JP2017042250A - 遊技機 - Google Patents

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義之 鈴木
義和 谷川
Yoshikazu Tanigawa
義和 谷川
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Manabu Wada
学 和田
賢一 竹内
Kenichi Takeuchi
賢一 竹内
恭弘 工藤
Kiyohiro Kudo
恭弘 工藤
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Hideaki Okazaki
秀明 岡崎
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Shota Sugano
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Abstract

【課題】演出効果を向上する。
【解決手段】リール制御手段は、ストップスイッチの操作を有効化するまでの時間を規定の時間より延長し、延長した時間において複数の回転リールに対して所定の回転制御を行うフリーズ演出を実行することがあり、演出状態が非特定演出状態に設定されているときに当選種別抽選によりボーナス当選種別が決定された場合と、演出状態が特定演出状態に設定されているときに当選種別抽選によりボーナス当選種別が決定された場合とで、遊技状態がボーナス遊技状態に設定されている間に実行されるフリーズ演出の実行態様が異なる。
【選択図】図15

Description

本発明は、遊技者に遊技上の利益を付与するか否かを抽選により決定する遊技機に関する。
遊技機としてのスロットマシンでは、遊技者によるメダル(遊技媒体)のベットおよびスタートスイッチの操作に応じて、当選役の抽選を行うとともに、種々の図柄が記された複数の回転リールが回転する。そして、抽選結果と遊技者によるストップスイッチの操作に応じて回転リールが順次停止され、払い出しの対象となるラインである有効ライン上に、当選役に対応する図柄組み合わせが表示されると、所定枚数のメダルが払い出されるなど、当選役に応じた遊技上の利益(以下、単に遊技利益という)が遊技者に付与されることとなる。
また、スロットマシンでは、遊技の進行に際し、遊技者の有利度合いを異にする複数の遊技状態が設けられている。例えば、ストップスイッチの操作態様が、複数の操作態様のうちの所定の操作態様であること、すなわち、所定の操作順(打順)または所定の操作タイミングあるいはこれらの組み合わせであることが入賞条件として設定された遊技利益が大きい当選役(以下、選択当選役という)等と他の当選役とが重複した当選種別(以下、選択当選種別という)に当選したときに、その選択当選役等の入賞条件となる操作態様(以下、正解操作態様という)が報知されることで(以下、このような所定の当選役の入賞条件となる操作態様を報知する演出を単に補助演出という)、当該選択当選役に対応する図柄組み合わせを、遊技者が有効ライン上に容易に表示させることができる、所謂、AT(アシストタイム)が実行されるAT演出状態を設けているスロットマシンもある。また、リプレイ役の当選確率が通常遊技より高くなるように設定してメダルの消費を抑えることで、メダルの消費に対する当選役の抽選機会を増やす、所謂、RT(リプレイタイム)遊技や、上記のATとRT遊技が同時に進行されるART遊技を設けることもある。
そして、遊技状態がART遊技状態に設定されているときにボーナス役に当選した場合と、遊技状態がART遊技状態に設定されていないときにボーナス役に当選した場合とで、ボーナス役に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示させることで開始されるボーナス遊技状態において、ランプの点灯、スピーカから出力される音声、液晶表示部に表示される画像を異ならせ、演出効果を向上するようにしている(例えば、特許文献1)。
特開2007−215772号公報
上記のスロットマシンでは、遊技状態がART遊技状態に設定されているときにボーナス役に当選した場合と、遊技状態がART遊技状態に設定されていないときにボーナス役に当選した場合とで、ボーナス遊技状態において、ランプの点灯、スピーカから出力される音声、液晶表示部に表示される画像が異なっているだけであり、演出効果が低いといった問題があった。
本発明は、このような課題に鑑み、演出効果を向上することが可能な遊技機を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、遊技に使用するための遊技媒体をベットするベット手段と、遊技媒体をベットした後、スタートスイッチの操作に基づき、少なくともボーナス役を含むボーナス当選種別を含む複数種類の当選種別のいずれかを当選種別抽選により決定する当選種別抽選手段と、前記スタートスイッチの操作に応じて、複数種類の図柄がそれぞれ配列された複数の回転リールを回転制御し、回転している回転リールに対応するストップスイッチの操作に応じ、前記当選種別抽選手段の抽選結果に基づいて、操作された該ストップスイッチに対応する回転リールをそれぞれ停止制御するリール制御手段と、前記ボーナス役の当選を契機として遊技状態をボーナス遊技状態に遷移させるとともに、演出状態を、非特定演出状態、および、前記非特定演出状態よりも遊技利益が高い特定演出状態を含む複数の演出状態の中のいずれかに設定する遊技状態遷移手段と、を備え、前記リール制御手段は、前記ストップスイッチの操作を有効化するまでの時間を規定の時間より延長し、延長した時間において前記複数の回転リールに対して所定の回転制御を行うフリーズ演出を実行することがあり、演出状態が前記非特定演出状態に設定されているときに前記当選種別抽選により前記ボーナス当選種別が決定された場合と、演出状態が前記特定演出状態に設定されているときに前記当選種別抽選により前記ボーナス当選種別が決定された場合とで、遊技状態が前記ボーナス遊技状態に設定されている間に実行される前記フリーズ演出の実行態様が異なる。
また、前記実行態様は、前記フリーズ演出が実行される実行時期、前記複数の回転リールの回転態様、および、前記フリーズ演出の実行可否の少なくともいずれかであるとよい。
本発明によれば、演出効果を向上することが可能となる。
スロットマシンの概略的な機械的構成を説明するための外観図である。 スロットマシンの概略的な機械的構成を説明するための前面扉を開いた状態での外観図である。 リールの図柄配列を示す図である。 スロットマシンの概略的な電気的構成を示したブロック図である。 有効ラインおよび仮想ラインを説明するための説明図である。 当選役を説明するための説明図である。 当選役を説明するための説明図である。 主制御基板における遊技状態の遷移を説明するための説明図である。 内部中遊技状態以外の当選種別抽選テーブルを示す図である。 内部中遊技状態の当選種別抽選テーブルを示す図である。 擬似付加遊技の擬似遊技を説明する図である。 RT遊技状態の遷移を説明するための説明図である。 RT遊技状態の遷移を説明するための説明図である。 演出状態の遷移を説明するための説明図である。 (a)は、ボーナス演出シナリオ決定テーブルを説明する図であり、(b)は、ボーナス演出シナリオを説明する図である。 回胴演出を説明する図である。 第1ボーナス演出を説明する図である。 第2〜第4ボーナス演出、判定演出、ジャッジ演出を説明する図である。 主制御基板のメイン処理を示したフローチャートである。 ベット処理を示したフローチャートである。 抽選処理を示したフローチャートである。 擬似遊技処理を示したフローチャートである。 リール回転処理を示したフローチャートである。 判定処理を示したフローチャートである。 演出状態遷移処理を示したフローチャートである。 副制御基板のサブ処理を示したフローチャートである。 コマンド受信処理を示したフローチャートである。 演出決定処理を示したフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
本発明の実施形態の理解を容易にするため、まず、遊技者が遊技可能なスロットマシン(遊技機)の機械的構成および電気的構成を簡単に説明し、その後、スロットマシンの各基板における具体的な処理(役構成や遊技状態の変移)および本実施形態で特徴的な処理を説明し、これらを実現するためのフローチャートを詳述する。
(スロットマシン100の機械的構成)
図1および図2の外観図に示すように、スロットマシン100は、略矩形状の箱体である筐体102と、筐体102の前面開口部に対して回動可能な連結部材により開閉可能に取り付けられた前面上扉104と、前面上扉104の下方に位置し、前面上扉104同様、筐体102の前面開口部に対して開閉可能に取り付けられた前面下扉106と、前面下扉106の下部に位置し、メダル排出口108aから払い出されたメダルを貯留するための受け皿部108とを備えている。また、スロットマシン100は、ホールコンピュータ112と外部表示器(データカウンタ)114とを含む別体の外部装置110に接続され、外部表示器114は、遊技者が視認可能となるようにスロットマシン100の上方に配置されている。
前面下扉106の上部には操作部設置台122が形成され、操作部設置台122には、メダル投入部124、ベットスイッチ126、スタートスイッチ128、ストップスイッチ130、演出スイッチ132等が配設されている。
操作部設置台122の右側に位置するメダル投入部124は、メダル投入口124aを通じて遊技媒体としてのメダルの投入を受け付け、前面下扉106の背面に設けられたメダルセレクタ(図示せず)にメダルを送る。メダルセレクタには、メダルの投入が可能な投入期間外に投入されたメダルや規格外のメダルをメダル排出口108aに導くブロッカー(図示せず)と、投入期間内に投入された規格内のメダルの通過を検出する投入メダル検出部124bとが設けられている。ここで、メダル排出口108aに導かれたメダルは受け皿部108に排出される。遊技者により、1遊技を開始するために必要なメダルの投入数である規定投入数を超えてメダルが投入されると、その規定投入数を超えた分のメダルが、所定枚数(例えば50枚)を上限としてスロットマシン100の内部に電気的に貯留(以下、単にクレジットという)される。上記1遊技については後程詳述する。
また、ここでは、規定投入数は「3」または「2」に設定されている。なお、1遊技を実行するために必要なメダル数を、複数の規定投入数から任意に選択できる場合、その複数の規定投入数の中の最大のものを最大規定投入数といい、最小のものを最小規定投入数という。仮に、規定投入数が1〜3の間で選択可能な場合、最大規定投入数は「3」となり、最小規定投入数は「1」となる。
ベットスイッチ126は、クレジットされているメダルのうち規定投入数のメダルを投入(ベット)する、押圧式のボタンスイッチである。規定投入数以上のメダルがクレジットされている状態で、ベットスイッチ126を押圧すると、1遊技が開始可能となるとともに、クレジットされているメダルが規定投入数分だけ減枚される。
操作部設置台122の左側に位置するスタートスイッチ128は、傾倒操作を検出可能なレバーで構成され、遊技者による1遊技の開始操作を検出する。また、スタートスイッチ128は、押圧操作を検出可能なボタンスイッチによって構成することも可能である。
前面上扉104の下部略中央には、ガラス板や透明樹脂板等で構成された無色透明の図柄表示窓136が設けられ、筐体102内の図柄表示窓136に対応した位置には、リールユニット134が設けられている。リールユニット134には、図3のリールの図柄配列に示すように、21に等分された各領域に複数種類の図柄がそれぞれ配列された3つの回転リール(左リール134a、中リール134b、右リール134c)が、それぞれ独立して回動可能に設けられ、遊技者は、図柄表示窓136を通じて、左リール134a、中リール134b、右リール134cを視認することができる。リールユニット134は、スタートスイッチ128の操作を契機として、左リール134a、中リール134b、右リール134cの回転を開始する。
操作部設置台122の中央に位置するストップスイッチ130は、左リール134a、中リール134b、右リール134cそれぞれに対応して設けられた、遊技者の押圧操作を検出可能なボタンスイッチであり、左リール134a、中リール134b、右リール134cそれぞれを停止させようとする遊技者の停止操作を検出する。なお、ストップスイッチ130に係る3つのボタンスイッチを特にストップボタンスイッチとよび、その位置に応じて左から順にストップボタンスイッチ130a、ストップボタンスイッチ130b、ストップボタンスイッチ130cとする。
演出スイッチ132は、押圧式のボタンスイッチと、その周囲に回転自在に配されたジョグダイヤルスイッチとから構成され、遊技者の押圧操作や回転操作を検出する。かかる演出スイッチ132は、主として演出中に用いられ、遊技者の操作によって演出態様を異ならせることができる。
前面上扉104の上部略中央には、演出に伴う様々な映像を表示する液晶表示部138が設けられている。また、前面上扉104の上部や左右には、例えば高輝度の発光ダイオード(LED)によって構成される演出用ランプ142が設けられる。
また、図2に示すように、前面上扉104の裏面における液晶表示部138の左右位置や前面下扉106の裏面における内面左右位置には、効果音や楽音等による聴覚的な演出を行うスピーカ140が設けられている。さらに、筐体102内におけるリールユニット134の下方には、メダル排出口108aからメダルを払い出すためのメダル払出装置(メダルホッパー)264が設けられている。メダル払出装置264は、メダルを貯留するメダル貯留部264aと、メダル貯留部264aに貯留されたメダルをメダル排出口108aから排出するための払出制御部264bと、メダル排出口108aから排出されるメダルを検出する払出メダル検出部264cとを備えている。具体的に払出制御部264bは、当該払出制御部264bの本体外装に回動可能に支持され、メダル貯留部264aから落下したメダルが上方より1枚ずつ嵌入するメダル嵌入孔を円周方向に複数配してなるディスク(図示せず)と、かかるディスクを回転するディスクモータ(図示せず)とを備え、このディスクを回転させて、メダル嵌入孔に嵌入したメダルを、押出機構を通じて1枚ずつ外部に排出するとともに、排出により空いたメダル嵌入孔に次のメダルを順次嵌入させることで、メダルを1枚ずつ連続排出する。
また、図1や図2では図示していないが、各回転リール134a、134b、134cの内側には、左リール134a、中リール134b、右リール134cそれぞれに施された図柄のうち、図柄表示窓136に対応する(有効ラインの対象となり得る)各回転リール134a、134b、134cの上段、中段、下段の図柄を背面から個々に独立して照射するリールバックライト144(図4参照)が設けられている。また、図柄表示窓136の裏面上部にも左リール134a、中リール134b、右リール134c全ての正面を直接照射するリール上方ライト146が設けられている。
また、図1に示すように、操作部設置台122において、図柄表示窓136とストップスイッチ130との間に設けられた段部122aの略水平面には、メインクレジット表示部152およびメイン払出表示部154が設けられている。また、図柄表示窓136と操作部設置台122との間には、サブクレジット表示部156およびサブ払出表示部158が設けられている。これらメインクレジット表示部152およびサブクレジット表示部156にはクレジット枚数が表示され、メイン払出表示部154およびサブ払出表示部158にはメダルの払出枚数が表示される。なお、サブクレジット表示部156およびサブ払出表示部158には、演出に伴う様々な数値を表示することもできる。
また、筐体102内の任意の位置には、電源スイッチ148が設けられている。電源スイッチ148は、ロッカースイッチ等、押圧操作を検出可能なスイッチで構成され、当該スロットマシン100を管理する管理者側が操作し、電源の切断状態と電源の投入状態の2つの状態を切り換えるために用いられる。
なお、本実施形態において、上記1遊技は、メダル投入部124を通じたメダルの投入、ベットスイッチ126の操作を通じたクレジットされているメダルの投入、または、リプレイ役が有効ライン上に表示されたことに基づくメダルの自動投入のいずれかが行われてから、遊技者によるスタートスイッチ128の操作に応じて、複数の回転リール134a、134b、134cが回転制御されるとともに当選種別抽選が実行され、当選種別抽選の抽選結果および遊技者による複数のストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作に応じて、操作されたストップボタンスイッチ130a、130b、130cに対応する回転リール134a、134b、134cがそれぞれ停止制御され、メダルの払い出しを受け得る当選役に入賞した場合、そのメダルの払い出しが実行されるまでの遊技をいう。また、メダルの払い出しを受け得る当選種別に非当選であった場合または当選したが入賞しなかった場合、回転リール134a、134b、134cが全て停止したことをもって1遊技が終了する。ただし、1遊技の開始を、上記のメダルの投入、または、リプレイ役の当選の代わりに、遊技者によるスタートスイッチ128の操作と読み替えてもよい。また、かかる1遊技が繰り返される数を遊技数とする。また、このような、当選種別抽選が実行され1度の払い出しを受け得る1遊技を、後述する擬似遊技と区別するため、基本遊技という場合もある。ここで、基本遊技が単独で行われる場合であっても、基本遊技が擬似遊技と組合せて(後述する擬似付加遊技として)行われる場合であっても、基本遊技の消化をもって1遊技消化とする。なお、擬似遊技の消化は、スロットマシン100内の遊技数の計数(後述する周期遊技数やAT演出状態の継続遊技数等)、および、ホールコンピュータ112が管理する遊技数について、仕様により、擬似遊技を遊技数として計数してもよいし、計数しなくてもよい。
(スロットマシン100の電気的構成)
図4は、スロットマシン100の概略的な電気的構成を示したブロック図である。図4に示すように、スロットマシン100は、主として、主制御基板200と、副制御基板202とによって制御されている。ここでは、遊技の進行に関わるプログラムのうち、遊技に供する当選役の抽選やその入賞といったような、特に重要な処理を主制御基板200で実行し、それ以外の例えば演出に関する処理を副制御基板202で実行している。また、図4に示したように、主制御基板200と副制御基板202との間の電気的な信号の伝達は、不正防止等の観点から、主制御基板200から副制御基板202への一方向のみに制限される。ただし、このような制限がなければ、電気的に双方向通信も技術的に可能である。
(主制御基板200)
主制御基板200は、中央処理装置であるメインCPU200a、プログラム等が格納されたメインROM200b、ワークエリアとして機能するメインRAM200c等を含む各種半導体集積回路を有し、スロットマシン100全体を統括的に制御する。ただし、メインRAM200cには不図示のバックアップ電源が接続されており、電源が切断された場合においても、設定変更が行われてメインRAM200cの初期化処理を実行しない限り、データが消去されることなく保持される。
また、主制御基板200は、メインCPU200aが、メインROM200bに格納されたプログラムに基づきメインRAM200cと協働することで機能する、初期化手段300、ベット手段302、当選種別抽選手段304、リール制御手段306、判定手段308、払出制御手段310、遊技状態遷移手段312、コマンド決定手段314、コマンド送信手段316、外部出力手段318等の機能部を有する。
初期化手段300は、主制御基板200における初期化処理を実行する。ベット手段302は、遊技に使用するためのメダルをベットする。ここで、ベットは、ベットスイッチ126の操作を通じてクレジットされているメダルを投入する場合と、メダル投入部124を通じてメダルを投入する場合と、リプレイ役が有効ライン上に表示されたことに基づいてメダルを自動投入する場合のいずれも含む。当選種別抽選手段304は、メダルのベットおよびスタートスイッチ128の操作に基づき、小役、リプレイ役、および、ボーナス役を含む複数種類の当選役から選択された1からなるまたは複数重複してなる複数種類の当選種別、ならびに、ハズレのうちいずれかを当選種別抽選により決定する。
リール制御手段306は、スタートスイッチ128の操作に応じて、複数の回転リール134a、134b、134cを回転制御し、回転している回転リール134a、134b、134cにそれぞれ対応した複数のストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作に応じ、操作されたストップボタンスイッチ130a、130b、130cに対応する回転リール134a、134b、134cをそれぞれ停止制御する。また、リール制御手段306は、スタートスイッチ128の操作に応じて、前回の遊技においてストップスイッチ130の操作を有効化してから、当選種別抽選の抽選結果を表示するために遊技者によるストップスイッチ130の操作を有効化するまでの時間(前回の遊技におけるストップスイッチ130の操作完了により無効化されている時間)を規定の時間より延長し、その間、回転リール134a、134b、134cを多彩な態様で回転させるフリーズ演出(リール演出)を行う場合がある。フリーズ演出は、本来有効となるべき任意のスイッチを所定時間有効にしなかったり、本来実行されるべき処理を所定時間保留したり、本来送受信されるべき任意のスイッチの信号を所定時間送信または受信させなかったりすることで実現できる。また、本実施形態においては、フリーズ演出として、回転リール134a、134b、134cの回転、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作に応じた回転リール134a、134b、134cの停止といった、基本遊技に似せた擬似遊技を行う場合がある。かかる擬似遊技では、基本遊技と類似の回転および停止態様あるいは異なる回転および停止態様で演出を実行することができるので、遊技の興趣を高めることができる。本実施形態では、基本遊技に代えて、スタートスイッチ128の操作に応じ、フリーズ演出として、1回の擬似遊技が実行され、その後、1回の基本遊技が実行される擬似付加遊技が行われる。
判定手段308は、当選種別抽選で決定した当選種別を構成するいずれか1の当選役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されたか否か判定する。ここで、当選種別抽選で決定した当選種別を構成するいずれか1の当選役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されることを単に入賞という場合がある。払出制御手段310は、当選種別抽選で決定した当選種別を構成するいずれか1の当選役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されたこと(入賞されたこと)に基づいて、当該当選役に対応する数だけメダルを払い出す。遊技状態遷移手段312は、ボーナス役等、所定の当選種別の当選や所定の当選役の入賞に基づいて遊技状態を遷移させる(設定する)。
コマンド決定手段314は、ベット手段302、当選種別抽選手段304、リール制御手段306、判定手段308、払出制御手段310、遊技状態遷移手段312等の動作に伴う、遊技に関するコマンドを順次決定する。コマンド送信手段316は、コマンド決定手段314が決定したコマンドを副制御基板202に順次送信する。外部出力手段318は、スロットマシン100の内部の状態を、信号(外部信号)により、ホールコンピュータ112を介して外部表示器114に出力する(以下、単に外部表示器114に出力と表現する)。
主制御基板200では、投入メダル検出部124b、ベットスイッチ126、スタートスイッチ128およびストップスイッチ130から各種の検出信号を受信しており、受信した検出信号に基づいて、ベット手段302、当選種別抽選手段304、リール制御手段306、判定手段308が上述した種々の処理を実行する。また、主制御基板200には、メインクレジット表示部152およびメイン払出表示部154が接続されており、払出制御手段310が両表示部152、154に対してメダルのクレジット枚数や払出枚数の表示を制御する。
また、主制御基板200には、リール駆動制御部258が接続されている。このリール駆動制御部258は、スタートスイッチ128の操作信号に応じ、リール制御手段306から送信される各回転リール134a、134b、134cの回転開始信号に基づいて、ステッピングモータ262を駆動するとともに、ストップスイッチ130の操作信号に応じ、リール制御手段306から送信される、左リール134a、中リール134b、右リール134cそれぞれの停止信号および回転位置検出回路260の検出信号に基づいて、ステッピングモータ262の駆動を停止する。
また、主制御基板200には、メダル払出装置264が接続されている。主制御基板200には払出メダル検出部264cの検出信号が入力されるようになっており、払出制御手段310は、その検出信号に応じてメダルの払出枚数を計数しながら払出制御部264bからのメダルの排出を制御する。
また、主制御基板200には、乱数発生器200dが設けられる。乱数発生器200dは、計数値を順次インクリメントし、所定の数値範囲内でループさせ、所定の時点における計数値を抽出することで乱数を得る。主制御基板200の乱数発生器200dによって生成される乱数(以下、当選種別抽選乱数という)は、遊技者に付与する遊技利益、例えば、当選種別抽選手段304が当選種別を決定するために用いられる。
(主制御基板200で用いられるテーブル)
スロットマシン100においては、主制御基板200や副制御基板202において複数の遊技状態が設けられており、遊技の進行に応じて遊技状態が遷移する。そして、主制御基板200では、遊技状態遷移手段312により管理される遊技状態に対応する複数の当選種別抽選テーブル等がメインROM200bに格納されている。当選種別抽選手段304は、メインRAM200cに記憶された現在の設定値(遊技利益を得る容易性を段階的に示したもの)と現在の遊技状態(後述するボーナス役の成立有無に基づく遊技状態等)に応じて、対応する当選種別抽選テーブルをメインROM200bから抽出し、抽出した当選種別抽選テーブルに基づき、スタートスイッチ128の操作信号に応じて取得された当選種別抽選乱数が当選種別抽選テーブル内のいずれの当選種別またはハズレに対応するか判定する。
ここで、当選種別抽選テーブルで抽出される当選種別を構成する当選役には、リプレイ役、小役、ボーナス役がある。このような当選役に対応する図柄組み合わせが、有効ライン上に揃った状態を表示または入賞といい、当選役を含む当選種別に当選し、その当選役に対応する図柄組み合わせが表示されるまでの状態を内部当選状態とする。当選役のうちのリプレイ役は、そのリプレイ役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されると、遊技者によるメダルの新たなるベットを行わずして再度1遊技を実行できる役であり、小役は、その小役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されることにより、図柄組み合わせに応じて所定枚数のメダルの払い出しを受けることができる役である。また、ボーナス役は、そのボーナス役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されることにより、遊技状態遷移手段312により管理される遊技状態をボーナス遊技状態に遷移させることができる当選役である。以下に、当選役および遊技者に付与される遊技利益について説明する。
図5は、有効ラインおよび仮想ラインを説明するための説明図であり、図6および図7は、当選役を説明するための説明図であり、図8は、主制御基板における遊技状態の遷移を説明するための説明図である。
図5(a)は、本実施形態における有効ラインを示している。本実施形態において、有効ラインは1本であり、具体的に、図柄表示窓136に臨む9つの図柄(3リール×上中下の3段)のうち、左リール134a、中リール134b、右リール134cのそれぞれ中段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインを有効ラインAとして設定している。また、図5(b)は、仮想ラインを示している。仮想ラインは、有効ラインA上に表示された図柄組み合わせのみでは当選役を把握しにくい場合に、当選役の把握を容易にする他の図柄組み合わせを表示するラインであり、本実施形態では、4つの仮想ラインを想定している。具体的に、左リール134aの上段、中リール134bの上段、右リール134cの上段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインを仮想ラインB1、左リール134aの下段、中リール134bの下段、右リール134cの下段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインを仮想ラインB2、左リール134aの上段、中リール134bの中段、右リール134cの下段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインを仮想ラインC1、左リール134aの下段、中リール134bの中段、右リール134cの上段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインを仮想ラインC2として設定している。ただし、仮想ラインB1、B2、C1、C2は、見かけ上、図柄が直線的に表示されるというだけで、あくまで当選役の入賞を判定するのは有効ラインAのみである。
また、本実施形態においては、当選役として、図6に示すように、当選役「通常リプレイ」、「移行リプレイ1」、「移行リプレイ2」、「移行リプレイ3」、「移行リプレイ4」、「移行リプレイ5」、「移行リプレイ6」、「移行リプレイ7」(以下、かかる8つのリプレイを単に当選役「リプレイ」と略す場合がある)、「維持ベル1」、「維持ベル2」、「維持ベル3」、「維持ベル4」、「維持ベル5」、「維持ベル6」、「維持ベル7」、「維持ベル8」、「維持ベル9」、「維持ベル10」、「維持ベル11」、「維持ベル12」、「維持ベル13」、「維持ベル14」、「維持ベル15」、「維持ベル16」、「維持ベル17」、「維持ベル18」、「維持ベル19」、「維持ベル20」、「維持ベル21」、「維持ベル22」、「維持ベル23」、「維持ベル24」、「増加ベル1」、「増加ベル2」(以下、当選役「維持ベル1」〜「維持ベル24」、「増加ベル1」、「増加ベル2」の26個のベルを単に当選役「ベル」と略し、当選役「増加ベル1」、「増加ベル2」を除く当選役「維持ベル1」〜「維持ベル24」の24個のベルを単に当選役「維持ベル」と略す場合がある)、「チェリー」、「RBB1」、「RBB2」、「RBB3」、「CBB」(以下、当選役「RBB1」、「RBB2」、「RBB3」、「CBB」の4つを単に当選役「BB」と略す場合がある)が設けられている。図6では、左リール134a、中リール134b、右リール134cそれぞれに、各当選役を構成する1または複数の図柄が対応付けられている。このうち、当選役「リプレイ」が上記リプレイ役に相当し、当選役「ベル」、「チェリー」が上記小役に相当し、当選役「BB」が上記ボーナス役に相当する。
(リプレイ役)
当選種別抽選の結果、当選役「リプレイ」のいずれかが含まれる当選種別に当選し、入賞条件となる操作態様(ここでは操作順)で操作した場合には、その当選役に対応する図柄組み合わせのうち、各回転リール134a、134b、134cそれぞれに記される図柄が有効ラインA上に表示可能となり、その当選役に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されると、上記したように、遊技者によるベットを行わずして再度1遊技を実行できる。例えば、当選種別抽選の結果、当選役「通常リプレイ」が含まれる当選種別に当選し、入賞条件となる操作態様で操作した場合には、図6に示した当選役「通常リプレイ」に対応する複数の図柄組み合わせのうち、例えば、図7(a)のように、左リール134aに記される「リプレイA」図柄または「リプレイB」図柄が有効ラインA上に表示可能となり、中リール134bに記される「リプレイA」図柄が有効ラインA上に表示可能となり、右リール134cに記される「リプレイA」図柄が有効ラインA上に表示可能となる。
ここで、本実施形態においては、遊技者によってストップスイッチ130が押圧操作されたときに、当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄が有効ラインA上にある場合には、リール制御手段306によって、当該図柄が有効ラインA上に停止するように停止制御がなされる。また、ストップスイッチ130が押圧操作されたときに、当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄が、有効ラインA上にはないが、各回転リール134a、134b、134cの回転方向と反対の方向の図柄4コマ分に相当する範囲(引込範囲)内に存在している場合には、リール制御手段306によって、離れている図柄数が滑りコマ数となり、当該当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄を有効ラインA上に引き込むように滑りコマ数分回転を維持した後に停止するように停止制御がなされる。また、当選役に対応する図柄が各回転リール134a、134b、134c中に複数あり、いずれも各回転リール134a、134b、134cの引込範囲内に存在している場合には、予め定められた優先順位に従っていずれの図柄を有効ラインA上に引き込むか決定され、当該優先された図柄を有効ラインA上に引き込むように滑りコマ数分回転を維持した後に停止するように停止制御がなされる。なお、ストップスイッチ130が押圧操作されたときに、当選した当選役以外の当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄が有効ラインA上にある場合には、リール制御手段306によって、その図柄を有効ラインA上に停止させないようにする、所謂蹴飛ばし処理も並行して実行される。また、後述するように、当選種別を構成する当選役に操作態様(操作順や操作タイミング)が入賞条件として設定されている場合、リール制御手段306は、遊技者の操作態様にも応じて当選役に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示可能に停止制御する。
そして、各回転リール134a、134b、134cにおいては、当選役「通常リプレイ」に対応する図柄組み合わせを構成する図柄が、上記の停止制御によって、必ず有効ラインA上に表示可能なように配列されている(図3および図6参照)。具体的に、当選役「通常リプレイ」に対応する図柄組み合わせを構成する図柄同士は、各回転リール134a、134b、134c内で最大図柄4コマ分しか離隔していないので、停止制御によって必ず有効ラインA上に表示することができる。このように、当選役「通常リプレイ」が含まれる当選種別に当選し、入賞条件となる操作態様で操作した場合には、これら当選役「通常リプレイ」に対応する図柄組み合わせが、必ず、有効ラインA上に表示されることとなる。なお、無作為な操作タイミングでストップスイッチ130を操作したとき、該当する当選役の所定の回転リール134a、134b、134cに対応する図柄が有効ラインA上に表示される確率を「PB」と言い、0(0%)〜1(100%)の数値で表す。例えば、上記のように当選役「通常リプレイ」に対応する1または複数の図柄は、いずれの回転リール134a、134b、134cにおいても有効ラインA上に必ず表示させることができるように配列されているので、回転リール134a、134b、134cのいずれにおいてもPB=1となる。このようにして、当選役「通常リプレイ」に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示された場合には、メダルを投入することなく次回の1遊技を開始することが可能となる。
なお、詳しくは後述するが、当選役「通常リプレイ」が含まれる当選種別に当選した場合の停止制御は、その当選態様(例えば、当選役「通常リプレイ」が単独で当選したか、他の当選役(例えば、当選役「移行リプレイ1」)と重複当選したかによって異なるように設定されている。したがって、その当選態様および遊技者の操作態様に応じて、重複当選した当選役「リプレイ」のいずれかの当選役に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されることとなる。
(小役)
また、当選種別抽選の結果、当選役「ベル」のいずれかが含まれる当選種別に当選した場合には、その当選役に対応する図柄組み合わせのうち、各回転リール134a、134b、134cそれぞれに記される図柄が有効ラインA上に表示可能となり、当選役「ベル」に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示された場合には、各当選役に対応した枚数のメダルが遊技者に払い出される。例えば、当選種別抽選の結果、当選役「増加ベル1」が含まれる当選種別に当選し、入賞条件(後述する当選役「増加ベル1」に対応付けられた操作順での操作)を満たした場合には、図6に示した当選役「増加ベル1」に対応する図柄組み合わせのうち、例えば、図7(b)のように、左リール134aに記される「リプレイA」図柄または「リプレイB」図柄が有効ラインA上に表示可能となり、中リール134bに記される「ベル」図柄が有効ラインA上に表示可能となり、右リール134cに記される「リプレイA」図柄が有効ラインA上に表示可能となる。図7(b)の例では、有効ラインA上に表示された図柄組み合わせは「リプレイA」、「ベル」、「リプレイA」となっているが、仮想ラインC1上に表示された図柄組み合わせは「ベル」、「ベル」、「ベル」となっており、遊技者は、当選役「増加ベル1」が含まれる当選種別に当選したことを容易に把握できる。ここで、当選役「増加ベル1」に対応する図柄組み合わせを構成する図柄同士は、各回転リール134a、134b、134c内で最大図柄4コマ分しか離隔していないので、上記の停止制御によって、必ず有効ラインA上に表示可能なように配列されている(図3および図6参照)。
また、当選役「維持ベル1」〜「維持ベル24」が含まれる当選種別に当選し、特定の条件(当選役「維持ベル1」〜「維持ベル24」に対応付けられた操作順での操作)を満たした場合には、図6に示した、当選役「維持ベル1」〜「維持ベル24」に対応する複数の図柄組み合わせのうち、例えば、「維持ベル1」に対応する図柄組み合わせを例に挙げると、図7(c)のように、左リール134aに記される「リプレイA」図柄が有効ラインA上に表示可能となり、中リール134bに記される「ハート」図柄または「チェリー」図柄が有効ラインA上に表示可能となり、右リール134cに記される「赤7」図柄が有効ラインA上に表示可能となる。図7(c)の例では、有効ラインA上に表示された図柄組み合わせは「リプレイA」、「チェリー」、「赤7」となっているが、仮想ラインB1上に表示された図柄組み合わせは「ベル」、「ベル」、「ベル」となっており、遊技者は、当選役「維持ベル1」〜「維持ベル24」のいずれかが含まれる当選種別に当選したことを容易に把握できる。
なお、当選役「維持ベル1」が含まれる当選種別に当選すると、左リール134aについては、図3における21図柄のうち図柄番号15〜19の間といった図柄5個分に相当する範囲で停止制御が実行されれば「リプレイA」図柄を有効ラインA上に表示させることができる。また、中リール134bについては、図3における21図柄のうち図柄番号1〜6の間または図柄番号17〜21の間といった図柄11個分に相当する範囲で停止制御が実行されれば「ハート」または「チェリー」図柄を有効ラインA上に表示させることができる。また、右リール134cについては、図3における21図柄のうち図柄番号1または図柄番号18〜21の間といった図柄5個分に相当する範囲で停止制御が実行されれば「赤7」図柄を有効ラインA上に表示させることができる。そうすると、例えば、上記の当選役「維持ベル1」が含まれる当選種別に当選した場合において、遊技者が無作為な操作態様でストップスイッチ130を操作した場合に当選役「維持ベル1」に対応するいずれかの図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させることができる確率PBは、275/9261(5/21×11/21×5/21)となる。したがって、当選役「維持ベル1」〜「維持ベル24」に当選したとしても、遊技者は、当選役「維持ベル1」〜「維持ベル24」に対応する図柄組み合わせを必ずしも有効ラインA上に表示させられるとは限らない。
また、詳しくは後述するが、本実施形態においては、当選役「増加ベル1」が単独で当選することがなく、必ず他の当選役(例えば、当選役「維持ベル1」〜当選役「維持ベル24」から選択される1または複数の当選役)と重複当選するので、その重複当選の当選態様によって停止制御が異なるように設定されている。したがって、当選役「増加ベル1」に対応する図柄組み合わせが、必ず有効ラインA上に表示可能なように配列されている(図3および図6参照)ものの、当選役「増加ベル1」が含まれる当選種別に当選しても、その操作態様によっては、取りこぼすことがあり、遊技者は、当選役「増加ベル1」に対応する図柄組み合わせを必ずしも有効ラインA上に表示させられるとは限らない。
また、当選種別抽選の結果、当選役「チェリー」が含まれる当選種別「チェリー」に当選した場合には、図6に示した、当選役「チェリー」に対応する図柄組み合わせのうち、例えば、図7(d)のように、左リール134aに記される「チェリー」図柄が有効ラインA上に表示可能となる。また、中リール134bおよび右リール134cについては「ANY」となっているので、いずれの図柄が有効ラインA上に表示されてもよい。ここで「ANY」は、対応する有効ラインA上にいずれの図柄が停止してもよいことを示す。図7(d)の例では、有効ラインA上に表示された図柄組み合わせは「チェリー」、「リプレイA」、「リプレイA」となっているが、有効ラインAの特に左リール134aに対応する位置に「チェリー」図柄が表示されているので、遊技者は、当選役「チェリー」が含まれる当選種別に当選したことを容易に把握できる。ただし、左リール134aにおいては、当選役「チェリー」に対応する図柄組み合わせを構成する図柄が、上記の停止制御によっても、有効ラインA上に表示されない場合があるように配列されている。そのため、当選役「チェリー」が含まれる当選種別「チェリー」に当選したとしても、所謂取りこぼしが生じることがあり、遊技者は、当選役「チェリー」に対応する図柄組み合わせを必ずしも有効ラインA上に表示させられるとは限らない。
(ボーナス役)
また、当選種別抽選の結果、当選役「BB」のいずれかが含まれる当選種別に当選した場合には、その当選役「BB」に対応する図柄組み合わせのうち、各回転リール134a、134b、134cそれぞれに記される図柄が有効ラインA上に表示可能となる。例えば、当選役「RBB1」が含まれる当選種別に当選した場合には、図6に示した当選役「RBB1」に対応する複数の図柄組み合わせのうち、各回転リール134a、134b、134cそれぞれに記される「BAR」図柄が、図7(e)のように有効ラインA上に表示可能となる。そして、当選役「RBB1」に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されると、ボーナス遊技フラグがオンすることで、遊技状態がボーナス遊技状態に設定され、次の1遊技(以下、単に次遊技という)以降、メダルが所定枚数払い出されるまで、ボーナス遊技状態にて遊技を実行することが可能となる。なお、各回転リール134a、134b、134cにおいては、それぞれ「BAR」図柄が、上記の停止制御によっても、有効ラインA上に表示されない場合があるように配列されている(図3および図6参照)。そのため、当選役「RBB1」が含まれる当選種別に当選したとしても、遊技者は、当選役「RBB1」に対応する図柄組み合わせを必ずしも有効ラインA上に表示させられるとは限らない。
なお、上述したいずれかの当選種別に当選すると、それぞれの当選種別に対応する内部当選フラグが成立(オン)するとともに、この内部当選フラグの成立状況に応じて、左リール134a、中リール134b、右リール134cそれぞれの停止制御がなされることとなる。このとき、小役が含まれる当選種別に当選したものの、これら当選役に対応する図柄組み合わせを、その1遊技内で有効ラインA上に表示させることができなかった場合には、当該1遊技の終了後に内部当選フラグがOFFされる。つまり、小役の当選の権利は小役が含まれる当選種別に当選した1遊技内のみに限られ、当該権利を次遊技に持ち越すことはできない。これに対して、当選役「BB」が含まれる当選種別に当選した場合には、BB内部当選フラグが成立(オン)するとともに、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されるまで、BB内部当選フラグが遊技を跨いで持ち越される。なお、リプレイ役である当選役「リプレイ」が含まれる当選種別に対応する内部当選フラグが成立した場合には、その当選役に対応する図柄組み合わせが必ず有効ラインA上に表示され、メダルを要することなく次遊技を行うために必要となる処理が行われた後に、当該内部当選フラグがOFFされる。
(遊技状態の遷移)
ここで、図8を用い、上記ボーナス遊技状態を含む遊技状態の遷移について説明する。ここでは、RT1遊技状態、RT2遊技状態、RT3遊技状態、RT4遊技状態(ART遊技状態)、内部中遊技状態、ボーナス遊技状態といった複数の遊技状態が準備されている。RT1遊技状態、RT2遊技状態、RT3遊技状態、RT4遊技状態は、それぞれリプレイ役の当選確率が設定された(RT1遊技状態=1/7.3、RT2遊技状態=1/7.3、RT3遊技状態=1/1.4、RT4遊技状態=1/1.4)、所謂、RT遊技状態であり、後述するように、主として所定の当選役が有効ラインA上に表示されることでRT遊技状態が遷移する。ここでは、RT4遊技状態のリプレイ役の当選確率が比較的高く設定されており、遊技者はRT4遊技状態に移行することで、遊技を有利に進行することができる。また、RT4遊技状態では、補助演出を行う、所謂、ATを並行して実行すること(AT演出状態)を想定しており、本実施形態においては、RT4遊技状態と並行してATを実行している状態をART遊技状態という。
遊技状態遷移手段312は、当選役「リプレイ」や当選役「BB」等、所定の当選種別の当選や入賞に基づいて、かかる複数の遊技状態を遷移させる。また、遊技状態遷移手段312は、当選種別抽選により決定された当選種別に基づいて、演出状態を非AT演出状態からAT演出状態へ移行するか否かを演出状態抽選により決定する。かかる演出状態抽選によりAT演出状態への移行が決定されると、それに伴い、遊技状態がRT4遊技状態に遷移して、AT演出状態とRT4遊技状態が並行して進行するART遊技状態が実行される。なお、演出状態について、詳しくは後述する。
具体的に、AT演出状態への移行が決定されると、遊技状態がRT1遊技状態であれば、補助演出を行い、後述するRT2遊技状態への移行を示す図柄組み合わせ(当選役「維持ベル」の取りこぼし)が有効ラインA上に表示されることで、図8の(1)に示すように、遊技状態をRT2遊技状態に移行し、遊技状態がRT2遊技状態であれば、補助演出を行い、後述するRT3遊技状態への移行を示す当選役(当選役「移行リプレイ4」)に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されることで、図8の(2)に示すように、遊技状態をRT3遊技状態に移行し、遊技状態がRT3遊技状態であれば、補助演出を行い、後述するRT4遊技状態への移行を示す当選役(当選役「移行リプレイ5」または「移行リプレイ6」)に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されることで、図8の(3)に示すように、遊技状態をRT4遊技状態に移行する。こうして遊技状態がRT4遊技状態に遷移し、ART遊技状態が実行される。
そして、AT演出状態の終了条件が成立すると、ART遊技のうち、AT演出状態が終了し、補助演出が行われないことで、図8の(4)に示すように、RT2遊技状態への移行を示す図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されることで遊技状態がRT2遊技状態に移行されるか、もしくは、図8の(5)に示すように、RT1遊技状態への移行を示す当選役(当選役「維持ベル」)に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されることで遊技状態がRT1遊技状態に移行される。
また、RT1遊技状態、RT2遊技状態、RT3遊技状態、RT4遊技状態のいずれかの遊技状態での当選種別抽選において、当選役「BB」のいずれかに当選し、BB内部当選フラグが成立すると、図8の(6)に示すように、遊技状態遷移手段312は、遊技状態を、ボーナス遊技状態の準備状態に相当する内部中遊技状態に移行する。このとき、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させることができなかった場合には、そのままBB内部当選フラグが次遊技に持ち越され(内部中遊技状態が維持され)、次回以降の遊技においても当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させることが可能となる。内部中遊技状態では、その前段(直前)の遊技状態より当選種別「通常リプレイ」の当選確率が高く(例えば、1/3.0)設定され、また、後述するように、当選役「増加ベル1」や当選役「増加ベル2」の入賞確率が高くなるので、メダルの消費を抑えつつ、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させるように狙うことができる。そして、遊技者が、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させると、図8の(7)に示すように、遊技状態遷移手段312は、遊技状態を、内部中遊技状態からボーナス遊技状態に移行する。また、ボーナス遊技状態において、所定枚数(例えば、当選役「RBB1」に基づくボーナス遊技状態=351枚、当選役「RBB2」および当選役「RBB3」に基づくボーナス遊技状態=297枚、当選役「CBB」に基づくボーナス遊技状態=81枚)を超えるメダルが払い出されると、図8の(8)に示すように、遊技状態遷移手段312は、遊技状態を、ボーナス遊技状態からRT1遊技状態に移行する。ただし、図8の(9)に示すように、当選役「BB」が成立した遊技で、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させた場合、内部中遊技状態を経由せず、直接、ボーナス遊技状態に遷移する。
(当選種別抽選テーブル)
図9および図10は、当選種別抽選乱数を判定する場合に用いられる当選種別抽選テーブルを示す図であり、図9は、上述した内部中遊技状態以外において用いられる当選種別抽選テーブルを示し、図10は、内部中遊技状態において用いられる当選種別抽選テーブルを示している。当選種別抽選テーブルでは、複数の当選領域が区画されており、各遊技状態によって抽選の対象となる当選種別が異なったり、ハズレ(非当選)の有無が異なったりする。図9では、各遊技状態(RT1遊技状態、RT2遊技状態、RT3遊技状態、RT4遊技状態、ボーナス遊技状態)毎に割り当てられた当選領域(当選種別)を「○」で表している。したがって、「○」が記載されていない当選領域は、その遊技状態に割り当てられていないことを示す。区画化された各当選領域にはそれぞれ当選範囲を示す所定の当選範囲値(置数)と当選種別が対応付けられており、遊技状態毎に割り当てられた全ての当選領域の当選範囲値を合計すると当選種別抽選乱数の総数(65536)となる。したがって、当選種別それぞれが決定される確率は、当選領域に対応付けられた当選範囲値を当選種別抽選乱数の総数で除算した値となる。当選種別抽選手段304は、その時点の遊技状態に基づいて、当該当選種別抽選テーブルにおける複数の当選領域から、順次、当選範囲値を取得し、その当選範囲値を当選種別抽選乱数から減算して、その減算値が0未満となると、その時点の当選領域に対応付けられた当選種別を抽選結果としている。当該抽選の手順は、他の抽選においても適用できる。
図9の当選種別抽選テーブルによれば、当選領域1には、当選種別「通常リプレイ」が対応付けられており、当該当選種別「通常リプレイ」の当選に応じて当選役「通常リプレイ」に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させることができる。
また、当選種別抽選テーブルによれば、複数の当選役が重複した当選種別に当選することがある。例えば、当選領域2には、当選役「通常リプレイ」、「移行リプレイ4」が重複した当選種別「移行リプレイ1」が対応付けられている。このように、複数の当選役が重複して当選した場合には、いずれの当選役に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に優先的に表示させるかについての入賞条件、例えば、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cが操作される順番が設定されている。
以下の説明において、左リール134a、中リール134b、右リール134cの順に回転リールを停止させるストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作を「打順1」とし、左リール134a、右リール134c、中リール134bの順に回転リールを停止させるストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作を「打順2」とし、中リール134b、左リール134a、右リール134cの順に回転リールを停止させるストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作を「打順3」とし、中リール134b、右リール134c、左リール134aの順に回転リールを停止させるストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作を「打順4」とし、右リール134c、左リール134a、中リール134bの順に回転リールを停止させるストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作を「打順5」とし、右リール134c、中リール134b、左リール134aの順に回転リールを停止させるストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作を「打順6」とする。
例えば、RT2遊技状態において、当選領域2に対応する当選種別「移行リプレイ1」が当選種別抽選により決定され、左リール134a、中リール134b、右リール134cのうち、左リール134aが最初に停止(第1停止)するように、かつ、中リール134bが2番目に停止(第2停止)するようにストップボタンスイッチ130a、130b、130cが順次操作された場合(打順1)、RT3遊技状態への移行を示す当選役「移行リプレイ4」に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に優先的に表示されるように停止制御がなされる。また、左リール134aが第1停止、かつ、右リール134cが第2停止するようにストップボタンスイッチ130a、130b、130cが順次操作された場合(打順2)、もしくは、中リール134bまたは右リール134cが第1停止するようにストップボタンスイッチ130a、130b、130cが順次操作された場合(打順3〜打順6)、当選役「通常リプレイ」に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に優先的に表示されるように停止制御がなされる。
このように、複数の当選役が重複した当選種別には、遊技者によるストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作順に応じ、有効ラインA上に表示可能な図柄組み合わせの種類に基づいて、または、当選役が小役であった場合、その小役に対応するメダルの払出枚数に基づいて、いずれの当選役に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に優先的に表示するかが設定されており、リール制御手段306は、遊技者によるストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作順と操作タイミングに応じて停止制御する図柄を決定する。例えば、回転リール134a、134b、134cの回転中に、遊技者によって、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cのいずれかが操作されると、操作されたストップボタンスイッチ130a、130b、130cに対応する回転リール134a、134b、134cにおける、その操作タイミングで引込範囲内に存在している図柄のうち、まだ、入賞の可能性が残っている全ての当選役に対応する図柄組み合わせの当該回転リール134a、134b、134cの図柄が停止制御の対象となり、さらに、操作されたストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作順に応じて設定された優先度に基づき、リール制御手段306は、いずれか1の図柄を有効ラインA上に停止制御する。本実施形態では、有効ラインA上に表示可能な図柄組み合わせの種類に基づいて優先度を設定する場合、有効ラインA上に表示可能となる当選役の図柄組み合わせの種類が多いほど優先度が高くなるように優先度が設定され、当選役(小役)に対応するメダルの払出枚数に基づいて優先度を設定する場合、有効ラインA上に表示されている図柄組み合わせに対応する小役の払出枚数が多いほど優先度が高くなるように優先度が設定される。
なお、上記した通り、当選種別「移行リプレイ1」に当選した場合には、その図柄配列上、いずれのタイミングでストップボタンスイッチ130a、130b、130cを押圧操作したとしても、重複するいずれかの当選役に対応する図柄組み合わせが、必ず、有効ラインA上に表示されることとなる。したがって、遊技者が、左リール134a、中リール134b、右リール134cのいずれを最初に停止するようにストップボタンスイッチ130a、130b、130cを操作したとしてもリプレイ役に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示することは可能であるが、その停止順により表示される図柄の組み合わせが異なることとなる。
このようなリプレイ役が重複した当選種別に当選した場合、補助演出を通じて重複当選した複数の当選役のいずれかに対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させることができる。例えば、遊技状態遷移手段312が、RT2遊技状態において、AT演出状態への移行を決定した後に、所定の当選種別(例えば、当選種別「移行リプレイ1」)に当選すると、補助演出を通じ、遊技者に、遊技状態の移行を示す所定の操作態様(例えば、打順1)による操作を行わせ、所定の当選役(例えば、当選役「移行リプレイ4」)に対応する図柄組合せが有効ラインA上に表示させ、そのことをもって、遊技状態をRT3遊技状態に遷移させる。
また、当選種別抽選テーブルの当選領域3〜7には、当選役「通常リプレイ」と、当選役「移行リプレイ1」〜当選役「移行リプレイ4」のいずれか1または複数の当選役が重複した当選種別「移行リプレイ2」〜当選種別「移行リプレイ6」が対応付けられている。そして、当選領域3の当選種別「移行リプレイ2」は、当選役「移行リプレイ4」を入賞させるための停止操作が打順2に設定され、当選領域4の当選種別「移行リプレイ3」は、当選役「移行リプレイ4」を入賞させるための停止操作が打順3に設定され、当選領域5の当選種別「移行リプレイ4」は、当選役「移行リプレイ4」を入賞させるための停止操作が打順4に設定され、当選領域6の当選種別「移行リプレイ5」は、当選役「移行リプレイ4」を入賞させるための停止操作が打順5に設定され、当選領域7の当選種別「移行リプレイ6」は、当選役「移行リプレイ4」を入賞させるための停止操作が打順6に設定されている。かかる当選領域3〜7における操作態様と表示される当選役との関係は、上記、当選領域2における操作態様と表示される当選役との関係と対応しているため、ここでは、詳細な説明を省略する。
また、当選種別抽選テーブルの当選領域8〜13には、当選役「通常リプレイ」と、当選役「移行リプレイ1」、「移行リプレイ2」、「移行リプレイ5」、「移行リプレイ6」、「移行リプレイ7」のいずれか複数の当選役が重複した当選種別「移行リプレイ7」〜当選種別「移行リプレイ12」が対応付けられている。そして、当選領域8の当選種別「移行リプレイ7」は、RT4遊技状態への移行を示す当選役「移行リプレイ5」を入賞させるための停止操作が打順1に設定され、当選領域9の当選種別「移行リプレイ8」は、当選役「移行リプレイ5」を入賞させるための停止操作が打順2に設定され、当選領域10の当選種別「移行リプレイ9」は、RT4遊技状態への移行を示す当選役「移行リプレイ6」を入賞させるための停止操作が打順3に設定され、当選領域11の当選種別「移行リプレイ10」は、当選役「移行リプレイ6」を入賞させるための停止操作が打順4に設定され、当選領域12の当選種別「移行リプレイ11」は、当選役「移行リプレイ6」を入賞させるための停止操作が打順5に設定され、当選領域13の当選種別「移行リプレイ12」は、当選役「移行リプレイ6」を入賞させるための停止操作が打順6に設定されている。かかる当選領域8〜13における操作態様と表示される当選役との関係は、上記、当選領域2〜7における操作態様と表示される当選役との関係と対応しているため、ここでは、詳細な説明を省略する。なお、以下では、当選種別「移行リプレイ1」〜「移行リプレイ12」を単に当選種別「移行リプレイ」と略す場合がある。
また、当選領域14には、当選役「増加ベル1」、「維持ベル1」、「維持ベル3」、「維持ベル6」、「維持ベル8」、「維持ベル10」、「維持ベル12」、「維持ベル13」、「維持ベル15」、「維持ベル21」、「維持ベル24」が重複した当選種別「選択ベル左1」が対応付けられている(当選役「増加ベル1」および「増加ベル2」は選択当選役に対応し、当選役「維持ベル」は失敗当選役に対応している)。かかる重複当選においても、いずれの当選役に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に優先的に表示させるかについての入賞条件、例えば、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cが操作される順番が設定されている。
例えば、当選領域14に対応する当選種別「選択ベル左1」が当選種別抽選により決定され、左リール134a、中リール134b、右リール134cのうち、左リール134aが第1停止するように、かつ、中リール134bが第2停止するようにストップボタンスイッチ130a、130b、130cが順次操作された場合(打順1)、払出枚数が多い当選役「増加ベル1」に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に優先的に表示されるように停止制御がなされる。なお、上述したように、当選役「増加ベル1」に対応する図柄組み合わせは、停止制御によって、必ず有効ラインA上に表示可能なように配列されている(図3および図6参照)。
また、左リール134aが第1停止、かつ、右リール134cが第2停止するようにストップボタンスイッチ130a、130b、130cが順次操作された場合(打順2)、もしくは、中リール134bまたは右リール134cが第1停止するようにストップボタンスイッチ130a、130b、130cが順次操作された場合(打順3〜打順6)、重複する当選役「維持ベル」のいずれかに対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に優先的に表示されるように停止制御がなされる。ただし、当選役「維持ベル」に当選したとしても、遊技者は、当選役「維持ベル」に対応する図柄組み合わせを必ずしも有効ラインA上に表示させられるとは限らない。
例えば、当選領域14に対応する当選種別「選択ベル左1」が当選種別抽選により決定され、左リール134aが第1停止、右リール134cが第2停止するようにストップボタンスイッチ130a、130b、130cが順次操作された場合(打順2)、当選役「維持ベル1」、「維持ベル3」、「維持ベル6」、「維持ベル8」、「維持ベル10」、「維持ベル12」、「維持ベル13」、「維持ベル15」に対応する図柄組み合わせのいずれかが有効ラインA上に優先的に表示されるように停止制御がなされる。具体的に、ストップボタンスイッチ130aが、左リール134aの図柄番号15〜19の間のいずれかの図柄(図3参照)が有効ラインA上に位置しているときに操作されると、引き込み可能な図柄のうち、有効ラインA上に表示可能な図柄組み合わせの種類が16種類と最も多くなる「リプレイA」図柄を優先的に表示するように設定する。そして、リール制御手段306は、ストップボタンスイッチ130aの操作に応じて、当選役「増加ベル1」に対応する図柄組み合わせ、および、当選役「維持ベル1」、「維持ベル3」、「維持ベル6」、「維持ベル8」に対応する図柄組み合わせのうち左リール134aに対応する「リプレイA」図柄が有効ラインA上に優先的に表示されるように停止制御する。また、ストップボタンスイッチ130aが、左リール134aの図柄番号1〜14の間または図柄番号20〜21の間のいずれかの図柄(図3参照)が有効ラインA上に位置しているときに操作されると、引き込み可能な図柄のうち、有効ラインA上に表示可能な図柄組み合わせの種類が16種類と最も多くなる「リプレイB」図柄を優先的に表示するように設定する。そして、リール制御手段306は、ストップボタンスイッチ130aの操作に応じて、当選役「増加ベル1」に対応する図柄組み合わせ、および、当選役「維持ベル10」、「維持ベル12」、「維持ベル13」、「維持ベル15」に対応する図柄組み合わせのうち左リール134aに対応する「リプレイB」図柄が有効ラインA上に優先的に表示されるように停止制御する。当選役「維持ベル1」、「維持ベル3」、「維持ベル6」、「維持ベル8」に対応する図柄組み合わせのうち左リール134aに対応する「リプレイA」図柄、および、当選役「維持ベル10」、「維持ベル12」、「維持ベル13」、「維持ベル15」に対応する図柄組み合わせのうち左リール134aに対応する「リプレイB」図柄は、2つの図柄を合わせると、それぞれ左リール134a内で最大図柄4つ分しか離隔していないので、停止制御によって必ず有効ラインA上に表示することができる(PB=1)。ここでは、まだ、当選役「維持ベル1」、「維持ベル3」、「維持ベル6」、「維持ベル8」、「維持ベル10」、「維持ベル12」、「維持ベル13」、「維持ベル15」のみならず、当選役「増加ベル1」も入賞する可能性を残している。これは、遊技者が打順1による操作を行った場合、当選役「増加ベル1」に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させなくてはならないからである。したがって、当選役「維持ベル」は、第1停止に関し、当選役「増加ベル1」や当選役「増加ベル2」と共通の図柄が有効ラインA上に表示されるような配列となっている。
ここでは、例えば、当選役「増加ベル1」と、当選役「維持ベル1」、「維持ベル3」、「維持ベル6」、「維持ベル8」とで共通な「リプレイA」図柄の引込範囲でストップボタンスイッチ130aが操作され、「リプレイA」図柄が有効ラインA上に表示されたとする。このとき、左リール134aの有効ラインA上に「リプレイA」図柄が停止することで、当選役「維持ベル10」、「維持ベル12」、「維持ベル13」、「維持ベル15」(対応する左リール134aの図柄は「リプレイB」図柄)に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示される可能性がなくなることとなる。
次に、ストップボタンスイッチ130cが、右リール134cの図柄番号1〜5の間または図柄番号15〜21の間のいずれかの図柄(図3参照)が有効ラインA上に位置しているときに操作されると、引き込み可能な図柄(「リプレイA」、「赤7」、「ハズレ」図柄)のうち、有効ラインA上に表示可能な図柄組み合わせの種類が4種類と最も多くなる「赤7」図柄または「ハズレ」図柄を優先的に表示するように設定する。そして、リール制御手段306は、ストップボタンスイッチ130cの操作に応じて、当選役「維持ベル1」または「維持ベル3」に対応する図柄組み合わせのうち右リール134cに対応する「赤7」図柄または「ハズレ」図柄が有効ラインA上に優先的に表示されるように停止制御する。また、ストップボタンスイッチ130cが、右リール134cの図柄番号6〜14の間のいずれかの図柄(図3参照)が有効ラインA上に位置しているときに操作されると、引き込み可能な図柄(「リプレイA」、「BAR」、「ハート」図柄)のうち、有効ラインA上に表示可能な図柄組み合わせの種類が4種類と最も多くなる「BAR」図柄または「ハート」図柄を優先的に表示するように設定する。そして、リール制御手段306は、ストップボタンスイッチ130cの操作に応じて、当選役「維持ベル6」または「維持ベル8」に対応する図柄組み合わせのうち右リール134cに対応する「BAR」図柄または「ハート」図柄が有効ラインA上に優先的に表示されるように停止制御する。当選役「維持ベル1」または「維持ベル3」に対応する図柄組み合わせのうち右リール134cに対応する「赤7」図柄および「ハズレ」図柄、ならびに、当選役「維持ベル6」または「維持ベル8」に対応する図柄組み合わせのうち右リール134cに対応する「BAR」図柄および「ハート」図柄は、4つの図柄を合わせると、それぞれ右リール134c内で最大図柄4つ分しか離隔していないので、停止制御によって必ず有効ラインA上に表示することができる(PB=1)。このように、右リール134cの有効ラインA上に「赤7」、「ハズレ」、「BAR」、「ハート」図柄のうちいずれか1の図柄が停止することで、重複する他の当選役である、当選役「増加ベル1」(対応する右リール134cの図柄は「リプレイA」図柄)に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示される可能性がなくなる。また、右リール134cの有効ラインA上に、例えば「赤7」または「ハズレ」図柄が停止することで、有効ラインA上に表示可能な図柄組み合わせが当選役「維持ベル1」および「維持ベル3」のみとなり、当選役「維持ベル6」または「維持ベル8」(対応する右リール134cの図柄は「BAR」または「ハート」図柄)に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示される可能性がなくなることとなる。
右リール134cの有効ラインA上に、「赤7」または「ハズレ」図柄が停止した後、当選役「維持ベル1」または当選役「維持ベル3」に対応する図柄組み合わせのうち中リール134bに対応する「ハート」図柄または「チェリー」図柄を有効ラインA上に表示させることができる確率PBは、11/21なので、当選役「維持ベル1」または「維持ベル3」に対応するいずれかの図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させることができる確率PBは660/9261(5/21×11/21×12/21)となる。また、同様に、当選役「維持ベル6」または「維持ベル8」に対応するいずれかの図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させることができる確率PBは450/9261(5/21×10/21×9/21)となる。かかる当選役「維持ベル1」および「維持ベル3」と、当選役「維持ベル6」および「維持ベル8」とは、右リール134cにおいて各当選役を構成する図柄の引込範囲が排他的に設定されているので(当選役「維持ベル1」および「維持ベル3」は図柄番号1〜5までの間または図柄番号15〜21、当選役「維持ベル6」および「維持ベル8」は図柄番号6〜14の間)、同時に表示されることはない。また、同様に、当選役「維持ベル10」または「維持ベル12」に対応するいずれかの図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させることができる確率PBは1920/9261(16/21×10/21×12/21)となり、当選役「維持ベル13」または「維持ベル15」に対応するいずれかの図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させることができる確率PBは1584/9261(16/21×11/21×9/21)となる。したがって、打順2による操作を行った場合に当選役「維持ベル1」、「維持ベル3」、「維持ベル6」、「維持ベル8」、「維持ベル10」、「維持ベル12」、「維持ベル13」、「維持ベル15」に対応するいずれかの図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させることができる確率PBは、約1/2(660/9261+450/9261+1920/9261+1584/9261)となる。
このように、当選領域14の当選種別「選択ベル左1」に当選した場合、遊技者が、正解操作態様となる打順1によって操作すると、払出枚数9枚の当選役「増加ベル1」に対応する図柄組み合わせを必ず有効ラインA上に表示でき(期待獲得枚数=9枚)、打順2〜6によって操作すると、当選役「増加ベル1」の入賞を回避しつつ、払出枚数3枚の当選役「維持ベル」に対応する図柄組み合わせを約1/2の確率で有効ラインA上に表示でき、また、残りの1/2の確率でいずれの当選役も入賞させないようにする(取りこぼし)ことができる(期待獲得枚数=約3/2枚)。すなわち、第1停止では、当選役「増加ベル1」および当選役「維持ベル」のいずれも入賞する可能性を残し、第2停止では、正解操作態様による操作であれば当選役「増加ベル1」に対応する図柄組み合わせを優先的に表示し、正解操作態様による操作でなければ、当選役「維持ベル」に対応する図柄組み合わせを優先的に表示することで、当選役「増加ベル1」に対応する図柄組み合わせの表示を回避し、正解操作態様による操作が行われなかった場合の第3停止において、その操作タイミングにより、当選役「維持ベル」に対応する図柄組合せを表示したり、当選役「維持ベル」を取りこぼすことでいずれの当選役も入賞させないといったことが可能となる。このように、正解操作態様以外で操作すると、約1/2で当選役「維持ベル」に対応する図柄組み合わせを表示させない(取りこぼす)構成により、期待獲得枚数(ベース)を下げることができ、補助演出を行った場合と、遊技者が無作為に操作した場合との期待獲得枚数の差を大きくすることができる。また、第3停止まで入賞可否を把握できないので、遊技者は、第3停止まで入賞の期待感を維持させることができる。
なお、当選領域14に対応する当選種別「選択ベル左1」が当選種別抽選により決定され、正解操作態様以外の中リール134bもしくは右リール134cが第1停止するようにストップボタンスイッチ130a、130b、130cが順次操作された場合(打順3〜6)、当選役「維持ベル1」、「維持ベル3」、「維持ベル6」、「維持ベル8」、「維持ベル10」、「維持ベル12」、「維持ベル13」、「維持ベル15」に対応する図柄組み合わせのいずれかが有効ラインA上に優先的に表示されるように停止制御がなされ(PB=1)、第1停止した段階で、当選役「増加ベル1」に対応する図柄組合せが有効ラインA上に表示されることが回避される。したがって、第1停止で、当選役「増加ベル1」の入賞を回避し、第2停止および第3停止において、その操作タイミングにより、当選役「維持ベル」に対応する図柄組合せを表示したり、当選役「維持ベル」を取りこぼすことでいずれの当選役も入賞させないようにするといったことが可能となる。
また、当選領域15〜25には、当選役「増加ベル1」および「増加ベル2」のいずれか一方または両方と、当選役「維持ベル1」〜「維持ベル24」のいずれか複数の当選役が重複した当選種別「選択ベル左2」〜当選種別「選択ベル右4」が対応付けられている。そして、当選領域15は、当選役「増加ベル1」を入賞させるための停止操作が打順1に設定され、当選領域16、17は、当選役「増加ベル1」を入賞させるための停止操作が打順2に設定され、当選領域18、19は、当選役「増加ベル2」を入賞させるための停止操作が打順3に設定され、当選領域20、21は、当選役「増加ベル2」を入賞させるための停止操作が打順4に設定され、当選領域22、23は、当選役「増加ベル2」を入賞させるための停止操作が打順5に設定され、当選領域24、25は、当選役「増加ベル2」を入賞させるための停止操作が打順6に設定されている。かかる当選領域15〜25における操作態様と期待獲得枚数との関係は、上述した当選領域14における操作態様と期待獲得枚数との関係と対応しているため、ここでは、詳細な説明を省略する。
このように、当選種別抽選テーブルの当選領域14〜25全てにおいて、当選役「増加ベル1」や「増加ベル2」と、当選役「維持ベル1」〜「維持ベル24」のいずれか複数の当選役が重複当選するようになっており(以下、当選領域14〜25における当選種別「選択ベル左1」、「選択ベル左2」、「選択ベル左3」、「選択ベル左4」、「選択ベル中1」、「選択ベル中2」、「選択ベル中3」、「選択ベル中4」、「選択ベル右1」、「選択ベル右2」、「選択ベル右3」、「選択ベル右4」を合わせて当選種別「選択ベル」と略す場合がある)、期待獲得枚数が当選役「維持ベル1」〜当選役「維持ベル24」より多い当選役「増加ベル1」または当選役「増加ベル2」を入賞させるための停止操作が当選領域によって異なるように設定されている。なお、当選領域14〜25の当選確率(当選範囲値の数)は等しくなるように設定されている。遊技者は、通常、いずれの当選種別に当選しているのかを知ることができないため、上記のような当選領域14〜25を設けることにより、選択当選役としての当選役「増加ベル1」または当選役「増加ベル2」を入賞させることが極めて難しくなっている。ただし、このようなストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作順に応じて遊技者の遊技利益が異なる当選種別に当選した場合においても、遊技者は、補助演出を通じて当選役「増加ベル1」または当選役「増加ベル2」を入賞し得る正解操作態様を把握することで、当選役「増加ベル1」または「増加ベル2」に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させ、補助演出が実行されない非AT演出状態より多くのメダルを獲得することが可能となる。
このように、補助演出を実行することで、遊技の進行に応じてメダルが増え易いAT演出状態(本実施形態ではRT4遊技状態と並行して実行されるART遊技状態)と、補助演出の実行頻度がAT演出状態より極めて低く、ほぼ補助演出が行われない、または、補助演出が全く行われないことで(非AT演出状態)、遊技の進行に応じてメダルが減り易い遊技状態(RT1遊技状態、RT2遊技状態、RT3遊技状態、以下、かかる3つの遊技状態を通常遊技状態と呼ぶ場合がある)とを実現することができる。具体的に、通常遊技状態では、当選種別「選択ベル」が当選した遊技において、遊技者が無作為な操作態様でストップスイッチ130を操作すると、規定投入数「3」に対して期待獲得枚数は約11/4枚(9枚×1/6+約3/2枚×5/6)となり、遊技の進行に応じてメダルが減り易くなる。一方で、補助演出が実行されるAT演出状態では、当選種別「選択ベル」が当選した遊技において、当選役「増加ベル」を入賞させることができるので、規定投入数「3」に対して期待獲得枚数は9枚となり、当選種別「選択ベル」の当選確率を調整することで、遊技の進行に応じてメダルが増え易くなる遊技を実現することができる。
また、当選領域26には、当選役「増加ベル1」および「増加ベル2」と、当選役「維持ベル1」〜「維持ベル24」が重複した当選種別「共通ベル」が対応付けられている。例えば、当選種別抽選により当選種別「共通ベル」が決定され、左リール134a、中リール134b、右リール134cのうち、左リール134aが第1停止するようにストップボタンスイッチ130a、130b、130cが順次操作された場合(打順1、2)、当選役「増加ベル1」に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に優先的に表示されるように停止制御がなされる。また、中リール134bまたは右リール134cが第1停止するようにストップボタンスイッチ130a、130b、130cが順次操作された場合(打順3〜打順6)、当選役「増加ベル2」に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に優先的に表示されるように停止制御がなされる。上述したように、当選役「増加ベル1」や当選役「増加ベル2」に対応する1または複数の図柄は、いずれの回転リール134a、134b、134cにおいても有効ラインA上に必ず表示させることができるように配列されているので(PB=1)、当選種別「共通ベル」に当選した場合、遊技者は、当選役「増加ベル1」または当選役「増加ベル2」に対応する図柄組合せを必ず有効ラインA上に表示することができる。
また、当選領域27には、当選役「RBB1」で構成される当選種別「RBB1」が対応付けられている。したがって、当選種別抽選により当選種別「RBB1」が決定されると、当選役「RBB1」に対応する図柄組合せを有効ラインA上に表示することが可能となる。そして、当選役「RBB1」に対応する図柄組合せを有効ラインA上に表示すると、当選役「RBB1」に基づくボーナス遊技が開始される。
また、当選領域28〜30には、当選種別「RBB2」、「RBB3」、「CBB」が対応付けられている。かかる当選領域28〜30は、上述した当選領域27における当選役とボーナス遊技の開始機能との関係に対応しているため、ここでは、詳細な説明を省略する。なお、当選種別「RBB1」、「RBB2」、「RBB3」、「CBB」を単にボーナス当選種別とも呼ぶ。
また、当選領域31には、当選役「RBB1」と、当選役「維持ベル1」〜「維持ベル16」と、当選役「チェリー」とが重複した当選種別「RBB1チェリー」が対応付けられている。そして、当選種別抽選により当選種別「RBB1チェリー」が決定されると、当選役「チェリー」に対応する図柄組合せを優先的に有効ラインA上に表示することが可能となる。また、当選領域32には、当選役「RBB2」と、当選役「維持ベル1」〜「維持ベル16」と、当選役「チェリー」とが重複した当選種別「RBB2チェリー」が対応付けられている。そして、当選種別抽選により当選種別「RBB2チェリー」が決定されると、当選役「チェリー」に対応する図柄組合せを優先的に有効ラインA上に表示することが可能となる。図9の当選種別抽選テーブルでは、当選役「チェリー」の単独当選がないので、当選役「チェリー」に対応する図柄組合せが有効ラインA上に表示されることで、遊技者は、当選役「RBB1」もしくは当選役「RBB2」に当選したことを把握することができる。ただし、当選役「チェリー」に当選したとしても、遊技者は、当選役「チェリー」に対応する図柄組み合わせを必ずしも有効ラインA上に表示させられるとは限らない。しかし、当選役「チェリー」に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示できなかったとしても、リプレイ役>小役>ボーナス役の順で優先的に停止制御されるように設定されているので、当選役「維持ベル1」〜「維持ベル16」のいずれかに対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されることになり(PB=1)、当選役「RBB1」に対応する図柄組合せを当該遊技で有効ラインA上に表示することはできない。したがって、遊技者は、次遊技以降の遊技で、当選役「RBB1」または当選役「RBB2」に対応する図柄組合せを有効ラインA上に表示することで、当選役「RBB1」または当選役「RBB2」に基づくボーナス遊技を開始することが可能となる。
また、当選領域33には、当選種別「ハズレ」が対応付けられており、かかるハズレはメダルの払い出し等が行われることはないが、特定の図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させることで遊技の開始、終了条件や遊技利益の抽選契機に利用することができる。
次に、上記図9の内部中遊技状態以外での当選種別抽選テーブルと、図10の内部中遊技状態における当選種別抽選テーブルとを比較すると、前者は当選領域27〜32において当選役「BB」を含む当選種別の抽選を行っているのに対し、後者では当選役「BB」を含む当選種別の抽選をしていない。これは、後者では、既に当選役「BB」に当選しているので重ねて当選役「BB」を当選させることができないからである。一方、後者は、当選領域27において当選役「チェリー」が単独で当選する当選種別「チェリー」を抽選しているのに対し、前者では抽選していない。
図10の当選種別抽選テーブルの当選領域27には、当選役「維持ベル1」〜「維持ベル16」と、当選役「チェリー」とが重複した当選種別「チェリー」が対応付けられている。そして、当選種別抽選により当選種別「チェリー」が決定されると、当選役「チェリー」に対応する図柄組合せを優先的に有効ラインA上に表示することが可能となる。ただし、当選役「チェリー」に当選したとしても、遊技者は、当選役「チェリー」に対応する図柄組み合わせを必ずしも有効ラインA上に表示させられるとは限らない。しかし、当選役「チェリー」に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示できなかったとしても、当選役「維持ベル1」〜「維持ベル16」のいずれかに対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されることになり(PB=1)、当選役「チェリー」と同一の払出枚数を得ることができる。このように、当選種別「チェリー」は、内部中遊技状態においてのみ決定され得る。
また、図10の当選種別抽選テーブルによれば、当選領域14〜25の当選種別「選択ベル左1」〜「選択ベル右4」の操作態様に対して優先的に停止制御される当選役が異なり、遊技者が無作為に操作を行っても、2/3の当選確率で払出枚数の多い当選役「増加ベル1」または当選役「増加ベル2」を入賞させることができる。
(擬似付加遊技)
図11は、擬似付加遊技の擬似遊技を説明する図であり、(a)は、擬似当選役抽選テーブルを示す図であり、(b)、(c)は、擬似当選役に当選した場合における図柄の表示を説明する図である。ところで、主制御基板200の当選種別抽選手段304は、上記当選種別抽選と並行して、所定の契機、例えば、詳しくは後述するボーナス遊技状態における第1ボーナス演出中に、所定の当選確率の抽選により擬似付加遊技の実行を決定する。擬似付加遊技は、上述したように、1回の擬似遊技と、1回の基本遊技とから構成される。なお、本実施形態においては、遊技状態がボーナス遊技状態に設定されている場合にのみ、擬似付加遊技が実行される場合があり、その他の遊技状態においては擬似付加遊技が実行されないが、その他の遊技状態において擬似付加遊技が実行されるようにしてもよい。
擬似付加遊技の擬似遊技では、当選種別抽選手段304が、基本遊技における当選種別抽選乱数と独立した擬似当選役抽選乱数を取得し、図11に示す擬似当選役抽選テーブルを参照して、擬似当選役抽選により、複数の擬似当選役から1の擬似当選役を決定する。また、擬似遊技が実行された場合における擬似当選役抽選の契機は、基本遊技におけるスタートスイッチ128の操作時である(乱数発生器200dによって当選種別抽選乱数と擬似当選役抽選乱数が並行して同時に生成される)。
図11(a)の擬似当選役抽選テーブルによれば、基本遊技の当選種別抽選で決定される複数の当選種別に含まれる当選役とは異なる複数の擬似当選役が対応付けられている。当選領域1には、擬似当選役「ハート」が対応付けられ、当選領域2には、擬似当選役「ハートハズレ」が対応付けられている。図11(a)を参照して理解できるように、擬似当選役抽選テーブルには、「ハズレ」が設定されておらず、擬似当選役「ハート」、「ハートハズレ」のどちらかが必ず当選することになる。
そして、擬似当選役抽選の結果、擬似当選役「ハート」に当選した場合には、図11(b)に示すように、左リール134aに記される「ハート」図柄が有効ラインA上に表示可能となり、中リール134bに記される「ハート」図柄が有効ラインA上に表示可能となり、右リール134cに記される「ハート」図柄が有効ラインA上に表示可能となる。この場合、有効ラインA上に表示された図柄組み合わせは「ハート」、「ハート」、「ハート」となっており、遊技者は、擬似当選役「ハート」に当選したことを容易に把握できる。ただし、当該擬似遊技の停止制御は、基本遊技の停止制御で用いられる停止テーブルとは異なる擬似遊技用の停止テーブルに基づいて、基本遊技と同一のプログラムによって制御する。なお、擬似遊技用の停止テーブルにおいても、基本遊技の停止テーブルと同様に、擬似当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄が、有効ラインA上にはないが、各回転リール134a、134b、134cの回転方向と反対の方向の図柄4つ分に相当する範囲(引込範囲)内に存在している場合には、離れている図柄数が滑りコマ数となり、擬似当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄を有効ラインA上に引き込むように滑りコマ数分回転を維持した後に停止するように停止制御がなされる。したがって、各回転リール134a、134b、134cにおいて、擬似当選役「ハート」に対応する図柄組み合わせを構成する図柄が有効ラインA上に表示されない場合があるように配列されているため、擬似当選役「ハート」に当選したとしても、擬似当選役「ハート」に対応する図柄組み合わせを必ずしも有効ラインA上に表示させられるとは限らない。なお、擬似遊技用の停止テーブルでは、各回転リール134a、134b、134cの回転方向と反対の方向の図柄20つ分に相当する範囲を引込範囲として設定し、擬似当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄が必ず有効ラインA上に表示されるようにしてもよい。
また、擬似当選役抽選の結果、擬似当選役「ハートハズレ」に当選した場合には、左リール134aに記される「リプレイA」図柄または「リプレイB」図柄が有効ラインA上に表示可能となり、中リール134bに記される「ハート」図柄が有効ラインA上に表示可能となり、右リール134cに記される「ハート」図柄が有効ラインA上に表示可能となる。図11(c)の例では、有効ラインA上に表示された図柄組み合わせは「リプレイB」、「ハート」、「ハート」となっており、遊技者は、擬似当選役「ハートハズレ」に当選したこと、つまり、擬似当選役「ハート」に当選しなかったことを容易に把握できる。かかる擬似当選役「ハートハズレ」に関しても、擬似当選役「ハートハズレ」に対応する図柄組み合わせを必ずしも有効ラインA上に表示させられるとは限らない。
なお、リール制御手段306は、遊技者が擬似遊技を基本遊技と勘違いして擬似付加遊技の途中で遊技をやめてしまう事態を回避するため、擬似遊技において、回転リール134a、134b、134cのうちの少なくとも1の回転リールの停止直後に、回動を伴わない状態で上下方向(または左右方向)に振動(認識できる程度の微振動)させることで、擬似遊技が実行されている旨を遊技者に報知するようになっている。ここで、振動は、所定の回転角度範囲で上下方向に1または複数回揺動したり(例えば、ステッピングモータ2ステップ(?回転角1.4度)分上方に回転し、その位置から2ステップ分下方に回転して元の位置に戻ったり)、所定の距離範囲で左右方向に1または複数回揺動する動作をいう。
(副制御基板202)
図4に戻って説明すると、副制御基板202は、主制御基板200と同様に、中央処理装置であるサブCPU202a、プログラム等が格納されたサブROM202b、ワークエリアとして機能するサブRAM202c等を含む各種半導体集積回路を有し、主制御基板200からのコマンドに基づき、特に演出を制御する。また、サブRAM202cにもメインRAM200c同様、不図示のバックアップ電源が接続されており、電源が切断された場合においても、データが消去されることなく保持される。なお、副制御基板202にも、主制御基板200同様、乱数発生器202dが設けられており、乱数発生器202dによって生成される乱数(以下、演出抽選乱数という)は、主に演出の態様を決定するために用いられる。
また、副制御基板202は、サブCPU202aが、サブROM202bに格納されたプログラムに基づき、サブRAM202cと協働することで機能する、初期化決定手段330、コマンド受信手段332、演出制御手段334等の機能部を有する。
初期化決定手段330は、副制御基板202における初期化処理を実行する。コマンド受信手段332は、主制御基板200等、他の制御基板からのコマンドを受信し、コマンドに対する処理を行う。演出制御手段334は、演出スイッチ132から検出信号を受信するとともに、当選種別コマンドに基づいて液晶表示部138、スピーカ140、演出用ランプ142の各デバイスで行われる遊技の演出を決定する。具体的に、演出制御手段334は、液晶表示部138に表示される画像データや、演出用ランプ142、リールバックライト144、リール上方ライト146、サブクレジット表示部156、サブ払出表示部158等の電飾機器を通じた演出のための電飾データを決定するとともに、スピーカ140から出力すべき音声を構成する音声データを決定する。そして、演出制御手段334は、決定した遊技の演出を実行する。かかる各機能部については、後程詳述する。
演出は、上述したフリーズ演出のような主制御基板200によって実行される演出と、副制御基板202によって実行される演出がある。副制御基板202によって実行される演出は、遊技の進行に伴い、液晶表示部138、スピーカ140、演出用ランプ142、リールバックライト144、リール上方ライト146、サブクレジット表示部156、サブ払出表示部158等を通じて提供される視覚的および聴覚的な表現手段であり、当該遊技にストーリー性を与えたり、当選種別の抽選結果をよりダイナミックな画像で示唆したりすることができる。このような演出では、例えば、AT演出状態の当選を示唆する演出を複数遊技に亘って行い、遊技者の期待感を高めることができる。また、たとえ、いずれの当選種別にも当選していなかったとしても、恰も当選しているかのような演出を通じて遊技者に高配当の期待感を持たせ、遊技者を飽きさせないようにすることが可能となる。また、演出には、上述したように、ART遊技状態(AT演出状態)において、図9に示す当選種別抽選テーブルの当選領域2〜13の当選種別「移行リプレイ」や、当選領域14〜25の当選種別「選択ベル」に当選した場合に、遊技利益が大きい(RT遊技状態が昇格する、または、期待獲得枚数が最大となる)正解操作態様を報知する補助演出も含まれる。
本実施形態では、副制御基板202における副制御基板202内で演出動画を処理しているが、液晶表示部138に表示される静止画や動画を含む画像は、データ容量やその表示に伴う処理負荷が膨大となるため、別途、液晶制御基板を介在させて演出動画を処理する場合もある。
以上説明した主制御基板200の各機能部および副制御基板202の各機能部により、様々な遊技性を実現できる。以下、各機能部により実現される遊技の一例を説明する。
(RT遊技状態の遷移)
図8を用いて説明したように、遊技状態遷移手段312によって管理されるRT遊技状態は、ART遊技状態を実現するRT4遊技状態までの移行段階の数を考慮すると、RT1遊技状態、RT2遊技状態、RT3遊技状態、RT4遊技状態の順に遊技利益が大きいこととなる。そして、遊技状態遷移手段312は、演出状態抽選によりAT演出状態への移行を決定すると、演出制御手段334に補助演出を行わせ、遊技状態を、より遊技利益が大きいRT遊技状態に順次遷移させ、最終的に、RT4遊技状態に遷移させてART遊技状態を実行する。
図12は、RT遊技状態の遷移を説明するための説明図である。仮に、現在の遊技状態がRT2遊技状態である場合に、遊技状態遷移手段312が演出状態抽選によりAT演出状態への移行を決定したとする。図9の当選種別抽選テーブルに示すように、RT2遊技状態では当選領域2〜7の当選種別「移行リプレイ1」〜「移行リプレイ6」が当選種別抽選により決定する場合がある。例えば、当選種別抽選により当選種別「移行リプレイ3」が決定されると、演出制御手段334は、図12(a)に示すように、液晶表示部138を通じて打順3を報知する補助演出を行う。遊技者が、補助演出に従って、打順3による操作態様で操作を行うと、図12(b)に示すように、当選役「移行リプレイ4」に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示することができ、これに応じて、遊技状態遷移手段312は、遊技状態を、RT2遊技状態から、より遊技利益が大きいRT3遊技状態に昇格させる。
RT3遊技状態では、図9の当選種別抽選テーブルの当選領域8〜13の当選種別「移行リプレイ7」〜「移行リプレイ12」が当選種別抽選により決定する場合がある。例えば、当選種別抽選により当選種別「移行リプレイ12」が決定されると、演出制御手段334は、図12(c)に示すように、液晶表示部138を通じて打順6を報知する補助演出を行う。遊技者が、補助演出に従って、打順6による操作態様で操作を行うと、図12(d)に示すように、当選役「移行リプレイ6」に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示することができ、これに応じて、遊技状態遷移手段312は、遊技状態を、RT3遊技状態から、より遊技利益が大きいRT4遊技状態に昇格させる。こうして、ART遊技状態が開始される。このように、選択当選役を含む選択当選種別に当選した遊技において補助演出を実行することで、遊技者に正解操作態様による操作を実行させ、選択当選役に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示して、RT遊技状態を意図的に遷移させることが可能となる。
ただし、正解操作態様による操作を制限しない場合、抽選対象となる複数の選択当選種別に、正解操作態様を均等に配さなければならない。例えば、図9の当選種別抽選テーブルの当選領域2〜7を参照して理解できるように、正解操作態様が打順1となる当選種別「移行リプレイ1」から、正解操作態様が打順6となる当選種別「移行リプレイ6」までの当選種別が均等に配されており(正解操作態様が偏っていない)、遊技者が無作為に操作を行っても、意図せず正解操作態様による操作を行うことがある。そうすると、例えば、AT演出状態に当選していない等、本来、より遊技利益が大きいRT遊技状態に遷移させるべきではない状況下で、補助演出も行われていないのに、意図せず、遊技状態がRT2遊技状態からRT3遊技状態に昇格することとなる。その結果、遊技者は、容易に、遊技利益の大きいRT遊技状態に遷移できることとなってしまう。
そこで、遊技状態がRT3遊技状態である場合において、当選領域8〜13の当選種別「移行リプレイ7」〜「移行リプレイ12」に当選したとき、正解操作態様による操作が行われると、当選役「移行リプレイ5」または「移行リプレイ6」に対応する図柄組合せを表示して(PB=1)、RT4遊技状態に遷移させるが、正解操作態様以外の操作が行われると、当選役「移行リプレイ7」に対応する図柄組み合わせを表示して(PB=1)、遊技状態をRT1遊技状態に遷移させる。こうして、AT演出状態に当選していないにも拘わらず、意図せず、遊技状態がRT3遊技状態に移行したとしても、遊技者の操作に応じ、5/6の確率で、遊技状態を、RT4遊技状態までの移行段階の数が最大であるRT1遊技状態に降格させることが可能となり、遊技状態の降格頻度を高めることで、意図しないRT遊技状態の安易な昇格を抑制することができる。
しかし、このような当選種別「移行リプレイ7」〜「移行リプレイ12」は、RT3遊技状態にしか設けられておらず、RT2遊技状態の当選種別「移行リプレイ1」〜「移行リプレイ6」では、正解操作態様以外の操作が行われたとしても、当選役「通常リプレイ」に対応する図柄組み合わせが表示されるだけで、遊技状態が維持されることとなる。また、RT4遊技状態では、そもそも当選種別「移行リプレイ」が設けられていない。すなわち、当選種別「移行リプレイ」に関し、RT2遊技状態やRT4遊技状態から遊技状態を降格する術がないことになる。また、RT3遊技状態においても、当選種別「移行リプレイ7」〜「移行リプレイ12」の当選確率はさほど高くないため、RT1遊技状態への降格頻度が十分ではなく、やはり、遊技者は、容易に、特定のRT遊技状態に遷移できることとなる。
そこで、本実施形態では、さらに、当選領域14〜25の当選種別「選択ベル」を利用して、AT演出状態に当選していない状態での降格頻度を高める。例えば、当選種別「選択ベル」に当選した場合、正解操作態様による操作が行われると、当選役「増加ベル1」または「増加ベル2」に対応する図柄組合せを表示して(PB=1)、当選役「増加ベル1」または「増加ベル2」に対する9枚の払い出しを受けることができる一方で、遊技状態がいずれのRT遊技状態であるかに拘わらず、正解操作態様以外の操作が行われると、RT1遊技状態やRT2遊技状態等の遊技利益が小さいRT遊技状態に遷移させる。以下、かかる遊技状態の遷移について詳述する。
図13は、RT遊技状態の遷移を説明するための説明図である。図12を用いて説明したように、RT遊技状態の昇格に関しては、例えば、現在の遊技状態がRT2遊技状態である場合に、当選領域2〜7の当選種別「移行リプレイ1」〜「移行リプレイ6」が当選種別抽選により決定し、遊技者が正解操作態様による操作を行うと、図13(a)に示すように、当選役「移行リプレイ4」に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されて、遊技状態遷移手段312は、遊技状態をRT2遊技状態からRT3遊技状態に昇格する。また、現在の遊技状態がRT3遊技状態である場合に、当選領域8〜13の当選種別「移行リプレイ7」〜「移行リプレイ12」が当選種別抽選により決定し、遊技者が正解操作態様による操作を行うと、図13(b)に示すように、当選役「移行リプレイ5」または「移行リプレイ6」に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されて、遊技状態遷移手段312は、遊技状態をRT3遊技状態からRT4遊技状態に昇格する。一方、現在の遊技状態がRT3遊技状態である場合に、当選領域8〜13の当選種別「移行リプレイ7」〜「移行リプレイ12」が当選種別抽選により決定し、遊技者が正解操作態様以外による操作を行うと、図13(c)に示すように、当選役「移行リプレイ7」に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されて、遊技状態遷移手段312は、遊技状態をRT3遊技状態からRT1遊技状態に降格する。
また、現在の遊技状態が、RT1遊技状態、RT2遊技状態、RT3遊技状態、RT4遊技状態のいずれかである場合に、当選領域14〜25の当選種別「選択ベル」が当選種別抽選により決定し、遊技者が正解操作態様以外による操作を行うと、図13(d)に示すように、例えば、当選役「維持ベル1」に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示される。本実施形態では、このように、正解操作態様に対応する当選役「増加ベル1」や「増加ベル2」以外の当選役に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されると、遊技状態遷移手段312は、遊技状態をRT1遊技状態に固定的に降格させる。こうして、AT演出状態に当選していないにも拘わらず、意図せず、遊技状態がRT2遊技状態、RT3遊技状態、および、RT4遊技状態に移行したとしても、遊技者の操作に応じ、遊技状態を、RT4遊技状態までの移行段階の数が最大であるRT1遊技状態に降格させることが可能となる。このように、遊技状態の降格頻度を高めることで、意図しないRT遊技状態の安易な昇格をさらに抑制する(昇格したとしても直ぐに降格させる)ことができる。ただし、ここでは、RT1遊技状態においても当選種別「選択ベル」の当選種別抽選を行っており、遊技状態がRT1遊技状態である場合に、当選領域14〜25の当選種別「選択ベル」が当選種別抽選により決定し、遊技者が正解操作態様以外による操作を行って、例えば、当選役「維持ベル1」に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されたとしても、遊技状態としてRT1遊技状態が保持されるだけで、実質的に遊技状態は遷移しない。
また、上述したように、当選領域14〜25の当選種別「選択ベル」が当選種別抽選により決定し、遊技者が正解操作態様以外による操作を行った場合に、当選役「維持ベル」に対応する図柄組合せは、約1/2の確率でしか有効ラインA上に表示することができない。したがって、当選種別「選択ベル」が当選種別抽選により決定し、遊技者が正解操作態様以外による操作を行った場合に、図13(e)に示すように、当選役「維持ベル」に対応する図柄組合せが表示されない、所謂、取りこぼしが生じる場合がある。本実施形態では、このように、当選種別「選択ベル」が当選種別抽選により決定し、当選役に対応する図柄組み合わせが何ら表示されないと、遊技状態遷移手段312は、遊技状態をRT2遊技状態に固定的に降格させる。こうして、AT演出状態に当選していないにも拘わらず、意図せず、遊技状態がRT3遊技状態、および、RT4遊技状態に移行したとしても、遊技者の操作に応じ、遊技状態を、RT4遊技状態までの移行段階の数が小さいRT2遊技状態に降格させることが可能となり、遊技状態の降格頻度を高めることで、意図しないRT遊技状態の安易な昇格をさらに抑制する(昇格したとしても直ぐに降格させる)ことができる。ただし、ここでは、RT2遊技状態においても当選種別「選択ベル」の当選種別抽選を行っており、遊技状態がRT2遊技状態である場合に、当選領域14〜25の当選種別「選択ベル」が当選種別抽選により決定し、遊技者が正解操作態様以外による操作を行って、例えば、当選役に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に何ら表示されなかったとしても、遊技状態としてRT2遊技状態が保持されるだけで、実質的に遊技状態は遷移しない。
なお、遊技状態がRT1遊技の場合には、かかる取りこぼしが遊技状態の昇格(RT1遊技状態からRT2遊技状態)に対応することとなる。また、本実施形態においては、RT1遊技状態からRT2遊技状態への昇格ルートは、かかる取りこぼししか存在しない。換言すれば、当選役「維持ベル」の取りこぼしといった、いずれかの当選役の入賞を伴わない図柄組み合わせが、RT2遊技状態への唯一の昇格ルートとなる。したがって、AT演出状態への移行が決定されたときに、遊技状態がRT1遊技状態であり、当選種別「選択ベル」が当選種別抽選により決定されると、演出制御手段334は、当選役を取りこぼさせるため、敢えて、正解操作態様以外の操作を補助演出することとなる。
このように、当選種別抽選により選択当選種別が決定された際に、当選役「維持ベル」が入賞した場合と、いずれの当選役も入賞しなかった場合とで、異なるRT遊技状態に遷移させ、また、当選役「維持ベル」が入賞した場合の方が、いずれの当選役も入賞しなかった場合より低いRT遊技状態に遷移させることで、遊技者の操作に応じ、RT4遊技状態までの移行段階の数が最大であるRT1遊技状態へ降格させるとともに、取りこぼしによってRT2遊技状態に昇格させるといったルートを形成することが可能となる。
(演出状態の遷移)
図14は、主制御基板200における演出状態の遷移を説明するための説明図である。以下、主制御基板200において遊技状態遷移手段312により遷移される(設定される)演出状態(非AT演出状態、AT演出状態)について詳述する。
(非AT演出状態)
非AT演出状態は、通常演出状態とチャンス演出状態とが設けられている。非AT演出状態が実行される際、補助演出の実行頻度がAT演出状態より極めて低く、ほぼ補助演出が行われない、または、補助演出が全く行われないので、獲得できるメダルの枚数が制限される。通常演出状態は、副制御基板202で管理される複数の演出状態のうち、初期状態に相当する遊技状態である。
遊技状態遷移手段312は、通常演出状態における所定の契機で遊技状態をチャンス演出状態に遷移させ(1)、チャンス演出状態のまま所定の条件が満たされると、例えば、所定の遊技数が消化されると、通常演出状態に戻す(2)。また、遊技状態遷移手段312は、通常演出状態およびチャンス演出状態において、演出状態をAT演出状態に遷移させることができる(3)。ただし、チャンス演出状態の方が通常演出状態よりAT演出状態に移行し易いように設定されている。例えば、通常演出状態およびチャンス演出状態のいずれの遊技状態においても、当選種別抽選により決定された当選種別に基づいてAT演出状態へ移行するか否かが抽選(演出状態抽選)により決定される場合に、当選種別毎に対応付けられたAT演出状態へ移行する確率が通常演出状態よりチャンス演出状態の方が高くなっている。したがって、遊技者は、通常演出状態より、チャンス演出状態に滞在することを望むこととなる。また、AT演出状態に移行することなく非AT演出状態で所定の遊技数が消化されると(所謂、天井到達)、遊技状態遷移手段312は、遊技状態をAT演出状態へ遷移させる。
(AT演出状態)
AT演出状態では、補助演出によって正解操作態様が報知されることで、メダルの消費を抑えつつ、多くのメダルを獲得することが可能となる。したがって、遊技者は、AT演出状態において、非AT演出状態と比べ、遊技を有利に進行することができる。
また、AT演出状態では、3つのAT演出状態(第1AT演出状態、第2AT演出状態、第3AT演出状態)が設けられている。第1AT演出状態は、所定の継続遊技数(例えば、50遊技)を1セットとしてセット数管理により遊技が進行する。遊技状態遷移手段312は、演出状態が第1AT演出状態に設定されると、ストック(保持)されているセット数を1減算するとともに、継続遊技数を50遊技に設定する。そして、継続遊技数の遊技が終了すると、遊技状態遷移手段312は、セット数が0であるか(セット数がストックされているか)判定し、セット数が0でない場合には、ストックされているセット数を1減算して、第1AT演出状態を継続させる(4)。一方、ストックされているセット数が0である場合には、遊技状態遷移手段312は、第1AT演出状態を終了し、演出状態を通常演出状態へ遷移させる(5)。また、遊技状態遷移手段312は、第1AT演出状態において、演出状態を第2AT演出状態、第3AT演出状態に遷移させることができる(6)、(7)。
第2AT演出状態は、継続遊技数が設定されておらず、新たに当選種別「RBB2」、「RBB3」、「CBB」に当選し、ボーナス遊技が開始されるまで継続する。そして、ボーナス遊技が終了すると、遊技状態遷移手段312は、演出状態を第1AT演出状態に遷移させる(8)。つまり、演出状態が第2AT演出状態に設定された場合には、少なくとも当選種別「RBB2」、「RBB3」、「CBB」に当選するまで第2AT演出状態が継続するとともに、第1AT演出状態のセット数が少なくとも1つストックされているとも言える。また、遊技状態遷移手段312は、第2AT演出状態において、演出状態を第3AT演出状態に遷移させることができる(9)。
第3AT演出状態は、主に、当選種別「RBB1」に当選しボーナス遊技が終了すると移行する演出状態であり、継続遊技数が設定されておらず、新たに当選種別「RBB2」、「RBB3」に当選し、ボーナス遊技が開始されるまで継続する。そして、詳しくは後述するように、ボーナス遊技において、第3AT演出状態の継続抽選が行われ、継続抽選に当選すると、ボーナス遊技の終了後に、遊技状態遷移手段312は、再び、演出状態を第3AT演出状態へ遷移させる(10)。一方、継続抽選に非当選となると、ボーナス遊技の終了後に、遊技状態遷移手段312は、演出状態を第1AT演出状態へ遷移させる(11)。つまり、演出状態が第3AT演出状態に設定された場合には、少なくとも当選種別「RBB2」、「RBB3」に当選するまで第3AT演出状態が継続するとともに、第1AT演出状態のセットが少なくとも1つストックされているとも言える。
このように、AT演出状態では、3つのAT演出状態(第1AT演出状態、第2AT演出状態、第3AT演出状態)が設けられており、当選種別「RBB2」、「RBB3」、「CBB」の当選確率がそれぞれ例えば約1/300に設定されているので、第2AT演出状態に設定された場合に、新たに当選種別「RBB2」、「RBB3」、「CBB」のいずれかに当選するまでの遊技数は、第1AT演出状態における1セットの継続遊技数である50遊技よりも平均して多くなる。また、第3AT演出状態に設定された場合に、新たに当選種別「RBB2」、「RBB3」のいずれかに当選するまでの遊技数は、第1AT演出状態における1セットの継続遊技数である50遊技、および、第2AT演出状態に設定された場合における当選種別「RBB2」、「RBB3」、「CBB」のいずれかに当選するまでの遊技数よりも平均して多くなる。そのため、第1AT演出状態、第2AT演出状態、第3AT演出状態の順に遊技利益が大きいことになる。
(ボーナス遊技)
また、上記したように、演出状態が非AT演出状態またはAT演出状態に設定されている間に、当選種別抽選により当選種別「RBB1」、「RBB2」、「RBB3」、「CBB」に当選し、当選役「RBB1」、「RBB2」、「RBB3」、「CBB」が有効ラインA上に表示されると、遊技状態遷移手段312は、遊技状態をボーナス遊技状態に遷移させる。
そして、当選種別抽選により当選種別「RBB1」、「RBB2」、「RBB3」、「CBB」に当選した時点の演出状態が非AT演出状態である場合には、遊技状態遷移手段312は、当選した当選種別に基づいてボーナス遊技終了後の演出状態をAT演出状態に遷移させたり、ボーナス遊技において、AT演出状態への移行抽選や、第1AT演出状態のセット数の上乗せ抽選を行う。
具体的には、当選種別抽選により当選種別「RBB1」に当選した場合、遊技状態遷移手段312は、ボーナス遊技終了後の演出状態を、必ず、第3AT演出状態に遷移させる。また、当選種別抽選により当選種別「CBB」に当選した場合、遊技状態遷移手段312は、所定の決定確率で第1AT演出状態への移行抽選や、第1AT演出状態のセット数の上乗せ抽選を行う。また、当選種別「RBB2」、「RBB3」に当選した場合、遊技状態遷移手段312は、ボーナス遊技中に実行される演出であるボーナス演出を、以下で説明するボーナス演出シナリオによって決定し、決定したボーナス演出シナリオに基づいて、AT演出状態への移行や、第1AT演出状態のセット数の上乗せ抽選を行う。
(ボーナス演出)
図15(a)は、ボーナス演出シナリオ決定テーブルを説明する図であり、図15(b)は、ボーナス演出シナリオを説明する図である。当選種別抽選により当選種別「RBB2」、「RBB3」に当選し、当選役「RBB2」、「RBB3」が有効ラインA上に表示されると、次の遊技からボーナス遊技が開始され、遊技状態遷移手段312は、ボーナス遊技中に実行されるボーナス演出を、図15(a)に示すボーナス演出シナリオ決定テーブルを参照して決定する。なお、当選種別抽選により当選種別「RBB1」、「CBB」に当選した場合には、ボーナス遊技中に、ボーナス演出シナリオで設定されたボーナス演出とは異なる所定のボーナス演出が実行される。
図15(a)に示すボーナス演出シナリオ決定テーブルでは、当選種別「RBB2」、「RBB3」の当選時に設定されている演出状態に基づいて、ボーナス演出シナリオ1〜14のいずれかが抽選により決定される。ここで、図15(a)では、決定可能なボーナス演出シナリオを「○」で示し、決定不能なボーナス演出シナリオを「×」で示す。図15(a)によれば、当選種別「RBB2」、「RBB3」の当選時に設定されている演出状態が、非AT演出状態(通常演出状態、チャンス演出状態)、第1AT演出状態、第2AT演出状態(これらをまとめて非特定演出状態とも呼ぶ)である場合、ボーナス演出シナリオ1〜11が抽選により決定され、ボーナス演出シナリオ12〜14が決定されることはない。また、当選種別「RBB2」、「RBB3」の当選時に設定されている演出状態が第3AT演出状態(特定演出状態)である場合、ボーナス演出シナリオ12〜14が抽選により決定され、ボーナス演出シナリオ1〜11が決定されることはない。つまり、当選種別「RBB2」、「RBB3」の当選時に設定されている演出状態が、非AT演出状態(通常演出状態、チャンス演出状態)、第1AT演出状態、第2AT演出状態である場合と、第3AT演出状態である場合とで、異なるボーナス演出シナリオが決定されることになる。
ボーナス演出シナリオが決定されると、決定されたボーナス演出シナリオに基づいて、図15(b)に示すボーナス演出が実行される。なお、当選種別「RBB2」、「RBB3」に基づくボーナス遊技でのメダルの払出枚数は297枚を超えるものであり、ボーナス遊技状態で当選種別抽選により決定される当選種別は当選種別「共通ベル」のみであり、必ず当選役「増加ベル1」または当選役「増加ベル2」が入賞する。そのため、ボーナス遊技において1遊技で必ず9枚のメダルの払出が行われることになり、当選種別「RBB2」、「RBB3」に基づくボーナス遊技の遊技数は、34遊技(297÷9=33を超える遊技)となる。したがって、図15(b)に示すボーナス演出シナリオでは、ボーナス遊技の遊技数である34遊技のボーナス演出がシナリオとして設定されている。
そして、ボーナス演出シナリオ1〜8では、1〜17遊技目を前半部とし、18〜34遊技目を後半部としたシナリオが設定されており、前半部と後半部とで同一または異なるボーナス演出が実行される。具体的には、ボーナス演出シナリオ1〜4では、前半部のうち、1遊技目に回胴演出1が実行され、2〜17遊技目に第1ボーナス演出が実行される。そして、ボーナス演出シナリオ1では、後半部のうち、18遊技目に回胴演出1が実行され、19〜34遊技目に第1ボーナス演出が実行される。また、ボーナス演出シナリオ2では、後半部のうち、18遊技目に回胴演出1が実行され、19〜32遊技目に第3ボーナス演出が実行され、33遊技目に判定演出(クリア)が実行され、34遊技目には33遊技目の演出が維持される。また、ボーナス演出シナリオ3では、後半部のうち、18遊技目に回胴演出2が実行され、19〜32遊技目に第2ボーナス演出が実行され、33遊技目に判定演出(クリア)が実行され、34遊技目には33遊技目の演出が維持される。また、ボーナス演出シナリオ4では、後半部のうち、18遊技目に回胴演出3が実行され、19〜32遊技目に第3ボーナス演出が実行され、33遊技目に判定演出(クリア)が実行され、34遊技目には33遊技目の演出が維持される。
ボーナス演出シナリオ5〜8では、前半部のうち、1遊技目に回胴演出2が実行され、2〜15遊技目に第2ボーナス演出が実行される。そして、ボーナス演出シナリオ5〜7では、16遊技目に判定演出(失敗)が実行され、17遊技目には16遊技目の演出が維持される。また、ボーナス演出シナリオ8では、16遊技目に判定演出(クリア)が実行され、17遊技目には16遊技目の演出が維持される。
また、ボーナス演出シナリオ5では、後半部のうち、18遊技目に回胴演出1が実行され、19〜34遊技目に第1ボーナス演出が実行される。また、ボーナス演出シナリオ6では、後半部のうち、18遊技目に回胴演出1が実行され、19〜32遊技目に第3ボーナス演出が実行され、33遊技目に判定演出(クリア)が実行され、34遊技目には33遊技目の演出が維持される。また、ボーナス演出シナリオ7では、後半部のうち、18遊技目に回胴演出2が実行され、19〜32遊技目に第2ボーナス演出が実行され、33遊技目に判定演出(クリア)が実行され、34遊技目には33遊技目の演出が維持される。また、ボーナス演出シナリオ8では、後半部のうち、18遊技目に回胴演出3が実行され、19〜32遊技目に第3ボーナス演出が実行され、33遊技目に判定演出(クリア)が実行され、34遊技目には33遊技目の演出が維持される。
ボーナス演出シナリオ9〜11では、1〜32遊技目に第4ボーナス演出が実行される。そして、ボーナス演出シナリオ9では、33遊技目に判定演出(失敗)が実行され、ボーナス演出シナリオ10では、33遊技目に判定演出(クリア)が実行され、ボーナス演出シナリオ11では、33遊技目に判定演出(特殊)が実行される。なお、ボーナス演出シナリオ9〜11では、34遊技目には33遊技目の演出が維持される。
ボーナス演出シナリオ12〜14では、1〜33遊技目に第1ボーナス演出が実行される。そして、ボーナス演出シナリオ12では、34遊技目にジャッジ演出(失敗)が実行され、ボーナス演出シナリオ13では、34遊技目にジャッジ演出(クリア)が実行され、ボーナス演出シナリオ14では、34遊技目にジャッジ演出(復活)が実行される。以下では、ボーナス演出シナリオにおいて設定されている各演出について詳細に説明する。
図16は、回胴演出を説明する図である。回胴演出1〜3では、遊技の開始時に、リール制御手段306が、回転リール134a、134b、134cを段階的に逆回転させるフリーズ演出が実行される。図16(a)に示すように、回胴演出1では、リール制御手段306が、回転リール134a、134b、134cを1段階、逆回転させるフリーズ演出を実行し、その後、回転リール134a、134b、134cを回転させる。また、回胴演出2では、図16(b)に示すように、リール制御手段306が、回転リール134a、134b、134cを2段階、逆回転させるフリーズ演出を実行し、その後、回転リール134a、134b、134cを回転させる。また、回胴演出3では、図16(c)に示すように、回転リール134a、134b、134cを3段階、逆回転させるフリーズ演出を実行し、その後、回転リール134a、134b、134cを回転させる。なお、回胴演出1〜3は、その後に実行されるボーナス演出(第1ボーナス演出〜第3ボーナス演出)を示唆する演出であり、回転リール134a、134b、134cが逆回転する段階が多いほど、第1AT演出状態のセット数をストックする可能性が高い演出が実行されるように予め設定されている。
図17は、第1ボーナス演出を説明する図である。第1ボーナス演出では、演出制御手段334が、液晶表示部138に所定の画像を表示するとともに、各遊技の開始時に、当選種別抽選手段304が、上記の擬似付加遊技の実行可否を決定する抽選(擬似遊技抽選)を行い、擬似遊技抽選に当選した場合には、リール制御手段306が擬似遊技を行うとともに、図17(a)に示すように、演出制御手段334が液晶表示部138に「ハートを狙え」と記された画像を表示し、遊技者に「ハート」図柄が有効ラインA上に停止するようにストップスイッチ130を操作させる。このとき、擬似当選役抽選により擬似当選役「ハート」が決定されていた場合、「ハート」図柄が有効ラインA上に一直線上に並ぶ操作態様でストップスイッチ130が操作されると、図17(b)に示すように、「ハート」図柄が有効ラインA上に一直線上に表示され、演出制御手段334が、第1AT演出状態のセット数が1つストックされたことを報知する画像を液晶表示部138に表示する。また、遊技状態遷移手段312は、第1AT演出状態のセット数を1つストックする。なお、擬似当選役抽選により擬似当選役「ハート」が決定されていさえすれば、「ハート」図柄が有効ラインA上に一直線上に並ばない操作態様でストップスイッチ130が操作された場合であっても、遊技状態遷移手段312は、第1AT演出状態のセット数を1つストックする。したがって、擬似当選役抽選により擬似当選役「ハート」が決定されると、当選種別抽選により当選種別「RBB2」、「RBB3」に当選したときの演出状態が非AT演出状態である場合には、ボーナス遊技後の演出状態が第1AT演出状態に移行され、当選種別抽選により当選種別「RBB2」、「RBB3」に当選したときの演出状態が第1AT演出状態および第2AT演出状態である場合、並びに、当選種別抽選により当選種別「RBB2」、「RBB3」に当選した時の演出状態が非AT演出状態であり、かつ、ボーナス遊技において第1AT演出状態への移行が既に決定されている場合には、第1AT演出状態のセット数が1つ上乗せされる。
一方、擬似当選役抽選により擬似当選役「ハートハズレ」が決定されていた場合、図17(c)に示すように、「ハート」図柄が有効ラインA上に一直線上に並ぶようにストップスイッチ130を操作したとしても、「ハート」図柄が有効ラインA上に一直線上に並ぶことはなく、遊技状態遷移手段312は、第1AT演出状態のセット数をストックすることもない。
図18は、第2〜第4ボーナス演出、判定演出、ジャッジ演出を説明する図である。第2ボーナス演出では、図18(a)に示すように、演出制御手段334が、液晶表示部138に第1のストーリーの画像(ストーリー画像)を14遊技に亘って表示する演出である。第1のストーリーでは、所定のミッションを行う内容の画像が液晶表示部138に表示されるが、ミッションのクリアまたは失敗がわからない内容となっている。そして、第2ボーナス演出後の判定演出(クリア)において、リール制御手段306は、フリーズ演出を行い、回転リール134a、134b、134cの回転を所定時間(例えば12秒)に亘って停止させ、その間に、演出制御手段334が、図18(b)に示すように、ミッションをクリアし、第1AT演出状態のセット数が1つストックされたことを報知する内容の画像を液晶表示部138に表示する。
一方、第2ボーナス演出後の判定演出(失敗)において、リール制御手段306は、フリーズ演出を行い、回転リール134a、134b、134cの回転を所定時間に亘って停止させ、その間に、演出制御手段334が、図18(c)に示すように、ミッションに失敗する内容の画像を液晶表示部138に表示する。なお、図18(b)、(c)においては、回転リール134a、134b、134cがフリーズ演出中であり、停止制御されている状態を示す。
第3ボーナス演出は、演出制御手段334が、液晶表示部138に第2のストーリーの画像を14遊技に亘って表示する演出である(図18(a))。第2のストーリーでは、所定のミッションを行う内容の画像が液晶表示部138に表示されるが、ミッションのクリアが確定している内容となっている。そして、第3ボーナス演出後の判定演出(クリア)において、リール制御手段306は、フリーズ演出を行い、回転リール134a、134b、134cの回転を所定時間に亘って回転を停止させ、その間に、演出制御手段334が、ミッションをクリアし、第1AT演出状態のセット数が1つストックされたことを報知する内容の画像を液晶表示部138に表示する(図18(b))。
第4ボーナス演出は、演出制御手段334が、液晶表示部138に第3のストーリーの画像(動画)を32遊技に亘って表示する演出である(図18(a))。第3のストーリーでは、所定のミッションを行う内容の画像が液晶表示部138に表示されるが、ミッションのクリアまたは失敗がわからない内容となっている。ここで、第4ボーナス演出では、第2、第3ボーナス演出とは異なり、第4ボーナス演出が実行されると、少なくとも第1AT演出状態への移行が決定されており、第3のストーリーにおけるミッションの結果によって第1〜第3AT演出状態のいずれに移行するかを報知する内容となっている。
そして、第4ボーナス演出後の判定演出(失敗)において、リール制御手段306は、フリーズ演出を行い、回転リール134a、134b、134cの回転を所定時間に亘って停止させ、その間に、演出制御手段334が、ミッションに失敗したが、第1AT演出状態のセット数が1つストックされたことを報知する内容の画像を液晶表示部138に表示する(図18(c))。
また、第4ボーナス演出後の判定演出(クリア)において、リール制御手段306は、フリーズ演出を行い、回転リール134a、134b、134cの回転を所定時間に亘って停止させ、その間に、演出制御手段334が、ミッションをクリアし、ボーナス遊技後の演出状態が第2AT演出状態に移行されることを示す内容の画像を液晶表示部138に表示する(図18(b))。
また、第4ボーナス演出後の判定演出(特殊)において、リール制御手段306は、フリーズ演出を行い、回転リール134a、134b、134cの回転を所定時間に亘って停止させ、その間に、演出制御手段334が、ミッションをクリアし、ボーナス遊技後の演出状態が第3AT演出状態に移行されることを示す内容の画像を液晶表示部138に表示する。
ジャッジ演出(失敗)、(クリア)、(復活)は、ボーナス演出シナリオ12〜14のみで実行される演出である。ボーナス演出シナリオ12〜14は、演出状態が第3AT演出状態に設定されている場合にのみ決定されるものであり、第3AT演出状態が継続されるか否かを報知するものである。
ジャッジ演出(失敗)では、リール制御手段306は、判定演出と同様に、フリーズ演出を行い、回転リール134a、134b、134cの回転を所定時間に亘って停止させ、その間に、演出制御手段334が、第3AT演出状態の継続抽選に非当選であったことを示す画像を液晶表示部138に表示する。
ジャッジ演出(クリア)では、リール制御手段306は、判定演出と同様に、フリーズ演出を行い、回転リール134a、134b、134cの回転を所定時間に亘って停止させ、その間に、演出制御手段334が、第3AT演出状態の継続抽選に当選したことを示す画像を液晶表示部138に表示する。
ジャッジ演出(復活)では、リール制御手段306は、判定演出と同様に、フリーズ演出を行い、回転リール134a、134b、134cの回転を所定時間に亘って停止させ、その間に、演出制御手段334が、第3AT演出状態の継続抽選に非当選であったかのような画像を液晶表示部138に表示した後、第3AT演出状態の継続抽選に当選したことを示す画像を表示する。
このように、ボーナス演出シナリオが決定されると、決定されたボーナス演出シナリオに従ってボーナス演出が実行されることになる。また、ボーナス演出シナリオ1〜8が決定されると、第2〜第3ボーナス演出後の判定演出も同時に決定されることになり、第1AT演出状態のストックされるセット数も同時に決定されることになる。具体的には、ボーナス演出シナリオ2〜4、6、7が決定された場合には、第1AT演出状態のセット数が1ストックされ、ボーナス演出シナリオ8が決定された場合には、第1AT演出状態のセット数が2ストックされる。
また、ボーナス演出シナリオ9〜11が決定されると、第1AT演出状態のセット数が1ストックされるとともに、第2、第3AT演出状態への移行も同時に決定されることになる。また、ボーナス演出シナリオ12〜14が決定されると、第3AT演出状態の継続可否も同時に決定されることになる。
このように、当選種別「RBB2」、「RBB3」が当選した場合には、当選したときの演出状態によって、ボーナス遊技でのボーナス演出が設定されたボーナス演出シナリオ、より具体的には、回転リール134a、134b、134cのフリーズ演出の実行態様を異ならせるようになっている。例えば、当選種別「RBB2」、「RBB3」が当選した時の演出状態が非特定演出状態であれば、ボーナス演出シナリオ1〜11のいずれかが決定され、当選種別「RBB2」、「RBB3」が当選した時の演出状態が特定演出状態であれば、ボーナス演出シナリオ12〜14のいずれかが決定される。そして、ボーナス演出シナリオでは、ボーナス遊技において実行されるフリーズ演出の実行時期(どの遊技で実行されるか)、回転態様(どのようなフリーズ演出が実行されるか)、および、フリーズ演出の実行可否等のフリーズ演出の実行態様が設定されている。
したがって、当選種別「RBB2」、「RBB3」が当選した場合には、当選したときの演出状態によって、液晶表示部138に表示される画像が異なるだけでなく、実行されるフリーズ演出の実行態様を異ならせることになり、演出効果を向上させることができる。
以下、主制御基板200、副制御基板202における具体的処理をフローチャートに基づいて説明する。
(主制御基板200のメイン処理)
図19は、主制御基板200のメイン処理を示したフローチャートである。ここでは、まず、主制御基板200のメイン処理に沿って、初期化後の1遊技の概略を説明し、その後、各処理の詳細について説明する。また、ここでは、本実施形態の特徴に関係する処理について詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。また、詳細な説明は省略するが、各処理が遂行される際、各処理において用いられるスイッチ(ベットスイッチ126、スタートスイッチ128、ストップボタンスイッチ130a、130b、130c)は、処理の開始時に有効化され、処理の終了時に無効化される。
(ステップS100)
電源スイッチ148を介してスロットマシン100の電源が投入され、通電状態になると、初期化手段300は、遊技開始に備え初期化処理を実行する。初期化手段300は、電源が投入されている間、随時バックアップデータを生成し、そのバックアップデータをメインRAM200cに保持している。したがって、不意の電断が生じたとしても、この初期化処理において、保持されたバックアップデータを用い電断前の状態に復帰させることができる。例えば、回転リール134a、134b、134cの回転中に不意の電断が起きたとしても、復帰動作後に再度各回転リール134a、134b、134cが回転している状態から開始される。したがって、初期化処理では、基本的に、メインRAM200cの初期化(RAMクリア)は行われない。
(ステップS200)
続いて、遊技者によるベットスイッチ126の操作、または、メダル投入部124へのメダルの投入を通じ、ベット手段302がメダルをベットする。また、コマンド決定手段314は、その操作がなされたことを示す投入コマンドを生成し、コマンド送信手段316は、生成された投入コマンドを副制御基板202に送信する。かかるベット処理S200は後程詳述する。
(ステップS300)
次に、当選種別抽選手段304は、スタートスイッチ128に対する遊技開始操作を有効化し、スタートスイッチ128の操作待ち状態に移行する。ここで、当選種別抽選手段304は、遊技者によるスタートスイッチ128の操作に応じて、主制御基板200の乱数発生器200dによって更新された当選種別抽選乱数から、スタートスイッチ128が操作された時点における1の当選種別抽選乱数を取得する。そして、当選種別抽選手段304は、図9および図10に示した複数の当選種別抽選テーブルから、現在設定されている遊技状態に対応する1の当選種別抽選テーブルを決定するとともに、取得した当選種別抽選乱数が、決定した当選種別抽選テーブルにおけるいずれの当選領域に対応するか判定し、判定された当選領域の当選種別またはハズレを抽選結果として決定する。また、コマンド決定手段314は、スタートスイッチ128の操作に応じて抽選結果が決定された後、当選種別抽選の抽選結果(当選種別またはハズレ)や遊技状態に関する情報等を含む当選種別コマンドを生成し、コマンド送信手段316は、生成された当選種別コマンドを副制御基板202に送信する。また、当選種別抽選手段304は、スタートスイッチ128の操作に応じて、擬似付加遊技の実行を決定し、擬似付加遊技の実行が決定されると、その擬似遊技において擬似当選役抽選を行う。かかる抽選処理S300は後程詳述する。
(ステップS400)
スタートスイッチ128が操作されると、リール制御手段306は、ステッピングモータ262を駆動して左リール134a、中リール134b、右リール134cを回転させる。このリール回転処理においては、前回の1遊技における左リール134a、中リール134b、右リール134cの回転開始時点から所定の時間(例えば4.1秒)が経過すると(ウェイト)、当該遊技における左リール134a、中リール134b、右リール134cの回転を開始し、左リール134a、中リール134b、右リール134cの全てが定速回転となったところで、ステップS500に処理を移す。また、リール制御手段306は、フリーズ演出を実行する場合もある。かかるリール回転処理S400は後程詳述する。
(ステップS500)
続いて、リール制御手段306は、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cを有効化し、遊技者によるストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作を受け付けると、その操作に対応する回転リール(左リール134a、中リール134b、右リール134cのいずれか)を停止制御する。また、コマンド決定手段314は、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cのいずれかの操作がなされると、操作がなされたストップボタンスイッチ130a、130b、130cの情報を示す停止コマンド(第1停止コマンド、第2停止コマンド、第3停止コマンド)を操作の度に生成し、コマンド送信手段316は、生成された停止コマンドを順次、副制御基板202に送信する。
(ステップS600)
次に、判定手段308は、図5(a)に示した有効ラインA上に表示された図柄組み合わせが予め定められたどの組み合わせに相当するかを判定し、その図柄組み合わせに応じて遊技状態の変更やリプレイに際して要求される種々の処理を実行する。また、コマンド決定手段314は、有効ラインA上に表示された図柄組み合わせや、有効ラインA上に小役に対応する図柄組み合わせが表示された場合におけるメダルの払出枚数等を含む入賞コマンドを生成し、コマンド送信手段316は、生成された入賞コマンドを副制御基板202に送信する。かかる判定処理S600は後程詳述する。
(ステップS700)
続いて、払出制御手段310は、ステップS600における判定結果に基づき、例えば、有効ラインA上に小役に対応する図柄組み合わせが表示されると、当該小役に対応するメダルの払出処理を実行し、有効ラインA上にリプレイ役に対応する図柄組み合わせが表示されると、自動的に次遊技のベットを行うための処理を実行する。また、遊技状態遷移手段312は、ボーナス遊技状態においてメダルの所定枚数の払い出しが実行されると、遊技状態をボーナス遊技状態からボーナス遊技状態に移行する前の遊技状態に戻し、その遊技状態に対応する当選種別抽選テーブルを設定する。このように、払出制御手段310は、有効ラインA上に表示された図柄組み合わせに対応して種々の処理を遂行し、当該1遊技を終了する。また、コマンド決定手段314は、メダルの払出処理がなされた場合、払出処理がなされたことを示す払出コマンドを生成し、コマンド送信手段316は、生成された払出コマンドを副制御基板202に送信する。
ステップS200からステップS700までの一連の処理を通じて1遊技が実行される。以後は、ステップS200からステップS700までを繰り返すこととなる。
(ベット処理S200)
図20は、上記ステップS200のベット処理を示したフローチャートである。
(ステップS201)
まず、ベット手段302は、基本遊技であるか否か判定する。その結果、基本遊技であれば、基本遊技中の処理としてステップS202に処理を移し、基本遊技ではない、すなわち、擬似遊技であれば、ステップS205に処理を移す。
(ステップS202)
上記ステップS201において基本遊技であると判定されれば、ベット手段302は、メダル投入部124から投入されたメダルの投入数が規定投入数以上であるか、すなわち、規定投入数に達しているか否か判定する。その結果、投入数が規定投入数以上であれば、基本遊技を進行するためのメダルのベットが完了したとしてステップS204に処理を移し、投入数が規定投入数未満であれば、ステップS203に処理を移す。
(ステップS203)
上記ステップS202において投入数が規定投入数未満であると判定されれば、ベット手段302は、規定投入数以上のクレジットが貯留されている状況でベットスイッチ126が操作されたか否か判定する。その結果、ベットスイッチ126が操作されれば、基本遊技を進行するためのメダルのベットが完了したとしてステップS204に処理を移し、ベットスイッチ126が操作されなければ、ステップS202からの処理を繰り返す。
(ステップS204)
基本遊技においてメダルのベットが完了すると、または、後述するように、擬似遊技においてベットスイッチ126が操作されると、コマンド決定手段314は、その操作がなされたことを示す投入コマンドを生成し、コマンド送信手段316は、生成された投入コマンドを副制御基板202に送信し、当該ベット処理S200を終了する。
(ステップS205)
上記ステップS201において基本遊技であるではない、すなわち、擬似遊技であると判定されれば、ベット手段302は、ベットスイッチ126に対するタイムアウト時間が経過したか否か判定する。その結果、タイムアウト時間が経過していれば、ステップS204に処理を移し、タイムアウト時間が経過していなければ、ステップS206に処理を移す。ここでベットスイッチ126に対するタイムアウト時間は、例えば、15秒である。具体的には、当該ベット処理S200の開始時におけるベットスイッチ126の有効化時に、初期値として、15秒をタイマ割込時間で除算した値をメインRAM200cに設定し、当該ステップS205においてタイマ割込に応じ1ずつ減算し、値が0になるとタイムアウトと判断する。
(ステップS206)
上記ステップS205においてタイムアウト時間が経過していないと判定されれば、ベット手段302は、ベットスイッチ126が操作されたか否か判定する。その結果、ベットスイッチ126が操作されれば、ステップS204に処理を移し、ベットスイッチ126が操作されなければ、ステップS205からの処理を繰り返す。
(抽選処理S300)
図21は、上記ステップS300の抽選処理を示したフローチャートである。ここでは本実施形態の特徴に関係する処理、特に、当選役「BB」およびAT演出状態について詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。
(ステップS301)
まず、当選種別抽選手段304は、その時点の遊技状態に応じた当選種別抽選テーブル(図9、図10)を参照し、スタートスイッチ128の操作に基づき、複数種類の当選種別のいずれかを当選種別抽選により決定する。
(ステップS302)
次に、遊技状態遷移手段312は、当選種別抽選により決定された当選種別を構成する当選役に当選役「BB」が含まれるか否か判定する。その結果、当選役「BB」が含まれていれば、ステップS303に処理を移し、当選役「BB」が含まれていなければ、ステップS304に処理を移す。
(ステップS303)
上記ステップS302において当選役「BB」が含まれていると判定されれば、遊技状態遷移手段312は、遊技状態を内部中遊技状態に移行し、図10に示す当選種別抽選テーブルを設定する。
(ステップS304)
コマンド決定手段314は、上記ステップS301における当選種別抽選の抽選結果(当選種別またはハズレ)を含む当選種別コマンドを生成し、コマンド送信手段316は、生成された当選種別コマンドを副制御基板202に送信する。
(ステップS305)
遊技状態遷移手段312は、遊技状態がボーナス遊技状態であるか否か判定する。その結果、遊技状態がボーナス遊技状態であれば、ステップS308に処理を移し、遊技状態がボーナス遊技状態でなければ、ステップS306に処理を移す。
(ステップS306)
上記ステップS305においてボーナス遊技状態でないと判定されれば、遊技状態遷移手段312は、演出状態が非AT演出状態であるか否か判定する。その結果、演出状態が非AT演出状態であれば、ステップS307に処理を移し、演出状態が非AT演出状態でなければ、当該抽選処理S300を終了する。
(ステップS307)
遊技状態遷移手段312は、その時点の演出状態に応じて、演出状態をAT演出状態へ移行するか否かを抽選により決定する。
(ステップS308)
上記ステップS305においてボーナス遊技状態であると判定されれば、遊技状態遷移手段312は、ボーナス遊技が実行される契機となった当選種別を示すボーナスフラグが2であるか否か判定する。なお、ボーナスフラグは、ボーナス遊技が実行される契機となった当選種別に基づいて設定されるフラグであり、ボーナス遊技が実行される契機となった当選種別が当選種別「RBB1」である場合には1に設定され、ボーナス遊技が実行される契機となった当選種別が当選種別「RBB2」または「RBB3」である場合には2に設定され、ボーナス遊技が実行される契機となった当選種別が当選種別「CBB」である場合には3に設定される。その結果、ボーナスフラグが2であれば、ステップS310に処理を移し、ボーナスフラグが2でなければ、ステップS309に処理を移す。
(ステップS309)
上記ステップS308においてボーナスフラグが2でないと判定されれば、遊技状態遷移手段312は、第1AT演出状態のセット数をストックさせるか否かの抽選を行う。この抽選に当選した場合、遊技状態遷移手段312は、ストックされているセット数を示すセット数カウンタを1増加させる。
(ステップS310)
上記ステップS308においてボーナスフラグが2であると判定されれば、遊技状態遷移手段312は、ボーナス演出シナリオで決定されるボーナス演出が第1ボーナス演出中であるか否か判定する。その結果、第1ボーナス演出中であれば、ステップS311に処理を移し、第1ボーナス演出中でなければ、当該抽選処理S300を終了する。
(ステップS311)
上記ステップS310においてボーナス演出が第1ボーナス演出中と判定されれば、当選種別抽選手段304は、擬似付加遊技を実行するか否かの擬似遊技抽選を行う。
(ステップS312)
当選種別抽選手段304は、上記ステップS311において擬似遊技抽選に当選したか否か判定する。その結果、擬似遊技抽選に当選していれば、ステップS313に処理を移し、擬似遊技抽選に当選していなければ、当該抽選処理S300を終了する。
(ステップS313)
当選種別抽選手段304は、擬似遊技を行う擬似遊技処理を実行する。かかる擬似遊技処理について以下に説明する。
(擬似遊技処理S313)
図22は、上記ステップS313の擬似遊技処理を示したフローチャートである。
(ステップS313−1)
まず、当選種別抽選手段304は、擬似当選役抽選テーブル(図11(a))を用いて、複数の擬似当選役から1の擬似当選役を抽選により決定する(擬似当選役抽選)。
(ステップS313−2)
当選種別抽選手段304は、上記ステップS313−1で決定された擬似当選役が擬似当選役「ハート」であるか否か判定する。その結果、擬似当選役「ハート」であれば、ステップS313−3に処理を移し、擬似当選役「ハート」でなければ、ステップS313−4に処理を移す。
(ステップS313−3)
上記ステップS313−2において擬似当選役「ハート」であると判定されれば、遊技状態遷移手段312は、セット数カウンタを1増加させる。
(ステップS313−4)
コマンド決定手段314は、ステップS313−1における擬似当選役抽選の抽選結果(擬似当選役)を含む当選種別コマンドを生成し、コマンド送信手段316は、生成された当選種別コマンドを副制御基板202に送信する。
そして、共通化されたステップS400のリール回転処理とステップS500のリール停止処理とステップS200のベット処理とを実行してステップS313−5に処理を移す。ただし、かかるベット処理は、遊技者によるベットスイッチ126の操作のみを受け付ける。ここでは、ステップS500のリール停止処理によって回転リール134a、134b、134cが一時的に停止することになるが、あくまで基本遊技の本来の停止と異なる仮停止であるので、払出制御手段310によるメダルの払出は実行されない。
また、本実施形態においては、基本遊技を実行するためのプログラム、例えば、所定の図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させるための停止制御設定ロジックや、遊技者によるストップスイッチ130の操作態様に基づいて有効ラインA上に回転リール134a、134b、134cの所定の図柄を引き込む図柄引き込みロジック等を擬似遊技にも適宜流用する。このように、一連の遊技を実行するプログラムを、基本遊技と擬似遊技との間で共通化することで、擬似遊技の採否に拘わらず、プログラムの容量の増大を抑制することが可能となり、設計コストや処理負荷を低減することができる。
(ステップS313−5)
続いて、当選種別抽選手段304は、スタートスイッチ128に対するタイムアウト時間が経過したか否か判定する。その結果、タイムアウト時間が経過していれば、当該擬似遊技処理S313を終了し、タイムアウト時間が経過していなければ、ステップS313−6に処理を移す。ここでスタートスイッチ128に対するタイムアウト時間は、例えば、15秒である。具体的には、抽選処理S300の開始時におけるスタートスイッチ128の有効化時に、初期値として、15秒をタイマ割込時間で除算した値をメインRAM200cに設定し、当該ステップS313−5においてタイマ割込に応じ1ずつ減算し、値が0になるとタイムアウトと判断する。
(ステップS313−6)
上記ステップS313−5においてタイムアウト時間が経過していないと判定されれば、当選種別抽選手段304は、スタートスイッチ128が操作されたか否か判定する。その結果、スタートスイッチ128が操作されていれば、ランダム遅延処理フラグをオンにして当該擬似遊技処理S313を終了し、スタートスイッチ128が操作されていなければ、ステップS313−5からの処理を繰り返す。なお、ランダム遅延処理フラグは、擬似付加遊技における基本遊技の回転リール134a、134b、134cの回転態様としてランダム遅延処理を行うためのフラグである。
(リール回転処理S400)
図23は、上記ステップS400のリール回転処理を示したフローチャートである。
(ステップS401)
まず、リール制御手段306は、遊技状態がボーナス遊技状態であるか否か判定する。その結果、遊技状態がボーナス遊技状態であれば、ステップS402に処理を移し、遊技状態がボーナス遊技状態でなければ、ステップS411に処理を移す。
(ステップS402)
上記ステップS401において遊技状態がボーナス遊技状態であると判定されれば、リール制御手段306は、ボーナスフラグが2であるか否か判定する。その結果、ボーナスフラグが2であれば、ステップS403に処理を移し、ボーナスフラグが2でなければ、ステップS411に処理を移す。
(ステップS403)
上記ステップS402においてボーナスフラグが2であると判定されれば、リール制御手段306は、ボーナス演出シナリオで決定されるボーナス演出が回胴演出1であるかを決定する。その結果、回胴演出1であれば、ステップS404に処理を移し、回胴演出1でなければ、ステップS405に処理を移す。
(ステップS404)
上記ステップS403においてボーナス演出が回胴演出1であると判定されれば、リール制御手段306は、ウェイト時間を延長するとともに、回転リール134a、134b、134cを1段階、逆回転させる。
(ステップS405)
リール制御手段306は、ボーナス演出シナリオで決定されるボーナス演出が回胴演出2であるかを決定する。その結果、回胴演出2であれば、ステップS406に処理を移し、回胴演出2でなければ、ステップS407に処理を移す。
(ステップS406)
上記ステップS405においてボーナス演出が回胴演出2であると判定されれば、リール制御手段306は、ウェイト時間を延長するとともに、回転リール134a、134b、134cを2段階、逆回転させる。
(ステップS407)
リール制御手段306は、ボーナス演出シナリオで決定されるボーナス演出が回胴演出3であるかを決定する。その結果、回胴演出3であれば、ステップS408に処理を移し、回胴演出3でなければ、ステップS409に処理を移す。
(ステップS408)
上記ステップS407においてボーナス演出が回胴演出3であると判定されれば、リール制御手段306は、ウェイト時間を延長するとともに、回転リール134a、134b、134cを3段階、逆回転させる。
(ステップS409)
リール制御手段306は、ボーナス演出シナリオで決定されるボーナス演出が判定演出またはジャッジ演出であるかを決定する。その結果、判定演出またはジャッジ演出であれば、ステップS410に処理を移し、判定演出およびジャッジ演出でなければ、ステップS411に処理を移す。
(ステップS410)
上記ステップS409においてボーナス演出が判定演出またはジャッジ演出であると判定されれば、リール制御手段306は、ウェイト時間を延長するとともに、回転リール134a、134b、134cを一時的に停止制御する。
(ステップS411)
まず、リール制御手段306は、前回の遊技(基本遊技または擬似遊技)における左リール134a、中リール134b、右リール134cのいずれかの回転開始時点からウェイト時間が経過したか否か判定する。その結果、ウェイト時間が経過していれば、ステップS412に処理を移し、ウェイト時間が経過していなければ、ステップS411の処理を繰り返す。
(ステップS412)
上記ステップS411においてウェイト時間が経過していると判定されれば、リール制御手段306は、ランダム遅延処理フラグがオンであるか否か判定する。その結果、ランダム遅延処理フラグがオンであれば、すなわち、擬似遊技またはリール停止演出直後の基本遊技であれば、ステップS413に処理を移し、ランダム遅延処理フラグがオフであれば、ステップS414に処理を移す。
(ステップS413)
上記ステップS412においてランダム遅延処理フラグがオンであると判定されれば、リール制御手段306は、ランダム遅延処理によって回転リール134a、134b、134cの回転を開始し、当該リール回転処理S400を終了する。また、リール制御手段306は、ランダム遅延処理フラグがオンであれば、ランダム遅延処理フラグをオフに変更する。
(ステップS414)
上記ステップS402においてランダム遅延処理フラグがオフであると判定されれば、リール制御手段306は、ランダム遅延処理ではない、予め定められた順およびタイミングによって回転リール134a、134b、134cの回転を開始し、当該リール回転処理S400を終了する。
(判定処理S600)
図24は、上記ステップS600の判定処理を示したフローチャートである。ここでは本実施形態の特徴に関係する処理、特に、遊技状態および演出状態の遷移について詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。
(ステップS601)
まず、当選種別抽選手段304は、有効ラインA上に表示された図柄組み合わせが当選役「移行リプレイ4」に対応する図柄組み合わせであるか否か判定する。その結果、当選役「移行リプレイ4」に対応する図柄組み合わせであれば、ステップS602に処理を移し、当選役「移行リプレイ4」に対応する図柄組み合わせでなければ、ステップS603に処理を移す。
(ステップS602)
上記ステップS601において有効ラインA上に表示された図柄組み合わせが当選役「移行リプレイ4」に対応する図柄組み合わせであると判定されれば、遊技状態遷移手段312は、遊技状態をRT3遊技状態に移行し、当該判定処理S600を終了する。
(ステップS603)
次に、当選種別抽選手段304は、有効ラインA上に表示された図柄組み合わせが当選役「移行リプレイ5」または「移行リプレイ6」に対応する図柄組み合わせであるか否か判定する。その結果、当選役「移行リプレイ5」または「移行リプレイ6」に対応する図柄組み合わせであれば、ステップS604に処理を移し、当選役「移行リプレイ5」または「移行リプレイ6」に対応する図柄組み合わせのいずれでもなければ、ステップS605に処理を移す。
(ステップS604)
上記ステップS603において有効ラインA上に表示された図柄組み合わせが当選役「移行リプレイ5」または「移行リプレイ6」に対応する図柄組み合わせであると判定されれば、遊技状態遷移手段312は、遊技状態をRT4遊技状態に移行し、当該判定処理S600を終了する。
(ステップS605)
続いて、当選種別抽選手段304は、有効ラインA上に表示された図柄組み合わせが当選役「移行リプレイ7」に対応する図柄組み合わせであるか否か判定する。その結果、当選役「移行リプレイ7」に対応する図柄組み合わせであれば、ステップS606に処理を移し、当選役「移行リプレイ7」に対応する図柄組み合わせでなければ、ステップS607に処理を移す。
(ステップS606)
上記ステップS605において有効ラインA上に表示された図柄組み合わせが当選役「移行リプレイ7」に対応する図柄組み合わせであると判定されれば、遊技状態遷移手段312は、遊技状態をRT1遊技状態に移行し、当該判定処理S600を終了する。
(ステップS607)
次に、当選種別抽選手段304は、ステップS301の当選種別抽選の結果が当選種別「選択ベル」であり、かつ、正解操作態様以外の操作態様で操作が行われたか否か判定する。その結果、当選種別「選択ベル」であり、かつ、正解操作態様以外の操作態様で操作が行われていれば、ステップS608に処理を移し、当選種別「選択ベル」ではない、または、当選種別「選択ベル」ではあるが正解操作態様で操作が行われていれば、ステップS611に処理を移す。
(ステップS608)
上記ステップS607において当選種別抽選の結果が当選種別「選択ベル」であり、かつ、正解操作態様以外の操作態様で操作が行われたと判定されれば、当選種別抽選手段304は、有効ラインA上に表示された図柄組み合わせが当選役「維持ベル」に対応する図柄組み合わせであるか否か判定する。その結果、当選役「維持ベル」に対応する図柄組み合わせであれば、ステップS609に処理を移し、当選役「維持ベル」に対応する図柄組み合わせでなければ、ステップS610に処理を移す。
(ステップS609)
上記ステップS608において有効ラインA上に表示された図柄組み合わせが当選役「維持ベル」に対応する図柄組み合わせであると判定されれば、遊技状態遷移手段312は、遊技状態をRT1遊技状態に移行し、当該判定処理S600を終了する。
(ステップS610)
上記ステップS608において有効ラインA上に表示された図柄組み合わせが当選役「維持ベル」に対応する図柄組み合わせではない、すなわち、当選役「維持ベル」を取りこぼしたと判定されれば、遊技状態遷移手段312は、遊技状態をRT2遊技状態に移行し、当該判定処理S600を終了する。
(ステップS611)
続いて、当選種別抽選手段304は、有効ラインA上に表示された図柄組み合わせが当選役「BB」に対応する図柄組み合わせであるか否か判定する。その結果、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせであれば、ステップS612に処理を移し、当選役「BB」に対応する図柄組み合わせでなければ、ステップS616に処理を移す。
(ステップS612)
上記ステップS611において有効ラインA上に表示された図柄組み合わせが当選役「BB」に対応する図柄組み合わせであると判定されれば、遊技状態遷移手段312は、現在の遊技状態(RT1遊技状態、RT2遊技状態、RT3遊技状態、RT4遊技状態のいずれか)を保持して、遊技状態をボーナス遊技状態に移行し、図9に示す当選種別抽選テーブルを設定する。
(ステップS613)
遊技状態遷移手段312は、上記ステップS611において有効ラインA上に表示された図柄組み合わせ、つまり、当選役「RBB1」、「RBB2」、「RBB3」、「CBB」に対応する図柄組み合わせのいずれであるかに基づいて、ボーナス遊技の遊技数を示すボーナス遊技数カウンタ、および、ボーナスフラグを設定する。
(ステップS614)
遊技状態遷移手段312は、ボーナスフラグが2であるか否か判定する。その結果、ボーナスフラグが2であれば、ステップS615に処理を移し、ボーナスフラグが2でなければ、ステップS616に処理を移す。
(ステップS615)
上記ステップS614においてボーナスフラグが2であると判定されれば、遊技状態遷移手段312は、当選種別「RBB2」、「RBB3」が決定されたときの演出状態に基づいて、ボーナス演出シナリオ決定テーブルを参照して、ボーナス演出シナリオを抽選により決定する。また、遊技状態遷移手段312は、決定されたボーナス演出シナリオに基づいて、セット数カウンタを加算する。また、コマンド送信手段316は、決定されたボーナス演出シナリオを示すコマンドを副制御基板202に送信する。
(ステップS616)
遊技状態遷移手段312は、演出状態を遷移させる演出状態遷移処理を行い、当該判定処理S600を終了する。かかる演出状態遷移処理S616について、以下に詳述する。
(演出状態遷移処理S616)
図25は、上記ステップS616の演出状態遷移処理を示したフローチャートである。
(ステップS616−1)
まず、遊技状態遷移手段312は、現在の遊技状態がRT4遊技状態であり、かつ、演出状態が第1AT演出状態であるか否か判定する。その結果、現在の遊技状態がRT4遊技状態であり、かつ、演出状態が第1AT演出状態であれば、ステップS616−2に処理を移し、現在の遊技状態がRT4遊技状態でない、または、演出状態が第1AT演出状態でなければ、ステップS616−8に処理を移す。
(ステップS616−2)
上記ステップS616−1において現在の遊技状態がRT4遊技状態であり、かつ、演出状態が第1AT演出状態であると判定されれば、遊技状態遷移手段312は、ARTカウンタが0であるか否か判定する。その結果、ARTカウンタが0でなければ、ステップS616−3に処理を移し、ARTカウンタが0であれば、ステップS616−4に処理を移す。
(ステップS616−3)
上記ステップS616−2においてARTカウンタが0ではないと判定されれば、遊技状態遷移手段312は、ARTカウンタから1を減算し、ステップS616−8に処理を移す。
(ステップS616−4)
上記ステップS616−2においてARTカウンタが0であると判定されれば、遊技状態遷移手段312は、セット数カウンタが0であるか否か判定する。その結果、セット数カウンタが0であれば、ステップS616−7に処理を移し、セット数カウンタが0でなければ、ステップS616−5に処理を移す。
(ステップS616−5)
上記ステップS616−4においてセット数カウンタが0でないと判定されれば、遊技状態遷移手段312は、セット数カウンタを1減算する。
(ステップS616−6)
遊技状態遷移手段312は、ARTカウンタに50を設定し、ステップS616−8に処理を移す。
(ステップS616−7)
上記ステップS616−4においてセット数カウンタが0であると判定されれば、遊技状態遷移手段312は、AT演出状態を終了して非AT演出状態(通常演出状態)に遷移させ、ステップS616−8に処理を移す。このとき、遊技状態は、RT4遊技状態から直ちに降格しないが、AT演出状態の終了に伴い、いずれ、RT1遊技状態またはRT2遊技状態に降格することとなる。
(ステップS616−8)
遊技状態遷移手段312は、ボーナス遊技数カウンタが0であるか否かを判定する。その結果、ボーナス遊技数カウンタが0であれば、ステップS616−9に処理を移し、ボーナス遊技数カウンタが0でなければ、ステップS616−10に処理を移す。
(ステップS616−9)
上記ステップS616−8においてボーナス遊技数カウンタが0であると判定されれば、遊技状態遷移手段312は、ボーナス遊技後の演出状態を遷移させ、当該演出状態遷移処理S616を終了する。具体的には、ボーナスフラグが1である場合、および、ボーナスフラグが2でありボーナス演出シナリオ11、13、14が決定されていた場合には第3AT演出状態に遷移させる。また、ボーナスフラグが2でありボーナス演出シナリオ10が決定されていた場合には第2AT演出状態に遷移させる。さらに、第2AT演出状態および第3AT演出状態に設定されず、かつ、セット数カウンタが0でない場合、第1AT演出状態に遷移させる。また、第1AT演出状態〜第3AT演出状態のいずれにも遷移させない場合、非AT演出状態(通常演出状態)に遷移させる。
(ステップS616−10)
遊技状態遷移手段312は、ボーナス遊技数カウンタを1減算し、当該演出状態遷移処理S616を終了する。
(副制御基板202のサブ処理)
図26は、副制御基板202のサブ処理を示したフローチャートである。
(ステップS1100)
電源スイッチ148を介してスロットマシン100の電源が投入され、通電状態になると、初期化決定手段330は、遊技開始に備え初期化処理を実行する。初期化決定手段330は、電源が投入されている間、随時バックアップデータを生成し、そのバックアップデータをサブRAM202cに保持している。
(ステップS1200)
コマンド受信手段332は、主制御基板200からのコマンドが受信されているか否か判定する。その結果、コマンドが受信されていれば、ステップS1300に処理を移し、コマンドが受信されていなければ、ステップS1400に処理を移す。
(ステップS1300)
上記ステップS1200においてコマンドが受信されていると判定されれば、コマンド受信手段332は、当該受信されたコマンドに基づいて種々の処理を実行する。かかるコマンド受信処理S1300は後程詳述する。
(ステップS1400)
演出制御手段334は、演出スイッチ132の検出信号を解析し、その解析結果に基づいて種々の処理を行う。
(ステップS1500)
演出制御手段334は、実行が決定された各種演出の実行情報(タイムテーブル)を参照して、当該タイムテーブルに記憶された該当時間に対応する処理を実行するタイムスケジュール管理処理を行い、ステップS1200からの処理を繰り返す。この処理では、液晶表示部138の表示画像を挿入したり切り替えたりし、また、各種のコマンドを各デバイスに送信する。これにより各種演出が実行されることとなる。
(コマンド受信処理S1300)
図27は、上記ステップS1300のコマンド受信処理を示したフローチャートである。ここでは、特に、AT演出状態の遷移について詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。
(ステップS1301)
まず、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが投入コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが投入コマンドであれば、ステップS1302に処理を移し、受信したコマンドが投入コマンドでなければ、ステップS1303に処理を移す。
(ステップS1302)
上記ステップS1301において受信したコマンドが投入コマンドであると判定されれば、演出制御手段334は、次の遊技のための遊技開始準備が行われたとして、それまで実行されていた演出を所定条件下で切り換えたり、終了させる。
(ステップS1303)
続いて、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが当選種別コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが当選種別コマンドであれば、1遊技が開始されたとし、ステップS1304に処理を移し、受信したコマンドが当選種別コマンドでなければ、ステップS1306に処理を移す。
(ステップS1304)
上記ステップS1303において受信したコマンドが当選種別コマンドであると判定されれば、演出制御手段334は、当選種別コマンドに基づいて遊技の演出を決定する。ここで、遊技状態遷移手段312が管理する演出状態がAT演出状態であり、かつ、当選種別コマンドに示される当選種別が当選種別「移行リプレイ」または当選種別「選択ベル」である場合、演出制御手段334は、その当選種別の正解操作態様を報知する補助演出を決定する。ただし、遊技状態遷移手段312が管理する遊技状態がRT1遊技状態であり、かつ、当選種別コマンドに示される当選種別が当選種別「選択ベル」である場合、演出制御手段334は、その当選種別の正解操作態様以外を報知する補助演出を決定して、遊技状態をRT2遊技状態に遷移させる。また、ボーナス演出シナリオが設定されている場合には、設定されたボーナス演出シナリオに基づいて、演出制御手段334は、ボーナス演出を実行する。かかる演出決定処理S1304について、以下に詳述する。
(ステップS1305)
次に、演出制御手段334は、決定した演出を実行開始する。例えば、決定した演出が補助演出であれば、演出制御手段334は、当該補助演出をタイムテーブルに設定する。
(ステップS1306)
続いて、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが停止コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが停止コマンドであれば、ステップS1307に処理を移し、受信したコマンドが停止コマンドでなければ、ステップS1308に処理を移す。
(ステップS1307)
上記ステップS1306において受信したコマンドが停止コマンドであると判定されれば、演出制御手段334は、その停止コマンドが、第1停止コマンド、第2停止コマンド、第3停止コマンドのいずれであるか、また、その停止操作は、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cのいずれになされた停止操作かを判定し、その判定結果と演出の内容に基づいて、種々の処理を行うとともに、演出態様を変動させる。
(ステップS1308)
続いて、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが入賞コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが入賞コマンドであれば、ステップS1309に処理を移し、受信したコマンドが入賞コマンドでなければ、ステップS1310に処理を移す。
(ステップS1309)
上記ステップS1308において受信したコマンドが入賞コマンドであると判定されれば、演出制御手段334は、当該入賞コマンドに基づく演出をタイムテーブルに設定する。
(ステップS1310)
続いて、コマンド受信手段332は、受信したコマンドが払出コマンドであるか否か判定する。その結果、受信したコマンドが払出コマンドであれば、ステップS1311に処理を移し、受信したコマンドが払出コマンドでなければ、当該コマンド受信処理S1300を終了する。
(ステップS1311)
上記ステップS1310において受信したコマンドが払出コマンドであると判定されれば、演出制御手段334は、当該払出コマンドに基づく演出をタイムテーブルに設定し、当該コマンド受信処理S1300を終了する。そうすると、メダルの払出に応じて、サブクレジット表示部156およびサブ払出表示部158の数値が更新される。
(演出決定処理S1304)
図28は、上記ステップS1304の演出決定処理を示したフローチャートである。ここではボーナス演出シナリオが設定されている場合に液晶表示部138に表示される画像(演出)の決定について詳細に説明し、他の構成については説明を省略する。
(S1304−1)
まず、コマンド受信手段332は、主制御基板200で管理されている遊技状態がボーナス遊技状態であるか否か判定する。その結果、ボーナス遊技状態であれば、ステップS1304−2に処理を移し、ボーナス遊技状態でなければ、当該演出決定処理S1304を終了する。
(S1304−2)
演出制御手段334は、設定されているボーナス演出シナリオに基づいた画像を液晶表示部138に表示する決定を行い、当該演出決定処理S1304を終了する。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことはいうまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上述した実施形態では、当選種別「RBB2」、「RBB3」に当選し、その後に実行されるボーナス遊技におけるボーナス演出の実行態様を、ボーナス演出シナリオに基づいて決定するようにしたが、ボーナス演出シナリオに基づいて決定しなくてもよい。ただし、非特定演出状態において当選種別「RBB2」、「RBB3」に当選した場合と、特定演出状態において当選種別「RBB2」、「RBB3」に当選した場合とで、少なくとも回転リール134a、134b、134cのフリーズ演出の実行態様を異ならせるようにすればよい。
また、上述した実施形態では、第1ボーナス演出において擬似付加遊技を実行し、擬似当選役抽選により擬似当選役「ハート」に当選した場合に第1AT演出状態のセット数をストックするようにしたが、擬似付加遊技を行わずに、所定の決定確率で、第1AT演出状態のセット数をストックするようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、非AT演出状態(通常演出状態、チャンス演出状態)、第1AT演出状態、第2AT演出状態を非特定演出状態とし、第3AT演出状態を特定演出状態としたが、非特定演出状態および特定演出状態はどの演出状態に対応付けられるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、遊技状態遷移手段312が、主制御基板200において遊技状態や演出状態を管理する例を挙げて説明したが、かかる場合に限らず、遊技状態遷移手段312は、副制御基板202において遊技状態や演出状態を管理してもよい。
また、上述した実施形態において、AT演出状態は、設定された継続遊技数に到達することで終了する旨、説明したが、かかる場合に限らず、補助演出を受け得るAT演出状態は、補助演出により正解操作態様を報知する遊技数であるナビ回数に到達したこと、設定された払出枚数に到達したこと、または設定された獲得枚数(払出枚数−投入枚数)に到達したこと等、補助演出を受け得る様々な遊技機会の消化により終了するとしてもよい。また、上述した実施形態においては、補助演出を受け得る各遊技状態において、継続遊技数の上乗せ抽選が行われ、当選することで継続遊技数が延長される旨、説明したが、かかる場合に限らず、補助演出を受け得る様々な遊技機会の数を増減したり、変更したりする等、その遊技状態の終了条件を変更する様々な抽選を行うことができる。
また、上述した主制御基板200および副制御基板202が行う各処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
100 スロットマシン(遊技機)
126 ベットスイッチ
128 スタートスイッチ
130 ストップスイッチ
134a、134b、134c 回転リール
200 主制御基板
202 副制御基板
302 ベット手段
304 当選種別抽選手段
306 リール制御手段
310 払出制御手段
332 コマンド受信手段
334 演出制御手段

Claims (2)

  1. 遊技に使用するための遊技媒体をベットするベット手段と、
    遊技媒体をベットした後、スタートスイッチの操作に基づき、少なくともボーナス役を含むボーナス当選種別を含む複数種類の当選種別のいずれかを当選種別抽選により決定する当選種別抽選手段と、
    前記スタートスイッチの操作に応じて、複数種類の図柄がそれぞれ配列された複数の回転リールを回転制御し、回転している回転リールに対応するストップスイッチの操作に応じ、前記当選種別抽選手段の抽選結果に基づいて、操作された該ストップスイッチに対応する回転リールをそれぞれ停止制御するリール制御手段と、
    前記ボーナス役の当選を契機として遊技状態をボーナス遊技状態に遷移させるとともに、演出状態を、非特定演出状態、および、前記非特定演出状態よりも遊技利益が高い特定演出状態を含む複数の演出状態の中のいずれかに設定する遊技状態遷移手段と、
    を備え、
    前記リール制御手段は、
    前記ストップスイッチの操作を有効化するまでの時間を規定の時間より延長し、延長した時間において前記複数の回転リールに対して所定の回転制御を行うフリーズ演出を実行することがあり、
    演出状態が前記非特定演出状態に設定されているときに前記当選種別抽選により前記ボーナス当選種別が決定された場合と、演出状態が前記特定演出状態に設定されているときに前記当選種別抽選により前記ボーナス当選種別が決定された場合とで、遊技状態が前記ボーナス遊技状態に設定されている間に実行される前記フリーズ演出の実行態様が異なることを特徴とする遊技機。
  2. 前記実行態様は、
    前記フリーズ演出が実行される実行時期、前記複数の回転リールの回転態様、および、前記フリーズ演出の実行可否の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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