金属上にセラミックコーティングした型材のキャビティ
内面を光学研磨した成形型を用いることが望ましい。
る型材のキャビティ内面を光学研磨した成形型、又は、
金属上にセラミックコーティングした型材のキャビティ
内面を光学研磨した成形型を用いることが望ましい。
【0013】赤外線を感知する赤外線素子を、電子部品
を備える基盤に取り付け、前記赤外線素子を覆うための
ケーシングを、前記基盤に固設するとともに、前記ケー
シングに形成された開口部に、前記赤外線素子への赤外
線を透過可能な光学レンズを設けてある赤外線センサモ
ジュールであって、前記光学レンズを、Ge、Si又は
Ge−Si合金材料からなる原料から構成し、かつ、そ
の原料を成形方法により溶融成形して構成し、前記成形
方法を、成形型への融液の注入圧力や保持圧力を制御し
得る成形手段と、Ge、Si又はGe−Si合金材料か
らなる原料をその融点以上に加熱して溶融させる溶融手
段と、成形型を原料の融点以上に加熱したのち、原料の
融液を前記成形型のキャビティ内に所定圧力にて注入す
る注入手段と、注入後の注入圧力を強めて比較的高い成
形圧力を維持した状態で冷却する冷却手段と、それの冷
却過程において、凝固点付近で注入圧力を弱めて低い保
持圧力を維持する第1維持手段と、凝固点を通過すると
圧力を再度強めて所定の保持圧力を維持する第2維持手
段とから構成するとともに、前記光学レンズを、それの
赤外線入射面が赤外線検出部に対して円弧を描く湾曲凸
面になるように構成し、かつ、内面に複数の凸レンズが
一体形成されたマルチレンズに構成してある。
を備える基盤に取り付け、前記赤外線素子を覆うための
ケーシングを、前記基盤に固設するとともに、前記ケー
シングに形成された開口部に、前記赤外線素子への赤外
線を透過可能な光学レンズを設けてある赤外線センサモ
ジュールであって、前記光学レンズを、Ge、Si又は
Ge−Si合金材料からなる原料から構成し、かつ、そ
の原料を成形方法により溶融成形して構成し、前記成形
方法を、成形型への融液の注入圧力や保持圧力を制御し
得る成形手段と、Ge、Si又はGe−Si合金材料か
らなる原料をその融点以上に加熱して溶融させる溶融手
段と、成形型を原料の融点以上に加熱したのち、原料の
融液を前記成形型のキャビティ内に所定圧力にて注入す
る注入手段と、注入後の注入圧力を強めて比較的高い成
形圧力を維持した状態で冷却する冷却手段と、それの冷
却過程において、凝固点付近で注入圧力を弱めて低い保
持圧力を維持する第1維持手段と、凝固点を通過すると
圧力を再度強めて所定の保持圧力を維持する第2維持手
段とから構成するとともに、前記光学レンズを、それの
赤外線入射面が赤外線検出部に対して円弧を描く湾曲凸
面になるように構成し、かつ、内面に複数の凸レンズが
一体形成されたマルチレンズに構成してある。
【0014】前記ケーシング及び前記光学レンズを、G
e、Si又はGe−Si合金材料からなる原料から構成
し、かつ、これらケーシング及び光学レンズを前記成形
方法により一体溶融成形してある。
e、Si又はGe−Si合金材料からなる原料から構成
し、かつ、これらケーシング及び光学レンズを前記成形
方法により一体溶融成形してある。
【0015】前記ケーシングに被係合部を形成するとと
もに、このケーシングの被係合部と係合作用して前記光
学レンズを該ケーシングに固定するための係合部を該光
学レンズに形成してある。
もに、このケーシングの被係合部と係合作用して前記光
学レンズを該ケーシングに固定するための係合部を該光
学レンズに形成してある。
【0016】前記成形手段として、押出し成形方法、射
出成形方法、トランスファー成形方法を用い、成形型に
原料の融液を注入してなることが望ましい。
出成形方法、トランスファー成形方法を用い、成形型に
原料の融液を注入してなることが望ましい。
【0017】又、 前記成形型として、高密度炭素材料
からなる型材のキャビテイ内面を光学研磨した成形型、
又は、金属上にセラミックコーティングした型材のキャ
ビテティ内面を光学研磨した成形型を用いることが望ま
しい。
からなる型材のキャビテイ内面を光学研磨した成形型、
又は、金属上にセラミックコーティングした型材のキャ
ビテティ内面を光学研磨した成形型を用いることが望ま
しい。
【0018】
【作用】以上の如き内容からなる本発明の赤外線光学レ
ンズを、Ge、Si又はGe−Si合金材料からなる原
料から構成し、この原料をその融点以上に加熱して溶融
させるとともに、成形型を原料の融点以上に加熱したの
ち、原料の融液を前記成形型のキャビティ内に所定圧力
にて注入することによって、原料の融液が成形型によっ
て冷却されても融液が部分的に凝固することがなく、成
形型のキャビティ内に均一に加圧注入されるのである。
又、成形型のキャビティ内に原料の融液を注入した後、
成形型に原料を注入する圧力を強めて比較的高い成形圧
力を維持した状態で冷却することにより、融液の密度を
高めることが可能となる。そして、冷却過程において、
凝固点付近で注入圧力を弱めて低い保持圧力を維持する
ことにより、材料の凝固膨張の圧力を吸収して内部歪み
の発生を防止するのである。それから、凝固点を通過す
ると圧力を再度強めて所定の保持圧力を維持することに
より、成形品の密度を高めるとともに、高い寸法精度を
出すことが可能となり、しかも成形品にクラック、脹ら
み、陥没が発生しないのである。この溶融成形方法によ
って、一成形工程でGe、Si又はGe−Si合金材料
からなる光学レンズを製造することができるのである。
ンズを、Ge、Si又はGe−Si合金材料からなる原
料から構成し、この原料をその融点以上に加熱して溶融
させるとともに、成形型を原料の融点以上に加熱したの
ち、原料の融液を前記成形型のキャビティ内に所定圧力
にて注入することによって、原料の融液が成形型によっ
て冷却されても融液が部分的に凝固することがなく、成
形型のキャビティ内に均一に加圧注入されるのである。
又、成形型のキャビティ内に原料の融液を注入した後、
成形型に原料を注入する圧力を強めて比較的高い成形圧
力を維持した状態で冷却することにより、融液の密度を
高めることが可能となる。そして、冷却過程において、
凝固点付近で注入圧力を弱めて低い保持圧力を維持する
ことにより、材料の凝固膨張の圧力を吸収して内部歪み
の発生を防止するのである。それから、凝固点を通過す
ると圧力を再度強めて所定の保持圧力を維持することに
より、成形品の密度を高めるとともに、高い寸法精度を
出すことが可能となり、しかも成形品にクラック、脹ら
み、陥没が発生しないのである。この溶融成形方法によ
って、一成形工程でGe、Si又はGe−Si合金材料
からなる光学レンズを製造することができるのである。
【0019】この場合、成形手段として、押出し成形方
法、射出成形方法、トランスファー成形方法を用い、成
形型に原料の融液を注入してなることによって、成形プ
ロセスが簡単になり量産化を達成でき、しかも成形圧力
を高めることができ、高密度の成形品を得るのである。
法、射出成形方法、トランスファー成形方法を用い、成
形型に原料の融液を注入してなることによって、成形プ
ロセスが簡単になり量産化を達成でき、しかも成形圧力
を高めることができ、高密度の成形品を得るのである。
【0020】又、成形型として、高密度炭素材料からな
る型材のキャビティ内面を光学研磨した成形型、又は、
金属上にセラミックコーティングした型材のキャビティ
内面を光学研磨した成形型を用いることによって、融液
に不純物が混入することがなく、しかも成形型の耐久性
に優れ量産化に適応し、後加工の必要がない光学レンズ
を製造することができるのである。
る型材のキャビティ内面を光学研磨した成形型、又は、
金属上にセラミックコーティングした型材のキャビティ
内面を光学研磨した成形型を用いることによって、融液
に不純物が混入することがなく、しかも成形型の耐久性
に優れ量産化に適応し、後加工の必要がない光学レンズ
を製造することができるのである。
【0021】又、上記成形手段を用いることによって、
光学レンズを、それの赤外線入射面が赤外線素子に対し
て円弧を描く湾曲凸面になるように、かつ、内面に複数
の凸レンズが一体形成されたマルチレンズに構成するこ
とが容易にでき、図4に示すように、赤外線に対する入
射角度を平面のレンズに比して大きく拡大することが可
能になる。そして、入射してきた赤外線は、凸レンズに
よって赤外線素子の受光部に確実に集光させることがで
きる。
光学レンズを、それの赤外線入射面が赤外線素子に対し
て円弧を描く湾曲凸面になるように、かつ、内面に複数
の凸レンズが一体形成されたマルチレンズに構成するこ
とが容易にでき、図4に示すように、赤外線に対する入
射角度を平面のレンズに比して大きく拡大することが可
能になる。そして、入射してきた赤外線は、凸レンズに
よって赤外線素子の受光部に確実に集光させることがで
きる。
【0022】又、ケーシング及び光学レンズを、Ge、
Si又はGe−Si合金材料からなる原料から構成し、
かつ、成形方法によりこれらケーシングと光学レンズと
を一体溶融成形することによって、ケーシングを別体形
成する必要がないとともに、光学レンズとケーシングと
の組付け作業も不要になる。しかも、Ge、Si又はG
e−Si合金材料が半導体材料であるため、電磁波に対
するシールド効果があり、外部からの電気的ノイズ等に
影響されることなく、常に正確な検出を行うことができ
るのである。
Si又はGe−Si合金材料からなる原料から構成し、
かつ、成形方法によりこれらケーシングと光学レンズと
を一体溶融成形することによって、ケーシングを別体形
成する必要がないとともに、光学レンズとケーシングと
の組付け作業も不要になる。しかも、Ge、Si又はG
e−Si合金材料が半導体材料であるため、電磁波に対
するシールド効果があり、外部からの電気的ノイズ等に
影響されることなく、常に正確な検出を行うことができ
るのである。
【0023】又、ケーシングに被係合部を、かつ、光学
レンズに係合部を形成することによって、ケーシングの
被係合部と光学レンズの係合部とを係合させるだけで、
それらの組付け作業が完了し、ハンダ付けなどによる組
付けに比して作業時間の短縮化を図ることができる。
レンズに係合部を形成することによって、ケーシングの
被係合部と光学レンズの係合部とを係合させるだけで、
それらの組付け作業が完了し、ハンダ付けなどによる組
付けに比して作業時間の短縮化を図ることができる。
【0024】
【実施例】赤外線を透過可能な光学レンズの製造方法に
ついて説明すれば、この光学レンズは、Ge、Si又は
Ge−Si合金材料からなる原料から構成され、かつ、
その原料を成形方法により溶融成形して構成されてお
り、その具体構成を説明する。図1に、溶融成形方法に
係る圧力(P)と温度(T)の成形サイクルを簡略化し
て示したものであり、横軸は型締めシリンダーの圧力、
縦軸は融液又は成形型の温度である。この成形サイクル
は、成形型への融液の注入圧力や保持圧力を制御し得る
手段、Ge、Si又はGe−Si合金材料をその融点以
上に加熱して溶融させる溶融手段(A→B:加熱過
程)、成形型を原料の融点以上に加熱したのち、原料の
融液を前記成形型のキャビティ内に所定圧力にて注入す
る注入手段(B→C:注入過程)、注入後の注入圧力を
強めて比較的高い成形圧力を維持した状態で冷却する冷
却手段(C→D成形・冷却過程)、それの冷却過程にお
いて、凝固点付近で注入圧力を弱めて低い保持圧力を維
持する第1維持手段(D→E→F:減圧・保圧過程)、
凝固点を通過すると圧力を再度強めて所定の保持圧力を
維持する第2維持手段(F→G→H:加圧・保圧過程)
から構成し、それから室温程度まで冷却した後、減圧し
て成形型から成形品を取り出し(H→A:減圧・離型過
程)て成形工程を終了するのである。
ついて説明すれば、この光学レンズは、Ge、Si又は
Ge−Si合金材料からなる原料から構成され、かつ、
その原料を成形方法により溶融成形して構成されてお
り、その具体構成を説明する。図1に、溶融成形方法に
係る圧力(P)と温度(T)の成形サイクルを簡略化し
て示したものであり、横軸は型締めシリンダーの圧力、
縦軸は融液又は成形型の温度である。この成形サイクル
は、成形型への融液の注入圧力や保持圧力を制御し得る
手段、Ge、Si又はGe−Si合金材料をその融点以
上に加熱して溶融させる溶融手段(A→B:加熱過
程)、成形型を原料の融点以上に加熱したのち、原料の
融液を前記成形型のキャビティ内に所定圧力にて注入す
る注入手段(B→C:注入過程)、注入後の注入圧力を
強めて比較的高い成形圧力を維持した状態で冷却する冷
却手段(C→D成形・冷却過程)、それの冷却過程にお
いて、凝固点付近で注入圧力を弱めて低い保持圧力を維
持する第1維持手段(D→E→F:減圧・保圧過程)、
凝固点を通過すると圧力を再度強めて所定の保持圧力を
維持する第2維持手段(F→G→H:加圧・保圧過程)
から構成し、それから室温程度まで冷却した後、減圧し
て成形型から成形品を取り出し(H→A:減圧・離型過
程)て成形工程を終了するのである。
【0025】ここで、Ge、Si又はGe−Si合金材
料からなる原料の融液(Ge:m.p.=958.5℃、Si:m.
p.=1414℃)を、同じく原料の融点以上に加熱した成形
型に押し出し成形、射出成形又はトランスファー成形に
よって注入して成形するのである。成形型(鋳型)のキ
ャビティは、光学レンズRのサイズや目的の違いに応じ
て鋳型加工され、その内面は、光学研磨されており、原
料を溶融状態にして、成形型内で凝固点(一般的に融点
と一致する)以下に冷却した後、剥離すると、後加工の
不用なGe、Si又はGe−Si合金の光学研磨レベル
の鏡面外観を持つ高精度の赤外レンズの成形品が成形さ
れる。
料からなる原料の融液(Ge:m.p.=958.5℃、Si:m.
p.=1414℃)を、同じく原料の融点以上に加熱した成形
型に押し出し成形、射出成形又はトランスファー成形に
よって注入して成形するのである。成形型(鋳型)のキ
ャビティは、光学レンズRのサイズや目的の違いに応じ
て鋳型加工され、その内面は、光学研磨されており、原
料を溶融状態にして、成形型内で凝固点(一般的に融点
と一致する)以下に冷却した後、剥離すると、後加工の
不用なGe、Si又はGe−Si合金の光学研磨レベル
の鏡面外観を持つ高精度の赤外レンズの成形品が成形さ
れる。
【0026】又、成形型の材料には、以下に示す選択基
準が必要である。 (1) GeやSiは、高純度の半導体材料であり、金属汚
染が生じると、赤外透過領域等の性能を劣化させるの
で、融液に接する材料は汚染や反応が生じない材料を使
用すること。 (2) 成形型は、光学研磨して鏡面となる表面を保つ材料
であること。 (3) GeやSi融液の固化時の特徴的な物性(熱伝導
率、膨張係数)とよく似た物性の材料であること。 以上の条件を満たす成形型として、本発明では内面光学
研磨された高密度炭素型(鋳型)又は耐熱性金属にセラ
ミックコーティングをして、そのコーティング層の表面
を光学研磨処理をした複合型(鋳型)を採用している。
準が必要である。 (1) GeやSiは、高純度の半導体材料であり、金属汚
染が生じると、赤外透過領域等の性能を劣化させるの
で、融液に接する材料は汚染や反応が生じない材料を使
用すること。 (2) 成形型は、光学研磨して鏡面となる表面を保つ材料
であること。 (3) GeやSi融液の固化時の特徴的な物性(熱伝導
率、膨張係数)とよく似た物性の材料であること。 以上の条件を満たす成形型として、本発明では内面光学
研磨された高密度炭素型(鋳型)又は耐熱性金属にセラ
ミックコーティングをして、そのコーティング層の表面
を光学研磨処理をした複合型(鋳型)を採用している。
【0027】前記成形方法は、真空注型方式よりは充填
密度の高い成形ができる押し出し成形方法、トランスフ
ァー成形方法や量産効果の大きい射出成形方法が最適で
ある。これらの方法では、成形品の充填密度が高く、レ
ンズに成形した場合には透過度が結晶体と同じような優
れた性能となる。これらの成形手段を採用して、融液の
注入圧力、型冷却時の保持圧力、材料自身の冷却時の凝
固膨張等を制御するのである。つまり、成形型内へ融液
を所定の注入圧力で注入した後、注入圧力を強めて比較
的高い成形圧力を維持して冷却し、その高い成形圧力を
融液の凝固点まで保ち、それから凝固点付近で注入圧力
を弱めて圧力を下げ、凝固点を通過すると再び圧力を強
めて圧力を上昇させ、十分に温度が下がるまでその保持
圧力を維持する等の制御を行うのである。
密度の高い成形ができる押し出し成形方法、トランスフ
ァー成形方法や量産効果の大きい射出成形方法が最適で
ある。これらの方法では、成形品の充填密度が高く、レ
ンズに成形した場合には透過度が結晶体と同じような優
れた性能となる。これらの成形手段を採用して、融液の
注入圧力、型冷却時の保持圧力、材料自身の冷却時の凝
固膨張等を制御するのである。つまり、成形型内へ融液
を所定の注入圧力で注入した後、注入圧力を強めて比較
的高い成形圧力を維持して冷却し、その高い成形圧力を
融液の凝固点まで保ち、それから凝固点付近で注入圧力
を弱めて圧力を下げ、凝固点を通過すると再び圧力を強
めて圧力を上昇させ、十分に温度が下がるまでその保持
圧力を維持する等の制御を行うのである。
【0028】次に、図2に、トランスファー成形方法を
用い、成形型として高密度炭素型を用いてGeのレンズ
を製造する第1成形装置を示し、図3に、射出成形方法
を用い、成形型として耐熱性金属にセラミックコーティ
ングした複合型を用いてGeの特殊形状のレンズを製造
する第2成形装置を示しており、これら装置について説
明する。
用い、成形型として高密度炭素型を用いてGeのレンズ
を製造する第1成形装置を示し、図3に、射出成形方法
を用い、成形型として耐熱性金属にセラミックコーティ
ングした複合型を用いてGeの特殊形状のレンズを製造
する第2成形装置を示しており、これら装置について説
明する。
【0029】前記第1成形装置に使用する成形型1は、
Geを溶融する高周波溶融炉の材料として使用している
炭素材料で加工した型が使用され、更にキャビティに対
応する部分は、高密度炭素材料の加工品で組み立てら
れ、その内面を光学研磨したものである。高密度炭素材
料は、従来の多孔質の炭素材料では得られなかった高性
能の光学研磨面を加工で得ることができるのである。
又、キャビティ以外のGe融液に接する部分は、全て炭
素材料であるので、融液が汚染される心配がない。
Geを溶融する高周波溶融炉の材料として使用している
炭素材料で加工した型が使用され、更にキャビティに対
応する部分は、高密度炭素材料の加工品で組み立てら
れ、その内面を光学研磨したものである。高密度炭素材
料は、従来の多孔質の炭素材料では得られなかった高性
能の光学研磨面を加工で得ることができるのである。
又、キャビティ以外のGe融液に接する部分は、全て炭
素材料であるので、融液が汚染される心配がない。
【0030】前記第1成形装置は、前記成形型1を保持
枠2の中央部に配設し、該保持枠2の上部にはエアシリ
ンダー3を配設して、そのエアシリンダー3に供給する
空気圧に応じて変位し、成形型1内に挿入するプランジ
ャ4を備えるとともに、エアシリンダー3を操作する圧
縮空気供給系5を備え、更に成形型4の周囲に950 〜11
00℃の温度範囲で制御できる加熱炉6を配設したもので
ある。又、プランジャ4には、ロードセル4aを取り付
けて圧力を計測し、制御するようにしている。前記エア
シリンダー3には、プランジャ4を押し出し操作するた
めの第1給気口3aと引き込み操作する第2給気口3b
を有し、それら給気口3a,3bに前記圧縮空気供給系
5から圧縮空気を供給するのである。ここで、圧縮空気
供給系5は、図示しないコンプレッサーから供給された
圧縮空気を二つに分岐してそれぞれ第1減圧弁7と第2
減圧弁8に供給し、それから第1減圧弁7から圧力計9
を介して電磁弁10に供給し、一方、第2減圧弁8から
圧力計11を介して二つの電磁弁12,13に分岐して
供給し、そして前記電磁弁10と電磁弁12の出口側を
合流して前記第1給気口3aに供給するとともに、前記
電磁弁13から前記第2給気口3bに供給するのであ
る。前記給気口3a,3bに供給する空気の圧力は、コ
ンプレッサーの供給圧をそれぞれ減圧弁7,8を調節す
ることによって所定値に減圧して設定する。本実施例で
は、第1減圧弁7を高い圧力に設定し、第2減圧弁8を
低い圧力に設定している。尚、前記各電磁弁10,1
2,13の出口側の配管をそれぞれライン10a,12
a,13aと称する。
枠2の中央部に配設し、該保持枠2の上部にはエアシリ
ンダー3を配設して、そのエアシリンダー3に供給する
空気圧に応じて変位し、成形型1内に挿入するプランジ
ャ4を備えるとともに、エアシリンダー3を操作する圧
縮空気供給系5を備え、更に成形型4の周囲に950 〜11
00℃の温度範囲で制御できる加熱炉6を配設したもので
ある。又、プランジャ4には、ロードセル4aを取り付
けて圧力を計測し、制御するようにしている。前記エア
シリンダー3には、プランジャ4を押し出し操作するた
めの第1給気口3aと引き込み操作する第2給気口3b
を有し、それら給気口3a,3bに前記圧縮空気供給系
5から圧縮空気を供給するのである。ここで、圧縮空気
供給系5は、図示しないコンプレッサーから供給された
圧縮空気を二つに分岐してそれぞれ第1減圧弁7と第2
減圧弁8に供給し、それから第1減圧弁7から圧力計9
を介して電磁弁10に供給し、一方、第2減圧弁8から
圧力計11を介して二つの電磁弁12,13に分岐して
供給し、そして前記電磁弁10と電磁弁12の出口側を
合流して前記第1給気口3aに供給するとともに、前記
電磁弁13から前記第2給気口3bに供給するのであ
る。前記給気口3a,3bに供給する空気の圧力は、コ
ンプレッサーの供給圧をそれぞれ減圧弁7,8を調節す
ることによって所定値に減圧して設定する。本実施例で
は、第1減圧弁7を高い圧力に設定し、第2減圧弁8を
低い圧力に設定している。尚、前記各電磁弁10,1
2,13の出口側の配管をそれぞれライン10a,12
a,13aと称する。
【0031】前記第1成形装置によってGe赤外レンズ
を製造するには、先ず粒子状のGe原料粉末(約2 〜3
mmΦ) を前記成形型1の下部に配管したガス供給管1
4から還元性ガス、例えばフォーミングガスを流して、
原料粉末中の水分等を置換し、前記電磁弁13を開いて
ライン13aからエアシリンダ3の第2給気口3bに圧
縮空気を供給してプランジャ4を上の位置に設定した状
態で、加熱炉6を操作して原料粉末及び成形型1を加熱
する。ここで、前記成形型1の温度及び加熱炉6内の温
度は、温度モニター15で測定して温度制御する。そし
て、温度モニター15で成形型1の温度が原料の融点以
上になると、前記電磁弁10を開いてライン10aから
エアシリンダー3の第1給気口3aに高い圧力の圧縮空
気を供給するとともに、電磁弁13を閉じて、プランジ
ャ4を下方へ移動させて成形型1に圧力を加えて、原料
の融液をキャビティ内で加圧し、それを維持する。この
圧力が成形圧力である。次に、加熱炉6の温度を下げて
又は加熱炉6の加熱を停止して、あるいは強制空冷等に
よって成形型1を冷却する。この冷却速度は、成形品の
厚みや熱容量に応じて最適に設定される。そして、冷却
を継続して原料の凝固点付近まで温度が下がると、電磁
弁10を閉じるとともに、電磁弁12を開いてライン1
2aから低い圧力の圧縮空気を第1給気口3aに供給
し、プランジャ4によって成形型1に加える圧力を下
げ、その保持圧力を維持する。その後、成形型1の温度
が原料の凝固点を通過して下がると、前記電磁弁12を
閉じるとともに、電磁弁10を開いてライン10aから
第1給気口3aに高い圧力の圧縮空気を供給しプランジ
ャ4によって成形型1に加える圧力を上げ、その高い保
持圧力を維持する。この保圧工程は、基本的には射出圧
を高くし、冷却時の保持圧力を十分に保つことが高密度
成形の制御条件となる。
を製造するには、先ず粒子状のGe原料粉末(約2 〜3
mmΦ) を前記成形型1の下部に配管したガス供給管1
4から還元性ガス、例えばフォーミングガスを流して、
原料粉末中の水分等を置換し、前記電磁弁13を開いて
ライン13aからエアシリンダ3の第2給気口3bに圧
縮空気を供給してプランジャ4を上の位置に設定した状
態で、加熱炉6を操作して原料粉末及び成形型1を加熱
する。ここで、前記成形型1の温度及び加熱炉6内の温
度は、温度モニター15で測定して温度制御する。そし
て、温度モニター15で成形型1の温度が原料の融点以
上になると、前記電磁弁10を開いてライン10aから
エアシリンダー3の第1給気口3aに高い圧力の圧縮空
気を供給するとともに、電磁弁13を閉じて、プランジ
ャ4を下方へ移動させて成形型1に圧力を加えて、原料
の融液をキャビティ内で加圧し、それを維持する。この
圧力が成形圧力である。次に、加熱炉6の温度を下げて
又は加熱炉6の加熱を停止して、あるいは強制空冷等に
よって成形型1を冷却する。この冷却速度は、成形品の
厚みや熱容量に応じて最適に設定される。そして、冷却
を継続して原料の凝固点付近まで温度が下がると、電磁
弁10を閉じるとともに、電磁弁12を開いてライン1
2aから低い圧力の圧縮空気を第1給気口3aに供給
し、プランジャ4によって成形型1に加える圧力を下
げ、その保持圧力を維持する。その後、成形型1の温度
が原料の凝固点を通過して下がると、前記電磁弁12を
閉じるとともに、電磁弁10を開いてライン10aから
第1給気口3aに高い圧力の圧縮空気を供給しプランジ
ャ4によって成形型1に加える圧力を上げ、その高い保
持圧力を維持する。この保圧工程は、基本的には射出圧
を高くし、冷却時の保持圧力を十分に保つことが高密度
成形の制御条件となる。
【0032】次に、第2成形装置を図3に基づいて説明
する。この成形装置の成形型16は、耐熱性金属(SK
鋼、ハステロイ等)で組み合わされ、原料と接触する内
部は全てセラミックコーティングされたものである。こ
の成形装置は、前記成形型16の一方の型をハウジング
17内に垂直に配設した固定盤18に固定し、成形型1
6の他方の型を型締めシリンダー19の型締めラム20
の先端に取り付けた可動盤21に固定し、又、ハウジン
グ17内には原料溜部22とそれに連通する射出シリン
ダー23を横設するとともに、射出シリンダー23には
射出・保圧シリンダー25のピストン25が圧縮空気等
の駆動によって挿入可能となっている。又、射出シリン
ダー23の先端のノズル部は前記固定盤18を貫通して
成形型16に接続されている。そして、前記射出シリン
ダー23の周囲には原料粉末を溶融するための横型加熱
炉26を配設するとともに、成形型16の周囲には型温
度を制御するためのヒータ27を配設している。更に、
前記ハウジング17の上部には、成形型16を収容した
区画と、原料溜部22の内部と、横型加熱炉26を設け
た区画とにそれぞれガス供給口28,・・・が設けら
れ、ガス供給系29からフォーミングガスをハウジング
17内の各部に供給している。ここで、原料が溶融する
前記射出シリンダー23の内面もセラミックコーティン
グしている。又、前記射出・保圧シリンダー24の第1
給気口24a及び第2給気口24bには、図示しない前
記同様の圧縮空気供給系を接続して、該射出・保圧シリ
ンダー24に供給する圧縮空気の圧力や流路を変更して
ピストン25によって成形型16へ加える圧力を調節す
るのである。
する。この成形装置の成形型16は、耐熱性金属(SK
鋼、ハステロイ等)で組み合わされ、原料と接触する内
部は全てセラミックコーティングされたものである。こ
の成形装置は、前記成形型16の一方の型をハウジング
17内に垂直に配設した固定盤18に固定し、成形型1
6の他方の型を型締めシリンダー19の型締めラム20
の先端に取り付けた可動盤21に固定し、又、ハウジン
グ17内には原料溜部22とそれに連通する射出シリン
ダー23を横設するとともに、射出シリンダー23には
射出・保圧シリンダー25のピストン25が圧縮空気等
の駆動によって挿入可能となっている。又、射出シリン
ダー23の先端のノズル部は前記固定盤18を貫通して
成形型16に接続されている。そして、前記射出シリン
ダー23の周囲には原料粉末を溶融するための横型加熱
炉26を配設するとともに、成形型16の周囲には型温
度を制御するためのヒータ27を配設している。更に、
前記ハウジング17の上部には、成形型16を収容した
区画と、原料溜部22の内部と、横型加熱炉26を設け
た区画とにそれぞれガス供給口28,・・・が設けら
れ、ガス供給系29からフォーミングガスをハウジング
17内の各部に供給している。ここで、原料が溶融する
前記射出シリンダー23の内面もセラミックコーティン
グしている。又、前記射出・保圧シリンダー24の第1
給気口24a及び第2給気口24bには、図示しない前
記同様の圧縮空気供給系を接続して、該射出・保圧シリ
ンダー24に供給する圧縮空気の圧力や流路を変更して
ピストン25によって成形型16へ加える圧力を調節す
るのである。
【0033】前述の第2成形装置によってGeの特殊形
状のレンズを製造するには、先ず粒子状のGe原料粉末
を原料溜部22に充填し、上部からフォーミングガスを
流して原料表面の精製をする。そして、型締めシリンダ
ー19に圧力流体を供給して型締めラム20を前進させ
て成形型16を閉じる。次に、前記ピストン25を後退
させた状態で、原料を射出シリンダー23内に導き、そ
れからピストン25を前進させて原料粉末を横型加熱炉
26の部分に移動させてそれを加熱して溶融する。一
方、前記成形型16は、周囲のヒータ27によって原料
の融点以上の温度に加熱されており、融液が成形型16
のキャビティ内に注入する。このピストン25には、圧
力変動を監視するロードセル4aが取り付けられてお
り、融液が成形型16のキャビティ内部で必要な保持さ
れる圧力(保持圧力)や型温度の制御のためのヒータ2
7で、成形、冷却を制御する。そして、保持圧力を加え
ながら、融液を冷却成形し、型締めラム20を後退させ
て、成形型16を離型して成形品を取り出すのである。
この場合における圧力や温度制御の詳細は、前述同様の
ため省略する。
状のレンズを製造するには、先ず粒子状のGe原料粉末
を原料溜部22に充填し、上部からフォーミングガスを
流して原料表面の精製をする。そして、型締めシリンダ
ー19に圧力流体を供給して型締めラム20を前進させ
て成形型16を閉じる。次に、前記ピストン25を後退
させた状態で、原料を射出シリンダー23内に導き、そ
れからピストン25を前進させて原料粉末を横型加熱炉
26の部分に移動させてそれを加熱して溶融する。一
方、前記成形型16は、周囲のヒータ27によって原料
の融点以上の温度に加熱されており、融液が成形型16
のキャビティ内に注入する。このピストン25には、圧
力変動を監視するロードセル4aが取り付けられてお
り、融液が成形型16のキャビティ内部で必要な保持さ
れる圧力(保持圧力)や型温度の制御のためのヒータ2
7で、成形、冷却を制御する。そして、保持圧力を加え
ながら、融液を冷却成形し、型締めラム20を後退させ
て、成形型16を離型して成形品を取り出すのである。
この場合における圧力や温度制御の詳細は、前述同様の
ため省略する。
【0034】前記成形型16として、高密度炭素材料か
らなる成形型を用いて、溶融したSiを成形型内に射出
成形して光学レンズを製造してもよいし、又、金属にセ
ラミックコーティングした成形型を用いて、Ge−Si
合金からなる光学レンズを製造してもよい。
らなる成形型を用いて、溶融したSiを成形型内に射出
成形して光学レンズを製造してもよいし、又、金属にセ
ラミックコーティングした成形型を用いて、Ge−Si
合金からなる光学レンズを製造してもよい。
【0035】前記成形方法にて成形された光学レンズR
を用いた本発明の赤外線センサモジュールMが、図4〜
図5に示されてあり、この赤外線センサモジュールM
は、赤外線を感知する赤外線素子Nと、この赤外線素子
Nを覆うためのケーシングKと、前記ケーシングKに形
成された開口部に設けられた光学レンズRとから構成さ
れており、人体から放射される赤外線を赤外線素子Nに
より検出することができるようにしている。
を用いた本発明の赤外線センサモジュールMが、図4〜
図5に示されてあり、この赤外線センサモジュールM
は、赤外線を感知する赤外線素子Nと、この赤外線素子
Nを覆うためのケーシングKと、前記ケーシングKに形
成された開口部に設けられた光学レンズRとから構成さ
れており、人体から放射される赤外線を赤外線素子Nに
より検出することができるようにしている。
【0036】前記赤外線素子Nは、気密封止と電磁シー
ルドを有する金属パッケージ30と、この金属パッケー
ジ30に形成の開口部に備えた赤外線透過窓としての光
学フィルター31と、この光学フィルター31から透過
する赤外線を受光する一対の受光部32,32とから構
成されている。
ルドを有する金属パッケージ30と、この金属パッケー
ジ30に形成の開口部に備えた赤外線透過窓としての光
学フィルター31と、この光学フィルター31から透過
する赤外線を受光する一対の受光部32,32とから構
成されている。
【0037】前記赤外線素子Nが、電子部品を備えるプ
リント基盤34に取り付けられ、前記ケーシングKが、
前記プリント基盤34にハンダ付けにより固定されてい
る。尚、図に示す34aは、前記プリント基盤34に形
成されたビス止め用の孔であり、又、33は、前記プリ
ント基盤34の下端から下方へ突出する電子部品等を覆
うためのケーシングである。
リント基盤34に取り付けられ、前記ケーシングKが、
前記プリント基盤34にハンダ付けにより固定されてい
る。尚、図に示す34aは、前記プリント基盤34に形
成されたビス止め用の孔であり、又、33は、前記プリ
ント基盤34の下端から下方へ突出する電子部品等を覆
うためのケーシングである。
【0038】前記一対の受光部32,32は、分極処理
の方向が相反するように接続されており、前記光学フィ
ルター31を通して入射する赤外線に対して両受光部3
2,32が機能するものの、同相で影響を及ぼすセンサ
周辺の温度変化や機械的な衝撃等の外乱には出力しない
ようにしている。
の方向が相反するように接続されており、前記光学フィ
ルター31を通して入射する赤外線に対して両受光部3
2,32が機能するものの、同相で影響を及ぼすセンサ
周辺の温度変化や機械的な衝撃等の外乱には出力しない
ようにしている。
【0039】前記光学レンズRは、図4及び図5に示す
ように、それの内面側一面に内方側へ突出する複数個の
凸レンズrが一体形成されたマルチレンズに構成すると
ともに、それの赤外線線入射面が前記赤外線素子Nに対
して円弧を描く湾曲凸面になるように構成してあり、赤
外線に対する入射角度Zを平面のレンズに比して大きく
拡大することができるとともに、複数の凸レンズrによ
り入射してくる赤外線を赤外線素子Nの受光部32,3
2へ確実に集光させることができるようにしている。
ように、それの内面側一面に内方側へ突出する複数個の
凸レンズrが一体形成されたマルチレンズに構成すると
ともに、それの赤外線線入射面が前記赤外線素子Nに対
して円弧を描く湾曲凸面になるように構成してあり、赤
外線に対する入射角度Zを平面のレンズに比して大きく
拡大することができるとともに、複数の凸レンズrによ
り入射してくる赤外線を赤外線素子Nの受光部32,3
2へ確実に集光させることができるようにしている。
【0040】そして、前記ケーシングKを前記光学レン
ズRと同一原料のGe原料から構成し、かつ、前述の成
形方法により光学レンズRと一体溶融成形してあり、ケ
ーシングK自体が電磁波に対するシールド効果を発揮す
るとともに、ケーシングKを別体形成し、光学レンズR
とケーシングKとを組付ける作業を不要にできるのであ
る。
ズRと同一原料のGe原料から構成し、かつ、前述の成
形方法により光学レンズRと一体溶融成形してあり、ケ
ーシングK自体が電磁波に対するシールド効果を発揮す
るとともに、ケーシングKを別体形成し、光学レンズR
とケーシングKとを組付ける作業を不要にできるのであ
る。
【0041】又、前記光学レンズRの外表面は、前述の
ように、光学研磨された成形型(鋳型)のキャビティに
て後加工不用な鏡面に仕上げられ、しかも前記光学レン
ズRの内外表面は夫々、透明薄膜による赤外コーティン
グ処理が施され、詳しくは、レンズ外面が、透過領域が
6ミクロンカットオンフィルタとして機能するように赤
外多層コーティングにて表面処理され、レンズ内面が、
無反射となるように一層の透明薄膜にて表面処理されて
いる。
ように、光学研磨された成形型(鋳型)のキャビティに
て後加工不用な鏡面に仕上げられ、しかも前記光学レン
ズRの内外表面は夫々、透明薄膜による赤外コーティン
グ処理が施され、詳しくは、レンズ外面が、透過領域が
6ミクロンカットオンフィルタとして機能するように赤
外多層コーティングにて表面処理され、レンズ内面が、
無反射となるように一層の透明薄膜にて表面処理されて
いる。
【0042】前記ケーシングKと前記光学レンズRとを
一体溶融成形する他、図6及び図7に示すように、別体
形成した金属性のケーシングKを光学レンズRにハンダ
付け等により接合してもよく、ケーシングKの材質は自
由に選択できる。この場合、光学レンズRの内面コーテ
ィング処理がケーシングKと一体溶融成形した光学レン
ズRを行う場合と比して容易に行える利点がある。
一体溶融成形する他、図6及び図7に示すように、別体
形成した金属性のケーシングKを光学レンズRにハンダ
付け等により接合してもよく、ケーシングKの材質は自
由に選択できる。この場合、光学レンズRの内面コーテ
ィング処理がケーシングKと一体溶融成形した光学レン
ズRを行う場合と比して容易に行える利点がある。
【0043】前記光学レンズRとして、図8及び図9に
示すように、赤外線素子Nの光学フィルター31の幅と
同一幅になるように構成して赤外線センサモジュールM
の小型化を図るようにしてもよく、光学レンズRの大き
さは自由に設定できる。又、前記光学レンズRの内面側
一面に複数個の凸面rを備えさせる他、光学レンズRの
内面側の一部又は外面側一部、もしくは外面側全部に備
えさせてもよいし、光学レンズR自体をフレネルレンズ
に構成する等、光学レンズRの形状は自由に設定でき
る。
示すように、赤外線素子Nの光学フィルター31の幅と
同一幅になるように構成して赤外線センサモジュールM
の小型化を図るようにしてもよく、光学レンズRの大き
さは自由に設定できる。又、前記光学レンズRの内面側
一面に複数個の凸面rを備えさせる他、光学レンズRの
内面側の一部又は外面側一部、もしくは外面側全部に備
えさせてもよいし、光学レンズR自体をフレネルレンズ
に構成する等、光学レンズRの形状は自由に設定でき
る。
【0044】又、前記成形方法にて製造された凹レンズ
が、図10に示され、この凹レンズRの赤外線入射側表
面の全部に、AlやAuなどの金属を蒸着してなる金属
層35をコーティングしてあり、集光ミラーとして機能
するように構成している。
が、図10に示され、この凹レンズRの赤外線入射側表
面の全部に、AlやAuなどの金属を蒸着してなる金属
層35をコーティングしてあり、集光ミラーとして機能
するように構成している。
【0045】又、図11に、前記凹レンズRの赤外線入
射側表面の中心部分を除いた他の部分のみに、前記同様
にAlやAuなどの金属を蒸着してなる金属層36をコ
ーティングしてあり、金属層36部分で赤外線を集光さ
せるとともに、金属層36のない部分36aで赤外線を
透過させる干渉フィルターとして機能できるようにして
いる。
射側表面の中心部分を除いた他の部分のみに、前記同様
にAlやAuなどの金属を蒸着してなる金属層36をコ
ーティングしてあり、金属層36部分で赤外線を集光さ
せるとともに、金属層36のない部分36aで赤外線を
透過させる干渉フィルターとして機能できるようにして
いる。
【0046】又、前記レンズRの他の実施例として図1
2に示している。これは、赤外線を感知する赤外線素子
Nを、電子部品を備える基盤34に取り付け、前記赤外
線素子Nを覆うための金属製のケーシングKを、前記基
盤34にハンダ付けにより固定するとともに、前記ケー
シングKに形成された開口部に、前記赤外線素子Nへの
赤外線を透過可能なレンズRをメッキ処理した後、接合
してある。このメッキ処理、換言すればNi無電解メッ
キ処理、あるいは電解メッキ処理後のメッキ処理部37
は、洗浄・乾燥が行われた後、低融点金属、あるいはハ
ンダ等により接合されるのである。尚、図12中説明し
なかった番号は、前述の同一番号のものと同じものを示
すため、説明を省略する。
2に示している。これは、赤外線を感知する赤外線素子
Nを、電子部品を備える基盤34に取り付け、前記赤外
線素子Nを覆うための金属製のケーシングKを、前記基
盤34にハンダ付けにより固定するとともに、前記ケー
シングKに形成された開口部に、前記赤外線素子Nへの
赤外線を透過可能なレンズRをメッキ処理した後、接合
してある。このメッキ処理、換言すればNi無電解メッ
キ処理、あるいは電解メッキ処理後のメッキ処理部37
は、洗浄・乾燥が行われた後、低融点金属、あるいはハ
ンダ等により接合されるのである。尚、図12中説明し
なかった番号は、前述の同一番号のものと同じものを示
すため、説明を省略する。
【0047】前記レンズRの表裏両面は、反射抑制の目
的でコーティング処理が施されてあり、これら2つのコ
ーティング層38,39により、特定の波長のみを透過
させる干渉フィルターとして機能するようにしている。
的でコーティング処理が施されてあり、これら2つのコ
ーティング層38,39により、特定の波長のみを透過
させる干渉フィルターとして機能するようにしている。
【0048】前記赤外線センサモジュールMとしては、
熱電対やボロメータの他、フォトン検知器など赤外線を
検知するものであれば、各種の検知器を使用できる。
熱電対やボロメータの他、フォトン検知器など赤外線を
検知するものであれば、各種の検知器を使用できる。
【0049】前記光学レンズRと前記ケーシングKとの
組付け方法として、図13に示すようにしてもよい。こ
れは、ケーシングKに側面視略逆L字状の案内溝40を
形成し、この案内溝40の案内終端側にケーシングKの
被係合部としての凹部40aを形成するとともに、この
ケーシングKの溝部40に係合作用して光学レンズRを
ケーシングKに固定するための係合部としての係合凸部
41aを光学レンズRの下端に突設した側面視略逆L字
状の係合片41に形成してある。したがって、光学レン
ズRの係合片41をケーシングKの溝部40に上方から
差し込んだ後、光学レンズRを時計周りに回転させるこ
とによって、溝部40の凹部40aに係合片41の係合
凸部41aを係合してケーシングKに光学レンズRが固
定するのである。尚、光学レンズRの固定状態から、光
学レンズRを反時計周りに回転させることによって、前
記係合を解除してケーシングKから光学レンズRを取り
外すことができるのである。又、図では、係合部41a
と被係合部40aとを1組しか示さなかったが、2組以
上設けてもよく、これらの個数及び形状などは、自由に
変更可能である。
組付け方法として、図13に示すようにしてもよい。こ
れは、ケーシングKに側面視略逆L字状の案内溝40を
形成し、この案内溝40の案内終端側にケーシングKの
被係合部としての凹部40aを形成するとともに、この
ケーシングKの溝部40に係合作用して光学レンズRを
ケーシングKに固定するための係合部としての係合凸部
41aを光学レンズRの下端に突設した側面視略逆L字
状の係合片41に形成してある。したがって、光学レン
ズRの係合片41をケーシングKの溝部40に上方から
差し込んだ後、光学レンズRを時計周りに回転させるこ
とによって、溝部40の凹部40aに係合片41の係合
凸部41aを係合してケーシングKに光学レンズRが固
定するのである。尚、光学レンズRの固定状態から、光
学レンズRを反時計周りに回転させることによって、前
記係合を解除してケーシングKから光学レンズRを取り
外すことができるのである。又、図では、係合部41a
と被係合部40aとを1組しか示さなかったが、2組以
上設けてもよく、これらの個数及び形状などは、自由に
変更可能である。
【0050】前記ケーシングKの外表面は、前述のよう
に鏡面に仕上げられておらず、粗面になっているととも
に、前述の透明薄膜によるコーティング処理も一切施さ
れていないが、前述同様鏡面仕上げ又はコーティング処
理してもよい。
に鏡面に仕上げられておらず、粗面になっているととも
に、前述の透明薄膜によるコーティング処理も一切施さ
れていないが、前述同様鏡面仕上げ又はコーティング処
理してもよい。
【0051】前述のように、ケーシングKの下端部を、
プリント基盤34の上面にハンダ付けにより固定するこ
とによって、このハンダ付け部分でのシールド効果が減
衰することがないようにしている。
プリント基盤34の上面にハンダ付けにより固定するこ
とによって、このハンダ付け部分でのシールド効果が減
衰することがないようにしている。
【0052】前記ケーシングKの原料は、Geの他、S
i又はGe−Si合金材料から構成してもよい。
i又はGe−Si合金材料から構成してもよい。
【0053】前記赤外線素子Aの金属パッケージ30を
Ge、Si又はGe−Si合金材料からなる原料から構
成したり、前記赤外線素子Aの光学フィルター31をG
e、Si又はGe−Si合金材料からなる原料から構成
してもよい。尚、この光学フィルター31を本発明の光
学レンズRに構成することによって、赤外線素子Aを覆
うケーシングKやこのケーシングKの開口部を覆う光学
レンズR等を省略できる。
Ge、Si又はGe−Si合金材料からなる原料から構
成したり、前記赤外線素子Aの光学フィルター31をG
e、Si又はGe−Si合金材料からなる原料から構成
してもよい。尚、この光学フィルター31を本発明の光
学レンズRに構成することによって、赤外線素子Aを覆
うケーシングKやこのケーシングKの開口部を覆う光学
レンズR等を省略できる。
【0054】
【発明の効果】光学レンズを、Ge、Si又はGe−S
i合金材料からなる原料を成形方法にて溶融成形するこ
とによって得ることができるから、材料の凝固膨張の圧
力を吸収して内部歪みを防止して、成形品の密度を高め
ることができるとともに、高い寸法精度を出すことがで
き、しかも成形品にクラック、脹らみ、陥没が発生する
ことがなく、製品のバラツキなどに起因する製造面にお
ける不利を回避することができるのである。しかも、従
来のように、光学研磨機械による研磨加工に比して材料
費の高いGe、Si又はGe−Si合金材料を無駄のな
い有効利用が可能となるとともに、照明器具や電熱器具
の近傍でも使用可能な適応範囲の広い赤外線用光学レン
ズを提供することができる。さらに、上記成形方法によ
り焦点の短いレンズを作成しても、歪みや収差が少ない
ため、レンズの小型化を図ることができるとともに、赤
外線透過率の向上を図ることができることから、信号処
理系のS/N比を向上させてノイズ等の外的要因から発
生する各種機器の誤動作の低減化をも図ることができ
る。
i合金材料からなる原料を成形方法にて溶融成形するこ
とによって得ることができるから、材料の凝固膨張の圧
力を吸収して内部歪みを防止して、成形品の密度を高め
ることができるとともに、高い寸法精度を出すことがで
き、しかも成形品にクラック、脹らみ、陥没が発生する
ことがなく、製品のバラツキなどに起因する製造面にお
ける不利を回避することができるのである。しかも、従
来のように、光学研磨機械による研磨加工に比して材料
費の高いGe、Si又はGe−Si合金材料を無駄のな
い有効利用が可能となるとともに、照明器具や電熱器具
の近傍でも使用可能な適応範囲の広い赤外線用光学レン
ズを提供することができる。さらに、上記成形方法によ
り焦点の短いレンズを作成しても、歪みや収差が少ない
ため、レンズの小型化を図ることができるとともに、赤
外線透過率の向上を図ることができることから、信号処
理系のS/N比を向上させてノイズ等の外的要因から発
生する各種機器の誤動作の低減化をも図ることができ
る。
【0055】前記光学レンズを、それの赤外線入射面が
赤外線素子に対して円弧を描く湾曲凸面になるように構
成することによって、平面のレンズに比して入射角度の
拡大を図ることができるとともに、内面に一体形成され
た凸レンズにより入射してくる赤外線を赤外線素子の受
光部へ確実に集光させることができ、歪みなどによる検
出ミスを回避しながらも、検出範囲を拡大することがで
きる赤外線センサモジュールを提供することができる。
赤外線素子に対して円弧を描く湾曲凸面になるように構
成することによって、平面のレンズに比して入射角度の
拡大を図ることができるとともに、内面に一体形成され
た凸レンズにより入射してくる赤外線を赤外線素子の受
光部へ確実に集光させることができ、歪みなどによる検
出ミスを回避しながらも、検出範囲を拡大することがで
きる赤外線センサモジュールを提供することができる。
【0056】前記ケーシングを、Ge、Si又はGe−
Si合金材料からなる原料から構成し、かつ、成形方法
により前記光学レンズと一体溶融成形することによっ
て、別体形成された2つの部材を組付けるものに比して
組付け作業面及び製造面において有利にすることができ
るとともに、ケーシング自体が電磁波シールド効果を有
することから、特別な電磁遮蔽をすることなく、常に正
確な検出が行える信頼性の高い赤外線センサモジュール
を提供することができる。
Si合金材料からなる原料から構成し、かつ、成形方法
により前記光学レンズと一体溶融成形することによっ
て、別体形成された2つの部材を組付けるものに比して
組付け作業面及び製造面において有利にすることができ
るとともに、ケーシング自体が電磁波シールド効果を有
することから、特別な電磁遮蔽をすることなく、常に正
確な検出が行える信頼性の高い赤外線センサモジュール
を提供することができる。
【0057】ケーシングに被係合部を形成するととも
に、このケーシングの被係合部と係合作用して光学レン
ズをケーシングに固定するための係合部を光学レンズに
形成すれば、別体構成されたそれら2つをハンダ付け等
により接合するものに比して、組付け作業面において有
利にすることができ、製造時間の短縮化を図ることがで
きる赤外線センサモジュールを提供することができる。
に、このケーシングの被係合部と係合作用して光学レン
ズをケーシングに固定するための係合部を光学レンズに
形成すれば、別体構成されたそれら2つをハンダ付け等
により接合するものに比して、組付け作業面において有
利にすることができ、製造時間の短縮化を図ることがで
きる赤外線センサモジュールを提供することができる。
【0058】前記成形手段として、押出し成形方法、射
出成形方法、トランスファー成形方法を用いることによ
って、成形プロセスが簡単になり、量産化が容易にな
り、成形品の密度を高めることができるとともに、成形
品の多数個取りや、2次元配列の複合レンズ等の製造時
に成形法の利点をそのまま生かすことができる。
出成形方法、トランスファー成形方法を用いることによ
って、成形プロセスが簡単になり、量産化が容易にな
り、成形品の密度を高めることができるとともに、成形
品の多数個取りや、2次元配列の複合レンズ等の製造時
に成形法の利点をそのまま生かすことができる。
【0059】前記成形型として、高密度炭素材料からな
る型材のキャビティ内面を光学研磨した成形型、又は金
属上にセラミックコーティングした型材のキャビティ内
面を光学研磨した成形型を用いることによって、融液に
不純物が混入することがなく、しかも成形型の耐久性に
優れ、量産化に適応し、後加工の必要のない光学的表面
を有するレンズを安価に製造することができる。
る型材のキャビティ内面を光学研磨した成形型、又は金
属上にセラミックコーティングした型材のキャビティ内
面を光学研磨した成形型を用いることによって、融液に
不純物が混入することがなく、しかも成形型の耐久性に
優れ、量産化に適応し、後加工の必要のない光学的表面
を有するレンズを安価に製造することができる。
【図1】溶融成形方法における注入用シリンダー圧力と
材料の温度との関係を示す成形サイクルのグラフ
材料の温度との関係を示す成形サイクルのグラフ
【図2】トランスファー成形方法を用いた成形装置を示
す簡略説明図
す簡略説明図
【図3】射出成形方法を用いた成形装置を示す簡略説明
図
図
【図4】赤外線センサモジュールの縦断面図
【図5】赤外線センサモジュールの平面図
【図6】他の実施例の赤外線センサモジュールの縦断面
図
図
【図7】他の実施例の赤外線センサモジュールの平面図
【図8】他の実施例の赤外線センサモジュールの縦断面
図
図
【図9】他の実施例の赤外線センサモジュールの平面図
【図10】光学レンズの縦断面図
【図11】他の実施例の光学レンズの縦断面図
【図12】他の実施例の赤外線センサモジュールの縦断
面図
面図
【図13】光学レンズとケーシングとの組付け構造を示
す側面図
す側面図
1 成形型 2 保持枠 3 エアシリンダー 3a 第1給気口 3b 第2給気口 4 プランジャ 4a ロードセル 5 圧縮空気供給系 6 加熱炉 7 第1減圧弁 8 第2減圧弁 9,11 圧力計 10,12,13 電磁弁 14 ガス供給管 15 温度モニター 16 成形型 17 ハウジング 18 固定盤 19 型締めシリンダー 20 型締めラム 21 可動盤 22 原料溜部 23 射出シリンダー 24 射出・保圧シリンダー 24a 第1給気口 24b 第2給気口 25 ピストン 26 横型加熱炉 27 ヒータ 28 ガス供給口 29 ガス供給系 30 金属パッケージ 31 光学フィルター 32 受光部 33 ケーシング 34 プリント基盤 34a 孔 35 金属層 36 金属層 36a 部分 37 メッキ処理部 38 コーティング層 39 コーティング層 40 案内溝 40a 凹部 41 係合片 41a 係合凸部 M 赤外線センサモジュール N 赤外線素子 K ケーシング R 光学レンズ r 凸レンズ Z 入射角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01J 1/04 G01J 1/04 A G02B 1/00 G02B 1/00 1/10 13/14 13/14 1/10 Z // G01V 8/14 9406−2G G01V 9/04 C
Claims (11)
- 【請求項1】 赤外線を透過可能な光学レンズを、G
e、Si又はGe−Si合金材料からなる原料から構成
し、かつ、その原料を成形方法により溶融成形して構成
するとともに、前記成形方法を、成形型への融液の注入
圧力や保持圧力を制御し得る成形手段と、Ge、Si又
はGe−Si合金材料からなる原料をその融点以上に加
熱して溶融させる溶融手段と、成形型を原料の融点以上
に加熱したのち、原料の融液を前記成形型のキャビティ
内に所定圧力にて注入する注入手段と、注入後の注入圧
力を強めて比較的高い成形圧力を維持した状態で冷却す
る冷却手段と、それの冷却過程において、凝固点付近で
注入圧力を弱めて低い保持圧力を維持する第1維持手段
と、凝固点を通過すると圧力を再度強めて所定の保持圧
力を維持する第2維持手段とから構成してあることを特
徴とする赤外線用光学レンズ。 - 【請求項2】 前記光学レンズの赤外線入射側表面の一
部又は全部に、金属を蒸着してなる金属層を設けてある
請求項1記載の赤外線用光学レンズ。 - 【請求項3】 前記成形手段として、押出し成形方法、
射出成形方法、トランスファー成形方法を用い、成形型
に原料の融液を注入してなる請求項1記載の赤外線用光
学レンズ。 - 【請求項4】 前記成形型として、高密度炭素材料から
なる型材のキャビティ内面を光学研磨した成形型を用い
てなる請求項1記載の赤外線用光学レンズ。 - 【請求項5】 前記成形型として、金属上にセラミック
コーティングした型材のキャビティ内面を光学研磨した
成形型を用いてなる請求項1記載の赤外線用光学レン
ズ。 - 【請求項6】 赤外線を感知する赤外線素子を、電子部
品を備える基盤に取り付け、前記赤外線素子を覆うため
のケーシングを、前記基盤に固設するとともに、前記ケ
ーシングに形成された開口部に、前記赤外線素子への赤
外線を透過可能な光学レンズを設けてある赤外線センサ
モジュールであって、前記光学レンズを、Ge、Si又
はGe−Si合金材料からなる原料から構成し、かつ、
その原料を成形方法により溶融成形して構成し、前記成
形方法を、成形型への融液の注入圧力や保持圧力を制御
し得る成形手段と、Ge、Si又はGe−Si合金材料
からなる原料をその融点以上に加熱して溶融させる溶融
手段と、成形型を原料の融点以上に加熱したのち、原料
の融液を前記成形型のキャビティ内に所定圧力にて注入
する注入手段と、注入後の注入圧力を強めて比較的高い
成形圧力を維持した状態で冷却する冷却手段と、それの
冷却過程において、凝固点付近で注入圧力を弱めて低い
保持圧力を維持する第1維持手段と、凝固点を通過する
と圧力を再度強めて所定の保持圧力を維持する第2維持
手段とから構成するとともに、前記光学レンズを、それ
の赤外線入射面が前記赤外線素子に対して円弧を描く湾
曲凸面になるように構成し、かつ、内面に複数の凸レン
ズが一体形成されたマルチレンズに構成してある赤外線
センサモジュール。 - 【請求項7】 前記ケーシング及び前記光学レンズを、
Ge、Si又はGe−Si合金材料からなる原料から構
成し、かつ、これらケーシング及び光学レンズを前記成
形方法により一体溶融成形してある請求項6記載の赤外
線センサモジュール。 - 【請求項8】 前記ケーシングに被係合部を形成すると
ともに、このケーシングの被係合部と係合作用して前記
光学レンズを該ケーシングに固定するための係合部を該
光学レンズに形成してある請求項6記載の赤外線センサ
モジュール。 - 【請求項9】 前記成形手段として、押出し成形方法、
射出成形方法、トランスファー成形方法を用い、成形型
に原料の融液を注入してなる請求項6記載の赤外線セン
サモジュール。 - 【請求項10】 前記成形型として、高密度炭素材料か
らなる型材のキャビティ内面を光学研磨した成形型を用
いてなる請求項6記載の赤外線センサモジュール。 - 【請求項11】 前記成形型として、金属上にセラミッ
クコーティングした型材のキャビティ内面を光学研磨し
た成形型を用いてなる請求項6記載の赤外線センサモジ
ュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7131893A JPH08325033A (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 赤外線用光学レンズ及び赤外線センサモジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7131893A JPH08325033A (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 赤外線用光学レンズ及び赤外線センサモジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08325033A true JPH08325033A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15068623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7131893A Pending JPH08325033A (ja) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | 赤外線用光学レンズ及び赤外線センサモジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08325033A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11167005A (ja) * | 1997-12-05 | 1999-06-22 | Matsushita Electric Works Ltd | 赤外線センサ用マルチレンズ |
JP2000329860A (ja) * | 1999-05-20 | 2000-11-30 | Matsushita Electric Works Ltd | 赤外線式人体検知器 |
JP2001141993A (ja) * | 1999-11-11 | 2001-05-25 | Mitsubishi Electric Corp | 赤外線光学系 |
JP2012148975A (ja) * | 2005-04-13 | 2012-08-09 | Corning Inc | 低粘度押出成形および射出成形のためのカルコゲナイドガラス |
JP2017044502A (ja) * | 2015-08-24 | 2017-03-02 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 赤外線検出装置 |
WO2021132003A1 (ja) * | 2019-12-23 | 2021-07-01 | 株式会社フェローテックマテリアルテクノロジーズ | SiCとSiによる混合部材および製造方法 |
-
1995
- 1995-05-30 JP JP7131893A patent/JPH08325033A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11167005A (ja) * | 1997-12-05 | 1999-06-22 | Matsushita Electric Works Ltd | 赤外線センサ用マルチレンズ |
JP2000329860A (ja) * | 1999-05-20 | 2000-11-30 | Matsushita Electric Works Ltd | 赤外線式人体検知器 |
JP2001141993A (ja) * | 1999-11-11 | 2001-05-25 | Mitsubishi Electric Corp | 赤外線光学系 |
JP2012148975A (ja) * | 2005-04-13 | 2012-08-09 | Corning Inc | 低粘度押出成形および射出成形のためのカルコゲナイドガラス |
JP2017044502A (ja) * | 2015-08-24 | 2017-03-02 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 赤外線検出装置 |
WO2021132003A1 (ja) * | 2019-12-23 | 2021-07-01 | 株式会社フェローテックマテリアルテクノロジーズ | SiCとSiによる混合部材および製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5685358A (en) | Method for melt-molding Ge, Si, or Ge-Si alloy | |
EP1813926B1 (en) | Method for manufacture of a physical quantity detector | |
US7383697B2 (en) | Optical element molding method | |
EP2637846B1 (en) | Method of producing composite optical element | |
KR0152386B1 (ko) | 광학소자와 그 성형방법 및 성형장치 | |
JPH08325033A (ja) | 赤外線用光学レンズ及び赤外線センサモジュール | |
EP1335214A1 (en) | Projection lens | |
US20080282737A1 (en) | Press-molding apparatus | |
WO2009101890A1 (ja) | 射出成形方法 | |
JP5906037B2 (ja) | 光学部品の製造方法 | |
US8997523B2 (en) | Method of manufacturing glass molding | |
JP5120752B2 (ja) | 射出成形装置 | |
JP3421188B2 (ja) | 射出圧縮成形用の金型組立体及び射出圧縮成形方法 | |
Bates et al. | High-temperature fiber optic imaging | |
JP2010105869A (ja) | 光学素子製造装置及び光学機器製造装置 | |
JP2007076945A (ja) | ガラスレンズの成形方法及び成形装置 | |
JP2005205860A (ja) | 光学素子の製造方法 | |
JPS6384755A (ja) | 加圧鋳造方法および装置 | |
JP3557270B2 (ja) | 射出成形用金型 | |
JP2008087407A (ja) | 射出成形方法 | |
JP2011189551A (ja) | レンズ製造方法およびレンズ製造装置 | |
JPS59124819A (ja) | プラスチツク光学部品の製造方法 | |
JPS59123632A (ja) | プラスチツク光学部品の製造方法 | |
JP2000271970A (ja) | ポリアセタール樹脂から成る成形品及びその製造方法 | |
JP2004195756A (ja) | 光ディスク基板用金型 |