JP2017044087A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常時燃料カット機能とフェイルセーフ時燃料カット機能を設け、車両がフェイルセーフに陥る前に診断をすることでどちらの機能の故障であるかを判定すること。【解決手段】内燃機関に通常時燃料カット機能とフェイルセーフ時燃料カット機能を設け、前記内燃機関の運転状態及び制御状態を検出するために取り付けられた各種センサと、前記センサ信号に基づいて燃料噴射を強制的に停止する燃料カット判定がされた後に、通常時燃料カットの機能を診断し、通常時燃料カット機能が正常と判定された後にフェイルセーフ時燃料カット機能を作動させ、フェイルセーフ時燃料カット機能の診断を行うことを特徴とする内燃機関であって、前記フェイルセーフ時燃料カット機能の診断を、燃料噴射装置の駆動電圧と、A/FセンサまたはO2センサから出力される電圧と、ノックセンサから出力される電圧のいずれか、または複数で行うことを特徴とする【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関のフェイルセーフ時の燃料カット機能の異常検出装置に関する。
一般的に内燃機関の制御装置では、トルクに影響を及ぼす部品または制御の異常・故障を検出した際、運転者に内燃機関の異常を警告ランプで通知するとともに、スロットル開度の固定、燃料カット、点火カット等のフェイルセーフ機能を実施することが知られている。しかしながら、前記フェイルセーフ機能は通常動作せず、このフェイルセーフ機能が正常に動作することを確認せず、前記フェイルセーフ機能が故障した状態で車両がフェイルセーフ状態に陥った際、異常に高いトルクを出力する可能性があるため、フェイルセーフ機能が正常に動作することを確認することが重要である。
従来、上述したフェイルセーフ時の燃料カット機能の異常を検出する技術として、内燃機関の運転が停止されている間(例えば内燃機関の始動前)にフェイルセーフ時の燃料カット機能を診断する期間を設け、その間フェイルセーフ時の燃料カット機能を実施し、燃料噴射装置ドライバの出力ポートの出力レベルを監視することでフェイルセーフ時燃料カット機能の異常診断を行う方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2009−127574
しかしながら、上記特許文献1の構成では通常時燃料カット機能とフェイルセーフ時燃料カット機能を設けてはいるが、どちらの機能の故障であるかを判定することが出来ない可能性がある。また、内燃機関の始動前に前記フェイルセーフ時燃料カット機能の診断を行うため、実際に故障が発生する可能性が高い車両の運転中において、フェイルセーフ時燃料カット機能の故障を検出できない。また、診断方法は上述した燃料噴射装置ドライバの出力ポートの出力レベルを監視するのみであり、たとえば前記出力ポートの出力レベルを監視する機能が故障した際は故障を正しく検出できない可能性がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、フェイルセーフに陥る前にフェイルセーフ時燃料カット機能が正しく動作していることを診断することが可能であり、また通常時燃料カット機能とフェイルセーフ時燃料カット機能のどちらの異常・故障であるかを判定することが可能であり、さらには運転中の故障を検出することが可能である内燃機関の制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、前記内燃機関は通常時燃料カット機能と異常が起こった場合に作動するフェイルセーフ時燃料カット機能を設け、前記内燃機関の運転状態及び制御状態を検出するために取り付けられた各種センサに基づいて燃料噴射を強制的に停止する燃料カット判定がされた場合、通常時燃料カット機能を診断する通常時燃料カット診断部を設け、この通常時燃料カットが正常と判定された場合は、前記燃料カット判定と前記通常時燃料カット診断の結果からフェイルセーフ時燃料カット診断を実施するか判定するテスト判定部を設けている。テスト実施判定がされた場合は、フェイルセーフ時燃料カット実行部を強制的に作動させ、フェイルセーフ時燃料カット機能の診断を、燃料噴射装置の駆動電圧と、A/FセンサまたはO2センサから出力される電圧と、ノックセンサから出力される電圧のいずれか、または複数で行う。その結果、通常時の燃料カット機能とフェイルセーフ時燃料カット機能の故障を検出することができる。
本発明によれば、車両がフェイルセーフに陥る前に、フェイルセーフ時燃料カット機能が正常に動作することを確認することが可能である。
本発明の制御装置が搭載された内燃機関の全体構成例。 本発明の制御ブロック図の一実施例。 フェイルセーフ時燃料カット機能診断を実施するタイミングを示したフローチャート例。 キーオフ時にフェイルセーフ時燃料カット機能診断を行うことを示したタイミングチャート例。 駆動電圧を検出する手段を示した回路図の一例。 燃料噴射装置通電時の駆動電圧の電圧特性と遮断時の電圧特性を示したタイミングチャート例。 A/Fセンサのセンサ値と燃料カット中のA/Fセンサのセンサ値を示したタイミングチャート例。 フェイルセーフ時燃料カット機能のA/Fセンサによる診断方法を示したフローチャート例。 ノックセンサのセンサ値と燃料カット中のノックセンサのセンサ値を示したタイミングチャート例。 フェイルセーフ時燃料カット機能のノックセンサによる診断方法を示したフローチャート例。
本発明による実施例について、以下図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の内燃機関101の制御システムにおける全体構成を示したものである。概システムでは運転者のアクセル操作信号118やブレーキ操作信号119等のECU111の入力パラメータに応じて吸気弁123の開度を制御することで、コレクタ120と吸気管106を通り気筒内107へ吸入する吸入空気量を制御し、この吸入空気量をエアフロセンサ122で計測して、この吸入空気量をECU111へ出力している。
また、燃料を気筒内に直接噴射する燃料噴射装置102と点火を行う点火装置103を備えており、カム104で吸気バルブ105を開くことで、吸気管106から気筒内107へ取り入れた空気と前記燃料噴射装置102から噴射する燃料とを混合した混合空気に、前記点火装置103で着火することで気筒内107に爆発を起こし、車両の駆動力としてクランクシャフトへトルクを出力している。
この時、噴射される燃料は前記燃料噴射装置102からECU111により燃料噴射制御が行われ、制御された量とタイミングで噴射され、噴射された燃料は、同様にECU111により点火制御が行われ、制御されたタイミングで前記点火装置103により着火される。
ECU111は運転者のアクセル操作信号118やブレーキ操作信号119、前記カム104の角度を検出するために取り付けられたカム角センサ114や、前記内燃機関の回転数を検出するために取り付けられたクランク角センサ115や、前記内燃機関の冷却水温を検出するために前記気筒107などに取り付けられた水温センサ101や、異常燃焼によるノッキングを検出するために前記気筒107などに取り付けられたノックセンサ113や、他の入力パラメータに基づき前記内燃機関の前記燃料噴射制御、前記点火制御を行う。
また、爆発した後の排気ガスは排気バルブ108が開いた後排気管109を通り、触媒110で排気ガス中の有害ガスを除去した後車外へ排気される。この際、排気ガス中の有害ガスを前記触媒110の前後に取り付けたA/Fセンサ116とO2センサ117によって検出し、その検出信号をECU111に出力している。
次に図2に本発明の制御ブロック図の一実施例を示す。本発明はECU111内に、CPU209とROM213とRAM214を設けている。ROM213は、CPU209によって実行される内燃機関の制御プログラムや各種設定データを予め保存している不揮発性メモリである。RAM214は、CPU209が内燃機関のプログラムを実行して各種動作を行う際に、データを一時的に保存する揮発性のメモリである。CPU209は、ROM213に記憶されている内燃機関のプログラムを実行し、前述した燃料噴射制御、点火制御は入力回路210から受け取った各種センサ値に基づいて、点火制御信号を点火回路211に出力する、燃料噴射制御信号を燃料噴射装置駆動回路212に出力することで実現している。
また、CPU209には運転者または車両の要求により燃料をカットする必要(燃料カット要求)がある場合は燃料噴射量を0とする通常時燃料カット要求演算部205を設けており、運転者のアクセル操作信号118や、ブレーキ操作信号119やその他の入力回路210からの入力パラメータに基づき燃料噴射量を決定する燃料噴射量演算部207へ通常時燃料カット要求を出力している。通常時燃料カット要求があった場合は燃料噴射量演算部207で演算した燃料噴射制御信号を0として燃料噴射装置駆動回路212に出力することで、通常時燃料カットを実現している。
一方、CPU209には車両の制御ないしシステムの異常が発生したことを判定する異常判定部203を設けており、この異常判定部203で異常判定がされた場合は、前記燃料噴射装置を強制停止する信号を演算するフェイルセーフ時燃料カット実行部202を設けている。車両の制御ないしシステムの異常が発生した場合はフェイルセーフ時燃料カット実行部202から燃料噴射駆動回路212を強制的にOFFにすることで、フェイルセーフ時の燃料カットを実現している。
そして、CPU209には前述した通常時燃料カット要求演算部205の演算が正しく実施されているか確認する通常時燃料カット診断部206と、前述したフェイルセーフ時燃料カット実行部202の演算が正しく実施されているか確認するフェイルセーフ時燃料カット診断部201と、フェイルセーフ時燃料カット診断を実施するか判定するフェイルセーフ時燃料カット診断実施判定部204を設けている。
通常時燃料カット要求があった場合は、通常時燃料カット診断を実施し、通常時燃料カット要求と通常時燃料カット診断結果をフェイルセーフ時燃料カット診断実施判定部204へ出力する。この通常時燃料カット機能(通常時燃料カット手段)の診断は後述する図5〜10の診断方法で実施しても良い。通常時燃料カット診断の結果、フェイルセーフ時燃料カット診断実施判定部204でフェイルセーフ時燃料カット診断を行うと判定された場合は、優先的にフェイルセーフ時燃料カット実行部202による燃料カットへ切替え(この時通常時燃料カット要求演算を行わない)、フェイルセーフ時燃料カット診断を行う。
前記フェイルセーフ時燃料カット診断は、図6で後述する燃料噴射装置の駆動電圧208による異常検出方法と、図8で後述する前記A/Fセンサ116または前記空燃比センサ117からの電圧による異常検出方法と、図10で後述する前記ノックセンサ113からの電圧による異常検出方法によって実現される。
図3は前記フェイルセーフ時燃料カット診断の実施タイミングの説明をしたフローチャート例である。S101で燃料カット要求があるか判定し、通常時燃料カットフラグがONであると判定された後、S102で通常時燃料カットフラグをON(通常時燃料カット要求演算部205)にして、S103で通常時燃料カット実施(燃料噴射量演算部207)を行い、S104で通常時燃料カット診断(通常時燃料カット診断部206)を行う。また、S101で燃料カット要求が無いと判定された場合でも、S115でキーオフ時であると判定された場合は強制的に通常時燃料カットを実施して通常時燃料カット診断を行う。本発明では特に記載はしないが、S103の通常時燃料カット診断は図6、8、10で後述する異常検出方法を行っても良い。通常時燃料カット機能(通常時燃料カット手段)がS105で異常と判定された後は、フェイルセーフ時燃料カット機能(フェイルセーフ時燃料カット手段)に切り替え、運転者へ異常を警告する等の通常時燃料カット異常処理S112を行う。
S105で正常と判定された場合は、S106で通常時燃料カットフラグをOFF、S107でフェイルセーフ時燃料カットフラグをONとし、S108でフェイルセーフ時燃料カットに切り替える。続いてS109で、図6、8、10で後述する異常検出方法を用いて前記フェイルセーフ時燃料カット診断を実施する。S109の結果S110でフェイルセーフ時燃料カット機能(フェイルセーフ時燃料カット手段)が異常と判定された場合は、S111でフェイルセーフ時燃料カットを停止し、通常時燃料カットへ切り替えるとともにS110で警告灯を点灯させる等を行い運転者へ異常を通知する。
このように通常時燃料カットとフェイルセーフ時燃料カットの診断を切り替えて行うことはECUの基本構成の異常判定した後、新たに設けたフェイルセーフ時燃料カットの診断を行うため、通常時燃料カット機能(通常時燃料カット手段)とフェイルセーフ時燃料カット機能(フェイルセーフ時燃料カット手段)のどちらの故障かが判定可能である。また、燃料カット要求がある際にフェイルセーフ時燃料カット手段の診断を行うため、運転者に気づかれず、ドライバビリティに影響を与えることなく診断することが可能である。
また、診断の結果を例えば不揮発性ROMへ保存しておき、通常時、フェイルセーフ時両方の診断でNGと判定された後は、車両の運転性に著しく影響があると判断し、直ちに吸気弁123を閉じるフェイルセーフS112を実施し安全に車両を停止させる。
図4には請求項4記載のキーオフ時の、前記フェイルセーフ時燃料カット診断の実施タイミングについてのタイミングチャート例を示す。キーオフされたと判定したタイミングaで、通常時燃料カットフラグをONにして上述図3のフローチャートに移行する。図に示すbのタイミングで通常燃料カットが正常と判定された後、前記F/S時燃料カット診断実施判定部204でフェイルセーフ時燃料カットフラグをONに切替え、前記フェイルセーフ時燃料カット診断201を行う。この時、前記フェイルセーフ時燃料カット診断201の判定結果を、例えば不揮発性ROMに保存し、次回運転時は結果を参照する。こうしておけば、運転中に燃料カットをする機会がなかった場合でも、車両が停車する際に必ず一度診断を行うことになるため、次に運転する機会にフェイルセーフ時燃料カット機能(フェイルセーフ時燃料カット手段)の故障を運転者に知らせることが可能である。
次に図5と6を用いて、燃料噴射装置の駆動電圧を用いた、前記フェイルセーフ時燃料カット診断方法を説明する。
図5に本発明の簡単な回路構成図の一実施例を示す。前記ECU111は、前記燃料噴射装置111の駆動電圧を検出する電圧検出部303を設けている。マイコン301によって駆動回路302で燃料噴射装置111を作動させるとともに、前記燃料噴射装置の駆動電圧を303で検出する。
次に上述した回路構成により検出が可能な、前記燃料噴射装置の駆動電圧208のタイミングチャート例を図6に示す。図6の上段の図は燃料噴射指令が行われた際の燃料噴射装置の駆動電圧208の応答を示した図である。まずaのタイミングで噴射指令パルス12aが立ち上がった後、燃料噴射装置の駆動電圧208はGND側へ近づく。bのタイミングで噴射指令パルス12aが立ち下がった後、前記燃料噴射装置111の自己誘導作用 によって磁束がなくならない方向に逆起電圧がcのタイミングまで引き起こされる。
一方、図6の下段の図は前記通常時燃料噴射量演算部205によって燃料カット要求である燃料カットフラグ11aがONである時の、前記燃料噴射装置駆動電圧の応答を示した図である。上段の図に比し、燃料カット中であるため噴射指令パルス11aが立ち上がらない。よって前記燃料噴射装置の駆動電圧208は常に一定の値を示している。
燃料カット中に異常が発生した際は上述した燃料噴射装置の駆動電圧208に変動が起こることが考えられる。そのため、燃料噴射装置の駆動電圧208が例えばbのタイミングで閾値Aを超えた際は所定時間(例えばb〜cの区間)の燃料噴射装置駆動電圧をサンプリングし、その電圧値の平均値が所定値以上であれば燃料が噴射されたと判定することができるため、異常判定する。
次に図7と8を用いて、請求項7記載のA/Fセンサを用いた、前記フェイルセーフ時燃料カット診断方法を説明する。
図7には通常時のA/Fセンサ値と、燃料カット時のA/Fセンサ値のタイミングチャート例を示す。図7の上段の図は燃料カット時以外で触媒が活性化された後のA/Fセンサ値の応答を示した図である。内燃機関では通常、A/Fが理論空燃比となるように燃料噴射量を制御している。
一方、図7の下段の図は燃料カット中の前記A/Fセンサ値の応答を示した図である。上段の図に比し、aのタイミングで前記燃料カットフラグ11aが立ち上がった後、A/Fセンサ値はリーン側へ推移することが知られている。bの区間からA/Fセンサ値の上限に張り付き、その後燃料カット要求が取り消された後は、燃料を燃焼するためリッチ側へ推移する。
図8には上述した図7の特性を利用した、フェイルセーフ時燃料カット診断のフローチャート例を示す。まずS201でA/Fセンサの活性化判定を行う。活性化されていない場合は燃料カット中であっても診断を行わず、本ルーチンを抜ける。活性化されていると判定された後はS202でST初期化処理を行いS203で点火制御を開始する。次にS204でSTが所定時間経過したかを判定し、経過していない場合はS205でA/Fセンサ値を読み込む(つまり一定時間A/Fセンサ値をサンプリングする)。続いて読み込んだA/Fセンサ値Sの平均値をS206で演算し、S204でST経過したかを判定する。タイマーSTが所定時間経過した後は前記A/Fセンサ値Sの平均値演算を終了し、S208で前記平均値が所定値以上であるかを判定する。この時平均値Sが所定値より大きければ、A/Fセンサはリーン側に倒れていると判断できるため、燃料は噴射しておらず燃料カット機能は正常に動作しているとS209で判定する。また、S208で前記A/Fセンサの平均値が所定値以下であると判断された場合は、何らかの故障・異常により燃料が噴射され、前記点火制御により着火されたと判断でき、S211で燃料カット機能は異常であると判定する。最後にS210で全気筒について診断が実施されたかを判定し、全気筒の診断が済んでいない場合はS202から再度診断を行う。
なお、図8のフローチャート例には記載がないが、本診断の途中で燃料カットフラグが立ち下がった際は直ちに診断を中止する。
次に図9と10、11を用いて、請求項5と請求項6記載のノックセンサを用いた、前記フェイルセーフ時燃料カット診断方法を説明する。
図9にはノックセンサで検出可能である、通常燃焼時の各振動(音)と燃料カット中の各振動(音)のタイミングチャート例を示す。図9の上段の図では燃料噴射指令パルスが立ち上がった後、燃料噴射装置の開弁音がノックセンサで検出され、燃料噴射指令パルスが立ち下がった後、燃料噴射装置の閉弁音がノックセンサで検出される。また、閉弁の後の圧縮工程で点火を行う点火ノイズと異常燃焼であるノッキング音と気筒内空気を吸排気するバルブ開閉音がノックセンサで検出されることが知られている。
一方図9の下段の図は燃料カット中のノック信号の応答を示した図である。上段の図に比し燃料カット中であるため、上述した燃料噴射装置の開閉弁音と点火ノイズとノッキング音は検出されず、バルブ開閉弁音のみが検出される。ここで、ノッキングと各種ノイズは周波数帯域が一部重畳するが基本的に異なることが知られているため、燃料カットフラグが立ち上がったaのタイミングから通常燃料を噴射する期間a−bの区間ノック信号をサンプリングし、サンプリングした信号結果を周波数解析し、周波数解析結果と予め保存しておいた燃料噴射装置の開閉弁音の周波数強度と比較を行うことによって、燃料カット中に燃料噴射装置の開閉弁音が発生したか否かを確認することが出来、燃料カット機能の異常を検出することが可能である。
図10には上述した図9の特性を利用した、フェイルセーフ時燃料カット診断のフローチャート例を示す。まずS301でタイマーSTの初期化処理を行う。その後、S302で前記ノック信号の値をサンプリングし、S303でタイマーSTが所定時間経過したと判定された後S304で周波数解析を行う。この時前述したとおり燃料カット中はバルブ開閉弁音のみであり、周波数帯域は一部重畳するが基本的に異なる。燃料噴射装置の開閉弁音の周波数帯域f1〜f8の周波数における複数強度を抽出し、S306でクランク角センサ115の信号からノックセンサ信号サンプリング処理中にバルブが開閉したか否かをS305で判定し、バルブが開閉したと判定された場合は、S307で前記周波数帯域f1〜f8の周波数における予め保存しておいたバルブ開閉の周波数強度をノイズとして前記S304で解析した燃料噴射装置の周波数強度から除去する。その後S308で予め保存しておいた燃料噴射装置の周波数強度と差分を取った結果が所定値より大きい時は燃料噴射していないと判断し、正常に燃料カットが行われたと判定する。最後にS311で全気筒について診断が実施されたかを判定し、全気筒の診断が済んでいない場合はS301から再度診断を行う。
図10には上述した図9の特性を利用した、フェイルセーフ時燃料カット診断のフローチャート例を示す。まずS301でタイマーST1の初期化処理を行う。その後S302で前記ノック信号の値Sを読み込み、S303でノックセンサ値Sが閾値Aより大きいか判定する。S305でノックセンサ値が、タイマーST1が所定時間経過するまで、閾値Aより小さいと判定された場合は、上述した燃料噴射装置の開弁または閉弁音は無く、燃料を噴射しておらず、燃料カット機能は正常であると判定する。
一方S303でノックセンサ値Sが閾値Aを超えた場合は、上述した燃焼動作によるノイズが発生した可能性があると判定し、S304でタイマーST2を初期化し、その後タイマーST2が所定時間経過するまで、S307でノックセンサ値Sをサンプリングする。サンプリング期間中S308で前記ノックセンサ値Sの積分処理を行い、タイマーST2が所定時間経過した後、積分が終了した際にS310で前記ノックセンサの積分値ΣSが所定値Bより大きい場合は、上述した燃料噴射装置の開弁または閉弁音が鳴ったと判定できるため、フェイルセーフ燃料カット機能に故障・異常が発生したと判定する。最後にS312で全気筒について診断が実施されたかを判定し、全気筒の診断が済んでいない場合はS301から再度診断を行う。
101 内燃機関
102 燃料噴射装置
103 点火装置
106 吸気管
107 気筒
109 排気管
111 エンジンコントロールユニット(ECU)
113 ノックセンサ
114 カム角センサ
115 クランク角センサ
116 A/Fセンサ
117 O2センサ
118 アクセル
119 ブレーキ
120 コレクタ

Claims (8)

  1. 燃料噴射装置を駆動させる燃料噴射手段と、
    車両または運転者による減速操作が行われた等の内燃機関の出力トルクを必要としない際に前記燃料噴射手段を強制停止する通常燃料カット手段と、
    車両の装置ないしシステムの異常が発生した際、前記燃料噴射装置を強制停止するフェイルセーフを行うフェイルセーフ時燃料カット手段と、
    前記通常時燃料カット手段の故障を検出する通常時燃料カット診断手段を備え、
    前記通常時燃料カット診断手段によって、前記通常燃料カット手段に異常がないことが確認できた後であり、かつ前記燃料噴射装置による燃料噴射が必要とされないフェイルセーフ診断可能期間に、前記フェイルセーフ時燃料カット手段を作動させ、前記燃料噴射装置から燃料が供給の有無を検知する燃料噴射検知手段により、燃料が供給されたと判断された時は前記フェイルセーフ時燃料カット手段が故障していると判定するフェイルセーフ機能診断手段を有することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記フェイルセーフ診断可能期間を、通常燃料カット時とすることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記フェイルセーフ診断可能期間を、内燃機関の停止処理時またはキーオフ時とすることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記内燃機関の制御装置が前記燃料噴射装置の駆動電圧を測定する駆動電圧測定手段を備え、
    前記燃料噴射検知手段は、前記駆動電圧測定手段により測定された駆動電圧をフェイルセーフ機能診断実施時に所定の時間サンプリングし、前記サンプリングにより得られた値の平均値が所定の範囲以上であれば、燃料噴射していると判定することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  5. 内燃機関に発生するノッキング等の振動を検知することが出来るノックセンサを備え、
    前記燃料噴射検知手段は、前記ノックセンサ値を所定の運転状態で所定の時間サンプリングを行った後、前記サンプリングにより得られた値から燃料噴射装置の開弁音と閉弁音の複数の周波数帯域の周波数強度を抽出し、予め保存しておいた通常燃料噴射時の噴射装置の周波数強度と比較を行う周波数比較手段を備え、周波数比較結果が所定の範囲内であれば燃料を噴射したことを判定することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記周波数比較手段は前記サンプリング中にバルブ開閉判定がされた場合は、予め保存しておいた前記複数周波数におけるバルブ開閉ノイズ周波数を燃料噴射時の噴射装置の周波数強度から除去することを特徴とする請求項5記載の内燃機関の制御装置。
  7. 点火を行う点火装置と、空燃比を検知するA/F検出手段を備え、前記燃料噴射検知手段は、前記点火装置による点火を行い、かつその間、前記A/F検出手段により検出されたA/Fの値を所定の時間サンプリングし、サンプリングにより得られた値が所定値以下の場合、燃料噴射していると判定することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  8. 請求項2〜7の複数を実施することを特徴とする内燃機関の制御装置。
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