JP2017043756A - 光学フィルム製造用ポリエステルフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】150℃におけるフィルムMD方向の熱収縮率が3.0%以下でありTD方向の熱収縮率が1.5%以下でありかつ式(I)を満たす光学フィルム製造用ポリエステルフィルムを本旨とする。
0.020≦|1−(NA+NB)/(NC×2)| ≦0.300 ・・・(I)
但し、NA:フィルムのTD方向の中心から、TD方向の任意の一方向(A方向)の500mmの位置における面配向度
NB:フィルムのTD方向の中心から、TD方向のA方向と反対の方向(B方向)の500mm位置における面配向度
NC:フィルムのTD方向の中心における面配向度
【選択図】なし
Description
0.020≦|1−(NA+NB)/(NC×2)| ≦0.300 ・・・(I)
但し、NA:フィルムのTD方向の中心から、TD方向の任意の一方向(A方向)の500mmの位置における面配向度
NB:フィルムのTD方向の中心から、TD方向のA方向と反対の方向(B方向)の500mm位置における面配向度
NC:フィルムのTD方向の中心における面配向度
ジオール単位(構造単位): −O−R’−O−
(ここで、R、R’は二価の有機基)
なお、トリメリット酸単位やグリセリン単位など3価以上のカルボン酸あるいはアルコール並びにそれらの誘導体が含まれる場合は、3価以上のカルボン酸あるいはアルコール単位(構造単位)についても、同様に、重縮合によって除去される部分が除かれた3価以上の有機基を意味する。
0.020≦|1−(NA+NB)/(NC×2)| ≦0.300 ・・・(I)
但し、NA:フィルムのTD方向の中心から、TD方向の任意の一方向(A方向)の500mmの位置における面配向度
NB:フィルムのTD方向の中心から、TD方向のA方向と反対の方向(B方向)の500mm位置における面配向度
NC:フィルムのTD方向の中心における面配向度
ここで、NA、NB、NCは、フィルムのTD方向の中心、中心からTD方向の任意の一方向(A方向)の500mmの位置、中心からTD方向のA方向と反対の方向(B方向)の500mmの位置の3点についてそれぞれ広角X線で測定した(−105)面回折ピークの面積をDSCで測定した結晶化度で割った値である。(I)式を満たすということは、フィルムのTD方向中心位置における面配向度と、TD方向中心からTD方向に500mmの位置における面配向度の比が小さいことを意味する。すなわち、フィルムは幅方向で均一な結晶面配向を有している。これにより、フィルムに溶液を塗布して乾燥する工程、その後の剥離工程においてフィルムに加わる乾燥時の収縮応力、剥離時の剥離応力が幅方向で均一になるため、光学フィルムの幅方向における機能の均一性を向上させることが可能となる。TD方向物性均一性の観点から、(I)’式を満たすことがさらに好ましい。
0.020≦|1−(NA+NB)/(NC×2)| ≦0.200 ・・・(I)’
本発明のポリエステルフィルムが、(I)式を満たす方法は特に限定されないが、例えば、2軸延伸後に熱固定処理を実施し、その熱固定処理において幅方向に9%以上30%以下微延伸する方法が挙げられる。熱処理において9%以上幅方向に応力をかけることでフィルムの緩和による構造変化を抑制し、幅方向に均一な結晶面配向構造を形成することが可能である。また9%未満では構造変化の抑制効果が十分ではなく、30%より大きく微延伸を実施するとフィルムの破れが発生し、生産性が低下する。好ましくは12%以上25%以下である。その他にも工程同士あるいは工程間の温度差が60℃以内となるようにすることで、フィルム内部の過度な構造変化を防止することができ、面配向度を好ましい範囲とすることが可能である。上記製造上の温度要件について具体的に示すと、例えば横延伸前半の温度を120℃、横延伸後半の温度を150℃とし、熱固定処理前半の温度を220℃、熱固定処理中盤の温度を230℃としたり、120℃での横延伸と220℃の熱固定処理前半の間に150℃の緩衝区間を設けるなどして、工程間の温度変化を80℃以内とし、かつ高温での熱処理が実現される。
0.005≦|1−(GA+GB)/(GC×2)| ≦0.060 ・・・(II)
但し、GA:フィルムのTD方向の中心から、TD方向の任意の一方向(A方向)の500mmの位置における剛直非晶量
GB:フィルムのTD方向の中心から、TD方向のA方向と反対の方向(B方向)の500mm位置における剛直非晶量
GC:フィルムのTD方向の中心における剛直非晶量
ここで、GA、GB、GCは、フィルムのTD方向の中心、中心からTD方向の任意の一方向(A方向)の500mmの位置、中心からTD方向のA方向と反対の方向(B方向)の500mmの位置の3点について、それぞれの位置から採取した3個のサンプルについて測定した値の平均値である。(II)式を満たすということは、フィルムのTD方向中心位置における剛直非晶量と、TD方向中心からTD方向に500mmの位置における剛直非晶量の比が小さいことを意味する。すなわち、フィルムは幅方向で均一な剛直非晶量を有している。これにより、フィルムに溶液を塗布して乾燥する工程、その後の剥離工程においてフィルムに加わる乾燥時の収縮応力、剥離時の剥離応力が幅方向で均一になるため、光学フィルムの幅方向における機能の均一性を向上させることが可能となる。TD方向物性均一性の観点から、(II)’式を満たすことがさらに好ましい。
0.005≦|1−(GA+GB)/(GC×2)| ≦0.040 ・・・(II)’
本発明のポリエステルフィルムが、(II)式を満たす方法は特に限定されないが、例えば、フィルム製膜中のボーイングを低減させる方法が挙げられる。具体的には、幅方向延伸後に一旦ポリエステルのガラス転移温度以下に冷却した後熱処理する方法、幅方向延伸後にニップロールを設ける方法、幅方向の延伸を複数ゾーンに分けて段階的に昇温する方法、熱処理を複数のゾーンに分けて段階的に昇温・降温する方法、幅方向に温度分布を設けて熱処理ゾーンに導く方法、熱処理室でも幅方向に微延伸する方法などがある。
XcA≧25.0%・・・(III)
XcB≧25.0%・・・(IV)
XcC≧25.0%・・・(V)
但し、XcA:フィルムのTD方向の中心から、TD方向の任意の一方向(A方向)の500mmの位置における結晶化度
XcB:フィルムのTD方向の中心から、TD方向のA方向と反対の方向(B方向)の500mm位置における結晶化度
XcC:フィルムのTD方向の中心における結晶化度ここで、XcA、XcB、XcCは、フィルムのTD方向の中心、中心からTD方向の任意の一方向(A方向)の500mmの位置、中心からTD方向のA方向と反対の方向(B方向)の500mmの位置の3点について、それぞれの位置から採取した3個のサンプルについてDSCで測定したときの結晶化度の平均値である。(III)〜(V)式を満たすということは、フィルムのTD方向中心位置、及びTD方向中心からTD方向に500mmの位置における結晶化度が大きいことを意味する。つまりフィルムを構成する分子同士の絡み合いが大きくフィルムの剛性が強いことを意味する。これにより、フィルムに溶液を塗布して乾燥した後の剥離工程において、剥離時の剥離応力に起因するポリエステルフィルムの変形を抑制することができ、光学フィルムの幅方向における機能の均一性を向上させることが可能となる。剛性向上の観点から(III)’〜(IV)’式を満たすことがさらに好ましい。
XcB≧30.0%・・・(IV)’
XcC≧30.0%・・・(V)’
本発明のポリエステルフィルムが、(III)〜(IV)式を満たす方法は特に限定されないが、例えば、ポリエステルを構成するグリコール成分においてエチレングリコールがフィルム全体のグリコール成分に対して80wt%以上含有する方法がある。ポリエステルを構成するグリコール成分においてエチレングリコールがフィルム全体のグリコール成分に対して80wt%以上含有させることでポリエステルフィルムを構成する分子の運動性を抑制し、結晶化度を促進させることができる。好ましくはエチレングリコールがフィルム全体のグリコール成分に対して88wt%以上である。
ポリエステル樹脂およびフィルムをヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)に溶解し、1H−NMRおよび12C−NMRを用いて各モノマー残基成分や副生ジエチレングリコールについて含有量を定量することができる。積層フィルムの場合は、積層厚みに応じて、フィルムの各層を削り取ることで、各層単体を構成する成分を採取し、評価することができる。なお、本発明のフィルムについては、フィルム製造時の混合比率から計算により、組成を算出した。
ポリエステル樹脂およびフィルムの固有粘度は、ポリエステルをオルトクロロフェノールに溶解し、オストワルド粘度計を用いて25℃にて測定した。積層フィルムの場合は、積層厚みに応じて、フィルムの各層を削り取ることで、各層単体の固有粘度を評価することができる。
フィルムをエポキシ樹脂に包埋し、フィルム断面をミクロトームで切り出した。該断面を透過型電子顕微鏡(日立製作所製TEM H7100)で5000倍の倍率で観察し、フィルム厚みおよびポリエステル層の厚みを求めた。
示差走査熱量計(セイコー電子工業製、RDC220)を用い、JIS K7121−1987、JIS K7122−1987に準拠して測定および、解析を行った。ポリエステルフィルムを5mg、サンプルに用い、25℃から20℃/分で300℃まで昇温した際のDSC曲線より得られた吸熱ピークの頂点の温度を融点とした。なお、積層フィルムの場合は、積層厚みに応じて、フィルムの各層を削り取ることで、各層単体の融点を測定することができる。本発明において、ポリエステルA層とポリエステルB層とを有する積層ポリエステルフィルムの場合は、各層の融点を測定し、融点の高い層をポリエステルA層、低い方の層をポリエステルB層とした。
示差走査熱量計(セイコー電子工業製、RDC220)を用い、JIS K7121−1987、JIS K7122−1987に準拠して測定および、解析を行った。ポリエステルフィルムを5mg、サンプルに用い、25℃から20℃/分で300℃まで昇温した際の結晶融解ピークの前に現れる微小の吸熱ピーク温度をTmetaとして読み取った。
フィルムの任意の点において100mm×100mmの寸法でサンプルを切り出し、KSシステムズ製(現王子計測機器)のマイクロ波分子配向計MOA−2001A(周波数4GHz)を用い、ポリエステルフィルムの面内の主配向軸を求め、TD方向とした。
フィルムをMD方向およびTD方向にそれぞれ長さ150mm×幅10mmの矩形に切り出しサンプルとした。サンプルに100mmの間隔(中央部から両端に50mmの位置)で標線を描き、3gの錘を吊るして150度に加熱した熱風オーブン内に30分間設置し加熱処理を行った。熱処理後の標線間距離を測定し、加熱前後の標線間距離の変化から下記式により熱収縮率を算出した。なお、評価は、フィルムの任意の位置における主配向軸方向をTD方向とし、該位置を中心(TD方向中心)として、TD方向に沿って2方向それぞれ500mm幅を採取し、1100mm幅としたTD方向の中心、中心からTD方向の任意の一方向(A方向)の500mmの位置、中心からTD方向のA方向と反対の方向(B方向)の500mmの位置の3点についてそれぞれ5回ずつ行い、その15個の値の平均値を150度におけるフィルムMD方向およびTD方向の熱収縮率とした。
熱収縮率(%)={(加熱処理前の標線間距離)−(加熱処理後の標線間距離)}/(加熱処理前の標線間距離)×100
(8)広角X線測定
PETフィルムの(−105)面回折ピークの面積をX線回折装置(RIgaku社製 SmartLab)を用いて下記の条件で広角X線回折法により測定した。
X線源 :CuKα線(Niフィルター使用)
出力 :40kV 50mA
スリット :IS=2.0mmh−2.2mmw
:RS1=5mm、RS2=5mm
検出器 :D/teX(0次元モード)
スキャン方法 :連続スキャン
測定角度 :2θ=42.8°((−105)面)
測定範囲 :β=−90〜270°
ステップ :0.5°
スキャン速度 :40°/分
測定試料は、フィルムをMD長手になるように3cm×1mmに切り出して、厚さ1mmになるように重ねて調製した。2θ=42.8°、ω=21.4°になるようにX線源および検出器を固定し、試料を面内回転させることで円周方向のプロファイルを得た(βスキャン)。βスキャンで得られたピーク以下の強度面積を求めた。なお、測定は(7)と同様にして、1100mm幅フィルムのTD方向の中心の強度面積(βC)、1100mm幅フィルムのTD方向の中心からTD方向の任意の一方向(A方向)の500mmの位置における強度面積(βA)、1100mm幅フィルムのTD方向の中心からTD方向のA方向と反対の方向(B方向)の500mmの位置における強度面積(βB)の測定を行った。
1100mm幅フィルムのTD方向の中心から(8)のA方向と同じ方向の500mmの位置において、下記条件にて、融解熱量と冷結晶化熱量の差(△HmA−△HcA)、比熱差(△CpA)を測定し、式(IV)より結晶化度(XcA)と可動非晶量(XmaA)を算出しさらに式(V)から剛直非晶量(GA)を算出した。
・測定手法 :通常DSC法
・測定装置 :TA Instruments社製Q1000
・データ処理:TA Instruments社製 ”Universal Analysis2000”
・雰囲気 :窒素流(50mL/min)
・温度,熱量校正:高純度インジウム(Tm=156.61℃,△Hm=28.70g/J)
・温度範囲 :0〜300℃
・昇温速度 :10℃/min
・試料量 :10mg
・試料容器 :アルミニウム製標準容器
・測定回数 :3回。
・測定手法 :温度変調DSC法
・測定装置 :TA Instruments社製Q1000
・データ処理:TA Instruments社製 ”Universal Analysis2000”
・雰囲気 :窒素流(50mL/min)
・温度,熱量校正:高純度インジウム(Tm=156.61℃,△Hm=28.70g/J)
・比熱校正 :サファイア
・温度範囲 :0〜200℃
・昇温速度 :2℃/min
・試料量 :5mg
・試料容器 :アルミニウム製標準容器
・測定回数 :3回。
・結晶化度(XcA)[%]=((△HmA−△HcA)/PETの完全結晶融解熱量)×100…(VI)
△HmA:1100mm幅フィルムのTD方向の中心から(8)のA方向と同じ方向の500mmの位置における融解熱量[J/g]
△HcA:1100mm幅フィルムのTD方向の中心から(8)のA方向と同じ方向の500mmの位置における冷結晶化熱量[J/g]
PETの完全結晶融解熱量:140.10[J/g]
・可動非晶量(XmaA)[%]=(△CpA/PETの完全非晶比熱差)×100…(VII)
△CpA:1100mm幅フィルムのTD方向の中心から(8)のA方向と同じ方向の500mmの位置におけるTg前後での比熱差
PETの完全非晶比熱差:0.4052J/g℃
・剛直非晶量(GA)[%]=100−(XcA+XmaA)…(VIII)
1100mm幅フィルムのTD方向の中心から(8)のA方向と同じ方向の500mmの位置における剛直非晶量(GA)の測定と同様の手順で、1100mm幅フィルムのTD方向の中心の剛直非晶量(GC)及び1100mm幅フィルムのTD方向の中心からTD方向のA方向と反対の方向(B方向)の500mmの位置における剛直非晶量(GB)の測定を行い、下の式(IX)にて幅方向の剛直非晶量のバラツキを求めた。
(10)面配向度
(8)で得られたβスキャンで得られたピーク以下の強度面積βAと(9)で得られた結晶化度XcAを用いて、下式(X)にて求めた
βA÷XcA=NA…(X)
面配向度(NA)と同様の手順で1100mm幅フィルムのTD方向の中心の面配向度(NC)及び1100mm幅フィルムのTD方向の中心からTD方向のA方向と反対の方向(B方向)の500mmの位置における面配向度(NB)を求め、下の式(XI)にて幅方向の面配向度のバラツキを求めた。
(11)光学フィルムの幅方向均一性
フィルム表面に、ポリアリレート/MEK分散体をダイコーターにて塗工・乾燥を行った。(乾燥温度:150℃、乾燥時間:1分、巻出張力:200N/m、巻取張力:100N/m、乾燥後のポリアリレート厚みは25μm)。得られたポリアリレート塗布ポリエステルフィルムから、ポリアリレート層を剥離し、幅方向の中心、中心から幅方向の任意の一方向(A方向)の500mmの位置、中心から幅方向のA方向と反対の方向(B方向)の500mmの位置の3点について、面内レタデーションを測定し、下記の基準で評価を行った。なお、レタデーションは、新王子計測器製自動複屈折計(KOBRA−21ADH)を用いて測定を行った。B以上を合格とした。
A:3点測定したレタデーションの最大値と最小値の差が10nm未満であった。
B:3点測定したレタデーションの最大値と最小値の差が10nm以上20nm未満であった。
C:3点測定したレタデーションの最大値と最小値の差が20nm以上であった。
(12)生産性
本ポリエステルフィルムを生産するにあたって、製品化をはじめてからフィルム破れにより製品採りが中断するまでの製膜継続時間から生産性を評価した。B以上を合格とした。
A:6時間製膜してフィルム破れは発生しなかった
B:6時間 製膜してフィルムやぶれが1回だけ発生した
C:6時間 製膜してフィルムやぶれが2回以上発生した
(ポリエステルの製造)
製膜に供したポリエステル樹脂は以下のように準備した。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸成分が100モル%、グリコール成分としてエチレングリコール成分が100モル%であるポリエチレンテレフタレート樹脂(固有粘度0.65)。
1,4−シクロヘキサンジメタノールがグリコール成分に対し33モル%共重合された共重合ポリエステル(イーストマン・ケミカル社製 GN001)を、シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエステルとして使用した(固有粘度0.75)。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸成分が100モル%、グリコール成分としてエチレングリコール成分が70モル%、ネオペンチルグリコール成分が30モル%であるネオペンチルグリコール共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂(固有粘度0.75)。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸成分が100モル%、グリコール成分としてエチレングリコール成分が85モル%、ジエチレングリコール成分が15モル%であるジエチレングリコール共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂(固有粘度0.65)。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸成分が82.5モル%、イソフタル酸成分が17.5モル%、グリコール成分としてエチレングリコール成分が100モル%であるイソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂(固有粘度0.70)。
ポリエステルA中に数平均粒子径2.2μmの凝集シリカ粒子を粒子濃度2質量%で含有したポリエチレンテレフタレート粒子マスター(固有粘度0.65)。
組成を表の通りとして、原料をそれぞれ酸素濃度を0.2体積%とした別々のベント同方向二軸押出機に供給し、A層押出機シリンダー温度を270℃、B層押出機シリンダー温度を277℃で溶融し、A層とB層合流後の短管温度を277℃、口金温度を280℃で、Tダイより25℃に温度制御した冷却ドラム上にシート状に吐出した。その際、直径0.1mmのワイヤー状電極を使用して静電印加し、冷却ドラムに密着させA層/B層/A層からなる3層未延伸フィルムを得た。次いで、長手方向への延伸前に加熱ロールにてフィルム温度を上昇させ、延伸温度85℃で長手方向に3.3倍延伸し、すぐに40℃に制御した金属ロールで冷却した。
熱処理前半で幅方向に15.0%微延伸を行い、熱処理中盤で幅方向に10.0%微延伸を行った以外は、実施例1と同様にしてフィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
熱処理前半で幅方向に6.0%微延伸を行い、熱処理中盤で幅方向に3.0%微延伸を行った以外は、実施例1と同様にしてフィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
厚みを75μmに変更し、熱処理中盤温度215℃で熱処理を行った以外は、実施例1と同様にして二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
熱処理前半で幅方向に5.0%微延伸を行い、熱処理中盤で幅方向に3.0%微延伸を行った以外は、実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
熱処理前半で幅方向に20.0%微延伸を行い、熱処理中盤で幅方向に15.0%微延伸を行った以外は、実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを作製した。製膜破れが頻発し、製品採りができなかったため、破れ直前に採取したサンプルから物性を測定した。
熱処理前半で幅方向に5.0%微延伸を行い、熱処理中盤で幅方向に3.0%微延伸を行い、組成を表の通りにした以外は、実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
EG:エチレングリコール
CHDM:1,4−シクロヘキサンジメタノール
DEG:ジエチレングリコール
NPG:ネオペンチルグリコール
TPA:テレフタル酸
IPA:イソフタル酸
Claims (5)
- 150℃におけるフィルムMD方向の熱収縮率が3.0%以下でありTD方向の熱収縮率が1.5%以下でありかつ式(I)を満たす光学フィルム製造用ポリエステルフィルム。
0.02≦|1−(NA+NB)/(NC×2)| ≦0.30 ・・・(I)
但し、NA:フィルムのTD方向の中心から、TD方向の任意の一方向(A方向)の500mmの位置における面配向度
NB:フィルムのTD方向の中心から、TD方向のA方向と反対の方向(B方向)の500mm位置における面配向度
NC:フィルムのTD方向の中心における面配向度 - 式(II)を満たす請求項1に記載の光学フィルム製造用ポリエステルフィルム。
0.005≦|1− (GA+GB)/(GC×2) | ≦0.060 ・・・(II)
但し、GA:フィルムのTD方向の中心から、TD方向の任意の一方向(A方向)の500mmの位置における剛直非晶量
GB:フィルムのTD方向の中心から、TD方向のA方向と反対の方向(B方向)の500mm位置における剛直非晶量
GC:フィルムのTD方向の中心における剛直非晶量 - 式(III)〜(IV)を満たす請求項1または2に記載の光学フィルム製造用ポリエステルフィルム。
XcA≧25.0%・・・(III)
XcB≧25.0%・・・(IV)
XcC≧25.0%・・・(V)
但し、XcA:フィルムのTD方向の中心から、TD方向の任意の一方向(A方向)の500mmの位置における結晶化度
XcB:フィルムのTD方向の中心から、TD方向のA方向と反対の方向(B方向)の500mm位置における結晶化度
XcC:フィルムのTD方向の中心における結晶化度 - ポリエステルA層とポリエステルA層より融点の低いポリエステルB層とを有する積層ポリエステルであって、ポリエステルA層が少なくとも一方の最外層に位置する請求項1から3に記載の光学フィルム製造用ポリエステルフィルム。
- ポリエステルA層の融点とポリエステルA層より融点の低いポリエステルB層の融点の差が3℃以上13℃以下である請求項1から4に記載の光学フィルム製造用ポリエステルフィルム。
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