JP2017042202A - 車両の荷物吊り上げ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、荷物吊り上げ装置の紐状部材がドラムの巻取りガイドに擦れないようにして、紐状部材の損傷を防止することを目的とする。
【解決手段】本発明は、車両の荷台15に対して所定の位置関係で設置されている基準架台22と、基準架台22に設置されている巻取り機構33とを備え、巻取り機構33から繰り出された紐状部材31を荷物に連結し、紐状部材31を巻取り機構33により巻き取ることで荷物Kを荷台15に搭載可能な位置まで吊り上げる車両の荷物吊り上げ装置であって、巻取り機構33の巻取り中心M0と荷物Kの吊り位置Mrとが巻取り機構の筒状部33の軸心方向において位置ずれしている場合に、紐状部材31に対して巻取り機構33の巻取り中心M0の方向に力を加える位置ずれ修正機構40が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両の荷台に対して所定の位置関係で設置されている基準架台と、前記基準架台に設置されている巻取り機構とを備え、前記巻取り機構から繰り出された紐状部材を荷物に連結し、前記紐状部材を巻取り機構により巻き取ることで前記荷物を前記荷台に搭載可能な位置まで吊り上げる車両の荷物吊り上げ装置に関する。
車両の荷物吊り上げ装置に関する技術が特許文献1に開示されている。特許文献1の荷物吊り上げ装置100は、図12に示すように、車椅子Kを車両Cの屋根上のスライド荷台102に搭載可能な位置まで吊り上げる装置である。荷物吊り上げ装置100は、基準架台104を備えており、前記基準架台104が車両Cのスライド荷台102に水平位置から起立位置(図12参照)まで回動可能な状態で設置されている。基準架台104には、起立位置における上端部にベルト106を巻取り可能に構成されたドラム105が軸心方向を車幅方向に一致させた状態で設置されている。また、基準架台104には、起立位置にある基準架台104に沿って昇降可能なように昇降プロテクタ107が装着されている。そして、昇降プロテクタ107の側面が車椅子Kをセットできるように構成されている。
これにより、ドラム105から繰り出されたベルト106のフック(図示省略)を車椅子Kの所定位置に掛け、ドラム105を回転させることで、車椅子Kを吊り上げることができる。そして、車椅子Kを吊り上げる過程で車椅子Kが畳まれて昇降プロテクタ107の側面にセットされ、昇降プロテクタ107が車椅子Kと共に基準架台104に沿って上昇する。このようにして、昇降プロテクタ107が車椅子Kとが基準架台104に沿って上限位置まで上昇すると、基準架台104が起立位置からスライド荷台102上の水平位置まで回動し、昇降プロテクタと車椅子Kとが基準架台104上に保持される。
特開2010−131365号公報
上記した荷物吊り上げ装置100では、吊り上げる車椅子Kの種類、あるいはサイズ等によって車椅子Kの吊り位置がドラム105の巻取り中心から車幅方向(ドラム105の軸心方向)に大きく位置ずれすることがある。前記位置ずれが大きくなると、ドラム105がベルト106を巻取る際に、ベルト106がドラム105の巻取りガイドに擦れたり、あるいはドラム105の支持ブラケットに擦れることがあり、ベルト106の折れやほつれの原因になる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、荷物吊り上げ装置の紐状部材が巻取り機構の巻取りガイドに擦れないようにして、紐状部材の損傷を防止することである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。請求項1の発明は、車両の荷台に対して所定の位置関係で設置されている基準架台と、前記基準架台に設置されている巻取り機構とを備え、前記巻取り機構から繰り出された紐状部材を荷物に連結し、前記紐状部材を巻取り機構により巻き取ることで前記荷物を前記荷台に搭載可能な位置まで吊り上げる車両の荷物吊り上げ装置であって、前記巻取り機構において前記紐状部材を巻取る筒状部の軸心方向における中心である巻取り中心と前記荷物の吊り位置とが前記巻取り機構の筒状部の軸心方向において位置ずれしている場合に、前記紐状部材に対して前記巻取り機構の巻取り中心の方向に力を加える位置ずれ修正機構が設けられている。
本発明によると、巻取り機構の巻取り中心と荷物の吊り位置とが巻取り機構の軸心方向において位置ずれしている場合に、位置ずれ修正機構により紐状部材に対して前記巻取り機構の巻取り中心の方向に力を加えることができる。このため、荷物吊り上げ過程で紐状部材が巻取り機構の巻取りガイド、あるいはブラケット等に対して擦れ難くなる。これにより、紐状部材の損傷を防止できる。
請求項2の発明によると、位置ずれ修正機構には、巻取り機構と荷物との間で紐状部材を水平方向に押圧する押圧面を備える押圧部材が設けられており、前記押圧部材の押圧面は、前記巻取り機構の筒状部の軸心方向に対して水平方向に傾斜した状態で前記荷物の吊り位置から前記巻取り機構の巻取り中心まで延びるように形成されている。このため、荷物の重量による張力を受けた紐状部材が押圧部材の押圧面に押付けられることで、前記紐状部材は傾斜した押圧面の働きで巻取り機構の巻取り中心の方向に滑って移動可能になる。
請求項3の発明によると、巻取り機構は、その巻取り機構の筒状部の軸方向が車幅方向と一致するように、前記基準架台に設置されており、前記基準架台には、車幅方向における定位置で昇降可能なように昇降プロテクタが装着されており、前記巻取り機構により紐状部材を巻き取ることで、前記荷物を吊り上げて前記昇降プロテクタの側面にセットし、前記荷物を昇降プロテクタと共に前記荷台に搭載可能な位置まで吊り上げる構成であり、前記位置ずれ修正機構の押圧部材は、前記昇降プロテクタに取付けられている。このため、押圧部材を取付け易くなる。
請求項4の発明によると、位置ずれ修正機構は、前記巻取り機構と荷物との間で前記紐状部材が上から掛けられる回転自在なプーリを備えており、前記プーリは、軸心が前記巻取り機構の筒状部の軸心と平行になるように配置されて、そのプーリの外周面が前記巻取り機構の巻取り中心の方向が小径となるように円錐台形に形成されている。このため、巻取り機構により紐状部材を巻き取る際、プーリを通過する紐状部材が荷物の重量を受けてプーリの円錐台形外周面の小径方向に移動する。即ち、前記紐状部材は巻取り機構の巻取り中心の方向に移動するようになる。
請求項5の発明によると、プーリは、そのプーリの巻取り中心が前記巻取り機構の巻取り中心の延長線上に位置した状態で、前記基準架台に設けられている。
本発明によると、荷物吊り上げ装置の紐状部材が巻取り機構の巻取りガイドに擦れないようになり、紐状部材の損傷を防止できる。
本発明の実施形態1に係る車両の荷物吊り上げ装置を備える車両用車椅子格納装置の格納状態を表す背面図である。 車両用車椅子格納装置の使用状態を表す背面図である。 車両用車椅子格納装置の使用状態を表す側面図である。 車両用車椅子格納装置の使用状態を表す側面図である。 本発明の実施形態1に係る車両の荷物吊り上げ装置の使用状態を表す背面図である。 前記荷物吊り上げ装置の使用状態を表す側面図である。 前記荷物吊り上げ装置の位置ずれ修正機構を表す側面図である。 前記荷物吊り上げ装置の位置ずれ修正機構を表す平面図である。 前記荷物吊り上げ装置の位置ずれ修正機構の働きを表す平面図である。 変更例に係る荷物吊り上げ装置の位置ずれ修正機構を表す縦断面図である。 変更例に係る荷物吊り上げ装置の位置ずれ修正機構の働きを表す縦断面図である。 従来の車両の荷物吊り上げ装置の使用状態を表す側面図である。
[実施形態1]
以下、図1から図11に基づいて本発明の実施形態1に係る車両の荷物吊り上げ装置について説明する。本実施形態に係る車両の荷物吊り上げ装置は、車両用車椅子格納装置において車椅子Kを車両Cの屋根上のスライド荷台に搭載可能な位置まで吊り上げるための装置である。ここで、図中に示す前後左右及び上下は車両Cの前後左右、及び上下に対応している。
<車両用車椅子格納装置10の概要について>
本実施形態に係る荷物(車椅子K)吊り上げ装置20について説明する前に車両用車椅子格納装置10の概要について説明する。車両用車椅子格納装置10は、運転者が車椅子Kから車両Cの運転席に乗り移った後、その車椅子Kを車両Cの屋根上に格納するための装置である。また、車両Cの屋根上に格納した車椅子Kを車両Cの運転席の横まで降ろせるように構成されている。車両用車椅子格納装置10は、図1〜図4等に示すように、車両Cの屋根上に固定された屋根用架台12と、屋根用架台12上を車幅方向にスライド可能に構成された横スライド荷台15と、横スライド荷台15に設置された車椅子吊り上げ装置20とから構成されている。横スライド荷台15は、屋根用架台12に重なる格納位置と右スライド限界である吊り上げ位置間で水平スライド可能に構成された枠状の荷台である。横スライド荷台15には、車幅方向中央位置に車両前後方向に延びる縦梁(図示省略)が渡されており、その縦梁の位置に車椅子吊り上げ装置20が設置されている。即ち、横スライド荷台15が本発明の車両の荷台に相当する。
<車椅子吊り上げ装置20について>
車椅子吊り上げ装置20は、横スライド荷台15の縦梁に上下回動可能な状態で連結された枠状の基準架台22を備えている。基準架台22は、図5に示すように、車両前後方向に延びる回転中心軸23及び軸受機構(図示省略)を介して横スライド荷台15の縦梁に連結されている。そして、基準架台22は、図5に示す起立位置から回転中心軸23を中心に約90°左回転して水平位置まで回動した状態で横スライド荷台15上に載置される。
基準架台22には、図3、及び図6に示すように、起立位置にある基準架台22の上部位置に支持板22bが固定されている。また、基準架台22には、支持板22bの後部下側からその基準架台22の前部下端位置まで斜めに直線状のレール22rが設けられている。そして、基準架台22のレール22rには、昇降プロテクタ24の摺動子24sがレール22rに沿って摺動可能に連結されている。昇降プロテクタ24は、車椅子Kを保持する枠状体であり、その昇降プロテクタ24の裏側に前記摺動子24sがレール22rと等しい傾きで取付けられている。これにより、昇降プロテクタ24(摺動子24s)がレール22rに沿って上昇すると、その昇降プロテクタ24は基準架台22に対して後方に移動するようになる。逆に、昇降プロテクタ24(摺動子24s)がレール22rに沿って下降すると、昇降プロテクタ24は基準架台22に対して前方に移動するようになる。
基準架台22の支持板22bには、昇降プロテクタ24、及びその昇降プロテクタ24にセットされた車椅子Kを昇降させる吊り装置30が設けられている。吊り装置30は、図6等に示すように、ベルト31を巻取り、あるいは繰り出し可能に構成されたドラム33と、ドラム33を回転させるモータ及び歯車機構(以下、モータ34という)と、ベルト31の途中部分が上方から掛けられるように構成されたプーリ36とから構成されている。即ち、ベルト31が本発明の紐状部材に相当し、前記ドラム33が本発明の巻取り機構の筒状部に相当する。
ドラム33は、図5等に示すように、基準架台22が起立位置にある状態で軸心が車幅方向に延びるように、前記基準架台22の支持板22bに取付けられている。また、プーリ36は、図8に示すように、ドラム33の巻取り中心Moと巻取り中心が一致するように、前記ドラム33の後方で前記基準架台22の支持板22bに取付けられている。吊り装置30のドラム33から繰り出されたベルト31は、図6に示すように、プーリ36に上方から掛けられた後、昇降プロテクタ24の位置ずれ修正機構40(後記する)に通されている。そして、位置ずれ修正機構40に通されたベルト31の先端には、図5に示すように、車椅子Kの吊りベルトKbに掛けられるフック31fが取付けられている。
昇降プロテクタ24は、吊り装置30により吊り上げられた車椅子Kの車輪Krが下方から当接する位置に車椅子拘束板(図示省略)を備えている。椅子拘束板は、吊り上げられた車椅子Kの車輪Krが下方から当接することでその車椅子Kを昇降プロテクタ24に保持できるように構成されている。そして、車輪Krが車椅子拘束板に当接している状態から車椅子Kがさらに吊り上げられると、昇降プロテクタ24は車椅子Kと共に基準架台22に対して上昇するようになる。また、昇降プロテクタ24には、図6に示すように、その昇降プロテクタ24の上部位置に支持板24bが固定されており、その支持板24bに位置ずれ修正機構40が設置されている。
<位置ずれ修正機構40について>
昇降プロテクタ24の位置ずれ修正機構40は、図6に示すように、昇降プロテクタ24の上端位置でベルト31が通される部分である。位置ずれ修正機構40は、図5に示すように、吊り装置30のドラム33の巻取り中心Moと車椅子Kの吊り位置Mrとが車幅方向において位置ずれしている場合に、ベルト31に対して対して巻取り中心Moの方向に力を加えられるように構成されている。
位置ずれ修正機構40は、図7、図8に示すように、ベルト31を車両前後方向から挟む前側軸体41と後側軸体43と、前側軸体41、後側軸体43の基端部(左端部)を昇降プロテクタ24の支持板24bに固定するフランジ部44と、前側軸体41、後側軸体43の先端部(右端部)を連結する連結板46とから構成されている。前側軸体41、後側軸体43は、図8に示すように、フランジ部44の近傍が車幅方向(左右方向)に延びるように形成されており、中央部分が約30°前方に曲げられている。即ち、前側軸体41、後側軸体43の中央部分よりも先端側は、車幅方向に対して約30°前方に傾斜している。そして、前側軸体41と後側軸体43間にベルト31が通される隙間S、即ち、ベルト31の肉厚寸法よりも若干大きくフック31fが通過不能な隙間Sが形成されている。
昇降プロテクタ24の支持板24bには、図7に示すように、上部と下部とに車両前後方向に延びるスリット状の長穴24yが形成されており、上下の長穴24yに位置ずれ修正機構40のフランジ部44の固定用ボルトが通されている。このため、昇降プロテクタ24の支持板24bの長穴24yを利用して位置ずれ修正機構40の車両前後方向の位置調整が可能になる。位置ずれ修正機構40は、図7に示すように、昇降プロテクタ24が基準架台22に対して上限位置まで上昇し、その基準架台22に対して後退限位置にある状態で、後側軸体43がベルト31を水平前方に押圧できる位置に位置決めされている。また、位置ずれ修正機構40の前側軸体41、後側軸体43の曲がり部分が、図8に示すように、吊り装置30のドラム33の巻取り中心Moと車幅方向において同位置となるように位置決めされている。
このため、例えば、大型の車椅子Kを吊り上げる場合等に、車椅子Kの吊り位置Mrが吊り装置30のドラム33の巻取り中心Moに対して車幅方向(ドラム33の軸心方向)に位置ずれすると、図8、図9に示すように、ベルト31は後側軸体43の傾斜部分(先端側)に掛けられるようになる。これにより、図9に示すように、ベルト31から後側軸体43に加わる押圧力F(昇降プロテクタ24、及び車椅子Kの重量に起因する押圧力F)は、後側軸体43の傾斜部分に直角な力Fsと後側軸体43の傾斜部分に沿う力Fbとに分解される。そして、後側軸体43の傾斜部分に沿う力Fbにより、ベルト31は後側軸体43の傾斜部分に沿ってドラム33の巻取り中心Moの方向に移動する(滑る)ようになる。即ち、後側軸体43が本発明の押圧部材に相当し、前記後側軸体43の外周面が本発明の押圧部材の押圧面に相当する。
<本実施形態に係る車両用車椅子格納装置10の動作概要について>
次に、本実施形態に係る車両用車椅子格納装置10の動作概要について説明する。車椅子Kを格納する場合には、運転者が運転席に乗り移った後、図2、図6に示すように、車椅子Kの吊りベルトKbにフック31fを掛け、吊り装置30を駆動させる。これにより、車椅子Kが吊り上げられ、同時に折り畳まれて車椅子Kが昇降プロテクタ24の車椅子拘束板に下方からセットされる。ここで、車椅子Kの吊り上げが開始されてから、車椅子Kが昇降プロテクタ24の車椅子拘束板にセットされるまでは、ベルト31は位置ずれ修正機構40の後側軸体43に対してそのベルト31の長手方向に滑るようになる。車椅子Kが昇降プロテクタ24の車椅子拘束板にセットされると、昇降プロテクタ24が車椅子Kと共にベルト31に吊り上げられる。そして、昇降プロテクタ24は、図3、図4に示すように、基準架台22のレール22rに沿って上昇しつつ、後方に移動する。
このとき、車椅子Kの吊り位置Mrが吊り装置30のドラム33の巻取り中心Moに対して車幅方向に位置ずれしていると、図8、図9に示すように、ベルト31は位置ずれ修正機構40の後側軸体43の傾斜部分(先端側)に掛けられるようになる。これにより、図9に示すように、ベルト31から後側軸体43に加わる押圧力Fは、後側軸体43の傾斜部分に直角な力Fsと後側軸体43の傾斜部分に沿う力Fbとに分解される。そして、後側軸体43の傾斜部分に沿う力Fbにより、ベルト31は後側軸体43の傾斜部分に沿ってドラム33の巻取り中心Moの方向に移動する(滑る)ようになる。これにより、車椅子Kの吊り上げ過程でベルト31がドラム33の巻取りガイド、あるいはブラケット等に対して擦れ難くなる。
そして、昇降プロテクタ24が基準架台22の上限位置まで上昇した段階で、昇降プロテクタ24が基準架台22に対して車両前後方向において同位置に保持され、吊り装置30が停止する(図4参照)。次に、基準架台22が起立位置から水平位置方向に回動し、基準架台22が昇降プロテクタ24、及び車椅子Kを掬い上げた状態で横スライド荷台15上に載置される。次に、横スライド荷台15が左スライドし、図1に示すように、横スライド荷台15が屋根用架台12上の格納位置に保持された状態で車椅子Kの格納が終了する。また、車椅子Kを降ろす場合は、上記とは逆の手順で、横スライド荷台15が吊り上げ位置まで右スライドした状態で、基準架台22が昇降プロテクタ24、及び車椅子Kと共に起立位置まで回動し、吊り装置30が動作して昇降プロテクタ24、及び車椅子Kが運転席の横まで降ろされるようになる。
<本実施形態に係る車椅子吊り上げ装置20の長所について>
本実施形態に係る車椅子吊り上げ装置20によると、ドラム33の巻取り中心Moと車椅子Kの吊り位置Mrとが車幅方向において位置ずれしている場合に、位置ずれ修正機構40によりベルト31(紐状部材)に対してドラム33の巻取り中心Moの方向に力Fbを加えることができる。このため、車椅子Kの吊り上げ過程でベルト31がドラム33の巻取りガイド、あるいはブラケット等に対して擦れ難くなる。これにより、ベルト31の損傷を防止できるようになる。また、位置ずれ修正機構40には、ドラム33と車椅子Kとの間でベルト31を水平方向に押圧する押圧面を備える後側軸体43(押圧部材)が設けられており、後側軸体43の押圧面は、前記車幅方向に対して傾斜した状態で車椅子Kの吊り位置Mrからドラム33の巻取り中心Moまで延びるように形成されている。このため、車椅子K等の重量による張力を受けたベルト31が後側軸体43の押圧面に押付けられることで、ベルト31は傾斜した押圧面の働きでドラム33の巻取り中心Moの方向に滑って移動可能になる。このように、後側軸体43の中央部分を約30°前方に曲げることで、ベルト31をドラム33の巻取り中心Moの方向にガイドできるため、位置ずれ修正機構40の構成が簡単になり、低コストで実施が可能となる。
<変更例>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、位置ずれ修正機構40を、図8、図9等に示すように、前側軸体41、後側軸体43等により構成する例を示した。しかし、図10、図11に示すように、プーリ36の外周面46rをドラム33の巻取り中心Moの方向が小径となるように円錐台形に形成することも可能である。これにより、車椅子Kの吊り位置Mrが吊り装置30のドラム33の巻取り中心Moに対して車幅方向に位置ずれすると、図11に示すように、ベルト31からプーリ36の外周面46rに加わる力Fは、外周面46rに直角な力Fsと外周面46rに沿う力Fbとに分解される。そして、プーリ36の外周面46rに沿う力Fbにより、ベルト31はプーリ36の外周面46rに沿ってドラム33の巻取り中心Moの方向に移動するようになる。ここで、プーリ36の軸長寸法を大きくし、さらにプーリ36の外周面46rの傾斜角度を大きくすることで、位置ずれ修正性能を向上させることができる。
また、本実施形態では、位置ずれ修正機構40の前側軸体41、後側軸体43等を昇降プロテクタ24の上部に設ける例を示した。しかし、位置ずれ修正機構40の前側軸体41、後側軸体43等を基準架台22に設けるようにすることも可能である。また、本実施形態では、紐状部材としてベルト31を例示したが、ベルト31以外に、例えば、ワイヤ等を使用した吊り上げ装置に本発明を適用することも可能である。また、本実施形態では、車両用車椅子格納装置10の車椅子吊り上げ装置20に本発明を適用する例を示した。しかし、車椅子K以外の荷物を吊り上げる装置に本発明を適用することも可能である。
15・・・・横スライド荷台(荷台)
20・・・・車椅子吊り上げ装置(荷物吊り上げ装置)
22・・・・基準架台
24・・・・昇降プロテクタ
31・・・・ベルト(紐状部材)
33・・・・ドラム(巻取り機構の筒状部)
36・・・・プーリ
46r・・・外周面
40・・・・位置ずれ修正機構
43・・・・後側軸体(押圧部材)
K・・・・・車椅子(荷物)
Mo・・・・ドラムの巻取り中心
Mr・・・・車椅子の吊り位置(荷物の吊り位置)

Claims (5)

  1. 車両の荷台に対して所定の位置関係で設置されている基準架台と、前記基準架台に設置されている巻取り機構とを備え、前記巻取り機構から繰り出された紐状部材を荷物に連結し、前記紐状部材を巻取り機構により巻き取ることで前記荷物を前記荷台に搭載可能な位置まで吊り上げる車両の荷物吊り上げ装置であって、
    前記巻取り機構において前記紐状部材を巻取る筒状部の軸心方向における中心である巻取り中心と前記荷物の吊り位置とが前記巻取り機構の筒状部の軸心方向において位置ずれしている場合に、前記紐状部材に対して前記巻取り機構の巻取り中心の方向に力を加える位置ずれ修正機構が設けられている車両の荷物吊り上げ装置。
  2. 請求項1に記載された車両の荷物吊り上げ装置であって、
    前記位置ずれ修正機構には、前記巻取り機構と荷物との間で前記紐状部材を水平方向に押圧する押圧面を備える押圧部材が設けられており、
    前記押圧部材の押圧面は、前記巻取り機構の筒状部の軸心方向に対して水平方向に傾斜した状態で前記荷物の吊り位置から前記巻取り機構の巻取り中心まで延びるように形成されている車両の荷物吊り上げ装置。
  3. 請求項2に記載された車両の荷物吊り上げ装置であって、
    前記巻取り機構は、その巻取り機構の筒状部の軸方向が車幅方向と一致するように、前記基準架台に設置されており、
    前記基準架台には、車幅方向における定位置で昇降可能なように昇降プロテクタが装着されており、
    前記巻取り機構により紐状部材を巻き取ることで、前記荷物を吊り上げて前記昇降プロテクタの側面にセットし、前記荷物を昇降プロテクタと共に前記荷台に搭載可能な位置まで吊り上げる構成であり、
    前記位置ずれ修正機構の押圧部材は、前記昇降プロテクタに取付けられている車両の荷物吊り上げ装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された車両の荷物吊り上げ装置であって、
    前記位置ずれ修正機構は、前記巻取り機構と荷物との間で前記紐状部材が上から掛けられる回転自在なプーリを備えており、
    前記プーリは、軸心が前記巻取り機構の筒状部の軸心と平行になるように配置されて、そのプーリの外周面が前記巻取り機構の巻取り中心の方向が小径となるように円錐台形に形成されている車両の荷物吊り上げ装置。
  5. 請求項4に記載された車両の荷物吊り上げ装置であって、
    前記プーリは、そのプーリの巻取り中心が前記巻取り機構の巻取り中心の延長線上に位置した状態で、前記基準架台に設けられている車両の荷物吊り上げ装置。
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