JP2017043594A - 育毛組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】毛の成長を維持する効果を有する優れた育毛組成物を提供する。特に、室温保存下、及び、エタノール存在下でも配合成分が分離しにくく安定性の高い製剤を提供する。【解決手段】線維芽細胞増殖因子5(FGF−5)に対する阻害活性を有し、成長期から退行期への移行を遅延させて毛の成長期間を延長させる効果を有することができるフィチン酸を0.005〜5質量%配合した、最大60重量%のエタノール水溶液に於いて、アミノ酸系2鎖3親水基型界面活性剤を0.001〜1.0%、および、親エタノール性セルロース誘導体を0.001〜1.5%含有した育毛組成物は、配合成分が分離しにくく安定性の高いものである。【選択図】なし

Description

本発明は、線維芽細胞増殖因子5作用を阻害するフィチン酸を含有する育毛剤組成物に関し、更に詳細には、高いエタノール濃度でありながら、室温保存時においてもフィチン酸の分離等の問題の生じない育毛組成物に関する。
従来、開発されてきた育毛・養毛剤の多くは、発毛を阻害する過剰皮脂分泌を抑制したり、頭皮などの血行不良を解消したり、あるいは男性ホルモンの作用を抑制することにより発毛を促すことを狙いとしている。商業的には医薬品として既に医薬品として、ミノキシジル、フィナステリド、塩化カプロニウムが実用化されている。また、アデノシン、イチョウエキス、センブリエキス等が医薬部外品、化粧品分野での育毛成分として利用されている。他方、マツエキスに見られるように古来より植物由来の発育毛剤が存在しており、その育毛作用の実体は詳らかでないが、民間療法として用いられてきた。しかしながら、このように多数の育毛・養毛剤が存在しているが、薄毛・脱毛に対して普遍的に効果を示すものは今のところ存在せず、薄毛・脱毛の種類による効果の個人差も大きい。 このような現状から、高齢化と多ストレスの社会を反映して薄毛・脱毛に対し、普遍的に効果を発揮する育毛・養毛剤のニーズは、依然として、また今後とも高いと言える。
毛は一定の速さで絶えず成長するのではなく、成長期と休止期を繰返しながら成長する。成長期から休止期までの毛の成長と脱毛のサイクル(毛周期)は、身体部位および人間の場合には毛1本ごとに異なる繊細な生体機構であり、さまざまな遺伝子およびその産物によって制御されている。毛包器官の毛周期に影響を与える物質の一つとして、トランスフォーミング成長因子β(TGFβ)は、毛周期を成長期から退行期、休止期へ移行させる作用を示す。その作用を抑制するアンタゴニストとしてフラバノノールが見出され育毛成分として使用されている(特許文献1)。
さらに、上記TGFβとは異なるサイトカイン、線維芽細胞増殖因子5(以下、「FGF−5」とも言う)の生物活性にも毛周期の制御があることを見出された。FGF−5タンパク質は、多彩な生理作用を示す線維芽細胞増殖因子(FGF)ファミリーに属する。本発明者らの研究により、FGF−5は、毛の成長を阻害し、毛周期を成長期から退行期へ移行させる作用を有していることが明らかとなった。成長期の毛胞に大量に発現するFGF−5の短鎖形分子であるFGF−5Sは、FGF−5に対しアンタゴニスト活性を示すことにより、成長期から退行期への移行を遅らせ、毛成長を促進することも明らかとなった(非特許文献1〜4参照)。
加えて、ワレモコウエキス、エイジツエキス、褐藻エキス、ビワ葉エキスにFGF−5タンパク質とその受容体であるFGFR1との結合を特異的に阻害することを見出し、そのうち、ワレモコウエキスは脱毛を改善することが示された(非特許文献5)。
フィチン酸は、米ぬか・小麦のふすま等から得られるリン酸化合物である。フィチン酸は、キレート剤、pH調節剤、あるいは、酸化防止剤として食品添加物、あるいは、化粧品・医薬部外品の原料として使用されている。さらに、フィチン酸は、別名としてイノシトール6リン酸(略してIP6、或いは、化学名としてmyo−Inositol Hexakisphosphate)と称し、抗腫瘍活性が期待できる成分(非特許文献6)として健康食品にも配合されている。
フィチン酸を配合する育毛剤は特許文献2に記載されている。しかしながら、当文献では育毛効果を動物、および、ヒトで評価しているが、試験検体はフィチン酸を配合したヘアケア用製剤であり、フィチン酸以外にも複数の成分が配合されており、それら複数成分の相乗作用であることも否定できず、その意味で厳密にフィチン酸の効果が証明されたとは言い難い。加えて、フィチン酸の作用機序に関する評価試験は一切実施されておらず、その面でも効果の証明としては完全とは言い難い。
一般に、フィチン酸を配合する製剤では、その機能性を現出せしめる目的で、0.005〜2重量%程度の濃度のフィチン酸を添加している。一般的にフィチン酸は水溶性のため、95%以上の水より構成されるフィチン酸製剤は、容易に調製可能であった。
特開2004−26812公報 特開平3−74318号公報
Ozawa K,Suzuki S,Asada Mら J.Biol.Chem.273:29262−29271(1998) Suzuki S,Kato T,Takimoto Hら J.Invest.Dermatol.111:963−972(1998) Suzuki S,Ota Y,Ozawa K,Imamura T J.Invest.Dermatol.114:456−463(2000) Ota Y,Saitoh Y,Suzuki Sら Biochem.Biophys.Res.Commun.290:169−176(2002) 前田、山本、石川、伊藤、荒瀬 西日本皮膚 69巻1号:81−86(2007) Vucenik,I.AND Shamsuddin A.M.Protection Against Cancer by Dietary IP6 AND Inositol.Nutrition AND Cancer,Volume 55,pp109−125(2006). Ozawa K,Suzuki S,Asada M ら The Journal of Biological Chemistry 273:29262−29271(1998)
本発明者らは、FGF−5作用の研究過程で、この作用を阻害する活性を持つ物質が優れた効果を発揮する育毛剤として利用できるとの着想を得て、毛成長に抑制的に働くFGF−5作用に対し、阻害作用を有するか、またはアンタゴニストとなる物質を見出すべく、鋭意研究を進めた。その結果、本発明者らは特定の植物由来有機化合物、すなわち、フィチン酸がその目的に合致することを見出した。
さらに、フィチン酸を配合した育毛組成物の品質保存性を考慮するとき、水溶液製剤は防腐が問題となる。なぜなら、フィチン酸を配合する製剤では、その機能性を現出せしめる目的で、0.005〜3重量%程度の濃度のフィチン酸を添加するが、フィチン酸は水溶性のため、一般的には90%以上の水より構成されるからである。この際、一般的には、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン等の抗菌防腐剤を添加するが、昨今の消費者の嗜好を考慮すると防腐剤無添加が望ましい。そこで解決策としてアルコール類が配合される。エタノールの場合は30重量%以上添加することが望ましい。加えて、育毛剤においては、使用される有効成分の多くが疎水性であり、これら有効成分が効果を示す濃度まで可溶化する目的で上限50〜60重量%のエタノールを添加して製剤化することが一般的である。さらに、エタノールは経皮吸収促進剤としての効果を有しており育毛剤製剤の基礎成分として配合することが好ましい。しかしながら、フィチン酸は高濃度のエタノール水溶液には溶けず、とくに室温保存下で分離してしまうという現象が生じることを見出した。そこで、有効量のフィチン酸を可溶化させながら、防腐状態を保ち、製剤中の成分が不溶化して分離することのないフィチン酸製剤の提供が求められ、本発明はこのような製剤の提供を課題とするものである。
本発明は、FGF−5による毛周期制御機構に基づく優れた育毛・養毛効果を発揮し、しかも使用感、および、物理的安定性に優れた育毛剤を提供することを目的とする。本発明において、フィチン酸はFGF−5作用を阻害する活性があることが示され、さらに、毛周期における成長期から退行期へ移行を遅延させて、成長期を延長させることを示した。その後、フィチン酸製剤の溶剤組成等について、鋭意研究を行った結果、特定濃度のアミノ酸系2鎖3親水基型界面活性剤、および、親エタノール性セルロース誘導体を配合することにより、有効量のフィチン酸および30〜60重量%のエタノールを配合した水溶液製剤においてもフィチン酸またはその他の成分が不溶化して分離することなく長期間安定であり、かつ、使用感も良好であることを見出し、本発明を完成した。
本発明により、育毛効果が確実に期待できるフィチン酸を有効成分として含有する外用育毛剤を提供することができる。特に、エタノールを配合していながら沈殿が生成せずに物理的に安定で、かつ、使用感も良好な外用育毛剤を提供することができる。
図1は、FR−Ba/F3培養細胞のFGF−5依存的、ならびにIL−3依存的な増殖に及ぼすフィチン酸の阻害作用を示すグラフである。縦軸は、FGF−5依存的増殖、ならびに、IL−3依存的増殖それぞれについて、フィチン酸無添加時細胞増殖を100としたときの指数である。(実施例1) 図2は、ヒト毛乳頭培養細胞のFGF−5依存的なアルカリホスファターゼ(ALP)活性の低下に及ぼすフィチン酸の抑制作用を示すグラフである。縦軸は、フィチン酸無添加時、及び、フィチン酸添加時のそれぞれの濃度における、FGF−5無添加区の細胞当りALP活性を100としたときの指数である。(実施例2) 図3は、in vivo試験における18、20、及び、22日目のマウス背部の皮膚切片写真である。上からベヒクルのみ、0.03%、0.1%、0.3%、1%、そして、3%のフィチン酸ナトリウムをベヒクルに溶解した試験液をそれぞれ塗布した。(実施例3) 図4は、図3に示したそれぞれの皮膚切片について、毛周期中のどの時期かを診断した図である。Aは成長期(Anagen)、Cは退行期(Catagen)、Tは休止期(Telogen)を示す。(実施例3)
本発明の育毛組成物において、有効成分であるフィチン酸は、0.005〜5重量%(以下、単に「%」で示す)の範囲で配合することが好ましい。本発明で使用されるフィチン酸は、50%濃度で供給されるフィチン酸水溶液を最終的に中和して配合しても良いしフィチン酸ナトリウム等の塩を配合しても良く、製剤中で溶解している状態であれば良い。例示的には築野食品工業株式会社の販売しているフィチン酸50%水溶液(IP6)、シグマアルドリッチ社の供給するフィチン酸ナトリウム塩水和物が好ましい。
育毛効果を検討するには、培養細胞などを用いるin vitro試験、毛の成長器官である毛包を単離培養して評価するex vivo試験、生体での評価を行うin vivo試験、さらに、被験者を募り、実際に試してみる臨床試験がある。これら全てを行うことが理想であるが、諸事情に鑑みて、被検物質の本質に沿った必要十分な試験を実施するのが通例である。本発明では、下記の通り、2つのin vitro試験、及び、1つのin vivo試験を実施した。
(線維芽細胞増殖因子5(FGF−5)の阻害)
FGF−5は、毛の成長を阻害し、毛周期を成長期から退行期へ移行させる作用を有していることが明らかとなっている。一方、毛包の根元にある毛乳頭は、毛母細胞の増殖や分化を調節することにより毛の成長を制御している。退行期になると毛母細胞は消失してしまうが、毛乳頭細胞は活動が低下するもののその数は減らない。次の成長期には、毛乳頭細胞が再び活性化し、その作用によって毛母細胞が新たに増殖・分化し始める。毛乳頭細胞そのものは変わっていないため、前の成長期と同じ太さの毛を作ることができる。したがって、成長期から退行期・休止期に移る引き金の役割を担っているFGF−5の作用を何らかの方法で抑制すれば、成長期だけが延長される。よって、成長期をこのように長くする物質は、優れた育毛・養毛効果を発揮すると期待される。
実際、成長期の毛胞に大量に発現するFGF−5の短鎖形分子であるFGF−5Sは、FGF−5に対しアンタゴニスト活性を示すことにより、成長期から退行期への移行を遅らせ、毛成長を促進することが報告されている(非特許文献7)。本発明において、フィチン酸がFGF−5作用を阻害する活性を有することを見出した。後述するように、その抽出物による阻害作用は、FGF−5タンパク質の受容体であるFGFR1を発現するBaF3培養細胞 (FR−Ba/F3細胞)を用いて、FGF−5による細胞増殖促進作用への影響を、陰性対象としてインターロイキン3(IL−3)による細胞増殖促進作用と比較することによって確認された。
(毛乳頭細胞に対する影響)
毛乳頭は毛包の毛球部の最奥部に存在し、その周囲にある毛母細胞を活性化し増殖させ、毛繊維を形成していくと考えられている。毛乳頭は成長期においてALP(アルカリホスファターゼ)を発現することが報告されている。毛乳頭におけるALPの機能はまだ解明されていないが、毛形成能と密接に関連するとされる。毛乳頭の二次元培養細胞において、Wnt経路が活性化されるとALP発現が顕著となることが知られている。発明者らはこのWnt経路の活性化された毛乳頭培養細胞にFGF−5を添加することで、ALP活性が低下することを見出した。これはFGF−5が毛の成長期を終了させる事象を反映しているものと考えられる。
本発明では、上述した条件下、FGF−5によりALP活性が低下した毛乳頭培養細胞に、さらに、フィチン酸を添加して培養したところ、フィチン酸無添加の時に低下していたALP活性が回復した。これにより、フィチン酸がFGF−5の作用を阻害した結果、FGF−5によるALP活性の低下が防がれることが確認された。
(in vivo試験)
上記2試験は培養細胞を用いた試験であり、実際にフィチン酸の育毛作用を最終的に判断するには、in vivo試験によって確認する必要がある。通常はマウスまたはラットの体毛による評価を実施する。ヒトの頭皮のように毛一本一本の毛周期がばらばらな場合と異なり、マウスまたはラットの体毛は比較的毛周期が揃っており、その成長度合いを統計的に把握しやすい。さらに、休止期にある体毛において、抜毛することにより同調的に成長期を誘導できることが知られており、毛周期のより揃った実験条件が獲得できる。抜毛の方法には剃毛、手による引き抜き、脱毛クリーム、脱毛テープ等の手法がある。このうち、適度かつ適正に皮膚に刺激を与え確実に成長期を誘導するという意味で、剃毛、脱毛テープが好ましい。本発明では、脱毛テープによる抜毛により成長期を同調的に誘導し、毛包組織内にFGF−5の発現が増加する成長期後半にあたると目される抜毛後7日後から同マウス背部にフィチン酸を1日1回塗布した。マウスの毛周期が成長期から退行期へと移行する時期において、塗布部位の皮膚を採取し、光学顕微鏡下にて皮膚切片像を観察した。その結果、フィチン酸塗布群では、ベヒクルを塗布した対照群と比べると、毛包の成長期から退行期への移行が遅れることが示された。
上記3試験の結果から、総合的に判断して、フィチン酸は、FGF−5の作用による成長期から退行期へ移行する時期を遅延して、結果的に成長期を延長させることで育毛活性を示すことが確認された。
(育毛剤組成物)
発毛・育毛の生理メカニズムを担う毛包の機能とこれを制御する分子の作用に立脚する育毛物質を有効成分に含む育毛・養毛剤でなければ、満足すべき発育毛効果を得られない。かかる観点から完成された本発明の育毛剤組成物は、FGF−5の作用を阻害するフィチン酸を有効成分として含有する。本発明の育毛剤組成物は、含有するフィチン酸の作用が毛成長、特に、毛周期における成長期から退行期への移行に関する分子的機作に裏づけられているという特徴を有している。
本発明の育毛剤組成物は、有効成分であるフィチン酸とともに、通常、毛髪用化粧品組成物または育毛用組成物に使用される原料を所定量、常法に従って混合などの操作を施すことにより製造することができる。
育毛剤全量に対するフィチン酸の添加量は0.005〜5重量%の範囲で他の成分との相溶性も考慮して使用して良いが、育毛効果をより期待できるという観点から0.003〜3重量%が好ましく、育毛効果を確実に期待できるという観点から0.1〜1重量%がより好ましい。0.005%未満では所期の発育毛促進効果が得られず、逆に5%を超えると、その効果は頭打ちであるにもかかわらず、コストが上昇するだけである。
このフィチン酸を溶解するための溶剤は、水、あるいは、エタノールおよび水から成る混合溶媒である。この溶剤は、水が40〜100%、エタノールが0〜60%存在することが好ましく、水が40〜70%、エタノールが30〜60%存在することが好ましい。エタノールは多過ぎるとフィチン酸が溶解せず分離する恐れが生ずる他、製剤の使用感が低下することが懸念され、逆に、エタノールが少な過ぎると防腐効果が低下する他、フィチン酸以外の育毛成分の可溶化力が低下する。
本発明中の育毛剤製剤では、上記のフィチン酸溶液に一種以上のアミノ酸系2鎖3親水基型界面活性剤を0.001〜1.0%を配合する。上記製剤において使用されるアミノ酸系2鎖3親水基型界面活性剤としては、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウムを使用することができ、商品としてはペリセアL−30(旭化成ケミカルズ社)が好ましく、0.02〜0.5%で配合することが特に好ましい。
更に、本発明中の育毛剤製剤では、上記のフィチン酸溶液に一種以上の親エタノール性セルロース誘導体を0.001〜1.5%配合する。上記製剤において使用される親エタノール性セルロース誘導体としては、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースを使用することができるが、特にヒドロキシエチルセルロースが好ましく、商品としてはHEC−SE−900(ダイセルファインケム社)が好ましく、0.01〜0.75%で配合することが特に好ましい。
更に、本発明の育毛組成物に添加、配合することが好ましい薬効成分としては、ワレモコウエキス、エイジツエキス、ビタミンEアセテート、パントテニルエチルエーテル、ニンジンエキス、イチョウエキス、センブリエキス、ビワ葉エキス、グリチルレチン酸およびグリチルリチン酸ジカリウムから成る群より選ばれた成分が挙げられる。これら薬効成分は1成分でも複数成分を添加しても良い。これら選択成分の添加量は、特に制約はなく、使用感やフィチン酸の安定性あるいは溶剤系組成等を考慮しながら実験的に定めることができる。例えば、ワレモコウエキスは、最終組成物中で0.5〜5%程度となるよう配合することが好ましい。
本発明の育毛組成物は、水100%に、あるいは、エタノールを含む水溶液中にアミノ酸系2鎖3親水基型界面活性剤および親エタノール性セルロース誘導体を配合した製剤に、有効性を示す濃度のフィチン酸を加え、更に、他に必要な育毛活性成分や補助成分を加え、常法により攪拌、混合することにより調製されるが、その場合、pHを4.5〜6.2の範囲に維持することが必要である。すなわち、フィチン酸を単に水系溶剤中に加えた場合の液性は、強度の酸性を示すが、その状態で製剤化した場合、皮膚に対して著しい刺激を与え使用に耐えなくなる。したがって、弱酸性である皮膚のpH(約5.3)付近に調整することが好ましい。一方、製剤をアルカリ性とした場合は、エタノールとの相溶性が急激に低下するため、フィチン酸の不溶化、分離が促進する恐れが生じる他、皮膚に対する刺激性が高まるという問題も生ずる。
本発明の育毛組成物のpH調整は常法に従っておこなわれ、pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を使用することが好ましい。このうち、エタノールの可溶性が良好の理由から水酸化カリウムが特に好ましい。 さらに、植物抽出液等の液性が不安定な成分を配合する際は、クエン酸緩衝液、乳酸緩衝液、リン酸緩衝液等を添加しても良い。
本発明の育毛剤組成物においては、上記した成分の他、一般の外用剤に使用される種々の活性成分や補助成分、例えば、血管拡張剤(ニコチン酸ベンジル、センブリ抽出液、オタネニンジンエキス、トウガラシチンキなど)、抗炎症剤(グアイアズレンなど)、角質溶解剤(尿素、サリチル酸など)、殺菌剤(グルコン酸クロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール、第4級アンモニウム塩、ピロクトンオラミンなど)、保湿剤(ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸など)、各種動植物(イチイ、ボタンピ、カンゾウ、オトギリソウ、附子、カワラヨモギ、コンフリー、アシタバ、サフラン、サンシシ、ローズマリー、セージ、モッコウ、セイモッコウ、ホップ、プラセンタ等)の抽出物、ビタミン類、抗酸化剤(ジブチルヒドロキシトルエン、ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、エデト酸ナトリウム、アスコルビン酸、イソプロピルガレートなど)、溶解補助剤(アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、各種植物油、各種動物油、アルキルグリセリルエーテル、炭化水素類など)、代謝賦活剤(パンテノールなど)、増粘剤(水溶性高分子など)、粘着剤、香料、清涼化剤(メントール、ハッカ油、カンフルなど)などの通常使用される成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
本発明に係る育毛剤組成物は、液剤状、乳剤状、ゲル状、クリーム状、軟膏状、フォーム状、ミスト状、ジェル状など、種々の剤型をとり得る。具体的にはヘアトニック、ヘアジェル、ヘアクリーム、ヘアトリーメントローション、ヘアフォーム、ヘアミスト、ヘアシャンプー、ヘアリンスなどの形態で提供される。
以下、本発明について図面とともに実施例を挙げてさらに説明を加えるが、本発明がこのような実施例にのみに限定されるものではない。なお特にことわらない限り、%での表示は重量%である。また、実施例1および実施例2で使用された主な試薬の製造先は下記の通りである。
・FGF−5:オリエンタル酵母(委託)
・IL−3:ペプロテック
・フィチン酸ナトリウム:シグマ―アルドリッチ
・ヘパリン:シグマ―アルドリッチ
・Cell Count Kit8:同仁化学研究所
・GSK3 Inhibitor IX:カルビオケム
・NP−40:和光純薬
・Tris−HCl:和光純薬
・MgCl2(六水和物):関東化学
・NADP:エンゾライフサイエンス
・リン酸ナトリウム:和光純薬
・INT:同仁化学研究所
・Diaphorase(NADH):旭化成ファーマ
・ADH:オリエンタル酵母
(フィチン酸のFGF−5阻害効果)
FGF−5およびインターロイキン−3(IL−3)に応答性のあるFR−Ba/F3細胞を、10%ウシ胎児血清、抗生物質を含む培養液中で培養した。IL−3は、FGF−5非依存的にFR−Ba/F3細胞の増殖を促進するサイトカインである。なお、本実施例ではフィチン酸ナトリウムを使用した。96穴培養用プレートに、最終濃度が3.75mg/mLから5段階の3倍連続希釈となるようにフィチン酸濃度区を設定した。そこに最終濃度75ng/mLのFGF−5および5μg/mLのヘパリン、または、最終濃度2ng/mLのIL−3をそれぞれ添加した。最後に、すべてのウェルにFR−Ba/F3細胞を最終濃度2.5x10細胞/mLとなるように播種し、10%ウシ胎児血清、抗生物質を含む培地中、37℃、5%CO雰囲気下で3日間培養した。その後、各ウェルにCell Count Kit8を10μL添加し、37℃、5%CO雰囲気下で2時間培養して発色後、マイクロプレートリーダー(450nm)を用いて吸光度を測定し細胞増殖を調べた。
その結果を図1に示す。フィチン酸は、FR−Ba/F3細胞におけるIL−3依存的な増殖に比べて比較して、FGF−5依存的な増殖を低濃度で阻害した。その濃度差は50%増殖阻害において23倍であった。これらの結果からフィチン酸は選択的にFGF−5を阻害する活性を持つことが示された。
(毛乳頭培養細胞におけるフィチン酸の効果)
本発明で用いられた毛乳頭培養細胞は35歳の健常人の頭皮から採取した毛乳頭を培養して得られた。また、本実施例でもフィチン酸ナトリウムを使用した。96穴の細胞培養用プレートに、最終濃度が0.025mg/mL、0.075mg/mL、0.25mg/mL、0.75mg/mLとなるようにフィチン酸濃度区を設定した。それぞれのフィチン酸濃度区について、最終濃度が1000ng/mLから0.1ng/mLまで9段階の3倍連続希釈となるようにFGF−5を添加した。FGF−5を添加したウェルには同時に最終濃度5μg/mLのヘパリン、及び、最終濃度500ng/mlのGSK3 Inhibitor IXを添加した。最後に、すべてのウェルに上記の毛乳頭培養細胞を最終濃度5x10細胞/mLとなるように播種し、10%ウシ胎児血清、抗生物質を含む培地中、37℃、5%CO雰囲気下で3日間培養した。
その後、各ウェルにCell Count Kit8を10μL添加し、37℃、5%CO雰囲気下で1時間培養して発色後、マイクロプレートリーダー(450nm)を用いて吸光度を測定し細胞増殖を調べた。次に、96穴プレートを生理食塩水により洗浄した後、アルカリホスファターゼ(ALP)の計測を行った。すなわち、各ウェルにNP−40の1%水溶液を27.5μL、0.5MのTris−HCl(pH8.8)に溶解した10mMのMgCl溶液を7.5μL、1mMのNADP水溶液を15μLを添加した。37℃で30分間静置後、0.5Mのリン酸ナトリウム水溶液(pH8.8)を7.5μL添加した。さらに、2.5mg/mLのINT(予め12%エタノール水溶液に溶解しておく)溶液を70μL、0.08mg/mLのDiaphorase(NADH)水溶液を15μL、1.0mg/mLのADH(予め50%グリセリン水溶液に溶解しておく)溶液を7.5μL添加した。37℃、5%CO雰囲気下で5分間発色後、マイクロプレートリーダー(490nm)で吸光度を測定しALPの活性を調べた。測定されたALP活性を細胞増殖測定値で割って補正し、細胞当りのALP活性とした。
結果を図2に示す。グラフ中、最も左にプロットした値は、毛乳頭細胞を培養する際、Wnt経路活性剤であるGSK3 Inhibitor IX、および、FGF−5を添加しなかった場合である。これに比較してGSK3 Inhibitor IXを添加した場合(かつ、FGF−5が0ng/mLの場合)、細胞当りのALP活性は飛躍的に向上した。フィチン酸を0.025mg/mL〜0.25mg/mL添加した場合、フィチン酸無添加の場合と同様に、FGF−5が増加するにつれて細胞当りのALP活性は低下した。これに対してフィチン酸を0.75mg/mL添加するとFGF−5による細胞当りのALP活性低下が抑えられてFGF−5無添加時の値をほぼ維持した。これらの結果から、フィチン酸はFGF−5によって低下するALP活性を回復させることが示された。
(in vivo試験)
毛周期が休止期にある8週齢のBLC6マウス♂(日本SLC社より購入)の背部(2x6cm)を、抜毛テープで局所的に抜毛し成長期を誘導した。動物を各試験群はベヒクル単独、および、フィチン酸塗布群として0.03%群、0.1%群、0.3%群、1.0%群、3.0%群を設定した。抜毛日を0日として7日目から、ベヒクル(エタノール:プロピレングリコール:水=1:1:8)に所定量を溶解したフィチン酸ナトリウム(シグマ−アルドリッチ)を1日1回外用塗布した。外用塗布量は1匹1回当たり70μLであった。各試験群において18、20、22日目に動物を頸椎脱臼によりサクリファイスして塗布部位の皮膚皮下組織を採取した。採取した皮膚皮下組織は、OCTコンパウンドに埋入し、液体窒素で凍結させた。クリオスタット(マイクロ・エッヂ・インスツルメント社製)を用いて、毛包が毛根部から毛幹先端まで完全に見える方向(長軸方向)に厚さ8μmで薄切し、スライドグラス(マツナミ社製)に貼り付けた。4%パラホルムアルデヒドで固定後、HE染色を行ない、封入後、光学顕微鏡下にて皮膚切片像を観察した。
図3に示すように写真撮影を行なった。さらに、図3写真から個々の毛周期を成長期(Anagen)、退行期(Catagen)、休止期(Telogen)に分類した。図3、図4から明らかなように、フィチン酸塗布によって、毛成長は成長期から退行期・休止期への移行が遅延した。特に0.1%〜1.0%で成長期から退行期への移行の遅延が顕著であり、その中でも0.1%塗布群において最も顕著であった。
下記組成のフィチン酸配合液を常法により製造した。
Figure 2017043594
エタノールを40%配合する製剤でフィチン酸の溶解性を検討した。表1で示すようにフィチン酸を全体の0.01%配合する製剤(処方1)は、たとえエタノールを40%配合しても安定な水溶液製剤が得られた。これに対して0.5%、或いは、2%配合する製剤(処方4、5)は沈殿が生じてしまい、このままの製剤としては不適当と言えた。また、0.1%、或いは、0.3%配合する製剤(処方2、3)では製造直後に透明ではあるが、2日後には白濁が生じておりこのままの製剤としては不適当であった。
下記組成の育毛剤(処方6)を常法により製造した。
フィチン酸50%水溶液 0.2g
トウガラシチンキ 2.0g
1,3−ブチレングリコール 3.0g
エタノール 40.0g
ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム 0.2g
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05g
ヒドロキシエチルセルロース 0.3g
クエン酸 0.017g
水酸化カリウム 0.06g
精製水 残部(全量を100gとする)
本発明品を、室温の状態で6か月間保存して安定性を調べた。製剤の溶液を目視にて外観検査したところ、製造時と同様に沈殿の生じていない透明な溶液であった。従って本発明品は安定な製剤であると考えられた。更に手の皮膚、及び、頭皮に塗布したところ、製剤は良く皮膚に馴染み浸透感も良好であった。
下記組成の育毛ローション(処方7)を常法により製造した。
フィチン酸50%水溶液 0.6g
センブリエキス 0.1g
エイジツエキス 0.5g
1,3−ブチレングリコール 3.0g
エタノール 57.0g
酢酸トコフェロール 0.08g
ニンジンエキス 0.1g
ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム 0.07g
イチョウ葉エキス 0.5g
パントテニルエチルエーテル 0.25g
ヒドロキシエチルセルロース 0.3g
ワレモコウエキス 0.5g
ビワ葉エキス 0.5g
クエン酸 0.023g
水酸化カリウム 0.18g
精製水 残部(全量を100gとする)
実施例5と同様に、本発明品を、室温の状態で6か月間保存して安定性を調べた。製剤の溶液を目視にて外観検査したところ、製造時と同様に沈殿の生じていない透明な溶液であった。従って本発明品は安定な製剤であると考えられた。更に、実施例2と同様に、手の皮膚、及び、頭皮に塗布したところ、製剤は良く皮膚に馴染み浸透感も良好であった。
本発明のフィチン酸を含有する育毛剤組成物は、毛包に直接的に作用する成分を含有するために、優れた育毛・養毛効果および脱毛予防効果を発揮する。フィチン酸は植物から抽出される天然物であり、食品添加物としても使用されており、安全に使用することができる。さらに、本発明により、フィチン酸を有効成分として含有する、エタノールを配合していながら沈殿が生成せずに物理的に安定で、かつ、使用感も良好な外用育毛剤を提供することができる。

Claims (10)

  1. フィチン酸を有効成分とすることを特徴とする育毛活性剤。
  2. 線維芽細胞増殖因子5(FGF−5)の作用を阻害する活性を有することを特徴とする請求項1に記載の育毛活性剤。
  3. FGF−5により減退した毛乳頭細胞のALP活性を回復させる効果を有することを特徴とする請求項2に記載の育毛活性剤。
  4. 毛周期における成長期から退行期への移行を遅延させることで、毛の成長期間を延長させることを特徴とする請求項3に記載の育毛活性剤。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の育毛活性剤を、0.005〜5重量%含有することを特徴とする育毛剤組成物。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の育毛活性剤を、0.1〜1重量%含有することを特徴とする育毛剤組成物。
  7. エタノールを30〜60重量%配合し、かつ、アミノ酸系2鎖3親水基型界面活性剤、および、親エタノール性セルロース誘導体を含有することを特徴とする請求項5〜6の何れかに記載の育毛剤組成物。
  8. アミノ酸系2鎖3親水基型界面活性剤としてジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウムを0.001〜1.0重量%含有する請求項7に記載の育毛剤組成物。
  9. 親エタノール性セルロース誘導体としてヒドロキシエチルセルロースを0.001〜1.5重量%含有する請求項7に記載の育毛剤組成物。
  10. ワレモコウエキス、エイジツエキス、ビタミンEアセテート、パントテニルエチルエーテル、ニンジンエキス、イチョウエキス、センブリエキス、ビワ葉エキス、グリチルレチン酸およびグリチルリチン酸ジカリウムから成る群より選ばれる成分の1種または2種以上を含有する請求項5〜9の何れかに記載の育毛組成物。
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