JP2017041990A - ロータコアの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】締結部材によるコアの破損を防止し、且つ、コアの圧縮力のばらつきを低減するロータコアを容易に製造することができる。【解決手段】中空シャフト11の中空部11aに棒体21bを挿入し、棒体21bの頭頂部21eを内周突起部31に当接する工程と、荷重付加治具22で第2の外周突起部33に荷重を付加する工程と、第1の外周突起部32を中空シャフト保持治具23で保持し、中空シャフト11が軸方向に伸長された状態を維持する工程と、荷重付加治具22を第2の外周突起部33から離間させる工程と、コア12の一端面が第2の外周突起部33に当接するようにコア12に中空シャフト11を貫通させる工程と、コア12の他端面に当接するように締結部材13を中空シャフト11に対して締結し、コア12を中空シャフト11に固定する工程と、中空シャフト保持治具23による第1の外周突起部32の保持を解除する工程と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、ロータコアの製造方法に関する。
従来、このような分野の技術として、特開2015−027119号公報がある。この公報に記載されたロータでは、径方向に突出する大径部を有するシャフトに、ナットがネジ締結されることにより、積層コアがナットと大径部とで挟持されて、シャフトに固定されている。
このロータでは、ナットを締め込むことにより、積層コアにシャフト軸方向の圧縮力を発生させている。これによりモータを稼動している場合に、積層コアには圧縮力がかかった状態が維持される。
しかしながら、前述した従来の積層コアの固定方法では、積層コアに所定の圧縮力を付与するために、ナットを締め込み過ぎて、積層コアを破損してしまう虞れがある。また、ナットの締め付けにより、積層コアの周方向において圧縮力にバラツキが生じる場合がある。
本発明は、ナット等の締結部材によるコアの破損を防止し、且つ、コアの圧縮力のばらつきを低減させるロータコアを容易に製造できる製造方法を提供するものである。
本発明は、ナット等の締結部材によるコアの破損を防止し、且つ、コアの圧縮力のばらつきを低減させるロータコアを容易に製造できる製造方法を提供するものである。
本発明にかかるロータコアの製造方法は、中空に形成された中空シャフトと、前記中空シャフトの一端に形成され内周側に突出して設けられた内周突起部と、前記中空シャフトの他端に形成され、外周に突出して設けられた第1の外周突起部と、前記中空シャフトの軸方向において前記内周突起部と前記第1の外周突起部の間で外周に突出して設けられた第2の外周突起部と、前記中空シャフトが貫通するコアと、前記コアを前記第2の外周突起部と協働で挟み込んで固定する締結部材と、を備えるロータコアの製造方法であって、前記中空シャフトの中空部に棒体を挿入し、前記棒体の頭頂部を前記内周突起部に当接する工程と、前記棒体の頭頂部を前記内周突起部に圧着させて、荷重付加治具で前記第2の外周突起部に荷重を付加し、前記中空シャフトを伸長させる工程と、前記第1の外周突起部を中空シャフト保持治具で保持することにより、前記荷重付加治具により前記中空シャフトが軸方向に伸長された状態を維持する工程と、前記荷重付加治具を前記第2の外周突起部から離間させる工程と、前記コアの一端面が前記第2の外周突起部に当接するように前記コアに前記中空シャフトを貫通させる工程と、前記コアの他端面に当接するように、前記締結部材を前記中空シャフトに対して締結することで、前記コアを前記中空シャフトに固定する工程と、前記中空シャフト保持治具による前記第1の外周突起部の保持を解除する工程と、を備える。
これにより、伸長された中空シャフトの収縮力を利用してコアに圧縮力を発生させることを容易に実現することができる。
これにより、伸長された中空シャフトの収縮力を利用してコアに圧縮力を発生させることを容易に実現することができる。
上記方法に基づき、締結部材によるコアの破損を防止し、且つ、コアの圧縮力のばらつきを低減させることができるロータコアを容易に製造することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1に示すように、ロータコア1は、中空シャフト11と、中空シャフト11が貫通する円筒状のコア12と、中空シャフト11にコア12を固定するための締結部材13と、を備える。ロータコア1の製造には、後述する製造治具2が利用される。
製造治具2は、中空シャフト11の中空部11aに挿入されて、中空シャフト11の軸方向において下方への移動を規定する挿入治具21と、中空シャフト11を引き伸ばすための荷重を加える荷重付加治具22(図4参照)と、荷重付加治具22により中空シャフト11が引き伸ばされた状態を係止して保持するための中空シャフト保持治具23と、を有する。
中空円筒状の中空シャフト11は、その一端(上端)で内周側に突出して設けられたリング状の内周突起部31と、他端(下端)で外周側に突出して設けられた第1の外周突起部32と、中空シャフト11の軸方向において内周突起部31と第1の外周突起部32の間で、第1の外周突起部32に近接して外周側に突出して設けられたフランジ状の第2の外周突起部33と、を有する。
内周突起部31は、中空シャフト11の中空部11aに挿入治具21が挿入された場合に、挿入治具21の頭頂部21eと当接し、中空シャフト11の下方への移動を規制する。
第1の外周突起部32が、中空シャフト保持治具23に係止させられることで、中空シャフト11の伸長状態が保持される。
フランジ状の第2の外周突起部33の上面には、荷重付加治具22(図4参照)により上方から荷重が付加される。また、コア12を中空シャフト11に装着させた場合には、第2の外周突起部33の上面はコア12の下面に当接する。
コア12は、複数の略円盤状の鋼板を上下方向に積層することにより形成されている。コア12に用いられる鋼板の中央部には、上下方向に延在する貫通孔12aが形成されている。コア12の貫通孔12aには、中空シャフト11が挿入される。
締結部材13は、コア12の上面に当接するように配置される。締結部材13としては、ナットやカラーがある。締結部材13がナットの場合には、中空シャフト11に螺着されて固定状態になる。締結部材13がカラーの場合には、圧入によって中空シャフト11がカラーに固定される。締結部材13と第2の外周突起部33との協働でコア12を挟み込む。
挿入治具21は、ベース板21aと、ベース板21aの上面から上方に延在する円柱状の棒体21bと、棒体21bの下方であってベース板21aの下面から下方に突出して設けられた突起部21cを備える。
ベース板21aには、棒体21bの周囲に2個の貫通孔21dが形成され、各貫通孔21dには中空シャフト保持治具23の開閉部材23aが貫通する。なお、貫通孔21dは、開閉部材23aが中空シャフト11の径方向に開閉動作できる大きさを有している。
棒体21bは中空シャフト11の中空部11aに下方から挿入され、棒体21bの頭頂部21eは、内周突起部31の下面に接触する。
荷重付加治具22は、第2の外周突起部33の上面に当接し、下方への荷重を付加する。荷重付加治具22は円筒状であり、荷重付加治具22の内径は、中空シャフト11の外径より大きく形成されている。
中空シャフト保持治具23は、中空シャフト11の下端側に配置されている。中空シャフト保持治具23は、中空シャフト11の径方向において動作する2枚の開閉部材23aと、上下動作することにより開閉部材23aを径方向に動作させる作動部23bと、開閉部材23aを内側に向けて付勢するバネ23cを備える。
各開閉部材23aは、板状の部材からなり、互いに平行に配置されている。開閉部材23aは、ベース板21aに形成された貫通孔21dを上下に貫通するように配置されている。開閉部材23aの先端部には爪部23dが形成されている。爪部23dは、開閉部材23aが開放方向に移動した状態の場合には、中空シャフト11の第1の外周突起部32から遠ざかる。開閉部材23aが閉鎖方向に移動した場合には、爪部23dは、第1の外周突起部32と第2の外周突起部33との間に配置される。また、開閉部材23aの下端面23eはテーパ面として形成されている。
作動部23bは、リニアアクチュエータにより上下動作を行う。作動部23bの上端面23fはテーパ面をなし、開閉部材23aの下端面23eと当接している。作動部23bが上方に動作することにより、作動部23bの上端面23fが、開閉部材23aの下端面23eと摺動する。これにより、作動部23bが上昇した場合に、開閉部材23aは互いに内側に向かって径方向に動作する。
バネ23cの一端はベース板21aに設けられた突起部21cに接続され、他端は開閉部材23aの内面側に接続されている。バネ23cは、圧縮ばねであり、開閉部材23aが外側に向かって移動するときの力を補助する。
次に、図2を参照して、ロータコア1の製造方法について説明する。
図3に示すように、中空シャフト11を製造治具2にセットする(S1)。具体的には、中空シャフト11の下端側から中空部11aに挿入治具21の棒体21bを挿入し、棒体21bの頭頂部21eが内周突起部31の下面に接触した状態にする。これにより、中空シャフト11の位置規制を行う。
図4に示すように、荷重付加治具22の下面を、第2の外周突起部33に当接させる(S2)。その後、荷重付加治具22を降下させる。このとき棒体21bの頭頂部21eは、内周突起部31に圧着される状態になる。これにより、図5に示すように、中空シャフト11の上端が棒体21bにより固定された状態のまま、中空シャフト11の下端が下方に移動するため、中空シャフト11は伸長される。このとき、第1の外周突起部32は、中空シャフト保持治具23の爪部23dより下方となる。
図6に示すように、第1の外周突起部32を中空シャフト保持治具23により固定する(S3)。具体的には、作動部23bが上方に移動することによって、開閉部材23aが内側に向かって移動する。これにより、爪部23dの下面が第1の外周突起部32の上面より上方に配置される。
図7に示すように、アクチュエータにより荷重付加治具22を上昇させて、第2の外周突起部33に当接している荷重付加治具22を離間させる(S4)。このとき、中空シャフト11の第1の外周突起部32が、中空シャフト保持治具23の爪部23dにより係止させられているため、中空シャフト11は伸長された状態が維持される。
図8に示すように、コア12の貫通孔12a内に中空シャフト11を挿入する(S5)。これにより、コア12の下端面が第2の外周突起部33に当接する。締結部材13がナットの場合には、中空シャフト11に対して締結部材13を螺着させる。これにより、コア12を中空シャフト11に固定する。
その後、図9に示すように、作動部23bを降下させ、各開閉部材23aを外側に移動させて、第1の外周突起部32から中空シャフト保持治具23の爪部23dを離間させる(S6)。このとき、伸長された中空シャフト11が収縮しようとするので、第2の外周突起部33と締結部材13によるコア12を挟み込む圧縮力が発生する。作動部23bが下降するとき、開閉部材23aは、バネ23cの弾性力により外側に移動する。そして、図9に示すように、製造治具2からロータコア1を取り外す。
上記製造方法によれば、コア12の破損を防止し、コア12の圧縮力のばらつきを低減させたロータコアを容易に製造することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。なお、第1の外周突起部32が中空シャフト11に設けられているものとして説明したが、第1の外周突起部32に代えて、中空シャフト11の下端近傍に孔を設けておき、中空シャフト保持治具23の爪部23dを前記孔に引っ掛けることで、中空シャフト11が伸長された状態を維持してもよい。
1 ロータコア
2 製造治具
11 中空シャフト
11a 中空部
12 コア
12a 貫通孔
13 締結部材
21 挿入治具
21a ベース板
21b 棒体
21c 突起部
21d 貫通孔
21e 頭頂部
22 荷重付加治具
23 中空シャフト保持治具
23a 開閉部材
23b 作動部
23c バネ
23d 爪部
23e 下端面
23f 上端面
31 内周突起部
32 第1の外周突起部
33 第2の外周突起部
2 製造治具
11 中空シャフト
11a 中空部
12 コア
12a 貫通孔
13 締結部材
21 挿入治具
21a ベース板
21b 棒体
21c 突起部
21d 貫通孔
21e 頭頂部
22 荷重付加治具
23 中空シャフト保持治具
23a 開閉部材
23b 作動部
23c バネ
23d 爪部
23e 下端面
23f 上端面
31 内周突起部
32 第1の外周突起部
33 第2の外周突起部
Claims (1)
- 中空に形成された中空シャフトと、
前記中空シャフトの一端に形成され、内周に突出して設けられた内周突起部と、
前記中空シャフトの他端に形成され、外周に突出して設けられた第1の外周突起部と、
前記中空シャフトの軸方向において前記内周突起部と前記第1の外周突起部の間で外周に突出して設けられた第2の外周突起部と、
前記中空シャフトが貫通するコアと、
前記コアを前記第2の外周突起部と協働で挟み込んで固定する締結部材と、を備えるロータコアの製造方法であって、
前記中空シャフトの中空部に棒体を挿入し、前記棒体の頭頂部を前記内周突起部に当接する工程と、
前記棒体の頭頂部を前記内周突起部に圧着させて、荷重付加治具で前記第2の外周突起部に荷重を付加し、前記中空シャフトを伸長させる工程と、
前記第1の外周突起部を中空シャフト保持治具で保持することにより、前記荷重付加治具により前記中空シャフトが軸方向に伸長された状態を維持する工程と、
前記荷重付加治具を前記第2の外周突起部から離間させる工程と、
前記コアの一端面が前記第2の外周突起部に当接するように前記コアに前記中空シャフトを貫通させる工程と、
前記コアの他端面に当接するように、前記締結部材を前記中空シャフトに対して締結することで、前記コアを前記中空シャフトに固定する工程と、
前記中空シャフト保持治具による前記第1の外周突起部の保持を解除する工程と、を備える、
ロータコアの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015163001A JP2017041990A (ja) | 2015-08-20 | 2015-08-20 | ロータコアの製造方法 |
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---|---|
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ID=58203712
Family Applications (1)
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JP2015163001A Pending JP2017041990A (ja) | 2015-08-20 | 2015-08-20 | ロータコアの製造方法 |
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JP (1) | JP2017041990A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111010001A (zh) * | 2018-10-05 | 2020-04-14 | 株式会社三井高科技 | 转子的制造方法 |
-
2015
- 2015-08-20 JP JP2015163001A patent/JP2017041990A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111010001A (zh) * | 2018-10-05 | 2020-04-14 | 株式会社三井高科技 | 转子的制造方法 |
JP2020061808A (ja) * | 2018-10-05 | 2020-04-16 | 株式会社三井ハイテック | 回転子の製造方法 |
US11146154B2 (en) | 2018-10-05 | 2021-10-12 | Mitsui High-Tec, Inc. | Method of manufacturing a rotor |
CN111010001B (zh) * | 2018-10-05 | 2022-03-01 | 株式会社三井高科技 | 转子的制造方法 |
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