JP2017041404A - 燃料電池用ガス流路形成板及び燃料電池スタック - Google Patents

燃料電池用ガス流路形成板及び燃料電池スタック Download PDF

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Abstract

【課題】ガスの流量が少ない発電状態のときであっても発電効率を向上させることができる。【解決手段】ガス流路形成板22は、金属板材により形成され、膜電極接合体13と平板状のフラットセパレータ21との間に介設されて燃料電池の単セル10の第1セパレータ20を構成するものであり、膜電極接合体13に対向する面に形成され、互いに平行に延びる凹溝状の複数のガス流路25と、隣り合う2つのガス流路25の間にそれぞれ位置する内側突条23の裏面に形成された複数の凹溝状の水流路26と、を備える。内側突条23には、ガス流路25と水流路26とを連通する複数の連通路27が形成され、ガス流路25の底面には、ガス流路25を流れる酸化剤ガスの流れ方向の下流側ほど突出して酸化剤ガスを膜電極接合体13に向けて案内する案内部28が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、膜電極接合体と平板状のフラットセパレータとの間に介設されて燃料電池の単セルのセパレータを構成するガス流路形成板、及び同単セルが複数積層して形成された燃料電池スタックに関する。
例えば固体高分子型燃料電池は、膜電極接合体と、膜電極接合体を挟む一対のセパレータとを備えた単セルを複数積層することによって形成された燃料電池スタックを備えている。
こうしたセパレータとしては、平板状のフラットセパレータと、膜電極接合体とフラットセパレータとの間に介設されたガス流路形成板とを備えたものがある(例えば特許文献1参照)。
ガス流路形成板における膜電極接合体に対向する面には、互いに平行に延びる複数の凹溝が形成されており、同凹溝が燃料ガスまたは酸化剤ガスを流通させるためのガス流路とされる。また、ガス流路形成板における隣り合う2つのガス流路の間にはそれぞれ突条が形成されており、これら突条の裏面には、それぞれ複数の凹溝が形成されている。この凹溝が発電に伴って生成された水を排出するための水流路とされる。また、上記突条には、ガス流路と水流路とを連通する連通路が形成されている。
こうした燃料電池スタックにおいては、膜電極接合体での発電に伴って生成された水がガス流路形成板のガス流路に流入し、連通路を通じて水流路に流入する。そして、水流路を流れる燃料ガスあるいは酸化剤ガス(以下、ガス)の流動圧力によって水流路の外部へ排出される。
特開2015―15218号公報
ところで、こうした従来のガス流路形成板では、ガスの流量が少ない発電状態のときには、酸化剤ガスの流れが層流となり、ガス流路を流れるガスのうちフラットセパレータ側を流れるものと膜電極接合体側を流れるものとが混ざり合いにくい。そのため、ガス流路を流れるガスのうち膜電極接合体側を流れるものは同膜電極接合体に導入されて発電に供されるものの、フラットセパレータ側を流れるものは同膜電極接合体に導入されにくく、発電に供されにくい。その結果、発電効率が低いものとなっている。
本発明の目的は、ガスの流量が少ない発電状態のときであっても発電効率を向上させることのできる燃料電池用ガス流路形成板及び燃料電池スタックを提供することにある。
上記目的を達成するための燃料電池用ガス流路形成板は、金属板材により形成され、膜電極接合体と平板状のフラットセパレータとの間に介設されて燃料電池の単セルのセパレータを構成するものであって、前記膜電極接合体に対向する面に形成され、互いに平行に延びる凹溝状の複数のガス流路と、隣り合う2つの前記ガス流路の間にそれぞれ位置する突条の裏面に形成された複数の凹溝状の水流路と、を備え、前記突条には、前記ガス流路と前記水流路とを連通する複数の連通路が形成され、前記ガス流路の底面には、同ガス流路を流れるガスの流れ方向の下流側ほど突出してガスを前記膜電極接合体に向けて案内する案内部が形成されている。
また、上記目的を達成するための燃料電池スタックは、複数の単セルが積層されることにより形成されたものであって、前記単セルは、膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟む一対のセパレータとを備え、一方の前記セパレータは、前記フラットセパレータと、前記膜電極接合体と前記フラットセパレータとの間に介設された前記燃料電池用ガス流路形成板と、を備えている。
同構成によれば、ガス流路の底面付近を流れるガスが案内部に沿って流れることにより、膜電極接合体に向けて案内される。このため、ガスの流量が少ない発電状態のときであっても、膜電極接合体に対して、より多くのガスが導入されて発電に供されることとなる。
本発明によれば、ガスの流量が少ない発電状態のときであっても発電効率を向上させることができる。
燃料電池用ガス流路形成板及び燃料電池スタックの一実施形態について、燃料電池スタックの断面図。 同実施形態における第1セパレータの斜視断面図。 図2の部分拡大図。 (a)は図3のa−a線に沿った部分断面図、(b)は図3のb−b線に沿った部分断面図。 (a),(b)はガス流路及び連通路の模式図。 (a)〜(d)は、連通路を中心とした断面図であって、同実施形態の作用を説明する説明図。 図1の酸化剤ガスのガス流路を中心とした拡大断面図。 変形例における酸化剤ガスのガス流路を中心とした拡大断面図。
以下、図1〜図7を参照して、一実施形態について説明する。
図1に示すように、固体高分子型燃料電池は、複数の単セル10が積層されることにより形成された燃料電池スタックを備えている。なお、同図において、上側の単セル10については後述する水流路26,36が示される位置で切断した断面形状が示される一方、下側の単セル10については後述するガス流路25,35が示される位置で切断した断面形状が示されている。
各単セル10は、いずれも四角枠状をなす第1フレーム11及び第2フレーム12を備えており、これらフレーム11,12によって四角シート状をなす周知の膜電極接合体13の外縁部が挟持されている。
膜電極接合体13は、固体高分子電解質膜14を有しており、固体高分子電解質膜14は周知の電極触媒層15,16によってそれぞれ挟持されている。また、電極触媒層15,16の表面には、周知のガス拡散層17,18がそれぞれ設けられている。
膜電極接合体13は、第1セパレータ20及び第2セパレータ30によってそれぞれカソード側(同図の下側)及びアノード側(同図の上側)から挟まれている。
第1セパレータ20は、平板状のフラットセパレータ21と、フラットセパレータ21と膜電極接合体13との間に介設されたガス流路形成板22とを備えている。
第2セパレータ30は、平板状のフラットセパレータ31と、フラットセパレータ31と膜電極接合体13との間に介設されたガス流路形成板32とを備えている。
フラットセパレータ21,31及びガス流路形成板22,32はそれぞれ金属板材によって形成されている。
第1フレーム11及びフラットセパレータ21によって、図示しない酸化剤ガス供給源からの酸化剤ガスを後述するガス流路25へ供給するための供給通路41と、発電に供されなかった酸化剤ガスをガス流路25の外部へ排出するための排出通路42とが形成されている。
また、第2フレーム12及びフラットセパレータ31によって、図示しない燃料ガス供給源からの燃料ガスを後述するガス流路35へ供給するための供給通路51と、発電に供されなかった燃料ガスをガス流路35の外部へ排出するための排出通路52とが形成されている。
なお、図1に示す部分においては、第2セパレータ30のガス流路形成板32は第1セパレータ20のガス流路形成板22と上下反転し、且つ左右反転した形状を有している。このため、以降においては、第1セパレータ20のガス流路形成板22について説明し、第2セパレータ30のガス流路形成板32については第1セパレータ20のガス流路形成板22の各部の符号「2*」にそれぞれ「10」を加算した符号「3*」を付すことによって重複する説明を省略する。また、符号「27*」,「28*」にそれぞれ「100」を加算した符号「37*」,「38*」を付すことによって重複する説明を省略する。
次に、ガス流路形成板22の構造について説明する。
図2に示すように、ガス流路形成板22は断面略波形状をなしており、例えばステンレス鋼板などの一枚の金属板材をロール成形することによって形成されている。ガス流路形成板22の上面には、互いに平行に延びる複数の内側突条23が形成されており、内側突条23の頂面が膜電極接合体13に当接される。また、互いに隣り合う2つの内側突条23の間には、それぞれ凹溝状をなし、酸化剤ガスを流通させるための複数のガス流路25が形成されている。
ガス流路形成板22の下面には、互いに平行に延びる複数の外側突条24が形成されており、外側突条24の頂面がフラットセパレータ21に当接される。また、内側突条23の裏面には、それぞれ凹溝状をなし、膜電極接合体13での発電に伴って生成された水を排出する複数の水流路26が形成されている。したがって、外側突条24は隣り合う2つの水流路26の間に位置し、2つの水流路26を区画している。
図2〜図4に示すように、ガス流路形成板22には、各突条23,24の延伸方向、すなわちガス流路25の延伸方向(以下、単に延伸方向Lと略称する。)に対して直交する方向(以下、幅方向W)に沿って延びる複数のリブ271が形成されている。
図2に示すように、各ガス流路25には、延伸方向Lに互いに近接して形成された一対のリブ271からなる組が複数形成されている。一対のリブ271からなる組は、延伸方向Lにおいて等間隔にて設けられている。なお、複数のリブ271は、幅方向Wに沿って金属板材をロール成形してガス流路形成板22を形成する際に、各突条23,24が部分的に剪断曲げ加工されることによって形成される。
図2〜図4に示すように、ガス流路形成板22の内側突条23には、上記複数のリブ271を形成することによって、ガス流路25と水流路26とを連通する複数の連通路27が形成されている。図4(a)及び図4(b)に示すように、リブ271は、ガス流路25の内部及び水流路26の内部にそれぞれ突出している。また、図2〜図4に示すように、外側突条24には、互いに隣接する水流路26を連通する連通溝272が形成されている。
リブ271は、ガス流路形成板22の厚さ方向(図4(a)及び図4(b)の上下方向)において内側突条23の頂面よりも外側突条24の頂面に近接して設けられている。このため、リブ271のうち水流路26を遮る部分の断面積はガス流路25を遮る部分の断面積よりも大きい。したがって、延伸方向Lにおけるリブ271が存在しない位置でのガス流路25の流路断面積と水流路26の流路断面積とが同一に設定されていても、水流路26全体における圧力損失は、ガス流路25全体における圧力損失よりも大きくなる。また、連通路27の形状及び大きさは、連通路27における圧力損失がガス流路25における圧力損失よりも大きくなるように設定されている。これらのことから、酸化剤ガスは主に圧力損失の小さいガス流路25を流れることとなる。
図1、図2、及び図7に示すように、ガス流路25の底面には、複数の案内部28が一体形成されている。各案内部28は、ガス流路25を流れる酸化剤ガスの流れ方向の下流側(以下、単に下流側と略称する。)ほど突出しており、ガスを膜電極接合体13に向けて案内する。
図2に示すように、各案内部28は、いずれも同一の形状及び同一の大きさを有しており、同案内部28が形成されたガス流路25に隣接する内側突条23の連通路27と幅方向Wにおいて隣り合うように形成されている。したがって、各案内部28も、連通路27と同様に延伸方向Lにおいて等間隔にて設けられている。
図7に示すように、案内部28は、ガス流路形成板22の厚さ方向(同図の上下方向)の中間位置よりも外側突条24の頂面に近接した位置に形成されており、下流側ほど突出するように傾斜した傾斜面281を有している。
複数の案内部28は、前記リブ271と同様にして、幅方向Wに沿って金属板材をロール成形してガス流路形成板22を形成する際に、剪断曲げ加工されることによって形成される。また、案内部28の下流側には、ガス流路25と水流路26とを連通する連通孔29が形成されている。この連通孔29は、案内部28を形成することに伴って形成される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図1の下側の単セル10にて示すように、燃料ガスが供給通路51を通じてガス流路35内に供給されると、同燃料ガスはガス流路35を通じてガス拡散層18に流入する。そして、燃料ガスはガス拡散層18を通過するとともに拡散されて電極触媒層16に供給される。
また、酸化剤ガスが供給通路41を通じてガス流路25内に供給されると、同酸化剤ガスはガス流路25を通じてガス拡散層17に流入する。そして、酸化剤ガスはガス拡散層17を通過するとともに拡散されて電極触媒層15に供給される。
このようにして膜電極接合体13に対して燃料ガス及び酸化剤ガスがそれぞれ供給されると、膜電極接合体13での電気化学反応によって発電が行なわれる。
本実施形態では、図1及び図7に示すように、ガス流路25の底面付近を流れる酸化剤ガスが案内部28に沿って流れることにより、膜電極接合体13に向けて案内される。このため、酸化剤ガスの流量が少ない発電状態のときであっても、膜電極接合体13に対して、より多くの酸化剤ガスが導入されて発電に供されることとなる。
また、図1に示すように、ガス流路35の底面付近を流れる燃料ガスが案内部38に沿って流れることにより、膜電極接合体13に向けて案内される。このため、燃料ガスの流量が少ない発電状態のときであっても、膜電極接合体13に対して、より多くの燃料ガスが導入されて発電に供されることとなる。
ところで、図7に示すように、ガス流路25における案内部28の下流側には、酸化剤ガスの流れにくい隅部251が形成されるため、膜電極接合体13での発電に伴って生成した水Sが同隅部251に滞留しやすい。この点、本実施形態によれば、ガス流路25内の水Sが連通孔29を通じて水流路26に移動するようになる。
またこのとき、発電に伴って生成した水は主にカソード側のガス流路形成板22のガス流路25に流入する。
図5(a)及び図5(b)に白抜きの太い矢印にて示すように、この水の一部は、ガス流路25を流れる酸化剤ガスの流動圧力によってガス流路25内を流れる。そして、水は排出通路42(図1参照)を通じて外部に排出される。前述したように、連通路27における圧力損失はガス流路25における圧力損失よりも大きくされている。このため、図5(b)に示すように、酸化剤ガスは主にガス流路25を流れることとなる。これにより、ガス流路25に存在する水Sの多くは酸化剤ガスによって押されながら排出通路42に向けてガス流路25内を移動する。また、図5(b)に細い矢印にて示すように、一部の水は連通路27を通じて水流路26に導入される。なお、図5では、案内部28の図示を省略している。
このとき、水流路26に導入された水は、水流路26の出口開口の開口面積に応じて作用する表面張力によって水滴となる。水流路26が湿潤状態のときには、この水滴Sがリブ271に係留すると、水流路26内の水が呼び水となって、連通路27内の水が毛管作用により水流路26内に導かれるとともに上記出口開口を通じて排出される。
また、水流路26内に呼び水となる水がない乾燥状態のときには、図6(a)に示すように、ガス拡散層17に当接している内側突条23の頂面において、水が各連通路27内に毛管作用により導かれて、水滴S1,S2を形成する。
そして、更に水が導かれることで水滴S1,S2が成長すると、図6(b)に示すように、両水滴S1,S2が結合して1つの水滴S3となる。この結合した直後、または水滴S3が更に成長すると、水滴S3はリブ271に触れることとなる。そして、図6(c)に示すように、水滴S3が一対のリブ271の間の隙間に至ると、図6(d)に示すように、水滴S3が毛管作用により同隙間に引き込まれて水流路26内に導入される。
また、発電に伴って生成された水の一部はアノード側(図1の上側)の電極触媒層16、ガス拡散層18を通じてガス流路形成板32のガス流路35に流入する。本実施形態では、アノード側のガス流路形成板32がカソード側のガス流路形成板22と基本的に同一な構成とされているため、アノード側のガス流路35及び水流路36においてもカソード側のガス流路25及び水流路26と同様な作用が奏される。
以上説明した本実施形態に係る燃料電池用ガス流路形成板及び燃料電池スタックによれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)ガス流路25,35の底面に、下流側ほど突出して酸化剤ガス及び燃料ガスを膜電極接合体13に向けてそれぞれ案内する案内部28,38を一体形成した。このため、酸化剤ガス及び燃料ガスの流量が少ない発電状態のときであっても、膜電極接合体13に対してより多くの酸化剤ガス及び燃料ガスが導入されて発電に供されることとなる。したがって、酸化剤ガス及び燃料ガスの流量が少ない発電状態のときであっても発電効率を向上させることができる。
(2)ガス流路25,35の延伸方向Lに対して直交する幅方向Wに沿ってそれぞれ金属板材をロール成形することによりガス流路形成板22,32を形成した。また、案内部28,38を、同案内部28,38が形成されたガス流路25,35に隣接する内側突条23,33の連通路27,37と隣り合うようにそれぞれ形成した。
ロール成形装置は、複数の切刃をそれぞれ軸線方向に積層した一対のロールを備えている(図示略)。上記構成によれば、各ロールを構成する複数の切刃のうち連通路27(37)をそれぞれ形成する切刃に案内部28(38)に対応した形状を付加するだけで、連通路27(37)を形成することができる。したがって、既存のロールを構成する複数の切刃のうちの一部の形状を変更するだけでガス流路形成板22,32を製造することができる。
(3)案内部28,38に対して下流側ほど突出するように傾斜した傾斜面281,381をそれぞれ設けたため、傾斜面281,381に沿って酸化剤ガス及び燃料ガスがそれぞれ円滑に流れるようになる。このため、ガス流路25,35に案内部28,38を追加することに伴う酸化剤ガスあるいは燃料ガスの圧力損失の増大を抑制することができる。
(4)ガス流路25,35における案内部28,38の下流側には同案内部28,38をそれぞれ一体形成することに伴い隅部251,351が形成される。この隅部251,351に、ガス流路25,35と水流路26,36とを連通する連通孔29,39をそれぞれ形成した。
こうした構成によれば、ガス流路25,35内の水Sが連通孔29,39を通じて水流路26,36に移動するようになる。したがって、ガス流路25,35の隅部251,351に水が滞留することを抑制することができる。
<変形例>
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・ガス流路形成板22,32をチタン板などのステンレス鋼板以外の金属板材によって形成してもよい。
・連通孔29,39が形成されないように案内部28,38を形成することもできる。
・例えば図8に示すように、案内部128を、下流側ほど突出するように階段状に形成することもできる。この場合、上記実施形態の作用と同様にして、ガス流路125の底面付近を流れる酸化剤ガスが案内部128に沿って流れることにより、膜電極接合体13に向けて案内される。このため、酸化剤ガスの流量が少ない発電状態のときであっても、膜電極接合体13に対して、より多くの酸化剤ガスが導入されて発電に供されることとなる。なお、第1セパレータ120の構成のうち上記実施形態の第1セパレータ20に対応する構成については、第1セパレータ20の構成の符号「2*」にそれぞれ「100」を加算した符号「12*」を付すことによって重複する説明を省略する。
・案内部28は連通路27と隣り合って形成されるものに限定されず、延伸方向Lにおいて案内部28を連通路27と異なる位置に形成することもできる。
・上記実施形態では、延伸方向Lにおいて等間隔にて案内部28,38を設けたが、こうした案内部28,38をガス流路25,35の上流側よりも下流側に多く配置するようにしてもよい。ガス流路25,35においては、上流側から順にガスが消費されることから、下流側ほどガスが少なくなる。この点、案内部28,38をガス流路25,35の下流側ほど多く配置するようにすれば、ガス流路25,35のうち膜電極接合体13に対してガスが導入されにくい下流側においてもより多くのガスが膜電極接合体13に導入されるようになる。また、ガス流路25,35の上流側においては、案内部28,38が相対的に少なく配置されることから、案内部28,38の追加に起因してガスの圧力損失が増大することを適切に抑制することができる。
・上記実施形態では、各案内部28,38をいずれも同一の形状及び同一の大きさを有するものとしたが、複数の案内部の形状や大きさを位置によって異ならせることもできる。
・上記実施形態では、膜電極接合体13のカソード側及びアノード側の双方に案内部28,38を有するガス流路形成板22,32を設けるようにしたが、これに代えて、膜電極接合体13のカソード側のみに案内部28を有するガス流路形成板22を設け、アノード側には案内部を有していないガス流路形成板を設けることもできる。また、アノード側には、連通孔を有してないセパレータを配置することもできる。
また、膜電極接合体13のアノード側のみにガス流路形成板32を設け、カソード側には案内部を有していないガス流路形成板を設けることもできる。
10…単セル、11…第1フレーム、12…第2フレーム、13…膜電極接合体、14…固体高分子電解質膜、15,16…電極触媒層、17,18…ガス拡散層、20…第1セパレータ、21…フラットセパレータ、22…ガス流路形成板、23…内側突条、24…外側突条、25…ガス流路、251…隅部、26…水流路、27…連通路、271…リブ、272…連通溝、28…案内部、281…傾斜面、29…連通孔、30…第2セパレータ、31…フラットセパレータ、32…ガス流路形成板、33…内側突条、34…外側突条、35…ガス流路、351…隅部、36…水流路、37…連通路、371…リブ、372…連通溝、38…案内部、381…傾斜面、39…連通孔、41…供給通路、42…排出通路、51…供給通路、52…供給通路。

Claims (6)

  1. 金属板材により形成され、膜電極接合体と平板状のフラットセパレータとの間に介設されて燃料電池の単セルのセパレータを構成するガス流路形成板であって、
    前記膜電極接合体に対向する面に形成され、互いに平行に延びる凹溝状の複数のガス流路と、
    隣り合う2つの前記ガス流路の間にそれぞれ位置する突条の裏面に形成された複数の凹溝状の水流路と、を備え、
    前記突条には、前記ガス流路と前記水流路とを連通する複数の連通路が形成され、
    前記ガス流路の底面には、同ガス流路を流れるガスの流れ方向の下流側ほど突出してガスを前記膜電極接合体に向けて案内する案内部が形成されている、
    燃料電池用ガス流路形成板。
  2. 前記ガス流路形成板は、前記ガス流路の延伸方向に対して直交する方向に沿って金属板材をロール成形することにより形成され、
    前記案内部は、同案内部が形成された前記ガス流路に隣接する前記突条の前記連通路と隣り合うように形成されている、
    請求項1に記載の燃料電池用ガス流路形成板。
  3. 前記案内部は、前記ガス流路を流れるガスの流れ方向の下流側ほど突出するように傾斜した傾斜面を有している、
    請求項1または請求項2に記載の燃料電池用ガス流路形成板。
  4. 前記案内部は、前記ガス流路を流れるガスの流れ方向の下流側ほど突出するように階段状に形成されている、
    請求項1または請求項2に記載の燃料電池用ガス流路形成板。
  5. 前記ガス流路における前記案内部の下流側には同案内部を一体形成することに伴い隅部が形成され、
    前記隅部には、前記ガス流路と前記水流路とを連通する連通孔が形成されている、
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の燃料電池用ガス流路形成板。
  6. 複数の単セルが積層されることにより形成された燃料電池スタックであって、
    前記単セルは、膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟む一対のセパレータとを備え、
    一方の前記セパレータは、前記フラットセパレータと、前記膜電極接合体と前記フラットセパレータとの間に介設された請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の燃料電池用ガス流路形成板と、を備えている、
    燃料電池スタック。
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