JP2017043778A - N−ビニルラクタム系架橋重合体の製造方法及びn−ビニルラクタム系架橋重合体 - Google Patents

N−ビニルラクタム系架橋重合体の製造方法及びn−ビニルラクタム系架橋重合体 Download PDF

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Abstract

【課題】 吸液倍率が高く、かつ、残存するN−ビニルラクタム系単量体の量を低減することができるN−ビニルラクタム系架橋重合体の製造方法を提供する。【解決手段】 N−ビニルラクタム系架橋重合体を製造する方法であって、該製造方法は、N−ビニルラクタム系単量体及び架橋剤を原料として反応させる第1工程と、該第1工程で得られた重合体に有機酸を添加する第2工程とを含むことを特徴とするN−ビニルラクタム系架橋重合体の製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、N−ビニルラクタム系架橋重合体の製造方法及びN−ビニルラクタム系架橋重合体に関する。より詳しくは、化粧品、芳香・消臭剤、農薬・液肥保持剤等に好適に用いることができるN−ビニルラクタム系架橋重合体の製造方法及びN−ビニルラクタム系架橋重合体に関する。
ポリビニルピロリドン等のN−ビニルラクタム系重合体は、生体適合性、安全性、親水性等の利点があることから、医薬品や化粧品、食品等の添加剤、粘接着剤、塗料、分散剤、インキ、電子部品等の製造原料として有用なものであり、その品質や安全性を向上させるための研究がなされている。中でも、N−ビニルラクタム系重合体の架橋体は、吸液性・保液性を要する各種用途、例えば、紙おむつ等の衛生材料、農園芸用保水剤、農薬・肥料成分の保持剤等として有用である。このようなN−ビニルラクタム系架橋重合体の製造方法として、N−ビニルラクタム系単量体と架橋剤とを重合させる種々の方法が開示されている(例えば、特許文献1〜4参照。)。また、非架橋のN−ビニルラクタム系重合体の製造方法についても開示されている(例えば、特許文献5〜6参照。)。
特開昭47−011497号公報 特開2012−072277号公報 特開平10−005582号公報 特開2001−226431号公報 特開2003−040928号公報 特開2002−121217号公報
上述のとおり、種々の架橋又は非架橋のN−ビニルラクタム系重合体の製造方法が開示されているが、吸液倍率が高いものについては、残存するN−ビニルラクタム系単量体を低減しにくく、N−ビニルラクタム系単量体の含有量が充分低いものではなかった。化粧品用途では肌に直接触れるものであり、また芳香・消臭剤及び農薬・液肥保持剤等の用途でも、消費者が直接触れる可能性があり、剤の高い安全性が求められていることから、吸液倍率が高く、かつ、残存するN−ビニルラクタム系単量体の量が少ないN−ビニルラクタム系架橋重合体が求められていた。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、吸液倍率が高く、かつ、残存するN−ビニルラクタム系単量体の量が少ないN−ビニルラクタム系架橋重合体を提供することを目的とする。
本発明者は、N−ビニルラクタム系架橋重合体を得る方法について種々検討したところ、N−ビニルラクタム系単量体及び架橋剤を原料として反応させた重合体に、有機酸を添加することにより、架橋重合体の吸液倍率が高いものとすることができ、かつ、残存N−ビニルラクタム系単量体の量を低減させることができることを見いだし、上記課題をみごとに解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。
すなわち本発明は、N−ビニルラクタム系架橋重合体を製造する方法であって、上記製造方法は、N−ビニルラクタム系単量体及び架橋剤を原料として反応させる第1工程と、上記第1工程で得られた重合体に有機酸を添加する第2工程とを含むN−ビニルラクタム系架橋重合体の製造方法である。
以下に本発明を詳述する。
なお、以下において記載する本発明の個々の好ましい形態を2つ以上組み合わせたものもまた、本発明の好ましい形態である。
<N−ビニルラクタム系架橋重合体の製造方法>
本発明のN−ビニルラクタム系架橋重合体の製造方法の第1工程は、N−ビニルラクタム系単量体及び架橋剤を原料として反応させて重合体を得る工程である。上記原料に含まれるN−ビニルラクタム系単量体としては、特に制限されないが、下記式(1);
Figure 2017043778
(式中、Rは、水素原子又はメチル基を表す。mは、1〜3の整数を表す。)で表される化合物であることが好ましい。上記式(1)で表される化合物としては、例えば、N−ビニルピロリドン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルカプロラクタム等が挙げられ、1種又は2種以上を用いることができる。N−ビニルラクタム系単量体として特に好ましくはN−ビニルピロリドンである。
上記第1工程におけるN−ビニルラクタム系単量体の使用量は、特に制限されないが、第1工程において使用する全単量体成分100モル%に対して50〜100モル%であることが好ましい。より好ましくは60〜100モル%であり、更に好ましくは70〜100モル%である。
上記第1工程では、N−ビニルラクタム系単量体以外のその他の単量体を使用してもよい。その他の単量体としては、N−ビニルラクタム系単量体と共重合できる限り特に制限されないが、例えば、1)(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の(メタ)アクリル酸エステル類;2)ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−(メタ)アリルオキシ−1,2−ジヒドロキシプロパン、(メタ)アリルアルコール、イソプレノール及びこれらの水酸基にアルキレンオキシドを付加した不飽和アルコール、3)(メタ)アクリルアミド、N−モノメチル(メタ)アクリルアミド、N−モノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド誘導体類;4)(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール等の塩基性不飽和単量体及びその塩または第4級化物;5)ビニルホルムアミド、ビニルアセトアミド、ビニルオキサゾリドン等のビニルアミド類;6)(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等のカルボキシル基含有不飽和単量体及びその塩;7)無水マレイン酸、無水イタコン酸等の不飽和無水物類;8)酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;9)ビニルエチレンカーボネート及びその誘導体;10)スチレン及びその誘導体;11)(メタ)アクリル酸−2−スルホン酸エチル及びその誘導体;12)3−アリルオキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸、イソプレンスルホン酸及びこれらの塩等のビニルスルホン酸及びその誘導体;13)メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類;14)エチレン、プロピレン、オクテン、ブタジエン等のオレフィン類;等が挙げられる。上記2)におけるアルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド等が例示され、炭素数1〜20のアルキレンオキシドが好ましく、炭素数1〜4のアルキレンオキシドがより好ましい。上記2)におけるアルキレンオキシドの付加モル数としては、上記2)の化合物1モルあたり0〜50モルが好ましく、0〜20モルがより好ましい。これらは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を混合してN−ビニルラクタム系単量体と共重合させてもよい。これらのうち、N−ビニルラクタム系単量体との共重合性等の点からは、1)〜9)が好ましく、より好ましくは1)〜6)である。
上記その他の単量体の使用量は、特に制限されないが、第1工程において使用する全単量体100モル%に対して0〜50モル%であることが好ましい。より好ましくは0〜40モル%であり、更に好ましくは0〜30モル%である。
上記第1工程において使用する架橋剤としては、1分子あたりに少なくとも2個の重合性二重結合基を有する限り特に制限されないが、具体的には、例えば、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、グリセリンアクリレートメタクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリアリルシアヌレート(シアヌル酸トリアリル)、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルホスフェート、トリアリルアミン、ペンタエリスリトールテトラ(トリ、ジ)アリルエーテル、ポリ(メタ)アリロキシアルカン、ジビニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジビニルキシレン、ジビニルナフタレン、ジビニルエーテル、ジビニルケトン、トリビニルベンゼン、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、N,N’−ジビニル−2−イミダゾリジノン、N,N’−1,4−ブチレンビス(N−ジビニルアセトアミド)等が挙げられる。これらは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。上記架橋剤として好ましくはトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルホスフェート、トリアリルアミン、ペンタエリスリトールテトラ(トリ、ジ)アリルエーテルであり、より好ましくはトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、ペンタエリスリトールテトラ(トリ、ジ)アリルエーテルである。
上記架橋剤の使用量は、特に制限されないが、第1工程において使用する全単量体100モル%に対して0.001〜10モル%であることが好ましい。架橋剤の使用量が上記範囲であれば、得られる重合体は、架橋密度がより充分なものとなり、吸水倍率やゲル強度により優れる。架橋剤の使用量としてより好ましくは0.005〜5モル%であり、更に好ましくは0.01〜5モル%であり、特に好ましくは0.01〜1モル%であり、最も好ましくは0.05〜0.8モル%である。
本発明の第1工程において、N−ビニルラクタム系単量体及び架橋剤を原料として反応させて重合体を得る方法は、特に制限されず、例えば、バルク重合法、溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法、沈殿重合法等が挙げられる。好ましくは溶液重合法である。
上記重合反応に溶媒を用いる場合、溶媒としては、好ましくは水が挙げられるが、その他の溶媒、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、ジエチレングリコール等のアルコール類等から選ばれる単独あるいは2種以上を水と混合して用いることもできる。溶媒は使用しなくても構わない。
重合反応に溶媒を使用する場合、溶液中の単量体成分の濃度は20質量%以上80質量%以下であることが好ましい。単量体成分の濃度が20質量%未満では、架橋した吸液性樹脂が得られにくかったり、得られた場合に重合後のゲルを解砕することが困難となることがある。また、乾燥に長い時間を必要とし、乾燥中に樹脂が劣化してしまうことがある。
一方、単量体成分の濃度が80質量%を超えると、重合の制御が困難となり、残存単量体が増加する傾向にある。
上記重合反応において、反応温度や圧力等の反応条件は、特に制限されないが、例えば、反応温度は20〜150℃とすることが好ましく、反応系内の圧力は、常圧又は減圧とすることが好ましい。
N−ビニルラクタム系単量体を必須とする単量体成分の重合を開始する手段としては、特に制限されないが、重合開始剤を添加する方法、UVを照射する方法、熱を加える方法、光開始剤存在下に光を照射する方法等が挙げられる。
上記重合開始手段としては、重合開始剤を用いて行うことが好ましい。重合開始剤としては、加熱等によってラジカルが発生するものであれば、特に限定されないが、室温で5質量%以上の濃度で水やアルコールに均一に溶解する開始剤が好ましい。具体的には、例えば、過酸化水素、t−ブチルヒドロパーオキシド等の過酸化物;2−(カルバモイルアゾ)イソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩(2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩とも称す)、2,2’−アゾビス(2−メチル−N−フェニルプロリオンアミジン)2塩酸塩、2,2’−アゾビス〔2−(N−アリルアミジノ)プロパン〕2塩酸塩、2,2’−アゾビス〔2−(5−ヒドロキシ−3,4,5,6−テトラヒドロピリミジン−2−イル)プロパン〕2塩酸塩、2,2’−アゾビス〔2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕、2,2’−アゾビス〔2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕2塩酸塩、2,2’−アゾビス〔2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕2硫酸塩水和物、4,4’−アゾビス(4−シアノペンタ酸)、2,2’−アゾビス〔N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン〕n水和物、2,2’−アゾビス〔2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド〕、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)等のアゾ化合物;過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩類;アスコルビン酸と過酸化水素、スルホキシル酸ナトリウムとt−ブチルヒドロパーオキシド、過硫酸塩と金属塩等の、酸化剤と還元剤とを組み合わせてラジカルを発生させる酸化還元型開始剤;等が挙げられる。これらは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。上記重合開始剤としては、過酸化水素、過硫酸塩、アゾ化合物が好ましく、アゾ化合物が最も好ましい。中でも2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩、2,2’−アゾビス〔2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕2塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二硫酸塩水和物、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)がより好ましい。
上記重合開始剤の使用量については、特に限定されないが、全単量体(N−ビニルラクタム系単量体及びその他の単量体)及び架橋剤の合計100質量%に対して0.002〜15質量%が好ましく、0.01〜5質量%がさらに好ましい。上記重合反応を行う際には、重合反応の促進あるいはN−ビニルラクタム系単量体の加水分解を防止する目的で、従来公知の塩基性pH調節剤を使用することもできる。pH調節剤の添加は任意の方法で行うことができ、例えば、重合初期より系内に仕込んでおいてもよいし、重合中に逐次添加してもよい。pH調節剤としては、具体的には、アンモニア;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の脂肪族アミン;アニリン等の芳香族アミン;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物等が挙げられる。これらは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でもアンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましい。pH調節剤を用いる場合、その使用量については特に限定されないが、重合時の溶液が5〜10のpH領域、好ましくは7〜9のpH領域となるように使用するのがよい。
上記重合反応を行う際には、重合反応の促進等の目的で、従来公知の遷移金属塩を使用することもできる。遷移金属塩としては、具体的には、銅、鉄、コバルト、ニッケル等のカルボン酸塩や塩化物等が挙げられ、これらは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。遷移金属塩を用いる場合、その使用量については特に限定されないが、重合性単量体成分に対して重量比で0.1〜20000ppbが好ましく、1〜5000ppbがさらに好ましい。上記重合反応を行う際には、上記重合開始剤及び必要に応じて上記pH調節剤、上記遷移金属塩の他に、必要に応じて、任意の連鎖移動剤、緩衝剤等を用いることもできる。
上記第1工程では、架橋剤の存在下において、N−ビニルラクタム系単量体を必須とする単量体成分を重合する方法により架橋重合体を得てもよく、単量体成分を重合した後に架橋処理する方法により架橋重合体を得てもよい。好ましくは、架橋剤の存在下において、N−ビニルラクタム系単量体を必須とする単量体成分を重合する方法により架橋重合体を得ることである。
重合した後架橋処理する方法としては、例えば、(i)N-ビニルピロリドン系重合体にUV、γ線、電子線を照射する方法、(ii)N-ビニルピロリドン系重合体に熱を加えて自己架橋させる方法、(iii)N-ビニルピロリドン系重合体にラジカル発生剤を含有させた後、熱を加えて自己架橋させる方法、(iv)N-ビニルラクタム系重合体にラジカル重合性架橋剤及びラジカル重合開始剤を含有させた後、加熱及び/又は光照射する方法等が挙げられる。
上記重合反応を行う際には、前述の各仕込み成分の添加方法は特に限定されず、回分式
や連続式等の任意の方法で行うことができる。
上記第1工程における重合反応後、得られた重合体に対して、そのまま第2工程において有機酸を添加してもよいが、本発明の製造方法は、重合反応後に、重合体を熟成する工程を含むことが好ましい。上記熟成工程における温度は特に制限されないが、70〜150℃であることが好ましい。熟成温度が上記範囲であれば、残存N−ビニルラクタム系単量体の重合を促進することができる。より好ましくは80〜100℃である。
上記熟成工程における熟成時間は特に制限されないが、10分〜5時間であることが好ましい。より好ましくは30分〜3時間である。
上記熟成工程は、重合体を解砕しながら行うことが好ましい。解砕することにより、後述する第2工程において、有機酸が重合体により充分に浸透することから、得られるN−ビニルラクタム系架橋重合体中の残存N−ビニルラクタム系単量体の量をより充分に低減することができる。上記重合体の解砕は、通常用いられる方法により行うことができ、例えば、ニーダー、ミートチョッパー等のスクリュー押し出し機、カッターミル等のゲル粉砕機等を用いて解砕する方法が挙げられる。
本発明のN−ビニルラクタム系架橋重合体の製造方法の第2工程は、第1工程で得られた重合体に有機酸を添加する工程である。
上記有機酸としては、特に制限されないが、カルボキシル基、スルホン酸基、ホスホン酸基、硫酸基、リン酸基等の酸基を有する有機化合物が挙げられる。このような有機酸としては、例えば、マロン酸、しゅう酸、コハク酸、アスパラギン酸、クエン酸、グルタミン酸、フマル酸、リンゴ酸、マレイン酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、プロピオン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、グリコール酸、サリチル酸、乳酸、L−アスコルビン酸、安息香酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ラウリルベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンホスホン酸、ラウリル硫酸等が挙げられる。
上記有機酸としては、分子量が300以下であるものが好ましい。分子量が300以下の有機酸であれば、有機酸中の酸基の割合が充分となることから、使用する有機酸の重量を少なくすることができる。
分子量が300以下の有機酸としては、特に制限されないが、例えば、上述の有機酸が挙げられる。
上記有機酸としては、沸点が上記第2工程における重合体との反応温度よりも高いものであることが好ましいため、1気圧における沸点が90℃以上であることが好ましい。1気圧における沸点が90℃以上の有機酸としては、特に制限されないが、例えば、上述の有機酸が挙げられる。
上記有機酸としては、2価以上の酸であることが好ましい。
2価の有機酸としては、マロン酸、しゅう酸、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、マレイン酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、ラウリル硫酸等が挙げられる。
3価の有機酸としては、リン酸が挙げられる。有機酸としてより好ましくは2価の有機酸である。
上記有機酸は、酸基としてカルボキシル基を有することが好ましい。
上記有機酸としてより好ましくは2価のカルボン酸であり、中でもマロン酸、しゅう酸、コハク酸が更に好ましく、特に好ましくはマロン酸である。有機酸としてマロン酸を用いた場合には、反応器等の腐食を充分に抑制することができる。
第2工程における有機酸の使用量は、特に制限されないが、第1工程で用いられるN−ビニルラクタム系単量体100質量%に対して0.01〜5質量%であることが好ましい。有機酸の使用量が上記範囲であれば、得られるN−ビニルラクタム系架橋重合体中の残存N−ビニルラクタム系単量体の量を低減しつつ、有機酸(塩)の量も低減することができる。有機酸の使用量としてより好ましくは0.05〜3質量%であり、更に好ましくは0.1〜1質量%である。
なお上記有機酸(塩)は、上記有機酸及び有機酸の塩を表し、有機酸の塩は、主に後述する中和工程において添加する塩基と有機酸との中和物である。
上記第2工程において、第1工程で得られた重合体に有機酸を添加する方法は、特に制限されず、酸単独で添加してもよいし、水又は有機溶媒に溶解させて添加してもよい。好ましくは水溶液として添加することである。上記有機酸を、水溶液として添加する場合、有機酸水溶液としての添加量は、特に制限されないが、第1工程で用いられるN−ビニルラクタム系単量体100質量%に対して20〜200質量%であることが好ましい。有機酸水溶液の添加量が20質量%以上であれば、有機酸が重合体により充分に浸透し、残存N−ビニルラクタム系単量体の量をより充分に低減することができる。また、有機酸水溶液の添加量が200質量%以下であれば、重合体に含まれる水分量を抑制することができるため、重合体の乾燥を短時間で行うことができ、乾燥中の樹脂の劣化を抑制することができる。より好ましくは30〜180質量%であり、更に好ましくは40〜150質量%である。
上記有機酸水溶液における有機酸の濃度としては、特に制限されないが、上記有機酸水溶液を上述の好ましい添加量の範囲で加えたときに、有機酸としての使用量が上述の好ましい範囲となるように濃度を決めることが好ましい。具体的には、有機酸水溶液100質量%に対して0.005〜25質量%であることが好ましく、より好ましくは0.03〜10質量%であり、更に好ましくは0.07〜2.5質量%である。
上記第2工程における有機酸と第1工程で得られた重合体との反応時間としては、特に制限されないが、10分〜3時間であることが好ましい。架橋重合体は、非架橋の重合体よりも、有機酸が重合体(ゲル)の内部まで浸透するのに時間がかかるが、有機酸と重合体との反応時間が10分以上であれば、有機酸が重合体により充分に浸透し、得られるN−ビニルラクタム系架橋重合体中の残存N−ビニルラクタム系単量体の量をより充分に低減することができる。また、上記反応時間は、生産性の観点から3時間以下とすることが好ましい。上記反応時間としてより好ましくは30分〜2時間である。
上記第2工程において、上記有機酸の使用量、有機酸水溶液の添加量、有機酸水溶液における有機酸の濃度及び有機酸と重合体との反応時間の好ましい範囲を組み合わせることが好ましい。これにより、得られるN−ビニルラクタム系架橋重合体中の残存N−ビニルラクタム系単量体の量をより充分に低減することができる。また、有機酸水溶液の添加量及び/又は有機酸と重合体との反応時間を調節することにより、有機酸の使用量が少ない場合であっても、上記残存N−ビニルラクタム系単量体の量を効率的に低減させることができるため、得られるN−ビニルラクタム系架橋重合体中の有機酸(塩)の量についても低減させることができる。
上記第2工程において、有機酸を添加した後、反応系を静置しておいてもよいが、攪拌することが好ましい。これにより、有機酸が重合体により充分に浸透することから、得られるN−ビニルラクタム系架橋重合体中の残存N−ビニルラクタム系単量体の量をより充分に低減することができる。
本発明の製造方法は、上記第2工程の後に中和工程を含むことが好ましい。中和の方法は特に制限されないが、有機酸を重合体に反応させた後に、塩基を添加することが好ましい。上記塩基としては特に制限されないが、例えば、アンモニア;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の脂肪族アミン;アニリン等の芳香族アミン;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物等が挙げられる。これらは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でもアンモニア、脂肪族アミン、アルカリ金属の水酸化物が好ましく、より好ましくはアンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムである。
本発明の製造方法は、得られた重合体について乾燥する工程を含むことが好ましい。
上記乾燥の温度及び時間は特に制限されないが、80〜250℃で行うことが好ましく、乾燥時間としては30分〜3時間が好ましい。
上記乾燥工程は、乾燥工程の時間全体の50%以上の時間80℃〜250℃の範囲で行われることが好ましい。上記乾燥温度及び時間が上記範囲であることにより、重合体の諸物性がより向上する傾向にある。実質すべての乾燥工程をとおして上記温度で行われることがより好ましい。なお、乾燥温度は熱媒温度で規定するが、マイクロ波等熱媒温度で規定できない場合は材料温度で規定する。乾燥方法としては、乾燥温度が上記範囲内であれば特に限定されるものではなく、熱風乾燥、無風乾燥、減圧乾燥、赤外線乾燥、マイクロ波乾燥等を好適に用いることができる。中でも、熱風乾燥を用いることがより好ましい。熱風乾燥を用いる場合の乾燥風量は、好ましくは0.01〜10m/sec、より好ましくは0.1〜5m/secの範囲である。乾燥温度の範囲はより好ましくは110℃〜220℃、さらに好ましくは120℃〜200℃の温度範囲である。また、乾燥は、一定温度で乾燥してもよく、温度を変化させて乾燥してもよいが、実質、すべての乾燥工程は上記の温度範囲内でなされることが好ましい。
上記製造方法において、重合体の乾燥を行う場合、乾燥後の重合体について粉砕及び/又は分級することが好ましい。より好ましくは、粉砕及び分級の両方を行うことである。
上記粉砕は、通常用いられる方法により行うことができ、例えば、ロールミルのようなロール式粉砕機、ハンマーミルのようなハンマー式粉砕機、衝撃式粉砕機、カッターミル、ターボグラインダー、ボールミル、フラッシュミル、ジェットミル等を用いて粉砕する方法が挙げられる。この中でも、粒度分布を制御するためにはハンマー式粉砕機、衝撃式粉砕機、ジェットミルを用いることがより好ましい。粒度分布を制御するため連続して2回以上粉砕することがより好ましく、連続して3回以上粉砕することがさらに好ましい。また、2回以上粉砕する場合には、それぞれの粉砕機は同じであっても異なっていてもよい。異なる種類の粉砕機を組み合わせて使うことも可能である。
上記分級は、通常用いられる方法により行うことができ、特定の目開きの篩を使用してもよい。篩で分級するために用いる分級機は特に限定されるものではないが、例えば振動篩(アンバランスウェイト駆動式、共振式、振動モータ式、電磁式、円型振動式等)、面内運動篩(水平運動式、水平円−直線運動式、3次元円運動式等)、可動網式篩、強制攪拌式篩、網面振動式篩、風力篩、音波篩等を用いて分級する方法が挙げられる。好ましくは振動篩、面内運動篩が用いられる。
<N−ビニルラクタム系架橋重合体>
本発明は、N−ビニルラクタム系架橋重合体であって、上記N−ビニルラクタム系架橋重合体は、N−ビニルラクタム系架橋重合体1g当たりの吸水能力が10g以上であり、かつ、N−ビニルラクタム系単量体の含有量が、N−ビニルラクタム系架橋重合体100質量%に対して100ppm以下であるN−ビニルラクタム系架橋重合体でもある。
上記N−ビニルラクタム系架橋重合体の吸水能力及びN−ビニルラクタム系単量体の含有量が上記範囲であれば、安全性に優れ、かつ、吸水性にも優れることから、高い安全性が求められる化粧品、芳香・消臭剤及び農薬・液肥保持剤等の用途に好適に用いられる。
上記N−ビニルラクタム系架橋重合体中のN−ビニルラクタム系単量体の含有量は、好ましくはN−ビニルラクタム系架橋重合体100質量%に対して100ppm以下であり、より好ましくは90ppm以下であり、更に好ましくは80ppm以下であり、特に好ましくは50ppm以下であり、最も好ましくは30ppm以下である。
上記N−ビニルラクタム系単量体の含有量は、実施例に記載の方法により測定することができる。
本発明のN−ビニルラクタム系架橋重合体は、重合体1g当たりの吸水能力が10g以上であることが好ましく、より好ましくは15g以上であり、更に好ましくは20g以上である。
上記吸水能力の評価は、実施例に記載の方法により行うことができる。
上記N−ビニルラクタム系架橋重合体は、N−ビニルラクタム系単量体由来の構造単位を有する。N−ビニルラクタム系単量体としては、特に制限されないが、上記式(1)で表される化合物であることが好ましい。
上記N−ビニルラクタム系架橋重合体は、重合体を構成する全構造単位100モル%に対してN−ビニルラクタム系単量体由来の構造単位の割合が50〜100モル%であることが好ましい。より好ましくは60〜100モル%であり、更に好ましくは70〜100モル%である。
上記N−ビニルラクタム系架橋重合体は、重合体中に架橋剤に由来する構造単位を有する。N−ビニルラクタム系架橋重合体における架橋剤に由来する構造単位の含有割合は、特に制限されないが、重合体を構成する全構造単位100モル%に対して0.001〜10モル%であることが好ましい。架橋剤に由来する構造単位の含有割合が上記範囲であれば、重合体の架橋密度がより充分なものとなり、吸水倍率やゲル強度により優れる。架橋剤に由来する構造単位の含有割合としてより好ましくは0.005〜5モル%であり、更に好ましくは0.01〜5モル%であり、特に好ましくは0.01〜1モル%であり、最も好ましくは0.05〜0.8モル%である。
上記N−ビニルラクタム系架橋重合体は、N−ビニルラクタム系単量体以外のその他の単量体由来の構造単位を有していてもよい。その他の単量体の具体例及び好ましい例は、上述のとおりである。
上記N−ビニルラクタム系架橋重合体は、重合体を構成する全構造単位100モル%に対するN−ビニルラクタム系単量体以外のその他の単量体由来の構造単位の割合が0〜50モル%であることが好ましい。より好ましくは0〜40モル%であり、更に好ましくは0〜30モル%である。
上記N−ビニルラクタム系架橋重合体は、平均粒子径が1〜5000μmであることが好ましい。平均粒子径が上記範囲であれば、重合体に液体を吸液させたとき液体の徐放性、すなわち、液体の放出速度が好適な範囲となるため、N−ビニルラクタム系架橋重合体を芳香・消臭剤、農薬・液肥等の保持剤、担持・徐放剤等の用途に好適に用いることができる。
上記平均粒子径としてより好ましくは1〜4000μmであり、更に好ましくは1〜3000μmであり、特に好ましくは1〜2500μmであり、最も好ましくは1〜2000μmである。上記平均粒子径は実施例に記載のいずれかの方法により測定することができる。
上記N−ビニルラクタム系架橋重合体は、有機酸(塩)の含有量がN−ビニルラクタム系架橋重合体100質量%に対して10質量%以下であることが好ましい。N−ビニルラクタム系架橋重合体に含まれる有機酸(塩)の量が上記範囲であれば、安全性に優れるものとなるため、高い安全性が要求される化粧品、芳香・消臭剤及び農薬・液肥保持剤等の用途に好適に用いられる。なお、上記有機酸は、主にN−ビニルラクタム系架橋重合体の製造において使用する有機酸に由来し、有機酸塩は、主にN−ビニルラクタム系架橋重合体の製造において使用する有機酸と中和工程における塩基との中和物に由来する。N−ビニルラクタム系架橋重合体における有機酸(塩)の含有量としてより好ましくは6質量%以下であり、更に好ましくは2質量%以下である。
上記有機酸塩としては、特に制限されず、有機酸のアンモニウム塩、アミン塩、アルカリ金属塩等が挙げられる。
上記N−ビニルラクタム系架橋重合体は、pHが4〜10であることが好ましい。より好ましくは5〜9である。上記pHは、実施例に記載の方法により測定することができる。
本発明のN−ビニルラクタム系架橋重合体の製造は、特に制限されないが、上述の本発明のN−ビニルラクタム系架橋重合体の製造方法により製造されることが好ましい。
本発明のN−ビニルラクタム系架橋重合体の製造方法は、上述の構成よりなり、得られたN−ビニルラクタム系架橋重合体は、吸液倍率が高く、かつ、残存するN−ビニルラクタム系単量体の量が少なく安全性が高いため、化粧品、芳香・消臭剤及び農薬・液肥保持剤用途等に好適に用いることができる。
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は「質量部」を、「%」は「質量%」を意味するものとする。
<吸水能力の評価>
架橋重合体約0.1gを正確に秤量し(質量W1(g))、4cm×5cmの不織布製のティーバッグの中に入れ、ヒートシールにより封入した。このティーバッグを、ガラス製で規定容量が50mLのスクリュー管に入れ、脱イオン水中に室温で浸漬した。24時間後にティーバッグの端をピンセットでつかんでティーバッグを引き上げ、ティーバッグの一面を下にしてキムタオル(日本製紙クレシア株式会社製)の上に乗せて5秒間静置した。次いで、反対の面を下にしてキムタオルの上に乗せて5秒間静置することにより液切りを行った後、上記ティーバッグの質量(W2(g))を測定した。別途、同様の操作を架橋重合体を用いないで行い、そのときのティーバッグの質量(W0(g))をブランクとして求めた。次式に従って算出した吸水倍率を吸水能力とした。
吸水倍率(g/g)=(W2(g)−W0(g))/W1(g)
<N−ビニルラクタム系単量体の定量>
回転子を入れた容量110mlのスクリュー管に、約1.0gの粒子状架橋重合体(質量W3(g))、約100gの脱イオン水(質量W4(g))を量り取り、密栓した。その後、室温下で、マグネチックスターラーを用いて16時間以上撹拌(回転数 600rpm)した。上記操作により、粒子状架橋重合体の残存N−ビニルラクタム系単量体を抽出した。この抽出液を、以下の条件で、液体クロマトグラフで定量分析した。
装置:資生堂「NANOSPACE SI−2」
カラム:資生堂「CAPCELLPAK C18 UG120」、20℃
溶離液:LC用メタノール(和光純薬工業株式会社製)/超純水=1/24(質量比)、1−ヘプタンスルホン酸ナトリウム 0.04質量%添加
流速:100μL/min。
N−ビニルラクタム系単量体含有量(ppm)=測定値(ppm)×(W3(g)+W4(g))/W3(g)
<水分含有量の定量>
架橋重合体において、150℃で揮発する成分が占める割合を表す。固形分との関係は以下の様になる。
水分含有量(質量%)=100−固形分(質量%)
固形分の測定は、以下のように行った。
底面の直径が約5cmの秤量缶(質量W5(g))に、約1gの架橋重合体を量り取り(質量W6(g))、150℃の無風乾燥機中において1時間静置し、乾燥させた。乾燥後の秤量缶+架橋重合体の質量(W7(g))を測定し、以下の式より固形分を求めた。
固形分(質量%)=((W7(g)−W5(g))/W6(g))×100
<pHの測定>
回転子を入れた容量110mlのスクリュー管に、1.0gの架橋重合体、100gの脱イオン水を量り取り、密栓した。その後、室温下で、マグネチックスターラーを用いて16時間以上撹拌(回転数 600rpm)した。撹拌後の溶液のpHを、pHメーター(HORIBA製 D−51 電極:6367−10D)で測定した。なお、pHの測定は、溶液をマグネチックスターラーで撹拌しながら行い、電極を溶液につけてから3分後の値を測定値とした。
<架橋重合体の平均粒子径の測定>
篩を上から目開きの大きい順に組み合わせ、最上の篩に架橋重合体を入れ、ミクロ形電磁振動ふるい器(筒井理化学器械株式会社製、M−2型)にて60Hzで10分間振とうした。この時の温度は23℃、湿度は50%であった。各篩に残留した混合物の質量を測定してから、各篩の目開きのサイズと該篩を通過できなかった粒子(該篩上に残留した粒子と、より大きな目開きの篩に残留した粒子を合わせたものの全体に対する質量比(残留百分率)Rを片対数グラフ(横軸:粒子径(対数目盛)、縦軸:残留百分率)にプロットし、R=50%に相当する粒子径を求めて平均粒子径とした。
また、乾式の粒子径分布測定装置(マイクロトラック・ベル株式会社製 型式:MT3000IIシリーズ 乾式)で測定する場合、累積50%値を平均粒子径とした。
以下の実施例では、測定条件の記載がない場合は、篩を用いた上記の測定方法で平均粒子径を測定している。
<実施例1>
N−ビニルピロリドン(株式会社日本触媒製、以下、VPとも称する)130.0部、架橋剤としてシアヌル酸トリアリル(以下、CTAとも称する)0.52部、脱イオン水304.6部を卓上型ニーダー(株式会社中央理化製 PNV−1H型)に仕込んだ。次いで、100ml/分で30分間窒素置換を行った。次いで、窒素導入を30ml/分にし、56℃まで昇温した。液温を56℃に安定させた後、開始剤として2、2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド(以下、「VA−044」とも称する)の15質量%水溶液を1.96部添加し重合を開始した。重合反応が進み、ゲルが生成した後、ニーダーのブレードを回転させてゲルを解砕しながら、90℃で60分間熟成を行い、重合を終了した。次いで、マロン酸の1質量%水溶液を65.0部、3分かけて添加し、90℃で60分間撹拌した。さらに、ジエタノールアミンの2質量%水溶液を32.5部、3分かけて添加し、30分間撹拌した。次いで、得られたゲルを120℃で2時間乾燥を行うことにより、VP架橋重合体乾燥物を得た。次いで、得られた架橋重合体を粉砕機で、目開き500μmのJIS標準篩を通過するまで粉砕して、粒子状のVP架橋重合体(本発明のVP架橋重合体(1))を得た。次に、得られたVP架橋重合体(1)に対し、水の吸水能力、N−ビニルラクタム系単量体含有量、水分含有量、pH、平均粒子径を上記の測定方法に従ってそれぞれ測定した。測定した諸性能を表1に示す。
<実施例2>
得られたゲルを120℃で2時間乾燥を行うまでは、実施例1の通り行った。得られたVP架橋重合体乾燥物を、粉砕機で目開き100μmのJIS標準篩を通過するまで粉砕して、粒子状のVP架橋重合体(本発明のVP架橋重合体(2))を得た。
次に、得られたVP架橋重合体(2)に対し、実施例1と同様の測定方法により各種物性を測定した。
<実施例3>
得られたゲルを120℃で2時間乾燥を行うまでは、実施例1の通り行った。得られたVP架橋重合体乾燥物を、目開き38μmのJIS標準篩を通過するまで粉砕して、粒子状のVP架橋重合体(本発明のVP架橋重合体(3))を得た。
次に、得られたVP架橋重合体(3)に対し、平均粒子径以外は実施例1と同様の測定方法により各種物性を測定した。
平均粒子径は、乾式の粒子径分布測定装置(マイクロトラック・ベル株式会社製 型式:MT3300EXII 乾式)により測定し、累積50%値を平均粒子径とした。測定条件は以下に示す。
<測定条件>
乾式レーザー回折散乱法
測定時間:10秒
分散圧力:300kPa(≒43.5psi)
粒子透過性:透過
粒子屈折率:1.81
粒子形状:非球形
溶媒名:空気(AIR)
溶媒屈折率:1.00
測定範囲:0.243〜2000μm
<実施例4>
得られたゲルを120℃で2時間乾燥を行うまでは、実施例1の通り行った。得られたVP架橋重合体乾燥物を、粉砕機で目開き2.00mmのJIS標準篩を通過するまで粉砕して、粒子状のVP架橋重合体(本発明のVP架橋重合体(4))を得た。
次に、得られたVP架橋重合体(4)に対し、実施例1と同様の測定方法により各種物性を測定した。
<実施例5>
90℃で60分間熟成を行い重合を終了するまでは、実施例1の通り行った。得られたゲルを、マロン酸の0.27質量%水溶液を94.8部、3分かけて添加し、90℃で60分間撹拌した。さらに、ジエタノールアミンの1質量%水溶液を26.0部、3分かけて添加し、30分間撹拌した。次いで、得られたゲルを120℃で2時間乾燥を行うことにより、VP架橋重合体乾燥物を得た。次いで、得られた架橋重合体を粉砕機で、目開き500μmのJIS標準篩を通過するまで粉砕して、粒子状のVP架橋重合体(本発明のVP架橋重合体(5))を得た。
次に、得られたVP架橋重合体(5)に対し、実施例1と同様の測定方法により各種物性を測定した。
<実施例6>
90℃で60分間熟成を行い重合を終了するまでは、実施例1の通り行った。得られたゲルを、マロン酸の0.27質量%水溶液を94.8部、3分かけて添加し、90℃で21時間加熱した。さらに、ジエタノールアミンの1質量%水溶液を26.0部、3分かけて添加し、30分間撹拌した。次いで、得られたゲルを120℃で2時間乾燥を行うことにより、VP架橋重合体乾燥物を得た。次いで、得られた架橋重合体を粉砕機で、目開き500μmのJIS標準篩を通過するまで粉砕して、粒子状のVP架橋重合体(本発明のVP架橋重合体(6))を得た。
次に、得られたVP架橋重合体(6)に対し、実施例1と同様の測定方法により各種物性を測定した。
<実施例7>
90℃で60分間熟成を行い重合を終了するまでは、実施例1の通り行った。得られたゲルを、マロン酸の0.14質量%水溶液を189.7部、3分かけて添加し、90℃で60分間撹拌した。さらに、ジエタノールアミンの1質量%水溶液を26.0部、3分かけて添加し、30分間撹拌した。次いで、得られたゲルを120℃で2時間乾燥を行うことにより、VP架橋重合体乾燥物を得た。次いで、得られた架橋重合体を粉砕機で、目開き500μmのJIS標準篩を通過するまで粉砕して、粒子状のVP架橋重合体(本発明のVP架橋重合体(7))を得た。
次に、得られたVP架橋重合体(7)に対し、実施例1と同様の測定方法により各種物性を測定した。
<実施例8>
VPを1000.0部、架橋性単量体としてペンタエリスリトールトリアリルエーテル(ダイソー株式会社製、商品名:ネオアリルP−30M、pH6よりも低い場合はジエタノールアミンでpH6以上にして使用)(以下、P−30Mとも称する)を15.0部(VPに対し0.65モル%)、脱イオン水を2368.33部、卓上型ニーダー(株式会社中央理化製 PNV-5H型)に仕込んだ。次いで、400ml/分で40分間窒素置換を行った。次いで、窒素導入を30ml/分にし、56℃まで昇温した。液温を56℃に安定させた後、開始剤として2、2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(以下、「V−50」とも称する)の15質量%水溶液を47.37部(VPとペンタエリスリトールトリアリルエーテルの合計の使用量1モルに対し0.78g)添加し、重合を開始した。重合反応が進み、ゲルが生成した後、ニーダーのブレードを回転させてゲルを解砕しながら、90℃で60分間熟成を行い、重合を終了した。次いで、マロン酸の1.4質量%水溶液を500.0部、3分かけて添加し、90℃で60分間撹拌した。さらに、ジエタノールアミンの2.8質量%水溶液を250.0部、3分かけて添加し、30分間撹拌した。次いで、得られたゲルを120℃で3時間乾燥を行うことにより、VP架橋重合体乾燥物を得た。次いで、得られた架橋重合体を粉砕機で粉砕し、目開き250μm及び500μmのJIS標準篩を使用して分級し、500μmの篩を通過し、250μmの篩上に残留した粉体を粒子状のVP架橋重合体(本発明のVP架橋重合体(8))とした。
次に、得られたVP架橋重合体(8)に対し、実施例1と同様の測定方法により各種物性を測定した。
<実施例9>
得られたゲルを120℃で3時間乾燥を行うまでは、実施例8の通り行った。得られた架橋重合体を粉砕機で、目開き500μmのJIS標準篩を通過するまで粉砕した後に、粉砕機(ジェットミル)で再粉砕して、粒子状のVP架橋重合体(本発明のVP架橋重合体(9))を得た。
次に、得られたVP架橋重合体(9)に対し、平均粒子径以外は実施例1と同様の測定方法により各種物性を測定した。
平均粒子径は、乾式の粒子径分布測定装置(マイクロトラック・ベル株式会社製 型式:MT3300EXII 乾式)により測定し、累積50%値を平均粒子径とした。測定条件は以下に示す。
<測定条件>
乾式レーザー回折散乱法
測定時間:10秒
分散圧力:200kPa(≒29.0psi)
粒子透過性:透過
粒子屈折率:1.81
粒子形状:非球形
溶媒名:空気(AIR)
溶媒屈折率:1.00
測定範囲:0.243〜2000μm
<比較例1>
VP130.0部、架橋剤としてCTA0.52部、脱イオン水304.6部を卓上ニーダー(株式会社中央理化製PNV−1H型)に仕込んだ。次いで、100ml/分で30分間窒素置換を行った。次いで、窒素導入を30ml/分にし、56℃まで昇温した。液温を56℃に安定させた後、開始剤としてVA−044の15質量%水溶液を1.96部添加し重合を開始した。重合反応が進み、ゲルが生成した後、ニーダーのブレードを回転させてゲルを解砕しながら、90℃で60分間熟成を行い、重合を終了した。次いで、得られたゲルを120℃で2時間乾燥を行うことにより、VP架橋重合体乾燥物を得た。次いで、得られた架橋重合体を粉砕機で、目開き500μmのJIS標準篩を通過するまで粉砕して、粒子状のVP架橋重合体(本発明の比較架橋重合体(1))を得た。
次に、得られた比較架橋重合体(1)に対し、実施例1と同様の測定方法により各種物性を測定した。
<比較例2>
VP30.0部、架橋剤としてCTA1.5部、脱イオン水73.5部を250mlポリプロピレン製容器に仕込んだ。次いで、マグネチックスターラーで撹拌を開始し、100ml/分で30分間窒素置換を行った。次いで、撹拌を継続しながら、窒素導入を30ml/分にし、56℃まで昇温した。液温を56℃に安定させた後、開始剤としてVA−044の10質量%水溶液を0.71部添加し重合を開始した。重合反応が進み、ゲルが生成した後、90℃で60分間熟成を行い、重合を終了した。得られたゲルをラボミルサー(大阪ケミカル株式会社製LM−PLUS型)で解砕し、脱イオン水(約800ml)で5回洗浄した。次いで、得られたゲルを120℃で2時間乾燥を行うことにより、VP架橋重合体乾燥物を得た。次いで、得られた架橋重合体を粉砕機で、目開き500μmのJIS標準篩を通過するまで粉砕して、粒子状のVP架橋重合体(本発明の比較架橋重合体(2))を得た。
次に、得られた比較架橋重合体(2)に対し、実施例1と同様の測定方法により各種物性を測定した。
本発明の実施例1〜9で得られたVP架橋重合体、比較例1〜2で得られた比較架橋重合体の評価結果を表1にまとめた。
Figure 2017043778
表1の結果から、本発明のN−ビニルラクタム系架橋重合体は、10倍以上の吸水能力を有し、かつ、残存N−ビニルラクタム系単量体量が100ppm以下であることが明らかとなった。

Claims (6)

  1. N−ビニルラクタム系架橋重合体を製造する方法であって、
    該製造方法は、N−ビニルラクタム系単量体及び架橋剤を原料として反応させる第1工程と、
    該第1工程で得られた重合体に有機酸を添加する第2工程とを含むことを特徴とするN−ビニルラクタム系架橋重合体の製造方法。
  2. 前記有機酸は、分子量が300以下であることを特徴とする請求項1に記載のN−ビニルラクタム系架橋重合体の製造方法。
  3. 前記製造方法は、第2工程における有機酸の使用量が、第1工程で用いられるN−ビニルラクタム系単量体100質量%に対して0.01〜5質量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載のN−ビニルラクタム系架橋重合体の製造方法。
  4. 前記製造方法は、第2工程における有機酸と第1工程で得られた重合体との反応時間が、10分〜3時間であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のN−ビニルラクタム系架橋重合体の製造方法。
  5. N−ビニルラクタム系架橋重合体であって、
    該N−ビニルラクタム系架橋重合体は、N−ビニルラクタム系架橋重合体1g当たりの吸水能力が10g以上であり、かつ、
    N−ビニルラクタム系単量体の含有量が、N−ビニルラクタム系架橋重合体100質量%に対して100ppm以下であることを特徴とするN−ビニルラクタム系架橋重合体。
  6. 前記N−ビニルラクタム系架橋重合体は、有機酸(塩)の含有量がN−ビニルラクタム系架橋重合体100質量%に対して10質量%以下であることを特徴とする請求項5に記載のN−ビニルラクタム系架橋重合体。
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